説明

運動用補助器具

【課題】携帯に便利な程度に小型化できる上に低コストで製造可能であり、しかも、既存の鉄棒等をそのまま利用してアシスト機能を発揮させることができる運動用補助器具を提供すること。
【解決手段】所定の高さに位置決めされた横棒2を利用して懸垂腕屈伸運動等を行う際に用いられる運動用補助器具10である。この補助器具10は、運動者Mの身体に装着するための装着部11と、横棒2に装着するための横棒装着部12と、装着部11と横棒装着部12との間に設けられ、運動者の懸垂腕屈伸時等の体重負荷を軽減するための負荷軽減部13とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄棒などの所定の高さに位置決めされた横棒を利用して懸垂腕屈伸や腕立て伏せ、スクワットなどの屈伸運動を行う際に、運動者自身の体重負荷を軽減するための運動用補助器具に関する。
【背景技術】
【0002】
懸垂運動(正式名称:懸垂腕屈伸)は、鉄棒を使った代表的なトレーニング種目として、広く実践されているが、運動者自身の体重が腕部に直接的な負荷となるために、適切な負荷に調節することが難しく、低体力者では一回も反復することができないこともある。
【0003】
しかし、懸垂運動の際に、運動者の筋力に応じて動作のアシストを行えば、低体力者でも運動を反復して行うことができる。その際、アシストの力を5〜10回程度の反復が行える程度に調節してトレーニングを行えば、効率よく筋力を向上させることができる。
【0004】
このアシスト対策として、特許文献1に示す懸垂運動補助装置及びそれを組み込んだ鉄棒の技術が提案されている。この技術は、鉄棒の下半部に補助装置を取り付け、その補助装置に設置されたペダルに足を載せて懸垂運動を行う構成としている。アシストのための動力にはゴムひもの反発力を利用している。即ち、懸垂運動時に、補助装置に設置されたゴムひもが伸縮し、その伸縮によって生じる反発力がペダルに載せた足に伝わることにより、身体を上方向に引き揚げる力となり、腕にかかる負荷を軽減させる構成としている。
【特許文献1】特開2001−137382号公報
【0005】
しかしながら、この特許文献1に示す技術では、鉄棒の下半部に懸垂運動補助装置を直接組み込んだ一体構成としているため、装置が大がかりとなり、移動に労力がかかり、さらに製作コストが高い、という問題がある。さらに、懸垂運動補助装置を備えた専用の鉄棒となるために、既存の鉄棒等では利用できない問題もある。
【0006】
なお、こうしたアシスト対策としては、懸垂腕屈伸運動に限らず、腕立て伏せ(腕立て伏臥腕屈伸運動)やスクワット(両脚支持又は片脚支持による立ち上がり運動)などの屈伸運動においても、同様の対策が望まれる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、携帯に便利な程度に小型化できる上に低コストで製造可能であり、しかも、既存の鉄棒等をそのまま利用してアシスト機能を発揮させることができる運動用補助器具を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の運動用補助器具は、所定の高さに位置決めされた横棒を利用して腕や足等の屈伸運動を行う際に用いられる運動用補助器具であって、運動者の身体に装着するための装着部と、装着部と横棒との間に掛け渡され、運動者の屈伸時の体重負荷を軽減するための負荷軽減部とを備えている。
【0009】
本発明の運動用補助器具によれば、運動者の身体に装着するための装着部と、装着部と横棒との間に掛け渡され、運動者の屈伸時の体重負荷を軽減するための負荷軽減部とを備
えているので、それ自体が独立した補助器具として構成される。装着部は装着対象者に直接装着できるので簡易な構成でよく、負荷軽減部も例えば既存の弾性部材等を採用することができるので、全体として簡易で、携帯可能な程度の小型化並びに低コスト化を図ることができる。さらに、負荷軽減部は装着部と横棒との間に掛け渡すので、既存の鉄棒等もそのまま利用することが可能になる。
【0010】
負荷軽減部としては、運動者の屈伸時に伸縮し、その伸縮により生じる反発力で運動者の体重負荷を軽減させる弾性部材を含む構成とすることが望ましい。なぜなら、装着部と横棒との間に掛け渡す弾性部材を設けるだけで負荷軽減部を構成することができるからである。この弾性部材としては、適度の反発力や耐久性を有するものであれば、素材や大きさ等、特に限定されない。但し、市販されていて比較的安価に調達できる点、低コストで製造可能である点、使い勝手も良い点、などの理由から、ゴムチューブのような弾性チューブを採用することが好ましい場合が多い。弾性部材を採用する場合には、その太さや肉厚、あるいは本数等を変えるだけで、運動者の体重や体力に適したサポート力を付与することができる。
【0011】
また、装着部に連結する連結部が弾性部材の一端に設けられ、他端に横棒に装着する横棒装着部が設けられていることが望ましい。このように構成した場合、弾性部材の一端を装着部に連結し、他端の横棒装着部を利用して、既存の鉄棒等に容易に装着することが可能になる。
【0012】
本発明では、弾性部材の長さ調節部が設けられていることが望ましい。長さ調節部により、弾性部材の反発力(身体を持ち上げる力)を段階的にあるいは無段階に変更することができるからである。この長さ調節部は、装着部側、横棒装着部側、弾性部材自体の何れにも設けることができる。
【0013】
装着部は、運動者の胴体に環状に装着するベルトを備えていることが望ましい。ベルトとしては、金具で固定する金具付きのベルトも採用することができる。しかし、装着性に配慮した場合、装着部は、胴体に巻き付けて装着するベルト本体と、そのベルト本体の端部をベルト本体に仮固定するベルベット式ファスナーとを有していることが望ましい。
【0014】
また、本発明では、運動者の脚部に装着する副装着部をさらに備えている構成とすることもできる。その場合には、運動者の身体をサポートする箇所が胴体と脚部に分散されるので、身体の一部分にサポートする力が集中するのを防ぎつつ、バランス良くサポートすることができる。この作用は特に懸垂腕屈伸運動において有効に作用する。
【0015】
横棒装着部については、負荷軽減部、例えば弾性部材の一端部を横棒に直接結びつける構成としてもよいが、作業簡便化や安全性等の観点から、横棒に引っ掛けるフック部材を備えていることが望ましい。フック部材の場合、横棒に対してただ単に引っ掛けるだけの操作で容易に装着することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の運動用補助器具は、それ自体を独立した構成としているので、携帯に便利な程度に小型化できる上に低コストで製造可能であり、しかも、既存の鉄棒等をそのまま利用してアシスト機能を発揮させることができるという、優れた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0018】
(第1の実施形態)
図1〜図4は本発明の第1の実施形態に係る運動用補助器具を示す図である。これらの図において、図1(a)は運動用補助器具の全体構成を示す斜視図であり、図1(b)は弾性部材の一例であるチューブのA−A線断面図を示している。図2(a)は長さ調節部の斜視図であり、図2(b)は装着部に対する弾性部材の固定例を示す説明図である。図3及び図4は運動用補助器具の利用方法を示す説明図である。
【0019】
この実施の形態に係る運動用補助器具は、図3、4に示すように、所定の高さに位置決めされた横棒2を利用して懸垂腕屈伸運動を行う際に用いられるもので、図3は運動者が腕を伸ばして横棒にぶらさがった状態を示し、図4は腕を曲げて横棒の方向へ上がる状態を示している。運動用補助具10は、図1(a)に示すように、運動者Mの胴体(胸部付近)に装着するための装着部11と、横棒2に装着するための横棒装着部12と、装着部11と横棒装着部12との間に設けられ、運動者Mの懸垂腕屈伸時の体重負荷を軽減するための負荷軽減部13とを備えている。横棒2は、例えば支柱1、1によって水平に支持された既存の鉄棒である。
【0020】
この実施形態では、装着部11は、運動者Mの胴体に巻き付けて装着するベルト本体11aと、そのベルト本体11aの端部どうしを互いに仮固定するベルベット式ファスナー(マジックファスナー:登録商標)11bとを有している。ベルト本体11aは、いわゆる布製のストラップ状に形成されていて、運動者Mの胸部15付近に一回以上巻き付けることができる長さに形成されている。そして、巻き付けた状態で簡単に仮固定できるように、その表面及び裏面の適宜な場所にベルベット式ファスナー11bが設けられている。
【0021】
勿論、装着部11としては、この実施の形態に限らず、例えば腰ベルトのように、仮固定位置を段階的に、あるいは無段階に調節可能な止め金具付きのベルトで構成してもよい。何れにしても、胸部15付近への装着性が良く、しかも局部的に応力が集中しないように配慮することが好ましい。
【0022】
横棒装着部12は、横棒2に引っ掛けるフック部材12aと、このフック部材12aの先端近くの内側に設けられたヒンジ12bを中心にして必要な範囲でのみ回動可能に取付られた抜け止め金具12cとを備えている。このようにフック部材12aを用いることで、横棒2に対してただ単に引っ掛けるだけの操作で装着することができる。そして、抜け止め金具12cは、フック部材12aを横棒2に引っ掛けるときには、フック部材12a内へ横棒2の進入を許容し、横棒2からフック部材12aを外すときには、抜け止め金具12cの自由端を手で内側へ回動させない限り外すことができない機能を発揮する。
【0023】
負荷軽減部13として、この実施形態では、運動者Mの懸垂腕屈伸時に伸縮し、その伸縮により生じる反発力で運動者の体重負荷を軽減させる弾性部材13aと、その弾性部材13aの長さ調節部13bとを備えている。弾性部材13aは、その一端側がベルト本体11aに連結固定される連結部が設けられ、他端側がフック部材12aに装着固定されている。これにより、装着部11と横棒装着部12との間に弾性部材13aを設けるだけで負荷軽減部13を構成することができる。
【0024】
この弾性部材13aとしては、この実施形態では、図1(b)に示すような円筒状のゴムチューブが用いられている。ゴムチューブからなる弾性部材13aは、例えば、30〜50cm程度の運動者の動き範囲で、20〜80kgの体重範囲にある身体のサポートに耐え得るものが採用されている。勿論、それ以上又はそれ以下の範囲のサポートに耐え得るものを採用してもよい。ただ、この弾性部材13aでは、その直径や肉厚及び長さを変えることによって、個々人の体重や筋力に応じたサポート力に多様性を持たせることができる。
【0025】
この弾性部材13aについては、必要とされる適度の反発力や耐久性を有するものであれば、素材や大きさ等は特に限定されない。しかし、市販されていて比較的安価に調達できる点、低コストで製造可能である点、柔軟性があり使い勝手も良い点、などの理由から、ゴムチューブが採用されている。
【0026】
弾性部材13aの一端とベルト本体11aとの固定は、例えばベルト本体11aに小径の孔を設け、その孔に弾性部材13aを挿通し、かつ弾性部材13aの先端を図2(b)に示すように大径部131に形成することによって行うことができる。また、弾性部材13aの他端とフック部材12aとの固定は、例えば金属製フック部材12aの端部に弾性部材13aを挿入し、金属製フック部材12aの外周側からかしめることによっても行うことができる。
【0027】
装着部11と横棒装着部12との間には、弾性部材13aの長さ調節部13bが設けられている(図2(a)参照)。この実施形態では、数カ所の穴にゴムチューブを通して位置決めする、調節金具が採用されている。この調節金具からなる長さ調節部13bは、装着部11と横棒装着部12との間の間隔を調整して、弾性部材13aの張力を変化させるためのものである。図1に示す例では、弾性部材13aの長さ方向の途中に長さ調節部13bが設けられている。これにより、弾性部材13aの反発力(身体を持ち上げるサポート力)を無段階に調節することができるように配慮されている。
【0028】
この運動用補助器具10を使用するには、図3に示すように、ベルト本体11aを身体の胸部15付近に巻き付けて、ベルベット式ファスナー11bにて固定(仮止め)した後、フック部材12aを横棒2に引っかける。このとき、弾性部材13aが引き伸ばされるように、予め、長さ調節部13bにて弾性部材13aの長さを調節しておく。
【0029】
このようにすると、図3に示すように、横棒2にぶら下がり、腕16を伸ばした状態では弾性部材13aも引き伸ばされた状態となるため、運動者Mを上方へ持ち上げるような反発力が弾性部材13aに生じる。これにより、弾性部材13aによる体重負荷軽減作用が発揮される。したがって、運動者Mは、図4に示すように、懸垂腕屈伸運動を行い易くなる。その結果、弾性部材13a及び長さ調節部13bからなる負荷軽減部にて体重負荷軽減作用が働くよう反発力を適宜に調節することで、低体力者でもその運動を繰り返し行うことが可能になる。
【0030】
また、この実施形態の運動用補助器具10によれば、運動のアシストの手段としてチューブを使用しているため、低コストで製造可能である。また、ベルト本体11aや弾性部材13aの部分は小型で柔軟性があり、折り畳んで収納できるため、携帯も可能である。さらに、ベルト本体11aを胴体に巻き付けて、チューブ先端のフック部材12aを横棒2に引っ掛けるだけで、簡単に運動を開始することができる。
【0031】
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態を示す図1同様の斜視図である。なお、以下の実施形態において、第1の実施形態と基本的に同一の構成部材については同一の符号を付して、その説明を簡略化する。
【0032】
この第2の実施形態でも、装着部11と、横棒装着部12と、それらの間に設けた負荷軽減部13とを備えているが、長さ調節部13bをフック部材12aと一体に設けている点で、第1の実施形態と相違している。
【0033】
このように、長さ調節部13bをフック部材12aに一体に設けた場合、補助器具10の使用状態において、長さ調節部13bを運動の邪魔にならない横棒の位置に配置するこ
とができる上に、部品点数も減らすことができる。
【0034】
(第3の実施形態)
図6は、本発明の第3の実施形態を示す図1同様の斜視図である。
【0035】
この第3の実施形態でも、装着部11と、横棒装着部12と、それらの間に設けた負荷軽減部13とを備えている。但し、この実施形態では、負荷軽減部13のみを着脱可能にして、他の負荷軽減部材と交換可能に構成した点で第1の実施形態と相違している。
【0036】
具体的には、長さ調節部13bを備えた弾性部材13aの両端にフック金具13c、13dがそれぞれ設けられている。装着部11のベルト本体11aには、フック金具13cを引っ掛けて連結するための止めリング11cが設けられている。一方のフック部材12aの基端にはフック金具13dを引っ掛けて連結するための連結穴12dが設けられている。
【0037】
このように、弾性部材13aの両端にフック金具13c、13dを設けて、負荷軽減部13を着脱可能に構成することで、弾性部材13aの太さや肉厚、長さ、反発力等を異ならせた他の負荷軽減部材と交換可能になる。これにより、負荷軽減部13の交換のみで、個々人の体力、筋力、体重、身長、腕の長さ等に応じたサポート力に格段の多様性を持たせることができる。
【0038】
(第4の実施形態)
図7は、本発明の第4の実施形態を示す図1同様の斜視図である。
【0039】
この第4の実施形態でも、基本的には装着部11と、横棒装着部12と、それらの間に設けた負荷軽減部13とを備えている。但し、この実施形態では、負荷軽減部13を着脱可能にしている点、他の負荷軽減部材と交換可能に構成している点で第1の実施形態と相違している。
【0040】
具体的には、長さ調節部13bを備えた2本の弾性部材13aの両端にフック金具13c、13dがそれぞれ設けられている。装着部11のベルト本体11aには、2本の弾性部材のフック金具13c、13cの両方を引っ掛けて連結するための止めリング11cが設けられている。止めリング11cは、フック金具13c、13cに対応して2箇所設けてもよい。2つの弾性部材13aは、先の実施形態のそれと同程度の長さに形成されている。
【0041】
このように、2本の弾性部材13aの両端にフック金具13c、13dを設けて、負荷軽減部13を着脱可能に構成することで、他の負荷軽減部材と交換可能になるだけでなく、弾性部材13aの反発力を二倍程度に高めることができる。さらに、フック金具13cをベルト本体11aの位置で、つまり低位置で着脱操作することになるので、第3の実施形態と同様に使い勝手も良くなる利点がある。
【0042】
(第5の実施形態)
図8は、本発明の第5の実施形態を示す図1同様の斜視図である。
【0043】
この第5の実施形態でも、装着部11と、横棒装着部12と、それらの間に設けた負荷軽減部13とを備えている。但し、この実施形態では、装着部11は、運動者Mの両方の脚部17に装着する副装着部14、14をさらに備える構成とした点で先の実施形態と相違している。
【0044】
具体的には、装着部11の下に、それぞれ、一対の吊りベルト14bで吊られた脚用ベルト14aが設けられている。各吊りベルト14bの途中には長さ調節金具14cがそれぞれ設けられている。脚用ベルト14aは図示のように膝付近でもよいし、股下付近でもよい。また、脚用ベルト14aも単なる環状に形成してもよいし、ベルト本体11aと同様にベルベット式ファスナー付きのストラップ状としてもよい。
【0045】
このように、副装着部14、14を設けることで、運動者の身体をサポートする箇所が胴体と脚部とに分散されるので、身体の一部分にサポートする力が集中するのを防ぎつつ、バランス良くサポートすることができる。さらに、装着部11の固定の安定化を図ることもできる。
【0046】
なお、以上の実施形態では、本発明の運動用補助器具を懸垂腕屈伸運動に適用した例について述べたが、例えば図9に示すように、低い鉄棒2を利用した、腕立て伏せ(正式名:腕立て伏臥腕屈伸)運動用や、図10に示すように、スクワット(両脚支持又は片脚支持による立ち上がり運動)などの補助器具として適用することもできる。その場合、弾性部材13a部分を運動者の背中側に配置させて行うことになる。
【0047】
なお、本発明は、上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、第1の実施形態から、第5の実施形態の補助器具の利点のみを発揮できるように組み合わせた構成とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る運動用補助器具を示すもので、(a)は全体の斜視図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図2】第1の実施形態に係る運動用補助器具を示すもので、(a)は長さ調節部の斜視図、(b)は弾性部材の固定部の構造を示す説明図である。
【図3】第1の実施形態に係る運動用補助器具の使用説明図である。
【図4】第1の実施形態に係る運動用補助器具の使用説明図である。
【図5】第2の実施形態に係る運動用補助器具の斜視図である。
【図6】第3の実施形態に係る運動用補助器具の斜視図である。
【図7】第4の実施形態に係る運動用補助器具の斜視図である。
【図8】第5の実施形態に係る運動用補助器具の斜視図である。
【図9】実施形態に係る運動用補助器具の他の適用例を示す説明図である。
【図10】実施形態に係る運動用補助器具の他の適用例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0049】
1 支柱
2 横棒(鉄棒)
10 運動用補助器具
11 装着部
11a ベルト本体
11b ベルベット式ファスナー
11c 止めリング
12 横棒装着部
12a フック部材
12b ヒンジ
12c 抜け止め金具
13 負荷軽減部
13a 弾性部材
13b 長さ調節部
13c フック金具
13d フック金具
14 副装着部
14a 脚用ベルト
14b 吊りベルト
14c 長さ調節金具
M 運動者

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の高さに位置決めされた横棒を利用して腕や足等の屈伸運動を行う際に用いられる運動用補助器具であって、
運動者の身体に装着するための装着部と、
前記装着部と前記横棒との間に掛け渡され、運動者の屈伸時の体重負荷を軽減するための負荷軽減部とを備えている、運動用補助器具。
【請求項2】
前記負荷軽減部は、運動者の屈伸時に伸縮し、その伸縮により生じる反発力で運動者の体重負荷を軽減させる弾性部材を含む、請求項1に記載の運動用補助器具。
【請求項3】
前記弾性部材は、その一端に前記装着部に連結する連結部が設けられ、他端に前記横棒に装着する横棒装着部が設けられている、請求項1又は2に記載の運動用補助器具。
【請求項4】
前記弾性部材は、その長さ調節部をさらに備えている、請求項2又は3記載の運動用補助器具。
【請求項5】
前記装着部は、運動者の胴体に環状に装着するベルトを備えている、請求項1〜4の何れかに記載の運動用補助器具。
【請求項6】
前記装着部は、運動者の胴体に巻き付けて装着するベルト本体と、そのベルト本体の端部をベルト本体に仮固定するベルベット式ファスナーとを有している、請求項1〜5の何れかに記載の運動用補助器具。
【請求項7】
前記装着部は、運動者の脚部に装着する副装着部をさらに備えている、請求項1〜6の何れかに記載の運動用補助器具。
【請求項8】
前記横棒装着部は、前記横棒に引っ掛けるフック部材を備えている、請求項3〜7の何れかに記載の運動用補助器具。
【請求項9】
前記弾性部材は、チューブで形成され、運動者の体重をサポートできる強度を有している、請求項2〜8の何れかに記載の運動補助器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−252(P2006−252A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−177785(P2004−177785)
【出願日】平成16年6月16日(2004.6.16)
【出願人】(000125369)学校法人東海大学 (352)