連携アプリケーション、画像形成装置、および更新方法
【課題】ユーザーの使い勝手を損なうことなく必要に応じてバージョンアップすることができる連携アプリケーションを提供する。
【解決手段】連携アプリケーションは、それぞれ独立に構成された、情報処理装置にユーザーインターフェースを実現させるためのUI部と、連携した処理を情報処理装置に実行させるための処理部とを含む。UI部は、情報処理装置に、当該アプリケーションの更新により変化する機能について、機能の変化を有効化するか否かを選択可能にユーザーインターフェースにさらに実現させる。
【解決手段】連携アプリケーションは、それぞれ独立に構成された、情報処理装置にユーザーインターフェースを実現させるためのUI部と、連携した処理を情報処理装置に実行させるための処理部とを含む。UI部は、情報処理装置に、当該アプリケーションの更新により変化する機能について、機能の変化を有効化するか否かを選択可能にユーザーインターフェースにさらに実現させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は連携アプリケーション、画像形成装置、および更新方法に関し、特に、更新される連携アプリケーション、当該更新を行なう画像形成装置、およびその更新方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンターやコピー機やそれらの複合機であるMFP(Multi-Function Peripherals)など画像形成装置を、当該画像形成装置にされた情報処理装置で利用する使い方がなされている。
【0003】
このような使用状況において画像形成装置のファームウェア(F/W)がバージョンアップされた場合、上記情報処理装置にインストールされているプリンタードライバーなどのプリンター連携アプリケーションもあわせてアップデートしないと、画像形成装置と該アプリケーションとの間の整合がとれずに一部の機能が使用できなくなったり、画像形成装置の新たな機能が利用できなかったりする、など様々な問題が生じる場合がある。
【0004】
そこで、特開2009−056608号公報(特許文献1)、特開2006−227990号公報(特許文献2)、および特開2006−235739号公報(特許文献3)などに開示されている技術を利用することで、従来、画像形成装置のF/Wが更新された際に、プリンター連携アプリケーションのバージョンをF/Wの更新に伴って自動的にアップデートすることがなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−056608号公報
【特許文献2】特開2006−227990号公報
【特許文献3】特開2006−235739号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述のように画像形成装置のF/Wの更新に合わせてのプリンタードライバーが自動的にアップデートされると、該アップデートの内容によっては、UI(ユーザーインターフェース)などの操作性が大きく変わったり、ドライバー言語の出力方法の変化などにより、従来と出力のイメージが異なったりする場合がある。そのため、ユーザーによっては、画像形成装置のF/Wが更新された場合でも、既存のプリンター連携アプリケーションをアップデートせずに利用したい場合があり、上述のような自動的にアップデートされる場合にはこのようなユーザーにとっては不便となる場合がある、という問題があった。
【0007】
さらに、アップデートせずに以前のプリンタードライバーを使い続けると、新機能が使用できなかったり、従来機能の一部も使用できなかったりする場合がある、という問題があった。
【0008】
また、アップデートによって既存の機能実装でのバグ等が改善する場合にも、アップデートせずに以前のプリンタードライバーを使い続けるとその恩恵を受けることができない、つまり、バグ等が解消されない、という問題があった。
【0009】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、ユーザーの使い勝手を損なうことなく必要に応じてバージョンアップすることができる連携アプリケーション、画像形成装置、および更新方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、連携アプリケーションは、情報処理装置に画像形成装置の機能と連携した処理を実行させるためのアプリケーションであって、それぞれ独立に構成された、情報処理装置にユーザーインターフェースを実現させるためのUI部と、連携した処理を情報処理装置に実行させるための処理部とを備え、UI部は、情報処理装置に、当該アプリケーションの更新により変化する機能について、機能の変化を有効化するか否かを選択可能にユーザーインターフェースにさらに実現させる。
【0011】
好ましくは、UI部は、情報処理装置に、更新前の当該アプリケーションのユーザーインターフェースに変化する機能を表わすインターフェースをさらに実現させ、変化する機能を表わすインターフェースに対する規定された操作入力に応じて、変化する機能に関してアプリケーションの更新のための情報に応じて設定された処理を呼び出して実行させる。
【0012】
より好ましくは、UI部は、情報処理装置に、変化する機能を表わすインターフェースに対する規定された操作入力に応じて当該変化を有効化するか否かを選択するためのユーザーインターフェースをさらに実現させ、当該ユーザーインターフェースに対する規定された操作入力に応じて、当該変化を有効化させる。
【0013】
好ましくは、UI部は、情報処理装置に、変化する機能を表わすインターフェースに対する規定された操作入力に応じて当該変化を有効化するか否かを選択するためのユーザーインターフェースをさらに実現させ、当該ユーザーインターフェースに対する規定された操作入力に応じて、当該アプリケーションの更新のための情報から当該機能を削除させる。
【0014】
好ましくは、処理部は、情報処理装置に、変化する機能以外の機能を実行する場合には更新前の当該アプリケーションの機能を実行させ、変化する機能を実行する場合には当該アプリケーションの更新部分に含まれる変化する機能を実行させる。
【0015】
本発明の他の局面に従うと、画像形成装置は情報処理装置と連携して画像形成動作が可能な画像形成装置であって、当該画像形成装置のファームウェアのバージョンを検出するための検出手段と、情報処理装置にインストールされている当該画像形成装置と連携した処理を実行するための連携アプリケーションのバージョンを取得するための取得手段と、ファームウェアのバージョンと情報処理装置の連携アプリケーションのバージョンとから、連携アプリケーションをバージョンアップするための更新情報を特定するための特定手段と、更新情報を情報処理装置に対して送信するための送信手段とを備える。更新情報は、それぞれ独立に構成された、情報処理装置にユーザーインターフェースを実現させるためのUI部と、連携した処理を情報処理装置に実行させるための処理部とを含む。
【0016】
本発明のさらに他の局面に従うと、更新方法は、情報処理装置における、画像形成装置の機能と連携した処理を実行させるためのアプリケーションの更新方法であって、アプリケーションの更新情報を入力するステップと、更新情報によって、更新前のアプリケーションで提供される機能のうちの変化する機能を表わすオブジェクトを、更新前のアプリケーションの表示画面上に表示するステップと、オブジェクトに対する規定の操作入力を受け付けると、機能の変化を有効化するか否かを選択する画面を表示するステップと、機能の変化を有効化する選択を受け付けると、更新前のアプリケーションの表示画面上に、変化した機能を表わす表示をさらに追加して表示するステップとを備える。
【0017】
好ましくは、更新方法は、変化した機能の実行を指示する操作入力を受け付けると、更新情報に含まれる変化した機能に関する情報に基づいて機能を実行するステップと、変化した機能以外の機能の実行を指示する操作入力を受け付けると、更新前のアプリケーションに含まれる指示された機能を実行するステップとをさらに備える。
【発明の効果】
【0018】
この発明によると、ユーザーの使い勝手を損なうことなく必要に応じて連携アプリケーションをバージョンアップすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】実施の形態にかかる画像形成システムの構成の具体例を示す図である。
【図2】画像形成システムに含まれるMFPのハードウェア構成の具体例として、一般的なMFPのハードウェア構成を示す図である。
【図3】画像形成システムに含まれるPCのハードウェア構成の具体例として、一般的なPCのハードウェア構成を示す図である。
【図4】画像形成システムでの動作概要を表わした図である。
【図5】図4に表わされた各状態での、PCにおけるプリンタードライバー画面の具体例を示す図である。
【図6】図4に表わされた各状態での、PCにおけるプリンタードライバー画面の具体例を示す図である。
【図7】連携アプリケーションとしてのプリンタードライバーの構成とMFPのファームウェアとの関係とを表わした図である。
【図8】連携アプリケーションとしてのプリンタードライバーの構成とMFPのファームウェアとの関係とを表わした図である。
【図9】差分情報の内容の具体例を示す図である。
【図10】差分情報に含まれる、UIに追加するコントロールの情報の具体例を示す図である。
【図11】差分情報によってプリンタードライバーに新機能が追加されたときの、プリンタードライバーでの処理の流れを模式的に表わした図である。
【図12】プリンタードライバーの表示画面の具体例を表わした図である。
【図13】PCの機能構成の具体例を示すブロック図である。
【図14】MFPの機能構成の具体例を示すブロック図である。
【図15】画像形成システムでの動作の流れを表わしたフローチャートである。
【図16】図15のステップS211での新規に追加された機能を表示画面に追加する処理の具体的な流れを表わすフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
【0021】
<システム構成>
図1は、本実施の形態にかかる画像形成システム1の構成の具体例を示す図である。
【0022】
図1を参照して、画像形成システム1は、インターネットやLAN(Local Area Network)などのネットワークを介して通信可能な、画像形成装置としてのMFP(Multi-Function Peripheral)100と、情報処理装置としてのPC(パーソナルコンピュータ)200と、サーバー500とを含む。画像形成装置はMFPに限定されず、プリンターやスキャナーやコピー機などであってもよい。
【0023】
サーバー500は、MFP100に対してファームウェアのバージョンアップのために必要な情報を送信する。PC300は、MFP100の機能と連携した処理を実行させるためのアプリケーション(以下、連携アプリケーションとも称する)がインストールされており、該アプリケーションを実行することで、MFP100に対して制御信号を出力し、MFP100に画像形成動作を実行させる。上記連携アプリケーションとしては、たとえば、プリンタードライバーやスキャナーアプリケーションなどが該当する。
【0024】
<ハードウェア構成>
図2は、MFP100のハードウェア構成の具体例として、一般的なMFPのハードウェア構成を示す図である。
【0025】
図2を参照して、一例としてMFP100は、全体を制御するための演算装置であるCPU(Central Processing Unit)10と、CPU10で実行されるプログラムなどを記憶するためのROM(Read Only Memory)11と、CPU10でプログラムを実行する際の作業領域として機能するためのRAM(Random Access Memory)12と、図示しない原稿台に載置された原稿を光学的に読み取って画像データーを得るためのスキャナー13と、画像データーを印刷用紙上に固定するためのプリンター14と、情報を表示したり当該MFP100に対する操作入力を受け付けたりするための操作パネル15と、画像データーをファイルとして保存するためのメモリー16と、上記ネットワークを介した通信を制御するためのネットワークコントローラー17とを含む。
【0026】
図3は、PC300のハードウェア構成の具体例として、一般的なPCのハードウェア構成を示す図である。
【0027】
図3を参照して、一例としてPC300は、全体を制御するための演算装置であるCPU30と、CPU30で実行されるプログラムなどを記憶するためのROM31と、CPU30でプログラムを実行する際の作業領域として機能するためのRAM32と、画像データーをファイルとして記憶したり他の情報を記憶したりするためメモリー33と、情報を表示するための表示装置34と、当該PC300に対する操作入力を受け付けるための入力装置35と、上記ネットワークを介した通信を制御するためネットワークコントローラー36とを含む。
【0028】
なお、サーバー500も、一般的なPCで構成されてよい。そのため、そのハードウェア構成の具体例としては、図3に表わされた一般的なPCのハードウェア構成と同じものとすることができる。
【0029】
<動作概要>
図4は、画像形成システム1での動作概要を表わした図である。また、図5および図6は、図4に表わされた各状態での、PC300におけるプリンタードライバー画面の具体例を示す図である。
【0030】
図4を参照して、初期状態として、たとえば、MFP100にはバージョン1.0のファームウェアがインストールされているものとする。そのとき、PC300にインストールされている連携アプリケーションの一例としてのプリンタードライバーを起動すると、図5に表わされたような画面が表示されるものとする。
【0031】
MFP100にサーバー500からファームウェアを更新するための情報が送信されると、MFP100は該情報を用いてファームウェアを更新する。これによって、MFP100のファームウェアがバージョン1.0からバージョン2.0に更新されたものとする。
【0032】
このとき、MFP100はPC300と通信することで当該PC300に搭載されているプリンタードライバーのバージョンをチェックし、更新された情報をPC300に送信する。この情報には、たとえば、位置情報、テキスト、画像データーなどが含まれる。
【0033】
図6は、この情報を用いてプリンタードライバーをバージョンしたPC300での、バージョンされたプリンタードライバーを起動したときの画面の具体例を示している。図6を参照して、PC300では、プリンタードライバーがバージョンされることで、バージョンアップ後のMFP100のファームウェアとプリンタードライバーとの整合性により、バージョンアップ前に使用可能であった機能が利用できなくなる場合がある。そのような機能が存在する場合、PC300の画面上では当該機能部分がマスクして表示される。そのようにすることで、プリンタードライバーが更新されることによって従来の機能が使用できなくなる、という問題を回避する。
【0034】
また、新たな機能が追加される場合、PC300の画面上では当該機能部分が、他の部分と異なる表示態様で表示される。図6の例では、「給紙トレイ別用紙設定」機能が新たたに追加されており、その項目が淡色で表示されている。さらに、当該項目にマウスオーバーされるなど入力装置35で選択する操作入力を受け付けると、当該機能を有効化するか無効化するかを選択可能となる。機能を有効化することで、ドライバー全体をバージョンアップすることなく一部機能は利用可能となる。
【0035】
図6の例では、淡色で表示された「給紙トレイ別用紙設定」機能を表わす表示にマウスオーバーすることで当該機能を追加するか否かを確認する画面がポップアップ表示され、当該ポップアップ画面において当該機能を有効化するか否か、またはドライバー全体をバージョンアップするか、を選択可能となっている。
【0036】
<プリンタードライバーの構成>
図7および図8は、上記動作を実現するための、連携アプリケーションとしてのプリンタードライバーの構成とMFPのファームウェアとの関係とを表わした図である。
【0037】
上述のように、プリンタードライバーをバージョンアップする際にMFP100からPC300には以前のバージョンからの差分情報が送信される。そこで、以降、この情報を「差分情報」とも称する。
【0038】
なお、図7はプリンタードライバーとMFPのファームウェアとの双方のバージョンが1.0で一致している場合を表わし、図8はMFPのファームウェアがバージョン2.0にバージョンアップされた場合を表わしている。
【0039】
図7を参照して、上述の動作を実現するためには、差分情報は、プリンタードライバーのUI(ユーザーインターフェース)を実現するためのUI部と、MFPで処理できる言語とするための言語処理を行なうための言語処理部とに区分されている。
【0040】
UI部は、以前のバージョンで使用可能な既存機能にオーバーレイする部分と、新規機能の要素とを含む。オーバーレイする部分は既存のプリンタードライバーの表示画面上に新たな機能を表示し、必要に応じて新規機能のUIに処理を引き渡す。すなわち、図7を参照して、UI部は、バージョンアップ前の以前のバージョンのプリンタードライバーの表示画面上に、表示位置などの情報を元にボタンなどの追加UIをレイヤー表示させる処理を行なうための埋込機能処理部を含む。埋込機能処理部は、マウスオーバーやクリックなどの入力装置での入力に応じた処理を実行し、予め指定されたDLLなどのプログラムによって意指定されるアプリケーションの呼び出しを行なう。
【0041】
言語処理部は、バージョンアップ前の以前のバージョンのプリンタードライバーとの互換性を確保するためにUI部と区分されて構成される。言語処理部の新機能は、DLLで提供されるなど、バージョンアップ前の言語処理部の機能とは異なるプログラムで提供され、バージョンアップ前の言語処理部の機能自体を更新するという構成とはされない。
【0042】
図8を参照して、MFP100のファームウェアがたとえばバージョン2.0にバージョンアップされることで、プリンタードライバーをバージョンアップするために必要な差分情報がMFP100からPC300に対して送信される。この差分情報はMFP100とPC300との双方向の情報のやり取りにより、MFP100のファームウェアのバージョンとPC300のプリンタードライバーのバージョンとを考慮し、適切な情報がPC300に送信される。
【0043】
なお、本例では、当該差分情報がMFP100からPC300に送信されるものとしているが、たとえばサーバー500など、他の装置から送信されてもよい。
【0044】
図9は、差分情報の内容の具体例を示す図である。図9を参照して、差分情報には、バージョンアップ前のプリンタードライバーの表示画面に埋め込んで表示させる情報に関する情報(ドライバーへの埋込表示情報)と、言語処理部の更新部分(言語処理更新部)と、UI部の更新部分(UI更新部)とが含まれる。
【0045】
ドライバーへの埋込表示情報には、ボタンなどの部品(オブジェクト)の表示位置やメッセージ、処理の内容が含まれる。具体的には、図9を参照して、ベースとなる、バージョンアップ前のプリンタードライバーのバージョンを特定する情報(ベースドライバーのバージョン)と、バージョンアップさせた後のプリンタードライバーのバージョンを特定する情報(差分ドライバーのバージョン)と、MFP100の当該バージョンプリンタードライバーに対応するファームウェアのバージョンを特定する情報(MFPのファームウェアバージョン)と、バージョンアップ前のプリンタードライバーの画面に新機能を追加させるための情報(UIに追加するコントロールの情報)とが含まれる。なお、UIに追加するコントロールの情報については、図10に詳細が表わされている。
【0046】
言語処理更新部と、UI更新部とは、それぞれ、たとえばDLLファイルなど、独立したプログラムとして構成される。
【0047】
図10を参照して、UIに追加するコントロールの情報としては、たとえば、当該機能の提示オブジェクトを表示する位置を特定する情報(表示座標)や、当該オブジェクトの具体的な内容(表示コントロールタイプ)や、当該オブジェクトに表示させる文字列(表示文字列)や、当該機能に対応したアイコンの有無や、当該オブジェクトに対するマウスオーバー等の特定の操作を受け付けた際に表示させるメッセージ(マウスオーバー時のメッセージ)や、当該オブジェクトに対するクリック等の特定の操作を受け付けた際に呼び出すプログラム、メソッド(ボタンクリック時の呼び出しDLL,メソッド)や、当該機能の有効、無効を受け付ける以前の初期表示時の当該オブジェクトの表示態様(初期表示の透過率)や、当該オブジェクトを表示させるためのレイヤーの指定(表示レイヤー)などが含まれる。
【0048】
PC300においてプリンタードライバーの差分情報が取得されると、PC300のCPU30は、図9、図10に基づいて、新機能を表わすオブジェクト(本例ではボタン)を、バージョンアップ前のプリンタードライバーの画面に埋め込んで表示させる。その際、図10に示された表示態様で表示させる。
【0049】
このように表示された状態で当該オブジェクトに対して図10に規定された操作(本例ではマウスオーバー)を受け付けると、CPU30は図10に規定されたメッセージを表示する。このときの表示例が図6に表わされている。すなわち、本例では、新機能を有効化するか否かを選択させるためのメッセージを表示する。ここで有効化することが選択されることで、CPU30は当該機能を有効化し、当該機能を表わすオブジェクト(本例ではボタン)を有効化させる。
【0050】
図11は、差分情報によってプリンタードライバーに新機能が追加されたときの、プリンタードライバーでの処理の流れを模式的に表わした図である。また、図12は、そのときのプリンタードライバーの表示画面の具体例を表わした図である。図11において、点線で囲まれた部分が、プリンタードライバーのバージョンをバージョン1.0からバージョン2.0にバージョンアップするための差分情報に相当する。
【0051】
図11を参照して、差分情報に含まれるドライバーへの埋込表示情報によって追加される機能を表わしたオブジェクト(ボタン等)がバージョンアップ前のプリンタードライバーの画面に追加して表示され、当該オブジェクトへの規定の操作を受け付けることで、UI更新部に規定のプログラムの呼び出しが通知される。
【0052】
UI更新部は上述のようにたとえばDLLファイルなどのプログラムで構成されており、埋込表示部情報に基づく表示に対する操作に応じて当該プログラムが実行され、新たな機能が呼び出される。
【0053】
図12は、追加された機能に関するボタンが押下されたときの、プリンタードライバーの画面の具体例を示す図である。図12は、図6の画面において追加された「給紙トレイ別用紙設定」機能を有効にした上で、当該機能を表わすボタンを押下したときに表示される画面の具体例を表わしている。
【0054】
図12を参照して、この場合、プログラムで構成されたUI更新部は、該プログラムを実行することで、プリンタードライバーの画面上に新たなポップアップ画面を表示させて、給紙トレイ別用紙設定を受け付ける。
【0055】
再び図11を参照して、UI更新部によって提示されたUI(図12の例の場合、ポップアップ画面)で受け付けた操作に基づく制御信号は、UI更新部によって、バージョンアップ前の(バージョン1.0の)言語処理部またはバージョンアップ後の(バージョン2.0の)言語処理更新部に渡される。そして、それぞれの処理部で処理されて生成されたスクリプト言語などのMFP100で処理可能な形式のデーターが、MFP100に送信され、MFP100のファームウェアに渡される。ここでは、プリンタードライバーのバージョンアップ前の(バージョン1.0の)言語処理部で生成されたデーターはバージョンアップ前の(バージョン1.0の)MFP100のファームウェアに渡され、プリンタードライバーのバージョンアップ後の(バージョン2.0の)言語処理更新部で生成されたデーターはバージョンアップ後の(バージョン2.0の)ファームウェアに渡される。
【0056】
<機能構成>
図13は、上の動作を実現するための、PC300の機能構成の具体例を示すブロック図である。図13に示される各機能は、PC300のCPU30がROM31などに記憶されるプログラムを読み出してRAN32に展開しながら実行することで、主に、CPU30上に形成される機能である。しかしながら、少なくとも一部が電気回路等のハードウェア構成で実現されてもよい。
【0057】
図13を参照して、メモリー33には、連携アプリケーションとしてのプリンタードライバーを記憶するための領域であるプリンタードライバー記憶部331と、追加された機能に関するユーザーの操作入力に基づく設定を記憶するための設定記憶部332とが含まれる。
【0058】
さらに図13を参照して、CPU30は、入力装置35からの操作入力を受け付けるための操作入力部301と、ネットワークコントローラー36を介してMFP100からプリンタードライバーをバージョンアップするための情報である差分情報の入力を受け付けるための情報入力部302と、入力された差分情報をプリンタードライバー記憶部331に格納するための格納部303と、差分情報に含まれるUI更新部に基づいて追加された機能を表示装置34に表示された画面上で通知するための通知部304と、ユーザーからの操作入力に基づいて追加された機能を有効化する処理を実行し、その設定を設定記憶部332に記憶させるための有効化処理部305と、ユーザーからの操作入力に基づいてプリンタードライバーおよびその設定をメモリー33から読み出すための読出部306と、プリンタードライバーのUI部を処理することで画面を表示装置34に表示させる処理を行なうための表示処理部307と、プリンタードライバーの言語処理部を処理することで当該画面に対する操作入力に基づいてMFP100で実行し得る言語で画像データーを表現し、画像形成を実行させるコマンドを生成するための言語処理部308と、画像データーおよびコマンドをネットワークコントローラー36を介してMFP100に送信する処理を行なうための出力部309とを含む。
【0059】
上の例の場合、通知部304はプリンタードライバーの画面上に図10に規定された表示態様で追加された機能である「給紙トレイ別用紙設定」機能を表わすボタンを表示させることで、当該機能の追加を通知する。
【0060】
有効化処理部305は図10の規定に従って当該ボタンに対するマウスオーバーを受け付けると図6のように当該機能を有効化するか否かを選択させるメッセージを表示し、その選択に従って当該機能を有効化する。
【0061】
表示処理部307は、当該機能が有効化されているとの設定が設定記憶部332に記憶されている場合には、図9、図10の情報に基づいてバージョンアップ前のプリンタードライバーの画面に新機能を表わすオブジェクト(この例ではボタン)を追加して表示させる。すなわち、ドライバーへの埋込表示情報に基づいて、バージョンアップ前のプリンタードライバーの画面に新機能を表わすオブジェクトを追加表示させる。
【0062】
表示処理部307および言語処理部308は、当該ボタンへの操作入力を受け付けると、ドライバーへの埋込表示情報に基づいて設定されたプログラムを呼び出し、実行する。すなわち、表示処理部307は、UI更新部に基づいて図12のようなポップアップ画面を表示させる。また言語処理部308は、画像形成処理のための入力情報を取得すると、バージョンアップ前(バージョン1.0)の言語処理部やバージョンアップ後の(バージョン2.0)の言語処理部を呼び出し、画像形成処理を実行させるためのコマンドを生成する。
【0063】
図14は、PC300にインストールされている連携アプリケーションとしてのプリンタードライバーを、自身のファームウェアのバージョンに応じてバージョンアップするための、MFP100の機能構成の具体例を示すブロック図である。図14に示された各機能は、MFP100のCPU10がROM11などに記憶されるプログラムを読み出してRAM12に展開しながら実行することで、主に、CPU10上に形成される機能である。しかしながら、少なくとも一部が電気回路等のハードウェア構成で実現されてもよい。
【0064】
図14を参照して、メモリー16には、自身のファームウェアのバージョンを特定する情報を記憶するための領域であるバージョン情報記憶部161と、ファームウェアのバージョンとプリンタードライバーのバージョンとの関係に応じてプリンタードライバーをバージョンアップするための差分情報を特定する対応テーブルを記憶するための領域である対応テーブル記憶部162とが含まれる。なお、ここでは一例として、差分情報がファームウェアのバージョンとプリンタードライバーのバージョンとの関係に応じてテーブル形式で記憶されているものとしているが、テーブル形式には限定されない。また、自身のファームウェアのバージョンを特定する情報が記憶されているものとしているが、直接、ファームウェアからバージョンを検出するようにしてもよい。
【0065】
さらに図14を参照して、CPU10は、ネットワークコントローラー17を介してPC300からインストールされているプリンタードライバーのバージョンを特定する情報の入力を受け付けるための情報入力部101と、自身のファームウェアのバージョンを検出するための検出部102と、上記対応テーブルを参照して、自身のファームウェアのバージョンとPC300にインストールされているプリンタードライバーのバージョンとから、当該PC300にインストールされているプリンタードライバーをバージョンアップするための必要な差分情報を決定するための決定部103と、当該差分情報をネットワークコントローラー17を介してPC300に対して送信するための出力部104とを含む。
【0066】
上記情報入力部101は、所定のタイミングや指示されたタイミングなどにPC300に対して要求することでプリンタードライバーのバージョンを特定する情報の入力を受け付けてもよいし、所定のタイミングで自動的にPC300から送信される当該情報の入力を受け付けてもよい。
【0067】
<動作フロー>
図15は、画像形成システム1での動作の流れを表わしたフローチャートであって、図15の左側はPMF100での動作、右側はPC300での動作を表わしている。それぞれ、CPU10,30がROM11,31などに記憶されるプログラムを読み出してRAM12,32に展開しながら実行し、図13,14に示される各機能を発揮させることで実現される。
【0068】
図15を参照して、ステップS101でCPU10は自身のファームウェアのバージョンアップを実行すると、ステップS103でバージョンアップ後のバージョンを検出する。
【0069】
ステップS105でPC300にインストールされている連携アプリケーションとしてのプリンタードライバーのバージョンを特定する情報を取得する。ここでは、PC300においてプリンタードライバーが起動され、ステップS201で所定のタイミング、または所定の指示入力に従ってCPU30がプリンタードライバーのバージョンを特定する情報をMFP100に送信することで、MFP100において該情報が取得される例が示されている。
【0070】
ステップS107でCPU10は、上記対応テーブルを参照して、PC300のプリンタードライバーをバージョンアップするための適切な差分情報を決定し、ステップS109でプリンタードライバーのバージョンアップの実行を決定する。そして、ステップS111で決定された差分情報をPC300に対して送信する。
【0071】
ここでは、上記ステップS109でバージョンアップの実行を予めPC300に対して通知する例が示されている。当該通知を受けると(ステップS203でYES)、ステップS205でCPU30はMFP100から送信された差分情報を受信することで、該差分情報を取得し、ステップS207で展開する。そして、ステップS209でバージョンアップ前のプリンタードライバーの表示画面上に差分情報のUI更新部に基づいて新規に追加された機能に関する表示を行なって該機能の追加をユーザーに通知する。ステップS211でCPU30は、ユーザーの選択に基づいて、当該新規に追加された機能を表示画面に追加する処理を実行する。
【0072】
もちろん、図15の流れは一例であって、この流れに限定されるものではない。たとえば、上記ステップS109でバージョンアップを予め通知することは行なわず、差分情報を送信することでバージョンアップを実行するようにしてもよい。
【0073】
図16は、上記ステップS211での新規に追加された機能を表示画面に追加する処理の具体的な流れを表わすフローチャートである。ここでは、先に用いられた例に沿って具体的な流れを説明する。
【0074】
図16を参照して、上記ステップS209で図6に示されたように新規に追加された機能を表わすボタンが、バージョンアップ前のプリンタードライバーの表示画面上に淡色で表示されている状態において、当該ボタン上のマウスオーバー操作を受け付けると(ステップS301でYES)、ステップS303でCPU30は、図6に示されたように、ポップアップで、当該機能を追加する更新情報を有効化するか否かを選択させるための画面を表示し、選択操作を受け付ける。
【0075】
ユーザー操作が、当該機能を有効化して表示画面に追加させるものである場合には(ステップS305でYES)、ステップS307でCPU30は、その操作に従って、上記S209で淡色で表示したボタンを、図12に示されたように通常の表示態様で表示させる。
【0076】
なお、ここで当該機能を追加しないとの選択の場合、CPU30は、差分情報から当該機能に関する情報を削除した上で、当該差分情報を既存のプリンタードライバーに適用うるようにしてもよい。
【0077】
ところで、バージョンアップによって機能が追加される外、既存の機能が削除される場合もある。なお、この場合、CPU30は、上記ステップS209で、既存のプリンタードライバーの表示画面上に、バージョンアップによって削除される機能を表わすオブジェクトを他の機能のオブジェクトとは異なる表示態様で表示する。そして、上記ステップS301でたとえばマウスオーバー等の規定の操作入力を受け付けると、ステップS303でCPU30は、当該機能の削除の可否を選択可能な画面を表示し、選択操作を受け付ける。
【0078】
上記ステップS303のユーザー操作がこのような当該機能の削除を許可するものである場合には(ステップS305でNO、かつS309でYES)、ステップS307でCPU30は、その操作に従って、削除される機能を表わしたオブジェクト(たとえばボタン)を表示画面上に表示させないようにする。
【0079】
<実施の形態の効果>
上述のように、本実施の形態では連携アプリケーションがUI部分と当該アプリケーションでの処理を行なう部分と、たとえばそれぞれ独立したプログラムのように、区分して構成されている。そのため、バージョンアップ前の既存の処理部分に影響を与えることなく新規の機能を追加することができる。また、UI部分は更新部分を従来のUI(表示画面等)に一部追加して表示させるものであるため、バージョンアップ前の表示画面を大きく変えることなく新規の機能に応じた表示を行なうことができる。つまり、バージョンアップ前の機能や表示を維持したまま、追加機能や機能の削除や変更された仕様などの機能の変化を、必要に応じて選択して表示したり有効化したりすることができる。
【0080】
そのため、該プログラムの全面的なバージョンアップを行なう従来の方法と比較して、操作性の大きな変化を抑えることができ、ユーザーの使い勝手を損なうことがない。また、既存のドライバー言語の出力方法などの処理部分を大きく変化させることがないため、従来と出力のイメージが異なるなどの機能上の差異も押さえることができ、ユーザーの使い勝手を損なうことがない。すなわち、ユーザーの使い勝手を損なうことなく必要に応じて連携アプリケーションをバージョンアップすることができる。
【0081】
なお、このような連携アプリケーションまたは差分情報は、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0082】
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼び出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0083】
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0084】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0085】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0086】
1 画像形成システム、10,30 CPU、11,31 ROM、12,32 RAM、13 スキャナー、14 プリンター、15 操作パネル、16,33 メモリー、17,36 ネットワークコントローラー、34 表示装置、35 入力装置、101,302 情報入力部、102 検出部、103 決定部、104,309 出力部、161 バージョン情報記憶部、162 対応テーブル記憶部、301 操作入力部、303 格納部、304 通知部、305 有効化処理部、306 読出部、307 表示処理部、308 言語処理部、331 プリンタードライバー記憶部、332 設定記憶部、500 サーバー。
【技術分野】
【0001】
この発明は連携アプリケーション、画像形成装置、および更新方法に関し、特に、更新される連携アプリケーション、当該更新を行なう画像形成装置、およびその更新方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンターやコピー機やそれらの複合機であるMFP(Multi-Function Peripherals)など画像形成装置を、当該画像形成装置にされた情報処理装置で利用する使い方がなされている。
【0003】
このような使用状況において画像形成装置のファームウェア(F/W)がバージョンアップされた場合、上記情報処理装置にインストールされているプリンタードライバーなどのプリンター連携アプリケーションもあわせてアップデートしないと、画像形成装置と該アプリケーションとの間の整合がとれずに一部の機能が使用できなくなったり、画像形成装置の新たな機能が利用できなかったりする、など様々な問題が生じる場合がある。
【0004】
そこで、特開2009−056608号公報(特許文献1)、特開2006−227990号公報(特許文献2)、および特開2006−235739号公報(特許文献3)などに開示されている技術を利用することで、従来、画像形成装置のF/Wが更新された際に、プリンター連携アプリケーションのバージョンをF/Wの更新に伴って自動的にアップデートすることがなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−056608号公報
【特許文献2】特開2006−227990号公報
【特許文献3】特開2006−235739号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述のように画像形成装置のF/Wの更新に合わせてのプリンタードライバーが自動的にアップデートされると、該アップデートの内容によっては、UI(ユーザーインターフェース)などの操作性が大きく変わったり、ドライバー言語の出力方法の変化などにより、従来と出力のイメージが異なったりする場合がある。そのため、ユーザーによっては、画像形成装置のF/Wが更新された場合でも、既存のプリンター連携アプリケーションをアップデートせずに利用したい場合があり、上述のような自動的にアップデートされる場合にはこのようなユーザーにとっては不便となる場合がある、という問題があった。
【0007】
さらに、アップデートせずに以前のプリンタードライバーを使い続けると、新機能が使用できなかったり、従来機能の一部も使用できなかったりする場合がある、という問題があった。
【0008】
また、アップデートによって既存の機能実装でのバグ等が改善する場合にも、アップデートせずに以前のプリンタードライバーを使い続けるとその恩恵を受けることができない、つまり、バグ等が解消されない、という問題があった。
【0009】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、ユーザーの使い勝手を損なうことなく必要に応じてバージョンアップすることができる連携アプリケーション、画像形成装置、および更新方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、連携アプリケーションは、情報処理装置に画像形成装置の機能と連携した処理を実行させるためのアプリケーションであって、それぞれ独立に構成された、情報処理装置にユーザーインターフェースを実現させるためのUI部と、連携した処理を情報処理装置に実行させるための処理部とを備え、UI部は、情報処理装置に、当該アプリケーションの更新により変化する機能について、機能の変化を有効化するか否かを選択可能にユーザーインターフェースにさらに実現させる。
【0011】
好ましくは、UI部は、情報処理装置に、更新前の当該アプリケーションのユーザーインターフェースに変化する機能を表わすインターフェースをさらに実現させ、変化する機能を表わすインターフェースに対する規定された操作入力に応じて、変化する機能に関してアプリケーションの更新のための情報に応じて設定された処理を呼び出して実行させる。
【0012】
より好ましくは、UI部は、情報処理装置に、変化する機能を表わすインターフェースに対する規定された操作入力に応じて当該変化を有効化するか否かを選択するためのユーザーインターフェースをさらに実現させ、当該ユーザーインターフェースに対する規定された操作入力に応じて、当該変化を有効化させる。
【0013】
好ましくは、UI部は、情報処理装置に、変化する機能を表わすインターフェースに対する規定された操作入力に応じて当該変化を有効化するか否かを選択するためのユーザーインターフェースをさらに実現させ、当該ユーザーインターフェースに対する規定された操作入力に応じて、当該アプリケーションの更新のための情報から当該機能を削除させる。
【0014】
好ましくは、処理部は、情報処理装置に、変化する機能以外の機能を実行する場合には更新前の当該アプリケーションの機能を実行させ、変化する機能を実行する場合には当該アプリケーションの更新部分に含まれる変化する機能を実行させる。
【0015】
本発明の他の局面に従うと、画像形成装置は情報処理装置と連携して画像形成動作が可能な画像形成装置であって、当該画像形成装置のファームウェアのバージョンを検出するための検出手段と、情報処理装置にインストールされている当該画像形成装置と連携した処理を実行するための連携アプリケーションのバージョンを取得するための取得手段と、ファームウェアのバージョンと情報処理装置の連携アプリケーションのバージョンとから、連携アプリケーションをバージョンアップするための更新情報を特定するための特定手段と、更新情報を情報処理装置に対して送信するための送信手段とを備える。更新情報は、それぞれ独立に構成された、情報処理装置にユーザーインターフェースを実現させるためのUI部と、連携した処理を情報処理装置に実行させるための処理部とを含む。
【0016】
本発明のさらに他の局面に従うと、更新方法は、情報処理装置における、画像形成装置の機能と連携した処理を実行させるためのアプリケーションの更新方法であって、アプリケーションの更新情報を入力するステップと、更新情報によって、更新前のアプリケーションで提供される機能のうちの変化する機能を表わすオブジェクトを、更新前のアプリケーションの表示画面上に表示するステップと、オブジェクトに対する規定の操作入力を受け付けると、機能の変化を有効化するか否かを選択する画面を表示するステップと、機能の変化を有効化する選択を受け付けると、更新前のアプリケーションの表示画面上に、変化した機能を表わす表示をさらに追加して表示するステップとを備える。
【0017】
好ましくは、更新方法は、変化した機能の実行を指示する操作入力を受け付けると、更新情報に含まれる変化した機能に関する情報に基づいて機能を実行するステップと、変化した機能以外の機能の実行を指示する操作入力を受け付けると、更新前のアプリケーションに含まれる指示された機能を実行するステップとをさらに備える。
【発明の効果】
【0018】
この発明によると、ユーザーの使い勝手を損なうことなく必要に応じて連携アプリケーションをバージョンアップすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】実施の形態にかかる画像形成システムの構成の具体例を示す図である。
【図2】画像形成システムに含まれるMFPのハードウェア構成の具体例として、一般的なMFPのハードウェア構成を示す図である。
【図3】画像形成システムに含まれるPCのハードウェア構成の具体例として、一般的なPCのハードウェア構成を示す図である。
【図4】画像形成システムでの動作概要を表わした図である。
【図5】図4に表わされた各状態での、PCにおけるプリンタードライバー画面の具体例を示す図である。
【図6】図4に表わされた各状態での、PCにおけるプリンタードライバー画面の具体例を示す図である。
【図7】連携アプリケーションとしてのプリンタードライバーの構成とMFPのファームウェアとの関係とを表わした図である。
【図8】連携アプリケーションとしてのプリンタードライバーの構成とMFPのファームウェアとの関係とを表わした図である。
【図9】差分情報の内容の具体例を示す図である。
【図10】差分情報に含まれる、UIに追加するコントロールの情報の具体例を示す図である。
【図11】差分情報によってプリンタードライバーに新機能が追加されたときの、プリンタードライバーでの処理の流れを模式的に表わした図である。
【図12】プリンタードライバーの表示画面の具体例を表わした図である。
【図13】PCの機能構成の具体例を示すブロック図である。
【図14】MFPの機能構成の具体例を示すブロック図である。
【図15】画像形成システムでの動作の流れを表わしたフローチャートである。
【図16】図15のステップS211での新規に追加された機能を表示画面に追加する処理の具体的な流れを表わすフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
【0021】
<システム構成>
図1は、本実施の形態にかかる画像形成システム1の構成の具体例を示す図である。
【0022】
図1を参照して、画像形成システム1は、インターネットやLAN(Local Area Network)などのネットワークを介して通信可能な、画像形成装置としてのMFP(Multi-Function Peripheral)100と、情報処理装置としてのPC(パーソナルコンピュータ)200と、サーバー500とを含む。画像形成装置はMFPに限定されず、プリンターやスキャナーやコピー機などであってもよい。
【0023】
サーバー500は、MFP100に対してファームウェアのバージョンアップのために必要な情報を送信する。PC300は、MFP100の機能と連携した処理を実行させるためのアプリケーション(以下、連携アプリケーションとも称する)がインストールされており、該アプリケーションを実行することで、MFP100に対して制御信号を出力し、MFP100に画像形成動作を実行させる。上記連携アプリケーションとしては、たとえば、プリンタードライバーやスキャナーアプリケーションなどが該当する。
【0024】
<ハードウェア構成>
図2は、MFP100のハードウェア構成の具体例として、一般的なMFPのハードウェア構成を示す図である。
【0025】
図2を参照して、一例としてMFP100は、全体を制御するための演算装置であるCPU(Central Processing Unit)10と、CPU10で実行されるプログラムなどを記憶するためのROM(Read Only Memory)11と、CPU10でプログラムを実行する際の作業領域として機能するためのRAM(Random Access Memory)12と、図示しない原稿台に載置された原稿を光学的に読み取って画像データーを得るためのスキャナー13と、画像データーを印刷用紙上に固定するためのプリンター14と、情報を表示したり当該MFP100に対する操作入力を受け付けたりするための操作パネル15と、画像データーをファイルとして保存するためのメモリー16と、上記ネットワークを介した通信を制御するためのネットワークコントローラー17とを含む。
【0026】
図3は、PC300のハードウェア構成の具体例として、一般的なPCのハードウェア構成を示す図である。
【0027】
図3を参照して、一例としてPC300は、全体を制御するための演算装置であるCPU30と、CPU30で実行されるプログラムなどを記憶するためのROM31と、CPU30でプログラムを実行する際の作業領域として機能するためのRAM32と、画像データーをファイルとして記憶したり他の情報を記憶したりするためメモリー33と、情報を表示するための表示装置34と、当該PC300に対する操作入力を受け付けるための入力装置35と、上記ネットワークを介した通信を制御するためネットワークコントローラー36とを含む。
【0028】
なお、サーバー500も、一般的なPCで構成されてよい。そのため、そのハードウェア構成の具体例としては、図3に表わされた一般的なPCのハードウェア構成と同じものとすることができる。
【0029】
<動作概要>
図4は、画像形成システム1での動作概要を表わした図である。また、図5および図6は、図4に表わされた各状態での、PC300におけるプリンタードライバー画面の具体例を示す図である。
【0030】
図4を参照して、初期状態として、たとえば、MFP100にはバージョン1.0のファームウェアがインストールされているものとする。そのとき、PC300にインストールされている連携アプリケーションの一例としてのプリンタードライバーを起動すると、図5に表わされたような画面が表示されるものとする。
【0031】
MFP100にサーバー500からファームウェアを更新するための情報が送信されると、MFP100は該情報を用いてファームウェアを更新する。これによって、MFP100のファームウェアがバージョン1.0からバージョン2.0に更新されたものとする。
【0032】
このとき、MFP100はPC300と通信することで当該PC300に搭載されているプリンタードライバーのバージョンをチェックし、更新された情報をPC300に送信する。この情報には、たとえば、位置情報、テキスト、画像データーなどが含まれる。
【0033】
図6は、この情報を用いてプリンタードライバーをバージョンしたPC300での、バージョンされたプリンタードライバーを起動したときの画面の具体例を示している。図6を参照して、PC300では、プリンタードライバーがバージョンされることで、バージョンアップ後のMFP100のファームウェアとプリンタードライバーとの整合性により、バージョンアップ前に使用可能であった機能が利用できなくなる場合がある。そのような機能が存在する場合、PC300の画面上では当該機能部分がマスクして表示される。そのようにすることで、プリンタードライバーが更新されることによって従来の機能が使用できなくなる、という問題を回避する。
【0034】
また、新たな機能が追加される場合、PC300の画面上では当該機能部分が、他の部分と異なる表示態様で表示される。図6の例では、「給紙トレイ別用紙設定」機能が新たたに追加されており、その項目が淡色で表示されている。さらに、当該項目にマウスオーバーされるなど入力装置35で選択する操作入力を受け付けると、当該機能を有効化するか無効化するかを選択可能となる。機能を有効化することで、ドライバー全体をバージョンアップすることなく一部機能は利用可能となる。
【0035】
図6の例では、淡色で表示された「給紙トレイ別用紙設定」機能を表わす表示にマウスオーバーすることで当該機能を追加するか否かを確認する画面がポップアップ表示され、当該ポップアップ画面において当該機能を有効化するか否か、またはドライバー全体をバージョンアップするか、を選択可能となっている。
【0036】
<プリンタードライバーの構成>
図7および図8は、上記動作を実現するための、連携アプリケーションとしてのプリンタードライバーの構成とMFPのファームウェアとの関係とを表わした図である。
【0037】
上述のように、プリンタードライバーをバージョンアップする際にMFP100からPC300には以前のバージョンからの差分情報が送信される。そこで、以降、この情報を「差分情報」とも称する。
【0038】
なお、図7はプリンタードライバーとMFPのファームウェアとの双方のバージョンが1.0で一致している場合を表わし、図8はMFPのファームウェアがバージョン2.0にバージョンアップされた場合を表わしている。
【0039】
図7を参照して、上述の動作を実現するためには、差分情報は、プリンタードライバーのUI(ユーザーインターフェース)を実現するためのUI部と、MFPで処理できる言語とするための言語処理を行なうための言語処理部とに区分されている。
【0040】
UI部は、以前のバージョンで使用可能な既存機能にオーバーレイする部分と、新規機能の要素とを含む。オーバーレイする部分は既存のプリンタードライバーの表示画面上に新たな機能を表示し、必要に応じて新規機能のUIに処理を引き渡す。すなわち、図7を参照して、UI部は、バージョンアップ前の以前のバージョンのプリンタードライバーの表示画面上に、表示位置などの情報を元にボタンなどの追加UIをレイヤー表示させる処理を行なうための埋込機能処理部を含む。埋込機能処理部は、マウスオーバーやクリックなどの入力装置での入力に応じた処理を実行し、予め指定されたDLLなどのプログラムによって意指定されるアプリケーションの呼び出しを行なう。
【0041】
言語処理部は、バージョンアップ前の以前のバージョンのプリンタードライバーとの互換性を確保するためにUI部と区分されて構成される。言語処理部の新機能は、DLLで提供されるなど、バージョンアップ前の言語処理部の機能とは異なるプログラムで提供され、バージョンアップ前の言語処理部の機能自体を更新するという構成とはされない。
【0042】
図8を参照して、MFP100のファームウェアがたとえばバージョン2.0にバージョンアップされることで、プリンタードライバーをバージョンアップするために必要な差分情報がMFP100からPC300に対して送信される。この差分情報はMFP100とPC300との双方向の情報のやり取りにより、MFP100のファームウェアのバージョンとPC300のプリンタードライバーのバージョンとを考慮し、適切な情報がPC300に送信される。
【0043】
なお、本例では、当該差分情報がMFP100からPC300に送信されるものとしているが、たとえばサーバー500など、他の装置から送信されてもよい。
【0044】
図9は、差分情報の内容の具体例を示す図である。図9を参照して、差分情報には、バージョンアップ前のプリンタードライバーの表示画面に埋め込んで表示させる情報に関する情報(ドライバーへの埋込表示情報)と、言語処理部の更新部分(言語処理更新部)と、UI部の更新部分(UI更新部)とが含まれる。
【0045】
ドライバーへの埋込表示情報には、ボタンなどの部品(オブジェクト)の表示位置やメッセージ、処理の内容が含まれる。具体的には、図9を参照して、ベースとなる、バージョンアップ前のプリンタードライバーのバージョンを特定する情報(ベースドライバーのバージョン)と、バージョンアップさせた後のプリンタードライバーのバージョンを特定する情報(差分ドライバーのバージョン)と、MFP100の当該バージョンプリンタードライバーに対応するファームウェアのバージョンを特定する情報(MFPのファームウェアバージョン)と、バージョンアップ前のプリンタードライバーの画面に新機能を追加させるための情報(UIに追加するコントロールの情報)とが含まれる。なお、UIに追加するコントロールの情報については、図10に詳細が表わされている。
【0046】
言語処理更新部と、UI更新部とは、それぞれ、たとえばDLLファイルなど、独立したプログラムとして構成される。
【0047】
図10を参照して、UIに追加するコントロールの情報としては、たとえば、当該機能の提示オブジェクトを表示する位置を特定する情報(表示座標)や、当該オブジェクトの具体的な内容(表示コントロールタイプ)や、当該オブジェクトに表示させる文字列(表示文字列)や、当該機能に対応したアイコンの有無や、当該オブジェクトに対するマウスオーバー等の特定の操作を受け付けた際に表示させるメッセージ(マウスオーバー時のメッセージ)や、当該オブジェクトに対するクリック等の特定の操作を受け付けた際に呼び出すプログラム、メソッド(ボタンクリック時の呼び出しDLL,メソッド)や、当該機能の有効、無効を受け付ける以前の初期表示時の当該オブジェクトの表示態様(初期表示の透過率)や、当該オブジェクトを表示させるためのレイヤーの指定(表示レイヤー)などが含まれる。
【0048】
PC300においてプリンタードライバーの差分情報が取得されると、PC300のCPU30は、図9、図10に基づいて、新機能を表わすオブジェクト(本例ではボタン)を、バージョンアップ前のプリンタードライバーの画面に埋め込んで表示させる。その際、図10に示された表示態様で表示させる。
【0049】
このように表示された状態で当該オブジェクトに対して図10に規定された操作(本例ではマウスオーバー)を受け付けると、CPU30は図10に規定されたメッセージを表示する。このときの表示例が図6に表わされている。すなわち、本例では、新機能を有効化するか否かを選択させるためのメッセージを表示する。ここで有効化することが選択されることで、CPU30は当該機能を有効化し、当該機能を表わすオブジェクト(本例ではボタン)を有効化させる。
【0050】
図11は、差分情報によってプリンタードライバーに新機能が追加されたときの、プリンタードライバーでの処理の流れを模式的に表わした図である。また、図12は、そのときのプリンタードライバーの表示画面の具体例を表わした図である。図11において、点線で囲まれた部分が、プリンタードライバーのバージョンをバージョン1.0からバージョン2.0にバージョンアップするための差分情報に相当する。
【0051】
図11を参照して、差分情報に含まれるドライバーへの埋込表示情報によって追加される機能を表わしたオブジェクト(ボタン等)がバージョンアップ前のプリンタードライバーの画面に追加して表示され、当該オブジェクトへの規定の操作を受け付けることで、UI更新部に規定のプログラムの呼び出しが通知される。
【0052】
UI更新部は上述のようにたとえばDLLファイルなどのプログラムで構成されており、埋込表示部情報に基づく表示に対する操作に応じて当該プログラムが実行され、新たな機能が呼び出される。
【0053】
図12は、追加された機能に関するボタンが押下されたときの、プリンタードライバーの画面の具体例を示す図である。図12は、図6の画面において追加された「給紙トレイ別用紙設定」機能を有効にした上で、当該機能を表わすボタンを押下したときに表示される画面の具体例を表わしている。
【0054】
図12を参照して、この場合、プログラムで構成されたUI更新部は、該プログラムを実行することで、プリンタードライバーの画面上に新たなポップアップ画面を表示させて、給紙トレイ別用紙設定を受け付ける。
【0055】
再び図11を参照して、UI更新部によって提示されたUI(図12の例の場合、ポップアップ画面)で受け付けた操作に基づく制御信号は、UI更新部によって、バージョンアップ前の(バージョン1.0の)言語処理部またはバージョンアップ後の(バージョン2.0の)言語処理更新部に渡される。そして、それぞれの処理部で処理されて生成されたスクリプト言語などのMFP100で処理可能な形式のデーターが、MFP100に送信され、MFP100のファームウェアに渡される。ここでは、プリンタードライバーのバージョンアップ前の(バージョン1.0の)言語処理部で生成されたデーターはバージョンアップ前の(バージョン1.0の)MFP100のファームウェアに渡され、プリンタードライバーのバージョンアップ後の(バージョン2.0の)言語処理更新部で生成されたデーターはバージョンアップ後の(バージョン2.0の)ファームウェアに渡される。
【0056】
<機能構成>
図13は、上の動作を実現するための、PC300の機能構成の具体例を示すブロック図である。図13に示される各機能は、PC300のCPU30がROM31などに記憶されるプログラムを読み出してRAN32に展開しながら実行することで、主に、CPU30上に形成される機能である。しかしながら、少なくとも一部が電気回路等のハードウェア構成で実現されてもよい。
【0057】
図13を参照して、メモリー33には、連携アプリケーションとしてのプリンタードライバーを記憶するための領域であるプリンタードライバー記憶部331と、追加された機能に関するユーザーの操作入力に基づく設定を記憶するための設定記憶部332とが含まれる。
【0058】
さらに図13を参照して、CPU30は、入力装置35からの操作入力を受け付けるための操作入力部301と、ネットワークコントローラー36を介してMFP100からプリンタードライバーをバージョンアップするための情報である差分情報の入力を受け付けるための情報入力部302と、入力された差分情報をプリンタードライバー記憶部331に格納するための格納部303と、差分情報に含まれるUI更新部に基づいて追加された機能を表示装置34に表示された画面上で通知するための通知部304と、ユーザーからの操作入力に基づいて追加された機能を有効化する処理を実行し、その設定を設定記憶部332に記憶させるための有効化処理部305と、ユーザーからの操作入力に基づいてプリンタードライバーおよびその設定をメモリー33から読み出すための読出部306と、プリンタードライバーのUI部を処理することで画面を表示装置34に表示させる処理を行なうための表示処理部307と、プリンタードライバーの言語処理部を処理することで当該画面に対する操作入力に基づいてMFP100で実行し得る言語で画像データーを表現し、画像形成を実行させるコマンドを生成するための言語処理部308と、画像データーおよびコマンドをネットワークコントローラー36を介してMFP100に送信する処理を行なうための出力部309とを含む。
【0059】
上の例の場合、通知部304はプリンタードライバーの画面上に図10に規定された表示態様で追加された機能である「給紙トレイ別用紙設定」機能を表わすボタンを表示させることで、当該機能の追加を通知する。
【0060】
有効化処理部305は図10の規定に従って当該ボタンに対するマウスオーバーを受け付けると図6のように当該機能を有効化するか否かを選択させるメッセージを表示し、その選択に従って当該機能を有効化する。
【0061】
表示処理部307は、当該機能が有効化されているとの設定が設定記憶部332に記憶されている場合には、図9、図10の情報に基づいてバージョンアップ前のプリンタードライバーの画面に新機能を表わすオブジェクト(この例ではボタン)を追加して表示させる。すなわち、ドライバーへの埋込表示情報に基づいて、バージョンアップ前のプリンタードライバーの画面に新機能を表わすオブジェクトを追加表示させる。
【0062】
表示処理部307および言語処理部308は、当該ボタンへの操作入力を受け付けると、ドライバーへの埋込表示情報に基づいて設定されたプログラムを呼び出し、実行する。すなわち、表示処理部307は、UI更新部に基づいて図12のようなポップアップ画面を表示させる。また言語処理部308は、画像形成処理のための入力情報を取得すると、バージョンアップ前(バージョン1.0)の言語処理部やバージョンアップ後の(バージョン2.0)の言語処理部を呼び出し、画像形成処理を実行させるためのコマンドを生成する。
【0063】
図14は、PC300にインストールされている連携アプリケーションとしてのプリンタードライバーを、自身のファームウェアのバージョンに応じてバージョンアップするための、MFP100の機能構成の具体例を示すブロック図である。図14に示された各機能は、MFP100のCPU10がROM11などに記憶されるプログラムを読み出してRAM12に展開しながら実行することで、主に、CPU10上に形成される機能である。しかしながら、少なくとも一部が電気回路等のハードウェア構成で実現されてもよい。
【0064】
図14を参照して、メモリー16には、自身のファームウェアのバージョンを特定する情報を記憶するための領域であるバージョン情報記憶部161と、ファームウェアのバージョンとプリンタードライバーのバージョンとの関係に応じてプリンタードライバーをバージョンアップするための差分情報を特定する対応テーブルを記憶するための領域である対応テーブル記憶部162とが含まれる。なお、ここでは一例として、差分情報がファームウェアのバージョンとプリンタードライバーのバージョンとの関係に応じてテーブル形式で記憶されているものとしているが、テーブル形式には限定されない。また、自身のファームウェアのバージョンを特定する情報が記憶されているものとしているが、直接、ファームウェアからバージョンを検出するようにしてもよい。
【0065】
さらに図14を参照して、CPU10は、ネットワークコントローラー17を介してPC300からインストールされているプリンタードライバーのバージョンを特定する情報の入力を受け付けるための情報入力部101と、自身のファームウェアのバージョンを検出するための検出部102と、上記対応テーブルを参照して、自身のファームウェアのバージョンとPC300にインストールされているプリンタードライバーのバージョンとから、当該PC300にインストールされているプリンタードライバーをバージョンアップするための必要な差分情報を決定するための決定部103と、当該差分情報をネットワークコントローラー17を介してPC300に対して送信するための出力部104とを含む。
【0066】
上記情報入力部101は、所定のタイミングや指示されたタイミングなどにPC300に対して要求することでプリンタードライバーのバージョンを特定する情報の入力を受け付けてもよいし、所定のタイミングで自動的にPC300から送信される当該情報の入力を受け付けてもよい。
【0067】
<動作フロー>
図15は、画像形成システム1での動作の流れを表わしたフローチャートであって、図15の左側はPMF100での動作、右側はPC300での動作を表わしている。それぞれ、CPU10,30がROM11,31などに記憶されるプログラムを読み出してRAM12,32に展開しながら実行し、図13,14に示される各機能を発揮させることで実現される。
【0068】
図15を参照して、ステップS101でCPU10は自身のファームウェアのバージョンアップを実行すると、ステップS103でバージョンアップ後のバージョンを検出する。
【0069】
ステップS105でPC300にインストールされている連携アプリケーションとしてのプリンタードライバーのバージョンを特定する情報を取得する。ここでは、PC300においてプリンタードライバーが起動され、ステップS201で所定のタイミング、または所定の指示入力に従ってCPU30がプリンタードライバーのバージョンを特定する情報をMFP100に送信することで、MFP100において該情報が取得される例が示されている。
【0070】
ステップS107でCPU10は、上記対応テーブルを参照して、PC300のプリンタードライバーをバージョンアップするための適切な差分情報を決定し、ステップS109でプリンタードライバーのバージョンアップの実行を決定する。そして、ステップS111で決定された差分情報をPC300に対して送信する。
【0071】
ここでは、上記ステップS109でバージョンアップの実行を予めPC300に対して通知する例が示されている。当該通知を受けると(ステップS203でYES)、ステップS205でCPU30はMFP100から送信された差分情報を受信することで、該差分情報を取得し、ステップS207で展開する。そして、ステップS209でバージョンアップ前のプリンタードライバーの表示画面上に差分情報のUI更新部に基づいて新規に追加された機能に関する表示を行なって該機能の追加をユーザーに通知する。ステップS211でCPU30は、ユーザーの選択に基づいて、当該新規に追加された機能を表示画面に追加する処理を実行する。
【0072】
もちろん、図15の流れは一例であって、この流れに限定されるものではない。たとえば、上記ステップS109でバージョンアップを予め通知することは行なわず、差分情報を送信することでバージョンアップを実行するようにしてもよい。
【0073】
図16は、上記ステップS211での新規に追加された機能を表示画面に追加する処理の具体的な流れを表わすフローチャートである。ここでは、先に用いられた例に沿って具体的な流れを説明する。
【0074】
図16を参照して、上記ステップS209で図6に示されたように新規に追加された機能を表わすボタンが、バージョンアップ前のプリンタードライバーの表示画面上に淡色で表示されている状態において、当該ボタン上のマウスオーバー操作を受け付けると(ステップS301でYES)、ステップS303でCPU30は、図6に示されたように、ポップアップで、当該機能を追加する更新情報を有効化するか否かを選択させるための画面を表示し、選択操作を受け付ける。
【0075】
ユーザー操作が、当該機能を有効化して表示画面に追加させるものである場合には(ステップS305でYES)、ステップS307でCPU30は、その操作に従って、上記S209で淡色で表示したボタンを、図12に示されたように通常の表示態様で表示させる。
【0076】
なお、ここで当該機能を追加しないとの選択の場合、CPU30は、差分情報から当該機能に関する情報を削除した上で、当該差分情報を既存のプリンタードライバーに適用うるようにしてもよい。
【0077】
ところで、バージョンアップによって機能が追加される外、既存の機能が削除される場合もある。なお、この場合、CPU30は、上記ステップS209で、既存のプリンタードライバーの表示画面上に、バージョンアップによって削除される機能を表わすオブジェクトを他の機能のオブジェクトとは異なる表示態様で表示する。そして、上記ステップS301でたとえばマウスオーバー等の規定の操作入力を受け付けると、ステップS303でCPU30は、当該機能の削除の可否を選択可能な画面を表示し、選択操作を受け付ける。
【0078】
上記ステップS303のユーザー操作がこのような当該機能の削除を許可するものである場合には(ステップS305でNO、かつS309でYES)、ステップS307でCPU30は、その操作に従って、削除される機能を表わしたオブジェクト(たとえばボタン)を表示画面上に表示させないようにする。
【0079】
<実施の形態の効果>
上述のように、本実施の形態では連携アプリケーションがUI部分と当該アプリケーションでの処理を行なう部分と、たとえばそれぞれ独立したプログラムのように、区分して構成されている。そのため、バージョンアップ前の既存の処理部分に影響を与えることなく新規の機能を追加することができる。また、UI部分は更新部分を従来のUI(表示画面等)に一部追加して表示させるものであるため、バージョンアップ前の表示画面を大きく変えることなく新規の機能に応じた表示を行なうことができる。つまり、バージョンアップ前の機能や表示を維持したまま、追加機能や機能の削除や変更された仕様などの機能の変化を、必要に応じて選択して表示したり有効化したりすることができる。
【0080】
そのため、該プログラムの全面的なバージョンアップを行なう従来の方法と比較して、操作性の大きな変化を抑えることができ、ユーザーの使い勝手を損なうことがない。また、既存のドライバー言語の出力方法などの処理部分を大きく変化させることがないため、従来と出力のイメージが異なるなどの機能上の差異も押さえることができ、ユーザーの使い勝手を損なうことがない。すなわち、ユーザーの使い勝手を損なうことなく必要に応じて連携アプリケーションをバージョンアップすることができる。
【0081】
なお、このような連携アプリケーションまたは差分情報は、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0082】
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼び出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0083】
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0084】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0085】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0086】
1 画像形成システム、10,30 CPU、11,31 ROM、12,32 RAM、13 スキャナー、14 プリンター、15 操作パネル、16,33 メモリー、17,36 ネットワークコントローラー、34 表示装置、35 入力装置、101,302 情報入力部、102 検出部、103 決定部、104,309 出力部、161 バージョン情報記憶部、162 対応テーブル記憶部、301 操作入力部、303 格納部、304 通知部、305 有効化処理部、306 読出部、307 表示処理部、308 言語処理部、331 プリンタードライバー記憶部、332 設定記憶部、500 サーバー。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置に、画像形成装置の機能と連携した処理を実行させるためのアプリケーションであって、
それぞれ独立に構成された、前記情報処理装置にユーザーインターフェースを実現させるためのUI部と、前記連携した処理を前記情報処理装置に実行させるための処理部とを備え、
前記UI部は、前記情報処理装置に、当該アプリケーションの更新により変化する機能について、前記機能の変化を有効化するか否かを選択可能に前記ユーザーインターフェースにさらに実現させる、連携アプリケーション。
【請求項2】
前記UI部は、前記情報処理装置に、前記更新前の当該アプリケーションのユーザーインターフェースに前記変化する機能を表わすインターフェースをさらに実現させ、前記変化する機能を表わすインターフェースに対する規定された操作入力に応じて、前記変化する機能に関して前記アプリケーションの更新のための情報に応じて設定された処理を呼び出して実行させる、請求項1に記載の連携アプリケーション。
【請求項3】
前記UI部は、前記情報処理装置に、前記変化する機能を表わすインターフェースに対する規定された操作入力に応じて当該変化を有効化するか否かを選択するためのユーザーインターフェースをさらに実現させ、当該ユーザーインターフェースに対する規定された操作入力に応じて、当該変化を有効化させる、請求項2に記載の連携アプリケーション。
【請求項4】
前記UI部は、前記情報処理装置に、前記変化する機能を表わすインターフェースに対する規定された操作入力に応じて当該変化を有効化するか否かを選択するためのユーザーインターフェースをさらに実現させ、当該ユーザーインターフェースに対する規定された操作入力に応じて、当該アプリケーションの更新のための情報から当該機能を削除させる、請求項2に記載の連携アプリケーション。
【請求項5】
前記処理部は、前記情報処理装置に、前記変化する機能以外の機能を実行する場合には前記更新前の当該アプリケーションの機能を実行させ、前記変化する機能を実行する場合には当該アプリケーションの更新部分に含まれる前記変化する機能を実行させる、請求項1〜4のいずれかに記載の連携アプリケーション。
【請求項6】
情報処理装置と連携して画像形成動作が可能な画像形成装置であって、
当該画像形成装置のファームウェアのバージョンを検出するための検出手段と、
前記情報処理装置にインストールされている当該画像形成装置と連携した処理を実行するための連携アプリケーションのバージョンを取得するための取得手段と、
前記ファームウェアのバージョンと前記情報処理装置の連携アプリケーションのバージョンとから、前記連携アプリケーションをバージョンアップするための更新情報を特定するための特定手段と、
前記更新情報を前記情報処理装置に対して送信するための送信手段とを備え、
前記更新情報は、それぞれ独立に構成された、前記情報処理装置にユーザーインターフェースを実現させるためのUI部と、前記連携した処理を前記情報処理装置に実行させるための処理部とを含む、画像形成装置。
【請求項7】
情報処理装置における、画像形成装置の機能と連携した処理を実行させるためのアプリケーションの更新方法であって、
前記アプリケーションの更新情報を入力するステップと、
前記更新情報によって、前記更新前のアプリケーションで提供される機能のうちの変化する機能を表わすオブジェクトを、前記更新前のアプリケーションの表示画面上に表示するステップと、
前記オブジェクトに対する規定の操作入力を受け付けると、前記機能の変化を有効化するか否かを選択する画面を表示するステップと、
前記機能の変化を有効化する選択を受け付けると、前記更新前のアプリケーションの表示画面上に、前記変化した機能を表わす表示をさらに追加して表示するステップとを備える、更新方法。
【請求項8】
前記変化した機能の実行を指示する操作入力を受け付けると、前記更新情報に含まれる前記変化した機能に関する情報に基づいて前記機能を実行するステップと、
前記変化した機能以外の機能の実行を指示する操作入力を受け付けると、前記更新前の前記アプリケーションに含まれる前記指示された機能を実行するステップとをさらに備える、請求項7に記載の更新方法。
【請求項1】
情報処理装置に、画像形成装置の機能と連携した処理を実行させるためのアプリケーションであって、
それぞれ独立に構成された、前記情報処理装置にユーザーインターフェースを実現させるためのUI部と、前記連携した処理を前記情報処理装置に実行させるための処理部とを備え、
前記UI部は、前記情報処理装置に、当該アプリケーションの更新により変化する機能について、前記機能の変化を有効化するか否かを選択可能に前記ユーザーインターフェースにさらに実現させる、連携アプリケーション。
【請求項2】
前記UI部は、前記情報処理装置に、前記更新前の当該アプリケーションのユーザーインターフェースに前記変化する機能を表わすインターフェースをさらに実現させ、前記変化する機能を表わすインターフェースに対する規定された操作入力に応じて、前記変化する機能に関して前記アプリケーションの更新のための情報に応じて設定された処理を呼び出して実行させる、請求項1に記載の連携アプリケーション。
【請求項3】
前記UI部は、前記情報処理装置に、前記変化する機能を表わすインターフェースに対する規定された操作入力に応じて当該変化を有効化するか否かを選択するためのユーザーインターフェースをさらに実現させ、当該ユーザーインターフェースに対する規定された操作入力に応じて、当該変化を有効化させる、請求項2に記載の連携アプリケーション。
【請求項4】
前記UI部は、前記情報処理装置に、前記変化する機能を表わすインターフェースに対する規定された操作入力に応じて当該変化を有効化するか否かを選択するためのユーザーインターフェースをさらに実現させ、当該ユーザーインターフェースに対する規定された操作入力に応じて、当該アプリケーションの更新のための情報から当該機能を削除させる、請求項2に記載の連携アプリケーション。
【請求項5】
前記処理部は、前記情報処理装置に、前記変化する機能以外の機能を実行する場合には前記更新前の当該アプリケーションの機能を実行させ、前記変化する機能を実行する場合には当該アプリケーションの更新部分に含まれる前記変化する機能を実行させる、請求項1〜4のいずれかに記載の連携アプリケーション。
【請求項6】
情報処理装置と連携して画像形成動作が可能な画像形成装置であって、
当該画像形成装置のファームウェアのバージョンを検出するための検出手段と、
前記情報処理装置にインストールされている当該画像形成装置と連携した処理を実行するための連携アプリケーションのバージョンを取得するための取得手段と、
前記ファームウェアのバージョンと前記情報処理装置の連携アプリケーションのバージョンとから、前記連携アプリケーションをバージョンアップするための更新情報を特定するための特定手段と、
前記更新情報を前記情報処理装置に対して送信するための送信手段とを備え、
前記更新情報は、それぞれ独立に構成された、前記情報処理装置にユーザーインターフェースを実現させるためのUI部と、前記連携した処理を前記情報処理装置に実行させるための処理部とを含む、画像形成装置。
【請求項7】
情報処理装置における、画像形成装置の機能と連携した処理を実行させるためのアプリケーションの更新方法であって、
前記アプリケーションの更新情報を入力するステップと、
前記更新情報によって、前記更新前のアプリケーションで提供される機能のうちの変化する機能を表わすオブジェクトを、前記更新前のアプリケーションの表示画面上に表示するステップと、
前記オブジェクトに対する規定の操作入力を受け付けると、前記機能の変化を有効化するか否かを選択する画面を表示するステップと、
前記機能の変化を有効化する選択を受け付けると、前記更新前のアプリケーションの表示画面上に、前記変化した機能を表わす表示をさらに追加して表示するステップとを備える、更新方法。
【請求項8】
前記変化した機能の実行を指示する操作入力を受け付けると、前記更新情報に含まれる前記変化した機能に関する情報に基づいて前記機能を実行するステップと、
前記変化した機能以外の機能の実行を指示する操作入力を受け付けると、前記更新前の前記アプリケーションに含まれる前記指示された機能を実行するステップとをさらに備える、請求項7に記載の更新方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2013−20348(P2013−20348A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−151802(P2011−151802)
【出願日】平成23年7月8日(2011.7.8)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月8日(2011.7.8)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
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