説明

通信装置、その制御方法及びプログラム

【課題】記録媒体のファイルシステムが変更された場合に誤った速度で記録媒体に情報が書き込まれないようにする。
【解決手段】情報取得部101は、記録媒体109に対する最低限の情報の書き込み速度を示す速度情報と、記録媒体109のファイルシステムを示すファイルシステム情報を取得する。差異判別部108は、記録媒体109の種類とファイルシステム情報とが適合しているか否かを判定する。情報送信部107は、差異判別部108により記録媒体109の種類がファイルシステム情報に適合していないと判定された場合、速度情報を無効にして、記録媒体109に対して情報を転送する外部機器110に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体に対して情報の書き込みを行う技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、メモリカードの大容量化、高速化が目覚しく進んでおり、デジタルカメラやデジタルビデオカメラなどの画像情報を記憶する記憶媒体として、広く採用されるようになっている。
【0003】
デジタルカメラやデジタルビデオカメラの分野では、画像の高画素化とこれに伴う記録レートの高速化が求められており、このニーズに応えられるようにメモリカードの大容量化、高速化も飛躍的に進んでいる。
【0004】
一方、メモリカードの大容量化、高速化に伴い、メモリカードの規格も大きな変遷を遂げてきている。メモリカードの代表的な1つであるSDメモリカードではFAT16が採用されてきた。しかし、FAT16で扱える容量は2GB(ギガバイト)に制限されているため、2GB超えをテーマに新たにSDHC規格が誕生した。これは、ファイルシステムとしてFAT32を採用し、32GBの容量を持つメモリカードまでを扱える規格となっている。このSDHC規格では最低限の情報の読み書き速度を規定する情報として、SpeedClassとして規格化しており、例えばClass 6では、その速度を6Mbpsと規定している(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
一方、ハイビジョン映像の普及によって、記憶媒体に対する大容量化、高速化のニーズは未だ留まるところを知らない。このニーズに応えるようにSDメモリカードの容量は既に32GB超えを達成するところまで来ており、この32GB超えを達成可能とするファイルシステムを採用したexFATと呼ばれる新たなメモリカード規格が提案されている。
【0006】
また、このような機器に対して、パーソナルコンピュータなどの外部機器から情報を受信し、メモリカードに情報を記録しようとした場合にも、上記の書き込み速度よりも高速に情報を受信してしまうと、メモリカードに書き込みが間に合わなくなってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−152464号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、ファイルシステムが変更されると、予め特定のファイルシステムで決めておいたスピードクラスでの情報の書き込み速度が保障できない可能性がある。外部機器との通信においても、そのスピードクラスを信じて通信すると、情報の書き込みが間に合わない可能性がある。
【0009】
そこで、本発明の目的は、記録媒体のファイルシステムが変更された場合に、誤った速度での記録媒体への情報の書き込みを防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の通信装置は、記録媒体に対する最低限の情報の書き込み速度を示す速度情報を取得する第1の取得手段と、前記記録媒体のファイルシステムを示すファイルシステム情報を取得する第2の取得手段と、前記記録媒体の種類と前記ファイルシステム情報とが適合しているか否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段により前記記録媒体の種類が前記ファイルシステム情報に適合していないと判定された場合、前記速度情報を無効にして、前記記録媒体に対して情報を転送する外部装置に送信する通信手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明においては、記録媒体の種類と当該記録媒体のファイルシステムとが適合していなければ、当該記録媒体に対する最低限の情報の書き込み速度を示す速度情報を無効にして、当該記録媒体に情報を転送する外部装置に送信するように構成している。従って、本発明によれば、記録媒体のファイルシステムが変更された場合に、誤った速度での記録媒体への情報の書き込みを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1、第2の実施形態に係る通信装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る通信装置の処理を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る通信装置と外部機器との接続構成を概略的に示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る通信装置の処理をフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る通信装置と外部機器との接続構成を概略的に示す図である。
【図6】本発明の第1、第2の実施形態に係る通信装置のガイド情報生成部の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る通信システムの概略構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る通信装置のガイド情報生成部の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る通信装置の概略構成を示すブロック図である。
【0015】
図1において、100は通信装置である。109は記録媒体を示し、通信装置100に対して着脱可能なものであってもよいし、通信装置100に内蔵のものであってもよい。以下、この記録媒体109としてメモリカードを例に挙げて説明する。110は外部機器であり、通信装置100と接続されている。記録媒体接続部104は、制御部102からの指示に基づき、メモリカード109の初期化、情報の書き込み及び読み出しを行う。外部機器接続部106は外部機器110と接続して情報の送受信を行う。情報取得部101はメモリカード109から当該メモリカード109のSpeedClass情報、容量情報及びファイルシステム情報を取得し、記憶部103に記憶する。105はメモリ判別部であり、情報取得部101から得られた容量情報が2GB以下であればSD規格、2GBを超えていればSDHC規格、更に32GBを超えていれば次世代規格のメモリカードという判別を行う。112はガイド情報生成部であり、警告情報の生成を行う。113は表示部であり、ユーザに対して操作ガイドを表示したり、メモリカードのフォーマットに関するガイドを表示する。なお、通信装置100は、本発明の通信装置の適用例となる構成であり、外部機器110は、本発明の外部装置の適用例となる構成である。
【0016】
次に、本発明の第1の実施形態に係る通信装置100の動作について説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る通信装置100の処理を示すフローチャートである。図3は、本発明の第1の実施形態に係る通信装置100と外部機器との接続構成を概略的に示す図である。以下では、主に図1及び図2を用いて本実施形態に係る通信装置100の動作を説明するものとし、必要に応じて適宜図3を参照するものとする。
【0017】
ステップS200にて、通信装置100(図3の401)はメモリカード109(図3の400)と記憶媒体接続部104を介して接続される。ステップS201にて、情報取得部101はメモリカード109のSpeedClass情報(速度情報)を取得し、記憶部103に保存する。ステップS202にて、メモリ判別部105はメモリカード109の種類を判別する。ステップS203にて、情報取得部101はファイルシステム情報を取得する。ステップS204にて、差異判別部108はメモリカード109の種類と情報取得部101が取得したファイルシステム情報とが適合しているかを判別する。具体的には、SD規格のメモリカードであればファイルシステム情報がFAT16であれば適合していると判定する。また、SDHC規格のメモリカードであればファイルシステム情報がFAT32であれば適合していると判定する。さらに、次世代規格のカードであればファイルシステムがexFATであれば適合していると判定する。メモリカード109の種類とファイルシステム情報とが適合していれば、ステップS206にて、情報送信部107は外部機器接続部106を介して情報取得部101によって取得されたSpeedClass情報を外部機器110(図3の404)に送信する。一方、メモリカード109の種類とファイルシステム情報とが適合せず差異がある場合、ステップS205にて、情報送信部107は記憶部103に記憶されたSpeedClass情報を、ステップS201で取得されたSpeedClass情報とは異なる所定の値であるClass 0に設定し、ステップS206にて外部機器110に送信する(図3の402)。なお、一般的にSpeedClass情報としてClass 0を送信することはNoInfoを送信することと同じである。このようにSpeedClass情報を無効にして外部機器110に送信することにより、外部機器110からメモリカード109(図3の400)に情報が書き込まれる際(図3の403)、誤ったSpeedClassで書き込まれることを防ぐことができる。
【0018】
なお、ステップS210は請求項1における第1の取得手段の処理例であり、ステップS203は請求項1における第2の取得手段の処理例である。ステップS205、S206は、請求項1における通信手段の処理例である。また、通信装置100は撮像手段を備えるデジタルカメラ等で構成することができる。この場合、デジタルカメラに装着されるメモリカードに撮像手段で撮像された画像データが記録される。
【0019】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態に係る通信装置の概略構成は図1に示すブロック図と同様であるため、説明を省略する。図4は、本発明の第2の実施形態に係る通信装置100の処理を示すフローチャートである。図5は、本発明の第2の実施形態に係る通信装置100と外部機器との接続構成を概略的に示す図である。以下では、主に図1及び図4を用いて本実施形態に係る通信装置100の動作を説明するものとし、必要に応じて適宜図5を参照するものとする。
【0020】
ステップS300にて、通信装置100(図5の501)はメモリカード109(図5の500)と記憶媒体接続部104を介して接続する。ステップS301にて、情報取得部101は、メモリカード109(図5の500)の現在持つSpeedClass情報を取得し、記憶部103に記憶する。ステップS302にて、メモリ判別部105はメモリカード109の種類を判別する。ステップS303にて、情報取得部101はファイルシステム情報を取得する。ステップS304にて、差異判別部108は、メモリカード109の種類と取得したファイルシステム情報とが適合しているか判別する。この判別方法は第1の実施形態と同様の方法である。メモリカード109の種類とファイルシステム情報とが適合していれば、ステップS307にて、情報送信部107は記憶部103から読み出したSpeedClass情報及びファイルシステム情報を外部機器110(図5の504)に送信する。一方、メモリカード109の種類とファイルシステム情報とが適合せず差異がある場合、ステップS305にて、情報送信部107は記憶部103に記憶されるSpeedClass情報をClass 0(NoInfo)に設定し、外部機器110に送信する(図5の502)。次に情報送信部106は、ステップS306にて、メモリカード109の種類に対応するファイルシステム情報と、ステップS305にてNoInfoに設定する前のSpeedClass情報も外部機器110に送信する(図5の502)。例えば図5の502に示すように、ステップS305では、SpeedClass情報としてClass 0(NoInfo)が送信される。そして、ステップS306では、出荷時のメモリカード109の種類に対応するファイルシステム情報としてexFAT、出荷時のメモリカード109のSpeedClass情報として(NoInfoに設定する前の)Class 6が送信される。これにより、外部機器110(図5の504)においてメモリカード109がexFATのファイルシステムに初期化される。そして、当該メモリカード109が通信装置100(図5の501)に装着され、外部機器110から通信装置100にClass 6のビットレートで情報が書き込まれる(図5の503)。
【0021】
次に、外部機器110から情報が転送されたときのガイド情報生成部112の動作を図6のフローチャートを用いて説明する。
【0022】
先ずステップS7−1にて、外部機器接続部101が外部機器110からの情報の転送を検出すると、差異判別部108は、ステップS7−2にてメモリカード109の種類と情報取得部101が取得したファイルシステム情報とが適合しているか判別する。適合していなければステップS7−3に進み、外部機器110からの情報の転送速度とメモリカード109のSpeedClass情報とを比較する。SpeedClass情報が転送速度以上であればステップS7−4に進み、ここで、ガイド情報生成部112は、外部機器110からの情報の転送速度ではメモリカード109に情報は保存できない。そのため、外部機器110でメモリカードの種類に適合したファイルシステムで初期化を行うか、メモリカードを適切なものに取り換えることを案内するガイド情報を生成する。このガイド情報は、文字形式ではなくアイコン形式で表現してもよい。ガイド情報生成部112で生成されたガイド情報は表示部113に出力され、初期化の案内が行われる。なお、ステップS7−2にてメモリカード109の種類とファイルシステム情報とが適合している場合、又は、ステップS7−3にてSpeedClass情報が転送速度未満である場合、ガイド情報生成部112は処理を終了する。このガイド情報による案内に応じて、ユーザは外部機器110(図5の504)を用いてメモリカード109の初期化を行う。なお、ステップS7−3は、請求項8における第2の判定手段の処理例であり、ステップS7−4は、請求項8における生成手段の処理例である。
【0023】
上述した実施形態においては、メモリカード109の種類とメモリカード109のファイルシステムとが適合していなければ、メモリカード109に対する最低限の情報の書き込み速度を示す速度情報を無効にして外部機器110に送信するようにしている。従って、メモリカード109のファイルシステムが変更された場合に誤った速度でメモリカード109に情報が書き込まれないようにすることができる。また、本実施形態におけるステップS7−3では、外部機器110からの情報の転送速度とメモリカード109のSpeedClass情報とを比較している。ステップS7−3の他の実施形態として、メモリカード109に実際に情報を書込み、その速度を調べて、外部機器110からの情報の転送速度と比較するようにしてもよい。
【0024】
また、本発明の第2の実施形態においては、例えばexFATのファイルシステムを持つメモリカードがexFAT以外のファイルシステムにフォーマットされた場合、フォーマット前のファイルシステム情報とSpeed Class情報とを外部機器に通知する。これにより、PCである外部機器はPCアプリケーションを用いてexFAT規格のファイルシステムにフォーマットすることができる。また、exFAT規格が保障するSpeed Classを用いて、exFAT規格以外のファイルシステム(フォーマット後のファイルシステム)で保障されていなかった高ビットレートでのメモリカードに対する情報の書き戻しが可能になる。
【0025】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図7は、本発明の第3の実施形態に係る通信システムの概略構成を示すブロック図である。
【0026】
図7において、200は情報を受信する受信装置である。300は情報を送信する送信装置である。先ず、受信装置200の構成について説明する。209は記録媒体を示し、着脱可能なものであっても内蔵のものであってもよく、以下、この記録媒体209としてメモリカードを例に挙げて説明する。204は記録媒体接続部であり、制御部202からの指示に基づき、メモリカードの初期化、情報の書き込み及び読み出しを行う。201は情報取得部であり、メモリカード209から当該メモリカード209のSpeedClass情報、容量情報及びファイルシステム情報を取得する。205はメモリ判別部であり、図1のメモリ判別部105と同様の機能を有する。207は情報送信部であり、送信情報として情報取得部201で得られたメモリカード209のSpeedClass情報、ファイルシステム情報及びメモリ判別部205で得られたメモリカードの種類に関する情報を設定する。206は送信機器接続部であり、送信装置210と接続して、メモリカード209のSpeedClass情報、ファイルシステム情報及びメモリカードの種類に関する情報を送信する。
【0027】
次に送信装置300の構成について説明する。301はガイド情報生成部であり、情報の送信時のガイド情報を生成する。302は表示部であり、ガイド情報生成部301にて生成されたガイド情報を表示する。303は受信機器接続部であり、送信データ記憶部304に記憶された情報を送信する。メモリカード209に関する情報の受信もここで行われる。305は受信情報取得部であり、受信機器接続部303を介してメモリカード209のSpeedClass情報、ファイルシステム情報及びメモリカード209の種類に関する情報を取得する。306は情報記憶部であり、メモリカード209の種類毎に設定されたファイルシステム情報を記憶する。
【0028】
次に、図8のフローチャートを用いてガイド情報生成部301の動作について説明する。ステップS11−1にて、ガイド情報生成部301は受信情報取得部305でメモリカード209に関する情報(メモリカード209のSpeedClass情報、ファイルシステム情報及びメモリカードの種類に関する情報)を取得したか否かを判定する。メモリカード209に関する情報の取得が確認されるとステップS11−2に進み、ガイド情報生成部301は、メモリカード209のSpeedClass情報、ファイルシステム情報及びメモリカードの種類に関する情報を検出する。次いでステップS11−3に進み、ガイド情報生成部301は、検出したメモリカードの種類に対応するファイルシステム情報を情報記憶部306から選択する。次いでステップS11−4に進み、ガイド情報生成部301は、ステップS11−3で検出されたファイルシステム情報と、受信情報取得部305によって取得されたファイルシステム情報とを比較して差異を判別する。差異ありと判定された場合にはステップS11−5に進み、ガイド情報生成部301は、受信情報取得部305によって取得されたSpeedClass情報が、送信装置300からの情報の転送速度よりも高速であるか否かを判定する。SpeedClass情報が送信装置300からの情報の転送速度よりも高速であると判定された場合、ステップS11−6に進む。このように、送信装置300からの情報の送信速度よりも、最低限の情報の読み書き速度を示すSpeedClass情報の方が高速である場合、メモリカード209に情報を保存することができない。従って、ステップS11−6において、ガイド情報生成部301は、メモリカード209の種類に適合したファイルシステム情報で初期化を行うか、メモリカード209を適切なものに取り換えることを案内するガイド情報を生成する。一方、SpeedClass情報より送信装置300からの情報の転送速度の方が高速である場合、ガイド情報生成部301はステップS11−5を実行することなく処理を終了する。
【0029】
なお、ステップS11−1、S11−2は、請求項9における第1の取得手段、第2の取得手段の処理例であり、ステップS11−3は、請求項9における選択手段の処理例である。ステップS11−4は、請求項9における第1の判定手段の処理例であり、ステップS11−5は、請求項9における第2の判定手段の処理例である。ステップS11−6は、請求項9における生成手段の処理例である。
【0030】
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0031】
100:通信装置、101、201:情報取得部、102、202:制御部、104、204:記憶媒体接続部、105、205:メモリ判別部、106:外部機器接続部、107:情報送信部、108:差異判別部、109、209:記録媒体、110:外部機器、112、301:ガイド情報生成部、113、302:表示部、200:受信装置、206:送信機器接続部、207:情報送信部、300:送信装置、303:受信機器接続部、304:送信データ記憶部、305:受信情報取得部、306:情報記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に対する最低限の情報の書き込み速度を示す速度情報を取得する第1の取得手段と、
前記記録媒体のファイルシステムを示すファイルシステム情報を取得する第2の取得手段と、
前記記録媒体の種類と前記ファイルシステム情報とが適合しているか否かを判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段により前記記録媒体の種類が前記ファイルシステム情報に適合していないと判定された場合、前記速度情報を無効にして、前記記録媒体に対して情報を転送する外部装置に送信する通信手段とを有することを特徴とする通信装置。
【請求項2】
前記通信手段は、前記最低限の情報の書き込み速度とは異なる所定の値を前記速度情報に設定することにより、前記速度情報を無効することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記通信手段は、無効にした前記速度情報を前記外部装置に送信した後、前記記録媒体の種類に対応するファイルシステム情報と前記第1の取得手段で取得された無効にされる前の前記速度情報とを前記外部装置に送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記第1の判定手段は、前記記録媒体がSD規格であり、且つ前記ファイルシステム情報がFAT16を示す場合、前記記録媒体の種類と前記ファイルシステム情報とが適合していると判定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項5】
前記第1の判定手段は、前記記録媒体がSDHC規格であり、且つ前記ファイルシステム情報がFAT32を示す場合、前記記録媒体の種類と前記ファイルシステム情報とが適合していると判定することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項6】
前記第1の判定手段は、前記記録媒体がSD規格又はSDHC規格ではなく、且つ前記ファイルシステム情報がexFATを示す場合、前記記録媒体の種類と前記ファイルシステム情報とが適合していると判定することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項7】
撮像手段と、
前記撮像手段より出力される画像データを前記記録媒体に記録する記録手段とを更に有することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項8】
前記第1の判定手段により前記記録媒体の種類が前記ファイルシステム情報に適合していないと判定された場合、前記第1の取得手段により取得された前記速度情報に示される速度が前記外部装置からの情報の転送速度を上回っているか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段により、前記第1の取得手段により取得された前記速度情報に示される速度が前記外部装置からの情報の転送速度を上回っていると判定された場合、前記記録媒体を前記記録媒体の種類に適合するファイルシステムにフォーマットすることを案内するガイド情報を生成する生成手段とを更に有することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項9】
記録媒体に対する最低限の情報の書き込み速度を示す速度情報を取得する第1の取得手段と、
前記記録媒体のファイルシステムを示すファイルシステム情報を取得する第2の取得手段と、
前記記録媒体の種類に対応するファイルシステム情報を選択する選択手段と、
前記第2の取得手段により取得されたファイルシステム情報と前記選択手段により選択されたファイルシステム情報とに差異があるか否かを判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段により差異があると判定された場合、前記第1の取得手段により取得された前記速度情報に示される速度が、前記記録媒体を装着する外部装置に対する情報の転送速度を上回っているか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段により、前記第1の取得手段により取得された速度情報に示される速度が、前記記録媒体を装着する外部装置に対する情報の転送速度を上回っていると判定された場合、前記選択手段で選択されたファイルシステム情報に示されるファイルシステムに前記記録媒体をフォーマットすることを案内するガイド情報を生成する生成手段とを有することを特徴とする通信装置。
【請求項10】
記録媒体に対する最低限の情報の書き込み速度を示す速度情報を取得する第1の取得ステップと、
前記記録媒体のファイルシステムを示すファイルシステム情報を取得する第2の取得ステップと、
前記記録媒体の種類と前記ファイルシステム情報とが適合しているか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにより前記記録媒体の種類が前記ファイルシステム情報に適合していないと判定された場合、前記速度情報を無効にして、前記記録媒体に対して情報を転送する外部装置に送信する通信ステップとを含むことを特徴とする通信装置の制御方法。
【請求項11】
記録媒体に対する最低限の情報の書き込み速度を示す速度情報を取得する第1の取得ステップと、
前記記録媒体のファイルシステムを示すファイルシステム情報を取得する第2の取得ステップと、
前記記録媒体の種類に対応するファイルシステム情報を選択する選択ステップと、
前記第2の取得ステップにより取得されたファイルシステム情報と前記選択ステップにより選択されたファイルシステム情報とに差異があるか否かを判定する第1の判定ステップと、
前記第1の判定ステップにより差異があると判定された場合、前記第1の取得ステップにより取得された前記速度情報に示される速度が、前記記録媒体を装着する外部装置に対する情報の転送速度を上回っているか否かを判定する第2の判定ステップと、
前記第2の判定ステップにより、前記第1の取得ステップにより取得された速度情報に示される速度が、前記記録媒体を装着する外部装置に対する情報の転送速度を上回っていると判定された場合、前記選択ステップで選択されたファイルシステム情報に示されるファイルシステムに前記記録媒体をフォーマットすることを案内するガイド情報を生成する生成ステップとを含むことを特徴とする通信装置の制御方法。
【請求項12】
記録媒体に対する最低限の情報の書き込み速度を示す速度情報を取得する第1の取得ステップと、
前記記録媒体のファイルシステムを示すファイルシステム情報を取得する第2の取得ステップと、
前記記録媒体の種類と前記ファイルシステム情報とが適合しているか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにより前記記録媒体の種類が前記ファイルシステム情報に適合していないと判定された場合、前記速度情報を無効にして、前記記録媒体に対して情報を転送する外部装置に送信する通信ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項13】
記録媒体に対する最低限の情報の書き込み速度を示す速度情報を取得する第1の取得ステップと、
前記記録媒体のファイルシステムを示すファイルシステム情報を取得する第2の取得ステップと、
前記記録媒体の種類に対応するファイルシステム情報を選択する選択ステップと、
前記第2の取得ステップにより取得されたファイルシステム情報と前記選択ステップにより選択されたファイルシステム情報とに差異があるか否かを判定する第1の判定ステップと、
前記第1の判定ステップにより差異があると判定された場合、前記第1の取得ステップにより取得された前記速度情報に示される速度が、前記記録媒体を装着する外部装置に対する情報の転送速度を上回っているか否かを判定する第2の判定ステップと、
前記第2の判定ステップにより、前記第1の取得ステップにより取得された速度情報に示される速度が、前記記録媒体を装着する外部装置に対する情報の転送速度を上回っていると判定された場合、前記選択ステップで選択されたファイルシステム情報に示されるファイルシステムに前記記録媒体をフォーマットすることを案内するガイド情報を生成する生成ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−34131(P2011−34131A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−176723(P2009−176723)
【出願日】平成21年7月29日(2009.7.29)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】