説明

配送用送り状

【課題】 送り状や明細票等の情報を同じ用紙に記載し、該明細票等の情報を隠した状態で配送品に貼付することができ、明細票や広告等のスペースを十分に確保することができる配送用送り状を提供する。
【解決手段】 2層構造の1枚の用紙1を、切断線12,13によって複数段の区画4,5,6に分け、折り畳まれた際に表面となる第1段目の区画4に送り状部9を設けると共に、該送り状部9の裏側に折り畳まれる第2段目以降の区画の少なくとも1つを明細票部10とし、該送り状部の両側に第1及び第2の貼付部7,8をそれぞれ設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品を宅配便等を利用して送付する際に利用する配送用送り状に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、通信販売等で商品を送付する場合には、配送ケース内に商品と共に商品明細票(商品名、商品番号、金額、ギフト番号等の配送する商品の明細情報を記載したシート)やチラシ等の広告媒体を収容し、該ケースを封緘してから、該ケースの外面に配送先の住所等が記載された送り状(配送票)を貼付し、宅配便等を利用して商品を送付している。
しかし、上記従来の方法では、商品を配送ケース内に収容すると同時に、別途用意した商品明細票やチラシ等の広告媒体を該配送ケース内に収容する必要があると共に、該ケースを封緘後にケース外面に送り状(配送票)を貼付しなければならなかった。
【0003】
このような問題を解決した発明として、特許文献1に示されている配送票付き封筒が従来公知である。しかし、特許文献1に示されている発明は、商品明細票や広告媒体を封入した配送票付き封筒を配送ケースの外面に貼付するため、商品明細票や広告媒体を商品と一緒に配送ケース内に収容する必要はなくなるが、配送票の他に商品明細票や広告媒体を封入するための特製の封筒が必要になるという問題がある。
【0004】
また、配送品に貼付する1枚の配送伝票に、送り状(配送票)の欄の他に別の用途の欄(振込票等の欄)を設けた配送伝票は公知(特許文献2参照)であるが、この場合、配送伝票の面積が大きくなるために配送品への貼付面積も大きくなるという問題や、貼付面積が大きくなりすぎるのを避けるために配送票の欄や別の用途の欄の面積を十分に確保することができないという問題、別の用途の欄が露出しているため、その欄に記載された情報が他人に知られてしまうという問題がある。
【0005】
更に、この配送伝票では、送り状の裏面全面を段ボール等の配送品の梱包容器に貼付する場合に、送り主の住所、氏名、電話番号等が記載されている送り状を配送品から剥がして保存し、利用したいと思っても、送り状を破損させないで配送品から剥がすことが困難であり、梱包容器を廃棄する場合にも個人情報が記載された送り状等の完全な剥離が困難であるばかりでなく、段ボールの再生利用に際して混入する異物量が多くなるという問題もあった。
【0006】
【特許文献1】特開平9−323733号公報
【特許文献2】特開2002−67544号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、かかる従来の問題に鑑みてなされたものであり、その技術的課題は、送り状や明細票等の情報を同じ用紙に記載することができると共に、該明細票等の情報を隠した状態で配送品に貼付することができる配送用送り状を提供することにある。
本発明の他の技術的課題は、配送品への貼付面積を小さくすることができるにもかかわらず、明細票のスペースや広告等のスペースを十分に確保することができる配送用送り状を提供することにある。
また、本発明の他の技術的課題は、明細票等を含む送り状を、破損させないで簡単に配送品から剥がすことができる配送用送り状を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための本発明の配送用送り状は、剥離可能な表裏2層構造の用紙を、その長手方向に直交する1つ以上の切断線によって複数段の区画に分け、上記切断線に沿って折り畳まれた際に表面となる第1段目の区画の幅を、該第1段目の区画の裏側に折り畳まれる第2段目以降の区画の幅より少なくとも貼付幅だけ大きくし、上記第1段目の区画の自由端側に上記貼付幅を有する第1の貼付部を設けると共に、上記第1段目の区画と隣接する第2段目の区画における該隣接端側に、表側用紙を貼付幅だけ剥離可能にして、第2の貼付部を形成し、上記第1段目の区画における表面を送り状部にすると共に、該送り状部の裏側に折り畳まれる区画の少なくとも1つを明細票部としたことを特徴とするものである。
【0009】
本発明に係る配送用送り状の好ましい実施形態においては、上記第1段目の区画の用紙が、上記第1の貼付部との境界において、裏側の用紙にスリットが形成されると共に表側の用紙にミシン目が形成されており、上記第2段目の区画の用紙は、上記第2の貼付部の剥離側先端において、表側の用紙にだけスリットが形成される。
本発明に係る配送用送り状の他の好ましい実施形態においては、上記第1及び第2の貼付部は、表側の用紙の裏面に貼着用の糊が塗着され、該面に裏側の用紙が剥離可能に覆設される。
【0010】
本発明に係る配送用送り状の更に他の好ましい実施形態においては、上記送り状部及び明細票部に必要とする印刷が施されていると共に、上記第1段目以降の裏側の区画も含む残りの区画に広告等の各種情報が印刷され、また、上記剥離可能な2層構造の用紙が、上記複数段の区画に分けるための切断線を有しながらも、コンピュータに接続したプリンターによって送り状部及び明細票部における固定情報及び可変情報をプリント可能に形成される。
【0011】
上記構成を有する本発明の配送用送り状は、剥離可能な表裏2層構造の用紙を、その長手方向に直交する1つ以上の切断線によって複数段の区画に分け、上記切断線に沿って折り畳まれた際に表面となる第1段目の区画を送り状部とすると共に、該送り状部の裏側に折り畳まれる第2段目以降の区画の少なくとも1つを明細票部としているため、上記第2段目以降の区画を折り畳む前の状態は1枚の2層構造の用紙であり、そのため、送り状や明細票等の情報を単一の用紙に記載することができると共に、該用紙に後述する固定情報や可変情報をコンピュータに接続したプリンターによって印刷する際に都合がよい。
【0012】
また、本発明の配送用送り状は、上記切断線に沿って折り畳まれた際に表面となる第1段目の区画の幅を、該第1段目の区画の裏側に折り畳まれる第2段目以降の区画の幅よりも貼付幅だけ大きくし、上記第1段目の区画の自由端側に上記貼付幅を有する第1の貼付部を設けると共に、上記第1段目の区画と隣接する第2段目の区画における該隣接端側に、表側用紙を貼付幅だけ剥離可能にして、第2の貼付部を形成し、上記第1段目の区画における表面を送り状部にすると共に、第2段目以降の区画に明細票部を設けているため、上記第2の貼付部を剥がして外方に広げ、上記第1の貼付部と共に送り状部である第1段目の区画の両側から突出させた状態にして、明細票部を含む上記第2段目以降の区画を上記送り状部の裏側にジグザク状に折り畳み、送り状部のみが外側から見えるようにして上記第1及び第2の貼付部を配送品に貼着することができる。すなわち、明細票部を含む上記第2段目以降の区画を上記送り状部の裏側に隠した状態で配送品に貼り付けることができるので、明細票部等に示された情報を送り状部の裏側に隠した状態で配送することができる。
【0013】
更に、上記配送用送り状は、第2段目以降の区画を送り状部の裏側に折り畳むことができるため、配送品に貼り付けられる貼付面積を小さくすることができるばかりでなく、貼付面積が小さくても、送り状部の裏側に折り畳まれる区画によって明細票部のスペースや広告等のスペースを十分に確保することができる。また、上記第1及び第2の貼付部を配送品に貼り付けた状態で、上記送り状部及びその裏側に折り畳んだ第2段目以降の区画を上記第1及び第2の貼付部から切断線に沿って剥離し、廃棄する梱包容器に個人情報を残さず、しかも、梱包容器の再生利用に際して混入する異物量を少なくすることができる。
【発明の効果】
【0014】
上述した本発明によれば、送り状や明細票等の情報を同じ用紙に記載することができると共に、該明細票等の情報を隠した状態で配送品に貼付することができ、また、配送品への貼付面積を小さくすることができるにもかかわらず、明細票のスペースや広告等のスペースを十分に確保することができる配送用送り状を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に、本発明に係る配送用送り状を、図1、図2及び図3(a)〜図3(d)に示す実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は及び図2は、剥離可能な表裏2層構造の用紙1によって形成した本発明の配送用送り状の実施例を示し、図1はその表側平面図、図2は裏面図である。なお、該配送用送り状には、後述する固定情報の印刷がなされているが、図1及び図2では、該印刷の図示を省略している。
【0016】
該配送用送り状は、表裏2層構造の用紙1を、その長手方向に直交する2つのミシン目からなる切断線12,13によって、3つの区画4,5,6に分け、上記切断線12,13に沿って折り畳まれた際に表面となる第1段目の区画4の幅を、該第1段目の区画の裏側にジクザク状に折り畳まれる第2段目の区画5及び第3段目の区画6の幅よりも、少なくとも貼付幅H1だけ大きくしている。この貼付幅H1は、上記第1段目の区画4の自由端側に設けた貼付部7によって形成されるものである。
また、上記第1段目の区画4と切断線12を介して隣接する上記第2段目の区画5には、その2層構造の用紙1の表側の用紙を、該隣接する側から貼付幅H2だけ剥離可能にして第2の貼付部8を設けている。
【0017】
更に詳述すると、上記第1段目の区画4は、上記第1の貼付部7との境界において、上記2層構造の用紙1の裏側の用紙にスリット16を形成すると共に、表側の用紙にミシン目17を形成し、上記第2段目の区画5は、前記ミシン目からなる切断線12から貼付幅H2離れた上記第2の貼付部8の境界において、上記2層構造の用紙1の表側の用紙にだけスリット18が形成されている。
そして、上記第1及び第2の貼付部7,8は、表側の用紙の裏面に、貼着用の糊を塗着し、該面を裏側の用紙が剥離可能に覆っている。
したがって、上記配送用送り状は、上記スリット16,18の部分から第1の貼付部7及び上記第2の貼付部8における表側の用紙を、それぞれ裏側の用紙から剥すことにより該貼付部7,8の裏面に塗着された糊を露出させ、糊が塗着された表側の用紙を配送品に貼着することができる。
【0018】
上記スリット16,18は、表側及び裏側の用紙を剥離可能に接合した状態の2層構造の用紙1にハーフスリットとして形成したものであり、この場合、2層構造の用紙の厚さの半分の厚さのスリットであるため、該ハーフスリットにより表側または裏側の用紙のみにスリットが形成され、該スリットにより用紙1が分離することはない。
また、上記表側の用紙のミシン目17も、上記2層構造の用紙1にその厚さの半分の厚さのハーフミシン目として形成している。
【0019】
上記配送用送り状は、上記第1段目の区画4における上記第1の貼付部7と上記第2段目の区画5との間に挟まれた領域を送り状部9としており、図3(a)〜図3(d)に示すように、上述の第2段目の区画5及び第3段目の区画6は、送り状部9である第1段目の区画4の裏側にジクザク状に折り畳まれるものである。
また、上記配送用送り状は、上記第2段目の区画5における上記第2の貼付部8と上記第3段目の区画6との間に挟まれた領域を明細票部10としており、上記送り状部9及び上記明細票部10には、各商品に共通の送り状及び明細票に必要な固定情報(様式)の印刷がなされている。
更に、上記配送用送り状の第3段目の区画6は、第1〜3段目の区画4,5,6の裏側面と共に、任意表記部11としている。
【0020】
すなわち、上記送り状部9には、例えば、「商品届け先」の住所や氏名、電話番号を記載する欄や、「依頼主」の住所や氏名、電話番号を記載する欄、通信欄、備考の欄等が印刷され、上記明細票部10には、例えば、商品名、商品番号、金額、ギフト番号等を記載する欄が印刷されている。
また、上記配送用送り状は、上記第1段目〜第3段目の裏側の区画も含む残りの区画の任意表記部11に、配送先の受領証欄や、フリー告知欄、問い合わせの電話番号を記載した欄、広告等の各種情報を、固定情報として印刷しておくことができる。
【0021】
上記送り状部9及び上記明細票部10に固定情報として印刷された各欄に使用に際して記載される情報は、配送先や依頼主、注文された商品等によって変わる可変情報であり、これらの可変情報は、上記送り状部9及び上記明細票部10の該当する欄に手書きで記載することもできるが、次に述べるように、これらの可変情報をコンピュータに記憶させ、該コンピュータに接続されたプリンターで、上記固定情報と共にプログラムされたフォーマットにしたがって印刷するのが省力化の点で好ましい。
【0022】
すなわち、依頼主から電子メール等により電子データとして受け取った、届け先の住所や氏名、電話番号、依頼主の住所や氏名、電話番号、注文された商品等の情報は、情報読み込みソフトウエアによりコンピュータに配送データとして取り込むことが可能であり、該配送データの情報は、コンピュータに接続されたプリンターでプログラムされたフォーマットで印刷することができ、また、注文された商品に関する明細情報もコンピュータに蓄積されたデータから抽出して、プログラムされたフォーマットにしたがって印刷することができる。そのため、これらの可変情報は上記送り状部9及び上記明細票部10の該当する欄にコンピュータに接続されたプリンターで印刷可能であり、これにより省力化することができる。
【0023】
このように、上記剥離可能な2層構造の用紙1が、上記複数段の区画に分けるための切断線12,13や、スリット16,18を有しながらも、コンピュータに接続したプリンターによって送り状部9、明細票部10及び任意表記部11に固定情報及び可変情報をプリントすることから、上記用紙1自体が汎用のプリンターにトラブルを発生することなく給紙可能に形成されている必要がある。
【0024】
次に、上記配送用送り状の使用態様を、図3(a)〜図4(c)を用いて具体的に説明する。
上記配送用送り状は、固定情報として印刷された上記送り状部9及び上記明細票部10の各欄に、必要とする可変情報がコンピュータに接続されたプリンターにより印刷され、あるいは手書きにより記載され、この状態では、図3(a)に概念的に示すように、配送用送り状はA4版の2層で1枚のシート状をしている。
【0025】
この用紙1は、図3(b)に示すように、配送用送り状の第2段目の区画5に設けた第2の貼付部8の表側の用紙を、該表側の用紙に形成したスリット18(図1,図3(a)参照)により裏側の用紙から剥がし、また、第2段目の区画5及び第3段目の区画6を第1段目区画4に設けた送り状部9の裏側に順次ジグザク状に折り畳む。
次に、図3(c)に示すように、第2段目の区画5及び第3段目の区画6を送り状部9の裏側に隠してから、図3(d)に示すように、第1の貼付部7の裏側の用紙7aをそれに形成したスリット16により剥がす。この状態では、第1及び第2の貼付部7,8の表側の用紙が、塗着された糊を露出させた状態で、送り状部9の両側にミシン目17及び切断線12を介して連結されている。したがって、上記配送用送り状を上記第1及び第2の貼付部7,8により配送品のケース等に貼付することができる。
【0026】
図4(a)〜図4(c)は、上記配送用送り状を配送品(商品が収納された配送ケース)21に貼付して配送に利用する態様を示すもので、図4(a)に示すように、上記配送用送り状を配送品21に貼付した状態では、上記第1及び第2の貼付部7,8の部分だけが配送品21に貼付されており、配送用送り状の残りの部分は配送品21に貼付されていない。
【0027】
宅配便等により上記配送品が送り状部9に表記された配送先に配送されたとき、配送先では、送り状部9の裏側に隠された明細票部等を取り出すために、図4(b)に示すように、配送品21に貼付されている上記第1及び第2の貼付部7,8から、送り状部9及びその裏側に折り畳まれた第2段目以降の区画を剥がしとる。
この場合、上記第1及び第2の貼付部7,8は、2層構造の用紙の表側の用紙だけになっており、かつ、上記第1及び第2の貼付部7,8と送り状部9との境界にはミシン目17及び切断線12が設けられているため、送り状部9及びその裏側に折り畳まれた第2段目以降の区画は上記第1及び第2の貼付部7,8から剥がし易い。
【0028】
そこで、図4(c)に示すように、送り状部9の裏側に折り畳まれた第2段目の区画5及び第3段目の区画6を広げると、配送用送り状9の裏側に隠された明細票部等に記載された情報を見ることができる。
また、上記送り状部9、第2段目の区画5、第3段目の区画6の各区画は、必要に応じ切断線12,13によってそれぞれ分離することができる。
【0029】
上記構成を有する配送用送り状は、第2段目以降の区画5,6を折り畳む前の状態は1枚の2層構造の用紙1であるため、送り状や明細票等の情報を同じ用紙に記載することができると共に、折り畳む前の定形の大きさの用紙に上述の固定情報や可変情報を汎用のプリンター等で印刷することができる。そして、上記配送用送り状は、明細票部10を含む第2段目の区画5及び第3段目の区画6が送り状部10の裏側に折り畳まれるため、明細票等の情報を隠した状態で配送品に貼り付けることができ、明細票等の情報が第三者に漏洩するというようなことはない。しかも、第2段目の区画5及び第3段目の区画6等が送り状部10の裏側に折り畳まれているため、配送品に貼り付ける貼付面積を小さくできるにもかかわらず、第2段目の以降の区画によって明細票や広告等のスペースを十分に確保することができる。
【0030】
以上において、本発明の配送用送り状の実施の形態について詳述したが、本発明は、ここで説明した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の発明の精神を逸脱しない範囲で、設計において種々の変更ができるものである。
例えば、上記実施例では、明細票部を第2段目の表側の区画5に設けているが、該明細票部を第1段目の表側の区画を除く他の部分に設けてもよい。
また、上記用紙1を3段ではなく、2段に折り畳んだり、あるいは4段以上に折り畳むこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明に係る配送用送り状を表側からみた平面図である。
【図2】同裏側からみた平面図である。
【図3(a)】上記配送用送り状の使用態様を説明するためのもので、該送り状が折り畳まれる前の状態を示す平面図である。
【図3(b)】同第2段目以降の区画を折り畳む状態を示す斜視図である。
【図3(c)】同第2段目以降の区画を送り状部の裏側に隠す状態を示す斜視図である。
【図3(d)】同第1の貼付部から裏側の用紙を剥がす状態を示す斜視図である。
【図4(a)】上記配送用送り状を配送ケースに貼付して使用する状態を示す斜視図である。
【図4(b)】配送後に配送用送り状を配送ケースから剥がす状態を示す斜視図である。
【図4(c)】剥がされた配送用送り状から各区画を広げた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0032】
1 用紙
4 第1段目の区画
5 第2段目の区画
6 第3段目の区画
7 第1の貼付部
8 第2の貼付部
9 送り状部
10 明細票部
12,13 切断線
16,18 スリット
17 ミシン目
21 配送品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
剥離可能な表裏2層構造の用紙を、その長手方向に直交する1つ以上の切断線によって複数段の区画に分け、
上記切断線に沿って折り畳まれた際に表面となる第1段目の区画の幅を、該第1段目の区画の裏側に折り畳まれる第2段目以降の区画の幅より少なくとも貼付幅だけ大きくし、
上記第1段目の区画の自由端側に上記貼付幅を有する第1の貼付部を設けると共に、上記第1段目の区画と隣接する第2段目の区画における該隣接端側に、表側用紙を貼付幅だけ剥離可能にして、第2の貼付部を形成し、
上記第1段目の区画における表面を送り状部にすると共に、該送り状部の裏側に折り畳まれる区画の少なくとも1つを明細票部とした、
ことを特徴とする配送用送り状。
【請求項2】
上記第1段目の区画の用紙は、上記第1の貼付部との境界において、裏側の用紙にスリットが形成されると共に表側の用紙にミシン目が形成されており、
上記第2段目の区画の用紙は、上記第2の貼付部の剥離側先端において、表側の用紙にだけスリットが形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の配送用送り状。
【請求項3】
上記第1及び第2の貼付部は、表側の用紙の裏面に貼着用の糊が塗着され、該面に裏側の用紙が剥離可能に覆設されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の配送用送り状。
【請求項4】
上記送り状部及び明細票部に必要とする印刷が施されていると共に、上記第1段目以降の裏側の区画も含む残りの区画に広告等の各種情報が印刷されている、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の配送用送り状。
【請求項5】
上記剥離可能な2層構造の用紙が、上記複数段の区画に分けるための切断線を有しながらも、コンピュータに接続したプリンターによって送り状部及び明細票部における固定情報及び可変情報をプリント可能に形成されている、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の配送用送り状。

【図1】
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【図2】
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【図3(a)】
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【図3(b)】
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【図3(c)】
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【図3(d)】
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【図4(a)】
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【図4(b)】
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【図4(c)】
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【公開番号】特開2007−261073(P2007−261073A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−88920(P2006−88920)
【出願日】平成18年3月28日(2006.3.28)
【出願人】(390027203)株式会社中川製作所 (9)