説明

遊技球回収装置

【課題】移送装置を容易に取り付け及び取り外すことができる遊技球回収装置を提供する。
【解決手段】遊技島1の遊技機から排出された遊技球を回収して揚送装置40に搬送する遊技球回収装置30において、遊技島1の下部において遊技島幅方向に所定間隔を空けて配設される一対の壁部5と、遊技島長手方向に傾斜するように配設される第一回収樋31と、遊技島長手方向に傾斜するように配設され上流端部が第一回収樋31の下流端部よりも高い位置に配設される第二回収樋32と、第一回収樋31を転動してきた遊技球を第二回収樋32へと揚送する移送装置33と、移送装置33の上面に着脱自在に取り付けられる取付部341と一対の壁部5の上面に載置可能な載置部342とから構成される支持部材340とを備える。支持部材340は、載置部342が一対の壁部5の上面に載置されることで、移送装置33を収容空間34内に吊り下げた状態で支持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技島に設置される複数の遊技機から排出された遊技球を回収する遊技球回収装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、遊技島の長手方向に沿って配設される複数の遊技機から排出された遊技球を回収し、遊技島の長手方向中央等に設置される揚送装置に向かって搬送する遊技球回収装置が知られている。揚送装置は、遊技球回収装置によって回収された遊技球を遊技島の上部に揚送する。
【0003】
特許文献1には、各遊技機から排出された遊技球をベルトコンベアを用いて搬送する遊技球回収装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−34252号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のような遊技球回収装置はベルトコンベアによって遊技球を搬送するものであるため、回収樋の底面の位置を高くすることが可能であるが、ベルトコンベアのベルトが破断することがあり、ベルトが破断した場合には、ベルトによる遊技球の搬送距離が長いために、遊技球の搬送や、遊技機での遊技に影響を及ぼす範囲が広い。
【0006】
また、回収樋を揚送装置に向かって下り傾斜させることで、遊技球の自重により、遊技球を揚送装置まで搬送する周知の回収樋では、ベルトの破断や、駆動モータの故障等は発生しないが、回収樋の底面の位置が揚送装置(揚送装置の球取込口)に向けて徐々に低くなっていく。
【0007】
遊技球の安定搬送のため、複数の遊技機から排出された遊技球を回収可能な回収樋を遊技島の下部に複数設け、回収樋を揚送装置に向かって下り傾斜させ、直列に並べられた二つの回収樋の間に移送装置を設け、上流側の回収樋の下流端部から受け入れた遊技球を下流側の回収樋の上流端部まで揚送することで、遊技球の自重と移送装置による揚送とを利用して遊技球を揚送装置まで搬送する遊技球回収装置がある。
【0008】
この遊技球回収装置では、移送装置を介して回収樋を直列に連結し移送装置により遊技球を揚送することで各回収樋の長さを短くでき、一本の回収樋で遊技球の自重のみで遊技球を搬送する場合と比較して、回収樋の底面の位置を従来より上方にすることができる。これにより、遊技島の下部と遊技場の床面との間に下部空間を確保でき、着座した遊技者が足を挿入可能となり、ゆったりする。また、下部空間が空気の流路となるとともに、ベルトコンベアによる搬送と比較して移送装置による遊技球の搬送距離が短い。
【0009】
しかしながら、遊技島の下部と遊技場の床面との間は比較的狭い空間であり、上流側の回収樋と下流側の回収樋の間に移送装置を設置しにくく、また設置した移送装置の取り外しが容易ではないという問題がある。
【0010】
そこで、本発明は上記した問題点に鑑みてなされたものであり、移送装置を容易に取り付け及び取り外すことができる遊技球回収装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、複数の遊技機が長手方向に配列される遊技島に設けられ、これら遊技機から排出された遊技球を回収して、遊技島の上部に遊技球を揚送する揚送装置に向けて遊技球を搬送する遊技球回収装置において、前記遊技島の下部空間において前記遊技島の長手方向に延設され、前記遊技島の幅方向に所定間隔を空けて配設される一対の壁部と、前記遊技島の長手方向に傾斜するように前記一対の壁部の間に配設され、遊技機から排出された遊技球を回収可能な第一回収樋と、前記遊技島の長手方向に傾斜するように前記一対の壁部の間に配設され、上流端部が前記第一回収樋の下流端部よりも高い位置に配設され、遊技機から排出された遊技球を回収可能な第二回収樋と、前記第一回収樋を転動してきた遊技球を前記第二回収樋へと揚送する移送装置と、前記移送装置の上面に着脱自在に取り付けられる取付部と前記一対の壁部の上面に載置可能な載置部とから構成され、当該載置部が前記一対の壁部の上面に載置されることによって、前記一対の壁部の間であって前記第一回収樋の下流端部と前記第二回収樋の上流端部の間の収容空間内に前記移送装置を吊り下げた状態で支持する支持部材と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、支持部材の載置部を壁部の上面に引っ掛けるだけで遊技島に移送装置を取り付けることができ、作業スペースの確保し難い遊技島の下部における移送装置の取り付け作業が非常に容易となる。また、支持部材を移送装置から外すことによって、移送装置を収容空間の下方に移動させて遊技島から取り外すことができるので、作業スペースの確保し難い遊技島の下部における移送装置の取り外し作業が非常に容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態に係る遊技球回収装置を備える遊技島の正面図である。
【図2】遊技島の一端側の斜視図である。
【図3】島制御装置の構成を示すブロック図である。
【図4】遊技球回収装置の移送装置の取付位置近傍の拡大斜視図である。
【図5】遊技球回収装置の移送装置の斜視図である。
【図6】遊技球回収装置の移送装置の分解正面図である。
【図7】(A)は遊技球回収装置の移送装置の本体部材の内部構造を説明する図であり、(B)は本体部材の上部に設置されるカバー部材の機能を説明する図である。
【図8】(A)は遊技島に取り付けられた移送装置の平面図であり、(B)は(A)における移送装置のB−B断面図である。
【図9】(A)〜(C)は遊技球回収装置の移送装置の取り付け及び取り外しを説明する図である。
【図10】(A)は第一回収樋の下流端部近傍の斜視図であり、(B)は(A)の破線領域の拡大図である。
【図11】第一回収樋の下流端部近傍の斜視図であり、支持部材の閉塞機能を説明する図である。
【図12】第一回収樋の下流端部近傍の斜視図であり、支持部材の閉塞機能の別態様を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態による遊技球回収装置について説明する。
【0015】
図1及び図2を参照して、遊技球回収装置30を備える遊技島1について説明する。図1は遊技島の正面図であり、図2は遊技島の一端側の斜視図である。
【0016】
遊技島1は、遊技場に設置され、複数の遊技機や付帯設備が設けられるものである。遊技場内には、複数の遊技島1が、各遊技機の正面に遊技者が着座して遊技を行えるだけの間隔をあけて並列に配設される。
【0017】
遊技島1には両島と片島があり、両島の場合には、前面及び裏面に長手方向(左右方向)に亘って遊技機設置開口部2を有している。図1においては、遊技島1の前面における遊技機設置開口部2のみを図示するが、遊技島1の裏面にも遊技機設置開口部2が形成されている。この遊技機設置開口部2に遊技機等が設置される。
【0018】
片島は、前面若しくは裏面の一方の面にのみ、長手方向(左右方向)に亘って遊技機設置開口部2を有している。片島は遊技場の壁の近傍に壁島として設置されたり、メダルを用いる遊技機が設置される片島と背中合わせで(遊技機設置開口部2の無い他方側同士が向かい合う様に)設置される。
【0019】
遊技島1は、複数の脚部3を介して遊技場の床面に設置されており、遊技島1の下部には遊技者が足を入れることが可能な下部空間4が形成されている。両島では、この下部空間4は、前面から裏面へ、又は裏面から前面へ空気が流れる流路となる。なお、片島では、壁等により空気の流れが妨げられることがある。
【0020】
遊技島1には、各遊技機で使用される遊技球を搬送する搬送装置10が設けられる。搬送装置10は、遊技島1の上部に設けられ遊技球を各遊技機へと供給する遊技球供給装置20と、遊技島1の下部に設けられ遊技に用いられた遊技球を回収する遊技球回収装置30と、遊技島1の長手方向における一端部に設けられ遊技球回収装置30によって回収された遊技球を遊技球供給装置20まで揚送する揚送装置40と、から構成される。
【0021】
なお、本実施の形態では、揚送装置40を遊技島1に設けているが、揚送装置40を遊技島1に設けなくても良い。すなわち、各遊技機から排出された遊技球を、遊技場の床下に設けた通路により、地下に設けた玉場に回収し、玉場に設けた揚送装置により、遊技島1の上方に揚送して各遊技島1に供給する、いわゆる全店還元方式でも良い。この場合でも、遊技球回収装置30は、揚送装置40に向けて遊技球を搬送している。
【0022】
また、本実施形態では、付帯設備として、遊技球を貸し出すための球貸機(図示省略)を各遊技機に併設して遊技機設置開口部2に設置しており、遊技球供給装置20はこれら球貸機にも遊技球を供給している。
【0023】
遊技球供給装置20から遊技機へと供給された遊技球は、賞球として遊技機から遊技者に対して払い出される。また、遊技球供給装置20から球貸機へと供給された遊技球は、遊技者による所定操作によって遊技機の貯留皿へ払い出される。このように払い出された遊技球は、遊技機での遊技に用いられたり、揚送装置40に隣接するように設置された球計数機50に投入されたりする。
【0024】
遊技機で使用された遊技球は遊技機のアウト口等(図示省略)から遊技機外に排出され、各遊技機から排出された遊技球はアウトタンク(図示省略)等を経由し、遊技球回収装置30を介して揚送装置40へ導かれる。また、球計数機50に投入された遊技球は、球計数機50の下方に設置されたバッファタンク51を介して揚送装置40へ導かれる。なお、バッファタンク51に、揚送装置40への遊技球の供給を制御可能な開閉シャッター(図示省略)を設けても良い。
【0025】
揚送装置40は、遊技球を上方へと揚送する装置である。揚送装置40は、遊技球を受け入れるための受入樋41を備える。受入樋41は、揚送装置40の隣に配設される遊技機の下方まで延設され、遊技球回収装置30を転動してくる遊技球を受け入れる。なお、揚送装置40に遊技球を研磨する研磨機能を持たせても良い。
【0026】
揚送装置40は、当該揚送装置40の下部に設けられる揚送モータ43によって駆動される。揚送モータ43の上方には、揚送装置40の周囲をコの字状に取り囲むように球貯留タンク44が配設される。球貯留タンク44は、遊技島1で使用される遊技球を貯留可能なタンクである。球貯留タンク44の底部には、貯留された遊技球を受入樋41に流下させて揚送装置40に供給するための開閉可能な開閉シャッター(図示省略)が設けられる。
【0027】
揚送装置40によって揚送された遊技球は、揚送装置40の上部に設置された上部タンク42へと導かれる。上部タンク42には遊技球供給装置20が連結されているため、上部タンク42から遊技球供給装置20に導かれた遊技球は再び各遊技機及び各球貸機へと供給される。なお、遊技球供給装置20(後述する第一供給樋21)が遊技球で充満している場合には、上部タンク42から球貯留タンク44に流下する。
【0028】
このように、遊技球は遊技球供給装置20、遊技球回収装置30、及び揚送装置40によって遊技島1内を循環する。なお、上部タンク42は交流樋42a、42bを介して隣接する遊技島1の上部タンク42と連通するように構成されており、遊技球は遊技島1内を循環するだけでなく交流樋42a、42bを介して連結された各遊技島を往来する。交流樋42a、42bが接続する上部タンク42の接続部分には、遊技球の往来を制御する交流シャッター(図示省略)がそれぞれ設けられている。
【0029】
図1に示すように、遊技球供給装置20は、第一供給樋21と、第一供給樋21の下流に直列に配設される第二供給樋22と、第一供給樋21と第二供給樋22の間に設けられる回転ドラム式の移送装置23と、を備える。
【0030】
第一供給樋21は、遊技島1の長手方向において揚送装置40設置側とは反対側に下り傾斜するように設けられる。第一供給樋21の上流端部は上部タンク42に接続され、第一供給樋21の下流端部は移送装置23の一端側に接続される。
【0031】
第二供給樋22は第一供給樋21と同一方向に向かって下り傾斜するように設けられており、第二供給樋22の上流端部は移送装置23の他端側に接続される。第二供給樋22の上流端部は、第一供給樋21の下流端部よりも高い位置に設定される。第二供給樋22は、その下流端部が閉塞して形成されており、遊技球が第二供給樋22上に留まるように構成されている。
【0032】
第一供給樋21及び第二供給樋22は遊技島1の上部に固定されており、第一供給樋21及び第二供給樋22の傾斜角度は遊技球が自重によって転動可能な角度に設定されている。第一供給樋21及び第二供給樋22は上面が開口した樋状に形成されるが、必ずしも上面が開口している必要はなく、開口部に蓋を設けたり、内部を遊技球が転動するような閉じられた形状であってもよい。
【0033】
第一供給樋21及び第二供給樋22には、遊技島1に設置された各遊技機に遊技球を導く補給シュート24が各遊技機に対応して配設される。これら補給シュート24は、第一供給樋21及び第二供給樋22の前面及び裏面において長手方向に沿って設けられる。前面側の補給シュート24は遊技島1の前面側に設置された遊技機及び球貸機に対して遊技球を導き、裏面側の補給シュート24は遊技島1の裏面側に設置された遊技機及び球貸機に対して遊技球を導く。
【0034】
第一供給樋21と第二供給樋22の間に設置される移送装置23は、第一供給樋21の下流端部から供給された遊技球を、当該移送装置23内に設けられた回転ドラムを利用して、第二供給樋22の上流端部へと揚送する装置である。移送装置23は、遊技島1の上部に配設され、第二供給樋22の上流端部が第一供給樋21の下流端部よりも高い位置となるように二本の供給樋を直列に連結する。
【0035】
上記のように構成される遊技球供給装置20では、上部タンク42から第一供給樋21に供給された遊技球の一部は、下流端部に向かって転動する際に補給シュート24を介して、第一供給樋21の下方に配設される各遊技機等に供給される。残りの遊技球は、第一供給樋21の下流端部まで転動し、移送装置23によって第二供給樋22の上流端部まで揚送される。第二供給樋22に導かれた遊技球は、下流端部に向かって転動する際に補給シュート24を介して、第二供給樋22の下方に配設される各遊技機等に供給される。
【0036】
なお、本実施形態による遊技球供給装置20では、第一供給樋21と第二供給樋22を直列に配設しているが、三本以上の供給樋を直列に配設して各供給樋の間に移送装置を配設することで、遊技球供給装置20の全長を長くしてより多くの遊技機に遊技球を供給することが可能である。
【0037】
次に、図1及び図2を参照して、遊技島1の下部に配設される遊技球回収装置30について説明する。
【0038】
遊技球回収装置30は、遊技島1の長手方向において揚送装置40設置側に下り傾斜する第一回収樋31と、第一回収樋31と同方向に下り傾斜するとともに第一回収樋31に対して直列に配設される第二回収樋32と、第一回収樋31と第二回収樋32の間に設けられる回転ドラム式の移送装置33と、を備える。
【0039】
第一回収樋31及び第二回収樋32は、上方の遊技機(言い換えると、各遊技機から排出された遊技球を受け入れるアウトタンク)から排出された遊技球を受け入れるため上面が開口した樋状に形成される。第一回収樋31及び第二回収樋32の傾斜角度は、遊技球が自重によって転動可能な角度に設定されている。なお、各遊技機から第一回収樋31及び第二回収樋32に回収される遊技球の球数は、各遊技機の下方に設けられるアウトタンクの計数部(図示省略)によって計数される。
【0040】
第一回収樋31の下流端部は移送装置33の一端側に接続される。第二回収樋32の上流端部は移送装置33の他端側に接続され、第二回収樋32の下流端部は受入樋41に接続される。第二回収樋32の上流端部は、第一回収樋31の下流端部よりも高い位置に設定される。
【0041】
第一回収樋31と第二回収樋32の間に設置される移送装置33は、第一回収樋31の下流端部から供給された遊技球を、当該移送装置33内に設けられた回転ドラムを利用して、第二回収樋32の上流端部へと揚送する装置である。遊技球回収装置30の移送装置33は、遊技球供給装置20の移送装置23と同じ構造の装置である。移送装置33は、遊技島1の下部に配設され、第二回収樋32の上流端部が第一回収樋31の下流端部よりも高い位置となるように二本の供給樋を直列に連結する。
【0042】
なお、本実施の形態においては、回転ドラムを利用しているが、第一回収樋31の下流端部から供給された遊技球を第二回収樋32の上流端部へと揚送できれば、回転ドラムでなくとも良い。
【0043】
上記のように構成される遊技球回収装置30では、各遊技球から排出された遊技球は第一回収樋31及び第二回収樋32によって回収される。第一回収樋31を下流端部まで転動した遊技球は、移送装置33によって第二回収樋32の上流端部まで揚送される。第二回収樋32に導かれた遊技球は、第二回収樋32から受入樋41に誘導され、揚送装置40を介して上部タンク42へと揚送される。
【0044】
なお、本実施形態による遊技球回収装置30では、第一回収樋31と第二回収樋32を直列に配設しているが、三本以上の回収樋を直列に配設して各回収樋の間に移送装置を配設することで、遊技球回収装置30の全長を長くしてより多くの遊技機から排出される遊技球を回収することが可能である。
【0045】
遊技球供給装置20の移送装置23や、遊技球回収装置30の移送装置33、上部タンク42の交流シャッター等の機器の制御は、遊技島1に設けられる島制御装置70によって行われる。
【0046】
図3を参照して、島制御装置70について説明する。図3は、島制御装置70の構成を示すブロック図である。
【0047】
遊技島1は、遊技島1に配設されている機器を制御する制御系として島制御装置70を備える。遊技島1において、各遊技島1の島制御装置70は、例えばカスケード型ケーブル接続によって相互に信号の授受が可能となるように接続されている。
【0048】
遊技島1の島制御装置70は、CPU71、ROM72、RAM73、クロック発振回路74、入出力(I/O)インターフェース75とを備えるマイクロコンピュータである。島制御装置70の前面には操作部(図示省略)が設けられており、操作部は操作スイッチ76と、設定スイッチ77と、アドレススイッチ78と、電源スイッチ79とから構成されている。
【0049】
ROM72は、CPU71の処理手順(プログラム)が予め記録されたマスクROMである。RAM73は、制御処理の過程で一時記憶する必要のあるデータやプログラムを記憶するための読込及び書込可能なメモリである。クロック発振回路74は、CPU71の動作に必要な一定周期のパルス信号(クロック)を出力する回路である。
【0050】
島制御装置70の操作部に配設される操作スイッチ76は、上部タンク42の交流シャッターや球貯留タンク44の開閉シャッター等の手動操作時に使用されるスイッチである。設定スイッチ77は、遊技島1の制御に必要な各種情報を設定するためのスイッチである。アドレススイッチ78は、島制御装置70間の通信のためにグループ毎のアドレス(グループアドレス)を設定するスイッチである。電源スイッチ79は、島制御装置70の電源のオン、オフを行うためのスイッチである。
【0051】
島制御装置70のI/Oインターフェース75には、揚送装置40の揚送モータ43に電源を供給する揚送装置用電源装置81や、遊技球供給装置20における遊技球のオーバーフローを検出するオーバーフローセンサ82、移送装置23を駆動する駆動モータ231に電源を供給する供給側移送装置用電源装置83、遊技球回収装置30における遊技球のオーバーフローを検出するオーバーフローセンサ84、移送装置33を駆動する駆動モータ336に電源を供給する回収側移送装置用電源装置85が接続される。なお、遊技球回収装置30におけるオーバーフローセンサ84は設けなくても良い。
【0052】
また、I/Oインターフェース75には、島制御装置70の操作部に付設されてエラー表示等を表示する表示モニタ80と、遊技島1の一端側上部に設けられ、当該遊技島1に設置された遊技機の大当たり発生、ドアオープン(遊技機の内枠の開放)、遊技客による呼び出し等を報知可能な代表ランプ(トップランプ)86と、上部タンク42の遊技球が満杯近くなったことを検出し、揚送モーター43を停止させるためのリミットスイッチ87と、上部タンク42内に所定量の遊技球が貯留されたか否かを検出する上部タンク球量スイッチ88と、球貯留タンク44に貯留された遊技球の球量に応じて交流シャッターを開閉駆動する交流シャッターモータ89と、交流シャッターの開閉状態を検出する交流シャッターセンサ90と、が接続されている。
【0053】
さらに、I/Oインターフェース75には、投入された遊技球を計数する球計数機50と、球計数機50に投入された遊技球が滞留するバッファタンク51内の球の滞留を検出するバッファタンクスイッチ91と、球貯留タンク44に貯留された遊技球を球量に応じて段階的に検出する球貯留タンク球量スイッチ921〜92Nと、バッファタンク51の開閉シャッターと球貯留タンク44の開閉シャッターをそれぞれ開閉駆動する開閉シャッターモータ93、94と、バッファタンク51の開閉シャッター及び球貯留タンク44の開閉シャッターの開閉状態をそれぞれ検出する開閉シャッターセンサ95、96とが接続されている。なお、バッファタンクスイッチ91が押されると、球貯留タンク44の開閉シャッターを閉状態として、球計数機50に投入された遊技球が、優先して揚送装置40により揚送されるようにしている。
【0054】
次に、図1、図4〜図9を参照して、遊技球回収装置30の移送装置33の構成及び遊技島1への取り付けについて説明する。
【0055】
図4は、移送装置33の取付位置近傍における遊技島1の拡大斜視図である。図5は、遊技球回収装置30の移送装置33の斜視図である。図6は、遊技球回収装置30の移送装置33の分解正面図である。図7(A)は移送装置33の本体部材330の内部構造を説明する図であり、図7(B)は本体部材330の上部に設置されるカバー部材350の機能を説明する図である。図8(A)は遊技島1に取り付けられた移送装置33の平面図であり、図8(B)は図8(A)における移送装置33のB−B断面図である。図9(A)〜図9(C)は移送装置33の取り付け及び取り外しを説明する図である。
【0056】
図1及び図4に示すように、遊技島1の下部には、遊技島1の長手方向に沿って延設され、遊技島1の幅方向(前後方向)に所定間隔を空けて配設される一対のベース壁5が配設される。一対のベース壁5は対向するように配設されており、第一回収樋31及び第二回収樋32は一対のベース壁5の間において遊技島1の長手方向に沿って設けられる。したがって、ベース壁5は、第一回収樋31及び第二回収樋32の側壁の一部を構成している。
【0057】
遊技球回収装置30の移送装置33は、一対のベース壁5の間であって第一回収樋31の下流端部と第二回収樋32の上流端部の間に画成される収容空間34内に配置される。収容空間34の上方には上方空間が設けられており、収容空間34の下方には下方空間が設けられている。つまり、遊技島1の下部の下方には下部空間4があり、下部空間4は下方空間を含む。
【0058】
図5及び図6に示すように、移送装置33は、後述する回転ドラム333(図7(A)参照)を有する本体部材330から構成されている。移送装置33の本体部材330の上部には、本体部材330を遊技島1に配設するために用いられる支持部材340と、本体部材330の上面を覆うカバー部材350が設置される。
【0059】
図5及び図7(A)に示すように、移送装置33の本体部材330は、回転ドラム333等を収容可能な箱状部材である。本体部材330の一方の側面には第一回収樋31を転動してきた遊技球を本体部材330内に受け入れる受入口331が形成され、他方の側面には遊技球を第二回収樋32へ排出する排出口332が形成される。排出口332は、受入口331よりも高い位置に設けられる。
【0060】
本体部材330の内部には、遊技球を磁力によって外周面に吸着可能な回転ドラム333と、受入口331に対応して設けられ第一回収樋31から供給される遊技球を回転ドラム333に誘導する供給ガイド334と、排出口332に対応して設けられ回転ドラム333によって移送された遊技球を第二回収樋32に誘導する排出ガイド335とが収容される。
【0061】
回転ドラム333は、本体部材330の内部に、回転軸を介して回転自在に支持される。回転ドラム333は、本体部材330に併設される駆動モータ336(図3参照)の駆動力に基づいて回転駆動する。
【0062】
供給ガイド334は、本体部材330の内側下部において第一回収樋31の下流端部から回転ドラム333に向けて下り傾斜するように配設される。供給ガイド334の下流端部は、遊技球が通過不能な隙間をもって、回転ドラム333の外周面と対向する。これにより、供給ガイド334を転動してきた遊技球が供給ガイド334の下流端部から落下することを防止できる。
【0063】
排出ガイド335は、本体部材330の内側上部において回転ドラム333から第二回収樋32の上流端部に向けて下り傾斜するように配設される。排出ガイド335の上流端部は、回転ドラム333の外周面に摺接する。なお、排出ガイド335の上流端部を、遊技球が乗り越え可能な隙間をあけて回転ドラム333の外周面に近接させるようにしてもよい。
【0064】
図7(A)に示すように、第一回収樋31を転動してきた遊技球は、本体部材330の受入口331を通って供給ガイド334の下流端部まで導かれる。供給ガイド334によって回転ドラム333の外周面近傍まで到達した遊技球は、回転ドラム333の磁力によって外周面に吸着される。回転ドラム333は駆動モータ336(図3参照)によって回転しているので、供給ガイド334の下流端部の遊技球は次々に回転ドラム333の外周面に吸着されて上方に搬送される。上方に搬送された遊技球は、回転ドラム333の外周面に摺接(近接)する排出ガイド335の上流端部に当接することによって、回転ドラム333の外周面から離れて排出ガイド335上に誘導される。このように誘導された遊技球は、排出ガイド335を転動し、排出口332を通過して第二回収樋32に導かれる。
【0065】
図5及び図7(B)に示すように、カバー部材350は、板状部材であり、支持部材340が固定された状態の本体部材330の上面を覆うように設けられる。カバー部材350の上面351は、遊技球が転動可能な転動面として形成されており、遊技島1の長手方向において第二回収樋32に向かって下り傾斜している。したがって、万一、遊技機から排出された遊技球が移送装置33の上部に落下しても、落下した遊技球はカバー部材350の上面351を転動して第二回収樋32に導かれる(図7(B)参照)。そのため、遊技球が移送装置33の上部に滞留することを回避することができる。
【0066】
図4、図8(A)、及び図8(B)に示すように、支持部材340は、本体部材330(移送装置33)を遊技島1に設置するために使用される部材である。
【0067】
支持部材340は、本体部材330の上面に取り付けられる取付部341と、遊技島1の幅方向における取付部341の両端に設けられる載置部342と、を備える。このように、支持部材340は、中央部分に取付部341が形成され、両端部分に載置部342が形成された板状部材である。
【0068】
取付部341は、本体部材330(移送装置33)の上面に、4個のボルト343などの止着部材を介して着脱自在に固定される。取付部341の幅は、本体部材330の幅と同じに又は僅かに狭く設定されている。
【0069】
載置部342は、取付部341の端部から立設し、その立設部分から遊技島1の幅方向外側に延設される。載置部342は、ベース壁5の上面に対して載置可能に構成されている。
【0070】
図4、図9(A)〜図9(C)を参照して、移送装置33の遊技島1への取り付け及び遊技島1からの取り外しについて説明する。図9(A)〜図9(C)においては、カバー部材350及び遊技島1の前側のベース壁5の図示が省略されている。
【0071】
図9(A)に示すように、支持部材340が固定された状態の移送装置33は、ベース壁5の上方における上方空間から、一対のベース壁5の間の収容空間34内に収められる。
【0072】
図4及び図9(B)に示すように、支持部材340の載置部342がベース壁5の上面に載置されることによって、移送装置33は収容空間34内に吊り下げられた状態となり、移送装置33の遊技島1への取り付けが終了する。本実施形態では、支持部材340の載置部342をベース壁5の上面に引っ掛けるだけで遊技島1に移送装置33を取り付けることができ、作業スペースの確保し難い遊技島1の下部における移送装置33の取り付け作業が非常に容易となる。
【0073】
なお、ベース壁5の上面に位置決め用の一対の凸部5bを設け(図4参照)、これら凸部5bの間に載置部342を戴置すれば、移送装置33の取り付け作業がさらに容易となる。
【0074】
図9(C)に示すように、移送装置33を遊技島1から取り外す場合には、移送装置33の下にジャッキをセットし、ジャッキアップしてジャッキにより移送装置を支えた後に、ボルト343(図8(B)参照)を外して、移送装置33の本体部材330と支持部材340との締結を解除する。その後、ジャッキをダウンし移送装置33を収容空間34の下方空間に移動させて外側に引き出すことで、移送装置33の遊技島1からの取り外しが終了する。支持部材340を移送装置33から外すことによって遊技島1から移送装置33を取り外すことができるので、作業スペースの確保し難い遊技島1の下部における移送装置33の取り外し作業が非常に容易となる。また、本実施形態では収容空間34に位置している移送装置33を重力方向(図9(C)において下方)に移動させて下方空間から引き出すので、比較的重量のある移送装置33を取り外す場合においても移送装置33の取り回しが容易となる。また、下方空間の周囲にある下部空間4を使用できるので、移送装置33の取り外し作業が非常に容易となる。
【0075】
次に、図10〜図12を参照して、第一回収樋31の下流端部の構造及び第一回収樋31の下流端部近傍のベース壁5の構造について説明する。
【0076】
図10(A)は第一回収樋31の下流端部近傍の斜視図であり、図10(B)は図10(A)の破線領域の拡大図である。図11は、第一回収樋31の下流端部近傍の斜視図であり、支持部材340の閉塞機能を説明する図である。図12は、第一回収樋31の下流端部近傍の斜視図であり、支持部材340の閉塞機能の別態様を説明する図である。
【0077】
図10(A)及び図10(B)に示すように、第一回収樋31の下流端部には、ベース壁5に沿って上下方向にガイド板31aが延設される。ガイド板31aは、遊技島1に設置された移送装置33の本体部材330の側面と対向するように形成されており、移送装置33の取り付け及び取り外し時において本体部材330を上下方向にガイドする。このように第一回収樋31の下流端部にガイド板31aを備えたことにより、移送装置33の取り付け及び取り外しが容易となる。
【0078】
なお、本実施形態では、第一回収樋31の下流端部にのみガイド板31aを設けたが、第一回収樋31の下流端部及び第二回収樋32の上流端部の少なくとも一方にガイド板を設けて移送装置33をガイドするようにしてもよい。
【0079】
また、第一回収樋31の下流端部に設けたガイド板31aに遊技球が当たることによってガイド板31aが変形しないように、ガイド板31aの上流側に楔形のゴム60等を設置しても良い(図10(B)参照)。
【0080】
第一回収樋31の下流端部における遊技球転動面(底部)には、上下方向に貫通するスリット31bが形成される。スリット31bは、遊技島1の長手方向に延設される溝である。スリット31bは、遊技島1の幅方向に沿って等間隔に複数設けられる。遊技球以外の異物がスリット31bを介して第一回収樋31の下方に落下することが期待できるので、移送装置33に異物が侵入することを抑制できる。
【0081】
本実施形態では、スリット31bを、第一回収樋31の遊技球転動面を貫通する貫通溝として形成したが、異物を収納できる程度の深さを有する、第一回収樋31の遊技球転動面に窪んだ凹状溝として形成してもよい。
【0082】
図10(A)、図10(B)、及び図11に示すように、第一回収樋31の下流端部寄りのベース壁5には、当該ベース壁5の下端から上方に向かって切り欠かれる切欠溝5aが設けられる。切欠溝5aは、その溝幅が支持部材340の板厚と同じに又は僅かに狭く設定されており、支持部材340の載置部342が係合可能に構成されている。支持部材340の載置部342をベース壁5の下方から切欠溝5aに挿入して切欠溝5aに係合させることによって、支持部材340の取付部341が第一回収樋31の下流端部を閉塞する(図11参照)。
【0083】
したがって、本体部材330から外した支持部材340を切欠溝5aに係合させることで、移送装置33を遊技島1から取り外した後にアウトタンクから第一回収樋31に遊技球が排出されても、遊技球が第一回収樋31から遊技場の床面に落下することを防止できる。また、移送装置33を遊技島1から取り外した後に、支持部材340を紛失することがない。
【0084】
図10(A)及び図10(B)では支持部材340と係合可能な切欠溝5aをベース壁5に形成したが、図12(A)及び図12(B)に示すように支持部材340と係合可能な切欠溝31cを第一回収樋31の下流端部に形成してもよい。切欠溝31cは、ガイド板31aよりも上流位置に配設されており、第一回収樋31の下方から挿入される支持部材340(取付部341及び載置部342)が係合可能な溝として形成される。切欠溝31cを第一回収樋31に形成する場合には、ジャッキ上に載せられた移送装置33(図9(B)参照)を収容空間34から下方に移動させなくても、本体部材330から外した支持部材340を切欠溝31cに係合させることができる。そのため、移送装置33の取外作業開始直後から第一回収樋31の下流端部を閉塞することができ、遊技球が第一回収樋31から遊技場の床面に落下することを防止できる。
【0085】
上記した本実施形態による遊技球回収装置30によれば、以下の効果を得ることができる。
【0086】
本体部材330に着脱自在に固定される支持部材340の載置部342をベース壁5の上面に載置することによって、移送装置33は収容空間34内に吊り下げられた状態で配置される。支持部材340の載置部342をベース壁5の上面に引っ掛けるだけで遊技島1に移送装置33を取り付けることができ、作業スペースの確保し難い遊技島1の下部における移送装置33の取り付け作業が非常に容易となる。また、支持部材340を移送装置33から外すことによって、移送装置33を収容空間34の下方に移動させて遊技島1から取り外すことができるので、作業スペースの確保し難い遊技島1の下部における移送装置33の取り外し作業が非常に容易となる。
【0087】
ベース壁5は遊技島1が設置される遊技場の床面の上方に配設されており、移送装置33が収容される収容空間34がその下部において下方空間と連通しているので、収容空間34に位置している移送装置33を重力方向に移動させて、下方空間から引き出すことができ、比較的重量のある移送装置33を取り外す場合においても移送装置33の取り回しが容易となる。
【0088】
第一回収樋31の下流端部には、移送装置33の取り付け及び取り外し時において本体部材330を上下方向にガイドするガイド板31aが設けられるので、移送装置33の取り付け及び取り外しが容易となる。
【0089】
第一回収樋31の下流端部寄りのベース壁5には、当該ベース壁5の下端から上方に向かって切り欠かれる切欠溝5aが設けられ、支持部材340の載置部342がベース壁5の切欠溝5aに係合することで、支持部材340の取付部341が第一回収樋31の下流端部を閉塞する。これにより、移送装置33を遊技島1から取り外した場合においても、支持部材340を紛失することがなく、第一回収樋31内の遊技球が第一回収樋31から遊技場の床面に落下することを防止することが可能となる。また、第一回収樋31の下流端部に切欠溝31cを形成する場合には、移送装置33を収容空間34から下方に移動させなくても、本体部材330から外した支持部材340を切欠溝31cに係合させることができ、移送装置33の取外作業開始直後から第一回収樋31の下流端部を閉塞することができる。
【0090】
移送装置33の交換中において、アウトタンクから排出される遊技球が第二回収樋32に落下する遊技機の場合にも、遊技球を回収できるので、移送装置33の交換作業に支障がなければ、遊技が継続できる。また、第一回収樋31を堰き止めることにより、移送装置33の交換中でも、アウトタンクから排出される遊技球が移送装置33の上部に落下しない遊技機(第一回収樋31に落下する遊技機)の場合、移送装置33の交換作業に支障がなければ、遊技を継続できる場合があり、遊技機での遊技に与える影響が少なくなる。
【0091】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなし得ることは明白である。
【産業上の利用可能性】
【0092】
本発明は、パチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、アレンジボール遊技機、雀球遊技機等の遊技球を使用する全ての遊技機に適用可能である。
【符号の説明】
【0093】
1 遊技島
4 下部空間
5 ベース壁(壁部)
5a 切欠溝(係合溝)
20 遊技球供給装置
30 遊技球回収装置
31 第一回収樋
31a ガイド板
31b スリット
31c 切欠溝(係合溝)
32 第二回収樋
33 移送装置
34 収容空間
40 揚送装置
42 上部タンク
70 島制御装置
330 本体部材
340 支持部材
341 取付部
342 載置部
343 ボルト
350 カバー部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の遊技機が長手方向に配列される遊技島に設けられ、これら遊技機から排出された遊技球を回収して、遊技島の上部に遊技球を揚送する揚送装置に向けて遊技球を搬送する遊技球回収装置において、
前記遊技島の下部において前記遊技島の長手方向に延設され、前記遊技島の幅方向に所定間隔を空けて配設される一対の壁部と、
前記遊技島の長手方向に傾斜するように前記一対の壁部の間に配設され、遊技機から排出された遊技球を回収可能な第一回収樋と、
前記遊技島の長手方向に傾斜するように前記一対の壁部の間に配設され、上流端部が前記第一回収樋の下流端部よりも高い位置に配設され、遊技機から排出された遊技球を回収可能な第二回収樋と、
前記第一回収樋を転動してきた遊技球を前記第二回収樋へと揚送する移送装置と、
前記移送装置の上面に着脱自在に取り付けられる取付部と前記一対の壁部の上面に載置可能な載置部とから構成され、当該載置部が前記一対の壁部の上面に載置されることによって、前記一対の壁部の間であって前記第一回収樋の下流端部と前記第二回収樋の上流端部の間の収容空間内に前記移送装置を吊り下げた状態で支持する支持部材と、を備えることを特徴とする遊技球回収装置。
【請求項2】
前記壁部は、前記遊技島が設置される遊技場の床面の上方に配設されており、
前記移送装置が収容される前記収容空間は、その下部において、前記遊技島と前記床面との間に設けられる下部空間と連通することを特徴とする請求項1に記載の遊技球回収装置。
【請求項3】
前記第一回収樋の下流端部及び前記第二回収樋の上流端部の少なくとも一方には、前記壁部に沿って上下方向に延設され、前記移送装置の取り付け又は取り外し時における前記移送装置の上下方向の移動をガイドするガイド板が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技球回収装置。
【請求項4】
前記第一回収樋の下流端部寄りの位置の前記壁部、又は前記第一回収樋の下流端部には、前記支持部材と係合可能な係合溝が形成され、
前記支持部材は、中央部分に前記取付部が形成され、両端部分に前記載置部が形成された板状部材であり、
前記移送装置から取り外された前記支持部材を前記係合溝に係合させることで、前記支持部材の前記取付部が前記第一回収樋の下流端部を閉塞することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の遊技球回収装置。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図1】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−147833(P2012−147833A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−6928(P2011−6928)
【出願日】平成23年1月17日(2011.1.17)
【出願人】(507157919)株式会社エビスワーク (34)
【出願人】(390025601)株式会社西陣 (107)
【出願人】(000132747)株式会社ソフイア (2,465)
【Fターム(参考)】