説明

遠赤外線低温サウナ室

【課題】天然電気石粉末を利用し且つ一般家庭にもある炬燵等で使用の遠赤外線発生器などを利用した安価な低温サウナ室の開発
【手段】入浴者の出入りドアーを有する遠赤外線低温サウナ室において、樹脂板の表面に天然電気石粉末を溶射した内壁を配置し、或いは樹脂又はゴムに天然電気石粉末を含有させた内壁を配置し、室中央部に入浴者用椅子を設置し、該椅子の下に、上向きにした8〜10ミクロン波長のコタツ用遠赤外線発生機とその上に天然電気石装填部からなる遠赤外線・マイナスイオン放射装置を設置し、膨張室内にイオン電池を配置しその還元水を噴霧する簡易還元水器を配置した遠赤外線低温サウナ室。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠赤外線と天然電気石(電光石)より発するマイナスイオン効果との共鳴振動によるスピン効果を引き出す遠赤外線低温サウナ室に関するものである。
【背景技術】
【0002】
人間本来が持つ治療力をより高め、又療養患者の自然回復力を高める方法として、従来から遠赤外線式サウナ浴が利用されてきた。 遠赤外線式サウナ室は、遠赤外線ヒーターを壁に嵌め込み設置し、天然電気石を壁に配設してスチーム加熱、ヒーター加熱してマイナスイオン浴をするものであった。
マイナスイオンをサウナ室内空間に放射させる技術としては、特開2005−87724等に紹介のようにスライス化しタイル状にした天然電気石をサウナ室内壁面の全面に張り合せ、又は粉末状天然電気石をモルタル化しサウナ室内壁面に溶射し、これらの壁の中にパイプを埋め込み高温度のスチーム加熱をし、同時に遠赤外線ヒーター加熱をして電光石成分を加熱しマイナスイオンを放出させるものであった。
上記方法はサウナ室内がmax92℃と非常に高温の為、入浴するには体力を必要とするにもかかわらず、入浴者へのマイナスイオン照射は頭と足先ではバラツキが大きい。
max92℃の高温対策として、サウナ室に天然桧等を使い桧の臭いで冷し効果を出していが、天然鉱石のマイナスイオン効果は希釈され充分なものではなかった。
このように上記サウナ浴は、熱効率が悪く、多量のエネルギーが必要であるため、主として、多人数が入る大室の岩盤窟サウナ方式に主として使われている。
一方、天然電気石をスライスタイル化し、貼りつけた床暖房方式の岩盤浴方式があるが、これは人体の接触した側と上ではイオン浴効果に大きな差異が生じるので、体力の弱い病人の治療に使う事は出来なかった。
【特許文献1】特開平11−322408
【特許文献2】特開2004−331800
【特許文献3】特開平11−322469
【特許文献4】特開2002−154869
【特許文献5】特開2004−8389
【特許文献6】特開2002−298307
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
遠赤外線式低温サウナ室は、温度max42℃以内の室内において、遠赤外線を天然電気石・人工電気発生元素入りセラミックスに照射する。又はこれと同時に超臨界水や還元水ミスト噴霧することにより、無静電気状態の入浴者全身にマイナスイオンを均一に放射する低温サウナ浴を可能にし、以って体力の消耗が少ないマイナスイオン空気治療を容易に実現し、病人治療に適し、自律神経の調整、免疫強化、肺機能強化、鎮痛(リウマチ等)、細胞の活性化等の効果を確実に得ると共に、場所的にも1m2〜1.5 m2あれば充分な1〜2人専用の小型で一般家庭、医療補助用にも使用可能な遠赤外線式サウナ室であった。
しかしながら上記遠赤外線式サウナ室では、2回目の入浴者は多量の発汗効果により入浴後に温水に入浴したほうが更に効果があることが判明したこと、並びに日本住宅環境上、設置場所の確保の問題から、一般住宅用のお風呂場に代わって、上記遠赤外線式サウナ室効果と温水入浴効果を同時に得られる遠赤外線低温サウナ室の開発が急務である。
そこで本発明者等は、特願2005-267979にて一般家庭の風呂に装備するサウナ装置を開発したが、高価であるため天然電気石を利用し且つ一般家庭にもある炬燵等で使用の遠赤外線発生器とを利用した低温サウナ室の開発に乗り出した。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は上記問題を解決するためになされたものでありその特徴とするところは、次の(1)〜(5)にある。
(1)、入浴者の出入りドアーを有する遠赤外線低温サウナ室において、樹脂板の表面に800〜4000メッシュの天然電気石を溶射した内壁を配置し、或いは樹脂又はゴムに800〜4000メッシュの天然電気石を10〜50重量%含有させた内壁を配置したことを特徴とする遠赤外線低温サウナ室。
(2)、入浴者の出入りドアーを有する遠赤外線低温サウナ室において、樹脂板の表面に800〜4000メッシュの天然電気石を溶射した内壁を配置し、或いは樹脂又はゴムに800〜4000メッシュの天然電気石を10〜50重量%含有させた内壁を配置し、室底部に入浴者用椅子を設置したことを特徴とする遠赤外線低温サウナ室。
(3)、入浴者の出入りドアーを有する遠赤外線低温サウナ室において、樹脂板の表面に800〜4000メッシュの天然電気石を溶射した内壁を配置し、或いは樹脂又はゴムに800〜4000メッシュの天然電気石を10〜50重量%含有させた内壁を配置し、室底中央部に18〜36rpmの入浴者乗台付回転装置を設置したことを特徴とする遠赤外線低温サウナ室。
(4)、入浴者の出入りドアーを有する遠赤外線低温サウナ室において、樹脂板の表面に800〜4000メッシュの天然電気石を溶射した内壁を配置し、或いは樹脂又はゴムに800〜4000メッシュの天然電気石を10〜50重量%含有させた内壁を配置し、室底部に入浴者用椅子又は18〜36rpmの入浴者乗台付回転装置を設置すると共に、遠赤外線発生機とそれに離間して天然電気石の装填部からなる遠赤外線・マイナスイオン放射装置を設置したことを特徴とする遠赤外線低温サウナ室。
(5)、入浴者の出入りドアーを有する遠赤外線低温サウナ室において、樹脂板の表面に800〜4000メッシュの天然電気石を溶射した内壁を配置し、或いは樹脂又はゴムに800〜4000メッシュの天然電気石を10〜50重量%含有させた内壁を配置し、室中央部に入浴者用椅子を設置し、該椅子の下に、上向きにした8〜10ミクロン波長のコタツ用遠赤外線発生機とその上に離間配置した天然電気石の装填部からなる遠赤外線・マイナスイオン放射装置を設置し、容器内にイオン電池を配置し還元水を噴霧及び又は入浴者に供給する簡易還元水器を配置したことを特徴とする遠赤外線低温サウナ室。
【発明の効果】
【0005】
東洋医学はこの気功療法を主とし予防医学として自然治療力、自己免疫力の増強に主体を置いている。
人体の毛細血管の密度は平均すると400本/1cm2 と言われているが通常使用している毛細血管は5〜6本/1cm2 である。気功で気功者が気のエネルギーを送るとその2〜3倍となり活性化し多くの細胞が生まれる。我々人間は常に未知なる潜在能力を持っていると言われる。このように身体全体の潜在能力を知ることで、病気の予防を適切に行いことが極めて重要なことといえる。
本発明の遠赤外線低温サウナ室は、前記構成(1)の主構成により低温マイナスイオンサウナ室が完成し、これに毎日入浴することにより、毎日前記気功者から気を受けていることと同じ上記の気功治療効果を得るものである。
【0006】
さて、益々悪化する地球環境、高齢者増加は医療費の増加に繋がり益々医療費負担増と低降人口減は長寿命化は限界にきている。
自分の体は自分で守る、予防保全こそ長寿命化である。
本発明の遠赤外線低温サウナ室は、8mμ〜14 mμ波長の反射遠赤外線と18〜36rpmの左回転機能により体外排出力を増し、確実に腸管免疫スピン強力療法による人体内分子共鳴を起こし健康体を保持するものである。このサウナ室を一般家庭に設置することにより家族全員が簡単に入浴でき健康を維持することができ、幸福な家庭が築かれる。
【0007】
また、人体は、[水]を媒体として動植物の食事を酸素を取り入れることで、酸化させてエネルギーを得ている。これで人体の原子は生体電流を発生しその情報信号を発信、交信する所謂共振共鳴現象を起こしバランスを保ちながら成立している。
バランスが良いと言うことは良い磁場を保持しているといえる。
(フレミングの法則より電流が流れると磁場と力が生まれる。)
そこで病気の第一段階は、人体の物質の構造異変に基づく原子、分子の発生する磁気(磁場)の「乱れ」が様々誘因で原子レベルでの運動が変化し、原子から分子、分子から細胞、細胞から器官へと秩序正しく伝達されていた情報回路が混乱し病気の第二段階へと進行する。
この磁気の混乱状態を正常にすることで健康保持が可能である。
[水]は量子エネルギーの記憶素子としては、非常に優れ[水]のバランス保持が健康保持に繋がる。
人間の体重の60〜70%は水で作られている。日頃何気なく飲んでいる水が健康と深い関わりを持っている。
【0008】
そこでサウナ室内において、波長が3mμ〜20 mμの遠赤外線と壁に配置した800〜4000メッシュの前記天然電気石粉末から発する(-)イオン効果の波動が体液の水に変化を与えるとこの波動が低温サウナ入浴者に360度の反射体として照射されて体の水(体液)に共鳴振動を起こしホメオスタシス(自動調節回復機能)を啓発し、細胞組織が活発化し自然治療力(:自己免疫力)を高めるのである。
つまり本発明の遠赤外線低温サウナ室は、遠赤外線発生器により42度±3度に保持されるので、遠赤外線発生器からの波長3mμ〜50 mμの赤外線と内壁の天然電気石粉末から、更には天然電気石の装填部からのマイナスイオンが入浴者の全身に放射するため遠赤外線の波長と人体の骨から発する8mμ〜14 mμの反射遠赤外線により体内で波長共鳴が起きる。これで人体の水分子がスピン効果による振動を起こして遠赤外線が共鳴吸収され熱反応し皮下深層及び内蔵等に作用し(遠赤外線波動効果)毛細血管の拡張、血流循環の促進、代謝障害の一掃、細胞組織の活性化、酸素生成の促進と、遠赤外線とマイナスイオンの相乗効果と、人体の持つ波動エネルギーの重なりにより、入浴者の持つ波長と低温サウナの発する波長が共鳴して身体の中に熱を造り放出し、室内を42度±3度と低温度の中で全身は上記効果を得ながら極めて健康的な発汗作用をして、人体本来が持つ治療力を高め自然回復力を高めるのである。
【0009】
また本発明の遠赤外線低温サウナ室は、次の意義により入浴者乗台付の18〜36rpmの左回転装置を設置するのである。
地球に水が生まれ海水が生成し、地球の自転により風が生まれ海水に波が生じた。大自然のメカニズムとしてこの波は、1分間に18回の波動をして人間は1分間に18回の呼吸をして18の倍数の36が体温で36の倍数の72が最低血圧で72の倍数の144が最高血圧であり、我々人間のDNAにはこのリズムが組み込まれている地球の自転は左回転であり台風と同じ回転を示す。左回転は体内にある不悪物質を体外に放出する機能がある。
このため本発明の低温サウナ室は、18〜36rpmの左回転装置によって入浴者に18〜36rpmの左回転を付与することでフレミングの左手法則により体内自己発電力を強制増加させて不悪物質を体外に汗と共に排出させるのである。
さらにこの左回転は、前記天然電気石からのマイナスイオン効果と遠赤外線による波動相乗効果を増幅し病人治療効果が早くなる。またこの左回転治療効果は、脳内正常化作用を行い老人性認知症状の改善効果もある。
【0010】
また本発明の遠赤外線低温サウナ室は、次の意義により強超音波又は弱超音波式の簡易還元水器を設けて、入浴者に還元水を生成噴霧または給飲するのである。
<給飲効果>
遠赤外線の8mμ〜14mμの波長効果と天然電気石からのマイナスイオン効果は人体の60〜70%の体液に共鳴振動を起こし、体液の水分子が活性化することは、人類の遠い祖先が海水生物から進化したことを思い出させる。このことは体液の成分が海水に似通っていることから判明する。それゆえ人体はミクロ地球と言える。水環境を常に正常にすることは健康体を保持し、水の悪循環は病気を意味する。人間の寿命予測は「4267(定数)÷安定状態での1分間の脈拍数」とされている。人間は必ず老化し、この老化は体内の水分が減少することを意味する。DNAにて老化は組み込まれているため1分でも遅らせるには体液の正常化である。このため本発明の遠赤外線低温サウナ室への入浴者は入浴中に簡易還元水器からの還元水を飲み体内の活性酸素を中和し水に変えることで正常体を保持するのである。
水道水は塩素が含有し、インスタント食品は多種の化学物質にて品質保持し、大気中には自動車からの有害ガス排出、動植物には重金属汚染、生きていくには環境悪化のため原因不明の難病も多発しているのが現状である。それ故本発明の低温サウナ室にての還元水の給飲効果は、リラクゼーションによる心身のストレス除去、未知なる潜在能力の向上、代謝低下によるエネルギーの蓄積、自律神経バランスの改善維持、経絡の通り改善による気血調和、大脳皮質の不必要興奮の沈静による内蔵機能改善等などの優れた多くの効果を呈する。これにより、アトピー、糖尿病、血流障害、老化促進、細胞免疫力劣化、各代謝不全、リウマチ、骨折、通風などの内分泌物制御不能より生ずる各種病気を早期治癒しまたはこれらの病気を未然に予防する効果がある。
【0011】
また本発明の遠赤外線低温サウナ室においては、天然電気石の800〜4000メッシュの粉末を食品に1〜20%加えて食べることにより、消化及び管内環境を改善し異常発酵を抑制し、非常に強い吸着と脱臭効果が得られ屁も臭わない。また腸内スピン効果によること、天然電気石粉末のため糞便量の増加にもなり、食品の腸内通過時間の短縮に繋がり、大腸癌などの抑制効果にも繋がる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の遠赤外線低温サウナ室において、サウナ室の壁として配置する800〜4000メッシュの天然電気石は、施工性や製造効率上好ましくは800〜1000メッシュの微粉としこれを250〜350度の中温でマッハ0.7〜1.0の高速で樹脂製板に0.2〜0.5mm厚溶射(結合力6〜8kg/mm2 と強力)した樹脂表部溶射層にして配置し、又はシリコンゴムに好ましくは1000〜4000メッシュにして10〜50重量%含有させて板状にして配置し、又はベニヤ板の表面に塗料として例えばFRPやエポキシ樹脂に800〜4000メッシュの天然電気石を10〜50重量%含有させて0.1〜0.3mm厚に刷け塗りした安価な防熱兼用板を配置する。
前記内壁の溶射層を除くシリコンゴムや塗料の含有物として前記800〜4000メッシュの天然電気石微粉10〜50重量%の他に、電位差生成用の着磁フェライト磁石粉末3〜5W%を均一に混入しても良い。これにより40〜50ガウスの磁場形成し、以って入浴者の体に反射(−)イオン浴をして電位差を作り、イオンの流れを早くし自律神経調整による精神安定効果、通風やリュウマチ等の痛み抑制効果を早期に得ることができるものである。
前記天然電気石とは、トルマリン石と黒鉛珪石であり化学成分の、代表成分例は、
SiO2:66.2%,TiO2:0.44%,Al2O3:13.00%,Fe2O3:2.95%,CaO:2.45%,MgO:4.99%,K2O:4.81%,Na2O:4.06%,強熱減量:1.1%。
程度のものが好ましい。他に前記遠赤外線・マイナスイオン放射装置における天然電気石装填部に装填する後述例の天然電気石粉末とマイナスイオンの強化鉱物粉末の混合や人工トルマリン石の粉末を使用しても良い。
例えば前記シリコンゴムを円筒状にしてサウナ室の壁を構成すると360度の中心に入浴者が位置すれば、熱源を要せず、入浴者自体から8mμ〜14 mμの反射遠赤外線を発する本当の低温サウナが得られる。この例では入浴者の体温が上昇するには、30分以上の時間が必要である。
【0013】
本発明の遠赤外線低温サウナ室において、遠赤外線・マイナスイオン放射装置は、遠赤外線発生器とそれに離間して天然電気石の装填部からなるが、この遠赤外線発生器として、家庭用の遠赤外線炬燵を利用することで簡易サウナ室を作成できる。つまりこの炬燵を逆様にして室底部を構成し、遠赤外線発生器の上にマイナスイオンシャワー用の天然電気石の装填部を簡易的に離間配置し、その上に入浴者用の椅子を位置させ、更に4本の脚を主柱とした足に長尺金属パイプを差込み炬燵の周囲の室内壁用の柱とし、この柱間に、800〜4000メッシュの天然電気石を10〜50重量%含有させて成形したシリコンゴム板または前記ベニヤ板に天然電気石粉末含有樹脂を塗った防熱兼用板を張ることで室壁を構成する。これで入浴者は、椅子に座ると四方の天然電気石粉末からのマイナスイオンシャワーを360度照射を受ける。他に前記入浴者用の椅子に、その腰掛部に18〜36rpmの左回転を与える回転装置を付設すれば、これによる前記左回転効果つまり不悪物質を体外に汗と共に排出させる効果を同時に得ることが出来る。
そしてマイナスイオンシャワーが終わればシリコンゴム板を外して巻き取りまたは防熱兼用板を取り、椅子と炬燵を元の姿勢に戻して普通の炬燵にすればよい。
【0014】
前記遠赤外線・マイナスイオン放射装置における天然電気石装填部に装填する天然電気石は、塊状や粒状にしたトルマリン石と黒鉛珪石であるが、他に上記天然電気石粉末を50〜60%と、酸化チタン(TiO2)、酸化鉄(Fe2O3)、酸化銅(CuO2)のマイナスイオンの強化鉱物粉末とを所望形状に成型し、これにホウ酸ガラス球を低温焼結品バイダーとして混合し800℃以下で焼成してなる焼成トルマリン石とすることが好ましい。
前記焼成トルマリン石におけるホウ酸ガラス体(球)は、公知のものでよく、例えば成分がBaO3(酸化ホウ素):20〜27%、 SiO2(二酸化ケイ素): 9〜13%、ZnO(酸化亜鉛):45〜62%、SnO(酸化スズ):0〜3%、Ta2O:53〜23%、CeO2:3〜5%、焼成温度を700℃〜800℃とした低温焼成体がある。
簡単な組み合わせ成分例は、BaO3:26%、SiO2:%9、ZnO:62%、SnO:3%、焼成温度を700℃とした低温焼成体でもよい。
【0015】
本発明の遠赤外線低温サウナ室における簡易還元水器は、器内に常温水を入れイオン電池(電位発生器)と超音波発生器を内設してなり、超音波発生器から弱い又は強い超音波を発生させてイオン電池に照射して還元水を生成するものである。弱い超音波の場合に(12vDC)生成される還元水は体内の活性酸素を除去し無害の水として体外に出す飲料水として用い健康体にする。この場合還元水中の水素がミネラルNa,K,Ca,Cu,Fe,等と一時的に結合させるために還元水中に振動を与えるとこれらが水素と結合してNa+H→NaH、K+H→KH、Ca+H→CaHなどの水素化合物であるミネラル結合体となる。
強い超音波の場合に(24vDC)生成される還元水は室内頭上噴霧用の超音波水蒸気として使用し、後述のイオンシャワー効果の他に、活性酸素の酸性皮膚汗を中和し頭皮の脂性分毛根に脱油作用し脱毛を防止する効果もある。
本発明における上記イオン電池とは、マグネシウム合金の(−)極と、銅に銀メッキした(+)極を交互に対面離間配置(直列配置)させ、この対面離間配置方向を前記超音波の照射方向に対して直角方向に配置して超音波を照射することにより、各電極は1.5Vで0.1A程度の電流が流れその合計の電圧と電流が発生し(+)極の表面に生成付着する水素ガスを温水中に取り込んで還元水化させるものである。
上記マグネシウム合金は、Ca:3〜5%、Zn: 3〜5%、Mn: 0.15〜0.5%、Fe: 0.15〜0.5%、Si:0.1〜0.5%、Cu:0.1〜0.5%、残りMgと人体が必要とする必須ミネラルを含有させることが好ましい。これによりマグネシウムが水酸化マグネシウムとなる時水素が発生し、この水素により(+)極の他の成分も水素化物(Ca+H→CaH、Zn+H→ZnH、Fe+H→FeH、Cu+H→CuH、Si+H→SiH)として溶出し水のクライスターの中に入り、膨張室通過中に−100mV〜−500mVのミネラル還元水が生成される。
因みに、上記ミネラル含有におけるCaイオンは胃腸の強化元素でありマグネシウムイオンがないと働かない。MgイオンはCaイオンの助けるイオンである。Znイオンは味覚のミネラルイオンである。Cuイオンはホルモンバランスイオンである。またこの溶解イオン水は甘味のあるミネラル水であり、通電力を増強するため該溶解イオン水1リットル中に1ccの塩又はニガリの添加はその効果が大きい。
【0016】
本発明の遠赤外線低温サウナ室における還元水の噴霧は、簡易還元水器を強超音波発生させて得た還元水を、滝の原理としてマイナスイオン還元水蒸気にして、入浴者に頭上から浴びさせて体内に吸収させ体内の活性酸素を除去すると共に室内の加温と加湿するものである。また簡易還元水器を弱超音波発生させて得た還元水を、簡易還元水器からストップバルブ等を介して補給器を付設し飲料還元水として入浴者が入浴中に飲むようにし、体内にミネラルを供給することにより遠赤外線低温サウナ装置の効果をより高めることが出来る。
特に還元水は体内の活性酸素と結びつき水に変わるため、体内の余分な活性酸素を体内から除去する効果があり、還元水の飲量は効果が大きい。
【0017】
本発明の遠赤外線低温サウナ室において、好ましくはアース方式静電気(+)除去装置を取り付けることを進める。例えばアース線を水道管等に繋ぎ、遠赤外線低温サウナ室の内・外壁や入り口ドアーのノブを通電電極棒にしこれに入浴者の手が触れるとアースし、入浴者からの静電気(+)を除去する機構。他の公知のものとして特開2003-98207号公開公報で紹介のものも利用できる。
また簡単なものには入浴者が入浴前に水道の蛇口にふれてアースさせれば体内のプラス静電気を除去され顕著なマイナスイオンシャワー効果を得ることができる。
【実施例1】
【0018】
本発明の実施例1を図1により詳細に説明する。
図1において、実施例1の遠赤外線低温サウナ室は、一般家庭用の電気炬燵を応用した簡易なものである。
つまりこの該炬燵100を逆様にして室底部を構成し、その遠赤外線発生器101の上方に椅子102配置し、この椅子102の下に、マイナスイオンシャワー用の天然電気石の収容バスケット103を簡易的に吊って離間配置し、更に4本の脚104を主柱とした足に長尺金属パイプ105を差込み炬燵の周囲の室内壁用の柱とし、この柱間に、800〜4000メッシュの天然電気石を10〜50重量%及び40〜50ガウスの磁場形成する電位差生成用の着磁フェライト磁石粉末3〜5W%を均一に混入して含有させて成形し外側に輻射熱反射用のアルミハク106を張ったシリコンゴムシート107(または前記ベニヤ板に天然電気石粉末含有樹脂を塗った防熱兼用板を張る)を配設して3面のコの字室側壁を構成する。また残り1面の側壁は開閉ドアー108を取り付ける。更に上部は天井カバー109で覆う。これで入浴者は、椅子102に座ると四方のシリコンゴムシート107の天然電気石粉末からのマイナスイオンシャワーを360度照射を受ける。
また内部には、簡易還元水器110設ける。簡易還元水器110は、給水管112から常温水を導入し、超音波発生器113から弱い又は強い超音波を発生させてイオン電池114に照射して常温水を還元水を生成するものである。
簡易還元水器110の超音波発生器113から強い超音波を発生させたた場合、排出管117を介してノズル115から入浴者に頭上から還元水を水蒸気とし、滝の原理としてマイナスイオン還元水蒸気を浴びさせて体内に吸収させ体内の活性酸素を除去すると共に室内の加温と加湿する。また簡易還元水器110の超音波発生器113から弱い超音波を発生させた場合、簡易還元水器110からの還元水をストップバルブ等を介して補給器116を付設し飲料還元水として入浴者が入浴中に飲むようにし、体内にミネラルを供給し遠赤外線低温サウナ室の効果をより高める。
図5に簡易還元水器の詳細例を示す、図5例の簡易還元水器1110は、非電導性密閉型の水収容容器1010と、水収容容器1010内に設けたインナー容器1020と、インナー容器1020内の底部に設け超音波を上向きに発信する超音波プローブ発信器1030と、超音波プローブ発信器1030の上方に設けたイオン電池1040とを主構成とする。
水収容容器1010は、締め込み蓋1011の上に超音波プローブ発信器1030用の制御器1031と交流/直流変換機(トランス入り)1032を載置し、締め込み蓋1011の下面に前記インナー容器1020を吊支持し、内壁に(−)イオンの出る電光石を300〜1000メッシュで重量比10〜30%入れた厚さ3mm程度のシリコンゴムシート1012を内面内張りている。またシリコンゴムシート12の底部上面には、Mg(OH)沈殿物の受け取り皿1013(料理用の小皿)を設置する。
インナー容器1020は、非電導性材質で成型したもので内設のイオン電池1040の上方側壁に対流用出口1021を設け、超音波プローブ発信器側壁に対流用入口1022を設けてなる
超音波プローブ発信器1030は、制御器1031により、発信周波数の制御とタイマー設定され操作される。
イオン電池1040は、超音波プローブ発信器1030からの超音波発信方向に沿ってマグネシャ合金(−)極板1041と表面に銀メッキをした銅(+)極板1042とを対面配置したものである。
銀メッキ銅(+)極1042とマグネシウム合金(−)極1041の極間を5mmにしてあり、両者間で1.5V電圧に対して0.1Aの電流が流れ、2枚のマグネシウム合金(−)極板1041と3枚の銀メッキ銅(+)極板1042を直列に継いで6Vの0.4Aが得られる。
マグネシャ合金(−)極板1041のマグネシウム合金は、Ca:3〜5%、Zn:3〜5%、Mn:0.15〜0.5%、Fe:0.15〜0.5%、Si:0.1〜0.5%、Cu:0.1〜0.5%、残部Mgとしてある。
このように構成することにより、超音波制御器1031のスイッチを入ると超音波プローブ発信器1030が振動し、収容水が上昇しイオン電池1040に接触し対流用出口1021から対流用入口1022へと対流する。
これによりイオン電池1040は、マグネシャ合金(−)極板1041と銅板+銀メッキ極板1042間で1.5V×0.1Aの電圧と電流が極間に流れる。これでマグネシャ合金(−)極板1041は、含有成分が溶けながら水素を発生して、還元水を生成する。
銅板+銀メッキ極板1042表面に附着した水素は、超音波プローブ発信器1030の前記対流水形成により、離されこれがマグネシウム合金(−)極1041から溶解したミネラルの水素化物(Ca+H→CaH、K+H→KH、Na+H→NaH等)となって水のスキ間であるクライスター内に入り込む。その為(−)ミネラルとして還元水の電位を長時間保持する為人間の体内に入って活性酸素と結合し無害な水と成る。
シリコンゴムシート1012は、(−)イオン石を粉砕した300〜1000メッシュの微粒子を巻き込んだシリコンゴムの(−)イオン体であるため、還元水も(−)イオンの為、長期間帯電が続きその効能が超寿命である。
図中1112は、バルブ付の常温水給水管、1117はバルブ付の還元水排出管を示す。
【実施例2】
【0019】
本発明の実施例2を図2により詳細に説明する。
図2において、実施例2の遠赤外線低温サウナ室は、ドアー207付の簡易ボックス式で、室内に入浴者乗台付の18〜36rpmの左回転装置200と遠赤外線発生機301(送風機付)とそれに離間して天然電気石の装填部302からなる遠赤外線・マイナスイオン放射装置300を設置してある。
室壁310は、樹脂製板311内面に800〜4000メッシュの天然電気石微粉を250〜350度の中温でマッハ0.7〜1.0の高速で0.2〜0.5mm厚に溶射(結合力6〜8kg/mm2 と強力)して溶射層312を配置したものである。
18〜36rpmの左回転装置200は、加重検知式でタイマーコントロール式自動回転と停止制御を行うものであり、入浴者が立って又は座って乗る回転盤201とこれの下部のスラストベアリング軸202をタイミングベルト203を介して回転させる無段変速機モーター204とから構成する。天井にはスラストベアリング軸205を設けこれに入浴者が回転中に掴まれるアーム206を吊り下げてある。
これで入浴者に18〜36rpmで30秒/回の左回転を付与することでフレミングの左手法則により体内自己発電力を強制増加させて不悪物質を体外に汗と共に排出させる。
該回転時間30秒/回は、入浴者の気分次第で任意に設定することができる。
さらにこの左回転は、前記壁310と装填部302の天然電気石からのマイナスイオン効果と遠赤外線による波動相乗効果を増幅し病人治療効果を早める。またこの左回転治療効果は、脳内正常化作用を行い老人性認知症状を改善する。
【実施例3】
【0020】
本発明の実施例3を図3により詳細に説明する。
図3において、実施例3の遠赤外線低温サウナ室は、樹脂板内壁又はベニヤ内壁とドアー320付の簡易ボックス式で、室内に遠赤外線発生機321(送風機付)とそれに離間して天然電気石の装填部322からなる遠赤外線・マイナスイオン放射装置330と、入浴者用の椅子323を設置してある。
本例の室壁324は、樹脂板325内面に、800〜4000メッシュの天然電気石微粉を250〜350度の中温でマッハ0.7〜1.0の高速で吹き付けて微粉を食い込ませて0.2〜0.3mm厚に溶射(結合力6〜8kg/mm2 と強力)して溶射層326を形成したものである。
この室壁324は、ガス溶射ガンの中に天然電気石微粉を入れてアセチレンボンベと酸素ボンベを接続した溶射機により簡便に安価に多量に製作することができる。
簡易組立サウナ室として室壁324をベニヤ板にした場合は、エポシキ系塗料に800〜4000メッシュの天然電気石微粉を10〜30W%含有させて0.1〜0.3mm厚にロール刷毛塗りすればよい。
【実施例4】
【0021】
本発明の実施例4を図4により詳細に説明する。
図4において、サウナ室400は、800〜4000メッシュの天然電気石微粉を10〜30W%含有させたシリコンゴム401を円筒状にして室壁を構成する。シリコンゴム401壁の一部に入浴者出入り用のドアー402を取り付ける。また室内に椅子403を配置する。これで椅子403に腰掛けた入浴者は360度の中心に位置して、熱源を要せず、入浴者自体から8mμ〜14 mμの反射遠赤外線を発する本当の低温サウナが得られる。この例では入浴者の体温が上昇するには、30分以上の時間が必要である。
尚、シリコンゴム401には、40〜50ガウスの磁場形成する電位差生成用の着磁フェライト磁石粉末3〜5W%を混合してその前記した効果を同時に得ることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0022】
本発明は、日本住宅環境上、設置場所の確保の問題から、一般住宅用のお風呂場に代わって、前記遠赤外線式サウナ室効果が得られる簡易遠赤外線低温サウナ室を開発したものであり、前記の数多くの優れた効果を呈するもので、健康機器産業及び医療機器産業での利用は多大なものがある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施例1の遠赤外線低温サウナ室を示す斜視説明図である。
【図2】本発明の実施例2の遠赤外線低温サウナ室を示す斜視説明図である。
【図3】本発明の実施例3の遠赤外線低温サウナ室を示す斜視説明図である。
【図4】本発明の実施例4の遠赤外線低温サウナ室を示す斜視説明図である。
【図5】本発明の実施例1の要部の詳細例を示す断面説明図である。
【符号の説明】
【0024】
100 家庭炬燵
101 遠赤外線発生器
102 椅子
103 天然電気石の収容バスケット
104 脚
105 長尺金属パイプ
106 アルミハク
107 シリコンゴムシート
108 開閉ドアー
109 天井カバー
110 簡易還元水器
110a マグネシウム合金電極
110b 銀メッキ銅電極
130 イオン電池
111 膨張室
115 ノズル
116 補給器
200 18〜36rpmの左回転装置
201 回転盤
202、205 スラストベアリング軸
203 タイミングベルト
204 無段変速機モータ
206 アーム
207 ドアー
301、321 遠赤外線発生機(送風機付)
302、322 天然電気石の装填部
323 椅子
324 室壁
311、325 樹脂製板
312、326 溶射層
300、330 遠赤外線・マイナスイオン放射装置
401 シリコンゴム
402 ドアー
403 椅子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入浴者の出入りドアーを有する遠赤外線低温サウナ室において、樹脂板の表面に800〜4000メッシュの天然電気石を溶射した内壁を配置し、或いは樹脂又はゴムに800〜4000メッシュの天然電気石を10〜50重量%含有させた内壁を配置したことを特徴とする遠赤外線低温サウナ室。
【請求項2】
入浴者の出入りドアーを有する遠赤外線低温サウナ室において、樹脂板の表面に800〜4000メッシュの天然電気石を溶射した内壁を配置し、或いは樹脂又はゴムに800〜4000メッシュの天然電気石を10〜50重量%含有させた内壁を配置し、室底部に入浴者用椅子を設置したことを特徴とする遠赤外線低温サウナ室。
【請求項3】
入浴者の出入りドアーを有する遠赤外線低温サウナ室において、樹脂板の表面に800〜4000メッシュの天然電気石を溶射した内壁を配置し、或いは樹脂又はゴムに800〜4000メッシュの天然電気石を10〜50重量%含有させた内壁を配置し、室底中央部に18〜36rpmの入浴者乗台付回転装置を設置したことを特徴とする遠赤外線低温サウナ室。
【請求項4】
入浴者の出入りドアーを有する遠赤外線低温サウナ室において、樹脂板の表面に800〜4000メッシュの天然電気石を溶射した内壁を配置し、或いは樹脂又はゴムに800〜4000メッシュの天然電気石を10〜50重量%含有させた内壁を配置し、室底部に入浴者用椅子又は18〜36rpmの入浴者乗台付回転装置を設置すると共に、遠赤外線発生機とそれに離間して天然電気石の装填部からなる遠赤外線・マイナスイオン放射装置を設置したことを特徴とする遠赤外線低温サウナ室。
【請求項5】
入浴者の出入りドアーを有する遠赤外線低温サウナ室において、樹脂板の表面に800〜4000メッシュの天然電気石を溶射した内壁を配置し、或いは樹脂又はゴムに800〜4000メッシュの天然電気石を10〜50重量%含有させた内壁を配置し、室中央部に入浴者用椅子を設置し、該椅子の下に、上向きにした8〜10ミクロン波長のコタツ用遠赤外線発生機とその上に離間配置した天然電気石の装填部からなる遠赤外線・マイナスイオン放射装置を設置し、容器内にイオン電池を配置し還元水を噴霧及び又は入浴者に供給するた簡易還元水器を配置したことを特徴とする遠赤外線低温サウナ室。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−111099(P2007−111099A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−302810(P2005−302810)
【出願日】平成17年10月18日(2005.10.18)
【出願人】(504132962)
【Fターム(参考)】