説明

運転支援システム、車載装置、サーバ、及び、運転支援方法

【課題】居眠り運転や脇見運転等といった不適切運転をより確実に防ぐ。
【解決手段】車載システムは、不適切運転が行われている度合い(不適切運転レベル)を計測し(S205,S210)、該レベルが警告レベルに達すると、警告を行うと共に(S230)、現在の道路区間,走行状況を示す不適切運転情報をサーバに送信する(S235)。一方、サーバは、各車載システムから収集した不適切運転情報に基づき、不適切運転が行われ易い走行場所,走行状況を特定し、該走行場所,走行状況等を示す警告レベル情報を生成して車載システムに送信する。そして、警告レベル情報を受け取った車載システムは、該警告レベル情報が示す走行場所,走行状況では、不適切運転レベルがより低い警告レベルに達した段階で警告を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、居眠り運転や脇見運転等といった不適切運転を検出し、警告等を行う運転支援システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
ドライバの居眠り運転や脇見運転を検出し、警告等を行う運転支援装置が知られている。特許文献1には、このような運転支援装置の一例として、ドライバに対し音声による予備警告を行うと共に、予備警告の後、予め定められた猶予期間内にドライバの反応が無い場合には、ドライバが眠気を催しているとみなして本警告を行う警報装置について記載されている。このような警報装置によれば、ドライバの眠気を精度良く検出することができ、必要以上に警告が発せられることを防ぐことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−206688号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、海水浴等の行楽帰りに渋滞に巻き込まれた場合や、深夜に交通量が少ない直進道路を走行する場合等には、ドライバが眠気を催す危険性が高くなると考えられる。また、秋季に紅葉の名所を走行する場合や、道路脇に設けられた看板の付近を走行する場合等には、ドライバが脇見運転を行ってしまう危険性が高くなると考えられる。
【0005】
このように、車両が走行する場所,季節,時間帯等に応じて、居眠り運転や脇見運転等が行われる危険性が高くなる場合があり、このような場合には、通常時よりも早い段階でドライバに対する警告等を行うことが望ましいと考えられる。
【0006】
しなしながら、特許文献1に記載の警報装置では、走行する場所等に拘らず、眠気を検出する際の上記猶予期間として常に一定の期間が設定されており、走行する場所等に応じたタイミングで居眠り運転への警告を行うことができない。
【0007】
本願発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、居眠り運転や脇見運転等といった不適切運転をより確実に防ぐことができる運転支援システム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題に鑑みてなされた請求項1に記載の発明は、異なる車両に搭載された複数の車載装置と、それぞれの車載装置と通信可能なサーバとを有する運転支援システムに関するものである。
【0009】
この車載装置は、サーバと通信を行う車載装置通信手段と、自車両のドライバにより不適切運転が行われている度合いを計測する計測手段と、度合いが予め定められた対処レベルに達すると、不適切運転への対処を行う対処手段と、自車両の走行場所を特定する走行場所特定手段と、不適切運転の度合いが対処レベルに達すると、走行場所特定手段により特定された走行場所を示す不適切運転情報を、車載装置通信手段を介してサーバに送信する車載装置送信手段と、を備える。
【0010】
また、サーバは、車載装置と通信を行うサーバ通信手段と、サーバ通信手段を介して複数の車載装置から受信した不適切運転情報に基づき、不適切運転の度合いが対処レベルに達し易い走行場所、或いは、該走行場所の周辺を、危険エリアとして特定するエリア特定手段と、サーバ通信手段を介して、車載装置に対し、危険エリアの走行時における対処レベルの低下を指示するレベル低下指示を送信するサーバ送信手段と、を備える。
【0011】
そして、対処手段は、車載装置通信手段を介してレベル低下指示を受信した場合、自車両の走行場所が該レベル低下指示に係る危険エリアである場合には、度合いが低下された対処レベルに達すると、不適切運転への対処を行う。
【0012】
なお、不適切運転への対処とは、例えば、音声や映像を介してドライバに対する警告を行うことが考えられる。また、これ以外にも、例えば、自車両の操作に介入し、自車両の車速を低下させることや、自車両を停止させること等が考えられる。
【0013】
また、不適切運転とは、眠気を有した状態での運転(居眠り運転とも記載)と、脇見運転とのうちの少なくとも一方であっても良い(請求項2)。
このような構成によれば、サーバでは、不適切運転の行われ易い走行場所(或いは該走行場所の付近)が危険エリアとして特定され、車載装置に対し、該危険エリアを走行する際に、不適切運転への対処を行うか否かを決める際の対処レベルを低下させるレベル低下指示がなされる。
【0014】
そして、レベル低下指示を受け取った車載装置では、該レベル低下指示に係る危険エリアの走行時には、他の場所に比べ、不適切運転の度合いがより低い対処レベルに達した段階で不適切運転への対処が行われる。このため、ドライバに対し、より早い段階で不適切運転の改善を促すこと等ができるようになり、居眠り運転や脇見運転等といった不適切運転をより確実に防ぐことができる。
【0015】
また、同じ走行場所を走行する場合であっても、走行する時間帯や車両の進行方向等といった走行状況に応じて、不適切運転が行われる頻度は異なると考えられる。
そこで、請求項3に記載の運転支援システムでは、車載装置は、走行場所特定手段により特定された走行場所を自車両が走行する際の走行状況を判別する判別手段をさらに備える。
【0016】
そして、車載装置送信手段は、度合いが対処レベルに達すると、走行場所に加え、さらに、判別手段により判別された該走行場所を走行する際の走行状況を示す不適切運転情報をサーバに送信し、エリア特定手段は、複数の車載装置から受信した不適切運転情報に基づき、危険エリアを特定すると共に、さらに、該危険エリアにて度合いが対処レベルに達した車両についての走行状況のうち、高い頻度で判別されたものを危険走行状況として特定する。
【0017】
また、サーバ送信手段は、車載装置に対し、危険エリアにおいて、走行状況が該危険エリアについての危険走行状況となる車両にて対処レベルを低下するよう指示するレベル低下指示を送信し、対処手段は、レベル低下指示を受信した場合には、自車両の走行場所が該レベル低下指示に係る危険エリアであり、且つ、判別手段により判別された走行状況が該レベル低下指示に係る危険走行状況に相当する場合には、度合いが低下された対処レベルに達すると、対処を行う。
【0018】
なお、走行状況とは、自車両が走行場所を走行する時期と、該走行場所を走行する自車両の進行方向とのうちの少なくとも一方であっても良い(請求項4)。
このような構成によれば、サーバにて、上述の危険エリアをどのような走行状況下で走行した際に不適切運転が行われやすくなるかが判別される。そして、車載装置に対し、該危険エリアを不適切運転が行われ易い走行状況(危険走行状況)下で走行する際に、不適切運転への対処を行うか否かを決める際の対処レベルを低下させるレベル低下指示がなされる。
【0019】
一方、レベル低下指示を受け取った車載装置では、該レベル低下指示に係る危険エリアを危険走行状況下で走行する際には、他の場所や他の走行状況下に比べ、不適切運転の度合いがより低い対処レベルに達した段階で不適切運転への対処が行われる。このため、ドライバに対し、より早い段階で不適切運転の改善を促すこと等ができるようになり、居眠り運転や脇見運転等といった不適切運転をより確実に防ぐことができる。
【0020】
ところで、運転支援システムを構成する車載装置やサーバを、単体で構成して市場に流通させても良い。
すなわち、請求項5に記載されているように、自車両のドライバにより不適切運転が行われている度合いを計測し、該度合いが予め定められた対処レベルに達すると、該不適切な運転への対処を行う車載装置を構成しても良い。
【0021】
そして、この車載装置は、度合いを計測する計測手段と、度合いが対処レベルに達すると、対処を行う対処手段と、自車両の走行場所を特定する走行場所特定手段と、複数の車載装置から、度合いが対処レベルに達した走行場所を示す不適切運転情報を収集すると共に、該不適切運転情報に基づき、度合いが対処レベルに達し易い走行場所、或いは、該走行場所の周辺を、危険エリアとして特定し、車載装置に対し、危険エリアの走行時における対処レベルの低下を指示するレベル低下指示を送信するサーバと通信を行う車載装置通信手段と、を備えていても良い。
【0022】
また、この車載装置は、度合いが対処レベルに達すると、走行場所特定手段により特定された走行場所を示す不適切運転情報を、車載装置通信手段を介してサーバに送信する車載装置送信手段と、を備え、対処手段は、車載装置通信手段を介してレベル低下指示を受信した場合、自車両の走行場所が該レベル低下指示に係る危険エリアである場合には、度合いが低下された対処レベルに達すると、対処を行っても良い。
【0023】
また、請求項6に記載されているように、自車両のドライバにより不適切運転が行われている度合いを計測し、度合いが予め定められた対処レベルに達すると、不適切運転への対処を行う車載装置と通信を行うサーバを構成しても良い。
【0024】
そして、このサーバは、車載装置と通信を行うサーバ通信手段と、サーバ通信手段を介して複数の車載装置から受信した、度合いが対処レベルに達した際の車載装置が搭載された車両の走行場所を示す不適切運転情報に基づき、度合いが対処レベルに達し易い走行場所、或いは、該走行場所の周辺を、危険エリアとして特定するエリア特定手段と、サーバ通信手段を介して、車載装置に対し、危険エリアの走行時における対処レベルの低下を指示するレベル低下指示を送信するサーバ送信手段と、を備えていても良い。
【0025】
このような車載装置やサーバを単体で市場に流通させた場合であっても、対応するサーバや車載装置と組み合わせて用いることで、居眠り運転や脇見運転等といった不適切運転をより確実に防ぐことができる。
【0026】
また、請求項7には、請求項1に記載の運転支援システムにおいて、車載装置やサーバが備える各手段を手順として表した運転支援方法について記載されている。
すなわち、請求項7に記載の運転支援方法は、車載装置にて自車両のドライバにより不適切運転が行われている度合いを計測する計測ステップと、度合いが予め定められた対処レベルに達すると、車載装置にて不適切運転への対処を行う対処ステップと、度合いが対処レベルに達すると、車載装置からサーバに対し、該対処レベルに達した際の自車両の走行場所を示す不適切運転情報を送信する車載装置送信ステップと、を有する。
【0027】
また、この運転支援方法は、サーバにて、複数の車載装置から受信した不適切運転情報に基づき、度合いが対処レベルに達し易い走行場所、或いは、該走行場所の周辺を、危険エリアとして特定するエリア特定ステップと、サーバから車載装置に対し、危険エリアの走行時における対処レベルの低下を指示するレベル低下指示を送信するサーバ送信手段と、を有する。
【0028】
そして、対処ステップにおいて、車載装置がサーバからレベル低下指示を受信した場合、自車両の走行場所が該レベル低下指示に係る危険エリアである場合には、度合いが低下された対処レベルに達すると、車載装置にて対処を行う。
【0029】
このような運転支援方法によれば、請求項1に記載の運転支援システムと同様に、居眠り運転や脇見運転等といった不適切運転をより確実に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本実施形態の運転支援システム,車載システムの構成を示すブロック図である。
【図2】ドライバモニタ,サーバの構成を示すブロック図である。
【図3】警告レベルマップを示す表である。
【図4】ドライバ監視処理についてのフローチャートである。
【図5】警告レベル設定処理についてのフローチャートである。
【図6】警告レベル情報受信処理についてのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
【0032】
[構成の説明]
図1(a)に記載されているように、本実施形態における運転支援システム1は、複数の車両に搭載された車載システム100と、インターネット60を介して各車載システム100と通信可能なサーバ50とを有している。車載システム100は、ドライバの眠気を有した状態での運転(居眠り運転とも記載)や脇見運転を検出して警告等を行うと共に、サーバ50は、該警告等を行うか否かを決めるための警告レベルを設定し、各車載システム100に通知するよう構成されている。
【0033】
そして、車載システム100は、カメラ11によりドライバの顔を撮影し、居眠り運転等を検出するドライバモニタ10と、地図データを用いて経路案内等を行うナビゲーション装置20と、図示しないアンテナ等を有し、無線通信網を利用してインターネット60にアクセスしてサーバ50と通信を行う通信装置30等を有しており、これらは、CAN等の車内LAN40により接続されている(図1(b)参照)。
【0034】
また、図2(a)に記載されているように、ドライバモニタ10は、運転席に座ったドライバの顔に光を照射すると共に、該ドライバの顔を撮影するカメラ11と、LCD等から構成され、各種情報を表示する表示部12と、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ等から構成された記憶部13を備える。また、CPU、ROM、RAM、I/O及びこれらを接続するバスライン等からなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成され、ROMに記憶されたプログラム等に従い動作すると共に、周知の時計機能やカレンダー機能を有する制御部14と、ボタン等から構成され、各種操作を受け付ける操作部15と、車内LAN40を介して他の装置と通信を行う車内LAN通信部16を備える。
【0035】
一方、サーバ50は、図2(b)に記載されているように、インターネット60にアクセスするための通信部51や、HDD等といった記憶保持動作が不要なデバイスから構成されている記憶部52を備える。また、CPU、ROM、RAM、I/O及びこれらを接続するバスライン等からなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成され、RAMにロードされたプログラム等に従い動作する制御部53や、液晶ディスプレイ等として構成され、各種情報を表示する表示部54や、キーボードやマウス等として構成され、各種操作を受け付ける操作部55を備える。
【0036】
[動作の説明]
(1)概要について
まず、運転支援システム1の動作の概要ついて説明する。
【0037】
車載システム100は、ドライバによる不適切運転(居眠り運転や脇見運転)が行われている度合い(不適切運転レベル)を計測し、居眠り運転,脇見運転についての各不適切運転レベルが警告レベルに達すると、警告を行う。
【0038】
そして、各不適切運転レベルが警告レベルに達した際の道路区間と、該道路区間を走行する際の走行状況(該道路区間の進行方向,季節)を特定し、対応する不適切運転の種類と、該道路区間に固有に割り当てられた識別情報と、該走行状況を示す不適切運転情報をサーバ50に送信する。
【0039】
なお、道路区間とは、例えば、ナビゲーション装置20における地図データに登録された道路を示すリンクであっても良いし、リンクをさらに細分化したものであっても良い。
一方、サーバ50は、各車載システム100から不適切運転情報を収集し、道路区間毎に不適切運転情報を分類すると共に、分類された不適切運転情報に基づき、各道路区間について、走行状況毎に、各不適切運転レベルが警告レベルに達した回数(警告回数)をカウントする。そして、カウントした警告回数に応じて、各道路区間についての各走行状況下での警告レベルを設定する。
【0040】
図3には、各道路区間について、走行状況毎にカウントされた警告回数を示すと共に、該警告回数に基づき設定された、各走行状況下の警告レベルを示す警告レベルマップを示す表が記載されている。
【0041】
該表は、道路区間に対応する識別情報を示す項目である「道路区間」と、走行状況を示す項目である「走行状況」と、居眠り運転,脇見運転についての警告回数を示す項目である「警告回数」と、居眠り運転,脇見運転についての警告レベルを示す項目である「警告レベル」を有している。
【0042】
なお、「走行状況」は、対応する道路区間における自車両の進行方向を示す項目である「進行方向」と、対応する道路区間を自車両が走行した季節を示す項目である「季節」を有する。
【0043】
また、「警告回数」は、対応する道路区間,走行状況における居眠り運転,脇見運転についての警告回数を示す項目である「居眠り運転」,「脇見運転」を有し、「警告レベル」は、対応する道路区間,走行状況における居眠り運転,脇見運転についての警告レベルを示す項目である「居眠り運転」,「脇見運転」を有する。
【0044】
サーバ50は、収集した不適切運転情報に基づき警告レベルマップを生成し、記憶部52に記憶する。
なお、進行方向として、“上り方向”と“下り方向”のうちの一方が設定されると共に、季節として、“春季”,“夏季”,“秋季”,“冬季”のうちのいずれかが設定される。また、警告レベルとして“Lv1〜3”が設定されるが、警告レベルの数値が低くなるにつれ、低い不適切運転レベルで警告が行われるようになり、不適切運転に対する警告が行われ易くなる。
【0045】
また、各道路区間及び走行状況に対応する警告レベルの初期値はLv3となっており、警告回数の増加に応じて警告レベルが低下する。具体的には、各不適切運転について、各警告レベルに対応して閾値となる警告回数が設定されていても良く、例えば、居眠り運転についての警告回数が1000回以上となると、居眠り運転についての警告レベルをLv2とし、警告回数が3000回以上となると、該警告レベルをLv1としても良い。
【0046】
また、特定の道路区間における特定の走行状況に対応する警告レベルを更新した際に、該特定の道路区間に隣接する道路区間における、該特定の走行状況、及び、同一種類の不適切運転に対応する警告レベルも同レベルに設定しても良い。
【0047】
あるいは、特定の道路区間における特定の走行状況に対応する警告レベルを更新した際に、走行状況における進行方向に基づき、該道路区間を走行する直前に走行した道路区間を特定しても良い。そして、特定した道路区間における、該特定の走行状況、及び、同一種類の不適切運転に対応する警告レベルも同レベルに設定しても良い。
【0048】
そして、警告レベルを更新すると、サーバ50は、各車載システム100に対し、更新した警告レベルに対応する不適切運転の種類と、道路区間に対応する識別情報と、走行状況と、更新後の警告レベルとを示す警告レベル情報を送信する。
【0049】
一方、車載システム100では、通信装置30によりサーバ50から送信された警告レベル情報が受信され、車内LAN40を介してドライバモニタ10に提供される。警告レベル情報を受け取ったドライバモニタ10は、該警告レベル情報を記憶部13に蓄積し、以後、警告レベル情報に対応する道路区間を、該警告レベル情報が示す走行状況下で走行する際には、該警告レベル情報が示す警告レベルにより、居眠り運転或いは脇見運転についての警告を行う。なお、同一の道路区間,走行状況,不適切運転の種類に対応する警告レベル情報が存在する場合には、最新の警告レベル情報により警告が行われることは、言うまでも無い。
【0050】
(2)不適切運転レベルの計測について
まず、居眠り運転についての不適切運転レベルの計測について説明する。
ドライバモニタ10では、カメラ11に撮影されたドライバの顔画像に基づき、ドライバの眠気のレベルが0〜5の間で0.1を最小単位として計測され、この眠気のレベルが不適切運転レベルとして用いられる。なお、レベル0は覚醒している状態を示し、レベル5は完全に寝ている状態を示す。
【0051】
具体的には、ドライバの顔画像から左右の口角の距離や、目頭及び目尻の中心点と眉中心との距離や、頭部の前後への傾き等を測定し、測定結果と、覚醒時におけるこれらの距離,傾き等とを比較した結果に基づき、眠気のレベルを計測する。
【0052】
そして、一例として、警告レベルがLv3の場合には2.6を、Lv2の場合には2.5を、Lv1の場合は2.4を、眠気のレベルの閾値とし、予め定められた時間内に、予め定められた回数にわたり眠気のレベルが閾値を超えると、警告が行われる。
【0053】
なお、居眠り運転についての不適切運転レベルの計測はこれに限定されることは無く、例えば、眠気のレベルが閾値を超えた時間を不適切運転レベルとして計測し、該時間が警告レベルに応じて設定される閾値を超えたことに起因して警告を行っても良い。
【0054】
次に、脇見運転についての不適切運転レベルの計測について説明する。
ドライバモニタ10では、カメラ11により撮影されたドライバの顔画像に基づき、車両の直進方向を基準とする左右方向へのドライバの顔の角度(脇見角度)が測定される。具体的には、顔画像に基づきドライバの顔の特徴点を特定すると共に、該特徴点に基づき顔の向きを計測し、これに基づき脇見角度を測定しても良い。
【0055】
また、脇見角度が30度以上となった場合には脇見運転とみなされると共に、脇見運転となった後、脇見角度が10度以下となると、脇見運転が改善されたものとみなされ、脇見運転の継続時間が不適切運転レベルとして計測される。
【0056】
そして、一例として、警告レベルがLv3の場合には2.5秒を、Lv2の場合には2.0を、Lv1の場合には1.5秒を判定時間とし、該判定時間にわたり脇見運転が行われた場合には、警告が行われる。
【0057】
なお、脇見運転についての不適切運転レベルの計測はこれに限定されることは無く、例えば、一定期間内に脇見運転が行われた回数を不適切運転レベルとして計測し、該回数が警告レベルに応じて設定される閾値を超えたことに起因して警告を行っても良い。
【0058】
(3)ドライバ監視処理について
次に、ドライバの眠気のレベルや脇見運転の継続時間を計測し、計測結果に応じてドライバへの警告等を行うドライバ監視処理について、図4に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、ドライバモニタ10にて定期的に実行される処理である。
【0059】
S205では、ドライバモニタ10の制御部14は、上述した方法により、カメラ11により撮影された顔画像に基づきドライバの眠気レベル(不適切運転レベル)を計測し、S210に処理を移行する。
【0060】
S210では、制御部14は、上述した方法により、カメラ11により撮影された顔画像に基づき脇見運転が行われているか否かを判定し、脇見運転が行われている場合には、その継続時間(不適切運転レベル)を計測する。そして、S215に処理を移行する。
【0061】
S215では、制御部14は、車内LAN40を介して、ナビゲーション装置20から、自車両が走行中の道路区間に対応する識別情報と、該道路区間における自車両の進行方向を受信する。また、時計機能及びカレンダー機能により現在の年月日時を特定すると共に、これに基づき、現在の季節を、春季,夏季,秋季,冬季のうちのいずれかとして特定し、S220に処理を移行する。
【0062】
S220では、制御部14は、記憶部13に記憶された警告レベル情報の中から、受信した識別情報が示す道路区間,進行方向及び季節(走行状況)に対応する最新の警告レベル情報をサーチし、対応する警告レベル情報が見つかった場合には、該警告レベル情報に基づき、対応する不適切運転についての警告レベルを設定する。一方、対応する警告レベル情報が見つからなかった場合には、警告レベルをLv3とする。そして、S225に処理を移行する。
【0063】
S225では、制御部14は、居眠り運転,脇見運転の少なくとも一方の不適切運転レベルが、警告レベルに達したか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S225:Yes)、S230に処理を移行し、否定判定が得られた場合には(S225:No)、本処理を終了する。
【0064】
S230では、制御部14は、図示しないスピーカやナビゲーション装置20のディスプレイを介して、警告レベルに達した不適切運転についての警告を行い、S235に処理を移行する。なお、警告と共に(或いは警告に替えて)、自車両の車速を低下させる処理や、自車両を停止させる処理等を行っても良い。
【0065】
S235では、制御部14は、車内LAN40を介して、通信装置30に対し、S215にて取得した現在の道路区間の識別情報と、走行状況と、警告に係る不適切運転の種類とを示す不適切運転情報を送信すると共に、通信装置30に対し、サーバ50に該不適切運転情報を送信させ、本処理を終了する。
【0066】
(4)警告レベル設定処理について
次に、サーバ50が車載システム100から不適切運転情報を収集すると共に、不適切運転情報に基づき、各道路区間における各走行状況に対応する警告レベルを設定する警告レベル設定処理について、図5に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、サーバ50に定期的に実行される処理である。
【0067】
S305では、サーバ50の制御部53は、通信部51を介して、1または複数の車載システム100から不適切運転情報を受信し、S310に処理を移行する。
S310では、制御部53は、受信した不適切運転情報を、該不適切運転情報が示す道路区間毎に分類し、S315に処理を移行する。
【0068】
S315では、制御部53は、道路区間毎にまとめられた不適切運転情報に基づき、各道路区間において各走行状況下にて行われた居眠り運転,脇見運転に対する警告回数をカウントする。そして、警告レベルマップにアクセスして各道路区間,各走行状況に対応する居眠り運転,脇見運転に対する警告回数を更新し、S320に処理を移行する。
【0069】
S320では、制御部53は、居眠り運転,脇見運転についての警告回数が閾値以上となった道路区間及び走行状況の有無を判定し、肯定判定が得られた場合には(S320:Yes)、S325に処理を移行し、否定判定が得られた場合には(S320:No)、本処理を終了する。
【0070】
S325では、制御部53は、警告レベルマップにアクセスし、閾値を超えた警告回数に係る道路区間,走行状況,不適切運転の種類に対応する警告レベルを更新し、S330に処理を移行する。
【0071】
S330では、制御部53は、更新した警告レベルに対応する道路区間,走行状況,不適切運転の種類と、更新後の警告レベルとを示す警告レベル情報を生成すると共に、通信部51を介して各車載システム100に送信し、本処理を終了する。
【0072】
(5)警告レベル情報受信処理について
次に、車載システム100のドライバモニタ10がサーバ50から警告レベル情報を受信する処理である警告レベル情報受信処理について、図6に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、ドライバモニタ10にて定期的に実行される処理である。
【0073】
S405では、ドライバモニタ10の制御部14は、車内LAN40を介して通信装置30と通信を行い、サーバ50からの不適切運転情報の受信の有無を判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S405:Yes)、S410に処理を移行し、否定判定が得られた場合には(S405:No)、本処理を終了する。
【0074】
S410では、制御部14は、通信装置30から不適切運転情報を受信すると共に、記憶部13に記憶し、本処理を終了する。
[効果]
本実施形態の運転支援システム1の車載システム100では、ドライバの顔画像に基づき不適切運転(居眠り運転や脇見運転)が行われている度合い(不適切運転レベル)が計測される。そして、不適切運転レベルが警告レベルに達すると、警告が行われると共に、対応する不適切運転の種類と、走行中の道路区間,走行状況を示す不適切運転情報が生成され、サーバ50に送信される。
【0075】
一方、サーバ50では、各車載システム100から不適切運転情報が収集され、各道路区間,走行状況で行われた居眠り運転についての警告回数と、脇見運転についての警告回数がカウントされる。そして、警告回数が一定値に達すると、対応する道路区間,走行状況における、対応する不適切運転についての警告レベルが低下されると共に、低下後の警告レベルと、対応する不適切運転の種類,走行場所,走行状況を示す警告レベル情報が生成され、各車載システム100に送信される。
【0076】
そして、車載システム100では、サーバ50から受信した警告レベル情報を蓄積し、該警告レベル情報が示す走行場所,走行状況に関しては、対応する不適切運転レベルが、該情報が示す警告レベルに達した段階で警告を行う。
【0077】
このため、警告レベル情報が示す走行場所,走行状況(換言すれば、居眠り運転等が行われ易い走行場所,走行状況)に関しては、より早い段階で居眠り運転等への警告が行われ、居眠り運転等をより確実に防ぐことが可能となる。
【0078】
[他の実施形態]
(1)本実施形態では、インターネット60等を介して、サーバ50から車載システム100に警告レベル情報が提供されるが、警告レベル情報の提供方法はこれに限定されることは無く、例えば、道路脇に設けられたビーコンを介して警告レベル情報を提供しても良い。また、ビーコンを介して警告レベル情報を提供する際には、該ビーコンが設置された道路区間や、その付近の道路区間についての警告レベル情報を提供しても良い。このような構成を有する場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0079】
(2)また、本実施形態では、居眠り運転と脇見運転を不適切運転としているが、これに限定されること無く、例えば、燃料の消費が激しい運転や、スピード超過や急加速の頻度が高く、事故が発生し易い運転を不適切運転とし、同様の処理を行っても良い。
【0080】
また、本実施形態では、道路区間の進行方向と、道路区間を走行した季節とを走行状況としているが、これに限定されることは無く、例えば、道路区間を走行した時間帯(早朝,夜間,深夜等)や、道路区間を走行した際の天気等を走行状況として、同様の処理を行っても良い。
【0081】
また、車載システム100は、走行状況を検出することなく、居眠り運転,脇見運転についての不適切運転レベルが警告レベルに達した道路区間に対応する識別情報のみを示す不適切運転情報を生成し、サーバ50に送信しても良い。
【0082】
そして、サーバ50は、不適切運転情報に基づき、各道路区間における各不適切運転の警告回数をカウントし、走行状況を考慮することなく、道路区間毎に各不適切運転についての警告レベルを設定しても良い。また、サーバ50は、警告レベルを更新した場合には、該警告レベルに対応する道路区間,不適切運転の種類,更新後の警告レベルを示す警告レベル情報を生成し、車載システム100に送信すると共に、車載システム100では、受信した警告レベル情報に基づき、走行状況を考慮することなく、各道路区間の警告レベルを設定しても良い。
【0083】
このような場合であっても、同様の効果を得ることができる。
(3)また、サーバ50は、警告レベルを低下させた場合には、該警告レベルに対応する道路区間に設けられた電子標識と通信を行い、該電子標識を用いて、対応する走行状況下の車両に対し、対応する不適切運転についての警告を行っても良い。こうすることにより、居眠り運転や脇見運転を効果的に防ぐことが可能となる。
【0084】
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
【0085】
車載システム100が車載装置に、通信装置30が車載装置通信手段に、ナビゲーション装置20が走行場所特定手段に、サーバ50の通信部51がサーバ通信手段に相当する。
【0086】
また、ドライバ監視処理のS205,S210が計測手段,計測ステップに、S215が判別手段に、S220〜S230が対処手段,対処ステップに、S235が車載装置送信手段,車載装置送信ステップに相当する。
【0087】
また、警告レベル設定処理のS310〜S325がエリア特定手段,エリア特定ステップに、S330がサーバ送信手段,サーバ送信ステップに相当する。
また、不適切運転についての警告等が、不適切運転への対処に、道路区間が走行場所に、警告レベルが対処レベルに、警告レベル情報がレベル低下指示に相当する。
【0088】
また、警告レベル情報が示す道路区間,走行状況が、危険エリア,危険走行状況に相当する。
【符号の説明】
【0089】
1…運転支援システム、10…ドライバモニタ、11…カメラ、12…表示部、13…記憶部、14…制御部、15…操作部、16…車内LAN通信部、20…ナビゲーション装置、30…通信装置、40…車内LAN、50…サーバ、51…通信部、52…記憶部、53…制御部、54…表示部、55…操作部、60…インターネット、100…車載システム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
異なる車両に搭載された複数の車載装置と、それぞれの前記車載装置と通信可能なサーバとを有する運転支援システムであって、
前記車載装置は、
前記サーバと通信を行う車載装置通信手段と、
自車両のドライバにより不適切運転が行われている度合いを計測する計測手段と、
前記度合いが予め定められた対処レベルに達すると、前記不適切運転への対処を行う対処手段と、
自車両の走行場所を特定する走行場所特定手段と、
前記度合いが前記対処レベルに達すると、前記走行場所特定手段により特定された前記走行場所を示す不適切運転情報を、前記車載装置通信手段を介して前記サーバに送信する車載装置送信手段と、
を備え、
前記サーバは、
前記車載装置と通信を行うサーバ通信手段と、
前記サーバ通信手段を介して複数の前記車載装置から受信した前記不適切運転情報に基づき、前記度合いが前記対処レベルに達し易い前記走行場所、或いは、該走行場所の周辺を、危険エリアとして特定するエリア特定手段と、
前記サーバ通信手段を介して、前記車載装置に対し、前記危険エリアの走行時における前記対処レベルの低下を指示するレベル低下指示を送信するサーバ送信手段と、
を備え、
前記対処手段は、前記車載装置通信手段を介して前記レベル低下指示を受信した場合、自車両の前記走行場所が該レベル低下指示に係る前記危険エリアである場合には、前記度合いが低下された前記対処レベルに達すると、前記対処を行うこと、
を特徴とする運転支援システム。
【請求項2】
請求項1に記載の運転支援システムにおいて、
前記不適切運転とは、眠気を有した状態での運転と、脇見運転とのうちの少なくとも一方であること、
と特徴とする運転支援システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の運転支援システムにおいて、
前記車載装置は、前記走行場所特定手段により特定された前記走行場所を自車両が走行する際の走行状況を判別する判別手段をさらに備え、
前記車載装置送信手段は、前記度合いが前記対処レベルに達すると、前記走行場所に加え、さらに、前記判別手段により判別された該走行場所を走行する際の前記走行状況を示す前記不適切運転情報を前記サーバに送信し、
前記エリア特定手段は、複数の前記車載装置から受信した前記不適切運転情報に基づき、前記危険エリアを特定すると共に、さらに、該危険エリアにて前記度合いが前記対処レベルに達した車両についての前記走行状況のうち、高い頻度で判別されたものを危険走行状況として特定し、
前記サーバ送信手段は、前記車載装置に対し、前記危険エリアにおいて、前記走行状況が該危険エリアについての前記危険走行状況となる車両にて前記対処レベルを低下するよう指示する前記レベル低下指示を送信し、
前記対処手段は、前記レベル低下指示を受信した場合には、自車両の前記走行場所が該レベル低下指示に係る前記危険エリアであり、且つ、前記判別手段により判別された前記走行状況が該レベル低下指示に係る前記危険走行状況に相当する場合には、前記度合いが低下された前記対処レベルに達すると、前記対処を行うこと、
を特徴とする運転支援システム。
【請求項4】
請求項3に記載の運転支援システムにおいて、
前記走行状況とは、自車両が前記走行場所を走行する時期と、該走行場所を走行する自車両の進行方向とのうちの少なくとも一方であること、
を特徴とする運転支援システム。
【請求項5】
自車両のドライバにより不適切運転が行われている度合いを計測し、該度合いが予め定められた対処レベルに達すると、該不適切な運転への対処を行う車載装置であって、
前記度合いを計測する計測手段と、
前記度合いが前記対処レベルに達すると、前記対処を行う対処手段と、
自車両の走行場所を特定する走行場所特定手段と、
複数の前記車載装置から、前記度合いが前記対処レベルに達した前記走行場所を示す不適切運転情報を収集すると共に、該不適切運転情報に基づき、前記度合いが前記対処レベルに達し易い前記走行場所、或いは、該走行場所の周辺を、危険エリアとして特定し、前記車載装置に対し、前記危険エリアの走行時における前記対処レベルの低下を指示するレベル低下指示を送信するサーバと通信を行う車載装置通信手段と、
前記度合いが前記対処レベルに達すると、前記走行場所特定手段により特定された前記走行場所を示す前記不適切運転情報を、前記車載装置通信手段を介して前記サーバに送信する車載装置送信手段と、
を備え、
前記対処手段は、前記車載装置通信手段を介して前記レベル低下指示を受信した場合、自車両の前記走行場所が該レベル低下指示に係る前記危険エリアである場合には、前記度合いが低下された前記対処レベルに達すると、前記対処を行うこと、
を特徴とする車載装置。
【請求項6】
自車両のドライバにより不適切運転が行われている度合いを計測し、前記度合いが予め定められた対処レベルに達すると、前記不適切運転への対処を行う車載装置と通信を行うサーバであって、
前記車載装置と通信を行うサーバ通信手段と、
前記サーバ通信手段を介して複数の前記車載装置から受信した、前記度合いが前記対処レベルに達した際の前記車載装置が搭載された車両の走行場所を示す不適切運転情報に基づき、前記度合いが前記対処レベルに達し易い前記走行場所、或いは、該走行場所の周辺を、危険エリアとして特定するエリア特定手段と、
前記サーバ通信手段を介して、前記車載装置に対し、前記危険エリアの走行時における前記対処レベルの低下を指示するレベル低下指示を送信するサーバ送信手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項7】
車載装置にて自車両のドライバにより不適切運転が行われている度合いを計測する計測ステップと、
前記度合いが予め定められた対処レベルに達すると、前記車載装置にて前記不適切運転への対処を行う対処ステップと、
前記度合いが前記対処レベルに達すると、前記車載装置からサーバに対し、該対処レベルに達した際の自車両の走行場所を示す不適切運転情報を送信する車載装置送信ステップと、
前記サーバにて、複数の前記車載装置から受信した前記不適切運転情報に基づき、前記度合いが前記対処レベルに達し易い前記走行場所、或いは、該走行場所の周辺を、危険エリアとして特定するエリア特定ステップと、
前記サーバから前記車載装置に対し、前記危険エリアの走行時における前記対処レベルの低下を指示するレベル低下指示を送信するサーバ送信ステップと、
を有し、
前記対処ステップにおいて、前記車載装置が前記サーバから前記レベル低下指示を受信した場合、自車両の前記走行場所が該レベル低下指示に係る前記危険エリアである場合には、前記度合いが低下された前記対処レベルに達すると、前記車載装置にて前記対処を行うこと、
を特徴とする運転支援方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−65246(P2013−65246A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−204546(P2011−204546)
【出願日】平成23年9月20日(2011.9.20)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】