説明

配送システム

【課題】AがBに製品Pを製作させる。この製品Pをお客Cに納品する。この時納期短縮と運送費を少なくするために、製品PをBからCに直接送る。このとき、AはBにCを知られたくない。またAはCにBを知られたくない。現在の配送システムにはこのような仕組みはない。
【解決手段】届け先変更タイプの伝票の使用と、Aの運送業者への届け先の指示によって解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
物や文書などを配送する時、途中で配送先を変更する配送システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
AがBに製品Pを製作させる。この製品Pをお客Cに納品する。この時納期短縮と運送費を少なくするために、製品PをBからCに直接送る。このとき、AはBにCを知られたくない。またAはCにBを知られたくない。現在の配送システムにはこのような仕組みはない。しかし現在の仕組みを小変更することによって実現できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
なし
【非特許文献】
【0004】
なし
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
背景技術で述べたように、AがBに物品Pを製作させる。この製品Pをお客Cに納品する。このとき納期短縮と運送費を少なくするために、物品PをBからCに直接送る。このとき、AはBにCを知られたくない。またAはCにBを知られたくない。この要望を解決するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
運送会社等が発送者から「配達先変更タイプ伝票」添付の物品等を受け取った場合、集荷場等で依頼主に連絡するか、あらかじめ依頼主からの指示による依頼番号や物品の注文番号から、新しい伝票をプリントするか作成する。次に「配達先変更タイプ伝票」をこの新しい伝票と貼り換える。なお、新しい伝票と貼り換えるとき、物品の品質検査、寸法検査、検査表の作成、Bということが分かる文字等の除去などを行ってもよい。なお、運送会社等は、Cに製造者はBであること、Bに受領者はCであることなどについての秘密を漏らしてはならない。
【発明の効果】
【0007】
納期短縮および運送費の削減が行える。また、配送先の変更などのときに、物品等の品質検査、寸法検査などを行うことによって、第三者機関による検査の形態になり、品質レベルが向上する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】 物や文書などを配送する時、途中で配送先を変更する配送システムの一例。
【図2】 図1に示す配送システムの2つ目の例。
【図3】 BがAに物品を送る届け先変更タイプ伝票
【図4】 運送業者等が届け先変更タイプ伝票を貼り換える伝票。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1、2のように指示が流れ、また物品が流れる。なお、図3、4のような伝票によって物品または文書が運送される。
【実施例】
【0010】
届け先変更の実施例1を図1に示す。これは運送業者等の集荷場Gで届け先を変更する例である。
1)AはBに物品Pの製造を注文する。そのとき、物品PをAに送るときは、Q運送会社を使い、伝票は「配達先変更タイプ伝票」を使用し、注文番号15634325を記入するよう指示する。
2)物品Pは出荷され、Q運送会社の集荷場Gに集まる。
3)伝票が「配達先変更タイプ」なのでAの郵便番号と注文番号15634325でコンピュータ検索したら図4に示す依頼人A、届け先Cの伝票が印刷されてプリンタから出てきた。
4)「配達先変更タイプ伝票」ははがし易い糊を使用しているので容易にはがせたので図4の新しい伝票を貼った。
5)Q運送会社はAに注文番号15634325の物品PはCに出荷されたことを知らせた。このとき新しい問合わせ伝票番号も知らせた。
6)物品Pは方向別配送場で大別された地域に運送され、最終的にCに配送された。
7)この間Q運送会社はBにCのことを、そしてCにはBのことを秘密にし、聞かれても何も言わなかった。
以上の結果、BからAへ、AからCへ配送される場合よりも配送時間は5日間から2日間に短縮した。また、運送費は1800円から900円に節約できた。
【0011】
届け先変更の実施例2を図2に示す。これは集荷場よりも大きな施設の方向別配送場Dで届け先を変更する例である。なお、ここで物品の検査を行うので再出荷タイプと言ったほうがよい。実施例1と違う点を明確に記述する。
1)AはBに物品Pの製造を注文する。そのとき、物品PをAに送るときは、Q運送会社を使い、伝票は「再出荷タイプ伝票」を使用し、注文番号27663325を記入するよう指示する。
2)物品Pは「再出荷タイプ伝票」を用いて出荷され、Q運送会社の集荷場を経由して方向別配送場Dに集まる。
3)伝票が「再出荷タイプ」なのでAの郵便番号と注文番号27663325でコンピュータ検索したら図4に示す依頼人A、届け先Cの伝票が印刷されてプリンタから出てきた。また、「再出荷タイプ」なので次に示す検査指示も受け取った。
ア)B社が製造したという表示の有無の検査。
イ)外観検査
ウ)寸法検査
4)検査を実施した後、Aが準備した検査記録表に検査結果を記録し、物品Pの梱包の中に入れ再梱包した。「再出荷タイプ伝票」ははがし易い糊を使用しているので容易にはがせた。そして図4の新しい伝票を貼った。
5)Q運送会社はAに注文番号27663325の物品PはCに出荷されたことを知らせた。このとき新しい問合わせ伝票番号も知らせた。
6)物品Pは方向別配送場で大別された地域に運送され、最終的にCに配送された。
7)この間Q運送会社はBにCのことを、そしてCにはBのことを秘密にし、聞かれても何も言わなかった。
以上の結果、BからAへ、AからCへ配送される場合よりも配送時間は5日間から3日間に短縮した。また、運送費は1800円から3000円になったが検査も行われたので結果的には節約できた。なお、検査も独立した機関で行われ、成果が出た。
【産業上の利用可能性】
【0012】
工場を持たないで、他に製造を依頼している。依頼先からお客様へ最短時間でしかも最小費用で物品を納品したい。ただし、製造者とお客様が直接取引されたくない。また、L国の人がM国で製造させてN国に納品したい時など、納期短縮効果は大きい。このように本件の産業上の利用可能性は大きいと考える。
【符号の説明】
【0012】
A 依頼者
B 製造者等
C 納入先
D 運送業者等の方向別配送場
E 製造指示等の手配ルート
F 運送業者等による変更する届け先の問合わせ
G 集荷場
H 依頼者からの変更する届け先の指示
P 運送される物品等
I B社が製造したという表示等の有無の検査
J 物品等の外観検査
K 物品等の寸法検査
L 例えば日本
M 例えばベトナム
N 例えば米国
Q 運送業者等

【特許請求の範囲】
【請求項1】
依頼者の指示により、発送者が運送業者等を使用して物品等を依頼者等に送ったところ、運送の途中で発送者の知らない状況で送り先が変更になり、発送者名も変更になる配送方法。
【請求項2】
依頼者の指示により、発送者が運送業者等を使用して物品等を依頼者等に送ったところ、運送の途中で物品等の発送者が秘匿されていること、外観検査、寸法検査等の検査が行われ、発送者の知らない状況で送り先が変更になり、発送者名も変更になる配送方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−35683(P2013−35683A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−184132(P2011−184132)
【出願日】平成23年8月9日(2011.8.9)
【出願人】(502383889)キーコム株式会社 (28)