説明

調色可能なフレキシブル照明器具

【課題】シチュエーションに対応した照明を、直感的な操作により達成でき、設置コストも安価で済む調色可能なフレキシブル照明器具を提供することを課題とする。
【解決手段】フレキシブル本体11、スイッチ12、処理ユニット13、カラーセンサーユニット14及び発光ユニット15を備える。スイッチ12、カラーセンサーユニット14、発光ユニット15は、処理ユニット13にカップリング接続される。スイッチ12は、フレキシブル本体11に変形が生じた時に起動される。処理ユニット13は、カラーセンサーユニット14を起動して、目標物の色を感知し、カラー信号を取得する。処理ユニット13は、取得したカラー信号に基づき、発光ユニット15をコントロールし、カラー信号に対応する各種の色の光線を放出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は照明器具に関し、特に調色可能なフレキシブル照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
シチュエーションに対応できる照明器具は、今や現代人にとって快適な生活を送るために欠かせないものとなっている。様々な色の光源によって室内空間に異なる雰囲気を醸し出すことで、単なる照明としてだけでなく、他の応用機能も提供している。さらに、外形上の設計に工夫を凝らすことにより、機能的な操作を構造に統合させて、直感的、または、使いやすい方式で使用できるような照明器具も提供されている。
【0003】
しかしながら、従来のシチュエーションに対応可能な照明は、光源の色をコントロールする場合の選択の幅が乏しい上、照明器具は、制御システムの出力信号を受動的に受けて、対応する波長の光を発光するに過ぎなかった。つまり、従来の照明器具は、異なる色の光線を放出する能力はあるものの、独立した動作によって、主体的に周囲の環境や目標物の光線の色を判別して、自ら色の調整をすることはできなかった。
【0004】
シチュエーションに対応する照明を行うには、複数の照明器具を組み合わせる必要があり、制御システムの構築に大量の時間とコストを必要とする。また、使用者が環境に適した特定の色の光線を希望しても、往々にして既存のオプションを受け入れるしかなく、希望通りの調整をすることができないことが多い。あるいはまた、ようやく一組の照明器具の取付けが完了しても、簡単な方式で効率よく残りの照明器具の設定を迅速に完了させることができず、使用意欲の低下を招くことも多かった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明は、直感的な方式により操作が可能な照明器具を提供することにより、シチュエーションまたは目標物の色に応じて、能動的に同一色の光線に変換または同一色の光線を放出し、且つ、制御システムを追加する必要がなく、独立した動作が可能であることにより、効果的に使用意欲を高めると同時に、シチュエーションに対応する照明の採用コストを低く抑えることが可能な照明器具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を達成するために、本発明の調色可能なフレキシブル照明器具は、フレキシブル本体、スイッチ、処理ユニット、カラーセンサーユニット及び発光ユニットを備える。スイッチは、フレキシブル本体に変形が生じた時に起動される。処理ユニットは前記スイッチにカップリング接続される。カラーセンサーユニットと発光ユニットは処理ユニットにカップリング接続されて、さらに、発光ユニットはフレキシブル本体に設置される。
上記フレキシブル本体に変形が生じると前記スイッチが起動する。処理ユニットはカラーセンサーユニットを起動し、目標物の色を感知して、カラー信号を得る。処理ユニットは、カラー信号に基づき発光ユニットをコントロールして、対応するカラー信号の光線を放出する。
【0007】
従って、本発明に係る調色可能なフレキシブル照明器具は、
フレキシブル本体と、
前記フレキシブル本体に変形が発生した時に起動されるスイッチと、
前記スイッチにカップリング接続される処理ユニットと、
前記処理ユニットにカップリング接続されるカラーセンサーユニットと、
前記フレキシブル本体に取り付けられて、前記処理ユニットにカップリング接続され、コントロールされて異なる色の光線を放出する発光ユニットと、を備える調色可能なフレキシブル照明器具であって、
前記フレキシブル本体に変形が発生すると、前記スイッチが起動し、これに基づき前記処理ユニットは、前記カラーセンサーユニットを起動して、目標物の色を感知して、カラー信号を取得し、且つ、前記処理ユニットは、前記カラー信号に基づき前記発光ユニットをコントロールして、前記カラー信号に対応する光線を放出すること、
を特徴とするものである。
【0008】
本発明の好適な実施形態において、前記フレキシブル本体の材料は、発泡材料を含み、さらに、発泡材料の気孔は光線を通過させる。好適には、前記発泡材料は、発泡スポンジである。
【0009】
本発明の好適な実施形態において、前記発光ユニットは、発光ダイオードを含み、さらに、発光ダイオードは、赤、緑、青の混成の発光ダイオードが望ましい。
【0010】
本発明の好適な実施形態において、スイッチはフレキシブル本体に収納される。
【0011】
本発明の好適な実施形態において、スイッチは二電極を含み、さらに、フレキシブル本体が押されて変形が生じた時、二個の電極が接触してスイッチを起動する。
【0012】
本発明の好適な実施形態において、前記発光ユニットは、発光ダイオードを含み、さらに、前記発光ダイオードは、赤、緑、青の混成発光ダイオードであることが望ましい。
【0013】
本発明の好適な実施形態において、調色可能なフレキシブル照明器具は、さらに、無線伝送ユニットを備える。無線伝送ユニットは、処理ユニットにカップリング接続されて、カラー信号を他の照明器具に送信することで、他の照明器具にカラー信号に対応する光線を放出させる。前記無線伝送ユニットは、好適には赤外線伝送ユニットである。
【0014】
本発明の好適な実施形態において、調色可能なフレキシブル照明器具は、さらに、ベースを備える。ベースは開口部を有し、フレキシブル本体はベースに取り付けられ、無線伝送ユニットもしくは前記カラーセンサーユニットが前記開口部に露出するように配置される。
【発明の効果】
【0015】
上記の如く構成することにより、本発明の調色可能なフレキシブル照明器具は、フレキシブル本体とスイッチの設置を介して、使用者が例えば、力を加えて押すといった直感的な操作方式によって、フレキシブル本体を変形させることでスイッチを起動させて、環境または目標物の色の測定を開始する手段とする。これにより、カラーセンサーユニットを介してカラー信号を取得すると、発光ユニットをコントロールして、カラー信号に対応する光線に変換して放出することにより、主動的に光線の色を判別、調整し、シチュエーションに対応する照明がなされる。さらに、その操作方式も斬新なイメージを与える。また、本発明の調色可能なフレキシブル照明器具は、無線伝送ユニットを追加するのにも適しており、環境または目標物の色に関するカラー信号を伝送する方式によって迅速且つ効果的に別の照明器具に伝達することで、使用者が何度も設定を変更する必要がない。
【0016】
従来の技術に比べて、本発明の調色可能なフレキシブル照明器具は、独立した動作が可能であるという条件の下で、照明器具自身の回路構成に基づき、主動的な調整機能によって目標物の色に対応する光線を放出すると同時に、制御システムに必要な拡張コストの削減を達成する。
さらにまた、フレキシブルな照明器具が変形することは、一種の非常にシンプルで直感的な動作であり、イメージ的に照明器具が環境または目標物の色を吸収するという概念を表現するのみならず、実際の運用時においても、特定のプログラムの知識や追加のデータ入力を必要とせず、ただちに調色が達成できるため、使用者にとって使いやすいというメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第一の好適な実施形態における調色可能なフレキシブル照明器具の部分分解図である。
【図2】図1に示した調色可能なフレキシブル照明器具のシステムのブロック図である。
【図3】図1に示した調色可能なフレキシブル照明器具を操作して、目標物の色を感知した時の動作を示した図である。
【図4A】調色可能なフレキシブル照明器具が外力を受ける前の状態を示した図である。
【図4B】調色可能なフレキシブル照明器具が外力を受け変形した状態を示した図である。
【図5】本発明の第二の好適な実施形態における調色可能なフレキシブル照明器具の透視図である。
【図6】図5に示した調色可能なフレキシブル照明器具がカラー信号を伝送し、他の照明器具をコントロールして同一色の光線を放出させる動作を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図を参照しながら、本発明の調色可能なフレキシブル照明器具の好適な実施形態について説明する。
【0019】
図1は、本発明の第一の好適な実施形態における調色可能なフレキシブル照明器具の部分分解図である。図1に示したように、調色可能なフレキシブル照明器具1は、フレキシブル本体11、スイッチ12、処理ユニット13、カラーセンサーユニット14及び発光ユニット15を備える。本実施形態において、フレキシブル本体11は、二つの部分が組み合わさって構成されるが、当然、本実施形態以外の態様において、フレキシブル本体11が一体成型または二個以上の部分から構成されることも可能であり、本発明はこれを制限しない。フレキシブル本体11の材質は、発泡材料を含み、フレキシブル本体11は、外力を受けて、一定程度の変形を発生させる能力を有する。好適には、上述の発泡材料は発泡スポンジである。しかしながら、本発明が照明器具の設計に係るものであるということから、発泡材料の気孔は光線を通過させる必要がある。そして、フレキシブル本体11の外形もまた、特に制限はなく、本実施形態においては、照明器具の概念に基づき、ランプ形状を模しているが、これに限るものではない。
【0020】
図1に示したように、本実施形態において、処理ユニット13、カラーセンサーユニット14及び発光ユニット15は、いずれもフレキシブル本体11中(二つのフレキシブル本体11に覆われる)に収容される。カラーセンサーユニット14は、一部がフレキシブル本体11の表面外に露出して、入射する光線を確実に受けて、目標物の色をしっかりと感知できることが望ましい。また、スイッチ12の位置は、決まった制限はないものの、フレキシブル本体11に収納されて、且つ、力が加わると変形する位置に設置されることが望ましい。例えば、フレキシブル本体11の内側収納槽111内に収容される。発光ユニット15は、フレキシブル本体11の中心に設置されることで(図1に示したとおり)、均一に光線を放出し、その光線はフレキシブル本体11の気孔を通して外部に射出する。
【0021】
図2は、図1に示した調色可能なフレキシブル照明器具のシステムのブロック図である。図2に示したように、スイッチ12、カラーセンサーユニット14及び発光ユニット15は、いずれも処理ユニット13にカップリング接続される。本実施形態において、カップリング接続は、電気的に接続されることを指し、これによって、信号の異なるユニット間における伝送が可能となる。調色可能なフレキシブル照明器具1のスイッチ12は、外部で使用者が操作する動作を、内部で信号をコントロールする素子に変換する役割を行ない、後続の作動を起動する。ここで、スイッチ12は、フレキシブル本体11と共に、力を受けて変形する特性を有することが望ましい。そして、フレキシブル本体11が変形した後に押さえ付けられることで、スイッチ12の少なくとも一部に、ある一定の移動が発生する。そして、外力が取り除かれると、再び元の位置に戻ることで、ON/OFFの切り替え効果を達成する。上述の内容に基づき、本実施形態において、スイッチ12は二電極121a及び121bを備える。好適には、二つの変形可能な抵抗薄板によって、スイッチ12が対応するフレキシブル本体11の両側に別々に設置されることにより、フレキシブル本体11に隣接もしくは張り付くことで、フレキシブル本体11の変形に伴って移動する目的を達成する。
【0022】
常態においては、二つの電極121a及び121bは接触しないため、信号は発生しない。しかしながら、調色可能なフレキシブル照明器具が外力を受けて圧迫されると、両電極121a及び121bは、移動に伴って接触し、電気通路が形成されて信号を出力する。しかしながら、ここで使用される変形可能な抵抗薄板の構造は、例を挙げたに過ぎず、その他のタイプのスイッチの具体的な実行方式もまた、これに取って代わることが可能である。例えば、スプリングを設置したボタン等で、本発明は図示した例に限るものではない。
【0023】
また、図1に示したように、本実施形態において、処理ユニット13は、マイクロチップやマイクロプロセッサでも可能である。カラーセンサーユニット14は、一種の可視光を感知する素子で、感知できる波長範囲は400から700ナノメートルの光が主であり、さらに、感知する手段は、主に目標物からこの素子に入射する光線の波長を判別することにより、目標物の色を知るという方法である。本実施形態において、発光ユニット15は、発光ダイオードまたはその他の可視光を発する素子を備える。発光ダイオードは、赤緑青混成の発光ダイオードが望ましく、それは、独立した赤、青、緑の発光ダイオード組立部品151を有することで、処理ユニット13にコントロール及び調整されやすくなる。そして、各種の異なる波長の光を発射して、異なる色の光線を発することで、使用者に気付かせる。
【0024】
以下、本発明の全体的な動作関係について具体的に説明する。図3は、図1に示した調色可能なフレキシブル照明器具を操作して、目標物の色を感知する時の動作を示した図である。図4A及び図4Bは、それぞれ調色可能なフレキシブル照明器具が外力を受ける前後の変形を示した図である。同時に、図2及び図3を参照しながら説明する。前述の回路構成を踏まえて説明する。使用者が調色可能なフレキシブル照明器具1に、例えば、青色の光を放つデスクランプTLのような目標物の色と同一色の光線を放出させる場合、調色可能なフレキシブル照明器具1を、デスクランプTLに近づけて、カラーセンサーユニット14のフレキシブル本体11の外に露出した部分を光源に向ける。その後、フレキシブル本体11を、例えば、力を入れて押し付けたり、ひねって押し付けたり、及び/または、上から押す等の形式の外力Fを加えて、フレキシブル本体11を変形させる。スイッチ12の電極121a及び121bが移動して、互いに接触し合う(同時に図4A及び図4Bを参照)ことで、スイッチ12が起動されて、処理ユニット13に起動信号SAを入力する。処理ユニット13が起動信号SAを受信すると、ただちに起動信号SAに基づき、処理ユニット13はセンサーコントロール信号SCを出力する。これを受信したカラーセンサーユニット14は感知を開始して、入射した光線の波長(及び目標物を意味するデスクランプTLが発する光線の色)を読み取る。目標物の色を知ると、カラーセンサーユニット14は、カラー信号SLを処理ユニット13に出力する。処理ユニット13は、カラー信号SLに基づき、発光コントロール信号SEを出力して、発光ユニット15をコントロールして、カラー信号SLに対応する光線を放出させる。当然、本実施形態において、カラーセンサーユニット14に入射する光線は、調色可能なフレキシブル照明器具1が放出する光線の波長と実質上は同一であるため、使用者に調色可能なフレキシブル照明器具1が目標と同一色の光線を発することができると感じさせる。
【0025】
特に説明すべきは、本明細書中に記述する「波長は実質上は同一である」とは、人間の目の生理機能の制限に基づくもので、一定の波長の範囲内の光線は、いずれも同一色であると判断され、これら感覚的な色は同一であるが測定器で読み取る数値にはやや違いがある場合も、ここで言うところの「波長は実質上は同一である」とする。
【0026】
したがって、本発明の調色可能なフレキシブル照明器具は、目標物の色を感知して、 主動的に調整を行なうことで、同一色の光線を放出する目的を達成する。特に、操作上簡単な押すという動作によって、変形させるだけで完了することは、実用的で便利であるという本発明の目的に適合するだけでなく、目標物の色を吸収して光線の色を変換するという概念を実現することにより、実用的且つ使用者の使用意欲を高めるという機能を併せ持つ調色可能なフレキシブル照明器具を提供し得るものである。
【0027】
図5は、本発明に係る調色可能なフレキシブル照明器具の第二の好適な実施形態の透視図である。図5に示したように、本実施形態において、調色可能なフレキシブル照明器具5の回路構成及び技術内容は、前記第一実施形態と同様であり、同じく、フレキシブル本体51、スイッチ52、処理ユニット53、カラーセンサーユニット54及び発光ユニット55を備える。ただ、この第二実施例においては、さらに、無線伝送ユニット56及びベース57を備える。無線伝送ユニット56は、処理ユニット53にカップリング接続されて、カラー信号を他の照明器具に発信することで、他の照明器具にカラー信号に対応する光線を放出させる。詳しく言えば、処理ユニット53がカラーセンサーユニット54が発信したカラー信号を受信した後、無線伝送ユニット56を介して同一のカラー信号を他の照明器具に発信することにより、その他の照明器具に、カラーセンサーユニット54が感知して得たカラーデータを利用して同一色の光線を放出させる。無線伝送ユニット56としては、赤外線伝送ユニットを理想とするが、本発明ではこれに限らず、その他の無線伝送手段を利用することも可能である。フレキシブル本体51は、ベース57に取り付けられる。本実施形態において、フレキシブル本体51は、ベース57にはめ込まれて、ベース57としっかりと連結され、他の素子が中から脱落するのを回避する。ベース57の底端には、開口部571を設けて、カラーセンサーユニット54と無線伝送ユニット56をこの開口部571から露出させる。
【0028】
具体的に例を挙げて説明する。まず、図3に示した動作を踏まえて、調色可能なフレキシブル照明器具は、目標物の色を感知してそのデータを取得し、さらに、自らもまた同一色の光線を放出した後、図6に示したように、調色可能なフレキシブル照明器具5を、フロアランプSLの近くに移動させる。調色可能なフレキシブル照明器具5は、あらかじめ取得したカラー信号を無線伝送ユニット56を介してフロアランプSLに提供する。フロアランプSLは、無線受信ユニットRUによってカラー信号を受信した後、さらに、自らのコントロールシステムによって発光モジュールをコントロールして、同様に、目標物の色と同一の光線を放出することで、本発明に係る調色可能なフレキシブル照明器具における色を検知して伝達するという目的を達成する。
【0029】
このように、本発明の調色可能なフレキシブル照明器具は、フレキシブル本体とスイッチを介して、使用者が、例えば、力を加えて押すといった直感的な操作を行うことにより、フレキシブル本体を変形させることでスイッチを起動させて、環境または目標物の色の測定を開始する手段とする。スイッチの作動により処理ユニットから発せられる指令信号によりカラーセンサーユニットがカラー信号を取得すると、発光ユニットをコントロールして、カラー信号に対応する光線に変換して放出することにより、主動的に光線の色を判別、調整し、さらに、その操作方式も斬新なシチュエーションに対応する照明を行うことが可能となる。また、本発明の調色可能なフレキシブル照明器具は、無線伝送ユニットを追加するのにも適しており、迅速且つ効果的に環境または目標物の色を、カラー信号として伝送する方式によってその他の照明器具に伝達することで、光線の色を伝送する媒介としての機能を果たし、使用者が何度も設定を変更する必要がない。
【0030】
このように、従来の技術に比べて、本発明の調色可能なフレキシブル照明器具は、独立した動作が可能であるという条件の下で、照明器具自身の回路構成に基づき、主動的な調整機能によって目標物の色に対応する光線を放出すると同時に、制御システムに必要な拡張コストの削減を達成する。
さらにまた、フレキシブルな照明器具が変形することは、一種の非常にシンプルで直感的な動作であり、イメージ的に照明器具が環境または目標物の色を吸収するという概念を表現するのみならず、実際の運用時においても、特定のプログラムの知識や追加のデータ入力を必要とせず、ただちに調色が達成できるため、使用者にとって使いやすいというメリットがある。
【0031】
以上、本発明の実施例を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は、これらの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても、本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0032】
1、5 調色可能なフレキシブル照明器具
11、51 フレキシブル本体
111 内側収納槽
12、52 スイッチ
121a、121b 電極
13、53 処理ユニット
14、54 カラーセンサーユニット
15、55 発光ユニット
151 発光ダイオード組立部品
56 無線伝送ユニット
57 ベース
571 開口部
F 外力
RU 無線受信ユニット
SA 起動信号
SC センサーコントロール信号
SE 発光コントロール信号
SL カラー信号
SL フロアランプ
TL デスクランプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレキシブル本体と、
前記フレキシブル本体に変形が発生した時に起動されるスイッチと、
前記スイッチにカップリング接続される処理ユニットと、
前記処理ユニットにカップリング接続されるカラーセンサーユニットと、
前記フレキシブル本体に取り付けられて、前記処理ユニットにカップリング接続され、コントロールされて異なる色の光線を放出する発光ユニットと、を備える調色可能なフレキシブル照明器具であって、
前記フレキシブル本体に変形が発生すると、前記スイッチが起動し、これに基づき前記処理ユニットは、前記カラーセンサーユニットを起動して、目標物の色を感知して、カラー信号を取得し、且つ、前記処理ユニットは、前記カラー信号に基づき前記発光ユニットをコントロールして、前記カラー信号に対応する光線を放出すること、
を特徴とする調色可能なフレキシブル照明器具。
【請求項2】
前記フレキシブル本体の材料は、発泡材料を含み、前記発泡材料の気孔は光線を通過させることを特徴とする請求項1に記載の調色可能なフレキシブル照明器具。
【請求項3】
前記発泡材料は、発泡スポンジであることを特徴とする請求項2に記載の調色可能なフレキシブル照明器具。
【請求項4】
前記スイッチは、前記フレキシブル本体に収納されることを特徴とする請求項1に記載の調色可能なフレキシブル照明器具。
【請求項5】
前記スイッチは、二電極を備えて、前記フレキシブル本体が押されて変形が発生した時、前記両電極が接触して、前記スイッチが起動されることを特徴とする請求項4に記載の調色可能なフレキシブル照明器具。
【請求項6】
前記発光ユニットは、発光ダイオードを含むことを特徴とする請求項1に記載の調色可能なフレキシブル照明器具。
【請求項7】
前記発光ダイオードは、赤、緑、青の混成発光ダイオードであることを特徴とする請求項6に記載の調色可能なフレキシブル照明器具。
【請求項8】
前記処理ユニットにカップリング接続されることで、前記カラー信号を他の照明器具に発信して、前記他の照明器具に前記カラー信号に対応する光線を放出させる無線伝送ユニットを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の調色可能なフレキシブル照明器具。
【請求項9】
前記無線伝送ユニットは、赤外線伝送ユニットであることを特徴とする請求項8に記載の調色可能なフレキシブル照明器具。
【請求項10】
前記フレキシブル本体が取り付けられ、前記無線伝送ユニットが露出する開口部を有するベースを更に備えることを特徴とする請求項8に記載の調色可能なフレキシブル照明器具。
【請求項11】
前記フレキシブル本体が取り付けられ、前記カラーセンサーユニットが露出する開口部を有するベースを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の調色可能なフレキシブル照明器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−59697(P2012−59697A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−172249(P2011−172249)
【出願日】平成23年8月5日(2011.8.5)
【出願人】(508226687)和碩聯合科技股▲ふん▼有限公司 (29)
【Fターム(参考)】