説明

足浴槽

【課題】 マッサージ効果及び温湯効果に基づく血行の良化促進を果たすためのマイクロバブル発生装置を備えた足浴槽に関するものであって、業務用若しくは家庭用としての使用に最適とするように、持運び移動の容易性を具えた足浴槽の提供を図る。
【解決手段】 足浴槽本体1の底部寄りに、マイクロバブル発生用機構を設置し、当該マイクロバブル発生用機構に設けた二股状のマイクロバブル噴出用パイプにより、当該両噴出パイプ部から噴出されるマイクロバブル化された混合水が、足浴槽本体1の内周壁に噴出衝接させられて足浴槽本体1の内壁に沿って回転するような渦流を生じさせるように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マッサージ効果及び温湯効果に基づく血行の良化促進を果たすためのマイクロバブル発生装置を備えた足浴槽に関するものであって、業務用若しくは家庭用としての使用に最適とするように、持運び移動の容易性を具えた足浴槽の提供を図ったものである。
【背景技術】
【0002】
従来の足浴槽としては、浴槽の底部に発泡盤を設けると共に、当該浴槽の外部にエアーポンプを設置し、当該エアーポンプから送られる空気を上記発泡盤から噴出させることによって、発生気泡によるマッサージ効果を奏させるようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。
【0003】
更に、従来の足浴槽として、炭酸塩を添加した足湯液を電解装置により電気分解して発生させた炭酸ガスの気泡を噴出させ、これを浴槽の底部内に収装した循環ポンプで浴槽内を流動させることによって当該発生気泡によるマッサージ効果を奏させるようにしたものがある(例えば特許文献2参照。)
【特許文献1】実公平4−51797号公報
【特許文献2】実用新案登録第3138083号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述したような(特許文献1のような)、浴槽の底部に発泡盤を設けると共に、当該浴槽の外部にエアーポンプを設置し、当該エアーポンプから送られる空気を上記発泡盤から噴出させるように構成したものであると、発泡のために大型な(大出力な)エアーポンプの使用を必要不可欠とすることとなる。 従って、当該エアーポンプはこれを浴槽内に組み込むことが出来ずに外部設置型のものを利用せざるを得ない関係上、足浴槽としての任意的移動の簡易性を阻害するばかりでなく、当該エアーポンプを設置可能とする場所の確保が要求されるため、家庭用の足浴槽としては甚だ使い勝手が悪いものとされた。
【0005】
更に、前記したような(特許文献2のような)、炭酸塩を添加した足湯液を電解装置により電気分解して発生させた炭酸ガスの気泡を噴出させるように構成したものであると、当該炭酸ガスが含まれている温水を循環させるためのポンプは、上記特許文献1のような発泡用のポンプと異なり低出力にして小型なポンプで事足りる関係上、容器内に組込み可能とする程度のものとされる。 然し乍、このような方式の足浴槽であると、消耗材である炭酸塩を、足浴槽の使用毎に湯内に投入しなければならない関係上、これを常時取り揃えていなければならず、その管理上の煩雑性と、足湯マッサージの実行に伴うコスト的問題が生じることを余儀なくされた。
【0006】
本発明は上述したような従来の問題を解決した新規の足浴槽の提供を図ったものである。そして、本発明は浴槽自体を木材であるヒノキまたはサワラ(ヒノキ科ヒノキ属の針葉樹)で形成して実施することにより、足湯用温水内に対するこれら木材が固有する成分の発散を促進させて良好なる殺菌効果及び癒し効果等が奏されるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は請求項1に記載のように、木材、合成樹脂材、金属材のような所要材料で形成した足浴槽本体1の底部寄りに、流通性を具えたスノコ盤4を設けると共に、その下面側にマイクロバブル発生用機構を設置し、当該マイクロバブル発生用機構に設けたマイクロバブル噴出用パイプを、対称的な二股状のマイクロバブル噴出パイプ部10a,10bを具えたものとすると共に、両噴出パイプ部10a,10bの先端開口面部分を足浴槽本体1の内周壁に対してやや斜め方向に向かうように位置させることにより、当該両噴出パイプ部から噴出されるマイクロバブル化された混合水が、足浴槽本体1の内周壁に噴出衝接させられて足浴槽本体1の内壁に沿って回転するような渦流を生じさせるように構成したことを特徴とする足浴槽に係る。
【0008】
本発明は請求項2に記載のように、足浴槽本体(1)をヒノキ材またはヒノキ科ヒノキ属の針葉樹であるサワラ材で形成した請求項1に記載の足浴槽を実施の態様とする。
【0009】
本発明は請求項3に記載のように、足浴槽本体1の底部寄りに、流通性を具えたスノコ盤4を設けると共に、当該スノコ盤4の下面側に、モーターMによって制御されるポンプPの吸込み口P1に対して水と空気とを混合させるためのアスピレーター5を連結し、当該ポンプPの吐出口P2に対して、当該ポンプPから送られてくる水と空気との混合水を取り入れるための取入口6aと、取り入れた混合水を排出するための噴出口6bとを備え、その内部には通常はスプリング6cを介して弾力的に取入口6aを閉鎖しかつ当該閉鎖に基づきポンプPから送られる混合水の圧力が所定の圧力に達した際にスプリング6cに抗して押し開かれるようにした円錐状開閉弁6dを収装してなる圧力開放バルブ6を連結し、更に、当該圧力開放バルブ6の噴出口6bに対してマイクロバブル噴出用パイプ10を連結するように構成したマイクロバブル発生用機構を設置し、更に、上記した噴出用パイプ10は対称的な二股状のマイクロバブル噴出パイプ部10a,10bを具えたものとし、両噴出パイプ部10a,10bの先端開口面部分を足浴槽本体1の内周壁に対してやや斜め方向に向かうような形態と成すことにより、当該両噴出パイプ部から噴出されるマイクロバブル化された混合水を、足浴槽本体1の内周壁に噴出衝接させることに依って、当該噴出する混合水が足浴槽本体1の内壁に沿うように回転する渦流を生じさせるように構成した請求項1または請求項2記載の足浴槽を実施の態様とする。
【0010】
本発明は請求項4に記載のような構成、すなわち、使用するポンプPとして、吸込み口P1と吐出口P2を具えたケーシング7内に形成した円形空所7a内に、周縁両側部に送り用凹溝8aを等間隔を保って列設したポンプローター8を軸8bを介して回転自在に支持すると共に、当該回転軸8bの一端にモーターMの駆動力を伝えるように構成し、更に、上記ポンプローター8の回転に基づき、当該ポンプローター8の円周端とケーシング7の円形空所7aとの間に形成される空間が混合水加速用通路となり、ポンプローター8の回転に伴い吸込み口P1から供給される混合水の加圧的加速作用が奏されると共に、当該混合水加速用通路の所要箇所には余剰空気排出口7bを開設したものと成した請求項3に記載の足浴槽を実施の態様とする。
【0011】
本発明は請求項5に記載のような構成、すなわち、アスピレーター5の給水口5aに、足浴槽本体1内に満たされている温水を取り込むための取水フイルター9を連結して成る請求項3又は請求項4に記載の足浴槽を実施の態様とする。
【0012】
本発明は請求項6に記載のような構成、すなわち、足浴槽本体1として、当該足浴槽本体1の内側面に沿って上面閉鎖の配管用空所3を画設したものを用い、下端をアスピレーター5の調節用バルブ5cに対して連結した空気取入れ用パイプ11を、当該配管用空所3内に立設するように構成した請求項3乃至請求項6の何れかに記載の足浴槽を実施の態様とする。
【0013】
本発明は請求項7に記載のような構成、すなわち、足浴槽本体1として、当該足浴槽本体1の内側面に沿って上面閉鎖の配管用空所3を画設したものを用い、下端を既述したポンプPにおける余剰空気排出口P3に連結する事により当該ポンプPから除外された余剰空気を貯蔵温水中に逃がすことなく直接外気に逃がすための余剰空気排出用パイプ12を、当該配管用空所3内に立設するように構成した請求項3乃至請求項6の何れかに記載の足浴槽を実施の態様とする。
【0014】
本発明は請求項8には記載のような構成、すなわち、足浴槽本体1として、当該足浴槽本体1の内側面に沿って上面閉鎖の配管用空所3を画設したものを用い、当該配管用空所3内に、使用後の足浴槽本体1内の温水を抜くための温水廃棄用パイプ13を立設し、当該温水廃棄用パイプ13の下端はポンプPの吐出口P2に連結すると共に、開閉バルブ13aを設けた上端を当該配管用空所3の上縁寄り部分から外方に突出させるように構成した請求項3乃至請求項7の何れかに記載の足浴槽を実施の態様とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る足浴槽は、請求項1に記載のように、木材、合成樹脂材、金属材のような所要材料で形成した足浴槽本体(1)の底部寄りに、流通性を具えたスノコ盤4を設けると共に、その下面側にマイクロバブル発生用機構を設置し、当該マイクロバブル発生用機構に設けたマイクロバブル噴出用パイプを、対称的な二股状のマイクロバブル噴出パイプ部10a,10bを具えたものとすると共に、両噴出パイプ部10a,10bの先端開口面部分を足浴槽本体1の内周壁に対してやや斜め方向に向かうように位置させることにより、当該両噴出パイプ部から噴出されるマイクロバブル化された混合水が、足浴槽本体1の内周壁に噴出衝接させられて足浴槽本体1の内壁に沿って回転するような渦流を生じさせるように構成したから、マイクロバブル化された混合水(温水)の渦流に基づく極めて良好なるマッサージ効果(足湯効果)が奏せられることとなる。
【0016】
更に、本発明は足浴槽本体1内に満たされている温水内に、マイクロバブルを発生させるように構成してあるため、温水の流動性促進作用を生じさせると共に、当該マイクロバルブによるマッサージ効果が奏される。 ところで、マイクロバルブとは一般に泡の直径が10マイクロメートル〜数10マイクロメートル以下の微細な気泡を言う。 そして、当該マイクロバブルは、超音波洗浄に基づく良好なる脱脂洗浄効果、殺菌効果、脱臭効果を奏すると共に、通常の気泡と比べて上昇速度が緩やかなため温水内での滞留時間の良化が図られ、また、表面がマイナスに帯電しているため足浴がマイナスイオン雰囲気で行われることとなる。 更に、マイクロバブルは温水中で縮小していき、ついには消滅することとなるが、これはマイクロバルブが優れた気体の溶解能力を持っていることを示し、これに基づき空気溶解に依る酸素リッチな温水化が図られることとなる。
本発明はこのような優れた特性を有するマイクロバブル発生機構を組み込むことにより、保温作用、除菌作用、洗浄作用、足の角質除去作用において卓越した効果が奏され、極めて良好なる足湯効果を得ることができる。
【0017】
更に、マイクロバブルが奏する保温作用に基づき、保温用ヒーターの使用を省くことが出来るため、製造コストの低廉化と省エネ効果を奏することとなる。 このような効果は、下記する請求項2に記載のように、足浴槽本体1をヒノキ材またはヒノキ科ヒノキ属の針葉樹であるサワラ材で形成することにより、当該木材が固有する保温性の発揮に基づきより一層顕著化される。
【0018】
本発明は請求項2記載のように、足浴槽本体(1)をヒノキ材またはヒノキ科ヒノキ属の針葉樹であるサワラ材で形成することにより、当該ヒノキ材の場合はこれが固有する香りである「フィトンチッド」成分に基づく水を軟らかく感じさせてリラックス効果を生じさせ、また、含有するヒノキエキス(ヒノキチオール)含有に基づき、メラニン(色素が黒くなる)の育成の沈着を押さえると言うような効果を生じさせ、更に、殺菌作用に基づく「アトピー」や「炎症」「水虫」等に対する効果も期待されることとなる。 なお、サワラ材の場合はヒノキ材に比して香りが弱く木質ソフトなため、当該香りを好まずに触感性を重視する場合は、サワラ材の使用が好ましい。
【0019】
そして、本発明に依れば、前述したような両噴出パイプ部10a,10bから噴出されるマイクロバブル化された混合水が、足浴槽本体1の内周壁に噴出衝接させられると共に、足浴槽本体1の内壁に沿って回転するような渦流を生じさせるようにした構成に基づき、マイクロバブル化された混合水と、ヒノキ材またはヒノキ科ヒノキ属の針葉樹であるサワラ材で形成した足浴槽本体1との接触性が著しく強化される。 従って、足浴槽本体1にマイクロバブル化された混合水を単純に満たしておいた場合に比して、当該木材の含有する有効成分の放出が、上記した接触性の良化に基づき著しく向上されることとなる。 従って、足湯時における当該有効成分の発揮、すなわち、足浴槽本体1をヒノキ材またはヒノキ科ヒノキ属の針葉樹であるサワラ材で形成したことによる前記した特性発揮の著しい向上化が図られる。
【0020】
本発明は請求項3に記載のような構成に基づき、請求項1の発明の場合と同様な作用効果を奏することとなる。 同時に、請求項3に記載の発明にあっては、流通性を具えたスノコ盤4の下面側に、モーターMによって制御されるポンプPの吸込み口P1に対して水と空気とを混合させるためのアスピレーター5を連結し、当該ポンプPの吐出口P2に対して、当該ポンプPから送られてくる水と空気との混合水を取り入れるための取入口6aと、取り入れた混合水を排出するための噴出口6bとを備え、その内部には通常はスプリング6cを介して弾力的に取入口6aを閉鎖しかつ当該閉鎖に基づきポンプPから送られる混合水の圧力が所定の圧力に達した際にスプリング6cに抗して押し開かれるようにした円錐状開閉弁6dを収装してなる圧力開放バルブ6を連結するように構成したから、ポンプPにより取り込まれた混合水に対する圧力開放バルブ6の円錐状開閉弁6dによる停止作用、及び当該停止作用に基づき加圧された当該混合水による当該円錐状開閉弁6dの押し開き作用(混合水流出阻止の解除作用)に基づき、足浴槽本体1内に対する混合水の噴出が、増圧化された強力なる流速で果たされることとなる。
【0021】
更に、上記したように付圧化された混合水は、は対称的な二股状のマイクロバブル噴出パイプ部10a,10bを具えた噴出用パイプ10を介して噴出させると共に、両噴出パイプ部10a,10bの先端開口面部分を足浴槽本体1の内周壁に対してやや斜め方向に向かうような形態と成すことにより、発生させたマイクロバブル化された混合水を、これを対称方向に分岐化させた状態で足浴槽本体1の内周壁に噴出衝接させることが可能化される。これによりに依り、当該噴出する混合水が足浴槽本体1の内壁に沿うように回転する渦流を生じさせることが可能化され、例えば、このような分岐化させることなく、二つの独立した経路のマイクロバブル発生用機構を設置するように構成した場合に比して、その製造コストの半減化が図られる。
【0022】
本発明は請求項4に記載のような構成を採ることにより、すなわち、使用するポンプPとして、吸込み口P1と吐出口P2を具えたケーシング7内に形成した円形空所7a内に、周縁両側部に送り用凹溝8aを等間隔を保って列設したポンプローター8を軸8bを介して回転自在に支持すると共に、当該回転軸8bの一端にモーターMの駆動力を伝えるように構成し、更に、上記ポンプローター8の回転に基づき、当該ポンプローター8の円周端とケーシング7の円形空所7aとの間に形成される空間が混合水加速用通路となり、ポンプローター8の回転に伴い吸込み口P1から供給される混合水の加圧的加速作用が奏されるように構成することに依り、アスピレーター5を介しての混合水の取り込みが極めて円滑かつ強力に行われることとなる。
【0023】
そして、当該混合水加速用通路の所要箇所には余剰空気排出口7bを開設することにより、余剰空気の存在に基づく混合水の付圧性の低下、すなわち、既述した圧力開放バルブ6に対する押圧力上昇性の劣化と言うような問題発生を良く解消化することとなる。 換言すると、このような余剰空気の発生阻止制御をアスピレーター5に依存した場合に比して、当該アスピレーターによる空気混合上の精度の高い調節性がそれほど必要とせず、従って製造作業の容易性と使用上の安定性が図られる。
【0024】
本発明は請求項5に記載のような構成を採ることにより、すなわち、アスピレーター5の給水口5aに、足浴槽本体1内に満たされている温水を取り込むための取水フイルター9を連結することにより、汚れまたは異物をアスピレーター5内に取り込まれることを未然に防止することができる。
【0025】
本発明は請求項6に記載のような構成を採ることにより、すなわち、足浴槽本体1として、当該足浴槽本体1の内側面に沿って上面閉鎖の配管用空所3を画設したものを用い、下端をアスピレーター5の調節用バルブ5cに対して連結した空気取入れ用パイプ11を、当該配管用空所3内に立設するように構成することにより、当該空気取入れ用パイプ11の外部露出を防ぎ本発明に係る足浴槽自体の外観的スマート性を発揮させると共に、当該パイプ11に対する保護作用とこれの存在の邪魔性を解消することとなる。
【0026】
本発明は請求項7に記載のような構成を採ることにより、すなわち、足浴槽本体1として、当該足浴槽本体1の内側面に沿って上面閉鎖の配管用空所3を画設したものを用い、下端を既述したポンプPにおける余剰空気排出口P3に連結する事により当該ポンプPから除外された余剰空気を貯蔵温水中に逃がすことなく直接外気に逃がすための余剰空気排出用パイプ12を、当該配管用空所3内に立設するように構成することに依り、当該パイプ11の外部露出を防ぎ本発明に係る足浴槽自体の外観的スマート性を発揮させると共に、当該パイプ11に対する保護作用とこれの存在の邪魔性を解消することとなる。 そして、当該余剰空気を足浴槽本体1内に直接逃がすようにした場合に生ずる不規則かつ不揃い的な泡の発生に基づくマイクロバブル雰囲気の阻害性というような問題が解消される。
【0027】
本発明は請求項8に記載のような構成を採ることにより、すなわち、足浴槽本体1として、当該足浴槽本体1の内側面に沿って上面閉鎖の配管用空所3を画設したものを用い、当該配管用空所3内に、使用後の足浴槽本体1内の温水を抜くための温水廃棄用パイプ13を立設し、当該温水廃棄用パイプ13の下端はポンプPの吐出口P2に連結すると共に、開閉バルブ13aを設けた上端を当該配管用空所3の上縁寄り部分から外方に突出させるように構成することに依り、足浴槽本体1内の温水の廃棄作業が著しく容易化される。 すなわち、温水を満たした状態にあっては非常な重量性を伴うが、上記構成に基づき70〜80%程度の温水を廃棄した状態では、足浴槽本体1を持ち上げての廃水処理が可能とされることとなり、使用管理の容易性が図られる。 同時に、排水用ポンプを別途用意する場合に比して、製造コストの低減化が図られる。 同時に、当該開閉バルブ13aを閉じた状態でポンプを作動させることにより、自圧力によりポンプP内の不純物を余剰空気排出パイプ12から外部に排出し、ポンプPに対する内部清掃を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
図に於いて、1は円形桶状を呈する足浴槽本体であって、木材、合成樹脂材、金属材のような所要材料で製したものである。 1aは当該浴槽本体1の底板を示す。
【0029】
なお、当該足浴槽本体1の形成材料としては、ノキ材またはヒノキ科ヒノキ属の針葉樹であるサワラ材で形成することが好ましい。 何故ならば、このような材料を使用することにより、後述するマイクロバルブ発生に基づき、当該材料が固有する成分の溶出がなされて、当該ヒノキ材の場合はこれが固有する香りである「フィトンチッド」成分に基づく水を軟らかく感じさせてリラックス効果を生じさせ、また、含有するヒノキエキス(ヒノキチオール)含有に基づき、メラニン(色素が黒くなる)の育成の沈着を押さえると言うような効果を生じさせ、更に、殺菌作用に基づく「アトピー」や「炎症」「水虫」等に対する効果も期待されることとなる。 なお、サワラ材の場合はヒノキ材に比して香りが弱く木質ソフトなため、当該香りを好まずに触感性を重視する場合は、サワラ材の使用が好ましい。
【0030】
2は上記底板1a上に載設するケース体であって、後述するポンプP及びモーターM等で形成するマイクロバブル発生用機構部分を収装するためのものである。 また、当該ケース体2の一方の側面部分には、これと連通されかつ足浴槽本体1の側面に沿って画設した上面閉鎖の配管用空所3を形成し、当該空所3内には後述するような所要の配管が収装されるように構成してある。
【0031】
ところで、当該ケース体2は気密性を有するものではなく、その側面及び上面から水と空気の混合水が自由に流通されるようになっている。 そして、上記し配管用空所3も上面からゴミ等が入り込まないように単純に閉鎖されているだけで、通気性を阻害するような構成を採るものではない。
【0032】
なお、図示の実施例にあっては当該配管用空所3の平面形状を、足浴槽本体体1の内壁から中央に向かって膨らむような形態としてあるのは、当該浴槽本体1内に対する使用者の足が入れ易いようにするためのデザイン的見地に基づくものであり、当該形状はこれに限定されるものではない。
【0033】
4は上記したケース体2の天板上に固定または載置したスノコ盤であって、所定間隔ごとに温水とマイクロバブルの流通性を図るためのスリット4aが形成されている。 そして、当該スノコ盤4は利用者の足を乗せるためのものであるため、その表面はカマボコ状とすることにより、足に対する触感性の良化を図るように構成することが好ましい。 なお、当該スノコ盤4は足浴槽本体1と同質な木材(ヒノキまたはサワラ)で形成することが好ましいが、これに限定されるものではない。
【0034】
また、上記したスノコ盤4はこれ自体を単独で着脱自在に収装するか、或いはケース体2の天板部に固定し、その取り出しはケース体1と一体で行うように構成しても良い。 いずれにせよ、足浴槽本体1の底板1a表面に溜まると予想される汚れに対する清掃を成すためには、当該スノコ盤4及びケース体2を取外すことが出来るようにすることが好ましいわけである。
【0035】
然し乍、上記のようにケース体2を取外し自在とするように構成した場合は、当該ケース体2はその内部に収装されるマイクロバブル発生用機構部分に対して単に被せておくというような役割を果たすようにし、当該ケース体2に対してマイクロバブル発生用機構部分を固定化するような形態を採らないように構成することとする。
【0036】
なお、足浴槽本体1の内部洗浄等に際しては、上記したスノコ盤4はこれの敷設及び取出しの容易性を図るために、上述した配管用空所3の外壁面を、上方にゆくに従って狭くなるような緩傾斜が形成されている形態とすることが好ましい。
【0037】
次に、本発明の要部とするマイクロバブル発生用機構であるが、これは下記のような構成を有するものである。 図3は同機構の骨子的部分を表した説明用ブロック線図であって、同図において、PはモーターMによって制御されるポンプ、5は水と空気とを混合させるためのアスピレーターであって、給水口5aと混合水排出口5bとを備え、当該両口の連通部中央に空気取り入れよう調節バルブ5cを形成して成るものである。
【0038】
なお、上記したポンプPを駆動するモーターMであるが、これは12V程度の低電圧で作動するものを使用することが好ましい。 これは万一感電事故が生じても使用者に被害が及ばないようにするためである。 そして、当該ポンプPとモーターMとは一体型のものを使用することが、コンパクト性の獲得と、組立作業の簡易性の観点から好ましい。
【0039】
上記したアスピレーター5はその混合水排出口5bにおいてポンプPの吸込み口P1に連結してあり、当該ポンプPの吸引力に基づき、給水口5aから足浴槽本体1内に充満させた温水を吸い込むと共に、調節バルブ5cから外部空気を取り入れ、両者を混合させた状態で混合水排出口5bから排出してポンプP内に上記吸込み口P1から送り込まれると共に、その吐出口P2から排出されるように構成してある。 なお、当該ポンプPには後述するような余剰空気排出口P3が設けられている。
【0040】
結局、上述したアスピレーター5はベンチュウリー効果に基づきエアと水とを同時に吸引して一次攪拌を行うためのものである。 そして、上述したポンプPはカスケードポンプ方式に基づきエア混合水を吸入し、2次攪拌及び圧力を発生させ、その際に遠心分離作用が生じて、比重の軽い余剰なエアは余剰空気排出口P3よりポンプP外に排出される、これによりエア混合水は、後述する圧力開放バルブ6に適宜な圧力で送り込むように構成されている。
【0041】
6は圧力開放バルブであって、上記したポンプPの吐出口P2に対して連結してある。そして、当該圧力開放バルブ6は、ポンプPに対して連結して混合水(水と空気との混合水、以下単に混合水と言う)を取り入れるための取入口6aと、取り入れた混合水を排出するための噴出口6bとを備え、その内部には通常はスプリング6cを介して弾力的に取入口6aを閉鎖するための円錐状開閉弁6dを収装してある。 6eは噴出口6bに螺合した圧力調節用螺子筒であって、これを適宜進退させることによりスプリング6cの反発力の強さを適切なものに調節するためのものである。
【0042】
結局、上記した圧力開放バルブ6は、適宜な圧力で送り込まれたエア混合水がスプリングの圧力以上となった際に、円錐状開閉弁6d押し込み、これに基づき急激かつ爆発的に当該エア混合水が放出されて、エアが微細気泡となることによるマイクロバブル水化された状態で噴出口6bから放出されることとなる。 なお、上記円錐状開閉弁6dはこれが円錐状であることに基づき、閉鎖時に均等な当たりをとることが出来、閉鎖の確実化及び安定化、並びに異物の挟み込みというような事故発生確率が著しく殆どゼロに等しい程度まで低下させられる。
【0043】
上記したように、圧力開放バルブ6はポンプPにより加圧された混合水が送られた際に、当該混合水の排出圧力に基づきスプリング6cに抗して円錐状開閉弁6dを押し込み、これにより、当該混合水を圧力開放バルブ6を通過させてその噴出口6bから排出されることとなる。 そして、ポンプPから送られる混合水が、円錐状開閉弁6dに基づく閉鎖に伴い加圧され、当該加圧が所定の圧力に達した際に上記円錐状開閉弁6dをスプリング6cに抗して押し込むことによってバルブ6内に流入させると共に噴出口6bから急激に噴出させ(図3の鎖線で示す状態)、当該排出に伴い、ポンプPから送られる混合水の圧力が低下することに基づき、円錐状開閉弁6dをスプリング6cの反発力に基づき閉塞位置に復元させる。
【0044】
上述したようにポンプPから送られてくる混合水は、上記した圧力開放バルブ6の円錐状開閉弁6dの閉鎖及び開放という作動の繰り返しに基づき、所定の加圧処理が施された状態でマイクロバブル化された状態で噴出口6bから噴出されることとなる。 なお、当該加圧処理は円錐状開閉弁6dの閉鎖力、すなわち、スプリング6cの反発強さによって設定されるものである。
【0045】
図6乃至図8はポンプPをあらわしたものであって、吸込み口P1と吐出口P2を具えたケーシング7内に形成した円形空所7a内に、周縁両側部に送り用凹溝8aを等間隔を保って列設したポンプローター8を軸8bを介して回転自在に支持すると共に、当該回転軸8bの一端にモーターMの駆動力を伝えるように構成したものである。 M1はモーターMに対する通電用コードを示す。
【0046】
そして、上記ポンプローター8の回転に基づき、当該ポンプローター8の円周端とケーシング7の円形空所7aとの間に形成される空間が混合水加速用通路となり、ポンプローター8の回転に伴い吸込み口P1から供給される混合水の加圧的加速作用が奏されるように構成されている。 そして、当該混合水加速用通路の所要箇所には余剰空気排出口7bが開設してある。
【0047】
すなわち、吸込み口P1から吸入された混合水はポンプローター8の回転(図6に示す矢印方向)により攪拌されて、吐出口P2に加圧されて送られることとなる。 この時、その途中において、比重の軽い余剰な空気は余剰空排出口7bから排出され、良好なる加圧化された混合水だけが吐出口P2から排出される。 そして、当該加圧化された混合水は、既述したような圧力開放バルブ6の作用に基づき、高圧化されたマイクロバブル状の混合水として足浴槽本体1内に放出されることとなる。
【0048】
図4及び図5は上述したような構成を有するマイクロバブル発生用機構を、足浴槽本体1に対して組み込んだ状態を表した説明用図面であって、部品によっては分かり易くするために正確なる外形形状図ではなく省略画法に基づく表示としてある。 そして、図4においては後述する空気取込用パイプ11、空気排出用パイプ12、並びに、温水廃棄用パイプ13の存在は、主たる部品構成の存在を分かり易くするために図面上省略してある。 従って、これら関しては図6を参照されたい。
【0049】
当該マイクロバブル発生用機構は図5及び図6に示すように、既述した水と空気を混合させるためのアスピレーター5と、モーターMで回転制御されるポンプPと、当該ポンプPで送られる混合水の加圧制御を行うための圧力開放バルブ6とで主として構成され、これらはケース体2内に収装されるようにまとめられている。
【0050】
なお、当該マイクロバブル発生用機構はケース体2内に収装するものであるが、当該ケース体2内にも温水が満ちているため、当該マイクロバブル発生用機構全体、すなわち、上記したアスピレーター5、モーターM、ポンプP、圧力開放バルブ6、並びに、下記する取水フイルター9等は防水性を具えた部品とし、また、その接続手段も防水手段を採るものとする。
【0051】
図4及び図5において、9は足浴槽本体1内に満たされている温水を取り込むための取水フイルターであって、アスピレーター5の給水口5aに連結してある。 10は混合水放出用パイプであつて、圧力開放バルブ6の噴出口6bに連結することによって、高圧化されたマイクロバブル状の混合水を足浴槽本体1内に噴出させるためのものである。そして、図4に示すように、当該混合水放出用パイプ10は第1噴出パイプ部10aと第2噴出パイプ部10bとの二つの噴出パイプ部を対称的な二股状に形成すると共に、両噴出パイプ部10a,10bの先端開口面部分を、互いに反対方向にしてかつ足浴槽本体の内周壁に対してやや斜め方向に向かうような形態となし、これにより、当該両噴出パイプ部から噴出されるマイクロバブル化された混合水が、足浴槽本体1の内周壁に勢い良く噴出衝接させて、当該噴出する混合水が足浴槽本体1の内壁に沿うように回転する渦流を生じさせ、これにつられて足浴槽本体1内の温水が渦流状に流動させるように構成してある。
【0052】
図5において、11は空気取入れ用パイプであって、既述した配管用空所3内に立設すると共に、その下端はアスピレーター5の調節用バルブ5cに対して連結することによって、当該アスピレーター5内に対する空気取入れを行うものである。 12は余剰空気排出用パイプであって、既述した配管用空所3内に立設すると共に、その下端は既述したポンプPにおける余剰空気排出口P3に連結する事により、当該ポンプPから除外された余剰空気を貯蔵温水中に逃がすことなく直接的に外気に逃がすためのものである。 すなわち、余剰空気を貯蔵温水中に逃がした場合に生じる、大きな気泡が発生してしまうと言うような事柄を回避するために当該余剰空気排出用パイプ12を設けているものである。
【0053】
図5において、13は温水廃棄用パイプであって、先端に不図示のホース等を接続して使用後の足浴槽本体1内の温水を抜くためのものである。 そして、当該温水廃棄用パイプ13の上端には開閉バルブ13aを設けておくと共に、その下端をポンプPの吐出口P2を二股状に形成しておき、一方は既述したように圧力開放バルブ6に連結すると共に、他方の吐出口(図示してない)に当該温水廃棄用パイプ13の下端を連結しておき、温水廃棄時には上記した開閉バルブ13aを開くことにより、ポンプPの圧力で廃水作業が行われることとなるように構成してある。 なお、このような廃水時には当該廃水に基づき水圧低下が生じるため、圧力開放バルブ6に対する流入、すなわち、スプリング6cに抗しての円錐状開閉弁6dの押し込みが不能化され、当該圧力開放バルブ6側に対する混合水の流入は停止状態に保たれる。 そして、開閉バルブ13aを閉じた場合は、上記廃水が停止されるため、圧力上昇に基づき既述したような圧力開放バルブ6に対する混合水流入が再開される。
【0054】
更に、自圧力により当該開閉バルブ13aを閉じることによりポンプP内の不純物が余剰空気排出用パイプ12から外部に排出されるような作動を呈し、これにより、ポンプPの内部清掃作業が行われることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明に係る足湯器の平面図である。
【図2】本発明に係る足湯器の側面図である。
【図3】本発明に係る足湯器の機構的構成を表した説明用ブロック線図である。
【図4】本発明に係る足湯器の一部を切欠して内部機構を表した説明用平面図である。
【図5】本発明に係る足湯器の内部機構を表した説明用縦断側面図である。
【図6】本発明に用いるポンプを表した一部切欠側面図である。
【図7】本発明に用いるポンプのローターを表した側面図である。
【図8】図7におけるX−X線断面図である。
【符号の説明】
【0056】
1 円形桶状を呈する足浴槽本体
1a 当該浴槽本体1の底板
P ポンプ
P1 吸込み口
P2 吐出口
P3 余剰空気排出口
7 ケーシング
7a 円形空所
8 ポンプローター
8a 送り用凹溝
8b 軸
M モーター
M1 通電用コード
2 ケース体
3 配管用空所
4 スノコ盤
4a スリット
5 アスピレーター
5a 給水口
5b 混合水排出口
5c 調節バルブ
6 圧力開放バルブ
6a 取入口
6b 噴出口
6c スプリング
6d 円錐状開閉弁
6e 圧力調節用螺子筒
9 取水フイルター
10 混合水放出用パイプ
10a第1噴出パイプ部
10b第2噴出パイプ部
11 空気取入れ用パイプ
12 余剰空気排出用パイプ
13 温水廃棄用パイプ
13a 開閉バルブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
木材、合成樹脂材、金属材のような所要材料で形成した足浴槽本体(1)の底部寄りに、流通性を具えたスノコ盤(4)を設けると共に、その下面側にマイクロバブル発生用機構を設置し、当該マイクロバブル発生用機構に設けたマイクロバブル噴出用パイプ(10)を、対称的な二股状のマイクロバブル噴出パイプ部(10a,10b)を具えたものとすると共に、両噴出パイプ部(10a,10b)の先端開口面部分を、互いに反対方向にしてかつ足浴槽本体(1)の内周壁に対してやや斜め方向に向かうように位置させることにより、当該両噴出パイプ部(10a,10b)から噴出されるマイクロバブル化された混合水が、足浴槽本体(1)の内周壁に噴出衝接させられて足浴槽本体(1)の内壁に沿って回転するような渦流を生じさせるように構成したことを特徴とする足浴槽。
【請求項2】
足浴槽本体(1)をヒノキ材またはヒノキ科ヒノキ属の針葉樹であるサワラ材で形成した請求項1に記載の足浴槽。
【請求項3】
足浴槽本体(1)の底部寄りに、流通性を具えたスノコ盤(4)を設けると共に、当該スノコ盤(4)の下面側に、
モーター(M)によって制御されるポンプ(P)の吸込み口(P1)に対して水と空気とを混合させるためのアスピレーター(5)を連結し、当該ポンプ(P)の吐出口(P2)に対して、当該ポンプ(P)から送られてくる水と空気との混合水を取り入れるための取入口(6a)と、取り入れた混合水を排出するための噴出口(6b)とを備え、その内部には通常はスプリング(6c)を介して弾力的に取入口(6a)を閉鎖しかつ当該閉鎖に基づきポンプ(P)から間歇的に送られる混合水の圧力で所定の圧力に達した際にスプリング(6c)に抗して押し開かれるようにした円錐状開閉弁(6d)を収装してなる圧力開放バルブ(6)を連結し、更に、当該圧力開放バルブ(6)の噴出口(6b)に対してマイクロバブル噴出用パイプ(10)を連結するように構成したマイクロバブル発生用機構を設置し、
更に、上記した噴出用パイプ(10)は対称的な二股状のマイクロバブル噴出パイプ部(10a,10b)を具えたものとし、両噴出パイプ部(10a,10b)の先端開口面部分を足浴槽本体(1)の内周壁に対してやや斜め方向に向かうような形態と成すことにより、当該両噴出パイプ部(10a,10b)から噴出されるマイクロバブル化された混合水を、足浴槽本体(1)の内周壁に噴出衝接させることに依って、当該噴出する混合水が足浴槽本体(1)の内壁に沿うように回転する渦流を生じさせるように構成した請求項1または請求項2に記載の足浴槽。
【請求項4】
使用するポンプ(P)として、吸込み口(P1)と吐出口(P2)を具えたケーシング(7)内に形成した円形空所(7a)内に、周縁両側部に送り用凹溝(8a)を等間隔に列設したポンプローター(8)を軸(8b)を介して回転自在に支持すると共に、当該回転軸(8b)の一端にモーター(M)の駆動力を伝えるように構成し、更に、上記ポンプローター(8)の回転に基づき、当該ポンプローター(8)の円周端とケーシング(7)の円形空所(7a)との間に形成される空間が混合水加速用通路となり、ポンプローター(8)の回転に伴い吸込み口(P1)から供給される混合水の加圧的加速作用が奏させると共に、当該混合水加速用通路の所要箇所には余剰空気排出口(7b)を開設したものと成した請求項3に記載の足浴槽。
【請求項5】
アスピレーター(5)の給水口(5a)に、足浴槽本体(1)内に満たされている温水を取り込むための取水フイルター(9)を連結して成る請求項3又は請求項4に記載の足浴槽。
【請求項6】
足浴槽本体(1)として、当該足浴槽本体(1)の内側面に沿って上面閉鎖の配管用空所(3)を画設したものを用い、下端をアスピレーター(5)の調節用バルブ(5c)に対して連結した空気取入れ用パイプ(11)を、当該配管用空所(3)内に立設するように構成した請求項3乃至請求項5の何れかに記載の足浴槽。
【請求項7】
足浴槽本体(1)として、当該足浴槽本体(1)の内側面に沿って上面閉鎖の配管用空所(3)を画設したものを用い、下端を既述したポンプ(P)における余剰空気排出口(P3)に連結する事により当該ポンプ(P)から除外された余剰空気を貯蔵温水中に逃がすことなく直接外気に逃がすための余剰空気排出用パイプ(12)を、当該配管用空所(3)内に立設するように構成した請求項3乃至請求項6の何れかに記載の足浴槽。
【請求項8】
足浴槽本体(1)として、当該足浴槽本体(1)の内側面に沿って上面閉鎖の配管用空所(3を画設したものを用い、当該配管用空所(3)内に、使用後の足浴槽本体(1)内の温水を抜くための温水廃棄用パイプ(13)を立設し、当該温水廃棄用パイプ(13)の下端はポンプ(P)の吐出口(P2)に連結すると共に、開閉バルブ(13a)を設けた上端を当該配管用空所(3)の上縁寄り部分から外方に突出させるように構成した請求項3乃至請求項7の何れかに記載の足浴槽。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−239917(P2011−239917A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−114023(P2010−114023)
【出願日】平成22年5月18日(2010.5.18)
【出願人】(502177934)
【出願人】(510137216)
【Fターム(参考)】