説明

遊技機

【目的】 当たり確率が変動する遊技機において、連チャン回数に応じて音声出力を変化させる。
【構成】 高確率状態では、比較的短い間隔で次々と当たりが発生し特定遊技が実行される(連チャンする)可能性が十分ある。音声決定サブルーチンでは、このような場合に応じて、連チャン3回まで(ステップ501:NO)、連チャン6回まで(ステップ503:NO)、連チャン9回まで(ステップ505:NO)、連チャン10回以上(ステップ505:YES)の4段階に合わせて、4種類の音声パターン1〜4が決定され、特別遊技に際しては、その音声パターンに対応する音声出力がなされる。連チャン回数に応じた音声が出力されるので、各回の特別遊技自体は同じであることにより、遊技者が感じる不満は解消される。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば遊技盤の中央に設けられた図柄表示装置に予め設定された特別図柄が表示されると、遊技者に有利な特別遊技(大当たり動作)を実行する遊技機がある。この特別遊技中には、例えば、特別図柄が表示されるとアタッカーと呼ばれる大入賞口が開口され、大入賞口に遊技球が約10個入賞すると開放動作は終了させられる。このとき大入賞口内の特定領域と呼ばれる領域に遊技球が1個でも入賞していれば、大入賞口は再度開口される。そして、この動作は、通常、1回の特別遊技中に最大16回繰り返される。尚、この特別遊技中は、通常、図柄表示装置に表示される図柄は変動されない。
【0003】この種の遊技機の中には、複数種類の特別図柄中で特に定められた確率変動図が表示されたときには、1回の特別遊技が終了すると、次の特別遊技が開始されるまでの間、図柄表示装置に特別図柄が表示される確率、すなわち特別遊技が実行される確率を向上させるものがあり、比較的短い間隔で特定遊技を実行するようにして、遊技者の興趣を高めるものがある。この形態の遊技機は確率変動機とも呼ばれ、通常、この確率変動は所定回数(例えば、2回又は3回)繰り返される。
【0004】さらに、この確率変動機において、確率向上期間中に確率変動図柄が表示されると、確率向上期間を延長することにより、遊技者の興趣を高めようとする遊技機(例えば特開平6−170045号公報)がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この特開平6−170045号公報に開示される遊技機では、確率向上期間中には特別図柄が表示されやすく、比較的短い間隔で特定遊技が実行される(俗にいう連チャンする)のであるが、多回数の連チャンがあっても各回の特別遊技自体は同じであり、遊技者にとってはややものたりない面があった。
【0006】本発明の目的は、このような遊技者の不満を解消することが可能な遊技機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための手段として、請求項1記載の遊技機は、複数種類の図柄を表示する図柄表示装置と、前記図柄表示装置に表示される図柄を決定する図柄決定手段と、前記決定される図柄が予め設定された特別図柄となった際に遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記特別図柄が予め設定された確率変動図柄であると、前記特別遊技が所定回数開始されるか又は終了するまでは、前記図柄決定手段により決定される図柄が前記特別図柄となる確率を、少なくとも前記特別遊技中以外の期間において向上させる確率向上手段と、該確率向上手段により前記確率が向上された高確率期間中に前記図柄決定手段により決定される図柄が前記確率変動図柄となったときに前記所定回数の値を更新する回数更新手段とを備える遊技機において、前記図柄決定手段によって前記高確率期間中に決定される図柄が前記特別図柄であることに起因して実行される前記特別遊技の回数に応じた識別信号を出力する識別信号出力手段を設けたことを特徴とする。
【0008】ここで、高確率期間中とは、確率変動図柄の表示により特別遊技が所定回数開始されるか又は終了するまでの期間、及びこの期間中に再度確率変動図柄が表示されて高確率状態が延長され継続される期間をいい、この期間内での特別遊技中の確率状態は高確率、低確率のどちらでもよく、確率状態は問わない。
【0009】また、識別信号としては、映像、光、音声が例示され、識別信号出力手段としては液晶表示盤、ランプ、回転灯、スピーカ等が例示され、図柄表示装置を識別信号出力手段として利用することもできる。請求項2記載の遊技機は、請求項1記載の遊技機において、前記識別信号出力手段は、前記識別信号として音声を出力することを特徴とする。
【0010】
【作用】上記の構成になる請求項1記載の遊技機においては、識別信号出力手段は、図柄決定手段によって高確率期間中に決定される図柄が特別図柄であることに起因して実行される特別遊技の回数に応じた識別信号を出力する。
【0011】識別信号は、前述の映像、光、音声が例示されるが、具体的な出力形態としては、液晶表示盤に連チャン回数そのものを表示することや連チャン回数に応じて変化する映像を表示すること、連チャン回数に応じて特別なランプを点灯したり、回転灯を点灯すること、各種の音声を出力すること等が例示される。
【0012】このように、連チャン回数に応じた識別信号が出力されるので、各回の特別遊技自体が同じであることにより、遊技者が感じる不満は解消される。また、ランプや音声を用いれば、その遊技機の周辺の遊技者も他人の連チャンを知ることになる。したがって、周辺の遊技者の対抗心や競争心を煽る等の波及効果もある。
【0013】請求項2記載の遊技機においては、識別信号出力手段は、識別信号として音声を出力する。ここで出力される音声としては、「連チャン3回目、おめでとう」等と連チャン回数そのものを出力すること、連チャン回数を重ねる毎に異なる音楽を出力すること、連チャン回数が設定数(例えば5回)になると明らかにそれと判る特別な音楽を出力することなどが例示され、これらを組み合わせてもよい。
【0014】このように、連チャン回数に応じた音声が出力されるので、各回の特別遊技自体が同じであることにより、遊技者が感じる不満は解消される。また、その遊技機の周辺の遊技者も他人の連チャンを知ることになる。したがって、周辺の遊技者の対抗心や競争心を煽る等の波及効果もある。
【0015】
【実施例】次に、本発明の一実施例を、図面を参照して説明する。本実施例のパチンコ機10の正面図である図1R>1に示すように、パチンコ機10には、前面をガラス板12で覆われた遊技盤14が組み付けられており、ガラス板12と遊技盤14との間に遊技領域16が形成されている。
【0016】遊技盤14の中央部には、図柄表示装置30の一部となる液晶表示盤32が装着されている。この図柄表示装置30は、0〜9の10種類の数字およびA、C、E、F、Hのアルファベットから構成される3桁の図柄配列を液晶表示盤32に表示可能であり、000〜HHHまでの3375種類の図柄配列を表示できる。また、本実施例では、000、111、222、333、444、555、666、777、888、999、AAA、CCC、EEE、FFF、HHHの15種類の図柄配列が大当たり表示用の当たり配列(特別図柄)として設定されている。したがって、残りは外れ図柄となり、全図柄配列に対する当たり配列の割合は、15/3375=1/225である。
【0017】また、図柄表示装置30は、液晶表示盤32に、これら図柄配列の背景映像となる動画像や図柄配列を含まない各種の画像を表示させることができる。液晶表示盤32の下方には始動入賞口34が設けられており、その下方にはアタッカーと称される大入賞口36が配されている。また、遊技盤14には風車や周知の入賞口等(図示略)が設置されている。なお、パチンコ機10の全体的な構成や本発明に関係のない各部は従来技術に従っているので図示および説明は省略する。
【0018】次に、パチンコ機10の制御系について図2R>2を参照して説明する。図2に示すように、図柄表示装置30の液晶表示盤32は、映像データプロセッサ(VDP)38を介して制御部40に接続されている。映像データプロセッサ38は、制御部40から提供されるデータに従ってマトリクスデータを生成し、このマトリクスデータに基づく映像を液晶表示盤32に表示させるための機構である。
【0019】制御部40は、周知のCPU、ROM、RAM等(いずれも図示略)を備えるマイクロコンピュータとして構成されており、予めROMに格納されている各種のプログラムやデータを使用して、各種の演算処理や制御処理を行うことができる。この制御部40は、本発明の図柄決定手段、特別遊技実行手段、確率向上手段および回数更新手段として機能する。
【0020】制御部40には、カウンタ42、44、46が接続されている。カウンタ42は、0〜(152 −1)の225種類のカウント値C1を昇順に且つ繰り返し算出する。カウンタ44は、0〜14の15種類のカウント値C2を昇順に且つ繰り返し算出する。カウンタ46は、0〜(153 −1)までの153 種類のカウント値C3を昇順に且つ繰り返し算出する。また、これらカウンタ42、44、46は、制御部40からの要求があると、その時のカウント値C1、C2、C3を制御部40に出力することができる。
【0021】制御部40は、カウント値C1を当たり外れの判定用に、カウント値C2を特別図柄の配列決定用に、カウント値C3を外れ図柄の配列決定用に使用する。なお、本実施例では、当たり外れの判定における当たりの確率は、当たり値が0〜(152 −1)の範囲で設定される1種類の数値(本実施例では111)とされる低確率(1/225)と当たり値が0〜(152 −1)の範囲で設定される10種類の数値(本実施例では111〜120)とされる高確率(10/225)の2段階に設定されており、どちらかの確率で当たりが判定される。
【0022】また、制御部40には、音声合成回路48が接続されており、この音声合成回路48にはスピーカ50が接続されている。音声合成回路48は、制御部40から送られてくるディジタルデータに基づいてアナログの音声信号を合成可能で、この音声信号をスピーカ50によって外部出力できる。つまり、制御部40、音声合成回路48およびスピーカ50により、本発明の識別信号出力手段が構成されている。
【0023】さらに、制御部40は、パチンコ機10の各部の作動を制御する主制御装置を兼ねており、始動入賞口34からの始動信号、大入賞口36からの入賞信号を始めとして、パチンコ機10の各所に配されたセンサ類からの信号が入力され、大入賞口36の開閉を始めとしてパチンコ機10の各部の稼動を制御する信号を出力することができる。
【0024】次に、上述した構成になるパチンコ機10の動作について、制御部40による制御処理に従って説明する。まず、図3に従って制御部40で実行されるメインルーチンについて説明する。パチンコ機10の電源が投入されると、制御部40は、図3に示されるメインルーチンを開始し、確率変動フラグF1を0にセットする(ステップ301)。
【0025】続いて、制御部40は、当たり判定の確率値を低確率(1/225)に設定し、連チャンフラグF2を0にセットする(ステップ302)。次に、制御部40は、始動入賞口34からの始動信号を待つ(ステップ303)。なお、ここで始動信号がなければ他の処理に回って、適宜の時間を経過した後にこのルーチンに戻る構成とすることも可能である。
【0026】始動信号を受信したならば、制御部40は、次のステップ304に進んで、図4に示される図柄決定サブルーチンを実行する。図4に示すように、図柄決定サブルーチンを開始すると、制御部40はカウンタ42、44、46の各カウント値C1、C2、C3を読み込む(ステップ401)。続いて、制御部40は、カウント値C1に基づいて当たり外れを判定する。この判定は、カウント値C1が当たり値と一致するか否かにより行われ、低確率では、カウント値C1=111であれば当たりである。また、高確率では、カウント値C1=111〜120であれば当たりである。
【0027】ここで当たりと判定した場合、制御部40はステップ403に進んで、カウント値C2に基づいて特別図柄の配列を決定する。この配列の決定は、カウント値C2が0であれば、特別図柄の配列は000、カウント値C2=1なら配列は111、カウント値C2=3なら配列は222のように決定される。
【0028】なお、始動入賞口34への入賞のタイミングは予測できないので、制御部40は予測不可能なタイミングでカウント値C1、C2を読込むことになる。つまり、制御部40において当たり判定に使用されるカウント値C1および特別図柄の配列決定に使用されるカウント値C2は、予測不可能なタイミングで選択され、実態として乱数となっている。
【0029】一方、判定が外れの場合には、制御部40は、カウンタ46のカウント値C3に対応する外れ図柄の配列を、000〜HHHまでの3375種類の図柄配列から選択する。ただし、この図柄配列中には、特別図柄となる図柄配列が含まれているので、そのような図柄配列が選択された場合には、カウント値C3に1を加算した数値に対応する外れ図柄の配列を選択し直す。
【0030】制御部40は、ステップ403またはステップ404の処理の後、メインルーチンに戻る。図3に示すように、制御部40は、図柄決定サブルーチンで決定した図柄配列を映像データプロセッサ38に送信し、液晶表示盤32に表示させる。なお、この図柄配列の表示は、従来技術と同様に、3桁の図柄を変動表示した後、1桁ずつ静止表示し、最後に3桁とも静止表示させる構成である。
【0031】次に、制御部40は、図柄決定サブルーチンで決定された図柄が特別図柄であれば(ステップ306:YES)、次のステップ307に移行し、外れ図柄であれば(ステップ306:NO)、ステップ303に回帰する。ステップ307に進むと、制御部40は、図5R>5に示される音声決定サブルーチンを実行する。
【0032】図5に示すように、音声決定サブルーチンを開始すると、制御部40は、連チャンフラグF2>2を判定する(ステップ501)。ここで、連チャンフラグF2が2以下であれば(ステップ501:NO)、制御部40は、ステップ502に進んで音声パターン1を選択する。
【0033】連チャンフラグF2が2を越えていれば(ステップ501:YES)、制御部40は、ステップ503に進んで、連チャンフラグF2>5を判定する。ここで、連チャンフラグF2が5以下であれば(ステップ503:NO)、制御部40は、ステップ504に進んで音声パターン2を選択する。
【0034】連チャンフラグF2が5を越えていれば(ステップ503:YES)、制御部40は、ステップ505に進んで、連チャンフラグF2>8を判定する。ここで、連チャンフラグF2が8以下であれば(ステップ505:NO)、制御部40は、ステップ506に進んで音声パターン3を選択する。また、連チャンフラグF2が8を越えていれば(ステップ505:YES)、制御部40は、ステップ507に進んで、音声パターン4を選択する。
【0035】制御部40は、ステップ502、504、506または507の処理の後、メインルーチンに戻る。図3に示すように、ステップ308では、制御部40は当たり配列が「111」、「333」、「555」、「777」、「999」のいずれかの特定図柄であるかを判定する。ここで当たり配列が特定図柄であれば(ステップ308:YES)、制御部40は、確率変動フラグF1を2にセットして(ステップ309)、ステップ310に進む。また、当たり配列が特定図柄でなければ(ステップ308:NO)、制御部40は、ステップ310に進む。すなわち、15種類の特別図柄の内「111」、「333」、「555」、「777」、「999」の5種類の特定図柄が、本発明の確率変動図柄となっている。
【0036】ステップ310においては、制御部40は、大入賞口36を開放させるなど、周知の特別遊技のための処理を実行する。この際、制御部40は、上述の音声決定サブルーチンで選択された音声パターン1〜4の音声データを音声合成回路48に送出する。音声合成回路48は、この音声データに基づいて音声信号を合成し、スピーカ50に送出し、外部出力させる。
【0037】この特別遊技のための処理を終えると、制御部40は、確率変動フラグF1=0かを判定する(ステップ311)。ここで、確率変動フラグF1=0であれば(ステップ311:YES)、制御部40はステップ302に回帰する。一方、確率変動フラグF1≠0であれば(ステップ311:NO)、制御部40は、ステップ312に進んで、確率変動フラグF1を1だけデクリメントし、連チャンフラグF2を1だけインクリメントする。さらに、制御部40は、当たり確率を高確率(10/225)にセットして(ステップ313)、ステップ303に回帰する。
【0038】以上のように、特別図柄の配列が特定図柄であると(ステップ308:YES)、連チャンフラグF2が2にセットされる(ステップ309)。このためステップ311では、確率変動フラグF1≠0と判定されるので、当たり確率が高確率とされる(ステップ313)。この高確率状態で始動信号が入力されると、図柄決定サブルーチン(図4、ステップ402)で当たりとなる確率が高くなる。したがって、比較的短い間隔で当たりが発生し特定遊技が実行されることになる。
【0039】この実施例では、一旦セットされた確率変動フラグF1が0にされるには、特定図柄以外の特別図柄による当たりが2回続くことが必要である。つまり、この2回の当たりのうち少なくとも1回が特定図柄(確率変動図柄)であれば、高確率状態は途切れないことになる。このため、比較的短い間隔で次々と当たりが発生し特定遊技が実行される(連チャンする)可能性が十分ある。音声決定サブルーチンでは、このような場合に応じて、連チャン3回まで(連チャンフラグF2=0〜2)、連チャン6回まで(連チャンフラグF2=3〜5)、連チャン9回まで(連チャンフラグF2=6〜8)、連チャン10回以上(連チャンフラグF2>8)の4段階に合わせて、4種類の音声パターン1〜4が決定され、特別遊技に際しては、その音声パターンに対応する音声出力がなされる。
【0040】このように、連チャン回数に応じた音声が出力されるので、各回の特別遊技自体は同じであることにより、遊技者が感じる不満は解消される。また、その連チャンしているパチンコ機10の周辺の遊技者が、他人の連チャンを知ることになる。したがって、周辺の遊技者の対抗心や競争心を煽る等の波及効果もある。
【0041】以上、実施例に従って、本発明について説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。例えば、実施例では遊技機としてパチンコ機を採用しているが、アレンジボール式パチンコ機でも実施できる。
【0042】また、実施例では、音声パターンを4段階、4種類に切り換えているが、5段階以上とすることや、2または3段階とすることも可能である。この際、液晶表示盤に各音声パターンに応じた映像を表示させてもよい。音声パターンを変える手法としては、音楽自体を変える、音楽の音量を変化させる、連チャン回数を音声出力する等様々であるが、要は、連チャン回数が更新されたことを遊技者や周囲に認識させることができれば、音声出力の形態は何でもよい。
【0043】このような音声出力は、特別遊技中だけ出力する方式、特別遊技と特別遊技の間の高確率中だけ出力する方式、連チャン開始となる最初の特別遊技から高確率期間が終了して低確率状態に戻るまでの間を通じて出力を継続する(当然ながら出力内容は変化する)方式等が考えられ、これらを組み合わせることも可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の遊技機は、連チャン回数に応じた識別信号が出力されるので、各回の特別遊技自体が同じであることにより、遊技者が感じる不満は解消される。
【0045】また、ランプや音声を用いれば、その遊技機の周辺の遊技者も他人の連チャンを知ることになる。したがって、周辺の遊技者の対抗心や競争心を煽る等の波及効果もある。請求項2記載の遊技機は、連チャン回数に応じた音声が出力されるので、各回の特別遊技自体が同じであることにより、遊技者が感じる不満は解消される。
【0046】また、その遊技機の周辺の遊技者も他人の連チャンを知ることになる。したがって、周辺の遊技者の対抗心や競争心を煽る等の波及効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のパチンコ機の正面図である。
【図2】 実施例のパチンコ機の制御系のブロック図である。
【図3】 実施例のパチンコ機において制御部が実行するメインルーチンのフローチャートである。
【図4】 実施例のパチンコ機において制御部が実行する図柄決定サブルーチンのフローチャートである。
【図5】 実施例のパチンコ機において制御部が実行する音声決定サブルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
10・・・パチンコ機(遊技機)、
14・・・遊技盤、
16・・・遊技領域、
32・・・液晶表示盤(図柄表示装置)、
34・・・始動入賞口、
36・・・大入賞口、
38・・・映像データプロセッサ(図柄表示装置)、
40・・・制御部(図柄決定手段、特別遊技実行手段、確率向上手段、回数更新手段、識別信号出力手段)、
42・・・カウンタ、
44・・・カウンタ、
46・・・カウンタ、
48・・・音声合成回路(識別信号出力手段)、
50・・・スピーカ(識別信号出力手段)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数種類の図柄を表示する図柄表示装置と、前記図柄表示装置に表示される図柄を決定する図柄決定手段と、前記決定される図柄が予め設定された特別図柄となった際に遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記特別図柄が予め設定された確率変動図柄であると、前記特別遊技が所定回数開始されるか又は終了するまでは、前記図柄決定手段により決定される図柄が前記特別図柄となる確率を、少なくとも前記特別遊技中以外の期間において向上させる確率向上手段と、該確率向上手段により前記確率が向上された高確率期間中に前記図柄決定手段により決定される図柄が前記確率変動図柄となったときに前記所定回数の値を更新する回数更新手段とを備える遊技機において、前記図柄決定手段によって前記高確率期間中に決定される図柄が前記特別図柄であることに起因して実行される前記特別遊技の回数に応じた識別信号を出力する識別信号出力手段を設けたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】 前記識別信号出力手段は、前記識別信号として音声を出力することを特徴とする請求項1記載の遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図3】
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【公開番号】特開平9−10391
【公開日】平成9年(1997)1月14日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平7−108628
【出願日】平成7年(1995)5月2日
【出願人】(000204262)タイヨーエレック株式会社 (1,095)