説明

都市内周遊ツアープラン作成支援システム

【課題】
都市内周遊ツアーのプランの作成を適切に支援する。
【解決手段】
初期ツアー条件が入力されると、ツアープラン作成処理装置20が、施設データベース15を参照しつつ、訪問希望施設への平均的な移動時間を用いて初期ツアープランを作成する。引き続き、ツアープラン作成処理装置20は、初期ツアープランにおいてデマンドバスサービスを利用した移動のための初期ツアーデマンドを作成して運行計画作成処理装置30送る。この初期ツアーデマンドを受けた運行計画作成処理装置30は、初期ツアーデマンドを考慮して、運行バス901,…の運行計画案を作成する。次に、ツアープラン作成処理装置20が、当該作成された運行計画案に基づいて初期ツアープランの修正を行って、修正されたツアープランを表示装置11に表示させ、当該修正されたツアープランを承認可能か否かの判断を利用者に委ねる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、都市内の施設を巡る周遊ツアープランの作成を支援する都市内周遊ツアープラン作成支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ツアープランの作成のためのシステムの技術が提案されている(特許文献1参照:以下、「従来例1」という)。この従来例1の技術では、キーワード等に基づいて、ツアーのベースプランを決定する。そして、ベースプランをベースとして、各種のオプションプランの選択又は修正をすることで、顧客の要求に合ったツアープランを作成するようになっている。
【0003】
また、都市内におけるバスの運行計画を、利用者からのデマンドに基づいて作成するデマンドバスシステムの技術も提案されている(特許文献2参照:以下、「従来例2」という)。この従来例2の技術では、乗降車希望地点、乗車希望時刻を含む利用者からのデマンドに基づいて、バスの運行計画を作成するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】WO 97/008637 A1
【特許文献2】特開2003−288688号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した従来例1の技術を用いて顧客の要求に合ったツアープランを作成するためには、顧客が訪問する都市の交通機関の運行と整合をとる必要がある、当該整合をとるための技術については、何等の提案もなされていない。そこで、既存の交通機関の時刻表を参照して、ツアープランを作成することが考えられるが、広域的な宿泊旅行では有効であるが、個別の都市内での複雑な要求に応じることはできない。このため、当該個別の都市に不案内な顧客は、著名な限定された目的施設だけを選択するか、又は、都市内の移動に際しては、費用がかさむタクシーに頼らざるを得ない。
【0006】
このため、従来例2のデマンドバスシステム等の利用者の希望に沿った効率的な移動が可能な移動手段の技術との協調を図ることが望ましい。しかしながら、従来例1及び従来2の技術では、ツアープランの作成に際して、デマンドバスシステム等との協調を図るための技術について、何等の具体的な提案もなされていない。
【0007】
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、分散的となった都市内の暮らしや観光において、適切なツアープランの作成を支援することができる都市内周遊ツアープラン作成支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の都市内周遊ツアープラン作成支援システムは、都市内の施設を巡る周遊ツアーのプランの作成を支援する都市内周遊ツアープラン作成支援システムであって、前記周遊ツアーの開始地点及び開始時刻、訪問希望施設及び滞在希望時間、前記周遊ツアーの終了地点及び終了時刻、並びに、参加人数を含むツアー条件が入力される入力手段と;前記ツアー条件の入力ためのガイダンス、及び、前記周遊ツアーのプラン情報を表示する表示手段と;前記都市内の施設の名称、利用可能日、利用可能時間及びデマンドバスサービスにおける最寄りのバス停位置を含む複数種類の施設属性が互いに関連付けられて格納される施設データベースと;前記ツアー条件に対応するツアーデマンドを考慮して、少なくとも1台の運行バスの運行計画案を作成する運行計画案作成手段と;前記ツアー条件を受けた場合に、前記施設データベースを参照しつつ、前記訪問希望施設への平均的な移動時間を用いて初期ツアープランを作成した後、前記初期ツアープランにおいて前記デマンドバスサービスを利用した移動を想定した区間及び時間帯を含む初期ツアーデマンドを作成して前記運行計画案作成手段へ送る初期ツアープラン作成手段と;前記初期ツアーデマンドを考慮して作成された運行計画案に基づいて前記初期ツアープランの修正を行った後、前記修正された初期ツアープランを前記表示手段に表示させ、前記修正された初期ツアープランを承認可能か否かの判断を利用者に委ねるツアープラン修正手段と;を備える都市内周遊ツアープラン作成支援システムである。
【0009】
この都市内周遊ツアープラン作成支援システムでは、入力手段にツアー条件が入力されると、初期ツアープラン作成手段が、施設データベースを参照しつつ、訪問希望施設への平均的な移動時間を用いて初期ツアープランを作成する。引き続き、初期ツアープラン作成手段は、初期ツアープランにおいてデマンドバスサービスの利用した移動を想定した区間及び時間帯を含む初期ツアーデマンドを作成して運行計画案作成手段へ送る。この初期ツアーデマンドを受けた運行計画案作成手段は、初期ツアーデマンドを考慮して、少なくとも1台の運行バスの運行計画案を作成する。
【0010】
次に、ツアープラン修正手段が、初期ツアーデマンドを考慮して作成された運行計画案に基づいて初期ツアープランの修正を行う。引き続き、ツアープラン修正手段は、修正された初期ツアープランを表示手段に表示させ、当該修正された初期ツアープランを承認可能か否かの判断を利用者に委ねる。
【0011】
したがって、本発明の都市内周遊ツアープラン作成支援システムによれば、分散的となった都市内の暮らしや観光において、適切なツアープランの作成を支援することができる。
【0012】
本発明の都市内周遊ツアープラン作成支援システムでは、前記初期ツアープラン作成手段が、前記初期ツアープランを前記表示手段に表示させ、前記初期ツアープランを承認可能か否かの判断を前記利用者に委ねるようにすることができる。この場合には、初期ツアープランを利用者が承認可能なものとすることができるので、利用者が承認可能な最終的なツアープランの作成の迅速化を図ることができる。
【0013】
また、本発明の都市内周遊ツアープラン作成支援システムでは、前記ツアープラン修正手段が、前記修正された初期ツアープランに対する変更が前記入力手段に入力された場合に、前記変更されたツアープランに基づいて、前記デマンドバスサービスを利用した移動を想定した区間及び時間帯を含む変更ツアーデマンドを作成して前記運行計画案作成手段へ送り、前記変更ツアーデマンドを考慮して作成された運行計画案に基づいて新たなツアープランへの修正を行った後、前記新たなツアープランを前記表示手段に表示させ、前記新たなツアープランを承認可能か否かの判断を前記利用者に委ねるようにすることができる。この場合には、修正されたツアープランが利用者にとって承認できないものであった場合であっても、利用者が、修正された初期ツアープランに対する変更を入力手段に入力することにより、当該変更されたツアープランを、運行バスの運行計画案に対応して修正した新たなツアープランを利用者に提供することができる。
【0014】
なお、当該新たなツアープランが利用者にとって承認できないものであった場合には、利用者が、当該新たなツアープランに対する変更を入力手段に入力することにより、ツアープラン修正手段が、上述の修正された初期ツアープランから新たなツアープランへの変更の場合と同様にして、当該新たなツアープランから更に新たなツアープランへの変更を行う。そして、利用者により承認可能なツアープランが作成される、又は、利用者がツアープランの作成をあきらめるまで、ツアープラン修正手段が、ツアープランの変更を繰り返す。
【0015】
また、本発明の都市内周遊ツアープラン作成支援システムでは、前記ツアープラン修正手段が、前記表示手段に表示されたツアープランを承認する旨が前記入力手段に入力された場合に、最新のツアーデマンドの内容によるデマンド予約を確定させる旨を前記運行計画案作成手段へ通知するようにすることができる。この場合には、提案されたツアープランを承認する入力を利用者が行うのみで、利用者により承認されて確定したツアープランで利用するデマンドバスサービスの予約が自動的に確定する。このため、利用者の利便性を向上させることができる。
【0016】
ここで、前記承認されたツアープランにおける施設間関連度分析を、季節、曜日及び天候を含む環境条件、及び、訪問経路の実績の少なくとも一方を考慮して行い、前記ツアー条件の入力ためのガイダンスに反映させる関連度分析手段を更に備えるようにすることができる。この場合には、利用者によるツアープランの作成に際して、利用者の希望と訪問施設とのマッチングを改善し、地域の活性化と利用者の利便性の向上とを図ることができる。
【0017】
また、本発明の都市内周遊ツアープラン作成支援システムでは、前記運行計画案作成手段は、前記ツアーデマンドとは別途に、前記デマンドバスサービスの利用者から受けた個別デマンドを更に考慮して、前記運行計画案を作成するようにすることができる。この場合には、都市内周遊ツアー専用に運行バスを用意することが不要となるとともに、演算資源としての運行計画案作成手段を有効に利用することができる。
【発明の効果】
【0018】
以上説明したように、本発明の都市内周遊ツアープラン作成支援システムによれば、分散的となった都市内の暮らしや観光において、適切なツアープランの作成を支援することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態に係る都市内周遊ツアープラン作成支援システムの構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】図1のツアープラン作成処理装置による処理を説明するためのフローチャートである。
【図3】図2の初期ツアープラン作成のための支援処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】初期画面の表示例を示す図である。
【図5】ツアー開始地点及びツアー開始時刻が指定された時点の表示例を示す図である。
【図6】最初の訪問施設に関する情報を指定する際の表示例を示す図である。
【図7】最初の訪問施設に関する情報が指定された時点の表示例を示す図である。
【図8】初期ツアープランが作成された時点の表示例を示す図である。
【図9】図2の初期ツアープランの修正処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】修正された初期ツアープランの表示例を示す図である。
【図11】図2のツアープランの変更のための支援処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】変更ツアープランの表示例を示す図である。
【図13】修正された変更ツアープランの表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態を、図1〜図13を参照して説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等な要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0021】
図1に示されるように、一実施形態に係る都市内周遊ツアープラン作成支援システム100は、案内所装置101,102,…と、施設データベース15とを備えている。また、都市内周遊ツアープラン作成支援システム100は、初期ツアープラン作成手段、ツアープラン修正手段及び関連度分析手段としてのツアープラン作成処理装置20と、運行計画案作成手段としての運行計画作成処理装置30とを備えている。
【0022】
上記の案内所装置10j(j=1,2,…)のそれぞれは、案内所に配置され、利用者に対する街案内環境を提供する。かかる機能を有する案内所装置10jのそれぞれは、表示手段としての表示装置11と、入力手段としての操作入力装置12とを備えている。
【0023】
上記の表示装置11は、液晶表示デバイス等の表示デバイスを備えて構成される。この表示装置11は、ツアープラン作成処理装置20から送られた表示画面情報を受ける。そして、表示装置11は、表示画面情報に従った画面表示を行う。
【0024】
上記の操作入力装置12は、案内所装置10jの本体部に設けられたキー部、あるいはキー部を備えるリモート入力装置等により構成される。ここで、本体部に設けられたキー部としては、表示装置11に設けられた不図示のタッチパネルを用いることができる。また、キー部を有する構成に代えて、音声入力する構成を採用することもできる。操作入力装置12への操作入力結果は、操作入力データとしてツアープラン作成処理装置20へ送られる。
【0025】
上記の施設データベース15は、固定ディスク装置等の不図示の不揮発性の記憶装置に記憶されている。この施設データベース15には、都市内施設それぞれについて、名称、利用可能日、利用可能時間及びデマンドバスサービスにおける最寄りのバス停位置を含む複数種類の施設属性が互いに関連付けられて登録されている。施設データベース15には、ツアープラン作成処理装置20がアクセス可能となっている。
【0026】
上記のツアープラン作成処理装置20は、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)を備えている。このツアープラン作成処理装置20は、暦機能、時計機能、及び、インターネット網60を介した天気情報の取得機能を有しており、プログラムを実行することにより、都市内周遊ツアープラン作成の支援のための処理を実行する。こうしたツアープラン作成処理としては、案内所装置10j(j=1,2,…)を利用したツアープラン作成支援のための処理と、インターネット網60を利用したツアープラン作成支援のための処理とがある。ツアープラン作成処理装置20が行うツアープラン作成処理については、後述する。
【0027】
なお、インターネット網60を利用したツアープラン作成支援のための処理に際しては、パーソナルコンピュータ701,…のそれぞれ、又は、携帯電話装置801,…のそれぞれが、表示手段及び入力手段として機能する。
【0028】
上記の運行計画作成処理装置30は、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)を備えている。この運行計画作成処理装置30は、プログラムを実行することにより、各種の機能を実現するようになっている。この運行計画作成処理装置30は、都市内周遊ツアープラン作成支援システム100として、ツアープラン作成処理装置20から送られたツアーデマンドを受ける。そして、運行計画作成処理装置30は、当該ツアーデマンドを考慮して、運行バス901,…の運行計画案を作成する。引き続き、運行計画作成処理装置30は、作成された運行計画案における当該ツアーデマンドに関連する部分を、ツアープラン作成処理装置20へ返送する。
【0029】
なお、運行計画作成処理装置30は、デマンドバスシステム200の構成要素としても機能するようになっている。このデマンドバスシステム200は、運行計画作成処理装置30に加えて、表示装置41と、操作入力装置42と、電話装置43と、運行バス901,…のそれぞれに搭載された車載装置50とを備えている。
【0030】
デマンドバスシステム200では、電話装置43を使用して、不図示の電話機や携帯電話から電話網65を介して通知される通常デマンドをオペレータが受ける。そして、オペレータが受けた通常デマンドは、オペレータが、表示装置41における表示を確認しつつ、操作入力装置42を操作することにより運行計画作成処理装置30へ入力されるようになっている。通常デマンドを受けた運行計画作成処理装置30は、その時点における運行計画を参照しつつ、新たに受けた通常デマンドを考慮した運行バス901,…の運行計画案を作成する。そして、新たに作成された運行計画案に対する通常デマンド発行者による承認が得られると、運行計画作成処理装置30は、当該運行計画案を新たな運行計画として採用し、車載装置50に対して、搭載された運行バスの運行計画情報を、インターネット網60を介して送る。この結果、運行バス901,…が、作成された運行計画に従って運行される。
【0031】
なお、運行計画作成処理装置30は、ルート、ダイヤ及び担当エリアが予め設定されず、デマンドに対応して、自由な乗降の組み合わせ及び配車計算を行い、最適解又は希望に適う解を選定して運行計画を作成していくようになっている。
【0032】
上記の車載装置50は、いずれも不図示の車載制御装置、通信装置、GPS(世界位置測位システム)受信装置及び表示装置を備えている。この車載装置50は、運行計画作成処理装置30から送られた運行計画情報を表示装置に表示する。また、車載装置50は、GPS受信装置により得られた現在位置情報を運行計画作成処理装置30へ送る。
【0033】
[動作]
次に、上記のように構成された都市内周遊ツアープラン作成支援システム100の動作について、ツアープラン作成処理装置20の処理に主に着目して説明する。なお、以下においては、案内所装置10j(j=1,2,…)を利用したツアープラン作成支援のための処理を例示して説明する。
【0034】
<初期ツアープラン作成のための支援処理>
都市内周遊ツアープランの作成の支援に際しては、図2に示されるように、ツアープラン作成処理装置20は、まず、ステップS11において、初期ツアープラン作成のための支援処理を行う。かかる初期ツアープラン作成のための支援処理では、図3に示されるように、まず、ステップS21において、ツアープラン作成処理装置20が、初期画面を表示装置11に表示させる。本実施形態における初期画面が、図4に示されている。
【0035】
図4に示される初期画面は、大まかな都市構造と活動目的の概念とをわかりやすくパターン化した都市イメージ体系図を表示したものとなっている。この都市イメージ体系図は、中央部に都市中核部のおおまかな目的地区構成に対応する項目を配置するとともに、周囲に楕円状に活動または施設に対応する項目を配した構造としている。
【0036】
都市中核部は、都市により若干異なるが、鉄道駅と中心商店街とが核となり、その周りに、横丁等の特色ある商店街と飲食街とが想定され、もう一方では、官公庁・ビジネス街とホテル・旅館地区とが想定される。これに応じて、これらの概念に対応した項目が左下から右上へ2列で配置されるようになっている。
【0037】
また、都市イメージ体系図では、都市中核部の周囲の楕円上に、都市内の全ての目的地が含まれるように機能的面から見た項目を配置する構成となっている。その配置は、中央の都市中核部の構造と若干関連するようにまとまりをつくり、また目的の特性でのまとまりもつくるようになっている。また、右上に自然や癒し系をまとめ、左下に産業系をまとめ、右下に医療・生活系、左上に文化・商業系というまとまりを形成するようになっている。
【0038】
以上の都市イメージ体系図により、とりあえず中心街に行くとか、横丁に行くとか、また公園や病院に行くとかという希望や発想に対応することができるようになっている。
【0039】
図3に戻り、次に、ステップS22において、ツアープラン作成処理装置20が、利用者により操作入力が行われたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった(ステップS22:N)場合には、ステップS22の処理が繰り返される。
【0040】
操作入力が行われ、ステップS22における判定の結果が肯定的となると(ステップS22:Y)、処理はステップS23へ進む。このステップS23では、ツアープラン作成処理装置20が、初期ツアープラン作成の終了指令が行われたか否かを判定する。
【0041】
ステップS23における判定の結果が否定的であった場合(ステップS23:N)には、処理はステップS24へ進む。このステップS24では、ツアープラン作成処理装置20が、操作入力内容に対応した処理を行い、その処理結果を表示装置11に表示させる。そして、処理はステップS22に戻る。
【0042】
この後、ステップS23において肯定的な判定がなされるまで、ステップS22〜S24の処理が繰り返される。かかるステップS22〜S24の処理の繰り返し中にツアー開始地点及びツアー開始希望時刻が入力されると、ツアープラン作成処理装置20は、入力されたツアー開始地点及びツアー開始希望時刻の情報が上述した初期画面に重ねて表示された画面(以下、「出発情報画面」という)を表示装置11に表示させる。こうした出発情報画面の表示例が、図5に示されている。
【0043】
なお、ツアー開始地点及びツアー開始希望時刻の入力に先立って、ツアー参加人数も入力されるようになっている。
【0044】
また、訪問希望施設の指定に際して、表示装置11に表示された中間項目が選択されると、ツアープラン作成処理装置20が、当該大項目中の中間項目、到着希望時刻及び滞在希望時間を指定するための選択入力ダイアログ表示を、直前の表示に重ねた表示(以下、「訪問希望施設指定画面」という)を表示装置11に表示させる。こうした訪問希望施設指定画面の表示例が、図6に示されている。なお、図6においては、最初の訪問希望施設が含まれる大項目として、図5における「横丁路地商店街」が指定された場合の表示例が示されている。
【0045】
図6により代表的に示されるように、選択入力ダイアログ表示は、ダイアログの中央に、選択された中間項目に属する具体的な訪問希望施設と該当するバス停名との候補一覧が表示され、利用者は相応しいものを選択する。また、選択入力ダイアログの上部は、その目的地への希望到着時刻と滞在希望時間とのコンボボックスとなっている。
【0046】
こうした選択入力ダイアログを利用して、訪問希望施設、希望到着時刻及び滞在希望時間が入力されると、ツアープラン作成処理装置20は、施設データベース15を参照して、入力された訪問希望情報が成立可能か否かを判定する。例えば、希望到着時刻と滞在希望時間とから特定される時間帯が、訪問希望施設の利用可能日の利用可能時間帯内に収まっているか否かを判定することにより、入力された訪問希望情報が成立可能か否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合には、ツアープラン作成処理装置20は、その旨を表示装置11に表示させる。
【0047】
一方、当該判定の結果が肯定的であった場合には、ツアープラン作成処理装置20は、当該訪問希望情報を、デマンドバスによる平均的な移動時間を考慮して初期ツアープランに組み入れる。そして、ツアープラン作成処理装置20は、組み入れられた訪問希望情報、並びに、訪問日の季節、曜日、天候、今までの訪問経路実績を考慮して作成されている施設関連度情報と、今回の初期ツアープラン作成において組み入れられた訪問希望施設及び訪問順序とに基づいて、都市イメージ体系図における推奨項目情報を、表示装置11に表示させる。なお、施設関連度情報の作成については、後述する。
【0048】
こうして、表示された画面の表示例が、図7に示されている。この図7では、ツアー開始後の最初の訪問希望施設として、「横丁路地商店街」における「食品横丁」が指定され、希望到着時刻として「午前10時30分」、滞在希望時間として「45分」が指定された例が示されている。なお、図7においては、推奨項目が太線枠として表示されている。また、図7においては、平均移動時間の数値表示が、ツアー移動方向を示す太線矢印表示とともに行われている例が示されている。
【0049】
上述のようにして、訪問希望施設ごとの訪問希望情報が順次入力され、ツアー終了地点及びツアー終了希望時刻が入力されて、初期ツアープランが作成される。こうして作成された初期ツアープランの例が図8に示されている。
【0050】
図3に戻り、初期ツアープランが完成し、初期ツアープラン作成の終了指令が操作入力装置12に入力されると、ステップS23における判定の結果が肯定的となり(ステップS23:Y)、処理はステップS25へ進む。このステップS25では、ツアープラン作成処理装置20が、初期ツアープランにおけるデマンドバスの利用を希望する移動区間に関する乗降車の希望停留所及び希望時刻、並びに、乗車人数を抽出して、初期ツアーデマンドを生成する。
【0051】
次に、ステップS26において、ツアープラン作成処理装置20が、初期ツアーデマンドを運行計画作成処理装置30へ送る。この後、ステップS11の処理が終了し、処理は、図2のステップS12へ進む。
【0052】
<初期ツアープランの修正処理>
ステップS12においては、ツアープラン作成処理装置20が、初期ツアープランの修正処理を行う。
【0053】
初期ツアープランの修正処理に際しては、図9に示されるように、まず、ステップS31において、ツアープラン作成処理装置20が、上述した初期ツアーデマンドに対応して運行計画作成処理装置30が作成した新たな運行計画案の情報が、運行計画作成処理装置30から返送されてきたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS31:N)には、ステップS31の処理が繰り返される。
【0054】
当該新たな運行計画案の情報を受け、ステップS31における判定の結果が肯定的となると(ステップS31:Y)処理は、ステップS32へ進む。ステップS32では、ツアープラン作成処理装置20が、当該新たな運行計画案に含まれる乗降車希望地点における予約可能な乗降車時刻に基づいて、初期ツアープランを修正する。
【0055】
次に、ステップS33において、ツアープラン作成処理装置20が、修正された初期ツアープラン(以下、「修正後初期ツアープラン」という)を表示装置11に表示し、当該修正後初期ツアープランが利用者にとって承認可能か否かの判断を利用者に委ねる。こうして表示される修正後初期ツアープランの例が、図10に示されている。
【0056】
図10に示される表示例においては、移動所要時間と滞在時間には、設定した平均値または希望値に対する増減が示されるようになっている。このため、ツアー終了希望時刻が電車のダイヤで定まる場合等における許容できない変動が発生した場合において、希望値に対する変動が大きい箇所におけるツアープランの変更を促すことができるようになっている。
【0057】
ステップS33の処理が終了し、初期ツアープランの修正処理が終了すると、ステップS12の処理が終了する。この後、処理は、図2のステップS13へ進む。
【0058】
ステップS13では、ツアープラン作成処理装置20が、修正後初期ツアープランが利用者により承認されたか否かを判定する。この判定の結果が肯定的であった場合(ステップS13:Y)には、処理は、後述するステップS16へ進む。一方、当該判定の結果が否定的であった場合(ステップS13:N)には、処理はステップS14へ進む。
【0059】
<ツアープランの変更のための支援処理>
ステップS14においては、ツアープラン作成処理装置20が、ツアープランの変更のための支援処理を行う。
【0060】
ツアープランの変更のための支援処理に際しては、図11に示されるように、まず、ステップS41において、ツアープラン作成処理装置20が、ツアープラン変更のための操作入力が行われたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS41:N)には、ステップS41の処理が繰り返される。
【0061】
ツアープラン変更のための操作入力が行われ、ステップS41における判定の結果が肯定的となると(ステップS41:Y)、処理はステップS42へ進む。このステップS42では、ツアープラン作成処理装置20が、ツアープラン変更の終了指令がなされたか否かを判定する。
【0062】
ステップS42における判定の結果が否定的であった場合(ステップS42:N)には、処理はステップS43へ進む。このステップS43では、ツアープラン作成処理装置20が、操作入力内容に対応した処理を行い、その処理結果を表示装置11に表示させる。そして、処理はステップS41に戻る。
【0063】
この後、ステップS42において肯定的な判定がなされるまで、ステップS41〜S43の処理が繰り返される。かかるステップS41〜S43の処理の繰り返し中に、ツアープラン作成処理装置20が、訪問順の変更、訪問希望先の変更、到着希望時刻の変更、滞在希望時間の変更等のための操作入力に対する処理を行い、処理結果に対応する表示を表示装置11に行わせる。
【0064】
こうしたステップS41〜S43の繰り返しにより作成された変更ツアープランの表示が、図12に示されている。この図12では、上述した修正後初期ツアープランにおける2番目の訪問希望施設と3番目の訪問希望施設との訪問順序を入れ換えるとともに、新たな2番目の訪問希望施設及び3番目の訪問希望施設のそれぞれに関する到着希望時刻及び滞在希望時間を新たに設定した場合の例が示されている。なお、初期ツアープランにはなかった新たな移動経路における移動時間については、平均的な移動時間が採用されるようになっている。
【0065】
図11に戻り、ツアープラン変更の終了指令がなされ、ステップS42における判定の結果が肯定的となると(ステップS42:Y)、処理はステップS44へ進む。このステップS44では、ツアープラン作成処理装置20が、変更ツアープランにおけるデマンドバスの利用を希望する移動区間における乗降車の希望停留所及び希望時刻、並びに、乗車人数を抽出して、変更ツアーデマンドを生成する。引き続き、ステップS45において、ツアープラン作成処理装置20が、変更ツアーデマンドを運行計画作成処理装置30へ送る。
【0066】
次に、ステップS46において、ツアープラン作成処理装置20が、上述した変更ツアーデマンドに対応して運行計画作成処理装置30が作成した新たな運行計画案の情報が、運行計画作成処理装置30から返送されてきたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS46:N)には、ステップS46の処理が繰り返される。
【0067】
当該新たな運行計画案の情報を受け、ステップS46における判定の結果が肯定的となると(ステップS46:Y)処理は、ステップS47へ進む。ステップS47では、ツアープラン作成処理装置20が、当該新たな運行計画案に含まれる乗降車希望地点における予約可能な乗降車時刻に基づいて、変更ツアープランを修正する。
【0068】
次に、ステップS48において、ツアープラン作成処理装置20が、修正された変更ツアープラン(以下、「修正後変更ツアープラン」という)を表示装置11に表示し、当該修正後変更ツアープランが利用者にとって承認可能か否かの判断を利用者に委ねる。こうして表示される修正後変更ツアープランの例が、図13に示されている。
【0069】
図13に示される表示例においては、図10の場合と同様に、移動所要時間と滞在時間には、設定した平均値または希望値に対する増減が示されるようになっている。許容できない変動が発生した場合において、希望値に対する変動が大きい箇所におけるツアープランの変更を促すことができるようになっている。
【0070】
ステップS48の処理が終了し、変更ツアープランの修正処理が終了すると、ステップS14の処理が終了する。この後、処理は、図2のステップS15へ進む。
【0071】
ステップS15では、ツアープラン作成処理装置20が、修正後変更ツアープランが利用者により承認されたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS15:N)には、処理はステップS14へ戻る。そして、ステップS15における判定の結果が肯定的となるまで、ステップS14,S15の処理が繰り返される。
【0072】
ステップS15における判定の結果が否定的である場合(ステップS15:N)には、ツアープラン作成処理装置20が、最新のツアーデマンドによる予約を確定する旨を、運行計画作成処理装置30へ送る。この結果、最新のツアーデマンドに対応して運行計画作成処理装置30により作成された運行計画案が、その時点における運行計画に昇格する。
【0073】
なお、その後に新たな通常デマンドや新たなツアーデマンドを受けた運行計画作成処理装置30は、既に存在する運行計画に悪影響を与えないように新たな運行計画を作成する。このため、新たな通常デマンドや新たなツアーデマンドを受け付けたことにより、既に運行計画に組み込まれたツアープランに悪影響を与えることがないようになっている。
【0074】
ステップS15における判定の結果が肯定的となると(ステップS15:Y)、処理はステップS16へ進む。このステップS16では、ツアープラン作成処理装置20が、訪問先施設関連度の分析を行う。かかる分析に際しては、季節、曜日、天候、今までに承認されたツアープランにおける訪問経路に基づいて、訪問施設の共起確率等で関連度を分析し、施設関連度を算出する。こうして算出された施設関連度は、ツアープラン作成処理装置20に保持される。
【0075】
ステップS16の処理が終了すると、処理はステップS11に戻る。この後、ステップS11〜S16の処理が繰り返される。
【0076】
なお、ステップS11〜S15の処理中に、ツアープラン作成を中止する指令がなされた場合には、ツアープラン作成処理装置20は、中止されたツアープラン作成に関する情報を廃棄する。そして、ツアープラン作成処理装置20における処理は、ステップS11における最初の処理、すなわち、ステップS21に戻る。
【0077】
また、上記の実施形態における動作の説明においては、案内所装置10j(j=1,2,…)を利用したツアープラン作成支援のための処理を例示したが、インターネット網60を利用したツアープラン作成支援のための処理に際しても、インターネット網60を介した通信を利用することを除いて、上記と同様の処理が、ツアープラン作成処理装置20により実行される。
【0078】
以上説明したように、本実施形態では、操作入力装置12に初期ツアー条件が入力されると、ツアープラン作成処理装置20が、施設データベース15を参照しつつ、訪問希望施設への平均的な移動時間を用いて初期ツアープランを作成する。引き続き、ツアープラン作成処理装置20は、初期ツアープランにおいてデマンドバスサービスを利用した移動を想定した区間及び時間帯を含む初期ツアーデマンドを作成して運行計画作成処理装置30へ送る。この初期ツアーデマンドを受けた運行計画作成処理装置30は、初期ツアーデマンドを考慮して、少なくとも1台の運行バス901,…の運行計画案を作成する。
【0079】
次に、ツアープラン作成処理装置20が、初期ツアーデマンドを考慮して作成された運行計画案に基づいて初期ツアープランの修正を行う。引き続き、ツアープラン作成処理装置20は、修正されたツアープランを表示装置11に表示させ、当該修正されたツアープランを承認可能か否かの判断を利用者に委ねる。
【0080】
したがって、本実施形態によれば、分散的となった都市内の暮らしや観光において、適切なツアープランの作成を支援することができる。
【0081】
本実施形態では、ツアープラン作成処理装置20が、初期ツアープランを表示装置11に表示させ、初期ツアープランを承認可能か否かの判断を利用者に委ねる。このため、初期ツアープランを利用者が承認可能なものとすることができるので、利用者が承認可能な最終的なツアープランの作成の迅速化を図ることができる。
【0082】
また、本実施形態では、ツアープラン作成処理装置20が、修正された初期ツアープランに対する変更が操作入力装置12を利用して入力された場合に、変更プランに基づいて、デマンドバスサービスを利用した移動を想定した区間及び時間帯を含む変更ツアーデマンドを作成して運行計画作成処理装置30へ送る。そして、変更ツアーデマンドを考慮して作成された運行計画案に基づいて新たなツアープランへの修正を行った後、新たなツアープランを表示装置11に表示させ、新たなツアープランを承認可能か否かの判断を利用者に委ねる。このため、修正されたツアープランが利用者にとって承認できないものであった場合であっても、利用者が、修正されたツアープランに対する変更を、操作入力装置12を利用して入力することにより、当該変更されたツアープランを、運行バスの運行計画案に対応して修正した新たなツアープランを利用者に提供することができる。
【0083】
また、本実施形態では、ツアープラン作成処理装置20が、表示装置11に表示されたツアープランを承認する旨が操作入力装置12に入力された場合に、最新のツアーデマンドの内容によるデマンド予約を確定させる旨を運行計画作成処理装置30へ通知する。このため、提案されたツアープランを承認する入力を利用者が行うのみで、利用者により承認されて確定したツアープランで利用するデマンドバスサービスの予約が自動的に確定する。このため、利用者の利便性を向上させることができる。
【0084】
また、本実施形態では、ツアープラン作成処理装置20が、承認されたツアープランにおける施設間関連度分析を、季節、曜日及び天候を含む環境条件、及び、訪問経路の実績の少なくとも一方を考慮して行い、ツアー条件の入力ためのガイダンスに反映させる。このため、利用者によるツアープランの作成に際して、利用者の希望と訪問施設とのマッチングを改善し、地域の活性化と利用者の利便性の向上とを図ることができる。
【0085】
また、本実施形態では、運行計画作成処理装置30が、初期ツアーデマンド及び変更ツアーデマンドとは別途に、デマンドバスサービスの利用者から受けた個別デマンドを更に考慮して、運行計画案を作成する。このため、都市内周遊ツアー専用に運行バスを用意することが不要となるとともに、演算資源としての運行計画作成処理装置30を有効に利用することができる。
【0086】
[実施形態の変形]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
【0087】
例えば、上記の実施形態では、利用者がツアー条件等を入力するようにしたが、ツアー条件等の入力は、利用者と電話で対話するオペレータが、オペレータ用端末装置を利用して入力するようにしてもよい。
【0088】
また、上記の実施形態では、入力された訪問施設情報が成立可能かの判定に際して、訪問希望施設の利用可能日の利用可能時間帯内に収まっているか否かを判定することを例示した。これに対し、入力された訪問施設情報が成立可能かの判定に際して、施設の混雑度を更に考慮して、訪問施設情報が成立可能かの判定を行うようにしてもよい。この場合には、各施設の混雑度を把握するため、各施設から報告される混雑度を自動的に、又は、オペレータによる手動により、ツアープラン作成処理装置20に入力するようにすればよい。
【0089】
また、予約が必要な施設には、予約方法を表示装置11に表示させるようにすることもできる。
【0090】
利用者が希望する場合には、完成したツアープランを添付ファイルとする電子メールを、利用者が指定した電子メールアドレスへ送付するようにすることもできる。
【0091】
また、利用者が希望する場合には、完成したツアープランのファイルのURL(Uniform Resource Locator)を、利用者が指定した電子メールアドレスへ送付するようにすることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0092】
以上説明したように、本発明は、都市内の施設を巡る周遊ツアーのツアープランの作成を支援する都市内周遊ツアープラン作成支援システムに適用することができる。
【符号の説明】
【0093】
11 … 表示装置(表示手段)
12 … 操作入力装置(入力手段)
15 … 施設データベース
20 … ツアープラン作成処理装置(初期ツアープラン作成手段、ツアープラン
修正手段、関連度分析手段)
30 … 運行計画作成処理装置(運行計画案作成手段)
100 … 都市内周遊ツアープラン作成支援システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
都市内の施設を巡る周遊ツアーのプランの作成を支援する都市内周遊ツアープラン作成支援システムであって、
前記周遊ツアーの開始地点及び開始時刻、訪問希望施設及び滞在希望時間、前記周遊ツアーの終了地点及び終了時刻、並びに、参加人数を含むツアー条件が入力される入力手段と;
前記ツアー条件の入力ためのガイダンス、及び、前記周遊ツアーのプラン情報を表示する表示手段と;
前記都市内の施設の名称、利用可能日、利用可能時間及びデマンドバスサービスにおける最寄りのバス停位置を含む複数種類の施設属性が互いに関連付けられて格納される施設データベースと;
前記ツアー条件に対応するツアーデマンドを考慮して、少なくとも1台の運行バスの運行計画案を作成する運行計画案作成手段と;
前記ツアー条件を受けた場合に、前記施設データベースを参照しつつ、前記訪問希望施設への平均的な移動時間を用いて初期ツアープランを作成した後、前記初期ツアープランにおいて前記デマンドバスサービスを利用した移動を想定した区間及び時間帯を含む初期ツアーデマンドを作成して前記運行計画案作成手段へ送る初期ツアープラン作成手段と;
前記初期ツアーデマンドを考慮して作成された運行計画案に基づいて前記初期ツアープランの修正を行った後、前記修正された初期ツアープランを前記表示手段に表示させ、前記修正された初期ツアープランを承認可能か否かの判断を利用者に委ねるツアープラン修正手段と;
を備える都市内周遊ツアープラン作成支援システム。
【請求項2】
前記初期ツアープラン作成手段は、前記初期ツアープランを前記表示手段に表示させ、前記初期ツアープランを承認可能か否かの判断を前記利用者に委ねる、ことを特徴とする請求項1に記載の都市内周遊ツアープラン作成支援システム。
【請求項3】
前記ツアープラン修正手段は、
前記修正された初期ツアープランに対する変更が前記入力手段に入力された場合に、前記変更されたツアープランに基づいて、前記デマンドバスサービスを利用した移動を想定した区間及び時間帯を含む変更ツアーデマンドを作成して前記運行計画案作成手段へ送り、
前記変更ツアーデマンドを考慮して作成された運行計画案に基づいて新たなツアープランへの修正を行った後、前記新たなツアープランを前記表示手段に表示させ、前記新たなツアープランを承認可能か否かの判断を前記利用者に委ねる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の都市内周遊ツアープラン作成支援システム。
【請求項4】
前記ツアープラン修正手段は、前記表示手段に表示されたツアープランを承認する旨が前記入力手段に入力された場合に、最新のツアーデマンドの内容によるデマンド予約を確定させる旨を前記運行計画案作成手段へ通知する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の都市内周遊ツアープラン作成支援システム。
【請求項5】
前記承認されたツアープランにおける施設間関連度分析を、季節、曜日及び天候を含む環境条件、及び、訪問経路の実績の少なくとも一方を考慮して行い、前記ツアー条件の入力ためのガイダンスに反映させる関連度分析手段を更に備える、ことを特徴とする請求項4に記載の都市内周遊ツアープラン作成支援システム。
【請求項6】
前記運行計画案作成手段は、前記ツアーデマンドとは別途に、前記デマンドバスサービスの利用者から受けた個別デマンドを更に考慮して、前記運行計画案を作成する、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の都市内周遊ツアープラン作成支援システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−38086(P2012−38086A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−177690(P2010−177690)
【出願日】平成22年8月6日(2010.8.6)
【出願人】(301032023)株式会社エイブイプランニングセンター (5)