通信端末装置及びコンピュータプログラム
【課題】メールに対して、添付されるファイルに適した他のファイルを容易に付加可能とする。
【解決手段】通信端末装置は、ファイルを格納したメモリと、処理部と、を備える。処理部は、添付ファイル設定領域と、本文入力領域と、を有するメール編集画面を、表示手段に表示させ、本文入力領域に対するファイルの設定指示を受付けた場合に、添付ファイル設定領域に設定されている第一のファイルに含まれる付加情報を、メモリから抽出し、抽出された付加情報に応じた第二のファイルを、メモリから抽出し、抽出された第二のファイルを本文入力領域に設定する。
【解決手段】通信端末装置は、ファイルを格納したメモリと、処理部と、を備える。処理部は、添付ファイル設定領域と、本文入力領域と、を有するメール編集画面を、表示手段に表示させ、本文入力領域に対するファイルの設定指示を受付けた場合に、添付ファイル設定領域に設定されている第一のファイルに含まれる付加情報を、メモリから抽出し、抽出された付加情報に応じた第二のファイルを、メモリから抽出し、抽出された第二のファイルを本文入力領域に設定する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像等のファイルを添付したメールを送受信する通信端末装置、及びコンピュータプログラムの技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の通信端末装置として、カメラにより撮影した画像データをメール(例えば、電子メール)に添付して送信可能な機能を有するものがある。このとき、撮影した画像データに何らかの付加情報を付加する機能を有するものがある。
【0003】
このように撮影した画像データに付加情報を設定する機能として、例えば、人物の顔写真の画像データにおける笑顔度を測定する機能について先行技術文献に説明されている。笑顔度数測定機能として、例えば、人物の笑顔度を推定した上で、該笑顔度の時系列的な推移を判定して、所望のタイミングで画像が撮影されるように撮影タイミングをシフトする、笑顔シャッタと呼ばれる機能が用いられている。また、画像データに対する付加情報を用いた他の例として、撮影した画像データを画像認識することで、画像データを被写体に応じたカテゴリに分類する技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−239503号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
メールに対して、画像データを添付する他に、絵文字や背景画像等のコンテンツを付加する機能を有する通信端末装置がある。このようなコンテンツをメールに付加することで、ユーザのメールを作成する際の感情などを一層表現しやすくなり、コミュニケーションの円滑化という点で有益である。更に、メールに添付される画像データに応じて、メールの文面に付加する絵文字や背景画像を設定することでその効果は更に顕著なものとなる。
【0006】
しかしながら、従来の通信端末装置では、メールに添付される画像データと、メール及びメールに付加されるコンテンツとの間の連携について着目したものがなかった。このため、画像データと、メールとの間の連携を図るためには、ユーザは、自らの操作により実行することを求められ、操作性が良好であるとは言い難いという技術的な問題があった。
【0007】
尚、このような技術的な問題点は、メールに添付される画像データとメール及びメールに付加されるコンテンツとの間の連携に限らず、メールに添付される任意のファイルとメール及びメールに付加される任意のファイルとの間の連携においても同様に生じ得る。
【0008】
本発明は、上述した技術的な問題点に鑑みてなされたものであり、メールの作成の際に、メールに添付されるファイルと、メールに付加されるファイルとの間の連携をより強化可能な通信端末装置及びコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、開示の通信端末装置は、メモリと、処理部とを備える。メモリは、ファイルを格納している。処理部は、添付ファイル設定領域と、本文入力領域と、を有するメール編集画面を、表示手段に表示させる。更に、処理部は、本文入力領域に対するファイルの設定指示を受付けた場合に、添付ファイル設定領域に設定されている第一のファイルに含まれる付加情報をメモリから抽出する。更に、処理部は、抽出された付加情報に応じた第二のファイルを、メモリから抽出する。更に、処理部は、抽出された第二のファイルを本文入力領域に設定する。
【0010】
また、開示のコンピュータプログラムは、ファイルを格納したメモリと処理部とを備えた通信端末装置によって実行されるコンピュータプログラムである。コンピュータプログラムは、添付ファイル設定領域と本文入力領域とを有するメール編集画面を表示手段に表示させるように処理部を動作させる。更に、コンピュータプログラムは、本文入力領域に対するファイルの設定指示を受付けた場合に、添付ファイル設定領域に設定されている第一のファイルに含まれる付加情報をメモリから抽出するように処理部を動作させる。更に、コンピュータプログラムは、抽出された付加情報に応じた第二のファイルを、メモリから抽出するように処理部を動作させる。更に、コンピュータプログラムは、抽出された第二のファイルを本文入力領域に設定するように処理部を動作させる。
【発明の効果】
【0011】
開示の通信端末装置によれば、電子メールの作成時に、ユーザが該電子メールに添付したファイルに応じて、適切な他のファイルを好適に選択可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】携帯通信端末の構成例を示すブロック図である。
【図2】画像データの取得及び付加情報の設定についての動作の一例を示すフローチャートである。
【図3】画像データに付加される付加情報の一例を示す図である。
【図4】付加情報に応じた背景画像の選択の動作の流れを示すフローチャートである。
【図5】付加情報に含まれる画像のカテゴリに応じた背景画像の表示の態様を決定する動作の流れを示すフローチャートである。
【図6】ディスプレイの表示例を示す平面図である。
【図7】カテゴリ背景テーブルの例を示すデータ構造図である。
【図8】画像データの取得及び付加情報の設定についての動作の一例を示すフローチャートである。
【図9】画像データに付加される付加情報の一例を示す図である。
【図10】付加情報に応じた絵文字の選択の動作の流れを示すフローチャートである。
【図11】付加情報に含まれる笑顔度に応じた絵文字の表示の態様を決定する動作の流れを示すフローチャートである。
【図12】ディスプレイの表示例を示す平面図である。
【図13】絵文字笑顔テーブルの例を示すデータ構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、発明を実施するための実施形態について説明する。
【0014】
(1)構成例
図1を参照して、通信端末装置の実施形態の構成例について説明する。図1は、通信端末装置の実施形態の一例である携帯通信端末1の構成例について示すブロック図である。
【0015】
図1に示されるように、携帯通信端末1は、アンテナ10と、無線部20と、オーディオ入出力部30と、カメラ40と、プロセッサ50と、メモリ60と、ディスプレイ70と、操作キー80とを備える。
【0016】
尚、これらの構成は、特に記載する点を除いては、一般的な(言い換えれば、公知の)メール送受信機能及びカメラ等の画像取得機能を有する携帯電話等の無線通信端末が備えるものと同様の構成であってよい。
【0017】
具体的には、携帯通信端末1のアンテナ10は、少なくとも電子メールの送受信に係る所定のデータ(例えば、電子メール本文のテキストデータ、添付される画像データ(言い換えれば、画像ファイル)及び該電子メールに付属する任意のデータ(言い換えれば、後述する付加コンテンツ等の任意の付属ファイル)等)について、サーバ等を介した無線通信の送受信を行う。
【0018】
無線部20は、アンテナ10とプロセッサ50との間で送受信されるデータの信号処理を実施する無線信号処理回路である。例えば、無線部20は、受信した無線信号を整合するフィルタや、増幅するアンプや、復調用の復調回路等を備える。
【0019】
オーディオ入出力部30は、携帯通信端末1を使用してユーザが音声通話を実施するための音声の入出力用のマイク及びスピーカである。尚、オーディオ入出力部30自体は、以下に説明する携帯通信端末1の機能とは比較的関連が薄いため、詳細な説明は省略する。
【0020】
カメラ40は、画像又は動画等を撮影可能なカメラである。カメラ40では、撮影した画像又は動作について、デジタルデータに変換した上でプロセッサ50を介してメモリ60内に格納する。
【0021】
プロセッサ50は、携帯通信端末1の各部の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)等の演算装置である。プロセッサ50は、各部に制御信号を入力することで各部の動作を制御し、また、各部から入力される信号について処理、又は他の部位への入力を仲介する。
【0022】
メモリ60は、携帯通信端末1の動作に係るデータを格納するための情報記録装置である。メモリ60は、例えばプロセッサ50を動作させるためのソフトウェアが予め記録されるROM(Read Only Memory)61と、携帯通信端末1の動作に応じたデータ(例えば、カメラ40において撮影された画像データや、電子メールに付加される付加コンテンツデータ等)が格納されるRAM(Random Access Memory)62とを含む。
【0023】
本実施形態で説明する各種の処理は、予め用意されたプログラムをプロセッサ50で実行することによって実現できる。メモリ60には、これらのプログラムが予め記憶されている。尚、メモリ60ではなく、図示せぬドライブでコンピュータ読取可能な記録媒体にこれらのプログラムが記録されていても良い。また、記録媒体としては、例えば、CD−ROM、DVDディスク、USBメモリ等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリ等でも良い。
【0024】
ディスプレイ70は、プロセッサ50において処理された画像ファイルや電子メールを表示する表示手段である。
【0025】
操作キー80は、ユーザからの操作の入力を受けるボタンやタッチパッド等の入力装置である。
【0026】
このような携帯通信端末1を用いて電子メールを作成する際に、ユーザは、操作キー80を通じて、電子メールの作成コマンドをプロセッサ50に入力する。その結果、ディスプレイ70には、メール編集画面が表示される。メール編集画面は、例えばテキスト等のメール本文を入力する本文入力領域と、例えば画像データ等のファイルを設定する(言い換えれば)添付する添付ファイル設定領域とを含んでいる。続いて、ユーザは、該電子メールに添付する画像データを設定する。言い換えれば、ユーザは、添付ファイル設定領域に対して画像データを設定する。このときの画像データは、カメラ40により撮影された画像データであってよく、また何らかの手段によりメモリ60(より具体的には、RAM62)内に格納された画像データであってもよい。
【0027】
ユーザは、該電子メールについて、メール本文のテキストを、操作キー80を介して入力する。ユーザが、絵文字や背景画像、背景色等の付加コンテンツを電子メールに対して付加する操作を行う場合、プロセッサ50は、メモリ60内に格納される付加コンテンツ(言い換えれば、付加コンテンツを含んでいる付加コンテンツファイル)を参照する。更にプロセッサ50は、付加可能な付加コンテンツを、一覧形式等のユーザが選択可能な態様でディスプレイ70に表示する。このとき、プロセッサ50は、電子メールに添付される画像データに付加される付加情報を参照し、該付加情報に関連する付加コンテンツが優先的にユーザによって選択されるように、付加コンテンツの表示の態様を決定する。優先的に選択される表示の態様とは、所望の付加コンテンツについて、ユーザが選択する際の動作や操作が相対的に軽減される態様等が一例としてあげられる。より具体的には、例えば、付加情報に対して関連性が比較的高い付加コンテンツは、比較的ユーザによって発見され易いような表示形式で表示されることで、優先的に選択されるように表示される。或いは、例えば、付加情報に対して関連性が比較的高い付加コンテンツは、選択用のカーソルの基準位置から相対的に近い位置に表示されることで、優先的に選択されるように表示される。
【0028】
画像データの付加情報は、例えば、画像データの取得時の状況を示していてもよい。画像データの取得時の状況として、例えば、画像データの撮影時間、撮影場所、又は撮影時の明るさ、フラッシュの有無、焦点距離等の撮影時のカメラ40の設定等が一例としてあげられる。
【0029】
或いは、画像データの付加情報は、画像データにおける被写体についての情報であってよい。被写体についての情報として、例えば、被写体に応じてユーザが撮影時又は撮影後に設定する、被写体についての分類を示す情報が一例としてあげられる。被写体についての分類として、例えば、人物という分類や、建築物という分類や、樹木という分類や、風景という分類等が一例としてあげられる。また、画像データが人物の人物画像を含んでいる場合には、画像データの付加情報は、公知の笑顔度測定機能により測定される被写体の人物の笑顔度を示す情報等であってもよい。
【0030】
このような構成により、携帯通信端末1を用いることでユーザは、従来の携帯電話等を比較してより簡易な操作により、画像データが添付された電子メールに対して、該画像データと関連のある付加コンテンツを付加することが出来る。以下に、より具体的な動作について説明する。
【0031】
(2)第1動作例
図2乃至図7を参照して、携帯通信端末1における、電子メールに添付される画像データの付加情報に応じた付加コンテンツの表示の態様の決定処理の一の例について説明する。図2、図4及び図5は、電子メールに添付される画像データの付加情報の一例として、画像データの被写体についてのカテゴリを示す情報に応じた、付加コンテンツの表示の態様の決定のための一連の処理の流れについて示すフローチャートである。図3は、画像データに付加される付加情報の一例であるEXIFデータの例を示すデータ構造図である。図6は、ディスプレイ70の表示例を示す平面図である。図7は、カテゴリ背景テーブルの例を示すデータ構造図である。
【0032】
尚、以下に説明する画像データは、JPEG(Joint Photographic Experts Group)等の圧縮方式に応じた画像データであって、例えば、画像データに係る付加情報を記録可能な規格(例えば、EXIF(Exchangeable Image File Format)等)に応じた画像データを一例としている。第1動作例では、画像データに付加される付加情報であるEXIFデータとして、画像データの被写体を分類するためのカテゴリを用いている。尚、これらの形式に限られず、何らかの画像データと、該画像データと一体で又は関連付けて何らかの付加情報を格納可能な形式であれば適宜採用されていてもよい。
【0033】
先ず、図2を参照して画像データの撮影と、該画像データについての付加情報の設定処理について説明する。尚、図2に示される一連の動作は、携帯通信端末1の機能とは独立して実施されるものであってもよく、画像を撮影することでデジタル画像データを作成し、該画像データに対して付加情報を設定する処理が実現可能なデジタルカメラ等の何らかの機器を用いて実施されるものであってよい。
【0034】
図2に示されるように、先ず、画像データを撮影する機器について、画像の被写体についてのカテゴリ記録機能が有効であるか否かが判定される(ステップS101)。カテゴリ記録機能が有効である機器により、画像データの撮影が実行される場合(ステップS101:Yes、且つステップS102:Yes)、機器は、撮影した画像についてパターン認識等、何らかの画像解析処理を行うことで、画像データの被写体について類似するカテゴリを検索する(ステップS103)。そして、機器は、検索結果を画像データの付加情報であるEXIFデータに書き込む(ステップS104)。
【0035】
図3に画像データに付加される付加情報の一例であるEXIFデータの例を示す。図3に示されるEXIFデータは、紅葉を写した写真等の画像データに付加されるものであり、画像データの被写体について類似するカテゴリを格納するものである。図3に示されるEXIFデータの例では、バイナリ形式の画像データについて、EXIFデータのうち、画像データの被写体のカテゴリを示す「EXIF ID:category」との項目に対して「紅葉」との値が格納される。
【0036】
図2に戻り説明を続ける。機器において、カテゴリ記録機能が有効でない場合(ステップS101:No)、画像の撮影のみ実行される(ステップS105)。
【0037】
その後、機器では、画像データ、及び存在する場合には該画像データに付加されるEXIFデータがメモリに格納される(ステップS106)。
【0038】
このような一連の動作により、画像データと、該画像データの被写体について、類似するカテゴリを示すEXIFデータとがメモリに格納される。
【0039】
次に、図4を参照して、ユーザが携帯通信端末1を使用して電子メールを作成する場合の該電子メールに対する付加コンテンツである背景画像の設定時の動作について説明する。
【0040】
図4に示されるように、ディスプレイ1には、電子メールを編集するためのメール編集画面が表示される(ステップS201)。メール編集画面は、図6(a)に示すように、電子メールの宛先となるメールアドレスを入力する宛先アドレス領域と、電子メールのタイトル(サブジェクト:Subject)を入力するタイトル領域と、電子メールに添付されている画像データを示す添付ファイル設定領域と、メール本文を入力する本文入力領域とを含んでいる。
【0041】
再び図4において、ユーザは、このようなメール編集画面を用いて、電子メールの編集(例えば、メール本文の入力や、画像データの添付等)を行う(ステップS202)。
【0042】
このとき、プロセッサ50は、携帯通信端末1を利用するユーザによって、背景画像の設定を指示するコマンドが入力されたか否かを判定する(ステップS203)。
【0043】
背景画像の設定の指示は、例えば図6(b)に示す画面(本文編集画面)を用いて行われる。図6(b)に示すように、メール編集画面のうちの本文入力領域をユーザが選択すると、ディスプレイ70に表示されている画面は、図6(a)に示すメール編集画面から図6(b)に示す本文編集画面に切り替わる。本文編集画面は、本文テキストの入力を受け付ける入力領域と、背景画像の設定の指示を受け付ける背景ボタン領域とを含んでいる。ユーザが背景ボタン領域を選択した場合には、ユーザによって、背景画像の設定を指示するコマンドが入力されたと判定される。
【0044】
再び図4において、背景画像の設定を指示するコマンドが入力された場合(ステップS203:Yes)、先ず、プロセッサ50により、電子メール(例えば、現在編集中の電子メール)に画像データが添付されているか否かの判定が行われる(ステップS204)。
【0045】
画像データが添付されていない場合(ステップS204:No)、プロセッサ50は、携帯通信端末1のメモリ60(より具体的には、RAM62)内に格納されているカテゴリ背景テーブルに含まれる背景画像の一覧を表示するようにディスプレイ70を制御する。その結果、ディスプレイ70は、メモリ60に格納されている(或いは、図7に示すカテゴリ背景テーブルによってカテゴリが特定される)背景画像の一覧を、予め設定された態様で又は任意の態様で(例えば、シリアル番号順や、名称順等で表示される態様で)表示する(ステップS206)。
【0046】
より具体的には、カテゴリ背景テーブルは、図7に示すように、背景画像のファイル名と当該ファイル名によって特定される背景画像のカテゴリとが一体となったレコードを複数含んでいる。例えば、図7に示すカテゴリ背景テーブルは、「山の背景.jpg」というファイル名で特定される背景画像のカテゴリが「山」であることを示している。例えば、図7に示すカテゴリ背景テーブルは、「海の背景.jpg」というファイル名で特定される背景画像のカテゴリが「海」であることを示している。例えば、図7に示すカテゴリ背景テーブルは、「紅葉の背景1.jpg」というファイル名で特定される背景画像のカテゴリが「紅葉」であることを示している。例えば、図7に示すカテゴリ背景テーブルは、「紅葉の背景2.jpg」というファイル名で特定される背景画像のカテゴリが「紅葉」であることを示している。例えば、図7に示すカテゴリ背景テーブルは、「竹の背景.jpg」というファイル名で特定される背景画像のカテゴリが「竹」であることを示している。
【0047】
画像データが添付されていない場合(図4のステップS204:No)、ディスプレイ70は、メモリ60に格納されている背景画像の一覧を、背景画像のカテゴリを考慮することなく表示する。例えば、図6(c)に示すように、ディスプレイ70は、山の背景を選択するためのテキストと、海の背景を選択するためのテキストと、紅葉の背景1を選択するためのテキストと、紅葉の背景2を選択するためのテキストと、竹の背景を選択するためのテキストとを含む背景画像一覧表示画面を表示する。
【0048】
その後、背景画像一覧表示画面上で背景画像を選択する指示がユーザから入力された場合には、プロセッサ50は、選択された背景画像をメモリ60から読み込むと共に、読み込んだ背景画像をディスプレイ70に表示する。その結果、図6(d)に示すように、ディスプレイ70の背景(例えば、本文編集画面の背景)が、読み込んだ背景画像に置き換わる。
【0049】
再び図4において、他方で、画像データが添付されている場合(ステップS204:Yes)、携帯通信端末1のプロセッサ50は、該画像データに付加されるEXIFデータを参照することで、該EXIFデータに応じた背景画像を表示するよう、カテゴリ連動背景画像一覧表示処理を実行する(ステップS205)。
【0050】
カテゴリ連動背景画像一覧表示処理について、図5を参照して説明する。図5は、携帯通信端末1における、カテゴリ連動背景画像一覧表示処理の流れを示すフローチャートである。図5に示されるように、携帯通信端末1のプロセッサ50は、先ず、ユーザが作成する電子メールに添付される添付画像のEXIFデータを参照して、画像データのカテゴリ、つまりEXIF ID:categoryの値を取得する(ステップS301)。
【0051】
画像データの付加情報にカテゴリの設定がある場合(ステップS302:Yes)、プロセッサ50は、メモリ60(より具体的には、RAM62)を参照して、取得したカテゴリに対応する背景画像一覧の読み込みを行う(ステップS303)。このとき、プロセッサ50は、カテゴリ背景テーブル(図7参照)に含まれるカテゴリと、画像データの付加情報に設定されているカテゴリとを比較することで、画像データの付加情報から取得したカテゴリに対応する背景画像の一覧の読み込みを行う。例えば、図3に示されるように、取得したカテゴリが「紅葉」である場合、プロセッサ50は、カテゴリ背景テーブルに含まれるカテゴリが「紅葉」となっている背景画像を読み込む(ステップS303)。言い換えれば、図3に示されるように、取得したカテゴリが「紅葉」である場合、プロセッサ50は、カテゴリ背景テーブルに格納される背景画像の内、紅葉と関連のある背景画像(例えば、観念的に関連性を想起するものや、予め「紅葉」に関連するキーワードが設定されるもの)を読み込む(ステップS303)。その結果、図6(e)に示すように、ディスプレイ70は、紅葉の背景1を選択するためのテキストと、紅葉の背景2を選択するためのテキストとを含むカテゴリ連動背景画像一覧表示画面を表示する。
【0052】
尚、このとき、画像データの付加情報にカテゴリの設定がない場合(ステップS302:No)、プロセッサ50は、特段の動作をすることなく、メモリ60内に格納される背景画像を読み込む。そして、プロセッサ50は、読み込んだ背景画像をディスプレイ70に表示する(ステップS304)。
【0053】
図4に戻り、背景画像設定のための処理について説明を再開する。カテゴリ連動背景画像一覧表示処理(ステップS205)が実施される場合、ユーザは、紅葉を撮影した画像データを添付した電子メールについて、紅葉と関連性がある背景画像がより選択し易いよう表示されたディスプレイ70を参照して、背景画像を設定することが出来る。
【0054】
以上、説明した動作によれば、ユーザが電子メールを作成する際に、電子メールに添付した画像データに応じた背景画像が相対的に選択し易いよう、ディスプレイ70に表示される。従って、添付した画像データに関連する背景画像を設定する際に、ユーザの操作を低減することが出来る。このため、ユーザは、電子メールを背景画像により装飾することで、よりコミュ二ケーションの円滑化を図ることが出来るとの利点がある。
【0055】
(3)第2動作例
図8乃至図13を参照して、携帯通信端末1における、電子メールに添付される画像データの付加情報に応じた付加コンテンツの表示の態様の決定処理の他の例について説明する。図8、図10及び図11は、電子メールに添付される画像データの付加情報の一例として、画像データの被写体が人物の表情を含む場合に、該表情について測定される評価値を指標として、付加コンテンツの表示の態様を決定するための一連の処理の流れについて示すフローチャートである。ここでいう評価値とは、人物の表情を解析し、笑顔等のレベルを数値で表したものである。以下では、評価値の一例として笑顔度を用いて説明するものとする。図9は、画像データに付加される付加情報の一例であるEXIFデータの例を示すデータ構造図である。図12は、ディスプレイ70の表示例を示す平面図である。図13は、絵文字笑顔テーブルの例を示すデータ構造図である。
【0056】
図8を参照して画像データの撮影と、該画像データに含まれる人物の笑顔度を測定し、測定した笑顔度を付加情報として設定する処理との流れについて説明する。尚、図8に示される一連の動作は、携帯通信端末1の機能とは独立して実施されるものであってもよく、公知の笑顔度測定機能を有するデジタルカメラ等の何らかの機器を用いて実施されるものであってよい。
【0057】
図8に示されるように、画像データを撮影する機器について、画像の被写体についての笑顔度測定機能が有効であるか否かが判定される(ステップS401)。笑顔度測定機能が有効である機器により、画像データの撮影が実行される場合(ステップS401:Yes、)、機器は、撮影した画像における人物の表情について、パターン認識等、何らかの画像解析処理を行うことで、画像データの笑顔度を測定する(ステップS402)。笑顔度測定機能を有する機器の一例として、例えば、被写体となる人物の表情の笑顔度を測定し、笑顔度が所定の閾値以上となる場合にシャッタを切る機能を有するデジタルカメラ等が用いられてよい。
【0058】
笑顔度を測定した上で、人物の画像データの撮影が実行される場合(ステップS402:Yes)、機器では、画像データの付加情報であるEXIFデータに測定された笑顔度を書き込む(ステップS404)。
【0059】
図9に画像データに付加されるEXIFデータの例を示す。図9に示されるEXIFデータは、人物の表情を被写体に含む写真等の画像データに付加されるものであり、測定した笑顔度を格納するものである。図9に示されるEXIFデータの例では、バイナリ形式の画像データについて、EXIFデータのうち、画像データの被写体の笑顔度を示す「EXIF ID:smile」との項目に対して測定された笑顔度の値が格納される。
【0060】
図8に戻り説明を続ける。機器において、笑顔度測定機能が有効でない場合(ステップS401:No)、画像の撮影のみ実行される(ステップS405)。
【0061】
その後、機器では、画像データ、及び存在する場合には該画像データに付加されるEXIFデータがデータとしてメモリに格納される(ステップS406)。
【0062】
このような一連の動作により、画像データと、該画像データの被写体である人物の表情について、測定された笑顔度を示すEXIFデータとがメモリに格納される。
【0063】
次に、図10を参照して、ユーザが携帯通信端末1を使用して電子メールを作成する場合の該電子メールに対する付加コンテンツである絵文字の設定時の動作について説明する。
【0064】
図10に示されるように、ディスプレイ1には、電子メールを編集するためのメール編集画面が表示される(ステップS501)。メール編集画面は、図12(a)に示すように、電子メールの宛先となるメールアドレスを入力する宛先アドレス領域と、電子メールのタイトル(サブジェクト:Subject)を入力するタイトル領域と、電子メールに添付されている画像データを示す添付ファイル設定領域と、メール本文を入力する本文入力領域とを含んでいる。
【0065】
再び図10において、ユーザは、このようなメール編集画面を用いて、電子メールの編集(例えば、メール本文の入力や、画像データの添付等)を行う(ステップS502)。
【0066】
このとき、プロセッサ50は、携帯通信端末1を利用するユーザによって、絵文字の入力を指示するコマンドが入力されたか否かを判定する(ステップS503)。
【0067】
絵文字の入力の指示は、例えば図12(b)に示す画面(本文編集画面)を用いて行われる。図12(b)に示すように、メール編集画面のうちの本文入力領域をユーザが選択すると、ディスプレイ70に表示されている画面は、図12(a)に示すメール編集画面から図12(b)に示す本文編集画面に切り替わる。本文編集画面は、本文テキストの入力を受け付ける入力領域と、絵文字の入力の指示を受け付ける絵文字ボタン領域とを含んでいる。ユーザが絵文字ボタン領域を選択した場合には、ユーザによって、絵文字の入力を指示するコマンドが入力されたと判定される。
【0068】
再び図10において、絵文字の入力を指示するコマンドが入力された場合(ステップS503:Yes)、先ず、プロセッサ50により、電子メール(例えば、現在編集中の電子メール)に画像データが添付されているか否かの判定が行われる(ステップS504)。
【0069】
画像データが添付されていない場合(ステップS504:No)、プロセッサ50は、携帯通信端末1のメモリ60(より具体的には、RAM62)内に格納されている絵文字笑顔テーブルに含まれる絵文字の一覧を表示するようにディスプレイ70を制御する。その結果、ディスプレイ70は、メモリ60に格納されている(或いは、図7に示す絵文字笑顔テーブルによって笑顔度が特定される)絵文字の一覧を、予め設定された態様で又は任意の態様で(例えば、シリアル番号順や、名称順等で表示される態様で)表示する(ステップS506)。
【0070】
より具体的には、絵文字笑顔テーブルは、図13に示すように、絵文字のファイル名と当該ファイル名によって特定される絵文字の笑顔度とが一体となったレコードを複数含んでいる。例えば、図13に示す絵文字笑顔テーブルは、「絵文字1.jpg」というファイル名で特定される絵文字の笑顔度が「50%以下」であることを示している。言い換えれば、図13に示す絵文字笑顔テーブルは、「絵文字1.jpg」というファイル名で特定される絵文字は、笑顔度が「50%以下」である画像データに付加されることを示している。例えば、図13に示す絵文字笑顔テーブルは、「絵文字2.jpg」というファイル名で特定される絵文字の笑顔度が「50%以下」であることを示している。言い換えれば、図13に示す絵文字笑顔テーブルは、「絵文字2.jpg」というファイル名で特定される絵文字は、笑顔度が「50%以下」である画像データに付加されることを示している。例えば、図13に示す絵文字笑顔テーブルは、「絵文字3.jpg」というファイル名で特定される絵文字の笑顔度が「50%超え」であることを示している。言い換えれば、図13に示す絵文字笑顔テーブルは、「絵文字3.jpg」というファイル名で特定される絵文字は、笑顔度が「50%超え」である画像データに付加されることを示している。例えば、図13に示す絵文字笑顔テーブルは、「絵文字4.jpg」というファイル名で特定される絵文字の笑顔度が「50%超え」であることを示している。言い換えれば、図13に示す絵文字笑顔テーブルは、「絵文字4.jpg」というファイル名で特定される絵文字は、笑顔度が「50%超え」である画像データに付加されることを示している。例えば、図13に示す絵文字笑顔テーブルは、「絵文字5.jpg」というファイル名で特定される絵文字の笑顔度が「80%超え」であることを示している。言い換えれば、図13に示す絵文字笑顔テーブルは、「絵文字5.jpg」というファイル名で特定される絵文字は、笑顔度が「80%超え」である画像データに付加されることを示している。例えば、図13に示す絵文字笑顔テーブルは、「絵文字6.jpg」というファイル名で特定される絵文字の笑顔度が「80%超え」であることを示している。言い換えれば、図13に示す絵文字笑顔テーブルは、「絵文字6.jpg」というファイル名で特定される絵文字は、笑顔度が「80%超え」である画像データに付加されることを示している。
【0071】
画像データが添付されていない場合(図10のステップS504:No)、ディスプレイ70は、メモリ60に格納されている絵文字の一覧を、絵文字の笑顔度を考慮することなく表示する。例えば、図12(c)に示すように、ディスプレイ70は、絵文字1を選択するためのテキストと、絵文字2を選択するためのテキストと、絵文字3を選択するためのテキストと、絵文字4を選択するためのテキストと、絵文字5を選択するためのテキストと、絵文字6を選択するためのテキストとを含む絵文字一覧表示画面を表示する。
【0072】
その後、絵文字一覧表示画面上で絵文字を選択する指示がユーザから入力された場合には、プロセッサ50は、選択された絵文字をメモリ60から読み込むと共に、読み込んだ絵文字をディスプレイ70に表示する。
【0073】
再び図10において、他方で、画像データが添付されている場合(ステップS504:Yes)、携帯通信端末1のプロセッサ50は、該画像データに付加されるEXIFデータを参照することで、該EXIFデータに応じた絵文字を表示するよう、笑顔度連動絵文字一覧表示処理を実行する(ステップS505)。
【0074】
笑顔度連動絵文字一覧表示処理について、図11を参照して説明する。図11は、携帯通信端末1における、笑顔度連動絵文字一覧表示処理の流れを示すフローチャートである。図11に示されるように、携帯通信端末1のプロセッサ50は、先ず、ユーザが作成する電子メールに添付される添付画像のEXIFデータを参照して、画像データの笑顔度、つまりEXIF ID:smileの値を取得する(ステップS601)。
【0075】
画像データの付加情報に笑顔度の設定があり、該笑顔度が80%を上回る場合(ステップS602:Yes)、プロセッサ50は、メモリ60(より具体的には、RAM62)を参照して、笑顔度が80%を上回る場合に対応する絵文字一覧の読み込みを行う(ステップS603)。このとき、プロセッサ50は、絵文字笑顔テーブル(図13参照)に含まれる笑顔度と、画像データの付加情報に設定されている笑顔度とを比較することで、画像データの付加情報から取得した笑顔度に対応する絵文字の一覧の読み込みを行う。測定される笑顔度が80%を上回る画像データが添付されている電子メールでは、ユーザは「大喜びしている状態」や「ごく親しい友人に対する感情」を表したいと考えていることが推測出来る。このため、笑顔度が80%を上回る場合、推測される電子メールの内容に相応しい、楽しげな印象を与える絵文字や、親しい友人に向けられる絵文字等のグループが読み込まれる。より具体的には、画像データの付加情報の笑顔度が80%を上回る場合には、プロセッサ50は、絵文字笑顔テーブルに含まれる笑顔度が「80%超え」となっている絵文字を読み込む(ステップS603)。その結果、図12(d)に示すように、ディスプレイ70は、絵文字5を選択するためのテキストと、絵文字6を選択するためのテキストとを含むカテゴリ連動絵文字一覧表示画面を表示する。
【0076】
画像データの付加情報に設定される笑顔度が80%以下であり、50%を上回る場合(ステップS602:No、且つステップS604:Yes)、プロセッサ50は、メモリ60を参照して、笑顔度が50%を上回る場合に対応する絵文字一覧の読み込みを行う(ステップS605)。このときも、プロセッサ50は、絵文字笑顔テーブル(図13参照)に含まれる笑顔度と、画像データの付加情報に設定されている笑顔度とを比較することで、画像データの付加情報から取得した笑顔度に対応する絵文字の一覧の読み込みを行う。測定される笑顔度が50%乃至80%である画像データが添付されている電子メールでは、ユーザは「喜んでいる状態」や「友人に対する親しみの感情」を表したいと考えていることが推測出来る。このため、笑顔度が50%乃至80%である場合、推測される電子メールの内容に相応しい、親しげな印象を与える絵文字等のグループが読み込まれる。より具体的には、画像データの付加情報の笑顔度が80%以下であり且つ50%を上回る場合には、プロセッサ50は、絵文字笑顔テーブルに含まれる笑顔度が「50%超え」となっている絵文字を読み込む(ステップS605)。その結果、図12(e)に示すように、ディスプレイ70は、絵文字3を選択するためのテキストと、絵文字4を選択するためのテキストとを含むカテゴリ連動絵文字一覧表示画面を表示する。このとき、更に、プロセッサ50は、絵文字笑顔テーブルに含まれる笑顔度が「80%超え」となっている絵文字もまた読み込んでもよい(ステップS605)。その結果、図12(f)に示すように、ディスプレイ70は、絵文字3を選択するためのテキストと、絵文字4を選択するためのテキストと、絵文字5を選択するためのテキストと、絵文字6を選択するためのテキストとを含むカテゴリ連動絵文字一覧表示画面を表示する。
【0077】
画像データの付加情報に設定される笑顔度が50%以下である場合(ステップS602:No、且つステップS604:No)、プロセッサ50は、メモリ60を参照して、笑顔度が50%以下となる場合に対応する絵文字一覧の読み込みを行う(ステップS606)。このときも、プロセッサ50は、絵文字笑顔テーブル(図13参照)に含まれる笑顔度と、画像データの付加情報に設定されている笑顔度とを比較することで、画像データの付加情報から取得した笑顔度に対応する絵文字の一覧の読み込みを行う。測定される笑顔度が50%以下である画像データが添付されている電子メールでは、ユーザは「怒っている状態」や「格別親しくない相手への感情」を表したいと考えていることが推測出来る。このため、笑顔度が50%以下である場合、推測される電子メールの内容に相応しい、怒った印象を与える絵文字や、仕事上の付き合いのある人間に対して向けられる絵文字等のグループが読み込まれる。より具体的には、画像データの付加情報の笑顔度が50%以下である場合には、プロセッサ50は、絵文字笑顔テーブルに含まれる笑顔度が「50%以下」となっている絵文字を読み込む(ステップS603)。その結果、図12(g)に示すように、ディスプレイ70は、絵文字1を選択するためのテキストと、絵文字2を選択するためのテキストとを含むカテゴリ連動絵文字一覧表示画面を表示する。
【0078】
尚、このとき、画像データの付加情報に笑顔度の設定がない場合、プロセッサ50は、特段の動作をすることなく、メモリ60内に格納される絵文字を読み込む。
【0079】
そして、プロセッサ50は、読み込んだ絵文字をディスプレイ70に表示する(ステップS607)。
【0080】
図10に戻り、絵文字設定のための処理について説明を再開する。笑顔度連動絵文字一覧表示処理(ステップS505)が実施される場合、ユーザは、人物の表情を撮影した画像データを添付した電子メールについて、笑顔度に応じた絵文字がより選択し易いよう表示されたディスプレイ70を参照して、絵文字を設定することが出来る。他方で、笑顔度連動絵文字一覧表示処理が実施されない場合、笑顔度との関連性とは関係なく、ユーザが入力した文面に応じた絵文字がディスプレイ70に表示される(ステップS503)。
【0081】
以上、説明した動作によれば、ユーザが電子メールを作成する際に、ユーザが入力した文面に応じてディスプレイ70に表示される、挿入が推奨される絵文字(例えば、「久しぶり」との文面を入力した場合に、該文面の末尾に挿入するよう、連動して表示される絵文字)について、電子メールに添付した画像データに応じた絵文字が相対的に選択し易いよう、ディスプレイ70に表示される。従って、添付した画像データに関連する絵文字を設定する際に、ユーザの操作を低減することが出来る。このため、ユーザは、電子メールを絵文字により装飾することで、よりコミュ二ケーションの円滑化を図ることが出来るとの利点がある。
【0082】
上述した第1動作例及び第2動作例では、電子メールに付加する付加コンテンツとして、背景画像及び絵文字を例として説明した。この他、付加コンテンツとして、ユーザによる文面の入力に応じて、文脈の判断によって予測的に表示される入力候補の文面や、その他、電子メールを装飾するための画像、テンプレート等が用いられてもよい。少なくとも、複数の候補の中からユーザにより選択可能であって、電子メールに対して直接的、又は間接的に付加可能な何らかのコンテンツ(言い換えれば、データ)であれば、本発明に係る付加コンテンツとして適宜採用され得る。
【0083】
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う通信端末装置及びコンピュータプログラム等もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0084】
1 電子メール端末、
10 アンテナ、
20 無線部、
40 カメラ、
50 プロセッサ、
60 メモリ、
70 ディスプレイ、
80 操作キー。
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像等のファイルを添付したメールを送受信する通信端末装置、及びコンピュータプログラムの技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の通信端末装置として、カメラにより撮影した画像データをメール(例えば、電子メール)に添付して送信可能な機能を有するものがある。このとき、撮影した画像データに何らかの付加情報を付加する機能を有するものがある。
【0003】
このように撮影した画像データに付加情報を設定する機能として、例えば、人物の顔写真の画像データにおける笑顔度を測定する機能について先行技術文献に説明されている。笑顔度数測定機能として、例えば、人物の笑顔度を推定した上で、該笑顔度の時系列的な推移を判定して、所望のタイミングで画像が撮影されるように撮影タイミングをシフトする、笑顔シャッタと呼ばれる機能が用いられている。また、画像データに対する付加情報を用いた他の例として、撮影した画像データを画像認識することで、画像データを被写体に応じたカテゴリに分類する技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−239503号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
メールに対して、画像データを添付する他に、絵文字や背景画像等のコンテンツを付加する機能を有する通信端末装置がある。このようなコンテンツをメールに付加することで、ユーザのメールを作成する際の感情などを一層表現しやすくなり、コミュニケーションの円滑化という点で有益である。更に、メールに添付される画像データに応じて、メールの文面に付加する絵文字や背景画像を設定することでその効果は更に顕著なものとなる。
【0006】
しかしながら、従来の通信端末装置では、メールに添付される画像データと、メール及びメールに付加されるコンテンツとの間の連携について着目したものがなかった。このため、画像データと、メールとの間の連携を図るためには、ユーザは、自らの操作により実行することを求められ、操作性が良好であるとは言い難いという技術的な問題があった。
【0007】
尚、このような技術的な問題点は、メールに添付される画像データとメール及びメールに付加されるコンテンツとの間の連携に限らず、メールに添付される任意のファイルとメール及びメールに付加される任意のファイルとの間の連携においても同様に生じ得る。
【0008】
本発明は、上述した技術的な問題点に鑑みてなされたものであり、メールの作成の際に、メールに添付されるファイルと、メールに付加されるファイルとの間の連携をより強化可能な通信端末装置及びコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、開示の通信端末装置は、メモリと、処理部とを備える。メモリは、ファイルを格納している。処理部は、添付ファイル設定領域と、本文入力領域と、を有するメール編集画面を、表示手段に表示させる。更に、処理部は、本文入力領域に対するファイルの設定指示を受付けた場合に、添付ファイル設定領域に設定されている第一のファイルに含まれる付加情報をメモリから抽出する。更に、処理部は、抽出された付加情報に応じた第二のファイルを、メモリから抽出する。更に、処理部は、抽出された第二のファイルを本文入力領域に設定する。
【0010】
また、開示のコンピュータプログラムは、ファイルを格納したメモリと処理部とを備えた通信端末装置によって実行されるコンピュータプログラムである。コンピュータプログラムは、添付ファイル設定領域と本文入力領域とを有するメール編集画面を表示手段に表示させるように処理部を動作させる。更に、コンピュータプログラムは、本文入力領域に対するファイルの設定指示を受付けた場合に、添付ファイル設定領域に設定されている第一のファイルに含まれる付加情報をメモリから抽出するように処理部を動作させる。更に、コンピュータプログラムは、抽出された付加情報に応じた第二のファイルを、メモリから抽出するように処理部を動作させる。更に、コンピュータプログラムは、抽出された第二のファイルを本文入力領域に設定するように処理部を動作させる。
【発明の効果】
【0011】
開示の通信端末装置によれば、電子メールの作成時に、ユーザが該電子メールに添付したファイルに応じて、適切な他のファイルを好適に選択可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】携帯通信端末の構成例を示すブロック図である。
【図2】画像データの取得及び付加情報の設定についての動作の一例を示すフローチャートである。
【図3】画像データに付加される付加情報の一例を示す図である。
【図4】付加情報に応じた背景画像の選択の動作の流れを示すフローチャートである。
【図5】付加情報に含まれる画像のカテゴリに応じた背景画像の表示の態様を決定する動作の流れを示すフローチャートである。
【図6】ディスプレイの表示例を示す平面図である。
【図7】カテゴリ背景テーブルの例を示すデータ構造図である。
【図8】画像データの取得及び付加情報の設定についての動作の一例を示すフローチャートである。
【図9】画像データに付加される付加情報の一例を示す図である。
【図10】付加情報に応じた絵文字の選択の動作の流れを示すフローチャートである。
【図11】付加情報に含まれる笑顔度に応じた絵文字の表示の態様を決定する動作の流れを示すフローチャートである。
【図12】ディスプレイの表示例を示す平面図である。
【図13】絵文字笑顔テーブルの例を示すデータ構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、発明を実施するための実施形態について説明する。
【0014】
(1)構成例
図1を参照して、通信端末装置の実施形態の構成例について説明する。図1は、通信端末装置の実施形態の一例である携帯通信端末1の構成例について示すブロック図である。
【0015】
図1に示されるように、携帯通信端末1は、アンテナ10と、無線部20と、オーディオ入出力部30と、カメラ40と、プロセッサ50と、メモリ60と、ディスプレイ70と、操作キー80とを備える。
【0016】
尚、これらの構成は、特に記載する点を除いては、一般的な(言い換えれば、公知の)メール送受信機能及びカメラ等の画像取得機能を有する携帯電話等の無線通信端末が備えるものと同様の構成であってよい。
【0017】
具体的には、携帯通信端末1のアンテナ10は、少なくとも電子メールの送受信に係る所定のデータ(例えば、電子メール本文のテキストデータ、添付される画像データ(言い換えれば、画像ファイル)及び該電子メールに付属する任意のデータ(言い換えれば、後述する付加コンテンツ等の任意の付属ファイル)等)について、サーバ等を介した無線通信の送受信を行う。
【0018】
無線部20は、アンテナ10とプロセッサ50との間で送受信されるデータの信号処理を実施する無線信号処理回路である。例えば、無線部20は、受信した無線信号を整合するフィルタや、増幅するアンプや、復調用の復調回路等を備える。
【0019】
オーディオ入出力部30は、携帯通信端末1を使用してユーザが音声通話を実施するための音声の入出力用のマイク及びスピーカである。尚、オーディオ入出力部30自体は、以下に説明する携帯通信端末1の機能とは比較的関連が薄いため、詳細な説明は省略する。
【0020】
カメラ40は、画像又は動画等を撮影可能なカメラである。カメラ40では、撮影した画像又は動作について、デジタルデータに変換した上でプロセッサ50を介してメモリ60内に格納する。
【0021】
プロセッサ50は、携帯通信端末1の各部の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)等の演算装置である。プロセッサ50は、各部に制御信号を入力することで各部の動作を制御し、また、各部から入力される信号について処理、又は他の部位への入力を仲介する。
【0022】
メモリ60は、携帯通信端末1の動作に係るデータを格納するための情報記録装置である。メモリ60は、例えばプロセッサ50を動作させるためのソフトウェアが予め記録されるROM(Read Only Memory)61と、携帯通信端末1の動作に応じたデータ(例えば、カメラ40において撮影された画像データや、電子メールに付加される付加コンテンツデータ等)が格納されるRAM(Random Access Memory)62とを含む。
【0023】
本実施形態で説明する各種の処理は、予め用意されたプログラムをプロセッサ50で実行することによって実現できる。メモリ60には、これらのプログラムが予め記憶されている。尚、メモリ60ではなく、図示せぬドライブでコンピュータ読取可能な記録媒体にこれらのプログラムが記録されていても良い。また、記録媒体としては、例えば、CD−ROM、DVDディスク、USBメモリ等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリ等でも良い。
【0024】
ディスプレイ70は、プロセッサ50において処理された画像ファイルや電子メールを表示する表示手段である。
【0025】
操作キー80は、ユーザからの操作の入力を受けるボタンやタッチパッド等の入力装置である。
【0026】
このような携帯通信端末1を用いて電子メールを作成する際に、ユーザは、操作キー80を通じて、電子メールの作成コマンドをプロセッサ50に入力する。その結果、ディスプレイ70には、メール編集画面が表示される。メール編集画面は、例えばテキスト等のメール本文を入力する本文入力領域と、例えば画像データ等のファイルを設定する(言い換えれば)添付する添付ファイル設定領域とを含んでいる。続いて、ユーザは、該電子メールに添付する画像データを設定する。言い換えれば、ユーザは、添付ファイル設定領域に対して画像データを設定する。このときの画像データは、カメラ40により撮影された画像データであってよく、また何らかの手段によりメモリ60(より具体的には、RAM62)内に格納された画像データであってもよい。
【0027】
ユーザは、該電子メールについて、メール本文のテキストを、操作キー80を介して入力する。ユーザが、絵文字や背景画像、背景色等の付加コンテンツを電子メールに対して付加する操作を行う場合、プロセッサ50は、メモリ60内に格納される付加コンテンツ(言い換えれば、付加コンテンツを含んでいる付加コンテンツファイル)を参照する。更にプロセッサ50は、付加可能な付加コンテンツを、一覧形式等のユーザが選択可能な態様でディスプレイ70に表示する。このとき、プロセッサ50は、電子メールに添付される画像データに付加される付加情報を参照し、該付加情報に関連する付加コンテンツが優先的にユーザによって選択されるように、付加コンテンツの表示の態様を決定する。優先的に選択される表示の態様とは、所望の付加コンテンツについて、ユーザが選択する際の動作や操作が相対的に軽減される態様等が一例としてあげられる。より具体的には、例えば、付加情報に対して関連性が比較的高い付加コンテンツは、比較的ユーザによって発見され易いような表示形式で表示されることで、優先的に選択されるように表示される。或いは、例えば、付加情報に対して関連性が比較的高い付加コンテンツは、選択用のカーソルの基準位置から相対的に近い位置に表示されることで、優先的に選択されるように表示される。
【0028】
画像データの付加情報は、例えば、画像データの取得時の状況を示していてもよい。画像データの取得時の状況として、例えば、画像データの撮影時間、撮影場所、又は撮影時の明るさ、フラッシュの有無、焦点距離等の撮影時のカメラ40の設定等が一例としてあげられる。
【0029】
或いは、画像データの付加情報は、画像データにおける被写体についての情報であってよい。被写体についての情報として、例えば、被写体に応じてユーザが撮影時又は撮影後に設定する、被写体についての分類を示す情報が一例としてあげられる。被写体についての分類として、例えば、人物という分類や、建築物という分類や、樹木という分類や、風景という分類等が一例としてあげられる。また、画像データが人物の人物画像を含んでいる場合には、画像データの付加情報は、公知の笑顔度測定機能により測定される被写体の人物の笑顔度を示す情報等であってもよい。
【0030】
このような構成により、携帯通信端末1を用いることでユーザは、従来の携帯電話等を比較してより簡易な操作により、画像データが添付された電子メールに対して、該画像データと関連のある付加コンテンツを付加することが出来る。以下に、より具体的な動作について説明する。
【0031】
(2)第1動作例
図2乃至図7を参照して、携帯通信端末1における、電子メールに添付される画像データの付加情報に応じた付加コンテンツの表示の態様の決定処理の一の例について説明する。図2、図4及び図5は、電子メールに添付される画像データの付加情報の一例として、画像データの被写体についてのカテゴリを示す情報に応じた、付加コンテンツの表示の態様の決定のための一連の処理の流れについて示すフローチャートである。図3は、画像データに付加される付加情報の一例であるEXIFデータの例を示すデータ構造図である。図6は、ディスプレイ70の表示例を示す平面図である。図7は、カテゴリ背景テーブルの例を示すデータ構造図である。
【0032】
尚、以下に説明する画像データは、JPEG(Joint Photographic Experts Group)等の圧縮方式に応じた画像データであって、例えば、画像データに係る付加情報を記録可能な規格(例えば、EXIF(Exchangeable Image File Format)等)に応じた画像データを一例としている。第1動作例では、画像データに付加される付加情報であるEXIFデータとして、画像データの被写体を分類するためのカテゴリを用いている。尚、これらの形式に限られず、何らかの画像データと、該画像データと一体で又は関連付けて何らかの付加情報を格納可能な形式であれば適宜採用されていてもよい。
【0033】
先ず、図2を参照して画像データの撮影と、該画像データについての付加情報の設定処理について説明する。尚、図2に示される一連の動作は、携帯通信端末1の機能とは独立して実施されるものであってもよく、画像を撮影することでデジタル画像データを作成し、該画像データに対して付加情報を設定する処理が実現可能なデジタルカメラ等の何らかの機器を用いて実施されるものであってよい。
【0034】
図2に示されるように、先ず、画像データを撮影する機器について、画像の被写体についてのカテゴリ記録機能が有効であるか否かが判定される(ステップS101)。カテゴリ記録機能が有効である機器により、画像データの撮影が実行される場合(ステップS101:Yes、且つステップS102:Yes)、機器は、撮影した画像についてパターン認識等、何らかの画像解析処理を行うことで、画像データの被写体について類似するカテゴリを検索する(ステップS103)。そして、機器は、検索結果を画像データの付加情報であるEXIFデータに書き込む(ステップS104)。
【0035】
図3に画像データに付加される付加情報の一例であるEXIFデータの例を示す。図3に示されるEXIFデータは、紅葉を写した写真等の画像データに付加されるものであり、画像データの被写体について類似するカテゴリを格納するものである。図3に示されるEXIFデータの例では、バイナリ形式の画像データについて、EXIFデータのうち、画像データの被写体のカテゴリを示す「EXIF ID:category」との項目に対して「紅葉」との値が格納される。
【0036】
図2に戻り説明を続ける。機器において、カテゴリ記録機能が有効でない場合(ステップS101:No)、画像の撮影のみ実行される(ステップS105)。
【0037】
その後、機器では、画像データ、及び存在する場合には該画像データに付加されるEXIFデータがメモリに格納される(ステップS106)。
【0038】
このような一連の動作により、画像データと、該画像データの被写体について、類似するカテゴリを示すEXIFデータとがメモリに格納される。
【0039】
次に、図4を参照して、ユーザが携帯通信端末1を使用して電子メールを作成する場合の該電子メールに対する付加コンテンツである背景画像の設定時の動作について説明する。
【0040】
図4に示されるように、ディスプレイ1には、電子メールを編集するためのメール編集画面が表示される(ステップS201)。メール編集画面は、図6(a)に示すように、電子メールの宛先となるメールアドレスを入力する宛先アドレス領域と、電子メールのタイトル(サブジェクト:Subject)を入力するタイトル領域と、電子メールに添付されている画像データを示す添付ファイル設定領域と、メール本文を入力する本文入力領域とを含んでいる。
【0041】
再び図4において、ユーザは、このようなメール編集画面を用いて、電子メールの編集(例えば、メール本文の入力や、画像データの添付等)を行う(ステップS202)。
【0042】
このとき、プロセッサ50は、携帯通信端末1を利用するユーザによって、背景画像の設定を指示するコマンドが入力されたか否かを判定する(ステップS203)。
【0043】
背景画像の設定の指示は、例えば図6(b)に示す画面(本文編集画面)を用いて行われる。図6(b)に示すように、メール編集画面のうちの本文入力領域をユーザが選択すると、ディスプレイ70に表示されている画面は、図6(a)に示すメール編集画面から図6(b)に示す本文編集画面に切り替わる。本文編集画面は、本文テキストの入力を受け付ける入力領域と、背景画像の設定の指示を受け付ける背景ボタン領域とを含んでいる。ユーザが背景ボタン領域を選択した場合には、ユーザによって、背景画像の設定を指示するコマンドが入力されたと判定される。
【0044】
再び図4において、背景画像の設定を指示するコマンドが入力された場合(ステップS203:Yes)、先ず、プロセッサ50により、電子メール(例えば、現在編集中の電子メール)に画像データが添付されているか否かの判定が行われる(ステップS204)。
【0045】
画像データが添付されていない場合(ステップS204:No)、プロセッサ50は、携帯通信端末1のメモリ60(より具体的には、RAM62)内に格納されているカテゴリ背景テーブルに含まれる背景画像の一覧を表示するようにディスプレイ70を制御する。その結果、ディスプレイ70は、メモリ60に格納されている(或いは、図7に示すカテゴリ背景テーブルによってカテゴリが特定される)背景画像の一覧を、予め設定された態様で又は任意の態様で(例えば、シリアル番号順や、名称順等で表示される態様で)表示する(ステップS206)。
【0046】
より具体的には、カテゴリ背景テーブルは、図7に示すように、背景画像のファイル名と当該ファイル名によって特定される背景画像のカテゴリとが一体となったレコードを複数含んでいる。例えば、図7に示すカテゴリ背景テーブルは、「山の背景.jpg」というファイル名で特定される背景画像のカテゴリが「山」であることを示している。例えば、図7に示すカテゴリ背景テーブルは、「海の背景.jpg」というファイル名で特定される背景画像のカテゴリが「海」であることを示している。例えば、図7に示すカテゴリ背景テーブルは、「紅葉の背景1.jpg」というファイル名で特定される背景画像のカテゴリが「紅葉」であることを示している。例えば、図7に示すカテゴリ背景テーブルは、「紅葉の背景2.jpg」というファイル名で特定される背景画像のカテゴリが「紅葉」であることを示している。例えば、図7に示すカテゴリ背景テーブルは、「竹の背景.jpg」というファイル名で特定される背景画像のカテゴリが「竹」であることを示している。
【0047】
画像データが添付されていない場合(図4のステップS204:No)、ディスプレイ70は、メモリ60に格納されている背景画像の一覧を、背景画像のカテゴリを考慮することなく表示する。例えば、図6(c)に示すように、ディスプレイ70は、山の背景を選択するためのテキストと、海の背景を選択するためのテキストと、紅葉の背景1を選択するためのテキストと、紅葉の背景2を選択するためのテキストと、竹の背景を選択するためのテキストとを含む背景画像一覧表示画面を表示する。
【0048】
その後、背景画像一覧表示画面上で背景画像を選択する指示がユーザから入力された場合には、プロセッサ50は、選択された背景画像をメモリ60から読み込むと共に、読み込んだ背景画像をディスプレイ70に表示する。その結果、図6(d)に示すように、ディスプレイ70の背景(例えば、本文編集画面の背景)が、読み込んだ背景画像に置き換わる。
【0049】
再び図4において、他方で、画像データが添付されている場合(ステップS204:Yes)、携帯通信端末1のプロセッサ50は、該画像データに付加されるEXIFデータを参照することで、該EXIFデータに応じた背景画像を表示するよう、カテゴリ連動背景画像一覧表示処理を実行する(ステップS205)。
【0050】
カテゴリ連動背景画像一覧表示処理について、図5を参照して説明する。図5は、携帯通信端末1における、カテゴリ連動背景画像一覧表示処理の流れを示すフローチャートである。図5に示されるように、携帯通信端末1のプロセッサ50は、先ず、ユーザが作成する電子メールに添付される添付画像のEXIFデータを参照して、画像データのカテゴリ、つまりEXIF ID:categoryの値を取得する(ステップS301)。
【0051】
画像データの付加情報にカテゴリの設定がある場合(ステップS302:Yes)、プロセッサ50は、メモリ60(より具体的には、RAM62)を参照して、取得したカテゴリに対応する背景画像一覧の読み込みを行う(ステップS303)。このとき、プロセッサ50は、カテゴリ背景テーブル(図7参照)に含まれるカテゴリと、画像データの付加情報に設定されているカテゴリとを比較することで、画像データの付加情報から取得したカテゴリに対応する背景画像の一覧の読み込みを行う。例えば、図3に示されるように、取得したカテゴリが「紅葉」である場合、プロセッサ50は、カテゴリ背景テーブルに含まれるカテゴリが「紅葉」となっている背景画像を読み込む(ステップS303)。言い換えれば、図3に示されるように、取得したカテゴリが「紅葉」である場合、プロセッサ50は、カテゴリ背景テーブルに格納される背景画像の内、紅葉と関連のある背景画像(例えば、観念的に関連性を想起するものや、予め「紅葉」に関連するキーワードが設定されるもの)を読み込む(ステップS303)。その結果、図6(e)に示すように、ディスプレイ70は、紅葉の背景1を選択するためのテキストと、紅葉の背景2を選択するためのテキストとを含むカテゴリ連動背景画像一覧表示画面を表示する。
【0052】
尚、このとき、画像データの付加情報にカテゴリの設定がない場合(ステップS302:No)、プロセッサ50は、特段の動作をすることなく、メモリ60内に格納される背景画像を読み込む。そして、プロセッサ50は、読み込んだ背景画像をディスプレイ70に表示する(ステップS304)。
【0053】
図4に戻り、背景画像設定のための処理について説明を再開する。カテゴリ連動背景画像一覧表示処理(ステップS205)が実施される場合、ユーザは、紅葉を撮影した画像データを添付した電子メールについて、紅葉と関連性がある背景画像がより選択し易いよう表示されたディスプレイ70を参照して、背景画像を設定することが出来る。
【0054】
以上、説明した動作によれば、ユーザが電子メールを作成する際に、電子メールに添付した画像データに応じた背景画像が相対的に選択し易いよう、ディスプレイ70に表示される。従って、添付した画像データに関連する背景画像を設定する際に、ユーザの操作を低減することが出来る。このため、ユーザは、電子メールを背景画像により装飾することで、よりコミュ二ケーションの円滑化を図ることが出来るとの利点がある。
【0055】
(3)第2動作例
図8乃至図13を参照して、携帯通信端末1における、電子メールに添付される画像データの付加情報に応じた付加コンテンツの表示の態様の決定処理の他の例について説明する。図8、図10及び図11は、電子メールに添付される画像データの付加情報の一例として、画像データの被写体が人物の表情を含む場合に、該表情について測定される評価値を指標として、付加コンテンツの表示の態様を決定するための一連の処理の流れについて示すフローチャートである。ここでいう評価値とは、人物の表情を解析し、笑顔等のレベルを数値で表したものである。以下では、評価値の一例として笑顔度を用いて説明するものとする。図9は、画像データに付加される付加情報の一例であるEXIFデータの例を示すデータ構造図である。図12は、ディスプレイ70の表示例を示す平面図である。図13は、絵文字笑顔テーブルの例を示すデータ構造図である。
【0056】
図8を参照して画像データの撮影と、該画像データに含まれる人物の笑顔度を測定し、測定した笑顔度を付加情報として設定する処理との流れについて説明する。尚、図8に示される一連の動作は、携帯通信端末1の機能とは独立して実施されるものであってもよく、公知の笑顔度測定機能を有するデジタルカメラ等の何らかの機器を用いて実施されるものであってよい。
【0057】
図8に示されるように、画像データを撮影する機器について、画像の被写体についての笑顔度測定機能が有効であるか否かが判定される(ステップS401)。笑顔度測定機能が有効である機器により、画像データの撮影が実行される場合(ステップS401:Yes、)、機器は、撮影した画像における人物の表情について、パターン認識等、何らかの画像解析処理を行うことで、画像データの笑顔度を測定する(ステップS402)。笑顔度測定機能を有する機器の一例として、例えば、被写体となる人物の表情の笑顔度を測定し、笑顔度が所定の閾値以上となる場合にシャッタを切る機能を有するデジタルカメラ等が用いられてよい。
【0058】
笑顔度を測定した上で、人物の画像データの撮影が実行される場合(ステップS402:Yes)、機器では、画像データの付加情報であるEXIFデータに測定された笑顔度を書き込む(ステップS404)。
【0059】
図9に画像データに付加されるEXIFデータの例を示す。図9に示されるEXIFデータは、人物の表情を被写体に含む写真等の画像データに付加されるものであり、測定した笑顔度を格納するものである。図9に示されるEXIFデータの例では、バイナリ形式の画像データについて、EXIFデータのうち、画像データの被写体の笑顔度を示す「EXIF ID:smile」との項目に対して測定された笑顔度の値が格納される。
【0060】
図8に戻り説明を続ける。機器において、笑顔度測定機能が有効でない場合(ステップS401:No)、画像の撮影のみ実行される(ステップS405)。
【0061】
その後、機器では、画像データ、及び存在する場合には該画像データに付加されるEXIFデータがデータとしてメモリに格納される(ステップS406)。
【0062】
このような一連の動作により、画像データと、該画像データの被写体である人物の表情について、測定された笑顔度を示すEXIFデータとがメモリに格納される。
【0063】
次に、図10を参照して、ユーザが携帯通信端末1を使用して電子メールを作成する場合の該電子メールに対する付加コンテンツである絵文字の設定時の動作について説明する。
【0064】
図10に示されるように、ディスプレイ1には、電子メールを編集するためのメール編集画面が表示される(ステップS501)。メール編集画面は、図12(a)に示すように、電子メールの宛先となるメールアドレスを入力する宛先アドレス領域と、電子メールのタイトル(サブジェクト:Subject)を入力するタイトル領域と、電子メールに添付されている画像データを示す添付ファイル設定領域と、メール本文を入力する本文入力領域とを含んでいる。
【0065】
再び図10において、ユーザは、このようなメール編集画面を用いて、電子メールの編集(例えば、メール本文の入力や、画像データの添付等)を行う(ステップS502)。
【0066】
このとき、プロセッサ50は、携帯通信端末1を利用するユーザによって、絵文字の入力を指示するコマンドが入力されたか否かを判定する(ステップS503)。
【0067】
絵文字の入力の指示は、例えば図12(b)に示す画面(本文編集画面)を用いて行われる。図12(b)に示すように、メール編集画面のうちの本文入力領域をユーザが選択すると、ディスプレイ70に表示されている画面は、図12(a)に示すメール編集画面から図12(b)に示す本文編集画面に切り替わる。本文編集画面は、本文テキストの入力を受け付ける入力領域と、絵文字の入力の指示を受け付ける絵文字ボタン領域とを含んでいる。ユーザが絵文字ボタン領域を選択した場合には、ユーザによって、絵文字の入力を指示するコマンドが入力されたと判定される。
【0068】
再び図10において、絵文字の入力を指示するコマンドが入力された場合(ステップS503:Yes)、先ず、プロセッサ50により、電子メール(例えば、現在編集中の電子メール)に画像データが添付されているか否かの判定が行われる(ステップS504)。
【0069】
画像データが添付されていない場合(ステップS504:No)、プロセッサ50は、携帯通信端末1のメモリ60(より具体的には、RAM62)内に格納されている絵文字笑顔テーブルに含まれる絵文字の一覧を表示するようにディスプレイ70を制御する。その結果、ディスプレイ70は、メモリ60に格納されている(或いは、図7に示す絵文字笑顔テーブルによって笑顔度が特定される)絵文字の一覧を、予め設定された態様で又は任意の態様で(例えば、シリアル番号順や、名称順等で表示される態様で)表示する(ステップS506)。
【0070】
より具体的には、絵文字笑顔テーブルは、図13に示すように、絵文字のファイル名と当該ファイル名によって特定される絵文字の笑顔度とが一体となったレコードを複数含んでいる。例えば、図13に示す絵文字笑顔テーブルは、「絵文字1.jpg」というファイル名で特定される絵文字の笑顔度が「50%以下」であることを示している。言い換えれば、図13に示す絵文字笑顔テーブルは、「絵文字1.jpg」というファイル名で特定される絵文字は、笑顔度が「50%以下」である画像データに付加されることを示している。例えば、図13に示す絵文字笑顔テーブルは、「絵文字2.jpg」というファイル名で特定される絵文字の笑顔度が「50%以下」であることを示している。言い換えれば、図13に示す絵文字笑顔テーブルは、「絵文字2.jpg」というファイル名で特定される絵文字は、笑顔度が「50%以下」である画像データに付加されることを示している。例えば、図13に示す絵文字笑顔テーブルは、「絵文字3.jpg」というファイル名で特定される絵文字の笑顔度が「50%超え」であることを示している。言い換えれば、図13に示す絵文字笑顔テーブルは、「絵文字3.jpg」というファイル名で特定される絵文字は、笑顔度が「50%超え」である画像データに付加されることを示している。例えば、図13に示す絵文字笑顔テーブルは、「絵文字4.jpg」というファイル名で特定される絵文字の笑顔度が「50%超え」であることを示している。言い換えれば、図13に示す絵文字笑顔テーブルは、「絵文字4.jpg」というファイル名で特定される絵文字は、笑顔度が「50%超え」である画像データに付加されることを示している。例えば、図13に示す絵文字笑顔テーブルは、「絵文字5.jpg」というファイル名で特定される絵文字の笑顔度が「80%超え」であることを示している。言い換えれば、図13に示す絵文字笑顔テーブルは、「絵文字5.jpg」というファイル名で特定される絵文字は、笑顔度が「80%超え」である画像データに付加されることを示している。例えば、図13に示す絵文字笑顔テーブルは、「絵文字6.jpg」というファイル名で特定される絵文字の笑顔度が「80%超え」であることを示している。言い換えれば、図13に示す絵文字笑顔テーブルは、「絵文字6.jpg」というファイル名で特定される絵文字は、笑顔度が「80%超え」である画像データに付加されることを示している。
【0071】
画像データが添付されていない場合(図10のステップS504:No)、ディスプレイ70は、メモリ60に格納されている絵文字の一覧を、絵文字の笑顔度を考慮することなく表示する。例えば、図12(c)に示すように、ディスプレイ70は、絵文字1を選択するためのテキストと、絵文字2を選択するためのテキストと、絵文字3を選択するためのテキストと、絵文字4を選択するためのテキストと、絵文字5を選択するためのテキストと、絵文字6を選択するためのテキストとを含む絵文字一覧表示画面を表示する。
【0072】
その後、絵文字一覧表示画面上で絵文字を選択する指示がユーザから入力された場合には、プロセッサ50は、選択された絵文字をメモリ60から読み込むと共に、読み込んだ絵文字をディスプレイ70に表示する。
【0073】
再び図10において、他方で、画像データが添付されている場合(ステップS504:Yes)、携帯通信端末1のプロセッサ50は、該画像データに付加されるEXIFデータを参照することで、該EXIFデータに応じた絵文字を表示するよう、笑顔度連動絵文字一覧表示処理を実行する(ステップS505)。
【0074】
笑顔度連動絵文字一覧表示処理について、図11を参照して説明する。図11は、携帯通信端末1における、笑顔度連動絵文字一覧表示処理の流れを示すフローチャートである。図11に示されるように、携帯通信端末1のプロセッサ50は、先ず、ユーザが作成する電子メールに添付される添付画像のEXIFデータを参照して、画像データの笑顔度、つまりEXIF ID:smileの値を取得する(ステップS601)。
【0075】
画像データの付加情報に笑顔度の設定があり、該笑顔度が80%を上回る場合(ステップS602:Yes)、プロセッサ50は、メモリ60(より具体的には、RAM62)を参照して、笑顔度が80%を上回る場合に対応する絵文字一覧の読み込みを行う(ステップS603)。このとき、プロセッサ50は、絵文字笑顔テーブル(図13参照)に含まれる笑顔度と、画像データの付加情報に設定されている笑顔度とを比較することで、画像データの付加情報から取得した笑顔度に対応する絵文字の一覧の読み込みを行う。測定される笑顔度が80%を上回る画像データが添付されている電子メールでは、ユーザは「大喜びしている状態」や「ごく親しい友人に対する感情」を表したいと考えていることが推測出来る。このため、笑顔度が80%を上回る場合、推測される電子メールの内容に相応しい、楽しげな印象を与える絵文字や、親しい友人に向けられる絵文字等のグループが読み込まれる。より具体的には、画像データの付加情報の笑顔度が80%を上回る場合には、プロセッサ50は、絵文字笑顔テーブルに含まれる笑顔度が「80%超え」となっている絵文字を読み込む(ステップS603)。その結果、図12(d)に示すように、ディスプレイ70は、絵文字5を選択するためのテキストと、絵文字6を選択するためのテキストとを含むカテゴリ連動絵文字一覧表示画面を表示する。
【0076】
画像データの付加情報に設定される笑顔度が80%以下であり、50%を上回る場合(ステップS602:No、且つステップS604:Yes)、プロセッサ50は、メモリ60を参照して、笑顔度が50%を上回る場合に対応する絵文字一覧の読み込みを行う(ステップS605)。このときも、プロセッサ50は、絵文字笑顔テーブル(図13参照)に含まれる笑顔度と、画像データの付加情報に設定されている笑顔度とを比較することで、画像データの付加情報から取得した笑顔度に対応する絵文字の一覧の読み込みを行う。測定される笑顔度が50%乃至80%である画像データが添付されている電子メールでは、ユーザは「喜んでいる状態」や「友人に対する親しみの感情」を表したいと考えていることが推測出来る。このため、笑顔度が50%乃至80%である場合、推測される電子メールの内容に相応しい、親しげな印象を与える絵文字等のグループが読み込まれる。より具体的には、画像データの付加情報の笑顔度が80%以下であり且つ50%を上回る場合には、プロセッサ50は、絵文字笑顔テーブルに含まれる笑顔度が「50%超え」となっている絵文字を読み込む(ステップS605)。その結果、図12(e)に示すように、ディスプレイ70は、絵文字3を選択するためのテキストと、絵文字4を選択するためのテキストとを含むカテゴリ連動絵文字一覧表示画面を表示する。このとき、更に、プロセッサ50は、絵文字笑顔テーブルに含まれる笑顔度が「80%超え」となっている絵文字もまた読み込んでもよい(ステップS605)。その結果、図12(f)に示すように、ディスプレイ70は、絵文字3を選択するためのテキストと、絵文字4を選択するためのテキストと、絵文字5を選択するためのテキストと、絵文字6を選択するためのテキストとを含むカテゴリ連動絵文字一覧表示画面を表示する。
【0077】
画像データの付加情報に設定される笑顔度が50%以下である場合(ステップS602:No、且つステップS604:No)、プロセッサ50は、メモリ60を参照して、笑顔度が50%以下となる場合に対応する絵文字一覧の読み込みを行う(ステップS606)。このときも、プロセッサ50は、絵文字笑顔テーブル(図13参照)に含まれる笑顔度と、画像データの付加情報に設定されている笑顔度とを比較することで、画像データの付加情報から取得した笑顔度に対応する絵文字の一覧の読み込みを行う。測定される笑顔度が50%以下である画像データが添付されている電子メールでは、ユーザは「怒っている状態」や「格別親しくない相手への感情」を表したいと考えていることが推測出来る。このため、笑顔度が50%以下である場合、推測される電子メールの内容に相応しい、怒った印象を与える絵文字や、仕事上の付き合いのある人間に対して向けられる絵文字等のグループが読み込まれる。より具体的には、画像データの付加情報の笑顔度が50%以下である場合には、プロセッサ50は、絵文字笑顔テーブルに含まれる笑顔度が「50%以下」となっている絵文字を読み込む(ステップS603)。その結果、図12(g)に示すように、ディスプレイ70は、絵文字1を選択するためのテキストと、絵文字2を選択するためのテキストとを含むカテゴリ連動絵文字一覧表示画面を表示する。
【0078】
尚、このとき、画像データの付加情報に笑顔度の設定がない場合、プロセッサ50は、特段の動作をすることなく、メモリ60内に格納される絵文字を読み込む。
【0079】
そして、プロセッサ50は、読み込んだ絵文字をディスプレイ70に表示する(ステップS607)。
【0080】
図10に戻り、絵文字設定のための処理について説明を再開する。笑顔度連動絵文字一覧表示処理(ステップS505)が実施される場合、ユーザは、人物の表情を撮影した画像データを添付した電子メールについて、笑顔度に応じた絵文字がより選択し易いよう表示されたディスプレイ70を参照して、絵文字を設定することが出来る。他方で、笑顔度連動絵文字一覧表示処理が実施されない場合、笑顔度との関連性とは関係なく、ユーザが入力した文面に応じた絵文字がディスプレイ70に表示される(ステップS503)。
【0081】
以上、説明した動作によれば、ユーザが電子メールを作成する際に、ユーザが入力した文面に応じてディスプレイ70に表示される、挿入が推奨される絵文字(例えば、「久しぶり」との文面を入力した場合に、該文面の末尾に挿入するよう、連動して表示される絵文字)について、電子メールに添付した画像データに応じた絵文字が相対的に選択し易いよう、ディスプレイ70に表示される。従って、添付した画像データに関連する絵文字を設定する際に、ユーザの操作を低減することが出来る。このため、ユーザは、電子メールを絵文字により装飾することで、よりコミュ二ケーションの円滑化を図ることが出来るとの利点がある。
【0082】
上述した第1動作例及び第2動作例では、電子メールに付加する付加コンテンツとして、背景画像及び絵文字を例として説明した。この他、付加コンテンツとして、ユーザによる文面の入力に応じて、文脈の判断によって予測的に表示される入力候補の文面や、その他、電子メールを装飾するための画像、テンプレート等が用いられてもよい。少なくとも、複数の候補の中からユーザにより選択可能であって、電子メールに対して直接的、又は間接的に付加可能な何らかのコンテンツ(言い換えれば、データ)であれば、本発明に係る付加コンテンツとして適宜採用され得る。
【0083】
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う通信端末装置及びコンピュータプログラム等もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0084】
1 電子メール端末、
10 アンテナ、
20 無線部、
40 カメラ、
50 プロセッサ、
60 メモリ、
70 ディスプレイ、
80 操作キー。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファイルを格納したメモリと、処理部と、を備えた通信端末装置であって、
前記処理部は、
添付ファイル設定領域と、本文入力領域と、を有するメール編集画面を、表示手段に表示させ、
前記本文入力領域に対するファイルの設定指示を受付けた場合に、前記添付ファイル設定領域に設定されている第一のファイルに含まれる付加情報を、前記メモリから抽出し、
抽出された前記付加情報に応じた第二のファイルを、前記メモリから抽出し、
抽出された前記第二のファイルを前記本文入力領域に設定することを特徴とする通信端末装置。
【請求項2】
前記付加情報は、前記第一のファイルを分類するためのカテゴリ情報を含み、
前記処理部は、前記カテゴリ情報に対する関連性に応じて前記第二のファイルを抽出することを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
【請求項3】
前記カテゴリ情報は、前記第一のファイルにおける人物の表情の評価値を含み、
前記処理部は、前記評価値に対する関連性に応じて前記第二のファイルを抽出することを特徴とする請求項2に記載の通信端末装置。
【請求項4】
ファイルを格納したメモリと、処理部と、を備えた通信端末装置によって実行されるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムは、
添付ファイル設定領域と、本文入力領域と、を有するメール編集画面を、表示手段に表示させ、
前記本文入力領域に対するファイルの設定指示を受付けた場合に、前記添付ファイル設定領域に設定されている第一のファイルに含まれる付加情報を、前記メモリから抽出させ、
抽出された前記付加情報に応じた第二のファイルを、前記メモリから抽出させ、
抽出された前記第二のファイルを前記本文入力領域に設定させるように前記処理部を動作させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項1】
ファイルを格納したメモリと、処理部と、を備えた通信端末装置であって、
前記処理部は、
添付ファイル設定領域と、本文入力領域と、を有するメール編集画面を、表示手段に表示させ、
前記本文入力領域に対するファイルの設定指示を受付けた場合に、前記添付ファイル設定領域に設定されている第一のファイルに含まれる付加情報を、前記メモリから抽出し、
抽出された前記付加情報に応じた第二のファイルを、前記メモリから抽出し、
抽出された前記第二のファイルを前記本文入力領域に設定することを特徴とする通信端末装置。
【請求項2】
前記付加情報は、前記第一のファイルを分類するためのカテゴリ情報を含み、
前記処理部は、前記カテゴリ情報に対する関連性に応じて前記第二のファイルを抽出することを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
【請求項3】
前記カテゴリ情報は、前記第一のファイルにおける人物の表情の評価値を含み、
前記処理部は、前記評価値に対する関連性に応じて前記第二のファイルを抽出することを特徴とする請求項2に記載の通信端末装置。
【請求項4】
ファイルを格納したメモリと、処理部と、を備えた通信端末装置によって実行されるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムは、
添付ファイル設定領域と、本文入力領域と、を有するメール編集画面を、表示手段に表示させ、
前記本文入力領域に対するファイルの設定指示を受付けた場合に、前記添付ファイル設定領域に設定されている第一のファイルに含まれる付加情報を、前記メモリから抽出させ、
抽出された前記付加情報に応じた第二のファイルを、前記メモリから抽出させ、
抽出された前記第二のファイルを前記本文入力領域に設定させるように前記処理部を動作させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−92866(P2013−92866A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−233789(P2011−233789)
【出願日】平成23年10月25日(2011.10.25)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月25日(2011.10.25)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
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