説明

遊戯用マット及びそれを用いた遊具

【課題】 知育体育の増進において十分な実用性を発揮しうる遊戯用マット及びそれを用いた遊具を提供する。
【解決手段】 所定厚のマット本体10と、マット本体10の主面上の少なくともいずれか一方に表示された模様部20とを備え、模様部20は、外形が閉曲線状又は多角形の辺状の環領域21と、帯領域21によって取り囲まれる島領域22と、島領域22を複数の領域に分割するように設けられた帯領域23とから構成される遊戯用マットとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊戯用マット及びそれを用いた遊具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、幼児や児童向けの遊具として、表面に記号や文字を表示させたマットが知られている。使用者は、文字や記号固有の含意又は予め学習したルールに基づき文字や記号を解釈することによりマット上で特定の行動を行うことで、知育、体育等の教育が実現されるというものである。
【0003】
その一例として、特許文献1に記載の発明は、それぞれに模様を表示させた、分離結合可能な複数のマット片から構成された一体のマットを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−102893号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の技術には、以下のような問題があった。
【0006】
すなわち、マットを利用した、模様に含まれる記号や文字の解釈等に基づくルールに従った遊戯は、模様がある程度具体的な形状をとらなければ、使用者にとって十分に目的とする行動を実施させることは困難である。模様は、行動を規制するに足るだけの論理的な構成を有し、その理解は使用者にとって容易であることが望ましいからである。
【0007】
これに対し、上記特許文献1等に開示された模様パターンは、双六の通路を模した曲線模様を開示するものに過ぎず、これは、使用者として設定された幼児等の理性よりは情緒に訴えるものであり、使用者の行動を規制するに足るだけの具体的な構成を有するとは言えない。更に、当該模様パターンは模様と言うよりはイラストレーションに近く、単に美的な観念を想起させるものであり、各種遊戯の実施を教導するに足るほどの汎用性を有するものとも言えない。
【0008】
要するに、従来の遊戯用マットは、マット表面の装飾の域を脱するものではなく、幼児・児童の知育体育の増進という点においては実用性に乏しいものであった。
【0009】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、知育体育の増進において十分な実用性を発揮しうる遊戯用マット及びそれを用いた遊具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、本発明の第1の側面は、
所定厚のマット本体と、
前記マット本体の主面上の少なくともいずれか一方に表示された模様部とを備え、
前記模様部は、
外形が閉曲線状又は多角形の辺状の環領域と、
前記帯領域によって取り囲まれる島領域と、
前記島領域を複数の領域に分割するように設けられた帯領域とから構成される、
遊戯用マットである。
【0011】
又、本発明の第2の側面は、
前記帯領域は、前記島領域を二等分するように設けられている、
本発明の第1の側面の遊戯用マットである。
【0012】
又、本発明の第3の側面は、
前記環領域の少なくとも一部は、同一形状の複数の小領域の列として形成されており、
前記島領域の前記複数の領域は、前記小領域よりも面積の大きい同一形状の複数の大領域を含んでいる、
又、本発明の第1又は第2の側面の遊戯用マットである。。
【0013】
又、本発明の第4の側面は、
前記環領域の、一部の小領域の内部に形成された、所定形状の第1の目印模様と、
前記島領域の前記複数の領域の、少なくとも一部の大領域の内部に形成された、所定形状の第2の目印模様とを
さらに備えた、
本発明の第3の側面の遊戯用マットである。
【0014】
又、本発明の第5の側面は、
前記帯領域の内部に形成された、所定形状の第3の目印模様をさらに備えた、
本発明の第3又は第4の側面の遊戯用マットである。
【0015】
又、本発明の第6の側面は、
前記環領域の前記一部の小領域及び前記島領域の前記複数の領域の前記少なくとも一部の大領域の少なくともいずれか一方は、四角形の形状を有する、
本発明の第4又は第5の側面の遊戯用マットである。
【0016】
又、本発明の第7の側面は、
前記第1の目印模様及び前記第3の目印模様の所定形状の少なくともいずれか一つは、円形である、
本発明の第4又は第5の側面の遊戯用マットである。
【0017】
又、本発明の第8の側面は、
前記第2の目印模様の前記所定の形状は、一対の四角形及び1つの円形から構成されたものである、
本発明の第4の側面の遊戯用マットである。
【0018】
又、本発明の第9の側面は、
所定厚のマット本体と、
前記マット本体の主面上の少なくともいずれか一方に表示された模様部とを備え、
前記模様部は、
外形が閉曲線状又は多角形の辺状の環領域と、
前記帯領域によって取り囲まれる島領域とを備え、
前記環領域の少なくとも一部は、同一形状の複数の小領域の列として形成されており、
前記島領域は、前記小領域よりも面積の大きい同一形状の複数の大領域を含んでおり、
前記島領域の一部の大領域の内部には、所定形状の第4の目印模様が形成されている、
遊戯用マットである。
【0019】
又、本発明の第10の側面は、
前記環領域は、前記マット本体の前記主面の形状の輪郭に沿って形成されている、
本発明の第1から第9のいずれかの側面の遊戯用マットである。
【0020】
又、本発明の第11の側面は、
前記マット本体は、
前記模様部を表示する表示体層と、
前記表面層の下であって、少なくとも前記模様部が配置された位置に対応する位置に設けられた緩衝材層とを備えた、
本発明の第1から第10のいずれかの側面の遊戯用マットである。
【0021】
又、本発明の第12の側面は、
前記緩衝材層は、低反発弾性フォームを材料とするものである、
本発明の第11の側面の遊戯用マットである。
【0022】
又、本発明の第13の側面は、
前記マット本体の、少なくともいずれか一方の主面は、粗面又は再剥離型の粘着面である、
本発明の第11の側面の遊戯用マットである。
【0023】
又、本発明の第14の側面は、
本発明の第5の側面の遊戯用マットと、
前記遊戯用マット上に載置するための、平面形状が円弧型の載置部材と、前記載置部材の上面に設けられた把持部とを有する遊戯補助用具と、を備えた遊具である。
【0024】
又、本発明の第15の側面は、
前記遊具の前記載置部材は、
その底面に前記円弧に対応した形状を有するとともに少なくとも前記把持部の高さよりも深さの大きい溝を有し、
前記溝の対向する面がなす角は、前記載置部材の側面同士がなす角より大きい、
本発明の第14の側面の遊具である。
【発明の効果】
【0025】
以上のような本発明によれば、知育体育の増進において十分な実用性を発揮しうる遊戯用マット及びそれを用いた遊具を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施の形態にかかる遊戯用マットの平面図である。
【図2】(a)本発明の実施の形態にかかる遊戯用マットの斜視図である。(b)本発明の実施の形態にかかる遊戯用マットのマット本体の他の構成例を示す図である。
【図3】(a)本発明の実施の形態にかかる遊戯用マットの要部断面図である。(b)本発明の実施の形態にかかる遊戯用マットの他の構成例の要部断面図である。(c)本発明の実施の形態にかかる遊戯用マットの他の構成例の要部断面図である。(d)本発明の実施の形態にかかる遊戯用マットの他の構成例の要部断面図である。
【図4】(a)本発明の実施の形態にかかる遊戯用マットの使用法を説明するための図である。(b)本発明の実施の形態にかかる遊戯用マットの使用法を説明するための図である。
【図5】(a)本発明の実施の形態にかかる遊戯用マットの使用法を説明するための図である。(b)本発明の実施の形態にかかる遊戯用マットの使用法を説明するための図である。
【図6】(a)本発明の実施の形態にかかる遊戯用マットの使用法を説明するための図である。(b)本発明の実施の形態にかかる遊戯用マットの使用法を説明するための図である。
【図7】(a)本発明の実施の形態にかかる遊戯用マットの使用法を説明するための図である。(b)本発明の実施の形態にかかる遊戯用マットの使用法を説明するための図である。
【図8】本発明の実施の形態にかかる遊戯用マットの使用法を説明するための図である。
【図9】(a)本発明の実施の形態にかかる遊戯用マットと組み合わせて用いる遊具の構成を示す斜視図である。(b)本発明の実施の形態にかかる遊戯用マットと組み合わせて用いる遊具の構成を示す平面図である。(c)本発明の実施の形態にかかる遊戯用マットと組み合わせて用いる遊具の構成を示す背面図である。(b)本発明の実施の形態にかかる遊戯用マットと組み合わせて用いる遊具の使用状態を示す要部断面図である。
【図10】(a)本発明の実施の形態にかかる遊戯用マットの他の構成例を示す斜視図である。(b)本発明の実施の形態にかかる遊戯用マットの他の構成例を示す斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態にかかる遊戯用マットの他の構成例を示す平面図である。
【図12】本発明の実施の形態にかかる遊戯用マットの他の構成例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0028】
図1は、本発明の実施の形態1による遊戯用マット1の構成を示す平面図である。
【0029】
(1.模様部20について)
図1に示すように、遊戯用マット1は、平面形状が長方形のマット本体10の主面上に形成された模様部20を有する。
【0030】
模様部20は、マット本体10の主面の四辺に沿って形成された、外形が長方形の枠状の形状を有する環領域21、環領域21の枠の内部に位置する外形が長方形の島領域22、及び島領域22の中央部に位置し、島領域22の長辺と平行を成すように設けられた帯領域23とから構成される。
【0031】
環領域21は、マット本体10の縁部寄りに形成された外形が長方形の外枠パターン212、外枠パターン212とほぼ相似形であって、マット本体10の中央寄りに形成された内枠パターン213、外枠パターン212と内枠パターン213との空隙に位置し、その両端が外枠パターン212の内側及び内枠パターン213の外側にそれぞれ接続している桟パターン214から構成される。
【0032】
外枠パターン212,内枠パターン213及び桟パターン214で区画された長方形の領域である小領域211は、環領域21の主部としてマット本体10の主面の輪郭に沿って配列された構成を有する。小領域211のうち、環領域21の角の位置、及び各辺を2等分若しくは4等分する位置にあるものの内部には、外形が円形の目印模様211aが配置されている。
【0033】
次に、島領域22は、環領域の内枠パターン213の内側に位置する、外形が長方形の領域である。島領域22は、その長辺方向と平行な帯領域23とその短辺方向と平行な桟パターン223によって更に細かな領域に区画されている。区画された領域は、外形が四角形の大領域221と、大領域221より面積が小さい四角形の中領域222とから構成され、中領域222は島領域222の端部(図1中では上端)にレイアウトされている。
【0034】
更に大領域221の内部には、外形が正方形の目印模様221a及び外形が円形の目印模様221bが配置されている。図1に示すように、大領域221において、目印模様221aは二個一組で島領域22の短辺方向に平行に配列され、目印模様221bは目印模様221aの重心に対向するように配置される。すなわち、目印模様221a及び目印模様221bは全体としては三角形の各頂点に位置するようレイアウトされている。
【0035】
次に、帯領域23は輪郭を持たず地色のみで構成される領域であり、その内部には、その長辺をほぼ四等分する位置に3つの目印模様23aが設けられている。目印模様23aは、目印模様211a及び221bと同様外形は円形である。また、中央の目印模様23aの外周には、当該目印模様23aと同心円をなす目印模様23bが配置されている。目印模様23bは帯領域23の全幅より大きな直径を有し、島領域22の中心に位置している。ただし、帯領域23は輪郭線により構成されるものであってもよい。
【0036】
次に、模様部20を構成する環領域21、島領域22及び帯領域23の配色について説明する。
【0037】
環領域21に関しては、外枠パターン212と、内枠パターン213及び桟パターン214との間で互いに色が異なり、かつ内枠パターン213と桟パターン214とは同色であることが望ましい。更に、環領域21を構成する何れのパターンの色も、マット本体10の主面の地色とは異なる色であることが望ましい。
【0038】
上記の場合、大領域211及び中領域222は、外枠パターン212等の色と異なる限り、マット本体10の地色と同色であってもよいし異なる色であってもよい。
【0039】
又、目印模様211aは少なくとも輪郭部分のみ存在していればよいが、全面着色された状態であってもよい。配色は外枠パターン212等と同一であってもよいし異なる色であってもよい。要するに、小領域211の地色と異なってさえいればよい。
【0040】
次に、島領域22に関しては、大領域221及び中領域222は、マット本体10の地色と同色であることが望ましいが、環領域21の各パターンの色と異なる限り、マット本体10の地色と異なる色であってもよい。又、目印模様221a、221b及び222aに関しては、環領域21の目印模様211aの場合と同様の配色であることが望ましい。
【0041】
又、帯領域23の配色については、その全面が環領域21の各パターンと同色であり、目印模様23aの配色は、環領域21と異なる色、例えばマット本体10の地色と同色であることが望ましい。
【0042】
ただし、上述した各領域の色分けはあくまでも例示であって、各パターン、各領域及び各目印模様が目視によって他のパターン等並びにマット本体10の地色と区別することができれば、任意の配色としてもよいことは言うまでもない。
【0043】
(2.マット本体10について)
次に、図2及び図3を参照して、マット本体10の構成を説明する。図2(a)の斜視図に示すように、マット本体10は、平面形状が長方形で一定の厚みを有する、マット状の部材で、使用しないときは筒状に丸めておける、又は折り畳み可能な程度の可撓性を有するものである。なお、平面寸法としては最低120cm×150cm程度はあることが望ましいが、これに限らず任意の寸法であってもよい。又、厚みも1〜10mm程度の範囲に収まることが望ましいが、これも任意であってよい。又、マット本体10は模様部20をその表面に表示する。なお、図中において模様部20の詳細は省略して示した。
【0044】
図3(a)〜(b)は、マット本体10の内部構成を示す、主面直交方向による断面図である。
【0045】
図3(a)に示すように、マット本体10は、模様部20の表示面を形成する表示体層11、マット本体10を敷設する際に床、地面等に直接接触する接触層13、及び表示体層11及び接触層13との間に位置する緩衝材層12とから構成される。表示体層11は塩化ビニル樹脂、合成ゴム等の化学樹脂製であり、その表面に、印刷、塗装、又は模様部20の平面形状に対応して成型された別部材の接着等により模様部20を形成する。なお、模様部20は表示体層11上に固定的に表示されていればよく、模様部20を表示体層11に定着させるための技術的手段の差異によって本発明は限定されるものではない。
【0046】
接触層13は、表示体層11と同様化学樹脂製であり、特に屋内における使用を考慮した場合、その表面(マット本体10において外部に露出する面)は、滑り止めのために表面を粗面とすること、又は再剥離型の粘着面とすることが望ましい。粗面の具体的な形態としては、微細な凹凸面(凹凸の径が1〜10mm)であってもよいし、格子状又は複数の列を構成する溝又は凸列をモールドしてなる構成であってもよい。要するに、表面が平滑で無い状態であればよい。
【0047】
緩衝材層12は、例えば軟質ポリウレタンを利用した低反発弾性フォームにより形成され、表示体層11から印加される使用者由来の圧力を吸収し、敷設面に衝撃が加わることを防ぐ役割を果たす。緩衝材層12としてはシリコンゴムその他の合成ゴムを用いてもよいが、特に屋内使用を考慮した場合は、低反発性、復元速度が大きく騒音の低減化が実現できるため、低反発性弾性フォームのほうが望ましい。又、高分子ゲルを用いてもよい。しかしながら、衝撃吸収効果を有するものであれば、緩衝材層12は、その物理的・化学的性質によって限定されるものではない。
【0048】
表示体層11、緩衝材層12及び接触層13同士の接合は接着剤等の公知の接合手段によってよいが、図3(b)の断面図に示すように、表示体層11と接触体層13とを、それら各層の縁面である接合面14にて直接接合することにより、マット本体10内部に緩衝材層12を封止する構成としてもよい。この場合、緩衝材層12として、上述の低反発弾性フォームのような固体やゲルの他に、液相の素材を利用することでき、さらに衝撃吸収効果を高めることが可能となる。
【0049】
又、マット本体10は、表示体層11の更に上面に透明の被覆層を備えた構成としてもよい。被覆層は、表示体層11を保護し模様部20と使用者との直接接触を防ぐ役割を果たす。これにより、長期間の使用により模様部20の汚損や退色その他の劣化を軽減することが可能となる。この場合、図3(c)に示すように、マット本体10の両方の主面上に透明の被覆層15を設け、当該両面を表示体層11とした構成とすることもできる。なお、この構成の場合は、被覆層15の表面を、上述したような粗面又は再剥離型の粘着面とすることが望ましい。
【0050】
更に、図3(d)に示すように、緩衝材12の表面に直接模様部20を形成した構成としてもよい。
【0051】
以上のような構成を有する本発明の実施の形態による遊戯用マットは、模様部20が、環領域21、島領域22及び帯領域23から構成されることにより、特定の観念を生じさせない抽象性を保ち、かつ明解な幾何学模様の組み合わせとして、利用者の理性に直接的、直感的に訴えかけることができる。したがって、各これら領域の特徴に基づいて策定した遊戯のルールは利用者にとって容易に把握することができ、その結果、既成の遊戯のみならず、使用者の発案に基づく創作遊戯をも実施することのできる高い汎用性を実現することができる。
【0052】
(3.遊戯用マット1に基づく遊戯の実施例について)
次に、本発明者の発案による、本実施の形態の遊戯用マットを利用した遊戯であって特に幼児向けに好適な遊戯の実施例について、図4〜図9を参照して説明を行う。
【0053】
(3−1.ケンパ)
図4(a)に示すように、模様部20のうち、島領域22の目印模様221a、221b及び222aを利用する。遊戯者は目印模様221a及び221bを着地目標として、島領域22を縦断し、目印模様222aを終点とする跳躍運動を行う。このとき、目印模様221bに対しては、その円内に片足裏が収まるように片足で立ち、二個一組の目印模様221a及び222aに対しては、左右の足裏が並列した目印模様221aの四角形のそれぞれに収まるように両脚を広げるようにする。運動中、片足で着地する際には「ケン」、脚を広げる際には「パ」と声に出す、又は外部(遊戯者が幼児である場合はその保護者が該当する)から声をかけてもらい「ケン・パ・ケン・パ・ケンパッパ」とリズムを取りながら島領域22を飛ぶことにより、リズム感も養うことが可能となる。
【0054】
(3−2.石けり)
図4(a)に示すように、大領域221を利用する。遊戯者は、小石又はそれに相当する小片を別途用意し、当該小石等を、足蹴りによって大領域211内に収まるように跳ばす。このとき遊戯者は片足で立ち、空いた他方の脚で蹴りの動作を行うものとする。一連の動作を、島領域22内の各領域毎に繰り返し行う。なお、遊戯者が幼児とその保護者であるような場合は、ハンディキャップとして、幼児は大領域221を目標とし、保護者はより小さな標的である目印模様221aを目標とするようにしてもよい。
【0055】
(3−3.じゃんけん競争)
図5(a)に示すように、模様部20の環領域21を利用する。遊戯者は、任意の目印模様211aを起点とし対辺側にある目印模様211aを終点として、じゃんけんによる勝敗に基づき小領域211を一コマとして移動する(図5(a)の場合は環領域21において点対称をなす位置にある2つの目印模様211aの間を移動する)。
【0056】
一例として、グーで勝った場合は一コマ、チョキで勝った場合は2コマ、パーで勝った場合は5コマ、等、勝利条件に応じて移動可能なコマ数を予め定めておくことにより、遊戯的な面白さが加味される。負けた方はコマを戻るように定めてもよい。遊戯者が大勢となった場合は、起点及び終点となる目印模様211aを利用者毎に違えるようにして、利用者全員が環領域21上を移動できるようにすることが望ましい。
【0057】
(3−4.押しくらまんじゅう)
図5(b)に示すように、環領域21の内枠パターン213を利用する。参加者は内枠パターン213内でおしくらまんじゅうを行い、押されて内枠パターン213の外にはみ出したものが負けとなる。
【0058】
(3−5.そとからデ〜ン)
図5(b)に示すように、環領域21の内枠パターン213を主に使用する。遊戯者は内枠パターン213から内側に立ち入らないようにしながら環領域21上を走る「鬼」役と、島領域22(図中白黒反転にて示す)内を動き回る「子」役とに別れ、鬼役の遊戯者が環領域21上から島領域22内の子役の遊戯者に直接タッチすることができれば、鬼役の「勝ち」として、鬼役と子役とを入れ替える。
【0059】
(3−6.はたいてパン)
図4(a)に示すように、島領域22内の二個一組の目印模様221aを二組利用する。遊戯者は二人一組となり、それぞれ、一組の目印模様221aの並列した四角形内に両足裏をそれぞれ配置するように直立し、かつ両者が向かい合わせの姿勢をとる。
【0060】
両者は両手を伸ばし、互いに左右の手のひらを合わせて押し合う。姿勢を崩して足が動いてしまったほうが負けとなる。
【0061】
なお、上記ルールは小学生低学年を念頭においたものであるが、年齢に応じて勝利条件を変更することが望ましい。一例として、幼稚園児程度であれば、足が動いても、目印模様211aの四角形内に止まっていればよいと定める。
【0062】
又、更に低年齢(1〜2歳の幼児)と親とが遊戯する場合においては、手のひらを合わせるのではなく、相撲のように組み合うことが望ましい。
【0063】
(3−7.飛び石鬼ごっこ)
図4(b)に示すように、外枠パターン212及び目印模様211a及び23aを利用する。遊戯者は年少者と年長者(例えば幼児とその親)を想定する。いずれか一方が「鬼」役として逃げる他方「子」役を追いかけ、子役の身体に接触することができれば、鬼・子の役割を交代する。ただし、年少者は外枠パターン212の内部を自在に活動してよいが、年長者は必ず目印模様211a又は23a内に足裏を着地させるようにして移動しなければならないものとする。
【0064】
(3−8.8の字鬼ごっこ)
図6(a)に示すように、帯領域23の目印模様23aを利用する。(飛び石鬼ごっこ)と同様に鬼役と子役とに分かれて遊戯者は追いかけっこを行うが、帯領域23において両端に位置する二つの目印模様23aの周囲を8の字を描くように移動するようにする。
【0065】
なお、鬼役と子役が交代した際は逆向きに移動するようにしてもよい。又、目が回りそうになった場合は、8の字ではなく、一方通行でOの字を描くように移動してもよい。
【0066】
(3−9.円盤投げ)
図6(b)に示すように、島領域22内の中領域222並びに目印模様221a及び環領域21の目印模様211aを利用する。遊戯者は、目印模様211aの位置から、中領域222又は目印模様221aを標的として、円盤(既製品。スポンジ製のものが望ましい)を投擲する。目印模様211aからの距離が遠い模様又は領域に円盤を着地できた者が高得点を得られるものとする。なお、円盤の代わりに投げ輪を用いても同様の遊戯を行うことができる。
【0067】
(3−10.ドッジボール)
図5(b)に示すように、島領域22(内枠パターン213により囲まれる領域)を利用する。遊戯者は、島領域22内にて自由に動き回る者と、模様部20又はマット本体10の外側から島領域22内の者に対してボールを投げる者とに分かれ、ドッジボールを行う。ボールを当てられたものは島領域22を出てボールを投げる側に回り、当てることに成功したものは入れ替わりに島領域22に入る。入れ替わることなく、ボールを当てられたものが一方的に島領域22から出ていくルールとしてもよく、この場合、最後まで島領域22に残ったものが勝利者となる。
【0068】
(3−11.ボールでボールを追いだそう)
図7(a)に示すように、帯領域23の目印模様23bを利用する。目印模様23bの円(図1等を参照)の内側に、小さなボールを所定数配置する。遊戯者は、これら配置したボールめがけて、目印模様23の外側から別のボールを転がす。遊戯者が転がしたボールが目印模様23b内のボールに衝突し、その勢いで目印模様23bの外に転がり出せば、勝ち又は得点が得られるものとする。なお、ボールはゴム製又はスポンジ製であることが望ましい。
【0069】
(3−12.宝探し)
図7(b)に示すように、島領域22内の目印模様221bと、帯領域23内の目印模様23aとを利用する。別途用意した円盤(図中破線に示すように目印模様の円形の直径以上の直径を有することが望ましい。紙製で自作することができる)で目印模様221b及び23aを覆う。このとき、目印模様の一つだけ「宝」となりうる紙片(トランプのカード等)を円盤とマット本体10との間にはさみ混む。遊戯者は円盤を順々にめくることにより宝である紙片を探し当てる。
【0070】
なお、遊戯者の年齢や人数に合わせてルールを種々変更することができる。例えば、幼児を対象とする場合は宝の数を増やすことでより興味を引きつけることができる。又、遊戯者が一人である場合は、全ての円盤をめくらせるのではなく予め規定した枚数だけめくることができる旨(例:最後の一枚はめくってはいけない)を定めておく。これにより、規定された枚数以内に宝である紙片を見つけられなかった場合、その遊戯者を負け、とすることができる。
【0071】
(3−13.かごめかごめ)
図7(a)に示すように、帯領域23の目印模様23bを利用する。「鬼」役の遊戯者は目印模様23b(図1等を参照)の中にしゃがみこみ、他の遊戯者は手を繋いで輪になって鬼役を取り囲むようにする。
【0072】
(3−14.陣取りゲーム)
図8に示すように、環領域21の外枠パターン212並びに目印模様211a及び帯領域23の目印模様23aを利用する。さらに、遊戯用マット1に加えて、図9に示す陣取り用具30を併せて使用する。
【0073】
図9(a)は、陣取りゲームに用いる陣取り用具30の構成を示す斜視図であり、図9(b)は同平面図、図9(c)は同背面図である。
【0074】
図9(a)〜(c)に示すように、陣取り用具30は、平面形状が円弧状の本体部31と、本体部31の上面に設けられた把持用のつまみ部32とから構成される。つまみ部32は本体部31と同様に円弧状の平面形状を有し、かつその両端は傾斜面を有し、図9(c)に示すように前後面において台形形状を有する。
【0075】
又、図9(c)に示すように、本体部31の裏面には、本体部31の全長に沿って溝31aが形成されている。溝31aの(溝自身の延伸方向に直交する)断面形状及び本体部31の同断面形状は、いずれも台形であるが、本体部31の底面に向かう開き角において、本体部31の両壁面310がなす角より、溝31aの対向する両側面311がなす角のほうが小さい形状を有する。又、溝31aの深さは、つまみ部312の全高よりも大きくなっている。なお、陣取り用具30はポリエチレン樹脂その他の化学樹脂のキャスト成型によって作成することができる。
【0076】
以上のような構成を有する陣取り用具30を遊戯用マット1と組み合わせることにより行う陣取りゲームは、それぞれが複数個(一例として5〜8個)の陣取り遊具30を有する二人の遊戯者が、二人で対戦するゲームである。模様部20の対角位置にある目印模様211aをそれぞれの起点とした後、目印模様221aが陣取り遊具30の本体部31の円弧に含まれるように陣取り用具30を模様部20上に載置する。このとき、陣取り用具30の両端はそれぞれが外枠パターン212に接するようにする。
【0077】
遊戯者はじゃんけんを行い、勝ったほうが、新たな陣取り用具30を遊戯用マット1上に載置する権利を取得するものとする。陣取り用具30の載置は、本体部30の両端が、過去に陣取り用具30が載置された位置又は外枠パターン212に必ず接するように行う。これにより、図中の載置レイアウト31a又は31bに示されるように、模様部20上において、陣取り用具30の円弧及び外枠パターン212の縁により形成される領域は、模様部20上に占めるその面積を徐々に拡大していくことになる。
【0078】
上記のルールに従って、最終的に帯領域23上の目印模様23aが陣取り用具30の載置レイアウト内に含まれるようになるまで陣取り用具30を載置させることができれば勝ちとなる。図8に示す例は、じゃんけんの勝ち数が上回った図中右下側の遊戯者(載置レイアウト31a)が図中左上側の遊戯者(載置レイアウト31b)に勝った状態である。
【0079】
なお、陣取りゲームにおいては、複数の陣取り用具30を必要とするが、上述したように、陣取り用具30の本体部31の底面には溝31aが形成されており、複数の陣取り用具30を重ねる際に、つまみ部32を含めた本体部31の上面を溝31aにはめ込むことができる。
【0080】
ここで図9(d)に例として、4つの陣取り用具30を積み重ねた状態を、図9(b)のA−A’直線に沿った断面を模式的に示す。陣取り用具30は、底面に対する開き角に関し、溝31aの両内壁311の角度より本体部31の両壁面310の為す角のほうが大きいため、積層状態において、溝31aに本体部31の上面がくい込んでいるのがわかる。
【0081】
このような構成とすることにより、陣取り用具30は使用しないときは一つに纏めておくことができ、収納性、携帯性において優れた効果を有する。
【0082】
又、上記の説明において、陣取り用具30は本発明の遊戯補助用具に相当し、本体部31は本発明の載置部材に相当し、つまみ部32は本発明の把持部に相当する。又、遊戯用マット1と陣取り用具30との組み合わせは、本発明の遊具に相当するものである。なお、上記の説明においては、陣取り用具30は本体部31に重ね合わせ用の溝31aを備えた構成としたが、溝31aは省略した構成であってもよい。又、つまみ部32の形状も、台形でなく長方形、半円(半楕円)形など、使用者が本体部31に触れずにつまむことができるものであれば任意の形状であってよい。
【0083】
以上の遊戯はあくまで一例であり、本実施の形態の遊戯用マット1によれば、模様部20を構成する各領域及び目印模様を任意に組み合わせて、各種多数の遊戯を考案、実現することが可能となる。
【0084】
そして、これら遊戯を通じて、遊戯用マット1の主たる利用者である幼児は、知育体育の増進として、譲り合い、いたわり合い等の協調性、社会性を養い、情操の向上を図ることが可能となる。さらに、身体を使い、複数の参加者と連れだっての遊戯の実施は、近年社会に見られるようなテレビやDVD等の映像メディア、ゲームに依存して育った若年層が苦手とする対人コミュニケーションを成長の早期段階から促し、豊かな情緒を育むことが大いに期待されるものである。
【0085】
なお、上記の説明において、遊戯用マット1は本発明の遊戯用マットに相当し、模様部20は本発明の模様部に相当し、環領域21は本発明の環領域に相当し、島領域22は本発明の島領域に相当し、帯領域23は本発明の帯領域に相当する。
【0086】
又、小領域211は本発明の小領域に相当し、中領域222及び大領域221は本発明の島領域の複数の領域に相当し、大領域221は本発明の大領域に相当し、目印模様211aは本発明の第1の目印模様に相当し、目印模様221aと目印模様221bとの組み合わせは、本発明の第2の目印模様に相当し、目印模様23aは本発明の第3の目印模様に相当する。又、大領域221において、二個一組の目印模様221aは本発明の一対の四角形に相当し、目印模様221bは本発明の1つの円形に相当するものである。
【0087】
更に、マット本体10は本発明のマット本体に相当し、表示体層11は本発明の表示体層に相当し、緩衝材層12は本発明の緩衝材層に相当する。
【0088】
しかしながら、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0089】
上記の説明においては、模様部の外形はマット本体の外形と相似形であるとしたが、マット本体の平面形状と模様部全体の形状は異なっていてもよい。図10(a)は、模様部20の外形を長方形とし、マット本体10の平面形状を円形とした構成例である。模様部20の外縁とマット本体10の外縁とは図1に示すように殆ど一致していてもよいが、図10(a)に例示するように離れていてもよい。
【0090】
更に、マット本体の平面形状は任意であってよいし、その表面に表示される模様部の外形も任意の形状であってよい。図10(b)は、模様部20及びマット本体10の平面形状を六角形とした構成例である。模様部20の外形は曲線であってもよい。この場合、特に環領域21は、その外形が閉曲線をなすものであればよく、その輪郭は円、楕円など任意の形状をとることができる。
【0091】
さらに、模様部を構成する各小領域、中領域、大領域又は目印模様の形状も、実施の形態に示した長方形、正方形、円形に限定されるものではなく、多角形、円形、楕円、長円、星形など、任意の形状をとってよく、本発明は模様部の細部の具体的な態様によって限定されるものではない。少なくとも環領域の外形が閉曲線状又は多角形の辺状として表されており、これに基づき島領域と、島領域を複数の領域に分けるように設けられた帯領域とがそれぞれ設けられていればよい。
【0092】
ここで図11に、帯領域23を2つ設け、島領域22を3つの領域に分割した構成例を示す。多人数で遊戯を実施するのに適した構成である。このように、本発明は、帯領域によって島領域を任意の複数個の領域に分割した構成としてもよい。また、帯領域によって分割されたそれぞれの領域の大きさや形状も、その全部又は一部が互いに異なっていてもよい。
【0093】
更に、本発明は、図12に示すように、帯領域を有さず、環領域21とただ一つの島領域21とから構成されるものとしてもよい。この場合、模様部20全体の面積が小さくなり、特に幅方向の寸法が小型化できるため、ベランダ等の狭い場所でも遊戯を実施することが可能となる。なお、図12中においては、本発明の他の例として、第4の目印模様としての目印模様221aを外形円形、目印模様221bを外形星形としたものを示したが、これは本発明の目印模様が任意の形状をとってもよいことの一例であり、他に多角形、楕円、数字、文字等の形状をとってもよい。これが図1等の構成において実現してもよいことは言うまでもない。このような目印模様のディテールの変更は、遊戯用マットが使用される状況を考慮して行うことができ、例えば屋内用、屋外用とで違えることができる。更に、上記創作遊戯の実施しやすさを考慮して、各領域における目印模様の個数は任意に増減(一切省略する場合をも含む)してもよい。
【0094】
又、目印模様23bについては、図中に示すように破線により表示されるものとしたが、実線、点線によって表示されるものであってもよい。外形が円形として知覚されるものであれば、その輪郭線の態様によって限定されるものではない。
【0095】
更に、マット本体10においては、その全面に緩衝材層12を備えるものとしたが、本発明は、図2(b)に示すように、少なくとも模様部20が形成された部分にのみ緩衝材層を備えた構成であってもよい。遊戯者が実際に動き回る領域は模様部20の上が大半だからである。この場合、マット本体10の、模様部20より外側に位置する部分16については、緩衝材層12に用いる材料より衝撃吸収特性に劣る材料を用いてもよい。
【0096】
又、マット本体10は、少なくとも表示体層11及び緩衝材層12から構成されるものとしたが、マット本体10は単一の素材から構成されるものであってもよい。この場合、マット本体10は、塩化ビニル樹脂等の一枚物の化学樹脂製のシートとして実現してもよいし、絨毯のような織布、更にはカーペットのような敷物として実現してもよい。なお、マット本体10を織布やカーペットとした場合、模様部20は織りのパターンとして構成されるようにすることが望ましい。又、上記シートとしては耐火性、防煙性を備えた素材を用いてもよい。更に、可撓性を有さない樹脂製、ガラス繊維製の一枚板として実現してもよい。更に、複数の小片のシート又はマットをつなぎ合わせてなる構成であるとしてもよい。
【0097】
又、本発明の遊戯用マットは、屋内用として用いる場合は上述のようにマット本体10が緩衝材層12を備えた構成とすることが望ましいが、屋外用として用いる場合は、緩衝材層12を省いた構成としてもよい。更には、マット本体10は表面が人工芝状の形態を有するものであってもよい。
【0098】
要するに、本発明の遊戯用マットのマット本体は、模様部を固定的に表示することができればよく、その材料や使用環境によって限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0099】
以上説明したように、本発明によれば、知育体育の増進において十分な実用性を発揮しうる遊戯用マット及びそれを用いた遊具を得ることができ、例えば幼児・児童向けの遊具において有用である。
【符号の説明】
【0100】
1 遊戯用マット
10 マット本体
11 表示体層
12 緩衝材層
13 接触層
14 接合面
15 被覆層
20 模様部
21 環領域
22 島領域
23 帯領域
211a、221a、221b、23a、23b 目印模様
212 外枠パターン
213 内枠パターン
214、223 桟パターン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定厚のマット本体と、
前記マット本体の主面上の少なくともいずれか一方に表示された模様部とを備え、
前記模様部は、
外形が閉曲線状又は多角形の辺状の環領域と、
前記帯領域によって取り囲まれる島領域と、
前記島領域を複数の領域に分割するように設けられた帯領域とから構成される、
遊戯用マット。
【請求項2】
前記帯領域は、前記島領域を二等分するように設けられている、
請求項1に記載の遊戯用マット。
【請求項3】
前記環領域の少なくとも一部は、同一形状の複数の小領域の列として形成されており、
前記島領域の前記複数の領域は、前記小領域よりも面積の大きい同一形状の複数の大領域を含んでいる、
請求項1又は2に記載の遊戯用マット。
【請求項4】
前記環領域の、一部の小領域の内部に形成された、所定形状の第1の目印模様と、
前記島領域の前記複数の領域の、少なくとも一部の大領域の内部に形成された、所定形状の第2の目印模様とを
さらに備えた、
請求項3に記載の遊戯用マット。
【請求項5】
前記帯領域の内部に形成された、所定形状の第3の目印模様をさらに備えた、
請求項3又は4に記載の遊戯用マット。
【請求項6】
前記環領域の前記一部の小領域及び前記島領域の前記複数の領域の前記少なくとも一部の大領域の少なくともいずれか一方は、四角形の形状を有する、
請求項4又は5に記載の遊戯用マット。
【請求項7】
前記第1の目印模様及び前記第3の目印模様の所定形状の少なくともいずれか一つは、円形である、
請求項4又は5に記載の遊戯用マット。
【請求項8】
前記第2の目印模様の前記所定の形状は、一対の四角形及び1つの円形から構成されたものである、
請求項4に記載の遊戯用マット。
【請求項9】
所定厚のマット本体と、
前記マット本体の主面上の少なくともいずれか一方に表示された模様部とを備え、
前記模様部は、
外形が閉曲線状又は多角形の辺状の環領域と、
前記帯領域によって取り囲まれる島領域とを備え、
前記環領域の少なくとも一部は、同一形状の複数の小領域の列として形成されており、
前記島領域は、前記小領域よりも面積の大きい同一形状の複数の大領域を含んでおり、
前記島領域の一部の大領域の内部には、所定形状の第4の目印模様が形成されている、
遊戯用マット。
【請求項10】
前記環領域は、前記マット本体の前記主面の形状の輪郭に沿って形成されている、
請求項1から9のいずれかに記載の遊戯用マット。
【請求項11】
前記マット本体は、
前記模様部を表示する表示体層と、
前記表面層の下であって、少なくとも前記模様部が配置された位置に対応する位置に設けられた緩衝材層とを備えた、
請求項1から10のいずれかに記載の遊戯用マット。
【請求項12】
前記緩衝材層は、低反発弾性フォームを材料とするものである、
請求項11に記載の遊戯用マット。
【請求項13】
前記マット本体の、少なくともいずれか一方の主面は、粗面又は再剥離型の粘着面である、
請求項11のいずれかに記載の遊戯用マット。
【請求項14】
請求項5に記載の遊戯用マットと、
前記遊戯用マット上に載置するための、平面形状が円弧型の載置部材と、前記載置部材の上面に設けられた把持部とを有する遊戯補助用具と、を備えた遊具。
【請求項15】
前記遊具の前記載置部材は、
その底面に前記円弧に対応した形状を有するとともに少なくとも前記把持部の高さよりも深さの大きい溝を有し、
前記溝の対向する面がなす角は、前記載置部材の側面同士がなす角より大きい、
請求項14に記載の遊具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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