説明

通信システム

【課題】放送内容の情報を送信する通信システムで、放送内容を効果的に管理する。
【解決手段】管理装置3と、複数の放送内容使用装置4a〜4cを有する。管理装置では、放送内容記憶手段が放送内容の情報を記憶し、放送内容通知手段が放送内容記憶手段に記憶された放送内容の情報を放送内容使用装置へ通知する。各放送内容使用装置では、放送内容取得手段が管理装置から通知される放送内容の情報を取得し、放送内容処理手段が放送内容取得手段により取得された放送内容の情報を用いた処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、自動放送を行う市町村デジタル同報通信システムなどの通信システムに関し、特に、放送内容を効果的に管理する通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
(第1の背景技術)
例えば、市町村デジタル同報通信システム(市町村防災同報系の通信システム)のような防災無線システムが実施等されている。
市町村デジタル同報通信システムでは、操作卓において番組情報(自動放送内容の情報)の一覧表示を画面に行う機能が備えられている。番組は月単位のカレンダーを使用して表示が行われ、カレンダーの日付けを選択することで日毎の通報スケジュールが表示される。
しかしながら、従来の技術では、番組閲覧情報等の諸情報を操作卓(局所的)にしか保有していないため、ユーザが番組閲覧を行う際に放送室などの操作卓設置箇所において操作を行わなければならず、使い勝手に問題があった。
【0003】
(第2の背景技術)
従来、市町村防災同報系の通信システムにおいて、自動放送に使用する音声や文字メッセージの内容(放送内容)は自動放送の制御を行う自動放送制御装置内に格納されており、放送内容を登録や変更するためには自動放送制御装置内の情報を更新する方式が使用されていた。また、システム内で放送は1つしか行えないため、放送内容を登録や更新する際には、放送時間帯の重複確認を行う必要があり、システムに設置される全ての自動放送制御装置と放送内容のやり取りを行う必要があり、処理の負担が大きいという問題があった。
【0004】
例えば、従来の方式では、自動放送制御装置が複数台設置(冗長化)されたシステム構成である場合には、放送内容を登録や更新する際に自動放送制御装置間で放送の内容のやり取りを行い、放送時間帯の重複チェックを行う必要があった。このため、設置される台数(例えば、3台以上)によってシステム動作が複雑となってしまい、自動放送制御装置の冗長化の妨げとなっていた。また、自動放送制御装置が故障すると、放送内容が失われてしまうという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−311669号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のように、従来の市町村デジタル同報通信システムでは、自動放送の放送内容の管理に関して、未だに不十分な点が考えられた。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、放送内容を効果的に管理することができる通信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明では、放送内容の情報を送信する通信システムにおいて、次のような構成とした。
すなわち、通信システムは、管理装置と、複数の放送内容使用装置を有する。
前記管理装置では、放送内容記憶手段が前記放送内容の情報を記憶し、放送内容通知手段が前記放送内容記憶手段に記憶された放送内容の情報を前記放送内容使用装置へ通知する。
前記放送内容使用装置では、放送内容取得手段が前記管理装置から通知される放送内容の情報を取得し、放送内容処理手段が前記放送内容取得手段により取得された放送内容の情報を用いた処理を実行する。
従って、放送内容を効果的に管理することができる。
【0008】
一構成例として、複数の装置(例えば、複数の放送内容使用装置)について、放送内容の情報を管理装置で共有化する構成を用いることができる。
また、一構成例として、Web等の共通ネットワークを使用して、放送内容を閲覧や編集等することを可能とする構成を用いることができる。
【0009】
ここで、通信システムとしては、種々なものが用いられてもよく、例えば、防災無線に関するシステムに適用することができる。
また、放送内容の情報としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、災害等に関する情報を放送内容の情報とするものに適用することができる。
また、放送内容の情報は、例えば、有線で送信されてもよく、或いは、無線で送信されてもよく、或いは、有線と無線の両方を用いて送信されてもよい。
また、記憶手段としては、例えば、データベース等を用いて構成することができる。
【0010】
また、放送内容使用装置としては、放送内容の情報を使用する種々なものが用いられてもよく、例えば、放送内容の情報を閲覧等するための端末装置(例えば、クライアント端末や、子局端末など)が用いられてもよく、或いは、放送内容の情報を記憶や放送等する装置(例えば、放送制御装置など)が用いられてもよい。
また、放送内容の情報を用いた処理としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、ユーザに閲覧させるために放送内容の情報を画面に表示する処理、ユーザによる操作等に応じて放送内容の情報を編集(変更)する処理、放送内容の情報を記憶(新規記憶又は更新)する処理、放送内容の情報を送信(例えば、放送)する処理、などの1つ以上を用いることができる。
【0011】
また、放送内容使用装置が管理装置から通知される放送内容の情報を取得する手法としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、放送内容使用装置が管理装置に対して放送内容の情報の取得要求を通知したことに応じて、管理装置が該当する放送内容の情報を該当する放送内容使用装置へ通知する手法が用いられてもよく、或いは、このような要求がなく、予め設定された条件に基づいて、管理装置が所定の放送内容の情報を所定の放送内容使用装置へ通知するような手法が用いられてもよい。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように、本発明に係る通信システムによると、放送内容を効果的に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1実施例に係る通信システムの構成例を示す図である。
【図2】番組情報一覧画面の一例を示す図である。
【図3】番組情報カレンダー画面の一例を示す図である。
【図4】番組情報詳細画面の一例を示す図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る通信システムの構成例を示す図である。
【図6】自動放送時の動作の一例を示す図である。
【図7】自動放送の内容を更新する際の動作の一例を示す図である。
【図8】放送内容のバックアップの動作の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0015】
本発明の第1実施例を説明する。
図1には、本発明の一実施例に係る通信システムの構成例を示してある。本例の通信システムは、例えば、市町村デジタル同報通信システムに適用される。
本例の通信システムは、例えばパーソナルコンピュータ(PC)から構成される操作卓1、主制御装置(主制御部)2、データ管理サーバ(データ蓄積サーバ)3、例えばパーソナルコンピュータ(PC)から構成される複数のクライアント4a、4b、4c、これらの装置を接続する例えば通信プロトコルとしてTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を使用したイーサネット(登録商標)のLAN(Local Area Network)11を備えている。
【0016】
操作卓1は、手動通報機能、自動通報機能、通信記録機能、番組閲覧機能等のユーザインタフェースを提供し、また、主制御装置2に通報の指示を出す等を行う装置である。
主制御装置2は、操作卓1、基地局装置、遠隔制御機、J−ALARTなどの外部接続機器のインタフェースを提供し、例えば、接続機器からの通報要求を受け、無線交換制御等を行う装置である。
【0017】
データ管理サーバ3は、データベース等により、番組情報(放送内容の情報)、遠隔制御情報を記憶するデータベースサーバ等の機能を有しており、また、Webサーバとしての機能を備え、クライアント4a〜4cに対してWebサービスを提供する等を行う装置である。
各クライアント4a〜4cは、Webサービスを受ける機能等を有する装置である。
【0018】
ここで、操作卓1、主制御装置2、クライアント4a〜4cは、データ管理サーバ3を介して、装置間での情報共有を行う。
本例では、データ管理サーバ3に、番組情報閲覧インタフェース(Web画面)を持たせ、それをWeb上に公開し、また、クライアント(Webブラウザ)からサーバ(URL)にアクセスすることで番組情報の画面を表示する。
【0019】
次に、ユーザインターフェース(画面)について説明する。
各クライアント4a〜4cでは、ユーザによる操作に応じて又は自動的に、データ管理サーバ3により提供される番組情報閲覧画面を表示することが可能である。この番組情報閲覧画面は、日毎に行われる自動放送番組を閲覧させる画面である。
【0020】
図2には、番組情報閲覧画面の一態様である番組情報一覧画面の一例を示してある。
番組情報一覧画面では、日毎の通報スケジュールの一覧が表示され、各スケジュール項目について詳細画面へのリンクが設けられている。また、カレンダー画面へのリンクが設けられている。
【0021】
図3には、番組情報カレンダー画面の一例を示してある。
本例では、この番組情報カレンダー画面は、図2に示される画面においてカレンダー画面へのリンクが指定(例えば、マウスでクリック等)されたことに応じて表示される。
番組情報カレンダー画面では、月単位の放送スケジュールがカレンダーに表示され、各スケジュール項目について詳細画面へのリンクが設けられている。
また、ユーザによる操作で、カレンダーの日付けを選択することにより、日毎の通報スケージュール一覧表示を該当する日付けのものに切り替えることができる。
【0022】
図4には、番組情報詳細画面の一例を示してある。
本例では、この番組情報詳細画面は、月単位或いは日単位の閲覧時に、ユーザによる操作で、番組が選択されたことに応じて表示される。
番組情報詳細画面では、該当する番組の詳細内容が表示される。
【0023】
以上のように、本例の通信システムでは、ネットワーク11を介して各種の装置が接続されており、Webサーバ及びデータベースサーバ(本例では、データ管理サーバ3)が接続可能であり、クライアント4a〜4cが複数台接続可能であり、各クライアント4a〜4cにWeb機能(Webブラウザ)を有する。
【0024】
そして、ネットワーク11上に配備されたデータ管理サーバ3(本例では、Webサーバ兼データベースサーバ)により、番組等の諸情報をWeb上に公開することで、例えば従来では操作卓1でしかできなかった番組情報(自動放送情報)の閲覧を、クライアント4a〜4cのWeb画面上で実現し、Web上での放送番組の確認を可能とする。
【0025】
このように、本例の通信システムでは、Webサービス及びデータベースサービスを提供するデータ管理サーバ3、操作卓1、主制御装置2、クライアント4a〜4cをLAN11で接続し、各装置の情報共有化を行っており、また、クライアント4a〜4cは例えば庁舎内等に複数台配備されて、ユーザは庁舎内等の各所に設置されたクライアント4a〜4cからデータ管理サーバ3へアクセスすることで、番組情報の閲覧が可能である。本例では、番組情報(自動放送情報)の一覧表示等の機能をWeb画面に持たせることで、庁舎内等でクライアント4a〜4cが設置してある場所であればどこでも、ユーザにより番組情報を閲覧することができる。
【0026】
従って、本例では、例えば、従来では一箇所(操作卓1)でしか行えなかった番組情報の閲覧が、Web環境を構築することでクライアント4a〜4cからも可能になる。Webを用いて情報公開(放送番組の確認)を行うことを可能にすることで、何処からでも放送番組の確認ができるようになり、放送番組を冗長化することができる。また、例えば、ネットワーク接続PC等からデータ制御が可能であり、システム全体の拡張性や冗長性を増すことができる。
【0027】
ここで、本例では、閲覧対象の一例として番組情報を示したが、閲覧対象としてはこれに限定されず、例えば、データ管理サーバ3が提供するWebサービスにより、クライアント4a〜4cに様々な情報を公開することが可能である。そして、システムのネットワーク11に接続することが可能な装置(例えば、PC等)であれば、どこからでもデータ制御が可能である。これにより、システム全体の拡張性や汎用性が増す。
また、例えば、ユーザがクライアント4a〜4cの操作部(例えば、キーやマウス等)を操作することで、データ管理サーバ3から提供されて画面上で閲覧しているデータを変更(編集)することが可能な構成を用いることもできる。
【0028】
なお、本例の通信システムでは、データ管理サーバ3により管理装置が構成されており、複数のクライアント4a〜4cにより複数の放送内容使用装置が構成されている。そして、本例では、データ管理サーバ3(管理装置)は、放送内容の情報を記憶する放送内容記憶手段の機能や、放送内容の情報をクライアント4a〜4cへ通知(送信)する放送内容通知手段の機能を備えており、また、各クライアント4a〜4c(各放送内容使用装置)は、放送内容の情報を取得(受信)する放送内容取得手段の機能や、取得された放送内容の情報の表示処理や編集処理等を実行する放送内容処理手段の機能を備えている。
【実施例2】
【0029】
本発明の第2実施例を説明する。
図5には、本発明の一実施例に係る通信システムの構成例を示してある。本例の通信システムは、例えば、市町村デジタル同報通信システムに適用される。
本例の通信システムは、自動放送制御装置(正)101、自動放送制御装置(副)102、データ管理装置103、放送内容バックアップ装置104、主制御部(主制御装置)105、これらの装置を接続するLAN111を備えており、また、基地局装置106、主制御部105と基地局装置106を接続する専用線112、スピーカ108を有する子局装置107を備えている。
【0030】
各自動放送制御装置101、102は、自動放送を制御する装置であり、例えば、自動放送の開始や終了を制御し、放送内容の通知等を行う。
データ管理装置103は、例えばデータベース等に、放送内容を保持する等を行う装置である。
放送内容バックアップ装置104は、例えばデータベース等に、データ管理装置103で保持される放送内容を保持(バックアップ)する等を行う装置である。
主制御部105は、音声回線の接続を制御する等を行う装置である。
【0031】
ここで、各自動放送制御装置101、102、データ管理装置103、放送内容バックアップ装置104、主制御部105は、LAN111によって接続され、放送内容の送受信を行う。
また、各自動放送制御装置101、102、データ管理装置103、放送内容バックアップ装置104は、それぞれ、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)から構成され、その内部に搭載されている補助記憶装置に、放送の内容がファイルとして格納される。
【0032】
基地局装置106は、主制御部105から専用線112を介して自動放送の内容を受信して、その自動放送の内容を無線により送信する等を行う装置である。
子局装置107は、基地局装置106から無線により送信される自動放送の内容を受信して、その自動放送の内容をスピーカ108から音声で出力する等を行う装置である。
本例では、自動放送の内容が、自動放送制御装置(正)101又は自動放送制御装置(副)102から出力されて、主制御部105、基地局装置106を経由して、子局装置107により受信されて、子局装置107に接続されるスピーカ108から出力される。
【0033】
図6には、自動放送時の動作の一例として、自動放送制御装置101、102が自動放送を行う際にデータ管理装置103から放送内容を取得する動作を示してある。
本例では、自動放送制御装置101又は自動放送制御装置102が起動(電源オン)した際に、データ管理装置103より放送の内容を取得し、取得した内容を参照して放送を行う動作としてある。
また、本例では、2つの自動放送制御装置101、102が自動放送動作を同時に行わないようにするために、2つの自動放送制御装置101、102のうちのいずれが放送する内容であるかを判定するための情報(例えば、識別情報)を放送内容に付加することが行われる。
【0034】
具体的には、例えば、自動放送制御装置101が起動すると、放送内容の取得処理として、データ管理装置103では放送内容のファイルが参照され、自動放送制御装置101では放送内容のファイルが出力される。また、放送内容の通知処理として、自動放送制御装置101では自動放送動作が行われ、主制御部105では放送動作が行われ、この場合、自動放送制御装置101では放送内容のファイルが参照される。
なお、自動放送制御装置102が起動したときについても、同様である。
【0035】
図7には、自動放送の内容を更新する際の動作の一例を示してある。
本例では、自動放送制御装置101から放送内容を入力し、データ管理装置103へ放送内容を通知する動作としてある。
データ管理装置103では、既存の放送内容と自動放送制御装置101から通知された放送内容が登録可能であるか否かの判定を行う。具体的には、放送時間帯の重複のチェック(確認)が行われ、この場合に、放送内容のファイルが参照される。
【0036】
データ管理装置103では、放送時間帯が重複していない場合には、登録可能であると判定して、データ管理装置103内のファイルに放送内容を出力し、自動放送制御装置101に登録完了した旨(放送内容更新結果通知(成功))を通知する。
また、データ管理装置103では、更新の内容(放送内容更新内容通知)を各自動放送制御装置101、102に通知し、それぞれの自動放送制御装置101、102の内部で保持するファイルを更新する。
このような動作によって、放送時間帯の重複確認はデータ管理装置103のみで行うことが可能となり、また、各自動放送制御装置101、102、データ管理装置103で保持する放送内容を完全に一致させることができる。
【0037】
また、データ管理装置103では、放送時間帯が重複している場合には、登録不可能であると判定して、自動放送制御装置101に登録不可能である旨(放送内容更新結果通知(失敗))を通知する。
ここで、例えば、自動放送制御装置の設置台数が増えた場合には、データ管理装置103において更新内容を通知する相手(装置)を増やすだけでよく、自動放送制御装置の冗長化が簡単に可能となる。
【0038】
図8には、データ管理装置103で保持する放送内容(自動放送内容)のバックアップの動作の一例を示してある。
具体的には、データ管理装置103では、放送内容のファイルを参照して、放送内容バックアップ装置104へ放送内容を通知し、放送内容バックアップ装置104では、バックアップ動作として、放送内容のファイルを出力する。
本例では、自動放送制御装置101、102の動作には関係なく、放送内容を放送内容バックアップ装置104内のファイルに出力することが可能である。
【0039】
以上のように、本例では、例えば、市町村防災同報系の通信システムにおいて、自動放送に使用する音声や文字メッセージの内容をシステム内(本例では、データ管理装置103)で一元管理することができ、また、自動報を制御するA型遠隔制御装置/操作卓(本例では、自動放送制御装置)を冗長化することが簡易に可能である。
【0040】
本例の通信システムでは、データ(放送内容)を使用する装置(本例では、自動放送制御装置101、102)とデータ(放送内容)を格納する装置(本例では、データ管理装置103)を分離する方式を用いており、具体的には、システム内に全ての放送内容を格納するデータ管理装置103を設置し、自動放送制御装置101、102がデータ管理装置103内の放送内容を取得や更新する。
【0041】
従って、本例では、データ管理装置103が放送内容を保持して、自動放送制御装置101、102に通知することから、自動放送制御装置101、102の冗長化が簡単になり、自動放送制御装置101、102が故障した場合においても、放送内容を失うことがなくなった。また、本例では、自動放送制御装置101、102の動作とは無関係に、データ管理装置3で保持する放送内容をバックアップすることができ、バックアップによって、データ管理装置103の障害発生時においても、放送内容を失うことがなく、復旧を容易に行うことができる。
【0042】
なお、本例の通信システムでは、データ管理装置103により管理装置が構成されており、複数の自動放送制御装置101、102により複数の放送内容使用装置が構成されている。そして、本例では、データ管理装置103(管理装置)は、放送内容の情報を記憶する放送内容記憶手段の機能や、放送内容の情報を自動放送制御装置101、102へ通知する放送内容通知手段の機能を備えており、また、各自動放送制御装置101、102(各放送内容使用装置)は、放送内容の情報を取得する放送内容取得手段の機能や、取得された放送内容の情報の記憶処理や放送処理等を実行する放送内容処理手段の機能を備えている。
【0043】
ここで、本発明に係るシステムや装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々なシステムや装置として提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
【符号の説明】
【0044】
1・・操作卓、 2・・主制御装置、 3・・データ管理サーバ、 4a〜4c・・クライアント、 11、111・・LAN、 101、102・・自動放送制御装置、 103・・データ管理装置、 104・・放送内容バックアップ装置、 105・・主制御部、 106・・基地局装置、 107・・子局装置、 108・・スピーカ、 112・・専用線、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送内容の情報を送信する通信システムにおいて、
管理装置と、複数の放送内容使用装置を有し、
前記管理装置は、前記放送内容の情報を記憶する放送内容記憶手段と、前記放送内容記憶手段に記憶された放送内容の情報を前記放送内容使用装置へ通知する放送内容通知手段と、を備え、
前記放送内容使用装置は、前記管理装置から通知される放送内容の情報を取得する放送内容取得手段と、前記放送内容取得手段により取得された放送内容の情報を用いた処理を実行する放送内容処理手段と、を備えた、
ことを特徴とする通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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