説明

造影剤用貯蔵アセンブリ

本発明は、中に少なくとも1つの可撓性包装容器(3)が包装され、密封されている外装(4)を備える医療用水溶液、とりわけ造影剤用の二重包装された貯蔵アセンブリ(5)に関し、前記容器(3)が水溶液を充填され、キャップが設けられたコネクタで封止されており、貯蔵アセンブリ(5)は:
外装(4)が、可撓性又は半硬質のポリマー材料で製造されている2枚の重ね合わせた箔を備え、第1の箔はその全面積にわたって透明であり、第2の箔はその全面積にわたって不透明であり、
包装容器(3)が、ポリマー材料で製造されている2枚の重ね合わせたシートと、遠位端にコネクタおよびキャップが配置されているアクセス部材とを備え、コネクタは、包装容器に水溶液が充填された後、包装容器が封止されることを可能にする。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水溶液(とりわけ、造影剤)用の「パウチ」と称される容器、パウチをシリンジなどの周辺デバイスに接続するためのコネクタ、および、パウチに収容される水溶液が変質しないように保護するためパウチを包装する包装体を備える貯蔵アセンブリに関する。本発明は、また、関連する貯蔵方法にも関する。
【0002】
より詳細には、本発明は、医療用流体が長期間貯蔵される場合でも、それが水分の損失などの変質をしない、医用画像のための診断用製品(造影剤)および液体製剤のための貯蔵アセンブリに関し、本発明は、また、関連する貯蔵方法にも関する。
【0003】
以下、容器は「パウチ」と称され、コネクタは「ルーアー」と称され、包装体は「パウチ外装(overpouch)」と称される。
【背景技術】
【0004】
医療分野では、血液製剤にガラス瓶やガラス球に代わって可撓性プラスチック容器が用いられるようになった。しかし、造影剤の場合、可撓性プラスチックパウチタイプの包装体は、今までのところはほとんど使用されておらず、ガラスが大部分を占めている。PVCパウチは既知であるが、それらには問題、とりわけ環境問題がある。ポリプロピレンタイプの材料で製造されているパウチが記載されたが、おそらく規制問題および/又はこれらの包装体の貯蔵方法の問題のため、それらの使用は増大しなかった。
【0005】
これは、非経口流体が充填されるこのようなタイプの容器が、その内容物の滅菌(滅菌温度100℃超)を可能にするのに十分な耐熱性を有していなければならないからである。更に、このタイプの容器は、その内容物が外側から監視され得るように、好ましくは透明な材料で製造される。
【0006】
このような容器に収容される医療用流体が、変質する構成成分、例えば、感光性又は酸化感受性の構成成分を含むとき、良好なガスバリア特性(例えば、ポリ塩化ビニルの層を含む材料)、および、良好な紫外線バリア特性(例えば、不透明なアルミニウム層を含む材料)を有する包装材料の中に前記容器を包装することが知られている。
【0007】
しかし、このようなアセンブリでは、使用者が可撓性容器の内容物を確認し、それに印刷されている識別表示を読むことができるためには、包装材料を除去することが必要であり、それによって貯蔵アセンブリの保存寿命が短くなる。
【0008】
この欠点を解決するため、包装材料の一面を透明のままにしておくことが知られている。識別表示を有する前記容器の面が包装材料の透明な面と接触するように、プラスチック容器を包装材料の中に入れる。水溶液が100℃より高温で滅菌されるように、このようにして得られた貯蔵アセンブリをオートクレーブに入れる。
【0009】
しかし、これらのアセンブリには以下の主な欠点がある。プラスチック容器に収容されている溶液を滅菌するため貯蔵アセンブリを高温に曝すと、前記容器を構成する材料の浸透性が増大して水の損失が起こり、望ましくないことにはそれは包装材料の内面で凝縮する。これによって、可撓性プラスチック容器に印刷された識別表示を読むことが困難になり、オートクレーブ中、パウチとパウチ外装の間にある乾燥空気によって製品が吸引されるため、パウチから製品の損失が起こる。この凝縮を防止するため、従来技術で真空滅菌が試みられたが、パウチがパウチ外装に付着し、これは製品を見せる観点から許容できない。更に、真空処理は、熱成形、パウチ外装の物理的特性、およびその浸透性を損なう物理的応力を伴い、安定性が失われる場合がある。
【0010】
更に、とりわけ造影剤(例えば、X線スキャナ又はMRI(核磁気共鳴画像法)用)の場合、患者に投与される製品は高価である。これは、製品の損失を最小限にしなければならないことを意味する。
【0011】
更に、包装材料が100℃より高温で滅菌される場合、このような材料で高品質の剥離性コーティングを製造することは非常に困難である。
【0012】
最後に、従来技術の貯蔵アセンブリのパウチの内側へのアクセスを封止する要素は、使用者にとってあまり実用的ではない。
【0013】
更に、ある一定の製造業者は、これらの様々な問題を回避するため、硬質プラスチックで製造されたフラスコ(もはやパウチではない)などの非常に異なる技術的解決法を開発してきた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明の目的の1つは、前述の欠点の少なくとも1つを軽減する貯蔵アセンブリを提供することである。
【0015】
更に、本発明は、造影剤を臨床で使用することに関する他の技術的問題を解決することを目的とする。具体的には、パウチが、手動若しくは自動のシリンジ注入器又はパウチ用の自動注入器などの様々なタイプのアダプタおよび注入デバイスに接続され得ることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、中に少なくとも1つの可撓性包装容器が包装され、密封されている外装(overpackage)を備える医療用水溶液、とりわけ造影剤用の二重包装された貯蔵アセンブリに関し、前記容器は水溶液を充填され、キャップが設けられたコネクタで封止されており、貯蔵アセンブリは:
外装が、可撓性又は半硬質のポリマー材料で製造されている2枚の重ね合わせた箔を備え、第1の箔はその全面積にわたって透明であり、第2の箔はその全面積にわたって不透明であり、
包装容器が、ポリマー材料で製造されている2枚の重ね合わせたシートと、遠位端にコネクタおよびキャップが配置されているアクセス部材とを備え、コネクタは、包装容器に水溶液が充填された後、包装容器が封止されることを可能にする。
【0017】
本発明による貯蔵アセンブリの好ましいが非限定的な態様は、以下のとおりである:
コネクタおよびキャップはポリカーボネートで製造されており、
コネクタは円筒状の本体を備え、コネクタがアクセス部材と係合するとき、円筒状の本体の一部がアクセス部材の一部を取り囲み、それと接触するように、円筒状の本体の1つの内径がアクセス部材の外径にほぼ等しく、
コネクタは、円錐台の一部の形態の外面を有し、
円錐台の形態の外面の直径は円筒状の本体の近位端から遠位端の方に減少し、
コネクタは雌ルーアータイプであり、
コネクタは半径方向外側に延びるフィンが設けられた脆性セクションを含み、
外装の箔は、ポリプロピレンフィルム、ポリアミドフィルム、およびポリエチレンフィルムから選択される積層フィルムで構成されており、
外装の第2の箔は、金属化ポリエステルタイプの不透明フィルムを備え、
外装の第2の箔は、不透明なアルミニウムフィルムを備え、
包装容器のシートは、積層ポリプロピレンフィルムで構成されており、
第1のシートは、製品の名称、製造業者の名称、および容器に収容されている製品の量などの識別表示を有する部位を含み、
周縁が封止されている重ね合わせたシートは内部リザーバを画定し、包装容器の上部分は、シートが一緒に封止され、楕円形の外観の穴を形成する中心セクターと、穴から外側に延び、上部分の方が内部リザーバを形成するポリマーシートよりも可撓性が小さくなるように周縁が封止されている2つの対称的に配置された卵形セクターとを備え、
周縁が封止されている重ね合わせたシートは内部リザーバを画定し、包装容器の下部分は、穴から外側に延び、下部分の方が内部リザーバを形成するポリマーシートよりも可撓性が小さくなるように周縁が封止されている2つの対称的に配置された卵形セクターを備える。
【0018】
本発明は、また、二重包装された貯蔵アセンブリの中に医療用水溶液を貯蔵する方法に関し、本方法は:
包装容器のアクセス部材を介して包装容器に医療用水溶液を充填する工程、
包装容器をコネクタで封止する工程、
コネクタの端部にキャップを装着する工程、
アクセス部材がコネクタで封止されている包装容器を、透明な面と不透明な面を備える外装に入れる工程、および
容器を密封するように外装を封止する工程であって、容器のアクセス部材は、キャップが設けられたコネクタで封止される工程、
を含む。
【0019】
本発明の文脈では、コネクタの端部にキャップを装着する工程は、包装容器をコネクタで封止する工程の前に実施されても又は後に実施されてもよいことに留意すべきである。
【0020】
本発明による貯蔵方法の好ましいが非限定的な態様は、以下の通りである:
包装容器をコネクタで封止する工程は、容器を雌ルーアーコネクタで封止する工程を含み、
本方法は、容器を外装に入れる工程の前に、包装容器、コネクタ、およびコネクタのキャップを備えるアセンブリを、好ましくは10〜40分間、100〜150℃でオートクレーブ処理することにより滅菌する工程を更に含み、
本方法は、容器を外装に入れる工程の前に、包装容器、コネクタおよびキャップを備えるアセンブリを、約20分間、約121℃の温度でオートクレーブ処理することにより滅菌する工程を更に含む。
【0021】
本発明は、また、可撓性又は半硬質のポリマー材料で製造されている2枚の重ね合わせた箔を備え、第1の箔が全面積にわたって透明であり、第2の箔が全面積にわたって不透明である前述のような貯蔵アセンブリ用の外装にも関する。
【0022】
本発明は、また、ポリマー材料で製造されている2枚の重ね合わせたシートと、遠位端にコネクタおよびキャップが配置されているアクセス部材とを備える、前述のような貯蔵アセンブリ用の包装容器にも関する。
【0023】
本発明の他の特徴および利点は、以下の説明からより明確に分かるが、説明は純粋に例示的且つ非限定的なものであり、添付の図面に関連して読まれなければならない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
造影剤又は液体製剤などの水溶液の貯蔵を可能にする本発明による貯蔵アセンブリを、ここで、図1〜9を参照して詳細に説明する。様々な図に示されている同等の要素は、同じ参照番号を有する。
【0025】
貯蔵アセンブリは、医療用パウチを収容する外装を備える。この医療用パウチはアクセス部材を含み、前記パウチに非経口溶液を充填した後、アクセス部材に雌ルーアーを強制的に嵌める。雌ルーアーにはキャップが設けられる。
【0026】
以下において、使用者が貯蔵アセンブリの方を向き、医療用パウチのアクセス部材が底部にあるものとして説明をする。
【0027】
パウチ外装
図1、2、3および4は、パウチ外装4に収容されている医療用パウチ3の正面図、側面図、上面図および底面図を示す。
【0028】
このパウチ外装4は略長方形の形状を有する。それは剥離可能又は引き裂き可能であってもよい。パウチ外装4は適切な長さと幅を有する2枚の重ね合わせた箔1、2を備える。
【0029】
第1および第2の箔1、2は、透明で可撓性又は半硬質のポリマー材料で製造されている。これらの箔1、2は、例えば、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、又はポリエチレン/ポリプロピレン共重合体で製造されている。
【0030】
重ね合わせた透明な箔1、2はそれぞれ、好ましくは積層フィルムからなり、その少なくとも1つはガス、水分、および大気中の細菌に対して不透過性である。
【0031】
第1の箔1は、パウチ外装4に収容されている医療用パウチ3の内容物の量を観察できるように、その全面積にわたって透明なままである。また、それによって、医療用パウチに収容されている製品の名称、医療用パウチに収容されている製品の容積、製造業者の名称、および医療用流体が属する製造ロット番号などの医療用パウチ3の部位6の識別表示を読むことも可能になる。
【0032】
第2の箔2は、ヒートシールされ、第2の箔2の全面積を被覆する金属フィルム、好ましくはアルミニウムフィルムなどの紫外線バリアおよび水バリア特性を有する不透明な積層フィルム(例えば、金属化ポリエステルフィルム)をさらに含む。この第2の箔2は、医療用パウチ3に収容される感光性医療用流体の完全性を保護する。走査用のゼネティクス(Xenetix)(登録商標)ゲルベ(Guerbet)などの造影剤は、典型的には、使用される濃度に応じて有効成分を60〜80g含有する。
【0033】
第1および第2の重ね合わせた箔1、2を境界セクター10、11、12および13に沿って一緒に接合する。
【0034】
パウチ外装4を使用することにより、医療用パウチ3に収容される水溶液の保存寿命を長くすることが可能になり、それによって、40℃で3ヶ月間貯蔵した後に水分の損失が5%未満でなければならないという欧州薬局方に従う。
【0035】
本出願人は、パウチ外装4なしの場合、6ヶ月間貯蔵した後、医療用パウチ3の製造に使用されるポリプロピレン材料の透過性による水の損失は多すぎるが、前記のパウチ外装4が存在するとき、この水は著しく良好に保持されることを発見した。約36ヶ月までの長期間の損失が1%程度である好適な貯蔵を達成することができる。
【0036】
以下の表に、本発明によるパウチ外装4の第1の実施形態および第2の実施形態を使用して得られた結果を記載する。
【0037】
【表1】

【0038】
このようにして、パウチ外装4はその厚さと重量に応じて異なるシール特性を有する。パウチ外装4の重量と厚さが大きいほど、パウチ外装4の水、二酸化炭素、酸素および窒素に対する不透過性が大きくなる。
【0039】
封止結果が前記表に記載されているパウチ外装4の利点の1つは、それらには水の損失を防止するほど十分な不透過性があるが、前記パウチ外装の内側での望ましくない凝縮を防止するほど十分な透過性もあるということである。外装および包装容器は、滅菌や長い貯蔵に関わらず、造影剤が損なわれないほど十分に透水性が低くなるような組成および厚さを有する。
【0040】
本発明によれば、外装は、箔1、2の厚さが50μm〜100μm、好ましくは60μm〜75μm、更により好ましくは62μm〜71μmであるように選択される。この厚さであれば可撓性で取り扱い易い製品が得られる。
【0041】
パウチ
医療用パウチ3は、適切な長さと幅を有する2枚の重ね合わせたシート7、8、およびアクセス部材30も備える。
【0042】
シート7、8は、ポリエチレン、ポリプロピレンを含むポリマー材料、好ましくは熱可塑性樹脂などの可撓性又は柔軟な材料で製造されている。医療用パウチ3を形成する重ね合わせたシート7、8は、製品を貯蔵する操作中およびそれを患者に投与する操作中、内容物の量を観察できるように、透明な材料又は少なくとも半透明な材料で製造されている。
【0043】
重ね合わせた透明なシート7、8はそれぞれ、好ましくは薄い積層フィルムの幾つかの層からなり、その少なくとも1つは、ガス、水分、および大気中の細菌に対して不透過性のバリアを構成する。更に、水溶液(又は非経口溶液)と接触しているフィルムは、好ましくは化学的に不活性で、ガスに対して不透過性である。更に、非経口溶液と接触しているフィルムは、非経口溶液の中に拡散し得る毒物を含有してはならない。例えば、医療用パウチ3を形成するシート7、8は、ポリプロピレンフィルムの積み重ね(多層ポリプロピレン)を備えてもよい。別の例では、医療用パウチ3を形成するシート7、8は、2枚のポリ酢酸ビニルフィルム又はポリエチレンフィルム間に挿入されたポリ塩化ビニルフィルムを備えてもよい。この例では、ポリ塩化ビニルフィルムは不透過性バリアを構成する。好ましい実施形態では、パウチ壁の材料はポリプロピレン又はポリエチレンが少なくとも80〜90%の多層構造を有する。
【0044】
例えば、パウチは、ポリプロピレン単独重合体、プロピレン/エチレン/ブチレン共重合体、スチレン/エチレン共重合体、又はエチレン/カルボン酸エステル共重合体から、外層、中間層、内層の3層から形成される。
【0045】
パウチ3に非経口溶液を充填する前は容積がゼロであるパウチ3を形成するように、重ね合わせたシート7、8は、好ましくは一緒に平坦に溶接される。医療用パウチ3は、充填又は一部充填されているとき、バッグの形態を有する。
【0046】
患者に投与されることが意図される容積に応じて、パウチ3の内容量は、100、150、200又は500ミリリットル(ml)であってもよい。MRI製品では、容積は、例えば30又は50mlに低減されてもよい。
【0047】
図5に示されるように、医療用パウチ3を形成する重ね合わせたシート7、8は、略長方形の外観を有するパウチ3を形成するように、横方向の周縁20および21に沿って封止される。医療用パウチ3は、柔軟性のない上部分22と柔軟性のない下部分23を更に含む。最後に、第1のシート7は識別表示(名称、容積、製造業者、ロット番号)を有する部位6を含む。
【0048】
医療用パウチ3の上部分22は、ポリマーシートが一緒に封止され、内容物を患者に投与する間、医療用パウチ3を吊り下げるための楕円形の外観を有する穴24を形成する中心セクターと、穴24から外側に延び、上部分22の方が内部リザーバ27を形成するポリマーシートよりも可撓性が小さくなるように周縁が封止されている、2つの対称的に配置された卵形セクター25および26とを備える。とりわけパウチが文献EP 852 152号明細書に記載されているような自動注入器に使用されるとき、パウチから製品を完全に排出することが容易になるため、上部分22の丸い形状は有利である。
【0049】
(アクセス部材30が配置されている)医療用パウチ3の下部分23は、医療用パウチ3の中心から外側に延び、下部分23の方が内部リザーバ27を形成するポリマーシートよりも可撓性が小さくなるように周縁が封止されている2つの対称的に配置されたセクター28および29を備える。
【0050】
医療用パウチ3の内部リザーバ27は、その下部分が2つのセグメント32、33で終端する。アクセス部材30の中心を通るように、医療用パウチ3の対称軸A−A’を取ると、セグメント32(又はセグメント33)と対称軸A−A’の間の角度は、10°〜85°、好ましくは60°〜80°、更には67°〜68°の角度になる。この角度は、医療用パウチ3に収容されている流体の流れをアクセス部材30の方に向け、促進することを可能にする。
【0051】
典型的には、医療用パウチ3の寸法は、以下の通りである:
容積100mlのパウチでは:
シートの幅80〜120ミリメートル(mm)、好ましくは97〜103mm、
シートの長さ100〜200mm、好ましくは136〜196mm、
識別表示を有する部位6の幅35〜95mm、好ましくは約65mm、および
識別表示を有する部位6の長さ60〜120mm、好ましくは90mm、
容積150mlのパウチでは:
シートの幅80〜120mm、好ましくは97〜103mm、
シートの長さ90〜290mm、好ましくは160〜220mm、
識別表示を有する部位6の幅35〜95mm、好ましくは約65mm、および
識別表示を有する部位6の長さ85〜145mm、好ましくは115mm、
容積200mlのパウチでは:
シートの幅80〜120mm、好ましくは97〜103mm、
シートの長さ100〜340mm、好ましくは190〜250mm、
識別表示を有する部位6の幅35〜95mm、好ましくは約65mm、および
識別表示を有する部位6の長さ80〜200mm、好ましくは140mm、並びに
容積500mlのパウチでは:
シートの幅100〜160mm、好ましくは129〜135mm、
シートの長さ150〜310mm、好ましくは210〜270mm、
識別表示を有する部位6の幅60〜140mm、好ましくは約97mm、および
識別表示を有する部位6の長さ100〜200mm、好ましくは150mm。
【0052】
アクセス部材30は、医療用パウチ3の下部分の中心に配置され、重ね合わせたシート7、8の間に封止されている。このアクセス部材30は、多層構造を有してもよい管である、即ち、アクセス部材30はフィルムの積み重ねを含んでもよい。アクセス部材30の外側フィルムの組成は、パウチを形成するシートへの高品質溶接が確実になるように、医療用パウチ3を形成するシートの内側フィルムと相溶性がある。アクセス部材30の内部フィルムは、それがポリカーボネート材料を含む様々な材料に十分に接着するような組成を有する。例えば、1層又は多層の管は、ポリプロピレンエチレン/ポリエチレン−酢酸ビニル/スチレンブレンドを含む。
【0053】
アクセス部材30は、パウチ3に非経口流体を充填し、この流体を患者に投与するのに使用される。液体内容物全部が医療用パウチ3から流出できるように、医療用流体と接触するアクセス部材30の近位端31が、内部リザーバの下部分の中心と交わる水平面と同一平面にあるか、又はそのすぐ下にあることは非常に有利である。しかし、管が挿入されるように公差を導入してもよく、このようにして管がそれを越えて延びることが可能になる。
【0054】
アクセス部材30の寸法は、典型的には、以下のとおりである:
アクセス部材の長さ30〜70mm、好ましくは53〜61mm、
内径5.8〜6.4mm、好ましくは約6.1mm、および
外径7.8〜8.4mm、好ましくは8.1mm。
【0055】
ルーアー(又はルーアーロック)
パウチ3に非経口溶液を充填した後、キャップ39が装着される脆性の雌ルーアー45(ポリカーボネート製)でアクセス部材30を封止する。このルーアー45およびこのキャップ39は、例えば、ビスフェノールAポリカーボネートで製造されている。
【0056】
キャップ39は、端部の一方がフェルール42で延長されている円筒状の本体40を備える。
【0057】
円筒状の本体40は、フェルール41から最も離れている端部に盲穴を含む。フェルール41の中心に、フェルール41から僅かに突出する同軸の管状部分42がある。管状部分42および円筒状の本体40は、キャップ39の対称軸B−B’に直交する円形の壁43によって分離されている。
【0058】
雌ルーアーコネクタ45は、一端が脆性のセクション49によって延長されている円筒状の本体46を備える。雌ルーアーコネクタ45が医療用パウチ3のアクセス部材30と係合するとき、脆性部分49はアクセス部材の内側にある。
【0059】
脆性部分49は半径方向外側に延びる4つのフィン47、48を含み、雌ルーアー45がアクセス部材30と係合するとき、フィン47、48の端部はアクセス部材30と接触する。これらのフィンにより、使用者は脆性セクション49をより容易に分離することができる。4つのフィン47、48は、1つのフィンが隣接する2つのフィンに垂直であるように配置されている。
【0060】
円筒状の本体46は、薄い橋架破裂要素51の近くで脆性セクション49と同じ側で終端する中心通路50を有する。他端で通路50は開放しており、その直径はキャップ39の管状部分42の外径に対応する。雌ルーアー45はキャップ39のフェルール41に係合することができ、キャップ39の管状部分42は通路50に係合する。
【0061】
脆性セクション49の反対側の円筒状の本体46の外側に、2つの対向するねじセクション52、53が設けられており、これらは、キャップ39のフェルール41のねじ54と協働し、ねじ込むことによってキャップ39と雌ルーアー45が連結されるようにする。各ねじセクション52、53は、半径方向外側に延び、間に約50°の角度をなす2つのラグを含む。
【0062】
有利には、管状部分42の外壁は、接続部を封止するように僅かに円錐状である。
【0063】
医療用パウチ3を封止するのに使用される雌ルーアー45には、シリンジに直接嵌めることができる接続システムであるという利点があり、そのため使用が非常に簡単である。
【0064】
パウチ3を充填した後、脆性部分49がアクセス部材30の内側にあり、円筒状の本体46に強制的に係合されるアクセス部材30の遠位端34(即ち、パウチ3に対して遠位)が2つの突起54、55に当接するように雌ルーアー45をアクセス部材30と係合させる。雌ルーアー45とアクセス部材30の間の封止は、雌ルーアー45が製造されているビスフェノールAポリカーボネートにより達成される。これは、医療用パウチ3の滅菌段階中、ビスフェノールAポリカーボネートがアクセス部材30に接着するからである。
【0065】
雌ルーアー45の寸法は、典型的には、以下の通りである:
中心通路50の直径3.5mm〜4.1mm、好ましくは約3.8mm、
円筒状の本体46の外径6mm〜7mm、好ましくは約6.5mm、
突起54、55の端部間の距離約10mm、
雌ルーアー45(脆性部分49を有する)の長さ30mm〜50mm、好ましくは36mm〜37.4mm、および
脆性セクション49の長さ14mm〜17mm、好ましくは15.8mm。
【0066】
一実施形態では、コネクタ45の円筒状の本体46の外径は、アクセス部材30内径にほぼ等しく、コネクタがアクセス部材30と係合するとき、アクセス部材30の一部が円筒状の本体40の一部を取り囲み、それと接触する。
【0067】
別の実施形態では、コネクタ45の円筒状の本体46の内径は、アクセス部材30の外径にほぼ等しく、コネクタ45がアクセス部材30と係合するとき、円筒状の本体46の一部888はアクセス部材30の一部887を取り囲み、それと接触する。
【0068】
換言すれば、コネクタ45の円筒状の本体46は、コネクタ45がアクセス部材30と係合するとき、アクセス部材30の一部887を受容できる内部空間を画定する。この実施形態(コネクタを取り囲むアクセス部材)は、自動注入器(後で本出願の残りの部分で詳述する)と一緒に使用するのに特に好適である。具体的には、この実施形態(コネクタを取り囲むアクセス部材)は、コネクタ45とアクセス部材30との接続部における圧力の影響で起こり易い漏れを防止する。
【0069】
別の実施形態では、コネクタ45の円筒状の本体46は、円錐台の一部の形態の外面を有し、その直径は、円筒状の本体46の近位端886から遠位端885の方に減少する。これによって、アクセス部材を円筒状の本体の内部空間に挿入することが容易になる。
【0070】
本発明の文脈では、「近位端」の用語は、コネクタとアクセス部材が互いに係合するとき、アクセス部材に最も近い端部を意味するものと理解される。
【0071】
このようにして、非経口溶液を貯蔵するためのアセンブリは、パウチ外装4、医療用パウチ3、雌ルーアー45、およびキャップ39を備える。記載される雌ルーアーの変形は限定的ではなく、他の構造が適切な場合がある。
【0072】
ここで、非経口溶液を貯蔵する方法を記載する。
【0073】
従来技術のシステムおよび方法とは対照的に、本貯蔵方法は非常に有効で使用し易く、使用者が貯蔵アセンブリに収容されている非経口溶液を患者に容易に投与することを可能にする貯蔵アセンブリを提供する。
【0074】
本方法の第1の工程は、パウチ3とパウチ外装4を製造する工程を含む。
【0075】
パウチ3を製造するため、アクセス部材30は前述のタイプの2枚の積層シート7、8間に配置され、2枚の積層シート7、8とアクセス部材30は一緒に溶接される。次に、非経口溶液を識別するための表示が部位6に印刷される。パウチ3はこのとき充填操作の準備が整っている。
【0076】
パウチ外装4を製造するため、透明なままの第1の箔1と不透明な積層フィルムを備える第2の箔2を重ね合わせる。次いで、重ね合わせた箔1、2の4つの境界縁のうち3つ11、12、13を、典型的には、熱溶接で一緒に溶接する。パウチ外装4はこのとき医療用パウチ3を受容する準備が整っている。
【0077】
本方法の第2の工程(もちろん本方法の第1の工程のずっと後に実施されてもよく、パウチは空の状態で貯蔵される)は、パウチ3に非経口溶液を充填する工程、それに雌ルーアー45およびキャップ39で栓をする工程、および医療用パウチ3を滅菌する工程を含む。
【0078】
医療用パウチ3を充填するため、アクセス部材30(管)を使用する。パウチ3に十分な量の非経口溶液を導入した後、アクセス部材30が閉鎖するように、脆性部分49をアクセス部材30の内側に向けて雌ルーアー45をアクセス部材30に強制的に嵌合させる。次に、キャップ39を雌ルーアー45にねじ嵌めする。最後に、非経口溶液を収容するパウチ3、アクセス部材30、雌ルーアー45およびキャップ39で構成されるデバイスを約20分間、約121℃のオートクレーブに入れ、前記デバイスを滅菌する。この滅菌段階中、雌ルーアー45とアクセス部材30は、熱により互いに接着する。このようにして、滅菌する前に、封止された接合部を熱的に作り出すことができる。このため、雌ルーアー45における漏れのリスクが回避される。滅菌が完了すると、デバイスはパウチ外装4に入れられる準備が整っている。
【0079】
本方法の最後の工程は、非経口溶液を収容し、アクセス部材30を備えるパウチ3をパウチ外装4に入れる工程を含み、アクセス部材30には、キャップ39が設けられた雌ルーアー45が配置されている。識別表示を有する部位6が、透明なままの第1の箔1の内面と接触するように、この医療用パウチ3をパウチ外装4に入れる。医療用パウチ3をパウチ外装4に入れた後、パウチ外装4の最後の縁を溶接する。
【0080】
一実施形態では、ルーアーは既に栓をされた状態で取り付けられ、ルーアーをパウチに嵌めた後で栓をされるのではない。
【0081】
本発明による貯蔵アセンブリ5は、このとき使用の準備が整っている。
【0082】
従来技術の方法とは対称的に、パウチ3をパウチ外装4に入れた後、パウチ外装4、パウチ3、アクセス部材30、雌ルーアー45、およびキャップ39を備える本発明による貯蔵アセンブリ5は再び滅菌されないことに留意すべきである。
【0083】
次いで、このようにして得られた貯蔵アセンブリを、ボール箱タイプの二次的包装に入れて貯蔵することができる。パウチ外装の半透明な面の受ける光の量が最小限になるように、好ましくは、臨床で使用する人が、不透明な面が包装アセンブリの上を向くようにしてアセンブリを貯蔵することが推奨される。
【0084】
説明から貯蔵アセンブリの使用の利点と容易さが分かるであろう。例えば、パウチ外装からパウチを取り出した後、一端にパウチの雌ルーアーと協働することが意図された雄部分を有し、もう一端に、特に:
手動注入のため注入シリンジに、又は自動シリンジ注入器の注入口に、
パウチ用の自動注入器の注出管に:
接続できる雄又は雌部分を有する可撓性アダプタを備える接続システムを使用し、このようにして造影剤は、注入器をプログラムすることにより自動的にパウチから排出され、アダプタを介して、患者にそれを投与するデバイスに達する。
【0085】
非常に有利な実施形態では、注入器は一体型の注入器であり、文献EP852 152号明細書に記載されるようにチャンバーを収容する。製品の損失を制限するため、特に、造影剤を実質的に完全に排出できる注入器が好ましい。加圧流体の影響を受けている固いスリーブ(solid sleeve)をパウチの箔に当てて使用し、そのとき内容物が患者の方に排出される。好ましくは、排出速度は制御され:X線解析又はMRI用の溶液状の製品では約5ml/秒、酸化鉄粒子からなる懸濁液状の造影剤では10〜100倍小さい。大きい容積、例えば、500mlであれば数人の患者を「連続して」治療することが可能になる。注入器は、臨床で使用する要件に応じて幾つかのパウチを受容してもよく、例えば、1つの注入器が同じ内容物又は異なる内容物(造影剤、生理学的漿液など)を有する幾つかのパウチを受容してもよい。また、1つの注入器で、造影剤を有する小容積(例えば、20ml)のパウチを、例えば、100mlパウチと組み合わせることも可能である。1つの同じ注入器内のパウチを、製品間で異なり得る投与順序を有する異なる排出ラインに、又は、Yシステムを有する共通の排出ラインに接続してもよい。
【0086】
幾つかのアクセス点を有するパウチを提供することも可能である。例えば、パウチは、対称軸に対してオフセットした吐出管、および、パウチに注入するための少なくとも1つの再閉鎖可能な管を備える。このようにして、中に添加剤又は希釈剤又は安定化緩衝剤などの化合物を導入することが望ましい、一部空けられたパウチの内容物の組成を調節してもよい。これは、結晶化の問題が起こり得る製品に特に有用となり得る。
【0087】
包装アセンブリが転倒することなく直立するようにパウチ外装の形状を調節することが適切である場合、補強手段を提供することも可能である。
【0088】
読者は、本明細書に記載の新規な教示および利点から著しく逸脱することなく、多くの変更をなし得ることが分かるであろう。そのため、この種の変更は全て、添付の特許請求の範囲に定義されるシステムおよび目的の部位を表示する方法の範囲内に組み込まれることが意図されている。例えば、記載される貯蔵方法は、別の形状を有することによっておよび/又は異なる排出手段を有することによって包装容器のものとは構造が異なるパウチに応用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明による貯蔵アセンブリの正面図である。
【図2】本発明による貯蔵アセンブリの側面図である。
【図3】本発明による貯蔵アセンブリの上面図である。
【図4】本発明による貯蔵アセンブリの底面図である。
【図5】本発明による医療用パウチの正面図である。
【図6】本発明による雌ルーアーの軸方向断面図である。
【図7】本発明によるキャップの軸方向断面図である。
【図8】図7のキャップの斜視図である。
【図9】図7および図8のキャップの別の軸方向断面図である。
【図10】本発明による雌ルーアーの様々な実施形態の図である。
【図11】本発明による雌ルーアーの様々な実施形態の図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中に可撓性包装容器(3)が包装され、密封されている外装(4)を備える、医療用水溶液、とりわけ造影剤用の二重包装された貯蔵アセンブリ(5)であって、前記容器(3)が水溶液を充填され、キャップ(39)が設けられたコネクタ(45)で封止されている貯蔵アセンブリ(5)において、
前記外装(4)が、可撓性又は半硬質のポリマー材料で製造されている2枚の重ね合わせた箔(1、2)を備え、第1の箔(1)が全面積にわたって透明であり、第2の箔(2)が全面積にわたって不透明であり、
前記包装容器(3)は、ポリマー材料で製造されている2枚の重ね合わせたシート(7、8)と、遠位端(34)に前記コネクタ(45)および前記キャップ(39)が配置されているアクセス部材(30)とを備え、前記コネクタ(45)は、前記包装容器に水溶液が充填された後、前記包装容器が封止されることを可能にすることを特徴とする、貯蔵アセンブリ(5)。
【請求項2】
前記コネクタ(45)および前記キャップ(39)がポリカーボネートで製造されている、請求項1に記載の貯蔵アセンブリ。
【請求項3】
前記コネクタ(45)が円筒状の本体(46)を備え、その1つの内径が前記アクセス部材(30)の外径にほぼ等しく、前記コネクタ(45)が前記アクセス部材(30)と係合するとき、前記円筒状の本体(46)の一部(888)が前記アクセス部材(30)の一部(887)を取り囲み、それと接触することを特徴とする、請求項1又は2に記載の貯蔵アセンブリ。
【請求項4】
前記コネクタ(45)が円錐台の一部の形態の外面を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の貯蔵アセンブリ。
【請求項5】
前記円錐台の形態の外面の直径が、前記円筒状の本体(46)の近位端(886)から遠位端(885)の方に減少することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の貯蔵アセンブリ。
【請求項6】
前記コネクタ(45)が雌ルーアータイプのものであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の貯蔵アセンブリ。
【請求項7】
前記コネクタ(45)が、半径方向外側に延びるフィン(47、48)が設けられた脆性セクション(49)を含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の貯蔵アセンブリ。
【請求項8】
前記外装(4)の箔(1、2)が、ポリプロピレンフィルム、ポリアミドフィルム、およびポリエチレンフィルムから選択される積層フィルムで構成されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の貯蔵アセンブリ。
【請求項9】
前記外装(4)の第2の箔(2)が、金属化されたポリエステルタイプの不透明フィルムを備えることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の貯蔵アセンブリ。
【請求項10】
前記外装(4)の第2の箔(2)が、不透明なアルミニウムフィルムを備えることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の貯蔵アセンブリ。
【請求項11】
前記包装容器(3)のシート(7、8)が、積層ポリプロピレンフィルムで構成されていることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の貯蔵アセンブリ。
【請求項12】
前記第1のシートが、製品の名称、製造業者の名称、および前記容器に収容されている製品の量などの識別表示を有する部位(6)を含むことを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の貯蔵アセンブリ。
【請求項13】
周縁が封止されている前記重ね合わせたシート(7、8)が内部リザーバを画定し、前記包装容器(3)の上部分(22)は、前記シートが一緒に封止され、楕円形の外観の穴(24)を形成する中心セクターと、前記穴(24)から外側に延び、前記上部分(22)の方が前記内部リザーバ(27)を形成する前記ポリマーシートよりも可撓性が小さくなるように周縁が封止されている2つの対称的に配置された卵形セクター(25、26)とを備えることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載の貯蔵アセンブリ。
【請求項14】
周縁が封止されている前記重ね合わせたシート(7、8)が内部リザーバを画定し、前記包装容器(3)の下部分(23)は、前記穴(24)から外側に延び、前記下部分(23)の方が前記内部リザーバ(27)を形成する前記ポリマーシートよりも可撓性が小さくなるように周縁が封止されている2つの対称的に配置された卵形セクター(25、26)を備えることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載の貯蔵アセンブリ。
【請求項15】
包装容器(3)のアクセス部材(30)を介して包装容器(3)に医療用水溶液を充填する工程、
前記包装容器(3)をコネクタ(45)で封止する工程、
前記コネクタ(45)の端部にキャップ(39)を装着する工程、
前記アクセス部材(30)が前記コネクタ(45)で封止されている前記包装容器(3)を、透明な面と不透明な面とを備える外装(4)に入れる工程、および
前記容器(3)を密封するように前記外装(4)を封止する工程であって、前記容器(3)の前記アクセス部材(30)は、前記キャップ(39)が設けられた前記コネクタ(45)で封止されている工程、
を含むことを特徴とする、二重包装された貯蔵アセンブリに医療用水溶液を貯蔵する方法。
【請求項16】
前記包装容器をコネクタで封止する工程が、前記容器を雌ルーアーコネクタで封止する工程を含むことを特徴とする、請求項12に記載の貯蔵方法。
【請求項17】
前記容器を前記外装に入れる工程の前に、
前記包装容器、前記コネクタ、および前記コネクタのキャップを備える前記アセンブリを、好ましくは10〜40分間、100〜150℃でオートクレーブ処理することにより滅菌する工程、
を更に含むことを特徴とする、請求項12に記載の貯蔵方法。
【請求項18】
前記容器を前記外装に入れる工程の前に、
前記包装容器、前記コネクタ、および前記キャップを備える前記アセンブリを、約20分間、約121℃の温度でオートクレーブ処理することにより滅菌する工程、
を更に含むことを特徴とする、請求項12に記載の貯蔵方法。
【請求項19】
可撓性又は半硬質のポリマー材料で製造されている2枚の重ね合わせた箔(1、2)を備え、第1の箔(1)が全面積にわたって透明であり、第2の箔(2)が全面積にわたって不透明である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の貯蔵アセンブリのための外装(4)。
【請求項20】
ポリマー材料で製造されている2枚の重ね合わせた箔(7、8)と、遠位端に前記コネクタ(45)および前記キャップ(39)が配置されているアクセス部材(30)とを備える、請求項1〜11のいずれか一項に記載の貯蔵アセンブリのための包装容器(3)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2008−512160(P2008−512160A)
【公表日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−530717(P2007−530717)
【出願日】平成17年9月8日(2005.9.8)
【国際出願番号】PCT/EP2005/054471
【国際公開番号】WO2006/029989
【国際公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【出願人】(591052505)
【氏名又は名称原語表記】GUERBET
【Fターム(参考)】