説明

試料冷却装置、硬さ試験機および硬さ試験方法

【課題】低温における試料の硬さの温度依存性を測定する。
【解決手段】冷却制御部14fが、試料Sを支持する中空状の冷却ステージ14aの中空部に冷媒を循環させることで試料Sを冷却する。また、温度計測部14gが、冷却制御部14fによって冷却された試料Sの温度を計測する。そして、温度計測部14gによって計測された試料Sの温度が所定の温度に達した後に、ステージ15、撮像部12および制御部が動作することで試料Sのビッカース硬さを測定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、試料冷却装置、硬さ試験機および硬さ試験方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、原子力発電所等に設置される軽水炉の主要構造物である圧力容器は、運用中に中性子が照射されることで、圧力容器を形成する鋼材の脆化が進行することが知られている。この現象は、「照射脆化」と呼ばれ、原子炉における主要な経年事象のひとつとして取り上げられている。そして、軽水炉の健全な長期運用を実現するためには、かかる照射脆化を監視することが非常に重要である。
【0003】
そこで、従来、脆化が機械的特性の温度依存性の変化を示す指標であることに着目して、硬さの温度依存性から脆化を評価する方法が検討されている。特に、脆化を評価するための効果的な方法として、低温における硬さの温度依存性の変化から脆化を評価することが検討されている(例えば、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】T.Oku, S.Sato, T.Fujimura, "The detection of embrittlement in steels by means of hardness measurements", Nuclear Structural Engineering, Volume 2, Issue 3, September 1965, Pages 282-292
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来、低温で硬さ試験を実施するための一般的な方法は存在していない。そのため、低温における硬さの温度依存性を測定することができなかった。なお、この課題は圧力容器の鋼材に限って生じるものではなく、硬化にともなって脆化を生じる各種の試料について同様に生じるものである。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、低温における試料の硬さの温度依存性を測定することが可能な試料冷却装置、硬さ試験機および硬さ試験方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、試料の硬さを測定する硬さ試験機に設置されて前記試料を支持する中空状の試料台と、前記試料台の中空部に冷媒を循環させることで前記試料を冷却する冷却制御手段と、前記冷却制御手段によって冷却された前記試料の温度を計測する温度計測手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、試料の硬さを測定する硬さ試験機であって、前記試料を支持する中空状の試料台と、前記試料台の中空部に冷媒を循環させることで前記試料を冷却する冷却制御手段と、前記冷却制御手段によって冷却された前記試料の温度を計測する温度計測手段と、温度計測手段によって計測された前記試料の温度が所定の温度に達した後に前記試料の硬さを測定する硬さ測定手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、試料の硬さを測定する硬さ試験機を用いた硬さ試験方法であって、前記硬さ試験機に設置されて前記試料を支持する中空状の試料台の中空部に冷媒を循環させることで前記試料を冷却するステップと、冷却された前記試料の温度を計測するステップと、計測された前記試料の温度が所定の温度に達した後に前記試料の硬さを測定するステップとを含んだことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、低温における試料の硬さの温度依存性を測定することが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、図1は、本実施例に係るビッカース硬さ試験機の構成を示す図である。
【図2】図2は、本実施例に係る試料冷却部の構成を示す図である。
【図3】図3は、本実施例に係るビッカース硬さ試験機によって実施されるビッカース硬さ試験の流れを示すフローチャートである。
【図4】図4は、本実施例に係るビッカース硬さ試験機により実施されたビッカース硬さ試験の試験結果の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明に係る試料冷却装置および硬さ試験方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に示す実施例では、試料のビッカース硬さを測定するビッカース硬さ試験機に本発明を適用した場合について説明するが、この実施例によって本発明が限定されるものではない。
【実施例】
【0013】
まず、本実施例に係るビッカース硬さ試験機の構成について説明する。図1は、本実施例に係るビッカース硬さ試験機の構成を示す図である。図1に示すように、本実施例に係るビッカース硬さ試験機10は、本体部11、撮像部12、ターレット13、試料冷却部14、ステージ15、操作受付部16および制御部17を有する。
【0014】
本体部11は、概略C字状をなし、ビッカース硬さ試験機10が有する各部を支持する。具体的には、本体部11は、上部上側に撮像部12を支持し、上部下側にターレット13を支持する。また、本体部11は、下部上側にステージ15を支持する。
【0015】
撮像部12は、後述する試料冷却部14に載置された試料Sに形成されるくぼみを撮像する。この撮像部12は、後述するターレット13に設けられた対物レンズ13bを介して、試料Sの上面を撮像する。例えば、撮像部12は、CCD(Charge-Coupled Device)カメラなどである。
【0016】
ターレット13は、本体部11の上部に垂直な軸Aを中心に回転可能に設けられており、下側に圧子部13aおよび対物レンズ13bがそれぞれ設けられている。ここで、圧子部13aは、ターレット13から下方に突出するように設けられており、先端に四角錘形状のダイヤモンドが設けられている。そして、ターレット13は、軸Aを中心に回転することで、後述するステージ15上で圧子部13aの位置と対物レンズ13bの位置とを入れ替える。例えば、ターレット13は、操作者によって手動で回転される。
【0017】
試料冷却部14は、後述するステージ15上に設置され、試料Sを下方から支持する。また、試料冷却部14は、ビッカース試験が実施される際に試料Sを冷却する。本実施例では、この試料冷却部14が試料Sを冷却することによって、低温におけるビッカース硬さを測定することができるようにしている。なお、かかる試料冷却部14の構成については後に具体的に説明する。
【0018】
ステージ15は、本体部11の下部上側にターレット13と対向するように設けられている。このステージ15は、本体部11内に設けられた駆動部によって上下方向へ移動可能に設けられている。このステージ15を上昇させることで、試料冷却部14に載置された試料Sに圧子部13aの先端を押し込むことができる。
【0019】
操作受付部16は、ビッカース硬さ試験機10に対する各種の動作指示を操作者から受け付け、受け付けた動作指示に応じてビッカース硬さ試験機10の各部を動作させる。例えば、操作受付部16は、操作者からビッカース硬さ試験の実施指示を受け付けた場合には、あらかじめ設定された試験荷重で圧子部13aの先端が試料Sに押し込まれるように、本体部11内に設けられた駆動部を動作させてステージ15を上昇させる。また、操作受付部16は、操作者から撮像指示を受け付けた場合には、撮像部12を駆動することで試料Sの表面を撮像する。なお、この操作受付部16は、例えば、ボタンやタッチパネルなどである。
【0020】
制御部17は、操作者から各種の指示を受け付け、受け付けた指示に応じてビッカース硬さ試験に関する各種処理を行う。例えば、制御部17は、撮像部12によって撮像された試料Sの画像を表示する。また、制御部17は、撮像部12によって撮像された試料Sの画像を解析することで、試料Sに形成されたくぼみの対角線の長さを計測し、計測した対角線の長さと試料Sに加えられた荷重の大きさとからビッカース硬さを算出する。
【0021】
次に、試料冷却部14の構成について説明する。図2は、本実施例に係る試料冷却部の構成を示す図である。図2に示すように、試料冷却部14は、例えば、冷却ステージ14a、冷媒導入口14b、冷媒排出口14c、測温用センサ14dおよびヒーター14eを有する。また、試料冷却部14には、冷却制御部14f、温度計測部14gおよび温度調整部14hがそれぞれ接続されている。なお、かかる試料冷却部14が有する各部は、それぞれ、ビッカース硬さ試験に耐えうる強度を有している。
【0022】
冷却ステージ14aは、中空状に形成され、ビッカース硬さ試験機10のステージ15上に設置されて試料Sを支持する。例えば、冷却ステージ14aは、直方体の箱状に形成された銅製の台である。
【0023】
冷媒導入口14bは、冷却制御部14fから供給される冷媒を冷却ステージ14aの中空部へ導入する。具体的には、冷媒導入口14bは、冷媒導入用の管を介して後述する冷却制御部14fに接続されており、冷却制御部14fから供給される冷媒を冷却ステージ14aの中空部へ送る。例えば、冷媒導入口14bは、円管状に形成され、冷却ステージ14aの側面に取り付けられる。
【0024】
冷媒排出口14cは、冷却ステージ14aの中空部から冷媒を排出する。具体的には、冷媒排出口14cは、冷媒排出用の管を介して後述する冷媒制御部14fに接続されており、冷却ステージ14aの中空部から流出する冷媒を冷媒制御部14fへ送る。例えば、冷媒排出口14cは、円管状に形成され、冷却ステージ14aの側面に取り付けられる。
【0025】
測温用センサ14dは、冷却ステージ14aに載置された試料Sの温度を検出する。例えば、測温用センサ14dは、線状に形成された白金の抵抗体であり、冷却ステージ14aの上面に設けられた溝内に埋設され、試料Sの直下で温度を検出する。
【0026】
ヒーター14eは、冷却ステージ14aによって支持された試料Sを加熱する。例えば、ヒーター14eは、冷却ステージ14aの上面に設置され、試料Sを下方から加熱する。また、このヒーター14eは、後述する冷却制御部14fによる制御のもと、試料Sを加熱する温度を変更する。
【0027】
冷却制御部14fは、冷却ステージ14aの中空部に冷媒を循環させることで試料Sを冷却する。具体的には、冷却制御部14fは、冷媒導入口14bおよび冷媒排出口14cを介して、冷却ステージ14aの中空部に冷媒を循環させる。例えば、冷却制御部14fは、冷媒として液体窒素を循環させる。
【0028】
温度計測部14gは、冷却制御部14fによって冷却された試料Sの温度を検出する。具体的には、温度計測部14gは、測温用センサ14dによって検出された温度を取得することで、試料Sの温度を計測する。また、温度計測部14gは、計測した温度を表示パネル等に表示するとともに、計測した温度を温度調整部14hに通知する。
【0029】
温度調整部14hは、冷却制御部14fによって冷却された試料Sをヒーター14eで加熱することで、試料Sの温度を調整する。具体的には、温度調整部14hは、温度計測部14gから通知された温度が試験温度より低い場合には、ヒーター14eの温度を上昇させる。また、温度調整部14hは、温度計測部14gから通知された温度が試験温度より高い場合には、ヒーター14eの温度を低下させる。
【0030】
次に、本実施例に係るビッカース硬さ試験機10によって実施されるビッカース硬さ試験の流れについて説明する。図3は、本実施例に係るビッカース硬さ試験機10によって実施されるビッカース硬さ試験の流れを示すフローチャートである。
【0031】
図3に示すように、本実施例に係るビッカース硬さ試験機10によるビッカース硬さ試験では、まず、冷却制御部14fが、冷却ステージ14aの中空部に冷媒を循環させることで試料Sを冷却する(ステップS1)。これにより、試料Sは、冷媒によって冷却可能な最低温度まで冷却される。
【0032】
続いて、温度計測部14gが、測温用センサ14dによって検出された温度を取得することで、試料Sの温度を検出する(ステップS2)。そして、温度調整部14hが、温度計測部14gによって検出された温度に基づいてヒーター14eの温度を制御することで、冷却制御部14fによって冷却された試料Sの温度を調整する(ステップS3)。
【0033】
その後、温度計測部14gによって計測された料の温度が試験温度に達した後に(ステップS4,Yes)、操作者からの指示に応じて、ビッカース硬さ試験機10の各部がステージ圧子部試料のビッカース硬さを測定する。
【0034】
具体的には、操作受付部16が、操作者から圧子押し込み指示を受け付けた場合に、あらかじめ設定された試験荷重で圧子部13aの先端が試料Sに押し込まれるように、ステージ15を上昇させる(ステップS5)。続いて、操作受付部16は、操作者から撮像指示を受け付けた場合に、撮像部12を動作させることで試料Sに形成されたくぼみを撮像する(ステップS6)。
【0035】
そして、制御部17が、操作者からの指示に応じて、撮像部12によって撮像された画像を解析することで、試料Sに形成されたくぼみの対角線の長さを計測し、計測した対角線の長さと試料Sに加えられた荷重の大きさとからビッカース硬さを算出する(ステップS7)。
【0036】
上述したように、本実施例では、冷却制御部14fが、試料Sを支持する中空状の冷却ステージ14aの中空部に冷媒を循環させることで試料Sを冷却する。また、温度計測部14gが、冷却制御部14fによって冷却された試料Sの温度を計測する。そして、温度計測部14gによって計測された試料Sの温度が所定の温度に達した後に、ステージ15、撮像部12および制御部17が動作することで試料Sのビッカース硬さを測定する。したがって、本実施例によれば、試料Sを冷却したうえで、試料Sのビッカース硬さを測定することができるので、低温における試料Sのビッカース硬さの温度依存性を測定することが可能である。
【0037】
また、本実施例では、温度調整部14hが、冷却制御部14fによって冷却された試料Sを加熱することで試料Sの温度を調整する。したがって、本実施例によれば、試験温度を容易に変更することが可能である。
【0038】
ここで、本実施例に係るビッカース硬さ試験機10により実施されたビッカース硬さ試験の試験結果の一例を示す。図4は、本実施例に係るビッカース硬さ試験機10により実施されたビッカース硬さ試験の試験結果の一例を示す図である。同図は、圧力容器鋼の試験片を試料Sとし、試料Sの温度を0℃〜―200℃の間で変えながらビッカース試験を実施した場合の試験結果を示している。図4において、横軸は試験を実施した試験温度を示しており、縦軸は試験により測定されたビッカース硬さを示している。なお、同図は、同じ試料Sに対して5回試験を実施した場合の5回分の試験結果を示している。
【0039】
図4に示す試験結果より、圧力容器鋼の硬さにはばらつきがあるが、全体の傾向として、試験温度が低いほど硬さは高くなることがわかる。また、温度が約―70℃を超えると、ほぼ室温の硬さ(約190)に達することがわかる。このように、本実施例に係るビッカース硬さ試験機によれば、低温における圧力容器鋼の硬さの温度依存性を測定することが可能である。
【0040】
なお、上記実施例では、操作受付部16が操作者からの指示に応じてビッカース硬さ試験機10の各部を動作させる場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、制御部17がビッカース硬さ試験機10の各部を自動的に動作させるようにしてもよい。
【0041】
その場合には、例えば、制御部17が、温度計測部14gによって計測される試料Sの温度を取得し、取得した温度が試験温度に達した時点で、本体部11内に設けられた駆動部を動作させてステージ15を上昇させる。続いて、制御部17は、ステージ15を下降させた後に、ターレット13を回転させて対物レンズ13bを試料Sの上方に位置決めし、その後、撮像部12を動作させて、試料Sに形成されたくぼみを撮像する。
【0042】
また、上記実施例では、温度調整部14hが、冷却された試料Sをヒーター14eで過熱することで試料Sの温度を調整する場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、試料Sを最低温度まで冷却した後に試料Sの冷却を停止し、その後、試料Sの温度が自然に上昇する過程でビッカース硬さを測定するようにしてもよい。
【0043】
その場合には、例えば、冷却制御部14fが、温度計測部14gによって計測される試料Sの温度を取得し、取得した温度が最低温度に達した時点で冷媒の循環を停止する。そして、試料Sの温度が自然に上昇する過程で、操作者からの指示に応じて、ビッカース硬さ試験機10の各部がステージ圧子部試料のビッカース硬さを測定する。この方法によれば、ヒーター14eおよび温度調整部14hが不要になるので、簡易な構成で試料冷却部14を実現することができ、より簡便に、低温における試料の硬さの温度依存性を測定することが可能になる。
【0044】
また、例えば、試料Sの温度調整が行われる際に、冷却制御部14fが、冷却ステージ14aの中空部に循環させる冷媒の量を調整するようにしてもよい。その場合、例えば、冷却制御部14fは、温度計測部14gによって検出された温度が試験温度より低い場合には、冷却ステージ14aの中空部に循環させる冷媒の量を減らす。また、温度調整部14hは、温度計測部14gによって検出された温度が試験温度より高い場合には、冷却ステージ14aの中空部に循環させる冷媒の量を増やす。これにより、試料Sの温度をさらに効率よく調整することができるようになる。
【0045】
また、上記実施例で説明した試料冷却部14は、小型に構成することができるので、既存のビッカース硬さ試験機に改造を加えることなく実装することができる。したがって、低いコストで、低温における試料の硬さの温度依存性を測定することが可能である。
【0046】
また、上記実施例では、ビッカース硬さ試験機に本発明を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、ブリネル硬さ試験機やロックウェル硬さ試験機など、他の硬さ試験機にも同様に適用することが可能である。
【符号の説明】
【0047】
10 ビッカース硬さ試験機
11 本体部
12 撮像部
13 ターレット
13a 圧子部
13b 対物レンズ
14 試料冷却部
14a 冷却ステージ
14b 冷媒導入口
14c 冷媒排出口
14d 測温用センサ
14e ヒーター
14f 冷却制御部
14g 温度計測部
14h 温度調整部
15 ステージ
16 操作受付部
17 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
試料の硬さを測定する硬さ試験機に設置されて前記試料を支持する中空状の試料台と、
前記試料台の中空部に冷媒を循環させることで前記試料を冷却する冷却制御手段と、
前記冷却制御手段によって冷却された前記試料の温度を計測する温度計測手段と
を備えたことを特徴とする試料冷却装置。
【請求項2】
前記冷却制御手段によって冷却された前記試料を加熱することで当該試料の温度を調整する温度調整手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の試料冷却装置。
【請求項3】
試料の硬さを測定する硬さ試験機であって、
前記試料を支持する中空状の試料台と、
前記試料台の中空部に冷媒を循環させることで前記試料を冷却する冷却制御手段と、
前記冷却制御手段によって冷却された前記試料の温度を計測する温度計測手段と、
温度計測手段によって計測された前記試料の温度が所定の温度に達した後に前記試料の硬さを測定する硬さ測定手段と
を備えたことを特徴とする硬さ試験機。
【請求項4】
試料の硬さを測定する硬さ試験機を用いた硬さ試験方法であって、
前記硬さ試験機に設置されて前記試料を支持する中空状の試料台の中空部に冷媒を循環させることで前記試料を冷却するステップと、
冷却された前記試料の温度を計測するステップと、
計測された前記試料の温度が所定の温度に達した後に前記試料の硬さを測定するステップと
を含んだことを特徴とする硬さ試験方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−75512(P2011−75512A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−229923(P2009−229923)
【出願日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【出願人】(000173809)財団法人電力中央研究所 (1,040)