説明

通信販売方法

【課題】 インターネット等の通信回線を利用した通信販売において、操作が容易で誰でも容易に操作でき、客別に異なる商品単価を設定でき、カタログに掲載された商品に関連する商品をも販売できるようにすることである。
【解決手段】 通信販売業者が商品カタログおよび情報端末(26等)で読み取り可能な、前記商品カタログの内容を記録したCD−ROMを客に配布し、客が、前記商品カタログに記載された商品の中から購入する商品を選択し、前記CD−ROMの記録内容を前記情報端末(26等)の表示装置に表示し、前記選択した商品を前記表示装置の表示画面からインターネット21を経由して前記通信販売業者の通信販売用サーバー10に注文する。さらに、前記情報端末(26等)でインターネット21を介して前記カタログに記載された商品に関連する商品のデータベースを検索する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、コンピュータシステムおよびインターネット等の通信回線を利用した商品の通信販売方法に関し、特に、商品のカタログとコンピュータシステムおよび通信回線の両方を利用して、誰でも商品の発注および受注を容易にするとともに、前記カタログに記載された商品に関連する商品の発注をすることができる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、コンピュータシステムとインターネットを利用した通信販売は存在している。この通信販売では、客のパソコン等をインターネットを介して商品の通信販売業者のサーバーに接続し、このサーバーの通信販売用の画面を客のパソコン等の表示装置に表示する。そして、この通信販売用の画面において、客が購入したい商品の分類を選択していき、該当する商品にたどり着くと、その商品の購入手続をとることになる。その際、商品の販売単価は、どんな客に対しても同じであり、また、販売する商品は前記通信販売用の画面に表示されるものに限られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の商品のインターネットを利用した通信販売では、客が、前記通信販売用の画面において商品の大分類、中分類、小分類等の階層的分類を順次選択して、大分類のページ、中分類のページ、小分類のページ等を次々に表示させて、最後のページにて購入を希望する商品を選択するという手間が必要であった。このため、コンピュータの操作に慣れていない者がこのインターネットを利用した通信販売により商品を購入することは、容易ではなかった。また、この場合の商品の単価は一律であるので、客別に商品の単価を設定することはできず、基本的に全ての客に同じサービスしか提供できなかった。さらに、この場合に販売できる商品は、通信販売業者が予めサーバーに登録した商品に限られるので、それ以外の商品を客が通信販売で購入したい場合には、別の通信販売を利用する必要があった。本願発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その課題は、操作が容易で誰でも容易に操作でき、客別に異なる商品単価を設定できるとともに、カタログに記載された商品に関連する商品をも販売できるインターネット等の通信回線を利用した通信販売方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本願の第1の発明の構成は、請求項1記載のとおりである。上記第1の発明の構成により、通信販売業者が商品目録(商品カタログ、商品を記載したちらし、商品の広告を含む。また、この場合の商品は、種々のものがある。)および情報端末で読み取り可能な、前記商品目録の内容を記録した記録媒体を客(客の代理人および従業者を含む。)に配布し、客が、前記商品目録に記載された商品の中から購入する商品を選択し、前記記録媒体の記録内容を前記情報端末の表示装置に表示し、前記選択した商品を前記表示装置の表示画面から通信回線を経由して前記通信販売業者の通信販売用サーバーに注文し、前記通信販売業者がこの注文を前記通信販売用サーバーで受けて受注するので、客が購入したい商品を容易に選択して、通信販売業者に注文を出し、通信販売業者がこの注文を前記通信販売用サーバーにより自動的に受注することができる。
【0005】さらに、第2の発明の構成は、請求項2記載のとおりである。上記第2の発明の構成により、上記第1の発明の構成による作用とともに、前記商品目録の内容を記録した記録媒体の記録内容を前記情報端末の表示装置に表示したときに、この表示装置の表示画面が第1および第2のフレームを備え、前記第1のフレームに前記商品目録の内容が表示され、前記第2のフレームに前記第1のフレームに表示される商品目録の内容のうち表示される部分を選択する手段を設けたので、情報端末の表示画面の第1のフレームに表示される商品目録の内容が複数のページにわたっているときにも、このうち必要なページを容易に前記表示画面に表示することができる。
【0006】さらに、第3の発明の構成は、請求項3記載のとおりである。上記第3の発明の構成により、前記第1または第2の発明の構成の作用とともに、商品注文用のプログラムが前記記録媒体に記録されているので、前記記録媒体の記録内容を前記情報端末で読み出すことにより、この商品注文用のプログラムを使用して容易に商品の発注をすることができる。
【0007】さらに、第4の発明の構成は、請求項4記載のとおりである。上記第4の発明の構成により、上記第1の発明の構成による作用とともに、前記表示画面に客のIDおよびパスワードを入力することにより、前記通信販売用サーバーが客を特定することが容易になる。
【0008】さらに、第5の発明の構成は、請求項5記載のとおりである。上記第5の発明の構成により、上記第3の発明の構成による作用とともに、前記商品注文用のプログラムが前記選択された商品を記録して、前記情報端末の表示装置に表示するので、客が購入するために選択した商品を確認することが容易になる。
【0009】さらに、第6の発明の構成は、請求項6記載のとおりである。上記第6の発明の構成により、上記第3の発明の構成による作用とともに、前記通信販売用サーバーの記憶手段(外部記憶装置を含む。)が客別の商品単価を記録し、この客別の商品単価が通信回線を経由して前記情報端末の表示装置に表示されるので、客は自己が発注する際の商品単価を容易に知ることができる。
【0010】さらに、第7の発明の構成は、請求項7記載のとおりである。上記第7の発明の構成により、上記第1の発明の構成による作用とともに、前記情報端末の表示装置に表示された画面を操作することにより商品の発注をすることができるので、客は容易に商品の発注をすることができる。
【0011】さらに、第8の発明の構成は、請求項8記載のとおりである。上記第8の発明の構成により、上記第1の発明の構成による作用とともに、前記情報端末による商品の選択の段階では、前記情報端末が通信回線に接続されず、商品の発注の段階で前記情報端末が通信回線を介して前記通信販売用サーバーに接続されるので、前記情報端末が通信回線に接続される時間を短くすることができる。
【0012】さらに、第9の発明の構成は、請求項9記載のとおりである。上記第9の発明の構成により、上記第4の発明の構成による作用とともに、前記通信販売用サーバーが前記情報端末から通信回線を介して前記客のIDおよびパスワードを受信し、前記通信販売用サーバーの記憶手段に記録された前記客のIDおよびパスワードと一致するか否か判別するので、客を特定することが容易になる。
【0013】さらに、第10の発明の構成は、請求項10記載のとおりである。上記第10の発明の構成により、上記第1の発明の構成による作用とともに、客が前記情報端末を操作することにより通信回線を介して通信販売業者の前記商品目録に記載された商品に関連する商品のデータベースを検索することにより、購入する商品の選択を行うので、前記商品目録に記載された商品に関連する商品を容易に選択することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本願発明における実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この実施の形態に係る通信販売方法に使用するシステムの概略を模式的に示す説明図である。図1において、客の情報端末26、27、28、29は通信回線としてのインターネット21、図示しない電話回線、伝送制御装置22およびLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)23を経由して通信販売業者の通信販売用のサーバー10に接続される。なお、客の情報端末26〜29は、パソコンに限られず、マウス、キーボード等の入力装置、CD−ROM等の記録媒体の読取装置、ホームページを検索するのに必要なWebブラウザ、双方向のデータ通信機能および液晶表示装置等の表示装置を備えたものであれば、携帯電話やテレビジョンに類似したもの等でもよい。また、4個の情報端末26〜29が図示されているが、情報端末の数は図示されたものに限らない。
【0015】図2は、サーバー10の詳細を示す。図2において、サーバー10は、Webサーバーであり、その制御手段11は、CPU等で構成され、サーバー10の各部の制御やデータの転送、種々の演算、データの一時的な格納等を行う。入力制御手段12は、インターネット21を介して接続された情報端末26〜29からサーバー10に入力されるデータを制御する。出力制御手段13は、情報端末26〜29に出力されるデータを制御する。
【0016】第1の記憶手段14は、メインプログラムを記憶している。かかるメインプログラムは、制御手段11において用いられるものであり、たとえば、客(ユーザー)を確認する画面(図14参照)や指定された客の会員番号と商品の申込番号から該当する商品の単価を取得するプログラム等から構成される。さらに、客の情報端末26〜29から送信されてきた会員情報(客情報)や商品情報が第1の記憶手段14に一時的に記憶される。第2の記憶手段15は、後述する関連商品の検索のための商品のデータベースとなるメーカー別の商品ファイルを記憶している。この商品ファイルには、通信販売業者が客に配布する、後述する図3の通販カタログ31に記載されていない商品に関する情報がメーカー別に格納されており、メーカーコード、申込番号、商品名、画像情報等の項目から構成される。
【0017】第3の記憶手段16は、関連商品ファイルを記憶している。前記通販カタログ31の商品の関連商品を検索する際に、後述する図7の商品選択画面42で確定される商品分類により、この関連商品を扱うメーカーがこの関連商品ファイルの検索により抽出され、後述する図10のメーカー選択画面45に表示される。第4の記憶手段17は、年契ファイルを記憶している。この年契ファイルには、年間契約した客(会員)毎の商品販売価格が登録されており、客の会員番号と商品の申込番号に該当する商品単価が前記年契ファイルから抽出される。第5の記憶手段18は、会員ファイル(顧客ファイル)を記憶している。この会員ファイルには、客の会員番号をはじめとする会員情報と客のパスワードが登録されている。後述する図14の客(ユーザー)の確認画面49で入力された客の会員番号およびパスワードは、会員ファイルにて登録済みか否かのチェックが行われる。
【0018】図3は、客の情報端末等について模式的に説明している。図3にて、客の情報端末26は、ホームページを検索するのに必要なWebブラウザを備えたパソコンであり、本体26a(CD−ROMの読取装置を備えている)、CRTやLCD等の表示装置26b、キーボード26c、マウス26d等を備えている。通販カタログ(通信販売の商品カタログ)31および通販CD−ROM32は、通信販売業者により予め客に配布される。なお、通販カタログ31としては冊子状のものが図示されているがこれに限らず、通販カタログ31はパンフレット状などの種々の形状のものでよい。通販CD−ROM32は通販カタログ31の内容および後述する通信販売用プログラム(商品注文用のプログラムを含む。)を記録する記録媒体である。この通販CD−ROM32は、情報端末26の本体26aのCD−ROM読取装置に装着される。なお、この場合の記録媒体は、CD−ROMに限られず、他の記録媒体でもよい。
【0019】図4は、前記実施の形態に係る通信販売方法の概略を示すフローチャートである。図4においては、情報端末(26等)は、それぞれサーバー10と接続されて通信を行い、いずれも通信販売の端末として機能するが、説明の便宜上サーバー10に情報端末(26等)が接続されるものとして、以下の説明を行う。まず、ステップ1(S1)にて、客の情報端末(26等)のCD−ROM読取装置に通販CD−ROM32が装着されると、通販CD−ROM32に記録された通信販売用プログラムが起動し、通信販売の後述する図6のTOP画面(メインメニュー画面)41が表示される。客が、このTOP画面41において、本実施の形態の処理である「カタログ」、「入会申込」、「発注履歴」および「KURITAHOME」の各処理の選択をする。たとえば、客が「カタログ」ボタンをクリック(情報端末(26等)のマウスカーソル(ポインタ)でクリックすること)すると、ステップ2(S2)に移る。
【0020】ステップ2(S2)では、購入したい商品の選択のためのメニューが表示装置(26b等)に表示される。客が、選択した商品が記載されている通販カタログ31のページまたは選択した商品の申込番号を入力する(図7および図8参照)と、ステップ3(S3)に移る。
【0021】ステップ3(S3)では、カタログの選択した商品が記載されているページが表示されるので、客が選択した商品をクリックすると(図8参照)、ステップ4(S4)に移る。ステップ4(S4)では、選択した商品の図面が大きく表示されるとともに、その商品の詳細が表示される(図9参照)。そして、客がその選択した商品を買物カゴ(選択した商品を記録するメモリ)に入れる(記録する)と、ステップ7(S7)に移る。
【0022】また、ステップ2(S2)にて、客が、商品カタログに記載された商品に関連する商品を選択したいときは、ステップ5(S5)に移る。ステップ5(S5)では関連する商品のメーカー(1又は2以上のメーカー)が表示されるので、客が、前記関連する商品のメーカーを選択すると(図10参照)、ステップ6(S6)に移る。
【0023】ステップ6(S6)にて選択したメーカーの商品が表示されるので、客が、購入したい商品を選択すると、ステップ7(S7)に移る。ステップ7(S7)では、買物カゴの記録内容が表示される(図12参照)。客が、この買物カゴに表示された商品(選択した商品の一覧)を確認する。ステップ8(S8)では、選択した商品の標準価格にて、小計、送料、消費税、合計を表示する(図13参照)。客が、選択した商品の確認が終わった後、表示装置(26b等)の表示画面の「送信」ボタン74をクリックすると(図13参照)、情報端末(26等)側のプログラムがインターネット21を経由してサーバー10に接続を試み、サーバー10側の制御手段11が入力制御手段12を通じてそれを検知すると、一時的に前記選択した商品の申込番号を第1の記憶手段14に記憶させ、その後、出力制御手段13を通じて表示装置(26b等)に図14のユーザ確認画面49を表示させる。
【0024】図5は、図4の続きを示すフローチャートである。図5において、ステップ9(S9)では、客が、予め通信販売業者より開示された会員番号とパスワードを情報端末(26等)のキーボード(26c等)等から入力する(図14参照)。この際、パスワードは、誤入力の防止のために、2度入力する。その後、ステップ10(S10)に移る。
【0025】ステップ10(S10)では、入力された会員番号とパスワードが合っているかどうか判断する。具体的には、サーバー10が入力された会員番号とパスワードを入力制御手段12を通して取得し、サーバー10の制御手段11が前記取得した会員番号とパスワードがサーバー10に登録されているかどうか検索する。
【0026】検索して該当する会員番号およびパスワードが登録されていることが確認されたら、ステップ11(S11)にて、第1の記憶手段14に記憶させていた前記申込番号を再度取得し、前記会員番号と申込番号とで、第4の記憶手段17に記憶されている年契ファイルを検索し、該当する商品の単価を取得する。そして、第1の記憶手段14に一時的に記憶させていた全ての申込番号に関する単価を取得したら、サーバー10の制御手段11は、出力制御手段13を通じ、情報端末(26等)の表示装置(26b等)に後述する図15の発注画面50を表示させる。この発注画面50では、前記客毎に設定された単価により再計算した結果が表示される。客は、この発注画面50を通じて発注する。このため、従来予め会社間の契約で定めた商品単価に従い、営業マンが注文を受けて納品していたと同様に客別に設定された商品単価で通信販売をすることができる。
【0027】つぎに、ステップ12(S12)にて、決定した発注情報を受け取ったサーバー10の制御手段11は、発注を受け取った旨を客に通知するために、発注確認画面51(図16参照)を情報端末(26等)の表示装置(26b等)に表示させる。つぎに、ステップ13(S13)にて、サーバー10の制御手段11が発注確認情報を受け取ったら、発注ナンバーを情報端末(26等)に送付し、発注確認の回答画面52(図17参照)を表示させる。なお、ステップ10(S10)にて、入力された会員番号とパスワードがサーバー10に記録されているものと不一致のときは、ステップ14(S14)にて、エラー通知(たとえば、「あなたの会員番号かパスワードが不正です。」という通知)が表示装置(26b等)に表示される。これにより、一連の注文作業が終了する。
【0028】図6〜図17は、サーバー10で形成され、インターネット21等を介して客の情報端末(26等)の表示装置(26b等)に送られて表示される情報表示画面である。図6は、TOP画面41を示す。タイトル記載欄41a、通信販売業者の名称等の表示欄41b、「カタログ」ボタン61、「入会申込」ボタン62、「発注履歴」ボタン63および「ホームページ」ボタン64がTOP画面41に設けられている。ここで、「KURITA」は、通信販売業者の略称である。
【0029】客が「カタログ」ボタン61をクリックすると、図7の商品選択画面42が表示される。また、客が「入会申込」ボタン62をクリックすると、図示しない入会申込ページが表示装置(26b等)に表示される。この入会申込ページに客の氏名、住所、電話番号、希望するパスワード等を入力すると、客の会員番号(IDとなる。)およびパスワードがサーバー10の会員ファイルに登録される。なお、「入会申込」は、この方法でなく、郵便、FAX、e−mail等の方法で通信販売業者に申し込むようにしてもよい。また、客が「発注履歴」ボタン63をクリックすると、情報端末(26等)に記録された商品の発注履歴が表示装置(26b等)に表示されるようにすることができる。また、客が「ホームページ」ボタン64をクリックすると、通信販売業者の営業所の所在地、営業所の所在地を示す地図、通信販売業者のバーゲンセール情報等が表示装置(26b等)に表示される。
【0030】図7の商品選択画面42では、カタログ表示フレーム42bに商品カタログが表示される。なお、図7では、通信販売用の商品としてボールペンが示されているが、これに限定されず、種々の商品を図7に示すことができる。また、スクロールボタン91、92をクリックすることにより、カタログ表示フレーム42bの表示部分を上下にスクロールすることができる。また、操作ボタン用フレーム42cに「TOP」ボタン65、「カタログのページ選択」欄66および「商品の申込番号選択」欄67が設けられている。さらに、「関連商品」ボタン69および「買物カゴ」ボタン68が設けられている。なお、42aはタイトル表示欄である。
【0031】「TOP」ボタン65をクリックすると、TOP画面41が表示される。「カタログのページ選択」欄66の逆三角形のボタン66aをクリックすると、図8に示すように、選択用リスト66bが表示されるので、このリスト66bの1つをクリックすることにより、カタログのページを選択することができ、この選択したページがカタログ表示フレーム42bに表示される。また、「商品の申込番号選択」欄67の逆三角形のボタン67aをクリックすると、図8に示すように、選択用リスト67bが表示されるので、このリスト67bの1つをクリックすることにより、選択した申込番号の商品が記載されているカタログのページがカタログ表示フレーム42bに表示される。
【0032】図8において、4つの商品(この場合、ボールペン)の絵が表され、この商品の絵がボタンになっているので、この商品の絵の1つを選んでクリックすると、図9の商品仕様画面44に示すように、クリックした商品が大きく表示されるとともに、その商品の詳細な仕様が表示される。その表示された商品を確認して、「買物カゴに入れる」ボタン70をクリックすると、選択した商品が買物カゴ(選択した商品を記憶するメモリ領域であり、通販CD−ROM32に設けられている)に記憶される。
【0033】図9の商品仕様画面44において、「買物カゴ」ボタン68をクリックすると、図12に示すように買物カゴに記憶された商品の一覧が表示される。図12R>2において、商品の「数量記入」ボックス72に購入する数量をキーボード(26c等)等により記入する。
【0034】図7〜図9において、客が「関連商品」ボタン69をクリックすると、図10の関連商品のメーカー選択画面45が表示される。図10の関連商品のメーカー選択画面45は、前記関連する商品のメーカーを表示している。なお、図10ではメーカーA、メーカーB、メーカーC、メーカーDおよびメーカーEが示されているが、これに限定されず、メーカーの数は任意でよい。なお、実際には、メーカーA〜メーカーE等は、実在するメーカー名となる。
【0035】図10にて、たとえば、「メーカーA」をクリックすると、客の情報端末(26等)が通信販売業者のサーバー10に自動的に接続され、このサーバー10内の関連商品データを客の情報端末(26等)にもってきて、図11の商品画面46にメーカーAのボールペンが表示される。なお、その後自動的に回線の接続を切るようにしてもよい。この商品画面46にて、図8の場合と同様に商品を選択すると、選択した商品が、図9に示すように大きく表示される。なお、図11等にて、「戻る」ボタン71をクリックすると、前の画面に戻る。
【0036】図12は、買物カゴの表示画面47である。図12において、客が、情報端末(26等)のキーボード(26c等)等により商品の「数量記入」ボックス72に購入する数量を記入する。客が「清算」ボタン73をクリックすると、図13の清算画面48が表示される。
【0037】図13の清算画面48は、選択した商品の一覧表とこの商品の単価、合価(単価に数量を掛けたもの)、送料、消費税および合計(合価、送料および消費税の合計)を表示する。ここで、客が、清算画面48の内容を確認して問題ないときに、「送信」ボタン74をクリックすると、図14のユーザー(客)の確認画面49が表示される。
【0038】図14では、客を特定するために、客が、キーボード(26c等)等により、「会員番号入力」ボックス75に自己の会員番号を入力し、「パスワード入力」ボックス76および「パスワード確認」ボックス77に自己のパスワードを入力する。パスワードを二度入力するのは、パスワードの入力ミスを防ぐためである。客が「OK」ボタン78をクリックすると、サーバー10が、入力された会員番号とパスワードを入力制御手段12を通じて取得し、サーバー10の制御手段11が会員ファイル(第5の記憶手段18に記憶されている。)にこの入力された会員番号とパスワードが登録されているか検索する。検索して、この会員番号とパスワードが登録されていることが確認されたら、図15の発注画面50が表示される。客が、図15の発注画面50の内容を確認して、図15の「発注」ボタン79をクリックすると、図16の発注確認画面51が表示される。
【0039】客が、受注確認票を必要とするときは、この発注確認画面51にて、「e−mail」ボタン80または「FAX」ボタン81をクリックする。「e−mail」ボタン80をクリックし、「アドレス入力」ボックス83に客のe−mailアドレスを入力し、「送信」ボタン85をクリックすると、受注確認票はeーmailにて客に送られ、「FAX」ボタン81をクリックし、「FAX番号入力」ボックス84にFAX番号を入力し、「送信」ボタン85をクリックすると、受注確認票はFAXにて客に送られる。「確認票は不要」ボタン82をクリックし、「送信」ボタン85をクリックすると、受注確認票は客に送付されない。
【0040】図17は、発注確認の回答表示画面52である。図17では、サーバー10が受け付けた受注の受付ナンバー(たとえば、9999999)が受付ナンバー表示欄86に表示される。なお、上記実施の形態では、商品カタログを使用しているが、これに限定されず、商品カタログの代わりに商品を記載したちらしや商品の広告等を使用してもよい。また、文房具(たとえばボールペン)が通信販売用の商品として示されているが、これに限定されず、文房具以外の商品も本発明の通信販売用商品にすることができる。
【0041】
【発明の効果】本願の第1の発明に係る通信販売方法によれば、通信販売業者が商品目録および情報端末で読み取り可能な、前記商品目録の内容を記録した記録媒体を客に配布し、客が、前記商品目録に記載された商品の中から購入する商品を選択し、前記記録媒体の記録内容を前記情報端末の表示装置に表示し、前記選択した商品を前記表示装置の表示画面から通信回線を経由して前記通信販売業者の通信販売用サーバーに注文するので、客が購入したい商品を選択して、通信販売業者に注文を出し、通信販売業者がこの注文を前記通信販売用サーバーにより自動的に受注することができる。さらに、この場合では、従来のように商品の分類を段階的に選択する必要がないので、商品の選択が著しく容易になる。
【0042】さらに、第2の発明に係る通信販売方法によれば、上記第1の発明の効果とともに、前記商品目録の内容を記録した記録媒体の記録内容を前記情報端末の表示装置に表示したときに、この表示装置の表示画面が第1および第2のフレームを備え、前記第1のフレームに前記商品目録の内容が表示され、前記第2のフレームに前記第1のフレームに表示される商品目録の内容のうち表示される部分を選択する手段を設けたので、情報端末の表示画面の第1のフレームに表示される商品目録の内容が複数のページにわたっているときにも、このうち必要なページを容易に前記表示画面に表示することができる。このため、選択した商品を容易に客の情報端末の表示装置に表示することができる
【0043】さらに、第3の発明に係る通信販売方法によれば、前記第1または第2の発明の効果とともに、商品注文用のプログラムが前記記録媒体に記録されているので、前記記録媒体の記録内容を前記情報端末で読み出すことにより、この商品注文用のプログラムを使用して容易に商品の発注をすることができる。
【0044】さらに、第4の発明に係る通信販売方法によれば、上記第1の発明による効果とともに、前記表示画面に客のIDおよびパスワードを入力することにより、前記通信販売用サーバーが客を特定することが容易になる。このため、通信販売を容易に行うことができる。
【0045】さらに、第5の発明に係る通信販売方法によれば、上記第3の発明の効果とともに、前記商品注文用のプログラムが前記選択された商品を記録して、前記情報端末の表示装置に表示するので、客が購入するために選択した商品を確認することが容易になる。このため、選択していない商品を誤って発注することを防ぐことができる。
【0046】さらに、第6の発明に係る通信販売方法によれば、上記第3の発明の効果とともに、前記通信販売用サーバーの記憶手段が客別の商品単価を記録し、この客別の商品単価が通信回線を経由して前記情報端末の表示装置に表示されるので、客は自己が発注する際の商品単価を容易に知ることができる。このため、従来予め会社間の契約で定めた商品単価に従い、営業マンが注文を受けて納品していたと同様に客別に設定された商品単価で通信販売をすることができる。
【0047】さらに、第7の発明に係る通信販売方法によれば、上記第1の発明の効果とともに、前記情報端末の表示装置に表示された画面を操作することにより商品の発注をすることができるので、客は容易に商品の発注をすることができる。
【0048】さらに、第8の発明に係る通信販売方法によれば、上記第1の発明の効果とともに、前記情報端末による商品の選択の段階では、前記情報端末が通信回線に接続されず、商品の発注の段階で前記情報端末が通信回線を介して前記通信販売用サーバーに接続されるので、前記情報端末が通信回線に接続される時間を短くすることができる。このため、たとえば通信回線としてのインターネットの通信費用を安くすることができる。
【0049】さらに、第9の発明に係る通信販売方法によれば、上記第4の発明の効果とともに、前記通信販売用サーバーが前記情報端末から通信回線を介して前記客のIDおよびパスワードを受信し、前記通信販売用サーバーの記憶手段に記録された前記客のIDおよびパスワードと一致するか否か判別するので、客を特定することが容易になる。
【0050】さらに、第10の発明に係る通信販売方法によれば、上記第1の発明の効果とともに、客が前記情報端末を操作することにより通信回線を介して通信販売業者の前記目録に記載された商品に関連する商品のデータベースを検索することにより、購入する商品の選択を行うので、商品目録に記載された商品に関連する商品を容易に選択することができる。このため、客が、通信販売の品揃えとして商品目録に記載された商品に関連する商品を容易に発注することができることになる。さらに、このとき、前記関連商品に限って検索を行うので、検索する商品の分類を絞り込めるため、商品の検索が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係る通信販売方法に使用するシステムの概略を示す説明図である。
【図2】図1に示すサーバーの詳細を示すブロック図である。
【図3】図1に示す情報端末等の説明図である。
【図4】本願発明の実施の形態に係る通信販売方法の概略を示すフローチャートである。
【図5】本願発明の実施の形態に係る通信販売方法の概略を示すフローチャートであり、図4の続きである。
【図6】図1に示すシステムのTOP画面である。
【図7】図1に示すシステムの商品選択画面である。
【図8】図1に示すシステムの商品選択画面の操作説明図である。
【図9】図1に示すシステムの商品仕様画面である。
【図10】図1に示すシステムの関連する商品のメーカー選択画面である。
【図11】図1に示すシステムの関連する商品を表示する画面である。
【図12】図1に示すシステムの買物カゴを表示する画面である。
【図13】図1にシステムの清算画面である。
【図14】図1に示すシステムのユーザー確認画面である。
【図15】図1に示すシステムの発注画面である。
【図16】図1に示すシステムの発注確認画面である。
【図17】図1に示すシステムの発注確認の回答画面である。
【符号の説明】
10 サーバー
11 サーバー10の制御手段
12 サーバー10の入力制御手段
13 サーバー10の出力制御手段
14〜18 サーバー10の記憶手段
21 インターネット
26〜29 客の情報端末
26b 情報端末26の表示装置
31 通販カタログ
32 通販CD−ROM

【特許請求の範囲】
【請求項1】 通信販売業者が商品目録および情報端末で読み取り可能な、前記商品目録の内容を記録した記録媒体を客に配布し、客が、前記商品目録に記載された商品の中から購入する商品を選択し、前記記録媒体の記録内容を前記情報端末の表示装置に表示し、前記選択した商品を前記表示装置の表示画面から通信回線を経由して前記通信販売業者の通信販売用サーバーに注文し、前記通信販売業者がこの注文を前記通信販売用サーバーで受けて受注することを特徴とする通信販売方法。
【請求項2】 前記商品目録の内容を記録した記録媒体の記録内容を前記情報端末の表示装置に表示したときに、この表示装置の表示画面が第1および第2のフレームを備え、前記第1のフレームに前記商品目録の内容が表示され、前記第2のフレームに前記第1のフレームに表示される商品目録の内容のうち表示される部分を選択する手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の通信販売方法。
【請求項3】 商品注文用のプログラムが前記記録媒体に記録されていることを特徴とする請求項1または2記載の通信販売方法。
【請求項4】 客のIDおよびこの客のパスワードを前記表示画面に入力することを特徴とする請求項1記載の通信販売方法。
【請求項5】 前記商品注文用のプログラムが前記選択された商品を記録して、前記情報端末の表示装置に表示することを特徴とする請求項3記載の通信販売方法。
【請求項6】 前記通信販売用サーバーの記憶手段が客別の商品単価を記録し、この客別の商品単価が通信回線を経由して前記情報端末の表示装置に表示されることを特徴とする請求項3記載の通信販売方法。
【請求項7】 前記情報端末の表示装置に表示された画面を操作することにより商品の発注をすることができることを特徴とする請求項1記載の通信販売方法。
【請求項8】 前記情報端末による商品の選択の段階では、前記情報端末が通信回線に接続されず、商品の発注の段階で前記情報端末が通信回線を介して前記通信販売用サーバーに接続されることを特徴とする請求項1記載の通信販売方法。
【請求項9】 前記通信販売用サーバーが前記情報端末から通信回線を介して前記客のIDおよびパスワードを受信し、前記通信販売用サーバーの記憶手段に記録された前記客のIDおよびパスワードと一致するか否か判別することを特徴とする請求項4記載の通信販売方法。
【請求項10】 客が前記情報端末を操作することにより通信回線を介して通信販売業者の前記商品目録に記載された商品に関連する商品のデータベースを検索することにより、購入する商品の選択を行うことを特徴とする請求項1記載の通信販売方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2002−32626(P2002−32626A)
【公開日】平成14年1月31日(2002.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−213004(P2000−213004)
【出願日】平成12年7月13日(2000.7.13)
【出願人】(300055270)株式会社栗田商会 (1)
【Fターム(参考)】