説明

運動能力レースのシステムおよび方法

運動情報の収集および表示のためのシステムおよび技術を提供する。単一の個人または人々の群に関する運動データを、中心位置で収集し、続いて所望の遠隔位置で表示し、その結果、個人または人々は、彼らの成果を概観および批評することができる。さらに、複数の個人に関する運動データを、中心位置で収集し、続いて所望の遠隔位置でユーザーに対して表示することができ、その結果、ユーザーは、例えば、イベント、競技会、またはレースの一部として、彼または彼女の運動活動を他人のものと比較することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本米国特許出願は、2008年4月9日付けで米国特許商標局に出願された、「Method for Athletic Performance Race」という名称の、米国仮特許出願第61/043,680号の優先権を主張するものである。この先行する米国仮特許出願は、参照によりその全体が本明細書において組み入れられるものである。
発明の分野
【0002】
本発明は、運動情報の収集および表示に関する。本発明のいくつかの局面は、特に、レースの参加者からの運動情報の収集およびマニピュレーションに適用することができる。
【背景技術】
【0003】
発明の背景
大部分の人々は身体の健康の重要性を認識しているが、規則的なエクササイズプログラムの維持に必要な動機づけを見出すことが多くの人々には困難である。ランニング、ウォーキング、および自転車などの、連続的な反復動作を包含するエクササイズ計画を維持することは、一部の人々にとって特に困難である。
【0004】
経験ある運動者およびトレーナーは、フィードバックが、規則的なエクササイズプログラムを維持する動機づけを多くの人々に与えることを見出した。エクササイズプログラムが与える結果を個人が直接体験により知ることができる場合、典型的には、その個人にはエクササイズを続ける上での励みになると考えられる。残念ながら、エクササイズにより得られる身体の改善は、多くの場合遅すぎるため、規則的なエクササイズプログラムを維持する上で多くの人々にとって十分な動機づけを与えることができない。したがって、多くの運動者にとっては、規則的なエクササイズの動機付けを与える即時の対話型のフィードバックを受けることが有用であると考えられる。
【0005】
多くの経験ある運動者およびトレーナーは、競技会およびその他のコミュニティ指向型の活動が、規則的なエクササイズプログラムを維持するいっそう強い動機づけを与え得ることも見出した。例えば、運動者の中には、一人でエクササイズを行ったりグループでの運動活動に参加したりするよりも、パートナーと競争する場合の方がエクササイズを行うように動機づけられる人もいるであろう。これらの運動者は、例えば、パートナーとエクササイズを行ったり、レースなどの運動コンテストに参加したり、自分の現在の運動能力を友人と比較したり、グループエクササイズ活動に参加したりすることもある。
【0006】
レースや他のグループ競技会などのそのようなグループ活動には、多くの場合、共通の関心を有する多くの参加者がいる。グループによるチャレンジ、活動および競技会に参加する運動者は、他の参加者との固有の仲間意識によって成長する場合が多い。特定の地理的場所のグループが同様の関心を持つ別の地理的場所の他のグループと対戦しようとすることも往々にしてあるはずである。同様のグループ活動は世界中の様々な地理的場所で行われている。しかし、様々な場所にあるグループは、異なる地理的場所にある同様の関心を有する他の参加者とつながり、これらとつながることによる相乗効果を生み出すのは難しいと感じている。様々な地理的場所の参加者が相互につながり合うことを可能にする運動活動のための世界的なコミュニティがあれば、当技術分野において有益な前進となるはずである。
【発明の概要】
【0007】
発明の簡単な概要
本発明の各種の局面は、運動情報の収集およびマニピュレーションに関する。本発明のいくつかの実施では、単一の個人に関する運動データを収集し、それにより個人が彼または彼女の成果を評価することができる。例えば、第1の期間にわたって個人が行う運動活動に対応する1セットの運動データを評価することができる。運動データのセットを、例えばランニングまたはウォーキングしている個人から生成する場合、個人の速度を、活動の期間における彼または彼女の距離に対してプロットすることができる。いくつかの実施では、運動データのセットを分析することができ、分析結果をグラフで同時に評価することができる。例えば、ランニングする個人から得られる1セットの運動データに関してデータを分析することで、固定距離(第1のマイル、第2のマイルなど)間の速度の変化(すなわち加速または減速)を確定することができる。次にこの情報をグラフで提示することができ、それにより個人は、いつどの程度彼または彼女が走行中に速度を変化させたかを概観することができる。
【0008】
本発明のさらに他の実施では、個人は、1セットの運動データを、所望の特徴を有する運動データの別のセットと比較することができる。例えば、選択される1セットの運動データを、例えば特別の期間にわたってランニングする個人から生成する場合、個人は、その「走行」に関する彼または彼女の成果を同様の以前の走行での彼または彼女の最高速度と、または彼または彼女の成果を運動コミュニティ内の一名または複数名の他の人の成果と比較したいと望むことがある。したがって、走行が例えば4マイルの距離にわたった場合、運動データの以前のセットを分析して、どのデータセットが約4マイルの走行に対応するかを確定する。次に、例えば最高平均速度を有するデータを同定し、以前のそのデータセットからのデータを選択されたデータセットからのデータと同時に表示することができる。例えば、各運動データセットからのデータをグラフとしてプロットし、ディスプレイ上にレンダリングすることができる。次に個人は、運動データの選択されたセットを、彼または彼女の「最高」速度を表す運動データのセットと詳細に比較することができる。
【0009】
なおさらに、いくつかの実施では、異なる期間にわたって得られる運動データのセットを収集し、個人に取り付けられたローカル装置にこれらのセットからデータを同時的に表示することができる。したがって、個人が数日間にわたって複数の走行を行う場合、各走行からのデータを同時に表示することができる。例えば、バーまたはラインなどのアイコンを各データセットについて表示できる。さらに、アイコンの寸法、例えばその高さは、そのデータセットのいくつかのデータ、例えば走行の中央速度または走行中に移動する全距離に対応し得る。いくつかの実施では、複数のセットからのデータを集約および表示することができる。例えば、特定の分類の範囲内の走行(例えば同一週または同一月に生じる)を一緒に群分けすることができ、群における各データセットの全距離データ(または全時間データ)を一緒に追加することができる。次に、バーまたはラインなどのアイコンを表示することで、各群からのデータの合計を表すことができる。アイコンの寸法、例えばその高さは、データセットのその対応する群から一緒に追加されるデータに対応し得る。
【0010】
さらに、本発明のいくつかの例は、個人が運動活動に関係する目標を特定することを可能にすることができる。個人は、例えば、特定の期間内に特定の全距離を走行するという目標を定めることができる。本発明のこれらの実施では、個人の運動データの複数のセットからのデータを集約し、個人の特定の目標との対比で表示することができる。目標は、例えば楕円形のような中が空いている形状で表示できる。次に、集約されたデータを中が空いている形状内の塗りつぶしとして表示できる。したがって、集約されたデータが、個人が彼または彼女の目標の80%以内であることを示す場合、目標を表す形状は80%塗りつぶしとして表示される。
【0011】
いくつかの実施では、運動データのセットを、複数の異なる個人から得て表示することができる。例えば、複数の異なる個人のそれぞれからのデータの1つまたは複数のセットを収集できる。次に、各個人のデータセットからのデータを集約し、各個人に対して表示することができる。例えば、1セットの運動データを個人が行う各走行について生成できる。各個人について、彼または彼女のデータセットからのデータ、例えば距離データを追加することができる。次に、バーまたはラインなどのアイコンを各個人について表示することで、彼または彼女のデータセットからのデータの合計を表すことができる。アイコンの寸法、例えばその高さは、個人のデータセットのそれぞれから追加されるデータの合計に対応し得る。
【0012】
なおさらに、本発明のいくつかの例では、個人が、1名または複数名の他の個人を「招待」することで、彼らの運動活動に対応する運動データを共有することを可能にすることができる。本発明のいくつかの実施では、例えば、ユーザーは、電子メールまたは他の同様の電子媒体を通じて1名または複数名の他の個人に招待を送ることができる。次に、それらの招待された個人のみからの運動データを上記の通り同時に表示することができる。このように準備することで、招待された各個人(本質的には彼自身または彼女自身を招待し、したがって被招待者であるとも考えられる招待主を含む)が、彼または彼女の現在の運動データを他の被招待者と比較することが可能になる。
【0013】
本発明のさらに他の実施では、個人は、被招待者のために共通の目標を代わりにまたはさらに特定することができる。例えば、招待主は、被招待者(ホストを含む)が特定量の時間内に走行しなければならない合算距離を特定することができる。各被招待者の運動データの複数のセットからのデータを集約し、個人の特定の目標との対比で表示することができる。また、目標を例えば楕円形のような中が空いている形状のディスプレイで表すことができる。次に、各被招待者から集約したデータを、中が空いている形状内の塗りつぶしとして表示することができる。したがって、集約されたデータが、被招待者の集合的運動活動が特定の目標の60%以内であることを示す場合、目標を表す形状は60%塗りつぶしとして表示される。
【0014】
本発明のさらに別の実施によれば、複数のユーザーまたは運動者から収集される成績データは、例えば、複数の地理的領域において行われ得る一つのイベント、競技会、またはレースとなるように収集し、比較することができる。イベントの参加者は、各自の運動成績を、各自の地理的場所における他の参加者、および他の地理的場所における参加者と比較することができる。世界規模の運動コミュニティが、レースなどの一つの運動イベントに参加することができる。そのような運動イベントは、それだけに限らないが、チームスポーツ、個人競技、およびその他のグループ活動を含むあらゆる身体活動または運動活動において行うことができる。
【0015】
本発明のこれらの特徴および他の特徴は、下記の詳細な説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の各種の例を実施するために使用可能である演算装置を示す。
【図2】本発明の各種の例に従って使用可能である運動情報モニタリング装置の例を示す。
【図3】本発明の各種の例に従って使用可能である運動情報モニタリング装置の例を示す。
【図4】本発明の各種の例に係る運動パラメータ測定装置が使用可能である1つの環境を示す。
【図5】本発明の各種実施に従って運動データを収集および/または表示するために使用可能である運動情報収集および表示装置の例を示す。
【図6】本発明の各種の例に従って使用可能である運動データ表示構成装置の例を示す。
【図7】本発明の各種の例に従って使用可能である種類の、運動データ表示構成装置および複数のクライアント装置を含むネットワークを示す。
【図8A】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図8B】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図8C】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図8D】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図8E】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図8F】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図9A】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図9B】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図10】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して目標を選択するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図11A】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して目標を選択するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図11B】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して目標を選択するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図11C】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して目標を選択するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図11D】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して目標を選択するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図11E】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して目標を選択するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図12】本発明の各種実施に従って運動活動の目標の達成に向けたユーザーの進捗を知らせるために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図13A】本発明の各種実施に従って他のユーザーに対するチャレンジを生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図13B】本発明の各種実施に従って他のユーザーに対するチャレンジを生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図13C】本発明の各種実施に従って他のユーザーに対するチャレンジを生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図13D】本発明の各種実施に従って他のユーザーに対するチャレンジを生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図13E】本発明の各種実施に従って他のユーザーに対するチャレンジを生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図13F】本発明の各種実施に従って他のユーザーに対するチャレンジを生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図14A】本発明の各種実施に従ってユーザーの運動データを他の参加ユーザーの運動データと比較するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図14B】本発明の各種実施に従ってユーザーの運動データを他の参加ユーザーの運動データと比較するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図14C】本発明の各種実施に従ってユーザーの運動データを他の参加ユーザーの運動データと比較するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図14D】本発明の各種実施に従ってユーザーの運動データを他の参加ユーザーの運動データと比較するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図14E】本発明の各種実施に従ってユーザーの運動データを他の参加ユーザーの運動データと比較するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図14F】本発明の各種実施に従ってユーザーの運動データを他の参加ユーザーの運動データと比較するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図15】本発明の各種実施に従ってユーザーの運動達成を記念するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図16】本発明の各種実施に従って運動達成を行う決意を生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図17】本発明の様々な実施による運動器具の一部として提供され得るユーザーインターフェースの例を示す図である。
【図18】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図19】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図20】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図21】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図22】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図23】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図24】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図25】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図26】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図27】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図28】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図29】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図30】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図31】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図32】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図33】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図34】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図35】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図36】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図37】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図38】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図39】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図40】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図41】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図42】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図43】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図44】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図45】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図46】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図47】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図48】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図49】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図50】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図51】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図52】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図53】本発明の様々な実施に従って提供され得るユーザーインターフェースの別の例を示す図である。
【図54】本発明の様々な実施に従って提供され得るプロセスフローを示す図である。
【図55】本発明の様々な実施に従って提供され得るプロセスフローを示す図である。
【図56】本発明の様々な実施に従って提供され得るプロセスフローを示す図である。
【図57】本発明の様々な実施に従って提供され得るプロセスフローを示す図である。
【図58】本発明の様々な実施に従って提供され得るプロセスフローを示す図である。
【図59】本発明の様々な実施に従って提供され得るプロセスフローを示す図である。
【図60】本発明の様々な実施に従って提供され得るプロセスフローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
発明の詳細な説明
操作環境
概要
本発明の局面は、運動情報の測定、収集、およびマニピュレーションに関する。運動情報はまずは各個人から得ることができる。本発明の各種実施では、1つまたは複数の異なる運動情報モニタリング装置を使用して、個人が行う運動活動に対応する運動データを測定および記録することができる。典型的には、運動情報モニタリング装置は、モニタリングされる個人に関するパラメータを測定するためのセンサ、およびセンサにより測定されるパラメータを処理するための演算装置を組み入れる。
【0018】
いったん運動情報モニタリング装置が個人の運動活動に関する運動情報を記録すると、個人は、記録された運動データを閲覧するために、記録された運動情報を1つまたは複数の別個の装置に転送することができる。例えば、ユーザーは、記録された運動情報を運動情報モニタリング装置から別個の収集装置にダウンロードすることができる。一方、収集装置は、運動情報モニタリング装置から収集される運動情報を別個の表示構成装置に転送することができ、運動情報の組織化および構成を続いてさらに別の装置で閲覧するために行うことができる。下記でさらに詳細に論じるように、本発明の各種実施により、個人がインターネットなどのコンピュータネットワーク上で通信を行う演算装置の群を用いて運動情報を記録すること、収集することおよびマニピュレートすること、ならびに/または表示することが可能になる。
【0019】
例えば、本発明のいくつかの実施は、個人が、特殊目的の演算装置を用いて運動情報を測定および記録することを可能にすることができる。次に使用者は、記録された運動情報を個人用デスクトップまたはラップトップコンピュータなどのローカル演算装置に転送することができる。より詳しくは、ユーザーは、記録された運動情報を、運動情報モニタリング装置から、コンピュータネットワークの「クライアント」として働くローカルコンピュータ上の収集ソフトウェアツールにダウンロードすることができる。次に、収集ソフトウェアツールは、ダウンロードされた運動情報を、ネットワークを通じてリモート「サーバ」コンピュータに転送する。次に、リモートサーバコンピュータ上の表示構成ソフトウェアツールは、転送された運動情報を保存する。その後、個人は、クライアントコンピュータまたは別のローカルコンピュータを用いて、記憶された運動情報をサーバコンピュータから検索することができる。ローカルコンピュータからの表示要求に対応して、表示構成ソフトウェアツールは、ローカルコンピュータ上での表示用に要求された運動情報を構成し、その後、構成された運動情報を表示用にローカルコンピュータに伝送する。
【0020】
演算装置
1つまたは複数の機能を行うように構成される電子回路を用いて本発明の各種の例を実施することができる。例えば、本発明のいくつかの態様では、運動情報モニタリング装置、収集装置、表示装置、またはその任意の組み合わせを、1つまたは複数の特定用途の集積回路(ASIC)を用いて実施することができる。しかしながら、本発明の各種の例の構成要素は、ファームウェアもしくはソフトウェアの命令を実行するプログラム可能な演算装置を使用して、または特定目的の電子回路とプログラム可能な演算装置上で実行されるファームウェアもしくはソフトウェアの命令との何らかの組み合わせにより、実施される。
【0021】
したがって、図1は、本発明の各種態様を実施するために使用可能であるコンピュータ101の1つの説明に役立つ実例を示す。この図でわかるように、コンピュータ101は、演算ユニット103を有する。演算ユニット103は、典型的には処理ユニット105およびシステムメモリ107を含む。処理ユニット105は、ソフトウェアの命令を実行するための任意の種類の処理装置であり得るが、通常はマイクロプロセッサ装置である。システムメモリ107は、読み出し専用メモリ(ROM)109とランダムアクセスメモリ(RAM)111の両方を含み得る。当業者によって理解されるように、読み出し専用メモリ(ROM)109とランダムアクセスメモリ(RAM)111の両方が、処理ユニット105による実行用のソフトウェアの命令を記憶できる。
【0022】
処理ユニット105およびシステムメモリ107は、1つまたは複数の周辺装置に、直接的にまたはバス113もしくは代わりの通信構造を通じて間接的に接続される。例えば、処理ユニット105及びシステムメモリ107は、ハードディスクドライブ115、リムーバブル磁気ディスクドライブ117、光ディスクドライブ119、およびフラッシュメモリカード121などのさらなるメモリストレージに直接的または間接的に接続可能である。処理ユニット105またはシステムメモリ107は、1つまたは複数の入力装置123および1つまたは複数の出力装置125にも直接的または間接的に接続可能である。入力装置123は、例えばキーボード、タッチスクリーン、リモートコントロールパッド、ポインティング装置(例えばマウス、タッチパッド、スタイラス、トラックボール、もしくはジョイスティック)、スキャナ、カメラ、またはマイクロホンを含み得る。出力装置125は、例えばモニタディスプレイ、テレビ、プリンタ、ステレオ、またはスピーカを含み得る。
【0023】
なおさらに、計算ユニット103は、ネットワークとの通信用の1つまたは複数のネットワークインターフェース127と直接的または間接的に接続される。ネットワークアダプタまたはネットワークインターフェースカード(NIC)とも時々呼ばれる、この種類のネットワークインターフェース127は、伝送制御プロトコル(TCP)、インターネットプロトコル(IP)、およびユーザーデータグラムプロトコル(UDP)などの1つまたは複数の通信プロトコルに従って、計算ユニット103からのデータ信号および制御信号をネットワークメッセージに変換する。これらのプロトコルは当技術分野で周知であり、したがって本明細書ではさらに詳細には論じない。インターフェース127は、ワイヤレストランシーバ、電力線アダプタ、モデム、またはイーサネット(登録商標)接続を例えば含む、ネットワークに対する接続用の任意の好適な接続エージェントを使用できる。
【0024】
計算装置を、上記で具体的に列挙した入力装置、出力装置、および記憶周辺装置に加えて、入力機能、出力機能、および記憶機能、またはその何らかの組み合わせを行い得るいくつかを含む様々な他の周辺装置に接続可能であるということを理解すべきである。例えば、コンピュータ101は、カリフォルニア州クパチーノのApple, Inc.から入手可能なIPOD(登録商標)ブランドのデジタル音楽プレイヤーなどのデジタル音楽プレイヤーに接続可能である。当技術分野で公知のように、この種類のデジタル音楽プレイヤーは、コンピュータ用出力装置(例えばサウンドファイルから音楽を、またはイメージファイルから画像を出力する)と記憶装置の両方として役立つことができる。さらに、この種類のデジタル音楽プレイは、下記でさらに詳細に論じるように、記録された運動情報の出力用の出力装置としても役立つことができる。
【0025】
コンピュータ101は、デジタル音楽プレイヤーに加えて、電話などの1つまたは複数の他の周辺装置に接続可能であるか、そうでなければそれを含むことができる。電話は、例えばワイヤレス「スマートフォン」であり得る。当技術分野で公知のように、この種類の電話は高周波伝送を用いてワイヤレスネットワークを通じて通信を行う。「スマートフォン」は、単純な通信機能性に加えて、電子メッセージ(例えば電子メールメッセージ、SMSテキストメッセージなど)の送信、受信、および閲覧、サウンドファイルの記録または再生、イメージファイル(例えば静止画像または動画イメージファイル)の記録または再生、テキスト付きファイル(例えばMicrosoft WordもしくはExcelファイルまたはAdobe Acrobatファイルなど)の閲覧および編集などの1つまたは複数のデータ管理機能もユーザーに提供することができる。この種類の電話のデータ管理能力を理由として、ユーザーは電話をコンピュータ101と接続でき、それにより、それらの維持されたデータを同期させることができる。
【0026】
無論、当技術分野で周知のように、さらに他の周辺装置は、図1で示す種類のコンピュータ101に付属していることができるか、またはそうでなければこのコンピュータ101に接続させることができる。いくつかの場合では、周辺装置を演算ユニット103に永久または半永久に接続できる。例えば、多くのコンピュータでは、演算ユニット103、ハードディスクドライブ117、リムーバブル光ディスクドライブ119、およびディスプレイが、単一のハウジング内に半永久に収納されている。しかしながら、さらに他の周辺装置を取り外し可能にコンピュータ101に接続できる。コンピュータ101は、そこを通じて周辺装置が演算ユニット103に(直接的にまたはバス113を通じて間接的に)接続可能な、1つまたは複数の通信ポートを含み得る。したがって、これらの通信ポートは、ユニバーサルシリアルバス(USB)規格またはIEEE 1394高速シリアルバス規格を用いるシリアルバスポート(例えばファイヤーワイヤーポート)などのパラレルバスポートまたはシリアルバスポートを含み得る。コンピュータ101は、ブルートゥースインターフェース、Wi-Fiインターフェース、赤外線データポートなどのワイヤレスデータ「ポート」を代わりにまたはさらに含み得る。
【0027】
本発明の各種の例に従って使用される計算装置が、図1に示すコンピュータ101よりも多い構成要素、コンピュータ101よりも少ない構成要素、またはコンピュータ101とは異なる組み合わせの構成要素を含み得ることを理解すべきである。例えば、本発明のいくつかの実施では、デジタル音楽プレイヤーまたはサーバコンピュータなどの、極めて特定の機能性を有するように意図されている1つまたは複数の演算装置を使用することができる。したがって、これらの演算装置は、ネットワークインターフェース115、リムーバブル光ディスクドライブ119、プリンタ、スキャナ、外付けハードドライブなどの不要な周辺機器を省くことができる。本発明のいくつかの実施では、デスクトップまたはラップトップパーソナルコンピュータなどの広範な機能が可能なように意図されている演算装置を、代わりにまたはさらに使用することができる。これらの演算装置は、所望に応じて周辺装置または追加構成要素の任意の組み合わせを有し得る。
【0028】
運動情報モニタリング装置
図2は、本発明の各種の例に従って、ユーザーの運動活動に対応する運動情報の測定に使用可能である運動情報モニタリング装置201の1つの例を示す。この図に示すように、運動情報モニタリング装置201は、デジタル音楽プレイヤー203、電子インターフェース装置205、および運動パラメータ測定装置207を含む。さらに詳細に説明するように、デジタル音楽プレイヤー203は、電子インターフェース装置205に(解放可能に)接続されており、この組み合わせは、ユーザーにより、彼または彼女がランニングまたはウォーキングなどの運動活動を行っている間、着用されているか、そうでなければ携行されている。運動パラメータ測定装置207はまた、ユーザーにより、彼または彼女が運動活動を行っている間、着用または携行されており、ユーザーが行っている運動の成果に関する1つまたは複数の運動パラメータを測定する。運動パラメータ測定装置207は、電子インターフェース装置205に、測定された運動パラメータに対応する信号を伝送する。電子インターフェース装置205は、運動パラメータ測定装置207から信号を受け取り、デジタル音楽プレイヤー203に受け取った情報を与える。
【0029】
図3でさらに詳細に示すように、運動パラメータ測定装置207は、運動パラメータ測定装置207を着用しているか、そうでなければ使用している個人に関連する運動パラメータを測定するための1つまたは複数のセンサ301を含む。例えば、図示される実施では、センサ301Aおよび301Bは、2つの直交する方向の運動パラメータ測定装置207の加速を測定する加速度計(例えば圧電型加速度計)であり得る。センサ301Aおよび301Bは、歩数計、傾斜計、心拍数モニター、および脈拍数モニターなどのような任意の種類のセンサであり得る。測定装置207は、ユーザーがエクササイズを行っている間、所望の運動パラメータを測定するために、ユーザーにより携行されているか、そうでなければ着用されている。例えば、図4に示すように、ユーザーがウォーキングまたはランニングしている間、ユーザーの靴401の足底に運動パラメータ測定装置207を取り付けるかまたは埋め込むことができる。このように準備することで、センサ301は、使用者の足の動きに対応する電気信号を発生する。当技術分野で公知のように、次にこれらの信号を、ユーザーが行う運動活動を代表する運動データを生成するために使用できる。
【0030】
運動パラメータ測定装置207は、センサ301が出力する電気信号を処理するためのプロセッサ303も含む。本発明のいくつかの実施では、プロセッサ303は、プログラム可能なマイクロプロセッサであり得る。しかしながら、本発明のさらに他の実施では、プロセッサ303は、ASICなどの特定目的の回路装置であり得る。プロセッサ303は、曲線平滑化、ノイズフィルタリング、異常値除去、増幅、総和、積分などの、センサ301から出力される信号に対する任意の所望の操作を行うことができる。プロセッサ303は、処理された信号を伝送器307に与える。運動パラメータ測定装置207は、センサ301、プロセッサ303、および伝送器305に必要に応じて電力を与えるための電源307も含む。電源307は、例えば電池であり得る。
【0031】
図4でわかるように、運動パラメータ測定装置207は、電子インターフェース装置205に処理された信号を伝送する。ここで図3に戻ると、電子インターフェース装置205は、運動パラメータ測定装置207内の伝送器305が伝送する処理された信号を受け取るレシーバ309を含む。レシーバ309は、処理された信号を、さらに信号を処理する第2のプロセッサ311に中継する。プロセッサ303のように、プロセッサ311は、曲線平滑化、ノイズフィルタリング、異常値除去、増幅、総和、積分などの、加工された信号に対する任意の所望の操作を行うことができる。
【0032】
プロセッサ303は、処理された信号をデジタル音楽プレイヤー203に与える。ここで図2を再度参照すると、電子インターフェース装置205は、デジタル音楽プレイヤー203上に設けられる通常の入力ポート211を物理的に塞ぎ、該入力ポート211と接続するコネクタシステム209を含む。電子インターフェース装置205のコネクタシステム209がその中に接続される、入力ポート211は、パラレルデータポート、シリアルデータポート、イアホン、またはマイクロホンジャックなどの、データ転送用の任意の所望種類の入力ポートであり得る。デジタル音楽プレイヤー203の入力ポート211に設けられる対応する要素との電気接続または他の好適な接続を形成するために(例えばインターフェース装置205と電子インターフェース装置205との間の電子通信および/またはデータ通信を可能にするために)、コネクタシステム209は、ワイヤ、ピン、電気コネクタなどの任意の好適な接続装置を含み得る。必要または所望に応じて、ストラップ、フック、バックル、クリップ、クランプ、クラスプ、保持要素、機械的コネクタなどのさらなる固定用要素を、デジタル音楽プレイヤー203にインターフェース装置205をしっかり接続するために、設けることができる。
【0033】
ここで図3に戻ると、プロセッサ311は、処理された信号を演算ユニット313に与える。演算ユニット313は、処理された信号をメモリ315に最初に記憶させることができる。さらに、本発明のいくつかの実施では、演算ユニット313は、運動情報モニタリング装置201が与える処理された信号に対して操作を行うことで、ユーザーが行う運動活動に対応する1セットの運動データを生成することができる。例えば、運動情報モニタリング装置201がユーザーの足の動きを測定するための加速度計を含む場合、演算ユニット313は、運動情報モニタリング装置201からの処理された信号を分析することで、ユーザーの運動活動中の特定の場合でのユーザーの速度、およびそれら特定の場合のそれぞれにおいてユーザーが移動する全距離を表す、1セットの運動データを生成することができる。加速度計信号からユーザーの速度を確定するための各種技術は、例えば、「Monitoring Activity Of A User In Locomotion On Foot」と題された、2005年5月24日発行の、Blackadarらに対する米国特許第6,898,550号、「Monitoring Activity Of A User In Locomotion On Foot」と題された、2005年4月19日発行の、Ohlenbuschらに対する米国特許第6,882,955号、「Monitoring Activity Of A User In Locomotion On Foot」と題された、2005年4月5日発行の、Darleyらに対する米国特許第6,876,947号、「Monitoring Activity Of A User In Locomotion On Foot」と題された、2002年12月10日発行の、Ohlenbuschらに対する米国特許第6,493,652号、「Detecting The Starting And Stopping Of Movement Of A Person On Foot」と題された、2001年10月2日発行の、Blackadarらに対する米国特許第6,298,314号、「Measuring Foot Contact Time And Foot Loft Time Of A Person In Locomotion」と題された、2000年4月18日発行の、Gaudetらに対する米国特許第6,052,654号、「Measuring Foot Contact Time And Foot Loft Time Of A Person In Locomotion」と題された、2000年1月25日発行の、Gaudetらに対する米国特許第6,018,705号に記載されており、いずれも参照により本明細書に完全に組み入れられる。
【0034】
運動データセットは、各速度値および/または各距離値と関連する時間値も含み得る。異なるユーザーから運動情報を収集するために運動情報モニタリング装置201を使用できる場合、運動データ演算ユニット313はさらに、ユーザーが彼自身または彼女自身を何らかの方法で同定するように促すことができる。次に、この同定情報を、運動情報モニタリング装置201が与える情報から生成される運動データセットに包含させることができる。いったん演算ユニット313が、運動情報モニタリング装置201が与える情報から1セットの運動データを生成すると、演算ユニット313は、運動データセットをメモリ315に記憶させることができる。下記でさらに詳細に論じるように、続いて運動情報収集ツールを実施する演算装置にデジタル音楽プレイヤー203を接続すると、演算ユニット313は、遠隔演算装置をホストとする表示構成ツールに対して運動データをダウンロードする。
【0035】
運動パラメータ測定装置207とインターフェース装置205との間のワイヤレス通信を図2〜4に示す態様に関して説明しているが、ワイヤ接続を含む、運動パラメータ測定装置207とインターフェース装置205との間の任意の所望の通信様式を、本発明から逸脱することなく使用できる。また、運動パラメータ測定装置207からの身体データまたは心理データから得られたデータを、電子装置210上での表示またはそこからの出力のための適切な形式またはフォーマットで配置する任意の望ましい方法を、本発明から逸脱することなく与えることができる。例えば、所望であれば、運動パラメータ測定装置207を、1つまたは複数の特定の電子装置での使用のために特別に設計および/またはプログラムすることができ、例えば、特定の1つまたは複数の装置で動作し、かつそれらの装置に好適な形式およびフォーマットで出力データを与えるように、予備プログラムおよび/または配線することができる。この状況で、ある種の電子装置、例えばデジタル音楽プレイヤーの特定モデル、およびさらに他の電子装置、例えば電話、腕時計、携帯情報端末などを具体的にターゲットとして、インターフェース装置205を市販および販売することができる。別の代替案として、所望であれば、例えばインターネット、ディスク、他のソースなどから特定の電子装置用にディスプレイドライバもしくはデバイスドライバおよび/またはフォーマットデータをダウンロードすることで、後の時間に、様々な異なる電子装置で動作するようにインターフェース装置205をプログラムすることができる。
【0036】
所望であれば、本発明の少なくともいくつかの例に従って、電子インターフェース装置205は、ディスプレイ220および/またはユーザー入力システム222、例えば1つまたは複数の回転入力装置、スイッチ、ボタン(図2における図解例で示す)、マウス要素もしくはトラックボール要素、タッチスクリーンなど、またはその何らかの組み合わせをさらに含み得る。ディスプレイ220は、例えばデジタル音楽プレイヤー203で再生される音楽に関する情報、デジタル音楽プレイヤー203が受け取る運動情報信号に関する情報、受け取った運動情報信号からデジタル音楽プレイヤー203が生成する、運動データなどを示すために使用できる。ユーザー入力システム222は、例えば、インターフェース装置205を通じて受け取った入力データの処理の1つまたは複数の局面の制御、入力データ受領(例えばタイミング、受け取った情報の種類、オンデマンドのデータ要求など)の制御、電子装置203に対するかまたはそれによるデータ出力の制御、運動パラメータ測定装置207の制御などに使用できる。所望であれば、デジタル音楽プレイヤー203上の入力システム(例えばボタン222、タッチスクリーン、ディジタイザ/スタイラスに基づく入力、回転入力装置、トラックボールまたはローラボール、マウスなど)を代わりにまたはさらに使用することで、インターフェース装置205および/または運動パラメータ測定装置207に対してユーザー入力データを与えることができる。所望であれば、さらに別の例として、音声入力システムをインターフェース装置205および/またはデジタル音楽プレイヤー203に設けることで、例えば音声コマンドを通じたユーザー入力を可能にすることができる。任意のシステム要素の制御および/または任意の目的のために、任意の他の所望の種類のユーザー入力システムを、本発明から逸脱することなく設けることができる。
【0037】
デジタル音楽プレイヤー203は、例えばヘッドホン(または他の音声出力)、電源、ワイヤレス通信、赤外線入力、マイクロホン入力、または他の装置のための、例えば図2に示すポート224および226などのさらなる入力および/または出力要素を含み得る。所望であれば、また、インターフェース装置205が電子装置203に取り付けられている場合にこれらのポート224および/または226が覆われているならば、インターフェース装置205は、ポート224および/または226と同様の外部ポートを備えることができ、またインターフェース装置205に内部回路を設けることができ、それによりユーザーは、デジタル音楽プレイヤー203に差し込まれる可能性があるものと同一の追加装置をインターフェース装置205に差し込み、それでもなお同一機能を活用する(例えば、それにより必要なデータ、信号、電力、および/または情報を、インターフェース装置205を通じてユーザー、別の出力、および/またはデジタル音楽プレイヤー203に送る)ことが可能になる。
【0038】
上記の本発明のいくつかの特定の態様は、デジタル音楽プレイヤー203に関するものであるが、任意の携帯電子装置を用いて本発明の代替例を実施できることを理解すべきである。例えば、本発明のいくつかの実施では、運動パラメータ測定装置207を、携帯電話、腕時計、携帯情報端末、別の種類の音楽プレイヤー(例えばコンパクトディスクもしくは衛星ラジオ音楽プレイヤー)、携帯用コンピュータ、または任意の他の所望の電子装置と組み合わせて使用することができる。さらには、本発明のいくつかの実施では、インターフェース装置205の使用を代わりにまたはさらに省くことができる。例えば、運動パラメータ測定装置207を、ブルートゥースワイヤレス通信プロトコルを用いる通信用に構成することができ、それにより、それをブルートゥース対応携帯電話、携帯情報端末、腕時計、またはパーソナルコンピュータで使用することができる。無論、インターフェース装置205を省いていながらも、さらに他のワイヤレスまたはワイヤ通信技術を使用することも可能である。
【0039】
理解を容易にするために運動パラメータ測定装置207の特定の例を上記で説明したが、任意の種類の所望の運動パラメータ測定装置207を本発明の各種態様で使用できることも理解すべきである。例えば、本発明のいくつかの実施では、運動パラメータ測定装置207は、心拍数モニタ、血中酸素モニタ、衛星ポジショニング装置(例えばグローバルポジショニング衛星(GPS)ナビゲーション装置)、ユーザーの電気的活動を測定するための装置(例えばEKGモニタ)、またはユーザーの1つもしくは複数の身体パラメータを測定する任意の他の装置であり得る。さらに、運動パラメータ測定装置207は、ユーザーがマニピュレートする何らかの装置の1つまたは複数の操作パラメータ、例えば自転車の速度および/または距離、トレッドミル、ローイングマシン、エリプティカルマシン、または固定自転車が行う速度および/またはワーク、ユーザーが着用するスキー(水中もしくは雪中)、スケート(ローラーもしくはアイス)、またはスノーシューズなどにより移動する速度および/または距離などを測定することができる。
【0040】
また、運動パラメータ測定装置207を、運動パラメータ測定装置207から信号を受け取るデジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子装置とは別個のものとして記載してきたが、本発明のいくつかの実施では、運動パラメータ測定装置207を、デジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子装置に組み入れることができる。例えば、本発明のいくつかの実施では、加速度計を組み入れる音楽プレイヤー、携帯電話、腕時計、もしくは携帯情報端末、衛星ポジショニング装置、または運動活動を測定するための任意の他の所望の装置を使用できる。さらに、本発明の各種実施では、デジタル音楽プレイヤー203もしくは他の携帯電子装置に組み入れられているか、デジタル音楽プレイヤー203もしくは他の携帯電子装置とは別であるか、またはその何らかの組み合わせである、複数の運動パラメータ測定装置207を使用できることを理解すべきである。
【0041】
運動収集および表示ツール
図5は、本発明の各種実施に従って運動データを収集および/または表示するために使用可能である運動情報収集および表示装置501の例を示す。下記でさらに詳細に論じるように、運動情報収集および表示装置501は、運動情報の収集と表示の両方を行うことができる。運動情報収集および表示装置501は、既に記載の演算装置101の任意の好適な変形を用いて実施できる。しかしながら、いくつかの状況では、用いるデスクトップまたはラップトップパーソナルコンピュータを用いて、運動情報収集および表示装置501を商業的に実施することができる。
【0042】
図5に示すように、運動情報収集および表示装置501は、運動情報モニタリング装置201からデータを受け取るためのインターフェース503を含む。インターフェース503は、例えば電気構成要素、ソフトウェア構成要素(例えばアプリケーションプログラムインターフェース(API))、またはその何らかの組み合わせを用いて実施できる。運動情報収集および表示装置501は、運動データ収集モジュール505も有する。本発明の各種の例では、運動データ収集モジュール505は、1つまたは複数の運動データセットを記憶するデジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子装置がインターフェース503を通じて運動情報収集および表示装置501にいつ接続されるかを検出し、デジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子装置との通信セッションを確立することで1つまたは複数の運動データセットを検索することができる。本発明のいくつかの実施では、運動データ収集モジュール505は、運動データセットを検索した後、デジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子装置から運動データセットを削除することができる。
【0043】
本発明のいくつかの例では、運動データ収集モジュール505は、デジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子装置から検索した運動データセットに対していくつかのさらなる操作を行うことができる。例えば、異なるユーザーから運動情報を収集するために運動情報モニタリング装置201を使用できる場合、運動データ収集モジュール505はさらに、ユーザーが彼自身または彼女自身を同定するように促すことができる(この情報を運動情報収集および表示装置501により事前に得なかった場合)。次にこの同定情報を運動データセットに包含させることができる。
【0044】
既に記したように、運動情報収集および表示装置501は、典型的には、1つまたは複数の運動パラメータ測定装置207が測定する情報から運動データのセットを生成する。しかしながら、本発明のいくつかの態様では、運動情報収集および表示装置501は、その代わりに、運動パラメータ測定装置207が与える生情報を記憶することができる。これらの態様では、運動データ収集モジュール505は、デジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子装置から生情報を検索した後、生情報自体から運動データセットを生成することができる。無論、本発明のさらに他の例では、運動パラメータ測定装置207が測定する生情報からの運動データの生成に関する機能を、運動データ収集モジュール505とデジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子装置との間で所望に応じて分けることができる。
【0045】
運動データ収集モジュール505は、例えば演算装置101の演算ユニット113が実行するソフトウェアの命令により実施可能である。本発明のいくつかの例では、運動データ収集モジュール505は、ブラウザなどの通常のソフトウェアツールで実施可能である。あるいは、運動データ収集モジュール505は、特定目的のソフトウェアツール、または運動データ収集機能を行うように拡張された通常のソフトウェアツールで実施可能である。例えば、運動データ収集モジュール505は、様々な機能を行う通常のブラウザを組み入れるソフトウェアツールで実施可能である。これらの機能は、デジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子装置からの運動データの収集に加えて、例えば音楽および映像コンテンツの選択、購入、およびダウンロードを含み得る。
【0046】
いったん運動データ収集モジュール505が、運動情報モニタリング装置201が与える処理された信号を収集すると、運動データ収集モジュール505は、インターフェースモジュール507を通じて運動データ表示構成装置601に運動データセットを伝送する。運動情報収集および表示装置501は、インターネットなどの通常のネットワークを通じて運動データ表示構成装置601と通信を行うことができる。これらの構成では、ネットワークインターフェースカードなどの任意の通常の種類のネットワークインターフェースを用いてインターフェースモジュール507を実施可能である。無論、任意の種類の所望のハードウェアまたはソフトウェアの組み合わせを代わりに使用することで、運動データ収集モジュール505が運動データ表示構成装置601に収集した運動データを送ることを可能にすることができる。本発明のいくつかの実施では、運動データ収集モジュール505は、収集した運動データを運動データ表示構成装置601に自動転送することができる。例えば、運動データ収集モジュール505は、運動データ表示構成装置601に対する収集した運動データの転送を、収集後直ちに試みるか、所定の間隔で試みるか、運動データ表示構成装置601に対するネットワーク接続の検出時に試みるか、またはその何らかの組み合わせの場合で試みることができる。運動データ収集モジュール505は、代わりにまたはさらに、収集した運動データをいつ運動データ表示構成装置601に送るかを特定するようにユーザーに促すことができる。
【0047】
図6は、本発明の各種の例に従って使用可能である運動データ表示構成装置601の例を示す。この図でわかるように、運動データ表示構成装置601は、運動情報収集および表示装置501と通信を行うためのインターフェースモジュール603を含む。既に記したように、運動情報収集および表示装置501は、インターネットなどの通常のネットワークを通じて運動データ表示構成装置601と通信を行うことができる。これらの構成では、ネットワークインターフェースカードなどの任意の通常の種類のネットワークインターフェースを用いてインターフェースモジュール603を実施可能である。無論、任意の種類の所望のハードウェアまたはソフトウェアの組み合わせを代わりに使用することで、運動データ表示構成装置601が運動情報収集および表示装置501と通信を行うことを可能にすることができる。
【0048】
運動データ表示構成装置601は、運動データ表示構成モジュール605および運動データストレージ607も含む。運動データ表示構成装置601のインターフェース603が運動情報収集および表示装置501から運動データを受け取ると、それは、受け取った運動データを運動データ表示構成モジュール605に与える。次に、運動データ表示構成モジュール603は、運動データを今後の使用のために運動データストレージ607に記憶させることができる。下記でさらに詳細に論じるように、運動データ表示構成モジュール605はまた、運動データストレージ607からデータを検索し、かつ検索した運動データをユーザーにとって意味のある様式で1つまたは複数のユーザーインターフェースを通じて表示するために構成する。
【0049】
図5に戻ると、ユーザーが彼もしくは彼女の運動活動(または下記でさらに詳細に論じるように互いの運動活動)に関する情報を閲覧したいと望む場合に、ユーザーは、この要求を運動情報収集および表示装置501に提出する。より詳しくは、ユーザーは、キーボード、マウス、ディスプレイなどの通常の入力および出力装置を使用できる。次に表示要求が、通常のインターフェース入力/出力インターフェース511を通じて運動データ表示モジュール509に与えられる。当技術分野で周知のように、入力装置からの入力を検出および処理し、かつ出力装置にデータを送り、そうでなければそれを制御するために使用される、通常のアプリケーションプログラミングインターフェース(API)などのハードウェアおよびソフトウェア構成要素の任意の所望の組み合わせを用いて、インターフェース入力/出力インターフェース511を実施することができる。
【0050】
本発明のいくつかの例では、運動データ表示モジュール509は、データの表示を要求および制御するための入力を受け取った後、続いてデータを要求された様式で表示するための任意の通常のツールを用いて実施可能である。例えば、運動データ表示モジュール509は、演算ユニット113上で実行するMicrosoft Internet Explorer、Mozilla Firefox、またはOperaなどの通常のブラウザプログラムを用いて実施可能である。本発明のさらに他の態様では、運動データ表示モジュール509は、ActiveXプラグイン、Java(登録商標) script、またはカリフォルニア州サンノゼのAdobe Systems Incorporatedから入手可能なMacromedia Flash PlayerもしくはAdobe Flash Playerの1バージョンなどの1つもしくは複数の表示ツールで拡張された通常のブラウザプログラムを用いて実施可能である。本発明のさらに他の態様では、運動データ表示モジュール509は、例えば運動データ表示用の特定目的のソフトウェアツールで実施可能である。
【0051】
下記でさらに詳細に論じるように、ユーザーが運動データ表示モジュール509を作動させると、彼または彼女がどの収集した運動データを閲覧したいと望むかを、ユーザーが収集した運動データを閲覧したいと望むフォーマットなどを選択するようにユーザーに促す、ユーザーインターフェースが、彼または彼女に与えられる。このユーザーインターフェースは、運動データ表示モジュール509、運動データ表示構成モジュール605、またはその何らかの組み合わせにより生成可能である。ユーザーが提供されたユーザーインターフェースを使用して、運動データを閲覧したいという要求を提出すると、運動データ表示モジュール509は、要求を運動データ表示構成モジュール605に中継する。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、要求された運動データを運動データ表示モジュール509による表示用に構成する。例えば、下記でさらに詳細に論じるように、ユーザーは、1週間の毎日についてのユーザーによる全走行距離を閲覧したいと要求することができる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、運動データストレージ607から関連性のある距離データを検索する。次にそれは、所望の画像(例えば棒グラフ)を通じて検索した距離データを表示されるように構成し、ユーザーに対する表示のために、構成した距離データを運動データ表示モジュール509に与える。表示モジュール509は、オーディオ、ビデオおよびテキスト出力などの任意の出力を含み得る。本開示のために、「表示」という用語は、全ての種類の出力を含む。
【0052】
本発明のいくつかの態様では、データ表示構成機能を、運動データ表示モジュール509と運動データ表示構成モジュール605との間で分けることができることに留意すべきである。例えば、運動データ表示モジュール509を単純なブラウザで実施する場合、運動データ表示モジュール509は運動データ表示構成モジュール605用の「シンクライアント」として役立ち得る。すなわち、すべてのデータ表示構成機能を運動データ表示構成モジュール605により行うことができる。次に、運動データ表示モジュール509は、それに提供される情報のみを表示する。あるいは、運動データ表示モジュール509を特定目的のソフトウェアツールで実施する場合、データ表示構成機能の大部分または全部を、運動データ表示モジュール509で行うことができる。これらの例では、運動データ表示構成モジュール605は、運動データストレージ607からの運動データを記憶および検索するためにのみ使用できる。
【0053】
典型的には、運動データ表示構成装置601は、運動情報収集および表示装置501から遠隔の位置で実施される。次に、運動情報収集および表示装置501を、既に記した電子通信ネットワークを通じて運動データ表示構成装置601に接続することができる。電子通信ネットワークは、インターネットなどのパブリックネットワーク、プライベートネットワークであり得るか、または両者の何らかの組み合わせを含み得る。例えば図7は、運動データ表示構成装置601、および運動データを収集および/または表示するための複数のクライアント装置705を含むネットワーク701を示す。これらのクライアント装置705は、オペレーティングシステムを有するパーソナルコンピュータ705A、携帯情報端末705C、および電話705Dを含み得る。無論、本発明の各種の例は、上記で論じた、運動データを収集および/または表示するように構成可能な任意の他の所望の電子装置を代わりにまたはさらに含み得る。
【0054】
クライアント装置705が運動データ収集機能、運動データ表示機能、またはその両方を行い得ることを理解すべきである。すなわち、上記の運動情報収集および表示装置501の例は、運動データの収集と表示の両方が可能であるが、いくつかのクライアント装置705は、運動データの収集しか行わないことがある。さらに、いくつかのクライアント装置は、運動データの表示しか行わないことがある。例えばユーザーは、運動データを収集し、収集した運動データを運動データ表示構成装置601に伝送するために、GPSを備えたスマート電話を使用できる。次にユーザーは、収集した運動データを続いてダウンロードおよび表示するために、通常のブラウザのみを備えたパーソナルコンピュータ使用できる。
【0055】
ユーザーの運動情報の表示
運動活動値の表示
運動データ表示モジュール509を通じて運動情報を概観したいというユーザーからの要求を受け取ることに応答して、運動データ表示構成モジュール605はユーザーの身元を確定する。次に運動データ表示構成モジュール605は、運動データストレージ607からユーザーに関連する運動データを検索する。次に運動データ表示構成モジュール605は、要求された運動データの表示用にユーザーインターフェースを用意し、ユーザーに対する表示用に、運動データを有するユーザーインターフェースを運動データ表示モジュール509に伝送する。
【0056】
図8Aは、本発明の各種実施に従ってユーザーに提供可能な最初のユーザーインターフェースの例を示す。この図でわかるように、ユーザーインターフェース801は複数のアイコン803を含む。各アイコン803は、特定の期間にわたってユーザーが行う運動活動に対応する運動データ値を表す。より詳しくは、各アイコン803は、ユーザーが行う運動活動に対応する距離値を表す。図8に示すように、各アイコン803に関連する暦日付フィールド805が、各アイコン803の底部に、対応する運動活動を行った日付を知らせるために示される。ユーザーインターフェース801は、いくつかの制御ボタン807〜819も示し、これらの制御ボタンは、ユーザーインターフェースに表示される運動データ値ならびに運動データ値が表示される対象の期間を、ユーザーが選択することを可能にする。さらに、インターフェース801は、下記でさらに詳細に論じるタブ821〜825を含む。
【0057】
図8Aに示すように、ユーザーは、「Distance」ボタン809および「Run」ボタン813を作動させた。これに応答して、ディスプレイ801は、ユーザーに対応するサーバが収集した運動データの一番最近の例えば12セットのそれぞれについてアイコン803を最初に示す。既に記したように、各データセットは、特別の期間にわたって個人が行う単一の非連続的な運動活動中に測定した運動情報から生成される運動データ値を含む。さらに、各アイコン803の高さは、アイコン803が表す運動データのセットに含まれる全距離値に対応する。例えば、10月22日にユーザーは走行中に4.05マイルの全距離を移動し、一方、12月23日には、1回目の走行中にわずか1.59マイルの全距離しか移動しなかった。したがって、この図に示すように、10月22日の運動活動に対応するアイコン803Aは、12月23日のユーザーの1回目の走行について収集した運動データを表すアイコン803Bよりも比例的に大きい。表示されたアイコン803に対応する運動活動の前後に行った運動活動についてのアイコン803を閲覧したいとユーザーが望む場合、ユーザーは、これらのさらなるアイコン803を、所望の矢印ボタン807を作動させることで閲覧することができる。
【0058】
続いてユーザーが「Time」ボタン811を選択する場合、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース801を新しいアイコン827を表示するように再構成し、それにより、各アイコン827は、データセットのそれぞれについて全時間値を表す。例えば、図8Bに示すように、各アイコン827の高さは、表される各データセットの全時間値に対応する。例えば、10月22日のユーザーの走行時間が54分2秒であったのに対して、12月23日のユーザーの1回目の走行時間が18分11秒しかなかった場合、10月22日の運動データセットに対応するアイコン827Aは、12月23日のユーザーの走行について収集した運動データセットを表すアイコン827Bよりも比例的に高い。
【0059】
距離および時間の情報のみを表示することに加えて、ユーザーインターフェース801は、さらなる情報を任意で表示してもよい。例えば、本発明のいくつかの実施では、ユーザーは、特定のアイコン803または827を選択するためにポインティング装置を使用できる。例えばアイコン上にカーソルを位置づけることによる選択に応答して、ユーザーインターフェース801は、選択されたアイコンが表す運動データセットからさらなる情報を表示できる。例えば、ユーザーインターフェース801は、例えばポップアップディスプレイ(図示せず)を使用することで、選択されたアイコン803または827が表す運動活動に関する全距離、全時間、全速度、および全燃焼カロリーについてデータ値を表示することができる。さらに、ユーザーインターフェースは、例えば色情報を使用することで、運動データの一番最近収集したセットと、それ以前の時間に収集した運動データセットとを区別することができる。したがって、運動情報モニタリング装置201からの一番最近のダウンロード中に収集したデータセットを表すアイコン803または827を、例えば淡緑色で示すことができ、一方、以前収集した運動データセットを表すアイコン803または827を、濃緑色で表示することができる。
【0060】
本発明のいくつかの実施では、運動データセットを表すアイコン803または827を「作動させる」ことで、運動データセットに関するさらに詳細な情報を得ることができる。例えば、ユーザーは、ポインティング装置を用いて所望のアイコン803または827の上にカーソルを位置づけた後、選択ボタンを押し下げてアイコン803または827を作動させることができる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、対応する運動データセットのデータ値をさらに詳細に図形として示すユーザーインターフェースを構成および提供する。例えば、図9Aに示すように、本発明の各種実施では、データセットの第1の種類のデータをデータセットの第2の種類のデータに対してプロットすることで視覚グラフ903を与える、ユーザーインターフェース901を表示することができる。より詳しくは、この図に示すように、運動データ表示構成モジュール605は、運動データセットの速度値を運動データセットの距離値データに対してプロットすることで、グラフ903を与える。このようにして、ユーザーは、走行中の様々な時点での彼または彼女の瞬間速度を閲覧することができる。さらに、グラフ903は、例えば運動活動の種類(例えばランニング)を示すアイコンおよび全移動距離に関する指標のような、他の関連性のある情報を含み得る。
【0061】
本発明のいくつかの実施では、グラフ903は特定の距離通過点905を含み得るものであり、これは、通過点905の位置が表す運動活動中の距離において測定される特別の速度値を示す。例えば、通過点905A上にカーソルを動かすためにユーザーがポインティング装置を使用する場合、ユーザーインターフェース901は、ユーザーが第1のマイルで12分12秒の平均速度を有していたことを知らせるポップアップウィンドウ(図示せず)を表示する。同様に、通過点905B上にカーソルを動かすためにユーザーがポインティング装置を使用する場合、ユーザーインターフェース901は、ユーザーが第2のマイルで12分17秒の平均速度を有していたことを知らせるポップアップウィンドウ(図示せず)を表示する。次に通過点905C上にカーソルを動かすためにユーザーがポインティング装置を使用する場合、ユーザーインターフェース901は、ユーザーが第3のマイルで12分3秒の平均速度を有していたことを知らせるポップアップウィンドウ(図示せず)を表示する。
【0062】
ユーザーインターフェース901は、表される運動活動に対応する全距離値、全時間値、全平均ペース値、全燃焼カロリー値、および運動活動種類値を知らせる値フィールド907も含み得る。それは「Options」ボタン909も含み得る。ユーザーが「Options」ボタン909を作動させる場合、インターフェース901は、ユーザーが選択された運動データセットを指名することまたは運動データセットを削除することを可能にする、さらなるコマンドボタン(図示せず)を表示させることができる。さらに、インターフェースは、「Comparison」ボタン911を含み得る。
【0063】
ユーザーが「Comparison」ボタン911を選択する場合、運動データ表示構成モジュール605は、選択された運動活動について時間または距離の分類を確定する。例えば、選択された運動活動について収集した全距離値が約6キロメートルである場合、運動データ表示構成モジュール605は、選択された運動活動に対応する運動データセットを「6キロメートル」運動データセットとして分類する。同様に、選択された運動活動について収集した全距離値が別の特定の距離カテゴリー(例えば1マイル、10キロメートル、15キロメートル、10マイル、26マイルなど)に近い場合、運動データ表示構成モジュール605は、関連性のあるカテゴリーに基づいて運動データセットを分類する。
【0064】
運動データ表示構成モジュール605は、運動データセットを分類した後、その分類に属する他の運動データセットを調査することで、どの運動データセットが最高全距離値(あるいは、分類が時間または速度に基づく場合、最低全時間値または最高平均速度値)を有するかを確定する。いったん運動データ表示構成モジュール605が確定した分類について運動データの「best」セットを同定すると、それはユーザーインターフェース901を再構成して、図9Bに示す通りこの「best」運動データセットのグラフが含まれるようにする。この図でわかるように、グラフ915は、選択された運動活動セッションを表すグラフ905と同一の特徴および特色を有することができる。
【0065】
図8Aおよび8Bに示すように、ユーザーが「See My Runs」ボタン913を選択する場合、運動データ表示構成モジュール605は表示用にインターフェース801を構成および提供する。ここでこれらの図に戻ると、ユーザーが「Week」ボタン815または「Month」ボタン817を選択する場合、運動データ表示構成モジュール605は、運動データの複数のセットの集約を表す1つまたは複数のアイコンを表示するようにユーザーインターフェース801を修正する。より詳しくは、運動データ表示構成モジュール605は、指定の期間に基づいて各運動データセットからデータ値を集約する。
【0066】
例えば、ユーザーが「Week」ボタン815に加えて「Distance」ボタン809を選択する場合、運動データ表示構成モジュール605は、特別の暦週内に生じる運動活動セッションに対応する運動データの各セットの全距離データ値を追加する。次に運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース801をアイコン829が含まれるように修正し、各アイコン829は、特別の週間に生成される運動データセットの全距離値の合計を図形として表す。また、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース801を、各アイコン829が関連する暦週を特定する暦週フィールド831が含まれるように修正する。図8Cに示すように、各アイコンの高さは、特定の週間の各運動データセットの全距離値の合計を表す。例えば、ユーザーが10月22日から10月28日までの1週間に合計4.05マイルを走ったとする。他方、ユーザーが12月3日から12月9日までの1週間に合計距離20.25マイルを走ったとする。その結果、12月3日から12月9日までの1週間に集約した運動データを表すアイコン829Bは、10月22日から10月28日までの1週間に得た運動データセットから集約した運動データを表すアイコン829Aよりも、比例的に大きくなる。
【0067】
同様に、ユーザーが「Time」ボタン811を選択する場合、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース801を、運動データの集約されたセットの全時間値の合計を表すアイコン833を表示するように修正する。より詳しくは、図8Dに示すように、各アイコン833の高さは、対応する週間中に得た各運動データセットの全時間値の合計を表す。例えば、ユーザーが10月22日から10月28日までの1週間に合計時間54分2秒走ったが、12月3日から12月9日までの1週間に合計時間4時間7分24秒走った場合、12月3日から12月9日までの1週間の運動データの集約を表すアイコン833Bは、10月22日から10月28日までの1週間の運動データの集約を表すアイコン833Aよりも比例的に大きい。
【0068】
同様に、ユーザーが「Month」ボタン817を選択する場合、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース801を、各月間について得る運動データセットからのデータ値の集約を表すアイコンを表示するように修正する。例えば、図8Eに示すように、「Distance」ボタン809を同様に選択した場合、ユーザーインターフェース801は、各暦月に行う運動活動セッションについて得るデータセットからの全距離値の集約を表すアイコン835を表示することができる。ユーザーインターフェース801は、各アイコン835が関連する暦月を特定する暦月フィールド837も含み得る。したがって、この図に示すように、ユーザーインターフェース801は、8月中に行った運動活動セッションについて得たデータセットからの全距離値の集約を表すアイコン835A、および1月中に行った運動活動セッションについて得たデータセットからの全距離値の集約を表す別のアイコン835Bを含む。アイコン835Aの高さは、8月に行った運動活動セッションについて得た各運動データセットの全距離値の合計(すなわち18.84マイル)を表し、一方、アイコン835Bの高さは、1月に行った運動活動セッションについて得た各運動データセットの全距離データ値のそれぞれの合計(すなわち58.84マイル)に対応する。
【0069】
他方、図8Fに示すように、「Time」ボタン811を選択した場合、ユーザーインターフェース801は、各暦月に行う運動活動セッションについて得るデータセットからの全時間値の集約を表すアイコン839を表示することができる。したがって、この図に示すように、ユーザーインターフェース801は、8月中に行った運動活動セッションについて得たデータセットからの全距離値の集約を表すアイコン839A、および1月中に行った運動活動セッションについて得たデータセットからの全時間値の集約を表す別のアイコン839Bを含む。アイコン839Aの高さは、8月に行った運動活動セッションについて得た各運動データセットの全時間値の合計(すなわち4時間6分1秒)を表し、一方、アイコン839Bの高さは、1月に行った運動活動セッションについて得た各運動データセットの全距離データ値のそれぞれの合計(すなわち10時間47分27秒)に対応する。
【0070】
距離および時間の情報のみを表示することに加えて、ユーザーインターフェース801は、運動データの複数のセットから集約したさらなる情報を任意で表示してもよい。例えば、本発明のいくつかの実施では、ユーザーは、特定のアイコン829、833、835、または839を選択するためにポインティング装置を使用できる。例えばアイコン上にカーソルを位置づけることによる選択に応答して、ユーザーインターフェース801は、選択されたアイコンが表す運動データセットの集約からさらなる情報を表示することができる。例えば、ユーザーインターフェース801は、選択されるアイコンが表す運動活動情報の集約に対応する全距離データ値の合計、選択されるアイコンが表す運動活動情報の集約に対応する全時間データ値のいくつか、選択されるアイコン速度が表す運動活動情報の集約に対応する平均速度データ値の平均、および選択されるアイコンが表す運動活動情報の集約に対応する燃焼カロリーデータ値の合計を表示する、例えばポップアップディスプレイ(図示せず)を与えることができる。
【0071】
運動データ表示構成モジュール605(または、本発明のいくつかの実施では運動データ表示モジュール509)は、複数の運動データセットからのデータの集約を、集約された運動データを表示したいという要求をユーザーから受け取る前に行うことができることに留意すべきである。あるいは、運動データ表示構成モジュール605(または、本発明のいくつかの実施では運動データ表示モジュール509)は、複数の運動データセットからのデータの集約を、集約されたデータを閲覧するためのユーザーからの特定の要求にのみ応答して行うことができる。
【0072】
目標の表示
特定の運動データ値または運動データ値の集約の表示に加えて、本発明の各種態様では、代わりにまたはさらに、ユーザーが彼または彼女の運動活動に関する目標を設定することを可能にした後、それらの目標の完遂に向けてのユーザーの進捗を図形として示す1つまたは複数の画像を閲覧することができる。例えば、図8A〜9Bに示す態様では、ユーザーは、これらの図に示す「Goals」タブ823を選択できる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、図10に示すユーザーインターフェース1001を構成および提供することができる。この図でわかるように、ユーザーインターフェース1001は、ユーザーが彼または彼女の運動活動に関する所望の目標を選択することを促す「Set A Goal」ボタン1003を含む。
【0073】
ユーザーが「Set A Goal」ボタン1003を作動させると、運動データ表示構成モジュール605は、図11に示すユーザーインターフェース1101を構成および提供する。この図でわかるように、ユーザーインターフェース1101は、「More Often」ボタン1103、「Distance」ボタン1105、「Burn More Calories」ボタン1107、「Faster」ボタン1109、および「Back」ボタン1111を含む。当技術分野で公知のように、「Back」ボタン1111を作動させることにより、運動データ表示構成モジュール605(または本発明のいくつかの例では運動データ表示モジュール509)は、ユーザーインターフェース1101の以前表示の構成を、またはユーザーインターフェース1101の現在表示の構成がその初期構成である場合は以前に示されたユーザーインターフェースを、構成および表示する。
【0074】
ユーザーがより頻繁に運動活動を行いたいと望む場合、ユーザーは「More Often」ボタン1103を作動させる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1101をサブインターフェース1113が含まれるように再構成する。図11Bでわかるように、サブインターフェース1113は、「Number Of Runs」コントロール部1115、「Number Of Weeks」コントロール部1117、および「Set Goal」ボタン1119を含む。「Number Of Runs」コントロール部1115を使用することで、ユーザーは、所望の期間内に彼または彼女が行いたいと望む走行の回数(または適切であれば何らかの他の運動活動を行う回数)を特定することができる。同様に、「Number Of Weeks」コントロール部1117を使用することで、ユーザーは、所望の目標への到達を可能にする所望の期間を形成する週の数を特定することができる。図解例では、「Number Of Runs」コントロール部1115がフィールド制御である(すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する)一方、「Number Of Weeks」コントロール部1117は、無線制御であるが、本発明の各種の例では所望に応じて代わりの種類のコントロール部を使用できる。いったんユーザーが、所望の目標を果たすために、行わなければならない走行の数を特定し、かつそれらを行わなければならない期間を特定すると、ユーザーは、「Set Goal」ボタン1119を作動させることで目標パラメータを最終決定することができる。
【0075】
同様に、ユーザーがより長い距離を所与の期間に走りたいと望む場合、ユーザーは「Distance」ボタン1105を作動させる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1101を、サブインターフェース1121が含まれるように再構成する。図11Cでわかるように、サブインターフェース1121は、「Total Distance」コントロール部1123、「Number Of Weeks」コントロール部1125、および「Set Goal」ボタン1127を含む。「Total Distance」コントロール部1123を使用することで、ユーザーは、彼または彼女が所望の期間内に走りたいと望む全距離を特定することができる。同様に、「Number Of Weeks」コントロール部1125を使用することで、ユーザーは、所望の目標への到達を可能にする所望の期間を形成する週の数を特定することができる。図解例では、「Total Distance」コントロール部1123は、フィールド制御(すなわち、値をタイプ可能なフィールド)とドロップダウンメニュー制御(すなわち、距離測定の単位をユーザーが選択することを可能にする)の両方を有する組み合わせ制御である。さらに、図11Cに示す「Number Of Weeks」コントロール部1125は無線制御である。しかしながら、本発明の各種の例では、所望に応じて代わりの種類のコントロール部を使用できる。いったんユーザーが、所望の目標を果たすために、行わなければならない走行の数を特定し、かつそれらを行わなければならない期間を特定すると、ユーザーは、「Set Goal」ボタン1127を作動させることで目標パラメータを最終決定することができる。
【0076】
ユーザーがより多くのカロリーを特別の期間に燃焼させたいと望む場合、ユーザーは「Burn More Calories」ボタン1107を作動させる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1101をサブインターフェース1129が含まれるように再構成する。図11Dでわかるように、サブインターフェース1129は、「Number Of Calories」コントロール部1131、「Number Of Weeks」コントロール部1133、および「Set Goal」ボタン1135を含む。「Number Of Calories」コントロール部1131を使用することで、ユーザーは、彼または彼女が所望の期間内に燃焼させたいと望むカロリー数を特定することができる。同様に、「Number Of Weeks」コントロール部1133を使用することで、所望の数のカロリーの燃焼を可能にする所望の期間を形成する週の数を特定することができる。図解例では、「Number Of Calories」コントロール部1131がフィールド制御である(すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する)一方、「Number Of Weeks」コントロール部1133は無線制御であるが、本発明の各種の例では所望に応じて代わりの種類のコントロール部を使用できる。いったんユーザーが、所望の目標を果たすために、行わなければならない走行の数を特定し、かつそれらを行わなければならない期間を特定すると、ユーザーは、「Set Goal」ボタン1135を作動させることで目標パラメータを最終決定することができる。
【0077】
最後に、所望の数の走行においてユーザーがより速く走りたいと望む場合、ユーザーは「Faster」ボタン1109を作動させる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1101を、サブインターフェース1137が含まれるように再構成する。図11Eでわかるように、サブインターフェース1137は、「Average Pace」コントロール部1139、「Number Of Runs」コントロール部1141、および「Set Goal」ボタン1143を含む。「Average Pace」コントロール部1139を使用することで、ユーザーは、彼または彼女が所望の数の走行において移動したいと望む最小ペースを特定することができる。同様に、「Number Of Runs」コントロール部1141を使用することで、ユーザーは、所望の目標に到達するためにユーザーがより速く走りたいと望む走行の数を特定することができる。図解例では、「Average Pace」コントロール部1139がフィールド制御である(すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する)一方、「Number Of Runs」コントロール部1141は、無線制御であるが、本発明の各種の例では所望に応じて代わりの種類のコントロール部を使用できる。いったんユーザーが、所望の目標を果たすために、平均ペース、およびその特定の平均ペースまたはそれ以上の速さで彼または彼女が走らなければならない走行数を特定すると、ユーザーは、「Set Goal」ボタン1143を作動させることで目標パラメータを最終決定することができる。
【0078】
ユーザーが所望の目標を特定した後、運動データ表示構成モジュール605は、運動データ収集モジュール505が収集した運動データをモニタリングする。続いてユーザーが(例えば「Goals」タブの選択により)特定の目標の完遂に向けての彼または彼女の進捗を閲覧したいと望む場合、運動データ表示構成モジュール605は、収集した運動データセットから関連性のあるデータを集約し、特定の目標に向けてのユーザーの進捗を図形として表示するユーザーインターフェースを構成する。例えば、本発明のいくつかの実施では、運動データ表示構成モジュール605は、図12に示す棒グラフ1201などの棒グラフを表示するユーザーインターフェースを構成することができる。ユーザーの進捗に対応する棒グラフの部分はフィル1203で印をつける。したがって、図解例において、棒グラフ1203のフィル1203は、ユーザーが彼または彼女の目標の完了に必要な運動活動のうち50%超を完遂したことを知らせるものである。いくつかの実施では、ユーザーが設定する各目標の棒グラフまたは他の進捗インジケータを同時に表示することができる。本発明のさらに他の実施では、ユーザーがユーザーインターフェースでの表示用の単一の棒グラフまたは他の進捗インジケータを選択することを可能にするコントロール部を与えることができる。
【0079】
他のユーザーの運動データの表示
チャレンジ
本発明の各種の例では、ユーザーが運動活動に関する競争に関して1名または複数名の他のユーザー(すなわち本発明の態様を使用する運動者)に「チャレンジする」ことを可能にすることができる。本発明のいくつかの実施では、例えばユーザーは、図13Aに示すユーザーインターフェース1301を要求することで、1名または複数名の他の運動者に対するチャレンジに挑むことができる。この図でわかるように、インターフェース1301は、「Distance Race」ボタン1303、「Most Miles」ボタン1305、「Fastest Run」ボタン1307、「Distance Goal」ボタン1309、および「Back」ボタン1311を含む。当技術分野で公知のように、「Back」ボタン1311を作動させることにより、運動データ表示構成モジュール605(または本発明のいくつかの例では運動データ表示モジュール509)は、ユーザーインターフェース1301の以前表示の構成を、またはユーザーインターフェース1301の現在表示の構成がその初期構成である場合は以前に示されたユーザーインターフェースを構成および表示する。
【0080】
特定の距離を誰が1位で走ることができるかに関するチャレンジをユーザーが立ち上げたいと望む場合、ユーザーは「Distance Race」ボタン1303を作動させる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301をサブインターフェース1313が含まれるように再構成する。図13Bでわかるように、サブインターフェース1313は、「Total Distance」コントロール部1315、「Challenge Name」コントロール部1317、「Start Date」コントロール部1319、および「Next Step」ボタン1321を含む。「Total Distance」コントロール部1315を使用することで、ユーザーは、チャレンジに勝つためにチャレンジ参加者が1位で走らなければならない全距離を特定することができる。次にユーザーは、「Challenge Name」コントロール部1317を用いてチャレンジに特定の名前を与えることができる。各チャレンジを名付けることで、運動者が、彼または彼女が同時的に参加可能な複数の異なるチャレンジを同定および追跡することが可能になる。次にユーザーは、「Start Date」コントロール部1319を用いてチャレンジの開始日を特定することができる。図解例では、「Total Distance」コントロール部1315および「Challenge Name」コントロール部1317はそれぞれフィールド制御(すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する制御)であり、一方、「Start Date」コントロール部1319はいくつかのドロップダウンメニューで形成される。しかしながら、本発明の各種の例では、所望に応じて代わりの種類のコントロール部を使用できることを理解すべきである。いったんユーザーがチャレンジのパラメータを特定すると、ユーザーは、「Next Step」ボタン1321を作動させることで、特定の運動者をチャレンジに参加するように誘うプロセスを始めることができる。
【0081】
図13Cに示すように、ユーザーが「Next Step」ボタン1321を作動させると、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301を、サブインターフェース1323が「Distance Race」ボタン1303の代わりとして含まれるように再構成する。この図でわかるように、サブインターフェース1323は、「Personal Message」コントロール部1325、「Email Address」コントロール部1327、および「Set Challenge」ボタン1329を含む。ユーザーは、「Personal Message」コントロール部1325を使用することで、チャレンジに参加するように誘いたいとユーザーが望む各運動者に対する個人メッセージを作成することができる。次にユーザーは、「Email Address」コントロール部1327を用いて、チャレンジに参加するように誘いたいと彼または彼女が望む各個人の電子メールアドレスを特定することができる。図解例では、「Personal Message」コントロール部1325および「Challenge Name」コントロール部1317はそれぞれフィールド制御(すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する制御)であるが、本発明の各種の例では所望に応じて代わりの種類のコントロール部を使用することができる。
【0082】
いったんユーザーが所望の各参加者の電子メールアドレスを与えると、ユーザーは、「Set Challenge」ボタン1329を作動させることでチャレンジを開始することができる。「Set Challenge」ボタン1329を作動させるユーザーに応答して、運動データ表示構成装置601(または本発明のいくつかの実施ではユーザーの運動情報収集および表示装置501)は、特定の被招待者のそれぞれに電子メールを送る。電子メールは、個人メッセージ、および例えばチャレンジに参加するための対話型のプロンプトを含む。被招待者がプロンプトに応答することでチャレンジに対する参加を承諾する場合、運動データ表示構成装置601には、被招待者がチャレンジに対する参加を承諾したことが通知される。これらの種類の電子メールの対話型のプロンプトは、当技術分野で周知であり、本明細書では詳細には論じない。
【0083】
運動データ表示構成装置601は、チャレンジの参加者を同定した後で、参加者のそれぞれについて収集した運動データをモニタリングし、収集した運動データの関連性のあるデータ値を集約する。例えば、チャレンジが100マイルを誰が1位で走ることができるかを確定するレースである場合、各参加者について、運動データ表示構成装置601は、開始日後にその参加者について収集した各運動データセットの全距離値の合計を出す。参加者が、特定のチャレンジ距離と合致するかまたはそれを超える彼または彼女の全距離値の合計を得る(かつそれを満たす最初の被招待者である)場合に、運動データ表示構成装置601はその参加者をチャレンジの勝者に同定する。これに応答して、運動データ表示構成装置601は各参加者に勝者を通知する。運動データ表示構成装置601は、任意の所望の技術を用いて、例えば電子メールメッセージを送付することによって、各参加者が運動データ表示構成装置601に接続すると特殊目的のインターフェースを表示することなどによって、参加者に通知することができる。様々なそのような通知技術は、当技術分野で周知であり、したがって詳細には論じない。
【0084】
本発明の様々な例では、運動データ表示構成装置601は、他の参加者に対する参加者の相対位置に関する更新をさらに与えることができる。例えば電子メールメッセージを送付することによるなどの任意の所望の技術を用いて、各参加者が運動データ表示構成装置601に接続すると特殊目的のインターフェースを表示することなどによって、これらの更新を与えることもできる。例えば、運動データ表示構成装置601は、個々の目標のモニタリングに関して既に記載した種類の各参加者の棒グラフを例えば使用してチャレンジの目標に向けての各参加者の進捗を示すユーザーインターフェースを構成および提供することができる。
【0085】
ここで図13Aを参照すると、所与の期間に誰が最長マイルを走ることができるかに関するチャレンジをユーザーが立ち上げたいと望む場合、ユーザーは「Most Miles」ボタン1305を作動させる。これに応答して、図13Dでわかるように、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301をサブインターフェース1331が含まれるように再構成する。サブインターフェース1331は、「Challenge Duration」コントロール部1333、「Challenge Name」コントロール部1335、「Start Date」コントロール部1337、および「Next Step」ボタン1339を含む。「Challenge Duration」コントロール部1333を使用することで、ユーザーは、チャレンジに勝つためにチャレンジ参加者がその間に最長の全距離を走らなければならない全時間量を特定することができる。次にユーザーは、「Challenge Name」コントロール部1335を用いてチャレンジに特定の名前を与えることができる。次にユーザーは、「Start Date」コントロール部1337を用いてチャレンジの開始日を特定することができる。図解例では、「Challenge Duration」コントロール部1333および「Challenge Name」コントロール部1335はそれぞれフィールド制御(すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する制御)であり、一方、「Start Date」コントロール部1337はいくつかのドロップダウンメニューで形成される。しかしながら、本発明の各種の例では、所望に応じて代わりの種類のコントロール部を使用できることを理解すべきである。
【0086】
いったんユーザーがチャレンジのパラメータを特定すると、ユーザーは、「Next Step」ボタン1339を作動させることで、特定の運動者をチャレンジに参加するように誘うプロセスを始めることができる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301をサブインターフェース1323が「Most Miles」ボタン1305の代わりとして含まれるように再構成する。(サブインターフェース1323の例を図13Cに示す。)上記で詳細に論じたように、ユーザーはサブインターフェース1323を使用することで、他者をチャレンジに参加するように誘うこと、および運動データ表示構成装置601にチャレンジ参加者を確実に通知することができる。また既に論じたように、運動データ表示構成装置601は、各参加者について収集した運動データをモニタリングし、かつ収集した運動データから関連性のあるデータ値を集約することでチャレンジの勝者を確定する。さらに、運動データ表示構成装置601は、チャレンジの勝者、および、本発明の各種の例では上記のチャレンジ中の各参加者の相対位置を参加者に通知することができる。
【0087】
所与の期間に誰が最も速く走ることができるかに関するチャレンジをユーザーが立ち上げたいと望む場合、ユーザーは「Fastest Run」ボタン1307を作動させる。これに応答して、図13Eでわかるように、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301をサブインターフェース1341が含まれるように再構成する。サブインターフェース1341は、「Total Distance」コントロール部1343、「Challenge Name」コントロール部1345、「Start Date」コントロール部1347、および「Next Step」ボタン1349を含む。「Total Distance」コントロール部1343を使用することで、ユーザーは、ユーザーがチャレンジに勝つ資格を有する彼または彼女の走行時間を有するために走らなければならない全距離を特定することができる。次にユーザーは、「Challenge Name」コントロール部1345を用いてチャレンジに特定の名前を与えることができる。次にユーザーは、「Start Date」コントロール部1347を用いてチャレンジの開始日を特定することができる。図解例では、「Total Distance」コントロール部1343および「Challenge Name」コントロール部1345はそれぞれフィールド制御(すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する制御)であり、一方、「Start Date」コントロール部1347はいくつかのドロップダウンメニューで形成されるが、本発明の各種の例では所望に応じて代わりの種類のコントロール部を使用できる。
【0088】
いったんユーザーがチャレンジのパラメータを特定すると、ユーザーは、「Next Step」ボタン1349を作動させることで、特定の運動者をチャレンジに参加するように誘うプロセスを始めることができる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301を、サブインターフェース1323が「Fastest Run」ボタン1307の代わりとして含まれるように再構成する。(サブインターフェース1323の例を図13Cに示す。)上記で詳細に論じたように、ユーザーは、サブインターフェース1323を使用することで、他者をチャレンジに参加するように誘うこと、および運動データ表示構成装置601にチャレンジ参加者を確実に通知することができる。また既に論じたように、運動データ表示構成装置601は、各参加者について収集した運動データをモニタリングし、かつ収集した運動データから関連性のあるデータ値を集約することでチャレンジの勝者を確定する。さらに、運動データ表示構成装置601は、チャレンジの勝者、および、本発明の各種の例では上記のチャレンジ中の各参加者の相対位置を参加者に通知することができる。
【0089】
最後に、所与の期間に誰が特定の距離を走ることができるかに関するチャレンジをユーザーが立ち上げたいと望む場合、ユーザーは「Distance Goal」ボタン1309を作動させる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301を、サブインターフェース1351が含まれるように再構成する。図13Fでわかるように、サブインターフェース1351は、「Total Distance」コントロール部1353、「Challenge Name」コントロール部1355、「Start Date」コントロール部1357、および「Next Step」ボタン1359を含む。「Total Distance」コントロール部1353を使用することで、ユーザーは、チャレンジを果たすためにユーザーが特定の期間にわたって走らなければならない全距離を特定することができる。次にユーザーは、「Challenge Name」コントロール部1355を用いてチャレンジに特定の名前を与えることができる。次にユーザーは、「Start Date」コントロール部1357を用いてチャレンジの開始日を特定することができる。図解例では、「Total Distance」コントロール部1353および「Challenge Name」コントロール部1355はそれぞれフィールド制御(すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する制御)であり、一方、「Start Date」コントロール部1357はいくつかのドロップダウンメニューで形成されるが、本発明の各種の例では所望に応じて代わりの種類のコントロール部を使用できる。
【0090】
いったんユーザーがチャレンジのパラメータを特定すると、ユーザーは、「Next Step」ボタン1359を作動させることで、特定の運動者をチャレンジに参加するように誘うプロセスを始めることができる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301をサブインターフェース1323が「Distance Goal」ボタン1309の代わりとして含まれるように再構成する。(サブインターフェース1323の例を図13Cに示す。)上記で詳細に論じたように、ユーザーは、サブインターフェース1323を使用することで、他者をチャレンジに参加するように誘うこと、および運動データ表示構成装置601にチャレンジ参加者を確実に通知することができる。また既に論じたように、運動データ表示構成装置601は、各参加者について収集した運動データをモニタリングし、かつ収集した運動データから関連性のあるデータ値を集約することでチャレンジの勝者を確定する。さらに、運動データ表示構成装置601は、チャレンジの勝者、および、本発明の各種の例では上記のチャレンジ中の各参加者の相対位置を参加者に通知することができる。
【0091】
リスト
本発明のいくつかの実施では、上記で詳細に説明した目標およびチャレンジなどのユーザーの運動データと他のユーザーのそれとの対話型の比較と同様に、ユーザーが彼または彼女の運動データと他のユーザーのそれとを受動的に比較することを代わりにまたはさらに可能にすることができる。例えば、本発明のいくつかの実施では、他のユーザーに対してユーザーが位置しているランキングを与えることができる。ランキングは、単純比較に基づき得るか、または特定の人口統計学的な群、特別の地理的領域、もしくはその何らかの組み合わせに限定され得る。
【0092】
例えば、本発明のいくつかの実施では、ユーザーは、運動データ表示構成モジュール605が図14Aに示すユーザーインターフェース1401を生成および表示するように要求することができる。この図でわかるように、ユーザーインターフェース1401は比較判定基準領域1403、フィルター領域1405、および表示領域1407を含む。比較判定基準領域1403は複数の「無線」型コントロール部1409を含み、一方、フィルター領域1405は複数の「ドロップダウン」コントロール部1411〜1413を含む。次に、表示領域1407は、比較を用いて選択する運動データに基づくユーザー情報、およびコントロール部1409〜1413を用いて選択するフィルター情報を表示する。
【0093】
より詳しくは、ユーザーは「無線」型コントロール部1409を使用することで、それに従って運動データ表示構成モジュール605が複数のユーザーについて運動データを比較する基本的判定基準を特定する。これらのコントロール部1409を本明細書では「無線」型のコントロール部と呼ぶ。なぜなら、コントロール部のうちの1つ(例えばコントロール部1409C)を選択することで以前選択されたコントロール部が自動的に選択から外れ、1つのコントロール部のみが任意の所与の時間において選択可能であるためである。無論、他の種類のコントロール部を含む他の種類の選択ツールを、本発明の他の実施で代わりにまたはさらに使用することができると理解すべきである。各コントロール部1409は、測定した運動データをソートするためのソート判定基準と、比較対象の運動データを測定する必要があった期間を特定する時間判定基準の両方に関連している。例えば、コントロール部1409A〜1409Cのそれぞれがソート判定基準としての全距離と関連しており、一方、コントロール部1409Aは週単位の期間に関連し、コントロール部1409Bは月単位の期間に関連し、コントロール部1409Cは無制限の期間に関連している。このように、コントロール部1409Dは継続期間をソートする判定基準および週単位の期間に関連している。
【0094】
下記でより詳細に論じるように、図14Aに示すインターフェース1401の例では、フィルターコントロール部1411〜1415のそれぞれは「ALL」に選択されている。さらに、コントロール部1409Aが選択される。コントロール部1409Aが「distance」ソート判定基準および「week」時間判定基準に関連しているため、運動データ表示構成モジュール605は、前週に測定された参加ユーザーについて集約した距離データをソートする。次にそれは、フィルター領域1405内にある高い順から10個の集約された距離データ値を有する参加ユーザーの名前をリスト化する。さらに、運動データ表示構成モジュール605は、同定した参加ユーザーのそれぞれについて前週に測定した、集約された距離データ値を表示する。さらに、運動データ表示構成モジュール605は、前週に測定したユーザーの対応する集約された距離を表示する。本発明のいくつかの実施では、運動データ表示構成モジュール605は、前週に測定したユーザーの対応する集約された距離情報の、前週に測定したより大きい集約された距離を有する参加ユーザーに対するランキングも表示することができる。したがって、図解例では、ユーザー「Jones」は他の参加ユーザーに対してランキング2932位にある。
【0095】
本発明のいくつかの実施では、参加ユーザーは、運動データストレージ607(または関連の運動データストレージ)に運動データを与える任意のユーザーであり得る。しかしながら、本発明のさらに他の実施では、参加ユーザーは、運動データストレージ607または関連の運動データストレージに運動データを与えるユーザーのすべてについてのサブセットであり得る。例えば、参加ユーザーは、そのデータを他のユーザーと共有することを事前に承諾するユーザー限定か、またはその運動データを非公開にしたいと望んでいると特に知らせているわけではないユーザーであり得る。無論、どのユーザーを参加ユーザーとして取り扱うかを確定するさらに他の判定基準が使用可能である。
【0096】
図14Bは、インターフェース1401の別の例を示す。再び、フィルターコントロール部1411〜1415のそれぞれを「ALL」に選択する。さらに、「duration」ソート判定基準および「month」時間判定基準に関連しているコントロール部1409Eを選択する。したがって、運動データ表示構成モジュール605は、前月に測定した参加ユーザーの集積されたランニング(またはウォーキング)継続期間データをソートする。次にそれは、フィルター領域1405内にある高い順から10個の集約された継続期間データ値を有する参加ユーザーの名前をリスト化する。さらに、運動データ表示構成モジュール605は、同定した参加ユーザーのそれぞれについて前月に測定した、集約された継続期間データ値を表示する。さらに、運動データ表示構成モジュール605は、前月に測定したユーザーの対応する集約された継続期間データを表示する。再び、運動データ表示構成モジュール605は、前月に測定したユーザーの対応する集約された継続期間データの、前月に測定したより大きい集約された継続期間値を有する参加ユーザーに対するランキングも表示する。したがって、図解例では、ユーザー「Jones」は他の参加ユーザーに対してランキング28636位にある。
【0097】
図14Cは、インターフェース1401のさらに別の例を示す。再び、フィルターコントロール部1411〜1415のそれぞれを「ALL」に選択する。さらに、「fastest 5k」ソート判定基準および「ever」時間判定基準に関連しているコントロール部1409Iを選択する。したがって、運動データ表示構成モジュール605は、コントロール部1409Iをユーザーが選択する前の任意の時間に測定した5k走行について速い順から10個の移動時間を有する参加ユーザーを同定および表示する。さらに、運動データ表示構成モジュール605は、同定した参加ユーザーのそれぞれの最速5k時間値を表示する。さらに、運動データ表示構成モジュール605は、5k走行について測定したユーザーの最速時間を、5k走行について測定した最速時間を有する参加ユーザーに対するその時間のランキングとともに表示する。したがって、図解例では、ユーザー「Jones」は他の参加ユーザーに対してランキング40822位にある。
【0098】
いくつかの状況では、ユーザーは、ユーザーが比較対象とする参加ユーザーのプールを限定したいと望むことがある。既に記したように、フィルター領域1405は、フィルターコントロール部1411〜1415を含む。これらのフィルターコントロール部を使用することで、所望の比較のために考慮される参加ユーザーを限定することができる。例えば、図14Dに示すように、ユーザーは、フィルターコントロール部1411を使用して比較用の全参加ユーザー、比較用の男性参加ユーザーのみ、または比較用の女性参加ユーザーのみを含むもののから選択することができる。同様に、図14Eに示すように、ユーザーは、フィルターコントロール部1413を使用することで、所望の年齢群内の参加ユーザーのみに比較を限定することができる。さらに、図14Fに示すように、ユーザーは、フィルターコントロール部1415を使用することで、ある地理的領域内の参加ユーザーに比較を限定することができる。
【0099】
本発明のいくつかの実施で、ユーザーがフィルター1411〜1415のそれぞれを同時に使用できるということを理解すべきである。例えば、ユーザーは、フィルターコントロール部1411〜1415を使用することで、ユーザーの運動データとの比較用に考慮される参加ユーザーを、米国に居住する40〜44歳の男性のみに限定することができる。参加ユーザーのフィルタリングに必要な情報は任意の入手可能なソースから得ることができる。しかしながら、最初の登録プロセス中にユーザープロファイル用としてこの情報を提出することをユーザーに要求することで、その情報を好都合に得ることができる。3つの特定のフィルタリング判定基準が開示されているが、無論、任意の所望の種類および/または組み合わせの特徴をフィルターとして使用できるということを理解すべきである。
【0100】
他の特色
達成の記録
上記で詳細に論じたように、本発明の各種実施では運動者に対する肯定的な強化を与えることができる。例えば、上記で論じたように、ユーザーは、本発明の各種態様を使用することで、彼または彼女の目標を設定し、次いでそれらの目標の獲得に向けての彼または彼女の進捗を追跡することができる。同様に、ユーザーは本発明の各種態様を使用してチャレンジに参加することもできる。しかしながら、いったん目標が完了するか、またはチャレンジに勝利すると、これらの達成は忘れられ、したがってユーザーに任意のさらなる肯定的な強化を与えないことがある。
【0101】
したがって、本発明のいくつかの実施は、ユーザーの各種の運動達成を記念するための特色を与えることができる。例えば、本発明のいくつかの態様では、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーについて記録した運動達成を表示するための、図15に示すユーザーインターフェース1501などのユーザーインターフェースを与えることができる。この図でわかるように、ユーザーインターフェース1501は、「goal」領域1503、「challenges」領域1505、「events」領域1507、および「milestones」領域1509を含む。これらの領域のそれぞれは、ユーザーの以前の達成を表すアイコンを表示するために使用できる。
【0102】
例えば、ユーザーが目標を設定し、続いてそれを果たす場合、この目標の達成は、運動データ表示構成モジュール605により記録される。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、その達成を図画的に記念するメダルの描写などのアイコンを表示する。同様に、ユーザーがチャレンジに勝利する場合、その達成も運動データ表示構成モジュール605により記録される。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、その達成を図形的に記念するトロフィーの描写などのアイコンを表示する。
【0103】
なおさらに、ユーザーは、本発明の1つまたは複数の実施に関連するイベントに参加できる。例えば、マラソンレーススポンサーなどのレーススポンサーを本発明の態様に入れることができる。ユーザーがレースを走るか、レースを完了するか、またはレースで入賞する場合、運動データ表示構成モジュール605はその達成を記録することができる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、その達成を図形的に記念するレース用胸当ての描写などのアイコンを表示する。運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーのレース参加を記録する任意の所望の技術を使用できる。例えば、レーススポンサーは、ユーザーの参加を物理的にモニタリングし、続いて運動データストレージ607を直接更新することができる。あるいは、ユーザーは自己申告システムに基づいて運動データストレージ607を更新できる。
【0104】
無論、運動データ表示構成モジュール605にユーザーの達成の記録を行わせるために、さらに洗練された技術を使用できる。例えば、レーススポンサーまたは第三者は、レース中のユーザーの進捗を記録する電子記録装置をユーザーに与えることができる。次に、ユーザーは、電子記録装置から運動データストレージ607または運動データ表示構成モジュール605にデータをダウンロードすることができる。本発明のいくつかの実施では、電子インターフェース装置205または運動パラメータ測定装置207でさえ、レース中のユーザーの進捗を記録し、続いて電子記録装置から運動データストレージ607または運動データ表示構成モジュール605にデータをダウンロードするために使用できる。
【0105】
なおさらにユーザーは、彼または彼女の運動成果に関連するさらに他のマイルストーンを得ることがある。例えば、ユーザーは、比較的長い全距離、例えば100キロメートル、100マイル、250キロメートル、250マイルなどの走行を実現することがあるか、特に速い速度、例えば1マイル当たり5分未満で走行することがあるか、または比較的長い全継続期間、例えば1000時間走行することがある。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、そのマイルストーンの達成を記録した後、その達成を図形的に記念する表彰リボンの描写などのアイコンを表示する。
【0106】
このようにして、本発明の各種実施では、ユーザーの過去の達成を記念することで、将来の運動成果を促す肯定的なフィードバックをユーザーに与えることができる。無論、本発明のいくつかの実施では、代わりのまたはさらなる達成を記念することができる。
【0107】
決意
本発明のいくつかの実施では、ユーザーが特定の運動達成を成し遂げるように決意することを支援し、次いでその決意を守ることができる。例えば、本発明の各種態様では、図16に示すユーザーインターフェース1601のようなユーザーインターフェースを与えることができる。この図でわかるように、インターフェース1601は、達成フィールド1605および結果フィールド1607を有する決意表明1603を与える。ユーザーインターフェースは提出ボタン1609も含む。ユーザーが決意を行いたいと望む場合、彼または彼女は、所望の達成目的(距離など)を達成フィールド1605に挿入することができ、ユーザーが表明された達成を果たさない場合に生じる何らかのタスクまたは他のアクションを結果フィールド1607に挿入することができる。いったんユーザーが達成フィールド1605および結果フィールド1607における情報を全部揃えると、ユーザーは、提出ボタン1609を作動することで、運動データ表示構成モジュール605に決意情報を提出する。
【0108】
決意情報を受け取った後、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーが彼または彼女の決意に従ったかどうかを確定するためにユーザーの運動活動をモニタリングする。ユーザーが表明された決意を果たしたと運動データ表示構成モジュール605が確定する場合、運動データ表示構成モジュール605は、何らかの種類の肯定的フィードバックをユーザーに与えることができる。例えば、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーが彼または彼女の決意を守ったことを祝福する電子メールメッセージをユーザーに送ることができる。運動データ表示構成モジュール605は、上記の達成を代わりにまたはさらに記念することができる。しかしながら、表明された決意をユーザーが果たさない場合は、運動データ表示構成モジュール605は、特定のタスクまたはアクションを行うようにユーザーを励ます。例えば、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーに彼または彼女の決意を思い出させる電子メールメッセージをユーザーに送ることができる。無論、本発明の各種実施では、特定のタスクまたはアクションを行うようにユーザーを励ます、代わりのまたはさらなるアクションを行うことができる。
【0109】
イベント、競争、またはレース
ランナーなどのユーザーまたは運動者が本発明の態様のシステムを使用することで情報を収集する場合、一態様のユーザーインターフェースは、運動者が彼らの身体活動に関する情報を使用、共有および比較するための追加の特色および機能性を与えることができる。本発明の例示的一形態では、および図17に示すように、運動情報は、図18〜60に関して下記でより詳細に説明するようにユーザーインターフェース上に表示される。
【0110】
前述のように、ユーザーまたは運動者は、イベント、競技会、もしくはレースに参加することもでき、かつ/または他のユーザーもしくは運動者にイベント、競技会、もしくはレースをチェンレンジすることもできる。一態様では、そのような参加者は、コーディネートされたイベント、競技会、またはレースの一部として、運動成績情報を共有し、比較することができる。参加者は、自身の地理的領域において所定のタイムフレーム以内に各自の運動成績を完了することができる。またこれは、個々の参加者によって決定された時間に行うこともできる(すなわち、参加者は自分の選択した時間にレースを走ることができる)。その後、各参加者の運動成績を集約して、一つのイベント、競技会、またはレースにすることができる。例えば、図18および図19に、相当数の参加目標(例えば、参加者100万人)を有する、実質的に世界規模の(例えば、複数の地理的に多様な都市の間における)レースの概要を示す。したがって、本発明の一態様は、1グループの参加者の間でのイベント、競技会、またはレースを可能にし、円滑に行わせることができる。図20に示すように、参加者は、(例えば、複数の地理的に多様な都市のうちの一つにおいて)イベント、競技会、もしくはレースに実際に参加しようとするのを選ぶか、または仮想的に参加することもできる。さらに、ユーザーインターフェースは、参加者に、別の参加者または他の任意の人もしくは団体のためのチャリティの約束や寄付を行わせることもできる。一態様では、チャリティの約束または寄付は、イベント、競技会、またはレースに実際に参加する参加者と仮想的に参加する参加者の両方に適用することができる。
【0111】
図20に示すように、ユーザーは運動活動またはレースに、実際に参加することも、仮想的に参加することも、チャリティ参加者として参加することもできる。実際にレースに参加する参加者は、レースが行われている地理的場所に文字通り物理的に存在すると考えられる。仮想的にレースに参加する参加者は、レースが行われる地理的場所以外の場所においてレースに参加することができる。例えば、参加者はある世界的なレースに参加したいが、参加者が住む地理的場所はレースの開催都市ではない場合がある。参加者は、開催都市の地理的場所におけるレースのルートを模した、その参加者の地元の地理的場所におけるレースのルートを決定することができる。仮想参加者は、距離、地形、および/または難易度に基づいてルートを選択することができる。仮想参加者は、開催都市でレースが行われるのと同時にレースを走ろうとすることができ、自分の運動成績を、開催都市のレース結果において考察してもらうために提出しようとすることができる。別の参加者が、チャリティ参加者としてレースに参加しようとする場合もある。これらのチャリティ参加者は、チャリティ参加者などによって達成される特定の結果を目的として、チャリティ参加者がレースに参加するためのお金、サービス、または品物を寄付するスポンサーを獲得することができる。
【0112】
図21に、イベント、競技会、またはレースに関連するユーザーインターフェース機能を示す。例えば、参加者は、イベント、競技会、またはレースと関連付けられた宣伝広告を探すこともでき、レースと関連付けられたコンテスト(例えば、その賞品を、参加者が実際にイベント、競技会、またはレースに参加することができるようにするための地理的に多様な都市のうちの一つへの旅行などとすることができる)に参加することもでき、参加者の運動成績を記録するための機器および/または方法を調べることもできる。運動者またはユーザーはさらに、イベント、競技会、またはレースの都市の物理的部分を開催するはずの所定の地理的に多様な都市のうちの一つまたは複数を探し出し、各都市に関連するコンテンツを調べることもできる。さらに参加者は、所定の地理的に多様な都市のうちの一つ以外の場所におけるイベント、競技会、またはレースに実際に参加しようとする場合には、独自の実際のレースを主催する機会を持つこともできる。また参加者は、参照によりその全体が本明細書に組み入れられる、2009年2月27日付けで出願された、米国特許出願第12/395,047号明細書に記載されるように、イベント、競技会、またはレースに関連するトレーニングプログラムを選択し、かつ/または個人もしくはグループ用のトレーニングツールと対話することもできる。
【0113】
図21にさらに、参加者が、イベント、競技会、またはレースに参加している他の参加者の場所、地元などを表示させることができることを示す。加えて、ユーザーインターフェースは、注目の参加者のプロフィールを提供することを含めて、個々の参加者のプロフィールを提供することもできる。図21にはさらに、参加者が、以下でよりに詳細に説明するように、イベント、競技会、またはイベントと関連付けられ得るチャリティに関する詳細を表示させることができることも示されている。参加者はさらに、イベント、競技会、またはレースと関連付けられた音楽コンサートおよびバンドと関連付けられた詳細や、イベント、競技会、またはレースと関連付けられた曲目リストを調べることもできる。最後に、参加者は、別のユーザー、運動者、または友人を、実際にであれ、仮想的にであれ、または後援もしくはチャリティのためにであれ、イベント、競技会、またはレースに参加するよう勧誘することもできる。態様はこの状況だけに限定されるものではない。
【0114】
図22〜28に、イベント、競技会、またはレースと関連付けることのできる様々なユーザーインターフェースの特徴を示す。例えば、参加者は、イベント、競技会、またはレースに参加することに決めると、図22で示すように、自分がそうしようとする理由を記載することができる。参加者はさらに、図23で示すように、所定の都市のうちの一つで参加するか、それとも別の場所で参加するか指定することもできる。図24には、参加者のためのユーザーインターフェースのホームページ態様が示されており、このホームページ以降、参加者は、図25で示すように、さらにパーソナル化されたホームページにログインすることができる。ユーザーまたは運動者の個人用ホームページは、参加者のプロフィール、他の参加者にチャレンジするためのインターフェース、参加者および/またはイベント、競技会、もしくはレースと関連付けられた曲目リストまたは他のオーディオ、ならびにイベント、競技会、もしくはレースに関するリソースへのリンクまたはその他のアクセスを含むことができる。図26には、ユーザーまたは運動者のプロフィールと関連付けられる別の詳細が示されている。例えば、プロフィールは、後援者(参加者の代わりにチャリティの約束もしくは寄付を行っている後援者、友人、家族、または参加者の他の任意の後援者など)のリストを含むことができる。プロフィールはさらに、もしあれば、参加者と関連付けられた一つまたは複数のチャリティを表示することもできる。加えてプロフィールは、ユーザーと関連付けられた写真、ビデオ、音楽などを含むこともできる。最後に、プロフィールは、(例えば、後援者、他の参加者、および/またはイベント、競技会、もしくはレースのコーディネーターによる)参加者とのコミュニケーションを円滑化するためのメッセージインターフェースを含むことができる。
【0115】
図27には、ユーザーインターフェースがさらに、実際のイベント、競技会、またはレースを開催する所定の都市のうちの一つまたは複数のプロフィールも提供し得ることが示されている。例えば、参加者は、都市を選択し、その都市において参加することに決めている他の参加者、その都市内でのイベント、競技会、またはレースのためのルート(ルート情報は、地図およびその都市のレースルートに関するユーザーが生成したコメントを含み得る)、およびその都市と関連付けられたチャリティを表示させることができる。加えて、ユーザーインターフェースは、その都市と関連付けられたマルチメディアコンテンツ、ならびにその都市についての多くの参加者リソース(例えば、レース日の情報、コンサート情報、ローカルチャリティ情報、旅行情報、ルートおよびコース情報、具体的なイベント情報、ならびにイベント、競技会、またはレースへの参加に関する一般情報など)を提供することもできる。図28にはさらに、ユーザーインターフェースが特定の所定のイベント、競技会、またはレースの都市に関して提供し得る情報が詳述されている。
【0116】
図29〜36に、イベント、競技会、またはレースに関するユーザーインターフェースの別の態様を示す。例えば、図29には、イベント、競技会、またはレースと関連付けられた一つまたは複数のチャリティおよび各チャリティの(例えば、合計走行距離、チャリティと関連付けられた参加者の総数、および/または寄付もしくは寄付の約束の総額としての)進捗状況が示されている。さらに、複数のチャリティをそれらの進捗状況に基づいて比較することもできる。図29ではさらに、上位の個人資金調達者も明らかにすることができる。図30には、ユーザーインターフェースが、イベント、競技会、またはレースに関連するオーディオコンテンツを提供し得ることが示されている。オーディオコンテンツはさらに、特定の所定の都市と関連付けることもできる。図31には、参加者が、所定の都市によって開催されるものに加えて、他の組織的な実際のイベント、競技会、またはレースにも参加し得ることが示されている。
【0117】
例えば、一態様のユーザーインターフェースは、参加者による独自の実際のイベント、競技会、またはレースの開催を円滑に行わせたり、所定の都市によって開催されるもの以外の既存の実際のイベント、競技会、またはレースへの参加を容易にしたりすることができる。例えば、図32には、個人参加者に加えて、チームも実際のイベント、競技会、またはレースを開催し得ることが示されている。さらに図33には、チームを、企業、組織、またはその他の団体と関連付けることができることも示されている。図34〜36に、ユーザーインターフェースが、パーソナル化された(例えば、個人、チーム、企業、組織、またはその他の団体向けの)商品の製作を円滑化し得ることを示す。一態様では、商品はさらに、イベント、競技会、またはレースへの参加を指示することもできる。また商品は、集まったチームメンバーの総数、ユーザーインターフェースにアップロードされる各ユーザーのセンサデータから求められる合計走行マイル数などの設定パラメータに基づいて参加者に授与することもできる。
【0118】
図37〜40に、ユーザーインターフェースが、イベント、競技会、またはレースと関連付けられた一つまたは複数のコンテストを円滑に行わせることができることを示す。例えば、図37には、ユーザーインターフェースが個人参加者に、その参加者が所定の都市のうちの一つにおけるイベント、競技会、またはレースに実際に参加するためのその都市への旅行をその褒賞とするコンテストを提案し得ることが示されている。このコンテストは、所与の期間におけるユーザーまたは運動者の最長の1回の走行、所与の期間において記録された最大累積距離、獲得された最大トレーニングチャレンジ、所定の運動成績目標を達成した最高齢のメンバー、採用、チャリティへの貢献、最も向上した運動成績、最多ダウンロード数の、もしくは別の人気の高い音楽曲目リスト、最多後援者、または他の任意の基準に関連するものとすることができる。コンテストはさらに、有名なアスリートなどのそっくりさんコンテストも含むことができる。図38には、ユーザーインターフェースと(例えば、新規参加者として)対話するだけで、参加者がコンテストに登録されることが示されている。図39および図40には、コンテストが、所定の都市に加えて、例えば、最大のイベント、競技会、またはレースの創設および調整と関連付けられ得ることが示されている。例えば、29の所定の都市を含む一態様では、1者または複数の参加者によって創設され、調整された最大のイベント、競技会、またはレースを、第30番目の名誉都市と呼ぶこともできる。コンテストに勝った都市は、所定の各都市と、例えば、レース日のコンサートの開催などの一つまたは複数の恩典を共有することができる。
【0119】
図41〜43に、ユーザーインターフェースが参加者に、1名または複数の友人を、参加者として、かつ/または後援者としてイベント、競技会、またはレースに参加するよう勧誘させることができることを示す。図42には、ユーザーインターフェースが、一つまたは複数のソーシャル・ネットワーキング・サービスによって維持されるソーシャルネットワークを活用するために、それらのサービスと対話し、かつ/またはこのためのアプリケーションを提供し得ることが具体的に示されている。図43には、ユーザーインターフェースが、ユーザーまたは運動者のプロフィール、チャレンジおよび/またはコンテストへの参加、チャリティ寄付総額、ならびにチャリティ順位提示ボード(leader board)に関連した動的コンテンツを含むウィジェットを提供し得ることが示されている。動的コンテンツはこの状況だけに限定されるものではない。
【0120】
図44〜46に、参加者がイベント、競技会、またはレースに登録するための、ユーザーインターフェースとの対話以外の、またはこれに代わる方法を示す。例えば、参加者(または参加志望者)は、移動式ビデオキオスク、(例えば、小売店、大学構内などに設置された)固定式ビデオキオスク、または公共の展示台(public showcase)と対話して、イベント、競技会、もしくはレースに登録し、かつ/またはその進捗をモニターすることができる。公共の展示台はさらに、ユーザーまたは運動者がイベント、競技会、またはレースに登録する際に、ユーザーまたは運動者のプロフィールを表示することもできる。加えて、例えば、実際のイベント、競技会、またはレースのフィニッシュラインなどに隣接して位置する公共の展示台が、参加者の順位提示ボード、ならびにイベント、競技会、またはレースを終えた個人参加者と関連付けられたパーソナル化情報(例えば、友人および/または後援者からのメッセージ)を表示することもできる。
【0121】
図47〜53に、ユーザーインターフェースの別の態様を示す。例えば、図47には、ユーザーインターフェースが、実質的に共通の特徴を有する参加者間にリンクまたはその他の接続を作成し得ることが示されている。そのような共通の特徴は、参加者がイベント、競技会、もしくはレースに登録した(またはユーザーインターフェースと関連付けられたコミュニティに参加した)日付、走った距離、ペース、パワーソングもしくはオーディオ再生リストの楽曲、食習慣または参加者に関連する他の任意の特徴を含むことができる。特に、様々な地理的場所からの参加者のために、ユーザーインターフェースは、実質的に共通の特徴を有する参加者の間のコミュニケーションを円滑に行わせるための翻訳ツール、ウィジェットなどを提供することができる。
【0122】
図48には、ユーザーインターフェースが、ユーザーもしくは運動者のそれぞれのイベント、競技会、またはレースへの参加と関連付けられたビデオおよび/またはマルチメディアコンテンツを含むビデオを編集し得ることが示されている。例えば、参加者は、各自がイベント、競技会、またはレースに参加している間、実質的に連続ビデオを編集し続けることができる。より具体的には、連続ビデオは、イベント、競技会、またはレースに参加している参加者それぞれのショート・ビデオ・クリップ(例えば、1秒のもの)が1本のビデオに編集されたものを含むことができる。より一般的に、図50および図51には、イベント、競技会、もしくはレースをまとめて、かつ/または所定の参加都市に基づいて報道するためのビデオおよび/またはマルチメディアコンテンツを提供し得ることが示されている。例えば、ユーザーインターフェースは、イベント、競技会、またはレースが地理的に多様な都市にまたがって展開される際にこれを報道するために、世界的なパーソナリティのチームが司会をつとめる、24時間体制の多言語ストリーミングビデオを提供することができる。さらに、同じまたは実質的に同様のビデオ報道を、リアルタイムでまたは例えば、イベント、競技会、もしくはレースの開始時刻などを調整するように時間をずらして、所定の都市のそれぞれにおいて提供することもできる。したがって、所定の都市のそれぞれにおいてイベント、競技会、またはレースに参加している参加者は、あたかも一つの世界規模のイベント、競技会、またはレースに参加しているかのように感じることができる。
【0123】
図49には、ユーザーインターフェースが、イベント、競技会、またはレースへの参加者に付随する一つまたは複数の記事を提供し得ることが示されている。例えば、ユーザーインターフェースは、オリンピック選手、オリンピック候補選手、またはその他のプロもしくは有名人の参加者の参加に関する記事を含むことができる。各記事は、イベント、競技会、もしくはレースに参加する動機づけ、チャリティに貢献し、もしくはこれを約束する動機づけを提供することもでき、かつ/または単に注目に値する参加者もしくは運動者の参加を記録するだけのものとすることもできる。
【0124】
図52および図53には、ユーザーインターフェースが、イベント、競技会、またはレースの記念品の創設を円滑化し得ることが示されている。例えば、参加者は、イベント、競技会、またはレース全体からの(例えば、世界中からの)画像および情報とやりとりして、パーソナル化された記念品を作成することができる。画像および情報のギャラリーは、個人的な写真、個人プロフィール情報(例えば、参加の理由、サポートメモなど)、ならびにイベント、競技会、またはレースからの個人統計およびゼッケン情報を含むことができる。また、画像および情報のギャラリーは、他のユーザー、運動者、または写真家からの都市およびイベント、競技会、またはレースの画像、(例えば、運動成績、チャリティ募金総額などと関連付けられた)世界的な順位提示ボード情報、チャリティ情報、および(例えば、世界規模で準備されたイベント、競技会、またはレースがその種のこれまでで最大のものを表すなどの場合の)世界記録証明書も含むことができる。ユーザーインターフェースはさらに、参加者が記念のテンプレートを選択し、色または配色を変更し、画像にコメントを付け、または別の方法でテキストを挿入するためのツール、および記念品をカスタマイズするための他の任意のツールも提供することができる。一態様の記念品は、仮想のもの(例えば、ユーザーインターフェースを介して利用できるもの)とすることもでき、かつ/または現実のもの(例えば、参加者がそれをデザインすると、印刷され、参加者に届けられるものなど)とすることもできる。
【0125】
図54〜60に、各態様の様々なプロセスフローを示す。例えば、図54には、参加者が仮想レースに参加申込をする際のプロセスフローが示されている。ユーザーインターフェースのホームページ(すなわち、一般向けまたはビジター向けのホームページ)から、参加者は、仮想レースに参加申込することができる。参加者がすでにユーザーインターフェースと関連付けられている(例えば、メンバーである)場合、参加者はその後ログインし、自分の仮想レースへの登録を確認することができる。まだユーザーインターフェースと関連付けられていない(例えば、メンバーではない)場合、ユーザーインターフェースは、メンバー資格および/または仮想レースへの参加に関する情報を提供することができ、その後参加者は、メンバー資格を得て、仮想レースへの登録を確認することができる。あるいは、メンバー参加者は、自分の個人用ホームページにログインして、仮想レースに直接登録することもできる。
【0126】
図55には、参加者が実際のレースに参加申込するためのプロセスフローが示されている。例えば、ユーザーインターフェースのホームページ(すなわち、一般向けまたはビジター向けのホームページ)から、参加者は、実際のレースに登録することができ、参加者がそこで実際のレースに参加する都市を選択することができる。メンバー参加者は、各自の個人用ホームページにログインして各自の実際のレースへの登録を確認し、もしあれば、どのチャリティを各自のレース参加と関連付けるか決定することができる。あるいは、非メンバー参加者は、メンバー資格を得るための個人情報(例えば、電子メールアドレスまたは他のログイン名、パスワード、誕生日)を入力して、各自の実際のレースへの登録を確認し、もしあれば、どのチャリティを各自のレース参加と関連付けるか決定することができる。その後ユーザーインターフェースは、メンバーおよび非メンバーのレース登録者を、実際のレースの都市と共に識別するプロフィールを生成することができ図56には、参加者がそのメンバーであり、または実際のレースに参加するためにメンバー資格を得る必要のない場合の別のプロセスフローの態様が示されている。
【0127】
図57には、参加者がチャリティランに参加するプロセスフローが示されている。参加者は、仮想レースまたは実際のレースにすでに登録すると、一つまたは複数のチャリティを選択し、その後、選択された一つまたは複数のチャリティへの寄付および/または寄付の約束をするよう友人および/または後援者を勧誘することができる。より具体的には、図58のプロセスフローで示すように、友人または後援者は、勧誘を受け取ると、レースに関する情報、ならびに、もしあれば、参加者の目標を検討することができる。次いで、友人または後援者は、直接寄付を行うこともでき、または単位距離当たりの金額を約束することもできる。図59には、ユーザーまたは運動者のレースへの参加および/またはレースの完了時に、友人または後援者が寄付の約束を果たすプロセスフローが示されている。
【0128】
図60には、ある人がある参加者から「友人に知らせる」通知(例えば、電子メール)を受け取る一態様のプロセスフローが示されている。「友人に知らせる」通知は、ユーザーまたは運動者の個人的な参加勧誘、その人が勧誘された対象である所定の都市に関連する情報、もしあれば、レースの参加者のチャリティ目標に関連する情報、および/または、レースが所定の都市のうちの一つによって開催されるものではない場合の、開催レースに関連する情報を含むことができる。その後その人は、図54〜56を参照して説明したようにレースに参加するかどうか決定することができる。
【0129】
本発明の前述の各局面によれば、システムは、(1)複数のモジュールを有するメモリと、(2)コンピュータインターフェースと、(3)プロセッサとを備えることができる。メモリは、レースなどの運動活動における複数の参加者の参加者情報を記憶する参加者モジュールを備えることができる。複数の参加者には、第1の参加者および第2の参加者が含まれ得る。参加者は、個人とすることもでき、チームメンバーを含むチームとすることもできる。またメモリは、運動活動中に参加者によって収集され得る一つまたは複数の運動データに関連する情報を記憶する運動活動モジュールも有し得る。運動データは、レースにおいて参加者によって達成される速度、距離、ペース、タイムなどのレース成績データとすることができる。コンピュータインターフェースは、運動活動またはレースにおける参加者のそれぞれから運動データまたはレース成績データを受け取ることができる。プロセッサは複数の参加者からの運動データを比較するように構成することができる。またプロセッサは、複数の参加者それぞれについての運動データを評価して、順位提示ボードの結果を判定するように構成することもできる。
【0130】
順位提示ボードは、タイム、距離、ペース、または他の任意の判定要因による、レースにおける参加者のランキングとすることができる。順位提示ボードは、全参加者からの結果を含むこともでき、一部の参加者からの結果を含むこともできる。例えば、順位提示ボードは、年齢、性別、技能レベル、または地理的場所でソートすることができる。参加者は各自の結果を他の任意の参加者の結果と比較することができる。例えば、第1の地理的場所においてレースに参加する参加者が、自分の結果を、第2の地理的場所における参加者と比較して、その参加者が第2の地理的場所においてレースに参加した場合、どの程度にランク付けされるか判定することもできる。別の例では、第1の年齢グループの参加者が、自分の結果を別の年齢グループの参加者と比較することもできる。順位提示ボードの結果は、スポンサー付きウェブサイトなど、任意の適切な形で表示し、または出力することができる。
【0131】
運動データまたはレース成績データは、図2〜4に示す、前述の運動能力感知機器など、任意のユーザー機器によって収集することができる。運動能力感知機器には、加速度計、歩数計、傾斜計、心拍数モニター、脈拍数モニター、および他の任意のセンサなどの1台または複数のセンサが含まれ得る。そのような運動能力感知機器は、携帯式で、ユーザーに取り付けられるものとすることができる。上記のように、運動能力感知機器は、参加者の靴底構造内に取り付け、または埋め込むことができる。運動能力感知機器によって編集された情報は、前述の運動活動モジュールにアップロードすることができる。また、運動データまたはレース成績データは、レースの開催地で感知することもできる。例えば、参加者に、レース中に装着するための、RFIDタグなどのコンピューティング機器を与えることもできる。レースのルートに沿った様々な地点において、参加者に取り付けられたRFIDタグまたは他のコンピューティング機器もしくはセンサを検出し、参加者の速度、距離などを計算することができる。別の例は、レースルートに沿って参加者の位置を検出し、速度および距離を計算する全地球測位システム(「GPS」)を有する機器を含むものである。任意の適切な運動能力感知機器を使用して参加者の運動成績データを検出することができる。
【0132】
レースは、複数の開催都市において行うことができる。各開催都市は、パレード、コンサート、懇親会などの、レースと関連付けられる特定のイベントを行うことができる。実際の参加者は、先に図21を参照して説明したように、開催都市のうちの一つでレースに参加することができる。仮想参加者は、開催都市以外の別の場所でレースに参加することができる。
【0133】
レースにおける任意の参加者に賞を授与することができる。賞は、金銭、栄誉、景品、衣料品、または他の任意の種類の表彰とすることができる。場合によっては、賞は、参加者がレースを完了したことを記念するTシャツや帽子など、カスタマイズされたレースの記念品とすることもできる。賞はグループまたは性別における最高タイムを有する参加者などの、選ばれた一部の参加者に授与することができる。
【0134】
別の例では、世界規模のレースを運営するシステムは、(1)少なくとも、第1の地理的場所における第1の参加者および第2の地理的場所における第2の参加者を含む複数の参加者からのレース登録データを記憶するサーバと、(2)レース登録情報をサーバに送信するように構成されている、参加者のうちの少なくとも1名からレース登録情報を受け取る登録キオスクと、(3)複数の参加者のそれぞれからレース成績データを受け取るコンピュータインターフェースと、(4)少なくとも一部は複数の参加者のそれぞれからのレース成績データに基づいて順位提示ボードを作成するように構成されている、複数の参加者のそれぞれのレース成績データを比較するように構成されたプロセッサと、(5)順位提示ボードを表示する出力機器とを備えることができる。
【0135】
さらに別の例では、システムは、(1)複数のレース参加者の第1の部分が第1の地理的場所においてレースに参加し、レース参加者の第2の部分が第1の地理的場所とは異なる第2の地理的場所においてレースに参加する、複数の地理的領域においてレースに参加する複数のレース参加者と、(2)それぞれが少なくとも1台の運動能力センサを含む複数の運動能力感知機器であり、少なくとも1台が地理的場所のすべてにおいてレース参加者のそれぞれに取り付けられ、それぞれがレース中に、レース中の参加者の速度と距離のうちの少なくとも一つを含む参加者のそれぞれのレース成績データを感知するように構成されている運動能力感知機器と、(3)複数の地理的場所のすべてにおける運動能力感知機器のそれぞれからのレース成績データを受け取り、これを処理する中央コンピュータとを備えることができる。中央コンピュータは、(1)複数の運動能力感知機器のそれぞれからレース成績データを受け取る受信機と、(2)参加者のそれぞれからのレース成績データを編集するプロセッサと、(3)参加者のそれぞれからのレース成績データを、各レース参加者がアクセスすることのできるウェブサイト上に表示するウェブサーバとを備えることができる。
【0136】
例えば、世界規模のレースを、世界中の複数の国々など、様々な地理的場所において組織することもできる。参加者は、レースが開催される地理的領域のいずれかにおいてレースに参加するよう登録することもでき、別の場所において仮想的にレースに参加するよう登録することもできる。参加者は、それぞれ、各自の速度や距離など、レース中の各自の成績データを感知するための、図2〜4に示すような運動能力感知機器を装着する。次いで参加者は、成績情報を、レースの1者もしくは複数のスポンサーまたはレースの主催者が運営し得る中央コンピューティング機器にアップロードすることができる。また、中央コンピュータは、第3者によって運営されてもよい。中央コンピュータは、参加者のそれぞれからの成績データを編集することもでき、かつ/または参加者のそれぞれからの成績データを評価することもできる。例えば、中央コンピュータは、参加者のレース完了タイムの結果リストを、最短時間から最長時間の順に決定することもできる。中央コンピュータは、成績データに対する任意のデータマニピュレーションを行うことができる。中央コンピュータは、ウェブサイトを主催するウェブサーバにデータを送信することができる。成績データおよび成績データに対して行われる任意のデータマニピュレーションまたは評価は、ウェブサイト上に表示することができる。ウェブサイトは、参加者だけがアクセスすることのできる専用ウェブサイトとすることもでき、またはだれでもアクセスすることのできる公開ウェブサイトとすることもできる。
【0137】
本発明の別の局面においては、キットが、運動能力感知機器およびレース登録情報を含み得る。キットは、参加者が購入でき、または参加者に与られ得るレースキットとすることができる。キットは、参加者が各自のレースへの参加を開始するのに役立つ品目のうちの少なくともいくつかを含むことができる。例えば、キットは、運動能力感知機器、レースが開催される開催都市のリスト、レースへの登録方法についての指示事項、レースに備えたトレーニングについての助言などを含むことができる。また、このレースキットには、それだけに限らないが、Tシャツ、レースゼッケン、水筒、スポンサーによって販売される製品のクーポンもしくは引換券などの用具または製品を含めることもできる。キットには任意の情報を含めることもできる。
【0138】
複数の地理的場所において運動イベントを開催することのできる世界規模の運動コミュニティという概念は、ハイキング、登山、釣りなど、複数の人または参加者が関与する任意の活動またはスポーツに利用することができる。
【0139】
結論
本発明を実施する本発明において好ましい形態を含む特定の例に関して本発明を説明してきたが、添付の特許請求の範囲に開示されている本発明の精神および範囲内にある上記のシステムおよび技術について多くの変形および置換が存在することを、当業者は理解すると考えられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のモジュールを有するメモリであって、
少なくとも第1の参加者および第2の参加者を含む運動活動への複数の参加者のための参加情報を記憶する参加者モジュールと、
前記運動活動中に前記参加者から収集される一つまたは複数の運動データに関連する情報を記憶する運動活動モジュールとを含む、前記複数のモジュールを有するメモリと;
前記参加者のそれぞれから運動活動に関連する前記運動データを受け取るコンピュータインターフェースと;
前記運動データを、前記メモリの前記参加者モジュールに記憶された参加者情報を有する参加者と関連付けるように構成されたプロセッサであり、前記複数の参加者のうちの少なくとも一部分の前記運動データを比較するようにも構成されている、前記プロセッサと
を備えるシステム。
【請求項2】
参加者情報が、年齢、性別、技能レベル、運動成績履歴、および運動活動に参加するための地理的場所のうちの少なくとも一つを含む、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
参加者のうちの少なくとも1者が複数のチームメンバーを含むチームである、請求項1記載のシステム。
【請求項4】
運動データが、運動活動中の参加者それぞれの速度、ペース、距離、およびタイムのうちの少なくとも一つを含む、請求項1記載のシステム。
【請求項5】
運動活動が競技会である、請求項1記載のシステム。
【請求項6】
運動活動がレースである、請求項1記載のシステム。
【請求項7】
レースが少なくとも5kmの距離である、請求項6記載のシステム。
【請求項8】
レースが、第1の地理的場所に位置し、第1の参加者は該第1の地理的場所に位置し、第2の参加者は第2の地理的場所に位置する、請求項6記載のシステム。
【請求項9】
第2の参加者がレースへの仮想参加者である、請求項8記載のシステム。
【請求項10】
レースは複数の開催都市で行われる、請求項6記載のシステム。
【請求項11】
第1の参加者が開催都市のうちの一つにおいてレースに参加し、第2の参加者は、該開催都市のうちの一つではない地理的場所において運動活動に参加する、請求項10記載のシステム。
【請求項12】
複数の開催都市がそれぞれレースの後でコンサートを開催する、請求項10記載のシステム。
【請求項13】
第1の参加者が第1の地理的場所に位置し、第2の参加者が、該第1の地理的場所とは異なる第2の地理的場所に位置する、請求項1記載のシステム。
【請求項14】
コンピュータインターフェースが運動データを、携帯式であり、少なくとも1名の参加者に取り付けることのできる、少なくとも1台の運動能力センサを備える運動能力感知機器から受け取る、請求項1記載のシステム。
【請求項15】
少なくとも1台の運動能力センサが、加速度計、歩数計、傾斜計、および心拍数モニターのうちの少なくとも一つを含む、請求項14記載のシステム。
【請求項16】
各参加者が、携帯式であり、運動活動中に該参加者に取り付けることのできる運動能力感知機器を有する、請求項14記載のシステム。
【請求項17】
プロセッサがさらに、複数の参加者のそれぞれからの運動データを評価して順位提示ボードの結果を決定するように構成されている、請求項1記載のシステム。
【請求項18】
プロセッサがさらに、少なくとも一部は順位提示ボード(leader board)の結果に基づいて、少なくとも1名の参加者に賞を授与するように構成されている、請求項17記載のシステム。
【請求項19】
賞が運動活動のカスタマイズされた記念品である、請求項18記載のシステム。
【請求項20】
賞が順位提示ボードの結果に含まれる各参加者に授与される、請求項18記載のシステム。
【請求項21】
複数の参加者のうちの第1の部分は第1の場所において運動活動に参加し、プロセッサがさらに、前記第1の場所において前記運動活動に参加した前記参加者で順位提示ボードの結果をソートするように構成されている、請求項17記載のシステム。
【請求項22】
複数の参加者のうちの第2の部分は第2の場所において運動活動に参加し、プロセッサがさらに、前記第2の場所において前記運動活動に参加した前記参加者で順位提示ボードの結果をソートするように構成されている、請求項21記載のシステム。
【請求項23】
プロセッサがさらに、第1の場所において運動活動に参加する参加者からの運動データを、第2の場所において運動活動に参加する参加者の順位提示ボードの結果と比較するように構成されている、請求項22記載のシステム。
【請求項24】
参加者がアクセスできるウェブサイト上に順位提示ボードの結果を表示することのできる出力コンピューティング機器をさらに備える、請求項17記載のシステム。
【請求項25】
出力機器をさらに備える、請求項1記載のシステム。
【請求項26】
出力機器が、参加者の少なくとも一部分の運動データに関連する音声および/または映像データを出力することができる、請求項25記載のシステム。
【請求項27】
出力機器が、コンピューティング機器、モバイル機器、スマートフォン、および携帯用オーディオ機器のうちの少なくとも一つである、請求項25記載のシステム。
【請求項28】
コンピュータインターフェースがさらに、少なくとも一部は運動活動への参加者の参加に基づいてチャリティのための寄付を受け取るように構成されている、請求項1記載のシステム。
【請求項29】
複数の参加者の第1の部分は第1の地理的場所においてレースに参加し、前記参加者の第2の部分は、前記第1の地理的場所とは異なる第2の地理的場所において前記レースに参加する前記参加者のそれぞれからレース登録情報を受け取る工程;
前記複数の参加者が前記レースを完了した後で該参加者のそれぞれからレース成績データを受け取る工程;および
少なくとも一部は、前記複数の参加者のそれぞれからの前記レース成績データに基づいて結果リストを生成する工程
を含む、世界規模のレースを組織する方法。
【請求項30】
レースが複数の開催都市において行われ、第1の地理的場所は開催都市であり、第2の地理的場所は開催都市ではない、請求項29記載の方法。
【請求項31】
レース成績データが、携帯式であり、参加者のそれぞれに取り付けることのできる複数の運動能力感知機器によって生成される、請求項29記載の方法。
【請求項32】
複数の参加者の第1の部分の第1の参加者のレース成績データを、該複数の参加者の第2の部分の結果リストと比較する工程をさらに含む、請求項29記載の方法。
【請求項33】
第1の地理的場所が第1の国にあり、第2の地理的場所は、該第1の国とは異なる第2の国にある、請求項29記載の方法。
【請求項34】
少なくとも一部が結果リストに基づいて賞を授与する工程をさらに含む、請求項29記載の方法。
【請求項35】
レース登録情報が、年齢、性別、技能レベル、および地理的場所のうちの少なくとも一つを含む、請求項29記載の方法。
【請求項36】
年齢、性別、技能レベル、および地理的場所のうちの少なくとも一つで結果リストをソートする工程をさらに含む、請求項35記載の方法。
【請求項37】
少なくとも、第1の地理的場所における第1の参加者と該第1の地理的場所とは異なる第2の地理的場所における第2の参加者とを含む複数の参加者からのレース登録データと、該参加者のそれぞれからのレース成績データとを記憶するサーバと;
前記参加者のうちの少なくとも1名からレース登録情報を受け取る登録キオスクであり、前記レース登録情報を前記サーバに送信するように構成されており、前記第1の地理的場所に配置されている、前記登録キオスクと;
前記複数の参加者のそれぞれからレース成績データを受け取る、該レース成績データを前記サーバに送信することのできるコンピュータインターフェースと;
前記サーバから前記レース成績データを受け取るように構成されていると共に、前記複数の参加者のそれぞれの前記レース成績データを比較するようにも構成されているプロセッサであり、さらに、少なくとも一部は前記複数の参加者のそれぞれからの前記レース成績データに基づいて順位提示ボードを作成するように構成されている、前記プロセッサと;
前記順位提示ボードを表示する出力機器と
を備える、世界規模のレースを運営するためのシステム。
【請求項38】
各参加者ごとのレース登録データが、年齢、性別、技能レベル、および地理的場所のうちの少なくとも一つを含む、請求項37記載のシステム。
【請求項39】
順位提示ボードが、参加者のそれぞれの年齢、性別、技能レベル、および地理的場所のうちの少なくとも一つでソートすることができる、請求項38記載のシステム。
【請求項40】
プロセッサがさらに、第1の地理的場所からの参加者のレース成績データを、第2の地理的場所の順位提示ボードの結果と比較するように構成されている、請求項39記載のシステム。
【請求項41】
出力機器は、参加者のそれぞれがアクセスできる順位提示ボードを含むウェブサイトを表示することのできるウェブサーバである、請求項37記載のシステム。
【請求項42】
複数のレース参加者の第1の部分が第1の地理的場所においてレースに参加し、該レース参加者の第2の部分が、前記第1の地理的場所とは異なる第2の地理的場所において前記レースに参加する、複数の地理的場所においてレースに参加する複数のレース参加者と;
それぞれが少なくとも1台の運動能力センサを含む複数の運動能力感知機器であって、少なくとも1台が前記地理的場所のすべてにおいて前記レース参加者のそれぞれに取り付けられ、それぞれが前記レース中に、前記レース中の前記参加者の速度と距離のうちの少なくとも一つを含む前記参加者のそれぞれのレース成績データを感知するように構成されている前記複数の運動能力感知機器と;
前記複数の地理的場所のすべてにおける前記運動能力感知機器のそれぞれから前記レース成績データを受け取り、これを処理する中央コンピュータであって、
前記複数の運動能力感知機器のそれぞれから前記レース成績データを受け取る受信機と;
前記参加者のそれぞれからの前記レース成績データを編集するプロセッサと;
前記参加者のそれぞれからの前記レース成績データを、前記レース参加者のそれぞれがアクセスすることのできるウェブサイト上に表示するウェブサーバと
を備える、前記中央コンピュータと
を備える、システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8A】
image rotate

【図8B】
image rotate

【図8C】
image rotate

【図8D】
image rotate

【図8E】
image rotate

【図8F】
image rotate

【図9A】
image rotate

【図9B】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11A】
image rotate

【図11B】
image rotate

【図11C】
image rotate

【図11D】
image rotate

【図11E】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13A】
image rotate

【図13B】
image rotate

【図13C】
image rotate

【図13D】
image rotate

【図13E】
image rotate

【図13F】
image rotate

【図14A】
image rotate

【図14B】
image rotate

【図14C】
image rotate

【図14D】
image rotate

【図14E】
image rotate

【図14F】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate

【図40】
image rotate

【図41】
image rotate

【図42】
image rotate

【図43】
image rotate

【図44】
image rotate

【図45】
image rotate

【図46】
image rotate

【図47】
image rotate

【図48】
image rotate

【図49】
image rotate

【図50】
image rotate

【図51】
image rotate

【図52】
image rotate

【図53】
image rotate

【図54】
image rotate

【図55】
image rotate

【図56】
image rotate

【図57】
image rotate

【図58】
image rotate

【図59】
image rotate

【図60】
image rotate


【公表番号】特表2011−516210(P2011−516210A)
【公表日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−504177(P2011−504177)
【出願日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際出願番号】PCT/US2009/040087
【国際公開番号】WO2009/126818
【国際公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【出願人】(505424859)ナイキ インターナショナル リミテッド (249)