説明

貸出物管理システム

【課題】返却忘れを防止することができる貸出物管理システムを提供する。
【解決手段】ネットワーク通信部71は、返却予定日時52に「貸出中」となっている鍵2を検出し(SC1)、この鍵2を取出したユーザーのユーザーID31からユーザーのメールアドレス34等を抽出する(SC2)。このメールアドレス34を宛先として、鍵識別情報33を付加した貸出延滞通知のメールを作成し、広域ネットワーク12経由で、当該ユーザーの通信端末13へ送信する(SC3)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貸出物を管理する貸出物管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、貸出物としての鍵を保管する装置として、鍵保管装置が知られている。
【0003】
この鍵保管装置は、ユーザーを特定する為のユーザーIDが入力された際に、貸出する鍵のロックを解除して抜き取り可能とするとともに、当該鍵が抜き取られた際に、前記ユーザーIDと、貸し出した鍵を識別する為の鍵識別情報とを関連付けてデータベースに記憶するように構成されている。
【0004】
また、このような鍵保管装置では、管理する鍵の貸出状況を把握できるように構成されたものも知られている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような鍵保管装置にあっては、鍵の返却管理が行き届かず、鍵の貸出延滞や紛失が長期間放置されることがある。
【0006】
このような鍵の貸出延滞や紛失が生じると、次に鍵を使用する者の行動を制限し、新たな予定の立て直しを強要してしまう。
【0007】
一方、鍵の管理者においては、頻繁な現場での鍵の返却確認作業や、貸出延滞発生時に貸出履歴から鍵のユーザーを確認し、連絡を取って返却可能日時を確認したり、返却予定と貸出履歴を修正し、返却予定日時に再度返却を確認するなど手間が掛かり、迅速な対応が困難であった。
【0008】
また、組織においては、鍵で管理された様々な資源の効率的且つ計画的な運用が難しくなる。
【0009】
そして、貸出延滞時に鍵保管装置から警告音を発する装置も存在するが、その場にいなければ、これを発見することが出来ず、このような従来の方式で迅速な対応を取るためには、管理者が現場に常駐する必要があり、人件費がかかってしまう。
【0010】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、返却忘れを防止することができる貸出物管理システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記課題を解決するために本発明の請求項1の貸出物管理システムにあっては、貸出物を借りるユーザーが使用するユーザー端末とネットワークを介して通信可能に接続される管理装置を備え、該管理装置は、貸出物を貸し出した際に貸し出したユーザーを特定する為のユーザー情報と、貸し出した貸出物を識別する為の貸出物識別情報と、貸し出した貸出物の返却予定日時を含むスケジュール情報とを関連付けてデータベースに記憶するとともに、管理する貸出物の貸出状況を把握する機能を有した貸出物管理システムであって、前記管理装置は、前記データベースに記憶された前記スケジュール情報と前記貸出状況とを比較して、該貸出状況と前記スケジュール情報とが整合しない貸出物が検出された際に、当該貸出物の貸出物識別情報に関連付けられたユーザー情報を抽出し、当該ユーザー情報が示すユーザーの利用するユーザー端末に対して、その旨を通知するユーザー通知手段を備えている。
【0012】
すなわち、前記管理装置は、前記データベースに記憶された前記スケジュール情報と前記貸出状況とを比較し、該貸出状況と前記スケジュール情報とが整合しない貸出物を検出する。
【0013】
このとき、前記貸出状況と前記スケジュール情報とが整合しない貸出物を検出した際には、当該貸出物の貸出物識別情報に関連付けられたユーザー情報をデータベースから抽出し、当該ユーザー情報が示すユーザーの利用するユーザー端末に対して、その旨を通知する。
【0014】
すると、前記貸出物を借りたユーザーは、前記ユーザー端末を利用することによって、前述した通知を受けることができる。
【0015】
また、請求項2の貸出物管理システムにおいては、前記管理装置は、管理者が利用する管理者端末とネットワークを介して通信可能に接続する機能を備え、前記データベースに記憶された前記スケジュール情報と前記貸出状況とを比較して、該貸出状況と前記スケジュール情報とが整合しない貸出物が検出された際に、その旨を、当該貸出物の貸出物識別情報に関連付けられたユーザー情報と共に前記管理者端末に通知する管理者通知手段を備えている。
【0016】
すなわち、前記管理装置は、前記データベースに記憶された前記スケジュール情報と前記貸出状況とを比較して、該貸出状況と前記スケジュール情報とが整合しない貸出物を検出する。
【0017】
このとき、前記貸出状況と前記スケジュール情報とが整合しない貸出物が検出された際には、その旨を、当該貸出物の貸出物識別情報に関連付けられたユーザー情報と共に管理者端末に通知する。
【0018】
すると、この管理者端末を利用する管理者は、前記貸出状況と前記スケジュール情報とが整合しない貸出物が検出された旨と、当該貸出物を貸し出したユーザーを特定する為のユーザー情報とを知ることができる。
【0019】
さらに、請求項3の貸出物管理システムでは、前記管理装置は、当該管理装置に通信可能に接続された通信端末から要求に応じて、前記貸出状況及び前記ユーザー情報及び前記スケジュール情報のうち少なくとも1つ以上の情報から構成される貸出返却情報を前記通信端末に送信する情報送信手段を備えている。
【0020】
すなわち、前記管理装置は、当該管理装置に通信可能に接続された通信端末から要求に応じて、貸出返却情報を前記通信端末に送信する。
【0021】
このため、この通信端末を利用する端末利用者は、前記貸出返却情報に含まれた前記貸出状況及び前記ユーザー情報及び前記スケジュール情報のうち少なくとも1つ以上の情報を、前記通信端末によって得ることができる。
【0022】
加えて、請求項4の貸出物管理システムにあっては、前記管理装置は、当該管理装置に通信可能に接続された通信端末から要求に応じて、前記スケジュール情報を変更するスケジュール情報変更手段を備えている。
【0023】
すなわち、前記管理装置は、当該管理装置に通信可能に接続された通信端末から要求に応じて、前記スケジュール情報を変更する。
【0024】
これにより、前記通信端末を利用する端末利用者は、前記管理装置に記憶された前記スケジュール情報を変更することができる。
【0025】
また、請求項5の貸出物管理システムにおいては、前記管理装置は、前記ユーザーに前記貸出物を貸し出した際に当該ユーザーのユーザー端末に対して、貸出物の返却予定日時を含む前記スケジュール情報を通知するスケジュール情報通知手段を備えている。
【0026】
すなわち、前記管理装置は、前記ユーザーに前記貸出物を貸し出した際に当該ユーザーのユーザー端末に対して、貸出物の返却予定日時を含む前記スケジュール情報を通知する。
【0027】
このため、前記貸出物を借りたユーザーは、前記ユーザー端末を利用することによって、前記スケジュール情報に含まれた前記貸出物の返却予定日時を知ることができる。
【0028】
さらに、請求項6の貸出物管理システムでは、前記管理装置は、前記貸出物を貸し出したユーザーのユーザー端末に対して、当該貸出物の返却予定日時より任意に設定された設定時間前の時刻に前記返却予定日時を予告通知する返却予定日時予告通知手段を備えている。
【0029】
すなわち、前記管理装置は、前記貸出物を貸し出したユーザーのユーザー端末に対して、当該貸出物の返却予定日時より任意に設定された設定時間前の時刻に前記返却予定日時を予告通知する。
【0030】
このため、前記貸出物を借りたユーザーは、前記ユーザー端末を利用することによって、貸出物の返却予定日時より前記設定時間前の時刻に、前記返却予定日時を知ることができる。
【0031】
加えて、請求項7の貸出物管理システムにあっては、前記貸出物は鍵である。
【0032】
すなわち、前記貸出物は、鍵であり、当該鍵の返却管理を行うことができる。
【発明の効果】
【0033】
以上説明したように本発明の請求項1の貸出物管理システムにあっては、前記データベースに記憶された前記スケジュール情報と前記貸出状況とを比較し、該貸出状況と前記スケジュール情報とが整合しない貸出物を検出した場合、当該貸出物を貸し出したユーザーに対して、その旨を通知することができる。
【0034】
これにより、この通知を行ったユーザーに対しては、貸出物の返却忘れに気付かせ、貸出物の返却を促すことができる。したがって、貸出物の返却忘れを防止することができる。
【0035】
また、貸出物の貸出状態の長期放置を防止することができるため、貸出物の紛失等を未然に防止することもできる。
【0036】
一方、貸出物の管理者にあっては、貸出物の返却確認を行ったり、貸出延滞発生時に貸出履歴から貸出物のユーザーを確認し連絡を取って返却可能日時を確認したり、返却予定と貸出履歴を修正して返却予定日時に再度返却を確認するなど手間が不要となり、人件費を削減することができるとともに、迅速な対応が可能となる。
【0037】
また、貸出物の返却を促すことができるため、貸出物の貸出延滞や紛失が生じた際に、次に貸出物を使用する者の行動を制限したり、新たな予定の立て直しを強要してしまう場合と比較して、スムーズな運営が可能となる。
【0038】
また、請求項2の貸出物管理システムにおいては、前記貸出状況と前記スケジュール情報とが整合しない貸出物が検出された際に、その旨を、当該貸出物を貸し出したユーザーを特定する為のユーザー情報と共に、管理者端末を利用する管理者に通知することができる。
【0039】
これにより、管理者においては、前記貸出状況と前記スケジュール情報とが整合しない貸出物を把握することができる。また、その貸出物を貸し出したユーザーを知ることができる。
【0040】
さらに、請求項3の貸出物管理システムでは、前記通信端末から要求に応じて、前記貸出返却情報を前記通信端末に送信する。
【0041】
このため、この通信端末を利用する端末利用者は、前記貸出返却情報に含まれた前記貸出状況及び前記ユーザー情報及び前記スケジュール情報のうち少なくとも1つ以上の情報を得ることができる。
【0042】
加えて、請求項4の貸出物管理システムにあっては、前記通信端末を利用する端末利用者は、前記管理装置に記憶された前記スケジュール情報を変更することができる。
【0043】
これにより、貸出物の返却が遅れた際には、前記スケジュール情報を変更することによって、前記スケジュール情報と前記貸出状況とに基づいて行われる通知を、再設定すること無く、実施することができる。
【0044】
また、ユーザーに新規返却予定日時を確認し、返却予定日時を再設定さえしてしまえば、再度延滞が発生するまで管理者はその鍵のことを意識しないですみ、負担が減る。
【0045】
また、請求項5の貸出物管理システムにおいては、前記貸出物を貸し出した際に当該ユーザーのユーザー端末に対して、貸出物の返却予定日時を含む前記スケジュール情報を通知することができる。
【0046】
これにより、前記貸出物を借りたユーザーは、前記ユーザー端末を利用することによって、前記スケジュール情報に含まれた前記返却予定日時を知ることができる。
【0047】
さらに、請求項6の貸出物管理システムでは、前記貸出物を貸し出したユーザーに対して、返却予定日時より前記設定時間前の時刻に、前記返却予定日時を知らせることができる。
【0048】
これにより、前もって貸出物の返却を促すことができるため、貸出延滞の防止効果を高めることができる。
【0049】
加えて、請求項7の貸出物管理システムにあっては、前記貸出物は鍵であり、当該鍵の返却管理を行うことができる。
【0050】
このため、鍵で管理された様々な資源の効率的且つ計画的な運用が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0051】
以下、本発明の一実施の形態を図面に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかる貸出物管理システム1を示す図である。この貸出物管理システム1は、貸出物を管理するものであり、貸出物としての鍵2を管理する場合が、その一例として示されている。
【0052】
なお、本実施の形態では、鍵2の貸出を管理する場合に付いて説明するが、これに限定されるものではない。例えば、貸出管理する対象として、ICカードやメモリーモジュールといった鍵の代わりとなる物や、携帯電話やノートPCといった鍵で管理される物が挙げられる。この場合、後述する鍵保持部3では、これらを取出し可能に保持するものとする。
【0053】
この貸出物管理システム1は、管理装置としての鍵管理装置11を備えてなり、該鍵管理装置11はインターネット等の広域ネットワーク12を介して、通信端末13,・・・と通信できるように接続可能に構成されている。この通信端末13は、貸出物である前記鍵2を借りるユーザーが使用するユーザー端末であったり、前記鍵2の管理者が利用する管理者端末で構成される。
【0054】
前記鍵管理装置11は、前記鍵2,・・・を保持する為の鍵保持部3,・・・を備えており、各鍵保持部3,・・・には、予め定められた鍵2のみを保持できるように構成されている。
【0055】
この鍵管理装置11から所定の鍵2を取り出して鍵2の貸出を受ける場合、図1及び、その動作を示す図2に示すように、貸出を受けるユーザーは、例えば当該ユーザーに予め付与されたICカードを認証データ取得部21にかざす等して、当該ICカード内蔵のRFIDタグに記憶された認証データを前記認証データ取得部21に入力する。すると、該認証データ取得部21は、前記認証データがユーザー情報蓄積部22に登録されているか否かを検索して判断する。
【0056】
ここで、前記ユーザー情報蓄積部22には、図2の(a)に示すように、前記ICカードを付与したユーザーを特定する為のユーザー情報としてのユーザーID31と、前記認証データ32と、当該ユーザーが取出し可能な鍵2を示す鍵識別情報33と、当該ユーザーのメールアドレス34と、当該ユーザーの管理者のメールアドレス35と、当該ユーザーの氏名を示すユーザー名36と、当該携帯電話番号等のユーザーの連絡先37とが関連付けられデータベース38化されて記憶されている。また、前記鍵識別情報33は、前記各鍵保持部3,・・・に対応した情報であり、各鍵保持部3,・・・で保持できる鍵2は、それぞれ決まっていることから、前記鍵識別情報33によって対応する鍵2を特定できるように構成されている。
【0057】
前記認証データ取得部21に入力された前記認証データが前記ユーザー情報蓄積部22に登録されていた場合には、この認証データに関連付けられた前記鍵識別情報33と前記ユーザーID31とを前記データベース38から抽出し、抽出した各鍵識別情報33に対応する鍵保持部3からの鍵2の取出しを可能とする物理的な制御を行って、当該鍵保持部3からの鍵2の取出を可能とする。このとき、前記ユーザー情報蓄積部22から取得した前記ユーザーID31に、取出しを可能とした前記鍵識別情報33を関連付けて、鍵貸出情報蓄積部に記録する。また、前記各鍵識別情報33には、当該各鍵識別情報33が示す鍵2が貸出中であるか否かを示す貸出情報51と、当該鍵識別情報33が示す鍵2が貸出中の場合その返却予定時刻を示す返却予定日時52とが関連付けられて記憶されている。なお、この返却予定日時52は、本願発明のスケジュール情報に相当する。
【0058】
前記鍵管理装置11の鍵保管状態監視部61は、前記各鍵保持部3,・・・での鍵2,・・・の保持状況を常時監視し、いずれかの鍵2が取出されたとき、これを検出する。このとき、前記鍵貸出情報蓄積部41には、前記ユーザーID31に取出可能な鍵識別情報33が関連付けられて記憶されており、鍵2の取出が検出された際には、取出された鍵2を示す鍵識別情報33に紐付けられた貸出情報51を「貸出中」に変更する。これと同時に、前記鍵2を取出した日時に、任意に設定可能な貸出し期間を足した日時を、前記返却予定日時52として前記鍵貸出情報蓄積部41に記録する。
【0059】
また、前記鍵2が前記鍵保持部3に返却されたとき、及び前記鍵2が取出し可能となった日時より任意に設定可能な取出し可能期間が経過したときには、前記鍵保管状態監視部61は、当該鍵2を保持する鍵保持部3へ鍵2の取出しを不可能とする物理的な制御を行う。そして、前記鍵貸出情報蓄積部41のデータベース38において、取出された鍵2を保持していた鍵保持部3の鍵識別情報33に紐付けられた貸出情報51を「保管中」に変更する。
【0060】
さらに、前記鍵2が返却予定日時52に鍵保持部3に返却されていなかったとき、前記鍵保管状態監視部61は、前記鍵貸出情報蓄積部41において、取出された鍵2を保持していた鍵保持部3の鍵識別情報33に紐付けられた貸出情報51を「貸出延滞」に変更する。
【0061】
前記鍵管理装置11のネットワーク通信部71は、前記鍵貸出情報蓄積部41に記録された貸出情報51を常時監視する。
【0062】
このとき、いずれかの貸出情報51が「貸出中」に変更された場合には、当該貸出情報51に関連付けられた前記鍵識別情報33と前記ユーザーID31とを前記鍵貸出情報蓄積部41から取得するとともに、この取得したユーザーID31に対応したユーザーのメールアドレス34を前記ユーザー情報蓄積部22から抽出する。そして、この抽出したメールアドレスを宛先として、返却予定時刻を通知するメールを作成するとともに、このメールに前記鍵識別情報33及び前記返却予定日時52を付加して送信する。
【0063】
これにより、このメールは、前記広域ネットワーク12を経由して、前記ユーザー端末を構成する通信端末13へ送信され、当該通信端末13において、受信したメールが表示される。
【0064】
また、いずれかの貸出情報51が「貸出中」に変更された後、任意に設定可能な設定時間経過した際にも、当該貸出情報51に関連付けられた前記鍵識別情報33と前記ユーザーID31とを前記鍵貸出情報蓄積部41から取得するとともに、この取得したユーザーID31に対応したユーザーのメールアドレス34を前記ユーザー情報蓄積部22から抽出する。そして、この抽出したメールアドレス34を宛先として、前もって返却予定時刻を予告するメールを作成するとともに、このメールに前記鍵識別情報33及び前記返却予定日時52を付加して送信する。
【0065】
これにより、このメールは、前記広域ネットワーク12を経由して、前記ユーザー端末を構成する通信端末13へ送信され、当該通信端末13において、受信したメールが表示される。
【0066】
さらに、いずれかの貸出情報51が「貸出延滞」に変更された場合には、当該貸出情報51に関連付けられた前記鍵識別情報33と前記ユーザーID31とを前記鍵貸出情報蓄積部41から取得するとともに、この取得したユーザーID31に対応したユーザーのメールアドレス34を前記ユーザー情報蓄積部22から抽出する。そして、この抽出したメールアドレス34を宛先として、貸出延滞を通知するメッセージのメールを作成するとともに、このメールに前記鍵識別情報33及び前記返却予定日時52を付加して送信する。
【0067】
これにより、このメールは、前記広域ネットワーク12を経由して、前記ユーザー端末を構成する通信端末13へ送信され、当該通信端末13において、受信したメールが表示される。
【0068】
また、前記貸出情報51が「貸出延滞」に変更された際には、当該貸出情報51に関連付けられた前記鍵識別情報33と前記ユーザーID31とを前記鍵貸出情報蓄積部41から取得するとともに、この取得したユーザーID31に対応した前記鍵識別情報33と管理者のメールアドレス35とユーザー名36とユーザーの連絡先37とユーザーのメールアドレス34とを前記ユーザー情報蓄積部22から抽出する。
【0069】
そして、前記鍵識別情報33と前記返却予定日時52と前記ユーザー名36と前記ユーザーの連絡先37と前記ユーザーのメールアドレス34とを付加した貸出延滞通知のメールを作成し、当該メールを、抽出した前記管理者のメールアドレス35宛に送信することで管理者に貸出延滞を通知する。
【0070】
これにより、このメールは、前記広域ネットワーク12を経由して、前記管理者端末を構成する通信端末13へ送信され、当該通信端末13において、受信したメールが表示される。これにより、このメールを受けた管理者においては、前記鍵2を取出したユーザーに連絡を取ることができる。
【0071】
なお、前記鍵管理装置11は、前記鍵2が返却された際に返却通知のメールを前記管理者のメールアドレス35宛に送信するとともに、返却日時が変更された際には、その返却予定日時をメールで通知するように構成しても良い。
【0072】
また、前記各通信端末13,・・・は、前記ユーザーや前記管理者が利用する携帯電話やパソコン(PC)で構成され、インストール済みのWebブラウザプログラム又は前記広域ネットワーク12経由で前記ネットワーク通信部71からダウンロードしたブラウザプログラムを起動することによって、貸出情報を取得するための要求指令通信を、前記広域ネットワーク12を経由して、前記ネットワーク通信部71と行うことができる。
【0073】
この要求指令通信を受けた前記ネットワーク通信部71では、前記ユーザー情報蓄積部22及び前記鍵貸出情報蓄積部41を参照し、前記鍵2の鍵識別情報33と前記貸出状況51と前記返却予定日時52と前記鍵2を取出したユーザー名36と前記鍵2を取出したユーザーの連絡先37と前記鍵2を取出したユーザーのメールアドレス34とを、要求指令通信を行う前記通信端末13へ返信し、当該通信端末13では、それらの情報が表示される。
【0074】
さらに、前記通信端末13は、前記鍵識別情報33に関連付けられた前記返却予定日時52を変更するための要求指令通信を、前記広域ネットワーク12を経由して、前記ネットワーク通信部71と行うことができる。すると、前記ネットワーク通信部71では、この要求指令通信に基づいて、前記鍵貸出情報蓄積部41に記憶された前記返却予定日時52を変更し、この返却予定日時52を未来に変更した場合、前記鍵保管状態監視部61は、「貸出延滞」となっている貸出状況を「貸出中」に変更する。
【0075】
以上の構成にかかる本実施の形態の動作を、図3から図8に従って説明する。
【0076】
すなわち、前記鍵管理装置11から所定の鍵2を取り出して鍵2の貸出を受ける際には、図3に示すように、貸出を受けるユーザーは、例えば当該ユーザーに予め付与されたICカードを認証データ取得部21にかざす等して、当該ICカード内蔵のRFIDタグに記憶された認証データを前記認証データ取得部21に入力する。
【0077】
すると、この認証データ取得部21では、前記認証データがユーザー情報蓄積部22に登録されているか否かを検索する(S1)。
【0078】
前記認証データが前記ユーザー情報蓄積部22に記録されており、これと一致した場合(S2)、前記認証データ取得部21は、鍵2の取出しを可能とするように前記鍵保持部3に対して要求し(S3)、物理的にロックされた当該鍵2の取出を可能とする。これと同時に、前記鍵貸出情報蓄積部41の前記鍵識別情報33に、前記鍵2を取出したユーザーのユーザーID31を関連付けて記録する(S4)。
【0079】
また、前記鍵管理装置11の前記鍵保管状態監視部61は、図4に示すように、常時、総ての鍵保持部3,・・・の状態を監視し、保持した鍵2が取出されたか否かを監視する(SB1)。前記鍵保持部3の鍵2が取り出された際には、前記鍵貸出情報蓄積部41に取出された鍵2の鍵識別情報33に関連付けられた貸出情報51に「貸出中」を記録するとともに、取出された鍵2の返却予定日時52を記録する(SB2)。
【0080】
一方、前記鍵2が返却された際には、前記鍵貸出情報蓄積部41において、返却された鍵2を示す鍵識別情報33に関連付けられた前記貸出情報51に「保管中」を記録する(SB2)。
【0081】
そして、前記鍵管理装置11の前記ネットワーク通信部71は、図5に示すように、鍵貸出情報蓄積部41に記録された返却予定日時52を常時監視し、返却予定日時52になった際に「貸出中」となっている鍵2が存在するか否かを判断する(SC1)。
【0082】
前記返却予定日時52に「貸出中」となっている鍵2が存在した場合には、前記鍵貸出情報蓄積部41に記録された前記鍵識別情報33が示す鍵2を取出したユーザーのユーザーID31を抽出し、このユーザーID31に基づいて、前記ユーザー情報蓄積部22に登録されたユーザー情報を参照して、前記鍵2を取出したユーザーのメールアドレス34等を抽出する(SC2)。そして、ユーザーのメールアドレス34を宛先として、前記鍵識別情報33を付加した貸出延滞通知のメールを作成し、前記広域ネットワーク12経由で、当該ユーザーのユーザー端末を構成する通信端末13へ送信する(SC3)。
【0083】
このように、前記返却予定日時52に「貸出中」となっており、前記貸出状況51がスケジュール情報を構成する前記返却予定日時52と整合しない鍵2がある場合には、当該鍵2の鍵識別情報33に関連付けられたユーザー情報であるユーザーID31をデータベース38から抽出し、当該ユーザーID31が示すユーザー利用の通信端末13に対して、その旨を通知することができる。
【0084】
これにより、この通知を行ったユーザーに対しては、前記鍵2の返却忘れに気付かせ、当該鍵2の返却を促すことができる。したがって、鍵2の返却忘れを防止することができる。
【0085】
また、前記鍵2の貸出状態の長期放置を防止することができるため、前記鍵2の紛失等を未然に防止することもできる。
【0086】
一方、前記鍵2の管理者にあっては、鍵2の返却確認を行ったり、貸出延滞発生時に貸出履歴から鍵2のユーザーを確認し連絡を取って返却可能日時を確認したり、返却予定と貸出履歴を修正して返却予定日時に再度返却を確認するなど手間が不要となり、人件費を削減することができるとともに、迅速な対応が可能となる。
【0087】
さらに、前記鍵2の返却を促すことができるため、鍵2の貸出延滞や紛失が生じた際に、次に鍵2を使用する者の行動を制限したり、新たな予定の立て直しを強要してしまう場合と比較して、スムーズな運営が可能となる。
【0088】
また、前記鍵管理装置11の前記ネットワーク通信部71は、前記返却予定日時52になった際に「貸出中」となっている鍵2の存在を検出した場合(SC1)、前記鍵貸出情報蓄積部41に記録された前記鍵識別情報33が示す鍵2を取出したユーザーのユーザーID31を元に、前記ユーザー情報蓄積部22に登録されたユーザー情報としてのユーザーID31を参照して、当該ユーザーID31に関連付けられた管理者のメールアドレス35を抽出する(SC2)。
【0089】
そして、この管理者のメールアドレス35を宛先として、前記鍵識別情報33と前記ユーザー名36と前記ユーザーの連絡先37と前記ユーザーのメールアドレス34を付加した貸出延滞通知のメールを作成し、当該メールを、前記広域ネットワーク12経由で、管理者の管理者端末を構成する通信端末13へ送信する(SC3)。
【0090】
このように、前記返却予定日時52になっても「貸出中」であり、前記貸出状況51がスケジュール情報を構成する前記返却予定日時52と整合しない鍵2がある場合には、その旨を、当該鍵2を貸し出したユーザーを特定する為のユーザー情報と共に、貸出延滞通知のメールとして、前記通信端末13を利用する管理者に通知することができる。
【0091】
これにより、管理者においては、返却予定日時52に返却されていない鍵2があることを把握することができる。このとき、その鍵2を貸し出したユーザーの情報も知ることができる。
【0092】
これにより、当該ユーザーに電話連絡する等の対応を迅速に行うことができる。
【0093】
一方、図6に示すように、例えば前記管理者が、管理者端末を構成する前記通信端末13を利用して、前記広域ネットワーク12経由で、前記鍵管理装置11の前記ネットワーク通信部71に接続し、当該通信端末13と前記鍵管理装置11との間で、貸出情報を取得するための要求指令通信を開始した際には(SD1)、前記ネットワーク通信部71は、前記ユーザー情報蓄積部22(SD2)及び前記鍵貸出情報蓄積部41(SD3)に構築されたデータベース38を参照して、対象となる鍵2の鍵識別情報33と、その貸出状況51と、その返却予定日時52と、その鍵2を取出したユーザー名36と、その鍵2を取出したユーザーの連絡先37と、その鍵2を取出したユーザーのメールアドレス34とを、要求指令通信を開始した通信端末13に対して返信する(SD4)。
【0094】
すると、これを受けた通信端末13では、受信した内容が表示される。
【0095】
これにより、前記通信端末13を利用する端末利用者は、前記鍵管理装置11から送られてきた前記鍵識別情報33と、その貸出状況51と、その返却予定日時52と、その鍵2を取出したユーザー名36と、その鍵2を取出したユーザーの連絡先37と、その鍵2を取出したユーザーのメールアドレス34とを得ることができる。
【0096】
また、前記管理者は、図7に示すように、管理者端末を構成する前記通信端末13を利用して、前記広域ネットワーク12経由で、前記鍵管理装置11の前記ネットワーク通信部71に接続し、当該通信端末13と前記鍵管理装置11との間で、返却予定時刻を変更するための要求指令通信を開始した際には(SF1)、前記ネットワーク通信部71は、この通信端末13からの送信データにおいて、鍵識別情報33に付加された返却予定時刻を受信するとともに、この鍵識別情報33に関連付けられた返却予定日時52を、受信した返却予定時刻に変更する(SF2)。
【0097】
また、前記鍵保管状態監視部61は、常時、前記各鍵保持部3,・・・での鍵2,・・・の有無と状態と、対応する鍵保持部3への鍵2の返却予定日時52とを監視し、各鍵2の貸出状況に基づいて貸出情報51を更新している。
【0098】
このため、前記返却予定日時52が未来に変更された場合には、前記鍵貸出情報蓄積部41の前記貸出情報51が「貸出中」に変更される。
【0099】
このように、前記通信端末13を利用する端末利用者は、前記管理装置11に記憶された前記スケジュール情報としての前記返却予定日時52を変更することができるので、前記鍵2の返却が遅れた場合に、前記返却予定日時52を変更することによって、該返却予定日時52と前記貸出情報51が示す貸出状況とに基づいて行われる通知を(SF3)、再設定すること無く、変更された前記返却予定日時52に基づいて実施することができる。
【0100】
すなわち、図8に示すように、前記鍵管理装置11の前記ネットワーク通信部71は、前記鍵貸出情報蓄積部41に記録された前記貸出情報51を常時監視する(SG1)。このとき、該貸出情報51が「貸出中」に変化した場合(SG2)、前記ユーザー情報蓄積部22に登録されたユーザーのメールアドレス34を取得して、このユーザーのメールアドレス34宛に、貸し出した鍵2を特定する為の前記鍵識別情報33と、前記返却予定日時52とが付加された返却予定日時通知メールを作成する(SG3)。そして、このメールを、前記広域ネットワーク12経由で、前記ユーザーが利用するユーザー端末としての通信端末13へ送信する(SG4)。
【0101】
このように、前記鍵2を貸し出した際には、当該ユーザーが利用する通信端末13に対して、前記鍵2の返却予定日時52を含むスケジュール情報を通知することができる。
【0102】
これにより、前記鍵2を借りたユーザーは、前記通信端末13を利用することによって、前記スケジュール情報に含まれた前記返却予定日時52を知ることができ、不用意な返却忘れを防止することができる。
【0103】
また、前記鍵管理装置11の前記ネットワーク通信部71は、前記鍵貸出情報蓄積部41に記録された前記貸出情報51を常時監視する(SG1)。このとき、所定の鍵2の前記貸出状態51が「貸出中」であり、当該鍵2の返却予定日時52より任意に設定された設定時間前の時刻になった場合には、当該鍵2を貸し出したユーザーID31を前記鍵貸出情報蓄積部41から抽出する(SG2)。そして、このユーザーID31に関連付けられたユーザーのメールアドレス34を前記ユーザー情報蓄積部22から抽出し、このユーザーのメールアドレス34宛に、前記鍵識別情報33と前記返却予定日時52とが付加された返却予定日時予告メールを作成する(SG3)。そして、このメールを、前記広域ネットワーク12経由で、前記鍵2を貸し出したユーザーが利用する通信端末13へ送信する(SG4)。
【0104】
このように、前記鍵2を貸し出したユーザーに対して、返却予定時刻より前記設定時間前の時刻に、前記返却予定日時52を知らせることができるため、前記鍵2を借りたユーザーにおいては、前記通信端末13を利用することで、前記鍵2の返却予定時刻より前記設定時間前の時刻に、前記返却予定日時52を知ることができる。
【0105】
これにより、前もって鍵2の返却を促すことができるため、貸出延滞の防止効果を高めることができる。
【0106】
そして、前記鍵管理装置11で取り扱う貸出物は、鍵2であり、当該鍵2の返却管理を行うことができる。
【0107】
このため、この鍵2で管理された様々な資源の効率的且つ計画的な運用が可能となる。
【0108】
以上のように、前記鍵2の貸出延滞や紛失の問題は、前記鍵管理装置11により監視された鍵2の貸出状況を、前記鍵2のユーザーと、当該システムを管理するシステム管理者に、前記広域ネットワーク12を利用したメールの自動送信で通知することにより、前記鍵2のユーザーとシステム管理者は、遠隔地にいても迅速な対応が可能となる。
【0109】
また、前記鍵2の返却期限通知、及び返却予告通知は、前記鍵2のユーザーの不用意な貸出延滞を抑止し、前記鍵2の貸出延滞通知は、前記鍵2のユーザーとシステム管理者に貸出延滞発生時の迅速な対応を可能とする。これにより、貸出延滞発生通知に含まれる鍵2の貸出情報によりシステム管理者が速やかに鍵2のユーザーと連絡を取ることが可能となり、今後の対策を鍵2のユーザーと速やかに協議し決定することを可能とする。
【0110】
さらに、遠隔地からでも前記広域ネットワーク12を経由することによって、前記通信端末13を前記鍵管理装置11に接続し、前記鍵2の貸出返却状況の確認や前記返却予定日時52の変更を可能とすることで、該返却予定日時52の変更や貸出履歴の修正が発生した場合であっても、システム管理者は、直に鍵2の貸出情報に反映することができる。このため、変更した返却予定日時52までに鍵2が返却されなかった場合は、再度貸出延滞通知のメールがシステム管理者に届くため、前記返却予定日時52の変更完了後はその問題からシステム管理者を解放することができ、管理作業の省力化が可能となる。
【0111】
このように、前記メールと前記通信端末13の利用は、遠隔地から迅速に貸出延滞や紛失の問題への対応を可能とするため、1人のシステム管理者が遠隔地に散在する1つ以上の鍵管理装置11,・・・を管理可能とし、システム管理者が現場に常駐する必要を無くし、システム管理者の人件費を削減可能とする。
【0112】
また、貸出延滞が発生した場合に鍵2の所在や返却予定日時52を明確化でき、システム管理者は、次の鍵2のユーザーへ対応状況が示せ、次の鍵2の使用に付いては、予定の立て直しが可能となり、利便性が向上する。
【0113】
昨今の通信端末13の利用状況として、多くの人が携帯電話を常時携帯し、日常業務で多くの時間をパソコン(PC)の前で過ごしており、送信されたメールは、いつでも簡単に確認出来る状況にあるため、様々な人間で構成された組織においても利用可能であり、鍵2で管理された資源の効率的、且つ計画的な運用を可能とする。
【0114】
ここまで、貸出返却管理する対象を鍵2に限定していたが、管理対象は鍵に限らず、鍵2の代わりをする物、鍵2で管理される物の返却管理への応用も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0115】
【図1】本発明の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】(a)は同実施の形態のデータベースを示す説明図であり、(b)は動作を示す遷移図である。
【図3】同実施の形態の動作を示す説明図である。
【図4】図3に続く動作を示す説明図である。
【図5】図4に続く動作を示す説明図である。
【図6】図5に続く動作を示す説明図である。
【図7】図6に続く動作を示す説明図である。
【図8】図7に続く動作を示す説明図である。
【符号の説明】
【0116】
1 貸出物管理システム
2 鍵
3 鍵保持部
11 鍵管理装置
12 広域ネットワーク
13 通信端末
31 ユーザーID
32 認証データ
33 鍵識別情報
34 ユーザーのメールアドレス
35 管理者のメールアドレス
36 ユーザー名
37 ユーザーの連絡先
51 貸出情報
52 返却予定日時

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貸出物を借りるユーザーが使用するユーザー端末とネットワークを介して通信可能に接続される管理装置を備え、該管理装置は、貸出物を貸し出した際に貸し出したユーザーを特定する為のユーザー情報と、貸し出した貸出物を識別する為の貸出物識別情報と、貸し出した貸出物の返却予定日時を含むスケジュール情報とを関連付けてデータベースに記憶するとともに、管理する貸出物の貸出状況を把握する機能を有した貸出物管理システムであって、
前記管理装置は、前記データベースに記憶された前記スケジュール情報と前記貸出状況とを比較して、該貸出状況と前記スケジュール情報とが整合しない貸出物が検出された際に、当該貸出物の貸出物識別情報に関連付けられたユーザー情報を抽出し、当該ユーザー情報が示すユーザーの利用するユーザー端末に対して、その旨を通知するユーザー通知手段を備えたことを特徴とする貸出物管理システム。
【請求項2】
前記管理装置は、管理者が利用する管理者端末とネットワークを介して通信可能に接続する機能を備え、
前記データベースに記憶された前記スケジュール情報と前記貸出状況とを比較して、該貸出状況と前記スケジュール情報とが整合しない貸出物が検出された際に、その旨を、当該貸出物の貸出物識別情報に関連付けられたユーザー情報と共に前記管理者端末に通知する管理者通知手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の貸出物管理システム。
【請求項3】
前記管理装置は、当該管理装置に通信可能に接続された通信端末から要求に応じて、前記貸出状況及び前記ユーザー情報及び前記スケジュール情報のうち少なくとも1つ以上の情報から構成される貸出返却情報を前記通信端末に送信する情報送信手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の貸出物管理システム。
【請求項4】
前記管理装置は、当該管理装置に通信可能に接続された通信端末から要求に応じて、前記スケジュール情報を変更するスケジュール情報変更手段を備えたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の貸出物管理システム。
【請求項5】
前記管理装置は、前記ユーザーに前記貸出物を貸し出した際に当該ユーザーのユーザー端末に対して、貸出物の返却予定日時を含む前記スケジュール情報を通知するスケジュール情報通知手段を備えたことを特徴とする請求項1から4にいずれか記載の貸出物管理システム。
【請求項6】
前記管理装置は、前記貸出物を貸し出したユーザーのユーザー端末に対して、当該貸出物の返却予定日時より任意に設定された設定時間前の時刻に前記返却予定日時を予告通知する返却予定日時予告通知手段を備えたことを特徴とする請求項1から5にいずれか記載の貸出物管理システム。
【請求項7】
前記貸出物は鍵であることを特徴とした請求項1から6にいずれか記載の貸出物管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−197935(P2008−197935A)
【公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−32809(P2007−32809)
【出願日】平成19年2月14日(2007.2.14)
【出願人】(000210964)中央電子株式会社 (81)