説明

遊技機

【課題】相互に異なる種類の遊技媒体で遊技するパチンコ遊技機本体もしくはスロットマシン本体が選択的に利用可能な単独島型の遊技機を提供する。
【解決手段】 所定の条件が成立すると特定の遊技価値を付与するメインCPU201を備え、メダルまたはコインの遊技価値に応じた遊技が可能なパチンコ遊技機本体12と、パチンコ遊技機本体12が取り付けられ、パチンコ遊技機本体12の付与する遊技価値に応じたメダルを払い出すホッパー40aを備えたメダル貸出機12aを有する遊技台11とを有し、このパチンコ遊技機本体12は、スロットマシン本体400に取り替え可能となっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関し、特にメダル貸出機が、遊技機本体(スロットマシン本体,パチンコ機本体など)の付与する遊技価値情報を読み取り、その情報を基にしてメダルを払い出す技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ機を、単独島において使用する場合、プリペイドカードで球貸しを行うシステムが提供されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
また、スロットマシンを、単独島において使用する場合、メダルを循環して利用するシステムが提供されている。(例えば、特許文献2)。
【特許文献1】特開2001−178957号公報
【特許文献2】特開平11−76496号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような従来の技術において、パチンコ機を単独島として使用する場合、特許文献1のようなシステムであれば、プリペイドカード以外で遊技を行うことができないので利便性に欠け、他の装置(例えば、プリペイドカードと併用してメダルや現金などによって球貸しを行うことが可能な装置など)を追加するとコスト高になるという問題があった。
【0005】
また、同じくパチンコ機を単独島として使用する場合、特許文献2のスロットマシン本体を取り外し、替わりにパチンコ機本体を嵌め込むことが考えられる。
【0006】
しかし、特許文献2のスロットマシンは、メダルがスロットマシン本体中を通過しているので、そのまま交換することは容易でなかった。かといって、設計変更をしようとすると、やはりコスト高になってしまうという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、相互に異なる種類の遊技媒体で遊技する遊技機本体が選択的に利用可能な単独島型の遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明に係る遊技機は、所定の条件が成立すると特定の遊技価値を付与する遊技価値付与手段(メインCPU201,メインCPU464)を備え、メダルまたはコインの遊技価値に応じた遊技が可能な遊技機本体(パチンコ遊技機本体12、スロットマシン本体400)と、前記遊技機本体が取り付けられ、前記遊技機本体の付与する前記遊技価値に応じたメダルを払い出すメダル払出手段(ホッパー40a)を備えたメダル貸出機(メダル貸出機12a)を有する遊技台(遊技台11)とを有し、相互に異なる種類の遊技媒体で遊技する前記遊技機本体が選択的に前記遊技台に設置可能となっていることを特徴とする。
【0009】
これにより、異なる遊技媒体で遊技する遊技機本体の交換が容易となり、設計コストの低減を図ることができる。
【0010】
また、前記メダル払出手段は、遊技者によって所定の操作が行われたことを条件に、メダルを払い出すことを特徴とする。
【0011】
これにより、遊技者の望むタイミングでメダルの払出を行うことが可能となり、利便性を図ることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば以下の効果を奏することができる。
【0013】
すなわち、本発明によれば、メダル払出手段を備えたメダル貸出機が遊技台に設けられているので、異なる遊技媒体を用いた遊技機本体でこのメダル払出手段を共用することが可能になることから、相互に異なる種類の遊技媒体で遊技する遊技機本体が選択的に利用可能な単独島型の遊技機を得ることができる。
【0014】
これにより、異なる遊技媒体で遊技する遊技機本体の交換が容易となり、設計コストの低減を図ることができる。
【0015】
また、本発明によれば、遊技者によって所定の操作が行われたことを条件に、メダルを払い出すことを特徴としているので、遊技者の望むタイミングでメダルの払出を行うことが可能となり、利便性を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しつつさらに具体的に説明する。ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、ここでの説明は本発明が実施される最良の形態であることから、本発明は当該形態に限定されるものではない。
【0017】
図1において、遊技機10は、メダル貸出機12aが備えられた筐体である遊技台11と、この遊技台11に取り付けられたパチンコ遊技機12とが一体化されたものであり、これにより単島を構成している。遊技台11は、遊技機本体12の遊技盤13の遊技領域13aが遊技者の目の高さに位置するように遊技機本体12を支持している。そして、このような遊技台11における遊技機本体12の真下位置には、遊技台11の前方へ延出した載置台14が設けられ、遊技機本体の真上位置には、遊技者に対して所定の情報を報知する表示パネル15が設けられている。
【0018】
遊技機本体12には所定数の遊技球が封入されて貯留されており、この封入された遊技球を循環させて遊技を行うようになっている。
【0019】
この遊技機本体12には、前述した遊技盤13が装着された枠体がヒンジを介して遊技台11に回動可能に取り付けられている。遊技盤13の前面には、この遊技盤13を視認可能に被うガラス扉16が開閉可能に設けられ、ガラス扉16の下側には、皿ユニット17が同じく開閉可能に取り付けられている。
【0020】
遊技盤13においてレール18で区画され、打ち込まれた遊技球が流下する領域である遊技領域13a上には、多数の遊技くぎや風車などの障害物(図示せず)、始動入賞口19a、一般入賞口19b、開閉可能な扉、遊技球を受け入れる口(継続入賞口(図示せず)や普通入賞口(図示せず)など)および揺動可能なシーソ(図示せず)を有する大入賞口19cなどの入賞口19や通過ゲート(図示せず)が適宜配置され、さらに、遊技領域13aの下部には、これらの入賞口19に入賞しなかった遊技球が流入するアウト口20が配置されている。そして、入賞口19およびアウト口20で、遊技領域13aを流下する遊技球を回収する遊技球回収口が構成される。
【0021】
ここで、一般入賞口19bや大入賞口19c等に入賞すると、賞球データ(後述)に所定数(例えば、一般入賞口19bへの入賞であれば「7」、大入賞口19cへの入賞であれば「14」など)が加算される。なお、賞球データの初期値は「0」である。
【0022】
また、遊技領域13aには、画像表示装置54(図8)の一部を構成する特別図柄表示部21が設けられている。この特別図柄表示部21は、複数(例えば、3つ)の識別情報画像である図柄の表示態様が変化するもので、始動入賞口19aに遊技球が入賞したのを契機として図柄の始動および停止が行われる。そして、停止時における図柄の組み合わせが予め設定された特定の図柄の組み合わせとなった場合に、大入賞口19cが所定のパターンに従った開放状態となる遊技者に有利な特別遊技状態に移行する。
【0023】
さらに、遊技領域13aには、普通図柄の変動表示を行う普通図柄表示部(図示せず)が設けられている。
【0024】
遊技盤13の下方には、前述のように皿ユニット17が配置されている。皿ユニット17には、払い出された遊技球および遊技領域13aに打ち込まれる遊技球が一時的に貯留される貯留皿22が設けられている。なお、貯留皿22の下方には下皿23が設けられているが、封入式遊技機である本実施の形態において、この下皿23には遊技球は貯留されない。
【0025】
皿ユニット17の右側には、レール18を通って遊技盤13の遊技領域13aへ遊技球を打ち込む際に操作されるハンドル24が設けられている。このハンドル24を回動することにより発射装置90(図8)が動作し、発射位置に送り込まれた遊技球が弾発的に発射される。なお、発射装置90は、発射ソレノイド(図示せず)の制御により槌を所定速度で揺動させ、発射位置(貯留皿22から発射装置90へ通じる球通路の終端)にある遊技球を槌の先端で打って遊技盤13上へ打ち出すものである。
【0026】
遊技機本体12の一方端(図示する場合においては、向かって右側)には、遊技者が投入した金額などに相当する数量の遊技球を貸し出すメダル貸出機12aが設けられている。
【0027】
このメダル貸出機12aは、その正面に、クレジット数表示部31、クレジット精算ボタン32、クレジット転送ボタン33、メダル数表示部34、および赤外線送受信部35などが設けられている。
【0028】
ここで、クレジット数表示部31は、3桁の7セグメントLED(発光ダイオード)からなり、パチンコ遊技機本体12に現在クレジットされているコインの枚数(コインのクレジットデータが示す数。なお、コインのクレジットデータの初期値は「0」である。)を表示する。また、メダル数表示部34も、3桁の7セグメントLED(発光ダイオード)からなり、パチンコ遊技機本体12に現在クレジットされているメダル数(メダルのクレジットデータが示す数。なお、メダルのクレジットデータの初期値は「0」である。)を表示する。
【0029】
クレジット転送ボタン33は、クレジットされているコイン(硬貨)やメダル等のクレジットデータを後述の遊技球データに換算するボタンであり、このボタンを押下することによってその換算が行われる。なお、その換算は例えば以下のように行われる。
【0030】
クレジット転送ボタン33が押下されると、メダル貸出機12aの台基板30にクレジット転送信号が送信される。そして、そのクレジット転送信号は、台基板30によりパチンコ遊技機本体12の主制御回路200に転送される。主制御回路200のメインCPU201は、台基板30から受信したクレジット転送信号に基いてクレジットされているデータを確認する。その結果、コインがクレジットされていた場合は、コインのクレジットデータを遊技球データに換算する処理を行う。例えば、100円につき遊技球120個の価値があるとすると、コインのクレジットデータから「1」を減算し、遊技球データに「120」を加算する。なお、加算された遊技球データは、メインRAM203の発射可能遊技球数記憶領域に記憶される。
【0031】
このとき、クレジット数表示部31には、「1」減算した数が表示される。
【0032】
一方、確認の結果、メダルがクレジットされていた場合は、メダルのクレジットデータを遊技球データに換算する処理を行う。例えば、メダル1枚につき遊技球7個の価値があるとすると、メダルのクレジットデータから「1」を減算し、遊技球データに「7」を加算する。なお、加算された遊技球データは、メインRAM203の発射可能遊技球数記憶領域に記憶される。
【0033】
このとき、メダル数表示部34には、「1」減算した数が表示される。
【0034】
なお、本実施の形態では、クレジット転送ボタン33を1回押下するにつき、100円玉1枚分またはメダル1枚分のクレジットデータが遊技球データに換算されるが、これに限らず、1回の押下で全てのクレジットデータを遊技球データに換算するようにしてもよい。
【0035】
また、クレジット転送ボタン33の押下時に、コインおよびメダルの双方がクレジットされていた場合、本実施の形態では、コインのクレジットデータを優先的に遊技球データに換算しているが、逆に、メダルのクレジットデータを優先的に遊技球データに換算するようにしてもよい。
【0036】
ここで、遊技球データは、ハンドル24の操作により遊技領域13aに発射可能な遊技球数を示すデータである。例えば、遊技球データが「120」であれば、120個の遊技球を遊技領域13aへ発射可能である。
【0037】
クレジット精算ボタン32は、クレジットされているコインおよびクレジットされているメダルの払出を行うボタンであり、このボタンを押下することによって、主制御回路200がクレジット精算処理を行うため、上記の払出が行われる。なお、クレジットされているコインは、メダルに換算されてメダル払出口36aより払い出される。
【0038】
例えば、クレジットされているコインが100円玉2枚である場合、100円につきメダル17枚相当の価値があるため、クレジット精算ボタン32を押下することによって、合計34枚のメダルがメダル払出口36aより払い出される。
【0039】
一方、メダルは、クレジットされている枚数分そのままがメダル払出口36aより払い出される。例えば、クレジットされているメダルが6枚である場合、クレジット精算ボタン32を押下することによって、6枚のメダルがメダル払出口36aより払い出される。
【0040】
このような払出が終了すると、クレジット数表示部31およびメダル数表示部34には、クレジットの残高が0である旨が表示される。
【0041】
また、メダル数表示部34の下方には、遊技者が遊技媒体であるメダルを投入するためのメダル投入口37、メダル投入口37に投入したメダルを返却するために遊技者が操作するメダル返却レバー37a、規定外のメダルが投入された場合や遊技者がメダル返却レバー37aを操作した場合にメダルを返却するメダル返却口37bが設けられている。
【0042】
また、メダル返却口37bの下方には、100円玉などのコインを投入するためのコイン投入口38、コイン投入口38に投入したコインを返却するために遊技者が操作するコイン返却レバー38a、規定外のコインが投入された場合や遊技者がコイン返却レバー38aを操作した場合にコインを返却するコイン返却口38bが設けられている。
【0043】
なお、本実施の形態では、100円玉を規定のコインとしており、100円玉以外のコインがコイン投入口38に投入された場合は規定外とみなしているが、これに限らず他のコインを規定のコインとみなすように設定してもよい。
【0044】
メダル数表示部34とメダル投入口37との間には、赤外線送受信部35が設けられている。
【0045】
この赤外線送受信部35では遊技終了後の遊技データ(獲得メダル数)が送信可能になっており、例えば携帯端末(以下、「携帯電話」という)39で遊技データを受信して所定のサイトにアクセスすると、当該サイトに遊技者の獲得メダル数が登録される。そして、多数の遊技者が同様の登録を行うことによって、所定期間(例えば1日、1週間)における獲得メダル数の全国順位がランキング表示され、これによって遊技の興趣が一層高められる配慮がなされている。
【0046】
また、コイン投入口38に投入されたコインは、後述する投入コインセンサによって検知される。
【0047】
この投入コインセンサによって検知されると、コイン投入検知信号が、台基板30に送信される。次にコイン投入検知信号は、台基板30から主制御回路200に転送される。その転送を受けた主制御回路200は、コインのクレジットデータに「1」を加算し、そのデータをメインRAM203に記憶する。これにより、コインがクレジットされたこととなる。
【0048】
また、メダル投入口37に投入されたメダルは、後述する投入メダルセンサ(図示せず)によって検知される。
【0049】
この投入メダルセンサによって検知されると、メダル投入検知信号が、台基板30に送信され、次にメダル投入検知信号は、台基板30から主制御回路200に転送される。その転送を受けた主制御回路200は、メダルのクレジットデータに「1」を加算し、そのデータをメインRAM203に記憶する。これにより、メダルがクレジットされたこととなる。
【0050】
次に、図1の2点破線が示すホッパー40aおよびコイン貯留箱41の説明を行う。
【0051】
メダル投入口37やメダル払出口36aの裏側には、メダルの貯蓄、払出しを行うホッパー40aが備えられている。
【0052】
このホッパー40aは、メダル投入口37に投入されたメダルを貯蓄することが可能な収納容器(以下、「バケット」という)115(図2)を有している。例えば、メダル投入口37に投入されたメダルは、投入メダルセンサによって検出された後、ホッパー誘導通路(図示せず)を通過して、このホッパー40aのバケット115に貯蓄される。
【0053】
さらに、ホッパー40aの正面には、メダル排出部を構成する第1排出口60が設けられている。ホッパー40a内に貯蓄されたメダルは、この第1排出口60から排出される。
【0054】
また、メダル払出口36aの裏側には、この第1排出口60から排出されたメダルを受け容れる第2排出口(図示せず)が設けられている。第1排出口60から排出されたメダルは、第2排出口に受け容れられ、払出通路(図示せず)を通過して、メダル払出口36aより排出され、メダル受け部36に溜められる。
【0055】
さらに、ホッパー40aの下方にはコインを貯留するコイン貯留箱41が備えられている。コイン投入口38に投入されたコインは、投入コインセンサによって検出された後、貯留通路(図示せず)を通過して、このコイン貯留箱41に貯留される。
【0056】
次に、図2〜図7を参照してホッパー40aの構成について説明する。
【0057】
図2は、ホッパー40aの外観を示す斜視図である。図2に示すように、ホッパー40aは、回転円板111(図4)などを有する本体部113と、基盤110と、本体部113の上部に取り付けられ、多量のメダルを貯蓄するバケット115とから構成されている。ここで、バケット115は本体部113に取付ねじ(図示せず)等を介して着脱可能に取り付けられている。また、図中の符号114は、メダルを示している。
【0058】
図3は、図2のホッパーを構成する基盤の外観を示す斜視図である。基盤110の上部には円筒状に突起している本体部受け皿110aが設けられている。この本体部受け皿110aに本体部113を嵌合することが可能となっている。
【0059】
また、ホッパー40aの正面には、前述した第1排出口60が設けられている。
【0060】
次に、ホッパー40aの構造について図4を用いて説明する。
【0061】
図4は、本体部113の内部を分解した状態を示す斜視図である。
【0062】
本体部113には、短形状の金属板からなる支持板120が傾斜して取り付けられている。支持板120の下面側には、減速機構を備えたモータ121が取り付けられる。
【0063】
減速機構の出力軸にはヘッド121aが固定されている。このヘッド121aは支持板120に形成した軸孔120aにより位置決めされており、先端には取付ねじ122を介して回転円板111が固定される。また、支持板120のメダル受け面には、ゴミ排出用の孔120bや、後で説明する固定ローラ123の突出孔120c、可動ローラ124の突出孔120d、メダルセンサ用のセンサ窓120e、遮蔽部材120gを配置するための段差部120fなどが形成されている。
【0064】
遮蔽部材120gは、両端に設けた軸を支点として、段差部120fの両側壁の間に回動自在に取り付けられる(段差部120fの両側壁に設けた軸孔に軸が回転可能に嵌込まれている)。遮蔽部材120gの裏面側に、軸を支点とするカモメスプリング120i,120hの一端が係止され、遮蔽部材120gは支持板120の上面から突出した状態に保たれる。
【0065】
また、回転円板111の下側には、メダルよりも少し大きい径からなる円形開口125が形成されている。この円形開口125は回転円盤111の円周方向に同一ピッチで8個設けられている。尚、これらの個数は回転円板111の大きさに応じて適宜増減してもよい。円形開口125の上部周縁は、上方に向かうにしたがい次第に拡開するように形成されており、メダルが円形開口125内に入り易くなっている。
【0066】
回転円板111の下側には、スラスト軸受135が設けられる。スラスト軸受135は回転円板111の裏側に形成された取付溝に嵌め込まれ、回転円板111と支持板120との間に配置される。このスラスト軸受135でバケット115内のメダルの荷重を受けており、これにより回転円板111がバケット115の底部で円滑に回転することができる。
【0067】
また、回転円板111の下側にはメダル送出ガイド板130が取付ねじ131を介して固定されている。メダル送出ガイド板130は、金属製で爪車状に形成されており、回転円板111の円形開口125に対応した数の8個のガイド爪132を備えている。ガイド爪132は、内側に配置されるメダル保持ガイド面132aと、外側に配置されるメダル送出ガイド面132bとから構成されている。
【0068】
メダル保持ガイド面132aは、回転円板111の円形開口125に沿う円弧状に形成されている。メダル送出ガイド面132bはメダル保持ガイド面132aの内側端部に連続し、隣接するガイド爪132のメダル保持ガイド面132aの外側端部に鋭角に接するように、外側に膨らんだ円弧状に形成されている。したがって、円形開口125を通って支持板120に支持されたメダルはメダル保持ガイド面132aで保持され、回転円板111の回転に伴い、メダル送出ガイド面132bにより、回転円板111の中心軸から離れる方向に送りだされる。
【0069】
また、支持板120には、メダルの板厚よりも僅かに厚い板厚を有する外側ガイド板140と、これの上に被せられるカバー112とが取り付けられる。外側ガイド板140は、短形の金属板から構成されており、その中央部に回転円板111の外径よりも少し小さい円弧状のメダルガイド面141が形成されている。このメダル排出開口142には、固定ローラ123、可動ローラ124用の切欠き143,144が形成されている。また、メダル排出開口142の上部を覆う支持板120とカバー112とで隙間が形成されるようになっており、この隙間が第1排出口60に接続されている。
【0070】
ここで、メダルガイド面141は、第1ガイド面141aと第2ガイド面141bとに分けられている。第1ガイド面141aは、回転円板111の中心軸を中心として回転円板111の外径よりも曲率半径が僅かに小さい円弧で形成されている。また、第2ガイド面141bは、第1ガイド面141aと同じ曲率半径で形成されており、回転円板111の中心軸からメダル排出開口142側に僅かに偏心した位置を中心とした円弧で形成されている。このように第2ガイド面141bの曲率半径の中心をメダル排出開口142側に少しずらしているため、メダルの排出の際に少しずつメダルがメダル排出開口142側に寄っていき、メダルの排出を円滑に行うことができる。
【0071】
また、支持板120には、ローラ取付ブラケット150が取り付けられる。ローラ取付ブラケット150により、固定ローラ123、可動ローラ124は、支持板120からメダル1枚分の厚み分だけ突出するように取り付けられる。固定ローラ123はローラ取付ブラケット150に回動自在に取り付けられており、外側ガイド板140の第2ガイド面141bの延長方向に、ローラ円周面が位置するように、メダル排出開口142に位置決めされている。可動ローラ124は、円周面にゴムからなる弾性体124aが取り付けられており、アーム151の先端に回動自在に取り付けられている。尚、弾性体124aはゴムに限らず、合成樹脂などを用いてもよい。
【0072】
また、アーム151はローラ取付ブラケット150に取付軸150aを回転中心として揺動自在に取り付けられており、切欠き150b内で可動ローラ124を、排出口を閉じる位置(後述する図5の一点鎖線で示す位置)と、排出口を開放する位置(後述する図5の実線で示す位置)との間で変位させる。また、アーム151には引張りコイルバネ152が取り付けられており、この引っ張りコイルバネ152は可動ローラ124を閉じる位置方向に付勢している。可動ローラ124が閉じる位置では、回転円板111の外周縁部に可動ローラ124が位置するようにセットされる。
【0073】
また、第1排出口60のメダルを検出するためにメダル検出部40Sa,40Sbがカバー112の凹部112aに取り付けられている。また、カバー112および支持板120には、メダル検出部40Sa,40Sbに対応する位置にセンサ窓112bが形成されている。メダル検出部40Sa,40Sbは、反射型ホトセンサが用いられる。メダル検出部40Sa,40Sbは、メダル検出部40Sa,40Sbを通過したメダルを検出する。また、カバー112の凹部112aには、メダル検出部40Sa,40Sbを覆う遮光蓋166が取り付けられている。尚、メダル検出部40Sa,40Sbは反射型ホトセンサに限らず、投受光型のホトセンサなどを用いてもよい。
【0074】
次に、ホッパー40aの動作について説明する。図5はメダル払出し時のメダル送出ガイド板130と外側ガイド板140とによるメダルの移動状態を示す図である。
【0075】
バケット115(図2)には多量のメダルが収容されている。ホッパー制御部42は、メダルの払出しを行うことを決定すると、ホッパー駆動回路41aに対して払出指令信号を出力し、ホッパー駆動回路41aを介してモータ121を駆動させる。モータ121は回転円板111を図5において時計回りの方向(以下、「正回転方向」という)に回転させる。これによりバケット115内に収容されたメダルは揺り動かされ、回転円板111の円形開口125から支持板120に落ち込む。支持板120に落ち込んだメダルは、回転円板111とともに回転するメダル送出ガイド板130に押されながら、外側ガイド板140のガイド面141に接して、支持板120の面上をメダル排出開口142側に移動する。
【0076】
また、支持板120は傾斜しているため、回転円板111の中心軸よりも上側に送られてきたメダルは自重で落下し、メダル送出ガイド板130のメダル保持ガイド面132aで保持されることになる。また、回転円板111の中心軸よりも下側にあるメダルは、自重で外側ガイド板140のガイド面141に接した状態になっている。そして、ガイド面141の内、第2ガイド面141bに接しているメダルは、メダル送出ガイド板130のメダル送出ガイド面132bによりメダル排出開口142側に寄せられるように送られる。
【0077】
また、回転円板111の回転により、メダルがメダル排出開口142に位置すると、メダルが固定ローラ123に接した状態になる。この状態で、ガイド爪132のメダル送出ガイド面132bの押圧によりメダルは可動ローラ124を開放する位置に変位させて、排出方向に移動する。そして、ガイド爪132の先端がメダルに接する位置に来ると、メダルは可動ローラ124を乗り越えた位置となる。これにより、メダルはガイド爪132からの押し出し作用を受けなくなり、可動ローラ124の引張りコイルばね152の付勢力により、メダル排出方向に勢いよく排出される。
【0078】
可動ローラ124の閉じる方向の復帰により勢いよく排出されたメダルは、メダル検出部40Sa,40Sbにより検出される。払出完了信号回路43は、メダル検出部40Sa,40Sbによりメダルが検出されるごとにメダル検出信号をホッパー制御部42に出力する。同様にして、ホッパー制御部42により指定された所定の払出枚数に達するまで、次々とメダルが第1排出口60から払出される。
【0079】
ここで、メダル検出部40Sa,40Sbがメダルを検出している状態(メダルがメダル検出部40Sa,40Sbの位置に存在している場合)であれば、メダル通過スイッチ(図示せず)がオンの状態にあり、メダルを検出していない状態であればオフの状態にある。なお、払出完了信号回路43は、メダル検出部40Sa,40Sbがメダルを検出している状態であれば、メダル検出信号の出力を継続する。
【0080】
また、1枚のメダルがメダル検出部40Sa,40Sbの位置を通過するまでには、一定時間を要する。そこで、メダル検出信号が出力されている時間(メダルの通過検出スイッチがオンである時間)が特別時間(例えば、2.23ms〜3.35ms)より短い場合には、CPU31は、そのメダル検出信号をノイズであると判定し、メダルの払出しが行われていないものと判断するようにしている。
【0081】
払出完了信号回路43は、メダル検出部40Sa,40Sbによるメダルの検出回数を計数し、計数値(即ち、ホッパー40aから払出されたメダルの枚数)がホッパー制御部42により指定された枚数データに達した場合、メダル払出完了を検知するための払出完了信号をホッパー制御部42に出力する。ホッパー制御部42は、払出枚数に達したと判別すると、ホッパー駆動回路41aに払出停止指令信号を出力し、ホッパー駆動回路41aを介してモータ121の駆動を停止させる。このとき、モータ121の駆動は瞬時に停止する。尚、本実施の形態のホッパー40aは、1秒間に10枚(0.1秒間に1枚)のメダルを払出すことが可能となるようにモータ121の駆動が制御される。
【0082】
図6および図7は、図5のV−V線に沿った断面図(メダル排出部の断面図)である。
【0083】
図6は、メダルが排出されてない状態の断面図である。遮蔽部材120gは、カモメスプリング120i(120h)により、一端がカバー112aの裏面側に当接するように付勢されている。このように遮蔽部材120gが付勢され、第1排出口60が遮蔽されている状態では、第1排出口60を通ってホッパー40a内に物を挿入することはできない。したがって、メダル排出口15から針金やピアノ線をホッパー40a内に差込み、不正にメダルを取得する行為(いわゆる「ゴト行為」)を防止することができる。
【0084】
図7は、メダルが払出されている状態の断面図である。メダルがメダル排出方向に勢いよく排出され、遮蔽部材120gの位置に到達し、遮蔽部材120gが引っ込んでいる。このため、メダルは、第1排出口60から排出される。したがって、ホッパー40aに対する不正行為を防止しつつ、メダルの払出を実現することができる。なお、カモメスプリング120i(120h)の付勢力は、遮蔽部材120gがメダルに押されて引っ込むような力に定められている。
【0085】
図8は図1に示した遊技機の制御系の回路構成を示したブロック図である。
【0086】
遊技機10のパチンコ遊技機本体12の制御系は、主制御回路200と、この主制御回路200に接続される副制御回路300、発射制御回路70を有している。
【0087】
この制御系は主制御回路200を主な構成要素とし、遊技盤13の内部に搭載されている。
【0088】
また、パチンコ遊技機本体12の主制御回路200には、メダル貸出機12aの制御系であるホッパー部40および台基板30がI/Oポート205を介して接続されている。
【0089】
主制御回路200には、予め設定されたプログラムに従って遊技機10の遊技動作を行うメインCPU(超小型演算処理装置)201、異常時に各種設定を初期値に戻す初期リセット回路204、メインCPU201が動作する上で必要な各種データを記憶するメインRAM203、メインCPU201が遊技機10の遊技動作を処理制御するためのプログラム、乱数抽選によって大当り判定をする際に参照される大当り判定テーブル、演出を抽選する際に参照される各種確率テーブルを格納しているメインROM202が実装されている。
【0090】
ここで、メインCPU201は、始動入賞口19aへ遊技球が入賞して始動入賞が発生すると大当り判定を行う大当り判定処理、特別図柄表示部21に変動表示される特別図柄および背景画の演出表示の決定処理、普通図柄表示部に表示される内容の決定処理を行っている。
【0091】
さらにメインCPU201は、遊技状態が特定遊技状態に移行されると、大入賞口19cの扉を開閉するように大入賞口SOL72Sを制御する大入賞口SOL制御手段を構成している。
【0092】
主制御回路200のI/Oポート205には、通過ゲートの内側に設けられ、遊技球が通過するのを検知する通過ゲートSW19Sdや、始動入賞口19aに入賞した遊技球を検知する始動口SOL71Sが接続されている。また、大入賞口19c内の継続入賞口に設けられ、入賞した遊技球を検知するV・カウントSW19Sd、大入賞口19c内の普通入賞口に設けられ、入賞した遊技球を検知するカウントSW19Se、一般入賞口19bへ入賞した遊技球を検知する一般入賞球センサ19S、メインRAM203に記憶されている各種データを消去するためのバックアップクリアSW74Sが接続されている。また、ハンドル24の操作によって発射装置90から発射される遊技球を検知する発射球センサ52S、および発射されたものの遊技盤13の盤面まで到達せずにレール18を戻ってきた遊技球を検知する戻り球センサ(図示せず)が接続されている。さらに、このI/Oポート205には、アクチュエータとして、球受入口が拡張する始動口SOL71S、大入賞口19cの扉を開閉する大入賞口SOL72S、大入賞口19c内のシーソを駆動するシーソSOL73S等が接続されている。
【0093】
上記各センサが遊技球を検知すると、その検知信号は主制御回路200のメインCPU201に入力され、入力される検知信号に応じて、メインCPU201は上記各アクチュエータ71S、72S、73Sをそれぞれ駆動制御する。また、副制御回路300や発射制御回路70に対して、それぞれ主制御回路200のコマンド出力ポート206から制御指令が送信され、副制御回路300や発射制御回路70によって画像表示装置54や、スピーカ25、ランプ・LED39aなどの発射装置90の動作が制御される。
【0094】
なお、メインCPU201は、前述の発射球センサ52Sが1個の遊技球を検知する度に発射可能遊技球数記憶領域に記憶されている遊技球データから「1」減算すると共に、前述の戻り球センサが1個の遊技球を検知する度に遊技球データに「1」を加算する発射遊技球計数手段を有している。
【0095】
例えば、遊技球データが「140」である場合に、発射球センサ52Sが20個の遊技球を検知し、戻り球センサが4個の遊技球を検知したときは、上記遊技球データは「124」となる。
【0096】
メインCPU201は、遊技球データが「0」から「1」以上となった場合に、発射制御回路70に対して打ち出し開始信号を送信する発射制御手段を有している。
【0097】
さらに、この発射制御手段は、発射可能遊技球数記憶領域に記憶されている遊技球データの残数を監視し、その遊技球データが「0」となった場合に、発射制御回路70に対して、打ち出し開始信号の送信を停止する機能を有している。
【0098】
副制御回路300には、サブCPU301、ワークRAM303、プログラムROM302が実装されている。サブCPU301は、コマンド入力ポート304を介して主制御回路200から受信した制御指令を解釈し、その解釈結果に従って画像制御回路305,音声制御回路306,ランプ制御回路307等の制御を行う。プログラムROM302には、サブCPU301が、主制御回路200から出力される画像制御指令信号に基づいて画像制御回路305を処理制御するための制御プログラム、主制御回路200から出力される音発生指令信号に基づき音声制御回路306を処理制御するための制御プログラムおよび主制御回路200から出力されるランプ制御指令信号に基づきランプ制御回路307を処理制御するための制御プログラムなどが記憶格納されている。ワークRAM303は、サブCPU301が上記制御プログラムに従って処理制御を行う際の一時的な記憶手段となる。
【0099】
画像制御回路305には、画像表示装置54が接続されている。画像制御回路305は、サブCPU301の制御に基づいて、画像表示装置54に対し、大当り判定の結果に対応する特別図柄および背景画を変動表示させるなどの画像表示制御処理を行う。また、画像制御回路305および画像表示装置54は、特別図柄の変動表示時の演出表示態様によって当該遊技におけるリーチ演出発生の有無または発生するリーチ演出の種類または大当り発生の信頼度を報知する報知手段を構成している。
【0100】
音声制御回路306にはスピーカ25が接続されている。音声制御回路306は、サブCPU301の制御に基づき、音信号を生成する。スピーカ25は、入力したこの音信号に基づいて音を発生する。
【0101】
ランプ制御回路307にはランプ・LED表示装置39aが接続されている。ランプ制御回路307は、サブCPU301の制御に基づき、信号を生成する。ランプ・LED表示装置39aは、入力したこの信号に基づいて点灯表示等を行う。
【0102】
発射制御回路70には、発射装置90が接続されている。発射制御回路70は、遊技球打ち出しフラグ(後述)に「1」がセットされている間、ハンドル24の回動操作に応じて発射ソレノイドを駆動制御する。これによって発射装置90から遊技球を発射させる。
【0103】
なお、遊技球打ち出しフラグの初期値は「0」である。遊技球データが「1」以上となった場合に「1」がセットされる。
【0104】
また、ハンドル24には遊技球の発射を停止するストップボタン(図示せず)が設けられている。
【0105】
メダル貸出機12aの台基板30には、赤外線送受信部35が実装されている。
【0106】
ここで、赤外線送受信部35は、携帯電話39等の通信可能な端末からの信号等の受信およびその端末へのデータ等の送信等を行う。
【0107】
そして、台基板30には、クレジット数表示部31、メダル数表示部34、クレジット転送ボタン33、クレジット精算ボタン32、設定変更ボタン50(図8)などが接続されている。
【0108】
また台基板30は、パチンコ遊技機本体12の主制御回路200に接続され、クレジット転送ボタン33、クレジット精算ボタン32、設定変更ボタン50などから受信した信号を主制御回路200に送信する動作や、主制御回路200から受けた制御指令を基に、クレジット数表示部31やメダル数表示部34の表示を制御する動作などを行う。
【0109】
設定変更ボタン50は、大当り確率(大当り判定時に大当りと判定する確率。例えば、1/200から1/600の間で変更可)、確変突入率(例えば、1/1.5から1/5の間で変更可)、確変継続率(例えば、1/1.5から1/5の間で変更可)などの各種の確率を変更可能なボタンである。例えば、設定変更ボタン50を押下しながら遊技機10の電源を立ち上げると、遊技機10は、設定変更が可能なモードとなる。そのときに、各種の操作をすることで上記確率を変更する設定を行うことができる。
【0110】
またホッパー部40には、ホッパー制御部42、ホッパー駆動回路41、ホッパー40a、メダル検出部40Sa,40Sb、払出完了信号回路43が実装されている。そして、ホッパー制御部42が、パチンコ遊技機本体12の主制御回路200に接続されている。
【0111】
なお、ホッパー制御部42は、メダル払出信号が検出されれば、ホッパー駆動回路41a等を介してホッパー40aを駆動制御することによって、メダル払出信号が示す数のメダルの払出をホッパー40aに行わせる。
【0112】
次に、本実施の形態の動作について説明する。上記遊技機10は、遊技者によって、コイン投入口38に100円等の硬貨が投入されると、当該コインは投入コインセンサによって検知され、コイン投入検知信号が台基板30に送信される。次にコイン投入検知信号は、台基板30から主制御回路200に転送される。その転送を受けた主制御回路200は、コインのクレジットデータに「1」を加算し、そのデータをメインRAM203に記憶する。
【0113】
そして、主制御回路200のメインCPU201は、台基板30に制御指令を送信し、クレジット数表示部31に、現時点においてのコインのクレジットデータが示す数を表示させるよう制御する。
【0114】
一方、遊技者によって、メダル投入口37にメダルが投入されると、当該メダルは投入メダルセンサによって検知され、メダル投入検知信号が台基板30に送信される。次にメダル投入検知信号は、台基板30から主制御回路200に転送される。その転送を受けた主制御回路200は、メダルのクレジットデータに「1」を加算し、そのデータをメインRAM203に記憶する。
【0115】
そして、主制御回路200のメインCPU201は、台基板30に制御指令を送信し、メダル数表示部34に、現時点においてのメダルのクレジットデータが示す数を表示させるよう制御する。
【0116】
すなわち、遊技価値付与手段である主制御回路200のメインCPU201は、所定の条件(例えば、メダルの投入や大当りなど)が成立すると付与される特定の遊技価値(例えば、前述のメダルのクレジットデータの示す数)を、メダル数表示部34において表示している。
【0117】
また、後述のクレジット転送処理および発射制御回路処理(発射制御回路処理では、遊技の可否に関する処理を行う)を主制御回路200のメインCPU201が行うことによって、前述の遊技価値やコインの遊技価値に応じた遊技が可能となる。そして、メインCPU201が行う後述のクレジット精算処理において、メダルを払出す準備および事後処理を行い、メダル貸出機12aのホッパー制御部42が行う後述のホッパー制御処理において、メダルを払い出すようになっている。
【0118】
上記クレジットデータ(コインまたはメダルのクレジットデータ)が「1」以上であるときに、遊技者によってクレジット転送ボタン33が押下された場合の動作について図面を参照しながら説明する。図9は、所定の周期(例えば、2msec)で実行されるクレジット転送処理を示すフロー図である。
【0119】
ステップ101において、主制御回路200のメインCPU201は、クレジット転送ボタン33からクレジット転送信号を、台基板30を介して受信したか否かを確認する。確認の結果、クレジット転送信号を受信していればステップ102の処理に移り、受信していなければクレジット転送処理を終了する。
【0120】
ステップ102において、主制御回路200のメインCPU201は、メインRAM203に記憶されているコインのクレジットデータが「1」以上であるか否かを確認する。確認の結果、コインのクレジットデータが「1」以上である場合はステップ103の処理に移り、コインのクレジットデータが「1」以上でない場合はステップ105の処理に移る。
【0121】
ステップ103において、主制御回路200のメインCPU201は、メインRAM203に記憶されているコインのクレジットデータから「1」を減算し、遊技球データに「120」を加算する。加算された遊技球データは、メインRAM203の発射可能遊技球数記憶領域に記憶される。
【0122】
なお、ステップ103によって、遊技球データが「0」から「1」以上となった場合には、主制御回路200のメインCPU201は、発射制御回路70に打ち出し開始信号を送信する。
【0123】
ステップ104において、主制御回路200のメインCPU201は、メインRAM203に記憶されているコインのクレジットデータの示す数を、台基板30を介してクレジット数表示部31に表示する。
【0124】
ステップ105において、主制御回路200のメインCPU201は、メインRAM203に記憶されているメダルのクレジットデータが「1」以上であるか否かを確認する。確認の結果、メダルのクレジットデータが「1」以上である場合はステップ106の処理に移り、メダルのクレジットデータが「1」以上でない場合はクレジット転送処理を終了する。
【0125】
ステップ106において、主制御回路200のメインCPU201は、メインRAM203に記憶されているメダルのクレジットデータから「1」を減算し、遊技球データに「7」を加算する。加算された遊技球データは、メインRAM203の発射可能遊技球数記憶領域に記憶される。
【0126】
なお、ステップ106によって、遊技球データが「0」から「1」以上となった場合には、主制御回路200のメインCPU201は、発射制御回路70に打ち出し開始信号を送信する。
【0127】
ステップ107において、主制御回路200のメインCPU201は、メインRAM203に記憶されているメダルのクレジットデータの示す数を、台基板30を介してメダル数表示部34に表示する。
【0128】
次に、発射制御回路70の動作について図面を参照しながら説明する。図10は、所定の周期(例えば、2msec)で実行される発射制御回路処理を示すフロー図である。
【0129】
ステップ201において、発射制御回路70は、遊技球打ち出しフラグに「0」がセットされているか否かを確認する。確認の結果、遊技球打ち出しフラグに「0」がセットされている場合は、ステップ202の処理に移り、遊技球打ち出しフラグに「0」がセットされていない場合は、ステップ205の処理に移る。
【0130】
ステップ202において、発射制御回路70は、メインCPU201から打ち出し開始信号を受信したか否かを確認する。確認の結果、メインCPU201から打ち出し開始信号を受信した場合は、ステップ203の処理に移り、メインCPU201から打ち出し開始信号を受信していない場合は、発射制御回路処理を終了する。
【0131】
ステップ203において、発射制御回路70は、遊技球打ち出し開始処理を実行する。具体的には、発射ソレノイドを駆動可能にし(例えば、発射ソレノイドに電気を供給する等)、それにより、ハンドル24の回動操作に応じて発射装置90から遊技球を発射させることを可能にする。
【0132】
ステップ204において、発射制御回路70は、遊技球打ち出しフラグに「1」をセットする。
【0133】
ステップ205において、発射制御回路70は、メインCPU201からの打ち出し開始信号の送信の有無を確認する。確認の結果、打ち出し開始信号の送信が無い場合は、ステップ206の処理に移り、打ち出し開始信号の送信があった場合には、発射制御回路処理を終了する。
【0134】
ステップ206において、発射制御回路70は、遊技球打ち出し終了処理を実行する。具体的には、発射ソレノイドを駆動不可能にし(例えば、発射ソレノイドへの電気の供給をストップする等)、発射装置90が行う遊技球の発射をストップする。これにより、ハンドル24の回動操作が行われても発射装置90からの遊技球の発射は行われないようになる。
【0135】
ステップ207において、発射制御回路70は、遊技球打ち出しフラグに「0」をセットする。
【0136】
このように、本実施の形態では、遊技球打ち出しフラグに「1」がセットされている間に限って、ハンドル24を操作することにより、発射勢が調整された遊技球が遊技領域13a内に弾発される。そして、遊技領域13a内に発射された遊技球が、一般入賞口19b等に入賞すると、メインCPU201によって、賞球データに所定数(例えば「7」)が加算される。加算されたその賞球データは、メインCPU201によって、メダルのクレジットデータに換算されて(例えば、賞球データ「7」につき、メダルのクレジットデータ「1」に換算されるとすると、賞球データが「7」であった場合は、賞球データは「0」となり、メダルのクレジットデータには「1」が加算される。このとき、メダル数表示部34には、加算後にメダルのクレジットデータの示す数が表示される)メインRAM203に記憶される。
【0137】
また、通過ゲートを遊技球が通過したことを条件として、普通図柄表示部における普通図柄の変動表示を開始させる。そして、乱数を用いた抽選により、普通図柄表示部における普通図柄の停止表示態様を決定し、この決定に基づいて普通図柄の変動表示を停止させる。
【0138】
ここで、普通図柄表示部における普通図柄の停止表示態様が、「当り」となると、始動入賞口19aに設けられた普通電動役物(図示せず)を所定時間(例えば、0.3秒間)だけ遊技球を受け入れ易い状態に切り換える。
【0139】
また、始動入賞口19aに遊技球が入賞したことを条件として、画像表示装置54における特別図柄の変動表示を開始させる。そして、乱数を用いた抽選により、画像表示装置54における特別図柄の停止表示態様を決定し、この決定に基づいて特別図柄の変動表示を停止させる。
【0140】
ここで、画像表示装置54における特別図柄の停止表示態様が「大当り」となると、特定遊技状態に移行し、大入賞口SOL72Sは、所定時間が経過するまで(例えば30秒)あるいは所定個数(例えば9個)の遊技球を受け入れるまで大入賞口19cの扉を開放する。また、その開放中、大入賞口19c内に入賞した遊技球が継続入賞口にも入賞すると、再び、上述した大入賞口19cの扉の開放を行う。この開放は、所定の上限回数(例えば、15回)に達するまで繰り返される。
【0141】
なお、大入賞口19c内のいずれかの入賞口(普通入賞口もしくは継続入賞口)に遊技球が入賞すると、メインCPU201によって、賞球データに所定数(例えば「14」)が加算される。加算されたその賞球データは、メインCPU201によって、メダルのクレジットデータに換算されて(例えば、賞球データ「7」につき、メダルのクレジットデータ「1」に換算されるとすると、賞球データが「14」であった場合、賞球データは「0」となり、メダルのクレジットデータには「2」が加算される。このとき、メダル数表示部34には、加算後にメダルのクレジットデータの示す数が表示される)メインRAM203に記憶される。
【0142】
また、いずれかの入賞口19に入賞した遊技球およびアウト口20に流入した遊技球は、遊技領域13aを流下する遊技球回収口によって回収され、そして、貯留皿22に貯留される。
【0143】
このように遊技を継続しているうちに、遊技球等の入賞によりメインRAM203に記憶されているメダルのクレジットデータが増加した場合、または遊技を終了したい場合等に、遊技者は、クレジット精算ボタン32を押下することにより、メダルの払出を受けることができる。
【0144】
ここで、遊技者によってクレジット精算ボタン32が押下された場合の動作について図面を参照しながら説明する。図11は、所定の周期(例えば、2msec)で実行されるクレジット精算処理を示すフロー図である。
【0145】
ステップ301において、主制御回路200のメインCPU201は、台基板30を介して、クレジット精算ボタン32からクレジット精算信号を受信したか否かを確認する。確認の結果、クレジット精算信号を受信していればステップ302の処理に移り、受信していなければクレジット精算処理を終了する。
【0146】
ステップ302において、主制御回路200のメインCPU201は、メインRAM203に記憶されているコインのクレジットデータが「1」以上であるか否かを確認する。確認の結果、コインのクレジットデータが「1」以上である場合はステップ303の処理に移り、コインのクレジットデータが「1」以上でない場合はステップ305の処理に移る。
【0147】
ステップ303において、主制御回路200のメインCPU201は、コインからメダルへの換算処理を行う。具体的には、メインRAM203に記憶されているコインのクレジットデータを、全てメダルクレジットデータに換算する。本実施の形態では、「1」のコインのクレジットデータは、「17」のメダルのクレジットデータに換算される。そのため、例えば、コインのクレジットデータが「2」であった場合は、コインのクレジットデータは「0」となり、メダルのクレジットデータには「34」が加算される。
【0148】
ステップ304において、主制御回路200のメインCPU201は、コインのクレジット数表示処理を行う。具体的には、メインRAM203に記憶されているコインのクレジットデータの示す数を、台基板30を介してクレジット数表示部31に表示する。
【0149】
ステップ305において、主制御回路200のメインCPU201は、メインRAM203に記憶されているメダルのクレジットデータが「1」以上であるか否かを確認する。確認の結果、メダルのクレジットデータが「1」以上である場合はステップ306の処理に移り、メダルのクレジットデータが「1」以上でない場合はクレジット精算処理を終了する。
【0150】
ステップ306において、主制御回路200のメインCPU201は、メインRAM203に記憶されているメダルのクレジットデータ数分に相当する枚数のメダルを払い出す旨を意味するメダル払出信号を生成する。
【0151】
ステップ307において、ホッパー制御処理を行う。当該ホッパー制御処理により、メダルの払出が行われる。メダルの払出が終了すると、ホッパー制御部42から主制御回路200のメインCPU201に、メダル払出完了信号が送信される。また、ホッパー制御処理の具体的な説明は後述する。
【0152】
ステップ308において、メダル払出終了処理を行う。具体的には、メダル払出完了信号を受信した主制御回路200のメインCPU201が、メインRAM203に記憶されているメダルのクレジットデータから、ステップ307のホッパー制御処理において払出をしたメダルの数だけ減算する。
【0153】
ステップ309において、主制御回路200のメインCPU201は、メダルのクレジット数表示処理を行う。具体的には、メインRAM203に記憶されているメダルのクレジットデータの示す数を、台基板30を介してメダル数表示部34に表示する。
【0154】
次に、ホッパー制御処理について図面を参照しながら説明する。図12は、所定の周期(例えば、2msec)で実行されるホッパー制御処理を示すフロー図である。
【0155】
ステップ401において、ホッパー制御部42は、主制御回路200からメダル払出信号を検出したか否かを確認する。確認の結果、メダル払出信号を検出していればステップ402の処理に移り、検出していなければホッパー制御処理を終了する。
【0156】
ステップ402において、ホッパー制御部42は、ホッパー駆動処理を行う。具体的には、ホッパー駆動回路41aに対して払出指令信号を出力し、ホッパー駆動回路41aを介してモータ121を駆動させることで、ホッパー40aを駆動制御し、上記メダル払出信号が示す数のメダルを払出させる。なお、メダルは、メダル払出口36aより払い出される。
【0157】
ステップ403において、ホッパー制御部42は、払出完了信号回路43より払出完了信号を検出したか否かを確認する。確認の結果、払出完了信号を検出していればステップ404の処理に移り、検出していなければステップ403のホッパー駆動処理を続ける。
【0158】
ステップ404において、ホッパー制御部42は、ホッパー停止処理を行う。具体的には、ホッパー駆動回路41aに払出停止指令信号を出力し、ホッパー駆動回路41aを介してモータ121の駆動を停止させることで、ホッパー40aのメダル払出を終了する。
【0159】
そして、上記処理の終了後、ホッパー制御部42は、主制御回路200のメインCPU201に、メダル払出完了信号を送信する。
【0160】
すなわち、メダル貸出機12aは、ホッパー制御処理などを行うことによって、遊技機本体の付与する遊技価値(例えば、メダルのクレジットデータの示す数)に応じたメダルを払い出すメダル払出手段(ホッパー40a)を備えている。
【0161】
本実施の形態においては、このように遊技が行われる。なお、メダル払出口36aからメダルの払い出しを受けた遊技者は、このメダルを、メダル投入口37に投入することで、上述の遊技を再開することができる。また、当該メダルの枚数が一定量に溜まっている場合は、カウンター等にそのメダルを提出し、提出したメダルの数に相当する景品と交換してもよいし、次回の遊技時まで保管してもらってもよい。
【0162】
また、本実施の形態では、コインのクレジットデータおよびメダルのクレジットデータは、主制御回路200のメインCPU201に記憶されているが、これに限らず、台基板30に備え付けられている記憶装置に記憶し、当該クレジットデータおよびメダルのクレジットデータに対してメインCPU201が行っていた処理に関しては、該メインCPU201の替わりに台基板30に備え付けられているCPUが行ってもよい。
【0163】
また、本実施の形態では、クレジット精算処理において、クレジット精算ボタン32の押下時に、コインのクレジットデータおよびメダルのクレジットデータが、メダルに換算されて払出されるが、これに限られず、遊技球データをメダルに換算して払出してもよい(例えば、遊技球データ「7」につき1枚のメダルとして払出すなど)。
【0164】
また、本実施の形態で発射制御回路70が行っていた発射制御回路処理等の動作は、主制御回路200が行ってもよい。
【0165】
以上、遊技機10の遊技台11に、遊技媒体として遊技球を利用するパチンコ遊技機本体12を設置して利用する例を説明したが、本実施の形態の遊技機10は、前述のパチンコ遊技機本体12の替わりに、他の遊技媒体(例えば、メダルなど)を遊技に際して利用する遊技機(例えば、スロットマシン)の本体(遊技機本体)が遊技台11に設置可能になっている。
【0166】
すなわち、相互に異なる種類の遊技媒体で遊技する遊技機本体が選択的に遊技台11に設置可能となっている。
【0167】
例えば、本実施の形態において、遊技台11には、遊技媒体として遊技球を利用するパチンコ遊技機本体12の替わりに、遊技媒体としてメダルを利用するスロットマシン本体400も取り付け可能になっている。すなわち、図13において、遊技機10はメダル貸出機12aが備えられた筐体である遊技台11と、この遊技台11に取り付けられたスロットマシン本体400とが一体化されたものとなり、これにより単島が構成されるようになっている。
【0168】
以下、スロットマシン本体400に関する説明を行う。
【0169】
スロットマシン本体400の本体中央部のキャビネット内部には3個のリール402,403,404が回転自在に設けられている。これらリール402,403,404は遊技に使用される種々の図柄を複数列に可変表示させる。各リール402,403,404の外周面には複数種類の図柄(以下、「シンボル」という)から成るシンボル列が描かれている。これら各リール402〜404の前部にはリール表示窓部439が設けられており、このリール表示窓部439に形成された表示窓405,406,407を通して、各リール402,403,404の外周面に描かれたシンボルがそれぞれ3個ずつ観察される。
【0170】
ここで、リール402,403,404およびリール表示窓部39の透過表示領域は、図柄表示手段を構成している。さらに、リール402〜404は、後述する当選役決定手段によって決定された当選役が所定の役であることに基づいて所定の入賞態様を停止表示する。
【0171】
リール表示窓部439には、横3本と斜め2本の計5本の入賞ラインが設けられている。
【0172】
また、表示窓405〜407の下方には、液晶表示装置440が設けられている。この液晶表示装置440の表示画面440aには、遊技に関連する情報などが表示される。
【0173】
また、表示窓405〜407の下方右側には、遊技者が遊技媒体であるメダルを入れるための投入口408が設けられているが、本実施の形態では、メダルは、メダル貸出機12aに設けられているメダル投入口37から投入するため、スロットマシン本体400に備え付けられている投入口408は使用しない。しかし、これに限られず、投入口408にメダルを投入することで遊技を可能にしてもよい。
【0174】
ゲーム開始に先立って、遊技者がコイン投入口38に1枚のコインを投入したときは、当該コインは投入コインセンサによって検知され、コイン投入検知信号が台基板30に送信される。次にコイン投入検知信号は、台基板30からスロットマシン本体400のメインCPU464(後述)に転送される。その転送を受けたメインCPU464は、コインのクレジットデータに「1」を加算し、そのデータをメインRAM203に記憶する。
【0175】
これによりスロットマシン本体400にコインがクレジットされたこととなり、上記コインのクレジットデータの示す数が、クレジット数表示部31に表示される。
【0176】
また、クレジット転送ボタン33を押下することによって、コインのクレジットデータは、メダルのクレジットデータに換算される。例えばコインのクレジットデータ「1」につきメダルのクレジットデータ「7」に換算される。
【0177】
ゲーム開始に先立って、遊技者がメダル投入口37から1枚のメダルを投入したときは、当該メダルは投入メダルセンサによって検知され、メダル投入検知信号が台基板30に送信される。次にメダル投入検知信号は、台基板30からスロットマシン本体400のメインCPU464に転送される。その転送を受けたメインCPU464は、メダルのクレジットデータに「1」を加算し、そのデータをメインRAM203に記憶する。
【0178】
これによりスロットマシン本体400にメダルがクレジットされたこととなり、上記メダルのクレジットデータの示す数が、メダル数表示部34に表示される。
【0179】
なお、上記メダルのクレジットデータの示す数を、後述する貯留枚数表示部416に表示してもよい。
【0180】
これらコインおよびメダルのクレジットデータは、クレジット精算ボタン32を押下することにより払出される。そのとき、メダル払出信号は、メインCPU464によって生成される。
【0181】
また、本実施の形態では、メダル投入口37にメダルを投入した場合、一旦メダルのクレジットを行っているが、これに限られず、後述の貯留メダル投入スイッチ426〜428が押下されることによって行っているリールの有効化を、メダル投入口37にメダルが投入されるタイミングで行ってもよい。以下、その場合の手順を説明する。
【0182】
遊技者がメダル投入口38から1枚のメダルを投入したときは、中央の横1本の入賞ラインL1が有効化される。また、2枚投入したときは、これに上下の横2本の入賞ラインが加わって横3本の入賞ラインL1,L2A,L2Bが有効化される。また、3枚投入したときは、5本の入賞ラインL1(センターライン),L2A(トップライン),L2B(ボトムライン),L3A(クロスダウンライン),L3B(クロスアップライン)の全てが有効化される。
【0183】
また、表示窓405〜407の左方の機器前面パネル438には、上部から、役物連続作動増加装置作動表示器409、役物連続作動装置作動表示器410、再遊技表示器411、遊技停止表示器412、3個の遊技メダル投入枚数表示ランプ413〜415、貯留枚数表示部416およびスタートランプ417が設けられている。各表示器409〜412および遊技メダル投入枚数表示ランプ413〜415は遊技状態に応じて点灯制御され、その時の遊技状態やメダルの投入枚数が遊技者に知らされる。貯留枚数表示部416は、3桁の7セグメントLED(発光ダイオード)からなり、スロットマシン本体400に現在クレジットされているメダル数を表示する。スタートランプ417は各リール402〜404が作動可能な時に点滅する。
【0184】
また、表示窓405〜407の右方の機械前面パネル438には、上部から、ボーナスカウント表示部418、WINランプ419、配当枚数表示部420およびインサートランプ421が設けられている。ボーナスカウント表示部418は、3桁の7セグメントLEDからなり、ボーナスゲーム入賞時に、後述するRBゲームおよびジャックゲームの残り入賞可能回数をデジタル表示する。WINランプ419は、有効化された入賞ライン(以下「有効化入賞ライン」という)に入賞組み合わせのシンボルが揃った時に点灯する。配当枚数表示部420は、3桁の7セグメントLEDからなり、入賞によるメダル配当枚数を表示する。インサートランプ421は投入口408にメダルの投入が受付可能な時に点灯する。
【0185】
左方の機器前面パネル438の下方には十字キー423、Aボタン424、Bボタン425、1貯留メダル投入スイッチ426、2貯留メダル投入スイッチ427および3貯留メダル投入スイッチ428が設けられている。十字キー23は上下左右の4方向にスイッチ操作され、Aボタン24およびBボタン25と共に操作されて液晶パネル39dに表示する情報を選択する際に使用される。また、貯留メダル投入スイッチ426〜428は、貯留枚数表示部416にメダル数が表示されてクレジットされている際に、1回のゲームに1〜3枚のメダルを賭ける際(リールを有効化させる際)に使用される。
【0186】
また、液晶表示装置440の下方には、左側から、貯留メダル精算スイッチ429(本実施の形態では使用せず)、スタートレバー430および停止ボタン431,432,433が設けられている。スタートレバー430は遊技を開始させる遊技開始手段を構成している。このスタートレバー30の操作により各リール402〜404の回転が一斉に開始する。停止ボタン431〜433は、各リール402〜404に対応して配置されており、これら各リール402〜404の回転が一定速度に達したとき操作が有効化され、遊技者の操作に応じて各リール402〜404の回転を停止する。これら停止ボタン431〜433は、各リール402〜404の回転移動表示を停止させる停止指示手段を構成している。
【0187】
また、スロットマシン本体400の正面上部には、入賞に対してどれだけのメダルが払い出されるかを示す配当表示部436が設けられている。
【0188】
また、本実施の形態によるスロットマシン本体400において予め定められている入賞シンボル組み合わせ表があり、スロットマシン本体400の正面上部の配当表示部436に示されている。一般遊技時に、シンボル「赤7」−「赤7」−「赤7」の組み合わせが有効化入賞ラインに揃うと15枚のメダルが配当されてから、B・B(ビッグ・ボーナス)ゲームが実行される。また、一般遊技時に、シンボル「青7」−「青7」−「青7」の組み合わせ、またはシンボル「BAR」−「BAR」−「BAR」の組み合わせが有効化入賞ラインに揃うと15枚のメダルが配当されてから、R・B(レギュラー・ボーナス)ゲームが実行される。
【0189】
また、一般遊技時に、シンボル「スイカ」、「ベル」が有効化入賞にそれぞれ3個揃うと小当たり入賞となり、それぞれ15枚、10枚のメダルが配当される。また、一般遊技時にシンボル「プラム」が有効化入賞ラインに3個揃うとリプレイとなり、メダルの配当は無いものの、メダルを投入しなくてもさらに1回のゲームをすることが出来る。また、このシンボル「プラム」の3個の組み合わせは、R・Bゲーム中におけるジャックゲームのジャックゲーム入賞発生の組み合わせでもある。このジャックゲームは、R・Bゲーム時に、中央の入賞ラインL1上に「プラム」−「プラム」−「プラム」の組み合わせを揃えるゲームである。
【0190】
また、一般遊技時に1つのシンボル「チェリー」が第1リール3の1本の有効化入賞ラインに停止すると小当たり入賞となって2枚のメダルの配当がされる「2枚チェリー」になる。3枚賭け時に1つのシンボル「チェリー」が2本の有効化入賞ライン上に停止すると、4枚のメダルが配当される「4枚チェリー」になる。
【0191】
ここで、上記の配当が行われたメダル数分、メインRAM203に記憶されているメダルのクレジットデータに加算されるが、これに限られず、直ちにメインCPU464によってメダル払出信号を生成することで、メダルの払出しを行ってもよい。
【0192】
図14は、図13に示した遊技機の制御系の回路構成を示したブロック図である。
【0193】
上述したスロットマシン本体400は、該スロットマシン本体400の遊技処理動作を制御するメイン制御基板461、サブ制御基板462aから構成されている。
【0194】
さらに、メイン制御基板461には主制御回路が構成されており、サブ制御基板462aには、画像制御回路、音・ランプ制御回路が構成されている。
【0195】
そして、スロットマシン本体400のメインCPU464に、メダル貸出機12aの処理動作を制御するホッパー部40のホッパー制御部42および台基板30が、マイコン463のI/Oポートを介して接続されている。
【0196】
なお、ホッパー制御部42は、メダル払出信号が検出されれば、ホッパー駆動回路41a等を介してホッパー40aを駆動制御することによって、メダル払出信号が示す数のメダルの払出をホッパー40aに行わせる。
【0197】
メイン制御基板461における制御部はマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」という)463を主な構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイコン463は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うメインCPU(中央演算処理装置)464と、プログラム記憶手段であるプログラムROM(リード・オンリ・メモリ)465およびバックアップ機能付き制御RAM(ランダム・アクセス・メモリ)466とを含んで構成されている。メインCPU464には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路467および分周器468と、一定範囲の乱数を発生する乱数発生器469および発生した乱数の1つを特定する乱数サンプリング回路470とが接続されている。さらに、後述する周辺装置(アクチュエータ)との間で信号を授受するI/Oポート471が接続されている。ROM465は、入賞確率テーブル,シンボルテーブル,入賞シンボル組み合わせテーブルおよびシーケンスプログラム等を格納するように記憶部が区分されている。
【0198】
マイコン463からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、各リール402,403,404を回転駆動するステッピングモータ445がある。これはモータ駆動回路73によって駆動される。駆動回路73は、I/Oポート471を介してマイコン463のメインCPU464に接続されている。
【0199】
また、マイコン463が制御信号を生成するために必要な入力信号を発生する主な入力信号発生手段としては、スタートレバー430の操作を検出するスタートスイッチ430S、前述した貯留メダル投入スイッチ426〜428および貯留メダル精算スイッチ429がある。スタートスイッチ430Sは、遊技者による操作の結果に基づいて遊技開始指令信号を出力する遊技開始指令手段を構成している。マイコン463は、この遊技開始指令手段から出力される遊技開始指令信号を入力したことに基づいて、所定の役を当選役として決定する当選役決定手段を構成している。
【0200】
また、上記の入力信号発生手段としては、ホトセンサ449からの出力パルス信号を受けて各リール402,403,404の回転位置を検出するリール位置検出回路477がある。ホトセンサ449は各リール402〜404の駆動機構に含まれており、同図では図示されていない。リール位置検出回路477は、リール402〜404の回転が開始された後、ステッピングモータ445の各々に供給される駆動パルスの数を計数し、この計数値をRAM466の所定エリアに書き込む。従って、RAM466内には、各リール402〜404について、一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納されている。また、ホトセンサ449は各リール402〜404が一回転する毎に遮蔽板(図示せず)を検出してリセットパルスを発生する。このリセットパルスはリール位置検出回路477を介してメインCPU464に与えられ、RAM466で計数されている駆動パルスの計数値が"0"にクリアされる。このクリア処理により、各シンボルの移動表示と各ステッピングモータ445の回転との間に生じるずれが、一回転毎に解消されている。
【0201】
上記のマイコン463、ステッピングモータ445およびリール位置検出回路477は、当選役が所定の役であることに基づいて所定の入賞態様をリール402〜404に停止表示させる停止制御手段を構成している。
【0202】
さらに、上記の入力信号発生手段としては、停止ボタン431,432,433が押された時に対応するリールを停止させる信号を発生するリール停止信号回路478と、
【0203】
ホッパー制御部42から送信されるメダル払出完了信号と、台基板30から送信される各種信号等とがある。
【0204】
これら入力信号発生手段を構成する各回路もI/Oポート471を介してメインCPU464に接続されている。
【0205】
また、I/Oポート471にはサブ制御部通信ポート479が接続されており、マイコン463はこのサブ制御部通信ポート479を介してサブ制御基板462aへ信号を送出する。
【0206】
本実施の形態の遊技機10は、上記の構成からなるスロットマシン本体400を遊技台11に取り付けることによって、スロットマシンとして遊技を行うことが可能となる。
【0207】
また、上記の構成からなるスロットマシン本体400を遊技台11に取り付けた遊技機10においては、クレジット精算ボタン32を押下することにより、スロットマシン本体400にクレジットされているメダルを精算し、メダル貸出機12aのホッパー40aからメダルを払出しているが、これに限られず、スロットマシン本体400に取り付けられている貯留メダル精算スイッチ429を押下することで上記の払出しを行ってもよい。
【0208】
また、スロットマシン本体400を取り付けた遊技機10において、コインのクレジットデータおよびメダルのクレジットデータは、スロットマシン本体400のメインCPU464に記憶されているが、これに限らず、台基板30に備え付けられている記憶装置に記憶し、当該クレジットデータおよびメダルのクレジットデータに対してメインCPU464が行っていた処理に関しては、該メインCPU464の替わりに台基板30に備え付けられているCPUが行ってもよい。
【0209】
また、本実施の形態の遊技機10は、メダル貸出機12aのホッパー部40に、メダル払出信号の検出およびホッパー40aの制御等を行うホッパー制御部42が設けられているが、これに限られず、パチンコ遊技機本体12のメインCPU201もしくはスロットマシン本体400のメインCPU464に、ホッパー制御部42の機能を設け、ホッパー制御部42の行う処理を替わりに行ってもよい。
【0210】
また、本実施の形態では、ホッパー駆動回路41a、払出完了信号43は、メダル貸出機12aのホッパー部40に設けられているが、これに限られず、パチンコ遊技機本体12もしくはスロットマシン本体400に設けてもよい。
【0211】
このように、本実施の形態によれば、ホッパー40aを備えたメダル貸出機12aが遊技台11に設けられているので、異なる遊技媒体を用いた遊技機本体でこのホッパー40aを共用することが可能になることから、パチンコ遊技機本体12やスロットマシン本体400などの相互に異なる種類の遊技媒体で遊技する遊技機本体が選択的に利用可能な単独島型の遊技機10を得ることができる。
【0212】
また、本実施の形態によれば、メダルは遊技機本体12の一方端(図1または図13で示す場合においては、向かって右側)に設置されているメダル貸出機12aで取り扱うようになっており、メダルは遊技機本体中を通過することはない。そのため、設計変更せずに、遊技機本体を交換することができる。
【0213】
これにより、異なる遊技媒体で遊技する遊技機本体の交換が容易となり、設計コストの低減を図ることができる。
【0214】
また、本実施の形態によれば、遊技者によって所定の操作が行われたことを条件に、メダルを払い出しているので、遊技者の望むタイミングでメダルの払出を行うことが可能となり、利便性を図ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0215】
上記の実施の形態では、遊技機本体としてパチンコ遊技機本体とスロットマシン本体とが選択的に取り付け可能となっている場合が説明されているが、本発明の遊技機本体はこれらに限定されるものではなく、たとえば雀球やスマートボールなど他の遊技機を含めた様々な遊技機を適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0216】
【図1】本発明の一実施の形態に係るパチンコ遊技機本体を取り付けた遊技機を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るホッパーの外観を示す斜視図である。
【図3】図2のホッパーを構成する基盤の外観を示す斜視図である。
【図4】図2のホッパーの本体部の内部を分解した状態を示す斜視図である。
【図5】ホッパーによってメダルが払出される場合のメダルの移動状態を示す説明図である。
【図6】通常時における第1排出口の断面図である。
【図7】メダル払出時における第1排出口の断面図である。
【図8】図1に示した遊技機の制御系の回路構成を示したブロック図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係るクレジット転送処理を示すフロー図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係る発射制御回路処理を示すフロー図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係るクレジット精算処理を示すフロー図である。
【図12】本発明の一実施の形態に係るホッパー制御処理を示すフロー図である。
【図13】本発明の一実施の形態に係るスロットマシン本体を取り付けた遊技機を示す斜視図である。
【図14】図13に示した遊技機の制御系の回路構成を示したブロック図である。
【符号の説明】
【0217】
10 遊技機
11 遊技台
12 パチンコ遊技機本体(遊技機本体)
12a メダル貸出機
13 遊技盤
13a 遊技領域
14 載置台
15 表示パネル
16 ガラス扉
17 皿ユニット
18 レール
19 入賞口
19a 始動入賞口
19Sa 始動入賞口SW
19b 一般入賞口
19Sb 一般入賞口SW
19c 大入賞口
19Sd V・カウントSW
19Se カウントSW
19Sd 通過ゲートSW
20 アウト口
21 特別図柄表示部
22 貯留皿
23 下皿
24 ハンドル
25 スピーカ
30 台基板
31 クレジット数表示部
32 クレジット精算ボタン
33 クレジット転送ボタン
34 メダル数表示部
35 赤外線送受信部
36 メダル受け部
36a メダル払出口
37 メダル投入口
37a メダル返却レバー
37b メダル返却口
38 コイン投入口
38a コイン返却レバー
38b コイン返却口
39 携帯端末(携帯電話)
40 ホッパー部
40a ホッパー(メダル払出手段)
40Sa,40Sb メダル検出部
41 コイン貯留箱
41a ホッパー駆動回路
42 ホッパー制御部
43 払出完了信号回路
50 設定変更ボタン
52S 発射球センサ
54 画像表示装置
60 第1排出口
70 発射制御回路
71S 始動口SOL
72S 大入賞口SOL
73S シーソSOL
74S バックアップクリアSW
90 発射装置
110 基盤
110a 本体部受け皿
111 回転円板
112 カバー
112a 凹部
113 本体部
114 メダル
115 収納容器(バケット)
116 取付ねじ
120 支持板
120b ゴミ排出用の孔
120c 突出孔
120d 突出孔
120e メダルセンサ用のセンサ窓
120f 段差部
120g 遮蔽部材
120i(120h) カモメスプリング
121 モータ
121a ヘッド
122 取付ねじ
123 固定ローラ
124 可動ローラ
125 円形開口
130 メダル送出ガイド板
131 取付ねじ
132 ガイド爪
132a メダル保持ガイド面
132b メダル送出ガイド面
135 スラスト軸受
140 外側ガイド板
141 メダルガイド面
141a 第1ガイド面
141b 第2ガイド面
142 メダル排出開口
143,144 可動ローラ用の切欠き
150 ローラ取付ブラケット
150a 取付軸
150b 切欠き
151 アーム
152 引張りコイルバネ
200 主制御回路
201 メインCPU(遊技価値付与手段)
202 メインROM
203 メインRAM
204 初期リセット回路
205 I/Oポート
206 コマンド出力ポート
300 副制御回路
301 サブCPU
302 プログラムROM
303 ワークRAM
304 コマンド入力ポート
305 画像制御回路
306 音声制御回路
307 ランプ制御回路
400 スロットマシン本体(遊技機本体)
402,403,404 リール
405,406,407 表示窓
408 メダル投入口
409 役物連続作動増加装置作動表示器
410 役物連続作動装置作動表示器
411 再遊技表示器
412 遊技停止表示器
413,414,415 メダル投入枚数表示ランプ
416 貯留枚数表示部
417 スタートランプ
418 ボーナスカウント表示部
419 WINランプ
420 配当枚数表示部
421 インサートランプ
423 十字キー
424 Aボタン
425 Bボタン
426 1貯留メダル投入スイッチ
429 貯留メダル精算スイッチ
430 スタートレバー
431,432,433 停止ボタン
436 配当表示部
438 機器前面パネル
439 リール表示窓部
440 液晶表示装置
440a 表示画面
445 ステッピングモータ
461 メイン制御基板
462a サブ制御基板
463 マイコン
464 メインCPU(中央演算処理装置)
465 プログラムROM(リード・オンリ・メモリ)
466 制御RAM(ランダム・アクセス・メモリ)
471 I/Oポート
479 サブ制御部通信ポート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の条件が成立すると特定の遊技価値を付与する遊技価値付与手段を備え、メダルまたはコインの遊技価値に応じた遊技が可能な遊技機本体と、
前記遊技機本体が取り付けられ、前記遊技機本体の付与する前記遊技価値に応じたメダルを払い出すメダル払出手段を備えたメダル貸出機を有する遊技台とを有し、
相互に異なる種類の遊技媒体で遊技する前記遊技機本体が選択的に前記遊技台に設置可能となっていることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記メダル払出手段は、遊技者によって所定の操作が行われたことを条件に、メダルを払い出すことを特徴とする請求項1記載の遊技機。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−486(P2006−486A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−181547(P2004−181547)
【出願日】平成16年6月18日(2004.6.18)
【出願人】(598098526)アルゼ株式会社 (7,628)
【Fターム(参考)】