説明

運動管理装置、運動管理方法および記録媒体

【課題】商品の販売を促進する。
【解決手段】登録部11は、ユーザ1によって選択された商品を識別する商品識別情報21と、ユーザ1によって決定された運動量の目標値22とを記憶部20に登録する。判定部12は、ユーザ1の運動に応じて計測された運動量をネットワークを通じて受信し、受信した運動量が記憶部20に登録された目標値22に達したかを判定する。通知部13は、判定部12により受信した運動量が目標値22に達したと判定された場合に、記憶部20に登録された商品識別情報21に対応する商品に関する情報をユーザ1に通知する通知情報を、ネットワークを通じて送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運動管理装置、運動管理方法および記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットなどの通信技術の発達に伴い、ネットワークを通じて商品を販売するEC(Electronic Commerce)サイトが広く利用されている。ユーザは、端末装置からECサイトにアクセスして、商品を選択し、購入手続きをすることで、選択した商品を購入できる。また、最近では、ユーザが将来購入の候補とする商品の情報を「ウィッシュリスト」などと呼ばれる場所に一時的に記憶しておくことができるECサイトもある。ユーザは、任意のタイミングでウィッシュリストに記憶された商品の情報を呼び出し、呼び出した商品の購入手続きを行うことができる。
【0003】
一方、近年、ユーザの健康に関する情報をネットワークを通じてサーバに送信し、サーバ上でユーザの健康状態を管理することが考えられている。例えば、保険加入者の健康に関する計測データを取得し、取得した計測データに基づいて、あらかじめ設定された行動目標を達成するための努力に対する還元の内容を保険加入者に通知する保険管理サーバがある。
【0004】
また、最近では、歩数計や体重計などの計測機器に通信機能を付加したものや、歩数計測機能を備えた携帯電話機などが市販されている。通信機能を備えた計測機器を用いたシステムの例としては、計測機器によって計測された健康データが端末装置に送信されると、受信した健康データに応じて端末装置に表示されるコンテンツの状態が変更され、健康データがある状態に達するとコンテンツ内にプレゼント申し込みボタンが表示されるようにしたものがある。また、ユーザの動きの検出結果が所定の目標を達成したと判断したときに、リワードデータをサーバからダウンロードする無線通信装置もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−344424号公報
【特許文献2】特開2009−205546号公報
【特許文献3】特表2008−544694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、前述したウィッシュリストは、ユーザがECサイトにアクセスするたびに商品を検索する必要をなくすものであるので、ユーザにとって利便性が高い。ウィッシュリストにより、ユーザが現在商品を購入しなくても、その商品をユーザが将来購入する確率を高めることが可能であることから、ウィッシュリストは、ユーザの消費行動を促進する1つの手段であると言える。
【0007】
しかしながら、ウィッシュリストに記憶された商品をユーザが確実に購入するとは限らない。例えば、ECサイトの閲覧回数が少ない場合にはウィッシュリストの閲覧回数も少なくなることから、ウィッシュリストに記憶させた商品を購入しない可能性が高くなる。また、ウィッシュリストに商品が記憶された後、時間の経過によって、ユーザの購入意欲が低下する、商品が本当に必要なものか再考するといった場合もある。
【0008】
本発明はこのような課題に鑑みてなされてものであり、商品の販売を促進することが可能な運動管理装置、運動管理方法および記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、運動管理装置が提供される。この運動管理装置は、ユーザによって選択された商品を識別する情報と、ユーザによって決定された運動量の目標値とを記憶する記憶部と、ユーザの運動に応じて計測された運動量をネットワークを通じて受信し、受信した運動量が記憶部に記憶された目標値に達したかを判定する判定部と、判定部により上記の受信した運動量が目標値に達したと判定された場合に、記憶部に記憶された商品に関する情報をユーザに通知する通知情報を、ネットワークを通じて送信する通知部と、を有する。
【0010】
また、上記課題を解決するために、上記の運動管理装置と同様の処理を実行する運動管理方法が提供される。
さらに、上記課題を解決するために、上記の運動管理装置と同様の処理をコンピュータに実行させるプログラムが記録された記録媒体が提供される。
【発明の効果】
【0011】
上記の運動管理装置、運動管理方法および記録媒体によれば、商品の販売を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】第1の実施の形態に係るコンピュータシステムの構成例を示す図である。
【図2】第2の実施の形態に係るコンピュータシステムの構成例を示す図である。
【図3】運動管理サーバのハードウェア構成例を示す図である。
【図4】携帯電話機のハードウェア構成例を示す図である。
【図5】ECサーバおよび運動管理サーバの処理機能を示すブロック図である。
【図6】商品DBに記憶されるデータの例を示す図である。
【図7】コースDBに記憶されるデータの例を示す図である。
【図8】ユーザDBに記憶されるデータの例を示す図である。
【図9】インセンティブDBに記憶されるデータの例を示す図である。
【図10】携帯電話機の処理機能を示すブロック図である。
【図11】運動管理サーバ、ECサーバおよび携帯電話機との間で実行される処理を示すシーケンス図である。
【図12】商品選択画面の表示例を示す図である。
【図13】コース選択画面の表示例を示す図である。
【図14】目標達成を通知する電子メールの内容の例を示す図である。
【図15】運動管理コースへの加入を受け付ける際の運動管理サーバの処理を示すフローチャートである。
【図16】携帯電話機から運動量を受信した際の運動管理サーバの処理を示すフローチャートである。
【図17】第3の実施の形態に係るコンピュータシステムでの各装置間の処理を示すシーケンス図である。
【図18】商品選択画面の表示例を示す図である。
【図19】ユーザDBに記憶されるデータの例を示す図である。
【図20】第4の実施の形態に係るコンピュータシステムでの各装置間の処理を示すシーケンス図である。
【図21】第5の実施の形態に係るコンピュータシステムのシステム構成例を示す図である。
【図22】ユーザDBに記憶されるデータの例を示す図である。
【図23】第5の実施の形態において運動管理コースが開始されるまでの処理を示すシーケンス図である。
【図24】運動管理サーバによる運動管理コースへの追加加入処理を示すフローチャートである。
【図25】第5の実施の形態において運動管理コースが開始された後の処理を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係るコンピュータシステムの構成例を示す図である。
【0014】
図1に示すコンピュータシステムは、ユーザ1が操作するユーザ端末装置と、ユーザ1の運動量が所定の目標値に達したかを管理する運動管理装置10とを備えている。ユーザ1の運動量は、ユーザが操作するユーザ端末装置を通じて、運動管理装置10に送信される。図1では、ユーザ端末装置の一例として、携帯端末装置2を示す。携帯端末装置2は、ユーザ1の運動量を計測して、運動管理装置10に無線送信する機能を備えている。なお、運動管理装置10に送信される運動量としては、例えば、歩数、歩行/走行速度、歩行/走行距離などがある。
【0015】
運動管理装置10は、登録部11、判定部12、通知部13および記憶部20を備える。登録部11、判定部12および通知部13の処理は、例えば、運動管理装置10が備えるCPU(Central Processing Unit)が所定のプログラムを実行することで実現される。なお、記憶部20は、運動管理装置10の外部に設けられていてもよい。
【0016】
登録部11は、ユーザ1によって選択された購入候補商品を識別する商品識別情報21と、ユーザ1によって決定された運動量の目標値22とを、記憶部20に登録する。購入候補商品の選択および目標値22の決定は、ユーザ端末装置におけるユーザ1の選択操作によって行われる。例えば、登録部11は、携帯端末装置2に対して購入候補商品の選択画面や目標値22の入力画面を表示させ、ユーザ1の操作により選択画面や入力画面に入力された情報を受信することで、購入候補商品および目標値22を受け付ける。
【0017】
ここで、購入候補商品は、例えば、運動管理装置10の外部に接続された商品DB(データベース)30に登録された複数の商品の中から選択されてもよい。商品DB30には、例えば、複数の商品のそれぞれについて、商品を識別する情報、商品名、価格などの情報が登録されている。登録部11は、商品DB30から複数の商品の情報を取得して、購入候補商品の選択画面に一覧表示させ、表示させた商品の中から購入候補商品とする商品をユーザに選択させる。
【0018】
この商品DB30は、例えば、ネットワークを通じて商品販売サービスを提供する商品販売サーバが備えるものであってもよい。また、商品DB30は、運動管理装置10の内部に設けられていてもよい。また、運動管理装置10自体が商品販売サーバとしての機能を備えていてもよい。
【0019】
なお、購入候補商品の選択および目標値22の決定は、携帯端末装置2のように運動量の計測機能を持つユーザ端末装置である必要はなく、例えばPC(Personal Computer)などの他のユーザ端末装置において行われてもよい。また、登録部11は、購入候補商品の選択をユーザ端末装置から直接的に受け付けなくてもよい。例えば、登録部11は、購入候補商品の選択を、商品販売サーバなどの他の装置を通じて受け付けてもよい。
【0020】
判定部12は、ユーザ1の運動に応じて計測された運動量を、ネットワークを通じてユーザ端末装置から受信し、受信した運動量が記憶部20に登録された目標値22に達したかを判定する。運動量の計測値は、例えば、ユーザ1の操作によってユーザ端末装置に入力されて、運動管理装置10に送信されてもよい。しかしながら、携帯端末装置2のように運動量の計測機能を備えるユーザ端末装置は、自機が計測した運動量を運動管理装置10に送信することができるので、ユーザにとって利便性が高い。運動量の計測機能を備えるユーザ端末装置は、例えば、定期的に運動量の計測値を運動管理装置10に送信する。
【0021】
通知部13は、判定部12により、ユーザ1の運動量が目標値22に達したと判定された場合に、記憶部20に登録された商品識別情報21に対応する購入候補商品に関する情報を含めた通知情報を、ネットワークを通じて送信する。通知部13は、例えば、記憶部20に登録された商品識別情報21に対応する購入候補商品に関する情報を、商品DB30から読み込んで、通知情報に含める。
【0022】
通知情報は、ネットワークを通じてユーザ1に通知される情報であり、例えば、ユーザ1の電子メールアドレス宛の電子メールとして送信される。また、通知情報に含められる購入候補商品に関する情報は、例えば、商品名、価格などである。通知情報を携帯端末装置2が受信したものとすると、ユーザ1は、携帯端末装置2が受信した通知情報を閲覧することで、事前に登録していた購入候補商品に関する情報を確認できる。
【0023】
以上の運動管理装置10の処理では、ユーザ1の運動量が目標値22に達したときに、事前に登録されていた購入候補商品の情報がユーザ1に通知される。これにより、購入候補とされていた商品の購入をユーザ1が忘れることを防止でき、購入候補商品をユーザ1により確実に購入させることができる。また、商品の購入と運動とを関連付けることで、購入候補とされていた商品に対するユーザ1の購入意欲を、ユーザ1が運動する間、維持させることができ、この点からも購入候補商品をユーザ1により確実に購入させることができる。従って、商品の販売が促進される。
【0024】
また、通知情報には、購入候補商品に関する情報として、購入候補商品の購入手続きを案内する案内情報が含められてもよい。この場合、通知情報を確認したユーザ1は、案内情報に基づいて購入候補商品の購入手続きを行うことで、購入候補商品を容易に購入でき、その結果、商品の販売が一層促進される。案内情報としては、例えば、商品販売サーバが提供するWebページへのリンク情報を適用できる。
【0025】
〔第2の実施の形態〕
図2は、第2の実施の形態に係るコンピュータシステムの構成例を示す図である。
図2に示すコンピュータシステムは、運動管理サーバ100、ECサーバ200、携帯電話機300およびPC400を備え、これらの機器はネットワーク500を介して互いに接続されている。なお、携帯電話機300は、無線電話回線の基地局(図示せず)を通じてネットワーク500に接続されている。
【0026】
運動管理サーバ100は、ユーザの運動量を管理する運動管理サービスを提供する。運動管理サービスは、ユーザに一定期間における運動量の目標値を設定させ、ユーザの運動量データを携帯電話機300やPC400から随時取得することで、運動量が目標値に達したかを管理するサービスである。
【0027】
また、この運動管理サービスでは、ECサーバ200が販売する商品のリストから購入候補をあらかじめユーザに選択させ、運動量が目標値に達したときに、購入候補の商品をユーザが購入できるようにする情報をユーザに通知する。購入候補として選択された商品は、運動管理サーバ100内の「ご褒美リスト」において管理される。「ご褒美リスト」に登録された商品は、目標を達成したときにユーザに対して「ご褒美商品」として通知されて、その商品が購入可能になる。このように、ユーザに運動の目標を立てさせ、運動量が目標値に達したことを契機として「ご褒美商品」をユーザに通知することで、購入候補とされた商品に対するユーザの購入意欲を持続させ、商品の販売を促進する。
【0028】
ECサーバ200は、ユーザに対してネットワーク500を通じて商品を販売する販売サービスを提供する。ECサーバ200は、Webサイトを通じて、商品の一覧表示、商品の選択受け付け、決済などのサービスを提供する。また、ECサーバ200は、販売する商品の情報を運動管理サーバ100に提供する機能も備える。
【0029】
携帯電話機300は、運動管理サーバ100やECサーバ200が提供するサービスを利用するユーザが使用するユーザ端末装置の一例である。携帯電話機300は、例えば、ユーザの操作に応じて、ECサーバ200が提供するWebサイトにアクセスする。ユーザは、携帯電話機300に表示されたWebサイトを通じて、ECサーバ200が販売する商品の選択、購入申し込み、決済処理などを行うことができる。
【0030】
また、携帯電話機300は、例えば、ユーザの操作に応じて、運動管理サーバ100が提供するWebサイトにアクセスする。ユーザは、例えば、携帯電話機300に表示されたWebサイトを通じて、運動管理サーバ100に対して、運動量の目標値の登録要求やご褒美リストへの商品の登録要求などを行う。
【0031】
また、携帯電話機300は、運動量の例として、歩数、歩行距離、歩行速度、活動量などを計測する機能を備える。ここで、活動量とは、身体活動の強さと時間とを基に運動量を数値化したものであり、「Ex」を単位とする。身体活動の強さとは、座って安静にしている状態を基準値「1」としたときに、人間の活動量が基準値の何倍になるかを表すものであり、「メッツ(METs)」を単位とする。携帯電話機300は、例えば、歩数、歩行距離、歩行速度、歩行時間などから、携帯電話機300を持つユーザの歩行・走行の状態を推定することで、活動量を算出する。
【0032】
携帯電話機300は、運動量の目標値やご褒美商品が運動管理サーバ100に登録された後、運動量の計測結果を運動管理サーバ100に対して定期的に送信する。そして、運動量が目標値に達すると、携帯電話機300は、運動量が目標値に達したことを通知する電子メールを、運動管理サーバ100から受信する。このとき携帯電話機300が受信した電子メールには、購入候補とした商品をユーザが購入できるようにする情報が記載されている。例えば、電子メールには、購入候補とした商品の購入手続き用のWebページのURL(Uniform Resource Locator)が記載される。ユーザは、携帯電話機300を操作して、電子メールに記載されたURLにアクセスさせることで、購入候補として商品の購入手続きを行うことが可能になる。
【0033】
PC400は、運動管理サーバ100やECサーバ200が提供するサービスを利用するユーザが使用可能な他のユーザ端末装置の一例である。ユーザは、携帯電話機300の代わりにPC400を用いて、運動管理サーバ100やECサーバ200が提供するWebサイトにアクセスすることも可能である。また、PC400は、携帯電話機300のように、ユーザの運動量を計測し、その計測結果を運動管理サーバ100に送信する機能を備えていない。その代わりに、PC400は、例えば、外部の計測機器によって計測されたユーザの運動量を、ユーザの入力操作に応じて取得し、取得した運動量の計測結果を運動管理サーバ100に送信するようにしてもよい。
【0034】
図3は、運動管理サーバのハードウェア構成例を示す図である。
運動管理サーバ100は、図3に示すようなコンピュータとして実現される。このコンピュータは、CPU101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス108を介して、RAM(Random Access Memory)102と複数の周辺機器が接続されている。
【0035】
RAM102は、コンピュータの主記憶装置として使用される。RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)プログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。
【0036】
バス108に接続されている周辺機器としては、HDD(Hard Disk Drive)103、グラフィックI/F(インタフェース)104、入力I/F105、光学ドライブ装置106および通信I/F107がある。
【0037】
HDD103は、内蔵した磁気ディスクに対して、磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。HDD103は、コンピュータの二次記憶装置として使用される。HDD103には、OSプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、二次記憶装置としては、フラッシュメモリなどの半導体記憶装置を使用することもできる。
【0038】
グラフィックI/F104には、ディスプレイ104aが接続されている。グラフィックI/F104は、CPU101からの命令に従って、画像をディスプレイ104aに表示させる。なお、ディスプレイ104aは、例えば、液晶ディスプレイである。
【0039】
入力I/F105には、キーボード105aおよびマウス105bが接続されている。入力I/F105は、キーボード105aやマウス105bからの出力信号をCPU101に送信する。なお、マウス105bは、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、タッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボールなどがある。
【0040】
光学ドライブ装置106は、レーザ光などを利用して、光ディスク106aに記録されたデータの読み取りを行う。光ディスク106aは、光の反射によって読み取り可能なようにデータが記録された可搬型の記録媒体である。光ディスク106aには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(Rewritable)などがある。
【0041】
通信I/F107は、ネットワーク500に接続されている。通信I/F107は、ネットワーク500を介して、ECサーバ200などの他の機器との間でデータを送受信する。
【0042】
なお、ECサーバ200およびPC400についても、図3と同様のハードウェア構成によって実現可能である。
図4は、携帯電話機のハードウェア構成例を示す図である。
【0043】
携帯電話機300は、無線処理回路301、音声処理回路302、制御回路303、不揮発性メモリ304、入力I/F305、グラフィックI/F306および加速度センサ307を備えており、これらの各部はバス308を介して接続されている。
【0044】
無線処理回路301には、無線電話回線の基地局との間で無線通信するためのアンテナ301aが接続されている。無線処理回路301は、アンテナ301aからの受信信号の復調やデータ分離、送信すべきデータの生成や変調などを行う。
【0045】
音声処理回路302には、スピーカ302aおよびマイクロフォン302bが接続されている。音声処理回路302は、通話が行われる際、マイクロフォン302bによって収音された音声信号をエンコードして、無線処理回路301に供給する。これとともに、音声処理回路302は、無線処理回路301によって受信電波から復調された音声信号をデコードして増幅し、通話音声をスピーカ302aに再生出力させる。
【0046】
制御回路303は、CPU、RAMなどを備え、携帯電話機300全体を統括的に制御する。例えば、制御回路303は、無線電話回線を通じた通話処理やデータ通信処理の制御、不揮発性メモリ304に記憶されたアプリケーションプログラムの実行などを行う。
【0047】
不揮発性メモリ304は、制御回路303が実行する各種プログラムや、プログラムの実行に必要な各種データなどが記憶される。不揮発性メモリ304は、フラッシュメモリなどの半導体メモリとして実現される。なお、不揮発性メモリ304の代わりにHDDなどの不揮発性記憶媒体が設けられてもよい。
【0048】
入力I/F305には、入力キー305aが接続されている。入力I/F305は、入力キー305aからの出力信号を制御回路303に送信する。なお、入力キー305aは、入力デバイスの一例であり、例えば、ディスプレイ306aに設けられるタッチパネルなどの他の入力デバイスを使用することもできる。
【0049】
グラフィックI/F306には、ディスプレイ306aが接続されている。ディスプレイ306aは、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどである。グラフィックI/F306は、制御回路303からの命令に従って、画像をディスプレイ306aに表示させる。
【0050】
加速度センサ307は、3軸方向の加速度を計測し、計測結果を制御回路303に通知する。後述するように、制御回路303は、所定のアプリケーションプログラムを実行することで、加速度センサ307による計測結果に基づき、携帯電話機300を持つユーザの歩数、歩行距離、歩行速度、活動量などを算出する。
【0051】
次に、本実施の形態のコンピュータシステムにおける処理について説明する。まず、図5は、ECサーバおよび運動管理サーバの処理機能を示すブロック図である。
ECサーバ200は、販売処理部211および商品管理部212を備える。販売処理部211および商品管理部212の処理は、例えば、ECサーバ200のCPUが所定のプログラムを実行することで実現される。また、ECサーバ200内のHDDには、商品DB221が記憶されている。なお、商品DB221は、ECサーバ200の外部に設けられた記憶装置に記憶されていてもよい。
【0052】
一方、運動管理サーバ100は、サービス受付部111、目標達成判定部112、運動量受信部113、通知情報生成部114および情報通知処理部115を備える。これらの各部の処理は、例えば、運動管理サーバ100のCPU101が所定のプログラムを実行することで実現される。また、運動管理サーバ100のHDD103には、ユーザDB121、コースDB122およびインセンティブDB123が記憶されている。なお、ユーザDB121、コースDB122およびインセンティブDB123は、運動管理サーバ100の外部に設けられた記憶装置に記憶されていてもよい。
【0053】
なお、ECサーバ200および運動管理サーバ100の各機能は、例えば、同一のサーバにおいて実現されてもよい。
ここで、図6は、商品DBに記憶されるデータの例を示す図である。
【0054】
商品DB221には、商品ごとにレコードが登録される。商品DB221内の各レコードには、商品を識別する商品ID、商品名、商品の価格、商品の詳細を紹介するWebページのURLなどが登録される。さらに、商品DB221には、商品ごとに、リコメンド商品に関する情報が登録される。リコメンド商品とは、レコードに対応する商品を購入した、またはご褒美商品として登録したユーザに対して、さらに購入を勧める商品を示すものであり、商品DB221の各レコードには、リコメンド商品を示す商品IDが登録される。商品DB221に登録されるリコメンド商品は、例えば、あらかじめ決められていてもよいし、あるいは、商品の売り上げなどに応じて動的に決定されてもよい。
【0055】
図7は、コースDBに記憶されるデータの例を示す図である。
コースDB122には、運動管理コースごとにレコードが登録される。運動管理コースとは、運動管理サーバ100がユーザの運動量を管理するために複数用意されるものであり、本実施の形態では、運動量を管理する期間と、管理する運動の種類と、運動量の目標値とが、運動管理コースごとに設定される。
【0056】
図7に示すように、各運動管理コースのレコードには、運動管理コースを識別するコースID、コース名、運動量を管理する期間、運動量の種類を示す運動量種別情報、および運動量の目標値が登録される。ユーザがある運動管理コースに加入すると、運動管理サーバ100は、加入した運動管理コースに対して設定された期間内に、ユーザ端末装置から送信されてくる情報に基づいて運動量が目標値に達したかを管理する。
【0057】
なお、本実施の形態では、運動管理コースごとに期間、運動量種別情報および運動量の目標値があらかじめ決められているものとするが、例えば、これらの情報をユーザが任意に決定できるようにしてもよい。
【0058】
また、各運動管理コースのレコードには、リコメンドコースが登録される。リコメンドコースは、設定された期間内に運動量が目標値に達したユーザに対して、その次に加入を推奨するコースであり、レコードには、推奨するコースを識別するコースIDが登録される。リコメンドコースのコースIDは、1つのレコードに対して複数登録することができる。
【0059】
図8は、ユーザDBに記憶されるデータの例を示す図である。
ユーザDB121には、ユーザごとにレコードが登録される。ユーザDB121内の各レコードには、ユーザを識別するユーザIDが登録されるとともに、ユーザの名前や電子メールアドレスなどのユーザの個人情報が登録される。さらに、ユーザDB121内の各レコードには、ご褒美リストが登録される。
【0060】
ご褒美リストには、ユーザが加入している運動管理コースを示すコースIDと、その運動管理コースに加入した加入日と、目標達成時にご褒美とする(すなわち、購入可能とする)商品を示す商品IDとを1組としたコース加入情報が登録される。コース加入情報には、ユニークな識別情報であるコース加入IDが付与されている。また、各コース加入情報には、コースが開始された後、累積運動量が登録される。累積運動量は、コースの加入日を起点としてユーザ端末装置から受信した運動量の累積値である。なお、ユーザが複数の運動管理コースに重複して加入できる場合、1ユーザに対応するご褒美リストには、複数のコース加入情報が登録される。
【0061】
なお、図8の例では、ご褒美リスト内の各コース加入情報には、加入した運動管理コースを示すコースIDが登録されるが、例えば、コースIDの代わりに、管理期間、運動量種別情報および運動量の目標値が登録されてもよい。
【0062】
図9は、インセンティブDBに記憶されるデータの例を示す図である。
後述するように、運動管理サーバ100は、運動管理コースに加入したユーザに対して、運動量の目標値に達成するまでの状況などに応じてインセンティブを与える。本実施の形態では、インセンティブの例として、ご褒美リストに登録した商品の販売価格の割引を行う。
【0063】
インセンティブDB123には、運動量を管理する期間(すなわち、コースDB122の各レコードに設定される期間)に対する、運動量が目標値に達するまでの期間の割合である達成期間割合のレンジごとに、割引率が設定される。図9の例では、達成期間割合が小さいほど(すなわち、運動量が目標値に達するまでの期間が短いほど)、割引率が高く設定されている。
【0064】
以下、図5に戻り、ECサーバ200および運動管理サーバ100がそれぞれ備える処理機能について説明する。
ECサーバ200において、販売処理部211は、商品販売のWebサイトを提供するWebサーバ機能を備える。販売処理部211は、携帯電話機300やPC400などのユーザ端末装置に対して、商品DB221に記憶された、商品に関する情報をユーザに選択させるWebページ画面を表示させ、商品の選択入力を受け付ける。さらに、販売処理部211は、選択された商品の購入手続きをユーザに実行させるWebページ画面をユーザ端末装置に表示させ、Webページを通じて、クレジットカード情報、商品の送付先の情報など、商品購入に必要な情報の入力を受け付け、購入処理を完了させる。
【0065】
商品管理部212は、販売処理部211または運動管理サーバ100からの要求に応じて、商品DB221から商品に関する情報を検索し、検索結果を要求元に出力する。
一方、運動管理サーバ100において、サービス受付部111は、運動管理サービスをユーザが利用する際の窓口となるWebサイトを提供するWebサーバ機能を備える。サービス受付部111は、例えば、携帯電話機300やPC400などのユーザ端末装置に対して、ご褒美リストに登録する商品の選択や、運動管理コースの選択・加入などを受け付けるWebページを表示させる。
【0066】
サービス受付部111は、Webページを表示させる際、ご褒美リストに登録させる商品の情報を、ECサーバ200の商品管理部212を通じて商品DB221から取得する。また、サービス受付部111は、ユーザが選択対象とする運動管理コースの情報を、コースDB122から取得する。サービス受付部111は、ユーザが選択した商品やユーザが加入した運動管理コースを示す情報を、ユーザDB122に登録するとともに、加入した運動管理コースに対応する運動管理処理を、目標達成判定部112に開始させる。
【0067】
目標達成判定部112は、ユーザが加入した運動管理コースに対応する運動管理処理を実行する。目標達成判定部112は、ユーザDB121に登録されたコース加入情報ごとに、コース加入情報に登録された情報に基づいて、ユーザの運動量を管理する。目標達成判定部112は、運動量受信部113を通じてユーザの運動量を受信し、ユーザの運動量が目標値に達した場合に、その旨を通知情報生成部114に通知する。
【0068】
運動量受信部113は、ユーザ端末装置から送信されるユーザの運動量を受信し、目標達成判定部112に通知する。後述するように、運動管理コースに加入したユーザの運動量は、例えば、携帯電話機300から一定時間ごとに自動的に送信される。
【0069】
通知情報生成部114は、運動量が目標値に達したユーザに対して通知する情報を生成する。通知情報生成部114は、ユーザの運動量が目標値に達したことの通知を目標達成判定部112から受けると、そのユーザに対応するユーザDB121のレコードを特定する。通知情報生成部114は、特定したレコードに登録された情報に基づき、ご褒美リスト内の商品の情報をECサーバ200の商品管理部212を通じて商品DB221から取得するとともに、次に推奨するリコメンドコースの情報をコースDB122から取得する。
【0070】
通知情報生成部114は、ご褒美リスト内の商品の情報、その商品の購入申し込みを受け付けるWebページのURL、リコメンドコースの情報などを含む通知情報を生成して、情報通知処理部115に出力する。また、通知情報生成部114は、インセンティブDB123の情報に基づき、ユーザが目標達成までに要した期間に応じて、ご褒美リスト内の商品の販売価格を割り引き、割り引き後の価格および割引率を、通知情報内に記載する。
【0071】
情報通知処理部115は、通知情報生成部114から出力された通知情報を、電子メールとしてユーザの電子メールアドレスに対して送信する。
図10は、携帯電話機の処理機能を示すブロック図である。携帯電話機300は、Webページ閲覧処理部311、電子メール送受信部312および運動量通知処理部313を備える。
【0072】
Webページ閲覧処理部311の処理は、例えば、携帯電話機300の制御回路303が所定のWebブラウザプログラムを実行することで実現される。Webページ閲覧処理部311は、携帯電話機300のユーザの操作入力に応じてWebサーバにアクセスし、Webページのデータを受信して、Webページをディスプレイ306aに表示させる。また、Webページ閲覧処理部311は、Webページ内のリンク画像などへの入力操作に応じて、Webサーバに対して情報を送信する。
【0073】
例えば、Webページ閲覧処理部311は、運動管理サーバ100のサービス受付部111から、ご褒美リストの選択や、運動管理コースの選択・加入などを受け付けるWebページのデータを受信し、これらのWebページをディスプレイ306aに表示させる。この場合、携帯電話機300のユーザは、表示されたWebページを通じて、ご褒美リストの選択操作や運動管理コースの選択操作・加入操作を行う。Webページ閲覧処理部311は、ユーザの操作に応じて入力された情報を、運動管理サーバ100のサービス受付部111に送信する。
【0074】
電子メール送受信部312の処理は、例えば、携帯電話機300の制御回路303が所定の電子メール送受信プログラムを実行することで実現される。電子メール送受信部312は、運動管理サーバ100の情報通知処理部115から、携帯電話機300のユーザの電子メールアドレス宛に送信された電子メールを、ネットワーク500上の図示しない電子メールサーバを通じて受信する。また、電子メール送受信部312は、例えば、受信した電子メールに記載されたURLのリンク画像に対してユーザによりクリック操作が行われると、そのURLに対してアクセスするようにWebページ閲覧処理部311に要求することもできる。
【0075】
運動量通知処理部313の処理は、例えば、携帯電話機300の制御回路303が、所定の運動量通知用アプリケーションプログラムを実行することで実現される。この運動量通知用アプリケーションプログラムは、例えば、運動管理サーバ100などの外部サーバからネットワーク500を通じて、あるいは、図示しない可搬型記憶媒体を通じて、携帯電話機300の不揮発性メモリ304にインストールされたものである。
【0076】
運動量通知処理部313は、加速度センサ307による計測結果を常時受信し、受信した計測結果を携帯電話機300内の不揮発性メモリ304などに蓄積する。運動量通知処理部313は、1日1回の決められた時間など定期的に、蓄積された計測結果を基に、歩数、活動量などの運動量を算出し、運動管理サーバ100の運動量受信部113に対して送信する。
【0077】
次に、運動管理サーバ100、ECサーバ200およびユーザ端末装置との間で実行される処理について説明する。以下の説明では、ユーザ端末装置として携帯電話機300が使用されるものとする。
【0078】
図11は、運動管理サーバ、ECサーバおよび携帯電話機との間で実行される処理を示すシーケンス図である。
運動管理サーバ100が提供する運動管理コースに加入しようとするユーザは、例えば、携帯電話機300のWebブラウザを起動させることで、運動管理サーバ100のWebサイトを閲覧する。携帯電話機300では、Webブラウザが実行されることでWebページ閲覧処理部311が起動する。Webページ閲覧処理部311は、ユーザの入力操作に応じて、運動管理サーバ100が提供するログイン用WebページのURLにアクセスし、ログイン用Webページをディスプレイ306aに表示させる。ユーザは、ログイン用Webページ内の所定領域に、ユーザIDやパスワードなどのログイン情報を入力し、ログインを要求する操作を行う。Webページ閲覧処理部311は、入力されたログイン情報を運動管理サーバ100に送信し、ログインを要求する(ステップS11)。
【0079】
運動管理サーバ100のサービス受付部111は、受信したログイン情報を基にユーザ認証を行い、正しく認証されると、ECサーバ200に対して、ユーザに提供する商品の情報を要求する(ステップS12)。ECサーバ200の商品管理部212は、商品DB221から、1つ以上の商品についての商品ID、商品名、価格などの情報を読み出し、運動管理サーバ100のサービス受付部111に送信する(ステップS13)。
【0080】
運動管理サーバ100のサービス受付部111は、ECサーバ200の商品管理部212から受信した商品の情報を基に、ユーザにご褒美商品を選択させる商品選択画面のWebページを生成し、Webページのデータを携帯電話機300に送信する(ステップS14)。携帯電話機300のWebページ閲覧処理部311は、受信したデータに基づき、商品選択画面のWebページをディスプレイ306aに表示させる。
【0081】
ユーザは、ディスプレイ306aに表示された商品の中から1つを選択し、選択した商品をご褒美商品としてご褒美リストに登録する操作を行う。Webページ閲覧処理部311は、ユーザの操作に応じて、登録が要求されたご褒美商品の商品IDを運動管理サーバ100に送信する(ステップS15)。運動管理サーバ100のサービス受付部111は、ユーザDB121のレコードのうちログインしたユーザに対応するレコード内に、コース加入情報を1つ生成し、生成したコース加入情報内に、ユニークなコース加入IDと、携帯電話機300のWebページ閲覧処理部311から受信した商品IDとを登録する。
【0082】
次に、サービス受付部111は、コースDB122から複数の運動管理コースのそれぞれについてのコースID、コース名、期間、運動量種別情報および目標値などの情報を抽出する。サービス受付部111は、コースDB122から抽出した情報を基に、運動管理コースを選択させるコース選択画面のWebページを生成し、Webページのデータを携帯電話機300に送信する(ステップS16)。携帯電話機300のWebページ閲覧処理部311は、受信したデータに基づき、コース選択画面のWebページをディスプレイ306aに表示させる。
【0083】
ユーザは、ディスプレイ306aに表示された運動管理コースから1つを選択し、選択した運動管理コースへの加入を要求する操作を行う。携帯電話機300のWebページ閲覧処理部311は、ユーザの操作に応じて、選択された運動管理コースのコースIDを運動管理サーバ100に送信する(ステップS17)。運動管理サーバ100のサービス受付部111は、ステップS15の後に生成した、ユーザDB121内のユーザのコース加入情報に、ユーザが選択したコースIDを登録するとともに、同じコース加入情報に、加入日として現在の日付を登録する。なお、サービス受付部111は、コース加入情報内の累積運動量として、初期値「0」を登録する。
【0084】
サービス受付部111は、以上の処理が完了すると、加入が要求されたコースの開始を通知するWebページを生成し、Webページのデータを携帯電話機300に送信する(ステップS18)。このとき送信するWebページには、ステップS15の実行後にコース加入情報に登録したコース加入IDが記載される。ユーザは、ディスプレイ306aに表示されたWebページの情報から、加入を要求したコースの開始と、コース加入IDとを認識する。なお、コースの開始およびコース加入IDの通知は、例えば、ユーザ宛の電子メールを通じて行われてもよい。
【0085】
なお、以上の処理では、ご褒美商品の選択および運動管理コースの選択操作を、携帯電話機300において行うようにしたが、ユーザは、これらの選択操作をPC400などの他のユーザ端末装置で行ってもよい。この場合、他のユーザ端末装置と運動管理サーバ100との間で、ステップS11〜S18と同様の処理が実行される。
【0086】
また、上記の処理では、運動管理サーバ100は、ご褒美商品の選択を受け付けた後に運動管理コースの選択を受け付けるが、他の例として、ご褒美商品の選択を受け付ける前に運動管理コースの選択を受け付けるようにしてもよい。
【0087】
ここで、図12は、商品選択画面の表示例を示す図である。
図12に示す商品選択画面320は、図11のステップS14により携帯電話機300のディスプレイ306aに表示されるWebページの一例である。商品選択画面320には、例えば、商品選択部321と、登録要求ボタン322とが表示される。商品選択画面320には、ユーザがご褒美商品として選択することが可能な商品の情報が表示される。図12の例では、3つの商品を一度に表示でき、カーソル324を左右に移動させることで、さらに別の商品を表示させることも可能になっている。
【0088】
携帯電話機300のユーザは、カーソル324を所望の商品の情報の上に移動させることで、ご褒美商品とする商品を選択した後、登録要求ボタン322に対する決定操作を行うことで、選択した商品をご褒美商品としてご褒美リストに登録することを、運動管理サーバ100に要求する。商品選択画面320に表示された各商品の情報の画像には、運動管理サーバ100から受信した商品IDが対応付けられている。携帯電話機300のWebページ閲覧処理部311は、登録要求ボタン322に対する決定操作が行われると、商品選択画面320上で選択された商品に対応する商品IDを、運動管理サーバ100のサービス受付部111に送信する。
【0089】
図13は、コース選択画面の表示例を示す図である。
この図13に示すコース選択画面330は、図11のステップS16により携帯電話機300のディスプレイ306aに表示されるWebページの一例である。コース選択画面330には、例えば、コース選択部331と、決定ボタン332とが表示される。コース選択部331には、運動管理サーバ100のサービス受付部111から受信した、運動管理コースについてのコース名やその内容が一覧表示される。
【0090】
コース選択部331の左側には、コース選択用のラジオボタン333が配置される。ユーザは、いずれかのラジオボタン333を選択した後、決定ボタン332に対する決定操作を行うことで、選択した運動管理コースへの加入を運動管理サーバ100に要求する。ラジオボタン333のそれぞれには、運動管理サーバ100から受信したコースIDが対応付けられている。携帯電話機300のWebページ閲覧処理部311は、決定ボタン332に対する決定操作が行われると、選択されたラジオボタン333に対応するコースIDを、運動管理サーバ100のサービス受付部111に送信する。
【0091】
次に、図11に戻り、ユーザが運動管理コースに加入した後の処理について説明する。
ステップS18の処理により運動管理コースの開始通知を受けたユーザは、運動量通知用アプリケーションプログラムを携帯電話機300に実行させる。これにより、携帯電話機300では、運動量通知処理部313が起動する。ユーザは、運動管理コースの開始通知とともに受け取ったコース加入IDと、このコース加入IDに対応する運動管理処理において運動管理サーバ100に通知する運動量の種別とを、運動量通知処理部313に設定する。
【0092】
設定が完了した運動量通知処理部313は、加速度センサ307による計測結果の蓄積処理を開始する。そして、運動量通知処理部313は、決められた時刻に、蓄積した計測結果を基に、設定された種別に対応する運動量を計算し、運動量の計算結果とコース加入IDとを、運動管理サーバ100に送信する(ステップS19)。運動量通知処理部313による運動量およびコース加入IDの送信処理は、運動量が目標値に達するまでの間、あるいはコース加入IDに対応する運動管理処理の期間が終了するまで、繰り返し実行される。
【0093】
運動管理サーバ100の運動量受信部113は、携帯電話機300から送信された運動量およびコース加入IDを受信して、目標達成判定部112に出力する。目標達成判定部112は、運動量受信部113から受け取ったコース加入IDが登録されたユーザのコース加入情報を、ユーザDB121から検索する。また、目標達成判定部112は、ユーザDB121から検索されたコース加入情報内のコースIDに対応する運動管理コースにおいて設定された運動量の目標値を、コースDB122から検索する。
【0094】
目標達成判定部112は、ユーザDB121から検索されたコース加入情報に登録された累積運動量と、運動量受信部113から受け取った運動量とを加算し、その加算値が、コースDB122から検索された目標値に達しているかを判定する。ここで、加算値が目標値に達していた場合、目標達成判定部112は、目標が達成したことを通知情報生成部114に通知する。
【0095】
通知を受けた通知情報生成部114は、目標が達成されたコースに対応するコース加入情報に登録されたご褒美商品の商品IDを、ECサーバ200に送信し、商品情報の検索を要求する(ステップS20)。ECサーバ200の商品管理部212は、運動管理サーバ100の通知情報生成部114から受信した商品IDを用いて商品DB221を検索し、商品IDに対応する商品名、価格、URLなどの情報を抽出する。さらに、商品管理部212は、受信した商品IDのレコードに登録されたリコメンド商品の商品IDを抽出し、抽出した商品IDに対応する商品名、価格などの情報も抽出する。商品管理部212は、商品DB221から抽出した情報を、運動管理サーバ100の通知情報生成部114に送信する(ステップS21)。
【0096】
運動管理サーバ100の通知情報生成部114は、ユーザが目標を達成したコースに対応するコースDB122のレコードを参照し、レコード内のリコメンドコースのコースIDを抽出する。通知情報生成部114は、抽出したコースIDに対応するコースDB122のレコードを参照し、リコメンドコースの情報を抽出する。
【0097】
通知情報生成部114は、ECサーバ200から受信した情報と、コースDB122から抽出したリコメンドコースの情報とを含む目標達成通知を送信するように、情報通知処理部115に要求する。このとき、通知情報生成部114は、インセンティブDB123の情報に基づき、ユーザが目標達成までに要した期間に応じて、ご褒美商品の販売価格を割り引き、割り引き後の価格と割引率とを、目標達成通知内に記載する。また、通知情報生成部114は、ユーザDB121から、目標を達成したユーザの電子メールアドレスを抽出して、情報通知処理部115に出力する。情報通知処理部115は、通知情報生成部114から受け取った情報を含む目標達成通知を、携帯電話機300のユーザの電子メールアドレスを宛先とした電子メールとして送信する(ステップS22)。
【0098】
携帯電話機300の電子メール送受信部312は、携帯電話機300のユーザ宛の電子メールを受信する。受信した電子メールには、目標を達成したことが記載されているとともに、ご褒美商品に関する情報が記載されている。ユーザは、電子メールを閲覧することで、ご褒美商品に関する情報を確認する。
【0099】
以上の処理では、運動管理サーバ100は、運動管理コースをユーザに開始させる前に、ご褒美商品を選択させ、選択された商品の情報をご褒美リストに保持する。運動管理サーバ100は、携帯電話機300から運動量を定期的に受信し、運動量が決められた期間に目標値に達するかを管理する。そして、ユーザの運動量が決められた期間に目標値に達した場合、運動管理サーバ100は、ユーザに対して目標達成を通知するとともに、ご褒美リストに保持していたご褒美商品の情報も通知する。
【0100】
このように、ユーザの運動量が目標値に達したときに、ご褒美商品として事前に登録されていた商品の情報をユーザに通知することで、ご褒美商品の購入をユーザが忘れることを防止でき、その商品をユーザにより確実に購入させることができる。また、例えば、購入候補の商品の情報をいわゆるウィッシュリストに単に登録しておく場合と比較して、運動量が目標値に達するまでの間、購入候補とされた商品に対する購入意欲をより確実に維持することができる。これにより、ユーザによる商品の購入機会を増やし、商品販売を促進することができる。
【0101】
また、ステップS22でユーザ宛に送信される電子メールには、例えば、ご褒美商品の情報を紹介するWebページのURLへのリンク画像が記載されていてもよい。この場合、ユーザは、Webページ閲覧処理部311を操作して、電子メールに記載されたリンク画像のリンク先URLへのアクセスを要求することができる。このとき、Webページ閲覧処理部311は、ECサーバ200にアクセスし、ご褒美商品の情報を紹介するWebページの表示を要求する(ステップS23)。
【0102】
ECサーバ200の販売処理部211は、携帯電話機300からのアクセスに応じて、商品情報紹介画面のWebページのデータを携帯電話機300に送信する(ステップS24)。ユーザは、ステップS24の処理によって携帯電話機300に表示されたWebページを通じて、ご褒美商品の詳細について確認し、その商品の購入手続きを行うことが可能になる。例えば、ステップS24の処理によって携帯電話機300に表示されるWebページは、ご褒美商品の購入手続きを進める途中に表示されるWebページのうちの1つであればよい。
【0103】
図14は、目標達成を通知する電子メールの内容の例を示す図である。
この図14に示す電子メール文書340は、図11のステップS22において、運動管理サーバ100の情報通知処理部115からユーザの電子メールアドレス宛に送信される電子メールの表示例を示すものである。この電子メール文書340は、例えば、HTML(HyperText Markup Language)で記述されている。
【0104】
電子メール文書340には、目標を達成した運動管理コースへの加入時にご褒美リストに登録したご褒美商品の情報が記載された商品情報記載部341が表示される。商品情報記載部341には、例えば、ご褒美商品の商品名や価格が記載されるが、運動管理サーバ100によってインセンティブが与えられている場合、ご褒美商品の価格は割り引き後の価格とされ、割り引き後の価格とともに割引率も記載される。
【0105】
また、商品情報記載部341は、購入要求ボタン342を含む。購入要求ボタン342は、ご褒美商品の情報を紹介するWebページのURLに対応付けられたリンク画像である。ユーザが購入要求ボタン342を選択する操作を行うと、Webページ閲覧処理部311が起動し、Webページ閲覧処理部311の処理によって購入要求ボタン342に対応するリンク先URLへのアクセスが行われる。このとき、図11のステップS23に示したように、携帯電話機300からECサーバ200に対して商品情報の表示が要求される。
【0106】
なお、購入要求ボタン342に対応付けられるURLは、ご褒美商品を購入する購入手続き用のWebページのURLであってもよい。また、電子メール文書340には、購入要求ボタン342が設けられる代わりに、ご褒美商品の紹介用Webページまたは購入手続き用WebページのURLが、テキスト情報として記載されていてもよい。
【0107】
ところで、商品情報記載部341に記載されたご褒美商品の価格が割り引きされている場合には、Webページ閲覧処理部311は、購入要求ボタン342に対応するリンク先URLにアクセスする際に、ご褒美商品に付与された割引率をECサーバ200に送信する。ECサーバ200の販売処理部211は、購入要求ボタン342に対応するリンク先URLが示すWebページを通じて、ご褒美商品の購入申し込みが行われた場合に、Webページ閲覧処理部311から受信した割引率を適用して決済処理を行う。
【0108】
なお、ご褒美商品を販売する際の価格割引方法は上記の手順に限らず、例えば次のような手順で行われてもよい。運動管理サーバ100の通知情報生成部114は、図11のステップS22で携帯電話機300に対して目標達成通知を送信させる際に、ユーザID、ご褒美商品の商品IDおよび割引率を、ECサーバ200の販売処理部211に通知する。販売処理部211は、通知情報生成部114からのユーザID、商品IDおよび割引率を、ECサーバ200内の不揮発性記憶媒体(例えばHDD)に保持する。そして、販売処理部211は、図14の電子メール文書340内の購入要求ボタン342に対する選択操作を起点とした手続きによってご褒美商品の購入申し込みを受け付けたとき、購入申し込みを行ったユーザのユーザIDとご褒美商品の商品IDとに対応付けられた割引率が不揮発性記憶媒体に保持されている場合に、保持された割引率を適用して決済処理を行う。
【0109】
また、電子メール文書340には、リコメンド商品を選択する商品選択部343が表示されている。商品選択部343は、新たな運動管理コースへの加入を推奨することを目的として表示されるものである。ユーザは、カーソル344を商品選択部343内の所望の商品の情報の上に移動させることで、新たにご褒美商品とする商品を選択した後、登録要求ボタン345に対する決定操作を行うことで、選択した商品をご褒美商品として新たな運動管理コースに加入することを、運動管理サーバ100に要求する。
【0110】
登録要求ボタン345に対する決定操作が行われると、Webページ閲覧処理部311が起動する。Webページ閲覧処理部311は、登録要求ボタン345に対応付けられたリンク先URLにアクセスするとともに、カーソル344が配置された商品に対応する商品IDを、アクセス先である運動管理サーバ100に送信する。この場合、アクセスを受けた運動管理サーバ100のサービス受付部111は、図11のステップS15で商品の登録要求を受け付けたときと同じ状態となり、次に、ステップS16のように、コース選択画面を携帯電話機300に表示させる。
【0111】
なお、ユーザが所望する商品が商品選択部343に含まれない場合、ユーザは、選択要求ボタン346に対する決定操作を行うことで、任意の商品を選択可能なWebページの表示を運動管理サーバ100に要求することもできる。この場合、運動管理サーバ100のサービス受付部111は、図11のステップS14のように、商品選択画面のWebページを携帯電話機300に表示させ、図11のステップS14以降と同様の手順で運動管理コースの加入を受け付ける。
【0112】
さらに、電子メール文書340には、リコメンドコースの選択操作を受け付けるコース選択部347が表示される。このコース選択部347も、商品選択部343と同様、新たな運動管理コースへの加入を推奨することを目的として表示されるものである。コース選択部347には、この電子メール文書340において目標を達成したことを通知した運動管理コースに対応付けてコースDB122に登録されたリコメンドコースが、一覧表示される。
【0113】
コース選択部347には、表示された各リコメンドコースに対応するラジオボタン347aが設けられている。ユーザは、いずれかのラジオボタン347aをチェックし、決定ボタン348に対する選択操作を行うことで、運動管理コースを決定し、決定した運用管理コースへの加入を運動管理サーバ100に対して要求できる。この場合、アクセスを受けた運動管理サーバ100のサービス受付部111は、例えば、図11のステップS17において運動管理コースの加入要求を受けたときと同様に、決定された運動管理コースについての情報をユーザDB121に登録する。その後、サービス受付部111と携帯電話機300との間で図11のステップS12〜S15のような処理が行われて、ご褒美商品の情報がユーザDB121に登録され、ステップS18以降と同様の手順で運動管理コースの処理が開始される。
【0114】
なお、コース選択部347に所望する運動管理コースが表示されていない場合、ユーザは、選択ボタン349に対する決定操作を行うことで、任意の運動管理コースを選択可能なWebページを携帯電話機300のディスプレイ306aに表示させることもできる。
【0115】
以上の図14に示した電子メール文書340では、運動管理コースの修了に伴ってご褒美リスト内の商品の情報がユーザに通知されるだけでなく、新たな運動管理コースへの加入や新たな商品の購入を推奨する情報もユーザに提供される。これにより、商品の販売が一層促進される。
【0116】
なお、上記の電子メール文書340を用いたリコメンド商品やリコメンドコースの通知方法はあくまで一例であり、他の方法を用いてリコメンド商品やリコメンドコースをユーザに通知することもできる。例えば、目標達成を通知する電子メール文書には、上記の商品選択部343および登録要求ボタン345を表示するものの、リコメンド商品については表示しないものとする。ユーザが商品選択部343内の所望の商品を決定して登録要求ボタン345の決定操作を行うと、運動管理サーバ100のサービス受付部111は、リコメンドコースの選択画面のWebページを携帯電話機300に表示させる。ユーザは、選択画面に一覧表示されたリコメンドコースの中から所望の運動管理コースを選択し、運動管理サーバ100にコース加入を要求する。これにより、新たに選択された運動管理コースが開始される。
【0117】
また、上記の電子メール文書340では、リコメンド商品をご褒美商品として選択して新たな運動管理コースを選択できるようにしたが、他の例として、ご褒美商品とともに電子メール文書で記載されるリコメンド商品は、単にご褒美商品と一緒に購入することを推奨する商品であってもよい。この場合、例えば、電子メール文書上のリンク画像をユーザが選択操作することで、ECサーバ200の販売処理部211が提供するリコメンド商品の紹介ページあるいは購入ページを携帯電話機300に表示させ、ユーザがリコメンド商品の購入手続きをすることができるようにしてもよい。
【0118】
次に、運動管理サーバ100の処理について、フローチャートを用いて説明する。まず、図15は、運動管理コースへの加入を受け付ける際の運動管理サーバの処理を示すフローチャートである。
【0119】
[ステップS41]運動管理サーバ100のサービス受付部111は、携帯電話機300に対してログイン用のWebページを表示させる。携帯電話機300のWebページ閲覧処理部311からユーザIDやパスワードなどのログイン情報が送信される(図11のステップS11に対応)と、サービス受付部111はログイン情報を受信して、ユーザ認証処理を行う。サービス受付部111は、ユーザを正しく認証すると、ステップS42の処理を実行する。
【0120】
[ステップS42]サービス受付部111は、ECサーバ200の商品管理部212に対して、ユーザに提示する商品の情報を送信するよう要求する(図11のステップS12に対応)。
【0121】
送信要求を受け付けたECサーバ200の商品管理部212は、商品DB221から複数の商品についての商品ID、商品名、価格などの情報を読み出し、運動管理サーバ100のサービス受付部111に送信する(図11のステップS13に対応)。なお、このとき商品管理部212がサービス受付部111に送信する商品の情報は、例えば、運動管理サーバ100を通じてユーザに販売する商品としてあらかじめ決められたものであってよい。
【0122】
あるいは、ステップS42での他の処理例として、サービス受付部111は、携帯電話機300に商品検索用のWebページを表示させ、商品検索用Webページに対する入力操作に応じて携帯電話機300から受信した検索キーを、ECサーバ200の商品管理部212に送信してもよい。この場合、ECサーバ200の商品管理部212は、運動管理サーバ100のサービス受付部111から受信した検索キーを用いて商品DB221を検索する。商品管理部212は、検索キーにマッチした商品についての情報を商品DB221から抽出して、運動管理サーバ100のサービス受付部111に送信する。
【0123】
[ステップS43]サービス受付部111は、ECサーバ200の商品管理部212から受信した商品の情報を基に、ユーザにご褒美商品を選択させる商品選択画面のWebページのデータを生成する。サービス受付部111は、生成したWebページのデータを携帯電話機300に送信し、商品選択画面の表示を要求する(図11のステップS14に対応)。
【0124】
[ステップS44]サービス受付部111は、携帯電話機300から、ユーザによって選択された商品の商品IDを受信する(図11のステップS15に対応)。
[ステップS45]サービス受付部111は、ユーザDB121のレコードのうち、携帯電話機300のユーザに対応するレコードを抽出する。サービス受付部111は、抽出したレコードに、コース加入情報を1つ生成し、生成したコース加入情報に、ユニークなコース加入IDと、ステップS44で携帯電話機300から受信した商品IDとを登録する。
【0125】
[ステップS46]サービス受付部111は、コースDB122から複数の運動管理コースの情報を抽出する。このときコースDB122から抽出される各運動管理コースの情報は、例えば、コースID、コース名、期間、運動量種別情報および目標値である。サービス受付部111は、コースDB122から抽出した運動管理コースの情報を基に、運動管理コースを選択させるコース選択画面のWebページのデータを生成する。サービス受付部111は、生成したWebページのデータを携帯電話機300に送信し、コース選択画面の表示を要求する(図11のステップS16に対応)。
【0126】
[ステップS47]サービス受付部111は、携帯電話機300から、ユーザによって選択された運動管理コースのコースIDを受信する(図11のステップS17に対応)。サービス受付部111は、ステップS45で生成したコース加入情報に対して、携帯電話機300から受信したコースIDを登録するとともに、加入日として現在の日付を登録し、さらに、累積運動量として初期値「0」を登録する。
【0127】
なお、本実施の形態では、運動管理コースごとに運動量を管理する期間と運動量の目標値とがあらかじめ設定されるが、他の例として、運動量の目標値をユーザが設定できるようにしてもよい。例えば、運動管理コースごとに、運動量を管理する期間と、運動量の目標値とすることが可能な目標値範囲とがあらかじめ決められていて、ユーザが運動管理コースを選択する際に、目標値範囲から運動量の目標値を任意に設定可能としてもよい。この場合、ステップS47では、サービス受付部111は、ユーザによって選択されたコースIDとともに、ユーザによって設定された運動量の目標値を受信して、受信した運動量の目標値をコース加入情報に登録する。
【0128】
[ステップS48]サービス受付部111は、ステップS47で受信したコースIDに対応する運動管理コースを開始することを通知するWebページのデータを生成する。このWebページには、ステップS45において生成したコース加入情報のコース加入IDが表示されるようにする。サービス受付部111は、生成したWebページのデータを携帯電話機300に送信し、コース開始通知画面の表示を要求する(図11のステップS18に対応)。
【0129】
ステップS48の処理によって運動管理コースの開始通知を受けたユーザは、運動量通知用アプリケーションプログラムを携帯電話機300の制御回路303に実行させる。これにより、携帯電話機300では、運動量通知処理部313が起動する。ユーザは、コース開始通知画面に表示されたコース加入IDと、このコース加入IDに対応する運動管理処理において運動管理サーバ100に通知する運動量の種別とを、運動量通知処理部313に設定する。設定されたコース加入IDおよび運動量の種別は、例えば、携帯電話機300の不揮発性メモリ304に記憶される。
【0130】
設定が完了した運動量通知処理部313は、加速度センサ307による計測結果の蓄積処理を開始する。そして、運動量通知処理部313は、例えば1日1回の決められた時刻に、蓄積した計測結果を基に、設定された種別に対応する運動量を計算し、運動量の計算結果とコース加入IDとを、運動管理サーバ100に送信する(図11のステップS19に対応)。
【0131】
図16は、携帯電話機から運動量を受信した際の運動管理サーバの処理を示すフローチャートである。
[ステップS61]運動管理サーバ100の運動量受信部113は、携帯電話機300から、運動量とコース加入IDとを受信する。運動量受信部113は、受信した情報を目標達成判定部112に出力する。
【0132】
なお、このステップS61において運動量受信部113が受信する情報は、例えば、携帯電話機300以外のユーザ端末装置から送信されたものであってもよい。例えば、運動量およびコース加入IDは、ユーザの操作によってユーザ端末装置の一例であるPC400に対して入力され、PC400に入力された運動量およびコース加入IDが、運動管理サーバ100に送信されてもよい。
【0133】
[ステップS62]目標達成判定部112は、運動量受信部113から受け取ったコース加入IDが登録されたコース加入情報を、ユーザDB121から抽出する。さらに、目標達成判定部112は、ユーザDB121から抽出したコース加入情報に登録されたコースIDに対応するレコードを、コースDB122から検索し、検索されたレコードに記載された運動管理コースの情報を抽出する。
【0134】
[ステップS63]目標達成判定部112は、ステップS62でユーザDB121から抽出したコース加入情報に登録された累積運動量に、ステップS61で携帯電話機300から受信した運動量を加算する。
【0135】
[ステップS64]目標達成判定部112は、ステップS63で算出した加算値と、ステップS63でコースDB122から抽出したレコードに設定された運動量の目標値とを比較する。目標達成判定部112は、加算値が目標値以上である場合には、ユーザが目標を達成したと判定して、ステップS65の処理を実行する。一方、目標達成判定部112は、加算値が目標値未満である場合には、ステップS70の処理を実行する。
【0136】
[ステップS65]ユーザが目標を達成したと判定した場合、目標達成判定部112は、通知情報生成部114に対して、目標の達成を通知する。通知を受けた通知情報生成部114は、ステップS62でユーザDB121から抽出されたコース加入情報から、ご褒美商品の商品IDを抽出する。通知情報生成部114は、コース加入情報から抽出したご褒美商品の商品IDを、ECサーバ200の商品管理部212に送信し、ご褒美商品の情報の送信を要求する(図11のステップS20に対応)。
【0137】
[ステップS66]ECサーバ200の商品管理部212は、運動管理サーバ100から受信したご褒美商品の商品IDに対応するレコードを、商品DB221から特定する。商品管理部212は、商品DB221から特定したレコードから、ご褒美商品についての商品名、価格、URLなどの情報を抽出して、運動管理サーバ100の通知情報生成部114に送信する。
【0138】
さらに、商品管理部212は、商品DB221から抽出したレコードからリコメンド商品の商品IDを抽出し、リコメンド商品の商品IDに対応するレコードを商品DB221から特定する。商品管理部212は、リコメンド商品の商品IDに対応するレコードから、リコメンド商品についての商品名、価格などの情報を抽出して、運動管理サーバ100の通知情報生成部114に送信する(以上、図11のステップS21に対応)。
【0139】
通知情報生成部114は、ECサーバ200の商品管理部212から、ご褒美商品についての情報およびリコメンド情報についての情報を受信する。
[ステップS67]通知情報生成部114は、ステップS62でユーザDB121から抽出されたコース加入情報に登録された加入日と、現在の日付との差分を演算することで、目標達成期間を算出する。通知情報生成部114は、ステップS62でコースDB122から抽出されたレコードに設定された期間を読み出し、読み出した期間に対する目標達成期間の割合(達成期間割合)を算出する。通知情報生成部114は、インセンティブDB123を参照し、算出した達成期間割合に対応付けられた割引率を読み出す。通知情報生成部114は、インセンティブDB123から読み出した割引率を、ステップS67でECサーバ200から受信した、ご褒美商品の価格に適用し、割り引き後の価格を算出する。
【0140】
[ステップS68]通知情報生成部114は、ステップS62でコースDB122から検索されたレコードから、リコメンドコースのコースIDを抽出する。通知情報生成部114は、コースDB122から、リコメンドコースのコースIDに対応するレコードを特定し、特定したレコードからリコメンドコースについてのコース名、期間、運動量種別情報、目標値などの情報を抽出する。
【0141】
[ステップS69]通知情報生成部114は、運動管理コースの修了をユーザに通知する電子メールを生成する。このとき生成される電子メールには、図14に示した例のように、ご褒美商品についての情報や、その商品の紹介ページへのリンク画像などが記載される。例えば、図14の電子メール文書340において、購入要求ボタン342に対応付けられるリンク先URLは、ステップS66においてECサーバ200から送信された、ご褒美商品についてのURLとされる。また、電子メール文書340の商品情報記載部341には、ご褒美商品の情報として商品名や商品の価格が記載されるが、ステップS67において価格の割り引きが適用された場合には、商品情報記載部341には、割り引き後の価格と割引率とが記載される。
【0142】
さらに、ステップS69で生成される電子メールには、リコメンド商品の情報およびリコメンドコースの情報も記載される。例えば、図14の電子メール文書340において、商品選択部343には、ステップS66においてECサーバ200から送信されたリコメンド商品についての商品名などが表示される。また、電子メール文書340のコース選択部347には、ステップS68で抽出されたリコメンドコースについてのコース名および期間と、ステップS68で抽出されたリコメンドコースについての運動量種別および目標値に基づく目標値の情報とが表示される。
【0143】
情報通知処理部115は、通知情報生成部114によって生成された電子メールを、ステップS62でユーザDB121から抽出されたコース加入情報を含むレコードに登録された電子メールアドレスを宛先として、ネットワーク500上に送信する(図11のステップS22に対応)。
【0144】
[ステップS70]目標達成判定部112は、ステップS62でユーザDB121から抽出したコース加入情報に登録された加入日と、ステップS62でコースDB122から抽出した期間とを基に、運動管理の期間が超過したか否かを判定する。目標達成判定部112は、運動管理の期間が超過したと判定した場合には、ステップS71の処理を実行する一方、運動管理の期間が超過していないと判定した場合には、ステップS61で受信した情報に関する処理を終了する。
【0145】
[ステップS71]目標達成判定部112は、通知情報生成部114に対して、運動管理の期間が超過したことを通知する。通知を受けた通知情報生成部114は、期間超過を通知する電子メールを生成するとともに、ステップS62でユーザDB121から抽出されたコース加入情報を、ユーザDB121から削除する。情報通知処理部115は、通知情報生成部114によって生成された、期間超過を通知する電子メールを、ステップS62でユーザDB121から抽出されたコース加入情報を含むレコードに登録された電子メールアドレスを宛先として、ネットワーク500上に送信する。
【0146】
なお、ステップS70で運動管理の期間が超過していないと判定された場合、通知情報生成部114は、例えば、現在の運動管理の状況などを記載した電子メールを生成して、ユーザの電子メールアドレス宛に送信させてもよい。運動量が目標値に達するまでの間、現在の運動管理の状況などをユーザに通知することで、ユーザの運動に対するモチベーションが維持され、その結果、ご褒美商品をユーザが購入する確率を高めることができる。
【0147】
以上説明した第2の実施の形態では、ユーザの運動量が目標値に達したときに、事前に登録されていたご褒美商品の情報をユーザに通知することで、ご褒美商品の購入をユーザが忘れることを防止でき、ご褒美商品をユーザにより確実に購入させることができる。また、ユーザが目標を早く達成するほどご褒美商品の販売価格を安くすることで、目標達成に対するユーザのモチベーションを向上させることができ、その結果、商品の販売が一層促進される。
【0148】
さらに、ユーザの運動量が目標値に達したときに、新たな運動管理コースへの加入や新たな商品の購入を推奨する情報もユーザに提供することで、ユーザが新たな商品をご褒美商品にして運動管理コースに加入する確率を高くすることができる。その結果、商品の販売が一層促進される。
【0149】
なお、上記の第2の実施の形態では、目標を達成するまでの早さに応じてご褒美商品の価格の割引率を変化させるという方法で、ユーザに対してインセンティブを与えた。しかしながら、他のインセンティブ付与方法の例として、設定した目標の厳しさに応じてご褒美商品の価格の割引率を変化させてもよい。例えば、上記の第2の実施の形態では、コースDB122に登録された運動管理コースごとに目標の厳しさがあらかじめわかる。このことから、コースDB122に対して運動管理コースごとに割引率を設定しておき、運動管理コースを修了したユーザが登録していたご褒美商品の価格に対して、修了した運動管理コースに対応付けて設定された割引率を適用すればよい。また、例えば、運動量の目標値をユーザが設定できるようにした場合には、目標値の大きさに応じて割引率を変化させてもよい。
【0150】
さらに、インセンティブ付与方法の他の例としては、目標達成までの早さ、あるいは、設定した目標の厳しさなどに応じて、目標を達成したユーザに対して、そのユーザがご褒美商品として登録していなかった他の商品を通知して、通知した商品の購入を推奨する方法もある。このとき、通知した他の商品の価格に対して、目標達成までの早さや、設定した目標の厳しさなどに応じた割引率を適用してもよい。
【0151】
〔第3の実施の形態〕
上記の第2の実施の形態では、携帯電話機300のユーザは、運動管理サーバ100が提供するWebサイトを通じて、ECサーバ200が管理する商品の中からご褒美商品を選択した。これに対して、以下の第3の実施の形態では、ECサーバ200のWebサイトを閲覧していたユーザが、ECサーバ200が管理する商品の中からご褒美商品を選択して、運動管理サーバ100が提供する運動管理コースに簡単に加入できるようにする。
【0152】
なお、第3の実施の形態に係るコンピュータシステムの装置構成や、各装置が備える基本的な機能は、第2の実施の形態と同じであることから、以下の第3の実施の形態については、図5および図10と同じ符号を用いて説明する。
【0153】
図17は、第3の実施の形態に係るコンピュータシステムでの各装置間の処理を示すシーケンス図である。なお、図17では、図11と同じ処理には同じステップ番号を付して示す。
【0154】
ECサーバ200が提供する商品販売サービスを利用しようとするユーザは、例えば、携帯電話機300のWebブラウザを起動させることで、ECサーバ200のWebサイトを閲覧する。携帯電話機300のWebページ閲覧処理部311は、ユーザの入力操作に応じて、ECサーバ200が提供するWebサイトにアクセスする(ステップS91)。
【0155】
アクセスを受けたECサーバ200の販売処理部211は、商品管理部212を通じて、商品DB221から複数の商品についての商品ID、商品名、価格などの情報を読み出す。販売処理部211は、商品DB221から読み出した商品の情報を基に、ユーザに購入する商品を選択させる商品選択画面のWebページを生成し、Webページのデータを携帯電話機300に送信する(ステップS92)。携帯電話機300のWebページ閲覧処理部311は、受信したデータに基づき、商品選択画面のWebページをディスプレイ306aに表示させる。
【0156】
ここで、図18は、商品選択画面の表示例を示す図である。
この図18に示す商品選択画面350は、図17のステップS92の処理に応じて携帯電話機300のディスプレイ306aに表示される画面の例である。商品選択画面350には、購入可能な商品ごとに各商品についての情報を表示する商品情報表示部351が設けられる。商品情報表示部351のそれぞれには、商品名や商品の価格などが表示される。
【0157】
また、商品情報表示部351のそれぞれに対応付けて、購入要求ボタン352とサービス加入要求ボタン353とが表示される。ユーザは、表示された商品のうち所望の商品に対応する購入要求ボタン352に対する選択操作を行うことで、ECサーバ200に対して、選択した購入要求ボタン352に対応する商品の購入を要求することができる。
【0158】
また、サービス加入要求ボタン353は、運動管理サーバ100が提供する運動管理サービスへの加入を要求するとともに、サービス加入要求ボタン353に対応付けられた商品をご褒美商品として登録することを可能にするものである。ユーザがいずれかの商品に対応するサービス加入要求ボタン353に対する選択操作を行うと、携帯電話機300のWebページ閲覧処理部311は、ECサーバ200に対して、運動管理サービスへの加入を要求するとともに、選択された商品の商品IDを送信する。
【0159】
以下、図17に戻って説明する。携帯電話機300から、運動管理サービスへの加入要求と商品IDとが送信され(ステップS93)、ECサーバ200の販売処理部211がこれらの情報を受信すると、販売処理部211は、運動管理サーバ100のサービス受付部111に対して、携帯電話機300から受信した商品IDを通知して、サービス加入受付処理の実行を要求する(ステップS94)。
【0160】
商品IDを受信したサービス受付部111は、携帯電話機300に対してログイン用Webページの表示を要求する(ステップS95)。ユーザは、ログイン用Webページ内の所定領域に、ユーザIDやパスワードなどのログイン情報を入力し、ログインを要求する操作を行う。Webページ閲覧処理部311は、入力されたログイン情報を運動管理サーバ100に送信し、ログインを要求する(ステップS96)。運動管理サーバ100のサービス受付部111は、受信したログイン情報を基にユーザ認証を行う。
【0161】
なお、ECサーバ200は、ステップS93において商品選択画面を携帯電話機300に表示させる前に、ユーザのログイン情報を携帯電話機300から受け付けてユーザ認証を行うようにしてもよい。この場合、ECサーバ200は、ステップS94において、ユーザIDを含むログイン情報を運動管理サーバ100に送信する。運動管理サーバ100のサービス受付部111は、ECサーバ200から受信したログイン情報を用いてユーザ認証を行うことで、ステップS95,S96のログイン処理を省略することができる。
【0162】
運動管理サーバ100のサービス受付部111は、ユーザを正しく認証すると、ユーザDB121のレコードのうちログインしたユーザに対応するレコード内に、コース加入情報を1つ生成し、生成したコース加入情報内に、ユニークなコース加入IDと、ECサーバ200から受信した商品IDとを登録する。この後、運動管理サーバ100と携帯電話機300との間で図11のステップS16以降の処理が実行されることで、運動管理コースへの加入手続きが行われ、加入した運動管理コースが開始される。
【0163】
以上の第3の実施の形態では、ECサーバ200が提供するWebサイトを閲覧しているユーザが、そのWebサイトで販売されている商品を簡単な操作でご褒美商品として運動管理サーバ100に登録し、所望の運動管理コースに加入することができるようになる。これにより、ECサーバ200での商品の販売を促進することができる。
【0164】
〔第4の実施の形態〕
第4の実施の形態に係るコンピュータシステムでは、第2の実施の形態に係るコンピュータシステムに対して、さらに、実際に運動する者以外の第3者が、目標達成を確認してご褒美商品の購入を承認する仕組みを付加する。また、ご褒美商品の購入を承認する承認者は、運動管理コースの選択も行うものとする。承認者は、例えば、運動を行う者の家族などとされる。また、承認者は、端末装置を通じて運動管理サーバ100にアクセスする。以下の第4の実施の形態では、承認者は、例として、PC400を通じて運動管理サーバ100にアクセスするものとする。
【0165】
第4の実施の形態に係るコンピュータシステムの装置構成や、各装置が備える基本的な機能は、第2の実施の形態と同じであることから、以下の第4の実施の形態については、図2〜図5および図10と同じ符号を用いて説明する。ただし、第4の実施の形態における運動管理サーバ100は、ユーザDB121の代わりに、次の図19に示すユーザDB121aを備える。
【0166】
図19は、ユーザDBに記憶されるデータの例を示す図である。
ユーザDB121aには、第2の実施の形態と同様に、ユーザごとにレコードが登録され、各レコードには、ユーザID、ユーザの名前、ユーザの電子メールアドレスなどのユーザ情報とともに、コース加入情報が登録される。各レコードには複数のコース加入情報を登録することができる。各コース加入情報には、第2の実施の形態と同様に、ユニークなコース加入ID、ユーザが加入した運動管理コースのコースID、運動管理コースへの加入日、ご褒美商品の商品ID、および累積運動量が登録される。
【0167】
さらに、各コース加入情報には、承認者を識別する承認者IDと、承認者の電子メールアドレスとが登録される。なお、承認者を識別する情報としては、承認者IDの他、例えば、承認者の名前などであってもよい。また、承認者IDおよび承認者の電子メールアドレスは、各コース加入情報に対してではなく、各ユーザのレコードに対して設定されていてもよい。
【0168】
図20は、第4の実施の形態に係るコンピュータシステムでの各装置間の処理を示すシーケンス図である。なお、図20では、図11と同じ処理には同じステップ番号を付して示す。
【0169】
図20の処理において、ステップS11〜S15の処理は、図11と同様である。すなわち、運動管理コースに加入しようとするユーザ(以下、運動実行者と呼ぶ)は、運動管理サーバ100が提供するログイン用Webページを通じて、運動管理サーバ100にログインする(ステップS11)。ログインを受けた運動管理サーバ100のサービス受付部111は、ECサーバ200の商品管理部212を通じて商品の情報を取得し(ステップS12,S13)、商品選択画面のWebページを携帯電話機300に表示させる(ステップS14)。運動実行者は、商品選択画面から所望の商品を選択する操作を行い、携帯電話機300のWebページ閲覧処理部311は、選択された商品の商品IDを運動管理サーバ100に送信する(ステップS15)。
【0170】
商品IDを受信した運動管理サーバ100のサービス受付部111は、携帯電話機300に対して、承認者登録画面のWebページを表示するように要求する(ステップS101)。携帯電話機300のディスプレイ306aには承認者登録画面が表示され、運動実行者は、承認者の情報(承認者IDおよび電子メールアドレス)を入力して、運動管理サーバ100への送信要求操作を行う。携帯電話機300のWebページ閲覧処理部311は、入力された承認者の情報を運動管理サーバ100に送信し、ユーザDB121への登録を要求する(ステップS102)。
【0171】
運動管理サーバ100のサービス受付部111は、ユーザDB121aのレコードのうちステップS11でログインした運動実行者に対応するレコード内に、コース加入情報を1つ生成する。サービス受付部111は、生成したコース加入情報内に、ユニークなコース加入IDと、ステップS102でECサーバ200から受信した商品IDと、ステップS102で携帯電話機300から受信した承認者の情報とを登録する。なお、コース加入情報に登録される承認者の情報は、あらかじめユーザDB121のレコードに対応付けて設定されていてもよく、この場合には、ステップS101,S102での承認者登録画面を用いた登録受け付け処理を省略することができる。
【0172】
サービス受付部111は、次に、承認者が使用するPC400に対して、運動管理コースの選択画面のWebページを表示するように要求する(ステップS103)。より詳細には、例えば、サービス受付部111は、まず、ステップS102でコース加入情報に登録した承認者の電子メールアドレスを宛先とした電子メールを、情報通知処理部115に送信させる。この電子メールには、例えば、運動管理コースの選択用Webページへのリンク画像が含まれる。承認者宛の電子メールがPC400で受信されたものとすると、承認者は、受信した電子メール上のリンク画像に対する選択操作を行い、この選択操作に応じて、PC400のWebページ閲覧処理部(図示せず)は、運動管理サーバ100上のリンク先URLにアクセスする。アクセスを受けた運動管理サーバ100のサービス受付部111は、コースDB122から複数の運動管理コースについての情報を抽出し、抽出した情報を基に運動管理コースの選択用Webページを生成して、そのWebページをPC400に表示させる。
【0173】
承認者は、運動管理コースの選択用Webページに一覧表示された運動管理コースの中から、所望の運動管理コースに対する選択操作を行い、選択した運動管理コースへの加入要求操作を行う。PC400のWebページ閲覧処理部は、加入要求操作に応じて、承認者によって選択された運動管理コースのコースIDを運動管理サーバ100に送信し、送信したコースIDに対応する運動管理コースへの加入を要求する(ステップS104)。
【0174】
加入要求を受信した運動管理サーバ100のサービス受付部111は、ステップS102の後に生成したコース加入情報に、承認者が選択したコースIDを登録するとともに、同じコース加入情報に、加入日として現在の日付を登録し、累積運動量として初期値「0」を登録する。
【0175】
サービス受付部111は、以上の処理が完了すると、加入が要求されたコースの開始を通知するWebページを生成し、Webページのデータを携帯電話機300に送信する(ステップS105)。このとき送信するWebページには、ステップS102の実行後にコース加入情報に登録したコース加入IDが記載されるとともに、承認者によって選択された運動管理コースの内容も記載される。選択された運動管理コースの内容には、携帯電話機300から運動管理サーバ100に送信すべき運動量の種別を示す情報が含まれる。
【0176】
なお、以上の処理では、運動管理コースは承認者によって選択されるものとしたが、運動管理コースは運動実行者によって選択されてもよい。
次に、運動実行者が運動管理コースに加入した後の処理について説明する。運動管理コースの開始通知を受けた運動実行者は、運動量通知用アプリケーションプログラムを携帯電話機300の制御回路303に実行させる。これにより、携帯電話機300では、運動量通知処理部313が起動する。運動実行者は、コース開始通知画面に表示されたコース加入IDおよび運動量の種別を、運動量通知処理部313に設定する。
【0177】
設定が完了した運動量通知処理部313は、加速度センサ307による計測結果の蓄積処理を開始する。そして、運動量通知処理部313は、例えば1日1回の決められた時刻に、蓄積した計測結果を基に、設定された種別に対応する運動量を計算し、運動量の計算結果とコース加入IDとを、運動管理サーバ100に送信する(ステップS19)。運動量通知処理部313による運動量およびコース加入IDの送信処理は、運動量が目標値に達するまでの間、あるいはコース加入IDに対応する運動管理処理の期間が終了するまで、繰り返し実行される。
【0178】
運動管理サーバ100の運動量受信部113は、第2の実施の形態と同様に、携帯電話機300から送信された運動量およびコース加入IDを受信して、目標達成判定部112に出力する。目標達成判定部112は、図16のステップS62〜S64に示した処理により、運動実行者の運動量が目標値に達したかを判定する。ここで、運動量が目標値に達していた場合、目標達成判定部112は、目標が達成したことを通知情報生成部114に通知する。
【0179】
通知を受けた通知情報生成部114は、まず、携帯電話機300から受信したコース加入IDに対応するコース加入情報に登録された承認者の端末装置(ここではPC400)に対して、承認画面のWebページ(承認用Webページ)を表示するように要求する(ステップS106)。より詳細には、例えば、通知情報生成部114は、コース加入情報から承認者の電子メールアドレスを読み出し、読み出した電子メールアドレスを宛先として、目標達成を通知する電子メールを送信する。この電子メールには、承認用WebページのURLへリンクするリンク画像が含まれる。
【0180】
承認者宛の電子メールがPC400で受信されたものとすると、承認者は、受信した電子メール上のリンク画像に対する選択操作を行い、この選択操作に応じて、PC400のWebページ閲覧処理部は、運動管理サーバ100上のリンク先URLにアクセスする。アクセスを受けた運動管理サーバ100のサービス受付部111は、承認用Webページを表示するようにPC400に要求し、これによりPC400のディスプレイ306aには、承認用Webページが表示される。
【0181】
承認用Webページには、運動実行者が運動管理コースにおける目標を達成したことが記載される。承認者は、承認用Webページの内容を確認した後、承認用Webページに対して承認操作を行う。PC400のWebページ閲覧処理部は、承認操作に応じて、運動管理サーバ100に対して承認を通知する(ステップS107)。
【0182】
運動管理サーバ100のサービス受付部111は、承認通知を受信したことを通知情報生成部114に通知する。通知情報生成部114は、目標が達成されたコースに対応するコース加入情報に登録されたご褒美商品の商品IDを、ECサーバ200に送信し、商品情報の検索を要求する(ステップS20)。以後、運動管理サーバ100、ECサーバ200および携帯電話機300の間では、図11のステップS21〜S24と同じ処理が実行される。
【0183】
以上説明した第4の実施の形態では、運動管理コースにおける目標が達成されたとき、そのことが運動実行者以外の承認者に通知され、承認者による承認が得られた後に、運動実行者がご褒美商品の購入手続きを実行できるようになる。このような処理では、目標を達成したことが承認者に通知されることにより、運動実行者による運動管理コースにおける実績が承認者に対してアピールされることになることから、運動実行者が目標を達成するモチベーションを高めることができる。また、運動管理コースの選択も承認者によって行うようにすることで、運動管理コースにおける実績を承認者により強くアピールできることから、運動実行者のモチベーションを一層高めることができる。その結果、ご褒美商品を運動実行者が購入する確率が高くなり、商品の販売が促進される。
【0184】
〔第5の実施の形態〕
図21は、第5の実施の形態に係るコンピュータシステムのシステム構成例を示す図である。
【0185】
第5の実施の形態に係るコンピュータシステムでは、上記の第4の実施の形態のように、承認者が運動管理コースの選択や目標達成時の承認を行うことに加え、1つの運動管理コースに複数の運動実行者が加入し、複数の運動実行者によって目標達成を競うことを可能にする。以下の説明では、例として、2人の運動実行者が1つの運動管理コースに加入するものとする。図21において、携帯電話機300a,300bは、2人の運動実行者がそれぞれ使用するユーザ端末装置である。また、PC400は、第4の実施の形態と同様に、承認者によって使用される端末装置であるものとする。
【0186】
なお、携帯電話機300a,300bがそれぞれ備える処理機能の基本的な構成は、図10と同様であるので、以下の説明では、携帯電話機300a,300bがそれぞれ備える処理機能については、図10に示した符号を用いて説明する。また、運動管理サーバ100およびECサーバ200がそれぞれ備える処理機能の基本的な構成も、図5と同様であるので、以下の説明では、運動管理サーバ100およびECサーバ200のそれぞれが備える処理機能についても、図5に示した符号を用いて説明する。ただし、第5の実施の形態における運動管理サーバ100は、ユーザDB121の代わりに、次の図22に示すユーザDB121bを備える。
【0187】
図22は、ユーザDBに記憶されるデータの例を示す図である。
ユーザDB121bには、第2の実施の形態と同様に、ユーザごとにレコードが登録され、各レコードには、ユーザID、ユーザの名前、ユーザの電子メールアドレスなどのユーザ情報とともに、コース加入情報が登録される。各レコードには複数のコース加入情報を登録することができる。各コース加入情報には、第2の実施の形態と同様に、ユニークなコース加入ID、ユーザが加入した運動管理コースのコースID、運動管理コースへの加入日、ご褒美商品の商品ID、および累積運動量が登録される。
【0188】
また、各コース加入情報には、第4の実施の形態と同様に、承認者を識別する承認者IDと、承認者の電子メールアドレスとが登録される。さらに、各コース加入情報には、同時に加入した他のユーザ(運動実行者)のユーザIDである同時加入者IDが登録される。なお、各コース加入情報には、複数の同時加入者IDを登録することも可能である。また、同時加入者IDは、例えば、同時に運動管理コースに加入した複数の運動実行者のうち、代表者のレコード内のコース加入情報にのみ登録されてもよい。
【0189】
図23は、第5の実施の形態において運動管理コースが開始されるまでの処理を示すシーケンス図である。なお、図23では、図11および図20と同じ処理には同じステップ番号を付して示す。
【0190】
まず、2人の運動実行者のうちの一方(以下、第1の運動実行者と呼ぶ)が、携帯電話機300aを通じて運動管理サーバ100にログインし、ご褒美商品の登録操作を行う。第1の運動実行者が携帯電話機300aを通じてご褒美商品の登録を要求すると、運動管理サーバ100のサービス受付部111は、承認者から運動管理コースの選択および加入要求を受け付ける。以上の処理は、図20のステップS11〜S15,S101〜S104に示した処理と同様である。
【0191】
次に、運動管理サーバ100は、他方の運動実行者(以下、第2の運動実行者と呼ぶ)からの運動管理コースへの加入要求を受け付ける(ステップS111)。例えば、第2の運動実行者は、ステップS15の処理に応じてユーザDB121bに登録されたコース加入情報のコース加入IDを、承認者から教えてもらう。なお、ステップS102からステップS111の処理前までの期間に、運動管理サーバ100から第1の運動実行者に対して、Webページまたは電子メールなどによってコース加入IDが通知されてもよい。この場合、第2の運動実行者は、第1の運動実行者からコース加入IDを教えてもらってもよい。
【0192】
第2の運動実行者は、例えば、携帯電話機300bを操作して、運動管理サーバ100が提供するコース追加加入用Webページを閲覧する。第2の運動実行者は、コース追加加入用Webページ内の所定領域に、第2の運動実行者自身のユーザIDと、承認者または第1の運動実行者から教えられたコース加入IDとを入力して、運動管理サーバ100への送信を要求する操作を行う。携帯電話機300bのWebページ閲覧処理部311は、第2の運動実行者による操作に応じて、入力されたユーザIDおよびコース加入IDを、運動管理サーバ100に送信する。
【0193】
運動管理サーバ100のサービス受付部111は、携帯電話機300bから受信したユーザIDおよびコース加入IDに基づいて、第2の運動実行者を同時加入者としてユーザDB121bに登録する。このときの登録処理については、次の図24において詳細に説明する。ユーザDB121bへの登録処理完了後、運動管理サーバ100の通知情報生成部114は、第1の運動実行者および第2の運動実行者のそれぞれの電子メールアドレス宛に、運動管理コースを開始することを記載した電子メールを、情報通知処理部115に送信させる(ステップS112)。以後、携帯電話機300a,300bは、運動量の計測処理を開始し、決められた時間に運動量の算出結果を運動管理サーバ100に送信する(ステップS113)。
【0194】
図24は、運動管理サーバによる運動管理コースへの追加加入処理を示すフローチャートである。
[ステップS131]運動管理サーバ100のサービス受付部111は、携帯電話機300bから、第2の運動実行者のユーザIDとコース加入IDとを受信する(図23のステップS111に対応)。
【0195】
[ステップS132]サービス受付部111は、ステップS131で受信したコース加入IDに対応するコース加入情報をユーザDB121bから特定する。サービス受付部111は、特定したコース加入情報に対して、ステップS131で受信した第2の運動実行者のユーザIDを、同時加入者IDとして登録する。なお、このとき特定されるコース加入IDは、図23のステップS15の処理に応じてユーザIDに新たに生成されたコース加入情報に対応するものである。
【0196】
[ステップS133]サービス受付部111は、ステップS131で受信した第2の運動実行者のユーザIDに対応するレコードを、ユーザDB121bから特定し、特定したレコードにコース加入情報を新たに生成する。サービス受付部111は、生成したコース加入情報のコース加入IDとして、ステップS132で特定したコース加入情報に登録されたコース加入IDと同じ値を登録する。
【0197】
[ステップS134]サービス受付部111は、ステップS132で特定したコース加入情報から、コースID、加入日、ご褒美商品の商品ID、承認者IDおよび承認者の電子メールアドレスの各情報を読み込む。サービス受付部111は、読み込んだ各情報を、ステップS133で生成したコース加入情報に登録する。また、サービス受付部111は、ステップS133で生成したコース加入情報に、累積運動量として初期値「0」を設定する。なお、このステップS134において、累積運動量以外の情報の登録は必須ではない。
【0198】
[ステップS135]サービス受付部111は、通知情報生成部114に対して、運動管理サービスを開始することを通知する電子メールの送信を要求する。要求を受けた通知情報生成部114は、サービス開始を通知する電子メールを生成する。この電子メールには、ステップS131で受信したコース加入IDと、加入した運動管理コースにおいて設定された運動量の種別とが記載される。
【0199】
また、通知情報生成部114は、ステップS132で特定したコース加入情報を含むレコードに登録された電子メールアドレス(第1の運動実行者の電子メールアドレス)と、ステップS113で特定したレコードに登録された電子メールアドレス(第2の運動実行者の電子メールアドレス)とを、情報通知処理部115に通知して、生成した電子メールの送信を要求する。情報通知処理部115は、通知情報生成部114によって生成された電子メールを、第1,第2の運動実行者のそれぞれの電子メールアドレスを宛先として、ネットワーク500上に送信する。
【0200】
ステップS135の処理によって運動管理コースの開始通知を受けた第1,第2の各運動実行者は、それぞれが使用する携帯電話機300a,300bの運動量通知処理部313に対して、第4の実施の形態の場合と同様に、運動量の種別を設定する。設定が完了した各携帯電話機300a,300bの運動量通知処理部313は、加速度センサ307による計測結果の蓄積処理を開始する。各運動量通知処理部313は、決められた時刻に、蓄積した計測結果を基に運動量を計算して、運動量の計算結果をユーザIDおよびコース加入IDとともに運動管理サーバ100に送信する(図23のステップS113に対応)。
【0201】
次に、図25は、第5の実施の形態において運動管理コースが開始された後の処理を示すシーケンス図である。
運動管理サーバ100の目標達成判定部112は、運動量受信部113を通じて、携帯電話機300a,300bのそれぞれから送信される運動量に基づいて、規定された期間内に運動量が目標値に達したかを判定する。ここで、例えば、携帯電話機300bを使用する第2の運動実行者の運動量が、規定された期間内に目標値に達したものとする。
【0202】
目標達成判定部112は、第2の運動実行者が目標に達成したことを通知情報生成部114に通知する。通知を受けた通知情報生成部114は、目標が達成された運動管理コースに対応するコース加入情報から、承認者の電子メールアドレスを読み出す。ここで、目標が達成された運動管理コースに対応するコース加入情報とは、図24のステップS132で特定されたコース加入情報、または、ステップS133で生成されたコース加入情報である。これらのコース加入情報には同じコース加入IDが付与されているので、通知情報生成部114は、これらのコース加入情報を、携帯電話機300a,300bのいずれから運動量とともに受信したコース加入IDを基に特定できる。
【0203】
目標達成判定部112は、目標達成を通知する電子メールを、コース加入情報から読み出した承認者の電子メールアドレスを宛先として送信するように、情報通知処理部115に要求する。この電子メールには、承認画面のWebページ(承認用Webページ)のURLへリンクするリンク画像が含まれる。情報通知処理部115は、通知情報生成部114からの要求に応じて電子メールを送信する。
【0204】
承認者宛の電子メールがPC400で受信されたものとすると、承認者は、受信した電子メール上のリンク画像に対する選択操作を行い、この選択操作に応じて、PC400のWebページ閲覧処理部は、運動管理サーバ100上のリンク先URLにアクセスする。アクセスを受けた運動管理サーバ100のサービス受付部111は、承認用Webページを表示するようにPC400に要求し、これによりPC400のディスプレイ306aには、承認用Webページが表示される。
【0205】
承認用Webページには、第2の運動実行者が運動管理コースにおける目標を達成したことが記載される。承認者は、承認用Webページの内容を確認した後、承認用Webページに対して承認操作を行う。PC400のWebページ閲覧処理部は、承認操作に応じて、運動管理サーバ100に対して承認を通知する(ステップS152)。このとき運動管理サーバ100に通知される情報にも、コース加入IDが付与される。
【0206】
運動管理サーバ100のサービス受付部111は、承認通知を受信したことを、承認通知に付与されたコース加入IDとともに通知情報生成部114に通知する。通知情報生成部114は、サービス受付部111から通知されたコース加入IDに対応するコース加入情報に登録されたご褒美商品の商品IDを、ECサーバ200に送信し、商品情報の検索を要求する(ステップS153)。
【0207】
以後、運動管理サーバ100、ECサーバ200および携帯電話機300bの間では、図11のステップS21〜S24と同じ処理が実行される。すなわち、ECサーバ200の商品管理部212は、運動管理サーバ100の通知情報生成部114から受信したご褒美商品の商品IDを用いて商品DB221を検索し、ご褒美商品についての商品名、価格、URLなどの情報を抽出する。さらに、商品管理部212は、ご褒美商品のレコードに登録されたリコメンド商品の商品IDを抽出し、抽出した商品IDに対応する商品名、価格などの情報も抽出する。商品管理部212は、商品DB221から抽出した情報を、運動管理サーバ100の通知情報生成部114に送信する(ステップS21)。
【0208】
運動管理サーバ100の通知情報生成部114は、目標が達成された運動管理コースに対応するコースDB122のレコードを参照し、レコード内のリコメンドコースのコースIDを抽出する。通知情報生成部114は、抽出したコースIDに対応するコースDB122のレコードを参照し、リコメンドコースの情報を抽出する。
【0209】
通知情報生成部114は、ECサーバ200から受信した情報と、コースDB122から抽出したリコメンドコースの情報とを含む目標達成通知を、第2の運動実行者の電子メールアドレス宛に送信するように、情報通知処理部115に要求する。このとき、通知情報生成部114は、インセンティブDB123の情報に基づき、ユーザが目標達成までに要した期間に応じて、ご褒美商品の販売価格を割り引き、割り引き後の価格と割引率とを、目標達成通知内に記載する。情報通知処理部115は、通知情報生成部114から受け取った情報を含む目標達成通知を、第2の運動実行者の電子メールアドレスを宛先とした電子メールとして送信する(ステップS22)。
【0210】
携帯電話機300bの電子メール送受信部312は、第2の運動実行者宛の電子メールを受信する。受信した電子メールには、目標を達成したことが記載されているとともに、ご褒美商品に関する情報が記載されている。第2の運動実行者は、電子メールを閲覧することで、ご褒美商品に関する情報を確認する。さらに、第2の運動実行者は、電子メールに記載された情報を基にECサーバ200にアクセスし、ご褒美商品の情報の詳細を確認したり(ステップS23,S24)、ご褒美商品の購入手続きを行うことができる。
【0211】
一方、運動管理サーバ100の通知情報生成部114は、第1の運動実行者の電子メールアドレス宛に、第2の運動実行者が目標に達成したことによって運動管理コースが終了したことを通知する通知情報を送信するように、情報通知処理部115に要求する。情報通知処理部115は、通知情報生成部114からの要求に応じて、コース終了を通知する電子メールを第1の運動実行者の電子メールアドレス宛に送信する(ステップS153)。
【0212】
以上説明した第5の実施の形態では、複数の運動実行者に同じ運動量の目標値を与えて目標の達成を競わせ、最も早く目標を達成した運動実行者に対してご褒美商品の情報を通知して、ご褒美商品を購入可能にした。このような処理により、運動実行者は楽しみながら運動を行うことができ、各運動実行者のご褒美商品の購入意欲を無理なく維持できるようになる。その結果、より効果的に商品の販売を促進できる。
【0213】
なお、以上の第5の実施の形態では、いずれかの運動実行者が目標を達成したときに、承認者が承認した後、目標を達成した運動実行者に対してご褒美商品の情報が通知されたが、例えば、承認者の承認処理を行わずにご褒美商品の情報を通知するように変形することも可能である。また、運動量の目標値を、承認者ではなく、いずれかの運動実行者が選択するようにしてもよい。
【0214】
また、上記の第4の実施の形態および第5の実施の形態の各処理は、第3の実施の形態で説明したように、ECサーバ200が提供するWebサイトから運動管理コースに加入できるように変形することも可能である。
【0215】
なお、上記の各実施の形態における各装置の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、上記各装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供され、そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記憶装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD、DVD−RAM、CD−ROM/RWなどがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
【0216】
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0217】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムまたはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0218】
以上の各実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1) ユーザによって選択された商品を識別する情報と、前記ユーザによって決定された運動量の目標値とを記憶する記憶部と、
前記ユーザの運動に応じて計測された運動量をネットワークを通じて受信し、受信した運動量が前記記憶部に記憶された目標値に達したかを判定する判定部と、
前記判定部により前記受信した運動量が前記目標値に達したと判定された場合に、前記記憶部に記憶された前記商品に関する情報を前記ユーザに通知する通知情報を、ネットワークを通じて送信する通知部と、
を有することを特徴とする運動管理装置。
【0219】
(付記2) 前記通知情報は、前記商品に関する情報として、当該商品の購入手続きを案内する案内情報を含むことを特徴とする付記1記載の運動管理装置。
(付記3) 前記通知情報は、前記受信した運動量が前記目標値に達するまでの状況に応じて前記ユーザに付与する、前記選択された商品に関するインセンティブ情報を含むことを特徴とする付記1または2記載の運動管理装置。
【0220】
(付記4) 前記通知部は、前記受信した運動量が前記目標値に達するまでの期間、または、前記目標値に応じて、前記インセンティブ情報の内容を変化させることを特徴とする付記3記載の運動管理装置。
【0221】
(付記5) 前記インセンティブ情報は、前記選択された商品の価格の割引率であることを特徴とする付記3または4記載の運動管理装置。
(付記6) 前記通知情報は、前記ユーザに対して購入を推奨する他の商品に関する情報をさらに含むことを特徴とする付記1〜5のいずれか1つに記載の運動管理装置。
【0222】
(付記7) 前記通知情報は、前記他の商品に関する情報として、当該他の商品を新たな商品として前記記憶部に記憶するとともに、運動量の新たな目標値を決定することを、前記ユーザに案内する案内情報を含むことを特徴とする付記6記載の運動管理装置。
【0223】
(付記8) 前記通知情報は、前記ユーザに対して次に前記記憶部への記憶を推奨する推奨目標値または推奨目標値範囲をさらに含むことを特徴とする付記1〜5のいずれか1つに記載の運動管理装置。
【0224】
(付記9) 前記通知情報は、前記推奨目標値または前記推奨目標値範囲に基づいて新たな目標値を前記記憶部に記憶するとともに、他の商品を前記記憶部に記憶する新たな商品として選択することを、前記ユーザに案内する案内情報を含むことを特徴とする付記8記載の運動管理装置。
【0225】
(付記10) 前記記憶部は、前記商品に関する情報と当該情報に対応する前記目標値とを複数のユーザについて共通に記憶し、
前記判定部は、前記複数のユーザのそれぞれについての運動量をネットワークを通じて受信して、受信したユーザごとの運動量がそれぞれ前記目標値に達したかを判定し、
前記通知部は、前記判定部により前記複数のユーザのうちの一のユーザの運動量が前記目標値に達したと判定された場合に、前記一のユーザに前記商品に関する情報が通知されるように前記通知情報を送信する、
ことを特徴とする付記1〜9のいずれか1つに記載の運動管理装置。
【0226】
(付記11) 前記通知部は、前記判定部により前記受信した運動量が前記目標値に達したと判定された場合に、承認者に対して前記商品に関する情報の通知を承認することを要求する承認要求情報をネットワークを通じて送信し、前記承認要求情報に応じて前記承認者が承認したことを示す承認情報を受信すると、前記通知情報を送信することを特徴とする付記1〜9のいずれか1つに記載の運動管理装置。
【0227】
(付記12) コンピュータが、
ユーザによって選択された商品を識別する情報と、前記ユーザによって決定された運動量の目標値とを記憶部に記憶し、
前記ユーザの運動に応じて計測された運動量をネットワークを通じて受信して、受信した運動量が前記記憶部に記憶された目標値に達したかを判定し、
前記受信した運動量が前記目標値に達したと判定された場合に、前記記憶部に記憶された前記商品に関する情報を前記ユーザに通知する通知情報を、ネットワークを通じて送信する、
ことを特徴とする運動管理方法。
【0228】
(付記13) 前記通知情報は、前記商品に関する情報として、当該商品の購入手続きを案内する案内情報を含むことを特徴とする付記12記載の運動管理方法。
(付記14) 前記通知情報は、前記受信した運動量が前記目標値に達するまでの状況に応じて前記ユーザに付与する、前記選択された商品に関するインセンティブ情報を含むことを特徴とする付記12または13記載の運動管理方法。
【0229】
(付記15) 前記通知情報は、前記ユーザに対して購入を推奨する他の商品に関する情報をさらに含むことを特徴とする付記12〜14のいずれか1つに記載の運動管理方法。
【0230】
(付記16) 前記通知情報は、前記他の商品に関する情報として、当該他の商品を新たな商品として前記記憶部に記憶するとともに、運動量の新たな目標値を決定することを、前記ユーザに案内する案内情報を含むことを特徴とする付記15記載の運動管理方法。
【0231】
(付記17) 前記通知情報は、前記ユーザに対して次に前記記憶部への記憶を推奨する推奨目標値または推奨目標値範囲をさらに含むことを特徴とする付記12〜14のいずれか1つに記載の運動管理方法。
【0232】
(付記18) 前記記憶部には、前記商品に関する情報と当該商品に対応する前記目標値とが複数のユーザについて共通に記憶され、
運動量が目標値に達したかを判定する処理では、前記複数のユーザのそれぞれについての運動量をネットワークを通じて受信して、受信したユーザごとの運動量がそれぞれ前記目標値に達したかを判定し、
前記通知情報を送信する処理では、前記複数のユーザのうちの一のユーザの運動量が前記目標値に達したと判定された場合に、前記一のユーザに前記商品に関する情報が通知されるように前記通知情報を送信する、
ことを特徴とする付記12〜17のいずれか1つに記載の運動管理方法。
【0233】
(付記19) 前記通知情報を送信する処理では、前記受信した運動量が前記目標値に達したと判定された場合に、承認者に対して前記商品に関する情報の通知を承認することを要求する承認要求情報をネットワークを通じて送信し、前記承認要求情報に応じて前記承認者が承認したことを示す承認情報を受信すると、前記通知情報を送信することを特徴とする付記12〜17のいずれか1つに記載の運動管理方法。
【0234】
(付記20) コンピュータに、
ユーザによって選択された商品を識別する情報と、前記ユーザによって決定された運動量の目標値とを記憶部に記憶し、
前記ユーザの運動に応じて計測された運動量をネットワークを通じて受信して、受信した運動量が前記記憶部に記憶された目標値に達したかを判定し、
前記受信した運動量が前記目標値に達したと判定された場合に、前記記憶部に記憶された前記商品に関する情報を前記ユーザに通知する通知情報を、ネットワークを通じて送信する、
処理を実行させる運動管理プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【符号の説明】
【0235】
1 ユーザ
2 携帯端末装置
10 運動管理装置
11 登録部
12 判定部
13 通知部
20 記憶部
21 商品識別情報
22 目標値
30 商品DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによって選択された商品を識別する情報と、前記ユーザによって決定された運動量の目標値とを記憶する記憶部と、
前記ユーザの運動に応じて計測された運動量をネットワークを通じて受信し、受信した運動量が前記記憶部に記憶された目標値に達したかを判定する判定部と、
前記判定部により前記受信した運動量が前記目標値に達したと判定された場合に、前記記憶部に記憶された前記商品に関する情報を前記ユーザに通知する通知情報を、ネットワークを通じて送信する通知部と、
を有することを特徴とする運動管理装置。
【請求項2】
前記通知情報は、前記商品に関する情報として、当該商品の購入手続きを案内する案内情報を含むことを特徴とする請求項1記載の運動管理装置。
【請求項3】
前記通知情報は、前記受信した運動量が前記目標値に達するまでの状況に応じて前記ユーザに付与する、前記選択された商品に関するインセンティブ情報を含むことを特徴とする請求項1または2記載の運動管理装置。
【請求項4】
前記通知情報は、前記ユーザに対して購入を推奨する他の商品に関する情報をさらに含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の運動管理装置。
【請求項5】
前記通知情報は、前記他の商品に関する情報として、当該他の商品を新たな商品として前記記憶部に記憶するとともに、運動量の新たな目標値を決定することを、前記ユーザに案内する案内情報を含むことを特徴とする請求項4記載の運動管理装置。
【請求項6】
前記通知情報は、前記ユーザに対して次に前記記憶部への記憶を推奨する推奨目標値または推奨目標値範囲をさらに含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の運動管理装置。
【請求項7】
前記記憶部は、前記商品に関する情報と当該情報に対応する前記目標値とを複数のユーザについて共通に記憶し、
前記判定部は、前記複数のユーザのそれぞれについての運動量をネットワークを通じて受信して、受信したユーザごとの運動量がそれぞれ前記目標値に達したかを判定し、
前記通知部は、前記判定部により前記複数のユーザのうちの一のユーザの運動量が前記目標値に達したと判定された場合に、前記一のユーザに前記商品に関する情報が通知されるように前記通知情報を送信する、
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の運動管理装置。
【請求項8】
前記通知部は、前記判定部により前記受信した運動量が前記目標値に達したと判定された場合に、承認者に対して前記商品に関する情報の通知を承認することを要求する承認要求情報をネットワークを通じて送信し、前記承認要求情報に応じて前記承認者が承認したことを示す承認情報を受信すると、前記通知情報を送信することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の運動管理装置。
【請求項9】
コンピュータが、
ユーザによって選択された商品を識別する情報と、前記ユーザによって決定された運動量の目標値とを記憶部に記憶し、
前記ユーザの運動に応じて計測された運動量をネットワークを通じて受信して、受信した運動量が前記記憶部に記憶された目標値に達したかを判定し、
前記受信した運動量が前記目標値に達したと判定された場合に、前記記憶部に記憶された前記商品に関する情報を前記ユーザに通知する通知情報を、ネットワークを通じて送信する、
ことを特徴とする運動管理方法。
【請求項10】
コンピュータに、
ユーザによって選択された商品を識別する情報と、前記ユーザによって決定された運動量の目標値とを記憶部に記憶し、
前記ユーザの運動に応じて計測された運動量をネットワークを通じて受信して、受信した運動量が前記記憶部に記憶された目標値に達したかを判定し、
前記受信した運動量が前記目標値に達したと判定された場合に、前記記憶部に記憶された前記商品に関する情報を前記ユーザに通知する通知情報を、ネットワークを通じて送信する、
処理を実行させる運動管理プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2012−137930(P2012−137930A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−289783(P2010−289783)
【出願日】平成22年12月27日(2010.12.27)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)