説明

貯湯式給湯装置

【課題】太陽熱によって蓄熱された熱媒のエネルギーを効率的に無駄なく利用する。
【解決手段】太陽熱集熱器5で加熱された熱媒を貯留する太陽熱タンク6と、貯湯タンク1内の湯水と太陽熱タンク6の熱媒とを熱交換する貯湯熱交換器7と、圧縮機11、冷媒と貯湯タンク1の湯水とを熱交換する水熱交換器12、減圧手段13、冷媒と太陽熱タンク6の熱媒とを熱交換する熱媒熱交換器15を環状に接続したヒートポンプ回路10とを備え、太陽熱タンク6の熱媒温度が所定温度以上の場合は、太陽熱タンク6の熱媒を貯湯熱交換器7へ循環させ、太陽熱タンク6の熱媒温度が所定温度以下の場合は、太陽熱タンク6の熱媒を熱媒熱交換器15へ循環させ、熱媒熱交換器15を熱源としてヒートポンプ回路10を作動して、貯湯タンク1の湯水を加熱するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は太陽熱を利用した貯湯式給湯装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来よりこの種の太陽熱を利用した貯湯式給湯装置においては、特許文献1に開示されているように、貯湯タンクと、水冷媒熱交と水太陽熱熱交とを有した加熱循環回路と、太陽熱集熱回路と、大気熱および太陽熱を熱源としたヒートポンプ回路とを備え、太陽熱集熱回路を流れる冷媒を水太陽熱熱交を介して加熱循環回路を流れる貯湯タンク内の湯水を加熱し、また、太陽熱集熱回路を流れる冷媒をヒートポンプ回路の熱源として回収し、ヒートポンプ回路で高温となった冷媒にて水冷媒熱交を流れる貯湯タンク内の湯水を加熱するようにしたものがあった。
【0003】
また、特許文献2に開示されているように、太陽熱集熱回路で回収した太陽熱を蓄熱槽で蓄熱し、夜間に蓄熱槽の蓄熱をヒートポンプ回路の熱源とするようにしたものがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−170690号公報
【特許文献2】特開2007−327671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところがこの従来の特許文献1のものでは、太陽の出ている間しか太陽熱をヒートポンプ熱源として用いることができないため、夜間は大気熱のみがヒートポンプ熱源となり加熱効率の向上できず、また、特許文献2のものでは、太陽熱集熱器で集熱した蓄熱槽の熱をヒートポンプ熱源として用いることができるため、夜間のヒートポンプ熱源として太陽熱を用いることができるが、太陽熱の集熱量が多くて蓄熱槽の温度が高かった場合、ヒートポンプ回路の高圧異常を引き起こす恐れがあった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記課題を解決するため、給水管と出湯管が接続され湯水を貯湯する貯湯タンクと、太陽熱を集熱して熱媒を加熱する太陽熱集熱器と、前記太陽熱集熱器で加熱された熱媒を貯留する太陽熱タンクと、前記貯湯タンク内の湯水と前記太陽熱タンク内の熱媒とを熱交換する貯湯熱交換器と、冷媒を圧縮する圧縮機、冷媒と前記貯湯タンク内の湯水とを熱交換する水熱交換器、冷媒を減圧する減圧手段、冷媒と前記太陽熱タンク内の熱媒とを熱交換する熱媒熱交換器、を環状に接続したヒートポンプ回路と、を備え、前記太陽熱タンクの熱媒温度が所定温度以上の場合は、前記太陽熱タンクの熱媒を前記貯湯熱交換器へ循環させて前記貯湯タンク内の湯水へ放熱させ、前記太陽熱タンクの熱媒温度が前記所定温度以下の場合は、前記太陽熱タンクの熱媒を前記熱媒熱交換器へ循環させ、前記熱媒熱交換器を熱源としてヒートポンプ回路を作動して、前記貯湯タンク内の湯水を加熱するようにした。
【0007】
また、給水管と出湯管が接続され湯水を貯湯する貯湯タンクと、太陽熱を集熱して熱媒を加熱する太陽熱集熱器と、前記太陽熱集熱器で加熱された熱媒を貯留する太陽熱タンクと、前記貯湯タンク内の湯水と前記太陽熱タンク内の熱媒とを熱交換する貯湯熱交換器と、前記太陽熱タンク内の熱媒を熱源に暖房を行う温水暖房器と、冷媒を圧縮する圧縮機、冷媒と前記貯湯タンク内の湯水とを熱交換する水熱交換器、冷媒を減圧する減圧手段、冷媒と前記太陽熱タンク内の熱媒とを熱交換する熱媒熱交換器、を環状に接続したヒートポンプ回路と、を備え、前記太陽熱タンクの熱媒温度が第1の所定温度以上の場合は、前記太陽熱タンクの熱媒を前記貯湯熱交換器へ循環させて前記貯湯タンク内の湯水へ放熱させ、前記太陽熱タンクの熱媒温度が第1の所定温度以下かつ第2の所定温度以上の場合は、前記太陽熱タンクの熱媒を前記温水暖房器へ循環させて暖房によって放熱させ、前記太陽熱タンクの熱媒温度が前記第2の所定温度以下の場合は、前記太陽熱タンクの熱媒を前記熱媒熱交換器へ循環させ、前記熱媒熱交換器を熱源としてヒートポンプ回路を作動して、前記貯湯タンク内の湯水を加熱するようにした。
【発明の効果】
【0008】
このように本発明によれば、太陽熱によって蓄熱された熱媒のエネルギーのうち、高い温度のエネルギーは貯湯タンク内に回収し、低い温度のエネルギーはヒートポンプ回路に回収するので、自然エネルギーを効率的に無駄なく利用することができ、太陽の出ていない時間帯においても太陽熱をヒートポンプ回路での熱源として利用することができると共に、ヒートポンプ回路での沸き上げ運転時において冷媒圧力の高圧異常を引き起こすことがない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態の概略構成図。
【図2】同一実施形態の作動を説明するためのタイムチャート。
【図3】本発明の他の一実施形態の概略構成図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本発明の一実施形態を図1に基づいて説明する。
1は給湯用の湯水を貯湯する貯湯タンク、2は貯湯タンク1底部に接続された給水管、3は貯湯タンク1頂部に接続された出湯管であり、また、4は貯湯タンク1の外周側面の上下に複数個設けられ、貯湯温度を検出する貯湯温度センサで、上から4a、4b、4c、4dと呼ぶ。
【0011】
5は太陽熱によって熱媒を加熱する太陽熱集熱器、6は太陽熱集熱器5で加熱された熱媒を貯留する太陽熱タンク、7は貯湯タンク1内下部に設けられ太陽熱タンク6内に貯留された熱媒によって貯湯タンク1内の湯水を加熱するための貯湯熱交換器、8は太陽熱タンク6と貯湯熱交換器7とを熱媒が循環可能に接続する太陽熱循環回路、9は太陽熱循環回路8途中に設けられて熱媒を循環させる太陽熱循環ポンプである。
【0012】
10はヒートポンプ回路で、冷媒を圧縮する圧縮機11と、貯湯タンク1内の湯水と熱交換する水熱交換器12と、高圧冷媒を減圧する電子膨張弁からなる減圧手段13と、低温低圧の冷媒と大気熱とで熱交換する空気熱交換器14と、太陽熱タンク6の熱媒と熱交換する熱媒熱交換器15とを冷媒配管で環状に接続したものである。ここで、空気熱交換器14には送風ファン16が備えられている。
【0013】
17は貯湯タンク1の下部と水熱交換器12と貯湯タンク1の上部とを湯水が循環可能に接続する加熱循環回路、18は貯湯タンク1下部から取り出した湯水を水熱交換器12を通過させて貯湯タンク1上部へ戻す加熱循環ポンプである。
【0014】
19は太陽熱循環回路8の貯湯熱交換器7をバイパスして熱媒熱交換器15に太陽熱タンク6内の熱媒を循環させる熱媒バイパス回路、20は太陽熱タンク6からの熱媒を貯湯熱交換器7へ循環させるか、熱媒熱交換器15へ循環させるかを切り替える切替弁、21は太陽熱タンク6内の熱媒の温度を検出する熱媒温度センサである。
【0015】
22は貯湯温度センサ4、熱媒温度センサ21の検出値が入力され、太陽熱循環ポンプ9、圧縮機11、減圧手段13、送風ファン16、加熱循環ポンプ18、切替弁20の作動を制御する制御手段である。この制御手段22は、予め作動を制御するためのプログラムが記憶されていると共に、演算、比較、記憶機能、時計機能を有しているものである。
【0016】
次に、この一実施形態の作動について図2に示すタイムチャートに基づいて説明すると、太陽熱タンク6の蓄熱量は日照から日没までの時間の経過に伴って増加し、熱媒の温度が上昇する。また、貯湯タンク1内の貯湯熱量は電力料金単価の安価な深夜時間帯にヒートポンプ回路10によって沸き上げられ、深夜時間帯の終了時刻(ここでは7時)と同時にヒートポンプ回路10の沸き上げが停止され、給湯が行われる毎に貯湯熱量が減少する。
【0017】
ここで、日没時間帯ごろ(ここでは17時ごろ)に熱媒温度センサ21で検出している熱媒の温度が第1の所定温度(ここでは40℃)以上で、かつ、貯湯熱交換器7の高さ位置付近の貯湯温度センサ4dで検出する貯湯温度が第1の所定温度より低い所定貯湯温度(例えば30℃)以下まで低下していると、制御手段22は切替弁20を貯湯熱交換器7側に切り替えて太陽熱循環ポンプ9を駆動し、太陽熱タンク6から流出した高温の熱媒は低温雰囲気下にある貯湯熱交換器7へ循環して貯湯タンク1内の低温の湯水に放熱した後に再度太陽熱タンク6へ戻し、このようにして高温の太陽熱を貯湯タンク1内に回収し、太陽熱タンク6には第1の所定温度以下まで温度低下し、貯湯タンク1内の湯水を加熱するのには不向きな温度の熱媒が貯留されるものである。
【0018】
そして、電力料金単価の安価な深夜時間帯の開始時刻(ここでは23時)になると、制御手段22は熱媒温度センサ21で検出している熱媒の温度が第1の所定温度以下であることを確認した後に切替弁20を熱媒熱交換器7側に切り替えて太陽熱循環ポンプ9を駆動すると共に、圧縮機11、減圧手段13、加熱循環ポンプ18を駆動制御して、太陽熱タンク6内の温度低下した熱媒を熱源としてヒートポンプ回路10で貯湯タンク1内の湯水を沸き上げる。このとき、ヒートポンプ回路10を流れる冷媒は、空気熱交換器14で大気熱を少量吸熱し、その下流の熱媒熱交換器15で熱媒から必要な分の熱量を吸熱することとなる。
【0019】
ここで、深夜時間帯の開始時刻に熱媒温度センサ21が第1の所定温度以上を検出している場合は、切替弁20を貯湯熱交換器7側に切り替えて太陽熱循環ポンプ9を駆動し、熱媒温度が第1の所定温度以下を検出するまで貯湯タンク1内に放熱し、その後に切替弁20を熱媒熱交換器7側に切り替え、温度低下した太陽熱タンク6の熱媒を熱源としてヒートポンプ回路10で貯湯タンク1内の湯水を沸き上げるようにしている。
【0020】
この沸き上げ運転中に熱媒温度センサ21で検出する太陽熱タンク6の熱媒温度が所定の低温度(ここでは10℃)以下まで低下すると、ヒートポンプ回路10での加熱効率が悪化するので、制御手段22は太陽熱循環ポンプ9を駆動停止し、送風ファン16を駆動開始して、空気熱交換器14で吸熱する大気熱を用いた沸き上げ運転を行い、深夜時間帯の終了時刻となると、太陽熱循環ポンプ9、圧縮機11、減圧手段13、送風ファン16、加熱循環ポンプ18の作動を停止して、沸き上げ運転を終了するようにしている。
【0021】
このように、太陽熱によって蓄熱された熱媒のエネルギーのうち、高い温度のエネルギーは貯湯タンク1内に回収し、低い温度のエネルギーはヒートポンプ回路10を介して回収するので、自然エネルギーを効率的に無駄なく利用することができ、太陽の出ていない時間帯においても太陽熱をヒートポンプ回路10での熱源として利用することができると共に、熱媒熱交換器15へ循環する熱媒の温度が適温となるためヒートポンプ回路10での沸き上げ運転時において冷媒圧力の高圧異常を引き起こすことがない。
【0022】
次に、本発明の他の一実施形態について、図3に基づいて説明する。なお、先の一実施形態と同一の構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0023】
23は先の一実施形態において貯湯タンク1内の貯湯熱交換器7の代わりに貯湯タンク1外に設けられた貯湯熱交換器、24は貯湯タンク1下部の湯水を貯湯熱交換器23を通過させて貯湯タンク1中間部に戻す貯湯熱交循環回路、25は貯湯熱交循環回路24に設けられ貯湯タンク1内の湯水を貯湯熱交循環回路24に循環させる貯湯熱交循環ポンプ、26は太陽熱循環回路8の貯湯熱交換器23よりも下流側に設けられた温水暖房器である。
【0024】
この一実施形態では、熱媒温度センサ21で検出する太陽熱タンク6に貯留されている熱媒の温度が第1の所定温度(ここでは40℃)より高く、かつ、貯湯温度センサ4eで検出する貯湯タンク1下部の湯水の温度が第1の所定温度より低い所定貯湯温度(例えば30℃)以下まで低下している場合は、制御手段22は、切替弁20を貯湯熱交換器23側に切り替えて太陽熱循環ポンプ9と貯湯熱交循環ポンプ25を駆動して、太陽熱タンク6から流出した高温の熱媒は低温雰囲気下にある貯湯熱交換器7へ循環して貯湯タンク1内の低温の湯水に放熱する。
【0025】
そして、貯湯熱交換器7で第1の所定温度以下まで温度低下した熱媒は温水暖房器26で暖房に供され、第1の所定温度より低い第2の所定温度(ここでは30℃)程度まで更に温度低下して太陽熱タンク6に戻され、このようにして高温の太陽熱を貯湯タンク1内に回収し、太陽熱タンク6には第2の所定温度以下まで温度低下し、温水暖房の熱源として用いるには不向きな温度の熱媒が貯留されるものである。
【0026】
そして、電力料金単価の安価な深夜時間帯の開始時刻(ここでは23時)になると、制御手段22は制御手段22は熱媒温度センサ21で検出している熱媒の温度が第2の所定温度以下であることを確認した後に切替弁20を熱媒熱交換器7側に切り替えて太陽熱循環ポンプ9を駆動すると共に、圧縮機11、減圧手段13、加熱循環ポンプ18を駆動制御して、太陽熱タンク6内の温度低下した熱媒を熱源としてヒートポンプ回路10で貯湯タンク1内の湯水を沸き上げる。このとき、ヒートポンプ回路10を流れる冷媒は、空気熱交換器14で大気熱を少量吸熱し、その下流の熱媒熱交換器15で熱媒から必要な分の熱量を吸熱することとなる。
【0027】
ここで、深夜時間帯の開始時刻に熱媒温度センサ21が第2の所定温度以上を検出している場合は、切替弁20を貯湯熱交換器7側に切り替えて貯湯熱交循環ポンプ25を停止したまま太陽熱循環ポンプ9を駆動し、熱媒温度が第2の所定温度以下を検出するまで温水暖房器26へ放熱し、その後に切替弁20を熱媒熱交換器7側に切り替え、温度低下した太陽熱タンク6の熱媒を熱源としてヒートポンプ回路10で貯湯タンク1内の湯水を沸き上げるようにしている。
【0028】
この沸き上げ運転中に熱媒温度センサ21で検出する太陽熱タンク6の熱媒温度が所定の低温度(ここでは10℃)以下まで低下すると、ヒートポンプ回路10での加熱効率が悪化するので、制御手段22は太陽熱循環ポンプ9を駆動停止し、送風ファン16を駆動開始して、空気熱交換器14で吸熱する大気熱を用いた沸き上げ運転を行い、深夜時間帯の終了時刻となると、太陽熱循環ポンプ9、圧縮機11、減圧手段13、送風ファン16、加熱循環ポンプ18の作動を停止して、沸き上げ運転を終了するようにしている。
【0029】
なお、暖房要求がない場合に、深夜時間帯の開始時刻に太陽熱タンク6に第1の所定温度以下かつ第2の所定温度以上の熱媒が存在する場合は、暖房を行うことなく切替弁20を熱媒熱交換器7側へ切り換えて太陽熱タンク6の熱媒を熱源としてヒートポンプ回路10で貯湯タンク1内の湯水を沸き上げるようにしてもよいものである。
【0030】
このように、太陽熱によって蓄熱された熱媒のエネルギーのうち、高い温度のエネルギーは貯湯タンク1内に回収し、中間の温度のエネルギーは暖房に供し、低い温度のエネルギーはヒートポンプ回路10を介して回収するので、自然エネルギーを効率的に無駄なく利用することができ、太陽の出ていない時間帯においても太陽熱をヒートポンプ回路10での熱源として利用することができると共に、熱媒熱交換器15へ循環する熱媒の温度が適温となるためヒートポンプ回路10での沸き上げ運転時において冷媒圧力の高圧異常を引き起こすことがない。
【符号の説明】
【0031】
1 貯湯タンク
2 給水管
3 出湯管
5 太陽熱集熱器
6 太陽熱タンク
7 貯湯熱交換器
10 ヒートポンプ回路
11 圧縮機
12 水熱交換器
13 減圧手段
15 熱媒熱交換器
23 貯湯熱交換器
26 温水暖房器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給水管と出湯管が接続され湯水を貯湯する貯湯タンクと、太陽熱を集熱して熱媒を加熱する太陽熱集熱器と、前記太陽熱集熱器で加熱された熱媒を貯留する太陽熱タンクと、前記貯湯タンク内の湯水と前記太陽熱タンク内の熱媒とを熱交換する貯湯熱交換器と、冷媒を圧縮する圧縮機、冷媒と前記貯湯タンク内の湯水とを熱交換する水熱交換器、冷媒を減圧する減圧手段、冷媒と前記太陽熱タンク内の熱媒とを熱交換する熱媒熱交換器、を環状に接続したヒートポンプ回路と、を備え、前記太陽熱タンクの熱媒温度が所定温度以上の場合は、前記太陽熱タンクの熱媒を前記貯湯熱交換器へ循環させて前記貯湯タンク内の湯水へ放熱させ、前記太陽熱タンクの熱媒温度が前記所定温度以下の場合は、前記太陽熱タンクの熱媒を前記熱媒熱交換器へ循環させ、前記熱媒熱交換器を熱源としてヒートポンプ回路を作動して、前記貯湯タンク内の湯水を加熱するようにしたことを特徴とする貯湯式給湯装置。
【請求項2】
給水管と出湯管が接続され湯水を貯湯する貯湯タンクと、太陽熱を集熱して熱媒を加熱する太陽熱集熱器と、前記太陽熱集熱器で加熱された熱媒を貯留する太陽熱タンクと、前記貯湯タンク内の湯水と前記太陽熱タンク内の熱媒とを熱交換する貯湯熱交換器と、前記太陽熱タンク内の熱媒を熱源に暖房を行う温水暖房器と、冷媒を圧縮する圧縮機、冷媒と前記貯湯タンク内の湯水とを熱交換する水熱交換器、冷媒を減圧する減圧手段、冷媒と前記太陽熱タンク内の熱媒とを熱交換する熱媒熱交換器、を環状に接続したヒートポンプ回路と、を備え、前記太陽熱タンクの熱媒温度が第1の所定温度以上の場合は、前記太陽熱タンクの熱媒を前記貯湯熱交換器へ循環させて前記貯湯タンク内の湯水へ放熱させ、前記太陽熱タンクの熱媒温度が第1の所定温度以下かつ第2の所定温度以上の場合は、前記太陽熱タンクの熱媒を前記温水暖房器へ循環させて暖房によって放熱させ、前記太陽熱タンクの熱媒温度が前記第2の所定温度以下の場合は、前記太陽熱タンクの熱媒を前記熱媒熱交換器へ循環させ、前記熱媒熱交換器を熱源としてヒートポンプ回路を作動して、前記貯湯タンク内の湯水を加熱するようにしたことを特徴とする貯湯式給湯装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−179736(P2011−179736A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−43706(P2010−43706)
【出願日】平成22年3月1日(2010.3.1)
【出願人】(000000538)株式会社コロナ (753)
【Fターム(参考)】