説明

足場装置

【課題】足場部材を両持状態で支持することができ、足場部材上の作業者の体重等に対する耐荷重を高めることができ、足場作業の安全性を高めることができ、製作コストの低減を図ることができる。
【解決手段】設置台枠1と、設置台枠1に立設された主枠部材4と、主枠部材4に昇降可能に設けられた昇降部3と、昇降部3の左右両側部に前後方向に水平揺動自在に突設された一対の足場部材24とからなり、上記昇降部3に上記各足場部材24をそれぞれ担持可能な一対の担持機構27を設けてなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば高層建築物等の建物の内外壁作業やガラス窓清掃等の高所作業の仮設足場として用いられる足場装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の足場装置としては、運搬可能な設置台枠と、設置台枠に立設された主枠部材と、主枠部材に昇降可能に設けられた昇降部材と、昇降部材を昇降させる昇降機構と、昇降部材に前後方向に水平往復移動可能に設けられた移動部材と、移動部材の左右両側部に前後方向に折畳可能に突設された一対の足場部材とからなる構造のものが知られている。
【0003】
しかして、使用時において、上記足場部材は上記移動部材の左右両側部に突設され、不使用時等において、上記足場部材は前後方向に折り畳まれ、装置全体の収納スペースを削減したり運搬搬送を容易に行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3005710号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら上記従来構造の場合、例えば、高層建築の外壁作業等において、外壁面が円弧状になっているとき、円弧状の外壁に対する作業性を考慮し、足場部材を円弧状の外壁に沿うべく、足場部材を折畳途中の中間位置に水平揺動させる。そのとき、足場部材は移動部材の左右両側部に片持状態で突設されているため、足場部材上の作業者の体重等による荷重が足場部材と移動部材との枢着部分に大きく掛かることになる。そのため、足場作業の安全性を損ねたり、当該枢着部分の強度を大きくして頑丈な構造とする必要があるので、製作コストの高騰を余儀なくされたりすることがあるという不都合を有している。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明はこれらの課題を解決することを目的とするもので、本発明のうち、請求項1記載の発明は、設置台枠と、該設置台枠に立設された主枠部材と、該主枠部材に昇降可能に設けられた昇降部と、該昇降部の左右両側部に前後方向に水平揺動自在にそれぞれ突設された一対の足場部材とからなり、上記昇降部に上記各足場部材をそれぞれ担持可能な一対の担持機構を設けてなることを特徴とする足場装置にある。
【0007】
又、請求項2記載の発明は、上記各担持機構は、上記昇降部の左右両側部のいずれかに前後方向に水平揺動自在に突設された担持枠体と、上記担持枠体の先端部に設けられ、上記足場部材を担持する担持部材とを有していることを特徴とするものである。
【0008】
又、請求項3記載の発明は、上記担持部材は、上記担持枠体の先端部に回転自在に設けられたブラケットと、上記ブラケットに設けられ、上記足場部材を支持しつつ上記足場部材の長手方向に移動自在な保持部材とを有していることを特徴とするものである。
【0009】
又、請求項4記載の発明は、上記昇降部は、上記主枠部材に沿って昇降する昇降部材と、上記昇降部材に前後方向に水平往復移動可能に設けられた移動部材とを有し、上記一対の足場部材は、上記移動部材の左右両側部にそれぞれ設けられ、上記一対の担持機構は、上記昇降部材の左右両側部にそれぞれ設けられていることを特徴とするものである。
【0010】
又、請求項5記載の発明は、上記昇降部は、上記主枠部材に沿って昇降する昇降部材と、上記昇降部材に前後方向に水平往復移動可能に設けられた移動部材とを有し、上記一対の足場部材は、上記移動部材の左右両側部にそれぞれ設けられ、上記一対の担持機構は、上記移動部材の左右両側部にそれぞれ設けられていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明は上述の如く、請求項1記載の発明にあっては、上記昇降部に上記各足場部材をそれぞれ担持可能な一対の担持機構を設けているから、昇降部から片持状態で突設されている各足場部材を担持機構により支持することができる。したがって、足場部材を両持状態で支持することができ、足場部材上の作業者の体重等に対する耐荷重を高めることができ、足場作業の安全性を高めることができ、製作コストの低減を図ることができる。
【0012】
又、請求項2記載の発明にあっては、上記各担持機構は、上記昇降部の左右両側部のいずれかに前後方向に水平揺動自在に突設された担持枠体と、上記担持枠体の先端部に設けられ、上記足場部材を担持する担持部材とを有しているから、足場部材が水平揺動したときに、その揺動に伴って担持枠体も揺動して足場部材を支持するので、足場部材を確実に両持状態で支持することができ、安定して足場部材を支持することができる。
【0013】
又、請求項3記載の発明は、上記担持部材は、上記担持部材の先端部に回転自在に設けられたブラケットと、上記ブラケットに設けられ、上記足場部材を支持しつつ上記足場部材の長手方向に移動自在な保持部材とを有しているから、足場部材の水平揺動にともなって担持枠体が揺動する際、担持部材のブラケットが回転しつつ担持部材の保持部材が足場部材の長手方向に沿って移動しながら足場部材を支持する。したがって、例えば足場部材の揺動中心と担持枠体の揺動中心とが同一軸線上にないとしても、足場部材に対する担持機構の担持位置が足場部材に沿いながら移動するので、足場部材を担持機構によって確実に支持することができる。
【0014】
又、請求項4記載の発明は、上記昇降部は、上記主枠部材に沿って昇降する昇降部材と、上記昇降部材に前後方向に水平往復移動可能に設けられた移動部材とを有し、上記一対の足場部材は、上記移動部材の左右両側部にそれぞれ設けられ、上記一対の担持機構は、上記昇降部材の左右両側部にそれぞれ設けられているから、移動部材が前後方向に水平往復移動したとしても、担持機構は、足場部材に沿って移動自在な保持部材を有しているので、足場部材が移動部材に、担持機構が昇降部材にそれぞれ設けられていても、足場部材を担持機構によって確実に支持することができる。
【0015】
又、請求項5記載の発明は、上記昇降部は、上記主枠部材に沿って昇降する昇降部材と、上記昇降部材に前後方向に水平往復移動可能に設けられた移動部材とを有し、上記一対の足場部材は、上記移動部材の左右両側部にそれぞれ設けられ、上記一対の担持機構は、上記移動部材の左右両側部にそれぞれ設けられているから、移動部材が前後方向に水平往復移動したとしても、担持機構は移動部材と一緒に水平往復移動し、足場部材を担持機構によって確実に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施の形態例の全体正面図である。
【図2】本発明の実施の形態例の拡大正面図である。
【図3】本発明の実施の形態例の部分拡大正面図である。
【図4】本発明の実施の形態例の部分拡大平面図である。
【図5】本発明の実施の形態例の部分側面図である。
【図6】本発明の実施の形態例の部分拡大側面図である。
【図7】本発明の実施の形態例の部分拡大側面図である。
【図8】本発明の実施の形態例の使用状態の平面図ある。
【図9】本発明の実施の形態例の他の使用状態の平面図である。
【図10】本発明の実施の形態例の更に他の使用状態の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1乃至図10は本発明の実施の形態例を示し、図1の如く、1は設置台枠であって、この場合、図2の如く、地盤Mに敷板部材Bを敷設し、この敷板部材B上にジャッキ機構2及び固定機構Fにより着脱自在に取り付けて構成している。
【0018】
3は昇降部、4は主枠部材であって、この場合、主枠部材4は、図1、図2の如く、骨組み構造の四角枠状の複数個の枠部材5を上下に積重ね連結してなり、先ず最下層の枠部材5を設置台枠1の中央部に取付け、この枠部材5上に建物の高さに応じた数の別の枠部材5を積重ね連結され、しかして、主枠部材4は相互に積重分解自在な複数個の枠部材5・・により構成されている。
【0019】
又、上記昇降部3は、昇降部材6及び移動部材11からなり、図2、図3、図4の如く、昇降部材6は主枠部材4を取り囲む骨組み構造のコ枠状に形成され、昇降部材6を上下及び中間の8個宛、計24個のガイドロール7により主枠部材4に沿って昇降可能に設け、昇降部材6に回動及び任意位置で停止制御可能な減速機及びブレーキ機構付きの昇降用モータ8を取付け、昇降用モータ8の主軸にピニオン9を取付け、上記各々の枠部材5にラック10を上下方向に取り付けて置き、昇降用モータ8の駆動によりピニオン9とラック10との噛合作用をもって昇降部材6を上下昇降移動及び停止可能に構成している。
【0020】
又、上記移動部材11は、この場合、図2、図3、図4、図5の如く、骨組み構造のコ枠状に形成され、上記昇降部材6に上下の案内ローラ12・13及び載置ローラ14により建物Nの壁面に接近離反する方向としての前後方向に水平往復移動自在に設けられる。なお、図4、図5は移動部材11が前後方向に移動している状態を示している。この場合、昇降部材6に回動軸15をブラケット16により軸架し、回動軸15にハンドル17を取付け、回動軸15にスプロケット18を取付け、昇降部材6の回動軸15の下方位置にスプロケット19・20を回動自在に取付け、スプロケット18・19・20の間にチェーン21を掛回し、チェーン21の一方端部を移動部材11の前端部に取付片22により止着し、かつ、チェーン21の他方端部を移動部材11の後端部に取付片23により止着し、移動部材11に足載板11aが取り付けられ、しかして、ハンドル17により回動軸15を正逆回動することにより、チェーン21を介して移動部材11を前後方向に水平往復移動自在に構成している。
【0021】
24・24は左右一対の足場部材であって、上記移動部材11の左右両側部に片持状態で前後方向に水平揺動自在に突設される。この場合、図3の如く、移動部材11の左右両側部上下位置に連結片11b・・・を突設し、各足場部材24の内方端部上下位置に連結片24a・・・を突設し、この各々の連結片11b及び連結片24aに枢軸25a・・を挿脱自在に嵌挿し、この連結片11b、連結片24a及び枢軸25aにより足場部材24・24を片持状態で支持すると共に枢軸25aからなる枢着部25により片持状態で前後方向に水平揺動自在に構成されている。
【0022】
この場合、図1の如く、足場部材24は固定足場枠24b及び伸縮足場枠24cからなり、図示省略の伸縮機構により伸縮足場枠24cは固定足場枠24bに対して伸縮自在に設けられる。この場合、図4の如く、固定足場枠24b及び伸縮足場枠24cは骨組み構造の四角枠状に形成され、各足場枠24b及び24cの上面にはパンチングメタル、ラス板材等の床板24dが取り付けられ、床板24dに縦管及び横管からなる手摺枠材24eが設けられ、固定足場枠24bに対して伸縮足場枠24cを作業者の引出又は押し込み動作により伸縮移動可能に設けられ、図示省略の停止機構により所定の引出位置にて固定するように構成している。
【0023】
26は担持部材、27は担持機構であって、この担持機構27は上記昇降部材6に設けられている。担持機構27は、昇降部材6の左右両側部下部位置に枢着部29により前後方向に水平揺動自在に突設された担持枠体28と、担持枠体28の先端部に設けられ、足場部材24を支持する担持部材26とを有している。図6、図7の如く、担持部材26はブラケット30、保持部材32及び担持ロール34からなる。この場合、図3、図4、図5の如く、昇降部材6の左右両側下部上下位置に連結片6a・6a・・・を突設し、各担持枠体28・28の内方端部上下位置に連結片28a・・・を突設し、この各々の連結片6a・6a及び連結片28aに枢軸29a・・を挿脱自在に嵌挿し、この連結片6a・6a、連結片28a及び枢軸29aにより左右一対の担持枠体28を片持状態で支持すると共に枢軸29aからなる枢着部29により片持状態で前後方向に水平揺動自在とされている。
【0024】
そして、上記担持枠体28の外方端部にブラケット30を旋回軸31により旋回自在に設け、ブラケット30の両側に保持部材32・32を支点軸33・33により揺動自在に設け、各保持部材32・32に足場部材24を担持可能な鍔付ガイドロール状の担持ロール34をロール軸34aにより並列状に遊回転自在に設け、担持ロール34を足場部材24に対して離脱を防ぐ状態で足場部材24の長手方向に沿って移動可能に設け、しかして、担持部材26は上記足場部材24の長手方向に移動自在となるように構成されている。
【0025】
この実施の形態例は上記構成であるから、例えば、設置台枠1、主枠部材4及び足場部材24の各部材に分解した状態で工事現場等に運搬搬入し、この場合、主枠部材4は複数個の枠部材5に分解すると共に足場部材24は固定足場枠24b、伸縮足場枠24c、及び手摺枠材24eに分解して搬入し、所定位置に設置された敷板部材B上に設置台枠1を固定すると共に設置台枠1、主枠部材4及び足場部材24をボルトにより相互に組み立てる。この組立状態で、昇降用モータ8の駆動により主枠部材4に沿って昇降部材6を昇降動作して足場部材24を建物Nの作業部位に応じて適宜高さに昇降配置し、かつ移動部材11を回動軸15の回動により前後方向に移動させ、建物Nに近接配置し、作業高さに応じて、昇降部材6及び移動部材11を昇降及び前後移動しつつ足場部材24上で高所作業を行うことになる。
【0026】
しかして、昇降部材6の昇降により足場部材24の高さを建物Nの作業部位に応じて任意高さに設置することができ、かつ、移動部材11の前後移動により任意の前後位置に足場部材24を設置することができる。しかも、例えば、図8の如く、建物Nの外面形状が凸弧状の場合や、図9の如く、建物Nの外面形状が凹弧状の場合、図10の如く、建物Nの外面形状が角部状の場合において、枢着部25の上下に配されたいずれか一方の枢軸25a・25aを抜外し、上下に配された挿入状態の他方の枢軸25aを中心として、左右両側の一対の足場部材24・24を前後方向に水平揺動させることにより、足場部材24・24を建物Nの外面形状に可及的に近接して配置することができ、足場部材24・24と外壁との隙間を可及的に小さくすることができて安全性を高めることができる。なお、図8、図9、図10は、移動部材11が前後方向に移動している状態を示している。
【0027】
この際、上記昇降部材6に上記各足場部材24・24をそれぞれ担持可能な一対の担持機構27を設けているから、昇降部材6から片持状態で突設されている各足場部材24・24を担持機構27により支持することができ、したがって、足場部材24・24を両持状態で支持することができ、足場部材24・24上の作業者の体重等に対する耐荷重を高めることができ、足場作業の安全性を高めることができ、製作コストの低減を図ることができる。
【0028】
この場合、上記各担持機構27は、上記昇降部材6の左右両側部に前後方向に水平揺動自在にそれぞれ突設された担持枠体28と、上記担持枠体28の先端部に設けられ、上記足場部材24を担持する担持部材26とを有しているから、足場部材24を水平揺動させたときに、その揺動に伴って担持枠体28も揺動して足場部材24を支持するので、足場部材24を確実に両持状態で支持することができ、安定して足場部材24を支持することができる。
【0029】
又、この場合、上記担持部材26は、上記担持枠体28の先端部に回転自在に設けられたブラケット30と、上記ブラケット30に設けられ、上記足場部材24を支持しつつ上記足場部材24の長手方向に移動自在な保持部材32とを有しているから、足場部材24の水平揺動にともなって担持枠体28が揺動する際、担持部材26のブラケット30が回転しつつ担持部材26の保持部材32が足場部材24の長手方向に沿って移動しながら足場部材24を支持することになる。したがって、例えば足場部材24の揺動中心としての枢軸25aの軸線と担持枠体28の揺動中心としての枢軸29aの軸線とが同一軸線上にないとしても、足場部材24に対する担持機構27の担持位置が足場部材24に沿いながら移動するので、足場部材24を担持機構27によって確実に支持することができる。
【0030】
又、この場合、上記昇降部3は、上記主枠部材4に沿って昇降する昇降部材6と、上記昇降部材6に前後方向に水平往復移動可能に設けられた移動部材11とを有し、上記一対の足場部材24・24は、上記移動部材11の左右両側部にそれぞれ設けられ、上記一対の担持機構27・27は、上記昇降部材6の左右両側部にそれぞれ設けられているから、移動部材11が前後方向に水平往復移動したとしても、担持機構27は、足場部材24に沿って移動自在な保持部材32を有しているので、足場部材24が移動部材11に設けられ、担持機構26が昇降部材6に設けられていても、足場部材24を担持機構27によって確実に支持することができる。
【0031】
又、この場合、上記足場部材24・24を伸縮自在に設けてなるから、建物Nの作業範囲に応じて適宜長さに設定することができ、作業能率を向上することができる。
【0032】
又、この場合、図1の如く、上記主枠部材4は相互に積重分解自在な複数個の枠部材5・・からなるので、複数個の枠部材5を単一の枠部材5に分離することにより運搬搬送を一層容易に行うことができると共に、枠部材5の数を選定することにより建物Nの作業高さに応じた適宜長さの主枠部材4とすることができ、使用の融通性を高めることができる。
【0033】
又、この場合、図2、図4の如く、上記昇降部材6を昇降させる機構は、昇降部材6に設けられた昇降用モータ8、昇降用モータ8の主軸に設けられたピニオン9及び上記主枠部材4の上下方向に設けられたラック10からなるので、昇降部材6の昇降構造を簡素化することができる。
【0034】
尚、上記実施の形態例においては、上記一対の担持機構27は、上記昇降部材6の左右両側部にそれぞれ設けられている構造としているが、これを変更した別例構造として、一対の担持機構20を上記移動部材11の左右両側部にそれぞれ設ける構成とすることもでき、この別例構造においては、移動部材11が前後方向に水平往復移動したとしても、担持機構27は移動部材11と一緒に水平往復移動し、足場部材24を担持機構27によって確実に支持することができる。
【0035】
又、本発明は上記実施の形態例に限られるものではなく、例えば、昇降部3、主枠部材4、昇降部材6、移動部材11、担持部材26、担持枠体28及び担持機構27等の構造等は適宜設計して変更されるものである。
【0036】
以上の如く、所期の目的を充分達成することができる。
【符号の説明】
【0037】
1 設置台枠
3 昇降部
4 主枠部材
5 枠部材
6 昇降部材
11 移動部材
24 足場部材
26 担持部材
27 担持機構
28 担持枠体
30 ブラケット
32 保持部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置台枠と、該設置台枠に立設された主枠部材と、該主枠部材に昇降可能に設けられた昇降部と、該昇降部の左右両側部に前後方向に水平揺動自在にそれぞれ突設された一対の足場部材とからなり、上記昇降部に上記各足場部材をそれぞれ担持可能な一対の担持機構を設けてなることを特徴とする足場装置。
【請求項2】
上記各担持機構は、上記昇降部の左右両側部のいずれかに前後方向に水平揺動自在に突設された担持枠体と、上記担持枠体の先端部に設けられ、上記足場部材を担持する担持部材とを有していることを特徴とする請求項1記載の足場装置。
【請求項3】
上記担持部材は、上記担持枠体の先端部に回転自在に設けられたブラケットと、上記ブラケットに設けられ、上記足場部材を支持しつつ上記足場部材の長手方向に移動自在な保持部材とを有していることを特徴とする請求項2記載の足場装置。
【請求項4】
上記昇降部は、上記主枠部材に沿って昇降する昇降部材と、上記昇降部材に前後方向に水平往復移動可能に設けられた移動部材とを有し、上記一対の足場部材は、上記移動部材の左右両側部にそれぞれ設けられ、上記一対の担持機構は、上記昇降部材の左右両側部にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の足場装置。
【請求項5】
上記昇降部は、上記主枠部材に沿って昇降する昇降部材と、上記昇降部材に前後方向に水平往復移動可能に設けられた移動部材とを有し、上記一対の足場部材は、上記移動部材の左右両側部にそれぞれ設けられ、上記一対の担持機構は、上記移動部材の左右両側部にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の足場装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−107413(P2012−107413A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−256014(P2010−256014)
【出願日】平成22年11月16日(2010.11.16)
【出願人】(000167233)光洋機械産業株式会社 (26)
【Fターム(参考)】