説明

貼り付け治療シート

【課題】マイナスイオンと磁気の持つ2種類の効能を効果的に引き出すことができる貼り付け治療シートを提供する。
【解決手段】 シート状のベース2に、マイナスイオン発生微粉末材からなるマイナスイオン発生ドット4を、複数行にわたり直線方向に一定間隔おきに塗着する。マイナスイオン発生ドット4の間隔のあいた所には各行にマイナスイオンと磁気が交互に生成されるようにドット状に微粉末永久磁石材からなる磁気発生ドット6を塗着し、シート状ベース2にマイナスイオン発生ドット4と磁気発生ドット6とからなるドットマトリックスを形成する。シート状ベース2にはこれを人体に貼り付けるための接着面を形成し、これに保護フイルム12を脱着自在に接着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、身体の肩こり、足の冷え症、打撲、捻挫などによる具合の悪い患部に貼り付け、又、靴底、サポーター、包帯等の上からも貼り付け健康を回復するための貼り付け治療シートに関する。
【背景技術】
【0002】
マイナスイオンは、人体に作用して組織全体を弱アルカリ性に保ち、体内の新陳代謝を活発にして自律神経の働きを正常にすると言われ、これにより、疲労感がとれ、健康を回復させるという点で、近時、注目を浴びている。また、従来、人体の皮膚に貼付することにより不具合状態の治療を行う貼付用治療具として、粘着シートの中央部に永久磁石粒を粘着固定した貼付用磁気治療具が知られている。また、永久磁石で構成した基材の表面にマイナスイオン生成物質の粉状体もしくは粒状体を粘着させた人体貼付用治療具が知られている(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−218790号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
マイナスイオンや磁気は、人体の血流に作用することによってその治療効果が得られる。この血流は、一定の方向に流れているが。この流れに沿って、マイナスイオンと磁気を交互に作用させれば、これらのエネルギーが血管内の血液と間接的に触れる時間が長くなりこれらのエネルギーによる治療効果が増大する。
本発明は、マイナスイオンと磁気の2種類のエネルギーが交互に発生する方向を一方向に設定することで、血流に効果的に作用するように貼り付けることができる治療シートを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するため本発明は、シート状のベース2と、マイナスイオン発生微粉末材からなりベース2上に複数行にわたり直線方向に一定間隔おきにドット状に塗着されたマイナスイオン発生ドット4と、微粉末永久磁石材からなり前記各行のマイナスイオン発生ドット4の間隔のあいた所に前記各行にマイナスイオンと磁気が交互に生成されるようにドット状に塗着された磁気発生ドット6と、前記シート状ベース2を人体に貼り付けるための接着面と、該接着面に脱着自在に接着された保護フイルム12とからなるものである。
また本発明は、前記マイナスイオン発生ドット4と磁気発生ドット6とを印刷手段により前記シート状ベース2上に塗着したものである。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、マイナスイオン発生物質と磁気発生物質が交互にドット状に直線方向に生成されるので、この直線方向と血流の方向とを一致させるようにシートを患部に貼り付けることで血流に沿ってマイナスイオンと磁気を作用させることができ治療効果を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下に本発明の実施の形態を添付した図面を参照して詳細に説明する。
まず、紙、布、合成樹脂等の薄い素材をシート状ベース2として準備する。次に、シート状ベース2に、一定間隔おきにドット状にマイナスイオン発生微粉末材を、印刷手段(図示省略)を用いて、直線方向に転写塗着し、この動作を所定量改行方向にずらしながら繰り返し、全体として、マトリックス状に、マイナスイオン発生微粉末材からなるマイナスイオン発生ドット4をシート状ベース2上に転写塗着する。
【0007】
次に、マイナスイオン発生ドット4の間隔の空いた所に微粉末永久磁石材を印刷手段を使用してドット状に転写し、シート状ベース2に磁気発生ドット6を形成する。以上の工程により、シート状ベース2上には、マイナスイオン発生ドット4と磁気発生ドット6とが交互に配置されたドットマトリックス8が形成される。
【0008】
次にシート状ベース2のドットマトリックス8形成面に、人体に無害の両面接着フイルム10を貼り付け、該フイルム10により、シート状ベース2に、これを人体に貼り付けるための接着面11を形成する。この接着面11には、剥離紙を兼ねる保護フイルム12を脱着自在に接着する。尚、上記両面接着フイルム10の代わりに、ドットマトリックス8形成面に接着剤を塗着して接着層を形成し、該接着層に脱着自在に保護フイルム12を接着するようにしても良い。
【0009】
上記貼り付け治療シートを使用するときは、シート状ベース2から保護フイルム12を剥がし、貼り付け治療シートを患部に貼り付ける。この場合、シート状ベース2のドットマトリックス8の各行は、A方向に方向性を有するので、マイナスイオン発生ドット4と、磁気発生ドット6とが交互に形成された行方向Aを、体内の血流の流れに合わせこれと平行となるようにシート状ベース2を患部に貼る。
【0010】
このようにすることで、血管内の血液と、二種類のドット4,6が交互に現れる行(ライン)とが間接的に触れる時間が、瞬時ではなく、より長く保持されることで、ドット4,6の持つ二種類の効能効果が患部に相乗的に作用する。これにより、、体内の浄化を早め患部の症状を速く治すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係る貼り付け治療シートの平面図である。
【図2】本発明の説明図である。
【符号の説明】
【0012】
2 シート状ベース
4 マイナスイオン発生ドット
6 磁気発生ドット
8 ドットマトリックス
10 両面接着フイルム
12 保護フイルム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート状のベース2と、マイナスイオン発生微粉末材からなりベース2上に複数行にわたり直線方向に一定間隔おきにドット状に塗着されたマイナスイオン発生ドット4と、微粉末永久磁石材からなり前記各行のマイナスイオン発生ドット4の間隔のあいた所に前記各行にマイナスイオンと磁気が交互に生成されるようにドット状に塗着された磁気発生ドット6と、前記シート状ベース2を人体に貼り付けるための接着面と、該接着面に脱着自在に接着された保護フイルム12とからなることを特徴とする貼り付け治療シート。
【請求項2】
前記マイナスイオン発生ドット4と磁気発生ドット6とを印刷手段により前記シート状ベース2上に塗着したことを特徴とする請求項1に記載の貼り付け治療シート。

【図1】
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【図2】
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