遊技システム
【課題】安全性を確保しつつ遊技媒体の数量を記憶(保存)することができる。
【解決手段】管理サーバ10は、当該管理サーバ10に記憶された暗号コードと記憶装置8に記憶された暗号コードとを照合するコード照合部66と、コード照合部66で暗号コードの照合が成立した際に数量送信装置9の遊技媒体の数量を記憶装置8に送信することを許可する第1許可部67とを備え、数量送信装置9は、管理サーバ10の第1許可部67からの許可を受信した際に数量送信装置9の遊技媒体の数量を記憶装置8に送信するように当該数量送信装置9のインターフェース28を制御する第1送信制御部29を備え、記憶装置8は、遊技媒体を記憶する第1数量記憶部50と、数量送信装置9から遊技媒体の数量を受信した際に遊技媒体の数量を第1数量記憶部50に記憶するように制御可能な制御部42を備えている。
【解決手段】管理サーバ10は、当該管理サーバ10に記憶された暗号コードと記憶装置8に記憶された暗号コードとを照合するコード照合部66と、コード照合部66で暗号コードの照合が成立した際に数量送信装置9の遊技媒体の数量を記憶装置8に送信することを許可する第1許可部67とを備え、数量送信装置9は、管理サーバ10の第1許可部67からの許可を受信した際に数量送信装置9の遊技媒体の数量を記憶装置8に送信するように当該数量送信装置9のインターフェース28を制御する第1送信制御部29を備え、記憶装置8は、遊技媒体を記憶する第1数量記憶部50と、数量送信装置9から遊技媒体の数量を受信した際に遊技媒体の数量を第1数量記憶部50に記憶するように制御可能な制御部42を備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、持ち運びができる記憶装置に遊技媒体を電子的に保存することができる遊技システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
遊技によって得ることができた遊技媒体(例えば、パチンコ玉、メダル)は遊技媒体を計測する計測機で計測され、計測された遊技媒体の数量はレシートやICカードに記録されるのが一般的である。このような遊技システムでは、計測機でレシートやICカードを景品交換所に持って行き、景品交換所で遊技媒体を景品に交換することができる(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開平5−137844号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の遊技システムでは、計測機で計測後、計測された遊技媒体の数量がICカードに記録されるようになっているが、遊技者はICカードに遊技媒体の数量を記録させる際に暗証番号を入力しなければならず、暗証番号を忘れた場合にはICカードに遊技媒体の数量を入れることができないという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、安全性を確保しつつ遊技媒体の数量を記憶(保存)することができる遊技システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明における課題解決のための技術的手段は、遊技媒体の数量と暗号コードとを記憶可能で且つ持ち運び可能な記憶装置と、前記遊技媒体の数量を記憶装置に送信可能な数量送信装置と、複数の暗号コードを記憶した管理サーバとを備え、前記記憶装置と数量送信装置と管理サーバとはアクセス可能とされており、前記管理サーバは、当該管理サーバに記憶された暗号コードと前記記憶装置に記憶された暗号コードとを照合するコード照合部と、前記コード照合部で暗号コードの照合が成立した際に前記数量送信装置の遊技媒体の数量を記憶装置に送信することを許可する第1許可部とを備え、前記数量送信装置は、遊技媒体の数量を記憶装置に送信可能なインターフェースと、管理サーバの第1許可部からの許可を受信した際に数量送信装置の遊技媒体の数量を記憶装置に送信するように当該数量送信装置を制御する第1送信制御部を備え、前記記憶装置は、遊技媒体を記憶する第1数量記憶部と、前記数量送信装置から遊技媒体の数量を受信した際に遊技媒体の数量を前記第1数量記憶部させる制御部を備えている点にある。
【0005】
遊技媒体を出力可能な出力装置を備え、この出力装置と前記記憶装置と管理サーバとはアクセス可能とされており、
前記管理サーバは、前記コード照合部で暗号コードの照合が成立した際に、前記第1数量記憶部に記憶された遊技媒体の数量を出力装置又は管理サーバに送信することを許可する第2許可部とを備え、前記記憶装置の制御部は、管理サーバの第2許可部からの許可を受信した際に当該記憶装置に記憶している遊技媒体の数量を出力装置又は管理サーバに送信する制御を行うように構成され、前記出力装置は、前記記憶装置から遊技媒体の数量を受信した際に、受信した遊技媒体の数量を超えない範囲で遊技媒体を出力するように制御する制御部を有している点にある。
【0006】
前記記憶装置は、ノイズ発生源から発生したノイズ信号を基に乱数を発生する乱数発生部を備え、前記記憶装置及び管理サーバは、当該管理サーバの照合が成立した後に、前記乱数発生部の乱数に基づいて作成された新たな暗号コードに書き換え可能となっている点にある。
前記記憶装置は、遊技者の会員情報を記憶する第1会員情報記憶部を備え、管理サーバは、複数の遊技者の会員情報を記憶する第2会員情報記憶部と、前記第1会員情報記憶部に記憶された遊技者の会員情報と前記第2会員情報記憶部に記憶された遊技者の会員情報との照合が成立した際に、前記コード照合部での照合を許可する第3許可部と備えている点にある。
【0007】
前記数量送信装置は、前記遊技媒体の数量を計測な計測機、又は、遊技媒体の数量が示されたレシートから遊技媒体の数量を入力可能な景品交換機に具備されている点にある。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、安全性を確保しつつ遊技媒体の数量を記憶(保存)することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1に示すように、遊技システム1は、遊技を行うことができる複数の店舗2と、各店舗2の情報等を一括管理する管理センタ3とを備えている。各店舗2と管理センタ3とはネットワーク4で繋がっており、該ネットワーク4を介して店舗2と管理センタ3と間でデータの入出力(送受信)を行うことができる。
この遊技システム1では、各店舗2単位で遊技者が会員登録を行うことで各種サービスを受けることができるようになっており、会員登録した際の遊技者の会員情報等は管理センタ3の管理サーバ10に記憶されている。
【0010】
遊技者は、携帯電話5等の通信端末やコンピュータ6を用いることで、例えば公衆インターネット等のネットワーク4を介して管理センタ3の管理サーバ10にアクセスし、必要な情報を管理サーバ10から取り出すことができる。
図2に示すように、遊技システム1は、遊技機7に用いることができる遊技媒体(例えば、パチンコ玉、スロット用メダル)の数量や暗号コード等を記憶可能で且つ持ち運びが可能な記憶装置8と、遊技媒体の数量を記憶装置8に送信可能な数量送信装置9とを具備している。
【0011】
店舗2内には、複数の前記遊技機7(例えば、パチンコ、スロット)と、遊技媒体の数量を計測可能な計測機11と、景品交換所に設けられた景品交換機13とが配置されている。
また、店舗2内には、店舗毎の遊技者の会員情報等を管理する会員管理装置13と、管理サーバ10にアクセス可能な店舗端末14と、記憶装置8が接続可能で且つ遊技媒体を出力する出力装置15と、遊技機7を統括的に制御したり管理する遊技機管理装置16等が配置されている。
【0012】
会員管理装置13は記憶装置8が接続可能となっていると共に、会員管理装置13は数字や文字を入力するための入力装置が具備されている。会員管理装置13に記憶装置8を接続し、前記入力装置を介して遊技者の会員情報を入力することで会員管理装置13からも会員登録ができるようになっている。
計測機11及び景品交換機13には前記数量送信装置9が具備されている。遊技機7、計測機11の数量送信機9a、景品交換機13の数量送信装置9b、会員管理装置13、店舗端末14、出力装置15、遊技機管理装置16は、それぞれ無線LANや有線LAN等からなる店舗2内のネットワーク4aによって互いにアクセス可能となっている。店舗2内のネットワーク4aは店舗端末14を介してデータ通信が行えるようになっている。
【0013】
管理サーバ10と各種機器同士がアクセスする場合には、店舗端末14は、各店舗に振り分けられた店舗番号等を送信するようになっている。これにより、管理サーバ10は何処の店舗2の機器が当該管理サーバ10に接続しているか認識することができる。
この遊技システム1では、例えば、遊技者が自己所有の遊技媒体を計測機11に投入して当該遊技媒体の数量を計測したとき、計測機11の数量送信装置9aを用いれば遊技者が所有している記憶装置8に計測機11で計測した遊技媒体の数量を記憶装置8に送信することができるようになっていて、送信された遊技媒体の数量は記憶装置8に記憶できるようになっている。よって、遊技者は自己の所有の遊技媒体を記憶装置8に電子的に貯め込むことができる。
【0014】
また、この遊技システム1では、例えば、遊技者が自己所有の記憶装置8を出力装置15に接続したとき、出力装置15を用いれば記憶装置8に貯め込んだ遊技媒体を出力装置15から出力することができる。よって、遊技者は記憶装置8に貯め込んだ遊技媒体を再度使用することができる。
遊技システム1では、上述したように、記憶装置8に遊技媒体を電子化して貯め込んだり、記憶装置8に電子的に貯め込まれた遊技媒体を出力装置15を介して出力する場合(以降、入出力作業ということがある)、記憶装置8に記憶された暗号コードと管理サーバ10に記憶された暗号コードとを照合し、照合が成立すれば、入出力作業を行えるようになっている。なお、この実施の形態では、記憶装置8に記憶された遊技者の会員情報と管理サーバ10に記憶された会員情報との照合が成立した場合、入出力作業を行えるようになっている。
【0015】
以下、遊技システム1について詳しく説明する。
図3に示すように、計測機11は、数量送信装置9と、遊技媒体を投入するホッパ20と、ホッパ20に投入された遊技媒体を計測する計測手段21と、表示部22と、各種設定スイッチ23と、遊技媒体の数量が記載されたレシートを取り出す取出口25とを備えている。
表示部22は、予め記憶装置8に記憶されている遊技媒体の数量(現貯玉数)、計測機11で計測した遊技媒体の数量(出玉集計)、記憶装置8に遊技媒体を保存する保存数量(新貯玉数)、記憶装置8に記憶されている会員番号等を表示可能なものである。
【0016】
各種設定スイッチ23によって、計測機11で計測した遊技媒体のうち記憶装置8に保存する数量(送信数量ということがある)を設定したり、計測機11で計測した遊技媒体の数量をレシートに印字してそのレシートを取出口25から取り出すか計測機11で計測した遊技媒体の数量を記憶装置8に記憶するかどうかを選択することができる。
図4に示すように、数量送信装置9は、送信処理等の制御を行う制御部26と、計測機11で計測した遊技媒体の数量等を一時的に記憶する記憶部27と、記憶装置8に接続可能なインターフェース28とを有している。
【0017】
この制御部26は、管理サーバ10の許可を受信後に数量送信装置9の遊技媒体の数量(言い換えれば、各種設定スイッチ23によって設定された送信数量)を記憶装置8に送信するインターフェース28等を制御する第1送信制御部29を有している。
計測機11によれば、ホッパ20に遊技媒体を投入することで計測手段21により遊技媒体を計測することができる。そして、計測した遊技媒体の全部又は一部を電子化して記憶媒体に記憶させたり、レシートとして取出口25から取り出すことができる。
図5に示すように、出力装置15は、遊技媒体を外部へ出力するもので遊技機7の近傍に配置されている。この出力装置15は、制御部30と、記憶装置8に接続可能なインターフェース31と、出力した遊技媒体を遊技機7に案内可能な案内部材32と、表示部33と、各種設定スイッチ34とを有している。
【0018】
表示部33は、現貯玉数、出力装置15から出力される遊技媒体の数量(出玉数)、出力装置15から出力された後に記憶装置8に保存される保存数量(新貯玉数)、会員番号等を表示可能なものである。各種設定スイッチ34は、出力する遊技媒体の数量(出玉数)を設定することが可能なものである。
制御部30は、記憶装置8から遊技媒体の数量を受信した際に、受信した遊技媒体の数量を超えない範囲で遊技媒体を出力するように当該出力装置15を制御する。
具体的には、出力装置15が遊技媒体を出力する際、制御部30は、各種設定スイッチ34で設定された出玉数が記憶装置8から送信された遊技媒体の数量を超過していないか否かを判断する。このとき、出玉数が記憶装置8から送信された遊技媒体の数量を超えていない場合に、当該制御部30の制御によって出力装置15から出玉数の遊技媒体が出力される。
【0019】
出力装置15によれば、記憶装置8を出力装置15に接続することで、記憶装置8に電子的に記憶された遊技媒体の全部又は一部を出力装置15を介して出力することができる。
図2に示すように、景品交換機13は、遊技媒体を商品等に交換する際に使用されるもので店舗2内の景品交換所の近傍に配置されている。図6に示すように、この景品交換機13は、数量送信装置9と、表示部36と、各種設定スイッチ34とを有している。
各種設定スイッチ34は、景品交換に交換する遊技媒体の数量(交換量ということがある)やレシートに記載された遊技媒体の数量(読み込み量ということがある)等を入力したり、景品交換をするか否かを選択することができるものである。
【0020】
表示部36は、記憶装置8に記憶されている遊技媒体の数量又は読み込み量(現貯玉数)、遊技媒体の総合計(出玉集計)、交換量(景品交換)、記憶装置8に保存する保存数量(新貯玉数)、記憶装置8に記憶されている会員番号等を表示可能なものである。
図7に示すように、景品交換機13の数量送信装置9bは、送信処理等の制御を行う制御部37と、一時的に遊技媒体の数量を記憶する記憶部38と、記憶装置8に接続可能なインターフェース39とを有している。制御部37は、計測機11の数量送信装置9aと同様に、管理サーバ10の許可を受信後に数量送信装置9bの遊技媒体の数量(言い換えれば、各種設定スイッチ23によって設定された送信数量)を記憶装置8に送信するインターフェース39を制御する第1送信制御部35を有している。
【0021】
記憶部38は、記憶装置8に記憶されている遊技媒体の数量を記憶したり、各種設定スイッチ34によって設定された遊技媒体の数量(交換量、読み込み量)等を記憶するものである。
景品交換機13によれば、記憶装置8に記憶され電子化された遊技媒体の全部又は一部を景品に交換し、残りの遊技媒体を記憶装置8に記憶するとができる。また、景品交換機13によれば、各種設定スイッチ34によってレシートに記載された遊技媒体の数量を入力し且つ記憶装置8を接続すれば、レシートの遊技媒体の数量と記憶装置8の遊技媒体の数量とを合算することができる(合算は出玉集計で表示される)。
【0022】
そして、遊技媒体の数量を合算した上で交換量を各種設定スイッチ34で設定し、合算した数から交換量を差し引いた残りを記憶装置8に記憶することもできる。ここで、レシートに記載された遊技媒体の数量と記憶装置8に記憶された遊技媒体の数量とを合算した上で、景品交換をしないことを各種設定スイッチ34で設定すれば、合算した数量を記憶装置8に記憶することが可能である。
さらに、景品交換機13によれば、レシートに記載された遊技媒体の数量を入力した上で、景品交換をしないことを各種設定スイッチ34で設定すれば、レシートに記載された数量を記憶装置8に記憶することが可能である。
【0023】
図8に示すように、記憶装置8は、例えば、不揮発性のメモリーを備えたSDカードから構成され、数量送信装置9、出力装置15及び会員管理装置13等に接続可能に構成されている。
この記憶装置8は、インターフェース40と、記憶部41と、制御部42(MPU)、乱数発生部43とを有している。
乱数発生部43はICチップ等から構成されている。この乱数発生部43は、デバイス内部で発生させる熱雑音(白色雑音)をアナログ的に増幅し、その信号をサンプリングして二値化しデジタル数値化することで、真性乱数を発生する。
【0024】
図9、10に示すように、乱数発生部43は、ノイズ信号を出力するノイズ源44と、ノイズ源44から出力されたノイズ信号を増幅する増幅器45と、増幅したノイズ信号を2値化する2値化装置46とを備えている。
ノイズ源44は半導体の熱雑音をノイズとするものであり、半導体の熱雑音を利用すると、疑似乱数に比べ、周期性がなくランダムな信号を得られる。また、ノイズ源44となるディバイスはICチップ内部に備えられていて、外付け部品は不要である。
増幅器45は、ノイズ源44のノイズを増幅するものでありオペアンプ45a,45bにより構成されている。増幅器45で増幅されたノイズ信号は、シュミットトリガゲート47に入力され、ノイズ信号の大きさに応じたパルス幅の方形波が出力される。
【0025】
シュミットトリガゲート47は、入力電圧(ノイズ信号)がある一定値以上になると出力パルスを立ち上げ(又は立ち下げ)、入力電圧が他の一定値以下になると出力パルスを立ち下げる(又は立ち上げ)回路である。
したがって、シュミットトリガゲート47により、アナログのノイズ信号がその大きさに応じたパルス幅のデジタルノイズ信号(TTLレベル)に変換される。このようにシュミットトリガゲート47は、ノイズ信号をデジタルノイズ信号(TTLレベル)に変換する変換器として機能している。
【0026】
2値化装置46は、サンプリングクロックを用いたシリアルレジスタ(シリアルシフトレジスタともいう)で構成されている。シリアルレジスタ46の入力はノイズ信号であり、シュミットトリガゲート47の1か0の出力(高電圧及び低電圧)が、シリアルレジスタに入力される。
このシリアルレジスタ46は、シリアル入力、シリアル出力のシフトレジスタとして構成されており、クロックCLK0,CLK1で動作する。なお、クロックCLK0とクロックCLK1とは位相が半周期ずれた同周波数量のクロックである。
【0027】
シリアルレジスタ46は、Dフリップフロップをシリアルに3段(複数量段)接続することで構成されている。Dフリップフロップにおいて、第1段目及び第3段目には、クロックCLK0が与えられ、第2段目にはクロックCLK1が与えられる。
図11に示すように、詳しくは、2値化装置46は、ノイズ信号をクロックCLK0(サンプリングクロック)のタイミングで2値化するものである。シュミットトリガゲート47から出力されたパルス状のノイズ信号は、第1段目のDフリップフロップ46aによって、クロックCLK0信号の立ち上がりタイミングでサンプリングされ、第1段目のDフリップフロップ46aの出力Qは1か0を出力し、サンプリングクロックであるクロックCLK0のタイミングで定量的(サンプリングされた)数値となる。
【0028】
そして、半周期ずれたクロックCLK1の立ち上がりタイミングで第1段目のDフリップフロップ46aの出力は、第2段目のDフリップフロップ46bにシフトする。
さらに、CLK0の次の立ち上がりタイミングで、第1段目のDフリップフロップ46aは、再びノイズ信号のサンプリングを行うとともに、第2段目のDフリップフロップ46bの出力は、第3段目のDフリップフロップ46cにシフトする。すなわち、シリアルレジスタから出力される。
以上が繰り返され、第1段目によるサンプリング結果は、クロックCLK0の1周期分遅延してシリアルレジスタの出力として現れる。ノイズ信号は、ランダムな信号であるから、これを2値化することによってサンプリングCLKに同期したデジタル物理乱数(真性乱数)が得られるようになっている。そして、乱数発生部43は、ノイズ信号の発生により常に真性乱数を発生するようになっている。
【0029】
なお、この実施形態では、2値化されたシリアルな真性乱数はパラレル変換器によってパラレル信号に変換される。例えば、パラレル信号は8ビットであり、乱数の数量は256種類(0〜255の数値)とすることができる。
図8に示すように、記憶装置8の記憶部41は、フラッシュメモリ等の半導体メモリで構成されている。この記憶部41は、暗号コードを記憶する第1暗号記憶部50と、遊技媒体の数量を記憶する第1数量記憶部51と、遊技者の会員情報を記憶する第1会員情報記憶部52とを有している。例えば、第1暗号記憶部50は、英数等からなる暗号コードを記憶しており、図12に示すように、第1会員情報記憶部52は会員情報である遊技者の氏名や電話番号、住所、会員番号を記憶している。
【0030】
記憶装置8の制御部42は、インターフェース40、記憶部41、乱数発生部43を制御するものである。この制御部42は、暗号作成部53と、第1書き換え部54と、受信制御部55と、送信制御部56とを有している。暗号作成部53は、乱数発生部43で発生した真性乱数に基づいて暗号コードを作成するもので、例えば、16ビットの乱数を文字や数字に変換することで新たな暗号コードを作成する。
第1書き換え部54は、暗号作成部53で新たな暗号コードが作成されると、第1暗号記憶部50に予め記憶されている旧暗号コードから新しい暗号コードに書き換えるものである。
【0031】
受信制御部55は、インターフェース40を介して数量送信装置9から遊技媒体の数量を受信した際に、受信した遊技媒体の数量を第1数量記憶部51に記憶するように当該第1数量記憶部51等を制御するものである。
送信制御部56は、管理サーバ10等からの指示により第1数量記憶部51から出力装置15や管理サーバ10に向けて第1数量記憶部51に記憶されている数量を管理サーバ10や出力装置15に送信するように第1数量記憶部51等を制御するものである。
管理サーバ10は、遊技者の会員情報や記憶装置8に記憶されている遊技媒体の数量等を管理することができるもので、管理サーバ10には各記憶装置8に対応した暗号コード及び会員情報等が記憶されている。
【0032】
この管理サーバ10は、計測機11の数量送信装置9aに記憶装置8を接続する場合、出力装置15に記憶装置8を接続する場合、景品交換機13に記憶装置8を接続する場合等、記憶装置8に記憶されている会員情報と管理サーバ10に記憶されている会員情報との照合を行うと共に、記憶装置8に記憶されている暗号コードと管理サーバ10に記憶されている暗号コードの照合を行うようになっている。
図13に示すように、管理サーバ10は、制御部60と、インターフェース61と、記憶部62とを有している。また、管理サーバ10には、文字、数量字等を入力する入力装置(キーボード、マウス)や文字、数量字、画像等を表示するモニタ等が接続されている。
【0033】
管理サーバ10の記憶部62は、半導体メモリ、HDD等で構成されている。この記憶部62は、暗号コードを記憶する第2暗号記憶部63と、遊技媒体の数量を記憶する第2数量記憶部64と、遊技者の会員情報を記憶する第2会員情報記憶部65とを有している。
図14に示すように、例えば、第2暗号記憶部63は、英数等からなる暗号コードを記憶しており、第2会員情報記憶部65は会員情報である遊技者の氏名や電話番号、住所、会員番号を記憶している。第2数量記憶部64は会員毎に遊技媒体の数量を記憶している。
【0034】
会員情報と遊技媒体の数量とは一対一に対応していて、これにより、会員情報を用いることで遊技者が所有している遊技媒体の数量が分かるようになっている。
なお、管理サーバ10に接続されている入力装置を操作することで、記憶部62に記憶されている暗号コード、会員情報、遊技媒体等は、それぞれ追加、削除、書き換え等を行うことができるようになっている。
管理サーバ10の制御部60は、コード照合部66と、第1許可部67と、第2許可部68、第3許可部69を有している。
【0035】
コード照合部66は、記憶装置8の暗号コードと当該管理サーバ10の暗号コードとを照合するものである。
第1許可部67は、コード照合部66で暗号コードの照合が成立した際に数量送信装置9の遊技媒体の数量を記憶装置8に送信することを許可するものである。
第2許可部68は、コード照合部66で暗号コードの照合が成立した際に、第1数量記憶部51に記憶された遊技媒体の数量を出力装置15又は管理サーバ10に送信することを許可するものである。第3許可部69は、第1会員情報記憶部52に記憶された遊技者の会員情報と第2会員情報記憶部65に記憶された遊技者の会員情報との照合が成立した際に、コード照合部66での照合を許可するものである。
【0036】
以下、この実施の形態における遊技システム1の動作を遊技の流れと合わせて説明する。
図15は遊技者が所有している遊技媒体を計測機11で測定し、計測した遊技媒体を記憶装置8に電子化して記憶したり、レシートに印字するまでの流れを示したものである。
遊技者は、遊技終了後、遊技によって得られた遊技媒体を計測機11のある場所まで搬送する(S1)。遊技者が計測機11のホッパ20に搬送した遊技媒体を投入後、計測機11で遊技媒体の数量を計測を開始する(S2)。
【0037】
そして、搬送した遊技媒体の全てを計測機11で計測する(S3)。例えば、遊技者は搬送した遊技媒体の全てを計測機11に投入した後、計測機11に設けた各種設定スイッチ34を押すことによって計測機11に全ての遊技媒体を投入したことを知らせ、これにより、計測機11における遊技媒体の計測を終了させることができる。なお、計測機11は、ホッパ20内にある遊技媒体の全てを計測するまで遊技媒体の計測を継続し、ホッパ20内に遊技媒体がなくなった時点で計測の終了としてもよい。
計測完了後、遊技者等が計測機11の数量送信装置9aに記憶装置8(SDカード)を接続すれば処理は処理A(S5)に進み、遊技者が記憶装置8を所有しておらず数量送信装置9に記憶装置8を接続できない場合はS6に進む(S4)。
【0038】
遊技者等は計測機11の各種設定スイッチ34を操作して計測機11によって計測された遊技媒体の数量をレシートを印字することを選択する。そうすると、計測機11によって計測された遊技媒体の数量がレシートに印字(出力)される(S6)。遊技者は計測機11の取出口25からレシートを取り出す(S7)。遊技者は遊技媒体の数量が印字されたレシートをカウンタ12に持って行くこととなっている(S8)。
図16は、処理Aにおける記憶装置8、計測機11、管理サーバ10の動作を示している。
【0039】
計測機11の数量送信装置9aに記憶装置(SDカード)8を接続すると、計測機11は管理サーバ10にアクセスして記憶装置8が数量送信装置9に接続されたことを管理サーバ10に通知する(S10)。
管理サーバ10は、数量送信装置9から記憶装置8が接続されたことを受信し、数量送信装置9と管理サーバ10とのアクセス確認する(S11)と、数量送信装置9を介して記憶装置8に会員情報の送信を要求する(S12)。記憶装置8は、管理サーバ10からの会員情報要求に応じて、第1会員情報記憶部52に記憶された遊技者の会員情報を管理サーバ10に送信する(S13)。
【0040】
管理サーバ10は、第3許可部69によって記憶装置8から送信された会員情報と第2会員情報記憶部65との照合を行う(S14)。
例えば、図14に示すように、遊技者は店舗2番号が「025」である店舗2内において、会員番号が「2259-5900」に対応する記憶装置8を数量送信装置9に接続したとする。
この場合は、管理サーバ10には、店舗2番号が「025」である店舗2には、会員番号が「2259-5900」となる情報が記憶されておらず、送信された会員情報と記憶されている会員情報とは一致しないことになり、会員情報の照合は成立しない。
【0041】
一方で、遊技者は店舗2番号が「026」である店舗2内において記憶装置8を数量送信装置9に接続したとすると、店舗2番号が「026」である店舗2には、会員番号が「2259-5900」となる情報が記憶されており、記憶装置8に記憶されている会員情報と管理サーバ10に記憶されている会員情報とは一致するため、会員情報の照合は成立する。
第3許可部69での会員情報の照合が成立すれば、数量送信装置9を介して記憶装置8に暗号コードの送信を要求する(S15)。記憶装置8は、管理サーバ10からの暗号コードの要求に応じて、第1暗号記憶部50に記憶された自己の暗号コードを管理サーバ10に送信する(S16)。
【0042】
管理サーバ10は、記憶装置8から送信された暗号コードを受信するとコード照合部66によって記憶装置8から送信された暗号コードと、この記憶装置8に対応して管理サーバ10に記憶されている暗号コードとの照合を行う(S17)。
例えば、図14に示すように、会員番号が「2259-5902」で且つ暗号コードが「leiodkusnfzpm」となる記憶装置8を接続した場合、管理サーバ10には当該会員番号に対応する暗号コードと記憶装置8から送信された暗号コードとが一致するため、暗号コードの照合は成立する。
【0043】
一方で、会員番号が「2259-5902」で且つ暗号コードが「lei5dkusnfz1s」となる記憶装置8を接続した場合、管理サーバ10には当該会員番号に対応する暗号コードと記憶装置8から送信された暗号コードとが一致しないため、暗号コードの照合は成立しない。
コード照合部66による暗号コードの照合が成立すれば、管理サーバ10は計測機11に当該計測機11で計測した遊技媒体のうち記憶媒体へ保存する数量(前記送信数量)を要求する(S18)。計測機11は、管理サーバ10の要求に応じて送信数量を管理サーバ10に送信する(S19)。
【0044】
管理サーバ10は、送信数量と予め管理サーバ10に記憶されている遊技媒体の数量との両者を加算することで記憶装置8に保存する数量(保存数量)を計算する(S20)。
管理サーバ10は、第1許可部67により送信数量を記憶装置8に送信することを許可する信号(送信許可信号ということがある)を計測機11の数量送信装置9aに送信する(S21)。数量送信装置9は、管理サーバ10からの送信許可信号を受診後、第1送信制御部28によりインターフェース61と記憶部62とを制御し、送信数量を記憶装置8に送信する(S22)。
【0045】
記憶装置8は、当該制御部60によって数量送信装置9から送信された保存数量と予め第1数量記憶部51に記憶されている遊技媒体の数量とを加算し、第1数量記憶部51に記憶する遊技媒体の保存数量を更新する(S23)。記憶装置8は、管理サーバ10に保存数量を更新を完了したことを示す信号(保存完了)を送信する(S24)。
管理サーバ10は、記憶装置8から保存完了を受信した後、記憶装置8に対して暗号コードの変更を指示する(S25)。記憶装置8は、乱数発生部43によって乱数を発生させると共に、暗号作成部53により発生した乱数を用いて新たな暗号コードを作成する(S26)。記憶装置8は、新たな暗号コードを管理サーバ10に送信する(S27)。
【0046】
管理サーバ10は、記憶装置8に対応する暗号コードを新しい暗号コードに書き換え(S28)、記憶装置8に暗号コードと保存数量との送信を要求する(S29)。
記憶装置8は、第1暗号記憶部50に記憶されている暗号コードを新たに作成した暗号コードに書き換え(S30)、書き換えた暗号コードと第1数量記憶部51に記憶されている遊技媒体の数量(保存数量)を管理サーバ10に送信する(S31)。
管理サーバ10は、制御部60により第2暗号記憶部63に記憶された暗号コードと記憶装置8から送信された暗号コードとが一致しているか確認すると共に、第2数量記憶部64に記憶されている遊技媒体の数量(保存数量)と記憶装置8から送信された保存数量とが一致しているか確認する(S32)。
【0047】
管理サーバ10は、両者の暗号コードが一致し且つ両者の保存数量とが一致していれば、数量送信装置9に完了を通知する(S33)。数量送信装置9は管理サーバ10からの完了の通知を受信後、動作を完了すると共に、記憶装置8に完了を通知する(S34)。記憶装置8は、数量送信装置9からの完了の通知を受信後、動作を完了する。
図17は遊技者が計測機11から取り出したレシートを景品交換所に持って行き、遊技媒体の全部又は一部を景品に交換したり、レシートを用いて記憶媒体に電子化して記憶したりするまでの流れを示したものである。
【0048】
遊技者は、レシートを景品交換所に持って行く(S50)。店舗2の店員等が遊技者が会員であるか否かを確認(S51)し、会員でなければ、従来通り、レシートに記載された遊技媒体の数量を超えない範囲で景品の交換処理を行う(S52)
記憶装置8を景品交換機13の数量送信装置9bに接続する(S53)。店員等がレシートに記載されている遊技媒体の数量を景品交換機13に入力する(S54)。このとき、景品交換機13に入力された遊技媒体の数量と記憶装置8に記憶されている遊技媒体の数量とが合算され、その合算した数量が景品交換機13の表示部36に表示される。
【0049】
景品交換を行うか否かを遊技者に確認する(S55)、景品交換を行わない場合は処理B(S56)に進む。景品交換をする場合、店員等が遊技媒体の一部又は全部を景品交換するか確認する(S57)。
遊技媒体の一部を景品交換する場合、景品交換を行い(S58)、景品交換に必要な遊技媒体の数量を景品交換に入力することで、遊技者が所有している残りの遊技媒体の数量(新貯玉数)を表示部36に表示する(S59)。このとき、景品交換機13は新貯玉数を一時的に記憶する。景品交換が終了すると、記憶装置8、景品交換機13、管理サーバ10が互いにアクセスを行い、新貯玉数(保存数量)、記憶装置8に記憶する保存数量及び管理サーバ10に記憶する保存数量が更新される。
【0050】
なお、記憶装置8に記憶する保存数量及び管理サーバ10に記憶する保存数量が更新する処理は、基本的に後述するS61〜S75までの処理と同じである。
遊技媒体の全部を景品に交換する場合、記憶装置8に記憶されている遊技媒体の数量は0に書き換えられると共に、管理サーバ10に記憶された遊技媒体の数量も0に書き換えられる(S60)。
図18は処理Bにおける記憶装置8、景品交換機13、管理サーバ10の動作を示している。なお、処理Bにおいて、上述した処理Aと同様の処理の部分は図16と同じ符号を付して説明を省略する。
【0051】
景品交換機13は管理サーバ10にアクセスして記憶装置8が景品交換機13の数量送信装置9bに接続されたことを管理サーバ10に通知する(S61)。
管理サーバ10は、数量送信装置9から記憶装置8が接続されたことを受信し、数量送信装置9と管理サーバ10とのアクセス確認する(S62)と、数量送信装置9を介して記憶装置8に会員情報の送信を要求する(S63)。記憶装置8は、管理サーバ10からの会員情報要求に応じて、第1会員情報記憶部52に記憶された遊技者の会員情報を管理サーバ10に送信する(S64)。
【0052】
管理サーバ10は、第3許可部69によって記憶装置8から送信された会員情報と第2会員情報記憶部65との照合を行う(S65)。
第3許可部69での会員情報の照合が成立すれば、数量送信装置9を介して記憶装置8に暗号コードの送信を要求する(S66)。記憶装置8は、管理サーバ10からの暗号コードの要求に応じて、第1暗号記憶部50に記憶された自己の暗号コードを管理サーバ10に送信する(S67)。
管理サーバ10は、記憶装置8から送信された暗号コードを受信するとコード照合部66によって記憶装置8から送信された暗号コードと、この記憶装置8に対応して管理サーバ10に記憶されている暗号コードとの照合を行う(S68)。
【0053】
コード照合部66による暗号コードの照合が成立すれば、管理サーバ10は、景品交換機13に入力された遊技媒体の数量と記憶装置8に記憶されている遊技媒体の数量とを合算した数量であって送信数量を要求する(S69)。なお、記憶装置8に記憶されている遊技媒体の数量が0の場合は、送信数量は景品交換機13に入力された遊技媒体の数量のみとなる。
景品交換機13は、管理サーバ10の要求に応じて送信数量を管理サーバ10に送信する(S70)。管理サーバ10は、送信数量と予め管理サーバ10に記憶されている遊技媒体の数量とを用いて記憶装置8に保存する数量(保存数量)を計算する(S71)。
【0054】
管理サーバ10は、第1許可部67により送信許可信号を景品交換機13の数量送信装置9bに送信する(S72)。数量送信装置9は、管理サーバ10からの送信許可信号を受診後、第1送信制御部28によりインターフェース61と記憶部62とを制御し、送信数量を記憶装置8に送信する(S73)。
管理サーバ10は、両者の暗号コードが一致し且つ両者の保存数量とが一致していれば、景品交換機13の数量送信装置9bに完了を通知する(S74)。この数量送信装置9は管理サーバ10からの完了の通知を受信後、動作を完了すると共に、記憶装置8に完了を通知する(S75)。記憶装置8は、数量送信装置9からの完了の通知を受信後、動作を完了する。
【0055】
図19は遊技者が記憶装置8に電子的に記憶された遊技媒体を用いて遊技を行うまでの流れを示したものである。
遊技者は遊技を行う遊技機7を選択する(S80)。遊技者は出力装置15に記憶装置8を接続する(S81)。後述する処理C(S82)を経て出力装置15から遊技媒体が出力されると、遊技者は出力された遊技媒体を用いて遊技を行う(S83)。
遊技機7の貯留ケース等に貯留した遊技媒体が無くなり(S84)遊技を継続する場合は、遊技者は遊技媒体を借りるか否かを判断することになる(S85)。ここで、遊技者が遊技媒体を借りる場合には、再度、記憶装置8を出力装置15に接続することになる(S81)。一方で、遊技者が遊技媒体を借りない場合には遊技は終了となる。
【0056】
遊技によって数多くの遊技媒体を取得し遊技を終了する場合は、遊技者等は遊技媒体を計測機11に運搬し、遊技媒体の収集を行う(S86)。
図20は処理Cにおける記憶装置8、出力装置15、管理サーバ10の動作を示している。なお、処理Cにおいて、上述した処理Aと同様の処理の部分は図16と同じ符号を付して説明を省略する。
出力装置15は管理サーバ10にアクセスして記憶装置8が出力装置15に接続されたことを管理サーバ10に通知する(S90)。
【0057】
管理サーバ10は、出力装置15から記憶装置8が接続されたことを受信し、出力装置15と管理サーバ10とのアクセス確認する(S91)と、出力装置15を介して記憶装置8に会員情報の送信を要求する(S92)。記憶装置8は、管理サーバ10からの会員情報要求に応じて、第1会員情報記憶部52に記憶された遊技者の会員情報を管理サーバ10に送信する(S93)。
管理サーバ10は、第3許可部69によって記憶装置8から送信された会員情報と第2会員情報記憶部65との照合を行う(S94)。
【0058】
第3許可部69での会員情報の照合が成立すれば、出力装置15を介して記憶装置8に暗号コードの送信を要求する(S95)。記憶装置8は、管理サーバ10からの暗号コードの要求に応じて、第1暗号記憶部50に記憶された自己の暗号コードを管理サーバ10に送信する(S96)。
管理サーバ10は、記憶装置8から送信された暗号コードを受信するとコード照合部66によって記憶装置8から送信された暗号コードと、この記憶装置8に対応して管理サーバ10に記憶されている暗号コードとの照合を行う(S97)。
【0059】
コード照合部66による暗号コードの照合が成立すれば、管理サーバ10は、記憶装置8に記憶されている遊技媒体の数量(保存数量)を要求する(S98)。記憶装置8は、管理サーバ10の要求に応じて保存数量を管理サーバ10に送信する(S99)。管理サーバ10は、記憶装置8から送信された保存数量と予め管理サーバ10に記憶されている遊技媒体の数量との照合、即ち、両保存数が一致しているか否かを判断する(S100)。
遊技媒体の数量の照合が成立(両保存数が一致している)すると、管理サーバ10は、出力装置15に保存数量を送信する(S101)。出力装置15は、保存数量(現貯玉数)を表示し、出力する遊技媒体の数量(出玉数)の処理を行う(S102)。各種設定スイッチ34によって当該出力装置15に入力された遊技媒体の数量(出玉数)が保存数量を超えていない場合には、出力装置15は出玉数を管理サーバ10に送信する(S103)。
【0060】
管理サーバ10は、予め記憶装置8から送信された保存数量から、出力装置15から送信された出玉数を引くことで、保存数量を再計算する(S104)。管理サーバ10は保存数量を再計算した数量に更新する。
管理サーバ10は、再計算した新しい保存数量を出力装置15に送信すると共に、出力装置15から出玉数分の遊技媒体を出力してもよい出力許可を出力装置15に送信する(S105)。出力装置15は、管理サーバ10からの出力許可を受けて、出玉数の遊技媒体を案内部材32に出力する(S106)。出力装置15は、記憶装置8に管理サーバ10から送信された新しい保存数量を送信する(S107)。
【0061】
管理サーバ10は、両者の暗号コードが一致し且つ両者の保存数量とが一致していれば、出力装置15の出力装置15に完了を通知する(S108)。この出力装置15は管理サーバ10からの完了の通知を受信後、動作を完了すると共に、記憶装置8に完了を通知する(S109)。記憶装置8は、出力装置15からの完了の通知を受信後、動作を完了する。
遊技システム1によれば、管理サーバ10は、コード照合部66と、第1許可部67とを備え、数量送信装置9は、インターフェース28と、このインターフェース28を制御する第1送信制御部29とを備え、記憶装置8は、第1数量記憶部50と、第1数量記憶部50に記憶するように制御可能な制御部42を備えていることから、暗号コードの照合が成立しない限り、数量送信装置9から電子化された遊技媒体が送られることはなく、これにより、安全性を確保することができる。
【0062】
しかも、記憶装置8に暗号コードが記憶されているため、遊技者は暗号コードを記憶していなくても、記憶装置8に遊技媒体の数量を記憶することができ、確実に遊技媒体の数量を記憶装置8に保存することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態における遊技システムは、携帯電話5に記憶装置8を接続した上で、当該記憶装置8と、数量送信装置9、出力装置15、管理サーバ10等の各種機器とを接続できるようにしたものである。当然の如く、数量送信装置9及び出力装置15のインターフェース28,31は、携帯電話5と通信を行うことができるものとなっている。
【0063】
図21に示すように、携帯電話5は、全体の制御を行うメイン制御部(CPU)70と、記憶部(メモリ部)71と、表示部(液晶表示部)72と、表示部72の制御を行う表示制御部73と、カメラ74と、カメラ74の制御を行うカメラ制御部75と、音を発生させる音源部76と、通信を行う送受信部77と、送受信部77を制御する送受信制御部78と、記憶装置8が接続可能なインターフェース80とを有している。また、携帯電話5には、当然の如く、音声等を出力する音出力部(スピーカ)、音声を入力する音入力部(マイク)とが具備されている。メイン制御部70、記憶部71、表示部72、表示制御部73、カメラ74、カメラ制御部75、音源部76、送受信部77、送受信制御部78について、基本的な動作は従来の携帯電話5と同じであるため異なる動作についてのみ説明する。
【0064】
携帯電話5のインターフェース28に記憶装置8を差し込んで接続した状態で、その携帯電話5を数量送信装置9又は出力装置15に接続すると、メイン制御部70の制御により記憶装置8の暗号コードや会員番号の各種情報を送受信部77を介して数量送信装置9又は出力装置15に送信する。
また、携帯電話5のインターフェース28に記憶装置8を差し込んで接続した状態で、その携帯電話5を数量送信装置9又は出力装置15に接続すると、メイン制御部70の制御により数量送信装置9、出力装置15、管理サーバ10からの各種情報を送受信部77を介して受信する。なお、数量送信装置9、出力装置15、管理サーバ10からの各種情報はインターフェース80を介して記憶装置8に入力される。
【0065】
具体的には、携帯電話5の送受信部77を介して公衆のインターネット網にアクセスを行い、このインターネット網を介して各種機器に接続する。携帯電話5を用いて公衆のインターネット網に接続する場合は、一般的に携帯電話5は使用できる有効なものでなければならいことから、携帯電話5の有効性を確認した上で記憶装置8と各種機器とが接続することになる。なお、記憶装置8と各種機器との動作は図16、18、20に示すフローチャートと同様である。
携帯電話5に接続した記憶装置8と各種機器が接続できるようにしているがこれに限定されない。例えば、携帯電話5に非接触ICチップを設け、計測機11、景品交換機13及び出力装置15に非接触ICチップと通信可能なリーダ/ライタ(数量送信装置)を設ける。非接触ICチップと記憶装置8とはデータの入出力ができるようにする。
【0066】
このようにすれば、携帯電話5を介して記憶装置8と計測機11、景品交換機13及び出力装置15とのアクセスは、非接触ICチップとリーダ/ライタが互いに通信を行うことでなすことができる。
本実施形態にかかるは、上記実施の形態に限定されるものではない。
即ち、上記の実施の形態では、店舗毎に会員登録をして、記憶装置8は会員登録した店舗のみでしか使用できないようになっているが、複数の店舗で記憶装置8を使用できるようにしてもよい。即ち、会員登録してその情報が管理センタの管理サーバ10に記憶されていれば、記憶装置8は会員登録をした店舗以外の店舗でも使用できるようにしてもよい(第3許可部は、記憶装置8から送信された会員情報が管理サーバ10に記憶されていれば照合を成立させる)。
【0067】
店舗で遊技媒体を景品交換できるようにしているが、これに代え、遊技を行う以外の店舗(例えば、デパート、スーパ)で記憶装置8に記憶された遊技媒体を商品に交換できるようにしてもよい。即ち、遊技を行う以外のデパート、スーパに景品交換機と同じ機能(数量送信装置9、表示部36、各種設定スイッチ34を有する)を有する機器を設け、この機器と管理センタとをアクセスできるようにすることで、デパートやスーパにある商品と遊技媒体とを交換する(遊技媒体で買い物をする)ことができる。
また、計測機11では、計測した遊技媒体の数量をレシートに印字するようにしているが、遊技媒体の数量をバーコード化してバーコード化したコードをレシートに印字するようにしてもよい。この場合、景品交換機13にバーコードを読むことができる読み取り機を設け、この読み取り機を用いてレシートのバーコードを読み取るようにすればよい。
【0068】
また、記憶装置8をSDカードで構成しているが、ICカードで構成しても良いし、その他の非接触式カードで構成しても良い。
管理サーバ10を各店舗2を管理する管理センタ3に設けているが、管理サーバ10を店舗毎に設けるようにしてもよい。
上記の実施の形態では、数量送信装置9を計測機11や景品交換機13に具備させているが、景品交換装置9は単独で用いるようにしてもよい。即ち、数量送信装置9に数字を入力可能な入力部を設け、この入力部に入力した遊技媒体の数量を記憶装置8に送信するようにしてもよい。
【0069】
また、携帯電話のカメラ機能を用いて、遊技者の指紋、顔等の生体画像を予め撮影して、これらの生態画像の画像データ(数値化されたデータ)と、乱数発生部43で発生させた乱数とを用いて暗号作成部53で新たな暗号コードを作成して、その暗号コードを記憶装置8又は管理サーバ10に記憶しておき、会員登録した遊技者本人であるか照合(認証)する場合には、遊技者の生態画像を撮影して、その生態画像データと予め暗号化されて記憶装置8や管理サーバ10に記憶されている暗号コードとの照合を行うことで、遊技者本人か否かを判断することが好ましい。生態画像データと暗号コードとの照合は、暗号コードを復元することで登録している遊技者の生態画像データを抽出し、抽出した生態画像データと、認証する際に撮影した生態画像データとが一致していれば照合が成立したと見なし、一致していければ照合の不成立とするのがよい。遊技者の生態画像データに代えて遊技者の音声データを照合に用いても良い。
【0070】
上記実施形態の説明で「送信」という言葉は、一方の機器(装置)から他方の機器(装置)にデータを送るというデータの流れを示したものであり、「出力」という言葉に置き換えることができる。また、「受信」という言葉は、一方の機器(装置)から送られたデータを他方の機器(装置)で受けるというデータの流れを示しており、「入力」という言葉に置き換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】遊技システムの全体構成図である。
【図2】遊技システムの詳細構成図である。
【図3】計測機の概略構成図である。
【図4】計測機に具備された数量送信装置の概略構成図である。
【図5】出力装置の概略構成図である。
【図6】景品交換機の概略構成図である。
【図7】景品交換機に具備された数量送信装置の概略構成図である。
【図8】記憶装置の概略構成図である。
【図9】乱数発生部の概略構成図である。
【図10】ノイズ信号とサンプリングの説明図である。
【図11】ノイズ信号をサンプリングクロックで2値化するタイミング図である。
【図12】記憶装置に記憶される内容を示した図である。
【図13】管理サーバの概略構成図である。
【図14】管理サーバに記憶される内容を示した図である。
【図15】遊技媒体を計測機で計測する流れを示した図である。
【図16】記憶装置と計測機と管理サーバとの動作を示す図である。
【図17】遊技媒体を景品に交換する流れを示した図である。
【図18】記憶装置と景品交換機と管理サーバとの動作を示す図である。
【図19】遊技媒体を再使用して遊技する流れを示した図である。
【図20】記憶装置と出力装置と管理サーバとの動作を示す図である。
【図21】携帯電話の概略構成図である。
【符号の説明】
【0072】
8 記憶装置
9 数量送信装置
10 管理サーバ
28 インターフェース(数量送信装置の制御部)
29 第1送信制御部
42 制御部(記憶装置の制御部)
50 第1数量記憶部
66 コード照合部
67 第1許可部
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、持ち運びができる記憶装置に遊技媒体を電子的に保存することができる遊技システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
遊技によって得ることができた遊技媒体(例えば、パチンコ玉、メダル)は遊技媒体を計測する計測機で計測され、計測された遊技媒体の数量はレシートやICカードに記録されるのが一般的である。このような遊技システムでは、計測機でレシートやICカードを景品交換所に持って行き、景品交換所で遊技媒体を景品に交換することができる(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開平5−137844号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の遊技システムでは、計測機で計測後、計測された遊技媒体の数量がICカードに記録されるようになっているが、遊技者はICカードに遊技媒体の数量を記録させる際に暗証番号を入力しなければならず、暗証番号を忘れた場合にはICカードに遊技媒体の数量を入れることができないという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、安全性を確保しつつ遊技媒体の数量を記憶(保存)することができる遊技システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明における課題解決のための技術的手段は、遊技媒体の数量と暗号コードとを記憶可能で且つ持ち運び可能な記憶装置と、前記遊技媒体の数量を記憶装置に送信可能な数量送信装置と、複数の暗号コードを記憶した管理サーバとを備え、前記記憶装置と数量送信装置と管理サーバとはアクセス可能とされており、前記管理サーバは、当該管理サーバに記憶された暗号コードと前記記憶装置に記憶された暗号コードとを照合するコード照合部と、前記コード照合部で暗号コードの照合が成立した際に前記数量送信装置の遊技媒体の数量を記憶装置に送信することを許可する第1許可部とを備え、前記数量送信装置は、遊技媒体の数量を記憶装置に送信可能なインターフェースと、管理サーバの第1許可部からの許可を受信した際に数量送信装置の遊技媒体の数量を記憶装置に送信するように当該数量送信装置を制御する第1送信制御部を備え、前記記憶装置は、遊技媒体を記憶する第1数量記憶部と、前記数量送信装置から遊技媒体の数量を受信した際に遊技媒体の数量を前記第1数量記憶部させる制御部を備えている点にある。
【0005】
遊技媒体を出力可能な出力装置を備え、この出力装置と前記記憶装置と管理サーバとはアクセス可能とされており、
前記管理サーバは、前記コード照合部で暗号コードの照合が成立した際に、前記第1数量記憶部に記憶された遊技媒体の数量を出力装置又は管理サーバに送信することを許可する第2許可部とを備え、前記記憶装置の制御部は、管理サーバの第2許可部からの許可を受信した際に当該記憶装置に記憶している遊技媒体の数量を出力装置又は管理サーバに送信する制御を行うように構成され、前記出力装置は、前記記憶装置から遊技媒体の数量を受信した際に、受信した遊技媒体の数量を超えない範囲で遊技媒体を出力するように制御する制御部を有している点にある。
【0006】
前記記憶装置は、ノイズ発生源から発生したノイズ信号を基に乱数を発生する乱数発生部を備え、前記記憶装置及び管理サーバは、当該管理サーバの照合が成立した後に、前記乱数発生部の乱数に基づいて作成された新たな暗号コードに書き換え可能となっている点にある。
前記記憶装置は、遊技者の会員情報を記憶する第1会員情報記憶部を備え、管理サーバは、複数の遊技者の会員情報を記憶する第2会員情報記憶部と、前記第1会員情報記憶部に記憶された遊技者の会員情報と前記第2会員情報記憶部に記憶された遊技者の会員情報との照合が成立した際に、前記コード照合部での照合を許可する第3許可部と備えている点にある。
【0007】
前記数量送信装置は、前記遊技媒体の数量を計測な計測機、又は、遊技媒体の数量が示されたレシートから遊技媒体の数量を入力可能な景品交換機に具備されている点にある。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、安全性を確保しつつ遊技媒体の数量を記憶(保存)することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1に示すように、遊技システム1は、遊技を行うことができる複数の店舗2と、各店舗2の情報等を一括管理する管理センタ3とを備えている。各店舗2と管理センタ3とはネットワーク4で繋がっており、該ネットワーク4を介して店舗2と管理センタ3と間でデータの入出力(送受信)を行うことができる。
この遊技システム1では、各店舗2単位で遊技者が会員登録を行うことで各種サービスを受けることができるようになっており、会員登録した際の遊技者の会員情報等は管理センタ3の管理サーバ10に記憶されている。
【0010】
遊技者は、携帯電話5等の通信端末やコンピュータ6を用いることで、例えば公衆インターネット等のネットワーク4を介して管理センタ3の管理サーバ10にアクセスし、必要な情報を管理サーバ10から取り出すことができる。
図2に示すように、遊技システム1は、遊技機7に用いることができる遊技媒体(例えば、パチンコ玉、スロット用メダル)の数量や暗号コード等を記憶可能で且つ持ち運びが可能な記憶装置8と、遊技媒体の数量を記憶装置8に送信可能な数量送信装置9とを具備している。
【0011】
店舗2内には、複数の前記遊技機7(例えば、パチンコ、スロット)と、遊技媒体の数量を計測可能な計測機11と、景品交換所に設けられた景品交換機13とが配置されている。
また、店舗2内には、店舗毎の遊技者の会員情報等を管理する会員管理装置13と、管理サーバ10にアクセス可能な店舗端末14と、記憶装置8が接続可能で且つ遊技媒体を出力する出力装置15と、遊技機7を統括的に制御したり管理する遊技機管理装置16等が配置されている。
【0012】
会員管理装置13は記憶装置8が接続可能となっていると共に、会員管理装置13は数字や文字を入力するための入力装置が具備されている。会員管理装置13に記憶装置8を接続し、前記入力装置を介して遊技者の会員情報を入力することで会員管理装置13からも会員登録ができるようになっている。
計測機11及び景品交換機13には前記数量送信装置9が具備されている。遊技機7、計測機11の数量送信機9a、景品交換機13の数量送信装置9b、会員管理装置13、店舗端末14、出力装置15、遊技機管理装置16は、それぞれ無線LANや有線LAN等からなる店舗2内のネットワーク4aによって互いにアクセス可能となっている。店舗2内のネットワーク4aは店舗端末14を介してデータ通信が行えるようになっている。
【0013】
管理サーバ10と各種機器同士がアクセスする場合には、店舗端末14は、各店舗に振り分けられた店舗番号等を送信するようになっている。これにより、管理サーバ10は何処の店舗2の機器が当該管理サーバ10に接続しているか認識することができる。
この遊技システム1では、例えば、遊技者が自己所有の遊技媒体を計測機11に投入して当該遊技媒体の数量を計測したとき、計測機11の数量送信装置9aを用いれば遊技者が所有している記憶装置8に計測機11で計測した遊技媒体の数量を記憶装置8に送信することができるようになっていて、送信された遊技媒体の数量は記憶装置8に記憶できるようになっている。よって、遊技者は自己の所有の遊技媒体を記憶装置8に電子的に貯め込むことができる。
【0014】
また、この遊技システム1では、例えば、遊技者が自己所有の記憶装置8を出力装置15に接続したとき、出力装置15を用いれば記憶装置8に貯め込んだ遊技媒体を出力装置15から出力することができる。よって、遊技者は記憶装置8に貯め込んだ遊技媒体を再度使用することができる。
遊技システム1では、上述したように、記憶装置8に遊技媒体を電子化して貯め込んだり、記憶装置8に電子的に貯め込まれた遊技媒体を出力装置15を介して出力する場合(以降、入出力作業ということがある)、記憶装置8に記憶された暗号コードと管理サーバ10に記憶された暗号コードとを照合し、照合が成立すれば、入出力作業を行えるようになっている。なお、この実施の形態では、記憶装置8に記憶された遊技者の会員情報と管理サーバ10に記憶された会員情報との照合が成立した場合、入出力作業を行えるようになっている。
【0015】
以下、遊技システム1について詳しく説明する。
図3に示すように、計測機11は、数量送信装置9と、遊技媒体を投入するホッパ20と、ホッパ20に投入された遊技媒体を計測する計測手段21と、表示部22と、各種設定スイッチ23と、遊技媒体の数量が記載されたレシートを取り出す取出口25とを備えている。
表示部22は、予め記憶装置8に記憶されている遊技媒体の数量(現貯玉数)、計測機11で計測した遊技媒体の数量(出玉集計)、記憶装置8に遊技媒体を保存する保存数量(新貯玉数)、記憶装置8に記憶されている会員番号等を表示可能なものである。
【0016】
各種設定スイッチ23によって、計測機11で計測した遊技媒体のうち記憶装置8に保存する数量(送信数量ということがある)を設定したり、計測機11で計測した遊技媒体の数量をレシートに印字してそのレシートを取出口25から取り出すか計測機11で計測した遊技媒体の数量を記憶装置8に記憶するかどうかを選択することができる。
図4に示すように、数量送信装置9は、送信処理等の制御を行う制御部26と、計測機11で計測した遊技媒体の数量等を一時的に記憶する記憶部27と、記憶装置8に接続可能なインターフェース28とを有している。
【0017】
この制御部26は、管理サーバ10の許可を受信後に数量送信装置9の遊技媒体の数量(言い換えれば、各種設定スイッチ23によって設定された送信数量)を記憶装置8に送信するインターフェース28等を制御する第1送信制御部29を有している。
計測機11によれば、ホッパ20に遊技媒体を投入することで計測手段21により遊技媒体を計測することができる。そして、計測した遊技媒体の全部又は一部を電子化して記憶媒体に記憶させたり、レシートとして取出口25から取り出すことができる。
図5に示すように、出力装置15は、遊技媒体を外部へ出力するもので遊技機7の近傍に配置されている。この出力装置15は、制御部30と、記憶装置8に接続可能なインターフェース31と、出力した遊技媒体を遊技機7に案内可能な案内部材32と、表示部33と、各種設定スイッチ34とを有している。
【0018】
表示部33は、現貯玉数、出力装置15から出力される遊技媒体の数量(出玉数)、出力装置15から出力された後に記憶装置8に保存される保存数量(新貯玉数)、会員番号等を表示可能なものである。各種設定スイッチ34は、出力する遊技媒体の数量(出玉数)を設定することが可能なものである。
制御部30は、記憶装置8から遊技媒体の数量を受信した際に、受信した遊技媒体の数量を超えない範囲で遊技媒体を出力するように当該出力装置15を制御する。
具体的には、出力装置15が遊技媒体を出力する際、制御部30は、各種設定スイッチ34で設定された出玉数が記憶装置8から送信された遊技媒体の数量を超過していないか否かを判断する。このとき、出玉数が記憶装置8から送信された遊技媒体の数量を超えていない場合に、当該制御部30の制御によって出力装置15から出玉数の遊技媒体が出力される。
【0019】
出力装置15によれば、記憶装置8を出力装置15に接続することで、記憶装置8に電子的に記憶された遊技媒体の全部又は一部を出力装置15を介して出力することができる。
図2に示すように、景品交換機13は、遊技媒体を商品等に交換する際に使用されるもので店舗2内の景品交換所の近傍に配置されている。図6に示すように、この景品交換機13は、数量送信装置9と、表示部36と、各種設定スイッチ34とを有している。
各種設定スイッチ34は、景品交換に交換する遊技媒体の数量(交換量ということがある)やレシートに記載された遊技媒体の数量(読み込み量ということがある)等を入力したり、景品交換をするか否かを選択することができるものである。
【0020】
表示部36は、記憶装置8に記憶されている遊技媒体の数量又は読み込み量(現貯玉数)、遊技媒体の総合計(出玉集計)、交換量(景品交換)、記憶装置8に保存する保存数量(新貯玉数)、記憶装置8に記憶されている会員番号等を表示可能なものである。
図7に示すように、景品交換機13の数量送信装置9bは、送信処理等の制御を行う制御部37と、一時的に遊技媒体の数量を記憶する記憶部38と、記憶装置8に接続可能なインターフェース39とを有している。制御部37は、計測機11の数量送信装置9aと同様に、管理サーバ10の許可を受信後に数量送信装置9bの遊技媒体の数量(言い換えれば、各種設定スイッチ23によって設定された送信数量)を記憶装置8に送信するインターフェース39を制御する第1送信制御部35を有している。
【0021】
記憶部38は、記憶装置8に記憶されている遊技媒体の数量を記憶したり、各種設定スイッチ34によって設定された遊技媒体の数量(交換量、読み込み量)等を記憶するものである。
景品交換機13によれば、記憶装置8に記憶され電子化された遊技媒体の全部又は一部を景品に交換し、残りの遊技媒体を記憶装置8に記憶するとができる。また、景品交換機13によれば、各種設定スイッチ34によってレシートに記載された遊技媒体の数量を入力し且つ記憶装置8を接続すれば、レシートの遊技媒体の数量と記憶装置8の遊技媒体の数量とを合算することができる(合算は出玉集計で表示される)。
【0022】
そして、遊技媒体の数量を合算した上で交換量を各種設定スイッチ34で設定し、合算した数から交換量を差し引いた残りを記憶装置8に記憶することもできる。ここで、レシートに記載された遊技媒体の数量と記憶装置8に記憶された遊技媒体の数量とを合算した上で、景品交換をしないことを各種設定スイッチ34で設定すれば、合算した数量を記憶装置8に記憶することが可能である。
さらに、景品交換機13によれば、レシートに記載された遊技媒体の数量を入力した上で、景品交換をしないことを各種設定スイッチ34で設定すれば、レシートに記載された数量を記憶装置8に記憶することが可能である。
【0023】
図8に示すように、記憶装置8は、例えば、不揮発性のメモリーを備えたSDカードから構成され、数量送信装置9、出力装置15及び会員管理装置13等に接続可能に構成されている。
この記憶装置8は、インターフェース40と、記憶部41と、制御部42(MPU)、乱数発生部43とを有している。
乱数発生部43はICチップ等から構成されている。この乱数発生部43は、デバイス内部で発生させる熱雑音(白色雑音)をアナログ的に増幅し、その信号をサンプリングして二値化しデジタル数値化することで、真性乱数を発生する。
【0024】
図9、10に示すように、乱数発生部43は、ノイズ信号を出力するノイズ源44と、ノイズ源44から出力されたノイズ信号を増幅する増幅器45と、増幅したノイズ信号を2値化する2値化装置46とを備えている。
ノイズ源44は半導体の熱雑音をノイズとするものであり、半導体の熱雑音を利用すると、疑似乱数に比べ、周期性がなくランダムな信号を得られる。また、ノイズ源44となるディバイスはICチップ内部に備えられていて、外付け部品は不要である。
増幅器45は、ノイズ源44のノイズを増幅するものでありオペアンプ45a,45bにより構成されている。増幅器45で増幅されたノイズ信号は、シュミットトリガゲート47に入力され、ノイズ信号の大きさに応じたパルス幅の方形波が出力される。
【0025】
シュミットトリガゲート47は、入力電圧(ノイズ信号)がある一定値以上になると出力パルスを立ち上げ(又は立ち下げ)、入力電圧が他の一定値以下になると出力パルスを立ち下げる(又は立ち上げ)回路である。
したがって、シュミットトリガゲート47により、アナログのノイズ信号がその大きさに応じたパルス幅のデジタルノイズ信号(TTLレベル)に変換される。このようにシュミットトリガゲート47は、ノイズ信号をデジタルノイズ信号(TTLレベル)に変換する変換器として機能している。
【0026】
2値化装置46は、サンプリングクロックを用いたシリアルレジスタ(シリアルシフトレジスタともいう)で構成されている。シリアルレジスタ46の入力はノイズ信号であり、シュミットトリガゲート47の1か0の出力(高電圧及び低電圧)が、シリアルレジスタに入力される。
このシリアルレジスタ46は、シリアル入力、シリアル出力のシフトレジスタとして構成されており、クロックCLK0,CLK1で動作する。なお、クロックCLK0とクロックCLK1とは位相が半周期ずれた同周波数量のクロックである。
【0027】
シリアルレジスタ46は、Dフリップフロップをシリアルに3段(複数量段)接続することで構成されている。Dフリップフロップにおいて、第1段目及び第3段目には、クロックCLK0が与えられ、第2段目にはクロックCLK1が与えられる。
図11に示すように、詳しくは、2値化装置46は、ノイズ信号をクロックCLK0(サンプリングクロック)のタイミングで2値化するものである。シュミットトリガゲート47から出力されたパルス状のノイズ信号は、第1段目のDフリップフロップ46aによって、クロックCLK0信号の立ち上がりタイミングでサンプリングされ、第1段目のDフリップフロップ46aの出力Qは1か0を出力し、サンプリングクロックであるクロックCLK0のタイミングで定量的(サンプリングされた)数値となる。
【0028】
そして、半周期ずれたクロックCLK1の立ち上がりタイミングで第1段目のDフリップフロップ46aの出力は、第2段目のDフリップフロップ46bにシフトする。
さらに、CLK0の次の立ち上がりタイミングで、第1段目のDフリップフロップ46aは、再びノイズ信号のサンプリングを行うとともに、第2段目のDフリップフロップ46bの出力は、第3段目のDフリップフロップ46cにシフトする。すなわち、シリアルレジスタから出力される。
以上が繰り返され、第1段目によるサンプリング結果は、クロックCLK0の1周期分遅延してシリアルレジスタの出力として現れる。ノイズ信号は、ランダムな信号であるから、これを2値化することによってサンプリングCLKに同期したデジタル物理乱数(真性乱数)が得られるようになっている。そして、乱数発生部43は、ノイズ信号の発生により常に真性乱数を発生するようになっている。
【0029】
なお、この実施形態では、2値化されたシリアルな真性乱数はパラレル変換器によってパラレル信号に変換される。例えば、パラレル信号は8ビットであり、乱数の数量は256種類(0〜255の数値)とすることができる。
図8に示すように、記憶装置8の記憶部41は、フラッシュメモリ等の半導体メモリで構成されている。この記憶部41は、暗号コードを記憶する第1暗号記憶部50と、遊技媒体の数量を記憶する第1数量記憶部51と、遊技者の会員情報を記憶する第1会員情報記憶部52とを有している。例えば、第1暗号記憶部50は、英数等からなる暗号コードを記憶しており、図12に示すように、第1会員情報記憶部52は会員情報である遊技者の氏名や電話番号、住所、会員番号を記憶している。
【0030】
記憶装置8の制御部42は、インターフェース40、記憶部41、乱数発生部43を制御するものである。この制御部42は、暗号作成部53と、第1書き換え部54と、受信制御部55と、送信制御部56とを有している。暗号作成部53は、乱数発生部43で発生した真性乱数に基づいて暗号コードを作成するもので、例えば、16ビットの乱数を文字や数字に変換することで新たな暗号コードを作成する。
第1書き換え部54は、暗号作成部53で新たな暗号コードが作成されると、第1暗号記憶部50に予め記憶されている旧暗号コードから新しい暗号コードに書き換えるものである。
【0031】
受信制御部55は、インターフェース40を介して数量送信装置9から遊技媒体の数量を受信した際に、受信した遊技媒体の数量を第1数量記憶部51に記憶するように当該第1数量記憶部51等を制御するものである。
送信制御部56は、管理サーバ10等からの指示により第1数量記憶部51から出力装置15や管理サーバ10に向けて第1数量記憶部51に記憶されている数量を管理サーバ10や出力装置15に送信するように第1数量記憶部51等を制御するものである。
管理サーバ10は、遊技者の会員情報や記憶装置8に記憶されている遊技媒体の数量等を管理することができるもので、管理サーバ10には各記憶装置8に対応した暗号コード及び会員情報等が記憶されている。
【0032】
この管理サーバ10は、計測機11の数量送信装置9aに記憶装置8を接続する場合、出力装置15に記憶装置8を接続する場合、景品交換機13に記憶装置8を接続する場合等、記憶装置8に記憶されている会員情報と管理サーバ10に記憶されている会員情報との照合を行うと共に、記憶装置8に記憶されている暗号コードと管理サーバ10に記憶されている暗号コードの照合を行うようになっている。
図13に示すように、管理サーバ10は、制御部60と、インターフェース61と、記憶部62とを有している。また、管理サーバ10には、文字、数量字等を入力する入力装置(キーボード、マウス)や文字、数量字、画像等を表示するモニタ等が接続されている。
【0033】
管理サーバ10の記憶部62は、半導体メモリ、HDD等で構成されている。この記憶部62は、暗号コードを記憶する第2暗号記憶部63と、遊技媒体の数量を記憶する第2数量記憶部64と、遊技者の会員情報を記憶する第2会員情報記憶部65とを有している。
図14に示すように、例えば、第2暗号記憶部63は、英数等からなる暗号コードを記憶しており、第2会員情報記憶部65は会員情報である遊技者の氏名や電話番号、住所、会員番号を記憶している。第2数量記憶部64は会員毎に遊技媒体の数量を記憶している。
【0034】
会員情報と遊技媒体の数量とは一対一に対応していて、これにより、会員情報を用いることで遊技者が所有している遊技媒体の数量が分かるようになっている。
なお、管理サーバ10に接続されている入力装置を操作することで、記憶部62に記憶されている暗号コード、会員情報、遊技媒体等は、それぞれ追加、削除、書き換え等を行うことができるようになっている。
管理サーバ10の制御部60は、コード照合部66と、第1許可部67と、第2許可部68、第3許可部69を有している。
【0035】
コード照合部66は、記憶装置8の暗号コードと当該管理サーバ10の暗号コードとを照合するものである。
第1許可部67は、コード照合部66で暗号コードの照合が成立した際に数量送信装置9の遊技媒体の数量を記憶装置8に送信することを許可するものである。
第2許可部68は、コード照合部66で暗号コードの照合が成立した際に、第1数量記憶部51に記憶された遊技媒体の数量を出力装置15又は管理サーバ10に送信することを許可するものである。第3許可部69は、第1会員情報記憶部52に記憶された遊技者の会員情報と第2会員情報記憶部65に記憶された遊技者の会員情報との照合が成立した際に、コード照合部66での照合を許可するものである。
【0036】
以下、この実施の形態における遊技システム1の動作を遊技の流れと合わせて説明する。
図15は遊技者が所有している遊技媒体を計測機11で測定し、計測した遊技媒体を記憶装置8に電子化して記憶したり、レシートに印字するまでの流れを示したものである。
遊技者は、遊技終了後、遊技によって得られた遊技媒体を計測機11のある場所まで搬送する(S1)。遊技者が計測機11のホッパ20に搬送した遊技媒体を投入後、計測機11で遊技媒体の数量を計測を開始する(S2)。
【0037】
そして、搬送した遊技媒体の全てを計測機11で計測する(S3)。例えば、遊技者は搬送した遊技媒体の全てを計測機11に投入した後、計測機11に設けた各種設定スイッチ34を押すことによって計測機11に全ての遊技媒体を投入したことを知らせ、これにより、計測機11における遊技媒体の計測を終了させることができる。なお、計測機11は、ホッパ20内にある遊技媒体の全てを計測するまで遊技媒体の計測を継続し、ホッパ20内に遊技媒体がなくなった時点で計測の終了としてもよい。
計測完了後、遊技者等が計測機11の数量送信装置9aに記憶装置8(SDカード)を接続すれば処理は処理A(S5)に進み、遊技者が記憶装置8を所有しておらず数量送信装置9に記憶装置8を接続できない場合はS6に進む(S4)。
【0038】
遊技者等は計測機11の各種設定スイッチ34を操作して計測機11によって計測された遊技媒体の数量をレシートを印字することを選択する。そうすると、計測機11によって計測された遊技媒体の数量がレシートに印字(出力)される(S6)。遊技者は計測機11の取出口25からレシートを取り出す(S7)。遊技者は遊技媒体の数量が印字されたレシートをカウンタ12に持って行くこととなっている(S8)。
図16は、処理Aにおける記憶装置8、計測機11、管理サーバ10の動作を示している。
【0039】
計測機11の数量送信装置9aに記憶装置(SDカード)8を接続すると、計測機11は管理サーバ10にアクセスして記憶装置8が数量送信装置9に接続されたことを管理サーバ10に通知する(S10)。
管理サーバ10は、数量送信装置9から記憶装置8が接続されたことを受信し、数量送信装置9と管理サーバ10とのアクセス確認する(S11)と、数量送信装置9を介して記憶装置8に会員情報の送信を要求する(S12)。記憶装置8は、管理サーバ10からの会員情報要求に応じて、第1会員情報記憶部52に記憶された遊技者の会員情報を管理サーバ10に送信する(S13)。
【0040】
管理サーバ10は、第3許可部69によって記憶装置8から送信された会員情報と第2会員情報記憶部65との照合を行う(S14)。
例えば、図14に示すように、遊技者は店舗2番号が「025」である店舗2内において、会員番号が「2259-5900」に対応する記憶装置8を数量送信装置9に接続したとする。
この場合は、管理サーバ10には、店舗2番号が「025」である店舗2には、会員番号が「2259-5900」となる情報が記憶されておらず、送信された会員情報と記憶されている会員情報とは一致しないことになり、会員情報の照合は成立しない。
【0041】
一方で、遊技者は店舗2番号が「026」である店舗2内において記憶装置8を数量送信装置9に接続したとすると、店舗2番号が「026」である店舗2には、会員番号が「2259-5900」となる情報が記憶されており、記憶装置8に記憶されている会員情報と管理サーバ10に記憶されている会員情報とは一致するため、会員情報の照合は成立する。
第3許可部69での会員情報の照合が成立すれば、数量送信装置9を介して記憶装置8に暗号コードの送信を要求する(S15)。記憶装置8は、管理サーバ10からの暗号コードの要求に応じて、第1暗号記憶部50に記憶された自己の暗号コードを管理サーバ10に送信する(S16)。
【0042】
管理サーバ10は、記憶装置8から送信された暗号コードを受信するとコード照合部66によって記憶装置8から送信された暗号コードと、この記憶装置8に対応して管理サーバ10に記憶されている暗号コードとの照合を行う(S17)。
例えば、図14に示すように、会員番号が「2259-5902」で且つ暗号コードが「leiodkusnfzpm」となる記憶装置8を接続した場合、管理サーバ10には当該会員番号に対応する暗号コードと記憶装置8から送信された暗号コードとが一致するため、暗号コードの照合は成立する。
【0043】
一方で、会員番号が「2259-5902」で且つ暗号コードが「lei5dkusnfz1s」となる記憶装置8を接続した場合、管理サーバ10には当該会員番号に対応する暗号コードと記憶装置8から送信された暗号コードとが一致しないため、暗号コードの照合は成立しない。
コード照合部66による暗号コードの照合が成立すれば、管理サーバ10は計測機11に当該計測機11で計測した遊技媒体のうち記憶媒体へ保存する数量(前記送信数量)を要求する(S18)。計測機11は、管理サーバ10の要求に応じて送信数量を管理サーバ10に送信する(S19)。
【0044】
管理サーバ10は、送信数量と予め管理サーバ10に記憶されている遊技媒体の数量との両者を加算することで記憶装置8に保存する数量(保存数量)を計算する(S20)。
管理サーバ10は、第1許可部67により送信数量を記憶装置8に送信することを許可する信号(送信許可信号ということがある)を計測機11の数量送信装置9aに送信する(S21)。数量送信装置9は、管理サーバ10からの送信許可信号を受診後、第1送信制御部28によりインターフェース61と記憶部62とを制御し、送信数量を記憶装置8に送信する(S22)。
【0045】
記憶装置8は、当該制御部60によって数量送信装置9から送信された保存数量と予め第1数量記憶部51に記憶されている遊技媒体の数量とを加算し、第1数量記憶部51に記憶する遊技媒体の保存数量を更新する(S23)。記憶装置8は、管理サーバ10に保存数量を更新を完了したことを示す信号(保存完了)を送信する(S24)。
管理サーバ10は、記憶装置8から保存完了を受信した後、記憶装置8に対して暗号コードの変更を指示する(S25)。記憶装置8は、乱数発生部43によって乱数を発生させると共に、暗号作成部53により発生した乱数を用いて新たな暗号コードを作成する(S26)。記憶装置8は、新たな暗号コードを管理サーバ10に送信する(S27)。
【0046】
管理サーバ10は、記憶装置8に対応する暗号コードを新しい暗号コードに書き換え(S28)、記憶装置8に暗号コードと保存数量との送信を要求する(S29)。
記憶装置8は、第1暗号記憶部50に記憶されている暗号コードを新たに作成した暗号コードに書き換え(S30)、書き換えた暗号コードと第1数量記憶部51に記憶されている遊技媒体の数量(保存数量)を管理サーバ10に送信する(S31)。
管理サーバ10は、制御部60により第2暗号記憶部63に記憶された暗号コードと記憶装置8から送信された暗号コードとが一致しているか確認すると共に、第2数量記憶部64に記憶されている遊技媒体の数量(保存数量)と記憶装置8から送信された保存数量とが一致しているか確認する(S32)。
【0047】
管理サーバ10は、両者の暗号コードが一致し且つ両者の保存数量とが一致していれば、数量送信装置9に完了を通知する(S33)。数量送信装置9は管理サーバ10からの完了の通知を受信後、動作を完了すると共に、記憶装置8に完了を通知する(S34)。記憶装置8は、数量送信装置9からの完了の通知を受信後、動作を完了する。
図17は遊技者が計測機11から取り出したレシートを景品交換所に持って行き、遊技媒体の全部又は一部を景品に交換したり、レシートを用いて記憶媒体に電子化して記憶したりするまでの流れを示したものである。
【0048】
遊技者は、レシートを景品交換所に持って行く(S50)。店舗2の店員等が遊技者が会員であるか否かを確認(S51)し、会員でなければ、従来通り、レシートに記載された遊技媒体の数量を超えない範囲で景品の交換処理を行う(S52)
記憶装置8を景品交換機13の数量送信装置9bに接続する(S53)。店員等がレシートに記載されている遊技媒体の数量を景品交換機13に入力する(S54)。このとき、景品交換機13に入力された遊技媒体の数量と記憶装置8に記憶されている遊技媒体の数量とが合算され、その合算した数量が景品交換機13の表示部36に表示される。
【0049】
景品交換を行うか否かを遊技者に確認する(S55)、景品交換を行わない場合は処理B(S56)に進む。景品交換をする場合、店員等が遊技媒体の一部又は全部を景品交換するか確認する(S57)。
遊技媒体の一部を景品交換する場合、景品交換を行い(S58)、景品交換に必要な遊技媒体の数量を景品交換に入力することで、遊技者が所有している残りの遊技媒体の数量(新貯玉数)を表示部36に表示する(S59)。このとき、景品交換機13は新貯玉数を一時的に記憶する。景品交換が終了すると、記憶装置8、景品交換機13、管理サーバ10が互いにアクセスを行い、新貯玉数(保存数量)、記憶装置8に記憶する保存数量及び管理サーバ10に記憶する保存数量が更新される。
【0050】
なお、記憶装置8に記憶する保存数量及び管理サーバ10に記憶する保存数量が更新する処理は、基本的に後述するS61〜S75までの処理と同じである。
遊技媒体の全部を景品に交換する場合、記憶装置8に記憶されている遊技媒体の数量は0に書き換えられると共に、管理サーバ10に記憶された遊技媒体の数量も0に書き換えられる(S60)。
図18は処理Bにおける記憶装置8、景品交換機13、管理サーバ10の動作を示している。なお、処理Bにおいて、上述した処理Aと同様の処理の部分は図16と同じ符号を付して説明を省略する。
【0051】
景品交換機13は管理サーバ10にアクセスして記憶装置8が景品交換機13の数量送信装置9bに接続されたことを管理サーバ10に通知する(S61)。
管理サーバ10は、数量送信装置9から記憶装置8が接続されたことを受信し、数量送信装置9と管理サーバ10とのアクセス確認する(S62)と、数量送信装置9を介して記憶装置8に会員情報の送信を要求する(S63)。記憶装置8は、管理サーバ10からの会員情報要求に応じて、第1会員情報記憶部52に記憶された遊技者の会員情報を管理サーバ10に送信する(S64)。
【0052】
管理サーバ10は、第3許可部69によって記憶装置8から送信された会員情報と第2会員情報記憶部65との照合を行う(S65)。
第3許可部69での会員情報の照合が成立すれば、数量送信装置9を介して記憶装置8に暗号コードの送信を要求する(S66)。記憶装置8は、管理サーバ10からの暗号コードの要求に応じて、第1暗号記憶部50に記憶された自己の暗号コードを管理サーバ10に送信する(S67)。
管理サーバ10は、記憶装置8から送信された暗号コードを受信するとコード照合部66によって記憶装置8から送信された暗号コードと、この記憶装置8に対応して管理サーバ10に記憶されている暗号コードとの照合を行う(S68)。
【0053】
コード照合部66による暗号コードの照合が成立すれば、管理サーバ10は、景品交換機13に入力された遊技媒体の数量と記憶装置8に記憶されている遊技媒体の数量とを合算した数量であって送信数量を要求する(S69)。なお、記憶装置8に記憶されている遊技媒体の数量が0の場合は、送信数量は景品交換機13に入力された遊技媒体の数量のみとなる。
景品交換機13は、管理サーバ10の要求に応じて送信数量を管理サーバ10に送信する(S70)。管理サーバ10は、送信数量と予め管理サーバ10に記憶されている遊技媒体の数量とを用いて記憶装置8に保存する数量(保存数量)を計算する(S71)。
【0054】
管理サーバ10は、第1許可部67により送信許可信号を景品交換機13の数量送信装置9bに送信する(S72)。数量送信装置9は、管理サーバ10からの送信許可信号を受診後、第1送信制御部28によりインターフェース61と記憶部62とを制御し、送信数量を記憶装置8に送信する(S73)。
管理サーバ10は、両者の暗号コードが一致し且つ両者の保存数量とが一致していれば、景品交換機13の数量送信装置9bに完了を通知する(S74)。この数量送信装置9は管理サーバ10からの完了の通知を受信後、動作を完了すると共に、記憶装置8に完了を通知する(S75)。記憶装置8は、数量送信装置9からの完了の通知を受信後、動作を完了する。
【0055】
図19は遊技者が記憶装置8に電子的に記憶された遊技媒体を用いて遊技を行うまでの流れを示したものである。
遊技者は遊技を行う遊技機7を選択する(S80)。遊技者は出力装置15に記憶装置8を接続する(S81)。後述する処理C(S82)を経て出力装置15から遊技媒体が出力されると、遊技者は出力された遊技媒体を用いて遊技を行う(S83)。
遊技機7の貯留ケース等に貯留した遊技媒体が無くなり(S84)遊技を継続する場合は、遊技者は遊技媒体を借りるか否かを判断することになる(S85)。ここで、遊技者が遊技媒体を借りる場合には、再度、記憶装置8を出力装置15に接続することになる(S81)。一方で、遊技者が遊技媒体を借りない場合には遊技は終了となる。
【0056】
遊技によって数多くの遊技媒体を取得し遊技を終了する場合は、遊技者等は遊技媒体を計測機11に運搬し、遊技媒体の収集を行う(S86)。
図20は処理Cにおける記憶装置8、出力装置15、管理サーバ10の動作を示している。なお、処理Cにおいて、上述した処理Aと同様の処理の部分は図16と同じ符号を付して説明を省略する。
出力装置15は管理サーバ10にアクセスして記憶装置8が出力装置15に接続されたことを管理サーバ10に通知する(S90)。
【0057】
管理サーバ10は、出力装置15から記憶装置8が接続されたことを受信し、出力装置15と管理サーバ10とのアクセス確認する(S91)と、出力装置15を介して記憶装置8に会員情報の送信を要求する(S92)。記憶装置8は、管理サーバ10からの会員情報要求に応じて、第1会員情報記憶部52に記憶された遊技者の会員情報を管理サーバ10に送信する(S93)。
管理サーバ10は、第3許可部69によって記憶装置8から送信された会員情報と第2会員情報記憶部65との照合を行う(S94)。
【0058】
第3許可部69での会員情報の照合が成立すれば、出力装置15を介して記憶装置8に暗号コードの送信を要求する(S95)。記憶装置8は、管理サーバ10からの暗号コードの要求に応じて、第1暗号記憶部50に記憶された自己の暗号コードを管理サーバ10に送信する(S96)。
管理サーバ10は、記憶装置8から送信された暗号コードを受信するとコード照合部66によって記憶装置8から送信された暗号コードと、この記憶装置8に対応して管理サーバ10に記憶されている暗号コードとの照合を行う(S97)。
【0059】
コード照合部66による暗号コードの照合が成立すれば、管理サーバ10は、記憶装置8に記憶されている遊技媒体の数量(保存数量)を要求する(S98)。記憶装置8は、管理サーバ10の要求に応じて保存数量を管理サーバ10に送信する(S99)。管理サーバ10は、記憶装置8から送信された保存数量と予め管理サーバ10に記憶されている遊技媒体の数量との照合、即ち、両保存数が一致しているか否かを判断する(S100)。
遊技媒体の数量の照合が成立(両保存数が一致している)すると、管理サーバ10は、出力装置15に保存数量を送信する(S101)。出力装置15は、保存数量(現貯玉数)を表示し、出力する遊技媒体の数量(出玉数)の処理を行う(S102)。各種設定スイッチ34によって当該出力装置15に入力された遊技媒体の数量(出玉数)が保存数量を超えていない場合には、出力装置15は出玉数を管理サーバ10に送信する(S103)。
【0060】
管理サーバ10は、予め記憶装置8から送信された保存数量から、出力装置15から送信された出玉数を引くことで、保存数量を再計算する(S104)。管理サーバ10は保存数量を再計算した数量に更新する。
管理サーバ10は、再計算した新しい保存数量を出力装置15に送信すると共に、出力装置15から出玉数分の遊技媒体を出力してもよい出力許可を出力装置15に送信する(S105)。出力装置15は、管理サーバ10からの出力許可を受けて、出玉数の遊技媒体を案内部材32に出力する(S106)。出力装置15は、記憶装置8に管理サーバ10から送信された新しい保存数量を送信する(S107)。
【0061】
管理サーバ10は、両者の暗号コードが一致し且つ両者の保存数量とが一致していれば、出力装置15の出力装置15に完了を通知する(S108)。この出力装置15は管理サーバ10からの完了の通知を受信後、動作を完了すると共に、記憶装置8に完了を通知する(S109)。記憶装置8は、出力装置15からの完了の通知を受信後、動作を完了する。
遊技システム1によれば、管理サーバ10は、コード照合部66と、第1許可部67とを備え、数量送信装置9は、インターフェース28と、このインターフェース28を制御する第1送信制御部29とを備え、記憶装置8は、第1数量記憶部50と、第1数量記憶部50に記憶するように制御可能な制御部42を備えていることから、暗号コードの照合が成立しない限り、数量送信装置9から電子化された遊技媒体が送られることはなく、これにより、安全性を確保することができる。
【0062】
しかも、記憶装置8に暗号コードが記憶されているため、遊技者は暗号コードを記憶していなくても、記憶装置8に遊技媒体の数量を記憶することができ、確実に遊技媒体の数量を記憶装置8に保存することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態における遊技システムは、携帯電話5に記憶装置8を接続した上で、当該記憶装置8と、数量送信装置9、出力装置15、管理サーバ10等の各種機器とを接続できるようにしたものである。当然の如く、数量送信装置9及び出力装置15のインターフェース28,31は、携帯電話5と通信を行うことができるものとなっている。
【0063】
図21に示すように、携帯電話5は、全体の制御を行うメイン制御部(CPU)70と、記憶部(メモリ部)71と、表示部(液晶表示部)72と、表示部72の制御を行う表示制御部73と、カメラ74と、カメラ74の制御を行うカメラ制御部75と、音を発生させる音源部76と、通信を行う送受信部77と、送受信部77を制御する送受信制御部78と、記憶装置8が接続可能なインターフェース80とを有している。また、携帯電話5には、当然の如く、音声等を出力する音出力部(スピーカ)、音声を入力する音入力部(マイク)とが具備されている。メイン制御部70、記憶部71、表示部72、表示制御部73、カメラ74、カメラ制御部75、音源部76、送受信部77、送受信制御部78について、基本的な動作は従来の携帯電話5と同じであるため異なる動作についてのみ説明する。
【0064】
携帯電話5のインターフェース28に記憶装置8を差し込んで接続した状態で、その携帯電話5を数量送信装置9又は出力装置15に接続すると、メイン制御部70の制御により記憶装置8の暗号コードや会員番号の各種情報を送受信部77を介して数量送信装置9又は出力装置15に送信する。
また、携帯電話5のインターフェース28に記憶装置8を差し込んで接続した状態で、その携帯電話5を数量送信装置9又は出力装置15に接続すると、メイン制御部70の制御により数量送信装置9、出力装置15、管理サーバ10からの各種情報を送受信部77を介して受信する。なお、数量送信装置9、出力装置15、管理サーバ10からの各種情報はインターフェース80を介して記憶装置8に入力される。
【0065】
具体的には、携帯電話5の送受信部77を介して公衆のインターネット網にアクセスを行い、このインターネット網を介して各種機器に接続する。携帯電話5を用いて公衆のインターネット網に接続する場合は、一般的に携帯電話5は使用できる有効なものでなければならいことから、携帯電話5の有効性を確認した上で記憶装置8と各種機器とが接続することになる。なお、記憶装置8と各種機器との動作は図16、18、20に示すフローチャートと同様である。
携帯電話5に接続した記憶装置8と各種機器が接続できるようにしているがこれに限定されない。例えば、携帯電話5に非接触ICチップを設け、計測機11、景品交換機13及び出力装置15に非接触ICチップと通信可能なリーダ/ライタ(数量送信装置)を設ける。非接触ICチップと記憶装置8とはデータの入出力ができるようにする。
【0066】
このようにすれば、携帯電話5を介して記憶装置8と計測機11、景品交換機13及び出力装置15とのアクセスは、非接触ICチップとリーダ/ライタが互いに通信を行うことでなすことができる。
本実施形態にかかるは、上記実施の形態に限定されるものではない。
即ち、上記の実施の形態では、店舗毎に会員登録をして、記憶装置8は会員登録した店舗のみでしか使用できないようになっているが、複数の店舗で記憶装置8を使用できるようにしてもよい。即ち、会員登録してその情報が管理センタの管理サーバ10に記憶されていれば、記憶装置8は会員登録をした店舗以外の店舗でも使用できるようにしてもよい(第3許可部は、記憶装置8から送信された会員情報が管理サーバ10に記憶されていれば照合を成立させる)。
【0067】
店舗で遊技媒体を景品交換できるようにしているが、これに代え、遊技を行う以外の店舗(例えば、デパート、スーパ)で記憶装置8に記憶された遊技媒体を商品に交換できるようにしてもよい。即ち、遊技を行う以外のデパート、スーパに景品交換機と同じ機能(数量送信装置9、表示部36、各種設定スイッチ34を有する)を有する機器を設け、この機器と管理センタとをアクセスできるようにすることで、デパートやスーパにある商品と遊技媒体とを交換する(遊技媒体で買い物をする)ことができる。
また、計測機11では、計測した遊技媒体の数量をレシートに印字するようにしているが、遊技媒体の数量をバーコード化してバーコード化したコードをレシートに印字するようにしてもよい。この場合、景品交換機13にバーコードを読むことができる読み取り機を設け、この読み取り機を用いてレシートのバーコードを読み取るようにすればよい。
【0068】
また、記憶装置8をSDカードで構成しているが、ICカードで構成しても良いし、その他の非接触式カードで構成しても良い。
管理サーバ10を各店舗2を管理する管理センタ3に設けているが、管理サーバ10を店舗毎に設けるようにしてもよい。
上記の実施の形態では、数量送信装置9を計測機11や景品交換機13に具備させているが、景品交換装置9は単独で用いるようにしてもよい。即ち、数量送信装置9に数字を入力可能な入力部を設け、この入力部に入力した遊技媒体の数量を記憶装置8に送信するようにしてもよい。
【0069】
また、携帯電話のカメラ機能を用いて、遊技者の指紋、顔等の生体画像を予め撮影して、これらの生態画像の画像データ(数値化されたデータ)と、乱数発生部43で発生させた乱数とを用いて暗号作成部53で新たな暗号コードを作成して、その暗号コードを記憶装置8又は管理サーバ10に記憶しておき、会員登録した遊技者本人であるか照合(認証)する場合には、遊技者の生態画像を撮影して、その生態画像データと予め暗号化されて記憶装置8や管理サーバ10に記憶されている暗号コードとの照合を行うことで、遊技者本人か否かを判断することが好ましい。生態画像データと暗号コードとの照合は、暗号コードを復元することで登録している遊技者の生態画像データを抽出し、抽出した生態画像データと、認証する際に撮影した生態画像データとが一致していれば照合が成立したと見なし、一致していければ照合の不成立とするのがよい。遊技者の生態画像データに代えて遊技者の音声データを照合に用いても良い。
【0070】
上記実施形態の説明で「送信」という言葉は、一方の機器(装置)から他方の機器(装置)にデータを送るというデータの流れを示したものであり、「出力」という言葉に置き換えることができる。また、「受信」という言葉は、一方の機器(装置)から送られたデータを他方の機器(装置)で受けるというデータの流れを示しており、「入力」という言葉に置き換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】遊技システムの全体構成図である。
【図2】遊技システムの詳細構成図である。
【図3】計測機の概略構成図である。
【図4】計測機に具備された数量送信装置の概略構成図である。
【図5】出力装置の概略構成図である。
【図6】景品交換機の概略構成図である。
【図7】景品交換機に具備された数量送信装置の概略構成図である。
【図8】記憶装置の概略構成図である。
【図9】乱数発生部の概略構成図である。
【図10】ノイズ信号とサンプリングの説明図である。
【図11】ノイズ信号をサンプリングクロックで2値化するタイミング図である。
【図12】記憶装置に記憶される内容を示した図である。
【図13】管理サーバの概略構成図である。
【図14】管理サーバに記憶される内容を示した図である。
【図15】遊技媒体を計測機で計測する流れを示した図である。
【図16】記憶装置と計測機と管理サーバとの動作を示す図である。
【図17】遊技媒体を景品に交換する流れを示した図である。
【図18】記憶装置と景品交換機と管理サーバとの動作を示す図である。
【図19】遊技媒体を再使用して遊技する流れを示した図である。
【図20】記憶装置と出力装置と管理サーバとの動作を示す図である。
【図21】携帯電話の概略構成図である。
【符号の説明】
【0072】
8 記憶装置
9 数量送信装置
10 管理サーバ
28 インターフェース(数量送信装置の制御部)
29 第1送信制御部
42 制御部(記憶装置の制御部)
50 第1数量記憶部
66 コード照合部
67 第1許可部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技媒体の数量と暗号コードとを記憶可能で且つ持ち運び可能な記憶装置と、前記遊技媒体の数量を記憶装置に送信可能な数量送信装置と、複数の暗号コードを記憶した管理サーバとを備え、前記記憶装置と数量送信装置と管理サーバとはアクセス可能とされており、
前記管理サーバは、当該管理サーバに記憶された暗号コードと前記記憶装置に記憶された暗号コードとを照合するコード照合部と、前記コード照合部で暗号コードの照合が成立した際に前記数量送信装置の遊技媒体の数量を記憶装置に送信することを許可する第1許可部とを備え、
前記数量送信装置は、遊技媒体の数量を記憶装置に送信可能なインターフェースと、管理サーバの第1許可部からの許可を受信した際に数量送信装置の遊技媒体の数量を記憶装置に送信するように当該数量送信装置を制御する第1送信制御部を備え、
前記記憶装置は、遊技媒体を記憶する第1数量記憶部と、前記数量送信装置から遊技媒体の数量を受信した際に遊技媒体の数量を前記第1数量記憶部させる制御部を備えていることを特徴とする遊技システム。
【請求項2】
遊技媒体を出力可能な出力装置を備え、この出力装置と前記記憶装置と管理サーバとはアクセス可能とされており、
前記管理サーバは、前記コード照合部で暗号コードの照合が成立した際に、前記第1数量記憶部に記憶された遊技媒体の数量を出力装置又は管理サーバに送信することを許可する第2許可部とを備え、
前記記憶装置の制御部は、管理サーバの第2許可部からの許可を受信した際に当該記憶装置に記憶している遊技媒体の数量を出力装置又は管理サーバに送信する制御を行うように構成され、
前記出力装置は、前記記憶装置から遊技媒体の数量を受信した際に、受信した遊技媒体の数量を超えない範囲で遊技媒体を出力するように制御する制御部を有していることを特徴とする請求項1に記載の遊技システム。
【請求項3】
前記記憶装置は、ノイズ発生源から発生したノイズ信号を基に乱数を発生する乱数発生部を備え、前記記憶装置及び管理サーバは、当該管理サーバの照合が成立した後に、前記乱数発生部の乱数に基づいて作成された新たな暗号コードに書き換え可能となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技システム。
【請求項4】
前記記憶装置は、遊技者の会員情報を記憶する第1会員情報記憶部を備え、管理サーバは、複数の遊技者の会員情報を記憶する第2会員情報記憶部と、前記第1会員情報記憶部に記憶された遊技者の会員情報と前記第2会員情報記憶部に記憶された遊技者の会員情報との照合が成立した際に、前記コード照合部での照合を許可する第3許可部と備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技システム。
【請求項5】
前記数量送信装置は、前記遊技媒体の数量を計測な計測機、又は、遊技媒体の数量が示されたレシートから遊技媒体の数量を入力可能な景品交換機に具備されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊技システム。
【請求項1】
遊技媒体の数量と暗号コードとを記憶可能で且つ持ち運び可能な記憶装置と、前記遊技媒体の数量を記憶装置に送信可能な数量送信装置と、複数の暗号コードを記憶した管理サーバとを備え、前記記憶装置と数量送信装置と管理サーバとはアクセス可能とされており、
前記管理サーバは、当該管理サーバに記憶された暗号コードと前記記憶装置に記憶された暗号コードとを照合するコード照合部と、前記コード照合部で暗号コードの照合が成立した際に前記数量送信装置の遊技媒体の数量を記憶装置に送信することを許可する第1許可部とを備え、
前記数量送信装置は、遊技媒体の数量を記憶装置に送信可能なインターフェースと、管理サーバの第1許可部からの許可を受信した際に数量送信装置の遊技媒体の数量を記憶装置に送信するように当該数量送信装置を制御する第1送信制御部を備え、
前記記憶装置は、遊技媒体を記憶する第1数量記憶部と、前記数量送信装置から遊技媒体の数量を受信した際に遊技媒体の数量を前記第1数量記憶部させる制御部を備えていることを特徴とする遊技システム。
【請求項2】
遊技媒体を出力可能な出力装置を備え、この出力装置と前記記憶装置と管理サーバとはアクセス可能とされており、
前記管理サーバは、前記コード照合部で暗号コードの照合が成立した際に、前記第1数量記憶部に記憶された遊技媒体の数量を出力装置又は管理サーバに送信することを許可する第2許可部とを備え、
前記記憶装置の制御部は、管理サーバの第2許可部からの許可を受信した際に当該記憶装置に記憶している遊技媒体の数量を出力装置又は管理サーバに送信する制御を行うように構成され、
前記出力装置は、前記記憶装置から遊技媒体の数量を受信した際に、受信した遊技媒体の数量を超えない範囲で遊技媒体を出力するように制御する制御部を有していることを特徴とする請求項1に記載の遊技システム。
【請求項3】
前記記憶装置は、ノイズ発生源から発生したノイズ信号を基に乱数を発生する乱数発生部を備え、前記記憶装置及び管理サーバは、当該管理サーバの照合が成立した後に、前記乱数発生部の乱数に基づいて作成された新たな暗号コードに書き換え可能となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技システム。
【請求項4】
前記記憶装置は、遊技者の会員情報を記憶する第1会員情報記憶部を備え、管理サーバは、複数の遊技者の会員情報を記憶する第2会員情報記憶部と、前記第1会員情報記憶部に記憶された遊技者の会員情報と前記第2会員情報記憶部に記憶された遊技者の会員情報との照合が成立した際に、前記コード照合部での照合を許可する第3許可部と備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技システム。
【請求項5】
前記数量送信装置は、前記遊技媒体の数量を計測な計測機、又は、遊技媒体の数量が示されたレシートから遊技媒体の数量を入力可能な景品交換機に具備されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊技システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
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【図4】
【図5】
【図6】
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【図10】
【図11】
【図12】
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【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2008−125601(P2008−125601A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−311464(P2006−311464)
【出願日】平成18年11月17日(2006.11.17)
【出願人】(500396458)株式会社エイチ・エム・アイ (3)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年11月17日(2006.11.17)
【出願人】(500396458)株式会社エイチ・エム・アイ (3)
【Fターム(参考)】
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