説明

運動用機能を有するウェアラブルデバイスアセンブリ

ウェアラブルデバイスは、開口部のある担持体を有する。デバイスはUSB接続部および突起部を有し、該突起部は、該デバイスをリストバンドに接続するために開口部で受け入れられる。該デバイスは、運動用機能を有するUSBタイプのデバイスである。該デバイスは、測定距離がユーザーによって実施された運動活動に基づいて既知の距離に変換され得るような較正データを受信するように、さらに構成され得る。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、参照により本明細書に組み入れられ、本明細書の一部を成す2008年4月2日に出願された米国特許出願第61/041,896号の恩典を主張し、並びにその一部継続出願である。
【0002】
技術分野
本発明は、全体として、USBタイプのデバイス、より詳細には、運動用機能を有するウェアラブルUSBタイプのデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
発明の背景
エクササイズおよびフィットネスは、ますますその人気が高まっており、そのような活動による恩恵は周知である。様々なタイプの技術が、フィットネスおよび他の運動活動に取り入れられている。例えば、MP3または他のオーディオプレーヤー、ラジオ、携帯用テレビ、DVDプレーヤーまたは他のビデオ再生デバイス、腕時計、GPSシステム、歩数計、携帯電話、ページャ、ビーパーなどの様々な携帯型電子デバイスが、フィットネス活動において使用するために使用可能である。多くのフィットネス愛好家または運動選手たちは、エクササイズまたはトレーニングを行う際に、彼らを楽しませるための、パフォーマンスデータを得るための、または彼らと他の人々とが常に連絡を取り続けるなどのためのこれらのデバイスの1つまたは複数を使用する。
【0004】
技術の進歩により、より洗練された運動パフォーマンスモニタリングシステムも提供されている。運動パフォーマンスモニタリングシステムは、例えばスピードおよび距離のデータ、高度のデータ、GPSデータ、心拍数、脈拍数、血圧データ、体温などを含む、エクササイズおよびフィットネスあるいは他の運動パフォーマンスに関連する多くの物理的または生理学的特徴についての簡単で便利なモニタリングを可能にする。これらのデータは、ユーザーによって携帯される携帯型電子デバイスを介してユーザーに提供され得る。例えば、ある運動パフォーマンスモニタリングシステムは、オーディオプレーヤーを組み入れることができ、データを、表示のためにまたはオーディオプレーヤーとのさらなる通信のために組み入れ得る。先行技術による運動パフォーマンスモニタリングシステムは、多くの有利な特徴を提供するが、それにもかかわらず、それらはある特定の制限を有する。例えば、携帯型オーディオプレーヤーの使用を好まないまたはオーディオプレーヤーとは別々にパフォーマンスデータを取得および表示したいユーザーもいる。他の運動パフォーマンスモニタリングシステムは、さらに、見直しおよび考察のためにデータをパーソナルコンピュータまたは他の場所にアップロードするための機能が限られているため、そのようなデータ転送は、ユーザーにとって煩わしいものである。本発明は、先行技術におけるそれらのある特定の制限および他の欠点を克服すること、並びにこれまで利用可能でなかった新しい特徴を提供することを目的とする。
【0005】
本発明の特徴および利点についての十分な説明は、添付の図面を参照しながら行われる以下の詳細な説明に委ねる。
【発明の概要】
【0006】
本発明の少なくともいくつかの局面についての基本的な理解を提供するために、以下に、本発明の局面の一般的な概要を示す。本概要は、本発明についての広範囲にわたる概説ではない。本発明の主要もしくは重要な要素を識別すること、または本発明の範囲を正確に説明することを意図するものではない。以下の概要は、下記において提供されるより詳細な説明への準備段階として、単に本発明のいくつかの概念を一般的な形態で提示するものである。
【0007】
本発明は、運動用機能を有するUSBタイプのデバイスを提供する。
【0008】
本発明の一局面により、USBデバイスは、担持体を有するアセンブリの一部として使用され、この場合、USBデバイスはウェアラブルである。さらに、USBデバイスは、総合的な運動パフォーマンスモニタリングシステムとして運動パフォーマンスを記録およびモニタするために、センサーと通信するコントローラを有する。
【0009】
本発明の局面により、USBデバイスは、一例示的態様においてリストバンドである担持体に接続される。USBデバイスおよびリストバンドは、USBデバイスをリストバンドに脱着可能に接続するための協働構造を有する。一例示的態様において、USBデバイスは突起部を有し、リストバンドは開口部を有する。突起部が開口部に挿入され、USBデバイスがリストバンドに接続される。突起部/開口部構造は、構成部分において逆でもよいことは理解される。
【0010】
本発明のさらなる局面により、リストバンドは脱着可能な締め具を有する。締め具は、リストバンドをユーザーに固定させるために、リストバンドの開口部と協働するポストを有する印付きプレートを有する。締め具は脱着可能であり、様々な印の付いた様々な締め具をリストバンドに使用することができる。
【0011】
本発明の別の局面により、USBデバイスは、中にコントローラを支持するハウジングを有する。ハウジングは、耐水性および耐衝撃性の構造配置を有する。
【0012】
本発明の別の局面により、コントローラは、デバイスの機能を強化するために、ある特定の特徴を有するユーザーインターフェースを使用する。USBデバイスは、パフォーマンスデータをユーザーに表示することができるディスプレイを有する。USBデバイスは、コンピュータにプラグ接続することができ、さらなる表示および見直しのためにパフォーマンスデータをリモートサイトへ自動的にアップロードすることができる。
【0013】
本発明のさらなる局面により、コントローラは、コントローラに関連付けられたおよび較正モジュールを有するソフトウェアを有する。較正モジュールは、デバイスに操作可能に関連付けられるように構成され、かつ運動パフォーマンス中に、ユーザーによってトラバースされた(traversed)測定距離を表示するように構成される。ユーザーは、測定距離を、運動パフォーマンスに関連付けられた既知の距離と比較することができ、測定距離を既知の距離に対応するように調整することができる。さらなる局面において、調整された距離に基づいて、ソフトウェアは、そのような調整をデバイスに保存し、かつデバイスによる記録の精度を高めるために、デバイスがさらなる運動パフォーマンスに関連付けられたデータを記録する方法を調整する。
【0014】
本発明の他の特徴および利点は、下記の図面と併せて用いられる下記の詳述から明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明を理解するために、一例として以下の添付の図面を参照しながら説明する。
【図1】運動パフォーマンスモニタリングシステムにおいて使用される本発明のデバイスアセンブリを装着しているランナーの斜視図。
【図2】図1に示されたウェアラブルデバイスアセンブリの斜視図。
【図3】デバイスのリストバンドがはずされた状態の、図1に示されたウェアラブルデバイスアセンブリの斜視図。
【図4】図3に示されたデバイスアセンブリの側面図。
【図5】図3に示されたデバイスアセンブリの平面図。
【図6】ウェアラブルデバイスアセンブリのUSBタイプのデバイスの斜視図。
【図7】図6に示されたデバイスの側面図。
【図8】図6に示されたデバイスの上面図。
【図9】図6に示されたデバイスの底面図。
【図10】図6に示されたデバイスの端面の図。
【図11】図6に示されたデバイスの反対側の端面の図。
【図12】図5の線12−12に沿って切り取られた、デバイスの部分断面図。
【図13】図6のデバイスが取り外された状態の、図3のデバイスアセンブリの担持体もしくはリストバンドの斜視図。
【図14】図3のデバイスアセンブリの断面図。
【図15】リストバンドに使用されている脱着可能な締め具の斜視図。
【図16】図15に示された脱着可能な締め具の概略断面図。
【図17】デバイスを設定しているランナーの部分斜視図。
【図18】デバイスを設定しているランナーの概略図と、デバイスの開始準備ができていることを示すデバイスの平面図。
【図19】デバイスを開始させているランナーの概略図と、経過時間を示すデバイスの平面図。
【図20】ランナーの概略図と、デバイスがデータ記録モードであることを示すデバイスの平面図。
【図21】デバイスを停止させているランナーの概略図と、デバイスが停止していることを示すデバイスの平面図。
【図22】パフォーマンスデータを見直しているランナーの概略図と、ランニングしたマイルを示す準備ができているデバイスの平面図。
【図23】パフォーマンスデータを見直しているランナーの概略図と、1週間でランニングしたマイルを示す準備ができているデバイスの平面図。
【図24】パフォーマンスデータを見直しているランナーの概略図と、ランニングした総マイルを示す準備ができているデバイスの平面図。
【図25】パフォーマンスデータを見直しているランナーの概略図と、時間を示す準備ができているデバイスの平面図。
【図26】コンピュータの前に座り、コンピュータにデバイスをプラグ接続しているランナーの斜視図。
【図27】デバイスによって記録されたパフォーマンスデータを表示しているコンピュータ画面の正面図。
【図28】デバイスおよび担持体の端部を示す部分断面図。
【図29】デバイスのコネクタ端部を示す部分断面図。
【図30】デバイスの別の部分断面図。
【図31】入力デバイスを示すデバイスの部分断面図。
【図32】図6に示されたデバイスのハウジングの底部部材の斜視図。
【図33】図32に示されたハウジングの底部部材の平面図。
【図34】図32に示されたハウジングの底部部材の部分斜視図。
【図35】一部が想像線で示されているハウジングの底部部材の部分斜視図。
【図36】図32に示されたハウジングの底部部材の部分断面図。
【図37】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリの操作上の特徴を示している、ソフトウェアのスクリーンショットの図。
【図38】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリの操作上の特徴を示している、ソフトウェアのスクリーンショットの図。
【図39】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリの操作上の特徴を示している、ソフトウェアのスクリーンショットの図。
【図40】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリの操作上の特徴を示している、ソフトウェアのスクリーンショットの図。
【図41】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリの操作上の特徴を示している、ソフトウェアのスクリーンショットの図。
【図42】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリの操作上の特徴を示している、ソフトウェアのスクリーンショットの図。
【図43】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリの操作上の特徴を示している、ソフトウェアのスクリーンショットの図。
【図44】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリの操作上の特徴を示している、ソフトウェアのスクリーンショットの図。
【図45】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリの操作上の特徴を示している、ソフトウェアのスクリーンショットの図。
【図46】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリの操作上の特徴を示している、ソフトウェアのスクリーンショットの図。
【図47】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリの操作上の特徴を示している、ソフトウェアのスクリーンショットの図。
【図48】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリの操作上の特徴を示している、ソフトウェアのスクリーンショットの図。
【図49】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリの操作上の特徴を示している、ソフトウェアのスクリーンショットの図。
【図50】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリの操作上の特徴を示している、ソフトウェアのスクリーンショットの図。
【図51】本発明のソフトウェアおよびウェアラブルデバイスアセンブリに関連付けられた較正モジュールの図。
【図52】本発明のソフトウェアおよびウェアラブルデバイスアセンブリに関連付けられた較正モジュールの図。
【図53】本発明のソフトウェアおよびウェアラブルデバイスアセンブリに関連付けられた較正モジュールの図。
【図54】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリの操作上の特徴を示している、スクリーンショットのさらなる図を示す。
【図55】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリの操作上の特徴を示している、スクリーンショットのさらなる図を示す。
【図56】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリのさらなる操作上の特徴を示す図。
【図57】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリのさらなる操作上の特徴を示す図。
【図58】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリのさらなる操作上の特徴を示す図。
【図59】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリのさらなる操作上の特徴を示す図。
【図60】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリのさらなる操作上の特徴を示す図。
【図61】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリのさらなる操作上の特徴を示す図。
【図62】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリのさらなる操作上の特徴を示す図。
【図63】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリのさらなる操作上の特徴を示す図。
【図64】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリのさらなる操作上の特徴を示す図。
【図65】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリのさらなる操作上の特徴を示す図。
【図66】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリのさらなる操作上の特徴を示す図。
【図67】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリのさらなる操作上の特徴を示す図。
【図68】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリのさらなる操作上の特徴を示す図。
【図69】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリのさらなる操作上の特徴を示す図。
【図70】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリのさらなる操作上の特徴を示す図。
【図71】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリのさらなる操作上の特徴を示す図。
【図72】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリのさらなる操作上の特徴を示す図。
【図73】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリのさらなる操作上の特徴を示す図。
【図74】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリのさらなる操作上の特徴を示す図。
【図75】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリのさらなる操作上の特徴を示す図。
【図76】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリのさらなる操作上の特徴を示す図。
【図77】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリのさらなる操作上の特徴を示す図。
【図78】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリのさらなる操作上の特徴を示す図。
【図79】本発明のウェアラブルデバイスアセンブリのさらなる操作上の特徴を示す図。
【図80】本発明のソフトウェアおよびウェアラブルデバイスアセンブリに関連付けられた較正モジュールのさらなる図の開示。
【図81】本発明のソフトウェアおよびウェアラブルデバイスアセンブリに関連付けられた較正モジュールのさらなる図の開示。
【図82】本発明のソフトウェアおよびウェアラブルデバイスアセンブリに関連付けられた較正モジュールのさらなる図の開示。
【図83】本発明のソフトウェアおよびウェアラブルデバイスアセンブリに関連付けられた較正モジュールのさらなる図の開示。
【図84】本発明のソフトウェアおよびウェアラブルデバイスアセンブリに関連付けられた較正モジュールのさらなる図の開示。
【図85】本発明のソフトウェアおよびウェアラブルデバイスアセンブリに関連付けられた較正モジュールのさらなる図の開示。
【発明を実施するための形態】
【0016】
詳細な説明
下記における本発明の様々な例示的態様の説明において、その一部を形成し、並びに本発明の局面を実施することができる様々なデバイス例、システム、および環境を例として示す添付の図面を参照する。部品、デバイス例、システム、および環境の他の特定の構成が使用可能であり、並びに本発明の範囲を逸脱することなく、構造上および機能上の修正を実施することができることは理解されるべきである。さらに、本発明の様々な例示的特徴および要素を説明するために、「頂部」、「底部」、「前面」、「背面」、「側面」などの用語が本明細書において使用される場合があるが、これらの用語は、本明細書において、便宜上、例えば、図に示された例示的方向付けに基づいて使用される。本明細書におけるいかなるものも、本発明の範囲を逸脱しないために構造の特定の三次元的方向付けを必要とするとは解釈されるべきではない。
【0017】
本発明の局面の概説
本発明は、運動用機能を有するUSBデバイスを提供する。一例示的態様において、USBデバイスは、担持体を有するアセンブリの一部であり、USBデバイスはウェアラブルである。さらに、USBデバイスは、運動パフォーマンスモニタリングシステム全体として、運動パフォーマンスを記録およびモニタするために、センサーと通信するコントローラを有する。
【0018】
USBデバイスは、一例示的態様においてリストバンドである担持体に接続される。USBデバイスおよびリストバンドは、USBデバイスをリストバンドに脱着可能に接続するための協働構造を有する。一例示的態様において、USBデバイスは突起部を有し、リストバンドは開口部を有する。突起部が開口部に挿入され、USBデバイスがリストバンドに接続される。リストバンドは、脱着可能な締め具を有する。締め具は、リストバンドをユーザーに固定するために、リストバンドの開口部と協働するポストを有する印付きプレートを有する。締め具は脱着可能であり、様々な印の付いた様々な締め具をリストバンドに使用することができる。
【0019】
USBデバイスは、中にコントローラを支持するハウジングを有する。ハウジングは、耐水性および耐衝撃性の構造配置を有する。
【0020】
コントローラは、デバイスの機能を強化するために、ある特定の特徴を有するユーザーインターフェースを使用する。USBデバイスは、パフォーマンスデータをユーザーに表示することができるディスプレイを有する。USBデバイスは、コンピュータにプラグ接続することができ、さらなる表示および見直しのためにパフォーマンスデータをリモートサイトへ自動的にアップロードすることができる。
【0021】
さらに、担持体は、ユーザーがUSBデバイスを様々な異なる部位に装着することができる他の形態を取り得る。
【0022】
本発明の具体例
本発明の局面について、全体として上記において説明したが、以下における詳細な説明では、図と併せて、本発明の実施例による運動パフォーマンスモニタリングシステムおよび方法のより詳細な例を提供する。当然のことながら、当業者であれば、以下の説明が本発明の例の説明を成し、並びにいかなる点においても本発明を制限するものとして解釈されるべきではないことを理解するであろう。
【0023】
図1は、全体として、本発明の一例示的態様において運動用機能を有するウェアラブルデバイスを備える運動パフォーマンスモニタリングシステム10を開示する。図1に示されているように、運動パフォーマンスモニタリングシステム10は、概して、モジュールもしくはセンサー12およびウェアラブルデバイスアセンブリ14を備える。下記においてより詳細に説明しているように、センサー12およびウェアラブルデバイスアセンブリ14は、運動パフォーマンスを記録およびモニタするために、お互いに無線によって通信する。
【0024】
センサー12は、電源、磁気センサー素子、マイクロプロセッサ、メモリ、転送システム、および他の好適な電子デバイスなどの様々な電子部品を有し得る。センサー12は、一例示的態様において、図1に示されたようにユーザーの靴に取り付けられる。センサー12は、運動パフォーマンスの他のパラメータの中から速度および距離を記録するために、システムの他の構成部分と組み合わせて使用される。センサー12は、米国特許公開第2007/0006489号、同第2007/0011919号、および同第2007/0021269号において開示されているようなセンサーであり得る。
【0025】
ウェアラブルデバイスアセンブリ14は、概して、一例示的態様においてUSB(Universal Serial Bus)タイプのデバイス16であるウェアラブルデバイス16と、一例示的態様においてリストバンド18の形態を取る担持体18とを備える。デバイス16は、USBフラッシュドライブと同様の多くの特徴を有するが、下記においてより詳細に説明するようなさらなる機能も有する。さらに、デバイス16は、脱着可能にリストバンド18に接続される。
【0026】
図6〜12に表されているように、ウェアラブルデバイス16は、概して、ハウジング20およびハウジング20に収容されているコントローラ21を備える。コントローラ21の一般構成部分および機能については、下記においてより詳細に説明する。ハウジング20は、第一端部22、第二端部24、第一側面26、第二側面28、前面30、背面32を有する。
【0027】
図6〜12にさらに示されているように、第一端部22は、概して、リード線または接触子を内蔵する標準USBコネクタであるコネクタ23を備える。コネクタ23は、下記において詳細に説明するように、ハウジング20と共に一体成形される。コネクタ23は、コンピュータのUSBハブに接続するように適合される。前面30は、下記においてより詳細に説明しているように、ウェアラブルデバイス16を制御するために、コントローラ21の第一入力部32と協動する押しボタン33を有する。第一側面26は、ウェアラブルデバイス16を制御するためのコントローラ21の第二入力部34を収容するための側面開口部を備える。前面30には、コントローラ21の表示部36も収容される。ハウジング20の前面30は開口部を有し得、その中に表示部の画面が配置されることは理解される。ハウジング20は堅い薄層を有するように、ハウジング20が形成されることができ、前面30の該薄層を通してコントローラ21の表示部36が視認可能であることも理解される。
【0028】
図6〜12に表されているように、ハウジング20の背面31は、第二端部24の近くに突起部38を有する。突起部38は、概して、円形断面を有する。突起部38は、拡大した丸い頭頂部と、ハウジング20の内部に適合する挿入部を有する(図12)。下記においてより詳細に説明されるように、突起部38は、担持体18の受け入れ部もしくは開口部40の中に挿入されるように適合される。
【0029】
図6〜12にさらに示されているように、コントローラ21の構成部分は、ハウジング20内に収容され、ハウジング20によって支持される。コントローラ21は、コントローラ21およびデバイス16がインターフェースデバイスとして働くことを可能にする様々な電気部品を備え、この場合、デバイス16は、センサー12と通信して、運動パフォーマンスに関連するデータ、他の時間情報を記録および保存することができ、並びにパフォーマンスデータを遠隔場所または下記においてより詳細に説明されるようなサイトにアップロードすることもできる。コントローラ21は、第一入力部32および第二入力部34をさらに備える。コントローラ21は、ハウジング20の前面30に配置された表示部36をさらに備える。さらに、コントローラ21は、ハウジングのコネクタ23に、操作可能に接続されることも理解される。
【0030】
図2〜4および図12〜14に示されているように、担持体18は、概して、第一端部と第二端部との間に中心部を有するようなリストバンド18の形態である。リストバンド18は、概して一緒に成形されるかもしくは接続される第一部材18aおよび第二部材18bを備え得る。リストバンド18は、ユーザーの手首の周りに適合するように柔軟である。リストバンド18は、デバイス16に接続するための受け入れ構造を有する。担持体18は、ハウジング20のコネクタ23を受け入れるために、中心部近くに保護スリーブ60を備える。保護スリーブ60は、概して、輪郭表面を有する。図13に示されているように、スリーブ60は、コネクタ23の確保を支援するための内部構造を有していてもよい。さらに、中央部において、担持体18は、ウェアラブルデバイス16の突起部38を受け入れる寸法の開口部40を有する。
【0031】
図4および図13〜16にさらに示されているように、リストバンド18は、リストバンド18をユーザーの手首にしっかりと固定するために使用される脱着可能な締め具70を伴う。このために、脱着可能な締め具70は、リストバンド18の複数の穴と協働する。脱着可能な締め具70は、プレート部材72と、概してプレート部材72から垂直方向に伸びている複数のポスト74とを有する。図15に表されている例示的態様において、プレート部材72は2つのポスト74を有する。各ポスト74は、ポスト74に圧着されるかもしくはスナップ止め式に嵌め込まれた挿入部76を有する。各挿入部76は、プレート部材72にスポット溶接される。他の接続方法も可能である。プレート部材72の内側表面とポスト74の底面との間にはギャップが維持される。さらに、各ポスト74は、ポスト74の外周の周りに環状チャネル78を有する。
【0032】
リストバンドを装着するには、最初に、脱着可能な締め具70を、ポスト74を受け入れるための対の穴を提供するリストバンドストラップ18の一端に接続する。ギャップが、リストバンド18によって埋められる。リストバンド18がユーザーの手首の周りに配置され、図2から理解できるように、ポスト74が、リストバンド18のもう一方の端部において提供される穴に挿入される。穴に近い側のリストバンド18の一部が、ポスト74の環状チャネル78内に適合する。対のポスト74の使用により、脱着可能な締め具70は、手首のサイズの範囲に適応するための、確実な接続およびより良好な適合を提供する接続におけるより優れた柔軟性を可能にする。
【0033】
さらに、プレート部材72は、その上に印73を有し得る。リストバンド18に取り付けられた場合、プレート部材72は、印73が他の人から見えるようにリストバンド18と反対の方を向く。脱着可能な締め具70は、容易に脱着可能であるため、締め具70は記念品として使用することができ、異なる締め具をリストバンド18に提供しかつリストバンド18とともに使用することができる。したがって、異なる印を有する脱着可能な締め具70を、目標の達成、レースへの参加、あるいは別の一定水準のフィットネスの達成に対する思い出の品、記念品、または報奨として提供し使用することができる。印は、語句、図形、配色、テクスチャ、または他のデザインなどの様々な形態を取ることができる。
【0034】
説明したように、ウェアラブルデバイス16は、脱着可能に担持体18に接続される。コネクタ23は、担持体18のスリーブ60中に挿入され、突起部38は、担持体18の開口部40中に配置される。突起部における拡大した頭頂部は、デバイス16をリストバンド18上に維持するように、リストバンド18に接する。これにより、下記においてより詳細に説明するように、所望の場合およびコンピュータにプラグ接続する場合に担持体18から取り外すことができるウェアラブルデバイス16が提供される。もどり止め構造が、本明細書において開示された様々な態様のコネクタ23とスリーブ60との間に提供され得ることは理解される。
【0035】
デバイス16は、従来の腕時計デバイスのように時刻を維持するなどの一般的な機能を有することが理解される。しかしながら、デバイス16は、運動パフォーマンスモニタリングシステム10の一部として使用することができるということもさらに理解される。例えば、センサー12の取り付けられた靴を着用したユーザーは、デバイス16を使用してセンサー12と無線で通信し、ランニングなどに対するパフォーマンスをモニタすることができる。
【0036】
図17〜27から理解できるように、ユーザーは、ランニングを開始したい場合、最初にセンサー12をウェアラブルデバイス16と通信できるようにしなければならない。これを行うために、ユーザーは、ハウジング20の前面30上の押しボタン33を介して第一入力部32を押し、それを維持する。ユーザーが第一入力部32を押した状態に保持している間、表示部36には、ウェアラブルデバイス16がセンサー12をサーチしている間、スクロールするゼロが表示される。センサー12が探知されると、図18に示されているように、表示部36は、左上隅に靴の記号62を表示し、下線64を点滅させることによって、ウェアラブルデバイス16が開始への準備ができていることを示す。次いで、ユーザーは、再び第一入力部32を押して、ランニングの記録を開始する。ウェアラブルデバイス16は、図19および図20に示されているように、ランニング中の様々な情報、例えば経過時間などを記録する。デバイス16が記録モードにあることを示すために、表示部36の一番下の線が往復するようにアニメーション表示される。ランニング中、ユーザーは、第二入力部34を押すことにより、ランニング距離、現在のペース、経過時間、および消費カロリーを順番に切り替えることができる。記録を停止するには、ユーザーは第一入力部32を押す。デバイス16が停止した後、ユーザーは、第二入力部34を押すことにより、最新のランニングした距離(図22)、平均ペース、燃焼カロリー、1分間あたりの平均燃焼カロリー、1週間あたりのランニングしたマイル(図23)、総マイル(図24)、ランニング時刻(図25)の値を順番に切り替えて表示させて見直すことができる。
【0037】
デバイス16は、さらに記録されたデータを表示するか、見直すか、またはモニタするために、例えばパーソナルコンピュータまたはリモートウェブサイトに局所的に存在するような他の遠隔場所にアップロードするためのさらなる機能を有する。このために、ユーザーが適切なソフトウェアを遠隔場所からコンピュータを介してダウンロードすることができるような適切なユーザーインターフェースをデバイスのコントローラ21が有することは理解される。デバイス16が担持体18から取り外され、突起部38が開口部40から抜脱されて、コネクタ23がスリーブ60から取り外される。図26および図27に示されているように、コネクタ23は、コンピュータCの標準USBハブ/ポートにプラグ接続される。適切なソフトウェアがインストールされていれば、デバイス16がコンピュータにプラグ接続されている間、アプリケーションが実行される。ソフトウェアアプリケーションは、デバイスのセットアップ手順を通じてユーザーに入力を促し得る(時間、較正など)。この時点で、所望であれば、ユーザーは、ランニングからのパフォーマンスデータを、リモートウェブサイトの場所、例えば運動パフォーマンスをモニタするための場所など、にアップロードすることができる。ユーザーは、標準的なウェブブラウザを介して特定のウェブサイトにログオンし、デバイス16からのパフォーマンスデータを該ウェブサイトにアップロードすることができる。図27に示されているように、ユーザーは、ランニングに関するデータを見直すことができる。ウェブサイトは、グラフ形態においてデータを表示し得る。デバイスによって記録されたデータの使用において、ユーザーを支援するための他の特徴も提供され得る。ウェブサイトにより、さらなる登録機能が提供され得、デバイス16とともに使用するためにユーザーにさらなる機能が提供され得る。
【0038】
デバイス16のコントローラ21に関連付けられたユーザーインターフェースは、ユーザーにさらなる機能を提供することができる。ソフトウェアは、ソフトウェアがインストールされているコンピュータにウェアラブルデバイス16が接続されると自動的にソフトウェアを起動する自己起動機能を備え得る。プログラムが起動されると、ソフトウェアは、自動的に、デバイス16からコンピュータへデータをダウンロードし、データをウェブサーバーおよび上記において説明したウェブサイトに転送する。ソフトウェアは、ポートに接続されたデバイスの種類も検出することができ、その特定のデバイスに対して正しいアプリケーションを構成することができる。例えば、異なる構成または技術機能を有し、したがって異なるデバイスとして分類され得る、ウェアラブルデバイス16が存在する場合がある。ソフトウェアは、コンピュータのポートに接続されたウェアラブルデバイス16の、フィットネス活動を記録する機能セットを変更することができる。ウェアラブルデバイス16がコンピュータから取り外された後、ソフトウェアは自動的に終了する。ユーザーインターフェースは、ユーザーが、自分の好みに合わせて機能を選択的にアクティブ化および非アクティブ化できるように構成することもできる。ユーザーは、デバイスに関連付けられたソフトウェアを修正することもでき得る。
【0039】
ソフトウェアは、非常に簡素な較正メソッドとユーザーインターフェースを有する。例えば、デバイスへの距離測定値の較正は非常に簡単である。ソフトウェアに関連付けられた、ならびにデバイスアセンブリ14およびセンサー12に操作可能に関連付けられるように構成された、較正モジュールについては、下記においてより詳細に説明する。ソフトウェアはさらに、いくつかの種類のフィットネス活動記録デバイスの中から動機付けの情報を追跡することができる。例えば、ユーザーは、1週間の目標を設定することができ、ソフトウェアは、これらの目標に対するユーザーの進捗を追跡することができる。ユーザーはまた、複数のデバイス、例えば、好適なインターフェースデバイスをさらにオーディオプレーヤー、他のタイプのスポーツ腕時計などを本発明のデバイスと一緒に使用することもでき、ソフトウェアは、すべてのデバイスによって記録された週ごとの距離および総距離全体を累積計算することができる。したがって、データは、複数のデバイスにわたって同期を維持される。
【0040】
ウェブサイトは、さらにゲストログインを有することも可能であり、これにより、ユーザーは、ユーザー登録を必要とせずに、データをデバイスから自動的にアップロードすることが可能となる。この機能は、ユーザーが個人情報を与えることなくウェブサイトを使用することを可能にする。後に、ユーザーがデバイスを登録することを決めた場合、各ウェアラブルデバイスに関連付けられた一意のPIN番号が、自動的に登録情報に合致される。
【0041】
説明したように、ウェアラブルデバイスアセンブリ14は、コントローラ21およびその関連構成部分を支持するために、ハウジング20を使用する。一例示的態様において、ハウジング20は、その機能を強化するような独特な構造を有する。デバイス16はフィットネス活動において使用されるため、デバイス16は水もしくは湿気、例えば汗などに晒される場合がある。ハウジング20は、コントローラ21の構成部分を保護するために、耐水性であるように設計される。
【0042】
図28〜36に示されているように、ハウジング20は、第一部材20aおよび第二部材20bを有する。第一部材20aは、ハウジング20を形成するために第二部材20bと接合される。部材20a、20bは、概して、射出成型法によってプラスチックから形成される。ハウジング20は、他の好適な素材から構築することも可能であることは理解される。
【0043】
説明したように、ハウジング20の前面30は、柔軟な、コントローラ21の第一入力部34と協動する第一押しボタン33を有する。一例示的態様において、第一押しボタン33は、第一部材20aと共成形される。共成形法は、硬いプラスチック部分と柔軟な弾性ポリマー部分との組み合わせを可能にする。硬いポリマー部分は、コントローラ21に対して衝撃または他の力からの適切な保護を提供し、押しボタン33の柔軟な弾性ポリマー部分は、ユーザーが、第一入力部32を作動させるために第一押しボタン33を押し下げることを可能にする。共成形法により、第一押しボタン33は、ハウジング20と一体化される。硬いポリマー部分と柔軟な弾性ポリマー部分は一緒に、ハウジング20の第一押しボタン33の周りに、ハウジング20の適切な密封構造を提供する。
【0044】
図32〜36に表されているように、ハウジング20の第二部材20bは、コネクタ23およびU字溝80を有するように、射出成形法で形成される。コネクタ20は、USB接続を構成する、コネクタ20に関連付けられた複数のリードまたは接続子81を有する。コネクタ23は、別個の接続とコネクタ23の周りの密閉の必要性を排除するために、第二部材20bの残りの部分と一体成形される。リード81は、成形法に役立つブレークオフ(break-off)部分を有し得る。図27〜36においてさらに示されているように、U字溝80は、第二部材20b中に成形され、第二部材20bの外周全部に延びる。第二部材20bは、第一部材20aと第二部材20bとの間の正確な適合を提供するのを支援するための位置決めリブも備える。
【0045】
第一部材20aと第二部材20bを接合するために、コントローラ21の必要な構成部分が、第二部材20bに好適に取り付けられ接続される。次いで、U字溝80が、エポキシ樹脂84で満たされる(図28に図式的に示される)。射出成形された部品の接着に好適な柔軟なエポキシ樹脂が使用される。次いで、位置決めリブを用いて、第一部材20aが第二部材20bの上に取り付けられ、エポキシ樹脂が硬化される。エポキシ樹脂が硬化すると、第一部材20aと第二部材20bの間に柔軟で耐水性の密封が形成される。
【0046】
図31にさらに示されているように、第二入力部32は、それに関連付けられた第二押しボタン37を有する。第二押しボタン37は、そこからハウジング20の側面開口部を通って延びるアクチュエータ柱39を有する。ハウジング20の第一部材20aおよび第二部材20bが、側面開口部を形成するように成形されることは理解される。側面開口部は、第二入力部34のさらなる構成部分との伝達のためにハウジング20の内部に隣接する柱状開口部41において狭まる。アクチュエータ柱39は、該柱39の外周の周りに環状溝43を有する。さらに、Oリング88などの密封部材が、環状溝43においてアクチュエータ柱39を囲む。Oリング88は、柱状開口部41によって形成された内側表面に対して、密封するようなサイズである。Oリング88は、異物、水、または他の湿気がハウジング20の側面開口部を通ってハウジング20に侵入できないように、適切な密封を提供する。
【0047】
この配置全体は、堅牢なウェアラブルデバイスを提供する。ウェアラブルデバイスのハウジング構造は、コントローラがスムーズに作動できるように、ランニングによる衝撃および影響を吸収することができる。さらに、ウェアラブルデバイスのハウジング構造は、コントローラ21を汚染して操作性に悪影響を及ぼしかねない異物、水、または他の湿気が、ハウジング内部へ侵入するのを防ぐ。一例示的態様において、ウェアラブルデバイス16は、約5気圧まで耐水性である。
【0048】
図37〜85は、ウェアラブルデバイスアセンブリ14の一般的な操作上の特徴を開示する。これらの特徴に含まれるのは、ソフトウェアに関連付けられた較正モジュール並びにウェアラブルデバイスアセンブリ14およびセンサー12である。
【0049】
図は、ウェアラブルデバイスアセンブリ14の最初のセットアップ並びに、ランニングまたはウォーキングデータなどの運動パフォーマンスデータの記録開始におけるユーザーの手順を開示している。これは、アセンブリ14の使用開始においてユーザーが行う手順を包含する。設定ウィンドウ、ユーザータブ、および時間タブを使用する手順も開示される。
【0050】
図51〜53は、アセンブリ14のためのさらなる較正手順を開示する。ウェアラブルデバイスアセンブリ14は、概して、較正を行わなくてもほとんどのユーザーにとって正確であるが、使用可能な較正手順を使用することにより、ユーザーの特定のランニングスタイルもしくはウォーキングスタイルに対してアセンブリ14の正確性を向上させることができる。較正手順は、ランニングまたはウォーキングに対して別々に実施される。上記において説明したように、システムは、運動パフォーマンスデータをリモートサイトにアップロードする場合などに、関連付けられたソフトウェアを使用する。そのため、ウェアラブルデバイスアセンブリ14およびソフトウェアは、ユーザーが較正手順を実施するためにそれらに関連付けられた較正モジュールを有し得る。較正モジュールは、操作可能にアセンブリ14に関連付けられ、ユーザーのコンピュータCに関連付けられたデスクトップユーティリティまたは上記において説明したようなリモートサイトのような他の遠隔場所などを含む様々な場所に配置させることができる。
【0051】
最初に、ユーザーは、上記において説明したようなデータをアセンブリ14に記録させることができ、既知の距離を一定の自然なペースでランニングまたはウォーキングすることによって、較正のためのランニングまたはウォーキングを確立する。本明細書において、ユーザーによるランニングについて言及する場合、これは、ユーザーによるランニングまたはウォーキングのいずれかであり得ることは理解される。距離を正確に測定することが重要であり、したがって、そのような較正には、通常、距離が表示され正確であるランニングコースが有用であり得る。一例示的態様において、ランニングおよびウォーキングは、0.25〜1.25マイルの間である。アセンブリ14は、センサー12に関連付けられた工場出荷時設定パラメータに基づいてセンサーからのデータを記録することは理解される。アセンブリ14は、ランニングまたはウォーキングの形態におけるユーザーの運動パフォーマンスを記録し、ユーザーがトラバースした距離の測定距離を記録する。測定距離は、測定値に対応し、マイルまたはキロメーターなどの様々な単位で記録され得る。デバイス16はアセンブリ14から取り外され、USBプラグがユーザーのコンピュータCのUSBポートに挿入される。コンピュータは、ダウンロードなど上記において説明したような操作のために必要なすべてのソフトウェアを有することは理解される。コンピュータのユーザーインターフェースを使用して、ユーザーは、メインウィンドウの「i」ボタンをクリックする。設定ウィンドウが表示され、ユーザーは、図52に示されているようなcalibrationタブをクリックする。有効なランニングまたはウォーキングが、図53に示されているように、距離およびデータと共にウィンドウに表示される。ランニングまたはウォーキングの距離が正しくない場合、またはユーザーがランニングとウォーキングを混合した場合など、有効なランニングまたはウォーキングが存在しない場合には、ランニングまたはウォーキングが表示されないことは理解される。この場合、ユーザーインターフェースは、メッセージ「no walks or runs were useful」を表示し、ユーザーは、成功するまでランニングまたはウォーキングを繰り返さなければならない。
【0052】
図53に示されているように、ランニングまたはウォーキングは、容易に較正することができる。例えば、ユーザーが、既知の距離を表すものとしてランニングまたはウォーキングが正確に1マイルであることを知っているが、Calibrationタブの設定では、測定距離/センサー12と通信するアセンブリ14によって記録された値を表すものとして1マイルを若干超えるか下回るユーザーのランニングまたはウォーキングが表示される場合、ユーザーは、測定距離/測定値に対して調整を行うことができる。図53に示されているように、ユーザーは、「上」および「下」ボタンを使用して、1マイルが表示されるように手動で測定値を調整することができる。したがって、較正モジュールにより、ユーザーは、測定距離を既知の距離に対応するように調整することができる。表示されている距離が1マイルの場合、ユーザーは表示を変更する必要はない。ユーザーは、「Done」ボタンをクリックして、距離を保存し、設定ウィンドウが閉じられて、ユーザーは、メインのUtility Windowに戻る。この較正調整は、アセンブリ14に保存され、アセンブリ14が、その後の運動パフォーマンスにおいて、関連付けられたセンサー12によってデータを記録する場合、アセンブリ14は、ユーザーによって記録され保存された較正調整に基づいてデータを記録する。したがって、アセンブリ14は、実施されたユーザー較正に基づく強化されたデータ記録機能を有する。説明したように、センサー12および/またはアセンブリ14は、最初は、工場出荷時設定パラメータと呼ばれる場合もある特定の設定パラメータに基づいてデータを記録する。ユーザーは、較正モジュールを用いて、較正ランニングにおいて測定距離を調整することができ、すなわち、修正されたパラメータを形成することができる。この修正されたパラメータはアセンブリ14に保存され、アセンブリ14は、その後の運動パフォーマンスを記録する場合に、修正されたパラメータに基づいてセンサー12からのデータを記録する。アセンブリ14およびセンサー12は、ランニング用の較正値と、それとは別のウォーキング用の較正値を有し、したがってユーザーは、別々にランニングとウォーキングの較正を行わなければならないことは理解される。一例示的態様において、アセンブリ14は、センサー12と通信してランニング/ウォーキングデータを記録するが、この場合、足接地時間をY軸値として見なし、ペースをX軸値と見なした場合に、ユーザーの足接地時間とペースとの間に直線関係が存在すことが理解される。ランニングまたはウォーキングは、直線アルゴリズム、y=mx+bを用いた直線によって表すことができ、この場合、mは傾きに等しく、bはY軸切片に等しい。したがって、直線アルゴリズムに基づき、データは、特定の傾きを有する直線に従って記録される。ユーザーが測定距離を既知の距離に対応するように調整または修正すると、ユーザーの調整に従って傾きも修正される。この新しい傾きは保存され、その後のパフォーマンスデータの記録に対して、アセンブリ14はセンサー12と通信して、修正されたパラメータまたは傾きに基づいてデータを記録する。そのような較正調整により、強化されたデータ記録機能が提供される。
【0053】
ユーザーがいくつかの異なる靴でランニングまたはウォーキングを行う場合など、デバイス16は、複数のセンサーに対する較正情報を保存することができる。一例示的態様において、デバイス16は、最大8つまでのセンサーの情報に対処することができる。ユーザーは、新しいセンサーを入手する度に、上記において説明した較正手順を実施する必要がある。ユーザーは、2回目のデバイス16の較正を所望する場合、Calibrationタブ設定においてランニングまたはウォーキングをリセットしなければならない。ユーザーは、Resetボタンを押してデバイス16を元の工場出荷時較正設定に戻す。これは、その後の較正の正確さを向上させる。さらに、較正の後でも、距離測定の正確さは、歩調、走行表面、傾斜、または温度に応じて変わり得ることが知られている。さらに、「レース用のペース」を目的とした較正では、レースでのランニングの場合にユーザーにより正確さを提供すると考えられる。
【0054】
アセンブリ14は、操作全体を強化するさらなる較正機能も有する。説明したように、ユーザーは、以前のランニングまたはウォーキングに関するパフォーマンスデータにアクセスして追跡することができる。そのようなデータは、そのようなデータのためのウェブサイトなどの遠隔場所に保存される。一例示的態様において、ユーザーインターフェース全体により、ユーザーは、記録されたランニングをマッピングされたプロファイルに関係付けることができる。マッピングされたプロファイルは、既知の距離を意味するランニングの総距離を示す。ユーザーがこの関係付けを行った場合、ランニングの距離を、測定されたランニングの距離と比較することができる。これらの値が異なる場合、ユーザーは、デバイス16を較正するために、マッピングされた距離を使用することが求められ得る。そのような変更を実施するために、さらなるウィンドウおよびボタンが提供され得る。
【0055】
別の代替の較正手順では、ユーザーインターフェース全体により、ユーザーは「ランニングを命名する」ためのオプションを選択することができる。複数のランニング(例えば、一例示的態様における3つのランニング)が、同じランニング名にリンクされている場合、ユーザーインターフェースは、複数のランニングの平均値を使用し、この値と最新のランニングした距離を比較することができる。これらの値が異なる場合、ユーザーインターフェースは、ユーザーに複数のランニングの平均値を使用してデバイス16を較正することを求め得る。したがって、以前のランニングまたはウォーキングの複数ランニングの平均値は、較正のために既知の距離として使用され得る。そのような変更を実施するために、さらなるウィンドウまたはボタンが提供される。
【0056】
図80〜85は、アセンブリ14およびセンサー12によって記録されたランニングおよび/またはウォーキングを較正することができる、本発明の較正モジュールに関連付けられたユーザーインターフェースからのさらなるスクリーンショットを開示する。前記において説明したように、アセンブリ14は、それらに操作可能に関連付けられた、較正モジュールを備えるソフトウェアを有する。図81に示されているように、ユーザーは、コンピュータCにおいて、較正モジュールのCalibrationタブをクリックして、Recent RunsドロップダウンメニューとRecent Walksドロップダウンメニューを表示させることができる。ドロップダウンメニューには、上記において説明したようにアセンブリ14からアップロードされた、最近の較正適格ランニングまたはウォーキングが登録されている。図82に示されているように、ドロップダウンメニューは、必要に応じて上/下矢印により拡張することができ、ユーザーはメニュー内をスクロールして、較正のためのランニングまたはウォーキングを選択することができることは理解される。一例示的態様において、ランニングまたはウォーキングの日付は、日付に隣接する測定距離を伴って一覧表示される。図83から理解できるように、ユーザーがランニングまたはウォーキングフィールドを選択すると、他のフィールドは自動的に非アクティブになる。したがって、図83に示されているように、例えば、ユーザーが8.23.08ランニングを選択すると、選択が強調表示され、Recent Walksフィールドは非アクティブとなる。さらに、Actual Distanceフィールドが、上/下矢印および標準測定値と共に表示される。したがって、ユーザーは、所望の場合、マイルとキロメーターの間で変更することができる。上/下矢印により、ユーザーはActual Distanceの値を100分の1刻みで変更することができる。また、8.23.08ランニングを選択すると、関連付けられた測定距離の2.10マイルが、Actual Distanceフィールドに表示される。図84に示されているように、ユーザーは、上/下矢印をクリックして、測定距離を、ユーザーによってトラバースされた既知の距離に対応するように変更することができる。図84に示されているように、ユーザーは、8.23.08ランニングの既知の距離が2.5マイルであることを知っている。したがって、ユーザーは、Actual Distanceフィールドが2.5マイルに調整されるまで、上矢印をクリックする。Actual Distanceフィールドが調整されると、SaveおよびCancelボタンがアクティブになり、目立つように、赤色などの異なる色に変化する。Cancelを押すと、ユーザーは、図80に示される画面に戻る。Applyボタンを押すと、較正モジュールに関連付けられたメモリに情報が入れられ、したがって、較正が保存される。図85に示されているように、Applyボタンを押すことに応じて、8.23.08ランニングが、元の測定距離(2.10マイル)とその隣に新しく較正された距離(2.50マイル)とを伴ってRecent Runsフィールドに表示される。ここでは、この特定のランニングが較正されたことをユーザーに知らせる表示も提供される。
【0057】
上記における説明において一貫しているように、図80〜85に示されているこの較正調整は、アセンブリ14に保存され、アセンブリ14が、その後の運動パフォーマンスにおいて、関連付けられたセンサー12によってデータを記録する場合、アセンブリ14は、ユーザーによって記録され保存された較正調整に基づいてデータを記録すると考えられる。したがって、アセンブリ14は、実施されたユーザー較正に基づく強化されたデータ記録機能を有すると考えられる。説明したように、センサー12および/またはアセンブリ14は、最初、工場出荷時設定パラメータと呼ばれる場合もある特定の設定パラメータに基づいてデータを記録する。較正モジュールを用いて、ユーザーは、較正ランニングにおいて測定された距離を調整し、それによって、修正されたパラメータを形成することができる。この修正されたパラメータはアセンブリ14に保存され、アセンブリ14がその後のパフォーマンスを記録する場合、アセンブリ14は修正されたパラメータに基づいてデータを記録する。アセンブリ14およびセンサーは、ランニング用の較正値と、それとは別個のウォーキング用の較正値とを有することは理解される。一例示的態様において、アセンブリ14はセンサー12と通信して、ランニング/ウォーキングデータを記録するが、この場合、足接地時間をY軸値として見なし、ペースをX軸値と見なした場合に、ユーザーの足接地時間とペースとの間に直線関係が存在することが理解される。ランニングまたはウォーキングは、直線アルゴリズム、y=mx+bを用いた直線によって表すことができ、この場合、mは傾きに等しく、bはY軸切片に等しい。したがって、直線アルゴリズムに基づき、データは、特定の傾きを有する直線に従って記録される。ユーザーが測定距離を既知の距離に対応するように調整または修正すると、ユーザーの修正に従って傾きも修正される。この新しい傾きは保存され、その後のパフォーマンスデータの記録に対して、アセンブリ14はセンサー12と通信して、修正されたパラメータまたは傾きに基づいてデータを記録する。上記において説明したのと同じ手順をウォーキングに対しても行うことができることは理解される。そのような較正調整により、強化されたデータ記録機能が提供される。
【0058】
一例示的態様において、ユーザーがランニング/ウォーキングを2回目に較正する場合、最初の較正は、次の較正によって上書きされる。較正モジュールは、同じセンサーによるランニング/ウォーキングを使用するその後の較正が、それまでの較正と組み合わされるように構成することもできる。そのような場合には、データが組み合わされて、その後の較正が、較正をさらに強化する。
【0059】
1つまたは複数の構成において、足接地時間とペースとを相関させる直線アルゴリズムもしくは式は、新しい情報および運動パフォーマンスデータが使用可能になった場合に修正され得る。例えば、本明細書において説明したように、最初の直線アルゴリズムは、既知の距離に対するランニングもしくは他の運動活動に基づいて修正され得る。運動選手が、その後に、同じ距離または異なる距離をトラバースするさらなる運動活動を実施する場合、そのさらなる運動活動に対する接地対ペースの距離が、直線アルゴリズムの修正のために使用され得る。直線アルゴリズムの構築は、より優れた正確性を提供し得る(例えば、最初の運動活動のためのイベントデータでは、外れ値である)。一例において、さらなる運動活動の運動パフォーマンスデータは、直線アルゴリズムへと平均化され得る。
【0060】
さらにまたは代替的に、直線アルゴリズムは、距離変換を内挿または外挿するために使用され得る。すなわち、直線アルゴリズムは、初めに、既知の距離(例えば、1マイル)での第一の運動活動に基づいて発生され得る。その後に、運動選手が、第二の測定距離での第二の運動活動を実施する場合、第二の運動活動に関連付けられた接地情報またはペースデータは、直線アルゴリズムに適合するように調整され得、(例えば、外挿または内挿により)較正された距離が決定される。
【0061】
上記において説明した較正手順により、ユーザーは、較正のためのランニングまたはウォーキングであるが較正モードで完了された特定のランニングではない、任意のランニングまたはウォーキングを使用することができる。手順は、ユーザーフレンドリーなプロンプトによりユーザーのパーソナルコンピュータを使用して完了するので、ユーザーは、非常により容易に、アセンブリ14の正確さを理解し信頼することができる。
【0062】
図54〜55は、Utility Menuウィンドウを開示する。これらのウィンドウは、オペレーティングシステムに応じて、設定、バッテリーステータスなどを開始するための代替方法として使用することができる。
【0063】
図56〜79は、ランニング中並びにランニング終了時の手順におけるトグル形式のボタンの使用など、ウェアラブルデバイスアセンブリ14の使用におけるさらなる操作上の特徴を開示する。例えば、ランニングの終了時に、ユーザーは、トグル形式のボタンを使用して、ランニングについての記録されたばかりのデータを見直すことができる。ウェアラブルデバイスアセンブリ14は、最初、1つのセンサーとリンクされ得るが、該アセンブリ14は、複数のセンサーとリンクすることができる。一例示的態様において、アセンブリ14は、8つのセンサーとリンクすることができる。これは、ユーザーが複数の靴において運動活動を実施する場合に非常に役立つ。図76および図77は、ウェアラブルデバイスアセンブリ14に関連付けられたメモリおよびバッテリーに関するさらなる情報を提供する。図45〜49は、記録されたランニングデータを、運動パフォーマンスを追跡するためのウェブサイトにアップロードすることに関するさらなる情報を開示する。
【0064】
本発明の較正モジュールは、デバイスアセンブリ14の強化のために様々なさらなる特徴を提供するように構成することができる。
【0065】
一例示的態様において、較正モジュールは、ユーザーのための複数セットの較正値を保存することができる。各較正値は、特定のペース範囲に適用可能なように設計される。較正モジュールは、ユーザーのウォーキングまたはランニングのペースに応じて、適切な較正値を使用するように構成することができる。したがって、ユーザーが足接地時間を変更すると、測定された足接地時間からペースを計算するために、較正値の適切なセットが適用される。例えば、較正情報は、遅いペース、中程度のペース、および速いペースに対する情報を含み得る。センサー12によって読み取られた値に基づいて、較正モジュールは、較正のために適切な値を使用する。したがって、ランニングが速いペースで実施された場合、較正モジュールは、速いペースに対応する情報を使用して較正する。
【0066】
上記において説明したように、較正モジュールは、複数の靴センサーのそれぞれに対して一意の較正値を保存するように構成され得る。これは、異なる靴に対して異なる較正を可能にする。例えば、ユーザーは、異なるトレーニング計画またはスタイルに対して異なる靴を着用し得る。較正モジュールに関連付けられたユーザーインターフェースは、実施されるトレーニングのタイプおよびそれに応じて実施される較正を指定するために、ユーザーにさらなる照会を提供することができる。ユーザーは、どのランニング/ウォーキングにどのセンサーが使用されるかに基づいて、どのランニング/ウォーキングを較正するかを決定することができる。ソフトウェアは、センサーを識別するためのフィールドを提供するように構成することができることは理解される。アセンブリ14が、複数のセンサーに対しても、アセンブリ14がどの特定のセンサーと通信しているかを把握していることは、さらに理解される。
【0067】
較正モジュールは、特定の自動較正を提供するようにも構成され得る。例えば、ユーザーは、既知の距離を有するレース、例えば5キロまたは10キロレースなどのパフォーマンスに参加し得る。較正モジュールは、イベントの終了時にセンサー12を自動的に較正するように構成することができる。したがって、実際に記録された一連の足接地時間は、イベント全体の既知の距離と相関し得る。
【0068】
足接地時間をY軸値として見なし、ペースをX軸値と見なした場合、較正モジュールは、足接地時間とペースとの間の直線関係に関連し得る。ランニングまたはウォーキングは、直線アルゴリズム、y=mx+bを用いた直線によって表すことができ、この場合、mは傾きに等しく、bはY軸切片に等しい。較正モジュールは、較正方法が、各ユーザーの各ウォーキングまたはランニング較正値に対して傾きとy切片値の両方を変更するように構成され得る。較正モジュールは、各ウォーキングまたはランニング較正値に対してy軸値だけが変更されるようにも構成され得る。
【0069】
較正モジュールは、ユーザーのさらなる生理的特徴も考慮し得る。例えば、ユーザーの靴のサイズ、身長、股下、性別、または他の特徴が、最適な較正設定に影響を及ぼし得る。したがって、ユーザーインターフェースに関連付けられたユーザーインターフェースは、較正手順時に、特定の生理的特徴を入力するようにユーザーに問い合わせ得る。生理的特徴に関連付けられたさらなる較正設定を使用することもできる。較正プロセスにおいて、そのような特徴の組み合わせを使用することができることは理解される。この特徴は、上記において説明した他の特徴と組み合わせて、強化された初期較正(例えば、工場出荷時設定または「すぐに使用できる」較正)並びに強化されたその後の較正を与えることもできる。
【0070】
上記において説明したように、較正ウォーキングまたはランニングに関する既知の距離を決定するために、ウェブベースの地図設定を使用することができる。全地球測位システム(GPS)データが使用可能で、正確であることが確信される場合、自動的にセンサーを較正するように較正モジュールを構成することができる。そのような方法において、センサー12は、インドア活動中または濃い木陰の下など、GPSが使用可能でない場合により正確であり得る。
【0071】
較正モジュールは、このモジュールが、複数の運動パフォーマンスモニタリングデバイスとリンクされたセンサー12によって操作可能であるように構成することもできる。例えば、ユーザーは、センサー12を伴うデバイスアセンブリ14、並びにセンサー12ともリンクされているさらなるモニタリングデバイスを使用してもよい。さらなるモニタリングデバイスは、例えば、本明細書において説明したような適切な運動用機能を有する一般的な腕時計、携帯電話、デジタルミュージックプレーヤー、または他のタイプの携帯デバイスなど、様々な形態を取り得る。較正モジュールは、このモジュールが、異なるモニタリングデバイスを区別できるように構成することができる。したがって、ユーザーがセンサー12およびデバイスアセンブリ14によって、実施されたランニングを較正し、その後、異なるタイプの運動パフォーマンスモニタリングデバイスを伴うセンサー12を使用してランニングを実施する場合、モジュールは、センサー12およびデバイスアセンブリ14に対してなされた較正に基づいてデータを記録するように異なるモニタリングデバイスに命令する。
【0072】
結論
本発明は、本発明の実施の現時点での好ましい形態を含む具体例に関連して説明してきたが、当業者であれば、上記において説明されたシステムおよび方法の数多くの変形および置換が存在することは理解するであろう。例えば、本発明から逸脱することなく、様々な組み合わせにおいて本発明の様々な局面を使用してもよく、並びに単一のシステムまたは方法において、本発明の局面の様々な異なる下位の組み合わせを一緒に使用してもよい。さらに、本発明から逸脱することなく、上記において説明した様々な要素、構成部分、および/または工程を、変更、並べ換え、省略することができ、並びに/あるいはさらなる要素、構成部分、および/または工程を追加することができる。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲において言及されるように幅広く解釈されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーの運動パフォーマンスのモニタリングに関する較正方法であって、
運動パフォーマンスモニタリングデバイスを提供する工程と、
該デバイスが、トラバースされた(traversed)距離を測定することによって該運動パフォーマンスを記録する、既知の距離をユーザーがトラバースすることによって運動活動を実施する工程と、
測定値を提供するために、トラバースされた測定距離を表示する工程と、
該測定値を該既知の距離に対応するように調整する工程と
を含む方法。
【請求項2】
ユーザーがウォーキングによってトラバースする、請求項1記載の方法。
【請求項3】
ユーザーがランニングによってトラバースする、請求項1記載の方法。
【請求項4】
ユーザーが、レース中のランニングであるためのペースに対応するペースでランニングする、請求項3記載の方法。
【請求項5】
前記既知の距離が、概して0.25マイル〜1.25マイルの間である、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記トラバースされた測定距離を表示する工程が、前記運動パフォーマンスモニタリングデバイスから遠く離れたデバイスにおいて実施される、請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記測定値を調整する工程が、リモートデバイスにおいて実施される、請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記測定距離を表示する前に、トラバースされた該測定距離をリモートウェブサイトに転送する、請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記測定距離が、前記リモートウェブサイトに接続されたコンピュータに表示される、請求項8記載の方法。
【請求項10】
ユーザーが、前記コンピュータを介して前記測定距離を調整する、請求項9記載の方法。
【請求項11】
前記運動パフォーマンスモニタリングデバイスが、ユーザーによって装着されるように構成されたセンサーを有する、請求項1記載の方法。
【請求項12】
前記センサーが複数のセンサーを備え、前記測定値を既知の距離に対応するように調整する工程が、各センサーに対して実施される、請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記測定値を調整する工程が、調整値に基づいて実施され、かつ
前記複数のセンサーのうちの第一のセンサーが、第一の調整値に関連付けられ、かつ該複数のセンサーのうちの第二のセンサーが、該第一の調整値とは異なる第二の調整値に関連付けられる、
請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記既知の距離が、ウェブベースのマッピングサービスによって決定される、請求項1記載の方法。
【請求項15】
前記既知の距離が、以前の複数の運動パフォーマンスの平均値から決定される、請求項1記載の方法。
【請求項16】
前記測定距離とは異なる第二の測定距離のトラバースに対応する運動活動データを受信する工程と、
前記測定値に対して行われた調整に基づいて、該第二の測定距離を、較正された距離に変換する工程と
をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項17】
前記変換する工程が、前記運動パフォーマンスモニタリングデバイスによって実施される、請求項16記載の方法。
【請求項18】
前記測定距離を調整する工程が調整式に基づいて実施され、かつ
該測定距離を調整する工程の後に、ユーザーによる既知の距離のトラバースに対応する第二の測定距離を受信する工程と、
該第二の測定距離が該測定距離とは異なると判定する工程と、
前工程に応じて、該第二の測定距離に基づいて、該調整式を修正する工程と
をさらに含む、
請求項1記載の方法。
【請求項19】
靴ベースのセンサーを使用するユーザーのための運動パフォーマンスモニタリングシステムであって、
該デバイスが以下を備える、運動パフォーマンスモニタリングシステム:
ユーザーによって装着されるように構成された担持体に接続され、
ユーザーによってトラバースされた距離の測定を含むユーザーの運動パフォーマンスの記録のために、センサーと通信するように構成された、コントローラを有する、
USBコネクタを有するデバイス、および
ユーザーが、測定距離を運動パフォーマンスに関連付けられた既知の距離と比較することができ、かつ該測定距離を該既知の距離に対応するように調整することができる、
ユーザーによってトラバースされた測定距離を表示するように構成され、該デバイスに操作可能に関連付けられた、較正モジュール。
【請求項20】
前記デバイスが、ユーザーによるウォーキング距離を測定する、請求項19記載のシステム。
【請求項21】
前記デバイスが、ユーザーによるランニング距離を測定する、請求項19記載のシステム。
【請求項22】
ユーザーが、レース中のランニングであるためのペースに対応するペースでランニングする、請求項21記載のシステム。
【請求項23】
前記既知の距離が、概して0.25マイル〜1.25マイルの間である、請求項19記載のシステム。
【請求項24】
前記較正モジュールがコンピュータ上に配置され、前記デバイスが前記USBコネクタを介して該コンピュータに接続され、前記トラバースされた測定距離が該デバイスから該コンピュータに転送され、かつ該コンピュータが該トラバースされた測定距離を表示する、請求項19記載のシステム。
【請求項25】
較正モジュールが、前記トラバースされた測定距離をユーザーが前記コンピュータを介して調整するように構成される、請求項24記載のシステム。
【請求項26】
前記較正モジュールがリモートウェブサイトに配置され、前記デバイスが前記USBコネクタを介してコンピュータに接続され、該コンピュータが該リモートウェブサイトと通信状態にあり、前記トラバースされた測定距離が該デバイスから該コンピュータにおよび該ウェブサイトに転送される、かつ該ウェブサイトが該トラバースされた測定距離を該コンピュータに表示した、請求項19記載のシステム。
【請求項27】
前記較正モジュールが、前記トラバースされた測定距離をユーザーが前記コンピュータを介して調整するように構成される、請求項26記載のシステム。
【請求項28】
前記デバイスの前記コンピュータへのプラグ接続に応じて、前記トラバースされた測定距離が、自動的に前記較正モジュールにアップロードされる、請求項26記載のシステム。
【請求項29】
前記既知の距離が、ウェブベースのマッピングサービスによって決定される、請求項19記載のシステム。
【請求項30】
前記既知の距離が、以前の複数の運動パフォーマンスの平均値から決定される、請求項19記載のシステム。
【請求項31】
ユーザーが、運動パフォーマンスモニタリングデバイスと通信状態にある靴ベースのセンサーを使用し、
該デバイスが、ユーザーによってトラバースされた距離の測定を含むユーザーの運動パフォーマンスの記録のために、該センサーと通信するように構成された、コントローラを有する、
ユーザーのための該運動パフォーマンスモニタリングデバイスとともに使用するための較正システムであって、
該較正システムが、該デバイスに操作可能に関連付けられるように較正された較正モジュールを備え、
該較正モジュールが、ユーザーによってトラバースされた測定距離を表示するように構成され、
ユーザーが、該測定距離を運動パフォーマンスに関連付けられた既知の距離と比較することができ、かつ該既知の距離に対応するように該測定距離を調整することができる、
較正システム。
【請求項32】
前記測定距離を前記既知の距離に対応させる前記調整が、調整式に基づいて実施され、かつ前記較正モジュールが、ユーザーの1つまたは複数のさらなる運動パフォーマンスに基づいて該調整式を修正するようにさらに構成される、請求項31記載の較正システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【図74】
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【図75】
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【図76】
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【図77】
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【図78】
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【図79】
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【図80】
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【図81】
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【図82】
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【図83】
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【図84】
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【図85】
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【公表番号】特表2011−516174(P2011−516174A)
【公表日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−503176(P2011−503176)
【出願日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際出願番号】PCT/US2009/039313
【国際公開番号】WO2009/124193
【国際公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【出願人】(505424859)ナイキ インターナショナル リミテッド (249)