説明

車両用リフト装置

【課題】 車両用リフト装置において、スイングアームの旋回ロック装置を簡易に操作すること。
【解決手段】 旋回ロック装置50を有してなる車両用リフト装置10において、リフトテーブル32とスイングアーム40の他方の側に設けられ、非作業位置と解除作業位置とに切替設定され、非作業位置では付勢手段55がロックピン52を付勢することを自由にし、解除作業位置では付勢手段55の付勢力に抗してロックピン52をロック板51の外方に位置規制する解除レバー56を有してなるもの。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はリフトテーブルに付帯させたスイングアームの旋回ロック装置を有してなる車両用リフト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両用リフト装置として、特許文献1に記載の如く、昇降装置により昇降されるリフトテーブルにスイングアームを付帯し、該スイングアームをリフトテーブル上で旋回可能に支持し、該スイングアームの旋回状態をリフトテーブル上に定めた旋回作業位置にてロックする旋回ロック装置を有してなるものがある。
【0003】
従来の旋回ロック装置は、前後のスイングアームのそれぞれに個別に設けられており、スイングアームに設けたピン支持箱にばねを介して挿着したロックピンを、リフトテーブルの側におけるスイングアームの旋回中心まわりに位置する複数のロック孔のいずれかに係脱するものである。
【特許文献1】特開2001-39688
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の旋回ロック装置において、作業者はロックピンを直接的に操作する。このため、ロックピンをロック孔から引き抜いてロック解除操作するときには、ロックピンを引き抜いた状態を手動で維持した上で、該ロックピンがロック孔からずれる位置までスイングアームを手動で旋回させる必要があり、煩雑である。
【0005】
また、従来の旋回ロック装置は、前後のスイングアームのそれぞれに設けたロックピンを個別にロック解除操作する必要があり、煩雑である。
【0006】
本発明の課題は、車両用リフト装置において、スイングアームの旋回ロック装置を簡易に操作することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、昇降装置により昇降されるリフトテーブルにスイングアームを付帯し、該スイングアームをリフトテーブル上で旋回可能に支持し、該スイングアームの旋回状態をリフトテーブル上に定められる旋回作業位置にてロックする旋回ロック装置を有してなる車両用リフト装置において、旋回ロック装置が、リフトテーブルとスイングアームの一方の側に設けられ、スイングアームの旋回中心まわりに位置する複数のロック孔を備えるロック板と、リフトテーブルとスイングアームの他方の側に設けられ、ロック板の側に向けて付勢され、ロック板のいずれかのロック孔に合致するときに、該ロック孔に係入できるロックピンと、ロックピンに付帯し、該ロックピンをロック板の側に向けて付勢する付勢手段と、リフトテーブルとスイングアームの他方の側に設けられ、非作業位置と解除作業位置とに切替設定され、非作業位置では付勢手段がロックピンを付勢することを自由にし、解除作業位置では付勢手段の付勢力に抗してロックピンをロック板の外方に位置規制する解除レバーとを有してなるようにしたものである。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記リフトテーブルの側のアームブラケットに前後のスイングアームの各旋回軸を枢支し、前後のスイングアームのそれぞれに前後のロック板のそれぞれを固定し、アームブラケットに解除レバーを揺動可能に支持するとともに、アームブラケットの支持板に挿通した解除バーを上下動可能に支持し、非作業位置にある解除レバーにより解除バーを上方非作業位置に位置付け、解除作業位置にある解除レバーにより解除バーを下方解除作業位置に位置付け、前後のロックピンを解除バーの下端部に設けた解除板、及びアームブラケットの支持板のそれぞれを下方から通し、各ロックピンの下端係合部を解除板の下面に衝合可能にするとともに、各ロックピンの中間部と支持板の間に該ロックピンをロック板の側に向けて付勢する付勢手段を設け、解除レバーが非作業位置に位置付けられたとき、解除バー及び解除板は上方非作業位置に位置付けられ、この上方の解除板に各ロックピンの下端係合部が衝合するまでそれらロックピンを付勢手段の付勢力によりロック板の側に自由に上動可能にし、解除レバーが解除作業位置に位置付けられたとき、解除バー及び解除板は下方解除作業位置に位置付けられ、この下方の解除板により各ロックピンの下端係合部を押し下げ、それらロックピンを付勢手段の付勢力に抗してロック板の下方に位置規制するようにしたものである。
【発明の効果】
【0009】
(請求項1)
(a)作業者は、ロックピンを直接的に操作することなく、非作業位置と解除作業位置とに切替設定される解除レバーを介してロックピンを操作する。そして、解除作業位置に設定された解除レバーは、付勢手段の付勢力に抗してロックピンをロック板の外方に位置規制し続けるから、作業者は解除レバーから手を離し、スイングアームを片手でロック解除〜旋回操作できる。
【0010】
(請求項2)
(b)解除レバーが非作業位置に位置付けられたとき、解除バー及び解除板は上方非作業位置に位置付けられ、この上方の解除板に各ロックピンの下端係合部が衝合するまでそれらロックピンを付勢手段の付勢力によりロック板の側に自由に上動可能にし、解除レバーが解除作業位置に位置付けられたとき、解除バー及び解除板は下方解除作業位置に位置付けられ、この下方の解除板により各ロックピンの下端係合部を押し下げ、それらロックピンを付勢手段の付勢力に抗してロック板の下方に位置規制する。従って、唯1個の解除レバーに加える操作により、前後のロックピンを同時にロック解除操作できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1は車両用リフト装置を示し、(A)はリフトテーブルのリフトアップ状態を示す側面図、(B)はリフトテーブルの格納状態を示す側面図、図2は車両用リフト装置を示す平面図、図3は車両用リフト装置のスイングアーム待機状態を示す斜視図、図4は車両用リフト装置のスイングアーム旋回状態を示す斜視図、図5はスイングアームを示し、(A)は断面図、(B)は平面図、図6はスイングアームの旋回ロック装置を示す中央断面図、図7は図6のVII−VII線に沿う断面図、図8は旋回ロック装置の非作業状態を示す模式図、図9は旋回ロック装置の解除作業状態を示す模式図、図10は旋回ロック装置の解除終了状態を示す模式図、図11はスイングアームの受具装置を示す模式図、図12は受具装置を示す平面図、図13は受具装置の使用状態を示す模式図である。
【実施例】
【0012】
車両用リフト装置10は、図1〜図4に示す如く、自動車整備場の床面11に設けた左右のピット12、12のそれぞれに、左右一対の昇降装置20、20と、各昇降装置20により昇降される主リフトテーブル30、副昇降装置31、副リフトテーブル32を格納可能にする。昇降装置20は、ピット12の底部に埋設した架台13と主リフトテーブル30の下面の間に、第1と第2のリンク21、22からなるXリンク機構を設け、架台13と第1リンク21の中間部との間に油圧シリンダ23を設け、油圧シリンダ23の伸縮により主リフトテーブル30を水平状態で昇降可能にするとともに、油圧シリンダ23の収縮動作により主リフトテーブル30をピット12に格納し、主リフトテーブル30のテーブル面を床面11と同一レベルに設定する。副昇降装置31は、主リフトテーブル30と副リフトテーブル32の下面の間に第1と第2のリンク31A、31BからなるXリンク機構を設け、主リフトテーブル30と第1リンク31Aの中間部との間に油圧シリンダ31Cを設け、油圧シリンダ31Cの伸縮により副リフトテーブル32を主リフトテーブル30上にて水平状態で昇降可能にするとともに、油圧シリンダ31Cの収縮動作により副リフトテーブル32を主リフトテーブル30の面内に格納し、副リフトテーブル32のテーブル面を主リフトテーブル30及び床面11と同一レベルに設定する。
【0013】
車両用リフト装置10は、主リフトテーブル30の上の副リフトテーブル32の側部に定めた待機位置に前後のスイングアーム(支承アーム)40を待機させ、スイングアーム40を主リフトテーブル30及び副リフトテーブル32とともにピット12に格納可能にするとともに(図1(B))、待機位置から押し上げたスイングアーム40を副リフトテーブル32上で旋回可能に支持する(図4)。
【0014】
車両用リフト装置10は、図5〜図7に示す如く、副リフトテーブル32の側部に固定した支持枠41に前後一対のアームガイド軸42を設け、このガイド軸42にアームブラケット43を上下動可能に支持する。支持枠41に設けた空圧式アーム押圧シリンダ44のピストンロッドを、アームブラケット43(上板43A、下板43B)と一体の中間板43Cに衝合してアームブラケット43を持ち上げ可能にする。アームブラケット43に前後のスイングアーム40を旋回可能に支持する。即ち、スイングアーム40は、ガイドアーム40Aにスライドアーム40Bを伸縮可能に挿入した二重管構造からなり、ガイドアーム40Aの基部をアームブラケット43の上板43A、下板43Bに支持した旋回軸45に枢着し、ガイドアーム40Aの下面にスライド板46を設け、副リフトテーブル32のテーブル面上にスライド板46を滑らせて旋回可能に支持される。車両用リフト装置10は、スライドアーム40の旋回状態を副リフトテーブル32上に定められる旋回作業位置にてロックする旋回ロック装置50を有する。また、車両用リフト装置10は、スイングアーム40のスライドアーム40Bの先端に受具装置70を設けてある。
【0015】
車両用リフト装置10は、アーム押圧シリンダ44によりスイングアーム40を副リフトテーブル32の側部の待機位置から上方に押上げ、かつ副リフトテーブル32の上にスライド板46を介して滑らせて旋回させ、更にガイドアーム40Aに対してスライドアーム40Bを伸縮することにより、スライドアーム40Bの受具装置70を車両のリフトポイントにセットし、車両をリフトアップして整備できる。車両の整備終了後、スイングアーム40(ガイドアーム40A、スライドアーム40B)は再び副リフトテーブル32の側部の待機位置に復帰せしめられて待機し、主リフトテーブル30及び副リフトテーブル32とともにピット12に収納可能になる。
【0016】
尚、車両用リフト装置10は、図1、図3、図4に示す如く、主リフトテーブル30がピット12の上方に位置するときに、ピット12の開口12Aを塞ぐピットカバー14を有する。ピットカバー14は、ピット12の底部の4隅に立設されている圧縮ばね支持体15の上端部に支持されるとともに、起倒自在であって起立位置でロックするトグルリンクからなる脚柱16によって支持される。第2リンク22の中間部に設けた解除ローラ17Aと、ピットカバー14に揺動自在に設けられた解除レバー17Bからなる上下動装置17が、昇降装置20による主リフトテーブル30の下降動作に連動し、脚柱16を起立位置から傾倒させるとともに、圧縮ばね支持体15を圧縮させつつ、ピットカバー14をピット12の開口12A〜ピット12内の収納位置(図1(B))に下動する。昇降装置20が主リフトテーブル30をピット12の上方に位置付けるとき、ピットカバー14は圧縮ばね支持体15のばね力によりピット12内の収納位置から上動し、ピット12の開口12Aに位置付けられて開口12Aを塞ぐ(図1(A))。
【0017】
以下、車両用リフト装置10の、(A)旋回ロック装置50、(B)受具装置70、(C)主リフトテーブル30及び副リフトテーブル32のピット12への格納構造のそれぞれについて詳述する。
【0018】
(A)旋回ロック装置50(図5〜図10)
旋回ロック装置50は、前後の各スイングアーム40の旋回状態を、車両のリフトポイントに対応するように副リフトテーブル32上に定められる旋回作業位置にてロックする。
【0019】
旋回ロック装置50は、図5〜図7に示す如く、前後の各スイングアーム40のガイドアーム40Aの基部外周のそれぞれに前後の各ロック板51を固定し、スイングアーム40の旋回中心(旋回軸45)まわりに位置する複数のロック孔51A・・・を備える。スイングアーム40のロック板51は、副リフトテーブル32の支持枠41に設けたガイド軸42に上下動可能に支持したアームブラケット43であって、スイングアーム40が旋回可能に枢着される旋回軸45を支持しているアームブラケット43の上板43Aと中間板43Cの間に形成される間隙に進入可能にされている。
【0020】
旋回ロック装置50は、上述のアームブラケット43に、前後の各ロック板51に対応する前後の各ロックピン52を備える。ロックピン52は、後述する解除板61の孔61Aの下方から、アームブラケット43の下板43B(支持板)に設けた孔53A、中間板43Cの孔53C、上板43Aの孔53Bに順に刺通でき、ロックピン52の膨出状の下端係合部52Aを解除板61の下面に衝合する。このとき、ロックピン52は、中間板43Cより下位の中間部に設けた止め輪54と下板43Bの上面との間の、該ロックピン52まわりに圧縮ばね55(付勢手段)を介装されている。これにより、下板43B、中間板43Cを刺通されたロックピン52の先端は、圧縮ばね55のばね力により、上板43Aと中間板43Cの間の間隙に進入しているロック板51の側に向けて付勢され、ロック板51のいずれかのロック孔51Aに合致するときに、該ロック孔51Aに係入できる。
【0021】
旋回ロック装置50は、スイングアーム40を支持する上述のアームブラケット43の側に解除レバー56を設けてある。解除レバー56は、非作業位置と解除作業位置とに切替設定され、非作業位置では圧縮ばね55がロックピン52をロック板51に向けて付勢することを自由にし、解除作業位置では圧縮ばね55の付勢力に抗してロックピン52をロック板51の外方(下方)に位置規制する。
【0022】
即ち、旋回ロック装置50は、アームブラケット43の中間板43Cの上面に支軸57を介して解除レバー56の中間部を揺動可能に支持する。作業者の手動操作により、解除レバー56をその基端操作部56Aがアームブラケット43の上板43Aの切欠凹所58に納まる非作業位置と、切欠凹所58から引き出される解除作業位置との間で起伏自在に切替設定する。解除レバー56の先端押下げローラ56Bの直下には、アームブラケット43の下板43B(支持板)の孔59A、中間板43Cに設けたバー受部59の孔59Bに挿通した解除バー60が上下動可能に支持される。解除バー60の下板43Bの下側に位置する下端部に解除板61を固定的に取着し、解除バー60のバー受部59より上側に位置する上端部に概ね半球状をなす中高状押下げヘッド60Aを備える。解除バー60は、バー受部59より下位の中間部に設けた止め輪62と下板43Bの上面との間の、該解除バー60まわりに圧縮ばね63を介装されている。これにより、下板43B、バー受部59を刺通された解除バー60の押下げヘッド60Aは、圧縮ばね63のばね力により、解除レバー56の先端押下げローラ56Bに圧接するように付勢される。作業者の手動操作により非作業位置に設定された解除レバー56は上板43Aの面内に納められて伏臥され、これによって上動した先端押下げローラ56Bが圧縮ばね63による解除バー60の上動を許容し、解除バー60を上方非作業位置に位置付ける(図8、図10)。作業者の手動操作により解除作業位置に設定された解除レバー56は上板43Aの切欠凹所58から引き出され、これによって下動した先端押下げローラ56Bが圧縮ばね53に抗して解除バー60の押下げヘッド60Aを押し込み、解除バー60を下方解除作業位置に位置付ける(図9)。
【0023】
尚、解除レバー56が図10(B)に示す如く反時計回り方向に揺動されて解除作業位置にあるとき、解除レバー56の先端押下げローラ56Bは解除バー60の中高状の押下げヘッド60Aの頂部から支軸57寄りの外縁部に転接する結果、圧縮ばね63のばね力により上向き付勢されている解除バー60の押下げヘッド60Aの外縁部が解除レバー56の先端押下げローラ56Bに反時計回り方向への回転力を付与し、該押下げローラ56Bをバー受部59の側に押し当て、解除レバー56は作業者の手が離れた後もこの解除作業位置に保持される。
【0024】
旋回ロック装置50において、解除レバー56が非作業位置に位置付けられたとき、解除バー60及び解除板61は、図8、図10に示す如く、上方非作業位置に位置付けられ、この上方の解除板61に各ロックピン52の下端係合部52Aが衝合するまで、それらロックピン52を圧縮ばね55のばね力によりロック板51の側に自由に上動可能にする。他方、解除レバー56が解除作業位置に位置付けられたとき、解除バー60及び解除板61は、図9に示す如く、下方解除作業位置に位置付けられ、この下方の解除バー61により各ロックピン52の下端係合部52Aを押下げ、それらのロックピン52を圧縮ばね55のばね力に抗してロック板51の下方に位置規制する。
【0025】
以下、旋回ロック装置50の動作について説明する。
(1)旋回ロック状態(図8)
解除レバー56が前述の非作業位置に位置付けられ、上板43Aの面内の切欠凹所58に納められて伏臥されたとき、解除バー60及び解除板61が上方非作業位置に位置付けられ、前後の各ロックピン52を圧縮ばね55のばね力により各ロック板51の側に自由に上動可能にしている。従って、各ロックピン52は各ロック板51の対応するロック孔51Aに係入し、スイングアーム40の自由な旋回を阻止する。
【0026】
(2)旋回ロック解除状態(図9)
解除レバー56が前述の解除作業位置に位置付けられ、上板43Aの面内の切欠凹所58から引き出されたとき、解除バー60及び解除板61が下方解除作業位置に位置付けられ、前後の各ロックピン52を圧縮ばね55のばね力に抗して各ロック板51の下方に位置規制する。従って、各ロックピン52は各ロック板51のロック孔51Aから離脱し、作業者はスイングアーム40を自由に旋回可能にする。
【0027】
(3)旋回ロック解除終了状態(図10)
上述(2)の旋回ロック解除により旋回自由にしたスイングアーム40を車両のリフトポイントに概ねセットした後、解除レバー56を上述(2)の解除作業位置から再び上述(1)の非作業位置に位置付け、前後の各ロックピン52を圧縮ばね55のばね力により各ロック板51の側に上動可能とする。これにより、各ロックピン52は各ロック板51の下面に押し当てられるから、作業者がスイングアーム40の旋回作業位置を微調整するに伴ない、各ロックピン52が各ロック板51の対応するロック孔51Aに合致して係入する。スイングアーム40が車両のリフトポイントに正しくセットされ、スイングアーム40の自由な旋回は阻止される。図10左側のロックピン52は対応するロック孔51Aに係入して左側スイングアーム40を旋回ロックしている。図10右側のロックピン52は対応するロック孔51Aに未だ係入していないが、スイングアーム40の旋回微調整により当該ロック孔51Aに係入する。
【0028】
尚、スイングアーム40を副リフトテーブル32の側部の待機位置に待機させるときには、旋回ロック装置50を上述(2)の旋回ロック解除状態に設定した上で、スイングアーム40をアームブラケット43の旋回軸45まわりで副リフトテーブル32の外側に沿う旋回原位置まで旋回復帰させる。その後、旋回ロック装置50を上述(3)の旋回ロック解除終了状態に設定し、前後の各ロックピン52を圧縮ばね55のばね力により各ロック板51の側に自由に上動可能にする。このとき、各ロックピン52は旋回原位置にあるスイングアーム40に固定されているロック板51の外側の側面の側傍を上動し、各ロックピン52の先端側部が当該ロック板51の外側の側面に当接し、スイングアーム40及びロック板51をその旋回原位置にて旋回ロックする。
【0029】
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)作業者は、ロックピン52を直接的に操作することなく、非作業位置と解除作業位置とに切替設定される解除レバー56を介してロックピン52を操作する。そして、解除作業位置に設定された解除レバー56は、圧縮ばね55の付勢力に抗してロックピン52をロック板51の下方に位置規制し続けるから、作業者は解除レバー56から手を離し、スイングアーム40を片手でロック解除〜旋回操作できる。
【0030】
(b)解除レバー56が非作業位置に位置付けられたとき、解除バー60及び解除板61は上方非作業位置に位置付けられ、この上方の解除板61に各ロックピン52の下端係合部52Aが衝合するまでそれらロックピン52を圧縮ばね55の付勢力によりロック板51の側に自由に上動可能にし、解除レバー56が解除作業位置に位置付けられたとき、解除バー60及び解除板61は下方解除作業位置に位置付けられ、この下方の解除板61により各ロックピン52の下端係合部52Aを押し下げ、それらロックピン52を圧縮ばね55の付勢力に抗してロック板51の下方に位置規制する。従って、唯1個の解除レバー56に加える操作により、前後のロックピン52を同時にロック解除操作できる。
【0031】
(B)受具装置70(図11〜図13)
受具装置70は、前後の各スイングアーム40の先端に設けられて車両のリフトポイントにセットされる。
【0032】
受具装置70は、図11、図12に示す如く、スイングアーム40のスライドアーム40Bの先端取着孔47に筒体71を設け、受具72の下面に設けた円柱状の支柱73を筒体71に上下動可能に嵌挿し、支柱73の外周に多条の鋸歯74を形成し、ばね力により支柱73の鋸歯74のいずれかの凹部74Aに先端爪75Aが係止する係止爪アーム75を筒体71に設ける。係止爪アーム75は支軸76を介して筒体71に揺動可能に設けられ、支軸76まわりに設けたばね77により先端爪75Aが鋸歯74の凹部74Aに噛み合う筒体71の内方に向けて押圧されている。スイングアーム40Bの先端取着孔47の側傍には弾発ピン78が設けられており、先端取着孔47に嵌着される筒体71の側孔に弾発ピン78を付勢して係脱することにより、筒体71を含む受具装置70の全体を適用車種の変更に対応するように交換可能にしている。
【0033】
受具装置70は、筒体71の内周の支持部71Aに上下動可能に支持されるとともに、支柱73の鋸歯74を上下動可能にガイドするスリーブ80を、筒体71の内周と支柱73の外周の間の環状間隙に介装している。スリーブ80は、係止爪アーム75が筒体71の側から支柱73の鋸歯74に向かって該鋸歯74に噛み合いする内外に挿通する挿通窓81を備える。
【0034】
スリーブ80は、筒体71の内部に挿入される下端位置(図11の左)と、筒体71の内部に概ね下半部を残してその余の上半部を筒体71の外部に引き出される上端位置(図11の右)との間で、筒体71の内周の支持部71Aに支持されながら上下動する。
【0035】
支柱73は、スリーブ80の内部に収納される収納位置(図11の左)と、スリーブ80の内部に概ね下半部を残してその余の上半部をスリーブ80の外部に突き出す突出端位置(図11の右)との間で、スリーブ80の内周のガイド孔80Aに支持されながら上下動して鋸歯74の各凹部74Aに順に、係止爪アーム75の先端爪75Aを係止される。
【0036】
ここで、スリーブ80は、前記下端位置で筒体71に衝合して下動規制される下動規制ストッパ81と、前記上端位置で筒体71に衝合して上動規制される上動規制ストッパ82とを備える。下動規制ストッパ81はスリーブ80の上端外周に設けられたフランジからなり、筒体71の支持部71Aの直上の上端面に衝合する。上動規制ストッパ82はスリーブ80の下端外周に係着される止め輪からなり、筒体71の支持部71Aの直下の下端面に衝合する。
【0037】
また、スリーブ80は、支柱73の鋸歯74を摺接させて支持するガイド孔80Aを概ね上半部に備え、支柱73の鋸歯74より大径の下端ストッパ73Aが侵入し得る大径孔80Bを概ね下半部に備える。ガイド孔80Aと大径孔80Bの境界の段差部80Cに支柱73の下端ストッパ73Aを衝合可能にする。
【0038】
以下、受具装置70の動作について説明する。
(1)スイングアーム40を副リフトテーブル32上で旋回かつ伸縮させ、スイングアーム40の先端に設けてある受具装置70の受具72を車両のリフトポイントLに接近させ、スイングアーム40を旋回ロック装置50により旋回ロックし、副リフトテーブル32を上昇させる(図13(A))。
【0039】
このとき、受具装置70は収縮状態にあり、受具72の支柱73をスリーブ80に対する収納位置に位置付けられ、スリーブ80を筒体71に対する下端位置に位置付けられている。
【0040】
(2)受具装置70の受具72を手で持ち上げて持ち上げ状態とし、受具72の上面溝72AをリフトポイントLに嵌める(図13(B))。このとき、受具72の支柱73の鋸歯74はスリーブ80のガイド孔80A、係止爪アーム75の先端爪75Aに対して回転自在であり、受具72の上面溝72Aの溝方向をリフトポイントLに合わせて嵌めることができる。主リフトテーブル30及び副リフトテーブル32の上昇により車体をリフトアップし、車両整備できる。
【0041】
受具装置70の持ち上げ状態で、受具72の支柱73の下端ストッパ73Aがスリーブ80のガイド孔80Aと大径孔80Bの段差部80Cに衝合するまでは、スリーブ80を筒体71の内部の下端位置に止どめ、受具72及び支柱73だけを、スリーブ80のガイド孔80Aに対して上動させる。
【0042】
また、受具装置70の持ち上げ状態で、受具72の支柱73の下端ストッパ73Aがスリーブ80のガイド孔80Aと大径孔80Bの段差部80Cに衝合した以後は、支柱73とスリーブ80とを受具72の持ち上げ方向に一体化し、受具72及び支柱73をスリーブ80と一体的にして、筒体71の支持部71Aに対し上動させる。
【0043】
受具72及び支柱73はこれらの上動の過程で、鋸歯74の各凸部74Bにより係止爪アーム75をばね77のばね力に抗して外方へ押し戻した後、係止爪アーム75をばね77のばね力によって鋸歯74の各凹部74Aに順に係止させる。係止爪アーム75の先端爪75Aは鋸歯74の各凹部74Aの水平上面に衝合して、受具72及び支柱73の降下を阻止する。
【0044】
(3)車両整備終了後、副リフトテーブル32を最下位まで下降させる。そして、係止爪アーム75をばね77のばね力に抗して押動し、係止爪アーム75の先端爪75Aを鋸歯74との噛み合い位置から後退させると、受具72は自重により降下する(図13(C))。受具装置70は、支柱73をスリーブ80に対する収納位置に位置付けられるとともに、スリーブ80を筒体71に対する下端位置に位置付けられ、収縮状態となる。
【0045】
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)受具装置70は、受具72の支柱73をスリーブ80から突出端位置まで突き出し、更にスリーブ80を筒体71から上端位置まで引き出したとき、受具72の収納位置からの引き出し量を最大引き出し量Bとするものになる。そして、このとき、受具72は支柱73の下半部をスリーブ80の内部に残してその内周のガイド孔80Aに支持され、かつスリーブ80の下半部を筒体71の内部に残してその内周の支持部71Aに支持される。即ち、受具72はスリーブ80を介して筒体71の内周の支持部71Aに安定的に支持されながら、一定の引き出し量を安定的に確保できる。
【0046】
(b)上述(a)の受具72の支持構造において、受具72の支柱73は鋸歯74だけをスリーブ80に支持され、該鋸歯74の下部に格別の被支持部71Aを延長させるものでないから、受具72の全長を短くでき、受具72の収納高さAを低くできる。
【0047】
(c)スリーブ80が下動規制ストッパ81と上動規制ストッパ82を備える。従って、筒体71の内部に挿入される下端位置と、筒体71の内部に概ね下半部を残してその余の上半部を筒体71の外部に引き出される上端位置との間で、スリーブ80を、筒体71の内周の支持部71Aに支持させながら上下動できる。
【0048】
(d)スリーブ80が支柱73の鋸歯74を衝接させて支持するガイド孔80Aを概ね上半部に備え、支柱73の鋸歯74より大径の下端ストッパ73Aが侵入し得る大径孔80Bを概ね下半部に備え、ガイド孔80Aと大径孔80Bの境界の段差部80Cに上記支柱73の下端ストッパ73Aを衝合可能にする。従って、支柱73を、収納位置で、スリーブ80の内部のガイド孔80A及び大径孔80Bに収納できる。また、支柱73を突出端位置で、スリーブ80の内部のガイド孔80Aに概ね下半部を残してその余の上半部をスリーブ80の外部に突き出しできる。
【0049】
(C)主リフトテーブル30及び副リフトテーブル32のピット12への格納構造(図1〜図5)
車両用リフト装置10は、図1、図2に示す如く、昇降装置20により昇降される主リフトテーブル30をピット12に格納して該主リフトテーブル30を床面11と同一レベルに設定するとともに、副昇降装置31により主リフトテーブル30上で昇降される副リフトテーブル32を主リフトテーブル30の面内に格納して該副リフトテーブル32を床面11と同一レベルに設定する。
【0050】
車両用リフト装置10は、図1、図2に示す如く、副リフトテーブル32の側部に定めた待機位置にスイングアーム40(ガイドアーム40A、スライドアーム40B)を待機させ、スイングアーム40を主リフトテーブル30及び副リフトテーブル32とともにピット12に格納可能にする。このとき、車両用リフト装置10は、スイングアーム40の上面を床面11と同一レベルに設定することとしている。
【0051】
更に、車両用リフト装置10は、スイングアーム40(スライドアーム40B)の先端に設けてある前述の受具装置70を、図3、図5に示す如く、スイングアーム40の上面(ガイドアーム40Aの最上位の上面)以下(スイングアーム40の上面と面一又はスイングアーム40の上面より低位、好適にはスイングアーム40の上面と面一)のレベルに収納させる。即ち、受具装置70を前述の収縮状態に設定したとき、受具装置70の最上位要素である受具72の上面レベルをスイングアーム40の上面以下のレベルに設定する。受具装置70が前述のスリーブ80を用いて受具72の収納高さAを低くできたことにより、受具72の上面レベルを容易にスイングアーム40の上面以下のレベルに設定できる。
【0052】
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)スイングアーム40の先端に設けた受具装置70をスイングアーム40の上面以下のレベルに収納させた。従って、スイングアーム40をリフトテーブル32の側部に待機させ、それらリフトテーブル32及びスイングアーム40を自動車整備上の床面11に設けたピット12に格納し、リフトテーブル32及びスイングアーム40の各上面を床面11に面一にしたとき、スイングアーム40の先端の受具装置70が床面11の上に突き出ることがない(図1(B))。受具装置70が床面11上での作業者の移動、台車の走行等の障害になることがなく、作業環境を改善する。
【0053】
(b)受具装置70は、受具72の支柱73をスリーブ80から突出端位置まで突き出し、更にスリーブ80を筒体71から上端位置まで引き出したとき、受具72の収納位置からの引き出し量を最大引き出し量Bとするものになる。そして、このとき、受具72は支柱73の下半部をスリーブ80の内部に残してその内周のガイド孔80Aに支持され、かつスリーブ80の下半部を筒体71の内部に残してその内周の支持部71Aに支持される。即ち、受具72はスリーブ80を介して筒体71の内周の支持部71Aに安定的に支持されながら、一定の引き出し量を安定的に確保できる。
【0054】
(c)上述(b)の受具72の支持構造において、受具72の支柱73は鋸歯74だけをスリーブ80に支持され、該鋸歯74の下部に格別の被支持部71Aを延長させるものでないから、受具72の全長を短くでき、受具72の収納高さAを低くできる。これにより、スイングアーム40の先端に設けられる受具装置70をスイングアーム40の上面以下のレベルに収納できる。
【0055】
また、車両用リフト装置10は、スイングアーム40(ガイドアーム40A、スライドアーム40B)のための前述の旋回ロック装置50を、図3、図5に示す如く、スイングアーム40の上面(ガイドアーム40Aの最上位の上面)以下(スイングアーム40の上面と面一又はスイングアーム40の上面より低位、好適にはスイングアーム40の上面と面一)のレベルに収納させる。即ち、旋回ロック装置50のロックピン52、解除レバー56、解除バー60等を支持するアームブラケット43、特に上板43Aの上面はスイングアーム40の上面と同一レベルに設定されている。そして、旋回ロック装置50の最上位要素である解除レバー56は、解除作業位置に設定されたときには、上板43Aの切欠凹所58から引き出されて上板43Aの上面より上方に張り出るものの、非作業位置に設定されたときには、上板43Aの切欠凹所58に納められて上板43Aの上面の面内に伏臥される。従って、旋回ロック装置50の解除レバー56を含む全要素は、上板43Aの上面以下のレベル、換言すれば上板43Aの上面と同一レベルをなすスイングアーム40の上面以下のレベルに収納される。
【0056】
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)スイングアーム40に付帯させた旋回ロック装置50をスイングアーム40の上面以下のレベルに収納させた。従って、スイングアーム40をリフトテーブル32の側部に待機させ、それらリフトテーブル32及びスイングアーム40を自動車整備上の床面11に設けたピット12に格納し、リフトテーブル32及びスイングアーム40の各上面を床面11に面一にしたとき、スイングアーム40に付帯する旋回ロック装置50が床面11の上に突き出ることがない(図1(B))。旋回ロック装置50が床面11上での作業者の移動、台車の走行等の障害になることがなく、作業環境を改善する。
【0057】
(b)旋回ロック装置50は、解除レバー56を解除作業位置に設定してロックピン52をロック解除操作した後、スイングアーム40をリフトテーブル32上の旋回作業位置からリフトテーブル32の側部の待機位置に復帰させるとき、該解除レバー56を非作業位置に切替える。非作業位置に切替えられた解除レバー56は、揺動支点まわりに伏臥され、旋回ロック装置50を構成する他の部材とともにスイングアーム40の上面以下のレベルに収納できる。
【0058】
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】図1は車両用リフト装置を示し、(A)はリフトテーブルのリフトアップ状態を示す側面図、(B)はリフトテーブルの格納状態を示す側面図である。
【図2】図2は車両用リフト装置を示す平面図である。
【図3】図3は車両用リフト装置のスイングアーム待機状態を示す斜視図である。
【図4】図4は車両用リフト装置のスイングアーム旋回状態を示す斜視図である。
【図5】図5はスイングアームを示し、(A)は断面図、(B)は平面図である。
【図6】図6はスイングアームの旋回ロック装置を示す中央断面図である。
【図7】図7は図6のVII−VII線に沿う断面図である。
【図8】図8は旋回ロック装置の非作業状態を示す模式図である。
【図9】図9は旋回ロック装置の解除作業状態を示す模式図である。
【図10】図10は旋回ロック装置の解除終了状態を示す模式図である。
【図11】図11はスイングアームの受具装置を示す模式図である。
【図12】図12は受具装置を示す平面図である。
【図13】図13は受具装置の使用状態を示す模式図である。
【符号の説明】
【0060】
10 車両用リフト装置
20 昇降装置
30 主リフトテーブル
31 副昇降装置
32 副リフトテーブル
40 スイングアーム
43 アームブラケット
43B 下板(支持板)
45 旋回軸
50 旋回ロック装置
51 ロック板
51A ロック孔
52 ロックピン
52A 下端係合部
55 圧縮ばね(付勢手段)
56 解除レバー
60 解除バー
61 解除板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
昇降装置により昇降されるリフトテーブルにスイングアームを付帯し、該スイングアームをリフトテーブル上で旋回可能に支持し、該スイングアームの旋回状態をリフトテーブル上に定められる旋回作業位置にてロックする旋回ロック装置を有してなる車両用リフト装置において、
旋回ロック装置が、
リフトテーブルとスイングアームの一方の側に設けられ、スイングアームの旋回中心まわりに位置する複数のロック孔を備えるロック板と、
リフトテーブルとスイングアームの他方の側に設けられ、ロック板の側に向けて付勢され、ロック板のいずれかのロック孔に合致するときに、該ロック孔に係入できるロックピンと、
ロックピンに付帯し、該ロックピンをロック板の側に向けて付勢する付勢手段と、
リフトテーブルとスイングアームの他方の側に設けられ、非作業位置と解除作業位置とに切替設定され、非作業位置では付勢手段がロックピンを付勢することを自由にし、解除作業位置では付勢手段の付勢力に抗してロックピンをロック板の外方に位置規制する解除レバーとを有してなることを特徴とする車両用リフト装置。
【請求項2】
前記リフトテーブルの側のアームブラケットに前後のスイングアームの各旋回軸を枢支し、
前後のスイングアームのそれぞれに前後のロック板のそれぞれを固定し、
アームブラケットに解除レバーを揺動可能に支持するとともに、アームブラケットの支持板に挿通した解除バーを上下動可能に支持し、非作業位置にある解除レバーにより解除バーを上方非作業位置に位置付け、解除作業位置にある解除レバーにより解除バーを下方解除作業位置に位置付け、
前後のロックピンを解除バーの下端部に設けた解除板、及びアームブラケットの支持板のそれぞれを下方から通し、各ロックピンの下端係合部を解除板の下面に衝合可能にするとともに、各ロックピンの中間部と支持板の間に該ロックピンをロック板の側に向けて付勢する付勢手段を設け、
解除レバーが非作業位置に位置付けられたとき、解除バー及び解除板は上方非作業位置に位置付けられ、この上方の解除板に各ロックピンの下端係合部が衝合するまでそれらロックピンを付勢手段の付勢力によりロック板の側に自由に上動可能にし、
解除レバーが解除作業位置に位置付けられたとき、解除バー及び解除板は下方解除作業位置に位置付けられ、この下方の解除板により各ロックピンの下端係合部を押し下げ、それらロックピンを付勢手段の付勢力に抗してロック板の下方に位置規制する請求項1に記載の車両用リフト装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−208960(P2009−208960A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−56878(P2008−56878)
【出願日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【出願人】(000114695)株式会社ヤスヰ (41)