説明

車両管理システム

【課題】車両の盗難が誤って検出されることを防止する。
【解決手段】車両管理システムは、車両5の振動を検出する振動検出器17と、電話番号「11」が割り当てられている無線通信部12と、所定の第1電話機30の電話番号「30」が登録された第1制御装置16とを具備している。第1制御装置16は、振動が検出されたことに応答して無線通信部12に異常通知信号113を所定の情報処理装置20へ送信させる監視状態と、無線通信部12に異常通知信号113を送信させない監視停止状態とをとる。第1制御装置16は、無線通信部12に第1電話機30からの第1電話着信があったことに応答して監視状態から監視停止状態に切り換わる。したがって、正当な利用者3が車両5を使用する場合には、第1電話機30から電話をかけて監視停止状態にすることにより、車両5の盗難が誤って検出されることが防がれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両を管理するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
盗難車両を使用した犯罪が社会問題となっている。したがって、車両の盗難を防止することは、自己の財産を保全するという私益のためのみならず、社会の秩序を維持するという公益のためにも重要である。
【0003】
車両の盗難防止に関連する技術が知られている。
【0004】
特許文献1は、イモビライザーによる電子キーの照合ができていない期間に、GPS受信機からの位置情報により車両の移動が検出された場合、ブザー等により警報を発生するとともに、携帯電話無線機を用いて盗難監視センターに通報する盗難防止装置を開示している。
【0005】
特許文献2は、移動体の位置データを収集し、この移動体からの異常発生通報を受信した場合には、待機中の緊急対処要因を移動体に派遣し、さらに必要に応じて警察または消防等の公共の保安機関に通報することを特徴とする移動体の衛星管理方法を開示している。
【特許文献1】特開2003−132441号公報
【特許文献2】特開平11−175885号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、車両の盗難が誤って検出されることが防がれる車両管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下に、(発明を実施するための最良の形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための最良の形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0008】
本発明による車両管理システム(100、100’)は、車両(5)の振動を検出する振動検出器(17)と、電話番号(「11」)が割り当てられている無線通信部(12)と、第1制御装置(16)とを具備している。前記第1制御装置は、前記振動が検出されたことに応答して前記無線通信部に異常通知信号(113)を所定の情報処理装置(20)へ送信させる監視状態と、前記無線通信部に前記異常通知信号を送信させない監視停止状態とをとる。前記第1制御装置は、前記無線通信部に第1電話着信があったことに応答して前記監視状態から前記監視停止状態に切り換わる。
【0009】
したがって、正当な利用者(3)が車両(5)を使用又は移動しようとする場合には、電話番号(「11」)に電話をかけて監視停止状態にすることにより、車両(5)の盗難が誤って検出されて情報処理装置(20)に通知されることが防がれる。情報処理装置(20)が設置されている車両監視センター(2)は、持てる人員を本当の盗難に集中させることが可能となる。
【0010】
本発明による車両管理システム(100、100’)においては、前記第1制御装置は所定の第1電話機(30)の第1電話番号(「30」)を登録していてもよい。この場合、前記第1制御装置は、前記第1電話着信が前記第1電話機からのものである場合に限って前記監視状態から前記監視停止状態に切り換わる。
【0011】
本発明による車両管理システム(100’)は、第2電話機(41)と、所定の第3電話機(30’)の電話番号(「30’」)が登録された第2制御装置(45)とを具備してもよい。前記第2制御装置は、前記第2電話機に前記第3電話機からの第3電話着信があったことに応答して前記第1電話機に前記無線通信部へ電話をかけさせる。
【0012】
したがって、車両(5)のリース業をおこなう事業者(1)は、利用者(3)が使用する電話機(30’)の電話番号「30’」を第1制御装置(16)に登録するために車両(5)のところまで行く必要がない。建設車両のリース業においては、車両(5)は、一の利用者の使用終了後に事業者(1)のもとに戻されることなく次の利用者に引き渡されるから、車両(5)のところまで行く必要がないことは大きな利点である。
【0013】
また、第1電話機(30)と第2電話機(41)の電話番号を異ならせれば、事業者(1)は、車両5の監視を停止するための第1電話機(30)の電話番号を秘密にできる。
【0014】
なお、本発明による車両管理システムは、リース用の車両(5)のみならず自家用車(5)に対しても適用可能である。
【0015】
本発明による車両管理システム(100’)は、前記第3電話着信があったことを示す情報を記憶する記憶装置(48)を具備してもよい。
【0016】
したがって、事業者(1)は、この情報を、自己が所有する車両(5)の管理と、利用者(3)のような顧客の管理とに活用できる。また、車両監視装置(10)の監視状態を変更した履歴が記録されるから、不正の手段で電話機(30’)を入手した者が車両監視装置(10)を操作することが抑止される。
【0017】
本発明による車両管理システム(100、100’)は、前記車両の位置情報を検出する位置検出部(14)を具備することが好ましい。前記無線通信部は、前記位置情報を示す信号を前記情報処理装置へ送信することが好ましい。ここで、前記異常通知信号が前記位置情報を示すものであっても良いが、前記位置情報は前記異常通知信号とは別の信号として送信されても良い。
【0018】
したがって、盗難された車両(5)の現在位置を追跡することが可能である。
【0019】
本発明による車両管理システム(100、100’)においては、前記第1制御装置は、前記振動が所定の時間よりも長時間にわたり継続して検出された場合に限って前記異常通知信号を送信させることが好ましい。
【0020】
したがって、別の車両が近くを通過したために振動検出器(17)が車両(5)の振動を検出し、車両(5)が使用等されていないにもかかわらず異常通知信号(113)が送信されることが防がれる。
【発明の効果】
【0021】
本願発明によれば、車両の盗難が誤って検出されることが防がれる車両管理システムが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
添付図面を参照して、本発明による車両管理システムを実施するための最良の形態を以下に説明する。
【0023】
(第1の実施形態)
図1乃至図3、及び図7を参照して本発明の第1の実施形態に係る車両管理システム100について説明する。
【0024】
図1は、車両管理システム100を示している。車両管理システム100は、車両5に搭載された車両監視装置10と、車両監視センター2に設置された情報処理装置20とを備えている。車両5は走行装置6を備えている。走行装置6は、空気タイヤを備えている場合もあれば、クローラを備えている場合もある。
【0025】
リース業者のような事業者1は、利用者3に車両5を貸し出す。車両5を監視する車両監視センター2としては、警備会社の一部局が例示されるが、事業者1の一部局であってもよい。
【0026】
図2は、車両監視装置10のブロック図を示している。車両監視装置10は、携帯電話機11と、制御装置16と、振動検出器17とを備えている。携帯電話機11は、無線通信部12と、制御部13と、位置検出部14と、入出力端子15とを備えている。無線通信部12は、無線による電話の発着信、及び、無線によるメールの送受信が可能である。位置検出部14は、GPS衛生7からの測位データに基づいて、又は、基地局からのデータに基づいて、車両5の位置情報を検出する。振動検出器17は、例えば、加速度センサが該当し、車両5の振動を検出する。
【0027】
図3は、情報処理装置20のブロック図を示している。情報処理装置20は、通信装置21と、出力装置22とを備えている。情報処理装置20としては、メール機能をも備えた電話機、ファクシミリ装置、パーソナルコンピュータが例示される。
【0028】
図7に示すタイムシーケンス図は、車両管理システム100の動作を示している。車両監視装置10は、車両5についての異常が検出されたことを情報処理装置20に通知する監視状態と、異常が検出されたことを情報処理装置20に通知しない監視停止状態とをとる。
【0029】
はじめに、車両監視装置10が監視状態をとっているときの車両管理システム100の動作について説明する。
【0030】
振動検出器17は、車両5の振動を検出した場合に、そのことを示す信号111を制御装置16に対して出力する。
【0031】
制御装置16は、信号111に基づいて車両5に盗難等の異常が発生したことを検出する。制御装置16は、信号111が入力されたことのみをもって異常の発生を検出してもよいが、車両5の振動が所定の時間よりも長時間にわたり継続して検出された場合に限って異常の発生を検出することが好ましい。制御装置16は、異常が発生したことを検出した場合、そのことを示す信号112を入出力端子15を介して制御部13へ出力する。
【0032】
なお、制御装置16は、信号111が継続して入力される場合には、所定の時間が経過する毎に信号112を出力することが好ましい。
【0033】
制御部13は、信号112に応答して、位置検出部14に車両5の位置情報を検出させる。次いで、制御部13は、無線通信部12に信号113を情報処理装置20へ送信させる。ここで、信号113は、車両5について異常が検出されたことと、車両5の位置情報とを示すものである。
【0034】
図3に示されるように、通信装置21は、信号113を受信し、車両5について異常が検出されたことと、車両5の位置情報とを示す信号114を出力装置22へ出力する。出力装置22は、車両5について異常が検出されたことと、車両5の位置情報とを、表示又は印刷することにより出力する。なお、出力装置22は、表示又は印刷に加えて、警告音を発するスピーカ又は警告灯により異常の検出を知らせてもよい。
【0035】
したがって、車両5について盗難等の異常が検出されたことと、車両5の現在位置とが、車両監視センター2の監視員に通知される。
【0036】
車両管理システム100は、車両5を盗もうとする者が車両5のキーを入手した場合であっても、車両5の盗難を検出することが可能である。
【0037】
また、車両管理システム100においては、位置検出部14が信号112に応答して車両5の位置情報を検出しなくてもよい。この場合、出力装置22は、車両5について異常が検出されたことを出力するが、それと同時に車両5の位置情報を出力しない。
【0038】
監視員は、異常が検出されたことの出力と同時に位置情報が出力されない場合であっても、つぎのようにして車両5の位置情報を得ることができる。すなわち、車両5について異常が検出されたことを知った監視員は、例えば情報処理装置20を操作し、車両5の位置情報を要求する位置情報要求信号を携帯電話機11へ送信する。制御部13は、位置情報要求信号に応答し、位置検出部14に車両5の位置情報を検出させ、無線通信部12に位置情報を示す位置情報信号を情報処理装置20へ送信させる。
【0039】
なお、外部からの要求に応答して現在位置を通知する携帯電話機は公知であるから、携帯電話機11を位置情報要求信号に応答して位置情報信号を送信するように構成することは容易である。
【0040】
車両管理システム100においては、車両5が利用者3によって使用又は移動されている場合には、車両監視装置10から情報処理装置20へ信号113が送信されないようにすることが可能である。この点について以下に説明する。
【0041】
図1に示されるように、事業者1は、携帯電話機11の電話番号「11」を利用者3に通知する。利用者3は、自己が所有する電話機30の電話番号「30」を事業者1に通知する。事業者1は、制御装置16に電話番号「30」を登録する。なお、電話機30は、車両5を使用する現地に携帯できる携帯電話機であることが好ましい。また、電話機30は、事業者1が利用者3に貸し出したものであってもよい。
【0042】
図2又は図7に示されるように、利用者3が電話機30を使用して電話番号「11」に電話をかけると、電話番号「30」を示す信号101が無線通信部12に到達し、無線通信部12は電話機30からの電話着信を受ける。制御部13は、この電話着信に応答し、電話番号「30」を示す信号102を制御装置16に対して出力する。
【0043】
制御装置16は、信号102が示す電話番号「30」と予め登録されている電話番号「30」とを比較し、両者が一致する場合に電話機30から無線通信部12に電話着信があったことを検出する。制御装置16は、電話機30からの電話着信を検出した場合には、監視停止状態に切り換わり、車両5の監視を停止する。
【0044】
制御装置16は、監視停止状態においては、信号111が入力された場合であっても、信号112を出力しない。したがって、車両5の振動が検出された場合であっても信号113は送信されない。
【0045】
したがって、利用者3は、車両5を使用又は移動しようとするときは、電話機30を使用して電話番号「11」に電話をかけることで、車両監視装置10から情報処理装置20へ信号113が送信されなくなる。
【0046】
利用者3は、車両5の使用又は移動が終了したら、車両監視装置10が備える手動スイッチ(不図示)を操作して制御装置16を監視停止状態から監視状態に復帰させてもよい。また、利用者3は、電話機30と無線通信部12とが通話状態となっているときに、監視状態を切り換えるためのコードを電話機30に無線通信部12へ送信させることで監視の停止と復帰を行っても良い。この場合、制御装置16は、電話機30から送信されたコードに応じて監視状態と監視停止状態とを切り換える。
【0047】
(第2の実施形態)
図4及び図5を参照して本発明の第2の実施形態に係る車両管理システム100’について説明する。
【0048】
図4は、車両管理システム100’を示している。車両管理システム100’は、車両管理システム100と同様に車両監視装置10及び情報処理装置20を備え、さらに、車両管理装置40を備えている。車両監視装置10及び情報処理装置20の構成及び動作は、第1の実施形態における場合の構成及び動作と同様である。
【0049】
図5は、車両管理装置40のブロック図を示している。電話機30は、第1の実施形態においては利用者3が使用する電話機であったが、第2の実施形態においては車両管理装置40が備える電話機である。車両管理装置40は、電話機30と、電話機41と、制御装置45と、入力装置47と、記憶装置48と、出力装置49とを備えている。
【0050】
本発明の第2の実施形態においても、車両5が利用者3によって使用又は移動されている場合には、車両監視装置10から情報処理装置20へ信号113が送信されないようになされているが、そのための構成及び方法が本発明の第1の実施形態における場合と異なっている。この点について以下に説明する。
【0051】
図4に示されるように、事業者1は、電話機41の電話番号「41」を利用者3に通知する。利用者3は、自己が所有する電話機30’の電話番号「30’」を事業者1に通知する。事業者1は、制御装置45に電話番号「30’」及び電話番号「11」を登録しておく。また、電話機30’は、車両5を使用する現地に携帯できる携帯電話機であることが好ましい。また、電話機30’は、事業者1が利用者3に貸し出したものであってもよい。
【0052】
利用者3が電話機30’を使用して電話番号「41」に電話をかけると、電話番号「30’」を示す信号101’が電話機41に到達し、電話機41は電話機30’からの電話着信を受ける。電話機41は、この電話着信に応答し、電話番号「30’」を示す信号141を制御装置45に対して出力する。
【0053】
制御装置45は、信号141が示す電話番号「30’」と予め登録されている電話番号「30’」とを比較し、両者が一致する場合に電話機30’から電話機41に電話着信があったことを検出する。制御装置45は、電話機30’からの電話着信を検出した場合には、信号143を電話機30に対して出力し、信号145を記憶装置48に対して出力する。信号143は、電話機30に電話番号「11」に電話をかけさせるためのものである。信号145は、電話番号「30’」と、この電話番号の電話機から電話機41に電話着信があったことと、電話機30に電話機11へ電話をかけさせたことと、これらの日時とを示す情報を含んでいる。
【0054】
電話機30は、信号143に応答して電話番号「11」が割り当てられている電話機11に電話をかける。このとき、信号101が無線通信部12に到達し、無線通信部12は電話機30からの電話着信を受ける。
【0055】
一方、信号145が入力された記憶装置48は、電話番号「30’」と、この電話番号の電話機から電話機41に電話着信があったことと、電話機30に電話機11へ電話をかけさせたことと、これらの日時とを示す情報を記憶する。
【0056】
利用者3は、車両5の使用又は移動が終了したら、車両監視装置10が備える手動スイッチ(不図示)を操作して制御装置16を監視停止状態から監視状態に復帰させてもよい。また、利用者3は、電話機30’と電話機41とが通話状態となっているときに、監視状態を切り換えるためのコードを電話機30’から電話機41に送信させることで監視の停止と復帰を行っても良い。この場合、制御装置45は、電話機30と無線通信部12とが通話状態となっているときに、電話機30に電話機30’から送られたコードを無線通信部12へ送信させる。
【0057】
本発明の第2の実施形態によれば、事業者1は、利用者3が使用する電話機30’の電話番号「30’」を車両監視装置10に登録する必要がない。また、電話機30と電話機41の電話番号を異ならせれば、事業者1は、車両5の監視を停止するための電話機30の電話番号を秘密にできる。
【0058】
また、本発明の第2の実施形態によれば、入力装置47を操作することで、電話番号「30’」と、この電話番号の電話機から電話機41に電話着信があったことと、電話機30に電話機11に電話をかけさせたことと、これらの日時とを示す情報を出力装置49に出力させることが可能である。したがって、事業者1は、これらの情報を、自己が所有する車両5のような車両の管理と、利用者3のような顧客の管理とに活用できる。さらに、車両監視装置10の監視状態を変更した履歴が記録されるから、不正の手段で電話機30’を入手した者が車両監視装置10を操作することが抑止される。
【0059】
さらに、車両管理システム100’においては、制御装置45は、所定の時間帯に信号141が入力された場合に限り信号143を出力することとしても良い。例えば、深夜に車両5の監視を停止する操作をできなくすることで車両5の盗難が防がれる。
【0060】
なお、情報処理装置20は、図1、図3、及び図4に示されるように無線送信された信号113を直接受信してもよいが、有線による通信網を介して受信してもよい。
【0061】
図6は、情報処理装置20が信号113をインターネットや電話回線のような有線による通信網25を介して受信する場合を示している。通信網25を介して情報処理装置20に接続された中継装置26は、無線により送信された信号113を受信し、信号113を情報処理装置20へ転送する。
【0062】
なお、携帯電話機11は、通話状態又はメールの送受信のための接続状態が所定の時間を超えた場合、自動的に通話又は接続を終了する。したがって、車両監視装置10においては、異常が検出されたこと及び位置情報の通知と、監視状態の変更とが1台の携帯電話機で可能である。
【0063】
なお、携帯電話機11は、既存の携帯電話機の動作プログラムを変更することで比較的容易に製造できる。携帯電話機11は、既存の自動車電話機から製造してもよい。
【0064】
第1及び第2の実施形態においては、事業者1が電話番号「30」を制御装置16に登録しない場合も考えられる。この場合、制御装置16は、無線通信部12に着信した電話が電話機30からのものであるか否かにかかわらず、監視停止状態に切り換わり、車両の監視5を停止する。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態に係る車両管理システムを示す図である。
【図2】図2は、車両監視装置のブロック図である。
【図3】図3は、情報処理装置のブロック図である。
【図4】図4は、本発明の第2の実施形態に係る車両管理システムを示す図である。
【図5】図5は、車両管理装置のブロック図である。
【図6】図6は、情報処理装置が中継装置を介して信号を受信する場合について示す図である。
【図7】図7は、第1の実施形態に係る車両管理システムの動作を示すタイムシーケンス図である。
【符号の説明】
【0066】
1…事業者
2…車両監視センター
3…利用者
5…車両
6…走行装置
7…GPS衛星
10…車両監視装置
11…携帯電話機
12…無線通信部
13…制御部
14…位置検出部
15…入出力端子
16…制御装置
17…振動検出器
20…情報処理装置
21…通信装置
22…出力装置
25…通信網
26…中継装置
30、30’…電話機
40…車両管理装置
41…電話機
45…制御装置
47…入力装置
48…記憶装置
49…出力装置
100、100’…車両管理システム
101、101’、102、111〜114、141、143、145…信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の振動を検出する振動検出器と、
電話番号が割り当てられている無線通信部と、
第1制御装置と
を具備し、
前記第1制御装置は、前記振動が検出されたことに応答して前記無線通信部に異常通知信号を所定の情報処理装置へ送信させる監視状態と、前記無線通信部に前記異常通知信号を送信させない監視停止状態とをとり、
前記第1制御装置は、前記無線通信部に第1電話着信があったことに応答して前記監視状態から前記監視停止状態に切り換わる
車両管理システム。
【請求項2】
前記第1制御装置は所定の第1電話機の第1電話番号を登録し、
前記第1制御装置は、前記第1電話着信が前記第1電話機からのものである場合に限って前記監視状態から前記監視停止状態に切り換わる
請求項1の車両管理システム。
【請求項3】
第2電話機と、
所定の第3電話機の第3電話番号が登録された第2制御装置と
を具備し、
前記第2制御装置は、前記第2電話機に前記第3電話機からの第3電話着信があったことに応答して前記第1電話機に前記無線通信部へ電話をかけさせる
請求項2の車両管理システム。
【請求項4】
前記第3電話着信があったことを示す情報を記憶する記憶装置を具備する
請求項3の車両管理システム。
【請求項5】
前記車両の位置情報を検出する位置検出部を具備し、
前記無線通信部は、前記位置情報を示す信号を前記情報処理装置へ送信する
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両管理システム。
【請求項6】
前記第1制御装置は、前記振動が所定の時間よりも長時間にわたり継続して検出された場合に限って前記異常通知信号を送信させる
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−24071(P2008−24071A)
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−196621(P2006−196621)
【出願日】平成18年7月19日(2006.7.19)
【出願人】(592078597)タマチ工業株式会社 (6)