説明

配送システム及び配送管理方法並びにプログラム

【課題】 荷物配送の確実性が高く、また、個人情報の取り扱いについて安全性の高い配送システムを提供すること。
【解決手段】 配送管理サーバ2が、預かり時身体特徴データ取得手段3から送信された身体特徴データを預かった荷物の配送予定情報に関連付けて記憶する身体特徴データ登録手段22と、引渡し時身体特徴データ取得手段7から送信された身体特徴データが引き渡し予定の荷物の配送予定情報に関連付けられて記憶されているか否か照合して照合結果を返送する身体特徴データ照合手段24と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配送システム及び配送管理方法にかかり、特に、旅行先などで自分で受け取る荷物を配送するシステム及びその管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、旅行者用にスーツケースなど荷物の配送サービスが行われている。例えば、物流業者が提供する配送サービスは、スーツケースを旅行者が出国する空港まで送るサービスである。かかるサービスでは、旅行者は出国する空港で自分のスーツケースを受け取り、その後は、自分で持ち運ばなければならない。つまり、出国する空港内や、旅行先の空港からホテルまでと、旅行者はスーツケースを持ち運ばなければならず、非常に手間がかかる。
【0003】
そこで、旅行先の空港やさらには宿泊予定のホテルまで荷物を配送するサービスが要求される。しかし、かかる場合には、旅行者が自己の荷物を確実に受け取ることができるか否かが問題となる。また、本人以外の配送業者が運んできた荷物を空港内でどのようにセキュリティチェック等を行うか、が問題となる。
【0004】
上記問題点を解決すべく、空港内でのセキュリティチェックや確実に配送物を受け取るための方法が、下記の特許文献に開示されている。まず、特許文献1では、荷物にICタグを貼り付け、これに顧客情報を記憶し、ICタグの情報を読み取って手荷物検査を行う、という方法が開示されている。また、特許文献2では、物流業者にて指定場所まで配送してもらい、その際に物流業者から認証用データが携帯電話などに通知され、荷物を受け取る際にかかるデータを用いて認証を行う、という方法が開示されている。さらに、特許文献3には、予め受取人本人の証明物のデータを登録しておき、実際に荷物を受け取る際における本人の照合を、本人が持参した免許証などの証明物の提示を受けて行う、という方法が開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2001−306659号公報
【特許文献2】特開2002−251436号公報
【特許文献3】特開2004−157583号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来例では、受取人本人の個人情報について安全性が低い、という問題がある。つまり、特許文献1では、ICタグに個人情報が記憶されており、ICタグからは容易に情報が読み取れることから、かかる情報が不正に読み取られ不正利用されてしまう、という問題が生じる。また、特許文献2では、携帯電話に認証用データが通知されるため、これを必ず持参しなければならないが、海外の旅行先にまで携帯電話を持っていかなければならず、仮に携帯電話を落としたり盗難にあった場合には、荷物を受け取ることができない、という問題が生じる。さらに、特許文献3では、認証に公的証明書を用いることから、仮に盗難にあってしまうと不正利用される恐れがある。
【0007】
このため、本発明では、上記従来例の有する不都合を改善し、特に、荷物配送の確実性が高く、また、個人情報の取り扱いについて安全性の高い配送システムを提供することをその目的とする。また、空港を経由する配送においては、より効率よくセキュリティチェックが行える配送システムを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、本発明の一形態である配送システムは、
荷物の配送予定情報を記憶管理する配送管理サーバと、
配送依頼者から荷物を預かる際と、配送依頼者の移動先にて当該配送依頼者本人に荷物を引き渡す際に、それぞれ配送依頼者から身体特徴データ(例えば、特定の指の指紋など)を取得して、当該身体特徴データを荷物を特定する情報と共に配送管理サーバにネットワークを介して送信する預かり時身体特徴データ取得手段及び引渡し時身体特徴データ取得手段と、を備え、
配送管理サーバが、預かり時身体特徴データ取得手段から送信された身体特徴データを預かった荷物の配送予定情報に関連付けて記憶する身体特徴データ登録手段と、引渡し時身体特徴データ取得手段から送信された身体特徴データが引き渡し予定の荷物の配送予定情報に関連付けられて記憶されているか否か照合して照合結果を返送する身体特徴データ照合手段と、を備えた、
ことを特徴としている。
【0009】
上記発明によると、まず、配送業者が荷物を預かる際に、配送依頼者の身体的特徴データを取得する。そして、身体特徴データを、荷物を特定する情報と共に配送管理サーバに送信する。配送管理サーバでは、同時に送信された荷物を特定する情報に基づいて予め登録されている配送予定情報を検索し、これに身体的特徴データを関連付けて記憶する。その後、配送業者は預かった荷物を目的地まで配送し、配送依頼者本人に引き渡す際に、再度配送依頼者から身体的特徴データを取得し、荷物を特定する情報と共に配送管理サーバに送信する。配送管理サーバでは、荷物に対応する配送予定情報に、送信された身体的特徴データと同一のデータが関連付けられて登録されているか否かを照合する。その結果、一致する場合には、その旨の情報を引渡し時身体特徴データ取得手段に通知し、これを受けた側では荷物を引き渡す。このように、荷物の預かり時に本人から取得した身体的特徴データを用いて引渡し時の本人確認を行うため、より確実に本人に荷物を引き渡すことができる。このとき、照合を身体的特徴データを用いて行うため、他人によるなりすましを抑制でき、セキュリティの向上を図ることができる。
【0010】
また、預かり時身体特徴データ取得手段及び引渡し時身体特徴データ取得手段は、持ち運び可能な携帯型情報処理端末にて構成されている、ことを特徴としている。特に、預かり時身体特徴データ取得手段は、配送依頼者の居所にて利用されると共に、引渡し時身体特徴データ取得手段は、配送依頼者の旅行先の宿泊施設にて利用される、ことを特徴としている。
【0011】
これにより、自宅から旅行先のホテルまで、高い確実性をもって配送してもらうことができる。そして、飛行機を利用する配送であっても、航空会社に対して荷物を預ける際、及び、受け取る際の手間をなくすことができ、より利便性の向上を図ることができる。
【0012】
また、上記構成加え、配送管理サーバに記憶された配送予定情報に対応する荷物を特定する荷物情報を外部に無線通信にて送信可能なよう少なくとも記憶して当該荷物に貼り付けられるICタグと、荷物の配送作業時に業者にて行われる所定の検査の検査結果に応じて振り分けられた荷物に貼り付けられた前記ICタグと通信を行うリーダライタと、このリーダライタと接続されたICタグ管理サーバと、を備え、
このICタグ管理サーバが、配送管理サーバからネットワークを介して取得した配送予定情報のうち少なくとも荷物を特定する情報を記憶する荷物管理データ記憶手段と、検査結果に応じて振り分けられた荷物に貼付されたICタグからリーダライタを介して受信した荷物情報に基づいて当該荷物ごとに検査結果を荷物管理データ記憶手段に記憶する荷物検査管理手段と、を備えた、
ことを特徴としている。
【0013】
また、ICタグ管理サーバは、検査結果をリーダライタを介してICタグに記憶するよう送信する検査結果書込手段を備えた、ことを特徴としている。そして、上記所定の検査は、空港内において行われる荷物検査である、ことを特徴としている。
【0014】
これにより、検査時に荷物に貼り付けられたICタグから荷物情報がリーダライタにて読み出され、これを受け取ったICタグ管理サーバにて荷物検査結果が管理される。従って、検査結果をほぼ自動的に行うことができ、また、所有者が立ち会うことも無いため、迅速に効率よく処理することができる。一方で、荷物に貼り付けられるICタグには荷物情報のみ、あるいは、これに検査結果が記憶されるのみであるため、個人情報を適切に保護することができる。
【0015】
また、本発明の他の形態である配送管理サーバは、
荷物の配送予定情報を記憶する配送管理サーバであって、
配送依頼者から荷物を預かる際に、預かり時身体特徴データ取得手段にて配送依頼者から身体特徴データを取得して、ネットワークを介して荷物を特定する情報と共に送信された当該身体特徴データを受け取り、預かった荷物の配送予定情報に関連付けて記憶する身体特徴データ登録手段と、
配送依頼者の移動先にて当該配送依頼者本人に荷物を引き渡す際に、引渡し時身体特徴データ取得手段にて配送依頼者から身体特徴データを取得して、ネットワークを介して荷物を特定する情報と共に送信された当該身体特徴データを受け取り、当該身体特徴データが引き渡し予定の荷物の配送予定情報に関連付けられて記憶されているか否か照合して照合結果を返送する身体特徴データ照合手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0016】
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
また、荷物の配送予定情報を記憶する配送管理サーバに、
配送依頼者から荷物を預かる際に、預かり時身体特徴データ取得手段にて配送依頼者から身体特徴データを取得して、ネットワークを介して荷物を特定する情報と共に送信された当該身体特徴データを受け取り、預かった荷物の配送予定情報に関連付けて記憶する身体特徴データ登録手段と、
配送依頼者の移動先にて当該配送依頼者本人に荷物を引き渡す際に、引渡し時身体特徴データ取得手段にて配送依頼者から身体特徴データを取得して、ネットワークを介して荷物を特定する情報と共に送信された当該身体特徴データを受け取り、当該身体特徴データが引き渡し予定の荷物の配送予定情報に関連付けられて記憶されているか否か照合して照合結果を返送する身体特徴データ照合手段と、
を実現するための配送管理用プログラムである。
【0017】
また、本発明の他の形態である身体特徴データ取得装置は、
荷物の配送予定情報を記憶管理する配送管理サーバにネットワークを介して接続され、配送依頼者から身体特徴データを取得する身体データ取得部を備えた身体特徴データ取得装置であって、
配送依頼者から荷物を預かる際に、当該配送依頼者から身体特徴データを取得して、当該身体特徴データを荷物を特定する情報と共に、預かった荷物の配送予定情報と関連付けて記憶することを依頼するよう配送管理サーバに送信する身体特徴データ登録依頼手段と、
配送依頼者の移動先にて当該配送依頼者本人に荷物を引き渡す際に、当該配送依頼者から身体特徴データを取得して、当該身体特徴データを荷物を特定する情報と共に、引き渡し予定の荷物の配送予定情報に関連付けられて記憶されているか否か照合して照合結果を返送することを依頼するよう配送管理サーバに送信する身体特徴データ照合依頼手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0018】
また、本発明では、上記身体特徴データ取得装置に、上述した身体特徴データ登録依頼手段及び身体特徴データ照合依頼手段を実現するための身体特徴データ取得装置用プログラムをも提供している。
【0019】
さらに、本発明の他の形態である配送管理方法は、
荷物の配送予定情報を記憶する配送管理サーバにて、前記荷物の配送を管理する方法であって、
配送管理サーバが、配送依頼者から荷物を預かる際に、預かり時身体特徴データ取得手段にて配送依頼者から身体特徴データが取得され、荷物を特定する情報と共に送信された当該身体特徴データを、預かった荷物の配送予定情報に関連付けて記憶する身体特徴データ登録工程と、
配送管理サーバが、配送依頼者の移動先にて当該配送依頼者本人に荷物を引き渡す際に、引渡し時身体特徴データ取得手段にて配送依頼者から身体特徴データが取得され、荷物を特定する情報と共に送信された当該身体特徴データが、引き渡し予定の荷物の配送予定情報に関連付けられて記憶されているか否か照合して照合結果を返送する身体特徴データ照合工程と、を有する、
ことを特徴としている。
【0020】
また、荷物の引き渡し前における配送時に、
ICタグ管理サーバが、所定の検査の検査結果に応じて振り分けられた荷物に貼り付けられたICタグから、リーダライタを介して読み出された荷物を特定する荷物情報を当該リーダライタから受信し、
ICタグ管理サーバが、予め記憶されている配送予定の荷物を特定する情報に荷物ごとに検査結果を付加して記憶する、
ことを特徴としている。
【0021】
上述した構成の各装置、プログラム、方法であっても、上記配送システムと同様に作用するため、上述した本発明の目的を達成することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、以上のように構成され機能するので、これによると、荷物の預かり時に本人から取得した身体的特徴データを用いて引渡し時の本人確認を行うため、より確実に本人に荷物を引き渡すことができる。その結果、より詳細な場所を配送先に指定して配送してもらうことが可能になり、利便性の向上を図ることができる、という従来にない優れた効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明では、配送業者が荷物を預かる際に、配送依頼者の身体的特徴データを取得し、また、配送依頼者本人に引き渡す際に、再度配送依頼者から身体的特徴データを取得し、照合して荷物を引き渡す、ということに特徴を有する。以下、具体的なシステム構成、及び、動作について、実施例を参照して説明する。
【実施例1】
【0024】
本発明の第1の実施例を、図1乃至図16を参照して説明する。図1は、本システムの全体構成を示すブロック図である。図2は、荷物の配送依頼時の様子を示す図である。図3は、配送管理サーバの構成を示す機能ブロック図である。図4乃至図5は、配送管理サーバに記憶されているデータを示す図である。図6は、配送業者による荷物預かり時の様子を示す図である。図7は、荷物に貼付される配送伝票を示す図である。図8は、受付用PDAの構成を示す機能ブロック図である。図9は、空港内での荷物検査の様子を示す図である。図10は、ICタグ管理サーバの構成を示す機能ブロック図である。図11は、ICタグ管理サーバに記憶されるデータを示す図である。図12は、送付先PDAの構成を示す機能ブロック図である。図13は、送付先PDAに表示される画面を示す図である。図14乃至図16は、本システムを用いた場合における荷物配送時の動作を示すシーケンス図である。
【0025】
[構成]
本発明である配送システムは、荷物の配送を依頼するユーザである旅行者(配送依頼者)の旅行者宅Aに設置されたユーザ端末1と、荷物の配送を主に受け持つ物流業者Bが管理する配送管理サーバ2及び受付用PDA3と、航空会社Cが管理するICタグ管理サーバ5及びICタグ発行サーバ6と、旅行先ホテルDにて使用される送付先PDA7と、を備えており、ネットワークNを介して接続されている。なお、このネットワークNは、航空会社Cや物流業者Bが独自に構築したプライベートネットワークを形成している。例えば、アクセスする際に所定のパスワードが必要となったり、伝送される情報が暗号化されるなど、セキュリティ面において十分は配慮がなされている。
【0026】
そして、航空会社Cと物流業者Bとは、荷物の配送業務において提携しているか、あるいは、双方が親子会社の関係にあり、協働して荷物の配送を受け持つ。また、旅行者の旅行先ホテルDでは、主に、現地の物流業者Bが送付先PDA7を用いて対応する。以下、上記各構成について詳述する。
【0027】
ユーザ端末1は、旅行の際に自己の荷物であるスーツケースAbの配送を依頼する旅行者Aaが操作するパソコンなどの情報処理端末である。なお、ユーザ端末1は、必ずしも旅行者宅Aに設置されていることに限定されない。持ち運び可能なノートパソコンや後述するようにウェブサイト閲覧機能を有する携帯電話などの情報処理端末であってもよい。
【0028】
そして、ユーザ端末1は、ネットワークNに接続する通信機能を有し、物流業者Bの配送管理サーバ2が開設する配送依頼サイトにアクセス可能である。そして、かかるサイトにアクセスし、オンラインにてスーツケースAbの配送を依頼することができる。例えば、図2に示すように、ユーザ端末1から配送管理サーバ2に、ウェブブラウザを介して、依頼者氏名、自宅の住所、荷物(スーツケース)の大きさや個数、スーツケースの引渡し日、旅行先空港、宿泊先ホテル、などの情報を送信する。
【0029】
配送管理サーバ2は、一般的なサーバコンピュータであり、CPUなどの演算装置1A,ハードディスクなどの記憶装置2B、ネットワークNに接続するための通信装置などを備えている。この通信装置により、ネットワークNを介してユーザ端末1による配送依頼のアクセスを受け、また、後述するように、受付用PDA3やICタグ管理サーバ5さらには送付先PDA7からのデータ送信や要求を受け付ける。
【0030】
そして、演算装置1Aに所定のプログラム(配送管理用プログラム)が組み込まれることで、配送受付処理部21と、指紋登録処理部22と、配送データ通知書処理部23と、指紋照合処理部24と、が構築されている。各処理部21〜24は、それぞれ以下の機能を有する。
【0031】
配送受付処理部21は、上述したように、開設している配送依頼サイトにアクセスしてきたユーザ端末1から、荷物の配送依頼を受け付ける。つまり、図2に示したように、ユーザ端末1に入力され送信された配送依頼情報を受け付けて、記憶装置1B内に形成された配送データ記憶部25に、荷物ごとやユーザごとの配送予定情報として記憶する。そして、配送データ記憶部25には、図4に示す配送依頼者である旅行者の一覧データや、図5に示す配送可能あるいは配送予定のホテルの一覧データなどが形成される。
【0032】
なお、配送受付処理部21にて荷物の配送依頼を受けると、形成された配送予定情報に基づいて、図6(a)に示すように物流業者Bの引き取り者Baが旅行者宅Aに出向いて、旅行者AaのスーツケースAbを引き取る。
【0033】
このとき、物流業者Bの引き取り者Baは、物流業者3が所有する指紋取得装置4がUSBなどで接続された受付用PDA3(預かり時身体特徴データ取得手段、身体特徴データ取得装置)を旅行者宅Aに持っていく。その様子を図6(b)に示す。また、受付用PDA3の構成を、図8に示す。この受付用PDA3に搭載されている演算装置には、所定のプログラム(身体特徴データ取得装置用プログラム)が組み込まれることにより、旅行者特定処理部31と、指紋取得処理部32と、指紋登録処理部33と、が構築されている。旅行者特定処理部31は、引き取り者Baから入力される荷物情報などの旅行者Aaを特定する情報を受け付ける。例えば、旅行者Aaの名前や事前の配送依頼に応じて特定された顧客ナンバーなどの入力を受け付ける。また、指紋取得処理部32は、接続された指紋取得装置4(身体データ取得部)を構成する指紋センサ41から取得した旅行者Aaの指紋情報を受け取り、上記荷物情報と関連付ける。そして、これらの情報を指紋登録処理部33(身体特徴データ登録依頼手段)にて無線通信を用いて配送管理サーバ2に送信し、登録するよう依頼する。
【0034】
そして、配送管理サーバ2の指紋登録処理部22(身体特徴データ登録手段)が、受付用PDA3から送信されたデータを受け付け、これと共に送信された荷物情報を参照して配送データ記憶部25内から配送予約情報を特定し、それに指紋情報を関連付けて登録する。
【0035】
また、配送データ通知処理部23は、後述するように、ICタグ管理サーバ5からの配送データの要求に従って、配送データ記憶部25から配送を依頼した旅行者氏名、荷物情報、配送先ホテル、などの情報を送信する。なお、かかる情報には、上記登録された指紋情報が添付されていない。
【0036】
また、指紋照合処理部24(引渡し時身体特徴データ取得手段)は、上述した受付用PDA3とほぼ同様の構成を有する送付先PDA7から、スーツケースの配送先となるホテルより、荷物情報とそのとき取得された指紋情報の送信を受け付ける。そして、配送データ記憶部25内から荷物情報に対応する指紋情報を読み出して、送信された指紋情報と一致するか否かの照合を行う。その後、その照合結果を送付先PDA7に送信する。このとき、一致していない場合には、旅行者確認のために、その旅行者の氏名や電話番号などの個人情報を、送付先PDA7に送信する。
【0037】
ここで、図6(b)に示すように、旅行者AaからスーツケースAbを受け取った物流業者Bの引き取り者Baは、スーツケースAbに引き取り伝票9を貼付する。この引き取り伝票9の具体例を図7に示す。この図に示すように、引き取り伝票9には、配送元住所と、配送先となる旅行先ホテルDの住所が記載される。また、引き取り伝票9の左下には、RFIDタグ91(ICタグ)を貼付する領域が形成されている。貼付されるRFIDタグ91については後述する。
【0038】
次に、航空会社C内の設備について説明する。図9に示すように、航空会社C内には、飛行機に持ち込む荷物を検査する装置が設置されている。例えば、爆弾物検知装置であるEDS101や、はさみやナイフなど機内持ち込み禁止物を検査するセキュリティチェック機102などが設置されている。そして、これらによる荷物(スーツケースAb)の検査状況を管理するのが、ICタグ管理サーバ5である。
【0039】
ICタグ管理サーバ5は、一般的なサーバコンピュータにて構成されており、CPUなどの演算装置5Aと、ハードディスクなどの記憶装置5Bを備える。そして、演算装置1Aには、所定のプログラムが組み込まれることで、配送データ取得処理部51と、ICタグ発行処理部52と、検査管理処理部53と、が構築されている。
【0040】
配送データ取得処理部51は、ネットワークNを介して配送管理サーバ2に配送予定情報の取得を要求し、これに応じて取得した配送予定情報の一部を管理データ記憶部54に記憶する。このとき、管理データとして、旅行者名と、それぞれの検査状況を入力する管理表として記憶する。
【0041】
ICタグ発行処理部52は、航空会社C内に別途設置されたICタグ発行サーバ6に対して、上記管理表に基づいて各スーツケースごとの情報が記憶されたRFIDタグ91を発行するよう指示する。これに伴い、ICタグ発行サーバ6からは、上述したように、引き取り伝票9に貼付されるRFIDタグ91が発行される。このRFIDタグ91は、半導体チップとエアリアル(無線アンテナ)からなり、半導体チップには、メモリが搭載されている。エアリアルは、RFIDタグとアンテナ56とを無線で通信するために利用される。そして、メモリには、旅行者名など荷物情報が発行時に記憶されていて、かかる情報がEDS101及びセキュリティチェック機102による検査時に読み出され、その検査後には、検査結果が書き込まれる。
【0042】
また、検査管理処理部53(荷物検査管理手段、検査結果書込手段)は、上記各検査機101,102による検査結果を、荷物ごとに管理データ記憶部54(荷物管理データ記憶手段)に記憶されている管理表に入力し、管理する。そして、これに伴い、航空会社C内の検査場所には、各スーツケースAbの引き取り伝票9に貼付されているRFIDタグ91に対する情報の読み書きを行うリーダライタ55及びアンテナ56が設置されている。リーダライタ55は、ICタグ管理サーバ5にUSBや無線LANなどで接続されており、アンテナ56を介してRFIDタグ91に無線でコマンドを送信することで、当該タグ91内のメモリに対してデータの読み込み/書き込みすることが可能である。例えば、アンテナ56やリーダライタ55が各検査機101,102ごとに設置されており、検査をパスしたスーツケースAbのみから荷物情報を読み取るようにしておくことで、各スーツケースAbの検査状況を検査管理処理部53にて取得することができる。なお、逆に、検査をクリアしなかったスーツケースAbのみと通信できるようにしてもよい。そして、検査結果を取得した検査管理処理部53は、管理データ記憶部54内の管理表に管理結果を入力する。さらには、かかる管理結果を、リーダライタ55及びアンテナ56を介してRFIDタグ91に記憶するようにしてもよい。
【0043】
こうして、図11に示すような管理表が生成されるが、この管理表を参照して、検査を通過していない旅行者が読み出され、検査員などがかかる旅行者を呼び出し、別途検査を行うことができる。そして、全ての検査がOKとなると、その荷物は飛行機へと積み込まれ、飛行機にて旅行先まで運ばれ、指定されたホテルDまで配送される。
【0044】
次に、旅行先ホテルDにて、スーツケースを引き渡すときに使用される送付先PDA7について説明する。この送付先PDA7は、上述した物流業者B、あるいは、旅行先現地の提携する他の物流業者が管理する装置であって、構成は、上記受付用PDA3とほぼ同様である。つまり、指紋取得装置8が接続されていて、指紋データを取得することが可能であり、これを無線通信にて配送管理サーバ2に送信することが可能である。なお、上記受付用PDA7と同一の装置であってもよい。
【0045】
具体的には、図12に示すように、送付先PDA7に搭載されている演算装置には、所定のプログラム(身体特徴データ取得装置用プログラム)が組み込まれることにより、旅行者特定処理部71と、指紋取得処理部72と、指紋照合登録処理部73と、が構築されている。旅行者特定処理部71は、ホテルDにスーツケースを持ち運んできた引き渡し者が入力した荷物情報などの旅行者Aaを特定する情報を受け付ける。また、指紋取得処理部72は、荷物を受け取る旅行者であると思われる者から指紋情報を取得し、荷物情報と関連付ける。そして、これらの情報を指紋照合処理部73(身体特徴データ照合依頼手段)にて無線通信を用いて配送管理サーバ2に送信し、指紋の照合を依頼する。つまり、スーツケースAbを預けたときと同一の旅行者Aaが、今、当該スーツケースAbを受け取ろうとしているのかどうかを確かめるべく、指紋が一致するか否かを調べるよう、配送管理サーバ2に依頼する。すると、上述したように、配送管理サーバ2の指紋照合処理部24では、指紋の照合が行われ、一致する場合には、その旨の照合結果を受け取る。なお、一致していない場合には、その旨の照合結果と共に、旅行者確認のための旅行者の氏名や電話番号などの個人情報が送信されるため、これを受け取り、図13に示すように送付先PDA7の画面に表示する。これを元に、旅行者本人であるか確認して、スーツケースを引き渡すことができる。
【0046】
[動作]
次に、上記構成の配送システムの動作を、図14乃至図16のシーケンス図を参照して説明する。まず、旅行者Aaは、ユーザ端末1から物流業者Bの配送管理サーバ2にアクセスし、「自分の住所」、「スーツケースの引き渡し日」、「旅先空港」を入力して、スーツケースAbの配送依頼を行う(ステップS1)。すると、配送管理サーバ2では、配送予定情報として登録する(ステップS2)。なお、このとき、さらに具体的な配送先ホテルDの情報などを入力してもよく、あるいは、後日、補足してもよい。
【0047】
物流業者Bの配送担当者である引き取り者Baは、登録された引き渡し日に旅行者宅AへスーツケースAbを引き取りに行き(ステップS3)、旅行者Aaの指紋を受付用PDA3を用いて取得する(ステップS4、S5)。そして、取得した指紋をその場で配送管理サーバ5に送信する。このとき、荷物を特定する情報、例えば、配送依頼者である旅行者の氏名などをPDA3に入力し、かかる情報と共に指紋情報を送信する。すると、配送管理サーバ2では、受け付けた荷物の配送予定情報に、指紋情報を関連付けて登録する(ステップS6、身体特徴データ登録工程)。
【0048】
続いて、引き取り者Baは、旅行者AaからスーツケースBaの引渡しを受けて(ステップS7)、引き取り伝票9を貼付し(ステップS8)、航空会社Cのスーツケース管理センター宛にスーツケースAbを配送する(ステップS9)。
【0049】
航空会社Cでは、空港内のスーツケース管理センターでスーツケースAbを受け取る(ステップS10)。その後、航空会社CのICタグ管理サーバ5は、物流業者Bの配送管理サーバ2に配送データを要求し(ステップS11)、これに応じて送信されたデータを受け取って管理データ記憶部54に記憶する(ステップS12,S13)。そして、かかる情報に基づいて、受け取ったスーツケースAbに対応する情報を記憶したRFIDタグ91を発行し(ステップS14)、スーツケースAbの引き取り伝票9に貼付する(ステップS15)。
【0050】
続いて、航空会社C内では、スーツケースAbのEDS検査を行い(ステップS16)、異常の有無で仕分けを行う。そして、引き取り伝票9に取り付けられたRFIDタグ91は、リーダライタ55の発生する無線範囲内に入ると、自分の持っているIDデータ(荷物情報など)をICタグ管理サーバ5に送信する。すると、ICタグ管理サーバ5では、IDデータを受信し、RFID管理表内の受信したIDデータに対応する部分に、検査結果を書き込む。このとき、検査結果は、受信したアンテナ56の位置や時間などに基づいて決定される。また、検査結果は、伝票9に取り付けられたRFIDタグ91にも送信される。そして、RFIDタグ91は、検査結果をタグ内のメモリに書き込む。
【0051】
ここで、EDS検査で異常が見られた場合には、法律に触れるので旅行者Aaの氏名・連絡先を警察に通報する。異常がみられない場合は、スーツケースAbをセキュリティチェックを行う場所へコンベアで輸送する。
【0052】
続いて、セキュリティチェックが行われ(ステップS17)、その検査の結果は、EDS検査と同様に、RFID管理表やタグ91内のメモリに書き込まれる。そして、伝票9に取り付けられたRFIDタグ91は、EDSやセキュリティ機での審査結果を保持するために用いられ、ICタグ管理サーバ5は、旅行者全員の情報の管理に用いられる。
【0053】
そして、セキュリティチェックの検査の結果、異常が見られない場合には、スーツケースAbは機内へ積み込みが行われる。一方、「はさみ」や「ナイフ」など機内持ち込み禁止物が発見された場合には、旅行者Aaへ連絡される。旅行者Aaは、チェック場へ着いたらスーツケースAbを開け、「はさみ」や「ナイフ」など持ち込み禁止物を取り除き、再度セキュリティチェックを行う。検査の結果、異常がなかったら、RFIDタグ91は審査終了結果をICタグ管理サーバ5へ送った後に、スーツケースAbは機内に積み込まれる。そして、異常が無くなるまで上記セキュリティチェックを繰り返す。
【0054】
その後、出発前にICタグ管理サーバ5の管理者は、旅行者AaのRFIDタグ91がセキュリティチェックを完了し、積み漏れがないか管理表を使って確認する。そして、ICタグ管理サーバ5の管理者からの異常なしという連絡を受けてから、出発便の機長は飛行を開始し、スーツケースAbを空輸する(ステップS18)。
【0055】
渡航先空港に着いたら、航空会社Bは、スーツケースAbを飛行機から下ろし、現地の物流業者にて宿泊先ホテルDに配送する(ステップS19)。
【0056】
続いて、ホテルDでは、物流業者の引き渡し者がフロントまでスーツケースAbを運び、ホテルDのボーイに旅行者Aaを呼んでもらう(ステップS21)。旅行者Aaは、フロントからの通報を受理したらフロントへ行く。そして、引き渡し者は、送付先PDA7を用いて、旅行者Aaの指紋を取得する(ステップS22,S23)。そして、配送管理サーバ2に接続して送信し、旅行者Aa本人であるか否かの照合を行うよう依頼する(ステップS24)。その後、配送管理サーバ5にて照合が行われ(ステップS25、身体特徴データ照合工程)、一致するとの照合結果が得られたら(ステップS26)、スーツケースAbを旅行者Aaへ引き渡す(ステップS31)。
【0057】
ここで、照合の結果、一致しなかったら、再度指紋チェックを行い、照合を行う。再度失敗をした場合は、引き渡し者は、送付先PDA7を用いて管理パスワードを使って旅行者情報を配送管理サーバ2に要求して取得し(ステップS27,S28)、旅行者Aaに国内連絡先、申し込み日を質問する(ステップS29)。これに対し、旅行者Aaが正しく答えられた場合に(ステップS30)、スーツケースAbを引き渡す(ステップS31)。
【0058】
このようにすることにより、配送業者が荷物を預かる際に、取得された旅行者の指紋が配送管理サーバにて配送予定情報に関連付けられて登録され、これに基づいて、荷物引渡し時にも旅行者から指紋を取得して、本人であるか認証を行うため、本人に荷物を引き渡すことの確実性が高まり、他人によるなりすましを抑制でき、セキュリティの向上を図ることができる。
【0059】
なお、上記では、本人の確認を行うために取得するデータとして指紋を挙げて説明したが、かかるデータに限定されず、虹彩や静脈など身体的特徴データであればよい。これにより、旅行者が旅行時に、本人を認証する証拠を所持している必要が無い。
【0060】
また、上記では、飛行機を利用した旅行時に荷物を配送する場合を例示したが、電車やバスを利用した旅行時など、自分自身に対する荷物配送時であれば、いかなる場合の配送にも利用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明は、物流業者など荷物の配送を受け持つ業者が、より確実に本人に荷物を配送するシステムとしてコンピュータを利用して構築することができ、産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】配送システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】荷物の配送依頼時の様子を示す図である。
【図3】配送管理サーバの構成を示す機能ブロック図である。
【図4】配送管理サーバに記憶されているデータを示す図である。
【図5】配送管理サーバに記憶されているデータを示す図である。
【図6】配送業者による荷物預かり時の様子を示す図である。図6(a)はスーツケース引き取り時の様子を示し、図6(b)は指紋取得時の様子を示す。
【図7】荷物に貼付される配送伝票を示す図である。
【図8】受付用PDAの構成を示す機能ブロック図である。
【図9】空港内での荷物検査の様子を示す図である。
【図10】ICタグ管理サーバの構成を示す機能ブロック図である。
【図11】ICタグ管理サーバに記憶されるデータを示す図である。
【図12】送付先PDAの構成を示す機能ブロック図である。
【図13】送付先PDAに表示される画面を示す図である。
【図14】荷物配送時の動作を示すシーケンス図であり、荷物預かり時の様子を示す。
【図15】荷物配送時の動作を示すシーケンス図であり、空港内における荷物検査時の様子を示す。
【図16】荷物配送時の動作を示すシーケンス図であり、配送先にて荷物を引き渡すときの様子を示す。
【符号の説明】
【0063】
1 ユーザ端末
2 配送管理サーバ
3 受付用PDA(預かり時身体特徴データ取得手段、身体特徴データ取得装置)
4 指紋取得装置(身体データ取得部)
5 ICタグ管理サーバ
6 ICタグ発行サーバ
7 送付先PDA(引渡し時身体特徴データ取得手段、身体特徴データ取得装置)
8 指紋取得装置(身体データ取得部)
9 引き取り伝票
21 配送受付処理部
22 指紋登録処理部(身体特徴データ登録手段)
23 配送データ通知処理部
24 指紋照合処理部(身体特徴データ照合手段)
25 配送データ記憶部
31 旅行者特定処理部
32 指紋取得処理部
33 指紋登録処理部(身体特徴データ登録依頼手段)
41 指紋センサ
51 配送データ取得処理部
52 ICタグ発行処理部
53 検査管理処理部(荷物検査管理手段)
54 管理データ記憶部(荷物管理データ記憶手段)
55 リーダライタ
56 アンテナ
71 旅行者特定処理部
72 指紋取得処理部
73 指紋照合処理部(身体特徴データ照合依頼手段)
91 RFIDタグ(ICタグ)
A 旅行社宅
B 物流業者
C 航空会社
D 旅行先ホテル
Aa 旅行者(配送依頼者)
Ab スーツケース(荷物)
Ba 引き取り者


【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物の配送予定情報を記憶管理する配送管理サーバと、
配送依頼者から荷物を預かる際と、配送依頼者の移動先にて当該配送依頼者本人に荷物を引き渡す際に、それぞれ配送依頼者から身体特徴データを取得して、当該身体特徴データを荷物を特定する情報と共に前記配送管理サーバにネットワークを介して送信する預かり時身体特徴データ取得手段及び引渡し時身体特徴データ取得手段と、を備え、
前記配送管理サーバが、前記預かり時身体特徴データ取得手段から送信された前記身体特徴データを預かった荷物の配送予定情報に関連付けて記憶する身体特徴データ登録手段と、前記引渡し時身体特徴データ取得手段から送信された前記身体特徴データが引き渡し予定の荷物の配送予定情報に関連付けられて記憶されているか否か照合して照合結果を返送する身体特徴データ照合手段と、を備えた、
ことを特徴とする配送システム。
【請求項2】
前記預かり時身体特徴データ取得手段及び引渡し時身体特徴データ取得手段は、持ち運び可能な携帯型情報処理端末にて構成されている、ことを特徴とする請求項1記載の配送システム。
【請求項3】
前記預かり時身体特徴データ取得手段は、前記配送依頼者の居所にて利用されると共に、
前記引渡し時身体特徴データ取得手段は、前記配送依頼者の旅行先の宿泊施設にて利用される、
ことを特徴とする請求項2記載の配送システム。
【請求項4】
前記身体特徴データは、特定の指の指紋である、ことを特徴とする請求項1,2又は3記載の配送システム。
【請求項5】
前記配送管理サーバに記憶された配送予定情報に対応する荷物を特定する荷物情報を外部に無線通信にて送信可能なよう少なくとも記憶して当該荷物に貼り付けられるICタグと、荷物の配送作業時に業者にて行われる所定の検査の検査結果に応じて振り分けられた荷物に貼り付けられた前記ICタグと通信を行うリーダライタと、このリーダライタと接続されたICタグ管理サーバと、を備え、
このICタグ管理サーバが、前記配送管理サーバからネットワークを介して取得した配送予定情報のうち少なくとも荷物を特定する情報を記憶する荷物管理データ記憶手段と、前記検査結果に応じて振り分けられた荷物に貼付されたICタグから前記リーダライタを介して受信した荷物情報に基づいて当該荷物ごとに検査結果を前記荷物管理データ記憶手段に記憶する荷物検査管理手段と、を備えた、
ことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の配送システム。
【請求項6】
前記ICタグ管理サーバは、前記検査結果を前記リーダライタを介して前記ICタグに記憶するよう送信する検査結果書込手段を備えた、ことを特徴とする請求項5記載の配送システム。
【請求項7】
前記所定の検査は、空港内において行われる荷物検査である、ことを特徴とする請求項5又は6記載の配送システム。
【請求項8】
荷物の配送予定情報を記憶する配送管理サーバであって、
配送依頼者から荷物を預かる際に、預かり時身体特徴データ取得手段にて配送依頼者から身体特徴データを取得して、ネットワークを介して荷物を特定する情報と共に送信された当該身体特徴データを受け取り、預かった荷物の配送予定情報に関連付けて記憶する身体特徴データ登録手段と、
配送依頼者の移動先にて当該配送依頼者本人に荷物を引き渡す際に、引渡し時身体特徴データ取得手段にて配送依頼者から身体特徴データを取得して、ネットワークを介して荷物を特定する情報と共に送信された当該身体特徴データを受け取り、当該身体特徴データが引き渡し予定の荷物の配送予定情報に関連付けられて記憶されているか否か照合して照合結果を返送する身体特徴データ照合手段と、
を備えたことを特徴とする配送管理サーバ。
【請求項9】
荷物の配送予定情報を記憶する配送管理サーバに、
配送依頼者から荷物を預かる際に、預かり時身体特徴データ取得手段にて配送依頼者から身体特徴データを取得して、ネットワークを介して荷物を特定する情報と共に送信された当該身体特徴データを受け取り、預かった荷物の配送予定情報に関連付けて記憶する身体特徴データ登録手段と、
配送依頼者の移動先にて当該配送依頼者本人に荷物を引き渡す際に、引渡し時身体特徴データ取得手段にて配送依頼者から身体特徴データを取得して、ネットワークを介して荷物を特定する情報と共に送信された当該身体特徴データを受け取り、当該身体特徴データが引き渡し予定の荷物の配送予定情報に関連付けられて記憶されているか否か照合して照合結果を返送する身体特徴データ照合手段と、
を実現するための配送管理用プログラム。
【請求項10】
荷物の配送予定情報を記憶管理する配送管理サーバにネットワークを介して接続され、配送依頼者から身体特徴データを取得する身体データ取得部を備えた身体特徴データ取得装置であって、
配送依頼者から荷物を預かる際に、当該配送依頼者から身体特徴データを取得して、当該身体特徴データを荷物を特定する情報と共に、預かった荷物の配送予定情報と関連付けて記憶することを依頼するよう前記配送管理サーバに送信する身体特徴データ登録依頼手段と、
配送依頼者の移動先にて当該配送依頼者本人に荷物を引き渡す際に、当該配送依頼者から身体特徴データを取得して、当該身体特徴データを荷物を特定する情報と共に、引き渡し予定の荷物の配送予定情報に関連付けられて記憶されているか否か照合して照合結果を返送することを依頼するよう前記配送管理サーバに送信する身体特徴データ照合依頼手段と、
を備えたことを特徴とする身体特徴データ取得装置。
【請求項11】
荷物の配送予定情報を記憶管理する配送管理サーバにネットワークを介して接続され、配送依頼者から身体特徴データを取得する身体データ取得部を備えた身体特徴データ取得装置に、
配送依頼者から荷物を預かる際に、当該配送依頼者から身体特徴データを取得して、当該身体特徴データを荷物を特定する情報と共に、預かった荷物の配送予定情報と関連付けて記憶することを依頼するよう前記配送管理サーバに送信する身体特徴データ登録依頼手段と、
配送依頼者の移動先にて当該配送依頼者本人に荷物を引き渡す際に、当該配送依頼者から身体特徴データを取得して、当該身体特徴データを荷物を特定する情報と共に、引き渡し予定の荷物の配送予定情報に関連付けられて記憶されているか否か照合して照合結果を返送することを依頼するよう前記配送管理サーバに送信する身体特徴データ照合依頼手段と、
を実現するための身体特徴データ取得装置用プログラム。
【請求項12】
荷物の配送予定情報を記憶する配送管理サーバにて、前記荷物の配送を管理する方法であって、
前記配送管理サーバが、配送依頼者から荷物を預かる際に、預かり時身体特徴データ取得手段にて配送依頼者から身体特徴データが取得され、荷物を特定する情報と共に送信された当該身体特徴データを、預かった荷物の配送予定情報に関連付けて記憶する身体特徴データ登録工程と、
前記配送管理サーバが、配送依頼者の移動先にて当該配送依頼者本人に荷物を引き渡す際に、引渡し時身体特徴データ取得手段にて配送依頼者から身体特徴データが取得され、荷物を特定する情報と共に送信された当該身体特徴データが、引き渡し予定の荷物の配送予定情報に関連付けられて記憶されているか否か照合して照合結果を返送する身体特徴データ照合工程と、を有する、
ことを特徴とする配送管理方法。
【請求項13】
荷物の引き渡し前における配送時に、
ICタグ管理サーバが、所定の検査の検査結果に応じて振り分けられた荷物に貼り付けられた前記ICタグから、リーダライタを介して読み出された荷物を特定する荷物情報を当該リーダライタから受信し、
前記ICタグ管理サーバが、予め記憶されている配送予定の荷物を特定する情報に荷物ごとに検査結果を付加して記憶する、
ことを特徴とする請求項12記載の配送管理方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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