身体接触部位を摩るマッサージ器
【課題】 例えば手のひらで摩るような動作、特に指の付け根から指先までを使って柔軟に皮膚を摩ることが出来るようなマッサージ器と言うものはこれまでになかった。このような動作をするマッサージ器があれば、皮膚に新感覚のマッサージを与えるものになり得る。
【解決手段】 筐体内に収められた電動モータと、後述する外周部を前記筐体外に出すと共に前記電動モータに取り付けられて回転して前記外周部で身体を摩るようにする柔軟な羽根車と、から成る身体接触部位を摩るマッサージ器とした。また他のマッサージ器にアタッチメント式に取り付けることが出来るように、前記他のマッサージ器への取り付け手段を有しているものとした。
【解決手段】 筐体内に収められた電動モータと、後述する外周部を前記筐体外に出すと共に前記電動モータに取り付けられて回転して前記外周部で身体を摩るようにする柔軟な羽根車と、から成る身体接触部位を摩るマッサージ器とした。また他のマッサージ器にアタッチメント式に取り付けることが出来るように、前記他のマッサージ器への取り付け手段を有しているものとした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、これまでにない新感覚の摩りが可能なマッサージ器に関する。
【背景技術】
【０００２】
東洋医学で言う所の「あんま」や「指圧」は所謂マッサージのことであり、患部に対して手の指や手のひらで摩る、揉む、叩く、押すなどを行うことである。例えば特開２００９−０５０５７５の「手マッサージ器」は空気で幹部を圧迫するためのものであり、特開２００９−１６５５７１の「電動器具」は指圧に係る器具であり、特開２０１０−１１５４５９は「足裏マッサージ器」に関するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開２００９−０５０５７５号公報
【特許文献２】特開２００９−１６５５７１号公報
【特許文献３】特開２０１０−１１５４５９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
手の指や手のひらで摩る、揉む、叩く、押すことの内、揉む、叩く、押すは上掲の先行技術によって実現されている。しかしながら手のひらで摩るような動作、特に指の付け根から指先までを使って、柔軟に皮膚を摩ることが出来るようなマッサージ器と言うものはこれまでにはなかった。
【０００５】
もしもこのような動作をするマッサージ器があれば、皮膚にとって新感覚のマッサージを与えるものとなるに違いない。ある意味で癒し的なマッサージであると言える。またこのようなマッサージ器を従来のマッサージ器と併用することが出来ればなお良い。そこで本発明はこのような摩り方が可能な全く新しいマッサージ器の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
このため本発明は、筐体内に収められた電動モータと、後述する外周部を前記筐体外に出すと共に前記電動モータに取り付けられて回転して前記外周部で身体を摩るようにする柔軟な羽根車と、から成る身体接触部位を摩るマッサージ器を提供して、上記課題を解決する。柔軟な羽根車は電動モータによって回転するが、羽根車の外周部は筐体外に出ているため、ここで身体を摩ることが出来る。マッサージ器として柔軟な羽根車によるこの感覚は全く新しく癒し的なものである。その用途として美顔マッサージや頭皮マッサージや痛む筋肉のマッサージなどを上げる。
【０００７】
次に、前記羽根車はその羽根の形状が身体を摩る方向に凸湾曲しているものとすることが出来る。これは恰も手の指の付け根から指先までを使って、身体に対する抵抗が逃げて少なくなるように指の背側から身体を摩るのと同じような効果となる。あるいはスクレイパーのシリコーンゴム製のヘラの部分を撓らせて、皮膚表面にソフトな弾力性による押圧を加えるかのような感触の摩りとなる。要するに羽根車の先端部分が身体に引っ掛かるような感触を出来るだけ与えないようにしたのである。従ってマッサージの効果もより柔軟なものとなる。
【０００８】
次に、前記羽根車はその羽根の一部または全部がブラシ状を呈しているものとすることが出来る。ブラシ（毛）で身体を摩るととても良好なリラックス効果が得られる。実際の構成としては、例えば羽根の一枚空かしのものをブラシ状を呈するものとしたり、全ての羽根をブラシ状にしたりすることが出来る。この構成の場合の羽根車の好適な素材としてはゴムやナイロンやＰＥＴ樹脂などを上げる。
【０００９】
次に、さらに他のマッサージ器にアタッチメント式に取り付けることが可能となるように、前記他のマッサージ器への取り付け手段を有しているものとすることが出来る。他のマッサージ器としては上掲の揉む、叩く、押すなどを行うマッサージ器を上げるが、このようなマッサージ器に本発明の摩るタイプのマッサージ器を併設して両者を使い分けすることを可能にするのである。例えばマッサージ開始初期は本発明によって摩ると言う準備的なマッサージとしたり、他のマッサージ器としてツボ押し器によるマッサージの終わりに、本発明による整理マッサージとするなどである。或いは同時に用いられるように構成することも可能である。なお本発明ではアタッチメント式に取り付けることが出来るのであるから、他のマッサージ器から見れば、羽根の柔軟さが異なる本発明のマッサージ器を適宜交換することが出来て便利である。
【００１０】
なお前記取り付け手段は回動軸によって２つに分割されていると共に前記羽根車の側が常には身体に押し付けられるような付勢手段を有しているものとしても良い。本発明の請求項１のマッサージ器は、これ単独で手に持って使用するタイプのものではあるが、他のマッサージ器にアタッチメント式に取り付けるものとすると、これを直接手に持たなくなるために身体への押し付けも間接的なものにならざるを得ない。元々羽根車は柔軟なものであるから、所要の摩る効果を得たいのであれば、常に身体に押し付けるように作用する付勢手段を設けることは好ましいことである。
【発明の効果】
【００１１】
以上本発明のマッサージ器によれば、手のひらで摩るようなマッサージや、指の付け根から指先までを使って柔軟に摩るようなマッサージが可能となっている。これは新感覚のマッサージ効果である。
【図面の簡単な説明】
【００１２】
【図１】 実施例１の全体を部分断面で表した説明図である。
【図２】 実施例１の駆動部分を部分断面で表した説明図である。
【図３】 実施例２の羽根車の説明図である。
【図４】 実施例３の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【００１３】
以下では本発明の美顔用のマッサージ器の３つの実施例を図面に基づいて説明するが、本発明はこれ等に限定されるものではなく、本発明の思想の範囲内で工夫される種々変形例もまた本発明の権利範囲に含まれるものである。
【実施例１】
【００１４】
図１は本実施例の全体を表した説明図であり、羽根車２を取り付けている筐体１の部分を断面図で表している。合成樹脂製の筐体１の一部は持ち手１０と成っており、その表面には滑り止めの性質が付与されている。この内部は図示しないが電池ボックスとなっており、内蔵する電池はスイッチ３１を経由して後述するモータ３に電力を供給し得るように配線されている。なお持ち手１０内に制御回路を収容してモータ３の回転スピードの制御などの回転制御を行わせるように構成することが可能である。
【００１５】
前記モータ３周りの構成は図２によって明らかと成る。すなわちモータ３は筐体１内に固定されており、モータ３の回転軸３０には羽根車２が取り付けられている。この羽根車２の外周部には９回対称の位置に柔軟なシリコーンゴム製の羽根２０を有している。羽根２０は図１に矢線で示す方向（図１では半時計方向）に回転するものとされており、この方向に凸湾曲させて成型されているものである。この９枚の羽根２０を有する羽根車２は中空筒状に成型されたものであり、モータ３に被さってモータ３に遊嵌されるように回転軸３０に固定されている。この構成はモータ３と羽根車２とで２重に場所を取らないようにするためのものである。また羽根車２の羽根２０は筐体１の開口部１１から筐体１の外に出て回転するように設けられている。なお本実施例の美顔用のマッサージ器を風呂場で用いることが出来るようにしたいのであれば、モータ３を防水を施されたものとしたり、前記電池ボックスなどの電気系統に防水処理を施すようにすると良い。
【００１６】
スイッチ３１をＯＮにしてモータ３を回転させると、羽根２０は凸湾曲した方を先にして（凹湾曲した方が後ろになり）回転を始める。羽根２０は筐体１の開口部１１から出ており、図１の矢線で示した方向に回転するため、開口部１１に顔を近づけると羽根２０が顔を撫でるように皮膚に接触して恰も指先で皮膚を摩るような柔軟で新感覚のマッサージ効果を与える。なお羽根２０は上述したように凸湾曲させて成型されており、羽根２０の先端部分が膚に引っ掛かるような感触を与えないが、これを不要とするのであれば羽根を凸湾曲させない構成もまた可能である。
【実施例２】
【００１７】
本実施例は羽根車２１に関するものである。上述した羽根車２にはシリコーンゴム製の羽根２０が備えられていたが、本実施例の羽根車２１では羽根２０に代えてポリエステル樹脂製になる台部２３に植設した豚毛製のブラシ羽根２４とした点に特長を有する。なお２２は軸孔である。
【００１８】
ブラシ羽根２４は膚に接触した時にブラシで優しく触れる感覚を使用者に与えることが出来る。またブラシ羽根２４は膚に接触するまでは直毛であるが、肌に触れてその抵抗を受けることで上述した凸湾曲の状態を示す。なおブラシ羽根には豚毛製以外の例えばポリエステル樹脂製のものを用いたり、ゴム製の櫛歯状のものにするなど自由な設計が可能である。また本実施例では羽根の全体をブラシ状としたが、これは例えば図面の左右方向の一部分だけをブラシ状としたり、羽根の先の部分だけをブラシ状とするなどの構成が可能である。
【実施例３】
【００１９】
本実施例は、他のマッサージ器４にアタッチメント式に取り付けることが出来るように構成したものである。本実施例で用いた他のマッサージ器４とは、押すマッサージを行うためのいわゆる指圧具であり、指圧先端部の内部にモータバイブレータを備えているものである。また後述する筐体１２をこのマッサージ器４の接続筒４０へ差し込んで取り付けるための嵌入端部１７を備えると共に、この内部に筐体１２側の接続部品である所の接続具１４を嵌めるためのものであり且つ接続具１４との間で電気的な接続を取って筐体１２側のモータに電力を供給するための装着口４１を備えている。
【００２０】
筐体１２はモータを内蔵し、モータの回転軸には羽根車２が取り付けられている。この羽根車２は実施例１のものと同一のものであり、モータへの取り付けも実施例１と同様に為されている。また羽根車２の羽根２０は筐体１２の開口部１３から筐体１２の外に出て矢線で示す方向に回転するように設けられている。
【００２１】
この筐体１２は前記嵌入端部１７を以て前記接続筒４０に対して図４の左右方向に揺らすことが出来るように緩く収められており、また嵌入端部１７の近くとなる部位に回動軸１５を備えており、この回動軸１５に前記接続具１４が回動自在に取り付けられている。ある意味筐体１２と接続具１４は回動軸１５により２つに分割されていると見看し得る。なお接続具１４は、筐体１２内に取り付けられたコイルバネ１６によって筐体１２そのものを常には図４の左方向に付勢するように作用する。従って筐体１２を他のマッサージ器４に取り付けるには、接続具１４を装着口４１に装着するようにして嵌入端部１７を接続筒４０の中に収めるようにするのである。すなわち本実施例は他のマッサージ器４に対して着脱自在であり、アタッチメントとして交換も自由に行うことが出来る。
【産業上の利用可能性】
【００２２】
本考案のマッサージ器の形状や素材は任意選択が可能である。患部に適する構成を採用すれば良い。また羽根車に薄い膜状のカバーを掛けるなりして、羽根車がデリケートな肌に直接触れないようにしても良い。本考案のマッサージ器はマッサージチェアのアタッチメントとして構成したり、これ単独で用いるペット用のマッサージ器として構成することが可能である。
【符号の説明】
【００２３】
１ 筐体
１０ 持ち手
１１ 開口部
１２ 筐体
１３ 開口部
１４ 接続具
１５ 回動軸
１６ コイルバネ
１７ 嵌入端部
２ 羽根車
２０ 羽根
２１ 羽根車
２２ 軸孔
２３ 台部
２４ ブラシ式羽根
３ モータ
３０ 回転軸
３１ スイッチ
４ 他のマッサージ器
４０ 接続筒
４１ 装着口
【技術分野】
【０００１】
本発明は、これまでにない新感覚の摩りが可能なマッサージ器に関する。
【背景技術】
【０００２】
東洋医学で言う所の「あんま」や「指圧」は所謂マッサージのことであり、患部に対して手の指や手のひらで摩る、揉む、叩く、押すなどを行うことである。例えば特開２００９−０５０５７５の「手マッサージ器」は空気で幹部を圧迫するためのものであり、特開２００９−１６５５７１の「電動器具」は指圧に係る器具であり、特開２０１０−１１５４５９は「足裏マッサージ器」に関するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開２００９−０５０５７５号公報
【特許文献２】特開２００９−１６５５７１号公報
【特許文献３】特開２０１０−１１５４５９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
手の指や手のひらで摩る、揉む、叩く、押すことの内、揉む、叩く、押すは上掲の先行技術によって実現されている。しかしながら手のひらで摩るような動作、特に指の付け根から指先までを使って、柔軟に皮膚を摩ることが出来るようなマッサージ器と言うものはこれまでにはなかった。
【０００５】
もしもこのような動作をするマッサージ器があれば、皮膚にとって新感覚のマッサージを与えるものとなるに違いない。ある意味で癒し的なマッサージであると言える。またこのようなマッサージ器を従来のマッサージ器と併用することが出来ればなお良い。そこで本発明はこのような摩り方が可能な全く新しいマッサージ器の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
このため本発明は、筐体内に収められた電動モータと、後述する外周部を前記筐体外に出すと共に前記電動モータに取り付けられて回転して前記外周部で身体を摩るようにする柔軟な羽根車と、から成る身体接触部位を摩るマッサージ器を提供して、上記課題を解決する。柔軟な羽根車は電動モータによって回転するが、羽根車の外周部は筐体外に出ているため、ここで身体を摩ることが出来る。マッサージ器として柔軟な羽根車によるこの感覚は全く新しく癒し的なものである。その用途として美顔マッサージや頭皮マッサージや痛む筋肉のマッサージなどを上げる。
【０００７】
次に、前記羽根車はその羽根の形状が身体を摩る方向に凸湾曲しているものとすることが出来る。これは恰も手の指の付け根から指先までを使って、身体に対する抵抗が逃げて少なくなるように指の背側から身体を摩るのと同じような効果となる。あるいはスクレイパーのシリコーンゴム製のヘラの部分を撓らせて、皮膚表面にソフトな弾力性による押圧を加えるかのような感触の摩りとなる。要するに羽根車の先端部分が身体に引っ掛かるような感触を出来るだけ与えないようにしたのである。従ってマッサージの効果もより柔軟なものとなる。
【０００８】
次に、前記羽根車はその羽根の一部または全部がブラシ状を呈しているものとすることが出来る。ブラシ（毛）で身体を摩るととても良好なリラックス効果が得られる。実際の構成としては、例えば羽根の一枚空かしのものをブラシ状を呈するものとしたり、全ての羽根をブラシ状にしたりすることが出来る。この構成の場合の羽根車の好適な素材としてはゴムやナイロンやＰＥＴ樹脂などを上げる。
【０００９】
次に、さらに他のマッサージ器にアタッチメント式に取り付けることが可能となるように、前記他のマッサージ器への取り付け手段を有しているものとすることが出来る。他のマッサージ器としては上掲の揉む、叩く、押すなどを行うマッサージ器を上げるが、このようなマッサージ器に本発明の摩るタイプのマッサージ器を併設して両者を使い分けすることを可能にするのである。例えばマッサージ開始初期は本発明によって摩ると言う準備的なマッサージとしたり、他のマッサージ器としてツボ押し器によるマッサージの終わりに、本発明による整理マッサージとするなどである。或いは同時に用いられるように構成することも可能である。なお本発明ではアタッチメント式に取り付けることが出来るのであるから、他のマッサージ器から見れば、羽根の柔軟さが異なる本発明のマッサージ器を適宜交換することが出来て便利である。
【００１０】
なお前記取り付け手段は回動軸によって２つに分割されていると共に前記羽根車の側が常には身体に押し付けられるような付勢手段を有しているものとしても良い。本発明の請求項１のマッサージ器は、これ単独で手に持って使用するタイプのものではあるが、他のマッサージ器にアタッチメント式に取り付けるものとすると、これを直接手に持たなくなるために身体への押し付けも間接的なものにならざるを得ない。元々羽根車は柔軟なものであるから、所要の摩る効果を得たいのであれば、常に身体に押し付けるように作用する付勢手段を設けることは好ましいことである。
【発明の効果】
【００１１】
以上本発明のマッサージ器によれば、手のひらで摩るようなマッサージや、指の付け根から指先までを使って柔軟に摩るようなマッサージが可能となっている。これは新感覚のマッサージ効果である。
【図面の簡単な説明】
【００１２】
【図１】 実施例１の全体を部分断面で表した説明図である。
【図２】 実施例１の駆動部分を部分断面で表した説明図である。
【図３】 実施例２の羽根車の説明図である。
【図４】 実施例３の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【００１３】
以下では本発明の美顔用のマッサージ器の３つの実施例を図面に基づいて説明するが、本発明はこれ等に限定されるものではなく、本発明の思想の範囲内で工夫される種々変形例もまた本発明の権利範囲に含まれるものである。
【実施例１】
【００１４】
図１は本実施例の全体を表した説明図であり、羽根車２を取り付けている筐体１の部分を断面図で表している。合成樹脂製の筐体１の一部は持ち手１０と成っており、その表面には滑り止めの性質が付与されている。この内部は図示しないが電池ボックスとなっており、内蔵する電池はスイッチ３１を経由して後述するモータ３に電力を供給し得るように配線されている。なお持ち手１０内に制御回路を収容してモータ３の回転スピードの制御などの回転制御を行わせるように構成することが可能である。
【００１５】
前記モータ３周りの構成は図２によって明らかと成る。すなわちモータ３は筐体１内に固定されており、モータ３の回転軸３０には羽根車２が取り付けられている。この羽根車２の外周部には９回対称の位置に柔軟なシリコーンゴム製の羽根２０を有している。羽根２０は図１に矢線で示す方向（図１では半時計方向）に回転するものとされており、この方向に凸湾曲させて成型されているものである。この９枚の羽根２０を有する羽根車２は中空筒状に成型されたものであり、モータ３に被さってモータ３に遊嵌されるように回転軸３０に固定されている。この構成はモータ３と羽根車２とで２重に場所を取らないようにするためのものである。また羽根車２の羽根２０は筐体１の開口部１１から筐体１の外に出て回転するように設けられている。なお本実施例の美顔用のマッサージ器を風呂場で用いることが出来るようにしたいのであれば、モータ３を防水を施されたものとしたり、前記電池ボックスなどの電気系統に防水処理を施すようにすると良い。
【００１６】
スイッチ３１をＯＮにしてモータ３を回転させると、羽根２０は凸湾曲した方を先にして（凹湾曲した方が後ろになり）回転を始める。羽根２０は筐体１の開口部１１から出ており、図１の矢線で示した方向に回転するため、開口部１１に顔を近づけると羽根２０が顔を撫でるように皮膚に接触して恰も指先で皮膚を摩るような柔軟で新感覚のマッサージ効果を与える。なお羽根２０は上述したように凸湾曲させて成型されており、羽根２０の先端部分が膚に引っ掛かるような感触を与えないが、これを不要とするのであれば羽根を凸湾曲させない構成もまた可能である。
【実施例２】
【００１７】
本実施例は羽根車２１に関するものである。上述した羽根車２にはシリコーンゴム製の羽根２０が備えられていたが、本実施例の羽根車２１では羽根２０に代えてポリエステル樹脂製になる台部２３に植設した豚毛製のブラシ羽根２４とした点に特長を有する。なお２２は軸孔である。
【００１８】
ブラシ羽根２４は膚に接触した時にブラシで優しく触れる感覚を使用者に与えることが出来る。またブラシ羽根２４は膚に接触するまでは直毛であるが、肌に触れてその抵抗を受けることで上述した凸湾曲の状態を示す。なおブラシ羽根には豚毛製以外の例えばポリエステル樹脂製のものを用いたり、ゴム製の櫛歯状のものにするなど自由な設計が可能である。また本実施例では羽根の全体をブラシ状としたが、これは例えば図面の左右方向の一部分だけをブラシ状としたり、羽根の先の部分だけをブラシ状とするなどの構成が可能である。
【実施例３】
【００１９】
本実施例は、他のマッサージ器４にアタッチメント式に取り付けることが出来るように構成したものである。本実施例で用いた他のマッサージ器４とは、押すマッサージを行うためのいわゆる指圧具であり、指圧先端部の内部にモータバイブレータを備えているものである。また後述する筐体１２をこのマッサージ器４の接続筒４０へ差し込んで取り付けるための嵌入端部１７を備えると共に、この内部に筐体１２側の接続部品である所の接続具１４を嵌めるためのものであり且つ接続具１４との間で電気的な接続を取って筐体１２側のモータに電力を供給するための装着口４１を備えている。
【００２０】
筐体１２はモータを内蔵し、モータの回転軸には羽根車２が取り付けられている。この羽根車２は実施例１のものと同一のものであり、モータへの取り付けも実施例１と同様に為されている。また羽根車２の羽根２０は筐体１２の開口部１３から筐体１２の外に出て矢線で示す方向に回転するように設けられている。
【００２１】
この筐体１２は前記嵌入端部１７を以て前記接続筒４０に対して図４の左右方向に揺らすことが出来るように緩く収められており、また嵌入端部１７の近くとなる部位に回動軸１５を備えており、この回動軸１５に前記接続具１４が回動自在に取り付けられている。ある意味筐体１２と接続具１４は回動軸１５により２つに分割されていると見看し得る。なお接続具１４は、筐体１２内に取り付けられたコイルバネ１６によって筐体１２そのものを常には図４の左方向に付勢するように作用する。従って筐体１２を他のマッサージ器４に取り付けるには、接続具１４を装着口４１に装着するようにして嵌入端部１７を接続筒４０の中に収めるようにするのである。すなわち本実施例は他のマッサージ器４に対して着脱自在であり、アタッチメントとして交換も自由に行うことが出来る。
【産業上の利用可能性】
【００２２】
本考案のマッサージ器の形状や素材は任意選択が可能である。患部に適する構成を採用すれば良い。また羽根車に薄い膜状のカバーを掛けるなりして、羽根車がデリケートな肌に直接触れないようにしても良い。本考案のマッサージ器はマッサージチェアのアタッチメントとして構成したり、これ単独で用いるペット用のマッサージ器として構成することが可能である。
【符号の説明】
【００２３】
１ 筐体
１０ 持ち手
１１ 開口部
１２ 筐体
１３ 開口部
１４ 接続具
１５ 回動軸
１６ コイルバネ
１７ 嵌入端部
２ 羽根車
２０ 羽根
２１ 羽根車
２２ 軸孔
２３ 台部
２４ ブラシ式羽根
３ モータ
３０ 回転軸
３１ スイッチ
４ 他のマッサージ器
４０ 接続筒
４１ 装着口
【特許請求の範囲】
【請求項１】
筐体内に収められた電動モータと、後述する外周部を前記筐体外に出すと共に前記電動モータに取り付けられて回転して前記外周部で身体を摩るようにする柔軟な羽根車と、から成る身体接触部位を摩るマッサージ器。
【請求項２】
前記羽根車はその羽根の形状が身体を摩る方向に凸湾曲しているものである、請求項１に記載の身体接触部位を摩るマッサージ器。
【請求項３】
前記羽根車はその羽根の一部または全部がブラシ状を呈しているものである、請求項１に記載の身体接触部位を摩るマッサージ器。
【請求項４】
更に他のマッサージ器にアタッチメント式に取り付けることが出来るように、前記他のマッサージ器への取り付け手段を有している、請求項１に記載の身体接触部位を摩るマッサージ器。
【請求項５】
前記取り付け手段は回動軸によって２つに分割されていると共に前記羽根車の側が常には身体に押し付けられるような付勢手段を有している、請求項４に記載の身体接触部位を摩るマッサージ器。
【請求項１】
筐体内に収められた電動モータと、後述する外周部を前記筐体外に出すと共に前記電動モータに取り付けられて回転して前記外周部で身体を摩るようにする柔軟な羽根車と、から成る身体接触部位を摩るマッサージ器。
【請求項２】
前記羽根車はその羽根の形状が身体を摩る方向に凸湾曲しているものである、請求項１に記載の身体接触部位を摩るマッサージ器。
【請求項３】
前記羽根車はその羽根の一部または全部がブラシ状を呈しているものである、請求項１に記載の身体接触部位を摩るマッサージ器。
【請求項４】
更に他のマッサージ器にアタッチメント式に取り付けることが出来るように、前記他のマッサージ器への取り付け手段を有している、請求項１に記載の身体接触部位を摩るマッサージ器。
【請求項５】
前記取り付け手段は回動軸によって２つに分割されていると共に前記羽根車の側が常には身体に押し付けられるような付勢手段を有している、請求項４に記載の身体接触部位を摩るマッサージ器。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図２】
【図３】
【図４】
【公開番号】特開２０１２−４５３４７（Ｐ２０１２−４５３４７Ａ）
【公開日】平成２４年３月８日（２０１２．３．８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−２０３６９９（Ｐ２０１０−２０３６９９）
【出願日】平成２２年８月２５日（２０１０．８．２５）
【出願人】（３９１００４５４０）ユーズ株式会社 (5)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年３月８日（２０１２．３．８）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年８月２５日（２０１０．８．２５）
【出願人】（３９１００４５４０）ユーズ株式会社 (5)
【Ｆターム（参考）】
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