説明

遮断熱材を用いた建築物建築工法及び建築物および壁紙

【課題】外気遮断による、熱射病対策、及び冷暖房の効率化を図り、特殊遮断熱材シートを用いた、壁紙を利用した建築物建築工法及びその建築物及びその壁紙を提供する。
【解決手段】薄さと軽さその性能を維持しつつ、断熱性が優れている特殊遮断熱材シート1の特徴を利用し応用し、壁紙6にして、工事を容易化し、工期も極端に短縮し、改装も安易なものとして、工事費用も極端に下げることにより、熱射病対策や冷暖房費の効率化を図る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外気遮断による、熱射病対策、及び冷暖房の効率化を図った、商品名サーモプロテクト(製造元榮建設)等遮断熱材シートを用いた、壁紙を利用した建築物建築工法及びその建築物及びその壁紙に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の建設用遮断熱材は薄くても85mm程の厚みが必要だった。しかし、改良が進み、薄さ0.2mm程度でも同等の断熱効果を発揮する製品が開発された。商品名サーモプロテクト(製造元榮建設)である。他にも色々な断熱材はあったが、ウレタンや発泡スチロール等では厚くて用途やデザインの自由度が制限されていた。
【0003】
この遮断熱材は、夏は外からの熱線を反射し、冬は外から冷線を反射するという性質を持ち、反射率は、97%というシート状
の薄い素材である。断熱性能にも優れている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】商品名サーモプロテクト(製造元榮建設)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この遮断熱材シートは建設会社で開発されたものであるが、壁に埋め込んで使用するには、大がかりな改築が必要であり、工事費がかかり、なかなか、改築をしようという意思が働かず、熱中症対策が普及せず、冷暖房費の効率化が図りづらいという問題があった。
【0006】
そこでこの改善策として、このすぐれた薄さと軽さその性能を維持しつつ、断熱性が優れているという特徴を利用し応用し、壁紙にして、工事を容易化し、工期も極端に短縮し、改装も安易なものとして、工事費用も極端に下げることにより、熱射病対策や冷暖房費の効率化を図れるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、[請求項1] 特殊遮断熱材シートを用いる発明であって、当該特殊遮断熱材シートを壁紙に用いることを特徴とする。
【0008】
[請求項2] 請求項1に記載の発明において、当該壁紙は、紙やビニールシートや布の生地やパネルに当該特殊遮断熱材シートを貼着した壁紙であることを特徴とする。
【0009】
[請求項3] 請求項1及び請求項2に記載の発明において、当該壁紙は裏面に粘着テープを貼着または粘着剤を塗布した壁紙を提供することを特徴とする
【0010】
[請求項4] 請求項3に記載の発明において、当該壁紙に裏面の粘着テープを貼着または粘着剤を塗布した面に粘着剤保護シートを貼着したことを特徴とする壁紙を提供することを特徴とする。
【0011】
[請求項5] 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の発明であって、当該特殊遮断熱材シートがサーモプロテクト(商品名、製造元榮建設)であることを特徴とする壁紙を提供することを特徴とする。
【0012】
[請求項6] 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の発明による壁紙を、壁や天井や床やドアやブラインドに貼着することを特徴とする建築工法を提供することを特徴とする。
【0013】
[請求項7] 請求項6に記載の発明である建築工法により建築された建築物を提供することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、容易に特殊遮断熱材を建築物に取り付けられることにより、熱中症対策を普及させ、冷暖房費の削減をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は当該特殊遮断熱材シートを利用した壁紙と、建築工法の実施方法を説明した図である。(実施例1)
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、当該特殊遮断熱材シートを利用した壁紙と、建築工法の実施例を説明する。
【実施例1】
【0017】
図1(a)は、当該壁紙の構成図である。
当該特殊断熱材シート1(商品名サーモプロテクト(榮建設))に紙やビニールシートや布などの生地またはパネル2を貼着し、 その反対面に粘着テープまたは粘着剤3を貼着または塗布してできる壁紙である。
もちろん粘着面は汚れたり、他に付着したり、粘着力が弱くなるので、携帯や搬送や保管のために、作業の時はがれやすい保護シート4を貼りつけておいてもよい。
以上のような構成で壁紙として利用する。
【0018】
図1(b)は、当該上記構成による壁紙6を利用した工法である。
従来の壁をはがして改築するという大変な作業を省略し、現場で貼りつけるだけで簡易に遮断熱材を壁や天井や床やドアやブラインドなどに設置でき、熱中症対策や冷暖房費の削減を図ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0019】
建築工程を極端に短縮することで、簡易に遮断熱材を設置でき、改築費用をおさえられることにより、より住人が工事を依頼しやすくなり、熱中症対策や冷暖房の効率化を普及しやすく、建築業界、建材業界などの産業での利用可能性がある。
【符号の説明】
【0020】
1 特殊遮断熱材シート(商品名サーモプロテクト(製造元榮建設))
2 生地またはパネル
3 粘着テープまたは粘着剤
4 保護シート
5 躯体壁
6 壁紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特殊遮断熱材シートを用いる発明であって、当該特殊遮断熱材シートを壁紙に用いることを特徴とする発明。
【請求項2】
請求項1に記載の発明において、当該壁紙は、紙やビニールシートや布の生地やパネルに当該特殊遮断熱材シートを貼着した壁紙であることを特徴とする発明。
【請求項3】
請求項1及び請求項2に記載の発明において、当該壁紙は裏面に粘着テープを貼着または粘着剤を塗布した壁紙を提供することを特徴とする発明。
【請求項4】
請求項3に記載の発明において、当該壁紙に裏面の粘着テープを貼着または粘着剤を塗布した面に粘着剤保護シートを貼着したことを特徴とする壁紙を提供することを特徴とする発明。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の発明であって、当該特殊遮断熱材シートがサーモプロテクト(商品名、製造元榮建設)であることを特徴とする壁紙を提供することを特徴とする発明。
【請求項6】
請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の発明による壁紙を、壁や天井や床やドアやブラインドに貼着することを特徴とする建築工法を提供することを特徴とする発明。
【請求項7】
請求項6に記載の発明である建築工法により建築された建築物を提供することを特徴とする発明。

【図1】
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【公開番号】特開2012−82612(P2012−82612A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−229393(P2010−229393)
【出願日】平成22年10月12日(2010.10.12)
【出願人】(399130566)
【Fターム(参考)】