説明

通信装置

【課題】 複数の装置を制御するために用意された既存のカメラインターフェースを利用して、緯度・経度情報及び、方位情報を提供する通信装置を実現する。
【解決手段】 通信装置は外部装置に対して、第1のデバイスから取得できる位置情報は、第1の通信手段で通信し、第2のデバイスから取得できる位置情報に付随する情報は、第2の通信手段で通信する構成をとる。さらに、第2のデバイスからの割り込み信号を第1の通信手段の割り込み通知と兼用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、緯度・経度を含む位置情報の取得と、前記位置情報の補足情報を取得するための通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラにおいて、GPS装置をカメラアクセサリとして扱う場合、USBに代表される汎用インターフェースで接続する形態がとられている。その状態で、GPS装置が受信した緯度・経度情報をUSB経由で取得して撮影画像に付加して記録している。
【0003】
一方で、カメラアクセサリをUSBケーブルで接続する形態は、取り扱いが煩雑である為、カメラアクセサリを一体感のある手段で装着されることが望まれている。
【0004】
そのような要望から、デジタルカメラ側にアクセサリ専用コネクタを搭載することが望まれている。しかし、使用目的の異なるカメラアクセサリを一つのコネクタでサポートするためには、アクセサリ毎のインターフェースの違いを解決する手段が必要になる。
【0005】
この問題を解決する手段として、カメラ側、もしくはカメラアクセサリ側でインターフェース変換を行う方法が考えられる。
【0006】
特許文献1では、第1のインターフェースを持つデバイスを第2のインターフェースに変換して複数の制御装置との接続を可能とすることを特徴とするインターフェースコントローラが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−207686号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、インターフェースコントローラを用いて、複数のアクセサリをサポートするためには、インターフェースコントローラの回路規模が大きくなってしまい、部品コスト、設計負荷が大きくなってしまうという問題がある。
【0009】
そこで本発明では、インターフェースコントローラの回路規模を縮小することを可能とする通信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る通信装置は、緯度・経度を含む位置情報を取得する第1のセンサと、前記位置情報の補足情報を取得する第2のセンサと、第1のインタフェースと、前記第1のインタフェースとは異なる第2のインタフェースを含むコネクタを介して外部装置と接続するインタフェースと、前記第1のインタフェースを介した前記外部装置との通信を制御するコントローラとを有し、前記コントローラは前記第1のセンサに接続され、前記第1のインタフェースを介して前記位置情報を前記外部装置に送信するよう制御し、前記第2のインタフェースは第2のセンサに接続され、前記外部装置に前記補足情報を送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、緯度・経度情報及び、それに付随する情報を取得するための機構の利便性を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】第1実施形態のブロック図である。
【図2】第1実施形態の制御フローチャートである。
【図3】通信装置のメモリマップである。
【図4】通信装置の接続形態である。
【図5】第2実施形態のブロック図である。
【図6】通信制御コントローラのメモリマップである。
【図7】第2実施形態のシーケンス図である。
【図8】第2実施形態のシーケンス図である。
【図9】第2実施形態のシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<第1の実施形態>
本発明の実施形態1に関して説明する。まず、図1及び図4を用いて、本実施例で述べる通信装置100の構成を説明する。
【0014】
通信装置は、外部装置400の接続コネクタ401との接続用コネクタ101を備えている。接続用コネクタ101は、第1の通信インターフェース106と、第2の通信インターフェース105、外部から供給される電源ライン107を備えている。
【0015】
本実施例では、請求項記載の第1の通信インターフェースをSDIO、第2のインターフェースをI2Cとして以下の説明を行う。
【0016】
通信装置には、GPS装置109が搭載されており、GPS装置109は、外部アンテナ110を介して、衛星から位置情報の一例である緯度・経度情報を取得することが可能である。なお、GPS装置109は第1のセンサの一例である。
【0017】
さらに、加速度センサ102、地磁気センサ103を搭載しており、これらセンサを利用して、緯度・経度情報の付加的な情報である補足情報として、方位情報を取得することができる。なお、加速度センサ102、地磁気センサ103の少なくとも1つは、第2のセンサの一例である。
【0018】
また、不揮発性メモリ104内に、GPS装置109、加速度センサ102、地磁気センサ103が搭載されている旨を記録する。このことにより、外部装置がI2Cインターフェース105を介して、不揮発性メモリ104にアクセスするだけで、GPS装置109が装着されたことを容易に判別することが可能な構成になっている。
【0019】
通信装置100には、電源制御回路111も備えており、外部装置から供給される電源ライン107から、通信装置内の各ブロックに最適な電源を供給することができる。そうすることにより、電源電圧の異なる外部装置に装着された場合でも、問題なく使用することが可能な構成になっている。
【0020】
通信制御コントローラ108は、外部装置との通信を行うSDIOインターフェース106と、GPS装置109とのGPS用通信インターフェース112との橋渡しを行う。
【0021】
つまり、外部装置からGPS装置109に対する制御コマンドは、SDIOインターフェース106を介して、外部装置から送信され、通信制御コントローラ108でGPS用通信インターフェース112に変換される。
【0022】
一方、GPS装置109が外部アンテナ110を介して受信した緯度・経度情報は、GPS用通信インターフェース112を介して、通信制御コントローラ108内のFIFOへ一旦格納される。その後、通信制御コントローラ108は、外部装置に対して、緯度・経度情報を受信した旨を割り込み通知で外部装置に知らせる。割り込み通知を受けた外部装置は、SDIOインターフェース106を用いて、通信制御コントローラ108にアクセスする。その際、通信制御コントローラ108は、FIFOに格納済みの緯度・経度情報をSDIOインターフェース106に適合した形に変更し、外部装置に転送するという構成になる。
【0023】
また、通信制御コントローラ108は、加速度センサ102からの割り込み通知信号114と、地磁気センサ103からの割り込み信号113が接続されている構成になっている。
【0024】
次に、図2を用いて実施例1記載の外部装置から通信装置101への制御フローを説明する。
【0025】
最初に、通信装置100のコネクタ101を外部装置に装着する。
【0026】
その状態で、ユーザが外部装置の電源をONすることに応じて、通信装置100は動作可能なモードに入る。
【0027】
そうすると、ステップ201にて、外部装置から通知装置に対して、電源ライン107を介して、電源が供給される。
【0028】
次にステップ202で、外部装置は、通信装置内の不揮発性メモリ104に対して、I2Cインターフェース105を用いて、アクセスを行い、外部装置は通信装置がGPS装置であることを理解する。
【0029】
ここで、図3を用いて、不揮発性メモリ104の情報に関して説明する。
【0030】
通信装置内の不揮発性メモリ104には、GPS装置であることを記す情報301以外に、ファームウェアバージョン302を入れても良い。そうすることで、外部装置は、GPS装置109のファームウェアバージョンに従ったアクセス方法を選択することが可能となる。
【0031】
さらに、不揮発性メモリ104には、通信装置に搭載されている地磁気センサ103、加速度センサ102のX軸、Y軸、Z軸それぞれの補正オフセット値306が記録されていても良い。そうすることで、外部装置は、以降の処理で各センサから取得した値に対して、決められたオフセット値を加算することで、簡単に取得した値の補正を掛けることが可能となる。
【0032】
また、不揮発性メモリ104には、通信装置に搭載されている地磁気センサ103、加速度センサ102といった制御対象となるデバイスの数303、及び機能304、アドレス305等の情報が含まれていてもよい。そうすることにより、通信装置が機能拡張を行った場合でも、外部装置は通知装置内の制御対象デバイスを容易に認識することが可能となり、通信装置の機能拡張に対して容易に対応することが可能となる。
【0033】
ステップ203で、外部装置はGPS装置が接続されたことを認識するとステップ204へ遷移する。外部装置は、最初にGPS装置109の初期化を行う。具体的には、SDIOインターフェース106を用いて、通信制御コントローラ108へGPSの初期化コマンドを送信する。通信制御コントローラ108は、受信した初期化コマンドを、GPS用通信インターフェースへ変換し、GPS装置109の初期化を実行する。
【0034】
この時、通信制御コントローラ108は、SDIOインターフェース106とGPS用通信インターフェースのデータ変換を行うだけでなく、GPIOで利用可能なIOポートも備えていても良い。そうすることで、外部装置からSDIOインターフェース106で送信されたコマンドに応じて、GPS装置109をIOポートで制御可能になる。
【0035】
GPS装置109を初期化した後、ステップ204で地磁気センサ103の初期化を行い、続いて、加速度センサ102の初期化を実行する。
【0036】
この時、使用するインターフェースは、I2Cインターフェース105である。
【0037】
以上、各デバイスに対しての初期化処理が終了すると、各デバイスから取得したデータを出力可能になる。
【0038】
次に、通信装置100内の各デバイスが情報取得完了した際、外部装置への完了通知方法に関して説明する。
【0039】
加速度センサ102は、割り込み信号114を用いて、通信装置の傾き情報の取得完了通知を行う。地磁気センサ103は、割り込み信号113を用いて、通信装置の方位情報取得完了通知を行う。
【0040】
GPS装置109は、衛星より取得した緯度・経度情報をGPS用通信インターフェース112を介して、通信制御コントローラ108内のFIFOに書き込む。通信制御コントローラ108は、FIFOへの書き込みを検出すると、外部装置に対して、SDIOインターフェース106経由で、割り込み通知を行う。
【0041】
また、GPS装置109は、衛星より時刻情報を取得した場合にのみ、専用割り込み信号線115を用いて、通信制御コントローラ108へ割り込み通知を行う。
【0042】
本実施例では、これら各デバイスからの割り込み信号113、114、115は、一旦、制御コントローラがとりまとめ、SDIOインターフェース106を用いて外部装置に通知する構成をとっている(ステップ207)。
【0043】
また、GPS装置109からの緯度・経度情報が、通信制御コントローラ108のFIFOに格納され次第、同様にSDIOインターフェース106を用いて外部装置に通知する構成をとっている(ステップ218)。
【0044】
本実施例では、各センサと外部装置との通信インターフェース105にI2Cインターフェース105を利用する構成をとっている。通常、I2Cインターフェース105で制御するデバイスからの割り込み信号は、専用の割り込み信号線を別途用意する必要がある。
【0045】
しかし本実施形態では、I2Cインターフェース105で通信を行う各デバイスからの割り込み信号113、114を、通信制御コントローラ108が一旦とりまとめている。このことにより、割り込み信号線のあるSDIOインターフェース106の割り込み信号を利用して、外部装置に割り込み通知を行うことが可能になる。そうすることにより、外部装置との接続コネクタ101の信号線を削減することが可能となり、コネクタの省スペース化を実現している。
【0046】
上述した構成の為、通信装置100は、ステップ207で通信制御コントローラ108が、各デバイスからの割り込み通知を検出すると、ステップ208で外部装置に対してSDIOインターフェース106経由の割り込み通知を行う。
【0047】
続いて、ステップ208で割り込み通知を受けた外部装置の処理フローを説明する。
【0048】
外部装置は、割り込みを検出すると、SDIOインターフェース106を用いて通信制御コントローラ108内の割り込み要因レジスタを確認する。外部装置は、最初に割り込み要因がGPS装置109からのものであるかを確認する(ステップ209)。GPS装置109からの割り込みであれば、外部装置は、ステップ210へ遷移して、通信制御コントローラ108がGPS装置109から緯度・経度情報を受信完了したこと示しているかを判別する。
【0049】
緯度・経度情報を受信完了していれば、ステップ211へ遷移して、通信制御コントローラ108内部のFIFOから緯度・経度情報をSDIOインターフェース106を介して、受信処理を行う。
【0050】
一方、ステップ210でGPS装置109から時刻同期割り込み115の検出を判別した場合は、ステップ213へ遷移して、GPS装置109から取得した時刻情報を取得する。
【0051】
その後、取得した時刻情報を外部装置内に設定するというシーケンスをとる。
【0052】
一方、ステップ209にて、割り込み要因が、GPS装置109以外からの要因であった場合は、ステップ214へ遷移する。ステップ214では、割り込み要因が、加速度センサ102もしくは地磁気センサ103からであるかを判別する。
【0053】
ステップ214の判別結果により、該当するデバイスに対して、I2Cインターフェース105を用いて情報を取得する(ステップ215)。
【0054】
以上、外部コネクタを介して制御する通信装置に対して、本発明の実施形態に関して説明を行ってきた。
【0055】
これらを用いることにより、高度情報のような緯度・経度情報に付随する情報を取得するための機構を実装する場合、通信装置側を変更するだけで、容易にカメラシステムの性能を向上することが可能になる。
【0056】
本実施例では、第1の通信インターフェースをSDIO、第2のインターフェースをI2Cとして説明を行ってきた。本発明の意図するところは、第1のインターフェースは、割り込み信号を外部装置に通知可能なインターフェースである。従って、汎用的なCFインターフェースなどでも代用可能である。また、第2のインターフェースに関しては、周辺装置をデイジーチェーン接続可能なインターフェースを想定している。従って、汎用的なSPIインターフェースなどに置き換えても、本発明は有効である。
【0057】
<第2の実施形態>
図5を用いて、本発明の第2の実施形態に関して説明する。
【0058】
通信装置500は、無線LAN装置501を備えており、無線LAN用外部アンテナ502を用いて、無線LAN機器と通信を行うことが可能である。
【0059】
無線LAN装置501のインターフェースは、第1の実施例と同じSDIOインターフェース106であり、外部装置と直接通信可能な構成となっている。
【0060】
また、通信制御コントローラ108は、実施例1記載の通り、GPS装置109が受信した緯度・経度情報は通信制御コントローラ108内のFIFOに格納されるものとする。
【0061】
これにより、外部装置が、無線LAN装置501との間でSDIOインターフェース106を用いて大容量のデータを無線LAN転送している間でも、GPS装置109が受信した位置情報は、通信制御コントローラ108内のFIFO内で更新される構成となる。
【0062】
さらに、通信制御装置と無線LAN装置501には、汎用IO信号線503が繋がっていてもよい。その場合、汎用IO信号線503を用いることで、無線LAN装置501のハードウェアリセット信号、省電力モードを操作できる構成になっている。これらIOポートを制御する場合は、外部装置から通信制御装置に対して、SDIOインターフェース106を用いるものとする。
【0063】
通信制御コントローラ108は、図6記載のようにベースアドレスによって、制御装置を振り分けるものとする。外部装置は、GPS装置109を制御したい場合は、GPS装置109用のベースアドレス601を設定して通信制御コントローラ108にアクセスする。無線LAN装置501の時も同様に、無線LAN装置501用のベースアドレス602を選択して、アクセスする。
【0064】
これらベースアドレスの値は、図3記載の不揮発性メモリ104内に記録するものとする。
【0065】
そうすることにより、外部装置は、起動時にI2Cインターフェース105で不揮発性メモリ104にアクセスすることで、通信装置内のデバイスの制御方法を容易に知ることが可能となる。
【0066】
また、第2のインターフェースであるI2Cインターフェース105は、第1の実施形態と同様、加速度センサ102、地磁気センサ103と接続されている。
【0067】
以下、第2の実施形態の各インターフェースの使用方法を、図7〜9を用いて説明する。
【0068】
図7〜9は、各インターフェースの使用状況を示している。
【0069】
図中の105、112、106は、図1記載のインターフェースと同義である。
【0070】
図7は、外部装置が通信装置を用いて、緯度・経度情報を取得しているシーケンス図である。
【0071】
GPS装置109用インターフェース112は、定期的に通信制御コントローラ108のFIFOに対して、受信した緯度・経度情報702を書き込む。
【0072】
この状態で、外部装置で撮影動作が行われたタイミングを705で示している。
【0073】
撮影動作が行われると、外部装置は、SDIOインターフェース106を用いて、通信制御コントローラ108内のFIFOから、最新の緯度・経度情報701を取得する。
【0074】
同時に、I2Cインターフェース105を用いて、加速度センサ102から取得する傾き情報703及び、地磁気センサ103から取得する方位情報704を取得している状況を示している。
【0075】
図8−1は、通信装置を用いて無線LAN転送している状態を示す。
【0076】
無線LAN転送中は、SDIOインターフェース106を撮影画像データ801が、バスの帯域を占有している状態を示す。
【0077】
また無線LAN転送中にも関わらず、図8−2記載のように外部装置は、未使用のI2Cインターフェース105を用いて、傾き情報703及び、方位情報704を取得することは可能である。
【0078】
外部装置は、静止画撮影と動画撮影を行うことが可能である。
【0079】
静止画撮影の場合は、静止画が生成された時のみ、緯度・経度情報を取得し、生成された静止画に情報を付加する。そのため、撮影動作が行われたタイミング705が発生しない間は、無線LAN転送を行いSDIOインターフェース106を占有してもシステムとして問題ない。
【0080】
一方、動画撮影の場合は、撮影中でも方位情報は、ユーザに液晶表示することが望まれている。
【0081】
その様な要望に対しても、本実施例の構成をとることで、図8−2記載のシーケンスが実現できる。つまり、無線LAN転送801を行うことでSDIOインターフェース106を占有したとしても、I2Cインターフェース105を用いて、傾き情報703及び、方位情報704を取得することが可能となる。
【0082】
次に、無線LAN転送中に、静止画撮影が行われた場合に関して、図9を用いて説明する。
【0083】
SDIOインターフェース106を用いて、画像801を転送転送している状態で、撮影動作705が行われた状態を示している。
【0084】
外部装置は、撮影動作が行われると、無線LAN転送を一時中断し、通信制御コントローラ108から緯度・経度情報701を取得する。同時に、傾き情報703及び、方位情報704を取得し、撮影画像に付加して、記録するものとする。
【0085】
その後、無線LAN転送を再開し、画像801−1の残り部分801−2を転送する手段をとる。
【0086】
以上、本発明の第2の実施形態に関して説明を行ってきた。
【0087】
通信装置に2つの異なるインターフェースを用いることにより、通信装置内に搭載されるデバイス毎に通信方法を自由に変更することが可能である。
【0088】
そうすることにより、カメラシステムの機能を容易に向上することが可能となり、ユーザにとって大きなメリットを提供することが可能となる。
【0089】
本実施例では、通信装置に無線LAN装置を追加した場合に関して述べてきた。
【0090】
無線LAN装置以外に、有線LAN装置などを追加した場合にも、本発明は有効である。
【0091】
さらに、本実施例では、カメラシステムとしての使い方を考慮して、インターフェースを使い分けたが、単純にデータサイズの大小、もしくは高速通信の必要有無により2つのインターフェースを使い分けても本発明は有効である。
【0092】
<他の実施形態>
ここまで、本発明を第1、第2の実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
【0093】
また、上述の実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、記録媒体から直接、或いは有線/無線通信を用いてプログラムを実行可能なコンピュータを有するシステム又は装置に供給し、そのプログラムを実行する場合も本発明に含む。
【0094】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給、インストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。
【0095】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
緯度・経度を含む位置情報を取得する第1のセンサと、
前記位置情報の補足情報を取得する第2のセンサと、
第1の通信インターフェースと、
前記第1の通信インターフェースとは異なる第2の通信インターフェースを含むコネクタを介して外部装置と接続する通信インターフェースと、
前記第1の通信インターフェースを介した前記外部装置との通信を制御するコントローラとを有し、
前記コントローラは前記第1のセンサに接続され、前記第1の通信インターフェースを介して前記位置情報を前記外部装置に送信するよう制御し、前記第2の通信インターフェースは第2のセンサに接続され、前記外部装置に前記補足情報を送信することを特徴とする通信装置。
【請求項2】
前記コントローラは、前記第2のセンサからの割り込み通知信号を検出する検出手段を有しており、
前記検出手段による検出の結果により、前記第2のセンサからの割り込み信号を前記第1の通信インターフェースを介して前記外部装置に通知することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記第1のセンサとは、GPS装置であり、前記第2のセンサとは、地磁気センサ及び加速度センサであることを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記第1の通信インターフェースとはSDIOインターフェースであり、
前記第2の通信インターフェースは、I2Cインターフェースであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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