販売支援システム
【課題】ポイントを利用して商品の販売を行う販売支援システムを提供する。
【解決手段】キャンペーン情報の入力を受付けるキャンペーン情報登録処理部20と、会員情報を記憶する対象会員情報記憶部22と、キャンペーン情報を通知する対象の会員を特定する対象会員特定処理部23と、商品購入を行う会員の会員識別情報に基づいて、会員情報記憶部10から第1のポイントを取得し、第1のポイントに対する比率をキャンペーン情報記憶部21から抽出して演算することで第2のポイントを算出する適用ポイント算出処理部25と、キャンペーンの期間内かを確認する期間確認処理部16と、会員が購入する商品の金額から、第2のポイントに対応する金額を減算し会員の決済金額を算出して決済処理を実行する(キャンペーン対象期間内およびキャンペーン対象商品である場合に、算出した決済金額により決済処理を実行する)決済処理部17と、からなる販売支援システム。
【解決手段】キャンペーン情報の入力を受付けるキャンペーン情報登録処理部20と、会員情報を記憶する対象会員情報記憶部22と、キャンペーン情報を通知する対象の会員を特定する対象会員特定処理部23と、商品購入を行う会員の会員識別情報に基づいて、会員情報記憶部10から第1のポイントを取得し、第1のポイントに対する比率をキャンペーン情報記憶部21から抽出して演算することで第2のポイントを算出する適用ポイント算出処理部25と、キャンペーンの期間内かを確認する期間確認処理部16と、会員が購入する商品の金額から、第2のポイントに対応する金額を減算し会員の決済金額を算出して決済処理を実行する(キャンペーン対象期間内およびキャンペーン対象商品である場合に、算出した決済金額により決済処理を実行する)決済処理部17と、からなる販売支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットなどのネットワークを介した商品やサービス(以下、これらを総称して「商品」とする)の販売時に、ポイントを利用することにより、当該商品の販売を行う販売支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット技術の発達に伴い、ネットワークを介して、商品の販売が行われている。この場合、商品販売用のウェブサイトにアクセスし、選択した商品を仮想的なショッピングカートに記憶させながら、商品を購入している。また顧客(以下、「ユーザ」とする)の囲い込みのため、当該ユーザが当該ウェブサイトで商品を購入した場合に、購入額に応じた所定比率のポイントを付与し、次回以降の商品購入の決済の際の代金に充足することが出来る。
【0003】
このような商品購入の仕組みによって、ユーザは、自宅にいながらにして、所望の商品を購入でき、またポイントの利用によって、通常価格よりも安く、商品を購入することが出来る。一方、店舗側にとっては、ポイントを発行することによって、当該ユーザを囲い込むことが出来るので、リピーターとしての囲い込みが可能となるメリットがある。
【0004】
また、ユーザの消費喚起のために、期限を限定して、商品購入のために通常付与されるポイント比率よりも高比率でポイントの付与を行う場合もある。このような特許文献の一例が、特許文献1乃至特許文献8である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−259002号公報
【特許文献2】特開2009−104354号公報
【特許文献3】特開2008−77521号公報
【特許文献4】特開2002−197336号公報
【特許文献5】特開2001−325507号公報
【特許文献6】特開2001−195495号公報
【特許文献7】特開2001−175761号公報
【特許文献8】特開2000−207333号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記各特許文献のように、期間を限定して、通常よりも高比率でポイントを付与するシステムの場合、ユーザが商品を購入することで、ポイントが蓄積しやすくなる。しかし一方で、店舗側にとって見れば、そのポイントがいつ利用されるのか分からないため、経営上のリスク要因ともなる。つまり、ポイントに対してはそのポイントの利用に備えて、通常は引当金を用意しておく。しかし、ポイントを高比率で付与すると、引当金が通常よりも多く必要となる。その一方、ポイントがいつ利用されるか分からないため、多くの引当金を長期間にわたって確保しておかなければならない。これは、経営上のリスク要因である。
【0007】
また、上記のように一定期間だけ、ポイントを付与する比率を変動させるシステムとすると、すでに一定比率のポイントを付与するシステムを稼働させている場合には、そのシステム改修に手間と時間がかかる問題点がある。
【0008】
さらに、ポイントに対して有効期限を設定することで、一定期間内でのポイントの利用を促すことが出来、上記のような経営上のリスクを減らすことには繋がる。しかし、複数の店舗を管理するポータルサイトのようなウェブサイトの場合、ユーザとそのユーザごとに付与される、店舗ごとの有効期限が付与された特別なポイントを管理することとなる。そのため、ユーザごとにすべての店舗ごとのポイントの情報を管理する必要がある。従って、会員一人あたりのポイントの情報が多くなり、データベースなどで情報の管理・検索を行う場合の支障ともなる。たとえば情報量が増加すると、データベースで情報を検索を行う場合、その検索に時間を要し、レスポンスが悪化するデメリットがある。これは、レスポンスの高速化が望まれる現在では、ウェブサイトへの不満に繋がりやすい。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで本発明者は、上記課題を解決する販売支援システムを発明した。
【0010】
第1の発明は、加盟店が利用する加盟店端末との間で情報の送受信が可能な販売支援システムであって、前記販売支援システムは、ポイントサービスの会員の会員識別情報と属性情報と第1のポイントとを少なくとも記憶する会員情報記憶部と、加盟店が会員に対して提供するキャンペーン情報として、少なくとも対象となる会員の条件と前記第1のポイントに対する比率とキャンペーン対象期間とキャンペーン対象商品の入力を前記加盟店端末から受け付けるキャンペーン情報登録処理部と、前記入力を受け付けたキャンペーン情報を記憶するキャンペーン情報記憶部と、前記会員情報記憶部に記憶する会員のうち、前記キャンペーン情報の通知の対象である会員の会員識別情報と属性情報とを記憶する対象会員情報記憶部と、前記キャンペーン情報記憶部に記憶するキャンペーン情報における対象となる会員の条件と、前記対象会員情報記憶部に記憶する会員の属性情報とを比較することで、キャンペーン情報を通知する対象となる会員を特定する対象会員特定処理部と、前記通知したキャンペーン情報における商品の購入を行う会員の会員識別情報に基づいて、前記会員情報記憶部から前記第1のポイントを取得し、前記キャンペーン情報における第1のポイントに対する比率を前記キャンペーン情報記憶部から抽出し、前記取得した第1のポイントと前記抽出した比率とを用いて演算することで、第2のポイントを算出する適用ポイント算出処理部と、前記会員が商品を購入する場合に、前記キャンペーンの期間内であるかを確認する期間確認処理部と、前記キャンペーンの期間内である場合に、前記会員が購入する商品の金額から、前記算出した第2のポイントに対応する金額を減算することで、前記会員の決済金額を算出して決済処理を実行する決済処理部と、を有しており、前記決済処理部は、前記キャンペーン対象期間内および前記キャンペーン対象商品である場合に、前記算出した決済金額により決済処理を実行する、販売支援システムである。
【0011】
本発明のように構成することで、キャンペーンにおいて購入する商品の決済の際に、その決済限りで利用可能な第2のポイントを、第1のポイントに基づいて算出することが出来る。この第2のポイントは、第1のポイントに基づいて算出されるものの、第1のポイントとは独立している。そのため、当該キャンペーンの期間内でなければ利用することができないため、ポイントに対する経営上のリスクを排除することが出来る。
【0012】
また、ポータルサイトであったとしても、店舗ごとの有効期限付きのポイントを記憶する必要がないため、処理速度の高速化が図れる。さらに、既存のポイントを管理するシステムのポイントを取得し、そこに対して、割引の元となる第2のポイントを返すだけなので、既存のポイントを管理するシステムの改修を最小限にすることが出来る。そのため、システム改修の手間と時間とを節約できる。加えて、キャンペーン対象期間内のみで適用される適用ポイントに基づいて最終的な決済金額が算出されることで、期間限定でのポイントによる割引を実現することが出来る。また、加盟店ごとの割引なども可能となる。
【0013】
上述の発明において、前記キャンペーン情報記憶部には、さらに、前記キャンペーン情報としてキャンペーンの原資の情報を記憶しており、前記決済処理部は、さらに、前記第2のポイントに対応する金額と、前記キャンペーン情報における現在の原資の情報とを比較し、前記現在の原資が前記第2のポイントに対応する金額よりも少ない場合には、前記算出した決済金額による決済処理を中止する、販売支援システムのように構成することも出来る。
【0014】
本発明のように構成することで、キャンペーンの原資内での割引が可能となる。
【0015】
上述の発明において、前記キャンペーン情報記憶部は、さらに、前記キャンペーン情報として、会員に対して通知するキャンペーンの内容およびアクセス先となる識別情報とを記憶しており、前記販売支援システムは、さらに、前記キャンペーン情報記憶部に記憶するキャンペーンの内容およびアクセス先の識別情報とを含む電子メールを生成し、前記対象会員特定処理部で特定した会員の電子メールアドレスに対して、前記生成した電子メールを送信するメール処理部、を有する販売支援システムのように構成することも出来る。
【0016】
本発明のように、会員へのキャンペーン情報の通知は、電子メールで行うと良い。そのため、会員を、直接キャンペーンのウェブサイトなどへ誘導することが出来、利便性の向上に繋がる。
【0017】
上述の発明において、前記適用ポイント算出処理部は、さらに、前記算出した第2のポイントまたはそれに対応する金額の情報を、前記会員が利用する会員端末に対して送り、表示させる、販売支援システムのように構成することも出来る。
【0018】
本発明のように構成することで、会員は、割引の元となるポイントまたはその対応する金額を知ることが出来る。
【0019】
上述の発明において、前記対象会員情報記憶部は2つの記憶領域に分かれており、前記会員情報記憶部に記憶する会員のうち、前記キャンペーン情報の通知を受け取ることを示すフラグがある会員の会員識別情報と属性情報とが、所定のタイミングで前記会員情報記憶部から抽出され、前記対象会員情報記憶部の各記憶領域には、交互に、前記抽出した会員の会員識別情報と属性情報とが記憶され、前記対象会員特定処理部は、すくなくとも、前記対象会員情報記憶部の記憶領域のうち、更新処理が行われている間は、前記キャンペーン情報記憶部に記憶するキャンペーン情報における対象となる会員の条件と、前記対象会員情報記憶部の更新処理が行われていない記憶領域に記憶する会員の属性情報とを比較することで、キャンペーン情報を通知する対象となる会員を特定する、販売支援システムのように構成することも出来る。
【0020】
このように、対象会員情報記憶部を2つの記憶領域に分けることで、交互に(たとえば一日ごとに)、抽出した会員の情報をそれぞれの記憶領域に記憶させることが出来る。そして本発明のように構成することで、キャンペーン情報を通知する対象となる会員を特定し抽出する処理を行う際に、更新処理を行っていない記憶領域の会員の情報に基づいて、キャンペーンの対象となる会員を特定することが出来るので、システムを停止することなく運用することが出来る。これによって、利便性が向上することとなる。また、対象会員情報記憶部を3以上の記憶領域に分けることも考えられるが、それでは記憶容量が多くなり、また処理も複雑になる。そのため、対象会員情報記憶部は2つの記憶領域に分けることが好ましい。
【0021】
上述の発明は、本発明のように構成することも出来る。すなわち、ポイントサービスにおいて会員が蓄積した第1のポイントに基づいて、商品購入の際の決済に用いる第2のポイントを算出するサーバであって、前記サーバは、前記ポイントサービスの加盟店が会員に対して提供するキャンペーン情報として、少なくとも対象となる会員の条件と前記第1のポイントに対する比率とキャンペーン対象期間とキャンペーン対象商品の入力を、前記加盟店が利用する加盟店端末から受け付けるキャンペーン情報登録処理部と、前記入力を受け付けたキャンペーン情報を記憶するキャンペーン情報記憶部と、キャンペーン情報の通知の対象である会員の会員識別情報と属性情報とを記憶する対象会員情報記憶部と、前記キャンペーン情報記憶部に記憶するキャンペーン情報における対象となる会員の条件と、前記対象会員情報記憶部に記憶する会員の属性情報とを比較することで、キャンペーン情報を通知する対象となる会員を特定する対象会員特定処理部と、前記通知したキャンペーン情報における商品の購入を行う会員の会員識別情報に基づいて、前記会員が利用するポイントサービスのコンピュータシステムから前記第1のポイントを取得し、前記キャンペーン情報における第1のポイントに対する比率を前記キャンペーン情報記憶部から抽出し、前記取得した第1のポイントと前記抽出した比率とを用いて演算することで、第2のポイントを算出する適用ポイント算出処理部と、を有しており、前記サーバは、前記算出した第2のポイントを前記ポイントサービスのコンピュータシステムに対して渡すことで、前記キャンペーン対象期間内および前記キャンペーン対象商品である場合に、前記会員が購入する商品の決済金額から、前記第2のポイントに対応する金額を減算させる、サーバのように構成することも出来る。
【0022】
本発明のように構成しても、第1の発明と同様の技術的効果を得ることが出来る。
【発明の効果】
【0023】
本発明では、ユーザが商品購入のたびに、ユーザが既に蓄積しているポイント数に基づいて、その決済でのみに適用される適用ポイントを算出する。そのため、従来のように、高比率でポイントを付与した場合と同様の効果を得られる。一方で、ポイントに対する引当金を長期間確保する必要がなくなり、経営上のリスクを減らすことが可能となる。また、ユーザごとに特別なポイントを管理しないことから、データベースなどで情報を管理・検索する場合にも、容易化、迅速化を図ることが出来る。さらに、従来から稼働しているポイントシステムをそのまま利用することができるので、既存のポイントシステムの改修等をほとんど行わずとも済む。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の全体を模式的に示す図である。
【図2】本発明のシステム構成の一例を模式的に示す図である。
【図3】本発明のシステムで用いるサーバ、コンピュータのハードウェア構成の一例である。
【図4】本発明において、加盟店がキャンペーン情報の登録を行う際の処理を模式的に示すフローチャートである。
【図5】ユーザが本発明のシステムを利用する場合の処理を模式的に示すフローチャートである。
【図6】ユーザが本発明のシステムを利用する場合の処理を模式的に示すフローチャートである。
【図7】会員情報記憶部の一例を模式的に示す図である。
【図8】加盟店情報記憶部の一例を模式的に示す図である。
【図9】会員に対して送られるキャンペーンの電子メールの一例である。
【図10】会員に対して送られるキャンペーンの電子メールのほかの一例である。
【図11】加盟店がキャンペーンを設定する際の画面の一例である。
【図12】キャンペーン情報記憶部の一例を模式的に示す図である。
【図13】対象会員情報記憶部の更新タイミングと対象会員特定処理部のアクセス先の記憶領域を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明を含む全体のシステム構成の概念図を図1に示す。また、本発明の販売支援システムの各機能構成の一例の概念図を図2に示す。
【0026】
本発明では、本発明の販売支援システムの運営企業により、その会員となるユーザ(以下、単に「会員」という)に対してポイントが付与され、またポイントを付与するキャンペーンを行う加盟店とが存在する。
【0027】
会員端末3は会員が利用するコンピュータ端末であり、パーソナルコンピュータ端末のほか、可搬型携帯端末(たとえば携帯電話、PHS、ノート型パソコン、スマートフォンなど)なども含まれる。
【0028】
加盟店端末4は、本発明の販売支援システムを利用する加盟店が利用するコンピュータ端末であり、パーソナルコンピュータ端末のほか、可搬型携帯端末(たとえば携帯電話、PHS、ノート型パソコン、スマートフォンなど)なども含まれる。
【0029】
コンテンツサーバ5は、加盟店に関する情報などをウェブページで会員端末3に対して表示させる機能を果たすサーバである。また、加盟店端末4からのアクセスを受け付けることにより、加盟店に関する情報を、加盟店端末4から登録、変更、削除等をすることが出来る。すなわち、コンテンツサーバ5は、会員端末3、加盟店端末4に対して、ウェブページなどのコンテンツを表示させ、それをインターフェイスとして、会員システム2、共通システム1に記憶する情報、処理を実行する。なお、コンテンツサーバ5を介して、あるいはコンテンツサーバ5を経由せずに、会員端末3、加盟店端末4は、会員システム2、共通システム1との間で情報の送受信が行えても良い。
【0030】
本発明の販売支援システムは、ポイントを用いて会員の商品の購入の際に用いるコンピュータシステムであって、会員システム2、共通システム1とを有する。
【0031】
会員システム2は、本発明の販売支援システムを利用するサービスの基本的な情報を管理するサーバである。また従来のポイントを管理する機能、そのポイントサービスの会員を管理する機能などを果たす。
【0032】
共通システム1は、各加盟店が実行するキャンペーンに関する情報を処理するほか、対象となる会員に対してキャンペーン情報を電子メールなどにより送り、また、会員システム2で記憶する会員のポイント情報を用いて、対象となる会員に対して、決済時に用いることが可能な適用ポイントを算出する。
【0033】
各システムで用いるコンピュータ端末(サーバも含む)は、プログラムの演算処理を実行するCPUなどの演算装置30と、情報を記憶するRAMやハードディスクなどの記憶装置31と、演算装置30の処理結果や記憶装置31に記憶する情報をインターネットやLANなどのネットワークを介して送受信する通信装置34とを少なくとも有している。コンピュータ上で実現する各機能(各手段)は、その処理を実行する手段(プログラムやモジュールなど)が演算装置30に読み込まれることでその処理が実行される。各機能は、記憶装置31に記憶した情報をその処理において使用する場合には、該当する情報を当該記憶装置31から読み出し、読み出した情報を適宜、演算装置30における処理に用いる。当該コンピュータには、キーボードやマウスやテンキーなどの入力装置33、モニターなどの表示装置32を有していても良い。図3にコンピュータ端末のハードウェア構成の一例を模式的に示す。また、コンピュータ端末は、複数のコンピュータ端末またはサーバに、その機能が分散配置されていても良い。
【0034】
本発明における各手段は、その機能が論理的に区別されているのみであって、物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。また情報を記憶する手段としては、データベースのほか、データファイルなど、如何なる形式であっても良い。
【0035】
会員システム2は、会員情報記憶部10と加盟店情報記憶部11と認証処理部12と購入決定受付処理部13と購入情報記憶部14と在庫確認処理部15と期間確認処理部16と決済処理部17とを有する。
【0036】
会員情報記憶部10は、ポイントサービスの会員に関する情報を記憶する。会員に関する情報としては、会員を識別するための会員識別情報(会員ID)、パスワードなどの認証情報、会員に対して付与されたポイント(会員が、会員登録、商品の購入、アンケートの回答などによって蓄積したポイント)、会員の属性情報などがある。図7に会員情報記憶部10の一例を模式的に示す。会員の属性情報としてはさまざまな情報があるが、氏名、居住地域や住所、電子メールアドレスや電話番号、生年月日、性別、年齢、職業、既婚か独身か、家族人数、キャンペーンの通知の対象であることを示すフラグなどがある。なおこれらの情報には限定されず、必要な情報を任意に用いることが出来る。
【0037】
加盟店情報記憶部11は、ポイントサービスに加盟する加盟店に関する情報を記憶する。加盟店に関する情報としては、加盟店を識別するための加盟店識別情報、パスワードなどの認証情報、店舗名、住所、電話番号、電子メールアドレスなどがある。図8に加盟店情報記憶部11の一例を模式的に示す。加盟店に関する情報としては上記に限定されず、必要な情報を任意に用いることが出来る。
【0038】
認証処理部12は、会員端末3、加盟店端末4からアクセスを受け付けた場合に、その認証処理を実行する。たとえばコンテンツサーバ5が会員端末3、加盟店端末4に対して認証画面を表示させ、そこに入力された会員識別情報やパスワード、加盟店識別情報やパスワードをコンテンツサーバ5を介して、認証処理部12が受け付け、会員情報記憶部10、加盟店情報記憶部11などに基づいて照合することで、認証処理が実行できる。なおコンテンツサーバ5を経由せずに、直接、会員端末3、加盟店端末4から情報を受け付けて認証処理を実行しても良い。
【0039】
購入決定受付処理部13は、会員が購入をすることを選択した商品を識別する情報(商品識別情報(商品ID))、個数などの、商品を購入するにあたり必要な情報の入力を、コンテンツサーバ5を介して受け付け、それを購入情報記憶部14に記憶させる。すなわち、購入決定受付処理部13は、いわゆるインターネット上での商品購入の際に、仮想的なショッピングカートに商品を登録する処理である。
【0040】
購入情報記憶部14は、購入決定受付処理部13で購入をすることを受け付けた商品に関する情報(商品識別情報、価格、個数など)、会員に関する情報(会員識別情報、氏名など)、商品を購入するにあたり必要な情報、キャンペーン対象であることを示すフラグ、などを記憶する。この記憶部に記憶された商品が決済処理部17での決済の処理の対象となる。すなわち、いわゆるインターネット上での商品購入の際に用いる仮想的なショッピングカートの記憶領域である。また、仮想的なショッピングカートの記憶領域であることから、一時的な記憶領域であってもよく、一定期間利用のない情報については、定期的に削除しても良い。
【0041】
在庫確認処理部15は、会員が購入することを決定した商品について、共通システム1に備えるキャンペーン情報記憶部21を参照し、キャンペーン対象となっている商品の在庫数があるかを確認する。なおキャンペーン対象となっている商品であるか否かは、購入情報記憶部14に記憶する、キャンペーン対象商品であるかを示すフラグの有無によって、確認すればよい。
【0042】
期間確認処理部16は、会員がログインをし、その認証を行う段階、購入した商品の内容を確定する段階、あるいは決済を行う段階、など、加盟店や本発明の販売支援システムの運営企業が設定する任意の段階において、購入情報記憶部14にキャンペーン対象商品であるかを示すフラグがある場合には、当該キャンペーンの期間内であるかを、共通システム1に備えるキャンペーン情報記憶部21を参照することで確認する。
【0043】
決済処理部17は、購入した商品の決済を行う。通常の決済であれば、通常の決済処理、すなわち購入情報記憶部14に記憶する商品の価格に個数を乗じて決済金額を算出し、あらかじめ定めた方法、たとえばクレジットカード決済、代引き、銀行振込などの方法により決済を行う。一方、キャンペーン対象の商品の決済であれば、購入情報記憶部14に記憶する商品の価格に個数を乗じた決済金額から、共通システム1で算出して共通システム1から受け取った適用ポイントが対応する金額を減算することで、最終的な決済金額を算出する。
【0044】
なお、適用ポイントは、上述のように期間確認処理部16でキャンペーン対象期間内である場合に決済処理部17での適用ポイントの処理が行われることから、上記対象期間内に対してのみ利用可能となる。また、購入情報記憶部14におけるキャンペーン対象商品である場合に、決済処理部17での適用ポイントの処理が行われることから、対象商品に対してのみ利用可能となる。このように、キャンペーン対象期間、キャンペーン対象商品である場合にのみ、適用される適用ポイントに基づいて最終的な決済金額が算出されることで、期間限定での特定の対象商品に対するポイントによる割引を実現することが出来る。また、加盟店ごとの割引なども可能となる。
【0045】
またこの決済の際には、共通システム1で算出した適用ポイントのみならず、会員情報記憶部10に記憶するポイントをさらに利用できても良い。その場合、最終的な決済金額から、さらに会員情報記憶部10に記憶するポイントが対応する金額を減算する。ただしこの場合には、会員情報記憶部10に記憶するポイントを減算していることから、会員情報記憶部10に記憶する、当該会員のポイントを、利用分だけ減算して更新する。
【0046】
共通システム1は、キャンペーン情報登録処理部20とキャンペーン情報記憶部21と対象会員情報記憶部22と対象会員特定処理部23とメール処理部24と適用ポイント算出処理部25とを有している。
【0047】
キャンペーン情報登録処理部20は、コンテンツサーバ5を介して加盟店端末4から、実行するキャンペーンに関する情報の入力を受け付ける。たとえばキャンペーンの対象となる会員属性の条件(性別、年齢(年代)、居住地域、キャンペーン対象に必要なポイント数(0ポイント以上)、など)、原資額(キャンペーン割引の元となる金額)、ポイントの倍率、対象期間、対象商品、キャンペーン情報にアクセスするための識別情報(URLなど)、キャンペーンを通知するための電子メールに記載する内容などの入力を受け付ける。なお、キャンペーン対象期間については、対象となる会員や会員属性の条件ごとに異なる期間を設定できても良い。この場合、会員や会員属性の条件と、キャンペーン対象期間とが対応づけて記憶されることとなる。
【0048】
キャンペーン情報記憶部21は、キャンペーン情報登録処理部20で受け付けたキャンペーンに関する情報を記憶する。図12にキャンペーン情報記憶部21の一例を模式的に示す。
【0049】
対象会員情報記憶部22は、会員システム2において、会員システム2の会員情報記憶部10に記憶している会員のうち、キャンペーンの通知の対象であることを示すフラグがある会員に関する情報を記憶する。なお、キャンペーンの通知を受け取る会員の抽出処理は、会員システム2において如何なるタイミングであっても良い。
【0050】
上記タイミングが日次で行われる場合、会員システム2において、会員情報記憶部10に記憶している会員のうち、キャンペーンの通知の対象であることを示すフラグがある会員を、毎日抽出し、それを会員システム2から共通システム1に送る。そして共通システム1では、対象会員の情報を対象会員情報記憶部22に記憶する。この場合、対象会員情報記憶部22には2つの記憶領域を備え、それぞれの記憶領域に、対象会員の会員識別情報と属性情報を記憶させることが好ましい。
【0051】
図13(a)を用いて具体的に説明する。また図13の場合、対象会員情報記憶部22における2つの記憶領域として、Aフォルダ、Bフォルダであるとする。日次で対象会員の会員識別情報と属性情報とを更新する場合、所定のタイミング(たとえば0時)で、会員システム2において、会員情報記憶部10に記憶している会員のうち、キャンペーンの通知の対象であることを示すフラグがある会員の情報を抽出し、それを会員システム2から共通システム1に送る。そして送られた情報は、対象会員情報記憶部22のいずれかの記憶領域(図13ではBフォルダ)に記憶される。なおこの際に、Aフォルダには、すでに前日の0時に抽出された対象会員の会員識別情報と属性情報とが記憶されている。
【0052】
そして、翌日の0時にも同様に、会員システム2において、会員情報記憶部10に記憶している会員のうち、キャンペーンの通知の対象であることを示すフラグがある会員の情報を抽出し、それを会員システム2から共通システム1に送る。そして送られた情報は、対象会員情報記憶部22のAフォルダに記憶される。このように、日次で抽出した対象会員の会員識別情報と属性情報とは、AフォルダとBフォルダに交互に記憶されることとなる。従って、各フォルダでは記憶している情報は48時間毎に更新されることとなるが、対象会員情報記憶部22の全体では24時間毎に更新されていることとなる。
【0053】
対象会員特定処理部23は、キャンペーン情報記憶部21に記憶するキャンペーン情報のキャンペーン条件に基づいて、その対象となる会員を対象会員情報記憶部22から特定し、抽出する。この抽出処理は、所定のタイミング(たとえば毎日5時)で行われても良いし、加盟店端末4から任意のタイミングで要求を受け付け、そのタイミングで行っても良い。
【0054】
この際に、対象会員情報記憶部22が上述のように2つの記憶領域を備え、それぞれの記憶領域に、1日分の対象会員の情報が記憶されている場合、対象会員情報記憶部22のいずれかの記憶領域を参照し、対象となる会員を特定すると良い。この場合、参照する対象会員情報記憶部22の記憶領域としては、対象会員情報記憶部22において、会員の情報を更新している間の記憶領域を参照しないように、設定されることがよい。たとえば、対象会員情報記憶部22のBフォルダにおいて会員の情報が更新されている間は、少なくとも対象会員特定処理部23は、Bフォルダにアクセスするのではなく、Aフォルダの会員の情報に基づいて、対象となる会員を特定し,抽出する。
【0055】
図13(b)を用いて具体的に説明する。図13(b)では、対象となる会員を対象会員情報記憶部22から特定し、抽出するタイミングとして、毎日5時であり、参照するフォルダの切り替えが24時間毎に行われる場合である。この場合、対象会員情報記憶部22の会員の情報は日次で0時に更新されることから(図13(a))、この時刻および更新に要する時間は、更新対象となった対象会員情報記憶部22の記憶領域にはアクセスせず、更新対象ではない対象会員情報記憶部22の記憶領域に基づいて、対象会員を抽出し,特定する。そのため、10月5日の5時から10月6日5時まではAフォルダ、10月6日5時から10月7日5時まではBフォルダ、10月7日5時から10月8日5時まではAフォルダ、のように、逐次、切替を行う。
【0056】
なお、切り替えるタイミングは24時間毎でなくても良く、たとえば12時間毎などのように、対象会員情報記憶部22の会員の情報の更新タイミングに合わせて任意に設定することが出来る。ただし、この場合、対象会員情報記憶部22の更新が行われている記憶領域に対象会員特定処理部23がアクセスしないようなタイミングで設定が行われることが望ましい。また、時刻や時間を限定せずに、対象会員情報記憶部22の更新が完了した場合には、参照する記憶領域を、更新が完了した記憶領域に変更するようにしても良い。
【0057】
メール処理部24は、対象会員特定処理部23で抽出した会員に対して、キャンペーンの案内が記載された所定の電子メールを生成し、送信する。従って、電子メールサーバの機能を兼ねていても良いし、電子メールサーバが別にあれば、それを介して送信する。
【0058】
メール処理部24が生成する電子メールの一例として、図9がある。この場合、対象となった会員に対して送信される電子メールには、対象期間が限定されたポイントサービスであること、キャンペーンの内容、などがキャンペーン情報記憶部21から抽出され、その内容が埋め込まれる。なお電子メールとして送信する案文が、当該キャンペーンに関する情報として、キャンペーン情報記憶部21に記憶されていると良い。
【0059】
またメール処理部24が生成する電子メールのほかの一例として図10がある。図10の場合、一つの電子メールに複数の加盟店に関する情報が記憶されている場合である。この場合であっても、対象期間が限定されたポイントサービスであること、キャンペーンの内容、などがキャンペーン情報記憶部21から抽出され、その内容が埋め込まれる。
【0060】
なおいずれの電子メールの形態であっても、加盟店のキャンペーンのウェブページへ直接アクセスするための識別情報(URLなど)が含まれていることとが好ましい。このURLは、キャンペーンに関する情報として、キャンペーン情報記憶部21に記憶される。
【0061】
このURLを会員が会員端末3において選択することで、キャンペーン対象となる商品を購入するためのウェブページへ直接、アクセス可能となる。従って、このURLへのアクセスはキャンペーンの有効期間内、特に有効期間終了前までにアクセスを可能とし、有効期間終了後にはアクセスできないようにしても良い。
【0062】
適用ポイント算出処理部25は、会員システム2から取得した会員識別情報に基づいて、会員システム2の会員情報記憶部10から当該会員のポイントを抽出し、そのポイントに、キャンペーン情報記憶部21に記憶されている当該キャンペーンで設定されているポイントの倍率を乗算することで、当該キャンペーンに適用するポイント(適用ポイント)を算出する(なお乗算のほかにも、さまざまな四則演算を用いることが出来、また単純な乗算以外にも、比率を用いて何らかの形で乗算をしていても良い)。そして算出した適用ポイントを会員システム2に送る。これによって、当該キャンペーンにおいて、会員がすでに持っているポイント数に応じた特別なポイント(適用ポイント)を割り当て、割り当てた適用ポイントに基づく、決済金額からの減算、すなわち割引が可能となる。また、適用ポイントに基づく決済金額の減算となるので、会員情報記憶部10に記憶するポイントが減ることもない。
【0063】
つぎに本発明の販売支援システムを用いた処理の一例を図4乃至図6に基づいて説明する。
【0064】
まずキャンペーンを行う場合には加盟店がキャンペーン情報を登録する必要がある。この場合、加盟店が加盟店端末4から所定の方法でコンテンツサーバ5にアクセスし、加盟店識別情報、パスワードを入力することで、加盟店の認証を行う(S100)。ここで入力された加盟店識別情報、パスワードは、コンテンツサーバ5を介して会員システム2の認証処理部12で受け付け、加盟店情報記憶部11を参照することで、登録されている加盟店であるかを認証する。
【0065】
正常に認証できなかった場合には、所定のエラー画面を表示させることを、認証処理部12がコンテンツサーバ5に通知し、コンテンツサーバ5が加盟店端末4に当該エラー画面を表示させる。
【0066】
一方、正常に認証できた場合には、キャンペーン情報を登録するための画面を表示させることを、認証処理部12がコンテンツサーバ5に通知し、コンテンツサーバ5が加盟店端末4にキャンペーン情報を登録するための画面を表示させる。キャンペーン情報を登録するための画面の一例を図11に示す。
【0067】
図11に示す画面から、キャンペーンの対象となる会員の条件を加盟店は設定し、その情報を、コンテンツサーバ5を介して、共通システム1のキャンペーン情報登録処理部20で受け付ける(S110)。受け付けたキャンペーンに関する情報は、キャンペーン情報記憶部21に記憶させる。
【0068】
たとえばキャンペーンに関する情報としては、図11に示すように、性別、年齢(年代)、生年月日、居住地域、会員が所持するポイントの条件などのように、対象とする会員の条件、キャンペーンの有効期間、付与率(会員情報記憶部10に記憶するポイントに対しての倍率)などの対象会員へのポイント付与の条件、などがある。
【0069】
このようにしてキャンペーン情報登録処理部20で受け付けたキャンペーンに関する情報は、キャンペーン情報記憶部21に記憶する(S120)。なおこの記憶の際には、S110で設定されたキャンペーンに関する情報に対応づけて、当該加盟店を識別する加盟店識別情報なども記憶させる。
【0070】
以上のようにして加盟店は、キャンペーンに関する情報を共通システム1に登録することが出来る。
【0071】
つぎに、上述のようにして登録されたキャンペーンの対象となる会員に対して、電子メールで通知する処理を図5のフローチャートを用いて説明する。
【0072】
会員システム2は所定のタイミング(たとえば毎日深夜1時など)で、会員情報記憶部10に記憶する会員のうち、キャンペーンの通知の対象であることを示すフラグの有無をチェックし、フラグがある(キャンペーンの通知の対象である)会員の会員識別情報と属性情報とを抽出し、共通システム1に送る(S200)。
【0073】
共通システム1では、会員システム2から受け取った会員の会員識別情報と属性情報を対象会員情報記憶部22に記憶させる。なおこの際に、対象会員情報記憶部22が、2回分の会員の情報を記憶できるようにその記憶領域が構成されている場合、FIFO方式で記憶させると好ましい。すなわち、前々回に記憶された対象会員の会員識別情報と属性情報の上に、S200で送られた対象会員の情報を更新することで、対象となる会員の情報を更新することができる。たとえば、S200の処理が日次で行われる場合であって、対象会員情報記憶部22が前々日および前日の対象となる会員の情報を記憶している場合、前々日の会員の情報の記憶領域の上に、S200で送られた当日の会員の情報を更新する。
【0074】
共通システム1の対象会員特定処理部23は、好ましくは、S200で対象となる会員の情報の更新がなされた後、キャンペーン情報記憶部21に記憶するキャンペーンから、キャンペーン条件を抽出し、そのキャンペーン条件に合致する会員を、対象会員情報記憶部22から検索し、該当する人数を、会員システム2に送る(S210)。またこの際に、該当する会員の会員識別情報と属性情報を抽出する。
【0075】
なお、対象会員特定処理部23は、対象会員情報記憶部22に、2回分の会員の情報を記憶する場合、当日に記憶させた対象会員の情報ではなく、その前日分の(前日に更新した)会員の情報に基づいて、キャンペーン条件に合致する会員を検索することが好ましい。これは、会員の情報の更新に伴い、共通システム1が停止してしまうのを防止するためである。しかし、前日分の会員の情報に基づいて検索を行うのではなく、対象会員情報記憶部22における当日分の(当日に更新した)会員の情報に基づいて、検索を行っても良い。
【0076】
S210における対象会員特定処理部23における検索でキャンペーン条件に合致する会員に対して、その会員の情報から電子メールアドレスを抽出する。そしてメール処理部24は、上述の図9、図10のような電子メールを生成して、キャンペーンの情報として電子メールで送信する(S220)。
【0077】
電子メールを生成するために、メール処理部24は、まず、キャンペーン情報記憶部21に記憶する当該キャンペーンのキャンペーン情報における、そのキャンペーン情報にアクセスするための識別情報(たとえばURL)、電子メールに記載する内容を抽出する。このようにして電子メールの本文を生成後、上記で抽出した電子メールアドレスに対して、電子メールを送信する。
【0078】
なお図10のように、複数の加盟店のキャンペーンを電子メールに記載する場合には、すべての加盟店のキャンペーン条件を充足する会員を抽出しても良いし、いずれかの加盟店のキャンペーン条件を充足する会員を抽出しても良いし、あるいは当該複数の加盟店のうち所定割合の加盟店のキャンペーン条件を充足する会員を抽出しても良い。
【0079】
以上のような処理を実行することで、加盟店が登録したキャンペーン情報が、その対象となる会員に対して通知される。
【0080】
つぎに当該キャンペーン情報が記載された電子メールを閲覧した会員が、その商品を購入し、すでにその会員が蓄積しているポイントに基づいて、あらたに適用ポイントが算出され、その適用ポイントに基づき、当該商品の購入価格から割引がされる場合の処理を図6のフローチャートを用いて説明する。
【0081】
まずS220で送信された電子メールを、会員は会員端末3で受信し、閲覧する。そしてその中から、会員が興味を持ったURLを選択するなどにより、会員端末3から、当該URLの対応するコンテンツサーバ5へアクセスが行われる。そしてコンテンツサーバ5では、このアクセスを受け付け、キャンペーン情報に対するコンテンツ(ウェブページ)を会員端末3に表示させる。
【0082】
そして、会員は通常の方法により、商品(キャンペーンの対象となっている商品)を購入するかを決定し、商品を購入する場合には、会員端末3で所定の操作を行い(たとえばコンテンツサーバ5で表示させているコンテンツのうち、「カートに入れる」などを選択する)ことで、商品の購入決定の指示が会員端末3からコンテンツサーバ5に送られる。
【0083】
そして購入決定の指示は、コンテンツサーバ5を介して、会員システム2の購入決定受付処理部13で受け付ける(S310)。この際に、購入決定の指示として、当該会員が購入した商品を識別するための商品識別情報、購入個数、キャンペーンを識別するための識別情報などの情報を受け付けることが好ましい。
【0084】
以上のようにして購入決定受付処理部13で購入決定の指示を受け付けると、購入決定指示に基づいて、当該会員が購入する商品の商品識別情報、購入個数、価格、キャンペーンを識別するための識別情報、キャンペーン対象の商品であることを示すフラグなどの、商品購入にあたり必要な情報を購入情報記憶部14に記憶させる(S320)。
【0085】
なおS300で会員からのアクセスを受け付ける場合に、当該会員を識別する会員識別情報を特定している場合には、購入情報記憶部14に会員識別情報を対応づけて記憶させても良い。
【0086】
そして、購入した者が、会員であるかを確認するため、コンテンツサーバ5は会員端末3に対して、ログインを行うウェブページを送る。これは、商品購入の前に、ログインを行っていたとしても再度行うことが好ましいが、行わなくても良い。
【0087】
会員端末3で表示されたログインを行うウェブページが表示されると、会員は、会員識別情報とパスワードなどをそこに入力することで、コンテンツサーバ5を介して、認証処理部12にそれらの情報が送られる。そして認証処理部12は、会員情報記憶部10を参照することで、当該会員が正規の会員であるかの認証を行う(S330)。
【0088】
認証が正常に行えなかった場合、認証処理部12はコンテンツサーバ5を介して、再度、会員識別情報、パスワードの入力を促すメッセージを表示させる。一方、認証が正常に行えた場合、認証処理部12は、認証が正常に行えた通知を購入決定受付処理部13に渡し、当該会員の会員識別情報を購入情報記憶部14に、当該会員が購入する商品識別情報に対応づけて記憶させる。なお、すでに会員識別情報が記憶されている場合には、記憶させなくても良い。
【0089】
なお、認証が正常に行えた場合、期間確認処理部16は、当該キャンペーンの対象期間内であるかを、S330の認証処理を行った時刻とキャンペーンを識別するための識別情報に基づいてキャンペーン情報記憶部21を参照することで確認しても良い。この場合には、キャンペーンの対象期間内であれば、以降の処理を実行する。一方、期間確認処理部16でキャンペーンの対象期間内であるかを確認した結果、期間外である場合には、キャンペーンが終了したことを示す画面を会員端末3に表示させ、商品購入を継続するかを確認する。ここで商品購入を継続することを示す要求を会員端末3から受け取ると、購入決定受付処理部13は、通常どおりの決済処理を実行する。商品購入を継続しないことを示す要求を会員端末3から受け取ると、処理を終了する。
【0090】
また、S330の処理が終了後、在庫確認処理部15は、購入情報記憶部14に記憶する商品識別情報と購入個数とキャンペーンを識別するための識別情報とに基づいて、共通システム1のキャンペーン情報記憶部21を参照し、キャンペーン対象となっている商品の在庫がまだあるかを確認する(S340)。なお商品の購入が行われた場合には、いずれかの段階(好ましくは最終的な決済処理が行われた後)で、その在庫数は減らされている。
【0091】
S340の確認の結果、在庫がない場合には、すでにキャンペーン対象の商品の在庫がなくなったことのメッセージを、コンテンツサーバ5を介して会員端末3に表示させる。そして、それでも購入をする(キャンペーン価格ではなく、通常価格で購入する)かを選択させて、購入するとの指示を会員端末3からコンテンツサーバ5を介して購入決定受付処理部13が受け取った場合には、購入情報記憶部14からキャンペーン対象の商品であることを示すフラグを削除し、また価格も通常の価格に訂正して記憶させる。なお、自動的にキャンセル扱いにする場合には、S320で購入情報記憶部14に記憶した情報を削除すれば良い。
【0092】
一方、在庫がある場合には、共通システム1の適用ポイント算出処理部25は、会員識別情報、商品識別情報をコンテンツサーバ5または会員システム2の購入情報記憶部14から取得し、当該会員識別情報に基づいて、会員情報記憶部10から、当該会員識別情報に対応づけて記憶しているポイント(第1のポイント)の情報を取得する(S350)。このポイントは、日常的な商品の購入、アンケートの回答などによって、当該会員が蓄積したポイントである。
【0093】
適用ポイント算出処理部25は、キャンペーン情報記憶部21に記憶するキャンペーン情報のうち、キャンペーンを識別するための識別情報に基づいてポイントの倍率を参照することで、S350で取得したポイントに対してその倍率を乗算し、適用ポイントを算出する(S370)。この際に、倍率を乗算するのではなく、所定のポイント数を加算するなどで適用ポイントを算出しても良い。
【0094】
このようにして算出した適用ポイント(第2のポイント)を、適用ポイント算出処理部25が、コンテンツサーバ5に渡し、コンテンツサーバ5が当該会員端末3に表示させているコンテンツに、このキャンペーンで適用されるポイント数(第2のポイントのポイント数)、あるいはポイント数に対応する割引金額を表示させる。これによって、会員は、割引金額を認識することが出来る。
【0095】
また、会員は、商品購入を行うにあたり必要な情報、たとえば送り先の住所・氏名、決済に用いるためのクレジットカード番号、有効期限などの情報を当該コンテンツに入力をし、それをコンテンツサーバ5を介して、決済処理部17で受け付ける(S390)。そして、決済処理部17では、これらの情報を、当該会員識別情報に対応づけて購入情報記憶部14に記憶させる。
【0096】
そして、コンテンツサーバ5を介して、会員端末3から内容確定の入力を受け付けると(S400)、購入情報記憶部14に、キャンペーン対象であることを示すフラグがあるかを確認し、そのフラグがある場合には、期間確認処理部16は、当該キャンペーンの対象期間を超過していないかを、キャンペーンを識別するための識別情報に基づいてキャンペーン情報記憶部21を参照することで確認する(S410)。
【0097】
もし期間確認処理部16での確認の結果(S420)、対象期間をすでに超過している(あるいはまだ到来していない)場合には、キャンペーンが終了したことを示す画面を会員端末3に表示させ、商品購入を継続するかを確認する。ここで商品購入を継続することを示す要求を会員端末3から受け取ると、購入決定受付処理部13は、通常どおりの決済処理を実行する(S430)。すなわち、上記フラグを購入情報記憶部14から削除するとともに、購入情報記憶部14に記憶した価格などを通常の価格に更新し、決済処理部17は、通常通り、購入情報記憶部14に記憶した価格などに基づいて、決済処理を実行する。この決済処理は通常の決済方法と同様である。
【0098】
一方、商品購入を継続しないことを示す要求を会員端末3から受け取ると、処理を終了する。
【0099】
また、期間確認処理部16での確認の結果(S420)、対象期間内であるならば、決済処理部17は、共通システム1におけるキャンペーン情報記憶部21を、キャンペーンを識別するための識別情報に基づいて参照することで、まだキャンペーンの原資が残っているかを確認する(S440)。
【0100】
キャンペーン情報記憶部21には、キャンペーンごとの原資が記憶されていることから、いずれかの段階で(好ましくは、決済の処理が終了後)、キャンペーンの原資を、適用ポイントに対応する金額に応じて減算し、更新しておくことが好ましい。
【0101】
S420でのキャンペーンの原資の確認後、原資がすでに使い果たされていることを示す情報(原資の残額<今回の決済での適用ポイントが対応する金額)の場合には(S450)、決済処理部17は、キャンペーンが終了したことの案内の表示をコンテンツサーバ5を介して表示させる(S460)。そして、それでも購入をする(キャンペーン価格ではなく、通常価格で購入する)かを選択させて、購入するとの指示を会員端末3からコンテンツサーバ5を介して決済処理部17が受け取った場合には、購入情報記憶部14からキャンペーン対象の商品であることを示すフラグを削除し、また価格も通常の価格に訂正して記憶させる。なお、自動的にキャンセル扱いにする場合には、S320で購入情報記憶部14に記憶した情報を削除すれば良い。
【0102】
一方、S420でのキャンペーンの原資の確認後、原資にまだ余裕がある情報(原資の残額≧今回の決済での適用ポイントが対応する金額)の場合には(S450)、キャンペーン情報記憶部21に記憶する原資から、当該決済における適用ポイントが対応する金額を減算し、原資の残高を更新する。また、決済処理部17は、当該キャンペーン対象の商品の合計額から適用ポイントが対応する金額を減算し、当該会員が実際に支払う金額を算出して、それに基づく決済処理を実行する(S470)。
【0103】
そして決済処理が終了後、決済処理部17は、コンテンツサーバ5を介して、会員端末3に対して処理が完了したことのメッセージを表示させる(S480)。
【0104】
なお本発明の販売支援システムにおいては、好ましくは、会員情報記憶部10に記憶するポイント(会員が商品購入やアンケートの回答などによって蓄積していたポイント)は、適用ポイントの算出基準として用いるだけであるので、S470において、キャンペーン対象の商品の合計額から適用ポイントが対応する金額を減算し、当該会員が実際に支払う金額を算出したとしても、会員情報記憶部10に記憶するポイントは減算しない。
【0105】
しかし任意的に会員情報記憶部10に記憶するポイントをさらに利用可能としても良い。すなわち、商品の合計額から適用ポイントが対応する金額を減算した後、さらに会員情報記憶部10に記憶するポイントが対応する金額を減算することで、当該会員が実際に支払う金額を算出しても良い。この場合、会員情報記憶部10に記憶するポイントをさらに利用することとなるので、利用したポイント分を、会員情報記憶部10に記憶するポイントから減算することで、ポイントの残高を更新する。ただしこの場合、適用ポイント分については、会員情報記憶部10に記憶するポイントとは別なので、その分については会員情報記憶部10に記憶するポイントの残高の更新対象とはならない。
【0106】
以上のような処理を実行することで、会員が従来から蓄積しているポイントを消費せずに、会員に対して有効期限が設定されたキャンペーンを実行することが出来る。また、従来から蓄積しているポイントに基づいて、適用ポイントを算出するので、蓄積しているポイントが高い会員、低い会員のみに限定したキャンペーンを実行することも出来る。
【実施例1】
【0107】
つぎに、上述の処理をより詳細に具体例を用いて説明する。まず、加盟店「A」が、キャンペーンXを行う場合、そのキャンペーン情報を登録することとなる。
【0108】
加盟店Aは、自らが利用する加盟店端末4から所定の方法でコンテンツサーバ5にアクセスし、加盟店識別情報「99999」、パスワード「xxxxx」を入力する(S100)。ここで入力された加盟店識別情報、パスワードを、コンテンツサーバ5を介して会員システム2の認証処理部12で受け付け、加盟店情報記憶部11を参照することで、認証処理を実行する。
【0109】
この場合には正常に認証できることから、認証処理部12は、コンテンツサーバ5に対して、キャンペーン情報を登録するための画面を表示させることを通知し、コンテンツサーバ5が、加盟店端末4に、図11に示すようなキャンペーン情報を登録させるための画面を表示させる。
【0110】
加盟店Aは、加盟店端末4から、図11に示すような画面から、キャンペーンの対象となる会員の条件として、たとえば性別「男性」、年代「40代」、誕生日「指定しない」、会員分類「指定しない」、エリア属性「東京」、所持ポイント数「指定しない」を設定する。また、対象期間として、「2010年9月13日12時00分」から「2010年9月15日24時00」、ポイント有効期限「指定しない」、付与率として「タイムポイント2倍」を設定したとする。また、図11には示されていないが、たとえば在庫数として「100」、原資として「10万円」を設定できても良い。この在庫数、原資が設定されている場合には、対象期間のほか、設定された在庫数、原資の範囲内でキャンペーンが行われることが設定できる。
【0111】
なおここで所持ポイント数を指定することによって、会員が所持しているポイント数(第1のポイントのポイント数)が所定以上、または所定未満の会員のみを対象とすることも出来る。
【0112】
また、加盟店Aは、上記のようなキャンペーンの対象となる会員の条件のほか、図9または図10のように、会員に対して通知されるキャンペーンの内容(なおこのキャンペーンの内容は、文字形式であっても良いし、静止画像形式、動画像形式、音声形式などであっても良い)、アクセス先のURL(たとえばhttp://xxx.gnavi.co.jp/xxx/)を設定する。
【0113】
このようにしてキャンペーン情報登録処理部20で受け付けたキャンペーンに関する情報を、キャンペーン情報登録処理部20は、当該キャンペーンを識別する識別情報、たとえば「AAA−111」を自動的に生成して(あるいは手動で割り当てて)、それに対応づけてキャンペーン情報記憶部21に登録する(S120)。この状態の一例を模式的に示すのが、図12である。
【0114】
以上のようにしてキャンペーン情報が登録される。
【0115】
一方、会員システム2は、所定のタイミング(たとえば毎日深夜1時など)で、会員情報記憶部10に記憶する会員のうち、キャンペーンの通知の対象であることを示すフラグの有無をチェックし、フラグがある(キャンペーンの通知の対象である)会員の会員識別情報と属性情報を抽出する。図7の場合、会員識別情報「11111」、「22222」、「44444」の会員の会員識別情報と属性情報とを抽出し、共通システム1に送る(S200)。
【0116】
共通システム1では、会員システム2から受け取った会員識別情報「11111」、「22222」、「44444」の会員の会員識別情報と属性情報とを、対象会員情報記憶部22の当日分の記憶領域に記憶させる。
【0117】
共通システム1の対象会員特定処理部23は、S200で対象となる会員の情報の更新がなされた後、キャンペーン情報記憶部21に記憶するキャンペーン「AAA−111」のキャンペーン条件として、性別「男性」、年代「40代」、誕生日「指定しない」、会員分類「指定しない」、エリア属性「東京」、所持ポイント数「指定しない」を抽出し、その条件に合致する会員を、対象会員情報記憶部22から検索し、該当する人数を会員システム2に送る(S210)。また、該当する会員のうち、当該会員の会員識別情報、属性情報を抽出する。上述の条件の場合、会員識別情報「11111」の会員がキャンペーン条件を充足することから、その会員の会員識別情報「11111」の属性情報を抽出することとなる。
【0118】
そしてメール処理部24は、抽出した会員識別情報「11111」に対して送信する電子メールの本文について、キャンペーン識別情報「AAA−111」に基づいてキャンペーンの内容、URLをキャンペーン情報記憶部21から抽出して生成する。そして会員識別情報「11111」の属性情報における、電子メールアドレス「aaa@aaa.co.jp」に対して、上記生成した電子メールを送信する(S220)。ここで送信する電子メールの内容の一例が図9、図10である。
【0119】
以上のような処理によって、会員識別情報「11111」に対して、キャンペーン情報の電子メールが送信されるので、それを会員識別情報「11111」の会員は、会員端末3で閲覧する。
【0120】
S220で送信された電子メールを会員端末3で閲覧した会員識別情報「11111」の会員は、その電子メールに記載されたキャンペーンに興味を持った場合、そのURL(http://xxx.gnavi.co.jp/xxx/)をクリックする。それによって、会員端末3から、当該URL(http://xxx.gnavi.co.jp/xxx/)の対応するコンテンツサーバ5へアクセスが行われ、コンテンツサーバ5では、このアクセスを受け付け、キャンペーン情報に対するコンテンツを会員端末3に表示させる。
【0121】
そして会員識別情報「11111」の会員は、通常どおり、キャンペーン対象となっている商品を購入する場合には、会員端末3で所定の操作を行い、商品の購入決定の指示が会員端末3からコンテンツサーバ5に送られる。たとえば商品識別情報「ABCABC」、購入個数「1」、キャンペーンを識別する情報「AAA−111」が送られる。
【0122】
この購入決定の指示をコンテンツサーバ5を介して会員システム2の購入決定受付処理部13で受け付け(S310)、購入情報記憶部14に、購入する商品の商品識別情報として「ABCABC」、購入個数「1」、キャンペーンを識別する情報「AAA−111」を記憶させる(S320)。また、キャンペーン対象の商品であることから、それを示すフラグもあわせて記憶させる。
【0123】
つぎに、会員識別情報「11111」に対して、会員であるかを確認するため、コンテンツサーバ5は、会員端末3に対して、ログインを行うウェブページを送る。このウェブページを表示した会員端末3では、会員が所定欄に会員識別情報として「11111」、パスワードとして「aaaaa」を入力し、これらが、コンテンツサーバ5を介して、認証処理部12に送られる。そして認証処理部12は、会員情報記憶部10を参照することで、会員識別情報「11111」、パスワード「aaaaa」の認証を行う(S330)。
【0124】
ここでは認証が正常に行えることから、認証処理部12は、認証が正常に行えた通知を購入決定受付処理部13に渡し、当該会員の会員識別情報「11111」を購入情報記憶部14に、当該会員が購入する商品識別情報「ABCABC」に対応づけて記憶させる。
【0125】
また、S330の処理が終了後、在庫確認処理部15は、購入情報記憶部14に記憶する商品識別情報「ABCABC」と購入個数「1」とキャンペーンを識別するための識別情報「AAA−111」とに基づいて、共通システム1のキャンペーン情報記憶部21を参照し、キャンペーン対象となっている商品の在庫がまだあるかを確認する(S340)。
【0126】
たとえばキャンペーン情報記憶部21に記憶する在庫数が「30」であれば、まだ在庫があることから、共通システム1の適用ポイント算出処理部25は、会員識別情報「11111」、商品識別情報「ABCABC」をコンテンツサーバ5または会員システム2の購入情報記憶部14から取得し、当該会員識別情報「11111」に基づいて、会員情報記憶部10から、当該会員識別情報「11111」に対応づけて記憶しているポイント数「100」ポイント(第1のポイント)の情報を取得する(S350)。
【0127】
また、適用ポイント算出処理部25は、キャンペーン情報記憶部21に記憶するキャンペーン情報のうち、キャンペーンを識別するための識別情報「AAA−111」に基づいてポイントの倍率が「2倍」であることを抽出し、S350で抽出したポイント数「100」(第1のポイント)に2を乗算し、適用ポイント数(第2のポイントのポイント数)として「200ポイント」を算出する。
【0128】
このようにして算出した適用ポイント「200ポイント」を、適用ポイント算出処理部25が、コンテンツサーバ5に渡し、コンテンツサーバ5が当該会員端末3(会員識別情報「11111」の会員端末3)に表示させているコンテンツに、このキャンペーンで適用されるポイント数(200ポイント)、あるいはポイント数に対応する割引金額(2000円(1ポイントあたり10円とした場合。換算率は如何なる比率であっても良い)を表示させる。これによって、会員は、割引金額「2000円」を認識する。
【0129】
また、会員は、商品購入を行うにあたり必要な情報、たとえば送り先の住所・氏名、決済に用いるためのクレジットカード番号、有効期限などの情報を当該コンテンツに入力をし、それをコンテンツサーバ5を介して、決済処理部17で受け付ける(S390)。そして、決済処理部17では、これらの情報を、当該会員識別情報に対応づけて購入情報記憶部14に記憶させる。
【0130】
なおS390の処理において、すでに会員情報記憶部10に記憶している情報を用いる場合には、その旨を指定することで、決済処理部17が会員識別情報からそれらの情報を抽出し、購入情報記憶部14に記憶させても良い。
【0131】
そして、コンテンツサーバ5を介して、会員端末3から内容確定の入力を受け付けると(S400)、期間確認処理部16は、当該キャンペーンの対象期間を超過していないかを、キャンペーンを識別するための識別情報に基づいてキャンペーン情報記憶部21を参照することで確認する(S410)。ここで、この処理を行ったのが、「2010年9月14日14時15分」であったとすると、対象期間内であることから、決済処理部17は、共通システム1におけるキャンペーン情報記憶部21を、キャンペーンを識別するための識別情報に基づいて参照することで、まだキャンペーンの原資が残っているかを確認する(S440)。
【0132】
ここでキャンペーン情報記憶部21に記憶する原資の情報として「3万円」であったとすると、まだ適用ポイントに対応する金額(2000円)に対する原資に余剰がある。すなわち原資「3万円」≧適用ポイントに対応する金額「2000円」であることから(S450)、キャンペーン情報記憶部21に記憶する原資「3万円」から、当該決済における適用ポイントが対応する金額「2000円」を減算し、原資の残高を「2万8千円」として更新する。また、決済処理部17は、当該キャンペーン対象の商品の合計額「1万円」から適用ポイントが対応する金額「2000円」を減算し、当該会員が実際に支払う金額「8000円」を算出して、それに基づく決済処理を実行する(S470)。なお、決済処理終了後、キャンペーン識別情報「AAA−111」に基づいて、キャンペーン情報記憶部21に記憶する当該キャンペーンの対象商品の在庫数を、購入個数で減算し、更新する。
【0133】
そして決済処理が終了後、決済処理部17は、コンテンツサーバ5を介して、会員端末3に対して処理が完了したことのメッセージを表示させる(S480)。
【0134】
以上のような処理を実行することで、会員が従来から蓄積しているポイント「100ポイント」を消費せずに、会員に対して有効期限が設定された高付与率のポイントと同様の効果のあるキャンペーンを実行することが出来る。また、従来から蓄積しているポイントに基づいて、適用ポイントを算出するので、蓄積しているポイントが高い会員、低い会員のみに限定したキャンペーンを実行することも出来る。
【実施例2】
【0135】
上述の実施例では、電子メールで会員に対してキャンペーンの通知を行ったが、会員がログインした状態でアクセスした場合に、キャンペーンの内容を表示可能としても良い。
【0136】
この場合、会員端末3からアクセスを受け付けると、その会員識別情報が対象会員特定処理部23に送られ、対象会員特定処理部23は、当該会員識別情報が対応する属性情報を、会員システム2の会員情報記憶部10から抽出する。そしてその属性情報に基づいて、キャンペーン情報記憶部21に記憶するキャンペーン条件のうち合致するキャンペーンがあるかを判定し、合致する場合には、合致したキャンペーンの内容を、コンテンツサーバ5を介して、当該会員端末3のウェブページの所定箇所に表示させる。この際には、ウェブページでキャンペーンの通知を行うことから、いわゆるバナー画像とアクセス先となるURLの情報がコンテンツサーバ5を介して会員端末3に送られ、当該会員がバナー画像をクリックすると、バナー画像に対応する、アクセス先となるURLのウェブページ(のコンテンツサーバ5)にアクセス可能なように構成されていても良い。そして以後の処理は、図6と同様に行える。
【産業上の利用可能性】
【0137】
本発明では、ユーザが商品購入のたびに、ユーザが既に蓄積しているポイント数に基づいて、その決済でのみに適用される適用ポイントを算出する。そのため、従来のように、高比率でポイントを付与した場合と同様の効果を得られる。一方で、ポイントに対する引当金を長期間確保する必要がなくなり、経営上のリスクを減らすことが可能となる。また、、ユーザごとに特別なポイントを管理しないことから、データベースなどで情報を管理・検索する場合にも、容易化、迅速化を図ることが出来る。さらに、従来から稼働しているポイントシステムをそのまま利用することができるので、既存のポイントシステムの改修等をほとんど行わずとも済む。
【符号の説明】
【0138】
1:共通システム
2:会員システム
3:会員端末
4:加盟店端末
5:コンテンツサーバ
10:会員情報記憶部
11:加盟店情報記憶部
12:認証処理部
13:購入決定受付処理部
14:購入情報記憶部
15:在庫確認処理部
16:期間確認処理部
17:決済処理部
20:キャンペーン情報登録処理部
21:キャンペーン情報記憶部
22:対象会員情報記憶部
23:対象会員特定処理部
24:メール処理部
25:適用ポイント算出処理部
30:演算装置
31:記憶装置
32:表示装置
33:入力装置
34:通信装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットなどのネットワークを介した商品やサービス(以下、これらを総称して「商品」とする)の販売時に、ポイントを利用することにより、当該商品の販売を行う販売支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット技術の発達に伴い、ネットワークを介して、商品の販売が行われている。この場合、商品販売用のウェブサイトにアクセスし、選択した商品を仮想的なショッピングカートに記憶させながら、商品を購入している。また顧客(以下、「ユーザ」とする)の囲い込みのため、当該ユーザが当該ウェブサイトで商品を購入した場合に、購入額に応じた所定比率のポイントを付与し、次回以降の商品購入の決済の際の代金に充足することが出来る。
【0003】
このような商品購入の仕組みによって、ユーザは、自宅にいながらにして、所望の商品を購入でき、またポイントの利用によって、通常価格よりも安く、商品を購入することが出来る。一方、店舗側にとっては、ポイントを発行することによって、当該ユーザを囲い込むことが出来るので、リピーターとしての囲い込みが可能となるメリットがある。
【0004】
また、ユーザの消費喚起のために、期限を限定して、商品購入のために通常付与されるポイント比率よりも高比率でポイントの付与を行う場合もある。このような特許文献の一例が、特許文献1乃至特許文献8である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−259002号公報
【特許文献2】特開2009−104354号公報
【特許文献3】特開2008−77521号公報
【特許文献4】特開2002−197336号公報
【特許文献5】特開2001−325507号公報
【特許文献6】特開2001−195495号公報
【特許文献7】特開2001−175761号公報
【特許文献8】特開2000−207333号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記各特許文献のように、期間を限定して、通常よりも高比率でポイントを付与するシステムの場合、ユーザが商品を購入することで、ポイントが蓄積しやすくなる。しかし一方で、店舗側にとって見れば、そのポイントがいつ利用されるのか分からないため、経営上のリスク要因ともなる。つまり、ポイントに対してはそのポイントの利用に備えて、通常は引当金を用意しておく。しかし、ポイントを高比率で付与すると、引当金が通常よりも多く必要となる。その一方、ポイントがいつ利用されるか分からないため、多くの引当金を長期間にわたって確保しておかなければならない。これは、経営上のリスク要因である。
【0007】
また、上記のように一定期間だけ、ポイントを付与する比率を変動させるシステムとすると、すでに一定比率のポイントを付与するシステムを稼働させている場合には、そのシステム改修に手間と時間がかかる問題点がある。
【0008】
さらに、ポイントに対して有効期限を設定することで、一定期間内でのポイントの利用を促すことが出来、上記のような経営上のリスクを減らすことには繋がる。しかし、複数の店舗を管理するポータルサイトのようなウェブサイトの場合、ユーザとそのユーザごとに付与される、店舗ごとの有効期限が付与された特別なポイントを管理することとなる。そのため、ユーザごとにすべての店舗ごとのポイントの情報を管理する必要がある。従って、会員一人あたりのポイントの情報が多くなり、データベースなどで情報の管理・検索を行う場合の支障ともなる。たとえば情報量が増加すると、データベースで情報を検索を行う場合、その検索に時間を要し、レスポンスが悪化するデメリットがある。これは、レスポンスの高速化が望まれる現在では、ウェブサイトへの不満に繋がりやすい。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで本発明者は、上記課題を解決する販売支援システムを発明した。
【0010】
第1の発明は、加盟店が利用する加盟店端末との間で情報の送受信が可能な販売支援システムであって、前記販売支援システムは、ポイントサービスの会員の会員識別情報と属性情報と第1のポイントとを少なくとも記憶する会員情報記憶部と、加盟店が会員に対して提供するキャンペーン情報として、少なくとも対象となる会員の条件と前記第1のポイントに対する比率とキャンペーン対象期間とキャンペーン対象商品の入力を前記加盟店端末から受け付けるキャンペーン情報登録処理部と、前記入力を受け付けたキャンペーン情報を記憶するキャンペーン情報記憶部と、前記会員情報記憶部に記憶する会員のうち、前記キャンペーン情報の通知の対象である会員の会員識別情報と属性情報とを記憶する対象会員情報記憶部と、前記キャンペーン情報記憶部に記憶するキャンペーン情報における対象となる会員の条件と、前記対象会員情報記憶部に記憶する会員の属性情報とを比較することで、キャンペーン情報を通知する対象となる会員を特定する対象会員特定処理部と、前記通知したキャンペーン情報における商品の購入を行う会員の会員識別情報に基づいて、前記会員情報記憶部から前記第1のポイントを取得し、前記キャンペーン情報における第1のポイントに対する比率を前記キャンペーン情報記憶部から抽出し、前記取得した第1のポイントと前記抽出した比率とを用いて演算することで、第2のポイントを算出する適用ポイント算出処理部と、前記会員が商品を購入する場合に、前記キャンペーンの期間内であるかを確認する期間確認処理部と、前記キャンペーンの期間内である場合に、前記会員が購入する商品の金額から、前記算出した第2のポイントに対応する金額を減算することで、前記会員の決済金額を算出して決済処理を実行する決済処理部と、を有しており、前記決済処理部は、前記キャンペーン対象期間内および前記キャンペーン対象商品である場合に、前記算出した決済金額により決済処理を実行する、販売支援システムである。
【0011】
本発明のように構成することで、キャンペーンにおいて購入する商品の決済の際に、その決済限りで利用可能な第2のポイントを、第1のポイントに基づいて算出することが出来る。この第2のポイントは、第1のポイントに基づいて算出されるものの、第1のポイントとは独立している。そのため、当該キャンペーンの期間内でなければ利用することができないため、ポイントに対する経営上のリスクを排除することが出来る。
【0012】
また、ポータルサイトであったとしても、店舗ごとの有効期限付きのポイントを記憶する必要がないため、処理速度の高速化が図れる。さらに、既存のポイントを管理するシステムのポイントを取得し、そこに対して、割引の元となる第2のポイントを返すだけなので、既存のポイントを管理するシステムの改修を最小限にすることが出来る。そのため、システム改修の手間と時間とを節約できる。加えて、キャンペーン対象期間内のみで適用される適用ポイントに基づいて最終的な決済金額が算出されることで、期間限定でのポイントによる割引を実現することが出来る。また、加盟店ごとの割引なども可能となる。
【0013】
上述の発明において、前記キャンペーン情報記憶部には、さらに、前記キャンペーン情報としてキャンペーンの原資の情報を記憶しており、前記決済処理部は、さらに、前記第2のポイントに対応する金額と、前記キャンペーン情報における現在の原資の情報とを比較し、前記現在の原資が前記第2のポイントに対応する金額よりも少ない場合には、前記算出した決済金額による決済処理を中止する、販売支援システムのように構成することも出来る。
【0014】
本発明のように構成することで、キャンペーンの原資内での割引が可能となる。
【0015】
上述の発明において、前記キャンペーン情報記憶部は、さらに、前記キャンペーン情報として、会員に対して通知するキャンペーンの内容およびアクセス先となる識別情報とを記憶しており、前記販売支援システムは、さらに、前記キャンペーン情報記憶部に記憶するキャンペーンの内容およびアクセス先の識別情報とを含む電子メールを生成し、前記対象会員特定処理部で特定した会員の電子メールアドレスに対して、前記生成した電子メールを送信するメール処理部、を有する販売支援システムのように構成することも出来る。
【0016】
本発明のように、会員へのキャンペーン情報の通知は、電子メールで行うと良い。そのため、会員を、直接キャンペーンのウェブサイトなどへ誘導することが出来、利便性の向上に繋がる。
【0017】
上述の発明において、前記適用ポイント算出処理部は、さらに、前記算出した第2のポイントまたはそれに対応する金額の情報を、前記会員が利用する会員端末に対して送り、表示させる、販売支援システムのように構成することも出来る。
【0018】
本発明のように構成することで、会員は、割引の元となるポイントまたはその対応する金額を知ることが出来る。
【0019】
上述の発明において、前記対象会員情報記憶部は2つの記憶領域に分かれており、前記会員情報記憶部に記憶する会員のうち、前記キャンペーン情報の通知を受け取ることを示すフラグがある会員の会員識別情報と属性情報とが、所定のタイミングで前記会員情報記憶部から抽出され、前記対象会員情報記憶部の各記憶領域には、交互に、前記抽出した会員の会員識別情報と属性情報とが記憶され、前記対象会員特定処理部は、すくなくとも、前記対象会員情報記憶部の記憶領域のうち、更新処理が行われている間は、前記キャンペーン情報記憶部に記憶するキャンペーン情報における対象となる会員の条件と、前記対象会員情報記憶部の更新処理が行われていない記憶領域に記憶する会員の属性情報とを比較することで、キャンペーン情報を通知する対象となる会員を特定する、販売支援システムのように構成することも出来る。
【0020】
このように、対象会員情報記憶部を2つの記憶領域に分けることで、交互に(たとえば一日ごとに)、抽出した会員の情報をそれぞれの記憶領域に記憶させることが出来る。そして本発明のように構成することで、キャンペーン情報を通知する対象となる会員を特定し抽出する処理を行う際に、更新処理を行っていない記憶領域の会員の情報に基づいて、キャンペーンの対象となる会員を特定することが出来るので、システムを停止することなく運用することが出来る。これによって、利便性が向上することとなる。また、対象会員情報記憶部を3以上の記憶領域に分けることも考えられるが、それでは記憶容量が多くなり、また処理も複雑になる。そのため、対象会員情報記憶部は2つの記憶領域に分けることが好ましい。
【0021】
上述の発明は、本発明のように構成することも出来る。すなわち、ポイントサービスにおいて会員が蓄積した第1のポイントに基づいて、商品購入の際の決済に用いる第2のポイントを算出するサーバであって、前記サーバは、前記ポイントサービスの加盟店が会員に対して提供するキャンペーン情報として、少なくとも対象となる会員の条件と前記第1のポイントに対する比率とキャンペーン対象期間とキャンペーン対象商品の入力を、前記加盟店が利用する加盟店端末から受け付けるキャンペーン情報登録処理部と、前記入力を受け付けたキャンペーン情報を記憶するキャンペーン情報記憶部と、キャンペーン情報の通知の対象である会員の会員識別情報と属性情報とを記憶する対象会員情報記憶部と、前記キャンペーン情報記憶部に記憶するキャンペーン情報における対象となる会員の条件と、前記対象会員情報記憶部に記憶する会員の属性情報とを比較することで、キャンペーン情報を通知する対象となる会員を特定する対象会員特定処理部と、前記通知したキャンペーン情報における商品の購入を行う会員の会員識別情報に基づいて、前記会員が利用するポイントサービスのコンピュータシステムから前記第1のポイントを取得し、前記キャンペーン情報における第1のポイントに対する比率を前記キャンペーン情報記憶部から抽出し、前記取得した第1のポイントと前記抽出した比率とを用いて演算することで、第2のポイントを算出する適用ポイント算出処理部と、を有しており、前記サーバは、前記算出した第2のポイントを前記ポイントサービスのコンピュータシステムに対して渡すことで、前記キャンペーン対象期間内および前記キャンペーン対象商品である場合に、前記会員が購入する商品の決済金額から、前記第2のポイントに対応する金額を減算させる、サーバのように構成することも出来る。
【0022】
本発明のように構成しても、第1の発明と同様の技術的効果を得ることが出来る。
【発明の効果】
【0023】
本発明では、ユーザが商品購入のたびに、ユーザが既に蓄積しているポイント数に基づいて、その決済でのみに適用される適用ポイントを算出する。そのため、従来のように、高比率でポイントを付与した場合と同様の効果を得られる。一方で、ポイントに対する引当金を長期間確保する必要がなくなり、経営上のリスクを減らすことが可能となる。また、ユーザごとに特別なポイントを管理しないことから、データベースなどで情報を管理・検索する場合にも、容易化、迅速化を図ることが出来る。さらに、従来から稼働しているポイントシステムをそのまま利用することができるので、既存のポイントシステムの改修等をほとんど行わずとも済む。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の全体を模式的に示す図である。
【図2】本発明のシステム構成の一例を模式的に示す図である。
【図3】本発明のシステムで用いるサーバ、コンピュータのハードウェア構成の一例である。
【図4】本発明において、加盟店がキャンペーン情報の登録を行う際の処理を模式的に示すフローチャートである。
【図5】ユーザが本発明のシステムを利用する場合の処理を模式的に示すフローチャートである。
【図6】ユーザが本発明のシステムを利用する場合の処理を模式的に示すフローチャートである。
【図7】会員情報記憶部の一例を模式的に示す図である。
【図8】加盟店情報記憶部の一例を模式的に示す図である。
【図9】会員に対して送られるキャンペーンの電子メールの一例である。
【図10】会員に対して送られるキャンペーンの電子メールのほかの一例である。
【図11】加盟店がキャンペーンを設定する際の画面の一例である。
【図12】キャンペーン情報記憶部の一例を模式的に示す図である。
【図13】対象会員情報記憶部の更新タイミングと対象会員特定処理部のアクセス先の記憶領域を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明を含む全体のシステム構成の概念図を図1に示す。また、本発明の販売支援システムの各機能構成の一例の概念図を図2に示す。
【0026】
本発明では、本発明の販売支援システムの運営企業により、その会員となるユーザ(以下、単に「会員」という)に対してポイントが付与され、またポイントを付与するキャンペーンを行う加盟店とが存在する。
【0027】
会員端末3は会員が利用するコンピュータ端末であり、パーソナルコンピュータ端末のほか、可搬型携帯端末(たとえば携帯電話、PHS、ノート型パソコン、スマートフォンなど)なども含まれる。
【0028】
加盟店端末4は、本発明の販売支援システムを利用する加盟店が利用するコンピュータ端末であり、パーソナルコンピュータ端末のほか、可搬型携帯端末(たとえば携帯電話、PHS、ノート型パソコン、スマートフォンなど)なども含まれる。
【0029】
コンテンツサーバ5は、加盟店に関する情報などをウェブページで会員端末3に対して表示させる機能を果たすサーバである。また、加盟店端末4からのアクセスを受け付けることにより、加盟店に関する情報を、加盟店端末4から登録、変更、削除等をすることが出来る。すなわち、コンテンツサーバ5は、会員端末3、加盟店端末4に対して、ウェブページなどのコンテンツを表示させ、それをインターフェイスとして、会員システム2、共通システム1に記憶する情報、処理を実行する。なお、コンテンツサーバ5を介して、あるいはコンテンツサーバ5を経由せずに、会員端末3、加盟店端末4は、会員システム2、共通システム1との間で情報の送受信が行えても良い。
【0030】
本発明の販売支援システムは、ポイントを用いて会員の商品の購入の際に用いるコンピュータシステムであって、会員システム2、共通システム1とを有する。
【0031】
会員システム2は、本発明の販売支援システムを利用するサービスの基本的な情報を管理するサーバである。また従来のポイントを管理する機能、そのポイントサービスの会員を管理する機能などを果たす。
【0032】
共通システム1は、各加盟店が実行するキャンペーンに関する情報を処理するほか、対象となる会員に対してキャンペーン情報を電子メールなどにより送り、また、会員システム2で記憶する会員のポイント情報を用いて、対象となる会員に対して、決済時に用いることが可能な適用ポイントを算出する。
【0033】
各システムで用いるコンピュータ端末(サーバも含む)は、プログラムの演算処理を実行するCPUなどの演算装置30と、情報を記憶するRAMやハードディスクなどの記憶装置31と、演算装置30の処理結果や記憶装置31に記憶する情報をインターネットやLANなどのネットワークを介して送受信する通信装置34とを少なくとも有している。コンピュータ上で実現する各機能(各手段)は、その処理を実行する手段(プログラムやモジュールなど)が演算装置30に読み込まれることでその処理が実行される。各機能は、記憶装置31に記憶した情報をその処理において使用する場合には、該当する情報を当該記憶装置31から読み出し、読み出した情報を適宜、演算装置30における処理に用いる。当該コンピュータには、キーボードやマウスやテンキーなどの入力装置33、モニターなどの表示装置32を有していても良い。図3にコンピュータ端末のハードウェア構成の一例を模式的に示す。また、コンピュータ端末は、複数のコンピュータ端末またはサーバに、その機能が分散配置されていても良い。
【0034】
本発明における各手段は、その機能が論理的に区別されているのみであって、物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。また情報を記憶する手段としては、データベースのほか、データファイルなど、如何なる形式であっても良い。
【0035】
会員システム2は、会員情報記憶部10と加盟店情報記憶部11と認証処理部12と購入決定受付処理部13と購入情報記憶部14と在庫確認処理部15と期間確認処理部16と決済処理部17とを有する。
【0036】
会員情報記憶部10は、ポイントサービスの会員に関する情報を記憶する。会員に関する情報としては、会員を識別するための会員識別情報(会員ID)、パスワードなどの認証情報、会員に対して付与されたポイント(会員が、会員登録、商品の購入、アンケートの回答などによって蓄積したポイント)、会員の属性情報などがある。図7に会員情報記憶部10の一例を模式的に示す。会員の属性情報としてはさまざまな情報があるが、氏名、居住地域や住所、電子メールアドレスや電話番号、生年月日、性別、年齢、職業、既婚か独身か、家族人数、キャンペーンの通知の対象であることを示すフラグなどがある。なおこれらの情報には限定されず、必要な情報を任意に用いることが出来る。
【0037】
加盟店情報記憶部11は、ポイントサービスに加盟する加盟店に関する情報を記憶する。加盟店に関する情報としては、加盟店を識別するための加盟店識別情報、パスワードなどの認証情報、店舗名、住所、電話番号、電子メールアドレスなどがある。図8に加盟店情報記憶部11の一例を模式的に示す。加盟店に関する情報としては上記に限定されず、必要な情報を任意に用いることが出来る。
【0038】
認証処理部12は、会員端末3、加盟店端末4からアクセスを受け付けた場合に、その認証処理を実行する。たとえばコンテンツサーバ5が会員端末3、加盟店端末4に対して認証画面を表示させ、そこに入力された会員識別情報やパスワード、加盟店識別情報やパスワードをコンテンツサーバ5を介して、認証処理部12が受け付け、会員情報記憶部10、加盟店情報記憶部11などに基づいて照合することで、認証処理が実行できる。なおコンテンツサーバ5を経由せずに、直接、会員端末3、加盟店端末4から情報を受け付けて認証処理を実行しても良い。
【0039】
購入決定受付処理部13は、会員が購入をすることを選択した商品を識別する情報(商品識別情報(商品ID))、個数などの、商品を購入するにあたり必要な情報の入力を、コンテンツサーバ5を介して受け付け、それを購入情報記憶部14に記憶させる。すなわち、購入決定受付処理部13は、いわゆるインターネット上での商品購入の際に、仮想的なショッピングカートに商品を登録する処理である。
【0040】
購入情報記憶部14は、購入決定受付処理部13で購入をすることを受け付けた商品に関する情報(商品識別情報、価格、個数など)、会員に関する情報(会員識別情報、氏名など)、商品を購入するにあたり必要な情報、キャンペーン対象であることを示すフラグ、などを記憶する。この記憶部に記憶された商品が決済処理部17での決済の処理の対象となる。すなわち、いわゆるインターネット上での商品購入の際に用いる仮想的なショッピングカートの記憶領域である。また、仮想的なショッピングカートの記憶領域であることから、一時的な記憶領域であってもよく、一定期間利用のない情報については、定期的に削除しても良い。
【0041】
在庫確認処理部15は、会員が購入することを決定した商品について、共通システム1に備えるキャンペーン情報記憶部21を参照し、キャンペーン対象となっている商品の在庫数があるかを確認する。なおキャンペーン対象となっている商品であるか否かは、購入情報記憶部14に記憶する、キャンペーン対象商品であるかを示すフラグの有無によって、確認すればよい。
【0042】
期間確認処理部16は、会員がログインをし、その認証を行う段階、購入した商品の内容を確定する段階、あるいは決済を行う段階、など、加盟店や本発明の販売支援システムの運営企業が設定する任意の段階において、購入情報記憶部14にキャンペーン対象商品であるかを示すフラグがある場合には、当該キャンペーンの期間内であるかを、共通システム1に備えるキャンペーン情報記憶部21を参照することで確認する。
【0043】
決済処理部17は、購入した商品の決済を行う。通常の決済であれば、通常の決済処理、すなわち購入情報記憶部14に記憶する商品の価格に個数を乗じて決済金額を算出し、あらかじめ定めた方法、たとえばクレジットカード決済、代引き、銀行振込などの方法により決済を行う。一方、キャンペーン対象の商品の決済であれば、購入情報記憶部14に記憶する商品の価格に個数を乗じた決済金額から、共通システム1で算出して共通システム1から受け取った適用ポイントが対応する金額を減算することで、最終的な決済金額を算出する。
【0044】
なお、適用ポイントは、上述のように期間確認処理部16でキャンペーン対象期間内である場合に決済処理部17での適用ポイントの処理が行われることから、上記対象期間内に対してのみ利用可能となる。また、購入情報記憶部14におけるキャンペーン対象商品である場合に、決済処理部17での適用ポイントの処理が行われることから、対象商品に対してのみ利用可能となる。このように、キャンペーン対象期間、キャンペーン対象商品である場合にのみ、適用される適用ポイントに基づいて最終的な決済金額が算出されることで、期間限定での特定の対象商品に対するポイントによる割引を実現することが出来る。また、加盟店ごとの割引なども可能となる。
【0045】
またこの決済の際には、共通システム1で算出した適用ポイントのみならず、会員情報記憶部10に記憶するポイントをさらに利用できても良い。その場合、最終的な決済金額から、さらに会員情報記憶部10に記憶するポイントが対応する金額を減算する。ただしこの場合には、会員情報記憶部10に記憶するポイントを減算していることから、会員情報記憶部10に記憶する、当該会員のポイントを、利用分だけ減算して更新する。
【0046】
共通システム1は、キャンペーン情報登録処理部20とキャンペーン情報記憶部21と対象会員情報記憶部22と対象会員特定処理部23とメール処理部24と適用ポイント算出処理部25とを有している。
【0047】
キャンペーン情報登録処理部20は、コンテンツサーバ5を介して加盟店端末4から、実行するキャンペーンに関する情報の入力を受け付ける。たとえばキャンペーンの対象となる会員属性の条件(性別、年齢(年代)、居住地域、キャンペーン対象に必要なポイント数(0ポイント以上)、など)、原資額(キャンペーン割引の元となる金額)、ポイントの倍率、対象期間、対象商品、キャンペーン情報にアクセスするための識別情報(URLなど)、キャンペーンを通知するための電子メールに記載する内容などの入力を受け付ける。なお、キャンペーン対象期間については、対象となる会員や会員属性の条件ごとに異なる期間を設定できても良い。この場合、会員や会員属性の条件と、キャンペーン対象期間とが対応づけて記憶されることとなる。
【0048】
キャンペーン情報記憶部21は、キャンペーン情報登録処理部20で受け付けたキャンペーンに関する情報を記憶する。図12にキャンペーン情報記憶部21の一例を模式的に示す。
【0049】
対象会員情報記憶部22は、会員システム2において、会員システム2の会員情報記憶部10に記憶している会員のうち、キャンペーンの通知の対象であることを示すフラグがある会員に関する情報を記憶する。なお、キャンペーンの通知を受け取る会員の抽出処理は、会員システム2において如何なるタイミングであっても良い。
【0050】
上記タイミングが日次で行われる場合、会員システム2において、会員情報記憶部10に記憶している会員のうち、キャンペーンの通知の対象であることを示すフラグがある会員を、毎日抽出し、それを会員システム2から共通システム1に送る。そして共通システム1では、対象会員の情報を対象会員情報記憶部22に記憶する。この場合、対象会員情報記憶部22には2つの記憶領域を備え、それぞれの記憶領域に、対象会員の会員識別情報と属性情報を記憶させることが好ましい。
【0051】
図13(a)を用いて具体的に説明する。また図13の場合、対象会員情報記憶部22における2つの記憶領域として、Aフォルダ、Bフォルダであるとする。日次で対象会員の会員識別情報と属性情報とを更新する場合、所定のタイミング(たとえば0時)で、会員システム2において、会員情報記憶部10に記憶している会員のうち、キャンペーンの通知の対象であることを示すフラグがある会員の情報を抽出し、それを会員システム2から共通システム1に送る。そして送られた情報は、対象会員情報記憶部22のいずれかの記憶領域(図13ではBフォルダ)に記憶される。なおこの際に、Aフォルダには、すでに前日の0時に抽出された対象会員の会員識別情報と属性情報とが記憶されている。
【0052】
そして、翌日の0時にも同様に、会員システム2において、会員情報記憶部10に記憶している会員のうち、キャンペーンの通知の対象であることを示すフラグがある会員の情報を抽出し、それを会員システム2から共通システム1に送る。そして送られた情報は、対象会員情報記憶部22のAフォルダに記憶される。このように、日次で抽出した対象会員の会員識別情報と属性情報とは、AフォルダとBフォルダに交互に記憶されることとなる。従って、各フォルダでは記憶している情報は48時間毎に更新されることとなるが、対象会員情報記憶部22の全体では24時間毎に更新されていることとなる。
【0053】
対象会員特定処理部23は、キャンペーン情報記憶部21に記憶するキャンペーン情報のキャンペーン条件に基づいて、その対象となる会員を対象会員情報記憶部22から特定し、抽出する。この抽出処理は、所定のタイミング(たとえば毎日5時)で行われても良いし、加盟店端末4から任意のタイミングで要求を受け付け、そのタイミングで行っても良い。
【0054】
この際に、対象会員情報記憶部22が上述のように2つの記憶領域を備え、それぞれの記憶領域に、1日分の対象会員の情報が記憶されている場合、対象会員情報記憶部22のいずれかの記憶領域を参照し、対象となる会員を特定すると良い。この場合、参照する対象会員情報記憶部22の記憶領域としては、対象会員情報記憶部22において、会員の情報を更新している間の記憶領域を参照しないように、設定されることがよい。たとえば、対象会員情報記憶部22のBフォルダにおいて会員の情報が更新されている間は、少なくとも対象会員特定処理部23は、Bフォルダにアクセスするのではなく、Aフォルダの会員の情報に基づいて、対象となる会員を特定し,抽出する。
【0055】
図13(b)を用いて具体的に説明する。図13(b)では、対象となる会員を対象会員情報記憶部22から特定し、抽出するタイミングとして、毎日5時であり、参照するフォルダの切り替えが24時間毎に行われる場合である。この場合、対象会員情報記憶部22の会員の情報は日次で0時に更新されることから(図13(a))、この時刻および更新に要する時間は、更新対象となった対象会員情報記憶部22の記憶領域にはアクセスせず、更新対象ではない対象会員情報記憶部22の記憶領域に基づいて、対象会員を抽出し,特定する。そのため、10月5日の5時から10月6日5時まではAフォルダ、10月6日5時から10月7日5時まではBフォルダ、10月7日5時から10月8日5時まではAフォルダ、のように、逐次、切替を行う。
【0056】
なお、切り替えるタイミングは24時間毎でなくても良く、たとえば12時間毎などのように、対象会員情報記憶部22の会員の情報の更新タイミングに合わせて任意に設定することが出来る。ただし、この場合、対象会員情報記憶部22の更新が行われている記憶領域に対象会員特定処理部23がアクセスしないようなタイミングで設定が行われることが望ましい。また、時刻や時間を限定せずに、対象会員情報記憶部22の更新が完了した場合には、参照する記憶領域を、更新が完了した記憶領域に変更するようにしても良い。
【0057】
メール処理部24は、対象会員特定処理部23で抽出した会員に対して、キャンペーンの案内が記載された所定の電子メールを生成し、送信する。従って、電子メールサーバの機能を兼ねていても良いし、電子メールサーバが別にあれば、それを介して送信する。
【0058】
メール処理部24が生成する電子メールの一例として、図9がある。この場合、対象となった会員に対して送信される電子メールには、対象期間が限定されたポイントサービスであること、キャンペーンの内容、などがキャンペーン情報記憶部21から抽出され、その内容が埋め込まれる。なお電子メールとして送信する案文が、当該キャンペーンに関する情報として、キャンペーン情報記憶部21に記憶されていると良い。
【0059】
またメール処理部24が生成する電子メールのほかの一例として図10がある。図10の場合、一つの電子メールに複数の加盟店に関する情報が記憶されている場合である。この場合であっても、対象期間が限定されたポイントサービスであること、キャンペーンの内容、などがキャンペーン情報記憶部21から抽出され、その内容が埋め込まれる。
【0060】
なおいずれの電子メールの形態であっても、加盟店のキャンペーンのウェブページへ直接アクセスするための識別情報(URLなど)が含まれていることとが好ましい。このURLは、キャンペーンに関する情報として、キャンペーン情報記憶部21に記憶される。
【0061】
このURLを会員が会員端末3において選択することで、キャンペーン対象となる商品を購入するためのウェブページへ直接、アクセス可能となる。従って、このURLへのアクセスはキャンペーンの有効期間内、特に有効期間終了前までにアクセスを可能とし、有効期間終了後にはアクセスできないようにしても良い。
【0062】
適用ポイント算出処理部25は、会員システム2から取得した会員識別情報に基づいて、会員システム2の会員情報記憶部10から当該会員のポイントを抽出し、そのポイントに、キャンペーン情報記憶部21に記憶されている当該キャンペーンで設定されているポイントの倍率を乗算することで、当該キャンペーンに適用するポイント(適用ポイント)を算出する(なお乗算のほかにも、さまざまな四則演算を用いることが出来、また単純な乗算以外にも、比率を用いて何らかの形で乗算をしていても良い)。そして算出した適用ポイントを会員システム2に送る。これによって、当該キャンペーンにおいて、会員がすでに持っているポイント数に応じた特別なポイント(適用ポイント)を割り当て、割り当てた適用ポイントに基づく、決済金額からの減算、すなわち割引が可能となる。また、適用ポイントに基づく決済金額の減算となるので、会員情報記憶部10に記憶するポイントが減ることもない。
【0063】
つぎに本発明の販売支援システムを用いた処理の一例を図4乃至図6に基づいて説明する。
【0064】
まずキャンペーンを行う場合には加盟店がキャンペーン情報を登録する必要がある。この場合、加盟店が加盟店端末4から所定の方法でコンテンツサーバ5にアクセスし、加盟店識別情報、パスワードを入力することで、加盟店の認証を行う(S100)。ここで入力された加盟店識別情報、パスワードは、コンテンツサーバ5を介して会員システム2の認証処理部12で受け付け、加盟店情報記憶部11を参照することで、登録されている加盟店であるかを認証する。
【0065】
正常に認証できなかった場合には、所定のエラー画面を表示させることを、認証処理部12がコンテンツサーバ5に通知し、コンテンツサーバ5が加盟店端末4に当該エラー画面を表示させる。
【0066】
一方、正常に認証できた場合には、キャンペーン情報を登録するための画面を表示させることを、認証処理部12がコンテンツサーバ5に通知し、コンテンツサーバ5が加盟店端末4にキャンペーン情報を登録するための画面を表示させる。キャンペーン情報を登録するための画面の一例を図11に示す。
【0067】
図11に示す画面から、キャンペーンの対象となる会員の条件を加盟店は設定し、その情報を、コンテンツサーバ5を介して、共通システム1のキャンペーン情報登録処理部20で受け付ける(S110)。受け付けたキャンペーンに関する情報は、キャンペーン情報記憶部21に記憶させる。
【0068】
たとえばキャンペーンに関する情報としては、図11に示すように、性別、年齢(年代)、生年月日、居住地域、会員が所持するポイントの条件などのように、対象とする会員の条件、キャンペーンの有効期間、付与率(会員情報記憶部10に記憶するポイントに対しての倍率)などの対象会員へのポイント付与の条件、などがある。
【0069】
このようにしてキャンペーン情報登録処理部20で受け付けたキャンペーンに関する情報は、キャンペーン情報記憶部21に記憶する(S120)。なおこの記憶の際には、S110で設定されたキャンペーンに関する情報に対応づけて、当該加盟店を識別する加盟店識別情報なども記憶させる。
【0070】
以上のようにして加盟店は、キャンペーンに関する情報を共通システム1に登録することが出来る。
【0071】
つぎに、上述のようにして登録されたキャンペーンの対象となる会員に対して、電子メールで通知する処理を図5のフローチャートを用いて説明する。
【0072】
会員システム2は所定のタイミング(たとえば毎日深夜1時など)で、会員情報記憶部10に記憶する会員のうち、キャンペーンの通知の対象であることを示すフラグの有無をチェックし、フラグがある(キャンペーンの通知の対象である)会員の会員識別情報と属性情報とを抽出し、共通システム1に送る(S200)。
【0073】
共通システム1では、会員システム2から受け取った会員の会員識別情報と属性情報を対象会員情報記憶部22に記憶させる。なおこの際に、対象会員情報記憶部22が、2回分の会員の情報を記憶できるようにその記憶領域が構成されている場合、FIFO方式で記憶させると好ましい。すなわち、前々回に記憶された対象会員の会員識別情報と属性情報の上に、S200で送られた対象会員の情報を更新することで、対象となる会員の情報を更新することができる。たとえば、S200の処理が日次で行われる場合であって、対象会員情報記憶部22が前々日および前日の対象となる会員の情報を記憶している場合、前々日の会員の情報の記憶領域の上に、S200で送られた当日の会員の情報を更新する。
【0074】
共通システム1の対象会員特定処理部23は、好ましくは、S200で対象となる会員の情報の更新がなされた後、キャンペーン情報記憶部21に記憶するキャンペーンから、キャンペーン条件を抽出し、そのキャンペーン条件に合致する会員を、対象会員情報記憶部22から検索し、該当する人数を、会員システム2に送る(S210)。またこの際に、該当する会員の会員識別情報と属性情報を抽出する。
【0075】
なお、対象会員特定処理部23は、対象会員情報記憶部22に、2回分の会員の情報を記憶する場合、当日に記憶させた対象会員の情報ではなく、その前日分の(前日に更新した)会員の情報に基づいて、キャンペーン条件に合致する会員を検索することが好ましい。これは、会員の情報の更新に伴い、共通システム1が停止してしまうのを防止するためである。しかし、前日分の会員の情報に基づいて検索を行うのではなく、対象会員情報記憶部22における当日分の(当日に更新した)会員の情報に基づいて、検索を行っても良い。
【0076】
S210における対象会員特定処理部23における検索でキャンペーン条件に合致する会員に対して、その会員の情報から電子メールアドレスを抽出する。そしてメール処理部24は、上述の図9、図10のような電子メールを生成して、キャンペーンの情報として電子メールで送信する(S220)。
【0077】
電子メールを生成するために、メール処理部24は、まず、キャンペーン情報記憶部21に記憶する当該キャンペーンのキャンペーン情報における、そのキャンペーン情報にアクセスするための識別情報(たとえばURL)、電子メールに記載する内容を抽出する。このようにして電子メールの本文を生成後、上記で抽出した電子メールアドレスに対して、電子メールを送信する。
【0078】
なお図10のように、複数の加盟店のキャンペーンを電子メールに記載する場合には、すべての加盟店のキャンペーン条件を充足する会員を抽出しても良いし、いずれかの加盟店のキャンペーン条件を充足する会員を抽出しても良いし、あるいは当該複数の加盟店のうち所定割合の加盟店のキャンペーン条件を充足する会員を抽出しても良い。
【0079】
以上のような処理を実行することで、加盟店が登録したキャンペーン情報が、その対象となる会員に対して通知される。
【0080】
つぎに当該キャンペーン情報が記載された電子メールを閲覧した会員が、その商品を購入し、すでにその会員が蓄積しているポイントに基づいて、あらたに適用ポイントが算出され、その適用ポイントに基づき、当該商品の購入価格から割引がされる場合の処理を図6のフローチャートを用いて説明する。
【0081】
まずS220で送信された電子メールを、会員は会員端末3で受信し、閲覧する。そしてその中から、会員が興味を持ったURLを選択するなどにより、会員端末3から、当該URLの対応するコンテンツサーバ5へアクセスが行われる。そしてコンテンツサーバ5では、このアクセスを受け付け、キャンペーン情報に対するコンテンツ(ウェブページ)を会員端末3に表示させる。
【0082】
そして、会員は通常の方法により、商品(キャンペーンの対象となっている商品)を購入するかを決定し、商品を購入する場合には、会員端末3で所定の操作を行い(たとえばコンテンツサーバ5で表示させているコンテンツのうち、「カートに入れる」などを選択する)ことで、商品の購入決定の指示が会員端末3からコンテンツサーバ5に送られる。
【0083】
そして購入決定の指示は、コンテンツサーバ5を介して、会員システム2の購入決定受付処理部13で受け付ける(S310)。この際に、購入決定の指示として、当該会員が購入した商品を識別するための商品識別情報、購入個数、キャンペーンを識別するための識別情報などの情報を受け付けることが好ましい。
【0084】
以上のようにして購入決定受付処理部13で購入決定の指示を受け付けると、購入決定指示に基づいて、当該会員が購入する商品の商品識別情報、購入個数、価格、キャンペーンを識別するための識別情報、キャンペーン対象の商品であることを示すフラグなどの、商品購入にあたり必要な情報を購入情報記憶部14に記憶させる(S320)。
【0085】
なおS300で会員からのアクセスを受け付ける場合に、当該会員を識別する会員識別情報を特定している場合には、購入情報記憶部14に会員識別情報を対応づけて記憶させても良い。
【0086】
そして、購入した者が、会員であるかを確認するため、コンテンツサーバ5は会員端末3に対して、ログインを行うウェブページを送る。これは、商品購入の前に、ログインを行っていたとしても再度行うことが好ましいが、行わなくても良い。
【0087】
会員端末3で表示されたログインを行うウェブページが表示されると、会員は、会員識別情報とパスワードなどをそこに入力することで、コンテンツサーバ5を介して、認証処理部12にそれらの情報が送られる。そして認証処理部12は、会員情報記憶部10を参照することで、当該会員が正規の会員であるかの認証を行う(S330)。
【0088】
認証が正常に行えなかった場合、認証処理部12はコンテンツサーバ5を介して、再度、会員識別情報、パスワードの入力を促すメッセージを表示させる。一方、認証が正常に行えた場合、認証処理部12は、認証が正常に行えた通知を購入決定受付処理部13に渡し、当該会員の会員識別情報を購入情報記憶部14に、当該会員が購入する商品識別情報に対応づけて記憶させる。なお、すでに会員識別情報が記憶されている場合には、記憶させなくても良い。
【0089】
なお、認証が正常に行えた場合、期間確認処理部16は、当該キャンペーンの対象期間内であるかを、S330の認証処理を行った時刻とキャンペーンを識別するための識別情報に基づいてキャンペーン情報記憶部21を参照することで確認しても良い。この場合には、キャンペーンの対象期間内であれば、以降の処理を実行する。一方、期間確認処理部16でキャンペーンの対象期間内であるかを確認した結果、期間外である場合には、キャンペーンが終了したことを示す画面を会員端末3に表示させ、商品購入を継続するかを確認する。ここで商品購入を継続することを示す要求を会員端末3から受け取ると、購入決定受付処理部13は、通常どおりの決済処理を実行する。商品購入を継続しないことを示す要求を会員端末3から受け取ると、処理を終了する。
【0090】
また、S330の処理が終了後、在庫確認処理部15は、購入情報記憶部14に記憶する商品識別情報と購入個数とキャンペーンを識別するための識別情報とに基づいて、共通システム1のキャンペーン情報記憶部21を参照し、キャンペーン対象となっている商品の在庫がまだあるかを確認する(S340)。なお商品の購入が行われた場合には、いずれかの段階(好ましくは最終的な決済処理が行われた後)で、その在庫数は減らされている。
【0091】
S340の確認の結果、在庫がない場合には、すでにキャンペーン対象の商品の在庫がなくなったことのメッセージを、コンテンツサーバ5を介して会員端末3に表示させる。そして、それでも購入をする(キャンペーン価格ではなく、通常価格で購入する)かを選択させて、購入するとの指示を会員端末3からコンテンツサーバ5を介して購入決定受付処理部13が受け取った場合には、購入情報記憶部14からキャンペーン対象の商品であることを示すフラグを削除し、また価格も通常の価格に訂正して記憶させる。なお、自動的にキャンセル扱いにする場合には、S320で購入情報記憶部14に記憶した情報を削除すれば良い。
【0092】
一方、在庫がある場合には、共通システム1の適用ポイント算出処理部25は、会員識別情報、商品識別情報をコンテンツサーバ5または会員システム2の購入情報記憶部14から取得し、当該会員識別情報に基づいて、会員情報記憶部10から、当該会員識別情報に対応づけて記憶しているポイント(第1のポイント)の情報を取得する(S350)。このポイントは、日常的な商品の購入、アンケートの回答などによって、当該会員が蓄積したポイントである。
【0093】
適用ポイント算出処理部25は、キャンペーン情報記憶部21に記憶するキャンペーン情報のうち、キャンペーンを識別するための識別情報に基づいてポイントの倍率を参照することで、S350で取得したポイントに対してその倍率を乗算し、適用ポイントを算出する(S370)。この際に、倍率を乗算するのではなく、所定のポイント数を加算するなどで適用ポイントを算出しても良い。
【0094】
このようにして算出した適用ポイント(第2のポイント)を、適用ポイント算出処理部25が、コンテンツサーバ5に渡し、コンテンツサーバ5が当該会員端末3に表示させているコンテンツに、このキャンペーンで適用されるポイント数(第2のポイントのポイント数)、あるいはポイント数に対応する割引金額を表示させる。これによって、会員は、割引金額を認識することが出来る。
【0095】
また、会員は、商品購入を行うにあたり必要な情報、たとえば送り先の住所・氏名、決済に用いるためのクレジットカード番号、有効期限などの情報を当該コンテンツに入力をし、それをコンテンツサーバ5を介して、決済処理部17で受け付ける(S390)。そして、決済処理部17では、これらの情報を、当該会員識別情報に対応づけて購入情報記憶部14に記憶させる。
【0096】
そして、コンテンツサーバ5を介して、会員端末3から内容確定の入力を受け付けると(S400)、購入情報記憶部14に、キャンペーン対象であることを示すフラグがあるかを確認し、そのフラグがある場合には、期間確認処理部16は、当該キャンペーンの対象期間を超過していないかを、キャンペーンを識別するための識別情報に基づいてキャンペーン情報記憶部21を参照することで確認する(S410)。
【0097】
もし期間確認処理部16での確認の結果(S420)、対象期間をすでに超過している(あるいはまだ到来していない)場合には、キャンペーンが終了したことを示す画面を会員端末3に表示させ、商品購入を継続するかを確認する。ここで商品購入を継続することを示す要求を会員端末3から受け取ると、購入決定受付処理部13は、通常どおりの決済処理を実行する(S430)。すなわち、上記フラグを購入情報記憶部14から削除するとともに、購入情報記憶部14に記憶した価格などを通常の価格に更新し、決済処理部17は、通常通り、購入情報記憶部14に記憶した価格などに基づいて、決済処理を実行する。この決済処理は通常の決済方法と同様である。
【0098】
一方、商品購入を継続しないことを示す要求を会員端末3から受け取ると、処理を終了する。
【0099】
また、期間確認処理部16での確認の結果(S420)、対象期間内であるならば、決済処理部17は、共通システム1におけるキャンペーン情報記憶部21を、キャンペーンを識別するための識別情報に基づいて参照することで、まだキャンペーンの原資が残っているかを確認する(S440)。
【0100】
キャンペーン情報記憶部21には、キャンペーンごとの原資が記憶されていることから、いずれかの段階で(好ましくは、決済の処理が終了後)、キャンペーンの原資を、適用ポイントに対応する金額に応じて減算し、更新しておくことが好ましい。
【0101】
S420でのキャンペーンの原資の確認後、原資がすでに使い果たされていることを示す情報(原資の残額<今回の決済での適用ポイントが対応する金額)の場合には(S450)、決済処理部17は、キャンペーンが終了したことの案内の表示をコンテンツサーバ5を介して表示させる(S460)。そして、それでも購入をする(キャンペーン価格ではなく、通常価格で購入する)かを選択させて、購入するとの指示を会員端末3からコンテンツサーバ5を介して決済処理部17が受け取った場合には、購入情報記憶部14からキャンペーン対象の商品であることを示すフラグを削除し、また価格も通常の価格に訂正して記憶させる。なお、自動的にキャンセル扱いにする場合には、S320で購入情報記憶部14に記憶した情報を削除すれば良い。
【0102】
一方、S420でのキャンペーンの原資の確認後、原資にまだ余裕がある情報(原資の残額≧今回の決済での適用ポイントが対応する金額)の場合には(S450)、キャンペーン情報記憶部21に記憶する原資から、当該決済における適用ポイントが対応する金額を減算し、原資の残高を更新する。また、決済処理部17は、当該キャンペーン対象の商品の合計額から適用ポイントが対応する金額を減算し、当該会員が実際に支払う金額を算出して、それに基づく決済処理を実行する(S470)。
【0103】
そして決済処理が終了後、決済処理部17は、コンテンツサーバ5を介して、会員端末3に対して処理が完了したことのメッセージを表示させる(S480)。
【0104】
なお本発明の販売支援システムにおいては、好ましくは、会員情報記憶部10に記憶するポイント(会員が商品購入やアンケートの回答などによって蓄積していたポイント)は、適用ポイントの算出基準として用いるだけであるので、S470において、キャンペーン対象の商品の合計額から適用ポイントが対応する金額を減算し、当該会員が実際に支払う金額を算出したとしても、会員情報記憶部10に記憶するポイントは減算しない。
【0105】
しかし任意的に会員情報記憶部10に記憶するポイントをさらに利用可能としても良い。すなわち、商品の合計額から適用ポイントが対応する金額を減算した後、さらに会員情報記憶部10に記憶するポイントが対応する金額を減算することで、当該会員が実際に支払う金額を算出しても良い。この場合、会員情報記憶部10に記憶するポイントをさらに利用することとなるので、利用したポイント分を、会員情報記憶部10に記憶するポイントから減算することで、ポイントの残高を更新する。ただしこの場合、適用ポイント分については、会員情報記憶部10に記憶するポイントとは別なので、その分については会員情報記憶部10に記憶するポイントの残高の更新対象とはならない。
【0106】
以上のような処理を実行することで、会員が従来から蓄積しているポイントを消費せずに、会員に対して有効期限が設定されたキャンペーンを実行することが出来る。また、従来から蓄積しているポイントに基づいて、適用ポイントを算出するので、蓄積しているポイントが高い会員、低い会員のみに限定したキャンペーンを実行することも出来る。
【実施例1】
【0107】
つぎに、上述の処理をより詳細に具体例を用いて説明する。まず、加盟店「A」が、キャンペーンXを行う場合、そのキャンペーン情報を登録することとなる。
【0108】
加盟店Aは、自らが利用する加盟店端末4から所定の方法でコンテンツサーバ5にアクセスし、加盟店識別情報「99999」、パスワード「xxxxx」を入力する(S100)。ここで入力された加盟店識別情報、パスワードを、コンテンツサーバ5を介して会員システム2の認証処理部12で受け付け、加盟店情報記憶部11を参照することで、認証処理を実行する。
【0109】
この場合には正常に認証できることから、認証処理部12は、コンテンツサーバ5に対して、キャンペーン情報を登録するための画面を表示させることを通知し、コンテンツサーバ5が、加盟店端末4に、図11に示すようなキャンペーン情報を登録させるための画面を表示させる。
【0110】
加盟店Aは、加盟店端末4から、図11に示すような画面から、キャンペーンの対象となる会員の条件として、たとえば性別「男性」、年代「40代」、誕生日「指定しない」、会員分類「指定しない」、エリア属性「東京」、所持ポイント数「指定しない」を設定する。また、対象期間として、「2010年9月13日12時00分」から「2010年9月15日24時00」、ポイント有効期限「指定しない」、付与率として「タイムポイント2倍」を設定したとする。また、図11には示されていないが、たとえば在庫数として「100」、原資として「10万円」を設定できても良い。この在庫数、原資が設定されている場合には、対象期間のほか、設定された在庫数、原資の範囲内でキャンペーンが行われることが設定できる。
【0111】
なおここで所持ポイント数を指定することによって、会員が所持しているポイント数(第1のポイントのポイント数)が所定以上、または所定未満の会員のみを対象とすることも出来る。
【0112】
また、加盟店Aは、上記のようなキャンペーンの対象となる会員の条件のほか、図9または図10のように、会員に対して通知されるキャンペーンの内容(なおこのキャンペーンの内容は、文字形式であっても良いし、静止画像形式、動画像形式、音声形式などであっても良い)、アクセス先のURL(たとえばhttp://xxx.gnavi.co.jp/xxx/)を設定する。
【0113】
このようにしてキャンペーン情報登録処理部20で受け付けたキャンペーンに関する情報を、キャンペーン情報登録処理部20は、当該キャンペーンを識別する識別情報、たとえば「AAA−111」を自動的に生成して(あるいは手動で割り当てて)、それに対応づけてキャンペーン情報記憶部21に登録する(S120)。この状態の一例を模式的に示すのが、図12である。
【0114】
以上のようにしてキャンペーン情報が登録される。
【0115】
一方、会員システム2は、所定のタイミング(たとえば毎日深夜1時など)で、会員情報記憶部10に記憶する会員のうち、キャンペーンの通知の対象であることを示すフラグの有無をチェックし、フラグがある(キャンペーンの通知の対象である)会員の会員識別情報と属性情報を抽出する。図7の場合、会員識別情報「11111」、「22222」、「44444」の会員の会員識別情報と属性情報とを抽出し、共通システム1に送る(S200)。
【0116】
共通システム1では、会員システム2から受け取った会員識別情報「11111」、「22222」、「44444」の会員の会員識別情報と属性情報とを、対象会員情報記憶部22の当日分の記憶領域に記憶させる。
【0117】
共通システム1の対象会員特定処理部23は、S200で対象となる会員の情報の更新がなされた後、キャンペーン情報記憶部21に記憶するキャンペーン「AAA−111」のキャンペーン条件として、性別「男性」、年代「40代」、誕生日「指定しない」、会員分類「指定しない」、エリア属性「東京」、所持ポイント数「指定しない」を抽出し、その条件に合致する会員を、対象会員情報記憶部22から検索し、該当する人数を会員システム2に送る(S210)。また、該当する会員のうち、当該会員の会員識別情報、属性情報を抽出する。上述の条件の場合、会員識別情報「11111」の会員がキャンペーン条件を充足することから、その会員の会員識別情報「11111」の属性情報を抽出することとなる。
【0118】
そしてメール処理部24は、抽出した会員識別情報「11111」に対して送信する電子メールの本文について、キャンペーン識別情報「AAA−111」に基づいてキャンペーンの内容、URLをキャンペーン情報記憶部21から抽出して生成する。そして会員識別情報「11111」の属性情報における、電子メールアドレス「aaa@aaa.co.jp」に対して、上記生成した電子メールを送信する(S220)。ここで送信する電子メールの内容の一例が図9、図10である。
【0119】
以上のような処理によって、会員識別情報「11111」に対して、キャンペーン情報の電子メールが送信されるので、それを会員識別情報「11111」の会員は、会員端末3で閲覧する。
【0120】
S220で送信された電子メールを会員端末3で閲覧した会員識別情報「11111」の会員は、その電子メールに記載されたキャンペーンに興味を持った場合、そのURL(http://xxx.gnavi.co.jp/xxx/)をクリックする。それによって、会員端末3から、当該URL(http://xxx.gnavi.co.jp/xxx/)の対応するコンテンツサーバ5へアクセスが行われ、コンテンツサーバ5では、このアクセスを受け付け、キャンペーン情報に対するコンテンツを会員端末3に表示させる。
【0121】
そして会員識別情報「11111」の会員は、通常どおり、キャンペーン対象となっている商品を購入する場合には、会員端末3で所定の操作を行い、商品の購入決定の指示が会員端末3からコンテンツサーバ5に送られる。たとえば商品識別情報「ABCABC」、購入個数「1」、キャンペーンを識別する情報「AAA−111」が送られる。
【0122】
この購入決定の指示をコンテンツサーバ5を介して会員システム2の購入決定受付処理部13で受け付け(S310)、購入情報記憶部14に、購入する商品の商品識別情報として「ABCABC」、購入個数「1」、キャンペーンを識別する情報「AAA−111」を記憶させる(S320)。また、キャンペーン対象の商品であることから、それを示すフラグもあわせて記憶させる。
【0123】
つぎに、会員識別情報「11111」に対して、会員であるかを確認するため、コンテンツサーバ5は、会員端末3に対して、ログインを行うウェブページを送る。このウェブページを表示した会員端末3では、会員が所定欄に会員識別情報として「11111」、パスワードとして「aaaaa」を入力し、これらが、コンテンツサーバ5を介して、認証処理部12に送られる。そして認証処理部12は、会員情報記憶部10を参照することで、会員識別情報「11111」、パスワード「aaaaa」の認証を行う(S330)。
【0124】
ここでは認証が正常に行えることから、認証処理部12は、認証が正常に行えた通知を購入決定受付処理部13に渡し、当該会員の会員識別情報「11111」を購入情報記憶部14に、当該会員が購入する商品識別情報「ABCABC」に対応づけて記憶させる。
【0125】
また、S330の処理が終了後、在庫確認処理部15は、購入情報記憶部14に記憶する商品識別情報「ABCABC」と購入個数「1」とキャンペーンを識別するための識別情報「AAA−111」とに基づいて、共通システム1のキャンペーン情報記憶部21を参照し、キャンペーン対象となっている商品の在庫がまだあるかを確認する(S340)。
【0126】
たとえばキャンペーン情報記憶部21に記憶する在庫数が「30」であれば、まだ在庫があることから、共通システム1の適用ポイント算出処理部25は、会員識別情報「11111」、商品識別情報「ABCABC」をコンテンツサーバ5または会員システム2の購入情報記憶部14から取得し、当該会員識別情報「11111」に基づいて、会員情報記憶部10から、当該会員識別情報「11111」に対応づけて記憶しているポイント数「100」ポイント(第1のポイント)の情報を取得する(S350)。
【0127】
また、適用ポイント算出処理部25は、キャンペーン情報記憶部21に記憶するキャンペーン情報のうち、キャンペーンを識別するための識別情報「AAA−111」に基づいてポイントの倍率が「2倍」であることを抽出し、S350で抽出したポイント数「100」(第1のポイント)に2を乗算し、適用ポイント数(第2のポイントのポイント数)として「200ポイント」を算出する。
【0128】
このようにして算出した適用ポイント「200ポイント」を、適用ポイント算出処理部25が、コンテンツサーバ5に渡し、コンテンツサーバ5が当該会員端末3(会員識別情報「11111」の会員端末3)に表示させているコンテンツに、このキャンペーンで適用されるポイント数(200ポイント)、あるいはポイント数に対応する割引金額(2000円(1ポイントあたり10円とした場合。換算率は如何なる比率であっても良い)を表示させる。これによって、会員は、割引金額「2000円」を認識する。
【0129】
また、会員は、商品購入を行うにあたり必要な情報、たとえば送り先の住所・氏名、決済に用いるためのクレジットカード番号、有効期限などの情報を当該コンテンツに入力をし、それをコンテンツサーバ5を介して、決済処理部17で受け付ける(S390)。そして、決済処理部17では、これらの情報を、当該会員識別情報に対応づけて購入情報記憶部14に記憶させる。
【0130】
なおS390の処理において、すでに会員情報記憶部10に記憶している情報を用いる場合には、その旨を指定することで、決済処理部17が会員識別情報からそれらの情報を抽出し、購入情報記憶部14に記憶させても良い。
【0131】
そして、コンテンツサーバ5を介して、会員端末3から内容確定の入力を受け付けると(S400)、期間確認処理部16は、当該キャンペーンの対象期間を超過していないかを、キャンペーンを識別するための識別情報に基づいてキャンペーン情報記憶部21を参照することで確認する(S410)。ここで、この処理を行ったのが、「2010年9月14日14時15分」であったとすると、対象期間内であることから、決済処理部17は、共通システム1におけるキャンペーン情報記憶部21を、キャンペーンを識別するための識別情報に基づいて参照することで、まだキャンペーンの原資が残っているかを確認する(S440)。
【0132】
ここでキャンペーン情報記憶部21に記憶する原資の情報として「3万円」であったとすると、まだ適用ポイントに対応する金額(2000円)に対する原資に余剰がある。すなわち原資「3万円」≧適用ポイントに対応する金額「2000円」であることから(S450)、キャンペーン情報記憶部21に記憶する原資「3万円」から、当該決済における適用ポイントが対応する金額「2000円」を減算し、原資の残高を「2万8千円」として更新する。また、決済処理部17は、当該キャンペーン対象の商品の合計額「1万円」から適用ポイントが対応する金額「2000円」を減算し、当該会員が実際に支払う金額「8000円」を算出して、それに基づく決済処理を実行する(S470)。なお、決済処理終了後、キャンペーン識別情報「AAA−111」に基づいて、キャンペーン情報記憶部21に記憶する当該キャンペーンの対象商品の在庫数を、購入個数で減算し、更新する。
【0133】
そして決済処理が終了後、決済処理部17は、コンテンツサーバ5を介して、会員端末3に対して処理が完了したことのメッセージを表示させる(S480)。
【0134】
以上のような処理を実行することで、会員が従来から蓄積しているポイント「100ポイント」を消費せずに、会員に対して有効期限が設定された高付与率のポイントと同様の効果のあるキャンペーンを実行することが出来る。また、従来から蓄積しているポイントに基づいて、適用ポイントを算出するので、蓄積しているポイントが高い会員、低い会員のみに限定したキャンペーンを実行することも出来る。
【実施例2】
【0135】
上述の実施例では、電子メールで会員に対してキャンペーンの通知を行ったが、会員がログインした状態でアクセスした場合に、キャンペーンの内容を表示可能としても良い。
【0136】
この場合、会員端末3からアクセスを受け付けると、その会員識別情報が対象会員特定処理部23に送られ、対象会員特定処理部23は、当該会員識別情報が対応する属性情報を、会員システム2の会員情報記憶部10から抽出する。そしてその属性情報に基づいて、キャンペーン情報記憶部21に記憶するキャンペーン条件のうち合致するキャンペーンがあるかを判定し、合致する場合には、合致したキャンペーンの内容を、コンテンツサーバ5を介して、当該会員端末3のウェブページの所定箇所に表示させる。この際には、ウェブページでキャンペーンの通知を行うことから、いわゆるバナー画像とアクセス先となるURLの情報がコンテンツサーバ5を介して会員端末3に送られ、当該会員がバナー画像をクリックすると、バナー画像に対応する、アクセス先となるURLのウェブページ(のコンテンツサーバ5)にアクセス可能なように構成されていても良い。そして以後の処理は、図6と同様に行える。
【産業上の利用可能性】
【0137】
本発明では、ユーザが商品購入のたびに、ユーザが既に蓄積しているポイント数に基づいて、その決済でのみに適用される適用ポイントを算出する。そのため、従来のように、高比率でポイントを付与した場合と同様の効果を得られる。一方で、ポイントに対する引当金を長期間確保する必要がなくなり、経営上のリスクを減らすことが可能となる。また、、ユーザごとに特別なポイントを管理しないことから、データベースなどで情報を管理・検索する場合にも、容易化、迅速化を図ることが出来る。さらに、従来から稼働しているポイントシステムをそのまま利用することができるので、既存のポイントシステムの改修等をほとんど行わずとも済む。
【符号の説明】
【0138】
1:共通システム
2:会員システム
3:会員端末
4:加盟店端末
5:コンテンツサーバ
10:会員情報記憶部
11:加盟店情報記憶部
12:認証処理部
13:購入決定受付処理部
14:購入情報記憶部
15:在庫確認処理部
16:期間確認処理部
17:決済処理部
20:キャンペーン情報登録処理部
21:キャンペーン情報記憶部
22:対象会員情報記憶部
23:対象会員特定処理部
24:メール処理部
25:適用ポイント算出処理部
30:演算装置
31:記憶装置
32:表示装置
33:入力装置
34:通信装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加盟店が利用する加盟店端末との間で情報の送受信が可能な販売支援システムであって、
前記販売支援システムは、
ポイントサービスの会員の会員識別情報と属性情報と第1のポイントとを少なくとも記憶する会員情報記憶部と、
加盟店が会員に対して提供するキャンペーン情報として、少なくとも対象となる会員の条件と前記第1のポイントに対する比率とキャンペーン対象期間とキャンペーン対象商品の入力を前記加盟店端末から受け付けるキャンペーン情報登録処理部と、
前記入力を受け付けたキャンペーン情報を記憶するキャンペーン情報記憶部と、
前記会員情報記憶部に記憶する会員のうち、前記キャンペーン情報の通知の対象である会員の会員識別情報と属性情報とを記憶する対象会員情報記憶部と、
前記キャンペーン情報記憶部に記憶するキャンペーン情報における対象となる会員の条件と、前記対象会員情報記憶部に記憶する会員の属性情報とを比較することで、キャンペーン情報を通知する対象となる会員を特定する対象会員特定処理部と、
前記通知したキャンペーン情報における商品の購入を行う会員の会員識別情報に基づいて、前記会員情報記憶部から前記第1のポイントを取得し、前記キャンペーン情報における第1のポイントに対する比率を前記キャンペーン情報記憶部から抽出し、前記取得した第1のポイントと前記抽出した比率とを用いて演算することで、第2のポイントを算出する適用ポイント算出処理部と、
前記会員が商品を購入する場合に、前記キャンペーンの期間内であるかを確認する期間確認処理部と、
前記キャンペーンの期間内である場合に、前記会員が購入する商品の金額から、前記算出した第2のポイントに対応する金額を減算することで、前記会員の決済金額を算出して決済処理を実行する決済処理部と、を有しており、
前記決済処理部は、
前記キャンペーン対象期間内および前記キャンペーン対象商品である場合に、前記算出した決済金額により決済処理を実行する、
ことを特徴とする販売支援システム。
【請求項2】
前記キャンペーン情報記憶部には、さらに、
前記キャンペーン情報としてキャンペーンの原資の情報を記憶しており、
前記決済処理部は、さらに、
前記第2のポイントに対応する金額と、前記キャンペーン情報における現在の原資の情報とを比較し、前記現在の原資が前記第2のポイントに対応する金額よりも少ない場合には、前記算出した決済金額による決済処理を中止する、
ことを特徴とする請求項1に記載の販売支援システム。
【請求項3】
前記キャンペーン情報記憶部は、さらに、前記キャンペーン情報として、会員に対して通知するキャンペーンの内容およびアクセス先となる識別情報とを記憶しており、
前記販売支援システムは、さらに、
前記キャンペーン情報記憶部に記憶するキャンペーンの内容およびアクセス先の識別情報とを含む電子メールを生成し、前記対象会員特定処理部で特定した会員の電子メールアドレスに対して、前記生成した電子メールを送信するメール処理部、
を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の販売支援システム。
【請求項4】
前記適用ポイント算出処理部は、さらに、
前記算出した第2のポイントまたはそれに対応する金額の情報を、前記会員が利用する会員端末に対して送り、表示させる、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の販売支援システム。
【請求項5】
前記対象会員情報記憶部は2つの記憶領域に分かれており、
前記会員情報記憶部に記憶する会員のうち、前記キャンペーン情報の通知を受け取ることを示すフラグがある会員の会員識別情報と属性情報とが、所定のタイミングで前記会員情報記憶部から抽出され、
前記対象会員情報記憶部の各記憶領域には、交互に、前記抽出した会員の会員識別情報と属性情報とが記憶され、
前記対象会員特定処理部は、すくなくとも、前記対象会員情報記憶部の記憶領域のうち、更新処理が行われている間は、前記キャンペーン情報記憶部に記憶するキャンペーン情報における対象となる会員の条件と、前記対象会員情報記憶部の更新処理が行われていない記憶領域に記憶する会員の属性情報とを比較することで、キャンペーン情報を通知する対象となる会員を特定する、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の販売支援システム。
【請求項6】
ポイントサービスにおいて会員が蓄積した第1のポイントに基づいて、商品購入の際の決済に用いる第2のポイントを算出するサーバであって、
前記サーバは、
前記ポイントサービスの加盟店が会員に対して提供するキャンペーン情報として、少なくとも対象となる会員の条件と前記第1のポイントに対する比率とキャンペーン対象期間とキャンペーン対象商品の入力を、前記加盟店が利用する加盟店端末から受け付けるキャンペーン情報登録処理部と、
前記入力を受け付けたキャンペーン情報を記憶するキャンペーン情報記憶部と、
キャンペーン情報の通知の対象である会員の会員識別情報と属性情報とを記憶する対象会員情報記憶部と、
前記キャンペーン情報記憶部に記憶するキャンペーン情報における対象となる会員の条件と、前記対象会員情報記憶部に記憶する会員の属性情報とを比較することで、キャンペーン情報を通知する対象となる会員を特定する対象会員特定処理部と、
前記通知したキャンペーン情報における商品の購入を行う会員の会員識別情報に基づいて、前記会員が利用するポイントサービスのコンピュータシステムから前記第1のポイントを取得し、前記キャンペーン情報における第1のポイントに対する比率を前記キャンペーン情報記憶部から抽出し、前記取得した第1のポイントと前記抽出した比率とを用いて演算することで、第2のポイントを算出する適用ポイント算出処理部と、を有しており、
前記サーバは、
前記算出した第2のポイントを前記ポイントサービスのコンピュータシステムに対して渡すことで、前記キャンペーン対象期間内および前記キャンペーン対象商品である場合に、前記会員が購入する商品の決済金額から、前記第2のポイントに対応する金額を減算させる、
ことを特徴とするサーバ。
【請求項1】
加盟店が利用する加盟店端末との間で情報の送受信が可能な販売支援システムであって、
前記販売支援システムは、
ポイントサービスの会員の会員識別情報と属性情報と第1のポイントとを少なくとも記憶する会員情報記憶部と、
加盟店が会員に対して提供するキャンペーン情報として、少なくとも対象となる会員の条件と前記第1のポイントに対する比率とキャンペーン対象期間とキャンペーン対象商品の入力を前記加盟店端末から受け付けるキャンペーン情報登録処理部と、
前記入力を受け付けたキャンペーン情報を記憶するキャンペーン情報記憶部と、
前記会員情報記憶部に記憶する会員のうち、前記キャンペーン情報の通知の対象である会員の会員識別情報と属性情報とを記憶する対象会員情報記憶部と、
前記キャンペーン情報記憶部に記憶するキャンペーン情報における対象となる会員の条件と、前記対象会員情報記憶部に記憶する会員の属性情報とを比較することで、キャンペーン情報を通知する対象となる会員を特定する対象会員特定処理部と、
前記通知したキャンペーン情報における商品の購入を行う会員の会員識別情報に基づいて、前記会員情報記憶部から前記第1のポイントを取得し、前記キャンペーン情報における第1のポイントに対する比率を前記キャンペーン情報記憶部から抽出し、前記取得した第1のポイントと前記抽出した比率とを用いて演算することで、第2のポイントを算出する適用ポイント算出処理部と、
前記会員が商品を購入する場合に、前記キャンペーンの期間内であるかを確認する期間確認処理部と、
前記キャンペーンの期間内である場合に、前記会員が購入する商品の金額から、前記算出した第2のポイントに対応する金額を減算することで、前記会員の決済金額を算出して決済処理を実行する決済処理部と、を有しており、
前記決済処理部は、
前記キャンペーン対象期間内および前記キャンペーン対象商品である場合に、前記算出した決済金額により決済処理を実行する、
ことを特徴とする販売支援システム。
【請求項2】
前記キャンペーン情報記憶部には、さらに、
前記キャンペーン情報としてキャンペーンの原資の情報を記憶しており、
前記決済処理部は、さらに、
前記第2のポイントに対応する金額と、前記キャンペーン情報における現在の原資の情報とを比較し、前記現在の原資が前記第2のポイントに対応する金額よりも少ない場合には、前記算出した決済金額による決済処理を中止する、
ことを特徴とする請求項1に記載の販売支援システム。
【請求項3】
前記キャンペーン情報記憶部は、さらに、前記キャンペーン情報として、会員に対して通知するキャンペーンの内容およびアクセス先となる識別情報とを記憶しており、
前記販売支援システムは、さらに、
前記キャンペーン情報記憶部に記憶するキャンペーンの内容およびアクセス先の識別情報とを含む電子メールを生成し、前記対象会員特定処理部で特定した会員の電子メールアドレスに対して、前記生成した電子メールを送信するメール処理部、
を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の販売支援システム。
【請求項4】
前記適用ポイント算出処理部は、さらに、
前記算出した第2のポイントまたはそれに対応する金額の情報を、前記会員が利用する会員端末に対して送り、表示させる、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の販売支援システム。
【請求項5】
前記対象会員情報記憶部は2つの記憶領域に分かれており、
前記会員情報記憶部に記憶する会員のうち、前記キャンペーン情報の通知を受け取ることを示すフラグがある会員の会員識別情報と属性情報とが、所定のタイミングで前記会員情報記憶部から抽出され、
前記対象会員情報記憶部の各記憶領域には、交互に、前記抽出した会員の会員識別情報と属性情報とが記憶され、
前記対象会員特定処理部は、すくなくとも、前記対象会員情報記憶部の記憶領域のうち、更新処理が行われている間は、前記キャンペーン情報記憶部に記憶するキャンペーン情報における対象となる会員の条件と、前記対象会員情報記憶部の更新処理が行われていない記憶領域に記憶する会員の属性情報とを比較することで、キャンペーン情報を通知する対象となる会員を特定する、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の販売支援システム。
【請求項6】
ポイントサービスにおいて会員が蓄積した第1のポイントに基づいて、商品購入の際の決済に用いる第2のポイントを算出するサーバであって、
前記サーバは、
前記ポイントサービスの加盟店が会員に対して提供するキャンペーン情報として、少なくとも対象となる会員の条件と前記第1のポイントに対する比率とキャンペーン対象期間とキャンペーン対象商品の入力を、前記加盟店が利用する加盟店端末から受け付けるキャンペーン情報登録処理部と、
前記入力を受け付けたキャンペーン情報を記憶するキャンペーン情報記憶部と、
キャンペーン情報の通知の対象である会員の会員識別情報と属性情報とを記憶する対象会員情報記憶部と、
前記キャンペーン情報記憶部に記憶するキャンペーン情報における対象となる会員の条件と、前記対象会員情報記憶部に記憶する会員の属性情報とを比較することで、キャンペーン情報を通知する対象となる会員を特定する対象会員特定処理部と、
前記通知したキャンペーン情報における商品の購入を行う会員の会員識別情報に基づいて、前記会員が利用するポイントサービスのコンピュータシステムから前記第1のポイントを取得し、前記キャンペーン情報における第1のポイントに対する比率を前記キャンペーン情報記憶部から抽出し、前記取得した第1のポイントと前記抽出した比率とを用いて演算することで、第2のポイントを算出する適用ポイント算出処理部と、を有しており、
前記サーバは、
前記算出した第2のポイントを前記ポイントサービスのコンピュータシステムに対して渡すことで、前記キャンペーン対象期間内および前記キャンペーン対象商品である場合に、前記会員が購入する商品の決済金額から、前記第2のポイントに対応する金額を減算させる、
ことを特徴とするサーバ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−83802(P2012−83802A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−226889(P2010−226889)
【出願日】平成22年10月6日(2010.10.6)
【出願人】(500175565)株式会社ぐるなび (43)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年10月6日(2010.10.6)
【出願人】(500175565)株式会社ぐるなび (43)
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