説明

負荷制御装置

【課題】従来の2線式スイッチの置き換えが可能であり、且つ、接続可能な負荷に制限がない遠隔操作可能な負荷制御装置を提供する。
【解決手段】商用電源2と負荷3との間に直列に接続され、無接点スイッチ素子で構成された負荷開閉部11と、負荷開閉部11の無接点スイッチ素子の導通・非導通を制御するための制御回路部13と、常時所定の信号の受信を待機し又は所定の環境の変化を検出するために待機し、所定の信号の受信又は所定の環境の変化の検出に応じた信号を制御回路部13に出力する機能回路部14と、負荷開閉部11、制御回路部13及び機能回路部14に駆動電力を供給するための第1電源回路部12を備え、第1電源回路部12は、商用電源2又商用電源とは異なる交流電源4に接続され、負荷開閉部11が商用電源2及び負荷3と直列される2つの端子X1,X2とは異なる2つの交流入力端子T1,T2を備る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トライアックなどの無接点スイッチ素子を用いた負荷制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、照明装置や換気扇など負荷のオン/オフを制御するために、接点が機械的に開閉される2線式スイッチに変えて、トライアックなどの無接点スイッチ素子を用いた負荷制御装置(電子スイッチ)が実用化されている。その様な負荷制御装置は、省配線の見地から、2線式結線が一般的であり、交流電源と負荷との間に直列に接続される。このように交流電源と負荷との間に直列に接続される負荷制御装置においては、如何にして自己の回路電源を確保するかが問題となる。
【0003】
一般的に、2線式の負荷制御装置50は、図7に示すように、商用電源2と負荷3との間に直列に接続され、トライアックなどの無接点スイッチ素子で構成された負荷開閉部51と、負荷開閉部51に並列接続された電源回路部52と、電源回路部52からの電力によって駆動される制御回路部53などで構成されている。電源回路部52は、商用電源2からの交流電流を整流する整流部52aと、制御回路部53に安定した電力を供給するための電圧安定化部52bと、負荷3への電力停止状態のときに電圧安定化部52bへ電力を供給するオフ電源部52cと、負荷3への電力供給が行われているときに電圧安定化部52bへ電力を供給するオン電源部52dなどで構成されている。
【0004】
オフ電源部52cは、例えば抵抗とツェナーダイオードで構成された定電圧回路であり、整流部52aにより全波整流された脈流が入力され、その電圧値がツェナーダイオードのツェナー電圧よりも高いときだけ、ツェナー電圧が電圧安定化部52bに入力される。整流部52aにより全波整流された脈流の電圧がツェナー電圧よりも低いときは、電圧安定化部52bの入力端子間に接続されたバッファコンデンサ52eが電源となって電圧安定化部52bに電力を供給する。バッファコンデンサ52eは充放電を繰り返す。すなわち、本来負荷3がオフの状態であっても、負荷3に電流が流れる。そのため、そのときに負荷3に流れる電流は、負荷3が誤動作しない程度の微小電流でなければならず、制御回路部53の消費電流を小さく、オフ電源部52cのインピーダンスを高く維持されるように設定されている。
【0005】
ところで、本出願人は、図8に示すように、ワイヤレス受信部などの機能回路部を備え、遠隔操作によって負荷のオン/オフ制御が可能な負荷制御システムを提案している(特許文献1参照)。この負荷制御システムでは、制御回路部53に加えて、機能回路部54においても常時信号の受信を待機するため、負荷制御装置50’の内部で消費される電力が増加する。換言すれば、本来負荷3がオフの状態のときに、負荷3に流れる電流が増加し、負荷3がオンの状態のときに、負荷制御装置50’の内部出消費される電力が増加し、負荷3に供給される電力が減少する。
【0006】
負荷制御装置には様々な負荷が接続される可能性があるが、例えばグローランプ及び安定器を用いた従来の蛍光灯装置などのようにインピーダンスが高い負荷が接続された場合、本来負荷3がオフ状態であるべきにもかかわらず負荷3がオンしたり(すなわち、蛍光灯が点灯したり)、本来負荷3がオン状態であるべきにもかかわらず負荷3がオンできなかったり(すなわち、蛍光灯が点灯しなかったり)する可能性がある。従って、上記図8に示すような負荷制御システムでは、接続可能な負荷に制限があり、従来の2線式スイッチを簡単に置き換えることはできないという問題を有している。特に、既存のオフィスビルなどにおいては、圧倒的多数のグローランプ及び安定器を用いた従来の蛍光灯装置が使用されており、従来の2線式スイッチを遠隔操作可能な負荷制御装置に置き換えることを妨げる要因となっている。
【0007】
そのため、例えば図9に示すように、商用電源2から直接電源回路部52に電力を引き込むようにした3線式の負荷制御装置50”も提案されている。3線式の負荷制御装置50”の場合、負荷3がオフの状態のときには負荷3に電流は流れないので、接続される負荷3に制限はなく、また、負荷3の誤動作なども生じない。しかしながら、配線が複雑であり、同様に、従来の2線式スイッチを簡単に置き換えることはできない。
【0008】
さらに、非住宅系構造物においては、交流100V系と交流200V系が混在している場合もあり、負荷開閉部と電源回路部を絶縁する必要があり、電源回路部用の電源を負荷用電源とは異なった電源から供給した方がよい場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2007−174095号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記従来例の問題を解決するためになされたものであり、従来の2線式スイッチの置き換えが可能であり、且つ、接続可能な負荷に制限がない遠隔操作可能な負荷制御装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、商用電源と負荷との間に直列に接続され、無接点スイッチ素子で構成された負荷開閉部と、前記負荷開閉部の前記無接点スイッチ素子の導通・非導通を制御するための制御回路部と、常時所定の信号を受信するために待機し又は所定の環境の変化を検出するために待機し、前記所定の信号の受信又は前記所定の環境の変化の検出に応じた信号を前記制御回路部に出力する機能回路部と、前記負荷開閉部、前記制御回路部及び前記機能回路部に駆動電力を供給するための第1電源回路部を備えた負荷制御装置であって、前記第1電源回路部は、前記商用電源又前記商用電源とは異なる交流電源に接続され、前記負荷開閉部が前記商用電源及び前記負荷と直列される2つの端子とは異なる2つの交流入力端子を備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1に記載の負荷制御装置において、前記第1電源回路部は、直流電源に接続される2つの直流入力端子をさらに有し、前記商用電源とは異なる電源は、この負荷制御装置の外部に設けられた直流電源であることを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1に記載の負荷制御装置において、前記第1電源回路部は、直流電源に接続される2つの直流入力端子をさらに有し、前記商用電源とは異なる電源は、この負荷制御装置の内部に設けられた電池であることを特徴とする。
【0014】
請求項4の発明は、請求項1に記載の負荷制御装置において、前記2つの交流入力端子には、プラグを介して前記商用電源又前記商用電源とは異なる交流電源に接続されたコンセントから電力が供給されることを特徴とする。
【0015】
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の負荷制御装置において、前記負荷開閉部に接続され、前記商用電源から電力の供給を受け、前記負荷開閉部、前記制御回路部及び前記機能回路部に駆動電力を供給するための第2電源回路部をさらに備え、前記制御回路部及び前記機能回路部における消費電流が所定の値よりも少ないときは、前記第2電源回路部から前記負荷開閉部、前記制御回路部及び前記機能回路部に駆動電力を供給し、前記消費電流が前記所定の値以上であるときは、前記第1電源回路部から前記負荷開閉部、前記制御回路部及び前記機能回路部に駆動電力を供給することを特徴とする。
【0016】
請求項6の発明は、請求項2に記載の負荷制御装置において、前記商用電源とは異なる電源である直流電源は、その出力電圧が可変であり、前記制御回路部は、前記2つの直流入力端子から入力される直流電圧と所定の閾値を比較し、前記2つの直流入力端子から入力される直流電圧が前記所定の閾値以上のときに負荷をオンさせ、前記2つの直流入力端子から入力される直流電圧が前記所定の閾値未満のときに負荷をオフさせることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1の発明によれば、第1電源回路部は、商用電源、負荷及び負荷開閉部の直列回路とは絶縁されており、商用電源とは異なる電源から電力が供給される場合はもちろんのこと、負荷と同じ商用電源から電力が供給される場合であっても、商用電源及び負荷と直列される2つの端子とは異なる2つの交流入力端子から電力が供給される。従って、負荷制御装置の内部での消費電力の大小は、負荷に流れる電流に全く影響を及ぼさず、負荷制御装置に接続される負荷の種類が制限されることはない。また、グローランプ及び安定器を用いた従来の蛍光灯装置などのインピーダンスが大きい負荷が接続されても、誤動作することなく、正常にオン/オフ制御される。
【0018】
制御回路部、機能回路部、第1電源回路部では、一般的に直流電流で駆動されているが、請求項2の発明によれば、商用電源とは異なる電源として、外部の直流電源から直接直流で電力が供給されるので、整流回路や高圧回路などによる電力のロスを低減することができる。直流電源としては、一般的なAC/DCコンバータなどを用いることができる。
【0019】
請求項3の発明によれば、第1電源回路部の電源として内蔵電池を使用しているので、第1電源回路部と外部電源との配線作業が不要になる。
【0020】
一般的に、照明用のスイッチなどと共に、建築物の壁面には電源コンセントが設けられている。請求項4の発明によれば、プラグを介してコンセントから第1電源回路部に電力を供給するので、壁面の見た目は多少悪くなるが、壁の裏面などに配線を引き回す必要が無く、配線工事が容易になる。
【0021】
請求項5の発明によれば、従来の2線式負荷制御装置の電源回路部と同じ第2電源回路部をさらに有しており、従来の負荷制御装置ではオン/オフ制御できなかった負荷が接続されたときだけ第1電源回路部から負荷開閉部、制御回路部及び機能回路部に駆動電力を供給するので、この負荷制御装置に接続される負荷の種類などを考慮することなく配線作業を行うことができる。さらに、この負荷制御装置に接続される負荷が、従来の負荷制御装置でもオン/オフ制御できる負荷であることがあらかじめ分かっているときは、第1電源回路部に電源を接続する必要が無くなる。
【0022】
請求項6の発明によれば、外部の直流電源から第1電源回路部に電力を供給すると同時に、負荷のオン/オフ制御を行うことができる。所定の閾値は、制御回路部及び機能回路部の駆動可能な電圧の範囲内(例えば数V〜十数V)で適宜設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態に係る負荷制御装置の構成を示すブロック図。
【図2】上記一実施形態における配線例を示す図。
【図3】参考例として、3線式負荷制御装置の配線例を示す図。
【図4】上記一実施形態に係る負荷制御装置の他の構成例を示す図。
【図5】上記一実施形態に係る負荷制御装置のさらに他の構成例を示す図。
【図6】上記一実施形態に係る負荷制御装置のさらに他の構成例を示す図。
【図7】従来の2線式負荷制御装置の構成を示すブロック図。
【図8】遠隔操作によって負荷のオン/オフ制御が可能な従来の負荷制御装置の構成を示すブロック図。
【図9】3線式負荷制御装置の構成を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の一実施形態に係る負荷のオン/オフ制御が可能な負荷制御装置について説明する。図1は、本実施形態に係る負荷制御装置の一構成例を示す。図1に示す負荷制御装置1Aは、商用電源2と負荷3との間に直列に接続され、トライアックなどの無接点スイッチ素子で構成された負荷開閉部11と、負荷開閉部11の無接点スイッチ素子の導通・非導通を制御するための制御回路部13と、常時所定の信号を受信するために待機し又は所定の環境の変化を検出するために待機し、所定の信号の受信又は所定の環境の変化の検出に応じた信号を制御回路部13に出力する機能回路部14と、負荷開閉部11、制御回路部13及び機能回路部14に駆動電力を供給するための第1電源回路部12を備えている。第2電源回路部については後述する。
【0025】
第1電源回路部12は、商用電源2又商用電源2とは異なる交流電源4に接続され、負荷開閉部11が商用電源2及び負荷3と直列される2つの端子X1,X2とは異なる2つの交流入力端子T1,T2を備えている。第1電源回路部12は、商用電源2、負荷3及び負荷開閉部11で構成される直列回路とは絶縁されている。すなわち、負荷3がオフの状態であっても、第1電源回路部12には商用電源2又商用電源2とは異なる交流電源4から電力が供給され、制御回路部13及び機能回路部14に待機電力が供給される。その際、負荷3には電流は全く流れない。また、負荷3がオフ状態のときと負荷3がオン状態のときとで、第1電源回路部12に流れる電流を区別する必要はないので、整流部及び変圧部を備えた一般的なAC/DCコンバータ回路と同様の回路構成を有していればよい(公知につき図示せず)。
【0026】
図2は、商用電源2から第1電源回路部12に電力を供給する場合の配線例を示す。2線式の場合、例えば建築物の天井裏などに設けられたジョイントボックス5から壁裏のスイッチボックスまで2芯ゲーブルが引き込まれており、負荷制御装置1の端子X1,X2に2芯ケーブルが接続される。その場合、壁面に設けられたコンセント6からプラグ7を介して第1電源回路部12に電力が供給される。壁面の見た目は多少悪くなるが、ジョイントボックス5から壁の裏面などに新たな配線を引き回す必要が無く、配線工事が容易になる。図3は、参考例として、3線式の負荷制御装置1Sの配線例を示す。3線式の場合、あらかじめジョイントボックス5からスイッチボックスまで3芯ケーブルを引き込んでおく必要があるため、既存の2線式スイッチを簡単に置き換えることはできない。
【0027】
機能回路部14としては、電波や赤外線などによる無線を介して、外部装置、例えば、焦電式の人体感知センサやユーザによって操作されるリモートコントロール装置から負荷制御信号を受信するためのワイヤレス受信装置や、人体感知センサ自体などを例示することができる。これらの機能回路部14は、常時所定の信号を受信し又は所定の環境の変化を検出するために、アンテナ装置やセンサなどが機能している。そのため、機能回路部14において常時待機電力が消費されている。あるいは、負荷制御装置1Aの消費電力を増加させる原因として、音や光によって負荷3の動作状態を通報するスピーカや発光素子の使用などが考えられる。
【0028】
図4は、本実施形態に係る負荷制御装置の他の構成例を示す。図4に示す負荷制御装置1Bでは、第1電源回路部12は、直流電源に接続される2つの直流入力端子T3,T4をさらに有している。そして、商用電源2とは異なる電源(直流電源)として、例えばAC/DCコンバータなどの直流電源8が接続されている。さらに、直流電源8がAC/DCコンバータの場合、壁面に設けられたコンセントなどを介して、商用電源2から電力を得ている。このように、負荷制御装置1Bの外部の直流電源8から直接直流で電力が供給されるので、整流回路や高圧回路などによる電力のロスを低減することができる。また、将来的に、家庭用として低圧の直流電源が実用化された場合には、そこから電力を得ることも可能である。
【0029】
さらに、直流電源8として、出力電圧が可変な直流電源を用いることができる。一般的に、制御回路部13や機能回路部14は半導体素子を中心として構成されており、その駆動電圧は数Vから十数V程度である。そこで、直流電源8に電圧切り換えスイッチを設け、半導体素子の駆動可能範囲内で出力電圧を2段階に切り換える。制御回路部13は、直流入力端子T3,T4から入力される直流電圧と所定の閾値を比較し、入力される直流電圧が所定の閾値以上のときに負荷3をオンさせ、入力される直流電圧が所定の閾値未満のときに負荷をオフさせる用に制御することができる。それによって、外部の直流電源8から第1電源回路部に電力を供給すると同時に、負荷3のオン/オフ制御を行うことができる。すなわち、負荷制御装置1Bから操作ハンドルSWを省略することも可能である。
【0030】
図5は、本実施形態に係る負荷制御装置のさらに他の構成例を示す。図5に示す負荷制御装置1Cでは、第1電源回路部12は、直流電源に接続される2つの直流入力端子T3,T4をさらに有し、直流電源としての電池9を内蔵している。電池9として、例えば長寿命のリチウム電池などを使用すれば、一定期間、例えば数年間電池交換をせずに、第1電源回路部12に電力を供給し続けることができる。あるいは、電池9として、充電可能な2次電池を用い、定期的に交流入力端子T1,T2に商用電源2を接続して電池9を充電するように構成してもよい。後者の場合、第1電源回路部12に充電機能が設けられていることが条件となる。あるいは、第1電源回路部12に、別の充電用の端子を設け、充電用アダプタを接続するように構成してもよい。いずれにせよ、電池9を第1電源回路部12の電源とすることにより、第1電源回路部12と外部電源との配線作業が不要になる。
【0031】
図6は、本実施形態に係る負荷制御装置のさらに他の構成例を示す。図5に示す負荷制御装置1Dでは、従来の2線式負荷制御装置50の電源回路部52と同様の構成を有し、商用電源2から電力の供給を受け、負荷開閉部11、制御回路部13及び機能回路部14に駆動電力を供給するための第2電源回路部15をさらに備えている。制御回路部13及び機能回路部14における消費電流が所定の値よりも少ないときは、第2電源回路部15から負荷開閉部11、制御回路部13及び機能回路部14に駆動電力を供給し、消費電流が所定の値以上であるときは、第1電源回路部12から負荷開閉部11、制御回路部13及び機能回路部14に駆動電力を供給する。
【0032】
このような構成によれば、従来の負荷制御装置50ではオン/オフ制御できなかった負荷3が接続されたときだけ第1電源回路部12から負荷開閉部11、制御回路部13及び機能回路部14に駆動電力が供給されるので、この負荷制御装置1Dに接続される負荷3の種類などを考慮することなく配線作業を行うことができる。さらに、この負荷制御装置1Dに接続される負荷3が、従来の負荷制御装置50でもオン/オフ制御できる負荷であることがあらかじめ分かっているときは、第1電源回路部12に商用電源2又は商用電源以外の交流電源4を接続する必要が無くなる。
【0033】
なお、商用電源2としては、住宅系として交流100V、50Hz又は60Hzが一般的であるが、非住宅系として三相三線交流(200V)や、住宅系及び非住宅系で使用可能な単相三線交流(100V,200V)などを用いることができる。また、三相三線交流や単相三線交流の場合は、第1電源回路部12用の交流電源として、負荷3に直列接続された商用電源2とは異なる系統の電源を用いることが好ましい。
【0034】
さらに、負荷制御装置1A〜1Dに、負荷のオン/オフ状態を表示するためのLEDなどの表示装置を設けることも可能である。LEDなどの表示装置も、負荷制御装置の内部での消費電力を増加させるものであるため、本発明に係る負荷制御装置の電源構造が有効となる。
【符号の説明】
【0035】
1A〜1D 負荷制御装置
2 商用電源
3 負荷
4 商用電源以外の交流電源
6 コンセント
7 プラグ
8 直流電源
9 電池
11 負荷開閉部
12 第1電源回路部
13 制御回路部
14 機能回路部
15 第2電源回路部
T1,T2 交流入力端子
T3,T4 直流入力端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商用電源と負荷との間に直列に接続され、無接点スイッチ素子で構成された負荷開閉部と、前記負荷開閉部の前記無接点スイッチ素子の導通・非導通を制御するための制御回路部と、常時所定の信号を受信するために待機し又は所定の環境の変化を検出するために待機し、前記所定の信号の受信又は前記所定の環境の変化の検出に応じた信号を前記制御回路部に出力する機能回路部と、前記負荷開閉部、前記制御回路部及び前記機能回路部に駆動電力を供給するための第1電源回路部を備えた負荷制御装置であって、
前記第1電源回路部は、前記商用電源又前記商用電源とは異なる交流電源に接続され、前記負荷開閉部が前記商用電源及び前記負荷と直列される2つの端子とは異なる2つの交流入力端子を備えたことを特徴とする負荷制御装置。
【請求項2】
前記第1電源回路部は、直流電源に接続される2つの直流入力端子をさらに有し、前記商用電源とは異なる電源は、この負荷制御装置の外部に設けられた直流電源であることを特徴とする請求項1に記載の負荷制御装置。
【請求項3】
前記第1電源回路部は、直流電源に接続される2つの直流入力端子をさらに有し、前記商用電源とは異なる電源は、この負荷制御装置の内部に設けられた電池であることを特徴とする請求項1に記載の負荷制御装置。
【請求項4】
前記2つの交流入力端子には、プラグを介して前記商用電源又前記商用電源とは異なる交流電源に接続されたコンセントから電力が供給されることを特徴とする請求項1に記載の負荷制御装置。
【請求項5】
前記負荷開閉部に接続され、前記商用電源から電力の供給を受け、前記負荷開閉部、前記制御回路部及び前記機能回路部に駆動電力を供給するための第2電源回路部をさらに備え、
前記制御回路部及び前記機能回路部における消費電流が所定の値よりも少ないときは、前記第2電源回路部から前記負荷開閉部、前記制御回路部及び前記機能回路部に駆動電力を供給し、前記消費電流が前記所定の値以上であるときは、前記第1電源回路部から前記負荷開閉部、前記制御回路部及び前記機能回路部に駆動電力を供給することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の負荷制御装置。
【請求項6】
前記商用電源とは異なる電源である直流電源は、その出力電圧が可変であり、
前記制御回路部は、前記2つの直流入力端子から入力される直流電圧と所定の閾値を比較し、前記2つの直流入力端子から入力される直流電圧が前記所定の閾値以上のときに負荷をオンさせ、前記2つの直流入力端子から入力される直流電圧が前記所定の閾値未満のときに負荷をオフさせることを特徴とする請求項2に記載の負荷制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−101468(P2011−101468A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−253307(P2009−253307)
【出願日】平成21年11月4日(2009.11.4)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】