説明

配線用マークチューブ保持具

【課題】制御盤等の配線作業において、各線に線番を印字したマークチューブを通して配線するのが通常である。この印字されたマークチューブは制御盤にもよるが、数10個から数100個にも及び、この中から目的の線番のマークチューブを探し出すのは大変な作業である。そこで従来は、このマークチューブを粘着テープに張り付けて作業していた。
【解決の手段】本発明は櫛状に配列されたピンにマークチューブを順次差し込んで整然と保持するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は配線作業に使用する線番が印字された多数のマークチューブを、整然と保持しておくための保持具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
多数の線番ごとのマークチューブから目的の線番のマークチューブを見つけ出すためには、整然と保持しておく必要があつた。
【0003】
この改善策として、従来は配線作業者が夫々の線番のマークチューブを粘着テープに張り付けて作業していた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、この方法では1〜2回使用すると粘着テープの粘着力が低下して、何度も使用する事が出来ず、その都度新しい粘着テープを必要とした。又粘着テープの粘着力が強いとマークチューブを剥ぎ取るのが困難になり、剥ぎ取ったマークチューブにも粘着剤が付着する事があって、マークチューブが汚れる事にもなる。又逆に粘着力が弱いと剥ぎ取り易いが、なんらかの衝撃で自然に落下する事がある。いずれにしても市販の粘着テープは、この様な使用目的のためにあるのではないので適当ではない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は使用するマークチューブの内径に応じたピン(1)にマークチューブを差し込んで保持する方法である。その構成は基台(2)にピン(1)を櫛状に配列し形成するものである。そしてピン(1)の形状は先端をマークチューブの内径より少し細くして、マークチューブが挿入し易い様にし、マークチューブを挿入した際、ピン(1)の中程で止まる様にテーパー加工されている。
【発明の効果】
【0006】
消耗品ではなく配線用具として、工具類と同じように何度でも繰り返し使用できるので経済的である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本保持具の斜視図。
【図2】本保持具の実施方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
初めて配線用具として認識されるものであり、作業効率の一歩前進となる。
【実施例】
【0009】
図2は本保持具のピンにマークチューブを挿入する様子を示す。この様にして順次マークチューブを挿入していく事により、整然と保持しておく事ができる。
【符号の説明】
【0010】
1 ピン
2 基台
3 マークチューブ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端をわずかに細くしたテーパー状のピン(1)を基台(2)に櫛状に配列した配線用マークチューブ保持具

【図1】
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【図2】
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