説明

資本資産のためのセキュリティタグセンサーおよびセキュリティ方法

適応セキュリティ装置は、タグモジュールおよびプロセッサモジュールを含む。プロセッサモジュールはタグ無効化電子回路およびコントローラを含む。コントローラは、タグ無効化電子回路にタグ制御コマンドを提供する。タグ無効化電子回路はタグ制御コマンドに基づいてタグモジュールを選択的に有効化、または無効化する。一実施形態において、タグモジュールは電子物品監視(EAS)タグモジュールである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子物品監視(EAS)システムに関し、特にEASおよび非EAS装置のための適応セキュリティタグに関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子物品監視(EAS)システムは、所与の検出領域の中でマーカーまたはタグの識別を可能にする検出システムである。EASシステムは、様々な用途があるが、多くの場合は店舗での万引きまたは事務所ビルでの所有物の持ち出しを防止するためにセキュリティシステムとして使用されている。EASシステムは様々な形態があり、幾つかの異なる技術を採用している。
【0003】
典型的なEASシステムは電子検出器、タグおよび/またはマーカー、ならびに取り外し装置または無効化装置を含む。検出器は、例えば台座として形成されること、床の下に埋め込まれること、壁に取り付けること、および天井から吊るすことが可能である。検出器は一般的に、店舗または事務所ビルの出入り口等の人通りが多い場所に設置される。タグおよび/またはマーカーは特別な特徴を有し、保護することを目的とする商品またはその他の物品に装着するまたは埋め込むように特に設計されるものである。有効タグがタグ検出領域を通過すると、EASシステムは、所定場所からタグが取り出されたことを示すために、アラームが鳴る、ライトが点灯するおよび/またはその他適切な警告装置が有効化される。別の資産保護方法としては、権限を有する人員が取り外せるまで装置をベースユニットにロックすることである。これは不便で非効率的である。
【0004】
無線周波数識別(RFID)および電子物品監視(EAS)システムに使用される資本資産、例えば携帯バーコードスキャナー、RFIDリーダー、EAS装置およびその他在庫セキュリティ装置は、盗難から保護される必要があることが多い。これらの装置の盗難を保護する一つの典型的な方法は、携帯装置を例えばカウンターの上面、または下に設置されたスキャナー、無効化装置または台座等の固定されたものまたは表面につなげることである。そのように装置をつなげることは、これらの装置を保護する方法として、装置の移動性を大幅に制限し、操作が困難、不便になるので、好ましくない方法である。
【0005】
また、装置をつなげずに保護する一つの方法は、保護する装置に無効化不可能なEASハードタグを搭載する(好ましくは隠れた場所または内側の場所に)ことであり、それにより何者かが装置を施設から持ち去ろうとするとEAS検出器が警報を発する。残る1つの問題は保護する装置自体がEAS装置であることがあるという問題だがその場合はEAS装置自体に検出されてしまうのでEASハードタグは正常に働かない。別の残る問題としては、装置を、例えば台座およびそれに対応する検出、無効化、および/または検査(interrogation)領域のような他のEASセキュリティ装置の中で、あるいはその周辺で動作する必要がある場合がある。このように他のEAS装置の周辺での使用は、この他のEAS装置により検出されるためにアラームを発生することがある。
【0006】
そのため、必要となるものは、EAS検出領域内で、誤認警報を発生させずに、かつEASの出口システムで検出されるように動作できる資本資産の盗難から保護する適応セキュリティタグおよびシステムである。
【発明の概要】
【0007】
本発明はEASおよび非EASの資本資産を盗難から保護するための方法、適応セキュリティ装置およびEASセンサーを有利に提供する。適応セキュリティ装置はEASセキュリティタグモジュールを制御信号により選択的に有効化および無効化することを可能にする。
【0008】
本発明の一実施形態において、適合セキュリティ装置は、タグモジュールおよびタグ無効化電子回路およびコントローラを備えるプロセッサモジュールを含む。コントローラは、タグモジュールを選択的に有効化したり無効化したりするために少なくとも1つの制御コマンドをタグ無効化回路に提供する。タグモジュールは電子物品監視(EAS)タグモジュールであってもよい。
【0009】
別の実施形態においては、EASタグを有効化および無効化するための適応EASセンサーは、検出要素、タグ無効化電子回路、および検出要素から信号を受信するように適応されたコントローラを含む。コントローラは検出要素から受信された信号に基づいて、少なくても1つのタグ制御コマンドをタグ無効化回路に提供する。信号を受信すると、タグ無効化電子回路は、少なくとも1つのタグ制御コマンドに基づいて選択的にEASタグを有効化または無効化するように操作することができる。
【0010】
さらに別の実施形態において、資産を盗難から保護する方法は、適合セキュリティ装置の有効状態を示す少なくとも1つのタグ制御コマンドを受信すること、および受信されたタグ制御コマンドに基づいて適合セキュリティ装置を選択的に有効化および無効化することを含む。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本発明ならびにそれに付随する利点および特長は、以下の発明を実施するための形態とともに添付の図面を参照することにより完全に理解することができ、各図中、同様の番号は同様の要素を示す。
【図1】図1は本発明の原則に従い構成されたEASシステムに採用するEASセキュリティ装置のブロック図である。
【図2】図2は本発明の原則に従い構成されたEASセキュリティ装置における例示的な無効化電子回路の概略図である。
【図3】図3は本発明の原則に従い構成されたEASセキュリティ装置における別の例示的な無効化電子回路の概略図である。
【図4】図4は本発明の原則に従い構成されたEASセキュリティ装置における別の例示的な無効化電子回路の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
ここで、同様の参照番号が同様の要素を示す図面を参照すると、本発明の原則に従い構成された例示的な装置の図が図1に示されており、これを一般的に符号100で表す。適応セキュリティ装置100は保護するEASまたは非EAS装置に取り付けることができる。適応セキュリティ装置100は、プロセッサモジュール102およびEASタグアナログモジュール104を含む。プロセッサモジュール102は、装置100と、EASシステムまたはRFIDシステムのようなセキュリティシステムとの間の、例えば無線周波数、音響磁気、電磁等の信号の送受信を制御するコントローラ106を含む。
【0013】
プロセッサモジュール102はタグ無効化電子回路108も含む。タグ無効化電子回路108は、コントローラ106から送信制御信号、例えば受信オフ(RXOFF)を受信する。本実施形態において、例示する目的のみで、RXOFF信号が論理的に高い場合、タグ無効化電子回路108は無効化信号を発生させず、アナログモジュール104は有効または使用可能のままである。一方、RXOFF信号が論理的に低い場合は、タグ無効化電子回路108は、アナログモジュール104を無効にする無効化信号を発生する。送信制御信号RXOFFはコントローラ106が発生する制御コマンドの一例である。他の考えられる無効化イベントの例としては、保護するEAS装置が、例えばEASタグ検出器またはカウンターの上にある無効化装置等の別のEAS装置またはシステムの周辺内に入ることを含むが、それらに限らない。
【0014】
プロセッサモジュール102は任意選択でセンサー110、送受信回路112および電源114を含むことができる。任意選択のセンサー110は様々なセンサー装置のどれであっても良く、店舗の出口に位置している台座等のEAS装置への、装置100の接近を検出または測定できる近接センサーを含むがそれに限らない。任意選択のセンサー110を、タグアナログモジュール104が提供する任意のセンサー機能性に加えて使用することができる。例えば、タグアナログモジュール104が店舗出口に位置しているEAS台座により作られた検出または検査領域に近づくと、タグアナログモジュール104は検出領域の信号を「検出」し、この情報を適切な処理のためにプロセッサモジュール102に報告することができる。本実施形態において、プロセッサモジュール102は、EASシステムおよび非EASシステムと使用するための携帯装置に挿入または統合された、任意の標準処理回路基板の一部であっても良い。
【0015】
下記適合セキュリティ装置100の説明はEASタグ無効化装置のような携帯EAS装置に関するが、本発明は、バーコードスキャナー、RFIDリーダーまたはその他EAS検出領域に近いまたはその領域内で使用され誤認警報を発生する設備等の非EAS装置に対して同様に当てはまる。
【0016】
図2は図1のタグ無効化電子回路108をより詳細に図示するものである。本実施形態においては、タグ無効化電子回路108は、誘導子210およびコンデンサ212により構成されたLC回路214の共振周波数を変更するに充分な電流を発生するための、電圧制御の電流源を構成するために抵抗204と並列に接続された電流源202を含み、それによって適応タグ100はEAS装置に作られた検出領域に近いまたはその領域内に入るとアラームを発生しない。例えば、EASシステムは、基本周波数の58kHzで無線周波数の検査信号を送信する。従来のEASシステムでは、送信信号が適応セキュリティタグ100にエネルギーを与え、タグは応答として単一の周波数信号を、送信機信号とおよそ同一の周波数、つまり58kHzで発生する。しかしながらタグ応答信号の周波数が送信機信号の周波数と等しくない場合、EASシステムは適応セキュリティタグ100を検出しない。スイッチ206、208を閉じることにより、電圧制御電流源202は直流電流波形、例えば300ミリアンペア回数(mAT)を、誘導子210を通して駆動することができ、タグ応答信号の周波数を58kHz以外の周波数に変更する。本実施例において300mATの駆動電流を使用すると、応答周波数を少なくとも3kHz変更でき、それは、適合セキュリティタグ100を「無効化」するには充分であり、結果としてEAS検出システムはアラームを発生しない。しかしながらEASシステムが検出できる範囲外にタグ応答信号の周波数を切り替えるのに充分な代替駆動電流レベルも同等に機能する。
【0017】
図3は図2のタグ無効化回路108の別の例示的な実施形態を図示する。本実施形態では、2つの電界効果トランジスタ(FET)Q1およびQ2がそれぞれ低側スイッチおよび高側スイッチとして機能し、駆動されていない時にタグ無効化回路108を切断する。本実施形態において、FETQ1およびQ2がスイッチ206および208(図2)と同様に2極スイッチとして機能する。本実施例において、Q1およびQ2は相補的トランジスタであり、Q1はpチャンネルMOSFETであり、Q2はnチャンネルMOSFETである。タグ無効化回路108はバイポーラ接合トランジスタ(BJT)Q3をさらに含むことができ、それはFETのQ2を駆動するために適切なゲート電圧を提供する。
【0018】
タグ無効化回路108は、電流信号をフィルターし、かつ調節し、タグ無効化回路108の動作のために必要な任意の電圧低下を提供するために、さらに様々な抵抗、例えばR1、R2、R3およびR4、ならびに様々なコンデンサ、例えばC1、C2を含むことができる。例えばR1はQ1に直流バイアスを提供し、R2、R3、およびR4は、Q3に直流バイアスを提供する。C1およびC2は、電源(+3.3V)および出力信号の陽性側において交流アースを提供する。タグ無効化制御信号、例えばRXOFFBは、タグ無効化回路108の低側スイッチQ1および高側スイッチQ2を「開」および「閉」することを制御する。
【0019】
図3の例示的な回路はタグ無効化制御信号RXOFFBの有効化により作動する。本実施例において、RXOFFBが高い状態に維持されるとき、例えばRXOFFBでの電圧が3.3Vの場合、回路が有効である。RXOFFBが高いと、Q2のゲートソース電圧はQ2を有効化しソースとドレインとの間に電気経路を提供するのに充分であり、それによって「高側スイッチ」、つまりQ2、を閉じる。Q2のドレインで生じた電圧はQ1のゲートで同様な電圧を提供し、それによってQ1を有効化するのに充分なゲートソース電圧を生み出し、「低側スイッチ」を閉じる。タグモジュール104への電流は、タグモジュール104からタグ無効化回路108へ漏れ戻ることを防ぐダイオードCR1を通して伝導される。さらに、RXOFFBが高い状態に引き上げられた場合、分圧抵抗R2およびR3により生じたQ3のベースでの電圧は、Q3を有効化するのに充分なベースエミッタ電圧を提供し、それによってタグモジュール104を駆動するため電流の復路を提供する。
【0020】
図4は、図2のタグ無効化回路108の別の例示的な実施形態を図示する。本実施形態において、タグ無効化回路108は演算増幅器(オペアンプ)U1を含み、それは適切なタグ無効化コマンド、例えばP_RXOFFをコントローラ106から受信したときに、適応タグ100を無効化するためにタグ無効化回路108に接続したアナログタグモジュール104に駆動電流を提供するものである。本実施例において、P_RXOFFは演算増幅器U1のシャットダウンピンに接続されており、高く(例えば+3.3Vに)引き上げられると演算増幅器U1を有効化する。タグ無効化回路108は、電流信号をフィルターし、調節し、かつバイアスし、タグ無効化回路108の正常の動作のために演算増幅器U1へ任意の必要な電圧低下を提供するために、さらに様々な抵抗、例えばR5、R6、R7、および様々なコンデンサ、例えばC3、C4を含んでも良い。例えば、R6およびR7により形成された抵抗分割ネットワークは演算増幅器U1の正の入力(ピン3)で入力電圧を設定する。さらに、C3およびC4は、演算増幅器U1の信頼性のある動作のために適切な交流アースを提供する。
【0021】
演算増幅器U1は負の入力(ピン4)に接続されているアナログタグモジュール104からの負のフィードバックを使用し動作する。R5は、アナログタグモジュール104のインピーダンスと組み合わせて演算増幅器U1の実際の閉ループゲインを画定する。本実施形態において、演算増幅器U1は、送信機の信号周波数以外の周波数になるようにタグ応答信号の周波数を変更するためにアナログタグモジュール104の誘導子210(図2)を駆動するための直流電流波形、例えば300mATを出力することができる。
【0022】
従って、本発明は、タグ無効化回路108、および、任意選択でセンサー110を含む適応セキュリティ装置10を提供し、それによってEASタグ104は適切な時間に有効化したり無効化したりすることができる。例えば、一実施形態において、上記の事は細いワイヤ(例えば30AWG)をEASタグ104の縦方向の軸に巻いて、巻数と電流の積が300ミリアンペア回数以上になるようにワイヤに電流を通すことにより達成することができる。従ってタグ104のバイアスは電圧制御電流源(図2参照)により変更することができ、EAS検査装置からの58kHz送信に対して応答しない。
【0023】
代替的な実施形態においては、細いワイヤをボビンのような支持装置の周りに巻いてもよく、組立を容易にするために、ワイヤは両端ともコネクタまたはプリント回路基板の装着ポストで終了する。ボビンは好ましくはプラスチックのような非伝導材料から形成される。
【0024】
別の代替的な実施形態においては、充分な強度(例えば100ガウスより大きい)を有する単極性のパルスによりタグを永久的に消磁するために、外部バイアスストリップまたはワイヤを無効化不可能なタグ本体に巻くことができる。無効化不可能なタグは、充分な強度(例えば100ガウスより大きい)を有する両極性(交流)のパルスを適用することにより再有効化することができる。
【0025】
各実施形態において、電力損失時に有効状態に自動的に戻ることにより、適応セキュリティタグ100が電力損失から保護される。本発明は誤認警報を引き起こさずにEAS検出領域内で動作できる、資本資産を盗難から保護する適応セキュリティ装置及びシステムを有利に提供し定義する。さらに本発明は、保護する資本資産がEAS検出領域の近く、またはその領域内で使用される場合に適応セキュリティ装置を無効化するタグ無効化電子回路を有利に提供し画定する。
【0026】
当業者は、本発明が上記の本明細書で特に示され説明されたものには限られていないことを理解するであろう。さらに、上記で相容れないことが記述されていない限り、全ての添付図面は実物大ではないことに留意すべきである。上記の教示を踏まえて、下記の請求項のみで制限された本発明の範囲および精神から離れず様々な改造および変形が考えられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
適応セキュリティ装置であって、
タグモジュールと、
プロセッサモジュールとを備え、前記プロセッサモジュールは、
タグ無効化電子回路と、
コントローラとを有し、このコントローラは前記タグ無効化回路に少なくとも1つのタグ制御コマンドを提供し、前記タグ無効化電子回路は前記少なくとも1つのタグ制御コマンドに基づいて前記タグモジュールを選択的に有効化および無効化するように動作可能である適応セキュリティ装置。
【請求項2】
前記タグモジュールは電子物品監視(EAS)タグモジュールである請求項1に記載の適応セキュリティ装置。
【請求項3】
前記プロセッサモジュールはさらに前記コントローラに接続されたセンサーを含み、前記センサーはEAS検査装置の有無を検出するように動作可能である請求項2に記載の適応セキュリティ装置。
【請求項4】
前記EASタグモジュールは、
EAS検査装置から検査信号を受信し、前記検査信号は第1の周波数を有し、
応答信号を発し、前記応答信号は、第2の周波数を有し、EASタグが有効である場合には前記第1の周波数が実質的に前記第2の周波数と同一であり、
前記EAS検査装置に前記応答信号を送信するように動作可能である請求項2に記載の適応セキュリティ装置。
【請求項5】
前記EASタグモジュールは、
EAS検査装置から検査信号を受信し、前記検査信号は第1の周波数を有し、
応答信号を発し、前記応答信号は、第2の周波数を有し、前記EASタグが無効である場合には前記第1の周波数が実質的に前記第2の周波数と同一ではなく、
前記EAS検査装置に前記応答信号を送信するように動作可能である請求項2に記載の適応セキュリティ装置。
【請求項6】
前記タグ無効化電子回路は、
変更された周波数が前記EAS検査装置により検出可能な周波数範囲外になるように前記EASタグモジュールにより発生する共振周波数の変更に充分な電流を発生する電圧制御電流源を含む請求項2に記載の適応セキュリティ装置。
【請求項7】
前記電圧制御電流源は一対の相補トランジスタを含む請求項6に記載の適応セキュリティ装置。
【請求項8】
前記電圧制御電流源は演算増幅器を含む請求項6に記載の適応セキュリティ装置。
【請求項9】
前記タグ無効化電子回路は電力損失のとき前記EASタグモジュールを有効化するように動作可能である請求項2に記載の適応セキュリティ装置。
【請求項10】
前記EASタグモジュールは、EAS検査装置の有無を検出するための検出要素をさらに含む請求項2に記載の適応セキュリティ装置。
【請求項11】
前記EASタグモジュールは、
縦軸と、
前記EASタグモジュールの前記縦軸の周りに巻かれたワイヤで、前記ワイヤは、変更された周波数が前記EAS検査装置により検出可能な周波数範囲外になるように前記EASタグモジュールにより発生した共振周波数の変更に充分な電流を発生するように備えられる、ワイヤと、
をさらに含む、請求項2に記載の適応セキュリティ装置。
【請求項12】
前記巻かれたワイヤの巻数と前記ワイヤを通る電流とを掛算した積が300ミリアンペア回数以上である請求項11に記載の適応セキュリティ装置。
【請求項13】
EASタグを有効化/無効化するための適応EASセンサーであって、
検出要素、
タグ無効化電子回路、および
前記検出要素から信号を受信するように適応されたコントローラを含み、前記コントローラは前記検出要素からの前記受信した信号に基づいて少なくとも1つのタグ制御コマンドを前記タグ無効化回路に提供し、前記タグ無効化電子回路は前記少なくとも1つのタグ制御コマンドに基づいて前記EASタグを選択的に有効化および無効化するように動作可能である、EASタグの有効化/無効化のための適応EASセンサー。
【請求項14】
検出要素はEAS検査装置の有無を検出するように動作可能である請求項13に記載の適応EASセンサー。
【請求項15】
前記タグ無効化電子回路は、制御可能な電流源を含み、前記制御可能な電流源は、変更された周波数がEAS検査装置により検出可能な周波数範囲外になるように前記EASタグモジュールにより発生した共振周波数の変更に充分な電流を発生する請求項13に記載の適応EASセンサー。
【請求項16】
前記コントローラは、
前記EASタグを有効化するように動作可能である前記タグ制御コマンドを発生し、
変更された周波数がEAS検査装置により検出可能な周波数範囲外になるように前記EASタグにより発生した共振周波数の変更に充分な電流を出力するように前記タグ無効化電子回路に指示するように動作可能である請求項13に記載の適応EASセンサー。
【請求項17】
前記コントローラは、
前記EASタグを無効化するように動作可能である前記タグ制御コマンドを発生し、
電流を出力しないように前記タグ無効化電子回路に指示し、その結果としてEAS検査装置により検出可能な共振周波数が前記EASタグにより発生されるように動作可能である請求項13に記載の適応EASセンサー。
【請求項18】
前記タグ無効化電子回路は、電力損失のとき前記EASタグを有効化するように動作できる請求項13に記載の適応センサー。
【請求項19】
資産を盗難から保護する方法であって、
適応セキュリティ装置の有効状態を示す少なくとも一つのタグ制御コマンドを受信するステップと、
前記少なくとも一つのタグ制御コマンドに基づいて前記適応セキュリティ装置を選択的に有効化および無効化するステップと、を含む資産を盗難から保護する方法。
【請求項20】
第1の周波数を有するEAS検査信号を受信するステップと、
応答信号を発生し、前記応答信号は第2の周波数を有し、EASタグが有効である場合には前記第1の周波数が実質的に前記第2の周波数と同一であるステップと、
前記応答信号を送信するステップと、をさらに含む請求項19に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2010−525487(P2010−525487A)
【公表日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−506289(P2010−506289)
【出願日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際出願番号】PCT/US2008/005424
【国際公開番号】WO2008/134032
【国際公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【出願人】(592192642)センサーマティック・エレクトロニクス・コーポレーション (92)
【氏名又は名称原語表記】SENSORMATIC ELECTORONICS CORPORATION
【住所又は居所原語表記】6600 Congress Avenue,Boca Raton,Florida 33487,United State of America
【Fターム(参考)】