説明

遊技媒体収容箱

【課題】遊技場従業員の負担を増加することなく、多量に出玉が獲得されていることを傍観者の視覚に訴える出玉演出が可能な遊技媒体収容箱を提供する。
【解決手段】
遊技場で用いられる遊技機に付随して用いられる遊技媒体収容箱1を、箱部本体2と演出部材3を備えた構成とする。さらに、箱部本体2の側壁部5の内部に上方が開放された内部空間9を形成すると共に、演出手段3が内部空間9から上方に突出する演出姿勢と、演出手段3が内部空間9に収納された収納姿勢とを切り替え可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機で使用する遊技媒体を収容する遊技媒体収容箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、遊技機(パチンコ機やスロット機等)が設置された遊技場では、遊技媒体(玉やメダル等)を貯留する遊技媒体収容箱(玉箱やドル箱)が置かれている。即ち、遊技媒体収容箱は、大当たり等によって獲得した遊技媒体を、遊技者が一時的に保管しておける箱である。
一般的に、この種の遊技媒体収容箱(以下、特にパチンコ機用の箱を玉箱という)は、底部と底部の周囲に立設された側壁部によって形成される貯留部を有しており、当該貯留部に遊技媒体を貯留可能な構成となっている。
(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−104698号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、多くの遊技場は、壁面をガラス張りにする等によって外部から内部の遊技状況を視認可能となっている。そして、遊技場の近くを通りかかった人や、遊技場内の通路や休憩所等にいる遊技中でない人の遊技意欲を高めるべく、実際に遊技媒体が貯留された箱(以下貯留済玉箱とも称す)を遊技場内の通路等に平面的に広げて配置すると共に、高さ方向に積み上げることによる出玉演出が広く行われている。
【0005】
そして、このような出玉演出において、さらに人目を引くために、出玉演出プレートが積み上げられた貯留済玉箱に差し込まれることがある。
ここで、出玉演出プレートとは、例えば「出玉爆発」といった遊技機で大当たりが発生していることを強く示唆する文言や、そのような文言に装飾を施した絵柄、人目を引くような模様や絵等が描かれたプレートである。即ち、大当たり等が発生し、多量に出玉が獲得されている印象をより強く視覚に訴える効果を備えたプレートである。
【0006】
しかしながら、このような出玉演出プレートを差し込む出玉演出は、より多量に出玉が獲得されていることを視覚に訴える効果を奏することが可能である反面、遊技場従業員の手間が増加してしまうという問題があった。
【0007】
具体的に説明すると、このような出玉演出プレートを差し込む出玉演出は、遊技場従業員が出玉演出プレートを貯留済玉箱に直接手で差し込むことによって実施されている。したがって、遊技場従業員は、出玉演出プレートを持ち歩いたり、所定の設置場所に取りに行く必要が生じるため、煩わしいという問題である。
【0008】
さらに、出玉演出プレートを所定の設置場所に取りに行き、貯留済玉箱に差し込むまでの間、遊技場従業員はこの作業に拘束されてしまうため、他の作業ができない。このことにより、遊技場従業員が顧客対応するための時間が減少してしまい、顧客サービスの低下を招くという問題が発生するおそれもあった。
【0009】
そこで、本発明は、上記した従来技術の問題に鑑み、遊技場従業員の負担を増加することなく、多量に出玉が獲得されていることを視覚に訴える出玉演出が可能な遊技媒体収容箱を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、遊技場で用いられる遊技機に付随して用いられる遊技媒体収容箱であって、箱部本体と、演出手段とを備えており、箱部本体は、底部と、当該底部の周囲に立設された側壁部とを備え、側壁部には内部空間が形成されており、演出手段は前記内部空間に収納された収納姿勢と、内部空間から上方に突出する演出姿勢とを切り替え可能であることを特徴とする遊技媒体収容箱である。
【0011】
本発明の遊技媒体収容箱は、箱部本体と演出手段とが一体となった構成となっている。そのため、遊技場従業員は、出玉演出プレート等の演出用の器具を持ち運んだり、所定の設置場所に取りに行くことなく、多量に出玉が獲得されていることを視覚に訴える出玉演出を実施することができる。即ち、出玉演出を容易に実施することができる。
さらに、演出手段が前記内部空間に収納された収納姿勢と、内部空間から上方に突出する演出姿勢とを切り替え可能となっている。このことにより、演出姿勢においては、遊技媒体を貯留すると共に上記出玉演出を実施可能となっている。また収納姿勢においては、演出手段が遊技媒体の貯留動作及び遊技媒体の運搬作業を阻害しない。即ち、演出手段が邪魔になることなく、従来の遊技媒体収容箱と同様に使用することができる。
【0012】
本発明の遊技媒体収容箱は、前記演出手段は、複数の骨格部と、複数の骨格部に跨って取付けられた演出表示部から形成されており、骨格部が円弧状に拡がることによって収納姿勢から演出姿勢へと切り替わる構成であっても構わない(請求項2)。
【0013】
本発明の遊技媒体収容箱は、前記演出手段は、支持部と、演出表示部から形成されており、支持部は、演出表示部を掛止する掛止部を有し、前記内部空間に収納された支持部収納姿勢と、側壁部の内部空間から上方に突出する支持部突出姿勢とを切り替え可能なものであり、演出表示部は支持部による掛止位置を可変させることで、支持部に対して相対的に上下方向に移動するものであり、支持部が支持部突出姿勢となり、演出表示部が支持部の上方で掛止されることで、演出表示部が演出姿勢となることを特徴とする構成であっても構わない(請求項3)。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、遊技場従業員の負担を増加することなく、多量に出玉が獲得されていることを視覚に訴える出玉演出が可能な遊技媒体収容箱を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1実施形態に係る遊技媒体収容箱を示す斜視図である。
【図2】図1の遊技媒体収容箱のA―A断面図であって、(a)は演出部材が演出姿勢となっている状態を示し、(b)は演出部材が収納姿勢となっている状態を示す。
【図3】図1の遊技媒体収容箱による出玉演出の一例を示す斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る遊技媒体収容箱を示す斜視図である。
【図5】図4の演出部材を示す斜視図である。
【図6】図4の遊技媒体収容箱のA−A断面図である。
【図7】図4の遊技媒体収容箱の収納姿勢時の状態を示す断面図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る遊技媒体収容箱を示す断面図であって、(a)は演出部材が演出姿勢となっている状態を示し、(b)は演出部材が収納姿勢となっている状態を示す。
【図9】本発明の第4実施形態に係る遊技媒体収容箱を示す断面図であって、(a)は演出部材が演出姿勢となっている状態を示し、(b)は演出部材が収納姿勢となっている状態を示す。
【図10】本発明の第5実施形態に係る演出部材を示す斜視図である。
【図11】本発明の第6実施形態に係る演出部材を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の第1実施形態乃至第6実施形態について詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。また、以下の説明において、特に記載のない場合、上下方向は遊技媒体収容箱の通常設置時の上下方向とする。
【0017】
本発明の第1の実施形態の遊技媒体収容箱1は、図1で示されるように、箱部本体2と、演出部材3(演出手段)を備えている。
【0018】
箱部本体2は、図1で示されるように、長方形平板状の底部4と、底部4の周端近傍に立設されてそれぞれ環状に連続する4つの側壁部5(5a,5b,5c,5d)とを備えている。そして、底部4と4つの側壁部5によって囲まれた部分に貯留空間6が形成されている。貯留空間6は、略直方体状の上部が開放された空間であって、遊技媒体(玉やメダル等)を貯留可能となっている。即ち、遊技媒体収容箱1は、貯留空間6の上部から遊技媒体を導入、導出が可能となっており、貯留空間6内に遊技媒体を収容することができる。
【0019】
4つの側壁部5は、遊技媒体収容箱1の長手方向で対向する2つの側壁部5a,5cと、遊技媒体収容箱1の短手方向で対向する2つの側壁部5b,5dとから成る。そして、4つの側壁部5の上端部分には、上下方向に略直交する方向であって、外方側へ突出する張り出し部7が設けられている。
【0020】
張り出し部7は、貯留空間6の上部開口部分を囲むように環状に連続している略板状の部分である。そして、張り出し部7の一部には、把持部8が形成されている。
【0021】
把持部8は、遊技媒体収容箱1の長手方向両端部近傍にそれぞれ形成される、下方に凸となった突起状の部分である。そして、本実施形態の把持部8は、突起状の部分と側壁部5a,5cとの間にそれぞれ隙間が形成されている。このことにより、この隙間に指先を挿入し、把持部8を握ることにより、人が遊技媒体収容箱1を把持できるようになっている。
【0022】
ここで、遊技媒体収容箱1の短手方向で対向する2つの側壁部5b,5dの内の1つの側壁部5bには、その内側に内部空間9が形成されている。より具体的には、図1,2で示されるように、側壁部5bの内側部分であって、上端側近傍に内部空間9が設けられている。
【0023】
内部空間9は、上方が開放された略直方体状の空間となっている。即ち、側壁部5bの天面に形成された開口9aで内外が連続している。
【0024】
ここで、内部空間9は、図2で示されるように、演出部材3が取り付けられている。
【0025】
演出部材3は、図2(a)で示されるように、略扇状の部材であり、複数の骨格部13と、演出表示部14と、回動軸15から形成されている。
【0026】
骨格部13は、木材等の自然材料、又はポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート等の樹脂材料によって形成される細長い板状の部材となっている。
【0027】
演出表示部14は、複数の骨格部13に跨って取付けられた2つの扇面形成部14aと、扇面形成部14aの一部に形成される絵柄部14bによって成る。
【0028】
扇面形成部14aは、紙、布、合成繊維等の適宜の材料によって形成された、山なりに屈曲した帯状の部分となっている。即ち、枚葉紙状の部材を略扇型に型抜きして形成される部分である。
【0029】
絵柄部14bは、扇面形成部14aにシール等の部材を張り付ける、扇面形成部14aに図案を直接プリントする、扇面形成部14aに図案を直接描き込む等の適宜の表示手段によって形成される部分である。そして、絵柄部14bの表示手段は、「出玉爆発」、「大当たり継続中」といった遊技機で大当たりが発生していることを強く示唆する文言や、そのような文言に装飾を施した絵柄、人目を引くような模様や絵等のような、多量に出玉が獲得されていることを視覚に訴えるものを表示している。
【0030】
回動軸15は、箱部本体2の内部空間9に形成された軸孔(図示せず)に回動可能に支持された、略円柱状の部材である。
【0031】
ここで、演出部材3の組み立て構成について説明する。
【0032】
演出部材3の各骨格部13は、長手方向の片側端部を回動軸15によって貫通された状態となっている。即ち、各骨格部13は、回動軸15を介して箱部本体2の内部空間9に取付けられ、回動軸15を中心として回動可能に取付けられている。
【0033】
そして、2つの扇面形成部14aによって各骨格部13が挟み込まれている。即ち、各骨格部13を内部に挟み込むように演出表示部14の2つの扇面形成部14aが張り合わされている。
【0034】
さらに、2つの扇面形成部14aが張り合わされた状態で、適宜の部分に折り目が形成されている。即ち、扇面形成部14aの円周方向の片側端部側から他方端部側へ向かって山折りと谷折りが交互に連続する蛇腹構造となっている。
【0035】
また、2つの扇面形成部14aの内の1つ又は両方に絵柄部14bを形成する。即ち、演出部材3の外側面及び内側面の片面又は両面に絵柄部14bを形成する。
以上で、演出部材3の組み立て構成について説明を終了する。
【0036】
続いて、第1実施形態に係る遊技媒体収容箱1の演出姿勢、収納姿勢、及び演出姿勢から収納姿勢へ切り替わるときの動作について、図2を参照しつつ詳細に説明する。
【0037】
遊技媒体収容箱1の演出姿勢では、図2(a)に示されるように、扇状の演出部材3が開いた状態となっている。即ち、演出部材3の各骨格部13が円弧状に拡がった状態となっている。換言すると、複数の骨格部13が回動軸15に軸支された部分を中心として、上方外側へ放射状にそれぞれ延びている。このことにより、演出表示部14がアーチ状に展開する。このとき、演出部材3の下端部分並びに各骨格部13の一部は、内部空間9内に位置している。そして、演出部材3の大部分は、内部空間9の上端に位置する開口9aより上側に位置している。また、絵柄部14bが外部から直接視認可能な領域に位置している。
【0038】
このような演出姿勢において、演出部材3の複数の骨格部13の内で下端であって、内部空間9の長手方向両端(図2の左右方向両端であって、遊技媒体収容箱1の長手方向両端)側にそれぞれ位置する骨格部13a,13bの内、いずれか一方を他方側へ移動させることにより、演出部材3を折り畳んだ状態とすることができる(図2(b)参照)。このことにより、遊技媒体収容箱1は収納姿勢へ移行する。つまり、扇状の演出部材3を閉じていくことにより、扇面形成部14aが形成された折り目によって折重ねられていき、収納姿勢へと移行する。
【0039】
遊技媒体収容箱1の収納姿勢では、図2(b)に示されるように、扇状の演出部材3が閉じた状態となっている。このとき、複数の骨格部13が重なり合った状態(図2の奥行き方向であり、遊技媒体収容箱1の短手方向で重なった状態)となっており、また、演出部材3の全ての骨格部13は、内部空間9の開口9aより下方に位置している。即ち、演出部材3の全ての部分が内部空間9の内部に収容されており、換言すると、絵柄部14bを含む演出部材3の全てが外部から直接視認不可能な領域に位置している。
【0040】
このような第1実施形態に係る遊技媒体収容箱1によると、例えば、図3で示すように、複数の遊技媒体収容箱1を外形が略四角錐状になるように積み重ね、積み重ねた遊技媒体収容箱1の内の全て又は一部を演出姿勢とすることにより、出玉演出を実施できる。このような出玉演出によると、多量の遊技媒体が獲得されている(多量の出玉がある)ことを傍観者に視覚的に把握させることができる。
【0041】
上記した実施形態では、扇状の演出部材3が演出姿勢をとるとき、内部空間9の長手方向両端に位置する骨格部13a,13bが略180°(度)開いている例を示したが、本発明の遊技媒体収容箱で採用される演出部材は、これに限るものではない。例えば、180°(度)以上であってもよく、180°(度)以下であってもよい。しかしながら、開く角度が少なすぎる場合、傍観者が絵柄部の表示を視認し難くなってしまう。また、開く角度が多すぎる場合、開いた状態において内部空間側に位置する部分が多くなってしまう。即ち、演出姿勢時に外部から視認できない部分が多くなりすぎてしまい、無駄である。したがって、特に限定されるものではないが、90度以上190度以下に開く構成が望ましい。
【0042】
以下で第2実施形態乃至第6実施形態について、それぞれ図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、上記した第1の実施形態と同様の部分については、同じ番号を付して説明を省略する。
【0043】
第2実施形態の遊技媒体収容箱29は、箱部本体30と演出部材32(演出手段)とを備えている。
【0044】
箱部本体30は、図4で示されるように、短手方向(箱部本体30の短手方向)で対向する2つの側壁部5b,5dの内の1つの側壁部5bに内部空間31が形成されている。より具体的には、図6,7で示されるように、この側壁部5bの内側部分に空間が形成されて内部空間31となっている。
【0045】
内部空間31は、上方が開放された略直方体状の空間である。即ち、側壁部5bの天面に形成された開口部31aで内外が連続している。
【0046】
ここで、内部空間31には、図6で示されるように、演出部材32(演出手段)が取り付けられている。
【0047】
演出部材32は、図5で示されるように、支持部35と、演出表示部36を備えている。
【0048】
支持部35は、可撓性を有する部材で形成された外形が略直方体状の部材である。この支持部35は、底部39と、底部39の周端から立設され環状に連続する4つの側壁部40a,40b,40c,40dから形成されている。即ち、支持部35は上方が開放された箱体となっている。このことから、図5,6で示されるように、支持部35の4つの側壁部40の内側に支持部内側空間37が形成されている。このとき、支持部内側空間37は、支持部35の外形と略相似形の空間となっており、略直方体状であって上方部分で外部と連続している。換言すると、支持部内側空間37は、支持部35の天面に形成された開口37aを介して外部と連続している。なお、この開口37aは、その形状が略長方形状となっている。
【0049】
そして、支持部35の4つの側壁部40a,40b,40c,40dの内、支持部35の短手方向で対向する2つの側壁部40b,40dには、掛止凹部43が設けられている。
【0050】
掛止凹部43は、各側壁部40b,40dの外側面の4隅に設けられている。即ち、掛止凹部43は、各側壁部40b,40dの長手方向の両端部にそれぞれ2箇所ずつ設けられており、より具体的には、長手方向の各端部の上端近傍と下端近傍にそれぞれ設けられている。
【0051】
掛止凹部43は、複数の凹部43a,43b,43cが上下方向に列状に配されて形成されている。この凹部43a,43b,43cはいずれも略半球状であり、支持部35の内側へ向かって窪んでいる。
【0052】
演出表示部36は、長方形平板状の板部36aと、絵柄部36bによって形成されている。
【0053】
板部36aの短手方向で対向する2つの長辺側面44b,44dには、それぞれ4隅に板部側凹部46が設けられている。即ち、2つの長辺側面44b,44dは、いずれもその長手方向の両端部において上端近傍と下端近傍に板部側凹部46が設けられている。このことから、2つの長辺側面44b,44dにそれぞれ4つずつ形成された板部側凹部46は、表面(短手方向の外側面)と裏面(短手方向の内側面)で同一の位置にあり、板部36aの本体部分を介して対向する位置にある。また板部側凹部46は、板部36aの外側から内側へ向かって窪んだ部分であり、略半球状となっている。
【0054】
絵柄部36bは、板部36aの2つの長辺側面44b,44dの内、片方の長辺側面44bに設けられている。具体的には、図4で示されるように、遊技媒体収容箱29の外側に位置する長辺側面44bに設けられている。
【0055】
絵柄部36bは、板部36aにシール等の部材を張り付ける、板部36aに図案を直接プリントする、板部36aに図案を直接描き込む等の適宜の表示手段によって形成される部分である。そして、絵柄部36bの表示手段は、「出玉爆発」、「大当たり継続中」といった遊技機で大当たりが発生していることを強く示唆する文言や、そのような文言に装飾を施した絵柄、人目を引くような模様や絵等のような、多量に出玉が獲得されていることを視覚に訴えるものを表示している。
【0056】
次に、本実施形態の遊技媒体収容箱29の組み立て構成について説明する。
【0057】
遊技媒体収容箱29は、図4,6で示されるように、側壁部5bの内部空間31に支持部35が挿入されており、支持部35の支持部内側空間37に演出表示部36が挿入されている。
まず、内部空間31と支持部内側空間37の内部構造について詳細に説明する。
【0058】
内部空間31を形成する側壁部5bの内側面には、図6で示されるように、外側から内側へ突出する掛止突起49が設けられている。
【0059】
掛止突起49は、具体的には、内部空間31の内側へ向かって突出する複数の突起49a,49b,49cが列状に配されて成る。即ち、掛止突起49は、3つの突起49a,49b,49cが上下方向において列状に配されることによって形成されている。なお、各突起49a,49b,49cは、略半球状となっている。
【0060】
そして、掛止突起49は、側壁部5bの内周面51の内、短手方向(図6の左右方向)で対向する2つの面51b,51dにそれぞれ4箇所ずつ、合計8箇所に設けられている(一部図示を省略する)。より具体的には、掛止突起49は、それぞれの面51b,51dにおいて、長手方向(図6の奥行き方向)両端部にそれぞれ2箇所ずつ、上端近傍と下端近傍に設けられている。
【0061】
そしてまた、内部空間31の短手方向(図6の左右方向)で外側に位置する内周面51bの4箇所に設けられた掛止突起49と、内部空間31の短手方向(図6の左右方向)で内側に位置する内周面51dの4箇所に設けられた掛止突起49とは、内部空間31の短手方向(図6の左右方向)で対向している。
【0062】
次に、支持部内側空間37の内部構造について説明する。
【0063】
支持部内側空間37には、図6,7で示されるように、掛止突起部53(掛止部)が形成されている。より具体的には、支持部内側空間37を形成する内周面54の内、支持部内側空間37の短手方向(図6,7における左右方向)で対向する2つの面54b,54dにそれぞれ4つずつ掛止突起部53が設けられている(一部図示を省略する)。このとき、掛止突起部53は、これらの面54b,54dそれぞれの4隅に位置している。つまり、これらの面54b,54dの長手方向(支持部内側空間37の長手方向)の両端部であって、上端近傍と下端近傍にそれぞれ位置している。したがって、2つの面54b,54dの内、片側の面54bに形成された4つの掛止突起部53は、他方の面54dに形成された4つの掛止突起部53とそれぞれ対向する位置にある。また、この掛止突起部53は、略半球状の突起であり、いずれも支持部内側空間37の内側へ向かって突出している。
【0064】
次に、支持部35が内部空間31に挿入された状態における、支持部35と内部空間31の位置関係について説明する。
【0065】
支持部35が内部空間31に挿入された状態では、図7で示されるように、内部空間31の対向する2つの内周面51b,51dにそれぞれ4箇所ずつ形成された掛止突起49(一部図示せず)と、支持部35の短手方向(図6の左右方向)両端部分に4箇所ずつ形成された掛止凹部43(一部図示せず)とを係合させることができる。
即ち、内部空間31の対向する2つの内周面51b,51dの間に支持部35を挿入することにより、2つの内周面51b,51dにそれぞれ形成された掛止突起49,49の間に支持部35が位置する。このことにより、対向する掛止突起49,49で支持部35を挟み込むことができる。そして、内部空間31及び支持部35の短手方向(図6の左右方向)両端部分でそれぞれ、掛止突起49,49が支持部35の掛止凹部43,43に挿入される。
【0066】
ここで、支持部35は、内部空間31に挿入された状態で、箱部本体30に対して相対的に上下方向に移動させることができる。そして、支持部35は、内部空間31から上部が突出した支持部突出姿勢と、内部空間31に大部分又は全部分が収納された支持部収納姿勢とを切り替えることができる。
【0067】
具体的に説明すると、支持部突出姿勢時においては、図6で示されるように、支持部35に設けられた掛止凹部43の内、下端側に形成された掛止凹部43のみが内部空間31の上部側に形成された掛止突起49と係合する。
【0068】
より具体的には、支持部35の外側に位置する側壁部40bの4隅に形成された掛止凹部43の内、下方の2箇所に位置する掛止凹部43(図6における奥側に位置する掛止凹部については図示せず)と、内部空間31の短手方向(図6の左右方向)で外側に位置する内周面51bの4隅に形成された掛止突起49の内、上方の2箇所に位置する掛止突起49(図6における奥側に位置する掛止突起については図示せず)とが係合する。
さらに、支持部35の内側に位置する側壁部40dの4隅に形成された掛止凹部43の内、下方の2箇所に位置する掛止凹部43(図6における奥側に位置する掛止凹部については図示せず)と、内部空間31の短手方向(図6の左右方向)で内側に位置する内周面51dの4隅に形成された掛止突起49の内、上方の2箇所に位置する掛止突起49(図6における奥側に位置する掛止突起については図示せず)とが係合する。
【0069】
これに対して、支持部収納姿勢時においては、図7で示されるように、支持部35の短手方向の両端に位置する側壁部40b,40dにそれぞれ4箇所ずつ設けられた掛止凹部43が、全て内部空間31に形成された掛止突起49と係合する。
【0070】
より具体的には、支持部35の外側に位置する側壁部40bの4箇所に形成された掛止凹部43(図7における奥側に位置する2箇所の掛止凹部については図示せず)と、内部空間31の短手方向(図7の左右方向)で外側に位置する内周面51bの4箇所に形成された掛止突起49(図7における奥側に位置する2箇所の掛止突起については図示せず)とが係合する。
さらに、支持部35の内側に位置する側壁部40dの4箇所に形成された掛止凹部43(図7における奥側に位置する2箇所の掛止凹部については図示せず)と、内部空間31の短手方向(図7の左右方向)で内側に位置する内周面51dの4箇所に形成された掛止突起49(図7における奥側に位置する2箇所の掛止突起については図示せず)とが係合する。
【0071】
これらのことから、支持部35は、内部空間31から上部が突出した支持部突出姿勢と、内部空間31に大部分又は全部分が収納された支持部収納姿勢とで、それぞれ姿勢を維持することができる。
即ち、支持部突出姿勢においては、支持部35の下端近傍に位置する掛止凹部43と、内部空間31の上端近傍に位置する掛止突起49が係合することにより、支持部35の箱部本体30に対する位置が固定される。
また、支持部収納姿勢においては、支持部35の短手方向(図7の左右方向)の両端に位置する2つの外側面の4箇所にそれぞれ形成された掛止凹部43と、内部空間31の短手方向(図7の左右方向)で対向する内周面51b,51dにそれぞれ4箇所ずつ形成された掛止突起49とが係合することにより、支持部35の箱部本体30に対する位置が固定される。
【0072】
さらに、演出表示部36が支持部35の支持部内側空間37に挿入された状態における、演出表示部36と支持部内側空間37の位置関係について説明する。
【0073】
具体的に説明すると、演出表示部36が支持部内側空間37に挿入された状態においては、支持部内側空間37の短手方向(図6,7の左右方向)で対向する2つの面54b,54dにそれぞれ4つずつ形成された掛止突起部53(一部図示せず)と、演出表示部36の本体部分である板部36aの2つの長辺側面44b,44dに4つずつ形成された板部側凹部46(一部図示せず)とを係合させることができる。
即ち、支持部内側空間37の短手方向で対向する2つの面54b,54dの間に演出表示部36を挿入することにより、2つの面54b,54dにそれぞれ形成された掛止突起部53,53の間に演出表示部36が位置する。このことにより、対向する掛止突起部53,53で演出表示部36を挟み込むことができる。そして、支持部内側空間37及び演出表示部36の短手方向(図6,7の左右方向)両端部分でそれぞれ、掛止突起部53,53が演出表示部36の板部側凹部46,46に挿入される。
【0074】
ここで演出表示部36もまた、支持部35の支持部内側空間37に挿入された状態で、支持部35に対して相対的に上下方向に移動可能となっている。即ち、支持部35から上方に突出した姿勢(図6参照)と、支持部35の内部に大部分又は全部分が収納された姿勢(図7参照)とを切り替えることができる。そして、それぞれの姿勢(図6の姿勢と図7の姿勢)で位置を固定することができる。
【0075】
具体的に説明すると、演出表示部36が支持部35から上方に突出した姿勢(図6参照)においては、演出表示部36の板部36aに設けられた板部側凹部46の内、下端側に形成された板部側凹部46のみが支持部内側空間37の上端側に形成された掛止突起部53と係合する。
【0076】
より具体的には、演出表示部36の板部36aの長辺側面44b,44dであって、外側に位置する長辺側面44bに形成された4つの板部側凹部46の内、下方に位置する2つの板部側凹部46(図6における奥側に位置する板部側凹部については図示せず)と、支持部内側空間37の短手方向(図6の左右方向)で外側に位置する内周面54bに形成された4つの掛止突起部53の内、上方に位置する2つの掛止突起部53(図6における奥側に位置する掛止突起部については図示せず)とが係合する。
さらに、内側に位置する長辺側面44dに形成された4つの板部側凹部46の内、下方に位置する2つの板部側凹部46(図6における奥側に位置する板部側凹部については図示せず)と、支持部内側空間37の短手方向(図6の左右方向)で内側に位置する内周面54dに形成された4つの掛止突起部53の内、上方に位置する2つの掛止突起部53(図6における奥側に位置する掛止突起部については図示せず)とが係合する。
【0077】
これに対して、演出表示部36の大部分又は全部分が支持部内側空間37に収納された姿勢(図7参照)においては、演出表示部36の板部36aの2つの長辺側面44b,44dにそれぞれ4つずつ設けられた板部側凹部46が、いずれも支持部内側空間37に形成された掛止突起部53と係合する。
【0078】
より具体的には、板部36aの外側に位置する長辺側面44bに形成された4つの板部側凹部46(図7における奥側に位置する2つの板部側凹部については図示せず)と、支持部内側空間37の短手方向(図7の左右方向)で外側に位置する内周面54bに形成された4つの掛止突起部53(図6における奥側に位置する2つの掛止突起部については図示せず)とが係合する。
さらに、板部36aの内側に位置する長辺側面44dに形成された4つの板部側凹部46(図7における奥側に位置する2つの板部側凹部については図示せず)と、支持部内側空間37の短手方向(図7の左右方向)で内側に位置する内周面54dに形成された4つの掛止突起部53(図6における奥側に位置する2つの掛止突起部については図示せず)とが係合する。
【0079】
これらのことから、演出表示部36は、支持部35から上方に突出した姿勢(図6参照)と、支持部35の内部に大部分又は全部分が収納された姿勢(図7参照)とで、それぞれの姿勢を維持できる。
即ち、演出表示部36が支持部35から上方に突出した姿勢(図6参照)においては、演出表示部36の下端近傍に位置する板部側凹部46と、支持部内側空間37の上端近傍に位置する掛止突起部53が係合することにより、演出表示部36の支持部35に対する位置が固定される。
また、演出表示部36が支持部35の内部に大部分又は全部分が収納された姿勢(図7参照)においては、演出表示部36の2つの長辺側面44b,44dにそれぞれ4つずつ形成された板部側凹部46と、支持部内側空間37の短手方向(図7の左右方向)で対向する内周面54b,54dにそれぞれ4つずつ形成された掛止突起部53とが係合することにより、演出表示部36の支持部35に対する位置が固定される。
【0080】
即ち、支持部内側空間37の掛止突起部53が演出表示部36の板部側凹部46と係合する部分を可変させる(掛止突起部53が演出表示部36を掛止する部分を可変させる)ことにより、演出表示部36は各姿勢を維持可能となっている。即ち、支持部35から上方に突出した姿勢と、支持部35の内部に大部分又は全部分が収納された姿勢とを切り替え、切り替えた姿勢を維持できる。
【0081】
続いて、第2実施形態に係る遊技媒体収容箱29が演出姿勢から収納姿勢へ切り替わるときの動作について、図6,7を参照しつつ詳細に説明する。
【0082】
遊技媒体収容箱29の演出姿勢では、図4,6に示されるように、演出表示部36が支持部35の支持部内側空間37から上方に突出した状態で掛止され、支持部35が箱部本体30から上方に突出した状態で掛止されている。
【0083】
このような演出姿勢において、演出表示部36を支持部35に対して相対的に下方へ移動させ、演出表示部36を支持部内側空間37に収納する。さらに支持部35を箱部本体30に対して相対的に下方へ移動させ、演出表示部36及び支持部35を箱部本体30の側壁部5bの内部空間31に収納する。このことにより、図7で示されるように、遊技媒体収容箱29が収納姿勢となる。
【0084】
遊技媒体収容箱29の収納姿勢では、図7に示されるように、演出表示部36が支持部35の支持部内側空間37に収納され、演出表示部36を内部に収納した支持部35が箱部本体30の内部空間31に収納されている。
【0085】
次に、第3実施形態の遊技媒体収容箱60について説明する。
上記した第1実施形態では、複数の骨格部13に跨って演出表示部14を取り付けた扇状の演出部材3が、展開した状態と折り畳まれた状態と切り替えることによって、演出姿勢と収納姿勢を切り替える例について説明した。即ち、各骨格部13が回動軸15を中心に回動することにより、演出姿勢と収納姿勢を切り替える例について説明した。
しかしながら、本発明の遊技媒体収容箱で採用する演出部材(演出手段)はこれに限るものではない。例えば、第3実施形態で示される遊技媒体収容箱60の演出部材62のように、帯状の演出表示部63が折り目を付けて折りたたまれている構成であっても構わない。即ち、演出表示部63の長手方向両端部をそれぞれ略直方体状の棒体64,64に取付け、2つの棒体64,64を重ねて置いた状態と、並べて置いた状態とを切り替えることにより、演出姿勢(図8(a)参照)と、収納姿勢(図8(b)参照)とを切り替える構成であってもよい。即ち、骨格部及び支持軸は必ずしも設けなくてよい。
【0086】
次に、第4実施形態の遊技媒体収容箱70について説明する。
上記した第1実施形態では、収納姿勢時には扇状の演出部材3が畳まれた状態となり、演出姿勢時には扇状の演出部材3が展開する例を示したが、本発明の遊技媒体収容箱で採用する演出部材(演出手段)はこれに限るものではない。例えば、図9で示される、第4実施形態の遊技媒体収容箱70のように、演出部材72が姿勢を変更することにより、収納姿勢と演出姿勢を切り替える構成であってもよい。
具体的に説明すると、第4の実施形態では、扇状の演出部材72が開いた状態のまま回動軸73を中心に回転する。このことにより、演出姿勢においては、図9(a)で示されるように、演出表示部75が内部空間76の上部開口76aより上側に位置する。また、収納姿勢においては、図9(b)で示されるように、演出表示部75が内部空間76の上部開口76aより下側に位置する。このように、演出部材72は、収納姿勢において展開した状態であっても構わない。即ち、演出部材72は、収納姿勢において必ずしも畳まれた状態とする必要はない。しかしながら、収納姿勢において畳まれた状態であると、演出部材を収納する空間を小さくできるため、畳まれた状態で収納されることが望ましい。
【0087】
次に、第5実施形態について説明する。
上記した第2実施形態では、演出部材32の演出表示部36に絵柄部36bを形成する例を示したが、本発明の遊技媒体収容箱で採用する演出部材(演出手段)はこれに限るものではない。例えば、図10で示される第5実施形態の演出部材82のように、演出表示部83と支持部84とに跨って絵柄部85が設けられてもよい。また、支持部にのみ絵柄部を設けてもよい。即ち、絵柄部は、演出部材の適宜の部分に形成してよい。
【0088】
次に、第6実施形態について説明する。
【0089】
第6実施形態では、図11で示されるように、演出部材92が長方形板状の演出表示部93を備えており、演出表示部93の2つの長辺側面93b,93dの長手方向両端部分にそれぞれ凹部95が設けられている。この凹部95は、演出表示部93の外側から内側へ向かって窪んだ部分であり、演出表示部93の上端近傍から下端近傍まで延びている。
また、支持部94は、断面略「コ」字状で延びる部材となっている。そして、支持部94の内周面の内で対向する位置にある面(演出表示部93の長辺側面93b,93dと接している面)には、それぞれ外側から内側へ向かって突出する突起(図示せず)がそれぞれ設けられている。なお、この突起は支持部94上端近傍から下端近傍まで延びている。
そして、演出表示部93に形成された凹部95に、支持部94に形成された突起(図示せず)が係合することにより、演出表示部93が支持部94に対して相対的に上下方向へ移動可能となっている。
【0090】
即ち、本発明の遊技媒体収容箱で採用する演出部材(演出手段)は、2つの支持部94で演出表示部93の長手方向両端部分をそれぞれ把持する構成であってもよい。つまり、支持部は内部空間を必ずしも有するものでなくてよい。また、支持部は複数設けてもよい
【0091】
また、支持部に形成する掛止部(第2実施形態の掛止突起49や本実施形態の支持部94に設けた図示しない突起)は、上端近傍や下端近傍といった特定の部分のみに設ける構成に限るものでなく、図11で示されるように、上端近傍から下端近傍まで延びていてもよい。例えば、上記した第2実施形態では、支持部35の4隅に掛止凹部43を設けたが(図5参照)、掛止凹部43は支持部の上端近傍から下端近傍に亘って設けてもよい。同様に、演出表示部36に形成される板部側凹部46、内部空間31に形成される掛止突起49、支持部内側空間37に形成される掛止突起部53もまた、上端近傍から下端近傍に亘って設けてもよい。
【0092】
上記した第2実施形態では、図6で示されるように、支持部35の内部に形成した支持部内側空間37に突起(掛止突起部53)を形成し、演出表示部36に凹部(板部側凹部46)を形成する例を示したが、本発明の遊技媒体収容箱で採用する演出部材(演出手段)はこれに限るものではなく、支持部内側空間37に凹部を形成し、演出表示部36に突起を形成してもよい。
同様に、箱部本体30の内部空間31に凹部を設けてもよく、支持部35に突起を形成してもよい。
即ち、支持部が箱部本体に対して相対的に上下動可能であって、箱部本体と支持部とが適宜の位置関係で掛止できればよい。また、演出表示部が支持部に対して相対的に上下動可能であって、演出表示部と支持部とが適宜の位置関係で掛止できればよい。
【0093】
また、演出表示部を箱部本体の内部空間に直接挿入し、上下動させる構成であってもよい。即ち、支持部を介さない構成であってもよい。
【0094】
上記した各実施形態では、4つの側壁部の内の1つの側壁部に演出部材を設けた例を示したが、2つ以上の側壁部に内部空間及び演出部材を設ける構成であってもよい。
【0095】
上記した各実施形態では、箱部本体の側壁部の壁を形成している部分に内部空間を形成した例を示したが、本発明の遊技媒体収容箱に形成される内部空間はこれに限るものではない。例えば、張り出し部を厚くして(上下方向の長さを長くして)、厚くした張り出し部に内部空間を形成してもよい。内部空間は側壁部のいずれの部分に形成してもよい。
【0096】
また、上記した各演出部材の一部に、つまみ部を設けてもよい。即ち、演出姿勢と収納姿勢とを切り替えるとき、使用者が演出部材を持つための部分を形成してもよい。
【符号の説明】
【0097】
1,29,60,70 遊技媒体収容箱
2,30 箱部本体
3,32,62,72,82,92 演出部材(演出手段)
4 底部
5 側壁部
9,31,76 内部空間
13 骨格部
14,36,63,75,83,93 演出表示部
35,84,94 支持部
53 掛止突起部(掛止部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技場で用いられる遊技機に付随して用いられる遊技媒体収容箱であって、
箱部本体と、演出手段とを備えており、
箱部本体は、底部と、当該底部の周囲に立設された側壁部とを備え、
側壁部には内部空間が形成されており、
演出手段は前記内部空間に収納された収納姿勢と、内部空間から上方に突出する演出姿勢とを切り替え可能であることを特徴とする遊技媒体収容箱。
【請求項2】
前記演出手段は、複数の骨格部と、複数の骨格部に跨って取付けられた演出表示部から形成されており、
骨格部が円弧状に拡がることによって収納姿勢から演出姿勢へと切り替わることを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体収容箱。
【請求項3】
前記演出手段は、支持部と、演出表示部から形成されており、
支持部は、演出表示部を掛止する掛止部を有し、前記内部空間に収納された支持部収納姿勢と、側壁部の内部空間から上方に突出する支持部突出姿勢とを切り替え可能なものであり、
演出表示部は支持部による掛止位置を可変させることで、支持部に対して相対的に上下方向に移動するものであり、
支持部が支持部突出姿勢となり、演出表示部が支持部の上方で掛止されることで、演出表示部が演出姿勢となることを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体収容箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−48811(P2013−48811A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−189418(P2011−189418)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(000161806)京楽産業.株式会社 (4,820)
【Fターム(参考)】