説明

遊技装置

【課題】 遊技者にとって有利な条件の特別ゲームの内容を複数種設けてバリエーションを増やすことにより遊技者の興趣を高めることができる。
【解決手段】 赤7−赤7−赤7又は青7−青7−青7に入賞した場合、RB開始可能回数である3又は2をRB開始可能回数表示用デジタル表示器36(ボーナスカウンター)に表示し、BB(ビッグボーナスゲーム)を開始する。赤7−赤7−赤7によるBBの場合30ゲーム消化により終了し、30ゲーム以内で3回RBが行われても終了する。青7−青7−青7によるBBの場合30ゲーム消化により終了し、30ゲーム以内で2回RBが行われても終了する。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、所謂ボーナスゲーム等の遊技者にとって有利な条件のゲームの内容が変化する、スロットマシン等の遊技装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
従来の遊技装置の一例としてのスロットマシンは、概ね次のようなものであった。
【0003】
すなわち、外周に複数のシンボルを有する複数のリールを例えば3つ有し、メダルの投入後にスタートレバーなどの操作によって前記リールを外周の複数のシンボルがおおむね識別され得る程度の速度で回転させ、プログラム上で各賞についての抽選を行う。遊技者にとって比較的利益の小さい賞(リールにほぼ均等に多数表示されたシンボルの組み合せによる賞)に当選して内部当りとなった場合は、リール停止位置の制御によりほぼ確実に入賞する。遊技者にとって大きな利益が得られる賞(リールに比較的少数表示されたシンボルの組み合せによる賞)
に当選して内部当りとなった場合は、リール停止位置の制御により比較的高い率で入賞する。リール停止位置の制御は、遊技者が各リールに対応したストップボタンを操作してから一定時間内に可能な範囲で、対応するシンボルを入賞に必要な位置に引き込んで停止させるものである。
【0004】
比較的利益の小さい賞としては、例えば、再遊技(次回もメダル投入なしで同じ条件で再ゲームできる)や所定枚数(例えば十数枚又はそれ以下)のメダル払い出しの他、所謂シングルボーナス(SB)等が挙げられ、大きな利益が得られる賞としては、例えば、所謂ビッグボーナス(BB)、レギュラーボーナス(RB)、CT[チャレンジタイム]等のようにより多数のメダル獲得が可能な賞を挙げることができる。何れにせよ、入賞した場合はそれぞれの賞の内容に従った処理が行われる。
【0005】
SB、RB、BB、CTは、次のような内容のものである。
■SB[シングルボーナス](役物):一般ゲームにおいて特定の賞に入賞することによって、次回のゲームにおいてのみ行われる。特別の賞(役物賞、例えば一般ゲームにおいて入賞とならないシンボルの組合せのみが入賞となる賞)に高率で入賞し得、入賞すれば15枚(14枚、13枚等もある)のメダルを獲得できるゲーム。
■RB[レギュラーボーナス](役物連続作動装置):一般ゲームにおいて特定の賞に入賞することによって、次回のゲームから12回のゲーム数を上限として■のSBが連続して行われ、特別の賞(役物賞)に8回の入賞があったときは終了する。なお、12ゲーム、8回は最高値であり、それ以下でもよい。
■BB[ビッグボーナス](役物連続作動増加装置):一般ゲームにおいて特定の賞に入賞することによって、次回のゲームから30回のゲーム数を上限として■のRBを開始する賞(一般ゲームにおいてRBを開始する賞とは異なるシンボルの組み合わせにより入賞となるものであってよい)に高率で入賞し得る。RBを開始する賞に3回入賞したときは終了する。なお、3回は最高値であり、それ以下でもよい。
■CT[チャレンジタイム]:一般ゲームにおいて特定の賞に入賞することによって、次回のゲームから100回のゲーム数を上限として特別ゲーム開始以外の賞を遊技者の技量次第で狙って当てることが可能になり、獲得メダル枚数が200枚を越えれば終了する。なお、200枚は最高値であり、それ以下でもよい。
【0006】
従来のスロットマシンにおいては、機種によって、例えば、BBにおけるゲーム数の上限やRBにおけるゲーム数の上限や役物賞の入賞可能回数、又はCTにおけるゲーム回数や獲得メダル枚数の上限が異なることがあるが、各機種毎のBB、RB、CT等の内容は一定であった。
【0007】
その結果、従来のスロットマシンは各メーカーのものがほとんど同じような内容となっている。すなわち、シンボルが例えば「7−7−7」と揃うと一定内容のBBとなって350枚から400枚程度の遊技メダルを獲得し得、シンボルが例えば「BAR−BAR−BAR」と揃うと一定内容のRBとなって112枚程度の遊技メダルを獲得し得るものである。そのため、遊技者がマンネリ感を感じてスロットマシンに対する興味が低減するおそれもある。
【0008】
本考案は、従来技術における上記のような課題に鑑み行われたものであって、その目的とするところは、遊技者にとって有利な条件の特別ゲームの内容を複数種設けてバリエーションを増やすことにより遊技者の興趣を高めることができる遊技装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本考案の遊技装置は、種々の表示内容を連続的に変化させつつ表示し得る1又は2以上の表示手段と、その表示手段に前記表示内容を固定的に表示させるための表示固定手段とを有し、前記表示固定手段を遊技者が操作して前記表示手段に前記表示内容を固定的に表示させることができ、前記表示手段が固定的に表示した表示内容が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するゲームを実行する遊技機であって、前記ゲームとして、一般ゲームと、その一般ゲームよりも遊技者にとって有利な条件の1種又は2種以上の特別ゲームを有し、その特別ゲームの少なくとも1種が特定特別ゲームであり、その特定特別ゲームは、前記表示手段が2種以上の特定の表示内容の何れかを固定的に表示した場合に開始し得、その特定の表示内容の種類によってゲームの内容が異なることを特徴とする(請求項1)。
(1) 上記の、種々の表示内容を連続的に変化させつつ表示し得る1又は2以上の表示手段と、その表示手段に前記表示内容を固定的に表示させるための表示固定手段とを有し、前記表示固定手段を遊技者が操作して前記表示手段に前記表示内容を固定的に表示させることができ、前記表示手段が固定的に表示した表示内容が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するゲームを実行する遊技機は、例えば、複数種のシンボルを順次連続的に表示するための1又は2以上の表示手段と、表示手段における前記連続的表示を停止させてシンボルを固定表示させるための表示固定手段とを有し、前記表示固定手段を遊技者が操作して前記表示手段に前記表示内容を固定的に表示させることができ、前記表示手段が固定的に表示したシンボルの種類とその停止位置が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するゲームを実行する遊技機とすることができる。
【0010】
このような遊技機の好適な例として、外周面に複数のシンボルが表示され、回転停止状態において前記シンボルの1又は2以上を遊技者が視認し得る、回転自在に支持された回転体、及びその回転体を回転駆動するための回転駆動装置からなる1又は2以上の表示装置(表示手段)と、回転駆動されている前記回転体を停止させてシンボルを固定表示させるための表示固定装置(表示固定手段)とを有し、前記表示固定装置を遊技者が操作して前記表示装置に前記シンボルを固定的に表示させることができ、その表示固定装置によって停止した回転体における前記シンボルの種類とその停止位置が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するスロットマシンを挙げることができる(請求項2)。
【0011】
前記シンボルとは、図形、絵、文字、記号等を意味するものであり、その例としては、プラム、スイカ、チェリー、ベル等の絵、「7」の文字、「BAR」の文字、「RP」の文字等を挙げることができる。
【0012】
前記の複数種のシンボルを順次連続的に表示するための表示手段は、前記好適な例におけるような、ステッピングモータ等の回転駆動装置により回転駆動される回転体のほか、例えば、CRTや液晶パネル等のビデオディスプレイ装置を利用したものであってもよい。前記遊技機は、このような表示手段を1又は2以上有し、各表示手段が1組のシンボル群を互いに独立的に表示するものとすることができる。前記回転体の場合、1又は2以上(例えば3つ)の回転体が互いに独立的に回転することにより、それぞれの回転体に表示されたシンボル群を互いに独立的に表示するものとすることができる。ビデオディスプレイ装置を利用したものの場合、例えば1台のビデオディスプレイ装置に1又は2組以上のシンボル群を互いに独立的に表示することにより1又は2以上の表示手段とすることもできる。
【0013】
前記回転体の一般的な例としては、多種のシンボルが外周面の周方向に順に1つずつ表示されたリールを挙げることができる。
【0014】
前記表示固定手段は、例えば、遊技者が操作する停止ボタンによる停止信号に応答して、前記のような回転体を回転駆動するステッピングモータ等の回転駆動装置を適宜のタイミングで停止させ得るものとすることができる。なお、前記表示固定手段は、遊技者が不操作状態で所定時間経過することにより発生する停止信号に応答して、前記ステッピングモータ等の回転駆動装置を適宜のタイミングで停止させ得るようにすることもできる。又は、ビデオディスプレイ装置によるシンボルの表示を適宜のタイミングで固定表示させるものとすることができる。
或いは、例えば遊技機内部の制御装置によって、特定条件下で前記のような回転体を特定のシンボルが特定位置に位置するように停止させ得るもの、又は、特定条件下でビデオディスプレイ装置によるシンボルが特定位置に位置するように固定表示させ得るものとすることもできる。
【0015】
表示手段による表示内容の表示は、例えば少なくとも遊技者が視認し得る程度の時間、表示内容を固定状態で表示するものであれば、固定的表示ということができる。
【0016】
前記のような回転体やビデオディスプレイ装置等による表示手段が固定的に表示したシンボルの種類とその停止位置が所定の入賞条件を達成する場合、それはゲームの入賞と対応する。
(2) 所定の入賞条件達成というのは、例えば、(1) 遊技者が操作する停止ボタンによる停止信号又は不操作状態で所定時間放置することにより発生する停止信号に応答して適宜のタイミングで固定表示されたシンボルの停止位置とその種類についての条件を達成することとすることができる。
【0017】
或いは、入賞条件達成を、例えば、(2) 適宜タイミングで乱数サンプリングを実行し、得られたサンプリング値により判断する抽選手段、又はその他の抽選手段の実行により判断するものとすることができる。
【0018】
また或いは、入賞条件達成を、例えば、(3) 所定の内部当り条件(例えば、適宜タイミングで乱数サンプリングを実行し、得られたサンプリング値により判断される条件、又はその他の抽選手段の実行により判断される条件)の達成によって、その内部当り条件に対応する賞についての内部当り状態が内部当り設定手段により設定された上で、遊技者が操作する停止ボタンによる停止信号又は遊技者が表示手段を固定表示させずに不操作状態で所定時間放置することにより発生する停止信号を受けた時点から前記条件によって特定されるシンボルが特定位置に表示されるまでのずれが所定範囲内であることとすることもできる。なお、所定の入賞条件は、常に一定であることを必ずしも要しない。所定の入賞条件や賞の内容を適宜変更することもできる。
【0019】
入賞によって遊技者に与えられる賞としては、例えば、メダルやコイン等の遊技媒体の払い出し、遊技媒体保留情報(クレジット)の加算、再遊技(リプレイ)可能回数等の価値情報の加算、遊技者にとってより有利な条件の特別ゲームの開始等、又はそれらのうち2以上のものの組み合わせ等を挙げることができる。
特別ゲームが開始される賞は、1種であってもよく2種以上であってもよい。また特別ゲームの内容は、1種であってもよく2種以上であってもよい。特別ゲームから更に同種又は異種の特別ゲームに移行し得るものとすることもできる。
【0020】
入賞の有無及びその賞の種類は、入賞条件達成の有無を判定する入賞判定手段を設けることにより判定することができる。
【0021】
入賞判定手段による入賞条件達成の判定がどのように行われるにせよ、(上記スロットマシンの例においては、表示固定装置によって固定表示されたシンボルの種類とその停止位置によって、)ゲームの結果が遊技者に示される。
(3) 特別ゲームというのは、一般ゲームよりも入賞確率が高いというような、一般に、遊技者にとって有利な条件のゲームである。一般ゲームというのは、特別な条件を要することなく通常行われるゲームを言う。
【0022】
スロットマシン等における特別ゲームとしては、例えば、■SB[シングルボーナス](役物):一般ゲームにおいて特定の賞に入賞することによって、次回のゲームにおいてのみ行われる。特別の賞(役物賞、例えば一般ゲームにおいて入賞とならないシンボルの組合せのみが入賞となる賞、或いは、そのような組合せと一般ゲームにおいて入賞となるシンボルの組み合わせの両方が入賞となる賞)に高率で入賞し得、入賞すれば所定枚数のメダルを獲得できるゲーム。
■RB[レギュラーボーナス](役物連続作動装置):一般ゲームにおいて特定の賞に入賞することによって、次回のゲームから所定のゲーム数を上限として■のSBが連続して行われ、特別の賞(役物賞)に所定数の入賞があったときは終了する。
■BB[ビッグボーナス](役物連続作動増加装置):一般ゲームにおいて特定の賞に入賞することによって、次回のゲームから所定のゲーム数を上限として■のRBを開始する賞(一般ゲームにおいてRBを開始する賞とは異なるシンボルの組み合わせにより入賞となるものであってよい)に高率で入賞し得る。RBを開始する賞に所定回数入賞したときは終了する。
等の他、特別ゲーム開始以外の賞を遊技者の技量次第で狙って当てることが一定ゲーム数の間可能になるCT(チャレンジタイム)、■のSBを行う賞に入賞する率が一定ゲーム数の間10倍程度になる10倍役物等を挙げることができる。
【0023】
従来の特別ゲームは、ゲームを行い得る回数、特別ゲームにおける特別の賞(上記役物賞)に入賞可能な回数、特別の賞に入賞し得る率、その特別の賞における利益(払い出しメダル枚数)、別の特別ゲーム(上記BBにおけるRB)を開始し得る回数、別の特別ゲームを開始し得る率等のゲーム内容が固定している。
【0024】
特定特別ゲームは特別ゲームの一部でもよく全てでもよい。特定特別ゲームにおいては、ゲームの内容を2種以上有する。すなわち、一定の形式において行われるが、例えば、ゲームを行い得る回数、特別ゲームにおける特別の賞(上記役物賞)に入賞可能な回数、特別の賞に入賞し得る率、その特別の賞における利益(払い出しメダル枚数)、別の特別ゲーム(上記BBにおけるRB。特定特別ゲームを含む。)を開始し得る回数、別の特別ゲームを開始し得る率、特別ゲームにおいて開始される別の特別ゲームにおける同様の事項(ゲーム回数や特別の賞に入賞可能な回数等)等の特別ゲームの要素のうち1又は2以上が異なるものを、2種以上有する。また、相違する要素を2以上組み合わせることにより、特定特別ゲームの内容に多様なバリエーションを設けることができる。すなわち、特定特別ゲームが、所定回数のゲームの範囲内で特別の賞に所定の回数まで入賞し得るものであり、特定特別ゲームの内容のうち特定の表示内容の種類によって変化するものが、ゲームを行い得る回数、特別の賞に入賞し得る回数、その特別の賞に入賞し得る率、及びその特別の賞に入賞することによる利益の大小のうち1又は2以上であるものとすることができ(請求項3)、また、特定特別ゲームが、所定回数のゲームの範囲内で別の特別ゲームを所定回数開始し得るものであり、特定特別ゲームの内容のうち特定の表示内容の種類によって変化するものが、ゲームを行い得る回数、前記別の特別ゲームを開始し得る回数、別の特別ゲームを開始し得る率、及びその別の特別ゲームにより得られる利益の大小のうち1又は2以上であるものとすることができる(請求項4)。
【0025】
具体的には、例えば、BBが特定特別ゲームであってBBを開始する賞への入賞の表示内容(特定の表示内容)が赤7−赤7−赤7と青7−青7−青7と緑7−緑7−緑7の3種類である場合、赤7−赤7−赤7によるBBでは30ゲーム以内でRBを3回まで開始し得、青7−青7−青7によるBBでは20ゲーム以内でRBを3回まで開始し得、緑7−緑7−緑7によるBBでは15ゲーム以内でRBを2回まで開始し得るものとすることができる。また例えば、RBが特定特別ゲームであってRBを開始する賞への入賞の表示内容(特定の表示内容)が赤BAR−赤BAR−赤BARと青BAR−青BAR−青BARと緑BAR−緑BAR−緑BARの3種類である場合、赤BAR−赤BAR−赤BARによるRBでは12ゲーム以内で役物賞に8回まで入賞し得、青BAR−青BAR−青BARによるRBでは10ゲーム以内で役物賞に8回まで入賞し得、緑BAR−緑BAR−緑BARによるRBでは8ゲーム以内で役物賞に6回まで入賞し得るものとすることができる。更に、例えばCTについても、3種類の表示内容で開始し得る場合に、各特定の表示内容毎に、100ゲーム以内で獲得メダル枚数が200枚以内、50ゲーム以内で獲得メダル枚数が200枚以内、30ゲーム以内で獲得メダル枚数が100枚以内とすることができる。他の例としては、例えば、BBが特定特別ゲームであってBBを開始する賞への入賞の表示内容(特定の表示内容)が赤7−赤7−赤7と青7−青7−青7の2種類である場合、何れに基づくBBにおいても20ゲーム以内でRBを3回まで開始し得るが、赤7−赤7−赤7によるBBではRBを開始する表示内容の内部当り確率が1/3 、青7−青7−青7によるBBではRBを開始する表示内容の内部当り確率が1/8 であるものとすると、赤7−赤7−赤7によるBBではRBを3回開始できる確率が高くなってメダル等の獲得枚数(得られる利益)が多くなり易く、青7−青7−青7によるBBではRBの開始が0、1又は2回である確率が高くなってメダル等の獲得枚数(得られる利益)が少なくなり易い。
【0026】
また、各特定特別ゲームの内容を、上記各要素の内容が異なることにより遊技者が得られる利益の程度が異なる2種以上とし、各内容に対応する特定の表示内容が表示手段に固定的に表示される率を、内部当りの抽選確率や回転体における該当シンボルの数の設定等により所望の率とすることにより、遊技者が遊技全体の中で得られる利益の程度を適切に設定することができる。すなわち、例えばある特定特別ゲームについて、遊技者が得られる利益の程度が最大の内容のものを開始し得る表示内容がやや低い率で固定的に表示され、遊技者が得られる利益の程度が比較的に小さいものを開始し得る表示内容がやや高い率で固定的に表示されるようにすることによって、最大の利益が得られる特定特別ゲームを行い得る可能性を維持しつつその特定特別ゲームが行われる頻度を高くし、然も遊技者が遊技全体の中で得られる利益の程度はあまり大きくならないようにすることができる。
【0027】
なお、例えば、RBの内容は複数(ゲームを行い得る回数や特別の賞に入賞可能な回数等)設定し、BB中のRBについては最大値の設定だけにしたり、RBは得られる利益(獲得メダル枚数)が少ない内容が開始される表示内容が固定的に表示される比率を高くし、BB中のRBは得られる利益が多い内容が開始される表示内容が固定的に表示される比率を高くすると、遊技者の興味を引きつける上で効果的である。
(4) 本考案の遊技装置は、特定の表示内容の種類によって変化する特定特別ゲームの内容を遊技者に報知する変化内容報知手段を備えるものとすることができる(請求項5)。
【0028】
変化内容報知手段を構成する装置には特に限定はなく、2個以上のランプやLED(発光ダイオード)を用いた表示装置、液晶パネルを用いた表示装置、LED等による7セグメントデジタル表示、1又は2以上のリール(ゲームにおける入賞とは無関係の別個に設けられたリールでもよい)等の視覚的内容を報知する装置や、スピーカその他の音声発生装置による聴覚的内容を報知する装置等の何れか又はそれらの複合等によって行うことができる。変化内容報知手段として、例えばリール等の表示手段が一旦表示内容を固定的に表示した後、その表示内容の連続的変化及びその後の所定内容の固定的表示を自動的に行なわせるという手段を採用することもできる。
【0029】
報知する内容としては、例えば、文字、図形等の意味のある視覚的内容や、言葉やメロディ等の聴覚的内容等を採用し得る。
【0030】
変化内容報知手段による遊技者に対する特定特別ゲームの内容の報知は、例えば、特定特別ゲームにおける最初のゲームを開始する前、又はその最初のゲームが終了する前に行なわれるものとすることができる。報知の時間は一瞬であってもよく数秒以上であってもよい。
【0031】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0032】
図1乃至図4は、本考案の実施の形態の例としてのスロットマシンについてのものである。
【0033】
図1は、スロットマシンの構成の概要を示すブロック図、図2は、スロットマシンの外観の正面図である。
【0034】
図3は、ゲーム開始から赤7/青7フラグ設定までの処理動作の概略を示すフローチャートである。
【0035】
図4は、BB開始賞に入賞した際にRBの開始可能回数を報知する処理動作の概略を示すフローチャートである。
(1) 遊技者が対面するスロットマシンの正面について、図2を参照しつつ説明する。
【0036】
上端部の3箇所(左右及び中央)にヒットランプ10が設けられている。
【0037】
上下方向中央部のやや上方には、水平方向等間隔に並んだ3つのシンボル表示窓12が設けられ、スロットマシン内部における各対応位置に、3つのリール14が水平方向回転軸線を中心として互いに独立的に回転自在に支持されている。
各リール14の外周面には、多種のシンボル(オレンジ、プラム、ベル、チェリー等の絵、赤色の「7」の文字(赤7)、青色の「7」の文字(青7)、「BAR」の文字、「RP」の文字等。図示せず。)が周方向における一定距離毎に順に表示され、そのうち周方向に連続する任意の3つのシンボルが、各リール14の停止時に、シンボル表示窓12における上中下の各位置にリール14毎に表示される。遊技者はこれらのシンボルを視認することができる。各リール14は、それぞれ別々のステッピングモータ(回転駆動装置の一例。図示せず。)によって、回転駆動され、また停止保持される。
【0038】
シンボル表示窓12には、3つのリール14それぞれが停止状態で表示する3つのシンボルに関し、入賞判定において、払い込まれたメダルの枚数(1乃至3枚)に応じて有効とされる整列位置を示すライン16(線)が5本描かれている。各ライン16の左端部には、払い込まれたメダルの枚数に応じてどのライン16が有効であるかを示す有効ラインランプ18が配設されている。この例においては、払い込まれたメダルが1枚の場合、「1MEDAL」の有効ラインランプ18の点灯によって中央の水平ライン16が有効であることが示され、メダルが2枚の場合、「1MEDAL」及び2つの「2MEDALS」の有効ラインランプ18の点灯によって3本の水平ライン16が全て有効であることが示され、メダルが3枚の場合、「3MEDALS」の有効ラインランプ18を含む全ての有効ラインランプ18の点灯によって、両対角ライン16を含む全てのライン16が有効であることが示される。遊技者は、有効ラインランプ18によって示された有効ライン16上に、各リール14におけるどのようなシンボルが位置しているかを見てゲームの結果(入賞か否か、及び入賞した賞の種類)を知ることができる。ゲームの結果は、ヒットランプ10の点灯若しくは点滅等やスピーカ20からの音声出力などによっても知らされる。
【0039】
メダルを払い込むには、上下中央部の右方部に設けられたメダル投入口22からメダルを投入するか、スロットマシンに保留されているメダルがある場合は、BETボタン24を押して必要枚数を払い込む。BETボタン24はメダル投入口22の左方に設けられている。
【0040】
有効ラインランプ18の下方に、リール14の回転開始が可能であることを示すために点灯するスタートランプ26(START)が設けられ、BETボタン24の下方に、3つのリール14の回転を一斉に開始させるためのスタートレバー28が設けられている。
【0041】
各リール14の下方には、それぞれのリール14が回転中であり、その回転をストップボタン30の押圧により停止させることが可能であることを示すために点灯する3つのストップランプ32(STOP)が設けられている。ストップボタン30は、ストップランプ32の下方に、各リール14に対応して3つ設けられている。
【0042】
メダル投入口22の上側には、メダルの投入が可能なことを示すために点滅するメダル投入ランプ34(INSERT MEDALS)が設けられている。その上方には、上から順に、RB(レギュラーボーナスゲーム)開始可能回数表示用デジタル表示器36(ボーナスカウンター)(BONUS)、保留枚数表示器38(CREDIT)及び払出枚数表示器40(PAYOUT)が設けられている。
【0043】
下端部にはメダル受皿部42が設けられ、その中央部の上側にメダル払出口44が設けられ、その右側にスピーカ20が設けられている。
【0044】
このスロットマシンにおいては、BB(ビッグボーナスゲーム)が特定特別ゲームであり、BBを開始し得る特定の表示内容が、赤7−赤7−赤7と青7−青7−青7の2種類であり、赤7−赤7−赤7によるBBでは30ゲーム以内でRB(レギュラーボーナスゲーム)を3回まで開始し得、青7−青7−青7によるBBでは30ゲーム以内でRBを2回まで開始し得るものとしている。
(2) 次に、主に図1のブロック図を参照してスロットマシンの構成の概要を説明する。
【0045】
制御部50は、ゲームの実行や周辺機器等の制御及び各種データの読み書きなどの処理を行うCPU(中央処理装置)、RAM、ゲームの実行や周辺機器等の制御などのためのプログラム及び各種データが書き込まれたROM、並びに周辺機器等との接続のための入出力インターフェイスなど(図示せず。)からなり、必要に応じ周辺機器等と連携して、上記表示手段、表示固定手段、変化内容報知手段、入賞判定手段等の機能を実現する。
【0046】
メダル投入ランプ部34aは、メダルの投入が可能な場合に制御部50から与えられる点滅指示信号により、メダル投入ランプ34を点滅させる。
【0047】
メダル検出部51は、メダル投入口22から投入されたメダルを検出して検出信号を制御部50に出力する。
【0048】
BETボタン24は、スロットマシンに保留されているメダルを賭ける場合にメダル1枚毎に1度押すものであり、1度押す毎にその信号を制御部50に出力する。
【0049】
スタートランプ部26aは、リール14の回転開始が可能な状態である場合に制御部50から与えられる点灯指示信号により、スタートランプ26を点灯させる。
【0050】
スタートレバー28は、リール14の回転開始が可能な状態において3つのリール14の回転を一斉に開始させる場合に、押下することにより回転開始信号を制御部50に出力する。
【0051】
ストップランプ部32aは、リール14が回転中であってその回転をストップボタン30の押圧により停止させることが可能である場合に各リール14毎に制御部50から与えられる点灯指示信号により、各ストップランプ32を点灯させる。
【0052】
ストップボタン30(停止ボタン)は、回転中のリール14を停止させる場合に各リール14毎に押圧するものであり、各ストップボタン30の押圧により、対応するリール14を停止させるための停止信号を制御部50に出力する。
【0053】
有効ラインランプ部18aは、賭けられたメダルの枚数に応じて制御部50から与えられる点灯指示信号により、対応する有効ラインランプ18を点灯させる。
【0054】
リール部14aは、3つのリール14と、各リール14を回転駆動又は停止保持するための3つのステッピングモータと、制御部50からのステッピングモータ駆動信号に応じてそれらのステッピングモータを駆動するための駆動回路と、一定回転位置において制御部50に対しリセット信号を出力するためのリセット信号出力部を有してなる(図示せず。)。制御部50は、リール14の1回転毎に、リセット信号を受けた時点からステッピングモータ駆動信号の例えばパルス数をカウントすることにより、リール14の回転角度、すなわち各シンボルの位置を把握すること(すなわち表示手段による表示内容を検知すること)ができる。
【0055】
ヒットランプ部10aは、制御部50から与えられる点灯指示信号又は点滅指示信号により、ヒットランプ10を点灯し又は点滅する。
【0056】
音声出力部52は、制御部50から出力される音声出力信号に応じ、スピーカ20から音声を出力する。
【0057】
RB開始可能回数表示部36aのRB開始可能回数表示用デジタル表示器36(ボーナスカウンター)(BONUS)は、BB(ビッグボーナスゲーム)を開始する場合に、制御部50から出力される表示信号に従って、0乃至9の10種の数字を素早く変更しつつ約5秒間表示した後、そのBBを開始し得る特定の表示内容(赤7−赤7−赤7又は青7−青7−青7)に応じてセットされたRB開始可能回数を示す数字(3又は2)を固定的に表示する。
【0058】
保留枚数表示部38aは、スロットマシンに保留されているメダル枚数として制御部50に記憶されている枚数に応じて制御部50から出力される表示信号に従って、その枚数に応じた数字を保留枚数表示器38に表示する。
【0059】
メダル払出部44aは、ゲームの結果に応じ制御部50において計算されたメダル払出数に応じて制御部50から出力される払出信号に従って、その枚数に応じたメダルをメダル払出口44から払い出す。
【0060】
払出枚数表示部40aは、ゲームの結果に応じ制御部50において算出されたメダル払出数に応じて制御部50から出力される表示信号に従って、その枚数に応じた数字を払出枚数表示器40に表示する。
(3) 次に、ゲーム実行処理動作の概略を図3及び図4を参照して説明する。
【0061】
ステップS1において、制御部50がメダル払込みの有無を判定する。メダルの投入が可能でメダル投入ランプ34が点滅状態にある場合にメダル投入口22から1乃至3枚のメダルを投入するか、保留されているメダルがあって保留枚数表示器38に1以上が表示されている場合にBETボタン24押圧により1枚以上のメダルが払い込まれることにより、ステップS1の判定はY(YES)となる。それにより、スタートランプ26が点灯する(S2)と共に、投入されたメダル枚数に応じて有効ラインランプ18が点灯し、ステップS3に進む。
【0062】
スタートレバー28を押下すると、ステップS3はYとなり、制御部50は、次のステップS4でスタートランプ26を消灯し、ステップS5で3つのリール14を一斉に回転させる。更にステップS6で、赤7BB(赤7−赤7−赤7によるビッグボーナスゲーム)、青7BB(青7−青7−青7によるビッグボーナスゲーム)、RB(レギュラーボーナスゲーム)、及びSB(シングルボーナスゲーム);並びにその他の遊技者にとって比較的利益の小さい賞(小物)であるオレンジ、プラム、ベル、チェリー等又は再遊技について、制御部50において、内部当りか否かの抽選を行う。抽選は、乱数サンプリングを実行し、得られたサンプリング値をROMに書き込まれているデータに照らして、当選か否か及びその賞の種類等を判定することにより行う。他の方法による抽選も可能である。
【0063】
抽選により何れかの賞の内部当りとなった場合、その賞に対応するフラグがセットされる。抽選により赤7BB又は青7BBに内部当り(当選)となった場合(S7−Y)、それぞれ赤7BBフラグ又は青7BBフラグがセットされる(S8)。
【0064】
次いで、制御部50が全てのストップランプ32を点灯させる。その後、遊技者が適宜のタイミングで各ストップボタン30を押圧することにより(或いは所定時間ストップボタン30を押圧せずに不操作状態が継続することにより)出力される停止信号を制御部50が検知すると、制御部50は、リール停止操作時に発する停止音の出力信号を音声出力部52に対し出力し、音声出力部52はそれに応じてスピーカ20から停止音を出力する。次いで制御部50は対応するリール14のステッピングモータを停止させる。
(3-1) 制御部50が対応するリール14のステッピングモータを停止させる際、赤7BB、青7BB、RB、SB、再遊技等の何れかの賞の内部当り状態となっていることを示すフラグが何れもセットされていなければ、制御部50はストップボタン30押圧(或いは所定時間放置)による停止信号を受けた後一定のタイミングでリール14を停止させる。但し、リール14が前記一定のタイミングで停止する際に、何れかの賞の入賞条件を達成することとなる場合は、そのリール14を1コマ送る(シンボル1つ分余分に回転させる)。それでも何れかの賞について入賞することとなる場合は、入賞とならないようになるまでリール14のコマ送りを繰り返す。
【0065】
この場合は、3つのリール14が停止した状態で入賞に係るシンボルの組み合わせが有効ライン16上に表示されないため、その後ステップS1に戻る。
(3-2) 何れかの賞に内部当り状態となっていることを示すフラグがセットされている場合、制御部50は、ストップボタン30の押圧等による停止信号を受けた時点から内部当り状態となっている賞への入賞に必要なシンボルが入賞に必要な位置に達するまでの差が規定停止時間内であるときは、そのシンボルが必要位置に表示されるようにリール14を停止させる。すなわち、そのシンボルをシンボル表示窓12の必要位置に引き込む。このようにして、内部当り状態が設定されている場合に、その賞に入賞する率を上げるか又は入賞がほぼ確実となるようにして高入賞率化する。前記規定停止時間内にないときは、他の賞について入賞とならないように必要に応じリール14を1コマずつ送って停止させる。
【0066】
3つ目のリール14が停止すると、制御部50は、有効ラインランプ18によって示される有効ライン16上のシンボルの種類及び並び方を把握し、入賞か否か、及び入賞した賞の種類を判定する。その際遊技者も、同様に入賞か否か、及び入賞した賞の種類を知ることとなる。
【0067】
入賞と判定された場合、制御部50は、賞の内容に応じ、例えば所定枚数のメダルの払出しをメダル払出部44aに指示すると共に、その枚数に応じた数字を払出枚数表示器40に表示するよう払出枚数表示部40aに指示し、更に、その賞の内部当りを示すフラグをクリアする。次いで、その賞が特別ゲームを開始するものでない場合はステップS1に戻り、その賞がBB、RB等の特別ゲームを開始するものであるときは、ヒットランプ10の点滅及びスピーカ20からの効果音出力により各特別ゲーム開始の賞に入賞したことが報知され、その特別ゲームへ移行し、特別ゲーム終了後、ステップS1に戻る。
【0068】
入賞なしと判定されたときは、赤7BB、青7BB及びRBフラグを除く全ての賞についての内部当りフラグをクリアする。次いでステップS1に戻り、ゲームが繰り返される。
【0069】
赤7BB、青7BB及びRBの内部当りフラグは、BB及びRBを開始する賞に入賞するまでセットされた状態を継続させる。但し、赤7BBフラグ、青7BBフラグ又はRBフラグがある場合にそれぞれBB又はRBを開始する賞に入賞せずにステップS1に戻って繰り返されるゲームにおいては、ステップS6の抽選は行われない。或いは、例えば、この抽選を、小物の全部又は一部についてのみ行うようにすることもできる。
(3-3) 赤7BBフラグがセットされていて有効ラインランプ18によって示される有効ライン16上に各リール14におけるシンボルが「赤7−赤7−赤7」
と揃って入賞した場合(S9−Y)、制御部50は、15枚のメダルの払出しをメダル払出部44aに指示する(S10)と共に、その枚数に応じた数字を払出枚数表示器40に表示するよう払出枚数表示部40aに指示し、赤7BBフラグをクリアする(S11)。
【0070】
更に、制御部50は、RB開始可能回数表示用デジタル表示器36(ボーナスカウンター)が0乃至9の10種の数字を素早く変更しつつ約5秒間表示した後、RB開始可能回数を示す数字「3」を固定表示するようRB開始可能回数表示部36aに指示する(S12)。
【0071】
続いて、ヒットランプ10の点滅及びスピーカ20からのBB開始効果音出力と共にBBが開始され、30ゲーム消化により、又は30ゲーム以内でもRB(レギュラーボーナスゲーム)が3回行われることにより、BBが終了する。
【0072】
青7BBフラグがセットされていて有効ラインランプ18によって示される有効ライン16上に各リール14におけるシンボルが「青7−青7−青7」と揃って入賞した場合(S13−Y)、制御部50は、15枚のメダルの払出しをメダル払出部44aに指示する(S14)と共に、その枚数に応じた数字を払出枚数表示器40に表示するよう払出枚数表示部40aに指示し、青7BBフラグをクリアする(S15)。
【0073】
更に、制御部50は、RB開始可能回数表示用デジタル表示器36(ボーナスカウンター)が0乃至9の10種の数字を素早く変更しつつ約5秒間表示した後、RB開始可能回数を示す数字「2」を固定表示するようRB開始可能回数表示部36aに指示する(S16)。
【0074】
続いて、ヒットランプ10の点滅及びスピーカ20からのBB開始効果音出力と共にBBが開始され、30ゲーム消化により、又は30ゲーム以内でもRB(レギュラーボーナスゲーム)が2回行われることにより、BBが終了する。
【0075】
なお、本考案の実施は、電気回路若しくは電子回路による手段又は機械的な手段に代えてソフトウェアを用いて行ってもよく、ソフトウェアを用いる手段に代えて電気回路若しくは電子回路による又は機械的な手段により行ってもよい。
【0076】
【考案の効果】
本考案の遊技装置によれば、遊技者にとって有利な条件の特定特別ゲームを開始するための特定の表示内容の種類によってその特定特別ゲームゲームの内容が異なるので、従来の等質的なスロットマシン等の遊技装置とは異なり、ゲームに多くのバリエーションを設けて遊技者の興趣を高めることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】スロットマシンの構成の概要を示すブロック図である。
【図2】スロットマシンの外観の正面図である。
【図3】ゲーム開始から赤7/青7フラグ設定までの処理動作の概略を示すフローチャートである。
【図4】BB開始賞に入賞した際にRBの開始可能回数を報知する処理動作の概略を示すフローチャートである。
【符号の説明】
36 RB開始可能回数表示用デジタル表示器(ボーナスカウンター)

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】種々の表示内容を連続的に変化させつつ表示し得る1又は2以上の表示手段と、その表示手段に前記表示内容を固定的に表示させるための表示固定手段とを有し、前記表示固定手段を遊技者が操作して前記表示手段に前記表示内容を固定的に表示させることができ、前記表示手段が固定的に表示した表示内容が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するゲームを実行する遊技機であって、前記ゲームとして、一般ゲームと、その一般ゲームよりも遊技者にとって有利な条件の1種又は2種以上の特別ゲームを有し、その特別ゲームの少なくとも1種が特定特別ゲームであり、その特定特別ゲームは、前記表示手段が2種以上の特定の表示内容の何れかを固定的に表示した場合に開始し得、その特定の表示内容の種類によってゲームの内容が異なることを特徴とする遊技装置。
【請求項2】上記遊技機が、外周面に複数のシンボルが表示され、回転停止状態において前記シンボルの1又は2以上を遊技者が視認し得る、回転自在に支持された回転体、及びその回転体を回転駆動するための回転駆動装置からなる1又は2以上の表示装置と、回転駆動されている前記回転体を停止させてシンボルを固定表示させるための表示固定装置とを有し、前記表示固定装置を遊技者が操作して前記表示装置に前記シンボルを固定的に表示させることができ、その表示固定装置によって停止した回転体における前記シンボルの種類とその停止位置が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するスロットマシンである請求項1記載の遊技装置。
【請求項3】特定特別ゲームが、所定回数のゲームの範囲内で特別の賞に所定の回数まで入賞し得るものであり、特定特別ゲームの内容のうち特定の表示内容の種類によって変化するものが、ゲームを行い得る回数、特別の賞に入賞し得る回数、その特別の賞に入賞し得る率、及びその特別の賞に入賞することによる利益の大小のうち1又は2以上である請求項1又は2記載の遊技装置。
【請求項4】特定特別ゲームが、所定回数のゲームの範囲内で別の特別ゲームを所定回数開始し得るものであり、特定特別ゲームの内容のうち特定の表示内容の種類によって変化するものが、ゲームを行い得る回数、前記別の特別ゲームを開始し得る回数、別の特別ゲームを開始し得る率、及びその別の特別ゲームにより得られる利益の大小のうち1又は2以上である請求項1、2又は3記載の遊技装置。
【請求項5】特定の表示内容の種類によって変化する特定特別ゲームの内容を遊技者に報知する変化内容報知手段を備える請求項1、2、3又は4記載の遊技装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【登録番号】第3057201号
【登録日】平成10年(1998)12月24日
【発行日】平成11年(1999)4月9日
【考案の名称】遊技装置
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平10−7260
【出願日】平成10年(1998)9月1日
【出願人】(597131901)