説明

車両用負荷オン/オフ制御システム

【課題】 突入電流を伴う電気負荷を制御する場合にも、保護器の容量を小さくして、保安上の問題を無くすとともに、各電線のサイズを小さくして、システム全体のコストを低く抑える。
【解決手段】 各ドアノード7の1つに設けられた複数のスイッチ、例えばアップ用スイッチ9、ダウン用スイッチ10のいずれかが操作され、多重通信線8を介して操作内容がマスタノード5に供給されたとき、このマスタノード5によって各ドアノード7の各モータ16をずらして動作させるべくタイミングで、各ドアノード7に対する制御データを生成するとともに、これを多重通信線8を介して、各ドアノード8に供給し、各ドアノード7に対応する各ドア6のウインドウを上昇駆動または下降駆動させる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に設けられたパワーウインドウ、ランプなどの電気負荷をオン/オフ制御する車両用負荷オン/オフ制御システムに係わり、特に各モータなどをオン/オフさせるタイミングを強制的にずらして、負荷電流の最高値を低減させる車両用負荷オン/オフ制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】車両に設けられたパワーウインドウなどの電気負荷をオン/オフ制御する車両用負荷オン/オフ制御システムでは、図13に示すように、モータ、ランプなどの電気負荷102に対応する各スイッチ103が閉状態にされたとき、バッテリー104によって得られる電源電圧をヒューズ105→閉状態にされたスイッチ103→電気負荷102なる経路で、閉状態にされたスイッチ103に対応する電気負荷102に供給して、これをオン状態にする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような車両用負荷オン/オフ制御システム101では、システムを構成するヒューズ105の容量、各電線のサイズなどを決める際、図14に示すように、負荷電流領域より大きな電流が流れたとき、ヒューズ105が溶断するようにヒューズ105の容量を決め、またヒューズ105を溶断させるのに必要な負荷電流より、さらに大きな電流が流れても、電線が燃え出さないように、電線のサイズを決めている。
【0004】しかしながら、このような決め方では、制御対象となる電気負荷102の中に、モータ、ランプなどのように、大きな突入電流特性を持つ電気負荷、例えば図15に示すように大きな突入電流を持つ電荷負荷102が2つ以上、存在すると、各電気負荷102を同時にオン状態にしたとき、図16に示すように、大きな駆動電流が流れてしまうことから、これに対応して、ヒューズ105の容量を大きくするとともに、各電線のサイズを大きくしなければならない。
【0005】このため、ヒューズ105の容量を大きくした分だけ、各電気負荷102がショートなどを起こしても、ヒューズ105が溶断され難くなり、防災上、好ましくないのみならず、電線のコストがコストが上昇して、システム全体のコストが上昇してしまうという問題があった。
【0006】本発明は上記の事情に鑑み、請求項1では、突入電流を伴う電気負荷を制御する場合にも、保護器の容量を小さくして、保安上の問題を無くすことができるとともに、各電線のサイズを小さくして、システム全体のコストを低く抑えることができる車両用負荷オン/オフ制御システムを提供することを目的としている。
【0007】また、請求項2では、各電気負荷の突入電流特性に応じた、最適なタイミングで、各電気負荷を制御することができ、これによって保護器の容量を小さくして、保安上の問題を無くすことができるとともに、各電線のサイズを小さくして、システム全体のコストを低く抑えることができる車両用負荷オン/オフ制御システムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために本発明は、請求項1では、入力された操作内容に基づき、車両に設けられた各電気負荷をオン/オフ制御する車両用負荷オン/オフ制御システムにおいて、入力された操作内容に基づいて前記各電気負荷をオン状態にする場合には、各電気負荷の突入電流特性に応じて、各電気負荷のオンタイミングをずらす制御手段を備えたことを特徴としている。
【0009】また、請求項2では、請求項1に記載の車両用負荷オン/オフ制御システムにおいて、前記制御手段は、各電気負荷をオン状態にするタイミングをずらす際、先にオン状態にした電気負荷の突入電流期間が長い場合には、次の電気負荷をオンさせるまでの時間を長くとり、また先にオン状態にした電気負荷の突入電流期間が短い場合には、次の電気負荷をオンさせるまでの時間を短くすることを特徴としている。
【0010】上記の構成により、請求項1では、入力された操作内容に基づき、各電気負荷をオン状態にする際、各電気負荷の突入電流特性に応じて、各電気負荷のオンタイミングをずらすことにより、突入電流を伴う電気負荷を制御する場合にも、保護器の容量を小さくして、保安上の問題を無くすとともに、各電線のサイズを小さくして、システム全体のコストを低く抑える。
【0011】また、請求項2では、各電気負荷をオン状態にするタイミングをずらす際、先にオン状態にした電気負荷の突入電流期間が長い場合には、次の電気負荷をオンさせるまでの時間を長くとり、また先にオン状態にした電気負荷の突入電流期間が短い場合には、次の電気負荷をオンさせるまでの時間を短くすることにより、各電気負荷の突入電流特性に応じた、最適なタイミングで、各電気負荷を制御し、これによって保護器の容量を小さくして、保安上の問題を無くすとともに、各電線のサイズを小さくして、システム全体のコストを低く抑える。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明による車両用負荷オン/オフ制御システムの一実施の形態を示すブロック図である。
【0013】この図に示す車両用負荷オン/オフ制御システム1は、車両2に設けられたバッテリー3から出力される電源電圧をシステム各部に供給する電源線4と、この電源線4を介して供給される電源電圧に基づき、システム各部の動作をマスタ・スレーブ形式で集中制御するマスタノード5と、電源線4を介して供給される電源電圧を電源とし、マスタノード5と通信を行ない、この通信結果に基づき、車両2に設けられた各ドア6のウインドウを上下方向に駆動させる4つ(前右(F・R)、前左(F・L)、後右(R・R)、および後左(R・L))のドアノード7と、各ドアノード7とマスタノード5との間の通信をサポートする複数の多重通信線8とを備えており、各ドアノード7の1つに設けられた複数のスイッチのいずれかが操作され、多重通信線8を介して前記操作内容がマスタノード5に供給されたとき、このマスタノード5によって各ドアノード7の動作タイミングをずらすべく、各ドアノード7に対する制御データを生成するとともに、これを多重通信線8を介して、各ドアノード7に供給し、各ドアノード7に対応する各ドア6のウインドウを上昇駆動または下降駆動させる。
【0014】各ドアノード7は、それぞれ図2に示すように、ドア6のウインドウを上昇させるときに操作されるアップ用スイッチ9と、ドア6のウインドウを下降させるときに操作されるダウン用スイッチ10と、電源線4を介して供給される電源電圧(バッテリー3から出力される電源電圧)を取り込んで、予め設定されている安定した電圧値を持つ安定化電源電圧を生成する電源回路11と、この電源回路11から出力される安定化電源電圧に基づいて動作し、多重通信線8を介して、マスタノード5から通信権が与えられたとき、マスタノード5に対して、データの授受を行なう通信回路12と、電源回路11から出力される安定化電源電圧に基づいて動作し、アップ用スイッチ9の操作内容、ダウン用スイッチ10の操作内容を取り込んで、各操作内容を示す操作データを通信回路12に供給して、マスタノード5に向けて送信させるとともに、通信回路12から出力される制御データ(マスタノード5から送信された制御データ)を取り込んで、アップ指示信号やダウン指示信号を出力する入出力回路13とを備えている。
【0015】さらに、各ドアノード7は、それぞれコイル14とリレー接点15とを有し、入出力回路13からアップ指示信号が出力されてコイル14が通電されたとき、リレー接点15を動作させて、ドア6に設けられたモータ16に電源電圧(バッテリー3から出力される電源電圧)を供給し、これをアップ方向に回転駆動させるアップ用駆動回路17と、コイル18とリレー接点19とを有し、入出力回路13からダウン指示信号が出力されてコイル18が通電されたとき、リレー接点19を動作させて、モータ16に電源電圧(バッテリー3から出力される電源電圧)を供給し、これをダウン方向に回転駆動させるダウン用駆動回路20とを備えている。
【0016】そして、各ドアノード7は、バッテリー3から出力される電源電圧に基づき、安定化電源電圧を生成しながら、多重通信線8を介して、マスタノード5から通信権を与えられたとき、入出力回路13によってアップ用スイッチ9の操作内容、ダウン用スイッチ10の操作内容を取り込んで、各操作内容を示す操作データを通信回路12に供給して、図3に示すように、パラレル/シリアル変換させた後、マスタノード5に送信させる。また、この状態で、マスタノード5から制御データが送信されて、通信回路12から図4に示すように、シリアル/パラレル変換された制御データが出力されたとき、入出力回路13によってこれを取り込んで、この制御データがアップ指示か、ダウン指示かを判定し、制御データがアップ指示を示していれば、アップ用駆動回路17を動作させて、モータ16をアップ方向に回転駆動させ、また制御データがダウン指示を示していれば、ダウン用駆動回路20を動作させて、モータ16をダウン方向に回転駆動させる。
【0017】なお、各ドアノード7のうち、運転席側にあるドアノード7には、他のドア6に設けられている各ウインドウを上昇または下降させることができる複数のスイッチ(図示は省略する)が設けられ、各スイッチが操作されて、他のドア6に設けられているウインドウの上昇指示または下降指示が入力されたときにも、マスタノード5によって、指定されたドア6のウインドウが上昇制御または下降制御される。
【0018】また、マスタノード5は、図5に示すように、電源線4を介して供給される電源電圧(バッテリー3から出力される電源電圧)を取り込んで、予め設定されている安定した電圧値を持つ安定化電源電圧を生成する電源回路21と、この電源回路21から出力される安定化電源電圧に基づいて動作し、多重通信線8を介して、各ドアノード7を順次指定してデータの授受を行なう通信回路22と、プログラムなどが格納されたROM23、データの一時格納エリアなどとして使用されるRAM24を有し、電源回路21から出力される安定化電源電圧に基づいて動作し、通信回路22から出力される各ドアノード7の操作データを取り込んで、これを処理するとともに、この処理結果に基づき、制御データを生成し、これを通信回路22から各ドアノード7に送信させるCPU回路25とを備えており、バッテリー3から出力される電源電圧に基づき、安定化電源電圧を生成しながら、通信回路22によって各ドアノード7をサイクリックに指定して、各ドアノード7から操作データを収集するとともに、CPU回路25では、操作データの内容をデコードし、このデコード結果に基づき、RAM24内に設けられたタイマ(プログラムに作成されたタイマ)を動作させて、最適なタイミングで、各ドア6のウインドウを開閉させる制御データを生成し、これを通信回路22に供給して、各ドアノード7に送信する。
【0019】次に、図6に示すフローチャートを参照しながら、この実施の形態の動作について説明する。
【0020】まず、車両用負荷オン/オフ制御システム1の電源スイッチ(図示は省略する)がオン状態にされると、マスタノード5の通信回路22によって各ドアノード7が順次、サイクリックに選択されて、各ドアノード7から送信される操作データが取り込まれるとともに(ステップST1)、CPU回路25によって各操作データの内容と、図7に示すように、RAM24内に作成されている入力データマップ26の内容とが比較されて(ステップST2)、こられの内容が一致しているかどうかがチェックされ、これらの内容が一致していれば、各ドア6のウインドウに対し、新たな操作指示が行われていないと判定されて、ウインドウの制御処理がスキップされる(ステップST3)。
【0021】また、各操作データの内容と、入力データマップ26の内容とを比較したとき、一致していない部分(ビット)があれば(ステップST3)、新たな操作データに含まれる各ビットのうち、不一致となっているビットがウインドウ開閉駆動させるものであるかどうかがチェックされ、新たな操作内容がウインドウを開閉駆動させるものでなければ(ステップST4)、CPU回路25によって、図8に示すように、RAM24内に作成されているオン待ち順位テーブル28の内容が全て“0”にリセットされる(ステップST8)。その後、CPU回路25によって、新たな操作内容中に、ウインドウの開閉を停止させる指示があるかどうかかがチェックされ、このような操作指示があれば、この操作指示に基づき、図9に示すように、RAM24内に作成されている出力データマップ29の内容が変更された後(ステップST12)、この出力データマップ29の内容に基づき、制御データが生成され、これが通信回路22から各ドアノード7に送信されて、各ドアノード7に対応するモータ16の動作状態が変更される(ステップST13)。
【0022】また、新たな操作内容がウインドウを開閉駆動させる指示を含んでいれば(ステップST4)、CPU回路25によって、オン待ち順位テーブル28内で、順位“1”に指定されているドアノード7のタイマがタイムアップしているかがチェックされ、これがタイムアップしていれば(ステップST5)、オン待ち順位テーブル28内にある各順位のうち、順位“1”となっているドアノード7の番号に基づき、出力データマップ29の内容が変更されるとともに(ステップST9)、オン待ち順位テーブル28内の各順位がそれぞれ1つずつ小さくされて、優先順位が1つずつ繰り上げられ(ステップST10)、さらに今回の順位繰り上げ処理で、順位が“1”となったドアノード7に対応するタイマがセットされて新たな計時が開始される(ステップST11)。
【0023】その後、新たな操作内容に、ウインドウの開閉を停止させる指示があるかどうかかがチェックされ、このような操作指示があれば、出力データマップ29の内容が変更された後(ステップST12)、この出力データマップ29の内容に基づき、制御データが生成され、これが通信回路22から各ドアノード7に送信されて、各ドアノード7に対応するモータ16の動作状態が変更される(ステップST13)。
【0024】また、オン待ち順位テーブル28内で、順位“1”に指定されているドアノード7のタイマがタイムアップしていなければ(ステップST5)、CPU回路25によって、新たな操作内容によってオフ状態からオン状態にすることが要求された内容と、オン待ち順位テーブル28の内容とが一致しているかどうかがチェックされ、各内容が一致しておらず、オン待ち順位テーブル28でオン要求状態にされているものの、今回の操作内容でオン要求が解除されているドアノード7があれば(ステップST6)、オン待ち順位テーブル28内にある各順位のうち、キャンセル要求されたドアノードの順位が“0”にされる(ステップST7)。また、新たな操作内容によってオフ状態からオン状態にすることが要求された内容と、オン待ち順位テーブル28の内容とが一致しておらず、オン待ち順位テーブル28でオン要求状態にされていないものの、今回の操作内容でオン要求が行われているドアノード7があれば(ステップST6)、オン待ち順位テーブル28内にある各ドアノード7の順位のうち、最も順位が低いものよりさらに低い順位で、新たにオン要求されたドアノード7がオン待ち順位テーブル28内に登録される(ステップST7)。
【0025】また、新たな操作内容によってオフ状態からオン状態になることを要求された内容と、オン待ち順位テーブル28の内容とが一致しているかどうかがチェックされたとき、各内容が一致していれば(ステップST6)、CPU回路25によって、上述したオン待ち順位テーブル28の変更処理がスキップされる。
【0026】その後、新たな操作内容中に、ウインドウの開閉を停止させる指示があるかどうかかがチェックされ、このような操作指示があれば、出力データマップ29の内容が変更された後(ステップST12)、この出力データマップ29の内容に基づき、制御データが生成され、これが通信回路22から各ドアノード7に送信されて、各ドアノード7に対応するモータ16の動作状態が変更される(ステップST13)。
【0027】このようにこの実施の形態においては、各ドアノード7の1つに設けられた複数のスイッチ、例えばアップ用スイッチ9、ダウン用スイッチ10のいずれかが操作され、多重通信線8を介して操作内容がマスタノード5に供給されたとき、このマスタノード5によって各ドアノード7の各モータ16をずらして動作させるべくタイミングで、各ドアノード7に対する制御データを生成するとともに、これを多重通信線8を介して、各ドアノード8に供給し、各ドアノード7に対応する各ドア6のウインドウを上昇駆動または下降駆動させるようにしているので、各ドアノード7から、各ドア6のモータ16を上昇方向に回転させる操作データまたは下降方向に回転させる操作データが同時に出力されても、各ドア6のモータ16をずらして、オン状態にすることができ、これによって図10に示すように、各モータ16に流れる突入電流のピークが重ならないようにして、電源線4を流れる電流のピーク値を低く抑えることができる。
【0028】これにより、突入電流を伴う電気負荷を制御する場合にも、保護器の容量を小さくして、保安上の問題を無くすことができるとともに、各電線のサイズを小さくして、システム全体のコストを低く抑えることができる。
【0029】また、上述した実施の形態では、ドアのウインドウを上昇または下降させるモータ16の突入電流特性が同一であると仮定して、本発明による車両用負荷オン/オフ制御システム1を説明しているが、各モータ16の突入電流特性が異なるときや各モータ16と、モータ16以外の電気負荷などを総合的に制御するときには、各電気負荷の突入電流特性に応じたタイムアップ期間、例えば図11に示すように、突入電流の期間が長い電気負荷をオン状態にしたときには、次の電気負荷をオン状態にするまでのタイムアップ期間を長くし、また図1212に示すように、突入電流の期間が短い電気負荷をオン状態にしたときには、次の電気負荷をオン状態にするまでのタイムアップ期間を短くするようにしても良い。
【0030】このようにすることにより、さらに突入電流の重なりを小さくして、電源線4に流れる電流のピーク値を小さく抑えることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請求項1の車両用負荷オン/オフ制御システムでは、突入電流を伴う電気負荷を制御する場合にも、保護器の容量を小さくして、保安上の問題を無くすことができるとともに、各電線のサイズを小さくして、システム全体のコストを低く抑えることができる。
【0032】また、請求項2の車両用負荷オン/オフ制御システムでは、各電気負荷の突入電流特性に応じた、最適なタイミングで、各電気負荷を制御することができ、これによって保護器の容量を小さくして、保安上の問題を無くすことができるとともに、各電線のサイズを小さくして、システム全体のコストを低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用負荷オン/オフ制御システムの一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示すドアノードの詳細な回路構成例を示すブロック図である。
【図3】図1に示すドアノードの操作データ送信動作例を示す模式図である。
【図4】図1に示すドアノードの制御データ受信動作例を示す模式図である。
【図5】図1に示すマスタノード詳細な回路構成例を示すブロック図である。
【図6】図1に示す車両用負荷オン/オフ制御システムの動作例を示すフローチャートである。
【図7】図5に示すCPU回路によって操作データから制御データを作成する際に使用される入力データマップの一例を示す模式図である。
【図8】図5に示すCPU回路によって操作データから制御データを作成する際に使用されるオン待ち順位テーブルの一例を示す模式図である。
【図9】図5に示すCPU回路によって操作データから制御データを作成する際に使用される出力データマップの一例を示す模式図である。
【図10】図1に示す電源線に流れる電流の一例を示す波形図である。
【図11】本発明による車両用負荷オン/オフ制御システムの他の実施の形態を示す波形図である。
【図12】本発明による車両用負荷オン/オフ制御システムの他の実施の形態を示す波形図である。
【図13】従来から知られている車両用負荷オン/オフ制御システムの一例を示すブロック図である。
【図14】図13に示す車両用負荷オン/オフ制御システムのヒューズ容量、電線サイズを決定する際に使用される特性図である。
【図15】図13に示す車両用負荷オン/オフ制御システムの各電気負荷に流れる電流の一例を示す波形図である。
【図16】図13に示す車両用負荷オン/オフ制御システムのバッテリーから出力される電流の一例を示す波形図である。
【符号の説明】
1 車両用負荷オン/オフ制御システム
2 車両
3 バッテリー
4 電源線
5 マスタノード
6 ドア
7 ドアノード
8 多重通信線
9 アップ用スイッチ
10 ダウン用スイッチ
11、21 電源回路
12、22 通信回路
13 入出力回路
14、18 コイル
15、19 リレー接点
16 モータ
17 アップ用駆動回路
20 ダウン用駆動回路
23 ROM
24 RAM
25 CPU回路
26 入力データマップ
27 オン待ち順位テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】 入力された操作内容に基づき、車両に設けられた各電気負荷をオン/オフ制御する車両用負荷オン/オフ制御システムにおいて、入力された操作内容に基づいて前記各電気負荷をオン状態にする場合には、各電気負荷の突入電流特性に応じて、各電気負荷のオンタイミングをずらす制御手段を備えたことを特徴とする車両用負荷オン/オフ制御システム。
【請求項2】 請求項1に記載の車両用負荷オン/オフ制御システムにおいて、前記制御手段は、各電気負荷をオン状態にするタイミングをずらす際、先にオン状態にした電気負荷の突入電流期間が長い場合には、次の電気負荷をオンさせるまでの時間を長くとり、また先にオン状態にした電気負荷の突入電流期間が短い場合には、次の電気負荷をオンさせるまでの時間を短くすることを特徴とする車両用負荷オン/オフ制御システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図8】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図14】
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【図6】
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【図9】
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【図13】
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【図15】
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【図16】
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