運動神経等活性化訓練装置
【課題】 ベッド板を垂直方向にシーソー状に動かせると共に、回転運動ができ、かつ回転支持台を水平方向に回転できるため、垂直・水平回転運動により、より一層運動神経(反射神経)、自律神経等に刺激を与えることにより、運動能力のアップや軽度の認知症の改善等、主に脳活性化に有効な運動神経等活性化訓練装置を提供する。
【解決手段】回転支持台に、回転軸にてシーソー状に形成し、垂直方向に可動可能なベッド板を設けると共に、回転支持台を水平方向に回転させる回転台を設けてなることを特徴とする運動神経等活性化訓練装置。
【解決手段】回転支持台に、回転軸にてシーソー状に形成し、垂直方向に可動可能なベッド板を設けると共に、回転支持台を水平方向に回転させる回転台を設けてなることを特徴とする運動神経等活性化訓練装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運動神経(反射神経)、自律神経の刺激等を行い軽度の認知症の改善等の主に脳の活性化を行うことのできる運動神経等活性化訓練装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、脳・運動神経および筋力訓練において、幅広く利用できる訓練装置を提供するものである。脳・運動神経および筋力訓練装置は、架台上に360度各方向に自由に動く自由架台が配置され、その上には踏台が配置されていて、自由架台と踏台の間には、球体が挟めるよう、自由架台上側および踏台下側中心部に夫々に凹みを持ち、自由架台と球体と踏台とはユニバーサルボルトにて留められ、自由架台に対し踏台は、中心部を基点に360度各方向にシーソー運動ができるよう、組み立てられているため、踏台上に人が立つと、非常に不安定な状態に身を置くことになる。この不安定な状態を安定した状態にする努力のため、全身を使って努力する過程で、少しの重心移動で素早く自由架台が360度各方向に移動すると共に、踏台も体重移動のため360度各方向にシーソー運動を起こす。この一連のバランスをとる動作は、脳からの運動神経の命令を受けて、体内の各筋力が運動を興す。この運動神経と体内各筋力の総合運動は、屋内外で一台の装置で安全に実施できることを特徴とする。脳・運動神経および筋力訓練装置がある。(特許文献1参照)
【0003】
また、認知症防止の器具として、基台と該基台上で回転自在な回転座盤とよりなり、基台には正逆転が一対となって回転自在でその回転数と回転速度を調節自在とした電動機を設置し、その電動機の動力を上記回転座盤に伝動自在とし、回転座盤には両脇に落下防止取っ手を設けた健康増進器がある。(特許文献2参照)
【特許文献1】 特開2004−97737号公報
【特許文献2】 実用新案登録第3115040号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記前者においては、踏台上に人が立って使用するもので、足の悪い方や高齢者の方は使用できない。
また、ベッド板を設けていないためその体を逆さにすることもできず、効果が薄いものである。
さらに、シーソー運動も量的に少なく、バランス感覚を養う程度である。
【0005】
上記後者においても、座って使用するものであるが、水平回転のみの形態であり、ベッド板を設け、垂直方向に回転する機能を設けていない。
【0006】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするもので、ベッド板を垂直方向にシーソー状に動かせると共に、回転運動ができ、かつ回転支持台を水平方向に回転できるため、垂直・水平回転運動により、より一層運動神経(反射神経)、自律神経等に刺激を与えることにより、運動能力のアップや軽度の認知症の改善等、主に脳活性化に有効な運動神経等活性化訓練装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記の目的を達成するために、回転支持台に、回転軸にてシーソー状に形成し、垂直方向に可動可能なベッド板を設けると共に、回転支持台を水平方向に回転させる回転台を設けてなる。
ベッド板のベッド板本体の長手方向軸心にベッド板本体を左右に回転する左右回転軸を設けてなる。
ベッド板に取っ手及び足受部を設けてなる。
ベッド板に、音声や音楽を流すためのスピーカー部を設けてなる。
回転軸に、ベッド板をシーソー状あるいは垂直方向に回転作動させるための垂直作動部を設けてなる。
回転台に、回転支持台を水平方向に回転させるべく水平作動部を設けてなる。
取っ手を上下に移動させるべく、ガイド部を設けてなる。
取っ手を略コの字形に形成してなる。
取っ手をガイド部に架設してなる。
取っ手にモニターを設けてなる。
回転台に調整具を設けてなる。
足受部を上下移動する移動具を設けてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
1)、回転支持台に、回転軸にてシーソー状に形成してなるベッド板により、脳や体に対して急激な刺激を与えるのではなく、軽い刺激を与えるのに有効で、特に老人の方や、体に障害を持つ方の訓練(脳が体を制御しようとする)として各種神経へ適度な刺激を与える効果がある。
2)、ベッド板を垂直方向に移動(回転)させることにより、体を上下に正転・逆転することにより、特に上下方向を制御する運動神経(反射神経)等に比較的大きな刺激を与えることができ、より各種神経を活性化できるものである。
3)、回転台にて、回転支持台を水平方向に回転することにより、特に左右方向を制御する運動神経(反射神経)等に比較的大きな刺激を与えることができ、より各種神経を活性化できるものである。
4)、ベッド板本体を左右に回転することにより、特に静止状態で、下向き上向きを繰り返し行うことができ、日常では体験できない動きにより、特に側方向を制御する運動神経(反射神経)等に比較的大きな刺激を与えることができ、より各種神経を活性化できるものである。
5)、ベッド板、回転支持台、回転台の組み合わせにより、上下左右の動きを3次元的に表現することができるため、個人個人のレベルや体調に合わせて使用できるものである。
6)、取っ手や足受部を設けることにより、安全に使用できるものである。
7)、スピーカ部により、自分の好きな音楽等を聞きながら使用できるため、リラックス(ストレスのない状態)できると共に、音楽療法の効果も期待できる。
8)、取っ手を垂直上下に移動させるガイド部を設けることにより、自分に合った腕の位置にて訓練ができ、特に肩の筋肉を柔らかくすることができ、よって血流をよくすることができる。
9)、水平方向に取っ手を設けることにより、手を手前に置くことができ、リラックスして使用できる。
10)、モニターを設けることにより、テレビ等を見ながら楽しく訓練することができる。
11)、取っ手を水平上下に移動させるガイド部を設けることにより、腕を耳につけて伸ばすことができ、より一層肩の筋肉を柔らかくし、血流をよくすることができる。
12)、調整具により、ベッド板を斜状に回転することができ、より強い刺激を脳に与えることができる。
13)、移動具により、足受部を上下移動可能にでき、各々の身長に合わせて最適な位置を保持できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
まず、第1実施例の運動神経等活性化訓練装置について説明する。
1は、運動神経等活性化訓練装置である。
2は、側面台形状に形成すると共に、正面略U字形に形成してなる水平方向に回転可能な回転支持台である。
3は、上記回転支持台2の上部に回転軸3aにてシーソー状に形成すると共に、垂直方向に回転可能に形成してなるベッド板で、上部両側に略コの字形の取っ手3bを設けると共に、下端に足受部3cを設け、上部両側面に音楽を流すためのスピーカ部3dを設けてある。
4は、上記回転支持台2を水平方向に回転させる回転台である。
【0010】
上記運動神経等活性化訓練装置1の使用例について下記に述べる。
まず、ベッド板3を垂直方向に位置させ、使用者Sは前向きになり、足ASを足受部3cに置き、手Tにて取って3bを握る。
つぎに、ベルトBを足ASと腰Kに取り付ける。
この状態で、作動者(介護者や医者等)(図示せず)は、使用者Sと相談してどのような動きを行うかを決める。
例えば、作動者Sはベッド板3の上端あるいは下端を持って一旦ベッド板3を水平状態にし、シーソー状にベッド板3を動かす。
また、ゆっくり回転させる。
さらに、回転支持台2を左右水平方向に回転させてもよいし、ベッド板3を回転させながら同時に回転支持台2を回転させてもよい。
つづいて、第2実施例を説明する。
運動神経等活性化訓練装置1Aは、平面長方形状の枠3A1内に、BOX型のベッド板本体3A2を長手方向軸心に設けた左右回転軸3A21にて左右回転可能に設けてなるベッド板3Aの一方の左右回転軸3A21にウォームギア(図示せず)による回転ハンドル3A3を設けると共に、他方の左右回転軸3A21に先端に足受部3cを設けた上下ハンドル3A4を設けてなる。
このベッド板3Aは、高さの低い回転台2Aに対して、上記と同様な回転軸3aにてシーソー状に垂直方向(上下方向)に移動可能に設けてなるものである。
なお、回転台は、上記と同様とし、省略する。
この運動神経等活性化訓練装置1Aは、上下ハンドル3A4を回動させ、足受部3cを上下動させ調整する。
また、回転ハンドル3A3を回動させ、ベッド板本体3A2を左右に回動させることにより、特に人体の側方向を制御する運動神経(反射神経)等に刺激を与えることができる。
さらに、ベッド板3Aをシーソー状にゆらすことにより特に初めての方には有効である。
【0011】
つぎに、第3実施例を説明する。
運動神経等活性化訓練装置21は上記運動神経等活性化訓練装置1に対して、回転軸23aにベッド板23をシーソー状あるいは垂直方向に回転作動させるためのモーター等による垂直作動部5を設けると共に、回転支持台22を水平方向(左右)に回転させるモーター等による水平作動部6を回転台24内に設けてある。
【0012】
この、運動神経等活性化訓練装置21は、垂直作動部5及び水平作動部6を同時あるいは個々に作動させることにより、個人個人のレベルや体調あるいは目的(目標)に合わせて、自動制御(有線あるいは無線操作可能)することができるものである。
【0013】
第4実施例について説明する。
運動神経等活性化訓練装置31は、ベッド板32の上部両側に取っ手33bを垂直上下に移動させて取り付けるべく取付孔7a…を複数設けてなるレール状のガイド部7を設けてなるもので、腕を伸ばして使用することにより、肩の筋肉を柔らかくすることができ、よって血流をよくすることができる。
【0014】
第5実施例について説明する。
運動神経等活性化訓練装置41は、ベッド板42の上部(人の胸の位置)水平方向に、略コの字形の取っ手43bを設けてなるもので、手(T1)を手前に置くことにより、安心感が強く、特に精神的に安定していない方に有効である。(ジェットコースターの感覚)
【0015】
第6実施例について説明する。
運動神経等活性化訓練装置51は、ベッド板52の取っ手53bに、映像等が見られるモニター8を設けてなるもので、テレビ等を見ながら楽しく訓練ができるものである。
【0016】
第7実施例について説明する。
運動神経等活性化訓練装置61は、ベッド部62の上部両側に取っ手63bを水平上下に移動させて取り付けるべく、取付孔9a…を複数設けてなるレール状のガイド部9を設けてなるもので、腕を耳に付けて伸ばすことができるため、より効果的に肩や腕に負荷を与え、血流をよくすることができる。
【0017】
第8実施例について説明する。
運動神経等活性化訓練装置71は、回転台74の4隅にボルト等による調整具10を設けたもので、調整具10…を上下させて回転台74を斜状に形成できるものである。
【0018】
なお、スピーカ部3bからは自分の好みの音楽を聞く(ヘッドホーンも可)こともできるし、音楽療法として使用される音楽を流すこともできる。
また、非常ボタンHBを設け、押すことにより、スピーカ部3bより非常音を流すことも可能である。
さらに、各部位の材質や形状は、同様な機能を有するものであれば、特に限定するものではない。
さらにまた、ベッド板にヒーターや保温材を用い、冬場においても快適に使用するのも一考であり、ベルトで締める方法や位置は自由に設定してよい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】 本発明の第1実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の側面図。
【図2】 本発明の第1実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の正面図。
【図3】 本発明の第1実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の使用状態の側面図。
【図4】 本発明の第1実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の使用状態の正面図。
【図5】 本発明の第2実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の要部の平面図。
【図6】 本発明の第2実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の要部の正面図。
【図7】 本発明の第2実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の要部の左側面図。
【図8】 本発明の第3実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の側面図。
【図9】 本発明の第3実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の正面図。
【図10】 本発明の第4実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の要部の正面図。
【図11】 本発明の第4実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の要部の側面図。
【図12】 本発明の第5実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の要部の正面図。
【図13】 本発明の第5実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の要部の側面図。
【図14】 本発明の第6実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の要部の側面図。
【図15】 本発明の第7実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の要部の正面図。
【図16】 本発明の第8実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の要部の正面図。
【符号の説明】
【0020】
1―――運動神経等活性化訓練装置
2―――回転支持台
3―――ベッド板
3a――回転軸
3b――取っ手
3c――足受部
3d――スピーカ部
4―――回転台
5―――垂直作動部
6―――水平作動部
7―――ガイド部
7a――取付孔
8―――モニター
9―――ガイド部
9a――取付孔
10――調整具
S―――使用者
AS――足
T―――手
B―――ベルト
K―――腰
HB――非常ボタン
【技術分野】
【0001】
本発明は、運動神経(反射神経)、自律神経の刺激等を行い軽度の認知症の改善等の主に脳の活性化を行うことのできる運動神経等活性化訓練装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、脳・運動神経および筋力訓練において、幅広く利用できる訓練装置を提供するものである。脳・運動神経および筋力訓練装置は、架台上に360度各方向に自由に動く自由架台が配置され、その上には踏台が配置されていて、自由架台と踏台の間には、球体が挟めるよう、自由架台上側および踏台下側中心部に夫々に凹みを持ち、自由架台と球体と踏台とはユニバーサルボルトにて留められ、自由架台に対し踏台は、中心部を基点に360度各方向にシーソー運動ができるよう、組み立てられているため、踏台上に人が立つと、非常に不安定な状態に身を置くことになる。この不安定な状態を安定した状態にする努力のため、全身を使って努力する過程で、少しの重心移動で素早く自由架台が360度各方向に移動すると共に、踏台も体重移動のため360度各方向にシーソー運動を起こす。この一連のバランスをとる動作は、脳からの運動神経の命令を受けて、体内の各筋力が運動を興す。この運動神経と体内各筋力の総合運動は、屋内外で一台の装置で安全に実施できることを特徴とする。脳・運動神経および筋力訓練装置がある。(特許文献1参照)
【0003】
また、認知症防止の器具として、基台と該基台上で回転自在な回転座盤とよりなり、基台には正逆転が一対となって回転自在でその回転数と回転速度を調節自在とした電動機を設置し、その電動機の動力を上記回転座盤に伝動自在とし、回転座盤には両脇に落下防止取っ手を設けた健康増進器がある。(特許文献2参照)
【特許文献1】 特開2004−97737号公報
【特許文献2】 実用新案登録第3115040号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記前者においては、踏台上に人が立って使用するもので、足の悪い方や高齢者の方は使用できない。
また、ベッド板を設けていないためその体を逆さにすることもできず、効果が薄いものである。
さらに、シーソー運動も量的に少なく、バランス感覚を養う程度である。
【0005】
上記後者においても、座って使用するものであるが、水平回転のみの形態であり、ベッド板を設け、垂直方向に回転する機能を設けていない。
【0006】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするもので、ベッド板を垂直方向にシーソー状に動かせると共に、回転運動ができ、かつ回転支持台を水平方向に回転できるため、垂直・水平回転運動により、より一層運動神経(反射神経)、自律神経等に刺激を与えることにより、運動能力のアップや軽度の認知症の改善等、主に脳活性化に有効な運動神経等活性化訓練装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記の目的を達成するために、回転支持台に、回転軸にてシーソー状に形成し、垂直方向に可動可能なベッド板を設けると共に、回転支持台を水平方向に回転させる回転台を設けてなる。
ベッド板のベッド板本体の長手方向軸心にベッド板本体を左右に回転する左右回転軸を設けてなる。
ベッド板に取っ手及び足受部を設けてなる。
ベッド板に、音声や音楽を流すためのスピーカー部を設けてなる。
回転軸に、ベッド板をシーソー状あるいは垂直方向に回転作動させるための垂直作動部を設けてなる。
回転台に、回転支持台を水平方向に回転させるべく水平作動部を設けてなる。
取っ手を上下に移動させるべく、ガイド部を設けてなる。
取っ手を略コの字形に形成してなる。
取っ手をガイド部に架設してなる。
取っ手にモニターを設けてなる。
回転台に調整具を設けてなる。
足受部を上下移動する移動具を設けてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
1)、回転支持台に、回転軸にてシーソー状に形成してなるベッド板により、脳や体に対して急激な刺激を与えるのではなく、軽い刺激を与えるのに有効で、特に老人の方や、体に障害を持つ方の訓練(脳が体を制御しようとする)として各種神経へ適度な刺激を与える効果がある。
2)、ベッド板を垂直方向に移動(回転)させることにより、体を上下に正転・逆転することにより、特に上下方向を制御する運動神経(反射神経)等に比較的大きな刺激を与えることができ、より各種神経を活性化できるものである。
3)、回転台にて、回転支持台を水平方向に回転することにより、特に左右方向を制御する運動神経(反射神経)等に比較的大きな刺激を与えることができ、より各種神経を活性化できるものである。
4)、ベッド板本体を左右に回転することにより、特に静止状態で、下向き上向きを繰り返し行うことができ、日常では体験できない動きにより、特に側方向を制御する運動神経(反射神経)等に比較的大きな刺激を与えることができ、より各種神経を活性化できるものである。
5)、ベッド板、回転支持台、回転台の組み合わせにより、上下左右の動きを3次元的に表現することができるため、個人個人のレベルや体調に合わせて使用できるものである。
6)、取っ手や足受部を設けることにより、安全に使用できるものである。
7)、スピーカ部により、自分の好きな音楽等を聞きながら使用できるため、リラックス(ストレスのない状態)できると共に、音楽療法の効果も期待できる。
8)、取っ手を垂直上下に移動させるガイド部を設けることにより、自分に合った腕の位置にて訓練ができ、特に肩の筋肉を柔らかくすることができ、よって血流をよくすることができる。
9)、水平方向に取っ手を設けることにより、手を手前に置くことができ、リラックスして使用できる。
10)、モニターを設けることにより、テレビ等を見ながら楽しく訓練することができる。
11)、取っ手を水平上下に移動させるガイド部を設けることにより、腕を耳につけて伸ばすことができ、より一層肩の筋肉を柔らかくし、血流をよくすることができる。
12)、調整具により、ベッド板を斜状に回転することができ、より強い刺激を脳に与えることができる。
13)、移動具により、足受部を上下移動可能にでき、各々の身長に合わせて最適な位置を保持できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
まず、第1実施例の運動神経等活性化訓練装置について説明する。
1は、運動神経等活性化訓練装置である。
2は、側面台形状に形成すると共に、正面略U字形に形成してなる水平方向に回転可能な回転支持台である。
3は、上記回転支持台2の上部に回転軸3aにてシーソー状に形成すると共に、垂直方向に回転可能に形成してなるベッド板で、上部両側に略コの字形の取っ手3bを設けると共に、下端に足受部3cを設け、上部両側面に音楽を流すためのスピーカ部3dを設けてある。
4は、上記回転支持台2を水平方向に回転させる回転台である。
【0010】
上記運動神経等活性化訓練装置1の使用例について下記に述べる。
まず、ベッド板3を垂直方向に位置させ、使用者Sは前向きになり、足ASを足受部3cに置き、手Tにて取って3bを握る。
つぎに、ベルトBを足ASと腰Kに取り付ける。
この状態で、作動者(介護者や医者等)(図示せず)は、使用者Sと相談してどのような動きを行うかを決める。
例えば、作動者Sはベッド板3の上端あるいは下端を持って一旦ベッド板3を水平状態にし、シーソー状にベッド板3を動かす。
また、ゆっくり回転させる。
さらに、回転支持台2を左右水平方向に回転させてもよいし、ベッド板3を回転させながら同時に回転支持台2を回転させてもよい。
つづいて、第2実施例を説明する。
運動神経等活性化訓練装置1Aは、平面長方形状の枠3A1内に、BOX型のベッド板本体3A2を長手方向軸心に設けた左右回転軸3A21にて左右回転可能に設けてなるベッド板3Aの一方の左右回転軸3A21にウォームギア(図示せず)による回転ハンドル3A3を設けると共に、他方の左右回転軸3A21に先端に足受部3cを設けた上下ハンドル3A4を設けてなる。
このベッド板3Aは、高さの低い回転台2Aに対して、上記と同様な回転軸3aにてシーソー状に垂直方向(上下方向)に移動可能に設けてなるものである。
なお、回転台は、上記と同様とし、省略する。
この運動神経等活性化訓練装置1Aは、上下ハンドル3A4を回動させ、足受部3cを上下動させ調整する。
また、回転ハンドル3A3を回動させ、ベッド板本体3A2を左右に回動させることにより、特に人体の側方向を制御する運動神経(反射神経)等に刺激を与えることができる。
さらに、ベッド板3Aをシーソー状にゆらすことにより特に初めての方には有効である。
【0011】
つぎに、第3実施例を説明する。
運動神経等活性化訓練装置21は上記運動神経等活性化訓練装置1に対して、回転軸23aにベッド板23をシーソー状あるいは垂直方向に回転作動させるためのモーター等による垂直作動部5を設けると共に、回転支持台22を水平方向(左右)に回転させるモーター等による水平作動部6を回転台24内に設けてある。
【0012】
この、運動神経等活性化訓練装置21は、垂直作動部5及び水平作動部6を同時あるいは個々に作動させることにより、個人個人のレベルや体調あるいは目的(目標)に合わせて、自動制御(有線あるいは無線操作可能)することができるものである。
【0013】
第4実施例について説明する。
運動神経等活性化訓練装置31は、ベッド板32の上部両側に取っ手33bを垂直上下に移動させて取り付けるべく取付孔7a…を複数設けてなるレール状のガイド部7を設けてなるもので、腕を伸ばして使用することにより、肩の筋肉を柔らかくすることができ、よって血流をよくすることができる。
【0014】
第5実施例について説明する。
運動神経等活性化訓練装置41は、ベッド板42の上部(人の胸の位置)水平方向に、略コの字形の取っ手43bを設けてなるもので、手(T1)を手前に置くことにより、安心感が強く、特に精神的に安定していない方に有効である。(ジェットコースターの感覚)
【0015】
第6実施例について説明する。
運動神経等活性化訓練装置51は、ベッド板52の取っ手53bに、映像等が見られるモニター8を設けてなるもので、テレビ等を見ながら楽しく訓練ができるものである。
【0016】
第7実施例について説明する。
運動神経等活性化訓練装置61は、ベッド部62の上部両側に取っ手63bを水平上下に移動させて取り付けるべく、取付孔9a…を複数設けてなるレール状のガイド部9を設けてなるもので、腕を耳に付けて伸ばすことができるため、より効果的に肩や腕に負荷を与え、血流をよくすることができる。
【0017】
第8実施例について説明する。
運動神経等活性化訓練装置71は、回転台74の4隅にボルト等による調整具10を設けたもので、調整具10…を上下させて回転台74を斜状に形成できるものである。
【0018】
なお、スピーカ部3bからは自分の好みの音楽を聞く(ヘッドホーンも可)こともできるし、音楽療法として使用される音楽を流すこともできる。
また、非常ボタンHBを設け、押すことにより、スピーカ部3bより非常音を流すことも可能である。
さらに、各部位の材質や形状は、同様な機能を有するものであれば、特に限定するものではない。
さらにまた、ベッド板にヒーターや保温材を用い、冬場においても快適に使用するのも一考であり、ベルトで締める方法や位置は自由に設定してよい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】 本発明の第1実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の側面図。
【図2】 本発明の第1実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の正面図。
【図3】 本発明の第1実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の使用状態の側面図。
【図4】 本発明の第1実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の使用状態の正面図。
【図5】 本発明の第2実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の要部の平面図。
【図6】 本発明の第2実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の要部の正面図。
【図7】 本発明の第2実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の要部の左側面図。
【図8】 本発明の第3実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の側面図。
【図9】 本発明の第3実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の正面図。
【図10】 本発明の第4実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の要部の正面図。
【図11】 本発明の第4実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の要部の側面図。
【図12】 本発明の第5実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の要部の正面図。
【図13】 本発明の第5実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の要部の側面図。
【図14】 本発明の第6実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の要部の側面図。
【図15】 本発明の第7実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の要部の正面図。
【図16】 本発明の第8実施例を示す運動神経等活性化訓練装置の要部の正面図。
【符号の説明】
【0020】
1―――運動神経等活性化訓練装置
2―――回転支持台
3―――ベッド板
3a――回転軸
3b――取っ手
3c――足受部
3d――スピーカ部
4―――回転台
5―――垂直作動部
6―――水平作動部
7―――ガイド部
7a――取付孔
8―――モニター
9―――ガイド部
9a――取付孔
10――調整具
S―――使用者
AS――足
T―――手
B―――ベルト
K―――腰
HB――非常ボタン
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転支持台に、回転軸にてシーソー状に形成し、垂直方向に可動可能なベッド板を設けると共に、回転支持台を水平方向に回転させる回転台を設けてなることを特徴とする運動神経等活性化訓練装置。
【請求項2】
ベッド板のベッド板本体の長手方向軸心にベッド板本体を左右に回転する左右回転軸を設けてなることを特徴とする請求項1記載の運動神経等活性化訓練装置。
【請求項3】
ベッド板に取っ手及び足受部を設けてなることを特徴とする請求項1又は2記載の運動神経等活性化訓練装置。
【請求項4】
ベッド板に、音声や音楽を流すためのスピーカー部を設けてなることを特徴とする請求項1、2又は3記載の運動神経等活性化訓練装置。
【請求項5】
回転軸に、ベッド板をシーソー状あるいは垂直方向に回転作動させるための垂直作動部を設けてなることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の運動神経等活性化訓練装置。
【請求項6】
回転台に、回転支持台を水平方向に回転させるべく水平作動部を設けてなることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の運動神経等活性化訓練装置。
【請求項7】
取っ手を上下に移動させるべく、ガイド部を設けてなることを特徴とする請求項2、3、4、5又は6記載の運動神経等活性化訓練装置。
【請求項8】
取っ手を略コの字形に形成してなることを特徴とする請求項2、3、4、5、6又は7記載の運動神経等活性化訓練装置。
【請求項9】
取っ手をガイド部に架設してなることを特徴とする請求項7又は8記載の運動神経等活性化訓練装置。
【請求項10】
取っ手にモニターを設けてなることを特徴とする請求項2、3、4、5、6、7、8又は9記載の運動神経等活性化訓練装置。
【請求項11】
回転台を斜状に形成すべく、調整具を設けてなることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記載の運動神経等活性化訓練装置。
【請求項12】
足受部を上下移動する移動具を設けてなることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11記載の運動神経等活性化訓練装置。
【請求項1】
回転支持台に、回転軸にてシーソー状に形成し、垂直方向に可動可能なベッド板を設けると共に、回転支持台を水平方向に回転させる回転台を設けてなることを特徴とする運動神経等活性化訓練装置。
【請求項2】
ベッド板のベッド板本体の長手方向軸心にベッド板本体を左右に回転する左右回転軸を設けてなることを特徴とする請求項1記載の運動神経等活性化訓練装置。
【請求項3】
ベッド板に取っ手及び足受部を設けてなることを特徴とする請求項1又は2記載の運動神経等活性化訓練装置。
【請求項4】
ベッド板に、音声や音楽を流すためのスピーカー部を設けてなることを特徴とする請求項1、2又は3記載の運動神経等活性化訓練装置。
【請求項5】
回転軸に、ベッド板をシーソー状あるいは垂直方向に回転作動させるための垂直作動部を設けてなることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の運動神経等活性化訓練装置。
【請求項6】
回転台に、回転支持台を水平方向に回転させるべく水平作動部を設けてなることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の運動神経等活性化訓練装置。
【請求項7】
取っ手を上下に移動させるべく、ガイド部を設けてなることを特徴とする請求項2、3、4、5又は6記載の運動神経等活性化訓練装置。
【請求項8】
取っ手を略コの字形に形成してなることを特徴とする請求項2、3、4、5、6又は7記載の運動神経等活性化訓練装置。
【請求項9】
取っ手をガイド部に架設してなることを特徴とする請求項7又は8記載の運動神経等活性化訓練装置。
【請求項10】
取っ手にモニターを設けてなることを特徴とする請求項2、3、4、5、6、7、8又は9記載の運動神経等活性化訓練装置。
【請求項11】
回転台を斜状に形成すべく、調整具を設けてなることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記載の運動神経等活性化訓練装置。
【請求項12】
足受部を上下移動する移動具を設けてなることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11記載の運動神経等活性化訓練装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
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【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2007−301373(P2007−301373A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−125007(P2007−125007)
【出願日】平成19年4月9日(2007.4.9)
【出願人】(591094608)ヒロテツ工業株式会社 (23)
【出願人】(500150654)有限会社ステファンテリー・新居 (1)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年4月9日(2007.4.9)
【出願人】(591094608)ヒロテツ工業株式会社 (23)
【出願人】(500150654)有限会社ステファンテリー・新居 (1)
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