説明

識別用リング

【課題】
本発明は類似した傘等や、紐やチェーンのついたぶら下がるマークつまりマスコット等
の付けれなかった商品に簡単に、外れず固定することが可能なオリジナルマークを作る事
を主要な特徴とする。
【解決手段】
合成樹脂、ゴム等の軟質材料で、而も摩擦抵抗の大なる材料にて形成されたバンドと、
このバンドの基端に備えられ、且つ該バンドをループ状に形成して先端が挿通すると共に
、任意の位置にて保持する抜け止め部を備えた装飾取付部を有する筒状保持具とで成して
いることを特徴とする識別用リング。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、似たような物にマークを付け識別しやすくする識別用リングに関するもので
ある。
【背景技術】
【0002】
例えば傘の場合、コンビニ等で販売されているビニル傘や小学校の児童傘、ビニル傘は
白色や透明の物が多く、自分のビニル傘と他人のビニル傘の区別がしにくい。現在 ビニ
ル部分に模様が入ったものも出てきてはいるが柄を多く作るにはコスト面でも無理がある
。児童傘は無地の似たものが多く色も少なく、似た傘の中から探すのも困難であり、黒や
青、紺等の濃い色となると名前を書いても目立たなく自分の物と間違えてしまう。ネーム
カードも見ないとすぐ自分の傘と判断しにくく個人情報等の観点からも目立つように記入
するのに抵抗がある。
【0003】
既存の商品では、傘の持ち手部分に長い柄のある袋状の布をかぶせ外れないように根元
を絞るものがある。これは持つ部分が布のためくるくる回ったり安定に欠けるものであり
、雨の日に使うのに布だと濡れると使い勝手の悪いものになる。
【0004】
また、傘たてに立てたときに、 輪になった色柄の布を持ち手部分からくぐらせ自分の
ものと分かりやすくするものがある。これも布なので濡れるとカバン等に片付けると不都
合がおきる。ビニルにしても外したりしているうちに紛失したり、家においてきてしまい
持って来るのを忘れたりしやすい。
【0005】
シールを貼るという単純な方法もあるが、子供っぽいので大人は受け入れがたい。使用
するうちに剥がれてしまう。シール跡も粘つき汚くなる。
【0006】
実開昭54−113079の例では、配線止め具であり、ファッション性は全くなく、
合成樹脂(プラスチック)のような硬い素材のため切り込みが入にくく摩擦効果が期待で
きないため付け位置からずれていく可能性が高い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実開昭54−113079
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は類似した傘などに、紐やチェーンのついたぶら下がるマークつまりマスコット
等の付けれなかった商品に簡単に、外れず固定することが可能なオリジナルマークを作る
事を主要な特徴とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は請求項1に記す、合成樹脂、ゴム等の軟質材料で、而も摩擦抵抗の大なる材料
にて形成されたバンドと、このバンドの基端に備えられ、且つ該バンドをループ状に形成
して先端が挿通すると共に、任意の位置にて保持する抜け止め部を備えた装飾取付部を有
する筒状保持具とで成していることを特徴とした識別用リング。
【0010】
本発明でいう筒状とは円筒に限らず断面が四角状の筒の物も含むものとする。
【0011】
更に前記バンドと前記筒状保持具に取り付けられると共に、前記バンドの食み出し部を
切断する取り外し可能のカッターとで成していることを特徴とした識別用リング。
【0012】
更に本発明のバンドは、表面又は裏面の一方面に一定間隔にて切断可能な抜け止め溝を
複数本形成したことを特徴とした識別用リング。
【0013】
また本発明のバンドは、表面に一定間隔にて凸状の模様部を設けて、該凸状の模様部間
にて形成された空間部を切断用溝としたことを特徴とした識別用リング。
【0014】
また本発明の筒状保持具の抜け止め部は、前記バンドの凹凸部との組み合わせとしたこ
とを特徴とした識別用リング。
【0015】
更に本発明の筒状保持具は、装飾取付部表面に動物、草花等の任意の図柄や立体等の装
飾を施したことを特徴とした識別用リング。
【0016】
また本発明の筒状保持具の裏に小さな複数の吸盤を付けたことを特徴とする識別用リン
グ。
【0017】
また本発明の筒状保持具の裏に手で引っ張れば剥がれるくらいの弱い粘着部を設けたこ
とを特徴とした識別用リング。
【0018】
また本発明の筒状保持具の裏に凹みを付けたことを特徴とした識別用リング。
【0019】
また本発明の筒状保持具のバンドの先の出口部分の形状が円のようなカーブのある形や
多角形の場合は、前記カッターの刃は前記筒状保持具の出口部分の形状に沿う形としたこ
とを特徴とした識別用リング。
【0020】
更に本発明のバンド及び筒状保持具は、軟質PVC、例えばATBC−PVC製とした
ことを特徴とした識別用リング。
【発明の効果】
【0021】
請求項1により本発明のバンドと筒状保持具はゴム状の物や軟質合成樹脂等の弾力性の
ある摩擦抵抗の高い素材で出来ていることにより、例えば傘のつるつるした持ち手部から
カバンの丸みのある持ち手部等、細長いものなら楕円や六角形でも型になじみやすく、ず
れにくくフィット感を得られ、更にバンドは可撓性のため柔らかいので取り付け部を傷つ
けることも少ない。
【0022】
柔らかい素材にするというのは、結束バンドのような 物を締め付けておくまでの強度
は必要なく、取り付け部自体に巻きつけるという感覚の手軽さを持つ。細長い物にしっか
りと固定され再利用不可且つ装飾部によって好みのマークを選んだり施せたり、オリジナ
ルマークが出来るので、名前が記してなくても自分の物と判断しやすい。
【0023】
請求項2によりカッターがあると、前記筒状保持具のバンドの先の出口部分からでる、
はみ出した不要のバンド部分がはさみよりきれいな切り口で切り落とすことが可能となる

【0024】
請求項3により前記バンドは、表面又は裏面の一方面に一定間隔にて前記カッターで切
断可能な抜け止め溝を複数本形成することにより保持具の中のラチェット爪の役割をする
凸部とかみ合うことは勿論、バンドの凹部にカッターの刃が切るときに当たって沿うよう
に取り付けられていることを特徴とし、はみ出し部分のバンドを切り取る時バンドの厚み
が凹んでいるので少し押さえくい込ますだけで切断がしやすくなる。
【0025】
請求項4により本発明のバンドは、表面に一定間隔にて凸状の模様部を設けて、該凸状
の模様部間にて形成された空間部を切断用溝とすることによりバンド部分へのデザイン幅
が円錐の凸部や四角錘の凸部など広がり、また更に二重に凹凸の仕組み作ることも可能な
ので外れ防止を強固することも可能となる。
【0026】
請求項5により前記筒状保持具の抜け止め部は、前記筒状保持具と前記バンドの凹凸部
の組み合わせとすることによりデザイン幅が広がる。
【0027】
請求項6により前記筒状保持具は、装飾取付部の表面に動物、草花等の任意の図柄や立
体等の装飾を施したことを特徴とすることにより、本発明を例えば白のビニル傘の柄など
に取り付けた時、多くの白のビニル傘がある中で自分が選んだマークが一目で分かること
となる。
【0028】
請求項7により前記筒状保持具の裏に小さな複数の吸盤を設けることを特徴とすること
により、つるつるした素材に取り付ける時、取り付け位置に吸盤で固定しておけばバンド
を締める時にずれないので取り付けやすく、且つ取り付け後のずれを防止する役目を持つ
。またバンドを締める時に前記筒状保持具の中の凹凸とのかみ合わせによりバンドと取り
付け部に少しの緩みが出たとしても吸盤が収縮の役目をしてバンドの締め具合により緩み
をなくしフィット感を高めることが可能となる。
【0029】
請求項8により前記筒状保持具の裏に弱いジェルやシリコン、エラストマー、ポリウレ
タン等の弾力性のある粘着部を設けることを特徴とすることにより、ざらざらした布など
柔らかめで摩擦が起きにくい素材に取り付ける時、取り付け位置に弱い粘着部で固定して
おけばバンドを締める時にずれないので取り付けやすく、且つ取り付け後のずれを防止す
る役目を持つ。またバンドを締める時に前記筒状保持具の中の凹凸の間隔の開き具合によ
りかみ合わせでバンドと取り付け部に少しの緩みが出たとしても粘着部に弾力性があるた
め収縮の役目をしてバンドの締め具合により緩みをなくしフィット感を高めることが可能
となる。
【0030】
請求項9により前記保持具の裏に凹みを付けることを特徴とすることにより前記筒状保
持具の装飾部がデコや凹凸のあるデザインにより厚みが出る場合で取り付け部が細めでカ
ーブがきつい場合、図5bのように筒状保持具裏に取り付ける棒状の丸みに沿った凹み2
0を設けることにより筒状保持具への負担を和らげれるものとする
【0031】
請求項10により前記筒状保持具が円のようなカーブのある形や多角形の場合、前記カ
ッターとカッターの刃は前記筒状保持具のバンドの先の出口部分の形状を一部覆って、且
つ沿う形をしたことを特徴とすることにより、不要のはみ出たバンド部を前記筒状保持具
の外部形状に沿ったきれいな切り口で切り落とすことが可能となり、カッターも外して捨
てるだけである。
【0032】
請求項11により前記バンド及び前記筒状保持具は、軟質性PVC製とすることにより
この素材は柔らかく劣化も少なく摩擦抵抗も高く丈夫さにも優れカラフルな色の組み合わ
せも可能なのでデザインの幅が広がる。
【0033】
大体の細長い形なら本考案は使用可能なので使用範囲は広がる。この本発明のゴム状の
物や軟質合成樹脂等の弾力性のある摩擦抵抗の高い素材、特に軟質性PVCの必要性とし
て、本発明を既存の結束バンドのような強度をつけると硬くしっかりとしたものになるの
で金属刃でもっても引き切り取ることも出来ず摩擦も少なくずれやすくなり取り付け部に
なじみにくいものとなってしまう。また硬い合成樹脂(プラスチック)だと御菓子のおま
けのように子供じみたものになってしまい飾りとしての風合いが安っぽいものになってし
まう。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】(a)実施前の形態と仕組み例を示した説明図(実施例1)(実施例4(b) 筒状保持具に取り付けるカッターの説明図 (c) 正面図
【図2】(a) 実施の説明図 (b) 取り付け完了図
【図3】(a) 実施前の形態と仕組み例を示した説明図(実施例2)(b) 実施後の説明図
【図4】(a) デザイン化されたラチェット部(凹凸部)がバンドの左右についた実施前の形態(実施例3)(実施例4) (b) 取り付け完了図
【図5】(a) 筒状保持部の裏にカーブをつけた実施前の形態(実施例7)(b) 断面図
【図6】筒状保持部の裏に吸盤を設けた実施前の形態(実施例8)
【図7】筒状保持部の裏に粘着部を設けた実施前の形態(実施例9)
【図8】(a) 筒状保持部が円の場合のクロックス(登録商標)等に取り付けるアクセサリーのジビッツ(登録商標)等を使用する説明図(実施例5)(実施例10)(b) 筒状保持部が円の場合の実施例(実施例5)(c) カッター斜視図 (d) カッター断面図 (e) カッターの例(実施例6)
【図9】(a) バンド部が平らな場合の本考案(実施例14)(b) 保持具とバンドの関係
【図10】本発明を数個カバンの持ち手に固定させた説明図(実施例12)
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0035】
図1aは識別用リングを示す斜視図であって、合成樹脂、ゴム等の軟質材料で、而も摩
擦抵抗の大なる材料にて形成されたバンド1と、同様に合成樹脂、ゴム等の軟質材料で、
而も摩擦抵抗の大なる材料にて形成軟質合成樹脂にて形成された筒状保持具2、更にはカ
ッター3とで成している。
而して、具体的にバンド1は表面に一定間隔にて切断可能な抜け止め溝4を複数本形成
している。
ここでいう前記バンドと前記筒状保持具は別々なものから合わせたものと、一体となって
いるものがあるが、ここでは一体となっているものが好ましい。
【0036】
図1aは本発明の未使用時の状態であり、摩擦抵抗の高いゴム状の素材合成樹脂の一種
であるATBC−PVCを使用した例としてあげる。本発明は前記筒状保持具となる図1aの2
の中に結束バンドのような構造を取り入れる為、図1aの5のラチェット爪の働き、つま
り戻り方向への移動を阻止する働きをする凸部5を設けたトンネルを作る。前記バンド部
分は筒状保持具幅より狭くなり前記筒状保持具のトンネル部分を通るものとする。
【0037】
素材が摩擦でトンネルを通りにくい場合でも、トンネルの中のラチェット爪等となる引
っかかる突起や溝のあるバンドの先部分の1−1の幅や厚みを調整しその先の長さを保持
具のトンネル長さより長くすることによりバンドを引き出す事が可能である。バンド先1
−1が保持具の入り口10から入り、出口となる出口11に、カッター3の側壁左右に凸
部8を設けたカッターを11の穴出口に入れカッターの側壁左右の凸部8が保持具内の凹
7にはまることにより、8が軸となりカッターに遊びCが出来、カッターの位置は図1c
のようになる。バンド1は5の形状の受けとなる凹部4が連なるものとする。
【0038】
本発明を図2aのように取り付けたら食み出しバンド部分1−1が不要なのでD部を指
で押さえカッター3のカッターの刃3−1を食み出しバンドにくい込ませながらEの方向
に引っ張り切断し切り取り捨てる。この時カッター3は取り外し捨てる。
【0039】
このときカッターの刃の長さが食み出したバンドの厚みを超えて本体バンドに達しない
よう調節されている。前記カッターの刃の長さは食み出したバンドのV字凹部の肉厚の厚
み以下とする。前記バンドはV字凹部としたが、凹凸のひっかかる仕組みのデザインであ
れば凹凸のデザインはU字であったり円錐であったり穴など色々考えられるためその時の
デザインのバンドの肉厚とする。カッター3は取り付け完了後役目を終えるので取り除く

【0040】
この時カッターを取り出すためのつまみ部をカッターに設けることも出来る。図2bは
傘の柄に本発明を取り付けた例であるが、本発明は図2bのようにしっかり固定されるの
で、既存の商品のようにカバン等から出し入れすることなく傘の柄部に雨の日でもずっと
密着していてどんな太さのもち手や形でも対応でき付け位置も自分で決めることができ自
分だけのマークをつけることが可能である。
図1〜図7の例で図8cのようなカッターでも可能であるが、ここでの例として図1〜図
7の保持具の形状の場合は、食み出しバンドの出ている筒状保持具のバンド出口付近内側
に設置することとする。
【0041】
本発明のカッターの必要性として、前記筒状保持具のバンド出口の刃を本体そのものの
素材で加工し作ったとしたら、刃部もバンド部も同じ軟質素材なので力が分散され切れに
くく、無理にすると関係のないところが裂けたり切れたりと面がガタガタになりやすいの
でカッターが必要となる。
ハサミで切断は可能であるが、ハサミには刃の部分に幅があるため切断したい食み出した
バンドの根元で切るには筒状保持部が邪魔となり負担をかけ切り口が汚いものになりやす
い。
【0042】
また表現しようとする質感を変えることにより摩擦抵抗の高さも変えることが出来、例
えば表面と裏面で変えれたり筒状の中も質感で摩擦抵抗の高さを変えればバンドが通りや
すく出来たりするので本発明への素材の適性が高まる。
摩擦抵抗を更に高めたいのであれば、ゴムなどを高めたい部分、例えば保持具裏にコーテ
ィングすることも出来る。
【0043】
結果、本発明の素材はゴム状のものや軟質な合成樹脂などの摩擦抵抗の高い素材とし、
硬質刃は本発明のバンドの厚みを切ることの出来る硬さを持つ刃とする。前記バンドと前
記筒状保持具の素材となりうる合成樹脂の軟度は作られるデザインにより変わる。そのた
め硬質刃は金属であったり、硬質の合成樹脂であったりする。カッターの刃に沿って切ら
れるため切断面はきれいな線となる。
本発明の筒状保持具部分は色んな形が考えられるため、ここでいうカッターとはハサミ状
のものや爪切り等の形状も含む切るものをいう。
【0044】
本発明は誰でもバンド部分をはずす事が出来る仕組みにすると譲り合う事が可能となり
、自分のマークの意味が弱まり自分のものかの判断が薄れるので、本発明はハサミで切ら
ない限り外れない。本発明は取り付け時に前記筒状保持具のバンド出口からバンドの先端
のはみ出た部分が邪魔な不要なものとなるので切り取り、しかも筒状保持具とバンドが移
動阻止手段で動きを固定されるので再利用不可の物となり、間違える事も少なく盗難予防
にもなる。
【0045】
図2は本発明の識別用リングを使用した時の図でバンド先1−1を図2aのようにに筒
状保持具のトンネルのようになった穴に通し図2aの16のように取り付け位置を決めた
らしっかりとバンドの先1−1を取り付け部の16に密着するまで引っ張る。この引き出
す時カッターの刃が、バンドに傷を付けないように少し斜め前に向いておりカッターの側
面左右にある凸部8と保持具内部側面に設けられた凹部7により取り付けられ回転軸の役
目をし、図1bのCの動きを生み出す。かつその左右の下辺,図1bの12に示すように
丸みをつけるため遊びBができ傷がつきにくい。
【0046】
また前記のカッター下辺、図1bの12があるため食み出したバンドを切るとき保持具
の中に取り付けられたカッターの刃上部にあたる部分Dを押さえることにより食み出した
バンド1−1にカッター3の下辺の丸みの作用Bが働き、刃が前下に矢印Aで示すように
動き、食み出したバンドの根元に図2aのカッターの刃3−1がくい込み、邪魔で不要と
なったバンド先1−1部分を手で持って引き切ることが出来る。
【実施例2】
【0047】
図3aは識別用リングを示す未使用時側面図であって、軟質合成樹脂にて形成されたバ
ンド1と、同様に軟質合成樹脂にて形成された筒状保持具2、更にはカッター3とで成し
ている。而して具体的にバンド1は、表面に一定間隔にて凸状の模様部13を設けて、該
凸状の模様部13間にて形成された空間部を切断用溝6としている。
【0048】
識別用リングが軟質合成樹脂で凹凸の関係を外れないようにするため図3aの凸部13
の側面に2つ目の凹凸の関係14と15のように設けることによりバンドの戻り方向への
移動を阻止する効果を高めれる。図3bは図3aを取り付け部に取り付けた時の側面図で
ある。
【実施例3】
【0049】
図4aの実施方法は図1aと同様であるが、バンドの側面に凹凸の5と6、筒状保持具
の中にもバンドの側面と同じ凹凸の5と6を作ることにより凹凸の関係で外れないように
したものである。
【0050】
図4aのようにトンネル状になった筒状保持具2とその片側穴出口下の方から続いてバ
ンド1が出る。このバンド部の側方左右に設けた凹部6(凸部5)を設け保持具2の中の
凸部5(凹部6)とかみ合うデザインにすれば、このデザインにラチェット機能が生まれ
、波型やジグザグのデザインをバンド縁の左右に施すことができる。これにもカッター3
を筒状保持具内部つまりバンド出口11の位置に取り付ける。図4bは図4aを傘の柄に
取り付けた例である。
【実施例4】
【0051】
本発明の筒状保持具2の表面上部の装飾取付部2−1に始めから模様も付けるも可能だ
が、図1aのように筒状保持具表面上部2−1を平らにして購入者が自分の好みでデコや
ビーズなど自分のオリジナルマークをつけることも可能であるため世界に一つだけのマー
クが可能である。筒状保持具は軽いものであれば色んな形が可能であり、そうして出来た
筒状保持具を取り付け部に固定させれる識別具を実現した。
【0052】
前記のように筒状保持部の装飾のデザインは販売者側があらゆるデザインを無数に考え
て販売可能だが、無地の筒状保持具にしての販売であれば購入者自身がデコ、図4aの9
のハートを付けた例やビーズの飾りを貼ったり自由に装飾することにより、世界にひとつ
だけのオリジナルマークが可能である。
【実施例5】
【0053】
本発明の筒状保持具2が図8aに示す円のようなカーブのある形や多角形の場合、直線
のカッターの刃では当てはまらず、前記カッターとカッターの刃は図8cの26と3−1
が前記筒状保持具のバンドの先の出口部分の図8bの保持部の一部25を覆って、且つ沿
う形をしたことを特徴とすることにより、不要のはみ出たバンド部1−1を前記筒状保持
具2の外部形状に沿ったきれいな切り口で切り落とすことが可能となり、カッターも外し
て捨てるだけである。
【0054】
このカッターは外部設置で使い方は同じである。図8cのカッター3にはカッターの刃
3−1があり、切り過ぎ防止用ストッパー24はバンドの下まで切り過ぎないように調節
された位置にあり食み出したバンドの上に被さり安定させる役目をし、切り過ぎ防止用ス
トッパーの上部つまり26は保持具上部図8bの25にひっかかるように装着されるので
更にバンドを切り落とすのに安定効果をだす。図8cの26を図8bの25の位置に合わ
せるように沿わせ、切り落とすバンドと刃の位置を確認したら図8bの25部、つまり図
8cの26にあたる部分を押してバンドに刃をくい込ませ1−1を引っ張り切る。
【実施例6】
【0055】
前記同様筒状保持具が円のようなカーブのある形や多角形の場合、前記刃は前期筒状保
持具のバンドの先の出口部分の形状図8bの25に沿う形のため、例えば前記バンドの幅
の爪切り図8のeのようなカッターでみると上部刃図8eの3−1が前記筒状保持具のバ
ンドの先の出口部分の形状をし、下刃図8eの3−2は刃ではなく上刃が下部に垂直に当
たるよう下部は平らで少し長めになって且つ幅27はバンド1より狭い幅となる。この場
合の前記のはみ出しバンド1−1は前記カッターの邪魔にならないようにカットしておき
、仕上げに前記爪切り状のカッターの刃の受け部図8eの3−2を前期筒状保持具のバン
ドの先の出口部分に差込み、上刃のはみ出しバンド1−1の切り落とし位置を確定したら
爪切りの要領でレバー28がGの動きをすると同時に図8eの3−1が下がりはみ出しバ
ンド部1−1を切り落とす。切り落とし後前記カッターは不要となる。
【実施例7】
【0056】
図5aと図5bの実施方法は図1aと同様であるが、保持具2の裏に緩やかなカーブの
ある凹み部20を設けてある。これは筒状保持具2の装飾取付部2−1に立体装飾等を取
り付けた場合取り付け時に筒状保持部2が曲がるため装飾部9へかかる負担を軽くするも
のである。
【実施例8】
【0057】
図6の本発明により前記筒状保持具の裏17に小さな複数の吸盤18を設けることを特
徴とすることにより、つるつるした素材に取り付ける時、取り付け位置に吸盤で固定して
おけばバンドを締める時にずれないので取り付けやすく、且つ取り付け後のずれを防止す
る役目を持つ。またバンドを締める時に前記筒状保持具の中の凹凸とのかみ合わせにより
バンドと取り付け部に少しの緩みが出たとしても吸盤が収縮の役目をしてバンドの締め具
合により緩みをなくしフィット感を高めることが可能となる。
【実施例9】
【0058】
図7の本発明により前記筒状保持具の裏17に弱いジェルやシリコン、エラストマー、
ポリウレタン等の弾力性のある粘着部17を設けることを特徴とすることにより、ざらざ
らした布など柔らかめで摩擦が起きにくい素材に取り付ける時、取り付け位置に弱い粘着
部で固定しておけばバンドを締める時にずれないので取り付けやすく、且つ取り付け後の
ずれを防止する役目を持つ。またバンドを締める時に前記筒状保持具の中の凹凸の間隔の
開き具合によりかみ合わせでバンドと取り付け部に少しの緩みが出たとしても粘着部が弾
力性があるため収縮の役目をしてバンドの締め具合により緩みをなくしフィット感を高め
ることが可能となる。
【実施例10】
【0059】
図8aは筒状保持具2の装飾取付部2−1に袋状の穴21を開けることにより、クロッ
クス(登録商標)等に付けられる多数のデザインのあるアクセサリー、ジビッツ(登録商
標)等23を穴22にはめ込む事により既存の商品の使い道を広げる事も可能である。
【実施例11】
【0060】
筒状保持部2を蛍光にすることにより暗いところでも分かるようにできる。
【実施例12】
【0061】
また図10はカバンの取っ手に本発明を任意の位置に数個つけた図であるが、自分の選
んだマークが他人で重なる場合は数個つけることにより、組み合わせが幾通りも出来るた
めファッション性も高まり、より自分のものという確実性が高まる。
【0062】
カバンの持ち手や傘の柄など細長いもの、物がぶら下がると使い勝手が悪くなる物に対
し、マークを付けれるようになることで傘間違いや盗難予防の識別具として利用範囲が広
がる。
【実施例13】
【0063】
バンド部分を広くし筒状保持部にライト機能を付け、自転車のハンドルに付ければ ラ
イトが壊れた自転車でも簡単にライトをつけることができる。
【実施例14】
【0064】
取り付け部の周囲の長さがバンドの長さ図9aの29〜30に当てはまる時、図9aの
ようにバンド先の凸部5を数個にするとバンド部中央部表面を平らにすることも可能であ
る。
【実施例15】
【0065】
識別具として勿論だが、装飾的に企業名などを入れ宣伝効果を持たせるという利用も出
来る。
【実施例16】
【0066】
筒状保持部の厚みを抑えたい場合は筒状保持部裏にあたる部分を四角状や円にてくりぬ
きバンド裏に摩擦効果を高めることも可能である。
(素材ATBC−PVCの説明)
【0067】
ATBC−PVC(Acetyl tributyl citrate−polyvinyl
chloride)とは、可塑剤を含有する軟質なポリ塩化ビニル(PVC)の一種である

【産業上の利用可能性】
【0068】
筒状保持具の装飾取付部に袋状の穴を開けることにより 無数にある既存の商品クロッ
クス(登録商標)等に付けられるアクセサリー、ジビッツ(登録商標)等の飾りをはめ込
むことが出来、既存の商品の使い道を広げる事も可能である。このように筒状保持具の装
飾デザインは既存の商品からオリジナルなものまで広がる。
【0069】
第三者の物と 区別のつきにくいビニル傘や児童傘の柄部に、同じものがほぼ無い模様
、つまりオリジナルマークを簡単につけれるため、自分の傘の区別が容易になる。また筒
状保持具本体の装飾部に装飾的に企業名を入れることにより、宣伝効果をもたせることも
できる。
学生のカバン、スポーツバックの持ち手部、リュックショルダー帯部に1個もしくは数
個付けることによりファッション性を高める事が出来、学生などのカバンなどであれば生
徒みな同じカバンなので区別の効果が高まる。
【符号の説明】
【0070】
1 バンド
1−1 バンドの先(はみ出しバンド)
2 筒状保持具
2−1 装飾取付部
3 カッター
3−1 カッターの刃
3−2 カッターの刃の受け部
4 切断可能な切断溝凹部
5 凸部
6 凹部
7 凹部
8 凸部
9 装飾
10 バンド先部の入り口
11 バンド先部の出口
12 カッター下辺の丸み部
13 模様となる凸部
14 小さい凹部
15 小さい凸部
16 取り付けられる部分
17 筒状保持具の裏
18 吸盤
19 粘着部
20 筒状保持具の裏凹部
21 袋状の穴
22 穴
23 ジビッツ等
24 ストッパー
25 カッターの設置位置
26 カッターを固定させるための部分
27 バンドより狭い幅
28 レバー
29 取り付けられる周囲の長さ
30 取り付けられる周囲の長さ
31 カバン
A 刃の動き
B 丸みによる動き
C 軸による回転の動き
D 指で押す方向と位置
E 手で引っ張る動き
F 差し込み方向
G レバーの動き


【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成樹脂、ゴム等の軟質材料で、而も摩擦抵抗の大なる材料にて形成されたバンドと、
このバンドの基端に備えられ、且つ該バンドをループ状に形成してその先端が挿通すると
共に、任意の位置にて保持する抜け止め部を備えた装飾取付部を有する筒状保持具とで成
していることを特徴とする識別用リング。
【請求項2】
前記バンドと前記筒状保持具に取り付けられると共に、前記バンドの食み出し部を切断
する取り外し可能のカッターとで成していることを特徴とする請求項1記載の識別用リン
グ。
【請求項3】
前記バンドは、表面又は裏面の一方面に一定間隔にて前記カッターで切断可能な抜け止
め溝を複数本形成したことを特徴とした請求項1、又は請求項2記載の識別用リング。
【請求項4】
前記バンドは、表面に一定間隔にて凸状の模様部を設けて、該凸状の模様部間にて形成
された空間部を切断用溝としたことを特徴とした請求項1、又は請求項2記載の識別用リ
ング。
【請求項5】
前記筒状保持具の抜け止め部は、前記バンドの凹凸部との組み合わせで抜け止めとした
事を特徴とした請求項1〜4の何れか1記載の識別用リング。
【請求項6】
前記装飾取付部表面に動物、草花等の任意の図柄や立体等の装飾を施したことを特徴と
した請求項1〜5の何れか1記載の識別用リング。
【請求項7】
前記筒状保持具の裏に小さな複数の吸盤を設けたことを特徴とする請求項1〜6の何れ
か1記載の識別用リング。
【請求項8】
前記筒状保持具の裏に手で引っ張れば剥がれるくらいの弱い粘着部を設けたことを特徴
とする請求項1〜6の何れか1記載の識別用リング。
【請求項9】
前記筒状保持具の裏に凹みを設けたことを特徴とする請求項1〜6の何れか1記載の識
別用リング。
【請求項10】
前記筒状保持具のバンドの先の出口部分の形状が円のようなカーブのある形や多角形の
場合は、前記カッターの刃は前記筒状保持具の出口部分の形状に沿う形としたことを特徴
とする請求項1〜9の何れか1記載の識別用リング。
【請求項11】
前記バンド及び前記筒状保持具は、軟質性PVC製としたことを特徴とした請求項1〜
10の何れか1記載の識別用リング。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−113304(P2012−113304A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−250427(P2011−250427)
【出願日】平成23年11月16日(2011.11.16)
【基礎とした実用新案登録】実用新案登録第3166173号
【原出願日】平成22年11月26日(2010.11.26)
【出願人】(596162599)