説明

運搬装置

【課題】車両の内外で動物を拘束する運搬装置を提供する。
【解決手段】運搬装置は、動物を収容する中空の包囲体を形成する複数のパネルと、包囲体と車両とを接続するストラップとを有する。複数のパネルのうちの少なくとも1つは、包囲体の形状を維持するためにパネルを支持するフレームを備える。パネルとフレームは、運搬装置を折り畳むことができるように、包囲体をつぶせるよう構成される。ストラップは、各端部に固定機構を備える。2つの端部間に位置するストラップの一部分は、車両の急な加速または減速中に、動物が包囲体内で拘束され、包囲体に作用する力が車両に伝達されるように、包囲体のパネルのうちの1つに接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、概して例えば自動車等の車両の内外で動物を拘束する運搬装置の分野に関する。特に、本願は、車内では車両が動的衝突事故に遭った際に、拘束された動物と車両乗員の両方に起こり得る外傷を低減し、車外では携帯型動物運搬装置/犬小屋としての役割を果たす改良された運搬装置に関する。
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、2009年5月12日に出願された米国仮出願第61/213,153号の利益、及びそれらに対する優先権を主張する。先述の仮出願は、参照によりその全文が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
運搬装置は、車内では、拘束されていない動物の行動によって起こり得る車両の運転手の注意を逸らす行為(たとえば、運転手への接触)を制限しつつ、動物の運動を拘束するという第1の目的に供する。運搬装置の第2の目的は、動物が車室内の織物に接触しないように動物が置かれる面を提供することにより、車両の室内を汚れから守ることである。
【0004】
ドアまたはジッパー式パネルを通って動物が出入りできるように運搬装置を略6面体にすることが知られている。動物の空上輸送で一般的に使用される、鋼製格子付きの射出成型ポリマーなどの準剛性材料で構成されるシステムがある。また、保管のため、あるいは動物を載せずシステムを輸送するために折り畳むことのできるポリマーメッシュ構造などの可撓性材料で構成されるシステムもある。これらのシステムは通常、シートアセンブリのシートベルトまたは背もたれに連結され、いくつかの欠点を備える。そのうちいくつかを以下に述べる。第1に、これらのシステムは構造的に構成されておらず、動的車両衝突によって生成される力に耐えることができない。疑似剛性構造は、動物によって生成される慣性力およびシステムをシートアセンブリに連結するハーネスの反動力で粉砕される場合がある。可撓構造は、噛み合って凹んだり、隣接するパネルを接合する非構造的継ぎ目に沿って破れたりする場合がある。かくして、可撓構造により、隣接パネルを結合する非構造的継ぎ目に沿ったメッシュもしくはかぎ裂きが生ずるおそれがある。したがって、可撓構造により、車内に屑が生じたり(たとえば、金属格子ドア)、衝突事故中に動物が運動エネルギーを得たりすることがあり、どちらも車両乗員に外傷を負わせる可能性がある。第2に、構造的でないために、これらのシステムは車両の動的衝突事故間に動物を拘束しきれず、衝突後も動物を拘束できなくなることがある。このため、救急隊員が負傷した車両乗員を手当てするのを妨害するなど、その他の問題が生じかねない。
【0005】
従来、例えば特許文献1や特許文献2に記載のように、動物の胸のまわりに装着されるハーネスまたはベスト型の装置が公知である。このようなハーネス又はベスト型の装置と、一端がベストまたはハーネスの一端に連結され、他端がシート(たとえば、シートベルトウェビングまたは背もたれ)に連結されたつなぎストラップとを含む運搬装置を作製することが知られている。これらのシステムはいくつかの欠点を備え、そのうち少なくともいくつかを以下に述べる。第1に、これらのシステムの大半は、構造的に構成されておらず、動的車両衝突によって生成される力に耐えることができない。構造的に構成されるよう指向した少数のハーネス型システムは、ハーネスがシートアセンブリに堅く締め付けられる場合にのみ動物を適切に拘束でき、拘束中に動物はほぼ動くことができない。動物とこれらのシステムとの間にわずかな量でも弛みが許容されれば、(前方)車両動的衝突の間、つなぎ綱とハーネスはちぎれないかもしれないが、動物が十分な変位を許容する前方に位置する乗員の方へと大きく移動することによって乗員または乗員のシートに接触し、乗員と動物が外傷を負う可能性がある。第2に、これらの運搬装置は、衝突事故後に動物を拘束することができず、救急隊員が負傷した車両乗員の手当てをするのを妨害する可能性もある。第3に、当該運搬装置は、つなぎ綱を紐のように持てない場合、車両の外で動物を拘束することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許4,676,198
【特許文献2】米国特許6,637,377B2
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
構造的な材料で作製され、ある車両から別の車両または障害物への動的衝突によって生成され得る力に耐えて、上記事故中に起こり得る動物および車両乗員の外傷を低減するように構成される運搬装置を構築することが好都合であろう。さらに、負傷し方向感覚を失った可能性のある動物から妨害されずに乗員が治療を受けられるように、上記衝突事故の後に動物をさらに拘束する運搬装置を構築することが好都合であろう。さらに、車両から取り外し、車外で動物運搬装置または動物小屋として使用することのできる運搬装置を構築することが好都合であろう。また、清掃用に容易に取外し可能な布製ベースを含めることによって、車両の室内の布地が汚れるのを防止する運搬装置を構築することが好都合であろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
1つの実施形態は、車両の内外で動物を拘束する運搬装置に関する。当該運搬装置は、動物を収容する中空の包囲体を形成するように構成される複数のパネルと、包囲体と車両を接続するストラップとを含む。パネルのうちの少なくとも1つが、包囲体の形状を維持するためにパネルを支持するフレームを含む。パネルとフレームは、運搬装置を折り畳むことができるように、包囲体をつぶせるよう構成される。ストラップは、各端部に固定機構を含む。車両の急な加速または減速中に、動物が包囲体内で拘束され、包囲体にかかる力が車両に伝達されるように、2つの端部間に位置するストラップの一部分がパネルのうちの1つに接続される。
【0009】
上記の概説と以下の詳細な説明とは単に例示と説明のためのものであり、請求される実施形態を制限するものではないと理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態のこれらおよびその他の特徴、側面、および利点は、以下の説明、添付の請求項、および以下簡単に説明する図面中に示される付随の例示的実施形態から明らかになるであろう。
【図1】車両の透視図である。
【図2】図1の車両のような車両内で使用されるように構成される運搬装置の例示的実施形態の透視図である。
【図3】折畳み位置で構成される図2の運搬装置の底面図である。
【図4】展開位置で構成される図2の運搬装置の透視図である。
【図5】展開位置で構成される図2の運搬装置の透視図である。
【図6】内部ペットハーネスと共に示される図2の運搬装置の透視図である。
【図7】図1の車両のような車両内で使用されるように構成される運搬装置の別の例示的実施形態の透視図である。
【図8】開放位置にあるアクセスドアと共に構成される図7の運搬装置の透視図である。
【図9】運搬装置を車両に固定するために使用されるいくつかのストラップを示す図7の運搬装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
同一または類似の部分を指すため、図面全体を通じて同一または類似の参照符号を使用した。明細書は主にペット拘束システムに言及しているが、本発明の主題は、車両の内外で動物を拘束する運搬装置に広く適用可能であると理解すべきである。
【0012】
図1〜図9は、車両10の内外で動物を拘束するペット拘束システム20,50などの運搬装置20,50を示す。図1に示すように、車両10はスポーツ用実用車(SUV)であってもよい。その他の車両(たとえば、セダン、トラック、バン、クロスオーバ車など)や、後述の装着方法によりシートアセンブリへの連結を提供するその他の可動車両も、ペット拘束システム20,50を含むために使用することができる。ペット拘束システム20,50は、動物の簡便な把持または輸送のいずれかのために車両10の外で使用することができる、あるいは、動物の移動する範囲を動物拘束システム20,50の室内の領域に制限する犬小屋として使用することができる。動物は、任意の好適な動物、たとえばペットであってもよい。
【0013】
図2〜図6に示すように、ペット拘束システム20は、ペットを収容する中空包囲体37を形成するように構成される複数のパネル22と、包囲体37を車両10に接続するストラップ26とを含む。運搬装置20は、車両10のシートアセンブリ12(たとえば、助手席、後部座席または2列目座席)上に配置するように構成される。
【0014】
ペット拘束システム20は、任意の適切な数量のパネル22を含むことができる。たとえば、ペット拘束システム20は、略6面体状の外殻を有する包囲体37を形成する6個のパネル22を含むことができる。その他のペット拘束システム20は、任意の適切かつ有用な形状(たとえば、8面体、6面体、またはその他の多面体)を有する包囲体37を形成することのできる任意数のパネル22を有することができる。
【0015】
パネル22のうち少なくとも1つは、包囲体37の形状を維持するためにパネル22を支持するフレーム23を含むことができる。パネル22とフレーム23は、ペット拘束システム20を折り畳むことができるように、包囲体37をつぶせるよう構成される。
【0016】
ペット拘束システム20は、折り畳まれている状態、すなわち折畳み構造(たとえば、保管時構造、圧縮構造など)から、ペット拘束構造(たとえば、使用時構造、拡張構造、展開構造など)に変形可能であるように構成することができる。展開されたペット拘束システム20は、包囲体37(たとえば、6面体状外殻、8面体、またはその他の多面体)を形成するが、ペットを収容し内部でペットが自由に動き回れる密閉中央部を提供するパネル22によりペットを閉じ込める。様々なサイズのペット(たとえば、猫、小型犬、中型犬など)を収容するため、ペット拘束システム20は、ペットを適切に保護しつつも、ペットが動き回れる密閉中央部内に十分な余地を提供するように様々なサイズで構成することができる。ペット拘束システム20は折り畳めることによって、図3に示すように、ペットを収容しないときに、より簡便な形状およびサイズにすることができる。
【0017】
各パネル22は、各パネル22の周囲43の全部または一部に沿って、図3に示すようなポケットまたはスリーブ48を含むことができる。ポケット48は、折り畳んだ後、自身の上全体にパネル22の端部を連結する(たとえば、縫製する)ことによって形成することができる。
【0018】
フレーム23は複数のフレーム部材を含むことができる。フレーム部材は、各パネル22の周囲43に沿ってパネルのうちの1つに組み込むことができる。ポケット48がフレーム部材を収容することができるため、フレーム部材を組み込むことができる。フレーム部材は好ましくは比較的柔軟であるため、互いに折り重なり合って、比較的薄い折り畳まれたペット拘束システム20を形成することができる。フレーム部材はたとえば、ロッドまたはワイヤ支持体の形状であってもよい。たとえば、フレーム部材は、参照により全文を本文書に組み込む米国特許第5,915,723号に記載されるような旋回要素であってもよい、あるいは、参照により全文を本文書に組み込む米国特許第4,646,802号に記載されるようなスレート部材であってもよい。
【0019】
フレーム部材がワイヤ支持体の形状である場合、ワイヤ支持体は、バネ鋼またはその他の有用材料から形成することができる。ワイヤ支持体は、展開された際にペット拘束システム20の形状を維持する。ワイヤ支持体は、形状を提供するために比較的小さな径または厚みを有することができるが、それでも、ペット拘束システム20を折畳み構造につぶすことができるように柔軟である。フレーム部材がロッドの形状である場合、ロッドは任意の有用な材料から形成することができる。ロッドは、展開された際にペット拘束システム20の形状を維持する。ロッドは、形状を提供するために比較的小さな径または厚みを有することができるが、それでも、ペット拘束システム20を折畳み構造につぶすことができるように柔軟である。
【0020】
さらに、各パネル22は、多孔性部41または多孔性材料41あるいは複数の多孔性部41および/または非多孔性材料49(図2)を含むことができる。多孔性材料41は、薄く柔軟で多孔性の構造布材料(たとえば、メッシュ生地)から作製することができる。メッシュ生地またはその他の比較的目の粗い材料は、ペット拘束システム20内に収容されたときにペットに通気性と可視性を提供し、乗員はペット拘束システム20内に収容されたペットを観察および監視することができる。非多孔性材料49は、薄い可撓性構造布材料(たとえば、バリスティックナイロン)から作製することができる。多孔性材料41と非多孔性材料49は、フレーム23により少なくとも一方の側で支持することができる。
【0021】
ペット拘束システム20は、包囲体37内に位置し、パネル22のうちの1つに隣接するパッド24も含むことができる。ペット拘束システム20のパッド24は任意の布地で作製され、クッションを封入する外殻を形成することができる。ペット拘束システム20内にいるときにペットにより高い快適性を提供するため、パッド24をペット拘束システム20内の底面パネル22の上面に配置することができる。パッド24は、水分を吸収し、ペット拘束システム20を配置するシート12の椅子張りを保護するための吸収層または吸収材料をさらに含むことができる。パッド24は、1つまたはそれ以上のパネル22に取外し可能な連結を考慮する手段(たとえば、フックとループファスナ、スナップ、ボタン、ジッパーなど)をさらに含むこともできる。パッド24は、清掃またはその他の実用的目的のためにペット拘束システム20から取り外すことができる。
【0022】
ストラップ26は、縫合などの構造的な連結方法によって少なくとも1つのパネル22の外面に装着することができる。ストラップ26は、従来のシートベルトウェビング(たとえば、高強度ナイロンまたはポリエステル)から作製することができ、略V字状構造に配置される第1の部分27および第2の部分28によりペット拘束システムに連結することができる。ストラップ26の2つの端部29は、シートアセンブリ12へ連結しやすくするため所定の距離だけ互いに隔離される。端部29は、ISOFIXの基準に従い、下側留め具間の距離とほぼ等しい距離だけ互いに隔離させることができる。
【0023】
ストラップ26の各端部29は、ISOFIXの基準に沿ったワイヤまたはシートアセンブリ12の装着点のうちの1つに装着または連結するように構成される固定機構30または第1の固定機構30を含み、当該装着点は通常、シートアセンブリ12の分割線(すなわち、シートクッションと背もたれとの間)に位置する。固定機構30は、ストラップ26の端部29とISOFIXの基準に沿った留め具点とを適切に連結するための各種機構のうちの1つであってもよい。たとえば、固定機構30は、車両10内に位置するU字状剛性留め具と係合するように構成されるフック(たとえば、オープンフック、バネ仕掛けの締め金付きフックなど)であってもよい。固定機構30は、一対の対向するバネ仕掛け把持具付きのワニ口クリップであってもよい。また、固定機構30は、シートアセンブリ12に連結されるフックまたはクリップと係合するように構成される留め具リングであってもよい。
【0024】
別の固定機構34または留め具34を、ストラップ26の第1の部分27と第2の部分28の間で、第1の固定機構30に対向し、ストラップ26のV字状形状の基部に近い、ストラップ26の端部に設けることができる。留め具34は、鋼、または荷重を伝達するのに十分な強度を有するその他の材料で作製することができ、略D字状とすることができる。留め具34は、ストラップ26に固定して連結する、あるいはストラップ26に摺動可能に連結することができる。留め具34は、シートアセンブリ12のISOFIXの基準に沿った留め具またはつなぎブラケットに装着または連結するように構成することができ、当該ISOFIXの基準に沿った留め具またはつなぎブラケットは通常、背もたれ12の後面に配置される。
【0025】
ストラップ26は、構造的方法(たとえば、シートベルト縫製)によって1つまたはそれ以上のパネル22に連結することができる。ペット拘束システム20は、互いに略平行な2つのストラップ26などの2つ以上のストラップ26(図示せず)を含むことができ、各ストラップは一端に固定機構30を含むことにより、両ストラップ26の他端が留め具34に連結される。
【0026】
ペット拘束システム20は、図4に示すように、パネル22のうちの少なくとも1つを強化する1つまたはそれ以上の支持ストラップ36も含むことができる。支持ストラップ36は従来のシートベルトウェビング(たとえば、高強度ナイロン)から作製することができ、ペット拘束システム20に強度を追加するために1つまたはそれ以上のパネル22に連結することができる。支持ストラップ36は、荷重をかけられたときにペット拘束システム20に安定性と強度を提供するため、たとえば縫合によって、パネル22と、固定機構34および固定機構30を含むストラップ26とに連結することもできる。支持ストラップ36は、非多孔性材料49(たとえば、パネル22の周囲43近傍に位置するパネル22の比較的堅い部分)と多孔性材料41(たとえば、パネル22のメッシュ部分)との間の構造的遷移を提供することもできる。
【0027】
運搬装置20は、図5に示すように、ストラップ26の2つの端部29のうちの1つの近傍に連結され、ストラップ26を短縮または延長するように構成される調節機構35または調節手段35を含むことができる。調節機構35は、ストラップ26の各端部29の近傍に連結することもできる。調節機構35は、ストラップ26の2つの部分27および28を短縮または延長させることを許可することによって、ペット拘束システム20が連結されるべきシートアセンブリ12に対して、ペット拘束システム20を調節することを考慮する。調節機構35は、シートアセンブリ間のばらつきを調節できるように、ペット拘束システム20を調節することができる。
【0028】
ペット拘束システム20は、パネル22のうちの1つに含まれ、動物が運搬装置20を出入りできるように構成されるドア38またはアクセス機構38も含むことができる。アクセスドア38は、ペットの出入りを可能にするが、アクセスドア38が閉鎖されるとペット拘束システム20内のペットを拘束するためのジッパーまたはその他の装置を含むことができる。図2を参照すると、アクセスドア38は、ペット拘束システム20の側パネル22のうちの1つに形成することができる。もしくは、ペット拘束システム20は任意数のアクセスドア38を含むことができる、および/または1つ以上のパネル22間に形成されるアクセスドア38を含むことができる。
【0029】
さらに、ペット拘束システム20は、図3に示すように、パネル22のうちの1つから延在するように構成される取っ手39または把持ストラップ39も含むことができる。取っ手39または把持ストラップは、車両10の内外両方でペット拘束システム20を輸送する高い実用性を提供する。取っ手39は、ペット拘束システム20のパネル22の1つに連結される成形ポリマー製の取っ手とすることができる。もしくは、たとえば、取っ手39は、ナイロンメッシュで作製することができ、ペット拘束システム20のパネル22のうちの1つに連結する(たとえば縫合する)ことのできるストラップとして構成することができる。取っ手39は、ペット拘束システム20の内部に拘束されたときにペットの人間工学的に改善された輸送を考えての手段である。
【0030】
ペット拘束システム20は、運搬装置20が折り畳まれたときに運搬装置20が展開するのを防止する係止機構40,42,44または連結機構40,42,44をさらに含むことができる。連結機構40,42,44は、ペット拘束システム20を折畳み構造に係止し維持する。連結機構40,42,44は、たとえば図3に示すように、互いに脱着可能に連結される2つの部分を有するスナップであってもよい。第1のスナップ部40または受容装置40は、ペット拘束システム20のパネル22のうちの1つに直接的に連結することができ、第2のスナップ部42または係合装置42は結合機構または係止部材44に連結することができ、当該結合機構または係止部材は、パネル22のうちの1つから延在する小型の可撓性ストラップであってもよい。第2のスナップ部42は、スナップ部40に連結するように構成される。ペット拘束システム20の折畳み構造を維持するために、その他の連結機構(たとえば、ボタン、フック、ループファスナなど)を使用することもできる。
【0031】
ペット拘束システム20は、ペット拘束システム20が車両10の外部で使用されるとき、固定機構30を保持するポケット46をさらに備えることができる。固定機構30を保持可能な任意の好適なポケット46を含めることができる。ポケット46は、たとえば、パネル自身の上にパネル22の一部を折り畳み、重複面の一部を縫合して、固定装置30を中に挿入する開口部を残すことによって形成することができる。もしくは、たとえば、ポケット46は、縫合またはその他の方法で現行のパネル22に生地の追加の部分を連結することによって形成することができる。ポケット46は、ポケット46内に固定機構30を保持するのを助けるため、ジッパーまたはその他の折畳み部を含むように構成することができる。
【0032】
ペット拘束システム20は、たとえば図6に示すように、ペット拘束システム20に固定され、包囲体37内に含まれるハーネス71をさらに含むことができる。ハーネス71は、任意の適切な仕組み(たとえば、縫合、接着)によって共に連結される複数のストラップ72を含むことができる。ハーネス71は、ペットをさらに拘束するのを助ける。ハーネス71は任意の適切なハーネスとすることができる。たとえば、ハーネス71は、参照により全文を本文書に組み込む米国特許第4,676,198号に記載されるようなハーネス、または参照により全文を本文書に組み込む米国特許第6,637,377号に記載のベストと類似していてもよい。ハーネス71は、ペット拘束システム20の任意の部分または車両10の内部に固定することができる。たとえば、ハーネス71のストラップ72は、ペット拘束システム20の開口部を通って延在し、シートアセンブリ12のフックまたはISOFIXの基準に沿ったワイヤで車両10に固定することができる。もしくは、たとえば、内部ハーネス71のストラップ72は、包囲体37の内部に連結され、そこから延在するフックまたはクリップに固定することができる。
【0033】
図2に最もよく示されるように、ペット拘束システム20は、各固定機構30,34がシートアセンブリ12のISOFIXの基準に沿ったワイヤに連結されるように、車両10のシートアセンブリ12上に配置することができる。ペット拘束システム20の固定機構34(たとえば、留め具またはDリング)は、シートアセンブリ12のISOFIXの基準に沿ったつなぎブラケットにさらに連結することができる。ペットの動きをペット拘束システム20の内部空間領域内に制限するために、シートアセンブリ12に連結された、展開されたペット拘束システム20内にペットを置くことができる。ペット拘束システム20内において可動域を与えることでペットに快適さを与えつつ、ペット拘束システム20によって動きを制限することで、ペットが車両10の運転手の注意を逸らせる行為を制限する。車両10内で動きを制限されないペットは、運転手の注意を逸らせる場合があり(たとえば、運転手に接触する、窓から脱出するなど)、車両の動的衝突事故などの事故につながる可能性がある。
【0034】
ペット拘束システム20内のペットを巻き込む車両動的衝突時、車両10の減速と共に、ペットの質量が(前方衝突の場合)略前方向へ(後方衝突の場合)略後方向への力を生成する。前方向の力は、車両10の前部に向かい、ペット拘束システム20が連結されるシートアセンブリ12から離れるようにペットを移動させることにより、ペット拘束システム20の前パネル22にペットを衝突させる可能性がある。パネル22の周囲43のまわりのワイヤまたはロッドなどのフレーム部材は、パネル22に構造的一体性を与え、ペットを拘束するとともに、ペット拘束システム20の内部容積内にペットの移動を制限する。ペット拘束システム20内へのペットの前方向の力は、ペット拘束システム20のストラップ26を固定機構30と固定機構34との間で伸張させ、シートアセンブリ12へ荷重を伝達し、それによって、ペット拘束システム20の移動を、シートアセンブリ12の移動プラスストラップ26の伸長分に制限する。後方衝突の場合の後方向の力は、ペットおよびペット拘束システム20を、ペット拘束システム20が連結されるシートアセンブリ12に向かって移動させることにより、シートアセンブリ12の表面全体で荷重を分散させることでシート12に直接荷重を印加する。
【0035】
よって、ペット拘束システム20は、ペットの移動を制限し、ペットへの衝撃や力の集中を生み出す可能性のある、その他の車両部品とペットとの接触を低減することによって、ペットの負傷の可能性を低減する。さらに、ペット拘束システム20は、ペット拘束システム20の1つまたは2つ以上のパネル22との接触から生じる動的事象の荷重を、ペットの比較的大きな部分に分散させることによって、ペットの負傷を低減する。さらに、ペット拘束システム20は、ペットを拘束し、動的車両事故中にペットが乗員またはシートに接触する可能性を低減することによって、車両乗員が負傷する可能性も低減する。
【0036】
本願に記載のペット拘束システム20は、車両10の転倒事故などの動的衝突事故中にペットが車両10から飛び出す可能性も低減することに留意すべきである。車両10を転倒させる車両10の衝突事故時、加わる力によって未拘束のペットが略上下方向に移動し、車両10から飛び出す状況が生まれやすい可能性もある。ペットをペット拘束システム20の内部に閉じ込めることによって、ペットが飛び出す可能性が低減される。さらに、ペット拘束システム20は、動的衝突事故後も収容されたペットを拘束するため、救急隊員が負傷した車両乗員に応急処置をより容易かつ安全に行うことができる。
【0037】
図7〜図9を参照すると、ペット拘束システム50は、図2〜図6に示すペット拘束システムと同様に、動物を収容する中空包囲体57を形成するように構成される複数のパネル52と、包囲体57と車両10を接続するストラップ56とを含む。ペット拘束システム50は、図2〜6に示すペット拘束システムと同様に、支持フレーム51またはフレーム51、パッド54、アクセス機構58(またはドア)、および内部ハーネス(図示せず)も含む。しかしながら、図2〜図6に示すペット拘束システムと異なり、ペット拘束システム50は、車両10の積荷領域61に配置するよう構成される。
【0038】
図2〜図6に示すペット拘束システムと異なり、支持フレーム51は、略6面体形状とすることのできる軽量の可撓構造を形成する、あるいはその他の有用な形状を構成するため、脱着可能に共に連結する複数のロッドで構成してもよい。もしくは、ロッドは、炭素繊維などの複合材料から作製することができ、長さに対して小さい径を有することができる。もしくは、ロッドは、強度が高く可撓性を有するその他の任意の材料から作製することができる。ロッドは、中実であっても中空であってもよい。支持フレーム51はペット拘束システム50に構造的支持を提供し、ペットをシステム内に収容するように構成されるとき、システム50の形状を維持する。支持フレーム51のロッドが可撓性を有することで、保管性と移動性を高めるために、システム50を折畳み構造または保管時構造に構成することができる。
【0039】
図2〜図6に示すパネルと同様、複数のパネル52は、多孔性材料69または複数の多孔性部69および/または非多孔性材料68(図7)を含むことができる。多孔性材料69は、ペット拘束システム50内に収容されたときにペットに通気性と可視性を提供し、乗員はペット拘束システム50内に収容されたペットを観察および監視することができる。
【0040】
パネル52は、支持フレーム51の外部全体に適合する外殻を形成するように共に連結し、(縫合され、あるいは他の形で形成され、パネル52に連結されたスリーブまたはストラップなどの)支持フレーム51の一部にパネル52を連結する機構を有することができる、もしくは、各パネル52は、支持フレーム51の特定部分に連結された後、支持フレーム51の他の特定部分に連結される他の隣接パネル52に連結することができる。展開されたペット拘束システム50は、連結された支持フレーム51と、ペットを収容するパネル52の外殻との内部に密閉された中央部を提供し、その中央部内でペットは自由に動き回れるが、6面体(またはその他の有用な)形状の外殻を形成するパネル52によって閉じ込められる。展開されたペット拘束システム50は車両10から取り外して、たとえば獣医にペットを連れていくときなどにペットの運搬装置として使用することもできる、あるいは犬小屋として使用することもできる。折り畳まれたペット拘束システム50は、当該システムの人間工学的でかつ容易な輸送を提供し、効率的な保管のために体積を低減させる。
【0041】
図2〜図6に示すペット拘束システムと同様に、パッド54を構成することができる。パッド54は、パッド54と、ペット拘束システム50のパネル52の内部とを容易に清掃できるように取外し可能である。パッド54は、ペットを立たせる、あるいは寝かせる表面を、たとえば、比較的堅い金属またはポリマー表面である車両の積荷領域よりも軟らかくする。
【0042】
ペット拘束システム50を車両10の室内に連結するために、1つまたはそれ以上のストラップ56を設けることができる。ストラップ56は、たとえば、縫製などの構造的連結方法を使用して(図7)、少なくとも1つのパネル52の外面に装着することができる。ストラップ56は、従来のシートベルトウェビング(たとえば、高強度ナイロン)から作製することができる。もしくは、ペット拘束システム50は、様々な場所で(図示せず)ペット拘束システム50のパネル52に連結される複数のストラップ56を含むことができる。別の例としては、単独のストラップ56は、複数の端部(たとえば、2個、3個、4個など)(図示せず)を有するように構成することができる。ストラップ56は、ペット拘束システム50の基部または下部を、車両10の床またはその他の室内構成要素に連結することができる留め具または固定機構を含むことができる。
【0043】
ストラップ56は、背もたれ12の背後でチャイルドシート留め具に連結することができる、および/または、背もたれ12の上方を通って、ヘッドレストまたはシート12に連結することができる。さらに、ストラップ56は、図9の1つの例示的実施形態により示されるように、(たとえば、留め具または固定機構と共に)後部保管室に位置する構造上の繋留装置に連結することもできる。
【0044】
アクセスドア58またはドア58は図2〜図6に示すペット拘束システムに類似するように構成することができ、ペット拘束システム50のどのパネル52にも組み込むことができる。アクセスドア58は、たとえば、後方のパネル52上に構成して、車両10の後部扉または後部ハッチが開放されるときにペット拘束システム50にアクセスしやすくすることができる。
【0045】
ペット拘束システム50は、SUVやワゴン型車両の最後尾シート列12の後ろなど、車両10の後部保管室に配置するように構成することができる。車両10の後部保管室にペット拘束システム50を配置することで、より大型のペットの保管および輸送が考慮されるようになり、小型ペットにとっては余裕が増えて快適さが増す。
【0046】
ペット拘束システム50は、車両10内でペットが動き回って注意を逸らすのを低減することによって、車両10の運転手の安全性を高める。さらに、ペット拘束システム50は、車両室内のその他の構成要素、車両乗員、および、車両の衝突から生じることのある飛散物と、ペットとが衝突する可能性を低減することによって、ペットの安全性も高める。さらに、ペット拘束システム50は、動的衝突事故中にペットが車両10から飛び出す可能性を低減する。
【0047】
本文書で使用されるように、「ほぼ」、「約」、「略」、およびそれらに類似する用語は、本開示の主題に関係する当業者によって一般的に認められた使用と一致する広範な意味を持つことを意図している。本開示を検討する当業者であれば、これらの用語によって、説明および請求される特定の特徴が、これらの特徴の範囲を、提供される正確な数値範囲に限定することなく記載されることを理解するはずである。したがって、これらの用語は、説明および請求される主題の実体的でない、または重要でない修正または変更は、添付の請求項に記載される本発明の範囲に属すると考えられることを指し示すものと解釈すべきである。
【0048】
各種実施形態を説明するために本文書で使用される「例示的」という用語は、上記実施形態が実現可能な実施形態の可能な例、表示、および/または例示であると指し示すことを意図している(および、上記の用語は、上記実施形態が必然的に特別な、または最善の例であると示すことを意図していない)ことに留意すべきである。
【0049】
本文書で使用される「連結」、「接続」、およびそれに類似する用語は、2つの部材を直接的または間接的に互いに接合することを意味する。このような接合は変化しない状態(たとえば、不変)であってもよいし、可動(たとえば、取外し可能または解放可能)であってもよい。このような接合は、2つの部材または2つの部材および任意の追加の中間部材が単体として互いに一体的に形成される、あるいは2つの部材または2つの部材および任意の追加の中間部材が互いに装着されることによって達成することができる。
【0050】
本文書における構成要素の位置への言及(たとえば、「上部」、「底部」、「上方」、「下方」など)、図面における種々の構成要素の配向を説明するために単に使用される。各種要素の配向は他の例示的実施形態では異なり、このような変動は本開示に包含されるよう意図されることに留意すべきである。
【0051】
各種例示的実施形態に示されるペット拘束システムの構造と配置は単に例示にすぎないことに留意することが重要である。本開示では少数の実施形態のみを詳細に説明しているが、本開示を検討する当業者であれば、本文書に記載される主題の新規の教示および利点から実質上逸脱せずに、多くの変更(たとえば、各主要素のサイズ、寸法、形状、割合、パラメータ値、搭載配置、材料の使用、色、配向などの変更)が可能であることを容易に認識するであろう。たとえば、一体的に形成されて示されている構成要素は、複数の部分や要素で構成することができ、構成要素の位置は逆転させる、あるいはそれ以外の形で変更させることができ、分離した構成要素の性質または数あるいは位置は、変化または変更させることができる。工程または方法の順序は、別の実施形態にしたがい変更する、あるいは並べ直すことができる。本実施形態の範囲から逸脱せずに、各種例示的実施形態の設計、動作条件、および配置において、他の置換、修正、変更、および削除を行うことも可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の内外で動物を拘束する運搬装置であって、
動物を収容する中空の包囲体を形成する複数のパネルと、
前記包囲体と前記車両とを接続するストラップと、
を有し、
前記複数のパネルのうちの少なくとも1つは、前記包囲体の形状を維持するために前記パネルを支持するフレームを備え、かつ、前記パネル及び前記フレームが、前記包囲体をつぶして前記運搬装置が折り畳み可能となるように、構成されており、
前記ストラップは、各端部に固定機構を備え、かつ、2つの端部の間に位置する前記ストラップの一部分が、車両の急な加速または減速中に動物が前記包囲体内で拘束されるとともに前記包囲体に作用する力が前記車両に伝達されるように、前記複数のパネルのうちの1つに接続されている、
ことを特徴とする運搬装置。
【請求項2】
請求項1記載の運搬装置において、
前記フレームは複数のフレーム部材を含み、
各フレーム部材は、
前記複数のパネルのうち1つに対し当該パネルの周囲に沿って一体化されている
ことを特徴とする運搬装置。
【請求項3】
請求項1記載の運搬装置において、
前記複数のパネルのうちの少なくとも1つは、多孔性材料と非多孔性材料とを備えており、
前記多孔性材料は、前記包囲体に空気流を出入りさせ、前記包囲体内に位置する動物に可視性を与えるように構成されている
ことを特徴とする運搬装置。
【請求項4】
請求項3記載の運搬装置において、
前記多孔性材料は、メッシュ生地を含み、
前記非多孔性材料は、ナイロンまたはポリエステルを含む
ことを特徴とする運搬装置。
【請求項5】
請求項1記載の運搬装置において、
前記包囲体は、6面体、8面体、及びそれ以外の多面体から成る群より選択された形状を備えている
ことを特徴とする運搬装置。
【請求項6】
請求項2記載の運搬装置において、
前記フレーム部材のそれぞれがワイヤまたはロッドを備えることを特徴とする運搬装置。
【請求項7】
請求項1記載の運搬装置において、
前記固定機構のうちの1つが、
前記車両内に位置する留め具リングに接続されるクリップまたはフックを備える
ことを特徴とする運搬装置。
【請求項8】
請求項1記載の運搬装置において、
前記固定機構のうちの1つが、
前記車両内に位置するクリップまたはフックに接続される留め具リングを備える
ことを特徴とする運搬装置。
【請求項9】
請求項1記載の運搬装置において、
前記ストラップは、
前記ストラップの両端部の間の位置において当該ストラップに接続される留め具リングをさらに備える
ことを特徴とする運搬装置。
【請求項10】
請求項9記載の運搬装置において、
前記留め具リングは、
前記ストラップの一部分において当該ストラップに接続されている
ことを特徴とする運搬装置。
【請求項11】
請求項1記載の運搬装置において、
前記複数のパネルのうちの1つに含まれ、動物が前記運搬装置を出入り可能に構成されるドアを有する
ことを特徴とする運搬装置。
【請求項12】
請求項1記載の運搬装置において、
前記包囲体内に位置し、前記複数のパネルのうちの1つに隣接するパッドを有する
ことを特徴とする運搬装置。
【請求項13】
請求項12記載の運搬装置において、
前記パッドは、
クッションを収容する開口部を備えている
ことを特徴とする運搬装置。
【請求項14】
請求項12記載の運搬装置において、
前記パッドは、
前記複数のパネルのうちの1つに対し、取外し可能に連結されている
ことを特徴とする運搬装置。
【請求項15】
請求項1記載の運搬装置において、
前記複数のパネルのうちの少なくとも1つを強化する支持ストラップを有し、
前記支持ストラップは、
前記複数のパネルのうちの1つに接続されているか、若しくは、
前記前記複数のパネルのうちの1つと前記ストラップの一部分とに接続されている
ことを特徴とする運搬装置。
【請求項16】
請求項1記載の運搬装置において、
前記複数のパネルのうちの1つから延在する取っ手を有する
ことを特徴とする運搬装置。
【請求項17】
請求項1記載の運搬装置において
前記複数のパネルのうちの1つが、前記固定機構を保管するように構成されている
ことを特徴とする運搬装置。
【請求項18】
請求項1記載の運搬装置において、
前記ストラップの前記2つの端部のうちの1つの近傍に連結され、前記ストラップを縮小または延長する調節機構を有する
ことを特徴とする運搬装置。
【請求項19】
請求項1記載の運搬装置において、
前記運搬装置が展開するのを防止する係止機構を有し、
前記係止機構は、
前記複数のパネルのうちの1つから延在する係止部材と、
前記複数のパネルのうちの1つに連結される受容装置と、
を備え、
前記係止部材は、
前記受容装置に結合する係合装置を備える
ことを特徴とする運搬装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−263890(P2010−263890A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−109259(P2010−109259)
【出願日】平成22年5月11日(2010.5.11)
【出願人】(510129299)ティーケー ホールディングス インコーポレーテッド (2)
【氏名又は名称原語表記】TK HOLDINGS INC.
【住所又は居所原語表記】2500 Takata Drive, Auburn Hills, MI 48326 United States of America
【Fターム(参考)】