説明

配電表示板及びそれを備えた配電盤

【課題】どの電源からどの設備に電力が供給されているかが一目で見分けることができる電源系統表示部を配電盤に設けることによって、操作に慣れていないユーザーであっても、容易に電源系統の切り替えを行うことができる配電表示板を提供する。
【解決手段】電力供給経路を表示するための配電表示板であって、複数の電源の入切状態と、複数の設備の入切状態とに応じて、どの電源から、どの設備に電力が供給されているかを表示する電源系統表示部を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、状況に応じて複数の異なる電源から電力の供給を受け、また、供給された電力を状況に応じて複数の負荷に切り替える配電盤や分電盤に現状の電源入力及び供給系統を表示する配電表示板及びそれを備えた配電盤に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、商用電源などの外部AC電源の供給を受けたり、自車に搭載されたAC発電機を用いて、自車の設備に電力を供給するように構成された、例えば、支援車、電源照明車、レントゲン車、放送中継車等の種々の特装車が知られている。
【0003】
このような特装車では、一般的に、安定した商用電源などの外部AC電源の供給を受けて自車の設備に電力を供給するための外部AC電源網と、自車に搭載されたAC発電機から自車の設備に電力を供給するための自車AC電源網と、例えば、バッテリーなどのDC電源から自車の設備に電力を供給するためのDC電源網とを備えている。
【0004】
特装車では、このような外部AC電源網と、自車AC電源網と、DC電源網とを、例えば、車内に備えられている配電盤によって切り替えることで、適切な電源からの電力をて、自車の設備に供給している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このように複数のAC電源網と、DC電源網とを備える特装車の配電盤は複雑であり、操作に慣れていないユーザーにとっては、配電盤の操作は困難なものとなっている。
【0006】
また、操作に慣れていないユーザーが、特装車の取扱説明書などを見ながら配電盤の操作を行ったとしても、どの電源網から、自車のどの設備に電力が供給されているのかがわかりづらく、正しく配電盤の操作が行えたかどうかの確認することが難しかった。
【0007】
また、複数の電源から電力の供給を受け、供給された電力を状況に応じて複数の負荷に切り替える配電盤は、特装車に限らず、例えば、医療用電源設備や生産設備などにも用いられており、配電盤の誤操作などの問題が生じていた。
【0008】
本発明では、このような現状を鑑み、どの電源からどの設備に電力が供給されているかが一目で見分けることができる電源系統表示部を配電盤に設けることによって、操作に慣れていないユーザーであっても、電源系統の切り替えを容易に行うことができる配電表示板及びそれを備えた配電盤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明の配電表示板は、
電力供給経路を表示するための配電表示板であって、
複数の電源の入切状態と、複数の設備の入切状態とに応じて、どの電源から、どの設備に電力が供給されているかを表示する電源系統表示部を備えることを特徴とする。
【0010】
このような構成とすることによって、複数の電源のうち、どの電源から、どの設備に電力が供給されているのかを一目で把握することができるため、操作に慣れていないユーザーであっても、容易かつ正確に配電盤の操作を行うことができるとともに、正しく配電盤の操作が行えたかどうかの確認を容易に行うことができる。
【0011】
また、本発明の配電表示板は、前記電源系統表示部が、複数のLEDランプ、EL発光帯、液晶ディスプレイのいずれかによって構成されていることが好ましい。
このように構成することによって、操作に慣れていないユーザーにも分かり易い表示をすることができ、電力の供給経路を明瞭に把握することができる。
【0012】
また、本発明の配電盤は、電源系統を制御するための配電盤であって、
上記の配電表示板と、
複数の電源の入切状態を切り替えるための主幹ブレーカー群と、
複数の設備の入切状態を切り替えるための設備側ブレーカー群と、
を備えることを特徴とする。
【0013】
このように構成することによって、特装車用配電表示板に電力の供給経路が一目で把握できるように表示されるため、操作に慣れていないユーザーであっても、容易かつ正確に配電盤の操作を行うことができるとともに、正しく配電盤の操作が行えたかどうかを容易に確認することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の配電表示板及びそれを備えた配電盤によれば、電源系統表示部に、複数の電源のうち、どの電源から、どの設備に電力が供給されているかが表示されるため、操作に慣れていないユーザーであっても、容易かつ正確に配電盤の操作を行うことができるとともに、正しく配電盤の操作が行えたかどうかを容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、本発明の一実施例における、配電表示板を備えた配電盤を示す概略構成図である。
【図2】図2は、図1に示す配電盤における電源系統表示部の表示の一例を示す概略構成図である。
【図3】図3は、図1に示す配電盤における電源系統表示部の表示の他の例を示す概略構成図である。
【図4】図4は、図1に示す配電盤における電源系統表示部の表示のさらに他の例を示す概略構成図である。
【図5】図5は、機器用及び空調用の外部商用電源から電力が供給されている場合の配電表示板を示している。
【図6】図6は、機器用外部商用電源及び空調用発電機から電力が供給されている場合の配電表示板を示している。
【図7】図7は、空調用外部商用電源及びインバーターから電力が供給されている場合の配電表示板を示している。
【図8】図8は、空調用外部商用電源及び機器用発電機から電力が供給されている場合の配電表示板を示している。
【図9】図9は、インバーターから雑電に電力が供給されている場合の配電表示板を示している。
【図10】図10は、インバーター及び空調用発電機から電力が供給されている場合の配電表示板を示している。
【図11】図11は、機器用発電機及び空調用発電機から電力が供給されている場合の配電表示板を示している。
【図12】図12は、機器用発電機から電力が供給されている場合の配電表示板を示している。
【図13】図13は、空調用発電機から電力が供給されている場合の配電表示板を示している。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、一実施例における配電表示板12を備えた配電盤10を簡易的に示す概略構成図である。
【0017】
図1に示すように、配電盤10は、電源系統表示部14を含む配電表示板12と、各電源毎の主幹ブレーカー群16と、受電状態を示すための電源側インジケーター群18と、設備側ブレーカー群20とを備えている。
【0018】
なお、本実施例においては、本発明の配電表示板12は、特装車の配電盤10に備えられており、特装車に接続される複数の電源から供給される電力を、特装車に備えられた複数の設備に配電している状態を示している。
【0019】
本実施例において、主幹ブレーカー群16は、外部AC電源から電力を供給するための外部電源入力ブレーカー16a及び16bと、自車のバッテリーからAC電力を供給するためのインバーター入力ブレーカー16cと、自車に搭載されたAC発電機から電力を供給するための発電機入力ブレーカー16d及び16eとを備えている。
【0020】
なお、本実施例においては、外部電源入力ブレーカー16aは、第1の外部電源入力用ブレーカー16a、外部電源入力ブレーカー16bは、第2の外部電源入力用ブレーカー16b、発電機入力ブレーカー16dは、第1の発電機入力用ブレーカー16d、発電機入力ブレーカー16eは、第2の発電機入力用ブレーカー16eともいう。
【0021】
また、電源側インジケーター群18は、受電状態に応じて点灯するインジケーターであり、外部電源からの受電がある場合に点灯する外部電源入力インジケーター18a及び18bと、特装車のインバータースイッチ(図示せず)を入状態にした場合に点灯するインバーター入力インジケーター18cと、特装車の発電機が動作している状態で発電機からの受電が有る場合に点灯する発電機入力インジケーター18d及び18eとを備えている。
【0022】
なお、本実施においては、外部電源入力インジケーター18aは、第1の外部電源入力用インジケーター18a、外部電源入力ジンジケーター18bは、第2の外部電源入力用インジケーター18b、 発電機入力インジケーター18dは、第1の発電機入力用インジケーター18d、発電機入力インジケーター18eは、第2の発電機入力用インジケーター18eともいう。
【0023】
また、本実施例において、設備側ブレーカー群20は、特装車の室内コンセントの入切状態を切り替える室内コンセント用ブレーカー20a、冷蔵庫の入切状態を切り替える冷蔵庫用ブレーカー20b、バッテリーへの充電の入切状態を切り替えるバッテリー充電用ブレーカー20c、特装車内の小容量機器類の入切状態を切り替える小容量機器類用ブレーカー20d、特装車の車外コンセントの入切状態を切り替える車外コンセント用ブレーカー20e、特装車の空調の入切状態を切り替える空調用ブレーカー20fを備えている。
【0024】
なお、主幹ブレーカー群16と設備側ブレーカー群20が備えるブレーカー、及び、主幹ブレーカー群16に対応した電源側インジケーター群18が備えるインジケーターは、特装車が備える電源入力や設備に応じて適宜変更可能であって、本実施例に限定されるものではない。
【0025】
また、電源側インジケーター18aから18eは、例えば、白熱電球、ハロゲンランプ、LEDランプなどのランプによって構成され、対応した主幹ブレーカー群16のブレーカー16aから16eが入状態になっている場合に、点灯するように構成されている。
【0026】
なお、電源側インジケーター群18は、主幹ブレーカー群16の入切状態が目視できるように構成されていればよく、例えば、電源側インジケーター群18を液晶ディスプレイによって構成し、主幹ブレーカー群16のブレーカーの入切状態を表示するようにしても構わない。
【0027】
また、図1において、符号22は、自車の機器類に流れる電流や、自車のバッテリーの電圧、発電機の状態などを表示する計器類、符号24は、自車の各機器類への過電流が流れ込んだ際、個別回路を保護するための電力ヒューズ群(サーキットプロテクター)である。
【0028】
本実施例において、電源系統表示部14は、電源が供給させる経路にしたがって配置された複数のLEDランプによって構成されている。なお、電源系統表示部14は、どの電源から、自車のどの設備に電力が供給されているかがわかるように構成されていればLEDランプで表示することに限定されず、例えば、電源系統表示部14を液晶ディスプレイによって構成し、電源の供給経路を表示するようにしても構わない。
【0029】
この電源系統表示部14は、主幹ブレーカー群16の状態(電源側ブレーカー16aから16eの入切状態)に応じて、以下のように動作するように設定されている。
例えば、図2に示す場合は、第1の外部電源入力及び第2の外部電源入力からの受電がある状態である。
【0030】
そして、外部電源入力ブレーカー16a及び16bが入状態で、インバーター入力ブレーカー16cと発電機入力ブレーカー16d及び16eが切状態となっている。
この場合には、電源系統表示部14を構成する複数のLEDランプが点灯し、外部電源入力ブレーカー16aで入状態となった電源から、室内コンセント、冷蔵庫、バッテリー、小容量機器類へ電力が供給されていることが確認できる。また、外部電源入力ブレーカー16bで入状態となった電源から、車外コンセント、空調へ電力が供給されていることを確認できる。
【0031】
また、図3に示す場合は、第1の外部電源入力及び第2の発電機入力からの受電がある状態である。
そして、外部電源入力ブレーカー16aと発電機入力ブレーカー16eが入状態で、外部電源入力ブレーカー16bとインバーター入力ブレーカー16cと発電機入力ブレーカー16dが切状態となっている。
【0032】
この場合には、電源系統表示部14を構成する複数のLEDランプが点灯し、外部電源入力ブレーカー16aで入状態となった電源から、室内コンセント、冷蔵庫、バッテリー、小容量機器類へ電力が供給されていることが確認できる。また、発電機入力ブレーカー16eで入状態となった電源から、車外コンセント、空調へ電力が供給されていることを確認できる。
【0033】
また、図4に示す場合は、第2の外部電源入力及びインバーター(特装車が備えるバッテリー)からの受電がある状態である。
そして、外部電源入力ブレーカー16bとインバーター入力ブレーカー16cが入状態で、外部電源入力ブレーカー16aと発電機入力ブレーカー16d及び16eが切状態となっている。
【0034】
この場合には、電源系統表示部14を構成する複数のLEDランプが点灯し、外部電源入力ブレーカー16bで入状態となった電源から、車外コンセント、空調へ電力が供給されていることが確認できる。また、インバーター入力ブレーカー16cで入状態となった電源から、小容量機器類へ電力が供給されていることを確認できる。
【0035】
なお、図4に示した状態では、電源系統表示部14に表示された外部電源入力ブレーカー16bから車外コンセント用ブレーカー20e及び空調用ブレーカー20fへの供給経路と、インバーター入力ブレーカー16cから小容量機器類用ブレーカー20dへの供給経路において、重複が生じている。
【0036】
このように表示すべき供給経路において、重複箇所が生じた場合には、片方の経路、本実施例においては、インバーター入力ブレーカー16cから小容量機器類用ブレーカー20dへの供給経路を示す複数のLEDランプを点滅させることによって、どの電源から自車のどの設備へ電力が供給されているのかを見分けることができるようにしている。
【0037】
なお、電源系統表示部14として液晶ディスプレイなどを用いた場合には、供給経路ごとに色をわけるなどして、どの電源から自車のどの設備へ電力が供給されているのかを見分けられるようにしてもよい。
【0038】
また、主幹ブレーカー群16及び設備側ブレーカー群20の入切状態に応じて変更される電力の供給経路は、各電源の容量や、各設備の容量などに応じて事前に設定しておくことができる。ユーザーが主幹ブレーカー群16及び設備側ブレーカー群20のブレーカーを動作させた場合には、この設定に応じて、電力の供給経路を自動的に切り替えるとともに、電源系統表示部14に電力の供給経路を表示するように構成することができる。
【0039】
このように、本発明に係る特装車用配電表示板及びそれを備えた配電盤によれば、複数の電源のうち、どの電源からどの設備に電力が供給されているのかが、LEDランプなどによる電源系統表示部14により、一目で把握することができる。
【0040】
さらに、電源の故障などによって、他の電源に切り替えて使用する必要が生じた場合にも、電源系統表示部14を見ながら操作することによって、操作に慣れていないユーザーであっても、容易かつ正確に配電盤の操作を行うことができるとともに、正しく配電盤の操作が行えたかどうかの確認を容易に行うことができる。
【0041】
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、上記実施例では、ユーザーが主幹ブレーカー群16及び設備側ブレーカー群20のブレーカーを動作させることによって、電力の供給経路が切り替わっているが、各電源の状態などに応じて自動的に電力の供給経路を変更するように構成することもできるなど、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【実施例】
【0042】
図5から13は、一実施例における配電表示板12を、特装車の配電盤に設けた場合の実施例である。
本実施例の特装車には、外部商用電源(機器用と空調用の2系統)と、発電機(機器用と空調用の2系統)と、特装車のバッテリーからAC電力を供給するためのインバーターとから、電力が供給されるようになっている。
【0043】
また、それぞれの電源からの電力の供給を入切するための主幹ブレーカー群として、機器用外部商用電源入力ブレーカー30a、空調用外部商用電源入力ブレーカー30b、インバーター入力ブレーカー30c、機器用発電機入力ブレーカー30d、空調用発電機入力ブレーカー30eが備えられている。
【0044】
また、それぞれの電源から電力が供給されていることを示すための電源側インジケーターとして、機器用外部商用電源入力インジケーター28a、空調用外部商用電源入力インジケーター28b、インバーター入力インジケーター28c、機器用発電機入力インジケーター28d、空調用発電機入力インジケーター28eが備えられている。
【0045】
また、特装車に備えられたそれぞれの設備への電力の供給を入切するための設備側ブレーカー群として、室内コンセント用ブレーカー32a、冷蔵庫用ブレーカー32b、メイン・サブバッテリー充電用ブレーカー32c、雑電用ブレーカー32d、車外コンセント用ブレーカー32e、空調用ブレーカー32fが備えられている。
【0046】
図5は、機器用及び空調用の外部商用電源から電力が供給され、機器用外部商用電源入力ブレーカー30a及び空調用外部商用電源入力ブレーカー30bが入状態とさている場合の配電表示板12を示している。この場合、機器用外部商用電源から室内コンセント、冷蔵庫、メイン・サブバッテリー充電、雑電に電力が供給され、空調用外部商用電源から車外コンセント、空調に電力が供給されている状態を示している。
【0047】
図6は、機器用外部商用電源及び空調用発電機から電力が供給され、機器用外部商用電源入力ブレーカー30a及び空調用発電機入力ブレーカー30eが入状態とさている場合の配電表示板12を示している。この場合、機器用外部商用電源から室内コンセント、冷蔵庫、メイン・サブバッテリー充電、雑電に電力が供給され、空調用発電機から車外コンセント、空調に電力が供給されている状態を示している。
【0048】
図7は、空調用外部商用電源及びインバーターから電力が供給され、空調用外部商用電源入力ブレーカー30b及びインバーター入力ブレーカー30cが入状態とさている場合の配電表示板12を示している。この場合、空調用外部商用電源から車外コンセント、空調に電力が供給され、インバーターから雑電に電力が供給されている状態を示している。
【0049】
なお、インバーターから雑電に電力が供給されていることを示す経路は、空調用外部商用電源から車外コンセント、空調に電力が供給されていることを示す経路と部分的に重複する(重複経路34)ため、表示を点滅させることによって経路を把握できるようにしている。
【0050】
図8は、空調用外部商用電源及び機器用発電機から電力が供給され、空調用外部商用電源入力ブレーカー30b及び機器用発電機入力ブレーカー30dが入状態とさている場合の配電表示板12を示している。この場合、空調用外部商用電源から車外コンセント、空調に電力が供給され、機器用発電機から室内コンセント、冷蔵庫、メイン・サブバッテリー充電、雑電に電力が供給されている状態を示している。
【0051】
なお、空調用外部商用電源から車外コンセント、空調に電力が供給されていることを示す経路は、機器洋髪電気から室内コンセント、冷蔵庫、メイン・サブバッテリー充電、雑電に電力が供給されていることを示す経路と部分的に重複する(重複経路34)ため、表示を点滅させることによって経路を把握できるようにしている。
【0052】
図9は、インバーターから雑電に電力が供給され、インバーター入力ブレーカー30cが入状態とさている場合の配電表示板12を示している。一般的に、特装車が備えるバッテリーは消費電力の大きい設備(冷蔵庫や空調など)に電力を供給できるほど大きな容量を有していない。このため、インバーターからの電力供給は消費電力の小さな設備(雑電など)に限られてしまう。
【0053】
図10は、インバーター及び空調用発電機から電力が供給され、インバーター入力ブレーカー30c及び空調用発電機入力ブレーカー30eが入状態とさている場合の配電表示板12を示している。この場合、インバーターから雑電に電力が供給され、空調用発電機から車外コンセント、空調に電力が供給されている状態を示している。
【0054】
図11は、機器用発電機及び空調用発電機から電力が供給され、機器用発電機入力ブレーカー30d及び空調用発電機入力ブレーカー30eが入状態とさている場合の配電表示板12を示している。この場合、機器用発電機から社内コンセント、冷蔵庫、メイン・サブバッテリー充電、雑電に電力が供給され、空調用発電機から車外コンセント、空調に電力が供給されている状態を示している。
【0055】
図12は、機器用発電機から電力が供給され、機器用発電機入力ブレーカー30dが入状態とさている場合の配電表示板12を示している。この場合、機器用発電機から社内コンセント、冷蔵庫、メイン・サブバッテリー充電、雑電、車外コンセント、空調の全てに電力が供給されている状態を示している。
【0056】
図13は、空調用発電機から電力が供給され、空調用発電機入力ブレーカー30eが入状態とさている場合の配電表示板12を示している。この場合、空調用発電機から社内コンセント、冷蔵庫、メイン・サブバッテリー充電、雑電、車外コンセント、空調の全てに電力が供給されている状態を示している。
【符号の説明】
【0057】
10 配電盤
12 配電表示板
14 電源系統表示部
16 主幹ブレーカー群
16a 外部電源入力ブレーカー
16b 外部電源入力ブレーカー
16c インバーター入力ブレーカー
16d 発電機入力ブレーカー
16e 発電機入力ブレーカー
18 電源側インジケーター
18a 外部電源入力インジケーター
18b 外部電源入力インジケーター
18c インバーター入力インジケーター
18d 発電機入力インジケーター
18e 発電機入力インジケーター
20 設備側ブレーカー群
20a 室内コンセント用ブレーカー
20b 冷蔵庫用ブレーカー
20c バッテリー充電用ブレーカー
20d 小容量機器類用ブレーカー
20e 車外コンセント用ブレーカー
20f 空調用ブレーカー
22 計器類
24 電源ヒューズ群
28a 機器用外部商用電源入力インジケーター
28b 空調用外部商用電源入力インジケーター
28c インバーター入力インジケーター
28d 機器用発電機入力インジケーター
28e 空調用発電機入力インジケーター
30a 機器用外部商用電源入力ブレーカー
30b 空調用外部商用電源入力ブレーカー
30c インバーター入力ブレーカー
30d 機器用発電機入力ブレーカー
30e 空調用発電機入力ブレーカー
32a 室内コンセント用ブレーカー
32b 冷蔵庫用ブレーカー
32c メイン・サブバッテリー充電用ブレーカー
32d 雑電用ブレーカー
32e 車外コンセント用ブレーカー
32f 空調用ブレーカー
34 重複経路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力供給経路を表示するための配電表示板であって、
複数の電源の入切状態と、複数の設備の入切状態とに応じて、どの電源から、どの設備に電力が供給されているかを表示する電源系統表示部を備えることを特徴とする配電表示板。
【請求項2】
前記電源系統表示部が、複数のLEDランプ、EL発光帯、液晶ディスプレイのいずれかによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の配電表示板。
【請求項3】
電源系統を制御するための配電盤であって、
請求項1または2に記載の配電表示板と、
複数の電源の入切状態を切り替えるためのブレーカー主幹ブレーカー群と、
複数の設備の入切状態を切り替えるための設備側ブレーカー群と、
を備えることを特徴とする配電盤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−21901(P2013−21901A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【公開請求】
【出願番号】特願2011−209478(P2011−209478)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【出願人】(593157622)株式会社ヨコハマ・モーターセールス (6)