説明

買物情報処理システム、買物情報処理装置、方法及びコンピュータプログラム

【課題】 顧客が店へ出向くことなく、通信端末を介して商品やサービスを受けることを可能とする買物情報処理システムを提供する。
【解決手段】 顧客通信端末1より送られた買物要求情報を買物情報管理装置2にて受付ける。受付けた買物要求情報に応じて該当する店情報を抽出する。抽出した店情報に該当する店の紹介を行う紹介者の紹介者情報を抽出する。店情報及び紹介者情報を顧客通信端末1へ送る。顧客通信端末1へ送った店情報及び紹介者情報に基づいて顧客通信端末1にて指定された店指定情報及び紹介者指定情報を受取り、該当する紹介者の購入履歴情報や店紹介情報を抽出する。購入履歴情報や店紹介情報を顧客通信端末1へ送る。顧客通信端末1へ送った購入履歴情報や店紹介情報に基づき、顧客通信端末1にて要求された商品やサービスの提供を受ける注文情報を受付け、注文情報に紹介者の識別情報を付加して該当する店の端末3に通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、買物顧客が店へ出向くことなく、買物顧客が保有する通信端末を介して商品又はサービスの提供を受けることを可能とする技術に関する。
【背景技術】
【0002】
通信端末を介して商品又はサービスの提供を受ける買物情報処理システムとしては、たとえば、顧客が商品情報を要求するたびに、顧客自身の情報公開レベルなどの情報や購入履歴、閲覧履歴などから顧客の好みや興味を学習し、個性豊かで表現力のある顧客固有の最適商品情報をその都度生成、送信するようにした電子商店システムが提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
また、注文収集会社へ自動的にダイヤルし、指示を送信することができるメッセージ装置を顧客に与え、顧客からの要望により放送媒体によって放送し、顧客がメッセージ装置を用いて指示を行うことにより、注文収集会社はその指示と顧客識別コードを商品又はサービスを提供する販売業者へ送信し、顧客が販売業者から商品又はサービスを注文することができるようにした対話式放送システムが提案されている(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2002−183473号公報
【特許文献2】特表平11−500275号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、商品又はサービスの提供を受けることを決定する場合、事前に商品又はサービスを実際に手にとったり、見たりして、自ら確かめることが求められるが、通信端末を介した買物の場合、現物を確認することが困難であり、商品又はサービスの提供を受けることを決定する客観的な情報が必要である。
特に、高齢者の場合、今まで実際に店へ出向き、目で見て触って納得するまで商品などを吟味したり、気の合う仲間と常に情報交換をしたり、店員の表情や対応など一挙手一投足まで事細かに観察して、商品又はサービスの提供を受けるか否かを決定していたのが、足が悪くなることによって店へ出向くことができず、自ら商品などを吟味することや、気の合う仲間との情報交換、店員の観察をすることができなくなり、これら商品の吟味や仲間との情報交換、店員観察に相当する何らかの情報が求められる。
【0006】
しかしながら、顧客が商品情報を要求することで顧客固有の最適商品情報をその都度生成するようにしたシステムは、自らの固有情報に基づいて生成されたものであり、また、自動的にダイヤルして顧客の指示を送信することができるようにしたシステムは、販売業者から与えられた情報に基づくものでしかなく、何れのシステムも、商品又はサービスの提供を受けることに迷っている場合、何ら客観的な判断の一助となる情報を提供するものではない。
【0007】
本発明は、上記の事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、買物顧客が店へ出向くことなく、買物顧客が保有する通信端末を介して商品又はサービスの提供を受けることを決定する場合に、その決定(判断)の一助となる客観的な情報を提供し、商品又はサービスの注文をすることができるシステムとその装置、方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一の観点にかかる買物情報処理システムは、買物顧客が保持する顧客通信端末及び、商品又はサービスを提供する店の端末と通信可能に構成され、買物顧客が店へ出向くことなく上記顧客通信端末を介して商品又はサービスの提供を受けることを可能とする買物情報処理システムであって、上記顧客通信端末より送信された少なくとも買物顧客が提供を求める商品又はサービスの情報を含む買物要求情報を受け付ける手段と、店の識別情報に関連付けて当該店で取扱っている商品又はサービスの情報を記憶した店情報記憶手段と、紹介者の識別情報に関連付けて、紹介者が紹介できる店の識別情報及び当該店での紹介者の購入履歴情報を記憶する紹介者情報記憶手段と、上記店情報記憶手段を参照して、上記受け付けた買物要求情報に該当する商品又はサービスを取扱っている店情報を抽出する店情報抽出手段と、上記紹介者情報記憶手段を参照して、上記抽出された店が紹介できる店として記憶されている紹介者の情報を抽出する紹介者抽出手段と、上記抽出した店情報及び紹介者情報を上記顧客通信端末に送信することにより顧客に対して店及び紹介者の選択を要求する手段と、上記要求に基づいて上記顧客通信端末から通知された顧客が選択した店及び紹介者を特定する店指定情報及び紹介者指定情報を受け付ける手段と、上記店情報記憶手段及び紹介者情報記憶手段を参照して、上記受け付けた店指定情報及び紹介者指定情報に該当する紹介者の購入履歴情報及び/又は店紹介情報を特定する紹介者特定手段と、上記店指定情報及び紹介者指定情報に応じて特定した上記購入履歴情報及び/又は上記店紹介情報を上記顧客通信端末へ送信して出力させる出力手段と、上記出力された購入履歴情報及び/又は上記店紹介情報を参照した顧客が選択した商品又はサービスの注文情報を上記顧客通信端末から通信を介して受け付け、受け付けた注文情報に上記特定した紹介者の識別情報を付加して、上記注文された店の端末に通知する注文情報処理手段とを有することを特徴とする。
【0009】
これにより、自らが選んだ店で、自らが選んだ紹介者から与えられる情報を参考にして、商品又はサービスの提供を受けるか否か決定することができることになる。しかも、紹介者から与えられる情報は、紹介者自身のその店での購入履歴情報や店紹介情報であるので、一方的に店から与えられる主観的な情報とは異なり、非常に説得力を有するものである。また、自らが選んだ第三者である紹介者から与えられる客観的な情報により、当該情報が与えられる前の自らの先入観に基づく独りよがりの判断を再検討することができる。なお、紹介者から提供される店紹介情報は、単に特定の商品又はサービスや、店の紹介にとどまらず、他の商品やサービスと組み合わせたストーリ情報として提供するようにしても良い。
【0010】
また、前記請求項1に記載の買物情報処理システムにおいて、前記店と、前記買物顧客及び/又は前記紹介者のところに配置された撮影装置を更に有し、前記出力手段は、上記撮影装置により撮影した上記店の映像情報、上記買物顧客の映像情報及び/又は上記紹介者の映像情報を受け付け、この店映像情報、買物顧客映像情報及び/又は紹介者映像情報を前記買物顧客端末に送信して出力させてもよい。
【0011】
これにより、買物顧客は初めての店であっても店の映像を見て入店するか否か決定したり、紹介者の映像を見て商品又はサービスの提供を受けるか否か決定したりすることができる。この際、店の映像や紹介者の映像は、あらかじめ記憶されたものでも良く、動画又は静止画の何れであっても良い。
【0012】
また、前記紹介者のところに配置され、前記顧客通信端末及び前記店の端末と通信可能に構成された紹介者端末を更に有し、前記店の端末、前記顧客通信端末及び/又は前記紹介者端末は、画像会話システムにより結ばれ、上記画像会話システムは、前記各撮影装置により撮影された前記店映像情報、買物顧客映像情報及び/又は紹介者映像情報とともに、店音声情報、買物顧客音声情報及び/又は紹介者音声情報を受け付け、それぞれの映像情報及び音声情報を、前記出力手段より前記店の端末、前記顧客通信端末及び/又は前記紹介者端末へストリーミング配信してもよい。
【0013】
ここで、画像会話システムとは、いわゆるテレビ会議システムのことであり、遠隔地にいる相手と顔を見ながら会話できるシステム、詳しくは、音声と映像を使ってリアルタイムに複数の拠点と通信でき、データのハンドリングが可能なシステムのことを言い、WEB会議システム又はパソコン会議システムと称される場合もある。また、ストリーミング手段は、エンコーダを有し、ストリーミング対応のデータを作成(エンコード)することを言う。そして、エンコードしたデータの配信は、一度ファイルに保存してからサーバで配信する、いわゆるオンデマンド配信でも、エンコードと配信を並列して行ないリアルタイムの配信を行なう、いわゆるライブ配信のどちらでも良い。なお、ここでの会話は、音声情報のまま、もしくは音声認識ソフトにより音声情報から変換した文字情報として保存し、上記店紹介情報として利用しても良い。
【0014】
これにより、互いの顔つきや表情が分かるので、買物顧客は、紹介者から与えられる情報の他に、店員や情報紹介者の映像を見て、商品又はサービスの提供を受けるか否か決定することができる。しかも、買物顧客は店員や情報紹介者と直接会話ができるので、その会話内容からも商品又はサービスの提供を受ける否か決定することができる。また、店員は、買物顧客や情報紹介者の映像や、買物顧客や情報紹介者との会話から、買物顧客が何を望んでいるのか察知し、適切な対応を行うことができる。さらに、情報紹介者は、買物顧客や店員の映像や、買物顧客や店員の会話から、自らの紹介の適正を判断することができる。
【0015】
また、上述した各買物情報処理システムには、例えば以下に記載の各装置が利用されることになる。すなわち、買物顧客が保有する端末と通信可能に構成された装置であって、店で取扱っている商品又はサービスの情報を含む店情報を記憶する店情報記憶手段と、紹介者の個人情報と、当該紹介者が紹介できる上記店情報記憶手段に記憶された店情報とを関連付けて記憶する紹介者情報記憶手段と、上記買物顧客の端末からの買物をする商品又はサービスの情報を含む買物要求情報を受け付け、上記店情報記憶手段を参照して受け付けた上記買物要求に含まれる商品又はサービスを取扱っている店情報を抽出する店情報抽出手段と、上記抽出された店情報に基づき、上記紹介者情報記憶手段を参照して抽出した店を紹介できる紹介者として記憶されている紹介者情報を抽出する紹介者抽出手段と、上記抽出した店情報及び紹介者情報を上記買物顧客の端末に送信して出力させる出力手段とを有してもよい。
【0016】
ここで、店情報とは、店名や住所、連絡先(電話番号やファクシミリ番号、電子メールアドレス)、提供商品又はサービス名とその内容、この店の商品又はサービスの売り文句、顧客からの評判等の情報などをいう。また、紹介者の個人情報とは、買物顧客としてあらかじめ登録されている者の中から紹介者登録を受け付けた買物顧客の個人情報であって、住所や氏名、性別、年齢、職業、趣味、家族構成などいう。
【0017】
これにより、店で取扱っている商品又はサービスの情報を含む店情報と、この店情報に含まれる店を紹介できる紹介者の紹介者情報とが互いに関連付けられているので、このシステムからの提供を希望するサービス名を買物要求情報として受け付けることで、買物顧客特有の店情報と紹介者情報を集めてその情報を提供することができる。したがって、買物顧客は、この店情報と紹介者情報を参照して所望の店及び紹介者を指定し、自らが選んだ店で、自らが選んだ紹介者から与えられる情報に基づいて、商品又はサービスの提供を受けるか否か決定することができることになる。
【0018】
この際、買物顧客の個人情報としてあらかじめこのシステムからの提供を希望するサービス名を登録しておけば、買物顧客特有の店情報と紹介者情報を集めた、いわゆるテンプレートを前もって作成して買物顧客に提供することができる。これにより、買物顧客の端末からの買物をする商品又はサービスの情報を含む買物要求情報を受け付け、上記店情報記憶手段を参照して受け付けた買物をする商品又はサービスを取扱っている店情報を抽出し、さらに、抽出された店情報に基づき、上記紹介者情報記憶手段を参照して抽出した店を紹介できる紹介者として記憶されている紹介者情報を抽出して、この抽出した店情報及び、紹介者情報を上記買物顧客の端末に送信することを省略することができる。
【0019】
また、前記紹介者が過去に前記店で購入した商品又はサービスに関する購入履歴情報を記憶した履歴情報記憶手段と、買物顧客が要求した店指定情報及びこの店についての紹介をしてもらいたい紹介者を特定する紹介者指定情報を、前記買物顧客の端末から受け付け、前記紹介者抽出手段を参照して受け付けた店指定情報及び紹介者指定情報に該当する紹介者の当該店での購入履歴情報を特定する紹介者特定手段をさらに有し、前記出力手段は、上記特定された購入履歴情報を併せて上記買物顧客の端末に出力させてもよい。
【0020】
これにより、買物顧客が、商品又はサービスの提供を希望する店と、この店の紹介者を指定することで、買物顧客が指定する紹介者の過去の買物履歴が分かるので、買物顧客は、非常に説得力を有する紹介者の過去の買物履歴を参照して、その店で商品又はサービスの提供を受けるか否か決定することができることになる。
【0021】
また、前記紹介者が登録した前記店の紹介情報を記憶した店紹介情報記憶手段と、前記買物顧客の端末からの買物をしたい店を指定する店指定情報、及びこの店についての紹介をしてもらいたい紹介者を指定する紹介者指定情報を受け付け、前記紹介者抽出手段を参照して受け付けた店指定情報及び紹介者指定情報に該当する紹介者の上記店紹介情報を特定する紹介者特定手段をさらに有し、前記出力手段は、上記特定した店紹介情報を併せて上記買物顧客の端末に出力させるようにしてもよい。
【0022】
これにより、買物顧客が、商品又はサービスの提供を希望する店と、この店の紹介者を指定することで、買物顧客が指定する紹介者による店紹介を受けることができるので、買物顧客は、非常に信頼できる紹介者の店紹介を参照して、その店で商品又はサービスの提供を受けるか否か決定することができることになる。この際、店紹介情報は、音声情報として買物顧客の端末に具備されたスピーカから流しても良いし、文字情報として買物顧客の端末のモニタに表示するようにしても良い。
【0023】
また、前記店には撮影装置が配置されており、上記撮影装置により撮影した店の映像情報を受け付ける画像受付手段をさらに有し、前記出力手段は、上記画像受付手段にて受け付けた店映像情報を前記買物顧客端末に送信して出力させるようにしてもよい。
【0024】
これにより、買物顧客は、紹介者から与えられる情報以外に、実際の店の映像を見て、商品又はサービスの提供を受けるか否か決定することができることになる。なお、店の映像は、三次元CGとして表示するようにすると良い。
【0025】
また、前記紹介者のところには撮影装置が配置されており、上記撮影装置により撮影した紹介者の映像情報を受け付ける画像受付手段をさらに有し、前記出力手段は、上記画像受付手段にて受け付けた紹介者映像情報を前記買物顧客端末に送信して出力させるようにしてもよい。
【0026】
これにより、買物顧客は、紹介者から与えられる情報や実際の店の映像以外に、自らが選んだ紹介者の映像を見て、商品又はサービスの提供を受けるか否か決定したりすることができる。もちろん、店の映像や紹介者の映像は、あらかじめ記憶された動画又は静止画の何れであっても良く、ストリーミング手段により配信されるものでも良い。
【0027】
また、前記買物顧客のところには撮影手段が配置されており、上記撮影装置により撮影した買物顧客の映像情報を受け付ける画像受付手段をさらに有し、前記出力手段は、上記画像受付手段にて受け付けた買物顧客映像情報を前記店又は紹介者のところに設置された端末に送信して出力させてもよい。
【0028】
これにより、店側は、買物顧客の容姿や表情が分かるので、買物顧客が何を望んでいるのか、何が勧めたらよいのか察知し、適切な対応を行うことができし、紹介者は、買物顧客や店員の映像から、自らの紹介の適否を判断することができる。この際、買物顧客と店員及び/又は紹介者とが直接会話ができるようにしても良い。
【0029】
また、前記買物顧客が商品又はサービスの注文を行った注文情報を受け付ける注文情報処理手段をさらに有し、上記注文情報処理手段は、上記注文情報に対して前記特定した紹介者の識別情報を付加して前記店の端末に通知してもよい。
【0030】
これにより、店は誰の紹介によって注文を受けたか分かることとなり、その紹介者から買物顧客の取引可否の信頼性を有る程度判断することができる。この際、注文に応じて紹介者に対して、ご紹介ポイントを付与するようにしても良い。
【0031】
また、前記注文情報処理手段は、注文のあった商品又はサービスの情報を購入履歴情報として受け付け、この購入履歴情報と、上記商品又はサービスの注文を行った買物顧客の個人情報とを関連付けて履歴情報記憶手段に記憶させる機能をさらに有してもよい。
【0032】
これにより、一つの店だけでなく複数の店における購入履歴情報を受け付けることで、買物顧客の購買傾向を判断する情報を収集することができるとともに、この買物顧客が紹介者登録した時の説得力ある購買履歴情報を効率良く収集することができることになる。
【0033】
また、前記買物顧客から、過去に商品又はサービスの提供を受けた店を紹介する紹介者登録情報を受け付ける紹介者登録手段を更に有し、上記紹介者登録手段は、上記紹介者登録情報に応じて、上記買物顧客の個人情報を前記紹介者情報記憶手段に記憶してもよい。
【0034】
これにより、買物顧客の購買傾向を判断する情報として収集した購買履歴情報を、紹介者の説得力ある購買履歴情報として活用することができることになる。
【0035】
また、上述した各買物情報処理システムにより、例えば以下に記載の各買物方法を達成することができる。すなわち、本発明の一の観点にかかる買物情報処理方法は、買物顧客が保持する顧客通信端末及び、商品又はサービスを提供する店の端末と通信可能に構成され、店の識別情報に関連付けて当該店で取扱っている商品又はサービスの情報を記憶した店情報記憶手段及び、紹介者の識別情報に関連付けて当該紹介者が紹介できる店の識別情報及び当該店での紹介者の購入履歴情報を記憶する紹介者情報記憶手段とを有するコンピュータにより実行される買物情報処理方法であって、上記コンピュータが、上記顧客通信端末より送信された少なくとも買物顧客が提供を求める商品又はサービスの情報を含む買物要求情報を受け付ける処理と、上記店情報記憶手段を参照して、上記受け付けた買物要求情報に該当する商品又はサービスを取扱っている店情報を抽出する処理と、上記紹介者情報記憶手段を参照して、上記抽出された店が紹介できる店として記憶されている紹介者の情報を抽出する処理と、上記抽出した店情報及び紹介者情報を上記顧客通信端末に送信することにより顧客に対して店及び紹介者の選択を要求する処理と、上記要求に基づいて上記顧客通信端末から通知された顧客が選択した店及び紹介者を特定する店指定情報及び紹介者指定情報を処理と、上記店情報記憶手段及び紹介者情報記憶手段を参照して、上記受け付けた店指定情報及び紹介者指定情報に該当する紹介者の購入履歴情報及び/又は店紹介情報を特定する処理と、上記店指定情報及び紹介者指定情報に応じて特定した上記購入履歴情報及び/又は上記店紹介情報を上記顧客通信端末へ送信して出力させる処理と、上記出力された購入履歴情報及び/又は上記店紹介情報を参照した顧客が選択した商品又はサービスの注文情報を上記顧客通信端末から通信を介して受け付け、受け付けた注文情報に上記特定した紹介者の識別情報を付加して、上記注文された店の端末に通知する処理とを行うことを特徴とする。
【0036】
これにより、通信端末を介して商品又はサービスの提供を求める買物顧客からの買物要求が有ると、この買物要求情報を受け付けて、この買物要求情報に該当する商品又はサービスを取扱っている店情報を抽出するとともに、さらに抽出した店情報に該当する店の紹介を行う紹介者の紹介者情報を抽出して、この店情報及び紹介者情報を上記顧客通信端末へ送る。次いで、顧客通信端末へ送った店情報及び紹介者情報に基づいて上記顧客通信端末にて指定された店指定情報及び紹介者指定情報を受け取って、商品又はサービスの提供を求める店を特定するとともに特定した店の紹介を求める紹介者を特定し、該当する紹介者の購入履歴情報及び/又は店紹介情報を紹介者特定手段にて抽出し、抽出した購入履歴情報及び/又は店紹介情報を顧客通信端末へ送る。そして、顧客通信端末へ送った購入履歴情報及び/又は店紹介情報に基づいて上記顧客通信端末にて要求された商品又はサービスの提供を受ける注文情報を受け付け、受け付けた注文情報に上記特定した紹介者の識別情報を付加して該当する店の端末に通知を行い、買物顧客が店へ出向くことなく、買物顧客が保有する通信端末を介して商品又はサービスの提供を受けることが可能となる。
【0037】
本発明にかかるコンピュータプログラムは、買物顧客が保持する顧客通信端末及び、商品又はサービスを提供する店の端末と通信可能に構成され、店の識別情報に関連付けて当該店で取扱っている商品又はサービスの情報を記憶した店情報記憶手段及び、紹介者の識別情報に関連付けて当該紹介者が紹介できる店の識別情報及び当該店での紹介者の購入履歴情報を記憶する紹介者情報記憶手段とを有するコンピュータにより実行されるものであって、上記コンピュータに対して、上記顧客通信端末より送信された少なくとも買物顧客が提供を求める商品又はサービスの情報を含む買物要求情報を受け付ける処理と、上記店情報記憶手段を参照して、上記受け付けた買物要求情報に該当する商品又はサービスを取扱っている店情報を抽出する処理と、上記紹介者情報記憶手段を参照して、上記抽出された店が紹介できる店として記憶されている紹介者の情報を抽出する処理と、上記抽出した店情報及び紹介者情報を上記顧客通信端末に送信することにより顧客に対して店及び紹介者の選択を要求する処理と、上記要求に基づいて上記顧客通信端末から通知された顧客が選択した店及び紹介者を特定する店指定情報及び紹介者指定情報を処理と、上記店情報記憶手段及び紹介者情報記憶手段を参照して、上記受け付けた店指定情報及び紹介者指定情報に該当する紹介者の購入履歴情報及び/又は店紹介情報を特定する処理と、上記店指定情報及び紹介者指定情報に応じて特定した上記購入履歴情報及び/又は上記店紹介情報を上記顧客通信端末へ送信して出力させる処理と、上記出力された購入履歴情報及び/又は上記店紹介情報を参照した顧客が選択した商品又はサービスの注文情報を上記顧客通信端末から通信を介して受け付け、受け付けた注文情報に上記特定した紹介者の識別情報を付加して、上記注文された店の端末に通知する処理とを行わせることを特徴とする。
【0038】
これにより、店で取扱っている商品又はサービスの情報を含む店情報をあらかじめ記憶するとともに、紹介者の個人情報と当該紹介者が紹介できる上記店情報とを関連付けてあらかじめ記憶し、買物顧客が保有する顧客通信端末より送られた、買物顧客が提供を求める商品又はサービスの買物要求情報を受け付け、受け付けた買物要求情報に応じてあらかじめ記憶された上記店情報を参照して、この買物要求情報に該当する商品又はサービスを取扱っている店情報を抽出するとともに、抽出した店情報に応じてあらかじめ記憶された上記紹介者情報を参照して、該当する店の紹介を行う紹介者情報を抽出し、抽出した店情報及び紹介者情報を上記顧客通信端末へ送り、さらに、顧客通信端末へ送った店情報及び紹介者情報に基づいて顧客通信端末にて指定された店及び紹介者に該当する店指定情報及び紹介者指定情報を受け付け、受け付けた店指定情報及び紹介者指定情報に該当する紹介者の購入履歴情報及び/又は店紹介情報を特定し、特定した購入履歴情報及び/又は店紹介情報を上記顧客通信端末へ送り、その後、顧客通信端末へ送った購入履歴情報及び/又は店紹介情報に基づいて顧客通信端末にて要求された商品又はサービスの提供を受ける注文情報を受け付け、受け付けた注文情報に、特定された紹介者の個人情報を付加して該当する店の端末に通知する、といった一連の動作をコンピュータに行わせ、買物顧客が店へ出向くことなく、買物顧客が保有する通信端末を介して商品又はサービスの提供を受けることを実行させることができる。
【発明の効果】
【0039】
本発明によれば、商品又はサービスの提供を受けることを決定するための一助となる客観的な情報を提供してくれる紹介者がいるので、自ら実際に店へ出向き、目で見て触って納得するまで商品などを吟味したり、気の合う仲間と常に情報交換をしたり、店員の表情や対応など一挙手一投足まで事細かに観察することなく、自らが選んだ紹介者から提供される過去の購入履歴情報や店紹介情報を参考に、商品又はサービスの提供を受けるか否かを決定することができる。
また、本発明では、買物顧客と店の店員及び/又は紹介者とが互いに顔を見て会話を行いながら取引をすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
以下、本発明の一実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る買物方法を実施するためのシステムの一例を概略的に示す全体構成図であり、図2は、このシステムに用いられる装置における構成を簡略的に示すブロック図である。なお、本実施形態では、買物顧客と紹介者又は買物顧客と店員とが互いに顔を見ながら会話をし、取引を行う場合について説明する。
【0041】
図1に示すように、本実施の形態で用いる買物情報処理システムは、買物顧客が保有する買物顧客端末1と、店に設置された店端末3と、紹介者のところに設置された紹介者端末4と、これらとインターネットなどの通信ネットワーク10を介して互いに接続された買物情報管理装置(サーバ)2とから構成される。ここで、買物顧客端末1と店端末3と紹介者端末4は、何れもデスクトップ型のテレビ会議システムを利用しており、出力装置としてのモニタ11,31,41や、撮影装置としてのカメラ12,32,42、及び音声入力装置としてのマイク13,33,43がそれぞれ具備されている。
【0042】
また、このテレビ会議システムは、コーデック(図示せず)とカメラ12,32,42とマイク13,33,43とが一体となった構造であり、モニタ11,31,41上に設置されている。これにより、大きな設置スペースが必要ないため、個人での買物のようなパーソナルな用途にも利用可能である。なお、コーデックとは、テレビ会議に使用する音声や画像を送信側でデジタルデータに変換(符号化)し、受信側でアナログデータに変換(復号化)する装置をいう。
また、カメラ12,32,42は、たとえばリモコンを用いることによりパン、チルト、ズームなどのカメラコントロールが可能なものである。
【0043】
買物情報管理装置2は、コンピュータにより構成されており、CPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するコンピュータプログラム、コンピュータプログラム等を記憶するROM、RAM等の内部メモリ、及びハードディスクドライブ装置などの外部記憶装置などのにより図2に示した機能ブロックを構成することができる。
この機能ブロックは、買物要求情報受付部20と、店指定・紹介者指定情報受付部21と、画像情報受信部22と、画像情報記憶部23と、顧客個人情報記憶部24aと、紹介者情報記憶部24bと、購入履歴情報記憶部24cと、店紹介情報記憶部24dと、店情報記憶部25と、顧客情報抽出部26aと、紹介者情報抽出部26bと、店情報抽出部27と、紹介者特定部28と、注文情報受付処理部29と、出力部30から構成されている。
【0044】
買物要求情報受付部20は、買物顧客が保有する顧客通信端末1より送られた、買物顧客が提供を求める商品又はサービスの買物要求情報を受け付ける処理を行う。ここで買物要求情報とは、この買物情報処理システムからの提供を希望する、たとえば、米、茶、婦人服といった商品名又は、薬局、医者などのサービス(役務)名をいう。
また、買物要求情報受付部20は、買物顧客から、過去に商品又はサービスの提供を受けた店を紹介する紹介者登録情報を受け付ける機能をさらに有する。この場合、紹介者登録情報の受け付けに応じて、後述する顧客個人情報記憶部24aに記憶された買物顧客の個人情報を紹介者情報記憶部24bに記憶する。
【0045】
店指定・紹介者指定情報受付部21は、顧客通信端末1より送られた店指定情報及び紹介者指定情報を受け付ける処理を行う。この店指定情報及び紹介者指定情報は、前記買物要求情報に応じて後述する店情報抽出部27にて抽出された買物要求情報に該当する商品又はサービスを取扱っている店情報、及びこの店情報に基づき後述する紹介者特定部28にて抽出された該当する店の紹介を行う紹介者情報に基づき、買物顧客によって顧客通信端末1にて指定された情報をいう。
【0046】
画像情報受信部22は、店に設置した撮影装置により撮影した店又は店員の映像情報や、紹介者のところへ設置した撮影装置により撮影した紹介者の映像情報、買物顧客のところへ設置した撮影装置により撮影した買物顧客の映像情報を受け付ける処理を行う。ここで受け付けられた映像情報は、一時的にメモリ等に記憶された後、そのまま出力部30へ送られるか、後述する画像情報記憶部23に一旦記憶されてから出力部30へ送られる。すなわち、ライブ配信の場合は、そのまま出力部30へ送られるが、録画配信やオンデマンド配信の場合は、画像情報記憶部23へ送られ一旦記憶される。そして、映像情報は、出力部30を介して顧客通信端末1や店端末3及び/又は紹介者端末4といった所定の端末へそれぞれ送られる。
【0047】
画像情報記憶部23は、画像情報受信部22で受け付けられた映像情報を一旦記憶し、要求によりもしくは映像情報の受付後続けて出力部30へ送る処理を行う。すなわち、録画配信やオンデマンド配信の場合は、画像情報受信部22で受け付けられた映像情報は、一旦画像情報記憶部23に記憶される。
【0048】
顧客個人情報記憶部24aは、この買物情報処理システムを利用することを申し込んだ買物顧客の個人情報データベース化して記憶するものである。この顧客個人情報は、住所や氏名、性別、年齢、職業、趣味、家族構成などをいう。そして、この顧客個人情報は、たとえば図5に示す買物顧客/紹介者情報データベース50のような形で顧客個人情報記憶部24aに記憶することが出来る。この買物顧客/紹介者情報データベース50には、各買物顧客に対してそれぞれ付与された固有の識別番号を管理する識別番号欄、紹介者登録の有無を管理する紹介者登録欄、買物顧客の氏名を管理する氏名欄、買物顧客の性別や年齢を管理する性別欄及び年齢欄、買物顧客の住所を管理する住所欄、後述する購入履歴情報記憶部24cに過去に商品又はサービスの購入を行った購入履歴が有るか否かの有無を示すとともに、その購入履歴情報を特定するために付与された固有の識別IDを管理する購入履歴ID欄、後述する店紹介情報記憶部24dに店の紹介情報が有るか否かの有無を示すとともに、その紹介情報を特定するために付与された固有の識別IDを管理する店紹介情報ID欄、などが任意に設けられている。
【0049】
紹介者情報記憶部24bは、紹介者の個人情報と、当該紹介者が紹介できる店情報記憶部25に記憶された店情報とを関連付けてデータベース化して記憶するものであり、顧客個人情報記憶部24aに記憶された顧客個人情報のうち、紹介者登録のあった顧客個人情報だけが記憶されている。したがって、紹介者情報は、顧客個人情報として一緒の買物顧客/紹介者情報データベース50のような形で記憶される。
【0050】
購入履歴情報記憶部24cは、紹介者(すなわち、紹介者登録した買物顧客)が過去に店で購入した商品又はサービスに関する購入履歴情報を、各店毎にデータベース化して記憶するものである。そして、この購入履歴情報は、たとえば図7に示す購入履歴データベース70のような形で購入履歴情報記憶部24cに記憶することが出来る。この購入履歴データベース70には、各紹介者の購入履歴に対してそれぞれ付与された固有の識別ID番号を管理する識別ID欄、各紹介者が商品又はサービスを購入した店を店毎に識別番号で管理する店識別番号欄、各紹介者が商品又はサービスを購入した年月日を管理する購入日欄、各紹介者が購入した商品又はサービスの内容を管理する内容欄などが任意に設けられている。
【0051】
店紹介情報記憶部24dは、紹介者の識別情報と関連付けて紹介者が紹介することのできる店の紹介情報をデータベース化して記憶するものである。この店紹介情報は、紹介者から音声情報として受け付けそのまま記憶しても良いし、紹介者から文字情報として受け付けそのまま記憶しても良いし、紹介者から受け付けた音声情報を音声認識ソフトにより文字情報に変換し、この文字情報を記憶するようにしても良い。
【0052】
店情報記憶部25は、店で取扱っている商品又はサービスの情報を含む店情報をデータベース化して記憶するものである。この店情報は、店で取扱っている商品又はサービス名のほか、店名、住所、提供商品又はサービスの内容、この店の商品又はサービスの売り文句、顧客からの評判などをいう。そして、この店情報は、たとえば図6に示す店情報データベース60のような形で店情報記憶部25に記憶することが出来る。この店情報データベース60には、各店に対してそれぞれ付与された固有の識別番号を管理する識別番号欄、店で取扱っている商品又はサービスの情報を管理する取扱商品・サービス欄、店名を管理する店名欄、店の電子メールアドレスや電話番号、ファクシミリ番号をそれぞれ管理する連絡欄、などが任意に設けられている。
【0053】
顧客情報抽出部26aは、顧客通信端末1より送られた買物要求情報の受け付けに伴って顧客個人情報記憶部24aを参照し、この買物要求のあった買物顧客を特定するための処理を行う。すなわち、顧客情報抽出部26aは、買物要求のあった買物顧客が既に登録されているか否かの判定を行い、未登録の場合は登録を促し、既登録の場合はその後の手順を進める許可を与えるものである。
【0054】
紹介者情報抽出部26bは、後述する店情報抽出部27で抽出した店情報に基づき前記紹介者情報記憶部24bを参照して、該当する店の紹介を行う紹介者の紹介者情報を抽出する処理を行う。したがって、抽出される(該当する)紹介者は、買物要求のあった店の種類(業種)や、抽出される(該当する)店の数によって、複数の場合もあれば一の場合、もしくはゼロの場合もある。
【0055】
店情報抽出部27は、受け付けた買物要求情報に応じて前記店情報記憶部25を参照し、この買物要求情報に該当する商品又はサービスを取扱っている店の店情報を抽出する処理を行う。したがって、抽出される(該当する)店情報は、前記紹介者情報抽出部26bでの紹介者の場合と同様に、抽出される(該当する)店や紹介者によって、存在する場合もあれば存在しない場合もある。
【0056】
紹介者特定部28は、顧客通信端末1より送られた店指定情報及び紹介者指定情報に基づき、前記紹介者情報抽出部26bが抽出した紹介者情報を参照して、該当する紹介者の購入履歴情報及び/又は店紹介情報を特定する処理を行う。この店指定情報は、前記店情報抽出部27で抽出された店情報を顧客通信端末1へ送ることに応じて、顧客通信端末1から通知されたものである。また、紹介者指定情報は、前記紹介者情報抽出部26bで抽出された紹介者情報を顧客通信端末1へ送ることに応じて、顧客通信端末1から通知されたものである。したがって、顧客通信端末1から通知された店指定情報及び紹介者指定情報は、先に顧客通信端末1へ送った前記店情報及び紹介者情報の中からそれぞれ指定された店及び紹介者に該当する情報である。
【0057】
注文情報受付処理部29は、顧客通信端末1にて要求された商品又はサービスの提供を受ける注文情報を受け付け、受け付けた注文情報に上記特定した紹介者の識別情報を付加して該当する店の端末に通知する処理を行う。この注文情報は、前記紹介者特定部28で特定された購入履歴情報及び/又は店紹介情報を顧客通信端末1へ送ることに応じて、顧客通信端末1から通知されたものである。
また、注文情報処理部29は、注文のあった商品又はサービスの情報を購入履歴情報として受け付け、この購入履歴情報と、商品又はサービスの注文を行った買物顧客の個人情報とを関連付けて購入履歴情報記憶部24cに記憶させる機能をさらに有する。
【0058】
出力部30は、前記店情報抽出部27で抽出された店情報及び前記紹介者情報抽出部26bで抽出された紹介者情報や、前記紹介者特定部28で特定され、前記購入履歴情報記憶部24cより抽出された紹介者の購入履歴情報及び/又は前記店紹介情報記憶部24dより抽出された紹介者の店紹介情報、をそれぞれ顧客通信端末1へ送る処理を行う。また、出力部30は、画像情報受信部22で受信した映像情報、又は画像情報受信部22で受信して画像情報記憶部23に記憶した映像情報を顧客通信端末1や店端末3及び/又は紹介者端末4へそれぞれ送る処理を行う。この映像情報とは、店に設置した撮影装置により撮影した店又は店員の映像情報や、紹介者のところへ設置した撮影装置により撮影した紹介者の映像情報、買物顧客のところへ設置した撮影装置により撮影した買物顧客の映像情報をいう。
【0059】
以上ように構成された買物情報処理システムにおいて、商品又はサービスの提供を受ける場合、たとえば以下のように行うことが出来る。
まず、買物顧客、及び商品又はサービス提供者(以下、「店」と称する)は、このシステムを申し込み、テレビ会議システムを各場所に設置し、必要なハードウェアとデータの初期設定をし、システムが使える準備を整える。
【0060】
次いで、買物顧客及び店は、それぞれの属性情報を初期登録する。この属性情報は、顧客の場合、住所、氏名、年齢、職業、趣味、家族構成などの個人情報と、このシステムからの提供を希望するサービス名を登録する。一方、店の場合、住所、店名、提供商品又はサービス名とその内容、この店の商品又はサービスの売り文句、顧客からの評判などの情報を登録する。
【0061】
この際、システムからの提供を希望するサービス名を買物顧客の個人情報としてあらかじめ登録してもらい、買物顧客毎に前もって、買物顧客特有の店情報と紹介者情報を集めた、いわゆるテンプレート(以下、「マイタウンテンプレート」と称する。)を、店情報を受け取った紹介者情報抽出部もしくは店情報と紹介者情報とを受け取った出力部にて作成して買物顧客に提供するようにしても良い。このマイタウンテンプレートは、集めた店情報を顧客用オリジナル商店街として3次元CG画面として提供する。なお、紹介者が口コミしようとする店と、その購買履歴情報は、あらかじめデータベースに保管済みである。
【0062】
そして、買物顧客が通信端末1を介して商品又はサービスの提供を受けることを望む場合は、前もって提供されたマイタウンテンプレートで選んだ店を、モニタ上で散策(いわゆるウィンドウショッピング)する。買物顧客が店に興味を持ったら、同じくテンプレートで選んだ紹介者と、テレビ会議システムで互いに顔を見ながらface to faceで会話をする。買物顧客は、そこで店で過去に購入したときの評価や、紹介者が知っている店の評判などを聞く。また、画面上には、同時に紹介者の過去の購入履歴が文字情報として表示される。これにより、買物顧客は店で商品等を買いたいと思うのに十分な情報を得ることができる。
【0063】
また、買物顧客はテレビ会議システムで店の内部の風景と、店の店員の顔を見ながらface to faceで店員と商品について会話をする。この場合、店員からも買物顧客の顔が見えていて、システムは紹介者からの紹介であることを画面に表示するので、そのことを前提に会話をすることができる。また、別の場合として、買物顧客と紹介者と店員とが互いに顔を見ながら同時に会話を行うようにしてもよい。
【0064】
また、買物顧客が店の商品を購入することを決めると、注文情報が買物情報管理装置(サーバ)2を経由して店の端末3に届く。このとき、紹介者から紹介されたという属性情報が注文情報に付加される。なお、顧客は、紹介者又は店の店員と会話して、さらに次の商品等を紹介され、購入を続けることもできる。そして、決済終了後、紹介者は店から紹介(口コミ)による成約の対価(たとえばポイント)を受け取る。
【0065】
その後、買物顧客は店での購入に満足したら、紹介者登録を行うことにより、今度は自分が紹介者として他の買物顧客にその店を紹介し、商品の購入を勧めることもできる。その場合は、買物顧客と紹介者の情報が、新たな買物顧客の注文情報に付加される。
【0066】
次に、図1に示した買物情報処理システムにより実行される本発明の買物方法の具体例として、買物顧客が、店又は店員や紹介者の映像を見て、互いに会話をしながら、商品又はサービスの提供を受ける場合ついて説明する。そして、この際の情報の一連の流れは、たとえば図3のように示すことが出来る。図3は、本実施形態に係る買物システムの流れの一例を示すシーケンス図である。
【0067】
まず、あらかじめ買物情報管理装置(サーバ)2に店情報を登録しておき、そのデータベースを作成する(1a)。また、あらかじめ買物顧客より紹介者の登録を受け付け、そのデータベースを作成する(1b)。
【0068】
次いで、買物顧客より買物顧客端末1を介して買物要求情報が送られてくると、買物情報管理装置(サーバ)2は、この買物要求情報を受け付ける(2)。買物要求情報が受け付けられると、買物情報管理装置(サーバ)2は、店情報のデータベースを参照し、この買物要求情報に該当する商品又はサービスを取扱っている店の店情報の抽出を行う(3a)。また、買物情報管理装置(サーバ)2は、抽出した店情報に基づき前記紹介者情報記憶部24bを参照して、該当する店の紹介を行う紹介者の紹介者情報を抽出する(3b)。
【0069】
抽出された店情報及び紹介者情報は、まとめてマイタウンテンプレートとして顧客通信端末1へ送る(4)。このマイタウンテンプレートは、たとえば図8にその一例を示すことができる。図8は、マイタウンテンプレートとして表示する初期画面である。この初期画面80では、店情報抽出部27で抽出された店情報が集められ、ショッピングモールとして模した全景図81がCGとして表示されている。
【0070】
次いで、買物情報管理装置(サーバ)2より送られた店情報及び紹介者情報のテンプレートに基づいて、買物を欲する店と、その店の紹介を行う紹介者の指定が買物顧客端末1にて行われ、その店指定情報及び紹介者指定情報が買物情報管理装置(サーバ)2へ送られる(5)。買物情報管理装置(サーバ)2は、送られた店指定情報及び紹介者指定情報に基づき、該当する店から該当する紹介者を特定する(6)。
【0071】
ここで、買物顧客端末1より画像情報の表示依頼があると、買物情報管理装置(サーバ)2は、この画像情報表示依頼を顧客通信端末1、店端末3、紹介者端末4へそれぞれ送る(7)。この画像情報表示依頼を受け取った顧客通信端末1、店端末3、紹介者端末4は、あらかじめ配置されたカメラ12,32,42にて撮影した映像情報を、買物情報管理装置(サーバ)2へ送る(8a,8b,8c)。買物情報管理装置(サーバ)2は、送られた映像情報をそれぞれ受け付ける(9)。この際、映像情報の配信がライブ配信の場合は、受け付けられた映像情報はそのまま送られ、一方、映像情報の配信が録画配信又はオンデマンド配信の場合は、受け付けられた映像情報は一旦買物情報管理装置(サーバ)2に記憶され、その後顧客通信端末1や店端末3及び/又は紹介者端末4といった所定の端末へそれぞれ送られる(10)。
【0072】
そして、紹介者が特定されると、買物情報管理装置(サーバ)2は、該当する紹介者の購入履歴情報を抽出する(11)。また、買物情報管理装置(サーバ)2は、引き続き該当する紹介者の店紹介情報を抽出する(12)。そして、この購入履歴情報及び/又は店紹介情報を顧客通信端末1へ送る(13)。
【0073】
さらに、買物情報管理装置(サーバ)2は、買物顧客端末1より紹介者との会話要求があると、この会話要求を紹介者端末4へ送る(14)。この会話要求に対して紹介者が会話OKの場合、買物顧客と紹介者の会話が買物顧客端末1及び紹介者端末4の間で実施される(15)。また、買物顧客端末1より店の店員との会話要求があると、買物情報管理装置(サーバ)2は、この会話要求を店端末3へ送る(16)。この会話要求に対して店員が会話OKの場合、買物顧客と店員の会話が買物顧客端末1及び店端末3の間で実施される(17)。ここで、買物顧客と紹介者及び/又は店員との会話状態としては、図9にその一例を示すことができる。図9は、買物顧客と紹介者とが店について会話する画面の一例を示すイメージ図である。ここでは、買物顧客端末1のモニタ11に、紹介者の映像91と、店の映像92と、買物顧客の映像93が表示された会話画面90が表示されている。
【0074】
買物顧客は、この紹介者や店員との十分な会話が終了した後、商品又はサービスの提供を受けることを希望する場合、買物顧客端末1より商品又はサービスの提供を受ける注文依頼を行う(18)。買物情報管理装置(サーバ)2は、買物顧客端末1より商品又はサービスの提供を受ける注文依頼があると、この注文依頼情報を受け付け、この注文依頼情報に、店や商品の紹介をしてもらった紹介者の識別情報を付加して、該当する店の端末3に通知するとともに(19)、注文のあった商品又はサービスの情報を購入履歴情報として受け付け、この購入履歴情報と、商品又はサービスの注文を行った買物顧客の個人情報とを関連付けて記憶する。
【0075】
その後、注文情報を受け取った店は、注文のあった商品又はサービスを買物顧客へ提供する(20)。この際、店は、決済終了後に識別情報が付加された紹介者に対して、紹介(口コミ)による成約の対価(たとえばポイント)を付与するようにして良い。
【0076】
次に、以上のような構成の買物情報処理システムにおける買物情報管理装置(サーバ)2(以下、「サーバ」と称する)での動作の一例を説明する。図4は、その流れを示すフローチャート図である。なお、あらかじめ店情報を登録することにより作成された店情報データベースは、店情報記憶部25に記憶されており、また、紹介者の登録を受け付けることにより作成された紹介者情報データベースは、紹介者情報記憶部24bに記憶されている。
【0077】
図4に示すように、まず、サーバ2は買物要求情報を受け付けるよう常時待機し、買物要求受付部20が、買物要求情報を受け付けたか否か判断する(S11参照)。買物要求情報は、買物要求情報受付部20にて受け付けられ、買物要求情報受付部20が買物要求情報を受け付けたと判断すると(Y)、買物要求情報受付部20は、この買物要求情報を顧客情報抽出部26aへ送るとともに、店情報抽出部27へ送る。顧客情報抽出部26aは、買物要求情報の受け付けに伴って顧客個人情報記憶部24aを参照し、買物要求のあった買物顧客が既に登録されているか否かの判定を行う。その結果、未登録の場合はこのシステムを利用する買物顧客としての登録を促し、既登録の場合はその後の手順を進める許可を与える。なお、買物要求情報受付部20が買物要求情報を受け付けたと判断しない場合は(N)は、再度買物要求情報を受け付けるよう待機し、判断する(S11参照)。
【0078】
一方、店情報抽出部27は、顧客情報抽出部26aでの買物顧客としての登録有無の結果に応じ、既登録の場合に、店情報記憶部25を参照し、この買物要求情報に該当する商品又はサービスを取扱っている店の店情報の抽出を行う(S12参照)。すなわち、店情報記憶部25に記憶されている当該店で取り扱っている商品又はサービスの情報を参照し、買物要求情報にて要求された商品又はサービスの情報と一致する商品又はサービスを取扱っている店の店情報の抽出を行う。また、店情報抽出部27は、店情報の抽出が終わり該当する店の店情報が抽出されると、この店情報を紹介者情報抽出部26b及び出力部30へ送る。
【0079】
紹介者情報抽出部26bは、店情報抽出部27で抽出した店情報に基づき前記紹介者情報記憶部24bを参照して、該当する店の紹介を行う紹介者の紹介者情報を抽出する(S13参照)。また、紹介者情報抽出部26bは、紹介者情報の抽出が終わり該当する紹介者の紹介者情報が抽出されると、この紹介者情報を出力部30へ送る。すなわち、紹介者情報記憶部24bに記憶されている当該紹介者が紹介できる店情報を参照し、店情報抽出部27で抽出した店情報と一致する店の紹介を行う紹介者の紹介者情報の抽出を行う。
【0080】
出力部30は、店情報抽出部27で抽出された店情報、及び紹介者情報抽出部26bで抽出された紹介者情報を、まとめてマイタウンテンプレートとして顧客通信端末1へ送る(S14参照)。
【0081】
次いで、買物情報管理装置(サーバ)2より送られた店情報及び紹介者情報のテンプレートに基づいて、買物を要求する店と、その店の紹介を行う紹介者の指定が買物顧客端末1にて行われ、その店指定情報及び紹介者指定情報が買物情報管理装置(サーバ)2へ送られると、店指定・紹介者指定情報受付部21は、店指定情報及び紹介者指定情報を受け付けたか否か判断する(S15参照)。
【0082】
送られた店指定情報及び紹介者指定情報は、店指定・紹介者指定情報受付部21にて受け付けられ、店指定・紹介者指定情報受付部21が、店指定情報及び紹介者指定情報を受け付けたと判断すると(Y)、店指定・紹介者指定情報受付部21は、受け付けた店指定情報及び紹介者指定情報を紹介者特定部28へ送る。紹介者特定部28では、店指定情報及び紹介者指定情報に基づき紹介者情報抽出部26bを参照して、該当する店から該当する紹介者を特定する(S16参照)。一方、店指定情報及び紹介者指定情報を受け付けたと判断されない場合は(N)、再度店指定情報及び紹介者指定情報を受け付けたか否か判断する(S15参照)。
【0083】
ここで、あらかじめ買物顧客端末1より画像情報の表示依頼があると、買物情報管理装置(サーバ)2は、撮影情報送信依頼を顧客通信端末1、店端末3、紹介者端末4へそれぞれ送る(S17参照)。この撮影情報送信依頼を受け取った顧客通信端末1、店端末3、紹介者端末4は、あらかじめ配置されたカメラ12,32,42にて撮影した映像情報を、買物情報管理装置(サーバ)2へ送る(8a,8b,8c)。そして、買物情報管理装置(サーバ)2では、撮影情報送信依頼を行った顧客通信端末1、店端末3、紹介者端末4から撮影情報を受け付けたか否か判断する(S18参照)。
【0084】
送られたそれぞれの撮影情報は、画像情報受信部22にて受け付けられ、画像情報受信部22が、撮影情報を受け付けたと判断すると(Y)、送られたそれぞれの撮影情報は、その後出力部30を介して顧客通信端末1や店端末3及び/又は紹介者端末4といった所定の端末へそれぞれ配信する(S19参照)。この際、映像情報の配信がライブ配信の場合は、受け付けられた映像情報はそのまま出力部30へ送られ、また、映像情報の配信が録画配信又はオンデマンド配信の場合は、受け付けられた映像情報は一旦画像情報記憶部23へ送られて記憶され、その後出力部30へ送られ、出力部30より所定の端末へそれぞれ配信する。一方、撮影情報を受け付けたと判断されない場合は(N)、撮影情報を配信せずに次のステップに移る。
【0085】
そして、撮影情報の配信が行われると、引き続き購入履歴情報記憶部24cを参照して、該当する紹介者の購入履歴情報を抽出する(S20参照)。すなわち、購入履歴情報記憶部24cに記憶されている、紹介者が商品又はサービスを購入した店の識別情報及び紹介者の識別情報を参照し、買物顧客端末1から送られた店指定情報にて指定された店と一致する識別情報を有する店であって、買物顧客端末1から送られた紹介者指定情報にて指定された紹介者と一致する識別情報を有する紹介者の過去に購入した商品又はサービスに関する購入履歴情報の抽出を行う。
したがって、撮影情報を受け付けたと判断されない場合は(N)、撮影情報の配信の次のステップである。
【0086】
また、該当する紹介者の購入履歴情報の抽出が完了すると、引き続き店紹介情報記憶部24dを参照して該当する紹介者の店紹介情報を抽出する(S21参照)。そして、この購入履歴情報及び/又は店紹介情報を出力部30より顧客通信端末1へ送る。すなわち、店紹介情報記憶部24dに記憶されている紹介者の識別情報を参照し、買物顧客端末1から送られた店指定情報にて指定された店と一致する識別情報を有する店を紹介する紹介情報であって、買物顧客端末1から送られた紹介者指定情報にて指定された紹介者と一致する識別情報を有する紹介者と関連付けられた店の紹介情報の抽出を行う。
【0087】
次いで、購入履歴情報及び/又は店紹介情報の顧客通信端末1への送信後、買物顧客端末1より会話要求があるか否か判断し(S22参照)、買物顧客端末1より紹介者との会話要求があると判断した場合は、買物情報管理装置(サーバ)2は、この会話要求を紹介者端末4へ送る。この会話要求に対して、紹介者が会話OKの場合、買物顧客と紹介者の会話が買物顧客端末1及び紹介者端末4の間で実施する(S23参照)。また、買物顧客端末1より店の店員との会話要求があると判断した場合は、買物情報管理装置(サーバ)2は、この会話要求を店端末3へ送る。この会話要求に対して、店員が会話OKの場合、買物顧客と店員の会話が買物顧客端末1及び店端末3の間で実施する(S23参照)。一方、買物顧客端末1より会話要求がない場合は(N)、会話を実施せずに次のステップに移る。
【0088】
この紹介者や店員との十分な会話が終了した後、買物顧客は、商品又はサービスの提供を受けことを希望する場合、買物顧客端末1より商品又はサービスの提供を受ける注文依頼を行い、買物情報管理装置(サーバ)2は、買物顧客端末1より注文依頼を受け付けたか否かの判断を行う(S24参照)。したがって、会話要求がない場合は(N)、会話実施の次のステップである注文依頼を受け付けたか否かの判断を行う。
【0089】
買物顧客端末1からの注文依頼は注文情報受付処理部29にて受け付けられ、注文情報受付処理部29が、注文依頼を受け付けたと判断すると(Y)、店や商品の紹介をしてもらった紹介者の識別情報を、紹介者指定情報を基に紹介者情報記憶部24bを参照して抽出する(S25参照)。一方、注文依頼を受け付けない(すなわち注文依頼が無い)場合は(N)、サーバ2での買物要求における動作はそのまま終了(エンド)する。
【0090】
そして、紹介者の識別情報が抽出されると、注文情報受付処理部29は注文依頼情報にこの識別情報を付加して、該当する店の端末3に通知するとともに(S26参照)、注文情報を購入履歴情報記憶部24cへ送り、商品又はサービスの注文を行った買物顧客の個人情報とを関連付けて購入履歴情報記憶部24cに記憶する。これにより、サーバ2での買物要求における一連の動作は終了(エンド)する。
【0091】
なお、注文情報を受け取った店は、その後注文のあった商品又はサービスを買物顧客へ提供する。
【0092】
以上本実施形態によれば、実際に店へ出向き、目で見て触って納得するまで商品などを吟味したり、気の合う仲間と常に情報交換をしたり、店員の表情や対応など一挙手一投足まで事細かに観察することが出来ず、商品又はサービスの提供を受けることに迷っている場合、自らが選んだ店で、自らが選んだ紹介者から与えられる情報を一助として、商品又はサービスの提供を受けるか否か決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】本発明の実施の形態に係る買物方法を実施するためのシステムの一例を概略的に示す全体構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る買物情報処理システムに用いられる装置の構成を簡略的に示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る買物方法の流れの一例を示すシーケンス図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る買物情報処理システムに用いられる装置における流れの一例を示すフローチャート図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る買物顧客/紹介者データベースの一例を示す構成図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る店データベースの一例を示す構成図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る購入履歴データベースの一例を示す構成図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る買物情報処理システムで用いられる、買物顧客特有の店情報と紹介者情報を集めたテンプレートとして表示する初期画面の一例を示すイメージ図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る買物情報処理システムで用いられる、買物顧客と紹介者とが店について会話する画面の一例を示すイメージ図である。
【符号の説明】
【0094】
1・・・買物顧客端末、2・・・買物情報管理装置(サーバ)、3・・・店端末、4・・・紹介者端末、10・・・通信ネットワーク、11,31,41・・・出力装置(モニタ)、
12,32,42・・・撮影装置(カメラ)、13,33,43・・・音声入力装置(マイク)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
買物顧客が保持する顧客通信端末及び、商品又はサービスを提供する店の端末と通信可能に構成され、買物顧客が店へ出向くことなく上記顧客通信端末を介して商品又はサービスの提供を受けることを可能とする買物情報処理システムであって、
上記顧客通信端末より送信された少なくとも買物顧客が提供を求める商品又はサービスの情報を含む買物要求情報を受け付ける手段と、
店の識別情報に関連付けて当該店で取扱っている商品又はサービスの情報を記憶した店情報記憶手段と、
紹介者の識別情報に関連付けて、紹介者が紹介できる店の識別情報及び当該店での紹介者の購入履歴情報を記憶する紹介者情報記憶手段と、
上記店情報記憶手段を参照して、上記受け付けた買物要求情報に該当する商品又はサービスを取扱っている店情報を抽出する店情報抽出手段と、
上記紹介者情報記憶手段を参照して、上記抽出された店が紹介できる店として記憶されている紹介者の情報を抽出する紹介者抽出手段と、
上記抽出した店情報及び紹介者情報を上記顧客通信端末に送信することにより顧客に対して店及び紹介者の選択を要求する手段と、
上記要求に基づいて上記顧客通信端末から通知された顧客が選択した店及び紹介者を特定する店指定情報及び紹介者指定情報を受け付ける手段と、
上記店情報記憶手段及び紹介者情報記憶手段を参照して、上記受け付けた店指定情報及び紹介者指定情報に該当する紹介者の購入履歴情報及び/又は店紹介情報を特定する紹介者特定手段と、
上記店指定情報及び紹介者指定情報に応じて特定した上記購入履歴情報及び/又は上記店紹介情報を上記顧客通信端末へ送信して出力させる出力手段と、
上記出力された購入履歴情報及び/又は上記店紹介情報を参照した顧客が選択した商品又はサービスの注文情報を上記顧客通信端末から通信を介して受け付け、受け付けた注文情報に上記特定した紹介者の識別情報を付加して、上記注文された店の端末に通知する注文情報処理手段と、
を有することを特徴とする買物情報処理システム。
【請求項2】
前記店と、前記買物顧客及び/又は前記紹介者のところに配置された撮影装置を更に有し、
前記出力手段は、上記撮影装置により撮影した上記店の映像情報、上記買物顧客の映像情報及び/又は上記紹介者の映像情報を受け付け、この店映像情報、買物顧客映像情報及び/又は紹介者映像情報を前記買物顧客端末に送信して出力させる、
請求項1記載の買物情報処理システム。
【請求項3】
前記紹介者のところに配置され、前記顧客通信端末及び前記店の端末と通信可能に構成された紹介者端末を更に有し、
前記店の端末、前記顧客通信端末及び/又は前記紹介者端末は、画像会話システムにより結ばれ、上記画像会話システムは、前記各撮影装置から撮影された前記店映像情報、買物顧客映像情報及び/又は紹介者映像情報とともに、店音声情報、買物顧客音声情報及び/又は紹介者音声情報を受け付け、それぞれの映像情報及び音声情報を前記出力手段より前記店の端末、前記顧客通信端末及び/又は前記紹介者端末へストリーミング配信する、
請求項2記載の買物情報処理システム。
【請求項4】
買物顧客が保有する端末と通信可能に構成された装置であって、
店で取扱っている商品又はサービスの情報を含む店情報を記憶する店情報記憶手段と、
紹介者の個人情報と、当該紹介者が紹介できる上記店情報記憶手段に記憶された店情報とを関連付けて記憶する紹介者情報記憶手段と、
上記買物顧客の端末からの買物をする商品又はサービスの情報を含む買物要求情報を受け付け、上記店情報記憶手段を参照して受け付けた上記買物要求に含まれる商品又はサービスを取扱っている店情報を抽出する店情報抽出手段と、
上記抽出された店情報に基づき、上記紹介者情報記憶手段を参照して抽出した店を紹介できる紹介者として記憶されている紹介者情報を抽出する紹介者抽出手段と、
上記抽出した店情報及び紹介者情報を上記買物顧客の端末に送信して出力させる出力手段と、
を有することを特徴とする装置。
【請求項5】
前記紹介者が過去に前記店で購入した商品又はサービスに関する購入履歴情報を記憶した履歴情報記憶手段と、
買物顧客が要求した店指定情報及びこの店についての紹介をしてもらいたい紹介者を特定する紹介者指定情報を、前記買物顧客の端末から受け付け、前記紹介者抽出手段を参照して受け付けた店指定情報及び紹介者指定情報に該当する紹介者の当該店での購入履歴情報を特定する紹介者特定手段をさらに有し、
前記出力手段は、上記特定された購入履歴情報を併せて上記買物顧客の端末に出力させる、
請求項4記載の装置。
【請求項6】
前記紹介者が登録した前記店の紹介情報を記憶した店紹介情報記憶手段と、
前記買物顧客の端末からの買物をしたい店を指定する店指定情報、及びこの店についての紹介をしてもらいたい紹介者を指定する紹介者指定情報を受け付け、前記紹介者抽出手段を参照して受け付けた店指定情報及び紹介者指定情報に該当する紹介者の上記店紹介情報を特定する紹介者特定手段をさらに有し、
前記出力手段は、上記特定した店紹介情報を併せて上記買物顧客の端末に出力させる、
請求項4記載の装置。
【請求項7】
前記店には撮影装置が配置されており、
上記撮影装置により撮影した店の映像情報を受け付ける画像受付手段をさらに有し、
前記出力手段は、上記画像受付手段にて受け付けた店映像情報を前記買物顧客端末に送信して出力させる、
請求項4から6のいずれかの項に記載の装置。
【請求項8】
前記紹介者のところには撮影装置が配置されており、
上記撮影装置により撮影した紹介者の映像情報を受け付ける画像受付手段をさらに有し、
前記出力手段は、上記画像受付手段にて受け付けた紹介者映像情報を前記買物顧客端末に送信して出力させる、
請求項4から7のいずれかの項に記載の装置。
【請求項9】
前記買物顧客のところには撮影手段が配置されており、
上記撮影装置により撮影した買物顧客の映像情報を受け付ける画像受付手段をさらに有し、
前記出力手段は、上記画像受付手段にて受け付けた買物顧客映像情報を前記店又は前記紹介者のところに設置された端末に送信して出力させる、
請求項7又は8記載の装置。
【請求項10】
前記買物顧客が商品又はサービスの注文を行った注文情報を受け付ける注文情報処理手段をさらに有し、
上記注文情報処理手段は、上記注文情報に対して前記特定した紹介者の識別情報を付加して前記店の端末に通知する、
請求項5から9のいずれかの項に記載の装置。
【請求項11】
前記注文情報処理手段は、注文のあった商品又はサービスの情報を購入履歴情報として受け付け、この購入履歴情報と、上記商品又はサービスの注文を行った買物顧客の個人情報とを関連付けて履歴情報記憶手段に記憶させる機能をさらに有する、
請求項10記載の装置。
【請求項12】
前記買物顧客から、過去に商品又はサービスの提供を受けた店を紹介する紹介者登録情報を受け付ける紹介者登録手段を更に有し、
上記紹介者登録手段は、上記紹介者登録情報に応じて、上記買物顧客の個人情報を前記紹介者情報記憶手段に記憶する、
請求項4から11のいずれかの項に記載の装置。
【請求項13】
買物顧客が保持する顧客通信端末及び、商品又はサービスを提供する店の端末と通信可能に構成され、店の識別情報に関連付けて当該店で取扱っている商品又はサービスの情報を記憶した店情報記憶手段及び、紹介者の識別情報に関連付けて当該紹介者が紹介できる店の識別情報及び当該店での紹介者の購入履歴情報を記憶する紹介者情報記憶手段とを有するコンピュータにより実行される買物情報処理方法であって、
上記コンピュータが、
上記顧客通信端末より送信された少なくとも買物顧客が提供を求める商品又はサービスの情報を含む買物要求情報を受け付ける処理と、
上記店情報記憶手段を参照して、上記受け付けた買物要求情報に該当する商品又はサービスを取扱っている店情報を抽出する処理と、
上記紹介者情報記憶手段を参照して、上記抽出された店が紹介できる店として記憶されている紹介者の情報を抽出する処理と、
上記抽出した店情報及び紹介者情報を上記顧客通信端末に送信することにより顧客に対して店及び紹介者の選択を要求する処理と、
上記要求に基づいて上記顧客通信端末から通知された顧客が選択した店及び紹介者を特定する店指定情報及び紹介者指定情報を処理と、
上記店情報記憶手段及び紹介者情報記憶手段を参照して、上記受け付けた店指定情報及び紹介者指定情報に該当する紹介者の購入履歴情報及び/又は店紹介情報を特定する処理と、
上記店指定情報及び紹介者指定情報に応じて特定した上記購入履歴情報及び/又は上記店紹介情報を上記顧客通信端末へ送信して出力させる処理と、
上記出力された購入履歴情報及び/又は上記店紹介情報を参照した顧客が選択した商品又はサービスの注文情報を上記顧客通信端末から通信を介して受け付け、受け付けた注文情報に上記特定した紹介者の識別情報を付加して、上記注文された店の端末に通知する処理と、
を行うことを特徴とする買物情報処理方法。
【請求項14】
買物顧客が保持する顧客通信端末及び、商品又はサービスを提供する店の端末と通信可能に構成され、店の識別情報に関連付けて当該店で取扱っている商品又はサービスの情報を記憶した店情報記憶手段及び、紹介者の識別情報に関連付けて当該紹介者が紹介できる店の識別情報及び当該店での紹介者の購入履歴情報を記憶する紹介者情報記憶手段とを有するコンピュータを買物情報処理装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、
上記コンピュータに対して
上記顧客通信端末より送信された少なくとも買物顧客が提供を求める商品又はサービスの情報を含む買物要求情報を受け付ける処理と、
上記店情報記憶手段を参照して、上記受け付けた買物要求情報に該当する商品又はサービスを取扱っている店情報を抽出する処理と、
上記紹介者情報記憶手段を参照して、上記抽出された店が紹介できる店として記憶されている紹介者の情報を抽出する処理と、
上記抽出した店情報及び紹介者情報を上記顧客通信端末に送信することにより顧客に対して店及び紹介者の選択を要求する処理と、
上記要求に基づいて上記顧客通信端末から通知された顧客が選択した店及び紹介者を特定する店指定情報及び紹介者指定情報を処理と、
上記店情報記憶手段及び紹介者情報記憶手段を参照して、上記受け付けた店指定情報及び紹介者指定情報に該当する紹介者の購入履歴情報及び/又は店紹介情報を特定する処理と、
上記店指定情報及び紹介者指定情報に応じて特定した上記購入履歴情報及び/又は上記店紹介情報を上記顧客通信端末へ送信して出力させる処理と、
上記出力された購入履歴情報及び/又は上記店紹介情報を参照した顧客が選択した商品又はサービスの注文情報を上記顧客通信端末から通信を介して受け付け、受け付けた注文情報に上記特定した紹介者の識別情報を付加して、上記注文された店の端末に通知する処理と、
を実行させるためのコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−107357(P2006−107357A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−296526(P2004−296526)
【出願日】平成16年10月8日(2004.10.8)
【出願人】(504378711)
【出願人】(501091833)メキキ・クリエイツ株式会社 (56)