説明

選挙システム

【課題】 携帯電話を使用した電子投票システムを提供する。
【解決手段】 ネットワーク上のアプリケーションサーバと、IDを備えた携帯電話機とで構成され、前記アプリケーションサーバは、選挙の投票プログラムを実行するCPUを有し、前記投票プログラムには、各段階の選挙を前記携帯電話機で表示可能な人数の候補者からなる選挙グループに分け、低次の選挙で選ばれた立候補者を集めて高次の選挙を行って最終選挙に至る方式のプログラムと、前記IDを識別することで前記選挙グループ単位における同一携帯電話機からの重複投票を防止するプログラムと、低次の選挙の途中で高次の選挙グループを構成する候補者が再結成された段階で、低次の選挙は継続しつつ高次の選挙を行う先入れ先出し方式のプログラムを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機などの双方向通信が可能なモバイル端末を使った選挙システムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話を用いて応募或いは投票を行うコンテストシステムとして特許文献1〜3に挙げるものが知られ、携帯電話などを使った電子投票システムとしては特許文献4、5が知られている。
【0003】
特許文献1には、インターネット通信網を介したコンテストサーバと、パケット通信網を介してNTTドコモの「iモード」(登録商標)通信を行うパケット処理部、画像及び文字を表示するディスプレイ及び文字入力を行う入力部を備えた携帯電話とで構成されるコンテストシステムが開示されている。
【0004】
この特許文献1には、コンテストの応募者及び投票者が当該携帯電話を操作して上記パケット処理部を介してアクセスし、インターネット検索用ブラウザを使って上記コンテストサーバのCPUによってコンテストの応募及び投票のプログラムを実行し、当該CPUを使って携帯電話からのアクセスに対して上記NTTドコモの「iモード」(登録商標)通信を実行し、通信確立後に当該携帯電話からID番号を取得し、当該CPUを使ってこのID番号を用いて同一携帯電話からの重複登録を防ぎ、上記投票者の一次予選(地区大会)の投票結果に基づき被選抜者を対象とした二次予選(大地区大会)の投票を上記投票者に通知し、二次予選(大地区大会)以降、県大会の投票を行い、最終選考である全国大会の投票を行い、その投票結果を投票者に通知することが開示されている。
【0005】
特許文献2には、コンテストの作品評価方法として、一次評価を通過したものを二次評価の対象とし、さらに二次評価を通過したものを三次評価の対象とすることにより、最終選考を行うことが開示されている。
【0006】
特許文献3には、投票型の通信システムとして、複数の応募者全員の画像を同時に携帯電話端末の表示部に表示し、当該複数の応募者のうち特定の応募者の画像を表示画面の中から選択し、当該画像を携帯電話端末の表示部に拡大表示する方法が開示されている。
【0007】
特許文献4には、投票者個人に送られた投票葉書に記載されたURLの選挙システムのホームページに携帯電話機からアクセスすると、該選挙システムはメールアドレスの登録を行い、該選挙システムから各携帯電話機に送信されたメールに、投票内容、投票ID、パスワードが記入され、記入された投票メールが該選挙システムに返信されると、該選挙システムは、受信した投票メールを収集し、各候補者ごとの得票数を算出し、前記ホームページに選挙速報および最終結果を表示し、最終結果を各携帯電話機に送信する携帯電話を用いた電子投票方法が開示されている。
【0008】
特許文献5には、ネットワークへ接続して通信を行う機能を有する携帯端末と、選挙における投票の管理を行う機能を有する選挙管理サーバ端末と、前記選挙管理サーバとネットワーク接続され公共施設に設置された施設端末と、から構成される電子投票システムであって、選挙管理サーバ端末は、有権者であるユーザに操作された前記携帯端末からのアクセスを受けてユーザ本人確認及び有権者確認を行い、投票に必要な投票手続き情報を生成して前記施設端末へ送信し、前記携帯端末により該投票手続き情報を用いて行われた投票を受け付ける電子投票システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】国際公開第02/091259号
【特許文献2】国際公開第02/054311号
【特許文献3】特開2003−114955号公報
【特許文献4】特開2005−107382号公報
【特許文献5】特開2008−242591号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
現在の選挙システムは不在者投票などの例外はあるが、原則として決められた日時と決められた場所で投票を行わなければならない。自宅から投票所までの距離が長い場合などは投票に半日近く費やしてしまい、また歩行が困難や入院中の老人などは投票を断念しなければならず、更に全ての人にとって都合がよい日はない。これらが投票率が高くならない原因の1つである。
【0011】
また、現在の選挙システムは地方選挙、参議院選挙および衆議院選挙を別々に行っており、その都度多大な人員及び税金が費やされている。例えばこれらをトーナメント形式、具体的には1次選挙で市町村議員、1次選挙で選ばれた立候補者の中から2次選挙で県会議員(都会議員)、2次選挙で選ばれた立候補者の中から3次選挙で国会議員を選ぶようにすれば、選挙は1回で済む。
【0012】
上記のトーナメント形式の選挙を行う場合、各人が1つ保有している状態に近い携帯電話を利用すれば、距離的な不利、体力・健康上の問題、天候等の突発的な要因などの不利は解消でき、投票率を大幅に高め、より多くの国民の意思を政治に反映することができる。
【0013】
そこで、前記した特許文献1〜5を選挙システムに応用することが考えられる。しかしながら、上記した特許文献のうち低次と高次の審査に分けているものは、いずれも低次の審査が終了してから高次の審査を開始するようになっている。このため、立候補者の数が極めて多くなった場合、立候補の受付開始から締め切りまで待って1次選挙を行い、1次選挙の終了を待って2次選挙を開始していたのでは、選挙の開始から終了まで長期間を要してしまう。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するため本発明に係る選挙システムは、ネットワーク上のアプリケーションサーバと、双方向通信が可能な携帯電話機などのモバイル端末とで構成される選挙システムであって、前記アプリケーションサーバは、選挙の投票プログラムを実行するCPUを有し、前記投票プログラムには、低次から高次の各段階の選挙を前記携帯電話機で表示可能な人数の候補者からなる選挙グループに分け、低次の選挙で選ばれた立候補者を集めて高次の選挙を行って最終選挙に至る方式のプログラムと、前記モバイル端末のID若しくは投票者のIDを識別することで前記選挙グループ単位における同一携帯電話機若しくは同一投票者からの重複投票を防止するプログラムと、低次の選挙の途中で高次の選挙グループを構成する候補者が再結成された段階で、低次の選挙は継続しつつ高次の選挙を行う先入れ先出し方式のプログラムを含む。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る選挙システムによれば、大勢の立候補者から短時間のうちに少数の立候補者を選定することができる。また本システムは、地理的、体力的、年齢的な不利を解消し、投票率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係るシステムの一実施形態の構成を表わすブロック図
【図2】3番目の選挙グループまでの複合選挙を示す図
【図3】選挙プロセス全体を示す図
【図4】携帯電話による投票プロセスのフローチャート
【図5】表示画面の例
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように本発明に係る携帯電話機を使った選挙システムは、ネットワーク1と、基地局アンテナ3を持つ携帯電話機の基地局2と、携帯電話機4と、基地局2とネットワーク1を接続する携帯電話ネットワーク2aと、選挙関連情報の記憶手段を備えたデーターベース6を持つネットワーク1上のアプリケーションサーバ5で構成される。
【0018】
前記ネットワーク1には基地局2の基地局アンテナ3を介して通信する携帯電話機4からアクセスできる、ネットワークとしては、iモード(登録商標)、EZネットワーク(登録商標)やヤフー(登録商標)ケータイなどが使える。また携帯電話機4は機器固有のIDと、ネットワーク1を介して暗号化通信をする通信インターフェース部と、画像および文字を表示する表示部、及び文字入力部をするキーボタンを備える。
【0019】
前記アプリケーションサーバ5は、投票プログラムを実行するCPUを有し、前記プログラムは、各段階の選挙を複数の立候補者からなる選挙グループに分け、低次の選挙で選ばれた候補者を集めて高次の選挙を行って最終選挙に至る方式のプログラムと、前記携帯電話機のIDを識別することで前記選挙グループ単位における同一携帯電話機からの重複投票を防止するプログラムと、低次の選挙の途中で高次の選挙グループを構成する候補者が集まった段階で、低次の選挙は継続しつつ高次の選挙を行う先入れ先出し方式のプログラムとを含む。
【0020】
前記アプリケーションサーバ5は、投票者からのアクセスがあると投票プログラムを実行する。前記アクセスは投票者が携帯電話機4を操作して行う。このアプリケーションサーバ5は、投票者の携帯電話機4が持つ排他的に識別可能なIDなどを格納するデーターベース6に接続されている。
【0021】
前記CPUによって、前記携帯電話機からのアクセスに対して前記相互認証にSSLの暗号化通信を実行し、データ通信確立後に前記携帯電話機からIDを取得し、前記アプリケーションサーバのCPUを使って前記IDを使って同一投票グループに対する前記携帯電話機からの重複投票を防止し、前記投票者の投票結果に基づき被選抜者を投票対象とした次の段階の投票を前記投票者に通知し、二回目以降の投票を繰り返して最終選考結果を投票者に通知する。
【0022】
前記アプリケーションサーバ5のハードウェアは汎用のサーバコンピュータが使え、CPU、ROM、RAM、HDD、BIOS、通信インターフェース部(COM I/F)、キーボードKBやマウスMSなどの入力部、およびディスプレイDSPで構成されている。このうち、ROM、RAM、HDD(ハードディスク)、BIOS、通信インターフェース部(COM I/F)はバスを介して前記CPUと接続されていて、キーボードKBやマウスMSはヒューマンインターフェースHI/Fを介して前記CPUと接続されている。
【0023】
前記バスには乱数発生回路RNGが接続され、ここで発生された乱数が投票データとして管理サーバ6aに登録されると共に、インターフェースIFを介して投票データとして選択された候補者データと共にデーターベース6に記録される。
【0024】
上記の構成において、ROMは、システムプログラムを記憶する読み出し専用記憶デバイスであり、CPUは、BIOSやROMに記憶されているシステムプログラムによって起動され、RAMに展開されたアプリケーションプログラムにしたがって各種の処理を実行する機能を持つ。
【0025】
通信インターフェースは、ハードディスク、通信部インターフェース部、入力部18、およびディスプレイの入出力を管理する。ディスプレイDSPは、CRTやLCDなどにより構成され、CPUの制御によってCPUの演算結果や外部からの入力データを表示する機能を持つ。
【0026】
ID番号は、好適には、携帯電話機に備えられるSIMカードに保存される固有番号IMSIあるいはその従属データが好ましい。携帯電話機4の登録時には、アプリケーションサーバ5と携帯電話機4がSSL暗号化通信による接続を確立した後に、アプリケーションサーバ5が携帯電話機4にコマンドを送信することにより携帯電話機4のIDを取得し、アプリケーションサーバ5のデーターベースに前記IDを格納することにより携帯電話機4を登録する。
【0027】
同一の携帯電話機4からのアプリケーションサーバ5に対する2回目以降のアクセスにおいては、アプリケーションサーバ5は前記データーベースの中から登録済IDを検索して、登録確認や重複投票拒否をすることができる。
【0028】
尚、葉書に投票者の氏名と選挙の際にのみ用いる選挙ID番号を付して、予め投票者に郵送するようにしてもよい。この場合には、携帯電話のIDを検証することは不要で、葉書に記載された氏名と選挙ID番号を携帯電話を用いて送信することで本人確認を行う。
【0029】
投票は、先入れ先出し方式で行う。まず、図2に示すように立候補者が9人揃った段階で第1グループG1の第1次選挙を行う。選挙はサイトアクセス権利を持つ有権者に1人につき1票を投票してもらい、例えば、上位3名を選出する。
【0030】
ここで、第1次選挙は、例えば選挙規約において、立候補するのにある人数の推薦人を必要とする場合には、必要推薦人の人数に達した場合に第2次選挙に進めるようにすることも考えられる。
【0031】
前記上位3人の立候補者は、9人の立候補者の中から選ばれた時点で第1次選挙(例えば市町村議員)を通過し、第2次選挙(例えば県議会議員)に進む。一方、第1グループG1の後に揃ったグループG2、G3の中から選ばれた2組の各3人の立候補者群を先の3人の立候補者と一緒にして第2次選挙を受ける9人の立候補者の中に組み込む。この9人の立候補者は同じ方法で選挙され、上位3人は他のグループの第2次選挙の終了を待たずして、第3次選挙(例えば国会議員)へと進んで行く(先入れ先出し方式)。
【0032】
3人の立候補者を選抜する方法としては、例えば投票数が100名を越える順番が早い者順に3人の立候補者を選抜する方法や、期限を限定してグループが形成されてから3日間に限定して、期間終了時の高得点を得た3人の立候補者を選抜する方法も考えられる。
尚、実施例では9人の立候補者で1つの選挙グループを作り、3人の立候補者を選出するようにしたが、選出人数はこれに限定されるものではない。
【0033】
図2の横軸の立候補の時間軸においては、各グループG1〜G9の1番目から9番目までがグループを構成する9人の立候補者で、先に立候補した順に番号が付けられている。ここにおいて、各グループG1〜G9の第1次選挙の順番は番号通りの順番となっているが、第1番目のグループG1から第3番目のグループG3の中から選抜された各3人の立候補者から構成される第2次選挙を受ける第1グループG101の投票は、例えば時間で締め切る方法をとれば、第1次選挙の第7グループG7の選挙よりも早く行うことができ、第2次選挙を受ける第2グループG102の投票は第1次選挙の第9グループG9の選挙よりも早く行うことができる。
【0034】
図3は、投票システムのフローチャートを示している。まず、携帯電話機4の利用者は、ステップPa01で携帯電話機4からネットワークにアクセスし、投票サイトを開き、ステップPa02で投票画面の選択を行う。これは本発明の投票システムの特徴であり、複数の投票段階を選択することにより同時進行的に複数の選挙段階において投票が可能となるものである。
【0035】
ステップPa02において、例えば第2選挙段階を選択した場合には、固有IDを持つ携帯電話機4を使って第2選挙段階の特定グループに対して投票したことがあるか否かを確認する。もし過去に前記特定グループに対して投票した履歴が残っていた場合には重複投票として認識され、ステップPa07に進み処理が終了する。
【0036】
ステップPa03において重複投票が確認されなかった場合には、初回として認定され、ステップPa04において投票が可能となる。ステップPa04における投票が有効になると、ステップPa05において、その投票を反映した投票結果が携帯電話機4の画面に表示され、自分の投票がどれほど投票結果に影響を与えたかが視覚によって認識できる。尚、ステップPa05は必須ではない。
【0037】
ここで固有IDを持つ携帯電話機4を使った特定グループに対する投票権は消滅した。しかし、1グループに1投票できるルールで、まだ投票権の残っている他のグループが存在する場合には、ステップPa06における選択で他のグループに対する投票を続けることができる。
【0038】
ステップPa06において、もう投票する意志がない場合には、終了を選択することによってステップPa07にて終了画面が表示される。
【0039】
図4は、乱数を使った投票データ管理のフローチャートを図示している。データーベース6とデーターベース6aはそれぞれ独立した装置とし、相互に通信することはない仕組みとし、例えばデータ比較する場合には別のバッファメモリなどを使って作業するものとする。
【0040】
ステップPv01で携帯電話機4からアプリケーションサーバ5へのアクセスがあると、アプリケーションサーバ5はステップPv02で携帯電話機4のSIMカードのID番号を読み出してデーターベース6に登録してあるID番号リストを使って照合する。
【0041】
ID番号の照合で前記ID番号が確認できなかった場合には、ステップPv03にて処理を終了し、携帯電話機4との接続を切断する。ID番号の照合が成功した場合にはステップPv04にて、あらかじめ登録してあるメールアドレスに確認メールを送出する。
【0042】
確認メールを受信した携帯電話機4では、投票者がアプリケーションサーバ5のプログラムによって選択した選挙画面を使って投票者を選択し、その投票情報をアプリケーションサーバ5を介してデーターベース6にデータ送信する。
【0043】
ステップPv06で、携帯電話機4からのデータを受信したアプリケーションサーバ5は、受信データの中から投票情報(例えば立候補者を特定する番号や記号)を抽出する。
【0044】
ステップPv07では、データーベース6aが前記投票情報を受信すると、アプリケーションサーバ5は、乱数発生手段によって乱数を発生させ、この乱数と前記投票情報をデーターベース6aに保存するとともに、前記乱数発生手段から同じ乱数がデーターベース6に送られ、ステップPv08にて投票数を管理するデータとして記録される。
【0045】
投票が完了した時点で、データーベース6にも投票管理データーベース6aにも個人情報は残されていないが、前記受信履歴によって誰が投票したかについての確認(従来の投票所におけるハガキと住民台帳の照合に相当)は可能であり、また投票の有効性を確認するために投票管理データーベース6aに格納された有効投票に対応する乱数のリストを使って最終的に投票者の員数確認を行うことにより投票の有効性が確認できる。
【0046】
図5(a)〜(c)は表示画面の例を示している。(a)は1グループを構成する立候補者全員を表示した画面、(b)は特定立候補者の拡大画面、(c)は特定立候補者のプロフィールを表示した画面を示している。本実施例においては、複数の立候補者を同時に表示する画面表示に表示される立候補者の画像は、前記携帯電話機の1から9のボタンに対応させた9人分の画像とした。
【0047】
携帯電話機4の図5(a)の表示画面7aの画像にカーソルを合わせて携帯電話機4の入力ボタン8の中の特定ボタンをクリックするか、タッチセンサーパネルの場合は表示画面フラッシュ画像7aの画像をクリックすると画像が拡大されて図5(b)のフラッシュ画面7bに拡大画面が表示される。
【0048】
ここで選択ボタン或いは前記特定ボタンなどの指定ボタンを押すと、図5(c)に示すように画像が拡大画像7bからプロフィール情報画面7cに表示が切り替わる。投票者は拡大画面7bとプロフィール情報画面7cによって各候補者の基本データを閲覧し、9人の中からどの立候補者に投票するかを意志決定する。
【0049】
上記においては、画像のみの表示であったが、プロフィーフ情報画面においては、視覚的な表示以外に音声による情報提供も可能である。この場合においては、例えば前記サムネイルのフラッシュ画像にカーソルが置かれた時に該当番号を音声案内したり、選択された候補者の番号を音声案内したり、プロフィールにおいても写真以外に候補者の肉声を再生することにより、視覚に頼らなくとも立候補者を選択できるようにすることが出来る。
【産業上の利用可能性】
【0050】
携帯電話を利用して複数段階の選挙を同時並行的に実施することにより、高次の選挙を前倒し実行し、全体として選挙時間の短い選挙を行うことができる。特に、選挙地域が広く有権者の数が何百、何千万人となるような米国大統領選挙や、地方議員と国会議員などを同時に行う場合に有利である。
【符号の説明】
【0051】
1…ネットワーク、 2…携帯電話機の基地局、 3…基地局アンテナ、 4…携帯電話機、 5…アプリケーションサーバ、 6…データーベース、 6a…投票管理サーバ、 7…携帯電話機の表示画面、 7a〜7c…画像、 8…携帯電話機の入力ボタン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク上のアプリケーションサーバと、双方向通信が可能な携帯電話機などのモバイル端末とで構成される選挙システムであって、
前記アプリケーションサーバは、選挙の投票プログラムを実行するCPUを有し、
前記投票プログラムには、
低次から高次の各段階の選挙を前記携帯電話機で表示可能な人数の候補者からなる選挙グループに分け、低次の選挙で選ばれた立候補者を集めて高次の選挙を行って最終選挙に至る方式のプログラムと、
前記モバイル端末のID若しくは投票者のIDを識別することで前記選挙グループ単位における同一携帯電話機若しくは同一投票者からの重複投票を防止するプログラムと、
低次の選挙の途中で高次の審査の審査グループを構成する候補者が再結成された段階で、低次の選挙は継続しつつ高次の選挙を行う先入れ先出し方式のプログラムとを含むことを特徴とする携帯電話機を使った電子投票システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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