説明

賃貸サポート及び長期居住促進システム

【課題】
賃貸アパート/賃貸マンションの入居者は、連帯保証人を探す手間がかかる上に、保証金・敷金・礼金などの初期負担金額が大きいなど、入居までに諸々の負担や時間が掛かっている。一方、賃貸物件管理会社は長時間の入居審査などに煩わされる上に家賃滞納発生時の取立てトラブルも多い。また居住後は通常2年ごとに契約更新手続きを行って居住者側に再度の一時負担金が生じる不便があり、また賃貸物件所有者側にも、その際に転居する居住者が多いところから、空室発生による機会損失が発生している。
【解決手段】
本システムは、賃貸アパート/賃貸マンションに関連する入居者・不動産管理会社・賃貸物件所有者に対して、クレジットカード処理による家賃保証機能や保険代理店機能を有する賃貸サポーターを介在させて、入居に伴う金銭的時間的負担や家賃回収リスクを減らすとともに、居住期間に相関して逓減する家賃体系の採用で、居住者のメリット(家賃負担の逓減化)と賃貸物件所有者の便宜(空室発生率減少)を図るものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、賃貸アパート/賃貸マンションに関連する入居者・賃貸物件管理会社・賃貸物件所有者の便宜を図るシステムである。
【背景技術】
【0002】
賃貸アパート/賃貸マンションへ入居する人は、物件契約の際に連帯保証人を必要とする上に、保証金・敷金・礼金などの初期負担金額が大きいなど、入居までに諸々の負担や時間が掛かっている。一方、賃貸物件管理会社は長時間の入居審査などに煩わされる上に家賃滞納発生時の取立てトラブルも多い。また居住後は通常2年ごとに契約更新手続きを行って居住者側に再度の一時負担金が生じる不便があり、また賃貸物件所有者側にも、その際に転居する居住者が多いところから、空室発生による機会損失が発生している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、連帯保証人不要・初期負担金額の支払い分割化などで賃貸物件入居者の便宜を図るとともに、賃貸物件管理会社や賃貸物件所有者サイドのトラブル・不便・損失などの回避をするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
家賃滞納保証業務と保険代理店業務を有する賃貸サポーター(A社とする)が、クレジットカード所有の入居者には滞納保証・家財保証事務の肩代わりや初期負担金額の平準化(リボ払い)を、また賃貸物件管理会社にはカードによる支払いを通じて家賃徴収の煩雑化回避や滞納・徴収洩れのリスク回避などを実現する。
【0005】
賃貸物件所有者サイドに居住年数に比例して逓減する家賃制度を採用させることによって、入居者が居住期間を極力延長するようにしむけ、賃貸物件所有者サイドには空室物件の多発化のデメリット回避を、また長期間居住者には家賃逓減のメリットを提供する。
【発明を実施するための形態】
【0006】
家賃滞納保証業務と保険代理店業務を有する賃貸サポーター(A社とする)が、カード加盟店である賃貸物件管理会社と提携して、WEB上に滞納保証・家財保証事務の簡素化や初期負担金額の平準化を可能とし家賃をカード決済できる賃貸物件を公開する。
【0007】
賃貸物件入居希望者はWEB上で希望物件を選定し、家賃滞納保証業務と保険代理店業務を有する賃貸サポーター(A社)経由で賃貸物件管理会社へ連絡して、物件視察・ヒヤリング等で最終的に入居を決める。
【0008】
入居予定者と入居予定物件管理者から入居決定の連絡を受けた賃貸サポーター(A社)は入居予定者のクレジットカードを確認の上家賃滞納保証と保険代理店業務の事務処理を行う。
【0009】
賃貸サポーター(A社)と提携する賃貸物件管理会社は予め賃貸物件所有者と協議の上、長期間定住すれば家賃が逓減していく家賃体系を設定しておき、長期間居住者には家賃逓減のメリットを、また賃貸物件所有者には空室物件の多発化のデメリット回避を提供する。
【発明の効果】
【0010】
所定のクレジットカード所有者が簡単な手続でかつ一時的な負担金の増大を強いられることなく、賃貸物件に入居することが可能となり、入居後も家賃支払いをカード決済することによってカード会社のポイントを増やすことができる。
【0011】
一方賃貸物件管理会社や賃貸物件所有者は入居事務処理の短縮化により空室期間が短くなるとともに、家賃徴収が容易になる。
【0012】
この長期間継続居住により、入居者、賃貸物件所有者ともにメリットを受ける。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】賃貸物件に関与する関連先の業務関連図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
賃貸アパート/賃貸マンションへ入居する人へ「保証人探し」「入居に伴う初期費用の手当て」「保険加入」などの負担を、手持ちのクレジットカードで一括して処理できるサービスを提供する。
【請求項2】
賃貸物件管理会社へ、入居者が手持ちのクレジットカードで初期保証費用を含む入居物件の初期費用(敷金、礼金)や毎月の家賃を決済できるようにして、諸費用回収のリスクを減らすサービスを提供する。
【請求項3】
居住年数に比例して逓減する家賃制度を適用して、居住者には長期居住に対するメリットを、賃貸物件所有者には居住期間の短期化に伴う空室物件の多発化のデメリット回避を提供する。
【請求項4】
居住者の貸主に対する家賃保証の支払いを毎月支払いとして、保証会社破綻時の加入者のリスクを小さくする。

【図1】
image rotate


【公開番号】特開2011−187035(P2011−187035A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−73517(P2010−73517)
【出願日】平成22年3月9日(2010.3.9)
【出願人】(510084356)家賃決済カードシステム株式会社 (1)