車両用サンバイザ
【課題】車両の前方から側方までの範囲を連続して遮光可能で、かつ、この旋回時にサンバイザ本体が操作者の頭部等に干渉することも防止し、またサンバイザ本体の回転操作と旋回操作との手順に対する制約も解消する。
【解決手段】サンバイザ本体10が支持構造によって車両の天井側に取付けられ、この支持構造によってサンバイザ本体を収納位置と使用位置とに回転させ、かつ、車両の前方から側方までの範囲で旋回させることができる車両用サンバイザであって、支持構造が、サンバイザ本体10を旋回させる支持アーム14と、サンバイザ本体を収納位置および使用位置に回転させるように支持した支持ロッド16とを備えている。支持アーム14の一方の端部が天井側に対して第1垂直軸S1回りに回転できるように支持されている。支持アーム14の他方の端部と支持ロッド16とが第2垂直軸S2回りに相対的に回転できるように連結されている。
【解決手段】サンバイザ本体10が支持構造によって車両の天井側に取付けられ、この支持構造によってサンバイザ本体を収納位置と使用位置とに回転させ、かつ、車両の前方から側方までの範囲で旋回させることができる車両用サンバイザであって、支持構造が、サンバイザ本体10を旋回させる支持アーム14と、サンバイザ本体を収納位置および使用位置に回転させるように支持した支持ロッド16とを備えている。支持アーム14の一方の端部が天井側に対して第1垂直軸S1回りに回転できるように支持されている。支持アーム14の他方の端部と支持ロッド16とが第2垂直軸S2回りに相対的に回転できるように連結されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サンバイザ本体を、収納位置と使用位置とに回転させることが可能で、かつ車両の前方から側方までの範囲で旋回させることが可能な車両用サンバイザに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の車両用サンバイザについては、例えば特許文献1に開示された技術が既に知られている。この技術では、サンバイザ本体を収納位置と使用位置とに回転操作できるように支持した支軸の一端部(サポート部)が、ルーフ側に対してブラケットで回転可能に取付けられている。そこで、サンバイザ本体を使用位置に回転操作してから、このサンバイザ本体を支軸と共にサポート部を支点にして旋回させることにより、サンバイザ本体が車両の前方から側方までの範囲を移動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−221873号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の一般的な構成の車両用サンバイザは、車両の前方および側方の二箇所でしかウィンドウを遮光することができない。なお、サンバイザ本体を車両の前方から側方までの範囲で旋回させるとき、該サンバイザ本体が操作者の頭部等に干渉しやすい軌跡上を通るといった煩わしさがある。また、サンバイザ本体は使用位置に回転操作した状態でなければ旋回操作を行うことができないため、回転操作と旋回操作との手順に制約を受けることになる。
【0005】
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、車両の前方から側方までの範囲を連続して遮光可能で、かつ、この旋回時にサンバイザ本体が操作者の頭部等に干渉することも防止し、またサンバイザ本体の回転操作と旋回操作との手順に対する制約も解消することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の目的を達成するためのもので、以下のように構成されている。
第1の発明は、サンバイザ本体が支持構造によって車両の天井側に取付けられ、この支持構造によってサンバイザ本体を天井側に沿わせた収納位置と、車両の窓を遮光するための使用位置とに回転させることができるとともに、サンバイザ本体を車両の前方から側方までの範囲で旋回させることができる車両用サンバイザであって、支持構造が、サンバイザ本体を旋回させる支持アームと、サンバイザ本体を収納位置および使用位置に回転させるように支持した支持ロッドとを備えている。そして、支持アームの一方の端部が、サンバイザ本体を旋回させるために天井側に対して第1垂直軸回りに回転できるように支持されている。また、支持アームの他方の端部と支持ロッドとが、サンバイザ本体の向きを変えるために第2垂直軸回りに相対的に回転できるように連結されている。
【0007】
この構成のサンバイザにおいては、支持構造の機能によってサンバイザ本体を車両の前方から側方まで同一の平坦面を内部に向けたまま旋回させることができる。これにより、旋回の範囲を連続して遮光することができ、かつ、この旋回時にサンバイザ本体が操作者の頭部等に干渉することも防止される。
また、サンバイザ本体の旋回位置に関係なく、サンバイザ本体を支持ロッドの水平軸回りに回転させて収納位置あるいは使用位置に操作することができる。したがって、例えばサンバイザ本体を収納位置のまま所定の旋回位置まで予め操作しておき、その後、遮光が必要なタイミングでサンバイザ本体を使用位置に操作することが可能となる。
【0008】
第2の発明は、第1の発明において、支持構造における支持アームの第1垂直軸回りの回転と、支持ロッドの第2垂直軸回りの回転とが連動機構によって同期回転するように構成され、サンバイザ本体の旋回に連動して該サンバイザ本体がその旋回位置において遮光に適した向きに作動するように設定されている。
この構成により、支持アームの第1垂直軸回りの回転を、例えばカーナビゲーションシステムの信号に基づいて制御されるモータで駆動すれば、車両の走行方向に応じてサンバイザ本体を遮光に適した旋回位置と向きに自動的に作動させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施の形態1における車両用サンバイザを表した斜視図。
【図2】実施の形態1における車両用サンバイザを表した正面図。
【図3】実施の形態1における車両用サンバイザを表した側面図。
【図4】図2の第1垂直軸S1の周辺部分を拡大して表した断面図。
【図5】図2の第2垂直軸S2の周辺部分を拡大して表した断面図。
【図6】実施の形態1における車両用サンバイザの遮光位置の変化を表した平面図。
【図7】実施の形態2における車両用サンバイザを表した斜視図。
【図8】実施の形態2における車両用サンバイザの支持構造を表した分解斜視図。
【図9】実施の形態2における車両用サンバイザの一部を表した正面図。
【図10】実施の形態2における車両用サンバイザの一部を表した平面図。
【図11】図9の第1垂直軸S1の周辺部分を拡大して表した断面図。
【図12】実施の形態2における連動機構の第3ギヤ支持部分を拡大して表した断面図。
【図13】図9の第2垂直軸S2の周辺部分を拡大して表した断面図。
【図14】実施の形態3における車両用サンバイザを表した斜視図。
【図15】実施の形態3における車両用サンバイザの支持構造を表した分解斜視図。
【図16】実施の形態3における車両用サンバイザを表した正面図。
【図17】実施の形態3における車両用サンバイザを表した平面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。
実施の形態1
図1〜図6で示す実施の形態1において、サンバイザ本体10は車両の窓を遮光するのに適した大きさ及び形状に設定されている。なお、サンバイザ本体10の構造は、フレームをクッション材で被い、かつ、クッション材の外側を合成皮革や布などの表皮で被った周知の構造である。このサンバイザ本体10を車両の天井側(図示省略)に取付けるための支持構造は、固定ベース12、支持アーム14および支持ロッド16に大別される。
【0011】
固定ベース12は、天井側の所定位置にビス留めされる部材であり、その中央部に筒状の軸受け部12aが位置している。この軸受け部12aの内孔は固定ベース12の上下に貫通しており、ここに支持アーム14の一端が回転可能に支持される。また、固定ベース12は、軸受け部12aの両側に位置する筒状のビス挿通部12bをそれぞれ備えている。これらのビス挿通部12bの内孔も上下に貫通していて、個々にビス(図示省略)を挿通させて天井側に締結することにより、固定ベース12が天井側に位置決め状態で固定される。
【0012】
支持アーム14は、サンバイザ本体10を車両の前方から側方までの範囲で旋回させるように固定ベース12に支持した部材である。この支持アーム14は、ほぼ水平に延びる部分の一端を上方へ曲げた格好の支持側軸部14aと、他端を下方へ曲げた格好の連結側軸部14bとを有する。支持側軸部14aは、固定ベース12の軸受け部12aに下側から挿入されて、前述のように回転可能に支持されている(図4)。そして、連結側軸部14bは、次に説明するようにサンバイザ本体10側の支持ロッド16に連結される。
【0013】
支持ロッド16は、サンバイザ本体10の上部中央において該サンバイザ本体10に対して相対的に回転できるように内蔵されている。この支持ロッド16の中間部分は、サンバイザ本体10の切り欠き部10bによって外部に露出しており、この中間部分に筒状の軸受け部16aが設けられている。軸受け部16aの内孔は上下に貫通しており、ここに支持アーム14の連結側軸部14bが上側から挿入されて回転可能に連結されている(図5)。
【0014】
なお、支持アーム14の支持側軸部14aおよび連結側軸部14bの外周面と、固定ベース12の軸受け部12aおよび支持ロッド16の軸受け部16aの内周面とは、テーパコーン面になっている(図4、図5)。これにより、軸受け部12a,16aに対する支持側軸部14aおよび連結側軸部14bの挿入量に応じて個々の回転に適度の抵抗を与えることができる。
また、支持アーム14の連結側軸部14bと支持ロッド16の軸受け部16aとの関係については、支持アーム14の端部に筒状の軸受けを設け、この軸受けに回転可能に挿入される軸部を支持ロッド16に設けた構成に代えることも可能である。
【0015】
このような支持構造によって天井側に取付けられたサンバイザ本体10は、支持側軸部14aの軸線である第1垂直軸S1および連結側軸部14bの軸線である第2垂直軸S2回りにそれぞれ回転することができる(図2)。すなわち、サンバイザ本体10は、天井側に固定された固定ベース12に対し、支持アーム14と共に第1垂直軸S1(図2)回りに旋回することができる。また、サンバイザ本体10は、支持アーム14に対して支持ロッド16と共に第2垂直軸S2回りに回転して向きを変えることができる。
サンバイザ本体10は、支持ロッド16の軸線回りに回転することができる。この回転により、サンバイザ本体10を図3の仮想線で示すように天井側に沿わせた収納位置と、図3の実線およびその他の図面で示すように遮光のための使用位置とに操作することができる。
【0016】
車両用サンバイザの使用例について説明すると、例えば遮光のための使用位置にあるサンバイザ本体10を、第1垂直軸S1回りに車両の前方から側方までの範囲で旋回させる操作と併行して第2垂直軸S2回りに回転させてサンバイザ本体10の向きを変えることができる。これによってサンバイザ本体10を、図6で示す前面(フロントガラス)遮光位置Aから側面(サイドドアガラス)遮光位置Bまで同一の平坦面10aを内部に向けたまま旋回させることができる。このため、サンバイザ本体10は、その旋回の範囲を連続して遮光することができるとともに、サンバイザ本体10が例えば図6で示す旋回範囲の中間遮光位置Cを通過するときでも操作者の頭部等に干渉することは避けられる。
また、この支持構造ではサンバイザ本体10の旋回位置に関係なく、該サンバイザ本体10を収納位置あるいは使用位置に回転させることができる。例えばサンバイザ本体10を図3の仮想線で示す収納位置のまま、図6の前面遮光位置Aから側面遮光位置Bまで旋回させておき、その後、側面遮光が必要となったタイミングで、サンバイザ本体10を使用位置に操作することができる。
【0017】
実施の形態2
図7〜図13で示す実施の形態2において、サンバイザ本体10の支持構造を構成する固定ベース22は、実施の形態1と同様に天井側にビス留めされる部材である。この固定ベース22の中央部には、軸部22aが位置しているとともに、軸部22aの両側にビス挿通部22bがそれぞれ位置している。両ビス挿通部22bにビスを挿通させて天井側に締結することにで、固定ベース22が天井側に位置決め状態で固定されるのも実施の形態1と同様である。
【0018】
支持構造を構成する支持アーム24は、実施の形態1の支持アーム14とは形状が異なり、プレート状の成形品である。この支持アーム24の一端寄りには、ボス形状の軸受け部24aと、この軸受け部24aの軸心を中心とする円弧形状の逃がし孔24bとが設けられている。軸受け部24aには固定ベース22の軸部22aが下側から挿入され、固定ベース22に対して支持アーム24が回転可能に支持される(図11)。この回転軸が図9で示す第1垂直軸S1である。
また、固定ベース22の片方のビス挿通部22bは、支持アーム24の回転領域にあることから、この支持アーム24の逃がし孔24b内に位置している。これにより、該ビス挿通部22bに対するビスの挿通、ならびに固定ベース22に対する支持アーム24の回転が妨げられることはない。
【0019】
支持アーム24の他端寄りには、下向きの連結軸部24dが設けられている。この連結軸部24dは、実施の形態1と同様に支持ロッド16の軸受け部16aに上側から挿入されて回転可能に連結される(図13)。この回転軸が図9で示す第2垂直軸S2である。
支持アーム24上面において、軸受け部24aと連結軸部24dとの中間位置には中間軸部24cが設けられ、その周囲は後述の第3ギヤ28cを収めるための凹形状になっている(図8)。
【0020】
つづいて、支持アーム24の第1垂直軸S1回りの回転と、支持ロッド16の第2垂直軸S2回りの回転とを同期させるための連動機構28について説明する。この連動機構28は、固定ベース22の外周の一部において軸部22aの軸線(第1垂直軸S1)を中心として形成された第1ギヤ28aと、支持ロッド16の軸受け部16a外周にその軸線(第2垂直軸S2)を中心として固定された第2ギヤ28bと、支持アーム24の中間軸部24cに対して回転可能に組付けられた第3ギヤ28cとによって構成されている。そして、第3ギヤ28cは第1ギヤ28a及び第2ギヤ28bに対して個々に噛み合っている(図11〜図13)。
なお、連動機構28における第2ギヤ28b及び第3ギヤ28cは支持アーム24で被われており、支持構造の意匠性が保たれている。
【0021】
そこで、固定ベース22に対して支持アーム24を第1垂直軸S1回りに回転操作すると、固定ベース22の第1ギヤ28aに噛み合っている第3ギヤ28cが支持アーム24の回転量に応じて中間軸部24cの軸線回りに回転する。この第3ギヤ28cの回転に連動して第2ギヤ28bが回転し、支持アーム24に対して支持ロッド16が第2垂直軸S2回りに回転する。すなわち、サンバイザ本体10は、第1垂直軸S1回りの旋回に同期して第2垂直軸S2回りに向きを変えることとなり、サンバイザ本体10がその旋回位置において遮光に適した向きとなる。
【0022】
なお、支持アーム24の第1垂直軸S1回りの回転を、固定ベース22側に組み込んだモータで駆動することにより、サンバイザ本体10の旋回及び向きの変更を自動化することも可能である。その場合、モータの駆動を例えばカーナビゲーションシステムの信号に基づいて制御すれば、車両の走行方向に応じてサンバイザ本体10を遮光に適した旋回位置と向きに作動させることができる。
また、サンバイザ本体10の支持ロッド16に対する回転をモータ駆動とすれば、サンバイザ本体10を収納位置および使用位置に回転させる操作も自動化することができる。
【0023】
実施の形態3
図14〜図17で示す実施の形態3において、サンバイザ本体10の支持構造を構成する固定ベース32は、その上面の中心部に位置する軸部32aと、軸部32aの外方三箇所に位置するビス挿通部32bをそれぞれ有する。したがってこの固定ベース32は、三箇所のビス挿通部32bにそれぞれビスを挿通させて天井側に締結することにで、天井側に位置決め状態で固定される。
【0024】
支持構造を構成する支持アーム34は、実施の形態2の支持アーム24と同様にプレート状の成形品である。この支持アーム34の一端寄りに位置する軸受け部34aの両側二箇所には、この軸受け部34aの軸心を中心とする円弧形状の逃がし孔34bが設けられている。軸受け部34aには固定ベース32の軸部32aが下側から挿入され、固定ベース32に対して支持アーム34が回転可能に支持される。この回転軸が図16で示す第1垂直軸S1であって、その支持構造は実施の形態2の場合と同様である。なお、支持アーム34の回転領域にある固定ベース32の二つのビス挿通部32bは、支持アーム34の両逃がし孔34bにそれぞれ位置しており、その理由も実施の形態2と同様である。
支持アーム34の他端寄りに設けられている下向きの連結軸部34dは、支持ロッド16の軸受け部16aに上側から挿入されて回転可能に連結される。この回転軸が図16で示す第2垂直軸S2であって、その支持構造は実施の形態2の場合と同様である。
【0025】
実施の形態3の連動機構38は、固定ベース32の外周全域において軸部32aの軸線(第1垂直軸S1)を中心として形成された第1プーリー38aと、支持ロッド16の軸受け部16a外周にその軸線(第2垂直軸S2)を中心として固定された第2プーリー38bと、これらの両プーリー38a,38bにわたって掛けられたタイミングベルト38cとによって構成されている。この連動機構38における第2プーリー38bは支持アーム34で被われており、かつ、タイミングベルト38cの殆どの部分は支持アーム34のベルトガイド部34cに収まっていることから、支持構造の意匠性が保たれている。
実施の形態3の連動機構38においても、サンバイザ本体10が第1垂直軸S1回りの旋回に同期して第2垂直軸S2回りに向きを変え、サンバイザ本体10がその旋回位置において最も遮光に適した向きに変化する。
【0026】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、この実施の形態には次のような各種の技術的事項が含まれていることを付記しておく。
支持アームの第1垂直軸回りの回転と支持ロッドの第2垂直軸回りの回転とを同期回転させる連動機構が、第1垂直軸の軸上において天井側に固定された第1ギヤと、第2垂直軸の軸上において支持ロッドに固定された第2ギヤと、これらの両ギヤに共に噛み合う中間位置において支持アームに回転可能に支持された第3ギヤとによって構成されている。
このように連動機構にギヤ群を用いることにより、サンバイザ本体の旋回とサンバイザ本体の向きを変えるための回転との同期を簡単に設定することができる。
【0027】
連動機構が、第1垂直軸の軸上において天井側に固定された第1プーリーと、第2垂直軸の軸上において支持ロッドに固定された第2プーリーと、これらの両プーリーに掛けられたタイミングベルトとによって構成されている。
連動機構にギヤ群を用いた場合は、第1垂直軸と第2垂直軸との軸間距離を大きくすると第1ギヤと第2ギヤとの比率を保ち、第3ギヤも含めてギヤ径も大きくする必要があるが、タイミングベルトを用いた場合、第1プーリーと第2プーリーとの径を一定に保ったままで第1垂直軸と第2垂直軸との軸間距離を自由に設定することができる。つまり、支持アームの幅を増大させることなく、その長さを任意に選定することが可能となる。
【符号の説明】
【0028】
10 サンバイザ本体
10a 平坦面
12 固定ベース
14 支持アーム
16 支持ロッド
S1 第1垂直軸
S2 第2垂直軸
28,38 連動機構
【技術分野】
【0001】
本発明は、サンバイザ本体を、収納位置と使用位置とに回転させることが可能で、かつ車両の前方から側方までの範囲で旋回させることが可能な車両用サンバイザに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の車両用サンバイザについては、例えば特許文献1に開示された技術が既に知られている。この技術では、サンバイザ本体を収納位置と使用位置とに回転操作できるように支持した支軸の一端部(サポート部)が、ルーフ側に対してブラケットで回転可能に取付けられている。そこで、サンバイザ本体を使用位置に回転操作してから、このサンバイザ本体を支軸と共にサポート部を支点にして旋回させることにより、サンバイザ本体が車両の前方から側方までの範囲を移動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−221873号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の一般的な構成の車両用サンバイザは、車両の前方および側方の二箇所でしかウィンドウを遮光することができない。なお、サンバイザ本体を車両の前方から側方までの範囲で旋回させるとき、該サンバイザ本体が操作者の頭部等に干渉しやすい軌跡上を通るといった煩わしさがある。また、サンバイザ本体は使用位置に回転操作した状態でなければ旋回操作を行うことができないため、回転操作と旋回操作との手順に制約を受けることになる。
【0005】
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、車両の前方から側方までの範囲を連続して遮光可能で、かつ、この旋回時にサンバイザ本体が操作者の頭部等に干渉することも防止し、またサンバイザ本体の回転操作と旋回操作との手順に対する制約も解消することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の目的を達成するためのもので、以下のように構成されている。
第1の発明は、サンバイザ本体が支持構造によって車両の天井側に取付けられ、この支持構造によってサンバイザ本体を天井側に沿わせた収納位置と、車両の窓を遮光するための使用位置とに回転させることができるとともに、サンバイザ本体を車両の前方から側方までの範囲で旋回させることができる車両用サンバイザであって、支持構造が、サンバイザ本体を旋回させる支持アームと、サンバイザ本体を収納位置および使用位置に回転させるように支持した支持ロッドとを備えている。そして、支持アームの一方の端部が、サンバイザ本体を旋回させるために天井側に対して第1垂直軸回りに回転できるように支持されている。また、支持アームの他方の端部と支持ロッドとが、サンバイザ本体の向きを変えるために第2垂直軸回りに相対的に回転できるように連結されている。
【0007】
この構成のサンバイザにおいては、支持構造の機能によってサンバイザ本体を車両の前方から側方まで同一の平坦面を内部に向けたまま旋回させることができる。これにより、旋回の範囲を連続して遮光することができ、かつ、この旋回時にサンバイザ本体が操作者の頭部等に干渉することも防止される。
また、サンバイザ本体の旋回位置に関係なく、サンバイザ本体を支持ロッドの水平軸回りに回転させて収納位置あるいは使用位置に操作することができる。したがって、例えばサンバイザ本体を収納位置のまま所定の旋回位置まで予め操作しておき、その後、遮光が必要なタイミングでサンバイザ本体を使用位置に操作することが可能となる。
【0008】
第2の発明は、第1の発明において、支持構造における支持アームの第1垂直軸回りの回転と、支持ロッドの第2垂直軸回りの回転とが連動機構によって同期回転するように構成され、サンバイザ本体の旋回に連動して該サンバイザ本体がその旋回位置において遮光に適した向きに作動するように設定されている。
この構成により、支持アームの第1垂直軸回りの回転を、例えばカーナビゲーションシステムの信号に基づいて制御されるモータで駆動すれば、車両の走行方向に応じてサンバイザ本体を遮光に適した旋回位置と向きに自動的に作動させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施の形態1における車両用サンバイザを表した斜視図。
【図2】実施の形態1における車両用サンバイザを表した正面図。
【図3】実施の形態1における車両用サンバイザを表した側面図。
【図4】図2の第1垂直軸S1の周辺部分を拡大して表した断面図。
【図5】図2の第2垂直軸S2の周辺部分を拡大して表した断面図。
【図6】実施の形態1における車両用サンバイザの遮光位置の変化を表した平面図。
【図7】実施の形態2における車両用サンバイザを表した斜視図。
【図8】実施の形態2における車両用サンバイザの支持構造を表した分解斜視図。
【図9】実施の形態2における車両用サンバイザの一部を表した正面図。
【図10】実施の形態2における車両用サンバイザの一部を表した平面図。
【図11】図9の第1垂直軸S1の周辺部分を拡大して表した断面図。
【図12】実施の形態2における連動機構の第3ギヤ支持部分を拡大して表した断面図。
【図13】図9の第2垂直軸S2の周辺部分を拡大して表した断面図。
【図14】実施の形態3における車両用サンバイザを表した斜視図。
【図15】実施の形態3における車両用サンバイザの支持構造を表した分解斜視図。
【図16】実施の形態3における車両用サンバイザを表した正面図。
【図17】実施の形態3における車両用サンバイザを表した平面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。
実施の形態1
図1〜図6で示す実施の形態1において、サンバイザ本体10は車両の窓を遮光するのに適した大きさ及び形状に設定されている。なお、サンバイザ本体10の構造は、フレームをクッション材で被い、かつ、クッション材の外側を合成皮革や布などの表皮で被った周知の構造である。このサンバイザ本体10を車両の天井側(図示省略)に取付けるための支持構造は、固定ベース12、支持アーム14および支持ロッド16に大別される。
【0011】
固定ベース12は、天井側の所定位置にビス留めされる部材であり、その中央部に筒状の軸受け部12aが位置している。この軸受け部12aの内孔は固定ベース12の上下に貫通しており、ここに支持アーム14の一端が回転可能に支持される。また、固定ベース12は、軸受け部12aの両側に位置する筒状のビス挿通部12bをそれぞれ備えている。これらのビス挿通部12bの内孔も上下に貫通していて、個々にビス(図示省略)を挿通させて天井側に締結することにより、固定ベース12が天井側に位置決め状態で固定される。
【0012】
支持アーム14は、サンバイザ本体10を車両の前方から側方までの範囲で旋回させるように固定ベース12に支持した部材である。この支持アーム14は、ほぼ水平に延びる部分の一端を上方へ曲げた格好の支持側軸部14aと、他端を下方へ曲げた格好の連結側軸部14bとを有する。支持側軸部14aは、固定ベース12の軸受け部12aに下側から挿入されて、前述のように回転可能に支持されている(図4)。そして、連結側軸部14bは、次に説明するようにサンバイザ本体10側の支持ロッド16に連結される。
【0013】
支持ロッド16は、サンバイザ本体10の上部中央において該サンバイザ本体10に対して相対的に回転できるように内蔵されている。この支持ロッド16の中間部分は、サンバイザ本体10の切り欠き部10bによって外部に露出しており、この中間部分に筒状の軸受け部16aが設けられている。軸受け部16aの内孔は上下に貫通しており、ここに支持アーム14の連結側軸部14bが上側から挿入されて回転可能に連結されている(図5)。
【0014】
なお、支持アーム14の支持側軸部14aおよび連結側軸部14bの外周面と、固定ベース12の軸受け部12aおよび支持ロッド16の軸受け部16aの内周面とは、テーパコーン面になっている(図4、図5)。これにより、軸受け部12a,16aに対する支持側軸部14aおよび連結側軸部14bの挿入量に応じて個々の回転に適度の抵抗を与えることができる。
また、支持アーム14の連結側軸部14bと支持ロッド16の軸受け部16aとの関係については、支持アーム14の端部に筒状の軸受けを設け、この軸受けに回転可能に挿入される軸部を支持ロッド16に設けた構成に代えることも可能である。
【0015】
このような支持構造によって天井側に取付けられたサンバイザ本体10は、支持側軸部14aの軸線である第1垂直軸S1および連結側軸部14bの軸線である第2垂直軸S2回りにそれぞれ回転することができる(図2)。すなわち、サンバイザ本体10は、天井側に固定された固定ベース12に対し、支持アーム14と共に第1垂直軸S1(図2)回りに旋回することができる。また、サンバイザ本体10は、支持アーム14に対して支持ロッド16と共に第2垂直軸S2回りに回転して向きを変えることができる。
サンバイザ本体10は、支持ロッド16の軸線回りに回転することができる。この回転により、サンバイザ本体10を図3の仮想線で示すように天井側に沿わせた収納位置と、図3の実線およびその他の図面で示すように遮光のための使用位置とに操作することができる。
【0016】
車両用サンバイザの使用例について説明すると、例えば遮光のための使用位置にあるサンバイザ本体10を、第1垂直軸S1回りに車両の前方から側方までの範囲で旋回させる操作と併行して第2垂直軸S2回りに回転させてサンバイザ本体10の向きを変えることができる。これによってサンバイザ本体10を、図6で示す前面(フロントガラス)遮光位置Aから側面(サイドドアガラス)遮光位置Bまで同一の平坦面10aを内部に向けたまま旋回させることができる。このため、サンバイザ本体10は、その旋回の範囲を連続して遮光することができるとともに、サンバイザ本体10が例えば図6で示す旋回範囲の中間遮光位置Cを通過するときでも操作者の頭部等に干渉することは避けられる。
また、この支持構造ではサンバイザ本体10の旋回位置に関係なく、該サンバイザ本体10を収納位置あるいは使用位置に回転させることができる。例えばサンバイザ本体10を図3の仮想線で示す収納位置のまま、図6の前面遮光位置Aから側面遮光位置Bまで旋回させておき、その後、側面遮光が必要となったタイミングで、サンバイザ本体10を使用位置に操作することができる。
【0017】
実施の形態2
図7〜図13で示す実施の形態2において、サンバイザ本体10の支持構造を構成する固定ベース22は、実施の形態1と同様に天井側にビス留めされる部材である。この固定ベース22の中央部には、軸部22aが位置しているとともに、軸部22aの両側にビス挿通部22bがそれぞれ位置している。両ビス挿通部22bにビスを挿通させて天井側に締結することにで、固定ベース22が天井側に位置決め状態で固定されるのも実施の形態1と同様である。
【0018】
支持構造を構成する支持アーム24は、実施の形態1の支持アーム14とは形状が異なり、プレート状の成形品である。この支持アーム24の一端寄りには、ボス形状の軸受け部24aと、この軸受け部24aの軸心を中心とする円弧形状の逃がし孔24bとが設けられている。軸受け部24aには固定ベース22の軸部22aが下側から挿入され、固定ベース22に対して支持アーム24が回転可能に支持される(図11)。この回転軸が図9で示す第1垂直軸S1である。
また、固定ベース22の片方のビス挿通部22bは、支持アーム24の回転領域にあることから、この支持アーム24の逃がし孔24b内に位置している。これにより、該ビス挿通部22bに対するビスの挿通、ならびに固定ベース22に対する支持アーム24の回転が妨げられることはない。
【0019】
支持アーム24の他端寄りには、下向きの連結軸部24dが設けられている。この連結軸部24dは、実施の形態1と同様に支持ロッド16の軸受け部16aに上側から挿入されて回転可能に連結される(図13)。この回転軸が図9で示す第2垂直軸S2である。
支持アーム24上面において、軸受け部24aと連結軸部24dとの中間位置には中間軸部24cが設けられ、その周囲は後述の第3ギヤ28cを収めるための凹形状になっている(図8)。
【0020】
つづいて、支持アーム24の第1垂直軸S1回りの回転と、支持ロッド16の第2垂直軸S2回りの回転とを同期させるための連動機構28について説明する。この連動機構28は、固定ベース22の外周の一部において軸部22aの軸線(第1垂直軸S1)を中心として形成された第1ギヤ28aと、支持ロッド16の軸受け部16a外周にその軸線(第2垂直軸S2)を中心として固定された第2ギヤ28bと、支持アーム24の中間軸部24cに対して回転可能に組付けられた第3ギヤ28cとによって構成されている。そして、第3ギヤ28cは第1ギヤ28a及び第2ギヤ28bに対して個々に噛み合っている(図11〜図13)。
なお、連動機構28における第2ギヤ28b及び第3ギヤ28cは支持アーム24で被われており、支持構造の意匠性が保たれている。
【0021】
そこで、固定ベース22に対して支持アーム24を第1垂直軸S1回りに回転操作すると、固定ベース22の第1ギヤ28aに噛み合っている第3ギヤ28cが支持アーム24の回転量に応じて中間軸部24cの軸線回りに回転する。この第3ギヤ28cの回転に連動して第2ギヤ28bが回転し、支持アーム24に対して支持ロッド16が第2垂直軸S2回りに回転する。すなわち、サンバイザ本体10は、第1垂直軸S1回りの旋回に同期して第2垂直軸S2回りに向きを変えることとなり、サンバイザ本体10がその旋回位置において遮光に適した向きとなる。
【0022】
なお、支持アーム24の第1垂直軸S1回りの回転を、固定ベース22側に組み込んだモータで駆動することにより、サンバイザ本体10の旋回及び向きの変更を自動化することも可能である。その場合、モータの駆動を例えばカーナビゲーションシステムの信号に基づいて制御すれば、車両の走行方向に応じてサンバイザ本体10を遮光に適した旋回位置と向きに作動させることができる。
また、サンバイザ本体10の支持ロッド16に対する回転をモータ駆動とすれば、サンバイザ本体10を収納位置および使用位置に回転させる操作も自動化することができる。
【0023】
実施の形態3
図14〜図17で示す実施の形態3において、サンバイザ本体10の支持構造を構成する固定ベース32は、その上面の中心部に位置する軸部32aと、軸部32aの外方三箇所に位置するビス挿通部32bをそれぞれ有する。したがってこの固定ベース32は、三箇所のビス挿通部32bにそれぞれビスを挿通させて天井側に締結することにで、天井側に位置決め状態で固定される。
【0024】
支持構造を構成する支持アーム34は、実施の形態2の支持アーム24と同様にプレート状の成形品である。この支持アーム34の一端寄りに位置する軸受け部34aの両側二箇所には、この軸受け部34aの軸心を中心とする円弧形状の逃がし孔34bが設けられている。軸受け部34aには固定ベース32の軸部32aが下側から挿入され、固定ベース32に対して支持アーム34が回転可能に支持される。この回転軸が図16で示す第1垂直軸S1であって、その支持構造は実施の形態2の場合と同様である。なお、支持アーム34の回転領域にある固定ベース32の二つのビス挿通部32bは、支持アーム34の両逃がし孔34bにそれぞれ位置しており、その理由も実施の形態2と同様である。
支持アーム34の他端寄りに設けられている下向きの連結軸部34dは、支持ロッド16の軸受け部16aに上側から挿入されて回転可能に連結される。この回転軸が図16で示す第2垂直軸S2であって、その支持構造は実施の形態2の場合と同様である。
【0025】
実施の形態3の連動機構38は、固定ベース32の外周全域において軸部32aの軸線(第1垂直軸S1)を中心として形成された第1プーリー38aと、支持ロッド16の軸受け部16a外周にその軸線(第2垂直軸S2)を中心として固定された第2プーリー38bと、これらの両プーリー38a,38bにわたって掛けられたタイミングベルト38cとによって構成されている。この連動機構38における第2プーリー38bは支持アーム34で被われており、かつ、タイミングベルト38cの殆どの部分は支持アーム34のベルトガイド部34cに収まっていることから、支持構造の意匠性が保たれている。
実施の形態3の連動機構38においても、サンバイザ本体10が第1垂直軸S1回りの旋回に同期して第2垂直軸S2回りに向きを変え、サンバイザ本体10がその旋回位置において最も遮光に適した向きに変化する。
【0026】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、この実施の形態には次のような各種の技術的事項が含まれていることを付記しておく。
支持アームの第1垂直軸回りの回転と支持ロッドの第2垂直軸回りの回転とを同期回転させる連動機構が、第1垂直軸の軸上において天井側に固定された第1ギヤと、第2垂直軸の軸上において支持ロッドに固定された第2ギヤと、これらの両ギヤに共に噛み合う中間位置において支持アームに回転可能に支持された第3ギヤとによって構成されている。
このように連動機構にギヤ群を用いることにより、サンバイザ本体の旋回とサンバイザ本体の向きを変えるための回転との同期を簡単に設定することができる。
【0027】
連動機構が、第1垂直軸の軸上において天井側に固定された第1プーリーと、第2垂直軸の軸上において支持ロッドに固定された第2プーリーと、これらの両プーリーに掛けられたタイミングベルトとによって構成されている。
連動機構にギヤ群を用いた場合は、第1垂直軸と第2垂直軸との軸間距離を大きくすると第1ギヤと第2ギヤとの比率を保ち、第3ギヤも含めてギヤ径も大きくする必要があるが、タイミングベルトを用いた場合、第1プーリーと第2プーリーとの径を一定に保ったままで第1垂直軸と第2垂直軸との軸間距離を自由に設定することができる。つまり、支持アームの幅を増大させることなく、その長さを任意に選定することが可能となる。
【符号の説明】
【0028】
10 サンバイザ本体
10a 平坦面
12 固定ベース
14 支持アーム
16 支持ロッド
S1 第1垂直軸
S2 第2垂直軸
28,38 連動機構
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サンバイザ本体が支持構造によって車両の天井側に取付けられ、この支持構造によってサンバイザ本体を天井側に沿わせた収納位置と、車両の窓を遮光するための使用位置とに回転させることができるとともに、サンバイザ本体を車両の前方から側方までの範囲で旋回させることができる車両用サンバイザであって、
支持構造が、サンバイザ本体を旋回させる支持アームと、サンバイザ本体を収納位置および使用位置に回転させるように支持した支持ロッドとを備え、支持アームの一方の端部が、サンバイザ本体を旋回させるために天井側に対して第1垂直軸回りに回転できるように支持され、支持アームの他方の端部と支持ロッドとが、サンバイザ本体の向きを変えるために第2垂直軸回りに相対的に回転できるように連結されている車両用サンバイザ。
【請求項2】
請求項1に記載された車両用サンバイザであって、
支持構造における支持アームの第1垂直軸回りの回転と、支持ロッドの第2垂直軸回りの回転とが連動機構によって同期回転するように構成され、サンバイザ本体の旋回に連動して該サンバイザ本体がその旋回位置において遮光に適した向きに作動するように設定されている車両用サンバイザ。
【請求項1】
サンバイザ本体が支持構造によって車両の天井側に取付けられ、この支持構造によってサンバイザ本体を天井側に沿わせた収納位置と、車両の窓を遮光するための使用位置とに回転させることができるとともに、サンバイザ本体を車両の前方から側方までの範囲で旋回させることができる車両用サンバイザであって、
支持構造が、サンバイザ本体を旋回させる支持アームと、サンバイザ本体を収納位置および使用位置に回転させるように支持した支持ロッドとを備え、支持アームの一方の端部が、サンバイザ本体を旋回させるために天井側に対して第1垂直軸回りに回転できるように支持され、支持アームの他方の端部と支持ロッドとが、サンバイザ本体の向きを変えるために第2垂直軸回りに相対的に回転できるように連結されている車両用サンバイザ。
【請求項2】
請求項1に記載された車両用サンバイザであって、
支持構造における支持アームの第1垂直軸回りの回転と、支持ロッドの第2垂直軸回りの回転とが連動機構によって同期回転するように構成され、サンバイザ本体の旋回に連動して該サンバイザ本体がその旋回位置において遮光に適した向きに作動するように設定されている車両用サンバイザ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2011−898(P2011−898A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−143138(P2009−143138)
【出願日】平成21年6月16日(2009.6.16)
【出願人】(591224825)株式会社ゼロエンジニアリング (22)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年6月16日(2009.6.16)
【出願人】(591224825)株式会社ゼロエンジニアリング (22)
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