説明

販売管理システム

【課題】贈答者が容易にギフトカタログを特定することができ、販売者も贈答先に基づき予算等の種々の条件に合うギフトカタログを予め設定することができ、より品質の高いギフトカタログを提供することができる販売管理システムを提供する。
【解決手段】贈答者が指定する贈答先に関する指定情報に対応させて、複数のギフトカタログをカテゴリー別に記憶する。前記贈答者の端末から前記指定情報と共にギフトカタログ一覧の要求を受信すると、受信した前記指定情報に対応するカテゴリー別のギフトカタログを抽出してギフトカタログ一覧を生成する。前記ギフトカタログ一覧を、前記ギフトカタログの指定要求とともに前記贈答者端末に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、贈答者からの要求に応じて、贈答先にギフトカタログを届けるためのギフトカタログ販売管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ギフトカタログを購入し、贈答先に贈る目的で、贈答者は贈答者端末から注文情報(贈答先情報、カタログ情報)を、ギフトカタログを販売する販売者の販売管理サーバに送信し、注文情報を受信した販売管理サーバは受付情報を贈答者端末に送信し、商品の発送等が行われている。
ギフトカタログは、贈答先が任意の商品群から選択して贈答品を受けることができるため、贈答先にとって好ましいものであるが、ギフトカタログを特定しなければならない点で、贈答者及び販売者にとって必ずしも満足のいくものではなかった。つまり、贈答者にとっては、カタログ数が多ければ選択が容易ではなくなり、一方、カタログ数が少なければ、あまり種類のない画一化したギフトカタログから選択しなければならず、必ずしも満足のいくものではなかった。また、販売者にとっては、贈答者の予算と適合させるために、カタログ商品の画一化・均一化を図る必要があり、販売量や送料の変動等も考慮しなければならず、かかる制約のために、カタログ掲載の商品数が限定されたり、商品の品質を落としたりしなければならなかった。
【0003】
特許文献1には、選べるギフトの利点を有しつつ、故人の生き方、人柄の具現化や遺族の思いの具現化が図られ、会葬者が感動を共有でき、いわば故人に対する意味付けされた返礼品とすることができ、返礼品に故人の形見分けとしての意味を与えることが可能な画期的な葬儀の会葬者への返礼品配布システムが開示されている。しかしながら、葬儀主催者側が複数のジャンルに返礼品を区分けし、返礼品の内容を決定する必要があり、従来のギフトカタログの販売管理システムと基本的にはあまり変わらず、従来のシステムと同様に必ずしも満足のいくものではなかった。
また、特許文献2には、ギフト販売システムが開示されている。このシステムは、贈り側ユーザがオリジナルカタログを生成するシステムであり、利用者すべてに新たな購入機会を与えることができる。しかしながら、贈り側ユーザの手間がかかり、送り先に応じたカタログにすると、一つ一つ作成しなければならず、必ずしも満足のいくものではなかった。
また、特許文献3には、贈答先情報から人間行動科学に基づいて、商品そのものを選択してしまうシステムが開示されている。しかしながら、贈答先に選択の余地を与えるギフトカタログのメリットを活かすことができず、また、贈答者にとっても贈答先にとっても満足のいく商品が選ばれるとは限らない点で不都合である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11-123137号公報
【特許文献2】特開2005-174071号公報
【特許文献3】特開2001-229241号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、贈答者が容易にギフトカタログを特定することができ、販売者も贈答先に基づき予算等の種々の条件に合うギフトカタログを予め設定することができ、より品質の高いギフトカタログを提供することができる販売管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、ギフトカタログの販売管理システムにおいて、前記贈答者が指定する前記贈答先に関する指定情報に対応させて、複数のギフトカタログをカテゴリー別に記憶している第1の記憶手段、前記贈答者端末から前記指定情報と共にギフトカタログ一覧の要求を受信すると、受信した前記指定情報に対応するカテゴリー別のギフトカタログを第1の記憶手段から抽出してギフトカタログ一覧を生成するギフトカタログ一覧生成手段、前記ギフトカタログ一覧を、前記ギフトカタログの指定要求とともに前記贈答者端末に送信する送信手段、前記ギフトカタログ一覧から指定されたギフトカタログの注文情報を受信すると、注文受付情報として記憶する第2の記憶手段を前記販売管理サーバに具備させることにより、贈答者が容易にギフトカタログを特定することができ、販売者も贈答先に基づき予算等の種々の条件に合うギフトカタログを予め設定することができるので、より品質の高いギフトカタログを提供することができることを見出した。
また、本発明者らは上記知見を得た後、さらに検討を重ね、本発明を完成させるに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、
[1]贈答先が任意の商品群から選択して贈答品を受けることができるギフトカタログを前記贈答先に贈答する贈答者の贈答者端末と、前記ギフトカタログを販売する商品販売者の販売管理サーバとを通信ネットワークで接続してなり、
前記贈答者が、前記商品販売者に、前記ギフトカタログを指定して、前記ギフトカタログを注文し、前記商品販売者が、前記贈答先に、前記贈答者が指定したギフトカタログを送付する販売管理システムにおいて、
前記販売管理サーバは、
前記贈答者が指定する前記贈答先に関する指定情報に対応させて、複数のギフトカタログをカテゴリー別に記憶している第1の記憶手段、
前記贈答者端末から前記指定情報と共にギフトカタログ一覧の要求を受信すると、受信した前記指定情報に対応するカテゴリー別のギフトカタログを第1の記憶手段から抽出してギフトカタログ一覧を生成するギフトカタログ一覧生成手段、及び
前記ギフトカタログ一覧を、前記ギフトカタログの指定要求とともに前記贈答者端末に送信する送信手段
を有することを特徴とする販売管理システム、
[2]前記販売管理サーバが、前記ギフトカタログ一覧から指定されたギフトカタログの注文情報を受信すると、注文受付情報として記憶する第2の記憶手段をさらに有することを特徴とする前記[1]記載の販売管理システム、
[3]前記指定情報が、氏名の画数、住所地区、年代及び性別から選ばれる1以上の情報である前記[1]又は[2]記載の販売管理システム、
[4]前記指定情報が住所地区であり、前記第1の記憶手段を、前記住所地区に対応させて、複数のギフトカタログを住所地区毎に記憶することによって行う前記[1]又は[2]記載の販売管理システム、及び
[5]前記ギフトカタログ一覧生成手段で抽出されるギフトカタログ数が一である場合、前記送信手段の指定要求がギフトカタログの確認要求である前記[1]〜[4] のいずれかに記載の販売管理システム
に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の販売管理システムによれば、贈答者が容易にギフトカタログを特定することができ、販売者も贈答先に基づき予算等の種々の条件に合うギフトカタログを予め設定することができるので、ギフト商品の品質がより高いカタログを贈答先に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の販売管理システムを用いて、贈答者がギフトカタログを発注してギフトカタログを贈答先に送付するまでの概要を示すフロー図の一例である。
【図2】贈答先がギフトカタログの商品を発注して入手するまでの概要を示すフロー図の一例である。
【図3】本発明の販売管理システムにおける情報のやりとりを説明するシーケンス図の一例である。
【図4】本発明の販売管理システムにおける販売管理サーバの動作処理を示すフローチャートの一例である。
【図5】本発明の販売管理システムの第1の記憶手段及びカタログ一覧生成手段における指定情報とカタログ情報との関係を説明する図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の販売管理システムは、贈答先が任意の商品群から選択して贈答品を受けることができるギフトカタログを前記贈答先に贈答する贈答者の端末と、前記ギフトカタログを販売する商品販売者の販売管理サーバとを通信ネットワークで接続してなり、前記贈答者が、前記商品販売者に、前記ギフトカタログを指定して、前記ギフトカタログを注文し、前記商品販売者が、前記贈答先に、前記贈答者が指定したギフトカタログを送付する販売管理システムにおいて、(A)前記販売管理サーバが、前記贈答者が指定する前記贈答先に関する指定情報に対応させて、複数のギフトカタログをカテゴリー別に記憶している第1の記憶手段、(B)前記贈答者端末から前記指定情報と共にギフトカタログ一覧の要求を受信すると、受信した前記指定情報に対応するカテゴリー別のギフトカタログを第1の記憶手段から抽出してギフトカタログ一覧を生成するギフトカタログ一覧生成手段、(C)前記ギフトカタログ一覧を、前記ギフトカタログの指定要求とともに前記贈答者端末に送信する送信手段を有することを特徴とする。
【0011】
前記販売管理サーバは、前記ギフトカタログ一覧から指定されたギフトカタログの注文情報を受信すると、注文受付情報として記憶する第2の記憶手段をさらに有することが好ましい。第2の記憶手段において、注文受付情報として記憶することにより、贈答者は、キャンセル等を行うことなく、ギフトカタログの特定を簡便に行うことができる。なお、本発明では、第2の記憶手段で受付番号を付与して注文受付情報として記憶してもよい。
【0012】
本発明の販売管理システムに用いられるギフトカタログとしては、贈答先が任意の商品群から選択して贈答品を受けることができるものであれば特に限定されず、ギフトカタログ単独であってもよく、ギフトカタログを含む贈答品であってもよい。本発明では、ギフトカタログを含む贈答品として、例えば、メッセージ又は/及び花類とギフトカタログとの組み合わせ等が、ギフトカタログの利点を損なわずに贈答者の意向や趣向がより効果的に反映されるので好ましい。メッセージ又は/及び花類とギフトカタログとの組み合わせの具体例としては、メッセージカードとギフトカタログとの組み合わせ、花類とギフトカタログとの組み合わせ、又はメッセージが刻印された花類とギフトカタログとの組み合わせ等が挙げられるが、これらの中でも、メッセージカードと、メッセージが刻印された花類とギフトカタログとの組み合わせ等が最も好ましい態様として挙げられる。
【0013】
本発明の販売管理システムに用いられる端末又はサーバの構成は、本発明で特定する手段を備えていれば特に限定されないが、通常、入力手段、通信手段、制御手段及び記憶手段を備えている。前記入力手段としては、例えばキーボード、マウス、入力画面(例えばタッチパネル等)等が挙げられる。前記通信手段としては、例えばインターネットや専用回線等の有線回線、無線回線、これらの組み合わせによる通信手段等が挙げられる。前記制御手段としては、例えばCPU等が挙げられる。前記記憶手段としては、例えばメモリや磁気ディスク等が挙げられる。
【0014】
本発明の販売管理システムに用いられる通信ネットワーク(通信回線)としては、情報通信を行うことができるものであれば特に限定されず、有線回線でも無線回線でもよく、それらを組み合わせたものであってもよい。前記有線回線は、専用回線であってもよい。前記通信回線は、通常、前記端末の種類に応じて適宜選択される。
【0015】
以下、図面を用いて本発明の販売管理システムを説明するが、本発明はこれらに限定されない。
図4及び図5は前記販売管理サーバを説明する図である。図4は、本発明の販売管理システムにおける販売管理サーバの動作を示すフローチャートである。図5は、贈答者が指定する贈答先に関する指定情報と、カテゴリー別に記憶されている複数のギフトカタログ情報との関係を示す図であり、販売管理サーバの第1の記憶手段に記憶されている記憶内容及びギフトカタログ一覧生成手段の抽出パターンを説明する。
【0016】
前記販売管理サーバは、贈答者が指定する贈答先に関する指定情報に対応させて、複数のギフトカタログをカテゴリー別に記憶している。前記指定情報は、贈答者が指定する贈答先に関する情報であれば特に限定されないが、例えば、贈答先の氏名、住所地区、性別及び年代等のうち1以上の情報であるのが好ましく、贈答先の住所地区であるのがより好ましい。このような好ましい指定情報とすることで、贈答者にとっては発注時に既に入手している情報であるので、容易にギフトカタログの種類を絞り込むことができ、また、販売者にとっては贈答者が指定情報を特定するので、指定情報に対応させるだけで、贈答者の希望する贈答用に適したギフトカタログを製作することができ、予めギフトカタログのカテゴリー分けがしやすくなる。より具体的に例えば、前記指定情報が住所地区である場合には、前記住所地区に対応させて、住所地区毎に適したギフトカタログをそれぞれ販売管理サーバに記憶することができる。
また、前記指定情報が住所地区である場合には、贈答先へのギフト商品の送料等が予め分かるので、商品販売者にとってはギフトカタログの製作に有利となり、贈答者にとっては、ギフト商品の品質がより高いギフトカタログを贈答先に贈ることができる。なお、前記住所地区は、贈答先住所に関する地区情報であれば特に限定されないが、住所、都道府県、市町村、配達営業店、郵便番号または各地方名等であってよい。
【0017】
本発明では、前記販売管理サーバは、例えば、図5の販売管理サーバに記憶されているカタログ情報に示す通り、前記指定情報に対応させて、複数のギフトカタログをカテゴリー別に記憶している。
【0018】
図5に、贈答者が指定する贈答先に関する指定情報と、カテゴリー別に記憶されているギフトカタログとの関係の一例を示す。例えば、前記指定情報が贈答先の氏名である場合には、例えば画数等氏名の特徴別にギフトカタログが記憶されており、前記指定情報が贈答先の住所地区である場合には、住所地区別にギフトカタログが記憶されている。また、前記指定情報が贈答先の年代である場合には、年代別にギフトカタログが記憶されており、前記指定情報が贈答先の性別である場合には、性別でギフトカタログが記憶されている。なお、図5のカタログ部分Aに示す通り、カテゴリー別のギフトカタログと指定情報とは必ずしも一致しなくてもよく、対応していればそれでよい。より具体的には、指定情報に対応してカテゴリー別に記憶されているギフトカタログ数は、単数であっても複数であってもよい。なお、本発明では、カテゴリー別に記憶されているギフトカタログが複数である場合には、販売者は、品質の高いギフトカタログを複数設定することができ、また、贈答者は、贈答先に適して絞られた品質の高い複数のギフトカタログの一覧から容易に選択できるので好ましい。
【0019】
また、図5は、指定情報入力画面として、贈答者が贈答者端末を用いて指定情報を入力する画面の一例を示している。贈答者は、指定情報入力画面を見て、指定情報の種類を選び、選択項目欄のチェックボックスにチェックを入れる。ついで、指定情報の入力・選択項目欄にて、指定情報を入力又は選択を行う。ここで、指定情報入力画面に送信ボタンを設けて、ギフトカタログ一覧を表示する旨を記載しておけば、贈答者端末から販売管理サーバに、指定情報入力画面とともに、ギフトカタログ一覧の要求を送信することができ、贈答者は、別途贈答先の情報を入手する必要がなく、容易に指定情報とともにギフトカタログ一覧の要求を販売管理サーバに送信することができる。
【0020】
販売管理サーバは、贈答者端末から指定情報と共にギフトカタログ一覧の要求を受信すると、受信した指定情報に対応するカテゴリー別のギフトカタログを抽出してギフトカタログ一覧を生成し、前記ギフトカタログ一覧を、ギフトカタログの指定要求とともに贈答者端末に送信する。そして、前記販売管理サーバは、ギフトカタログ一覧から指定されたギフトカタログの注文情報を受信すると、注文受付情報として記憶する。
【0021】
以下、図4を用いて前記販売管理サーバの動作処理の一例を説明する。
販売管理サーバは、ギフトカタログの未出荷商品情報及びギフトカタログに掲載されているギフト商品の未出荷商品情報を受信し、随時最新の情報に更新して記憶することにより、販売管理を行っている(s1)。そして、ギフトカタログ一覧要求を受信すると(s2)、贈答先に関する指定情報の有無を検索する(s3)。検索の結果、指定情報ありの場合には、受信した指定情報に対応するカテゴリー別のギフトカタログを抽出する(s4)。また、検索の結果、指定情報なしの場合には、エラー情報を贈答者端末に送信するか、又はギフトカタログ一覧要求画面にエラー情報を付加して贈答者端末に送信する(s11)。
【0022】
販売管理サーバは、ギフトカタログの抽出を行った後、抽出されたギフトカタログからギフトカタログ一覧を生成する(s5)。そして、販売管理サーバは、ギフトカタログ一覧とともにギフトカタログの指定(選択・確認)要求を贈答者端末に送信する(s6)。贈答者端末から一定時間回答がなかった場合やギフトカタログ一覧の変更要求があった場合には、販売管理サーバはエラー情報を贈答者端末に送信するか、又はギフトカタログ一覧要求画面にエラー情報を付加して贈答者端末に送信する(s11)。贈答者端末からギフトカタログを指定する旨の回答があった場合には、販売管理サーバは指定されたギフトカタログの注文情報の要求を贈答者端末に送信する(s7)。販売管理サーバは、贈答者端末から注文情報を受信した場合(s8)には、注文情報を記憶し(s9)、記憶した注文情報を注文受付・確定情報として贈答者端末に送信する(s10)。
【0023】
以下、図1〜図3を用いて本発明の販売管理システムの実施態様の一例を説明する。
【0024】
図1は、本発明の販売管理システムを用いて、贈答者からの注文に応じて、ギフトカタログを贈答先に送付するまでの概要を示すフロー図であり、図2は、贈答先がギフトカタログの商品を発注して入手するまでの概要を示すフロー図である。また、図3は、ギフトカタログを贈答先に送付するまでのシーケンス図である。
【0025】
ギフトカタログの出荷場端末100は、販売管理サーバ101と通信ネットワーク(通信回線)で通信可能に接続されている。ギフトカタログの出荷場100は、未出荷のギフトカタログを保管しており、端末を用いて、販売管理サーバ101にギフトカタログの在庫状況に関する情報を未出荷商品情報として送信している(p1−2)。販売管理サーバ101は、贈答者の端末102と通信回線130で通信可能に接続されており、ギフトカタログの販売情報を提供している。本発明では、販売管理サーバ102は、予め贈答者102が指定する贈答先108に関する指定情報に対応させて、複数のギフトカタログをカテゴリー別に記憶している。
【0026】
販売管理サーバ101は、ギフトカタログの出荷場端末100からギフトカタログの在庫状況に関する情報を受信すると、在庫状況に関する情報を記憶し、記憶した在庫状況に関する情報に基づいて販売情報を更新する。
【0027】
贈答者102は、端末を用いて販売管理サーバ101に接続し、ギフトカタログの販売情報を入手する。販売管理サーバ101が提供する販売情報には、贈答先に関する指定情報の要求(例えば指定情報の入力画面等)が含まれており、贈答者端末102から販売管理サーバ101に指定情報を送信することによって、ギフトカタログ一覧を要求できるように構成されている。
【0028】
贈答者102は、端末を用いて、例えば、販売管理サーバ101から提供されている入力画面に必要事項を入力又は選択して送信ボタンをクリックすることにより、贈答先に関する指定情報を販売管理サーバ102に送信する(p2)。
【0029】
販売管理サーバ101は、贈答者端末102から指定情報を受信すると、受信した指定情報に対応するカテゴリー別のギフトカタログを抽出してギフトカタログ一覧を生成し、ギフトカタログ一覧の中から特定のギフトカタログを贈答者が選択又は確認することを要求するためのギフトカタログの指定要求とともに、生成したギフトカタログ一覧を贈答者端末102に送信する(p3)。より具体的には、例えば、ギフトカタログ一覧のお知らせ画面に、特定のギフトカタログを選択できるように選択項目を設けること等が挙げられる。
【0030】
なお、ギフトカタログ一覧を生成する際に、抽出されたギフトカタログ数が一である場合、ギフトカタログの指定要求をギフトカタログの確認要求と表示してギフトカタログ一覧を贈答者端末に送信するのが、贈答者にとって誤解が生じないので好ましい。
【0031】
贈答者端末102にてギフトカタログ一覧及びギフトカタログの指定要求を受信した後、贈答者102は、端末を用いて、ギフトカタログ一覧から特定のギフトカタログを指定して、指定したギフトカタログを販売管理サーバ101に送信する(p4)。販売管理サーバ101は、贈答者端末102からギフトカタログの指定情報を受信すると、指定されたギフトカタログの注文情報要求を生成し、前記注文情報要求を贈答者端末102に送信する(p5)。例えば、販売管理サーバ101は、図3に示されるような、贈答者から指定されたギフトカタログの注文情報の入力項目を設けた注文情報入力画面を贈答者(端末)102に提供する。なお、前記入力項目としては、例えば、届け先の名称及び住所、購入者の氏名や住所や電話番号、配達希望日や決済方法等が挙げられる。
【0032】
贈答者102は、端末を用いて、指定したギフトカタログの注文情報を入力し、販売管理サーバ101に送信する(p6)。販売管理サーバ101は、贈答者端末102から注文情報を受信すると、前記注文情報を注文受付(注文確定)情報として、例えば受付番号等を注文情報に付与して記憶し、前記注文受付(注文確定)情報を贈答者端末102に送信する(p7)。
【0033】
贈答者102は、注文内容を修正又は変更する場合には、端末を用いて、修正情報又は変更情報を販売管理サーバ101に送信する(p8)。販売管理サーバ101は、贈答者から受信した修正情報又は変更情報に基づいて前記注文受付(注文確定)情報を更新する。
【0034】
販売管理サーバ101は、注文情報受信後、ギフトカタログ出荷場100にギフトカタログの出荷依頼情報を送信する(p9)。ギフトカタログの出荷場100は、販売管理サーバ101からギフトカタログの出荷依頼情報を受信すると、端末を用いて、宅配業者の宅配管理サーバ110に集荷・配達依頼情報を送信する(p10)。ギフトカタログの出荷場100は、集荷・配達依頼情報の送信後、販売管理サーバ101に発送完了情報を送信する(p11)。
【0035】
宅配管理サーバ110は、集荷・配達(配送)依頼情報を受信し、荷物の配達情報を管理する。宅配管理サーバ110は、集荷・配達依頼情報を受信した場合、集荷店端末104に集荷・配達依頼情報を送信する。集荷店104は、ギフトカタログ出荷場に最寄りの配達業者の営業店等が好ましい。集荷店端末104が宅配管理サーバから集荷・配達依頼情報を受信すると、集荷店は、ギフトカタログの出荷場100に集荷員を向かわせる。集荷員は、ギフトカタログの集荷場100でギフトカタログを集荷すると、集荷員が携帯する携帯端末103を用いて、宅配管理サーバ110に集荷状況情報を送信する。宅配管理サーバ110は、集荷員の携帯端末113から集荷状況情報を受信すると、荷物の配達情報を更新する。集荷員は集荷店114にギフトカタログ(荷物)を持ち帰り、集荷店104から中継拠点105を介して配達店106に前記荷物を配送する。配達店106は、贈答先に最寄りの配達業者の営業店等が好ましい。前記荷物が配達店106に到着すると、配達店106から配達員107が贈答先に荷物をお届けする。前記配達員は贈答先に前記荷物をお届けした場合、配達員が携帯する携帯端末107を用いて、配達情報を宅配管理サーバ110に送信する。
【0036】
贈答先108は、端末を用いて、受け取ったギフトカタログから所望のギフト商品を選んで、販売管理サーバ101に、ギフト商品の注文情報を送信する(p12)。なお、本発明では、図2及び図3の例に限られず、贈答先が販売管理サーバ101に前記受付番号とともに注文するように構成することが好ましい。例えば、(イ)贈答先の端末108が販売管理サーバ101にギフト商品注文要求を前記受付番号とともに送信するように構成すること、(ロ)ギフトカタログに添付するギフト商品注文用の葉書やFAX注文用紙に前記受付番号を記載しておいて販売管理サーバ101が前記受付番号とともに注文情報を受け付けるように構成すること等が挙げられる。このような好ましい構成とすることにより、贈答先が注文したギフト商品を、指定情報とともに商品販売者が把握することができるようになるので、商品販売者は、指定情報に対応させて記憶するギフトカタログを製作・改良するのに役立てることができる。販売管理サーバ101は、注文情報を受信した後、ギフト商品の出荷場120にギフト商品の出荷依頼情報を送信する(p13)。ギフト商品の出荷場120は、販売管理サーバ101からギフト商品の出荷依頼情報を受信すると、端末を用いて、宅配業者の宅配管理サーバ110に集荷・配達依頼情報を送信する(p14)。ギフト商品の出荷場120は、集荷・配達依頼情報の送信後、販売管理サーバ101に発送完了情報を送信する(p15)。
その後、前記ギフトカタログと同様にして、例えば図2に示すように、ギフト商品が送付先(贈答先)に送り届けられる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明の販売管理システムは、贈答者が容易にギフトカタログを特定することができ、販売者も贈答先に基づき予算等の種々の条件に合うギフトカタログを予め設定することができるので、ギフトカタログの販売管理に有用である。
【符号の説明】
【0038】
100 ギフトカタログの出荷場
101 販売管理サーバ
102 贈答者(端末)
103 集荷員(携帯端末)
104 集荷店(端末)
105 中継拠点(端末)
106 配達店(端末)
107 配達員(端末)
108 贈答先(端末)
110 宅配管理サーバ
113 集荷員(携帯端末)
114 集荷店(端末)
115 中継拠点(端末)
116 配達店(端末)
117 配達員(端末)
120 ギフト商品の出荷場(端末)
130 通信ネットワーク(通信回線)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
贈答先が任意の商品群から選択して贈答品を受けることができるギフトカタログを前記贈答先に贈答する贈答者の贈答者端末と、前記ギフトカタログを販売する商品販売者の販売管理サーバとを通信ネットワークで接続してなり、
前記贈答者が、前記商品販売者に、前記ギフトカタログを指定して、前記ギフトカタログを注文し、前記商品販売者が、前記贈答先に、前記贈答者が指定したギフトカタログを送付する販売管理システムにおいて、
前記販売管理サーバは、
前記贈答者が指定する前記贈答先に関する指定情報に対応させて、複数のギフトカタログをカテゴリー別に記憶している第1の記憶手段、
前記贈答者端末から前記指定情報と共にギフトカタログ一覧の要求を受信すると、受信した前記指定情報に対応するカテゴリー別のギフトカタログを第1の記憶手段から抽出してギフトカタログ一覧を生成するギフトカタログ一覧生成手段、及び
前記ギフトカタログ一覧を、前記ギフトカタログの指定要求とともに前記贈答者端末に送信する送信手段
を有することを特徴とする販売管理システム。
【請求項2】
前記販売管理サーバが、前記ギフトカタログ一覧から指定されたギフトカタログの注文情報を受信すると、注文受付情報として記憶する第2の記憶手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の販売管理システム。
【請求項3】
前記指定情報が、氏名の画数、住所地区、年代及び性別から選ばれる1以上の情報である請求項1又は2記載の販売管理システム。
【請求項4】
前記指定情報が住所地区であり、前記第1の記憶手段を、前記住所地区に対応させて、複数のギフトカタログを住所地区毎に記憶することによって行う請求項1又は2記載の販売管理システム。
【請求項5】
前記ギフトカタログ一覧生成手段で抽出されるギフトカタログ数が一である場合、前記送信手段の指定要求がギフトカタログの確認要求である請求項1〜4のいずれかに記載の販売管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−53733(P2011−53733A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−199321(P2009−199321)
【出願日】平成21年8月31日(2009.8.31)
【出願人】(506329018)SGホールディングス株式会社 (7)