送出システム
【課題】 素材再生時に放送確認コードの重畳位置を補正可能とし、収録動作の信頼性を向上させると共に、再生時に素材開始終了位置の微調整を行っても、放送確認コードの重畳タイミングを一定に保つようにする。
【解決手段】 ＣＭ素材の映像音声信号を収録、再生する映像音声収録再生機器を用いた送出システムにおいて、収録する映像音声信号の先頭から一定の期間に所定の放送実績確認コードを重畳する補助データ重畳器と、前記所定の放送実績確認コードの重畳された映像音声信号を収録し再生出力する映像音声収録再生機器と、再生される映像音声信号に重畳された前記所定の放送実績確認コードを、送出する放送局に対応する重畳タイミングの放送実績確認コードに重畳し直す補助データ重畳位置補正装置を有する送出システムである。
【解決手段】 ＣＭ素材の映像音声信号を収録、再生する映像音声収録再生機器を用いた送出システムにおいて、収録する映像音声信号の先頭から一定の期間に所定の放送実績確認コードを重畳する補助データ重畳器と、前記所定の放送実績確認コードの重畳された映像音声信号を収録し再生出力する映像音声収録再生機器と、再生される映像音声信号に重畳された前記所定の放送実績確認コードを、送出する放送局に対応する重畳タイミングの放送実績確認コードに重畳し直す補助データ重畳位置補正装置を有する送出システムである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、映像音声収録再生機器を用いてＣＭ放送を行う場合、ＣＭが予定通りに送出されたか否かを判定する放送実績確認コードをＣＭ素材の映像信号中に重畳して送出する送出システムに関し、特に、放送実績確認コードの重畳タイミングの補正に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
放送局などでは、放送予定のＣＭが予定通りに送出されたか否かを判定する放送実績の記録を行なっている。送出実績確認のためには、放送されるＣＭ素材の映像信号中に含まれる実効映像以外の補助データ領域に送出確認のためのデータが重畳されるが、この送出実績確認コードは、ＣＭ素材の先頭から重畳されるのではなく、先頭から一定の時刻おいて重畳を開始し、一定時刻の後に重畳を停止するよう規定される場合が多い。
【０００３】
しかし、この重畳タイミングは放送局系列毎に異なった仕様が規定される場合が多い。従って、ＣＭ送出に使用される映像音声収録再生機器へのＣＭ素材の収録に際し、放送局系列毎に放送実績確認コードの重畳タイミングを合わせなければならない。そのため、運用開始後の重畳タイミング・パターンの変更は出来ない。また、収録後の素材開始終了位置を微調整しようとしても、放送実績確認コードの重畳も、素材開始位置の調整に同期してずれてしまうため、微調整は困難である。
【特許文献１】特開２００２−４４６８９公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
前述の様に、従来、放送予定のＣＭが予定通りに送出されたか否かを判定する放送確認コードの重畳タイミングは、放送局系列毎に異なった仕様に規定される場合が多いため、ＣＭ素材の収録に際し、放送局系列毎に放送実績確認コードの重畳タイミングを合わせなければならず、運用開始後の重畳タイミング・パターンの変更、収録後の素材開始終了位置の微調整は困難である。
【０００５】
本発明はこれらの欠点を除去し、放送確認コードの重畳位置を素材収録時に決定するのではなく、素材再生時に補正可能とすることで素材収録時の制御手順を統一し、収録動作の信頼性を向上させると共に、再生時に素材開始終了位置の微調整を行っても、放送確認コードの重畳タイミングを一定に保つようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は上記目的を達成するため、ＣＭ素材の映像音声信号を収録、再生する映像音声収録再生機器を用いた送出システムにおいて、収録する映像音声信号の先頭から一定の期間に所定の放送実績確認コードを重畳する補助データ重畳器と、前記所定の放送実績確認コードの重畳された映像音声信号を収録し再生出力する映像音声収録再生機器と、再生される映像音声信号に重畳された前記所定の放送実績確認コードを、送出する放送局に対応する重畳タイミングの放送実績確認コードに重畳し直す補助データ重畳位置補正装置を有する送出システムである。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、ＣＭ素材等の収録時の制御手順を統一化することにより、収録動作の信頼性を向上させることができると共に、運用開始後の放送確認コードの重畳タイミング・パターンの変更も可能となる。また、再生時に素材開始終了位置の微調整を行っても、放送確認コードの重畳タイミングを一定に保つようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
最初に、本発明の一実施形態について、図１、図２、図３を用いて、詳細に説明する。ＣＭ素材等の収録映像音声信号１０１は、補助データ重畳器１０２により、放送実績確認コードを含む補助データを重畳される。ここで、補助データ重畳器１０２では、図３に示すように、素材の先頭から一定の期間に放送実績確認コードの重畳を行う。
【０００９】
そして、補助データの重畳された映像音声信号１０３が映像音声収録再生機器１０４に収録される。映像音声収録再生機器１０４は、放送送出時に、映像音声信号１０５を再生出力する。 この出力映像音声信号１０５は、補助データ重畳位置補正装置１０６に入力される。
【００１０】
補助データ重畳位置補正装置１０６は、入力された映像音声信号１０５の先頭から一定の期間に重畳されている補助データに含まれる放送実績確認コードを読み出し、放送局系列毎に異なる重畳タイミング・パターン(図２)の放送実績確認コードに重畳し直した映像音声信号１０７を出力し、これが放送システムに渡され放送信号となる。
【００１１】
次に、本発明の一実施例の運用例について、図２、図３を用いて更に詳細に説明する。現在、放送局でＣＭの放送確認に使用されるパターンとしては、図２の１）〜５）が想定される。
【００１２】
そのため、送出する放送局系列毎に、対応する重畳タイミングの放送実績確認コードを補助データ重畳位置補正装置１０６で重畳し直すためには、図３のように、素材の収録時に、素材の先頭から一定の期間に放送実績確認コードが重畳されるよう、映像音声収録再生機器１０４で収録しておく。
【００１３】
そして、補助データ重畳位置補正装置１０６において、入力される映像音声信号１０５の先頭から一定の期間に重畳されている放送実績確認コードを読み出し、これを送出する放送局系列毎に、対応する重畳タイミング・パターン(例えば、図２の１)〜５)の１つ)の放送実績確認コードに差し替えて、重畳し直す。 その際、補助データ重畳位置補正装置１０６は、放送実績確認コード重畳部分以外の部分については、図２に示す様に、データ無し、あるいは指定されたダミーデータを重畳する機能を有するものとする。
【図面の簡単な説明】
【００１４】
【図１】本発明の一実施例を示すブロック図
【図２】本発明の補助データ重畳タイミング・パターンの一例を示す模式図
【図３】本発明の収録時の補助データ重畳タイミング・パターンの一例を示す模式図
【符号の説明】
【００１５】
１０２：補助データ重畳器、１０４：映像音声収録再生機器、１０６：補助データ重畳位置補正装置。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、映像音声収録再生機器を用いてＣＭ放送を行う場合、ＣＭが予定通りに送出されたか否かを判定する放送実績確認コードをＣＭ素材の映像信号中に重畳して送出する送出システムに関し、特に、放送実績確認コードの重畳タイミングの補正に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
放送局などでは、放送予定のＣＭが予定通りに送出されたか否かを判定する放送実績の記録を行なっている。送出実績確認のためには、放送されるＣＭ素材の映像信号中に含まれる実効映像以外の補助データ領域に送出確認のためのデータが重畳されるが、この送出実績確認コードは、ＣＭ素材の先頭から重畳されるのではなく、先頭から一定の時刻おいて重畳を開始し、一定時刻の後に重畳を停止するよう規定される場合が多い。
【０００３】
しかし、この重畳タイミングは放送局系列毎に異なった仕様が規定される場合が多い。従って、ＣＭ送出に使用される映像音声収録再生機器へのＣＭ素材の収録に際し、放送局系列毎に放送実績確認コードの重畳タイミングを合わせなければならない。そのため、運用開始後の重畳タイミング・パターンの変更は出来ない。また、収録後の素材開始終了位置を微調整しようとしても、放送実績確認コードの重畳も、素材開始位置の調整に同期してずれてしまうため、微調整は困難である。
【特許文献１】特開２００２−４４６８９公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
前述の様に、従来、放送予定のＣＭが予定通りに送出されたか否かを判定する放送確認コードの重畳タイミングは、放送局系列毎に異なった仕様に規定される場合が多いため、ＣＭ素材の収録に際し、放送局系列毎に放送実績確認コードの重畳タイミングを合わせなければならず、運用開始後の重畳タイミング・パターンの変更、収録後の素材開始終了位置の微調整は困難である。
【０００５】
本発明はこれらの欠点を除去し、放送確認コードの重畳位置を素材収録時に決定するのではなく、素材再生時に補正可能とすることで素材収録時の制御手順を統一し、収録動作の信頼性を向上させると共に、再生時に素材開始終了位置の微調整を行っても、放送確認コードの重畳タイミングを一定に保つようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は上記目的を達成するため、ＣＭ素材の映像音声信号を収録、再生する映像音声収録再生機器を用いた送出システムにおいて、収録する映像音声信号の先頭から一定の期間に所定の放送実績確認コードを重畳する補助データ重畳器と、前記所定の放送実績確認コードの重畳された映像音声信号を収録し再生出力する映像音声収録再生機器と、再生される映像音声信号に重畳された前記所定の放送実績確認コードを、送出する放送局に対応する重畳タイミングの放送実績確認コードに重畳し直す補助データ重畳位置補正装置を有する送出システムである。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、ＣＭ素材等の収録時の制御手順を統一化することにより、収録動作の信頼性を向上させることができると共に、運用開始後の放送確認コードの重畳タイミング・パターンの変更も可能となる。また、再生時に素材開始終了位置の微調整を行っても、放送確認コードの重畳タイミングを一定に保つようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
最初に、本発明の一実施形態について、図１、図２、図３を用いて、詳細に説明する。ＣＭ素材等の収録映像音声信号１０１は、補助データ重畳器１０２により、放送実績確認コードを含む補助データを重畳される。ここで、補助データ重畳器１０２では、図３に示すように、素材の先頭から一定の期間に放送実績確認コードの重畳を行う。
【０００９】
そして、補助データの重畳された映像音声信号１０３が映像音声収録再生機器１０４に収録される。映像音声収録再生機器１０４は、放送送出時に、映像音声信号１０５を再生出力する。 この出力映像音声信号１０５は、補助データ重畳位置補正装置１０６に入力される。
【００１０】
補助データ重畳位置補正装置１０６は、入力された映像音声信号１０５の先頭から一定の期間に重畳されている補助データに含まれる放送実績確認コードを読み出し、放送局系列毎に異なる重畳タイミング・パターン(図２)の放送実績確認コードに重畳し直した映像音声信号１０７を出力し、これが放送システムに渡され放送信号となる。
【００１１】
次に、本発明の一実施例の運用例について、図２、図３を用いて更に詳細に説明する。現在、放送局でＣＭの放送確認に使用されるパターンとしては、図２の１）〜５）が想定される。
【００１２】
そのため、送出する放送局系列毎に、対応する重畳タイミングの放送実績確認コードを補助データ重畳位置補正装置１０６で重畳し直すためには、図３のように、素材の収録時に、素材の先頭から一定の期間に放送実績確認コードが重畳されるよう、映像音声収録再生機器１０４で収録しておく。
【００１３】
そして、補助データ重畳位置補正装置１０６において、入力される映像音声信号１０５の先頭から一定の期間に重畳されている放送実績確認コードを読み出し、これを送出する放送局系列毎に、対応する重畳タイミング・パターン(例えば、図２の１)〜５)の１つ)の放送実績確認コードに差し替えて、重畳し直す。 その際、補助データ重畳位置補正装置１０６は、放送実績確認コード重畳部分以外の部分については、図２に示す様に、データ無し、あるいは指定されたダミーデータを重畳する機能を有するものとする。
【図面の簡単な説明】
【００１４】
【図１】本発明の一実施例を示すブロック図
【図２】本発明の補助データ重畳タイミング・パターンの一例を示す模式図
【図３】本発明の収録時の補助データ重畳タイミング・パターンの一例を示す模式図
【符号の説明】
【００１５】
１０２：補助データ重畳器、１０４：映像音声収録再生機器、１０６：補助データ重畳位置補正装置。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ＣＭ素材の映像音声信号を収録、再生する映像音声収録再生機器を用いた送出システムにおいて、収録する映像音声信号の先頭から一定の期間に所定の放送実績確認コードを重畳する補助データ重畳器と、前記所定の放送実績確認コードの重畳された映像音声信号を収録し再生出力する映像音声収録再生機器と、再生される映像音声信号に重畳された前記所定の放送実績確認コードを、送出する放送局に対応する重畳タイミングの放送実績確認コードに重畳し直す補助データ重畳位置補正装置を有することを特徴とする送出システム。
【請求項１】
ＣＭ素材の映像音声信号を収録、再生する映像音声収録再生機器を用いた送出システムにおいて、収録する映像音声信号の先頭から一定の期間に所定の放送実績確認コードを重畳する補助データ重畳器と、前記所定の放送実績確認コードの重畳された映像音声信号を収録し再生出力する映像音声収録再生機器と、再生される映像音声信号に重畳された前記所定の放送実績確認コードを、送出する放送局に対応する重畳タイミングの放送実績確認コードに重畳し直す補助データ重畳位置補正装置を有することを特徴とする送出システム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図２】
【図３】
【公開番号】特開２００６−２８７７６１（Ｐ２００６−２８７７６１Ａ）
【公開日】平成１８年１０月１９日（２００６．１０．１９）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００５−１０６９２１（Ｐ２００５−１０６９２１）
【出願日】平成１７年４月１日（２００５．４．１）
【出願人】（０００００１１２２）株式会社日立国際電気 (5,007)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年１０月１９日（２００６．１０．１９）
【国際特許分類】
【出願日】平成１７年４月１日（２００５．４．１）
【出願人】（０００００１１２２）株式会社日立国際電気 (5,007)
【Ｆターム（参考）】
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